JP2023016358A - 蛍光体ホイール、光源装置および投写型映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価に冷却性能を向上させる。【解決手段】本開示の蛍光体ホイールは、第1主面、および第1主面と反対側の第2主面を有し、金属材料から成る第1の基板と、第1の基板の第1主面に設けられる蛍光体リングと、第1の基板の第2主面に配置される第3主面、および第3主面と反対側の第4主面を有し、金属材料から成る第2の基板と、第2の基板の第4主面に形成される複数の放熱フィンと、を備え、第1の基板の第2主面と第2の基板の第3主面は、ロウ付けによって結合されている。【選択図】図6

Description

本開示は、蛍光体ホイール、光源装置および投写型映像表示装置に関する。
特許文献1には、蛍光体層を効果的に冷却する蛍光体ホイールが開示されている。特許文献1に記載の蛍光体ホイールは、第1主面、第2主面及び開口部を有する基板と、第1主面に設けられた蛍光体層と、第2主面に設けられたフィンと、を備える。フィンは、蛍光体層よりも基板の中心寄りに位置し、開口部は、基板の中心から基板の外周へ向かう方向において、蛍光体層とフィンとの間に位置する。
特許文献2には、蛍光体デバイスを備えた光源装置が開示されている。特許文献2に記載の光源装置は、所定の波長帯域の励起光を放射する励起光源と、励起光を受けて蛍光を発光する無機バインダ蛍光体層と、無機バインダ蛍光体層上に形成された所望の波長の光を反射する薄膜と、を備える。
特許第6745486号明細書 特開2017-72673号公報
しかしながら、特許文献1及び2では、安価に冷却性能を向上させるという点において未だ改善の余地がある。
本開示は、安価に冷却性能を向上させることが可能な蛍光体ホイール、光源装置および投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様の蛍光体ホイールは、第1主面、および第1主面と反対側の第2主面を有し、金属材料から成る第1の基板と、第1の基板の第1主面に設けられる蛍光体リングと、第1の基板の第2主面に配置される第3主面、および第3主面と反対側の第4主面を有し、金属材料から成る第2の基板と、第2の基板の第4主面に形成される複数の放熱フィンと、を備え、第1の基板の第2主面と第2の基板の第3主面は、ロウ付けによって結合されている。
本開示の一態様の光源装置は、前記態様の蛍光体ホイールを備える。
本開示の一態様の投写型映像表示装置は、前記態様の光源装置を備える。
本開示は、安価に冷却性能を向上させる蛍光体ホイール、光源装置および投写型映像表示装置を提供することができる。
実施の形態1の投写型映像表示装置の一例の概略構成図 レーザダイオードユニットの一例の模式図 レーザダイオードユニットの一例の模式図 部分反射ミラーの一例を示す模式図 レーザダイオードユニットの出射光の光路を説明するための模式図 蛍光体ホイールを第1の基板側から見た模式図 蛍光体ホイールを第2の基板側から見た模式図 蛍光体ホイールの概略部分断面図 蛍光体ホイールを第2の基板側から見た概略透視図 蛍光体ホイールの第2の基板側の構成を示す模式図 変形例の蛍光体ホイールを第2の基板側から見た概略透視図 変形例の蛍光体ホイールを第2の基板側から見た概略透視図 第1の基板とモータとの取り付けを説明するための模式図 第1の基板とモータとの取り付けを説明するための模式図
(本開示に至った経緯)
投写型映像表示装置の光源は、寿命、環境問題の点から従来の放電ランプからLED又はレーザへと移行しつつある。LEDにおいては、発光角が大きいうえに発光部大きくなるほど光の広がりが大きくなる。このため、投写型映像表示装置としては、発光部の大きさ、光の広がり角の制限があり、LEDでは投写型映像表示装置の光出力を高く得ることができない。一方、レーザは光の広がりが小さく、多数のレーザを合成して高出力化が可能である。このため、投写型映像表示装置の光源としてレーザを用いることが主流になっている。また、高出力の青色の波長のレーザを光源として用いる場合、白色光を得るために、レーザを励起光として黄色光を発する蛍光体が用いられている。
蛍光体においては、励起光のエネルギーによって熱が発生する。この熱によって蛍光体の温度が上昇し、蛍光効率が下がる温度消光が発生する。これを解決するため、金属円板に円環状の蛍光体を設け、金属円板を回転させることによって温度を低減している。
一方で、さらなる高輝度化を実現するために、レーザの高出力化が求められている。これに伴い、蛍光体を冷却する冷却性能を向上させるための構造が検討されている。例えば、蛍光体が設けられた金属円板に冷却フィンを導入することや、金属円板に切削部材フィンを一体化することによって冷却性能の向上を試みている。
特許文献1に記載の蛍光体ホイールでは、基板の第1主面に蛍光体層が設けられ、基板の第2主面にファン部材が取り付けられている。ファン部材は、基板とは別部材で構成されており、複数のフィンを有する。ファン部材は、モータによって基板と一体で回転され、複数のフィンのそれぞれは、基板の回転に応じて当該フィンよりも外側(遠心方向)に風を送っている。複数のフィンによって外向きに生じる風は、基板の第1主面と第2主面とを貫通する複数の開口を通じて蛍光体層に向かって流れ、蛍光体層を冷却する。しかしながら、特許文献1に記載の蛍光体ホイールは、冷却性能の向上といった点で未だ改善の余地がある。
