JP2023015579A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷動作の制限制御をより適切に実施する。【解決手段】画像形成装置100は、画像を形成する作像部20と、作像部20を駆動させる駆動装置74と、機外の温度を検知する機外温度センサ71と、機内の温度を検知する機内温度センサ72と、作像部20の作業量を検知する作業量検知部73と、作像部20の動作を制御する制御部70とを有する。制御部70は、機外温度センサ71で検出された温度が所定の環境温度閾値TA未満である場合は、作業量検知部73によって検知された作像部20の作業量に基づいて第一の印刷動作制限状態に移行する。第一の印刷動作制限状態は、作像部20の作業量が所定の作業量閾値Ptに到達するたびに駆動装置74による作像部20への駆動を所定期間に亘り一時的に停止させる。【選択図】図7

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
画像形成装置において、印刷品質に影響が出る場合に印刷動作を制限する技術がある。
特許文献1には、現像剤担持体の温度に対応して変化する現像装置の内部又は周辺の温度を検知し、その検知結果に基づいて、連続画像形成可能なページ数の制限及びその制限の解除を制御し、連続画像形成可能なページ数を制限する動作が実行される時間情報を通知する技術が記載されている。
レイアウト制約やコストとの兼ね合いにより、温度を制御したい発熱部と機内温度センサとの位置関係をずらす必要があることから、マシンの設置環境によって適切なタイミングで印刷動作を制限できない。
本発明は、印刷動作の制限制御をより適切に実施することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一観点に係る画像形成装置は、画像を形成する作像部と、前記作像部を駆動させる駆動装置と、機外の温度を検知する機外温度検知部と、機内の温度を検知する機内温度検知部と、前記作像部の作業量を検知する作業量検知部と、前記駆動装置の動作を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記機外温度検知部で検出された温度が所定の環境温度閾値未満である場合は、前記作業量検知部によって検知された前記作業量に基づいて第一の印刷動作制限状態に移行し、前記第一の印刷動作制限状態は、前記作業量が所定の作業量閾値に到達するたびに前記駆動装置による前記作像部への駆動を所定期間に亘り一時的に停止させ、前記制御部は、前記機外温度検知部で検出された温度が前記環境温度閾値以上である場合は、前記機内温度検知部によって検出した機内温度に基づいて第二の印刷動作制限状態に移行し、前記第二の印刷動作制限状態は、前記機内温度が所定の第一閾値より高い場合に前記機内温度が前記第一閾値より低い第二閾値を下回るまで、前記駆動装置による前記作像部の駆動を停止する休止状態と、前記作像部を駆動する印刷状態とを繰り返す間欠動作を行う。
印刷動作の制限制御をより適切に実施することができる。
実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す図 作像部の構成の一例を示す図 画像形成装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図 作像部の制御系の要部構成を示すブロック図 従来の印刷動作制限モードの一例のシーケンス図 従来の印刷動作制限モードの他の例のシーケンス図 本実施形態の印刷動作制限モードのシーケンス図 本実施形態の印刷動作制限モード制御のフローチャート 印刷動作制限モード制御のフローチャートの第一変形例 印刷動作制限モード制御のフローチャートの第二変形例
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
以下、タンデム方式といわれる二次転写機構を備える電子写真方式の画像形成装置を一例として、実施形態を説明する。
この画像形成装置は、コピー機能、プリント機能、ファクシミリ機能等を一つの筐体に搭載したMFP(Multifunction Peripheral/Printer/Product)である。また記録媒体には、一般にコピー等に用いられる普通紙の他、オーバーヘッドプロジェクターシート(OHPシート)、カード、ハガキ等の厚紙又は封筒等が挙げられるが、ここでは用紙Pを記録媒体の一例として説明する。
<画像形成装置100の構成例>
図1は、実施形態に係る画像形成装置100の構成の一例を示す図であり、実施形態に係る画像形成装置100の要部を示す断面図である。図1に示すように画像形成装置100は、中央に中間転写ユニットを備え、中間転写ユニットは、無端ベルトである中間転写ベルト10を備えている。中間転写ベルト10は、3つの支持ローラ14~16に掛け廻され、時計廻りに回動駆動される。
また、画像形成装置100は、3つの支持ローラ14~16のうちの第2の支持ローラ15の左方に、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニングユニット17を備える。
第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15との間に配置された中間転写ベルト10に対向するようにして、イエロー(Y)の作像部、マゼンタ(M)の作像部、シアン(C)の作像部、及びブラック(K)の作像部から構成される作像部20が設けられ、各色の作像部が中間転写ベルト10の移動方向に沿って配置されている。
なお、各色の作像部は、使用するトナーの色が異なる点以外は同様の構成となっている。そのため、説明及び図面では、使用するトナーの色を示す「Y」、「M」、「C」、「K」という添字は適宜省略して説明する。
