JP2023014608A - 調味粉末の自動散布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】散布対象物への調味粉末を自動で行う調味粉末の自動散布装置であって、散布対象物への調味粉末の散布量及び散布位置を制御しつつ、散布対象物の定置及び表裏反転を行うことで狙った位置への散布と表裏両面への散布を一連の流れで行うことができる調味粉末の自動散布装置を提供する。【解決手段】粉末受け円錐体と、同円錐体の傾斜周面に沿って回転する複数の粉末散配片と、粉末受け円錐体の下縁部周辺に配設し、一部に粉末落下窓部を形成した粉末受け板と、粉末受け板の板面上を回転摺動する粉末寄せ片と、粉末落下窓部下手側に配設し、粉末落下用の切欠部を一部に設けた環状粉末収納溝を設けた回転円盤と、回転円盤の切欠部下方に配設した粉末散布構造体と、を備えたことにより課題を解決した。【選択図】図1

Description

この発明は、食塩等の調味粉末の自動散布装置に関するものである。
従来、調味粉末の自動散布装置、例えば、特許文献1に記載されるような、調味粉末として粉末状の食塩を自動的に散布対象物たるおにぎりの表面に散布する装置がある。これは食塩をその下方に載置したおにぎりの表面に上から散布しその後反転しておにぎり裏面にまた散布するものである。また、おにぎりの形状に合わせた開口を有するおにぎり移動装置ごと反転を行うことで、おにぎりの形状を崩すことなく確実に表裏両面側に塩を散布することができる技術を特徴としている。
特開2004-337118
しかし、特許文献1に記載された塩散布装置は、散布対象物であるおにぎりの上方から無作為に塩を散布しており、塩の散布にバラつきが生じる虞があると共に、おにぎりの表面全体に塩を散布しているため、内部に具材を収納したおにぎりの場合具材との塩味のバランスが悪くなる虞がある。また、おにぎりの形状に合わせた移動装置としていることで、近年のおにぎりの形状種類に対応が難しく装置の形状を散布対象物であるおにぎりの形状に交換せざるを得ない欠点が生じる。
すなわち、従来の技術では、自動的に一貫した流れ作業の中で調味粉末の散布量、散布位置、散布タイミングなどを画一的に制御しながら実施することは技術的に煩雑で製造効率的にも実現しにくいのが現実であった。また、散布対象物の形状に限定されることなく表裏の反転を行い、散布対象物の表裏両面側に調味粉末の散布を行うことが困難であった。
上記課題を解決するためにこの発明は、粉末受け円錐体と、同円錐体の傾斜周面に沿って回転する複数の粉末散配片と、粉末受け円錐体の下縁部周辺に配設し、一部に粉末落下窓部を形成した粉末受け板と、粉末受け板の板面上を回転摺動する粉末寄せ片と、粉末落下窓部下手側に配設し、粉末落下用の切欠部を一部に設けた環状粉末収納溝を設けた回転円盤と、回転円盤の切欠部下方に配設した粉末散布構造体と、よりなる調味粉末の散布装置を提供せんとするものである。
また、粉末散布構造体は、略三角形おにぎりの上方に位置すべく構成すると共に、中心部から略120度の角度で三方に伸延した粉末落下溝体と、三方に伸延した粉末落下溝体の中心部に形成した略三角錘形状の粉末三方振分け体とよりなることを特徴とする。
また、粉末散布構造体の下手側に配設した散布対象物の定置機構と、定置機構の下手側に配設した散布対象物の表裏反転機構と、表裏反転機構の下手側に配設した散布対象物の機外取出し前の最終定置機構と、各機構に順次散布対象物を搬送するために各機構の下方に敷設した散布対象物の搬送機構とよりなることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、