特許文献2に記載の光源装置では、蛍光体層の熱を放熱するための冷却手段として、放熱体やヒートシンク等が用いられている。しかしながら、特許文献2に記載の光源装置では、放熱体やヒートシンクを取り付けることによって重量が増えるため、十分な駆動力を有するモータなどが要求される。このため、モータなどの部品の大型化に伴う高コスト化及び/又は騒音の発生などの問題が生じる。また、基板とヒートシンクとの間にグリスなどの熱伝導材を塗布する場合、高温での使用や高速回転により、グリスが軟化したり、飛散したりして信頼性を保証できない。
そこで、本発明者らは、これらの課題を解決するため、安価に冷却性能を向上させることが可能な蛍光体ホイールを検討した。そして、本発明者らは、蛍光体リングが設けられた第1の基板と、複数の放熱フィンが設けられた第2の基板と、をロウ付けによって結合した蛍光体ホイールを見出し、本開示に至った。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
[1-1.投写型映像表示装置の構成]
図1は実施の形態1の投写型映像表示装置100の一例を示す概略構成図である。図1に示すように、投写型映像表示装置100は、光源装置200と、照明光学系300と、を備える。
本実施の形態では、光源装置200は、レーザダイオードユニット101a,101b、部分反射ミラー102、レンズ103,108,110,112,113、ミラー104,109,114、拡散板105,115、コンデンサレンズ106,116,117、ダイクロイックミラー107および蛍光体ホイール118、モータ119を備える。照明光学系300は、ロッドインテグレータ111、リレーレンズ120,121、ミラー122、フィールドレンズ123、全反射プリズム124、カラープリズムユニット129、画像形成素子(DMD:Digital Micromirror Device)135R,135G,135Bおよび投写レンズ136を備える。なお、ここで示す光源装置200及び照明光学系300の構成は例示であって、これらの要素に限定されない。
まず、光源装置200について説明する。
光源装置200において、レーザダイオードユニット101a,101bは光源として用いられる。図2A及び図2Bは、それぞれ、レーザダイオードユニットの101a,101bの一例の模式図である。図2A及び図2Bに示すように、複数のレーザ光源10A,10Bを備える。複数のレーザ光源10A,10Bは、それぞれ、複数の青色レーザダイオード(図示なし)と、複数の青色レーザダイオードの出射面側に配置される複数のコリメートレンズ11と、を有する。複数のコリメートレンズ11は、複数の青色レーザダイオードの出射する光の光軸上に配置されている。本実施形態では、レーザダイオードユニット101aには3つのレーザ光源10Aが並べて配置され、レーザダイオードユニット101bには、3つのレーザ光源10Bが並べて配置されている。
レーザダイオードユニット101a,101bは、例えば、456nmを中心波長とした青色の光を出射する。レーザダイオードユニット101a,101bを出射した光は、部分反射ミラー102に入射する。部分反射ミラー102は、部分的に青波長の光を一定量反射する特性を持つミラーである。
図3は、部分反射ミラー102の一例の模式図である。図3に示すように、部分反射ミラー102は、青色光を反射する複数の反射部12と、青色光を透過する複数の透過部13と、を有する。複数の反射部12及び複数の透過部13は、それぞれ、長手方向を有する矩形形状を有する。複数の反射部12及び複数の透過部13は、交互に配置されている。複数の反射部12は、それぞれ、青波長を一定量反射する特性を有する。即ち、複数の反射部12において、入射した青色光の一部は反射され、入射した青色光の一部は透過する。
レーザダイオードユニット101a,101bから出射した青色光は、部分反射ミラー102に入射する。部分反射ミラー102は、青色光を選択的に反射及び透過する。
図4は、レーザダイオードユニット101a,101bの出射光の光路を説明するための模式図である。図4に示すように、レーザダイオードユニット101aから出射した光は、+X方向に進み、部分反射ミラー102の複数の反射部12に入射する。複数の反射部12において、レーザダイオードユニット101aから出射した光の一部は+Y方向に反射され、残りの光は+X方向に透過する。レーザダイオードユニット101bから出射した光は、+Y方向に進み、部分反射ミラー102の複数の透過部13に入射する。複数の透過部13において、レーザダイオードユニット101bから出射したすべての光が+Y方向に透過する。このようにして、+Y方向に多くの光が導かれる。
図1に戻って、部分反射ミラー102において、+X方向に出射された青色光は、レンズ103で集光され、ミラー104で反射された後、拡散板105に集光される。拡散板105に集光された青色光はコンデンサレンズ106に入射し、略平行光となってダイクロイックミラー107に入射する。ダイクロイックミラー107は青色光を透過し、それ以外の色光を反射する特性を有する。ダイクロイックミラー107を透過した青色光はレンズ108、ミラー109及びレンズ110を通過し、照明光学系300のロッドインテグレータ111の入射面に集光される。
部分反射ミラー102において、+Y方向に出射された青色光は、ミラー114を挟んでアフォーカル系を構成するレンズ112,113で収束され、拡散板115に入射する。青色光は、拡散板115で拡散された後、ダイクロイックミラー107を透過する。ダイクロイックミラー107を透過した青色光は、コンデンサレンズ116,117を通過し、蛍光体ホイール118に入射する。