作像部20は、各色の感光体ドラム40と、帯電ローラ18と、現像ユニットと、クリーニングユニットとを備え、画像形成装置100に対して着脱可能に装着されている。
画像形成装置100には、画像形成装置100の内部を保護するため、前方(紙面の手前側)に傾けて開閉可能なカバー部が設けられている。画像形成装置100のユーザやメンテナンスを行うサービスマンは、カバー部を開けて画像形成装置100の内部にアクセスし、作像部20を画像形成装置100内の所定箇所に着脱することができる。
この作像部20は、例えば、感光体ドラム40の寿命に応じて交換可能プロセスカートリッジドラムユニット(以下、PCDUという)である。
また、画像形成装置100は、作像部20の上方には、光ビーム走査部21を備える。光ビーム走査部21は、各色の感光体ドラム40に、画像形成のための光ビーム(レーザ光)を照射することで、各色の感光体ドラム40に画像データに応じた静電潜像を形成することができる。
各色の感光体ドラム40の静電潜像は現像ユニットにより現像され、現像された各色のトナー像は、中間転写ベルト10上に重ね合わせされて一次転写される。これにより、中間転写ベルト10上にカラーのトナー像が形成される。トナー像は、像担持体の一例としての中間転写ベルト10に担持され、中間転写ベルト10の移動方向に沿って移動される。なお、作像部20の構成は、別途、図2を参照して詳述する。
また、画像形成装置100は、中間転写ベルト10の下方に2次転写ユニット22を備えている。2次転写ユニット22は、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を架け渡し、中間転写ベルト10を押し上げて第3の支持ローラ16に押当てるようにして配置されている。2次転写ベルト24は、中間転写ベルト10上に形成されたトナー像を、用紙P上に二次転写させることができる。
さらに、画像形成装置100は、2次転写装置22の側方に、定着ユニット25を備えている。定着ユニット25は、トナー像が二次転写された状態で搬送されてきた用紙P上のトナー像を、用紙Pに定着させる。定着ユニット25は、無端ベルトである定着ベルト26と、加熱ローラと、加圧ローラ27とを備え、定着ベルト26及び加圧ローラ27による熱と圧力とにより、用紙Pの表面に転写されたトナー像を用紙Pに定着させることができる。
また、画像形成装置100は、2次転写ユニット22、及び定着ユニット25の下方に、表面に画像形成された直後の用紙Pの裏面にも画像形成するために、用紙Pの表裏を反転させて送り出すシート反転ユニット28を備えている。
次に、画像形成装置100において、用紙P上に画像が形成される一連の流れを説明する。
画像形成装置100は、操作部(図示を省略)における「コピー」のスタートボタンが押されると、原稿自動搬送部であるADF(Auto Document Feeder)400の原稿給紙台30上に原稿が載置されている場合には、ADF400に、原稿をコンタクトガラス32上に向けて搬送させる。一方、原稿給紙台30上に原稿が載置されていない場合には、コンタクトガラス32上に手置きされた原稿を読むために、第1キャリッジ33、及び第2キャリッジ34を備える画像読み取りユニット300を駆動させる。
画像読み取りユニット300において、第1キャリッジ33に含まれる光源は、コンタクトガラス32に光を照射する。原稿面からの反射光は、第1キャリッジ33に含まれる第1ミラーにより第2キャリッジ34に向けて反射され、第2キャリッジ34に含まれるミラーで反射される。そして、原稿面からの反射光は、結像レンズ35により読取りセンサであるCCD(Charge Coupled Device)36の撮像面上で結像させられる。CCD36は原稿面の像を撮像し、CCD36により撮像された画像信号に基づいてY、M、C、BKの各色の画像データが生成される。
また、画像形成装置100は、「プリント」のスタートボタンが押された時や、PC(Personal Computer)等の外部装置から画像形成の指示があった時、FAX(Facsimile)の出力指示があった時には、中間転写ベルト10の回動駆動を開始させるとともに、作像部20の各ユニットの作像準備を行う。
その後、画像形成装置100は、各色の作像プロセスを開始する。各色用の感光体ドラム40に各色の画像データに基づいて変調されたレーザが照射され、静電潜像が形成される。そして、静電潜像が現像された各色のトナー像が、中間転写ベルト10上に、一枚の画像として重ね合わされて形成される。
その後、中間転写ベルト10上のトナー画像の先端が2次転写ユニット22に進入するタイミングで、用紙Pの先端が2次転写ユニット22に進入するように、タイミングをはかって用紙Pが2次転写ユニット22に送り込まれる。そして、2次転写ユニット22により、中間転写ベルト10上のトナー像が用紙Pに二次転写される。トナー像が二次転写された用紙Pは、定着ユニット25に送り込まれ、トナー像が用紙Pに定着される。
ここで、二次転写位置までの用紙Pの給紙について説明する。用紙Pは、給紙テーブル200の給紙ローラ42のうちの1つが回転駆動することで、給紙ユニット43に多段に備えられた給紙トレイ44のうちの1つから繰り出される。その後、分離ローラ45で1枚だけ分離され、搬送コロユニット46に進入し、搬送ローラ47により搬送される。その後、画像形成装置100内の搬送コロユニット48に導かれ、搬送コロユニット48のレジストローラ49に突き当てられて一時停止された後、上述したように、2次転写のタイミングに合わせて2次転写ユニット22に向けて送り出される。
また、ユーザが手差しトレイ51に用紙Pを差し込んで給紙することもできる。ユーザが手差しトレイ51に用紙Pを差し込んだ場合には、画像形成装置100は、給紙ローラ50を回転駆動して手差しトレイ51上の用紙Pの一枚を分離して手差し給紙路53に引き込む。そして、上述したものと同様に、レジストローラ49に突き当てて一旦停止させてから、上述した2次転写のタイミングに合わせて2次転写ユニット22に送り出す。