粉末受け円錐体と、同円錐体の傾斜周面に沿って回転する複数の粉末散配片と、粉末受け円錐体の下縁部周辺に配設し、一部に粉末落下窓部を形成した粉末受け板と、粉末受け板の板面上を回転摺動する粉末寄せ体と、粉末落下窓部下手側に配設し、粉末落下用の切欠部を一部に設けた環状粉末収納溝を設けた回転円盤と、回転円盤の切欠部下方に配設した粉末散布構造体とより構成したために、調味粉末を上方ホッパーから粉末受け円錐体に降り注ぎ粉末散配片によって粉末受け円錐体の傾斜面付着の調味粉末を粉末散配片の回転により擦り落して粉末受け円錐体の下端周縁部に落下させることができる。その後粉末受け円錐体下縁部において粉末散配片下端の水平な回転粉末寄せ体により調味粉末を一か所に擦り寄せて粉末落下窓から下方に落下する。落下した調味粉末は該窓部の下方で待ち構える回転円盤上に落下し該円盤周縁の環状粉末収納溝に落下粉体が溜る。かかる状態において該円盤の回転と該収納溝に位置する粉末寄せ片の調味粉末排斥機能により下方の粉末散布構造体上に落下する。
このように、散布する調味粉末の散布量を計測機等によって行う必要がなく散布までの動作をスムーズに行うことができ、その後のおにぎり反転とおにぎりの裏面への食塩などの調味粉末付着工程へと円滑に移行することができる効果がある。
請求項2の発明によれば、粉末散布構造体は、略三角形おにぎりの上方に位置すべく構成すると共に、中心部から略120度の角度で三方に伸延した粉末落下溝体と、三方に伸延した粉末落下溝体の中心部に形成した略三角錘形状の粉末三方振分け体とより構成したために、粉末散布構造体に落下した食塩等の調味粉末は略三角錘形状の粉末三方振分け体上に降り注ぎ該三方振分け体によって三方に振り分けられて粉末三方振分け体周辺に三方放射状に形成した粉末落下溝体に流下し最終的にはこの三方に伸延した粉末落下溝体から更に下方に流下して最終的に下方のおにぎりの頂部に食塩の調味粉末が散布付着する。この粉末散布構造体により自動的に三方向位置への調味粉末散布作業が行われて三角形おむすびの三角部頂部への食塩などの調味粉末付着作業が完成する。
このように調味食塩等の調味粉末を粉末対象体の三角形頂部に自動的かつ的確迅速に付着させる作業が行える効果がある。
請求項3の発明によれば、粉末散布構造体の下手側に配設した散布対象物の定置機構と、定置機構の下手側に配設した散布対象物の表裏反転機構と、表裏反転機構の下手側に配設した散布対象物の機外取出し前の最終定置機構と、各機構に順次散布対象物を搬送するために各機構の下方に敷設した搬送機構とより構成したために、粉末散布構造体によって三角形おむすびの三点頂部位の一面に調味粉末を振掛けたのちに反転しておにぎりの他面にも食塩をふり掛ける連続作業工程が円滑に効率よく連続して行える効果があり、総合的には調味粉末の微妙な量調整をしながら一点位置への振りかけ作業を実現し最終的にはおにぎりの反転工程を経ておにぎりの三角形頂部両側面に食塩など調味調味粉末をふりかけ付着させることができるという一連の機械的な流れ作業において微妙な調味食塩のふり掛け作業を一貫した大量生産工程において実現することができるという従来にない卓越した効果がある。
本発明の一実施形態に係る調味粉末の散布装置を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る粉末散配機構及び粉末散布構造体の詳細を示す分解図である。 本発明の一実施形態に係る粉末散配機構を示す説明図であり、それぞれ(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は部分拡大図である。 本発明の一実施形態に係る粉末散布構造体の構成を示す模式的説明図である。 本発明の一実施形態に係る定置反転機構を示す説明図であり、それぞれ(a)は斜視図、(b)は平面図である。 本発明に係る粉末散布構造体の他の実施形態を示す説明図である。
本発明の要旨は、粉末受け円錐体と、同円錐体の傾斜周面に沿って回転する複数の粉末散配片と、粉末受け円錐体の下縁部周辺に配設し、一部に粉末落下窓部を形成した粉末受け板と、粉末受け板の板面上を回転摺動する粉末寄せ片と、粉末落下窓部下手側に配設し、粉末落下用の切欠部を一部に設けた環状粉末収納溝を設けた回転円盤と、回転円盤の切欠部下方に配設した粉末散布構造体とより構成したことにある。