蛍光体ホイール118は、蛍光体層が設けられて構成される。蛍光体ホイール118は、モータ119を有する。蛍光体ホイール118は、モータ119によって回転する。蛍光体層は、例えば、青色光により励起され、緑色および赤色の波長成分を含む黄色光を発光するYAG蛍光体が塗布されて形成される。蛍光体ホイール118の蛍光体層で略結像された光は、黄色の光となって反射する。蛍光体ホイール118の詳細な構成については後述する。
蛍光体ホイール118で反射された黄色光(蛍光光)は、コンデンサレンズ117,116を通過し、ダイクロイックミラー107に入射する。黄色光は、ダイクロイックミラー107で反射され、青色光と同様にレンズ108、ミラー109、レンズ110を通過し、照明光学系300のロッドインテグレータ111の入射面に集光される。
光源装置200においては、青色光と黄色光とがロッドインテグレータ111の入射面に集光される際に、青色光と黄色光(蛍光光)が重畳する。これにより、白色光が形成される。
次に、照明光学系300について説明する。
照明光学系300において、ロッドインテグレータ111は、ガラスなどの透明部材により構成される。ロッドインテグレータ111は、入射する光を内部で複数回反射させることにより、強度分布を均一化した光を生成する。ロッドインテグレータ111は、中実のロッドであってもよく、または、内壁がミラー面により構成される中空のロッドであってもよい。
ロッドインテグレータ111からの出射光(白色光)は、リレーレンズ120、121を通過し、折り返しミラー122で反射された後、フィールドレンズ123を通過し、全反射プリズム124に入射する。全反射プリズム124は、第1のプリズム125と、第2のプリズム126と、を有する。第1のプリズム125と第2のプリズム126との間には、間隙が設けられている。第1のプリズム125及び第2のプリズム126は、例えば、略三角柱形状を有する。全反射プリズム124は、入射した白色光を内部全反射させて、カラープリズムユニット129に向けて出射する。具体的には、全反射プリズム124に入射した光は、第1面127で全反射された後、第2面128を通過してカラープリズムユニット129に入射する。
カラープリズムユニット129は、青色光を反射する特性を備えた第1ダイクロイックミラー面130を備えた第1のプリズム131と、赤色光を反射する特性を備えた第2ダイクロイックミラー面132を備えた第2のプリズム133と、第3のプリズム134と、を備える。第1のプリズム131、第2のプリズム133及び第3にプリズム134は、接着固定されている。各プリズムの端面には、画像形成素子(DMD:Digital Micromirror Device)135R,135G,135Bが配置されている。DMD135R,135G,135Bは、複数の微少ミラーが2次元的に配置されて構成されており、外部からの映像信号に合わせて、その倒れ方向が2方向に制御される。ON信号時の倒れ角で反射光は、カラープリズムユニット129に対して入射角0°で戻り、OFF信号時は大きな角度を持って再度入射する。DMD135Bは青光変調用,DMD135Rは赤光変調用,DMD135Gは緑光変調用である。
DMD135R,135G,135Bのそれぞれの微小ミラーは、基本的に1画素に相当する。DMD135R,135G,135Bは、各種制御信号に基づいて、それぞれの微小ミラーの角度を変更することにより、DMD135R,135G,135Bで反射した光を、投写レンズ136に向けるか否かを切り替える。具体的には、DMD135R,135G,135Bでそれぞれの各画素において白表示モードの光は、再度カラープリズムユニット129に戻り、全反射プリズム124の第1のプリズム125、第2のプリズム126を透過して投写レンズ136に入射し、スクリーンに照射される。このようにしてカラー表示を実現する。DMD135R,135G,135BでのOFF光の光路についてはここでは詳細を割愛するが、投写レンズ136に入射しない様に制御されるため、スクリーン上では黒表示となる。
[1-2.蛍光体ホイールの構成]
図5Aは蛍光体ホイール118を第1の基板14側から見た模式図であり、図5Bは蛍光体ホイール118を第2の基板16側から見た模式図である。図6は蛍光体ホイール118の概略部分断面図である。図5A-図6に示すように、蛍光体ホイール118は、第1の基板14と、蛍光体リング15と、第2の基板16と、複数の放熱フィン17と、を備える。蛍光体ホイール118においては、蛍光体リング15が第1の基板14に設けられ、複数の放熱フィン17が第2の基板16に設けられている。第1の基板14と第2の基板16とは、ロウ付けによって結合されている。
また、蛍光体ホイール118は、モータ119を備え、モータ119によって回転させられる。蛍光体は励起光を受けて蛍光光を発するが、その際エネルギーのおよそ半分は熱になってしまう。急激な発熱による焼損を抑制するために、蛍光体ホイール118を回転させることで励起光の集光を受けても、温度上昇を抑えて、長期間、効率良く蛍光光(この例では黄色光)への変換を可能としている。
第1の基板14は、第1主面PS1、および第1主面PS1と反対側の第2主面PS2を有し、金属材料から成る。第1の基板14は、第1主面PS1側から見て外径D1の円形状を有する金属円板である。「第1主面PS1側から見て」とは、第1の基板14の厚み方向、即ち、第1主面PS1から第2主面PS2に向かう方向に見ることを意味する。具体的には、第1の基板14を構成する金属材料は、放熱性の優れた金属材料である。第1の基板14を構成する金属材料としては、例えば、アルミニウム材(純アルミニウム系等)を用いることができる。