定着ユニット25で定着されて排出された用紙Pは、切換爪55で排出ローラ56に案内され、排出ローラ56により排出されて、排紙トレイ57上にスタックされる。或いは、切換爪55でシート反転ユニット28に案内され、シート反転ユニット28により反転されて再び二次転写位置に導かれる。その後、用紙Pの裏面にも画像が形成された後、排出ローラ56により排紙トレイ57上に排出される。
一方、画像転写後の中間転写ベルト10上に残留する残留トナーは、中間転写体クリーニングユニット17で除去され、再度の画像形成に備えられる。
画像形成装置100は、このようにして、用紙Pにカラー画像を形成することができる。
<作像部20の構成例>
次に、画像形成装置100における作像部20の構成について、図2を用いて説明する。
図2は、作像部20の構成の一例を示す図であり、各色の作像部のうちの1つの構成例を示している。上述したように、その他の3色の作像部は、使用するトナーの色が異なる点を除き、同様の構成であるため、図示と説明を省略し、1つの作像部のみを説明する。 作像部20は、感光体ドラム40と、帯電ローラ18と、現像器29と、クリーニングブレード13と、除電器19と、一次転写ローラ62とを備える。帯電ローラ18には帯電用高圧電源181が電気的に接続され、一次転写ローラ62には転写用高圧電源621が電気的に接続されている。
像担持体の一例としての感光体ドラム40は、負帯電性の有機感光体であり、ドラム状導電性支持体上に感光層等を設けたものである。感光体ドラム40は、基層としての導電性支持体上に、絶縁層である下引き層、感光層としての電荷発生層及び電荷輸送層、保護層、すなわち表面層が順次積層されている。感光体ドラム40の導電性支持体には、体積抵抗が1010Ωcm以下の導電性材料等を用いることができる。
帯電ローラ18は、導電性芯金の外周に中抵抗の弾性層を被覆してなるローラ部材である。帯電用高圧電源181から所定の電圧が印加され、帯電ローラ18に対向する感光体ドラム40の表面を一様に帯電する。帯電ローラ18の汚れを除去するクリーニングローラを、帯電ローラ18に接触させて設けた構成としてもよい。
帯電ローラ18と感光体ドラム40との間には微小な空隙が設けられ、帯電ローラ18は感光体ドラム40に対し非接触な状態で配置されている。このような状態で感光体ドラム40を帯電させる帯電方式は、非接触帯電方式と称される。
非接触帯電方式は、帯電ローラ18と感光体ドラム40を接触させて帯電させる接触帯電方式に比べ、感光体ドラム40上に残留するトナーや潤滑剤などの異物が帯電ローラ18に付着し難いため、異物の付着による帯電ムラを抑えることができる。但し、実施形態は、非接触帯電方式に限定されるものではなく、接触帯電方式に適用しても良い。帯電用高圧電源181は、帯電ローラ18に帯電バイアスを印加する。
現像器29は、感光体ドラム40に対向する現像ローラ29aを有している。現像ローラ29aは、内部に固設されてローラ周面に磁極を形成するマグネットと、マグネットの周囲を回転するスリーブとを備える。マグネットによって現像ローラ29a上に複数の磁極が形成されて、現像ローラ29a上に現像剤が担持される。
クリーニングブレード13は、感光体ドラム40表面に付着する未転写トナー等の付着物を機械的に掻き取る。クリーニングブレード13は、ウレタンゴム等のゴム材料からなり略板状に形成されたブレード状部材であり、感光体ドラム40表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。
除電器19は、トナー像が転写された後に、感光体ドラム40表面の電荷を除去する。 帯電ローラ18で一様に帯電された感光体ドラム40は、画像データに応じて光ビーム走査部21による光ビームで露光される。感光体ドラム40表面には静電潜像が形成される。現像器29は、感光体ドラム40表面に形成された静電潜像に、トナーを付着させる。これにより感光体ドラム40表面にトナー像が現像される。
転写用高圧電源621で生成された電圧が一次転写ローラ62に印加されることで、感光体ドラム40表面のトナー像は、中間転写ベルト10に転写される。中間転写ベルト10のトナー像は、二次転写ユニット22で用紙Pに転写され、定着ユニット25で用紙Pに定着される。感光体ドラム表面の残トナー等は、クリーニングブレード13で除去される。また、感光体ドラム40表面の電荷は、除電器19により除去される。
<画像形成装置100のハードウェア構成例>
次に、画像形成装置100のハードウェア構成について説明する。図3は、画像形成装置100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、画像形成装置100は、コントローラ910と、近距離通信回路920と、エンジン制御部930と、操作パネル940と、ネットワークI/F950と、制御基板960とを備える。
これらのうち、コントローラ910は、コンピュータの主要部であるCPU901と、システムメモリ(MEM-P)902と、ノースブリッジ(NB)903と、サウスブリッジ(SB)904と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)906と、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)907と、HDDコントローラ908と、記憶部であるHD909とを備える。また、NB903とASIC906との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス921で接続した構成となっている。