また、粉末散布構造体は、略三角形おにぎりの上方に位置すべく構成すると共に、中心部から略120度の角度で三方に伸延した粉末落下溝体と、三方に伸延した粉末落下溝体の中心部に形成した略三角錘形状の粉末三方振分け体とより構成したことにも特徴を有する。
また、粉末散布構造体の下手側に配設した散布対象物の定置機構と、定置機構の下手側に配設した散布対象物の表裏反転機構と、表裏反転機構の下手側に配設した散布対象物の機外取出し前の最終定置機構と、各機構の下方に敷設した散布対象物の搬送機構とより構成したことにも特徴を有する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の全体構成を示す正面図であり、図2は要部を示す分解説明図であり、図3(a)は要部を示す斜視図であり、図3(b)は要部を示す平面図であり、図3(c)は要部を示す断面説明図であり、図4(a)及び図4(b)はそれぞれ粉末散布構造体を示す斜視図であり、図4(c)は粉末散布構造体を示す平面図であり、図4(d)は図4(c)に示す断面図であり、図5(a)は定置機構、表裏反転機構、最終定置機構、及び搬送機構を示す斜視図であり、図5(b)は定置機構、表裏反転機構、最終定置機構、及び搬送機構を示す平面図であり、図6は、粉末散布構造体の他の実施形態を示す斜視図である。
なお、本実施形態では、食塩を粉末又は調味粉末といい、散布対象物に自動的に散布する装置を本実施形態では調味粉末の散布装置という。
また、本実施形態では調味粉末の散布装置を散布対象物として三角おにぎりを例として説明しているが、実際の用途はこれに限られるものではなく、例えば本発明に係る調味粉末の散布装置を丸型おにぎりへの調味粉末の散布や固形食品の下味付けを行うことも考えられる。
本実施形態に係る調味粉末の散布装置Mは、図1に示すように、主に各種構成部材を支持する機枠体100と、機枠体100の内部に収納された粉末散配機構200と、粉末散配機構200の下方に設けた粉末散布構造体300と、から構成される。また、粉末散布構造体300の下方には定置反転機構400を設けている。
機枠体100は、各種構成部材を支持する方形状の機枠本体110と、機枠本体110に設けた操作部120、粉末投入部130及び乾燥ファン140と、からなる。
機枠本体110は、上下に支持空間を備えており上部には粉末散配機構200を支持収納しており、下部には粉末散布構造体300及び定置反転機構400を支持している。
また、粉末散配機構200を支持収納する上部空間は粉末収納空間150とし、図示しない開閉扉により気密性を高めるように閉塞可能としている。
操作部120は、本実施形態に係る調味粉末の散布装置Mを構成する各機構部の制御を一括で行う電源スイッチ、操作用ボタン及び確認用モニタ等からなり、機枠本体110の上部に設けられている。
ただし、操作部120の位置は図示した場所に限られるものではなく、各機構部の制御ができればどこに設けられてもよく、また、電源スイッチ、操作用ボタン及び確認用モニタ等は一箇所にまとめて設けられる必要もない。
粉末投入部130は、機枠本体110の上部空間側に設けた図示しない小窓と、小窓から延出した粉末投入部130と、からなる。
粉末投入部130は、後述する粉末収納空間150に収納した粉末貯留ホッパー210へ上方から粉末を投入するためのものであり、小窓から下り傾斜状に設け終端部を粉末貯留ホッパー210の上方に位置している。
粉末投入部130の基端部に設けられる小窓は、開口部を前述した開閉扉よりも小さくしているため後述する乾燥ファン140により乾燥状態とした粉末収納空間150が湿気を帯びる虞が少なくなるように設けられており、通常調味粉末を粉末貯留ホッパー210内へ補充する時にはこの小窓から行われる。
乾燥ファン140は、粉末収納空間150の上部に設けられ、粉末収納空間150内部を乾燥状態に維持することができる。
この乾燥ファン140により、例えば調味粉末が塩のような湿気により固まってしまうものであった際に粉末収納空間150を乾燥した状態で維持することで固まることを防ぐことができる。