第1主面PS1側から見て、第1の基板14の中央には、第1の孔15aが設けられている。第1の孔15aは、第1主面PS1側から見て、直径D2を有する円形の孔である。第1の孔15aの中心は、第1の基板14の中心と一致する。第1の孔15aには、モータ119が取り付けられている。モータ119は取り付け部18を有する。取り付け部18は、円柱形状を有し、回転軸としても機能する。取り付け部18が第1の孔15aに挿入されることによって、モータ119が第1の基板14に取り付けられる。
また、第1の基板14の第1主面PS1には、円環状の固定フランジ19が設けられている。固定フランジ19とモータ119は、例えば、ねじによって固定されている。具体的には、モータ119は、第1の基板14の第2主面PS2に配置されるモータフランジ21を有している。第1の基板14は、固定フランジ19とモータフランジ21とに挟まれた状態となっている。固定フランジ19及び第1の基板14には、貫通孔が設けられており、モータフランジ21にはねじ孔が設けられている。固定用のねじが固定フランジ19及び第1の基板14の貫通孔を通り、モータフランジ21のねじ孔に螺合する。これにより、モータ119を第1の基板14に取り付けている。
モータ119の取り付け部18の外周、固定フランジ19の内周及び第1の基板14の内周22は、機械公差が小さく、ほぼ隙間なく接触している。なお、第1の基板14の内周22とは、第1の孔15aを画定する内壁を意味する。言い換えると、取り付け部18の外径、固定フランジ19の内径および第1の基板14の内径(第1の孔15aの直径D2)は、機械公差の小さいはめあい寸法になっている。
蛍光体リング15は、第1の基板14の第1主面PS1に設けられている。蛍光体リング15は、例えば、青色光により励起され、緑色および赤色の波長成分を含む黄色光を発光するYAG蛍光体で形成されている。例えば、蛍光体リング15は、反射特性を有する材料(例えば、酸化チタン等)を含有する接着剤で第1の基板14に固着されている。第1の基板14を第1主面PS1側から見て、蛍光体リング15は、円環形状を有する。第1主面PS1側から見て、蛍光体リング15の中心と第1の基板14の中心は略一致する。第1主面PS1側から見て、蛍光体リング15は、第1の基板14において中央よりも外周側に形成されている。具体的には、蛍光体リング15は第1の基板14の外周に沿って形成されている。本実施形態では、蛍光体リング15は、第1の基板14の外周からやや内側に形成されている。
第2の基板16は、第3主面PS3、および第3主面PS3と反対側の第4主面PS4を有し、金属材料から成る。第2の基板16は、第1の基板14に重ねて配置される。第3主面PS3は、第1の基板14の第2主面PS2に配置される。第2の基板16は、第4主面PS4側から見て外径D3の円形状を有する金属の板状部材である。「第4主面PS4側から見て」とは、第2の基板16の厚み方向、即ち、第4主面PS4から第3主面PS3に向かう方向に見ることを意味する。具体的には、第2の基板16は、放熱性の優れた金属材料から成る円板である。第2の基板16の外径D3は、第1の基板14の外径D1と等しい。
好ましくは、第2の基板16を構成する金属材料の熱膨張率は、第1の基板14を構成する金属材料の熱膨張率と等しい。より好ましくは、第2の基板16を構成する金属材料は、第1の基板14を構成する金属材料と同じである。このような構成により、第1の基板14の熱を第2の基板16に伝達しやすくなる。
第4主面PS4側から見て、第2の基板16の中央には、第2の孔16aが設けられている。第2の孔16aは、第4主面PS4側から見て、直径D4を有する円形の孔である。第2の孔16aの中心は、第2の基板16の中心と一致する。第2の孔16aの直径D4は、第1の孔15aの直径D2よりも大きい。また、第4主面PS4側から見て、第2の孔16aの直径D4は、第3主面PS3におけるモータ119の外形寸法よりも大きい。
第2の孔16aの直径D4は、モータ119のモータフランジ21の外径よりも大きい。これにより、モータフランジ21の外周21aと第2の基板16の内周23とが離れており、第2の基板16は、モータ119に接触しない状態となる。モータ119は、第2の基板16に接触せずに、第1の基板14に接続された状態となるため、モータ119の回転を第1の基板14に効率良く伝えることができる。また、ロウ付けする際に、ロウ材20が第1の基板14と第2の基板16との間から溢れた場合に、第2の基板16の内周23とモータフランジ21の外周21aとの間に隙間があることで、溢れたロウ材20が流れ込むスペースを提供できる。これにより、ロウ材20がモータ119の取り付けに影響を与えることを抑制することができる。
複数の放熱フィン17は、第2の基板16の第4主面PS4に形成されている。複数の放熱フィン17は、第2の基板16と一体で形成されており、第4主面PS4と交差する方向に屈曲している。具体的には、複数の放熱フィン17は、第2の基板16を切り起こして形成されている。複数の放熱フィン17は、それぞれ、第4主面PS4に対して交差する方向に形成された板状部材である。本実施の形態では、複数の放熱フィン17のそれぞれは、第4主面PS4と直交する方向に延びる略矩形状の板状部材で形成されている。また、複数の放熱フィン17は、第2の基板16の外周の内側で等間隔に配置されている。