これらのうち、CPU(Central Processing Unit)901は、画像形成装置100の全体制御を行う制御部である。NB903は、CPU901と、MEM-P902、SB904、及びAGPバス921とを接続するためのブリッジであり、MEM-P902に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを備える。
MEM-P902は、コントローラ910の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM(Read Only Memory)902a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM(Random Access Memory)902bとからなる。
なお、RAM902bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成しても良い。
SB904は、NB903とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC906は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス921、PCIバス922、HDD908およびMEM-C907をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。
このASIC906は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC906の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C907を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジック等により画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部931及びプリンタ部932との間でPCIバス922を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。
なお、ASIC906には、USBのインタフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインタフェースを接続するようにしても良い。
MEM-C907は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD909は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HD909は、CPU901の制御にしたがってHD909に対するデータの読出又は書込を制御する。
AGPバス921は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM-P902に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
また、近距離通信回路920には、近距離通信回路920aが備わっている。近距離通信回路920は、NFC、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。
更に、エンジン制御部930は、スキャナ部931及びプリンタ部932によって構成されている。なお、図2で説明した作像部20は、このプリンタ部932に含まれている。
操作パネル940は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部940a、並びに、濃度の設定条件などの画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなる操作パネル940bを備えている。
コントローラ910は、画像形成装置100全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル940からの入力等を制御する。スキャナ部931又はプリンタ部932には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。
なお、画像形成装置100は、操作パネル940のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。
ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
また、ネットワークI/F950は、ネットワークを利用してデータ通信をするためのインタフェースである。近距離通信回路920及びネットワークI/F950は、PCIバス922を介して、ASIC906に電気的に接続されている。
<作像部20の制御系>
図4は、作像部20の制御系の要部構成を示すブロック図である。図4に示すように、画像形成装置100は、作像部20の制御系として制御部70と、機外温度センサ71(機外温度検知部)と、機内温度センサ72(機内温度検知部)と、作業量検知部73と、駆動装置74と、を備える。
上述のように、作像部20は、画像形成装置100において画像を形成する要素である。駆動装置74は、作像部20を駆動させる要素である。駆動装置74は、例えば図2に例示した作像部20の構成要素のうち、感光体ドラム40、現像ローラ29a、帯電ローラ18、一次転写ローラ62、などに駆動力を付加する。駆動装置74は、例えば駆動源としてモータを有し、ギヤ系などの動力伝達機構を介して動力を作像部20の各構成要素に伝達する。
制御部70は、駆動装置の動作を制御する。制御部70は、例えば図4に示すように、機外温度センサ71、機内温度センサ72、及び作業量検知部73から取得する画像形成装置100及び作像部20に関する各種情報に基づき、駆動装置74への制御指令を出力して、これにより作像部20の動作を制御する。