粉末散配機構200は、機枠体100の粉末収納空間150内部に設けられ、調味粉末を収納すると共に、予め決められた一定量ずつ粉末散布構造体300へ落下させることができる。
粉末散配機構200は、図2及び図3に示すように、主に円筒状の粉末貯留ホッパー210と、粉末貯留ホッパー210の底部に設けられた略円形状の粉末受け板220と、粉末受け板220の上面に設けられた粉末受け円錐体230と、粉末受け円錐体230の傾斜周面に沿って設けられた粉末散配片240と、粉末受け板220の下方位置に設けた回転円盤250と、から構成される。
粉末貯留ホッパー210は、内部に貯留する調味粉末を保持する円筒状部材である。粉末貯留ホッパー210の平面視中央には粉末受け円錐体230を設け、粉末受け円錐体230の下縁部周辺には一部に粉末落下窓部221を形成した環状の粉末受け板220を張り巡らしている。
すなわち、調味粉末は粉末投入部130から投入され、粉末貯留ホッパー210、粉末受け円錐体230及び粉末受け板220より形成される有底円筒状の空間部に貯留されることとなる。
また、粉末受け板220の周縁部には窓部開閉レバー222を備えており、粉末受け板220の下部に敷設された開閉扉223の開閉を行いことで粉末落下窓部221を塞ぐことができる。
粉末受け円錐体230には、円錐形状の傾斜周面に沿って複数の粉末散配片240を回転自在に当接している。粉末散配片240を回転自在とする駆動部は粉末受け円錐体230の上部に設けられたモーター231によって行われる。
傾斜状で回転自在の粉末散配片240の下端には、図2に示すように、略水平の粉末寄せ体241を連設しており、粉末散配片240が粉末受け円錐体230の傾斜面を摺動するのと同期して粉末寄せ体241が粉末受け板220の板面上を回転摺動し調味粉末を一方向に寄せながら粉末落下窓部221から調味粉末を下方に落下させるように構成している。
窓部開閉レバー222及び開閉扉223は、通常時は常に粉末落下窓部221を開放状態としているが、粉末散配機構200のメンテナンス時に粉末落下窓部221を塞ぐことで、粉末貯留ホッパー210内に調味粉末を収納したまま粉末貯留ホッパー210及び粉末受け板220を取外すことが可能となる。
粉末受け板220に設けた粉末落下窓部221の下方には回転円盤250を配設している。
回転円盤250は、図示しない駆動部により回転自在に設けられる円盤本体251と、円盤本体251の周縁部に設けた環状粉末収納溝252と、円盤本体251を支持する円盤基台部253と、回転円盤250の周縁部付近で円盤基台部253を切欠してなる粉末落下用の切欠部254とからなる。また、環状粉末収納溝252は、環状の溝部の内周側壁と底部を円盤本体251によって形成され、外周側壁は円盤基台部253によって形成される。すなわち、円盤本体251が図示しない駆動部によって回転されると円盤本体251側に形成された内周側壁と底部とが回転し、外周側壁は回転することはない。更に、粉末落下用の切欠部254付近の外周側壁の一部を切欠しており、粉末落下用の切欠部254及び外周側壁の一部を切欠した環状粉末収納溝252に架け渡すようにして粉末寄せ片260が設けられる。
粉末寄せ片260は、後述する環状粉末収納溝252に収納され運ばれてきた調味粉末の進行を遮り切欠された環状粉末収納溝252の外周側から漏洩させ粉末落下用の切欠部254より落下させる。
粉末落下窓部221と円盤本体251とは一部が重複するように配置され、粉末落下窓部221が開放状態にあるとき、粉末落下窓部221と円盤本体251とは互いに連通している。
調味粉末は、上述した粉末寄せ体241が回転摺動することで一方向に寄せながら粉末落下窓部221から下方に落下される。落下された調味粉末は、粉末落下窓部221と連通状態にある円盤本体251に受け止められることとなる。
この時、図3(c)に示すように、円盤本体251に設けた環状粉末収納溝252内に調味粉末は収納され、更に環状粉末収納溝252と略当接状態で回転摺動する粉末寄せ体241によって環状粉末収納溝252から上方に盛り上がった調味粉末を掻き出し環状粉末収納溝252に対して調味粉末は摺り切りいっぱいに維持されることとなる。