複数の放熱フィン17が第2の基板16を切り起こして形成されることによって、複数の放熱フィン17と隣接する位置に矩形状の開口17aが設けられる。開口17aからは、第1の基板14の第2主面PS2が露出している。
複数の放熱フィン17は、モータ119の回転によって第1の基板14と共に第2の基板16が回転することによって、風を生じさせ、蛍光体リング15で発生した熱を放熱する。具体的には、蛍光体リング15で生じた熱は、第1の基板14を介して第2の基板16に伝導する。複数の放熱フィン17は、第2の基板16の熱を風によって放熱することによって、蛍光体リング15で生じた熱を放熱している。
図7は、蛍光体ホイール118を第2の基板16側から見た概略透視図である。図7に示すように、複数の放熱フィン17の少なくとも一部は、第2の基板16の第4主面PS4側から見て蛍光体リング15と重なる位置に形成されている。具体的には、第4主面PS4側から見て、複数の放熱フィン17は、第2の基板16の外周に沿って円環状に配置されている。これにより、蛍光体リング15から生じた熱を放熱しやすい。具体的には、蛍光体リング15からの熱を温度の高いまま複数の放熱フィン17に伝えて、冷媒である空気との温度差を大きくすることで放熱性能が向上する。
また、第4主面PS4側から見て、複数の開口17aは、蛍光体リング15と重なる位置に形成されている。これにより、蛍光体リング15が位置する第1の基板14の第1主面PS1と反対側の第2主面PS2が、複数の開口17aから露出する。複数の開口17aから露出した第1の基板14の第2主面PS2から蛍光体リング15で生じた熱を放熱することができる。これにより、第2の基板16が存在する部分よりも、放熱性能を向上させることができる。
第1の基板14と第2の基板16とは、ロウ付けによって結合されている。具体的には、第1の基板14の第2主面PS2と第2の基板16の第3主面PS3とが、ロウ付けによって結合されている。「ロウ付け」とは、接合する部材よりも融点の低いロウ材を溶かして接着剤として用いることにより、複数の部材を接合させることを意味する。このように、第1の基板14と第2の基板16とがロウ付け加工されていることによって、モータ119により第1の基板14が回転すると、第2の基板16も回転する。
第1の基板14の第2主面PS2と第2の基板16の第3主面PS3とは、ロウ材20によって結合されている。ロウ材20としては、第1の基板14及び第2の基板16を構成する金属材料よりも融点が低く、高い熱伝導率を有する金属材料が用いられる。ロウ材20は、AL-Si合金などを用いることができる。なお、クラッド材はブレージングシートとしてJISZ3263:2002などで規定されている。
第1の基板14と第2の基板16とのうち少なくとも一方は、クラッド材で形成されていてもよい。クラッド材は、金属材料から成る板状の母材と、母材の少なくとも一方の主面に形成されたロウ材層と、を有する。本実施形態では、第2の基板16がクラッド材で形成されている。具体的には、第2の基板16は、第3主面PS3と、第3主面PS3と反対側の第4主面PS4とを有し、金属材料から成る母材と、第3主面PS3に形成されたロウ材層と、を有する。
第2の基板16を圧延により母材表面に薄くロウ材層を備えたクラッド材で形成することによって、第1の基板14と第2の基板16を圧接し、炉で加熱処理することで容易にロウ付けすることができる。
このように、第1の基板14と第2の基板16とが、ロウ材20によってロウ付けされている。これにより、ロウ材20を介して第1の基板14から第2の基板16に熱伝導しやすくなるため、放熱性能を向上させることができる。
本実施形態では、第1の基板14は第1主面PS1側から見て円形状を有し、第2の基板16は第4主面PS4側から見て円形状を有し、第1の基板14の外径D1と第2の基板16の外径D3とは等しい。第1の基板14と第2の基板16とをロウ付けする際に、第1主面PS1側から見て、第1の基板14の外周と第2の基板16の外周とが重なるように第1の基板14と第2の基板16とを配置する。これにより、第1の基板14と第2の基板16との芯だしを容易に行うことができる。具体的には、ロウ付けする際に、第1の基板14の第1主面PS1側から見て、第1の基板14の中心と第2の基板16の中心とが重なった状態を容易に実現することができる。
図8は、蛍光体ホイール118の第2の基板16側の構成を示す模式図である。図8においては、説明を容易にするため、第1の環状平坦部24及び第2の環状平坦部25を斜線ハッチングで示している。第2の基板16は、第1の環状平坦部24および第2の環状平坦部25を有する。
第1の環状平坦部24は、第4主面PS4側から見て、複数の放熱フィン17より内側に形成されている。第1の環状平坦部24は、第4主面PS4側から見て、連続したフラットな円環形状を有する。ここで、「連続した」とは、途切れずに繋がっていることを意味する。第4主面PS4側から見て、第1の環状平坦部24は、第2の基板16の径方向において複数の放熱フィン17の最も内側に位置する部分よりも内側に形成されている。
第2の環状平坦部25は、第4主面PS4側から見て、複数の放熱フィンより外側に形成されている。第2の環状平坦部25は、第4主面PS4側から見て、連続したフラットな円環形状を有し、且つ第2の基板の外周に沿って形成されている。第4主面PS4側から見て、第2の環状平坦部25は、第2の基板16の径方向において複数の放熱フィン17の最も外側に位置する部分よりも外側に形成されている。第4主面PS4側から見て、第2の環状平坦部25の内径は、第1の環状平坦部24の外径よりも大きい。第2の環状平坦部25の外径は、第2の基板16の外径と等しい。