機外温度センサ71は、画像形成装置100の機外の温度を検知する。機外温度センサ71は、例えば画像形成装置100の外部筐体などに設置される。
機内温度センサ72は、画像形成装置100の機内の温度を検知する。機内温度センサ72は、例えば図2に例示した作像部20の各種要素の間隙などに設置される。
作業量検知部73は、作像部20の作業量を検知する。本実施形態では、「作業量」とは、作像部20による連続印刷頁数に関する情報を含む。作業量検知部73は、作像部20の作業量を検知可能な画像形成装置100の内部の任意の位置に設置される。
特に本実施形態では、制御部70は、画像形成装置100の機外の温度に基づいて、2つの印刷動作制限状態を切り替えるよう作像部20を制御(印刷動作制限モード制御)することができる。
より詳細には、制御部70は、機外温度センサ71で検出された温度が所定の「環境温度閾値TA」未満である場合は、作業量検知部73によって検知された作業量(すなわち作像部20による連続印刷頁数)に基づいて「第一の印刷動作制限状態」に移行する。第一の印刷動作制限状態とは、作業量が所定の作業量閾値に到達するたびに(すなわち所定の連続印刷頁数に到達するたびに)、駆動装置74による作像部20への駆動を所定期間に亘り一時的に停止させる。
一方、制御部70は、機外温度センサ71で検出された温度が環境温度閾値TA以上である場合は、機内温度センサ72によって検出した機内温度に基づいて「第二の印刷動作制限状態」に移行する。第二の印刷動作制限状態とは、機内温度が所定の機内温度閾値より高い場合に、機内温度が機内温度閾値を下回るまで、駆動装置74による作像部20の駆動を停止する休止状態と、作像部20を駆動する印刷状態とを繰り返す間欠動作を行う。
制御部70は、例えば画像形成装置100の全体動作を制御するコントローラ910の一部として構成することができる。または、制御部70は、コントローラ910とは別体として画像形成装置100内に設けられる、CPUやRAMなどを有する制御基板として構成することもできる。上述した制御部70の各機能は、CPU、RAM等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPUの制御のもとで通信モジュール、入力装置、出力装置などの各種ハードウェアを動作させるとともに、RAMや補助記憶装置におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
なお、CPUが所定のプログラムを実行することで実現する制御部70の各機能を、ASIC(application specific integrated circuit)やFPGA(field programmable gate array)等の電子回路で実現するように構成することもできる。
なお、作業量検知部73が検知し、制御部70が「第一の印刷動作制限状態」への移行判断に用いる「作像部20の作業量」としては、上記の連続印刷頁数以外の情報を用いてもよい。例えば、作像部20の駆動装置74の連続運転時間や、作像部20の走行距離などの情報を用いてもよい。
<印刷動作制限モード制御の説明>
図5~図7を参照して、従来の印刷動作制限モードと、本実施形態の印刷動作制限モードとの相違点について説明する。
<<従来の印刷動作制限モード>>
図5は、従来の印刷動作制限モードの一例のシーケンス図である。図5の縦軸は作像部20の温度T(℃)を示し、横軸は作像部20の印刷時間s(秒)を示す。図5中の実線のグラフAは、作像部20の内部の実際の温度を示す。点線のグラフBは、機内温度センサ72により計測された温度を示す。図5では、画像形成装置100の機外の温度(環境温度)が32℃の場合の機内温度の推移を例示している。
作像部20(現像の軸受など)の温度が高くなると、トナーの固着などの不具合が生じる場合がある。このような不具合を生じさせないために、従来手法では、作像部20の温度を検知する機内温度センサ72が配置されており、機内温度センサ72の値が閾値以上になると印刷動作を制限する印刷動作制限モードに入る。
図5に示すように、作像部20の温度が所定の上限温度Td(例えば45℃)を超えないように、印刷時間s1において、機内温度センサ72で検知する検知温度が所定の第一閾値T1(例えばTdより低い40℃)を超えると印刷動作制限モードに入る。
印刷動作制限モードでは、作像部20の駆動を停止する休止状態と、印刷状態とを繰り返す間欠動作(例えば25秒停止、20ページ印刷)を実行し、生産性を落として、作像部の温度上昇を防いでいる。なお、このような従来手法の印刷動作制限モードを、本実施形態では上述のとおり「第二の印刷動作制限状態」と呼ぶ。
図5の例では印刷時間s1~s2の区間において印刷動作制限モードを続けることで、作像部20の温度が低下し、印刷時間s2において、機内温度センサ72の値が所定の第二閾値T2(例えば第一閾値T1より低い39℃)になれば、印刷動作制限モードを解除し、通常の連続印刷を再開する。
ここで、実際に制御したい作像部20の温度(グラフA)と、機内温度センサ72の値(グラフB)に乖離があり、さらに乖離量が環境温度によって変動してしまう点が、従来手法において最適な制御を行う上での課題になっている。図5に示すように、環境温度が30℃を超えるような高温環境においては、グラフAの印刷時間s1直前の挙動A1に示すように、作像部20の温度上昇勾配が大きい状態で印刷動作制限モードに移行する。印刷動作制限モード状態では、休止中に作像部20の駆動が停止するため、作像部20の温度は低下するが、一定時間後に印刷を再開すると、作像部20の温度は温度上昇勾配が大きい状態のため、作像部20の温度は再び上昇する。この動作を続けて、徐々に作像部20の温度と機内温度センサ72による検知温度が低下し、検知温度がT2まで低下し、作像温度がTdに対して余裕がある温度まで下がったと判断されると、印刷動作制限モードが解除される。