回転円盤250は、図示しない駆動部により調味粉末を収納した環状粉末収納溝252する。環状粉末収納溝252の回転により運ばれた調味粉末は、粉末寄せ片260に進行を遮られることで寄せ集められ、環状粉末収納溝252の切欠された外周側から漏洩することで粉末落下用の切欠部254から下方へ向けて落下することとなる。
粉末落下用の切欠部254の下方には粉末散布構造体300が配設されており、この粉末散布構造体300により更にその下方に配設した散布対象物である三角おにぎりに調味粉末を散布させることができる。
粉末散布構造体300は、次のように構成されて下方のおにぎり三角頂部に食塩を均等に散布することができる。
すなわち、図4に示すように、粉末散布構造体300は、粉末散配機構200の取り付けを行う取付け治具310と、上層溝板320と下層溝板330を重複させて構成し調味粉末を散布する略三角形おにぎりの上方に配設されており、上層溝板320には中心部から略120度の角度位置において三方位置に粉末落下溝体340を形成し、下層溝板330も同じく略120度の角度位置において三方位置に粉末落下溝体340を形成している。
取付け治具310は、上層溝板320及び下層溝板330を粉末散配機構200に取付けるための治具であり、粉末落下用の切欠部254の下部に上層溝板320及び下層溝板330を挟み保持した状態で取付けることができる。
三方の放射状伸延位置に設けた粉末落下溝体340の中心部には、図4(c)及び図3(d)に示すように、略三角錘形状の粉末三方振分け体350を配設している。しかも、上下層の三方に伸延した粉末落下溝体340には上下に連通した粉末落下孔360が形成されている。
粉末落下孔360は、図4に示すように、上層溝板320及び下層溝板330における略120度の角度位置で三方伸延位置に穿孔されているため下方に置いた三角形のおにぎりの頂部に対応しており、粉末落下孔360を介して調味粉末が三角形おにぎりの頂部に均等に散布される。
また、粉末散布構造体300の他の実施形態として、図6に示すように、三角形状の開口部370と開口部370に嵌着された複数の粉末落下孔360を穿設した粉末振分けプレート380を備えた形状も考えられる。
本実施形態に係る第一の態様として説明した粉末散布構造体300の形状は、三角おにぎりの頂点三箇所に均等に調味粉末を散布するための形状であり、これはおにぎりの中央部に具材を収納したおにぎりへの散布を考えた形状であり、具材部収納部分に調味粉末を散布させないことで全体の味のバランスを整える効果が期待できる。
それに比して、この他の実施形態では、三角おにぎりの一面に対し全体に調味粉末を散布することで、例えば、収納した具材が味の薄い具材である場合や具材を収納しないおにぎりの場合に対して用いることが望ましい。
また、実施形態として三角形状の散布対象物、例えば三角おにぎりに対応した形状のものを述べたがこの形状に限定されるものではない。
例えば、円形状の開口部を有し、この開口部に中央から下り傾斜となる円形状のプレートを嵌着し、円形状のプレートの円周付近に複数の粉末落下孔を穿設したものとすることもできる。この実施形態では、丸型の散布対象物、例えば丸型おにぎりの円周付近に調味粉末を散布することができる。
また、上述した円形プレートの全面に複数の粉末落下孔を穿設したものとすることで、丸型の散布対象物の散布面全体に調味粉末を散布することができる。
さらには、円形状の開口及びプレートを方形状とすることも考えられる。
このような粉末散布構造体300の形状を多様な形状にすることで、本発明に係る調味粉末の自動散布装置Mが散布する散対象物の形状に限定されることなく様々な用途で使用することが可能となる。
上述してきた粉末散配機構200の粉末受け板220以下の構造及び粉末散布構造体300の構造は、図1~図3に示すように、粉末貯留ホッパー210の下方左右に対象に2個配設されている。