このように、第2の基板16が第1の環状平坦部24及び第2の環状平坦部25を有し、第1の環状平坦部24と第2の環状平坦部25との間に複数の放熱フィン17が配置されている。これにより、第2の基板16の剛性を高めることができ、複数の放熱フィン17が第2の基板16から浮くことを抑制することができる。
[1-3.効果]
本開示の蛍光体ホイール118は、第1の基板14、蛍光体リング15、第2の基板16及び複数の放熱フィン17を備える。第1の基板14は、第1主面PS1、および第1主面PS1と反対側の第2主面PS2を有し、金属材料から成る。蛍光体リング15は、第1の基板14の第1主面PS1に設けられている。第2の基板16は、第1の基板14の第2主面PS2に配置される第3主面PS3、および第3主面PS3と反対側の第4主面PS4を有し、金属材料から成る。複数の放熱フィン17は、第2の基板16の第4主面PS4に形成されている。第1の基板14の第2主面PS2と第2の基板16の第3主面PS3は、ロウ付けによって結合されている。
このような構成により、安価に冷却性能を向上させることができる。具体的には、第1の基板14と第2の基板16とをロウ付けによって結合することで、第1の基板14と第2の基板16との間の熱伝導性を向上させることができる。その結果、放熱性能を向上させることができるため、冷却性能を向上させることができる。また、ロウ付けは比較的容易に且つ安価に行うことができる。
第1の基板14は、第1主面PS1側から見て円形状を有し、第2の基板16は、第4主面PS4側から見て円形状を有し、第1の基板14の外径D1と第2の基板16の外径D3とは等しい。第1の基板14の第1主面PS1側から見て、第1の基板14の外周と第2の基板16の外周とが重なる。このような構成により、第1の基板14と第2の基板16とをロウ付けする際の位置決めが容易となり、第1の基板14と第2の基板16との芯だしが容易となる。
蛍光体ホイール118は、第1の基板14に取り付けられるモータ119をさらに備える。第1の基板14の第1主面PS1側から見て、第1の基板14の中心にはモータが取り付けられる第1の孔15aが設けられている。第2の基板16の第4主面PS4側から見て、第2の基板16の中心には第1の孔15aより大きい第2の孔16aが設けられている。このような構成により、モータ119が、第2の基板16に接触せずに、第1の基板14に取り付けることができる。これにより、取り付けに基板間のロウ付け状態の影響などを受けることはない。極力蛍光体との間において傾きなどの要因を除くことで、あおり旋回などのない安定した回転を実現する。これは光学部材と蛍光体との位置関係を維持するものであり、光学特性の安定を得ることができる。
複数の放熱フィン17の少なくとも一部は、第2の基板16の第4主面PS4側から見て蛍光体リング15と重なる位置に形成されている。このような構成により、蛍光体リング15と複数の放熱フィン17との間の熱伝達をする距離を短くすることができるため、放熱性能をより向上させることができる。これにより、冷却性能を向上させることができる。
第2の基板16は、第1の環状平坦部24と、第2の環状平坦部25と、を有する。第1の環状平坦部24は、第4主面PS4側から見て、複数の放熱フィン17より内側に形成されている。第2の環状平坦部25は、第4主面PS4側から見て、複数の放熱フィン17より外側に形成されている。第1の環状平坦部24は、連続したフラットな円環形状を有する。第2の環状平坦部25は、連続したフラットな円環形状を有し、且つ第2の基板16の外周に沿って形成されている。このような構成により、第2の基板16の剛性を向上させることができるため、複数の放熱フィン17の浮きを抑制することができる。
複数の放熱フィン17は、第2の基板16と一体で形成されており、第4主面PS4と交差する方向に屈曲している。このような構成により、第2の基板16から複数の放熱フィン17に熱が伝わりやすくなり、放熱性能を更に向上させることができる。
第1の基板14と第2の基板16とのうち少なくとも一方は、クラッド材で形成されている。クラッド材は、金属材料から成る板状の母材と、母材の少なくとも一方の主面に形成されたロウ材層と、を有する。このような構成により、ロウ付けを容易に行うことができる。例えば、第1の基板14と第2の基板16とを圧接し、炉で加熱処理することでロウ付けを行うことができる。また、第2の基板16は、第1の基板14のようにモータ119の取り付けや蛍光体リング15の固着がないため、性能影響懸念が少ない。よって、第2の基板16がクラッド材であることが好ましい。
第1の基板14を構成する金属材料の熱膨張率と第2の基板16を構成する金属材料の熱膨張率は等しい。好ましくは、第1の基板14を構成する金属材料と第2の基板16を構成する金属材料は同じである。このような構成により、放熱性能を向上させ、より冷却性能を向上させることができる。また、ロウ付けする際の温度と実際の使用温度が異なっているような場合であっても、反りやクラックなどの発生を抑制することができる。
光源装置200は、上述した蛍光体ホイール118を備える。このような構成により、光源装置200においても上述した蛍光体ホイール118の効果と同様の効果を奏することができる。