<<従来手法の課題>>
図6は、従来の印刷動作制限モードの他の例のシーケンス図である。図6は、図5よりも環境温度が低い低温環境(例えば28℃)における連続印刷時の作像部20の実際の温度(グラフA)と、機内温度センサ72の検知温度(グラフB)の推移を示している。図6の縦軸及び横軸は図5と同様である。
作像部20は自身の回転による発熱で温度が上昇しており、作像部の実際の温度Aは図5と図6との間での環境温度の違いによって温度の上昇勾配に大きな差はない。一方で、機内温度センサ72は作像部20の回転体に直接は取り付けられておらず、作像部20の近傍の雰囲気温度を検知している。このため、機内温度センサ72の検知温度Bは、図6の例のように環境温度が低下すると、その影響を受けて温度の上昇は緩やかになる。その結果、図6に示す低温環境では、例えば図6に領域B1で示すように、図5に示す高温環境と比べて、作像部20の実際の温度Aと、機内温度センサ72の検知温度Bとの差が大きくなる。
図5に示した32℃環境(高温環境)では、印刷時間S1において作像部20の温度がTdまで上昇した際に、機内温度が第一閾値T1まで上昇して、印刷動作制限モードに突入する。しかし図6に示すように、28℃環境(低温環境)では、作像部20の温度がTdに到達した時点(印刷時間s3)において、機内温度は第一閾値T1まで上昇しておらず、印刷動作制限モードに移行できない。これが従来手法の第1の課題である。
第1の課題により、印刷時間s4において機内温度が第一閾値T1まで上昇した時には、作像部20の温度はTdを超えてしまっており、トナーの凝集等による不具合のリスクが高くなってしまう。これを解決するためには第一閾値T1の温度閾値設定を下げることが必要になるが、第一閾値T1は32℃環境(図5の高温環境)においても同様の値をとるため、32℃環境のような高温環境においても生産性を悪化させることになってしまう。つまり、図5の高温環境において第1閾値T1を下げると、印刷時間S1よりも早いタイミングで印刷動作制限モードに入ってしまう。この場合、作像部20の実際の温度がTdより充分に低く、実施が不要な区間でも印刷動作制限モードを実施することになり、その分だけ印刷量が低減してしまい、この結果生産性が悪化する。
また、28℃環境(低温環境)で印刷動作制限モードに移行させる場合は、グラフAの印刷時間s4直前の挙動A2に示すように、作像部20の温度上昇勾配は図5に示した高温環境よりも小さい状態になっている。つまり、飽和状態に近い状態で印刷動作制限モードに入る。印刷動作制限モードの休止中に作像部20の駆動が低下すると作像部20の温度は低下する。一定時間後に印刷が再開すると、作像部20の温度は再び上昇するが、作像部20は飽和温度に近い温度になっており、また外気温が低くファンの冷却効率が高くなることから、再開後の温度上昇量は小さくなる。結果として、図6の低温環境では、印刷動作制限モード中の印刷時間s4~s5の区間では図5の高温環境と比較して温度下降量は大きくなる。作像部20は駆動することで自身が発熱源となっていることから、駆動を低下させると温度は急激に低下する。
一方で、機内温度センサ72は回転体には取り付けられないため、作像部20の近傍に配置され、作像部20の雰囲気温度を検知している。そのため印刷動作制限モード中の印刷時間s4~s5の区間では、機内温度センサ72の検知温度の下降勾配は、作像部20の実際の温度のものよりも小さくなる。その結果、印刷動作制限モード中に、作像部20自体の温度は十分に低下しており、印刷動作制限モードを解除できる状態にあっても、機内温度センサ72の検知温度が低下せず、印刷時間s5において第二閾値T2に低下するまで印刷動作制限モードが継続されてしまう。これが従来手法の第2の課題である。
第2の課題により、ユーザの生産性が悪化してしまう。つまり、図6の低温環境では、本来は印刷時間s5よりも早いタイミングで印刷動作制限モードから通常印刷に戻すことが可能であるが、実施が不要な区間でも印刷動作制限モードを実施することになり、その分だけ印刷量が低減してしまい、この結果生産性が悪化する。このように従来手法では、印刷の生産性が最適化できていないという問題がある。
<<本実施形態の印刷動作制限モード制御>>
図7は、本実施形態の印刷動作制限モードのシーケンス図である。図7に示すグラフの仕様は図5及び図6のものと同様である。また、図7は、図6と同様の低温環境の推移を示している。
本実施形態では、環境温度が低い場合には機内温度センサ72の検知温度(グラフB)ではなく、印刷の継続枚数(または継続時間などの作業量に係る情報)によって一時的な休止を設けることを特徴とする。例えば、図7の印刷時間s6のように、機内温度センサ72の検知温度が第一閾値T1まで上昇していない場合であっても、例えば600ページ(10分相当)の連続印刷が行われると、所定時間(例えば30秒)の休止を設ける。なお、このような本実施形態で新たに用いる印刷動作制限モードを、本実施形態では上述のとおり「第一の印刷動作制限状態」と呼ぶ。
前述のとおり、環境温度が低い場合は、作像部20の駆動を停止した際の作像部20の温度下降勾配が大きいため、短いスパンで連続的に休止と印刷を繰り返さなくても、30秒程度の一時的な休止によって、グラフAの印刷時間s6直後の挙動A3に示すように、作像部20の実際の温度を十分に下げることが可能となり、その後の印刷時間を延ばすことができる。この動作を導入することにより、連続で印刷を継続する場合(図7のグラフAの時刻s6後の点線部分A4)よりも、作像部20の温度上昇を抑えることが可能となり、作像部20の実際の温度を、固着などの不具合が生じる可能性が高くなるTd以下の温度で保つことができるようになる。結果として、従来の短いスパンで休止と印刷を繰り返す生産性が大きく落ちる印刷動作制限モードに移行させる必要がなくなり、機内温度が高くなることによるトナーの固着などの不具合を防ぎつつ、ユーザの生産性の低下を最小限に抑えることが可能となる。