すなわち、粉末投入部130の下方に設けた粉末受け円錐体230、その傾斜周面に沿って複数当接した粉末散配片240、粉末受け円錐体230の下縁部周辺に張り巡らし形成した環状の粉末受け板220、粉末散配片240の下端の略水平の粉末寄せ体241、調味粉末を下方に落下させる粉末落下窓部221、粉末落下窓部221の下方に設けた回転円盤250、その周縁に形成した環状粉末収納溝252、その周縁部近傍に形成した粉末落下用の切欠部254、粉末落下用の切欠部254に調味粉末を漏洩させ落下を誘導する粉末寄せ片260、該切欠部254の下方に配設した粉末散布構造体300、三方の放射状伸延位置に設けた粉末落下溝体340とその中心部の略三角錘形状の粉末三方振分け体350、上下層溝板の三方位置に形成した上下連通の粉末落下孔360、下方に置いた三角形のおにぎりの頂部に対応し粉末落下孔360を介して食塩が三角形おにぎりの頂部に均等に散布されるような構成などは、図1~図3に示すように、上方に配設した粉末貯留ホッパー210の下方左右に対象に2個配設されている。
従って、左右側でおにぎり三角部頂部へ調味粉末を散布することができ、同時に左右2個のおにぎりへの粉末散布作業ができる構造としている。
そして、かかる作業工程の後は上記した粉末散布構造体300の下方に配設した定置反転機構400により2個のおにぎりが逐次反転され調味粉末の散布作業が完了する。
以下に上記の調味粉末の散布作業を三角おにぎりに行うに際して、三角おにぎりの表裏両面側への調味粉末の散布を一連の流れとして自動で行うための定置及び反転動作の流れについて説明する。
すなわち、上述した調味粉末の散布を自動的に行う左右対称の2個の粉末散布構造体300の下方には散布対象物である三角おにぎりを搬送する搬送機構440と定置機構410とを配設し、定置機構410に対し流通方向下手側に散布対象物の表裏反転機構420を配設し、表裏反転機構420の更に流通方向下手側に散布対象物の機外取出し前の最終定置機構430を配設している。
すなわち、図1及び図5に示すように、散布対象物の定置機構410は片方の粉末散布構造体300の下方に配設しており、その流通下手側で左右両方の粉末散布構造体300の中間位置には表裏反転機構420を配設しており、更にはもう片方の粉末散布構造体300の下方には最終定置機構430を配設している。
また、これらの各機構の下方に敷設された搬送機構440は搬送ベルト等の手段からなり散布対象物である三角おにぎりの搬送を行っている。
散布対象の定置機構410は、搬送機構440の流通上手側に設けられた片方の粉末散布構造体300の下方に配設され、粉末散布構造体300の真下に散布対象物である三角おにぎりを一旦定置させる機構である。
粉末散布構造体300の真下に三角おにぎりを定置させることで、三角おにぎりの一面に対し上述した粉末散配機構200及び粉末散布構造体300による調味粉末の散布が行われる。
一面に対して調味粉末が散布された三角おにぎりは、搬送機構440により表裏反転機構420まで移送される。
表裏反転機構420は、三角おにぎりの表裏を反転させる。すなわち、調味粉末が散布された一面が上側となっている状態から、調味粉末が未散布の多面が上側となる状態へ反転させることができる。
調味粉末が未散布の多面を上側とした三角おにぎりは、搬送機構により流通方向に対して更に下手側へ移送される。
三角おにぎりは、表裏反転機構420の下手側、且つ流通下手側に設けられたもう片方の粉末散布構造体300の下方に配設された最終定置機構430まで運ばれると、再び一旦定置されることとなる。
この最終定置機構430により定置された三角おにぎりは、多面に対し上述した粉末散配機構200及び粉末散布構造体300による調味粉末の散布が行われる。
次に三角おにぎりを散布対象物とした場合における定置反転機構400を構成する各機構の構造に関してより具体的に説明する。
散布対象物の定置機構410の構造は、搬送ベルト等からなる搬送機構440の流通方向上手側、且つ搬送機構440の側方対称に配設された回転軸411と、回転軸に一体に設けられた定置部412と、からなる。