投写型映像表示装置100は、上述した蛍光体ホイール118を有する光源装置200を備える。このような構成により、投写型映像表示装置100においても上述した蛍光体ホイール118の効果と同様の効果を奏することができる。
なお、実施の形態1では、光源装置200及び照明光学系300の一例について説明したが、これに限定されない。例えば、光源装置200及び照明光学系300は、追加の要素及び/又は代替の要素を含んでいてもよいし、いくつかの要素が省略されてもよい。
実施の形態1では、蛍光体リング15が、円環形状を有する例について説明したが、これに限定されない。例えば、蛍光体リング15は、一部が欠けていてもよい。
実施の形態1では、複数の放熱フィン17が第2の基板16を切り起こして形成される例について説明したが、これに限定されない。例えば、複数の放熱フィン17は、第2の基板16と別部材で形成されていてもよい。この場合、第2の基板16には開口17aが設けられていなくてもよい。
実施の形態1では、複数の放熱フィン17の形状及び配置について図7に示す例について説明したが、これに限定されない。図9及び図10は、変形例の蛍光体ホイール118を第2の基板16側から見た概略透視図である。図9に示すように、複数の放熱フィン17の長さを大きくてもよい。あるいは、図10に示すように、複数の放熱フィン17を第2の基板16の中心から離して配置してもよい。この場合、第2の孔16aの直径を更に大きくしてもよい。これにより、回転負荷を小さくすることができる。
実施の形態1では、モータ119と第1の基板14とを固定フランジ19とモータフランジ21とをねじで固定する例について説明したが、これに限定されない。例えば、図11Aに示すように、モータ119のスラスト方向に長さを持ちバランス調整の調整面の設定自由度を上げてもよい。あるいは、図11Bに示すように、固定フランジを用いずに、モータ119を第1の基板14に直接固定してもよい。
実施の形態1では、投写型映像表示装置100において、DMDを3枚使用する方式での構成としたが、これに限定されない。投写型映像表示装置100においては、液晶パネル3枚を使用する構成であってもよい。その他についても連続して蛍光光を得る必要がある構成では、共通技術であることは同業者であれば周知である。また、1枚のDMDで色光を高速で順次表示してカラー表示を得る1チップ方式では、間欠して蛍光光を得る必要がある。ここで詳細は避けるが、青光の波長が励起光と同じである場合は蛍光体ホイール118の蛍光体部分に部分的に開口窓を設けて青光の光路を別に設ける場合がある。この場合には本開示の内容において、蛍光体リング15、第1の基板14、第2の基板16を貫通する孔を設ければ工法はそのまま応用可能である。また、開口が大きい場合、蛍光体から外周までの間隔を拡大して強度を向上させてもよい。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面及び詳細な説明を提供した。したがって、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。したがって、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
(実施の形態の概要)
(1)本開示の蛍光体ホイールは、第1主面、および第1主面と反対側の第2主面を有し、金属材料から成る第1の基板と、第1の基板の第1主面に設けられる蛍光体リングと、第1の基板の第2主面に配置される第3主面、および第3主面と反対側の第4主面を有し、金属材料から成る第2の基板と、第2の基板の第4主面に形成される複数の放熱フィンと、を備え、第1の基板の第2主面と第2の基板の第3主面は、ロウ付けによって結合されている。
(2)(1)の蛍光体ホイールにおいて、第1の基板は、第1主面側から見て円形状を有し、第2の基板は、第4主面側から見て円形状を有し、第1の基板の外径と第2の基板の外径とは等しく、第1の基板の第1主面側から見て、第1の基板の外周と第2の基板の外周とが重なってもよい。
(3)(1)又は(2)の蛍光体ホイールは、第1の基板に取り付けられるモータをさらに備え、第1の基板の第1主面側から見て、第1の基板の中央にはモータが取り付けられる第1の孔が設けられており、第2の基板の第4主面側から見て、第2の基板の中央には第1の孔より大きい第2の孔が設けられていてもよい。
(4)(1)から(3)のいずれか1つの蛍光体ホイールにおいて、複数の放熱フィンの少なくとも一部は、第2の基板の第4主面側から見て蛍光体リングと重なる位置に形成されていてもよい。
(5)(1)から(4)のいずれか1つの蛍光体ホイールにおいて、第2の基板は、第4主面側から見て、複数の放熱フィンより内側に形成された第1の環状平坦部と、前記複数の放熱フィンより外側に形成された第2の環状平坦部と、を有し、第1の環状平坦部は、連続したフラットな円環形状を有し、第2の環状平坦部は、連続したフラットな円環形状を有し、且つ第2の基板の外周に沿って形成されていてもよい。
(6)(1)から(5)のいずれか1つの蛍光体ホイールにおいて、複数の放熱フィンは、第2の基板と一体で形成されており、第4主面と交差する方向に屈曲していてもよい。
(7)(1)から(6)のいずれか1つの蛍光体ホイールにおいて、第1の基板と第2の基板とのうち少なくとも一方は、クラッド材で形成されており、クラッド材は、金属材料から成る板状の母材と、母材の少なくとも一方の主面に形成されたロウ材層と、を有していてもよい。
(8)(7)の蛍光体ホイールにおいて、第2の基板は、クラッド材で形成されていてもよい。