このように本実施形態では、環境温度によって2つの印刷動作制限モードを持ち、第1の制限モードでは印刷の継続枚数ないしは継続時間などの印刷動作の作業量に係る情報によって一時的な休止を設ける。つまり、画像形成装置100の機外の環境温度の変化に基づいて、上述の「第一の印刷動作制限状態」と「第二の印刷動作制限状態」の2つの印刷動作制限状態を切り替える印刷動作制限モード制御を実施する。環境温度が相対的に高い場合には、機内温度センサ72の検知温度に基づき第二の印刷動作制限状態を実施する。一方、環境温度が相対的に低い場合には、作業量検知部73によって検知された作業量(すなわち作像部20による連続印刷頁数などの情報)に基づき第一の印刷動作制限状態を実施する。本実施形態では、このような印刷動作制限モード制御によって、環境温度の変化によって無駄な印刷動作制限モードが実施されることを抑制でき、生産性の低下を最小限に抑えることができる。
<印刷動作状態制限モード制御のフローチャート>
図8は、本実施形態の印刷動作制限モード制御のフローチャートである。なお、図8では、作業量検知部73が検知する作像部20の作業量として連続印刷頁数が適用される。また、高温環境として30℃環境、低温環境として28℃環境を適用し、環境温度閾値TAは29℃の場合を例示する。図8に示すフローチャートの一連の処理は制御部により実施される。
ステップS101では、印刷動作が開始されると、印刷頁カウンタがリセットされ、印刷ページごとにカウンタが加算される。
ステップS102では、環境温度によって実施する印刷動作制限状態の選択を行う。具体的には環境温度が所定の環境温度閾値TA以下か否かを判定する。この例では環境温度閾値TA=29℃を設定する。環境温度がTA以下である場合(S102の「はい」)には、28℃環境(低温環境)であるのでS103に進み第1の印刷動作制限状態へ移行するかの判定を行う。一方、環境温度がTAより高い場合(S102の「いいえ」)には、30℃環境(高温環境)であるのでS106に進み第2の印刷動作制限状態へ移行するかの判定を行う。
ステップS103では、連続印刷頁数が所定ページ数Pt以内か否かが判定される。制御部70は例えばステップS101で挙げた印刷頁カウンタを参照して連続印刷頁数を検知する。連続印刷頁数が所定ページ数Pt以内の場合(S103の「はい」)には、ステップS104に進み連続印刷が継続される。一方、連続印刷頁数が所定ページ数Ptより多い場合(S103の「いいえ」)には、ステップS105に進み第一の印刷動作制限状態が実行される。所定ページ数Ptは「作業量閾値」に相当し、例えばPt=600頁、第一の印刷動作制限状態の実行時間を30秒に設定した場合、連続印刷状態にて600ページごとに30秒の休止が実行される。
ステップS104の処理が完了するとステップS110に進む。ステップS105の処理が完了するとステップS101に戻る。
TA=29℃よりも高い環境においては、S106にて第2の印刷動作制限状態への移行を判定する。具体的には、機内温度が所定の第一閾値T1以下か否かが判定される。制御部70は機内温度センサ72から入力される温度情報を機内温度として使用する。この例では、第一閾値T1は40℃と設定されている。機内温度がT1=40℃を超えた場合(ステップS106の「いいえ」)には、ステップS108に進み第二の印刷動作制限状態に移行し、機内温度が第二閾値T2(例えば第一閾値より低い39℃に設定)を下回るまで(ステップS109の「はい」)継続される。
機内温度が第一閾値T1以下の場合(ステップS106の「はい」)には、ステップS107に進み連続印刷が継続される。ステップS104、ステップS107の連続印刷の処理の後、または、ステップS109にて第二の印刷動作制限状態のときに機内温度が第二閾値T2以下となった場合(S109の「はい」)には、ステップS110にて印刷ジョブが完了したか否かが判定される。印刷ジョブが完了した場合(S110の「はい」)には印刷動作を終了する。印刷ジョブが完了していない場合(S110の「いいえ」)にはステップS102に戻る。
同様に、ステップS109にて第二の印刷動作制限状態のときに機内温度が第二閾値T2より高くなった場合(S109の「いいえ」)には、ステップS111にて印刷ジョブが完了したか否かが判定される。印刷ジョブが完了した場合(S111の「はい」)には印刷動作を終了する。印刷ジョブが完了していない場合(S111の「いいえ」)にはステップS108に戻る。
第一の印刷動作制限状態における単位時間当たりの印刷可能枚数は、第二の印刷動作制限状態における単位時間当たりの印刷可能枚数よりも多い。このように、環境に応じた印刷動作制限状態の切り替えが実施できることにより、機内温度上昇と生産性の最適化が実現する。
なお、上述のとおり、作業量検知部73が検知する作像部20の作業量に係る情報は、連続印刷頁数以外を用いてもよい。例えば、作像ユニット(作像部20)を駆動する駆動装置74の連続運転時間や、作像ユニットの走行距離、などの情報を用いることができる。この場合、図8のステップS101やS103の「印刷頁」を「連続運転時間(例えば10分)」や「走行距離」に置き換えれば同様の制御を実施できる。
図9は、印刷動作制限モード制御のフローチャートの第一変形例である。
図9のフローチャートでは、図8のフローチャートのステップS101とS102との間に、ステップS1021として環境温度が所定の下限値TB以下か否かの判定が追加されている。下限値TBは、印刷動作制限モードを切り替えるための判断指標である環境温度閾値TAより低い値が設定される(図7参照)。