回転軸411は、搬送機構440の流通方向に対して順方向に回転自在としている。
定置部412は、各回転軸411に四ずつ一体に設けた平面視略イ字状に形成された定置片412aからなる。また、定置片412aは各回転軸411にそれぞれ左右対称となるように設けられる。
すなわち、図5に示すように、搬送機構440上を三角形の頂点を先頭にして搬送される三角おにぎりを定置させるため、定置片412aは搬送機構440の両側方から略ハ字状に三角おにぎりを保持することができる。
三角おにぎりは、三角の斜辺に沿うように保持された状態で搬送機構440が停止状態となり一旦定置され、粉末散配機構200及び粉末散布構造体300による調味粉末の散布が行われる。
この定置場所は、粉末散布構造体300の真下に位置し、粉末散布構造体300に設けられた粉末落下溝体及び粉末三方振分け体350により粉末落下孔360から三角おにぎりへ調味粉末を散布することで三角形の頂点三箇所への味付けが行われる。
三角おにぎりの一面への味付けが完了すると、搬送機構440は稼働を再開しそれに伴い回転軸411が搬送方向に対し順方向へ回転することで保持状態から解放し下手側に配設された表裏反転機構420に向けて移送される。
表裏反転機構420は、図1及び図5に示すように、正面視略十字状の左右保持部421と、略L字状の上下保持部422と、から構成される。
左右保持部421は、端部側に傾斜部421aを形成することで搬送機構440により移送されてきた三角おにぎりの斜辺に沿うように両側方側から確実に保持することができる構成としている。
上下保持部422は、略L字状の長辺が三角おにぎりの表裏面に対して挟み込むような体制で設けられている。
表裏反転機構420は、三角おにぎりを上述したように保持した状態において、正面視反時計回りに180度回転することにより三角おにぎりの表裏を反転させることができる。
すなわち、一面への味付けが完了し移送されてきた三角おにぎりは、左右保持部421により両側方側からしっかりと保持された状態で搬送機構440が一時停止し、上下保持部422により回転時に落下を防ぐように保持され表裏反転が行われる。
表裏反転が行われた後で、搬送機構440は稼働を再開し更に下手側に配設された最終定置機構430へ向けて移送されることとなる。
また、この反転動作の際に、左右保持部421に設けた傾斜部421aは三角おにぎりが上下保持部422の奥側まで落ち込まないように保持していることで、回転時に三角おにぎりの頂点がつぶれないようになっている。
機外取出し前の最終定置機構は、反転機構で未散布のおにぎり面を上に向けてその三角頂部に食塩を散布する最終段階の食塩散布定置工程の機構である。
最終定置機構430の構造としては、搬送ベルト等からなる搬送機構440の流通方向の最も下手側、且つ搬送機構440の側方対称に配設された最終回転軸431と、最終回転軸431に一体に設けられた最終定置部432と、からなる。
最終回転軸431は、搬送機構440の流通方向に対して順方向に回転自在としている。
最終定置部432は、各最終回転軸431に四ずつ一体に設けた平面視において二箇所で一定の鈍角に折曲した板状の最終定置片432aからなる。また、最終定置片432aは各最終回転軸431にそれぞれ左右対称となるように設けられる。
すなわち、図5に示すように、搬送機構440上を三角形の底辺を先頭にして搬送される三角おにぎりを定置させるため、最終定置片432aは搬送機構440の両側方から三角おにぎりの底辺に沿うように保持することができる。
三角おにぎりは、三角の底辺に沿うように保持された状態で搬送機構440が停止状態となり一旦定置され、粉末散配機構200及び粉末散布構造体300による調味粉末の散布が行われる。
この定置場所は、粉末散布構造体300の真下に位置し、粉末散布構造体300に設けられた粉末落下溝体及び粉末三方振分け体350により粉末落下孔360から三角おにぎりへ調味粉末を散布することで三角形の頂点三箇所への味付けが行われる。