(9)(1)から(8)のいずれか1つの蛍光体ホイールにおいて、第1の基板を構成する金属材料の熱膨張率と第2の基板を構成する金属材料の熱膨張率は等しくてもよい。
(10)(1)から(9)のいずれか1つの蛍光体ホイールにおいて、第1の基板を構成する金属材料と第2の基板を構成する金属材料は同じであってもよい。
(11)本開示の光源装置は、(1)から(10)のいずれか1つの蛍光体ホイールを備える。
(12)本開示の投射型映像表示装置は、(11)の光源装置を備える。
本開示は、蛍光体ホイール、光源装置および投写型映像表示装置に利用可能である。
10A,10B レーザ光源
11 コリメートレンズ
12 反射部
13 透過部
14 第1の基板
14a 第1の孔
15 蛍光体リング
16 第2の基板
16a 第2の孔
17 放熱フィン
17a 開口
18 取り付け部
19 固定フランジ
20 ロウ材
21 モータフランジ
21a 外周
22 内周
23 内周
24 第1の環状平坦部
25 第2の環状平坦部
100 投写型映像表示装置
101a、101b レーザダイオードユニット
102 部分反射ミラー
103、108、110、112、113 レンズ
104、109、114、122 ミラー
105、115 拡散板
106、116、117 コンデンサレンズ
107 ダイクロイックミラー
111 ロッドインテグレータ
118 蛍光体ホイール
119 モータ
120、121 リレーレンズ
123 フィールドレンズ
124 全反射プリズム
125 第1のプリズム
126 第2のプリズム
127、128 プリズム平面
129 カラープリズムユニット
130、132 ダイクロイックミラー面
131 第1のプリズム
133 第2のプリズム
134 第3のプリズム
135R、135G,135B 画像形成素子(DMD)
136 投写レンズ

Claims (12)

  1. 第1主面、および前記第1主面と反対側の第2主面を有し、金属材料から成る第1の基板と、
    前記第1の基板の前記第1主面に設けられる蛍光体リングと、
    前記第1の基板の前記第2主面に配置される第3主面、および前記第3主面と反対側の第4主面を有し、金属材料から成る第2の基板と、
    前記第2の基板の前記第4主面に形成される複数の放熱フィンと、
    を備え、
    前記第1の基板の前記第2主面と前記第2の基板の前記第3主面は、ロウ付けによって結合されている、
    蛍光体ホイール。
  2. 前記第1の基板は、前記第1主面側から見て円形状を有し、
    前記第2の基板は、前記第4主面側から見て円形状を有し、
    前記第1の基板の外径と前記第2の基板の外径とは等しく、
    前記第1の基板の前記第1主面側から見て、前記第1の基板の外周と前記第2の基板の外周とが重なる、
    請求項1に記載の蛍光体ホイール。
  3. 前記第1の基板に取り付けられるモータをさらに備え、
    前記第1の基板の前記第1主面側から見て、前記第1の基板の中央には前記モータが取り付けられる第1の孔が設けられており、
    前記第2の基板の前記第4主面側から見て、前記第2の基板の中央には前記第1の孔より大きい第2の孔が設けられている、
    請求項1又は2に記載の蛍光体ホイール。
  4. 前記複数の放熱フィンの少なくとも一部は、前記第2の基板の前記第4主面側から見て前記蛍光体リングと重なる位置に形成されている、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の蛍光体ホイール。
  5. 前記第2の基板は、前記第4主面側から見て、
    前記複数の放熱フィンより内側に形成された第1の環状平坦部と、
    前記複数の放熱フィンより外側に形成された第2の環状平坦部と、
    を有し、
    前記第1の環状平坦部は、連続したフラットな円環形状を有し、
    前記第2の環状平坦部は、連続したフラットな円環形状を有し、且つ前記第2の基板の外周に沿って形成されている、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の蛍光体ホイール。
  6. 前記複数の放熱フィンは、前記第2の基板と一体で形成されており、前記第4主面と交差する方向に屈曲している、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の蛍光体ホイール。
  7. 前記第1の基板と前記第2の基板とのうち少なくとも一方は、クラッド材で形成されており、
    前記クラッド材は、金属材料から成る板状の母材と、前記母材の少なくとも一方の主面に形成されたロウ材層と、を有する、
    請求項1~6のいずれか一項に記載の蛍光体ホイール。
  8. 前記第2の基板は、前記クラッド材で形成されている、
    請求項7に記載の蛍光体ホイール。
  9. 前記第1の基板を構成する金属材料の熱膨張率と前記第2の基板を構成する金属材料の熱膨張率は等しい、
    請求項1~8のいずれか一項に記載の蛍光体ホイール。
  10. 前記第1の基板を構成する金属材料と前記第2の基板を構成する金属材料は同じである、
    請求項1~9のいずれか一項に記載の蛍光体ホイール。
  11. 請求項1~10のいずれか一項に記載の蛍光体ホイールを備える、光源装置。
  12. 請求項11に記載の光源装置を備える、投写型映像表示装置。
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