環境温度が下限値TB以下の場合(S1021の「はい」)には、ステップS110に移動して、ステップS102の印刷動作制限モードの切り替え判断は行われない。環境温度が下限値TBより高い場合(S1021の「いいえ」)には、ステップS102に進む。
つまり、図9のフローチャートでは、制御部70は、機外温度センサ71で検出された温度が環境温度閾値TA未満である場合でも、機外温度センサ71で検出された温度が環境温度閾値TAより低い所定の下限値TB未満である場合には、第一の印刷動作制限状態に移行しない。
環境温度が十分に低い場合は、連続印刷を長時間行っても、作像部温度はTd(=45℃)を超えることが無くなる。このため、この状況においては第一の印刷動作制限を行う必要性も無い。環境温度の下限値TBを設定し、環境温度が環境温度閾値TAから下限値TBの間の時のみ第1の印刷動作制限を行うようにすることで、より効果的な生産性低下の防止を行うことができる。
まとめると、図9のフローチャートの処理では、環境温度による印刷動作制限の割り振りは下記の表のようになる。
(1)環境温度T<TB:いかなる場合も印刷動作制限を行わない
(2)TB≦T< TA:条件を満たせば第一の印刷動作制限を行う
(3)TA≦T:条件を満たせば第二の印刷動作制限を行う
図10は、印刷動作制限モード制御のフローチャートの第二変形例である。
図10のフローチャートでは、図8、図9のフローチャートのステップS103とS105との間に、ステップS1031として機内温度が所定の第一閾値T1以下か否かの判定が追加されている。第一閾値T1の設定値は、ステップS106と同様である。
機内温度が第一閾値T1以下の場合(S1031の「はい」)には、ステップS110に移動して、ステップS105の第一の印刷動作制限モードは実行されない。機内温度が第一閾値T1より高い場合(S1031の「いいえ」)には、ステップS105に進む。
つまり図10のフローチャートでは、制御部70は、機外温度センサ71で検出された温度が環境温度閾値TA未満である場合でも、機内温度センサ72によって検出した機内温度が第一閾値T1以下である場合には、第一の印刷動作制限状態に移行しない。
図8、図9のフローチャートの処理では、外気温度がTBとTAの間にある時には、600ページごとに第一の印刷動作制限が発生することになる。印刷動作制限は、作像部温度が目標のTdを超えないようにすればよいので、機内温度が低い連続印刷の初期段階から発動させる必要は無い。そこで、図10のフローチャートでは、ステップS1031の判定の追加により、機内温度の制限を加えて機内温度が高いときにだけ第一の印刷動作制限を行うようにする。これにより、より効果的な生産性低下の防止を行うことができる。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
100 画像形成装置
20 作像部
70 制御部
71 機外温度センサ(機外温度検知部)
72 機内温度センサ(機内温度検知部)
73 作業量検知部
74 駆動装置
TA 環境温度閾値
TB 下限値
Pt 所定ページ数(作業量閾値)
T1 第一閾値
T2 第二閾値
特開2014-157266号公報

Claims (6)

  1. 画像を形成する作像部と、
    前記作像部を駆動させる駆動装置と、
    機外の温度を検知する機外温度検知部と、
    機内の温度を検知する機内温度検知部と、
    前記作像部の作業量を検知する作業量検知部と、
    前記駆動装置の動作を制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記機外温度検知部で検出された温度が所定の環境温度閾値未満である場合は、前記作業量検知部によって検知された前記作業量に基づいて第一の印刷動作制限状態に移行し、前記第一の印刷動作制限状態は、前記作業量が所定の作業量閾値に到達するたびに前記駆動装置による前記作像部への駆動を所定期間に亘り一時的に停止させ、
    前記制御部は、
    前記機外温度検知部で検出された温度が前記環境温度閾値以上である場合は、前記機内温度検知部によって検出した機内温度に基づいて第二の印刷動作制限状態に移行し、前記第二の印刷動作制限状態は、前記機内温度が所定の第一閾値より高い場合に前記機内温度が前記第一閾値より低い第二閾値を下回るまで、前記駆動装置による前記作像部の駆動を停止する休止状態と、前記作像部を駆動する印刷状態とを繰り返す間欠動作を行う、
    画像形成装置。
  2. 前記作業量は、前記作像部による連続印刷頁数を含む、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記作業量は、前記駆動装置の連続運転時間を含む、
    請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第一の印刷動作制限状態における単位時間当たりの印刷可能枚数は、前記第二の印刷動作制限状態における単位時間当たりの印刷可能枚数よりも多い、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記機外温度検知部で検出された温度が前記環境温度閾値未満である場合でも、前記機外温度検知部で検出された温度が前記環境温度閾値より低い所定の下限値未満である場合には、前記第一の印刷動作制限状態に移行しない、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記機外温度検知部で検出された温度が前記環境温度閾値未満である場合でも、前記機内温度検知部によって検出した前記機内温度が前記第一閾値以下である場合には、前記第一の印刷動作制限状態に移行しない、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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