上述してきたように、定置反転機構400を粉末散布構造体300の下方に配設することで粉末落下孔360に三角おにぎりの頂点を位置決めして、狙った三つの頂点に調味粉末を散布させることができると共に、三角おにぎりの表裏を反転させ移送可能としたことで三角おにぎりの一面と多面の両面、すなわち表裏どちらにも調味粉末の散布が一連の流れとして自動で行うことができる。
また、散布対象物を一旦定置してその真上から粉末散布構造体300を用いて散布したい箇所のみを狙い調味粉末の散布を可能としていることで、調味粉末の過度な散布が行われず上手く付着しない調味粉末、すなわち調味粉末のロスを減らすことが可能となる。
また、本実施形態では、三角おにぎりを散布対象物とした場合の最適な態様について説明したものである。ただし、散布対象物は三角おにぎりに限定されるものではなく、例えば丸型おにぎりや固形食材の味付けに用いることができる。その際、粉末散布構造体300の形状や定置反転機構400に設けた定置部412、左右保持部421、上下保持部422及び最終定置部432の形状は散布対象物の形状に合わせて適宜変更されることが考えられる。
上述した実施形態の説明は本発明の一例であり、本発明に係る調味粉末の散布装置Mは上述の実施形態に限定されることはない。このため、上述した実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。また、上述した各種効果は、あくまで例示に過ぎず、本発明による効果は、本実施例に記載されたものに限定されるものではない。
M 調味粉末の散布装置
100 機枠体
110 機枠本体
120 操作部
130 粉末投入部
140 乾燥ファン
150 粉末収納空間
200 粉末散配機構
210 粉末貯留ホッパー
220 粉末受け板
221 粉末落下窓部
222 窓部開閉レバー
223 開閉扉
230 粉末受け円錐体
231 モーター
240 粉末散配片
241 粉末寄せ体
250 回転円盤
251 円盤本体
252 環状粉末収納溝
253 円盤基台部
254 粉末落下用の切欠部
260 粉末寄せ片
300 粉末散布構造体
310 取付け治具
320 上層溝板
330 下層溝板
340 粉末落下溝体
350 粉末三方振分け体
360 粉末落下孔
370 開口部
380 粉末振分けプレート
400 定置反転機構
410 定置機構
411 回転軸
412 定置部
412a 定置片
420 表裏反転機構
421 左右保持部
421a 傾斜部
422 上下保持部
430 最終定置機構
431 最終回転軸
432 最終定置部
432a 最終定置片
440 搬送機構

Claims (3)

  1. 粉末受け円錐体と、
    同円錐体の傾斜周面に沿って回転する複数の粉末散配片と、
    粉末受け円錐体の下縁部周辺に配設し、一部に粉末落下窓部を形成した粉末受け板と、
    粉末受け板の板面上を回転摺動する粉末寄せ体と、
    粉末落下窓部下方に配設し、粉末落下用の切欠部を一部に有する環状粉末収納溝を設けた回転円盤と、
    回転円盤の切欠部下方に配設した粉末散布構造体とよりなる調味粉末の散布装置。
  2. 粉末散布構造体は、略三角形の散布対象物の上方に位置すべく構成すると共に、中心部から略120度の角度で三方に伸延した粉末落下溝体と、三方に伸延した粉末落下溝体の中心部に形成した略三角錘形状の粉末三方振分け体とよりなることを特徴とした請求項1に記載の調味粉末の散布装置。
  3. 粉末散布構造体の下手側に配設した散布対象物の定置機構と、定置機構の下手側に配設した散布対象物の表裏反転機構と、表裏反転機構の下手側に配設した散布対象物の機外取出し前の最終定置機構と、各機構に順次散布対象物を搬送するために各機構の下方に敷設した散布対象物の搬送機構とよりなる請求項1又は2に記載の調味粉末の散布装置。

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