JP2023014501A - 洗車装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のセンサでドアミラーの位置を求め、さらにその複数のセンサの検出結果を照合することで、確実にドアミラーを検出できる洗車装置を提供する【解決手段】洗車装置10は、車両Cに対して前後に相対移動可能な本体部11と、車両Cを検出する第1センサ部29および第2センサ部30と、第1センサ部29および第2センサ部30の検出結果を照合し、照合結果に基づき洗車処理装置の駆動を制御する制御部31と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、洗車装置に関する。
特許文献1に記載されている通り、従来の洗車装置では、車両の側方から車両の上面輪郭を検出し、その輪郭に沿って洗浄ブラシや乾燥ノズルを駆動する方式がとられていた。この方式においては、車両の輪郭は上面部しか検出していないものだから、ブラシなどの洗浄体を車両側面に沿って精度良く駆動することは困難であった。ことドアミラーに関しては、ブラシの接触で破損しやすい装備品であることもあり、付近で大幅な回避動作をとらざるを得ず、従って大きな洗い残し箇所となっていた。
車両の全体像を検出可能な車両検出装置としては、特許文献2の装置が知られている。特許文献2に記載されている車両検出装置は、門型ゲートの上部に測距センサを備え、この門型ゲートが被洗浄車両を跨いで移動するのに伴い車体・測距センサ間の距離を検出する。さらに各検出時点における検出結果がゲートの進行方向をX軸、ゲート上辺部の長手方向をY軸、車体の高さ方向をZ軸としたXYZ座標空間内において座標として求められる。この座標の集合を車形データとして洗車ブラシや乾燥ノズルの制御に用いることを特徴とする。
しかしながら、ブラシで破損しやすいドアミラーを検出し洗浄するには、特許文献2のように一種類のセンサのみで車高方向から車両を検出するだけでは確実といえなかった。
そこで本発明の一目的は、複数のセンサでドアミラーの位置を求め、さらにその複数のセンサの検出結果を照合することで、確実にドアミラーを検出できる洗車装置を提供することにある。
一解決手段に係る洗車装置は、洗浄対象となる車両を跨ぐように門型状に形成されたフレームを有し、車両に対して相対的に前後移動可能な本体部と、対向する第一投光部と第一受光部を有し、該第一投光部と該第一受光部の間で車両を検出する車両検出部と、光信号を発する第二投光部と、該光信号の反射を受光可能な第二受光部を有し、該光信号の反射により車両側面の凸部の有無及び位置を検出可能な凸部検出部と、前記車両検出部及び前記凸部検出部の両検出部の検出データを照合し、照合結果に基づき洗車処理装置の駆動を制御する洗車制御部と、を備える。
一解決手段によれば、複数のセンサでドアミラーの位置を求め、さらにその複数のセンサの検出結果を照合することで、確実にドアミラーを検出することができる。
以下、本発明における実施形態では、必要な場合に複数のセクションなどに分けて説明するが、原則、それらはお互いに無関係ではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細などの関係にある。このため、全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、構成要素の数(個数、数値、量、範囲などを含む)については、特に明示した場合や原理的に明らかに特定の数に限定される場合などを除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。また、構成要素などの形状に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合などを除き、実質的にその形状などに近似または類似するものなどを含むものとする。
(第1実施形態)
以下、図面を基に本発明の第1実施形態について説明する。図1は本実施形態に係る洗車装置10の模式的な正面図、図2は同側面図である。
洗車装置10は地面G(敷設面)に起立して設けられた本体部11を備えている。本体部11は、処理対象となる車両Cを跨ぐように門型状に筐体(フレーム)が構成されている。このため、本体部11は、地面Gから起立する脚部12、13を有している。さらに本体部11は脚部12、13に係る梁部14を有している。
以下、図面を基に本発明の第1実施形態について説明する。図1は本実施形態に係る洗車装置10の模式的な正面図、図2は同側面図である。
洗車装置10は地面G(敷設面)に起立して設けられた本体部11を備えている。本体部11は、処理対象となる車両Cを跨ぐように門型状に筐体(フレーム)が構成されている。このため、本体部11は、地面Gから起立する脚部12、13を有している。さらに本体部11は脚部12、13に係る梁部14を有している。
また、洗車装置10はレール15と車輪16、17を備えている。一対のレール15は、互いが平行となるように延在して地面Gに設けられている。車輪16は脚部12、13の底部の前方側に設けられている。車輪17は脚部12、13の底部の後方側に設けられている。本体部11は、一対のレール15上を車輪16、17を介して前後移動(往復移動)する。本実施態様において、車輪16は駆動輪、車輪17は従動輪となる。
また、洗車装置10は、モータ18とエンコーダ19を備えている。モータ18は、地面Gに対して車輪16より高い位置から車輪16と接続されるよう、本体部11の脚部12、13にそれぞれ設けられている。このモータ18は正逆転可能に構成されており、車輪16(駆動輪)を介して本体部11を前後に移動(往復移動)させる。エンコーダ19は、本体部11の脚部12か13どちらか一方に設けられ(本実施態様においては脚部13側)、その側のモータ18の出力軸に連結されている。エンコーダ19は、レール15上における本体部11の走行位置を検出する。すなわち、エンコーダ19は、モータ18の回転方向すなわち車輪16の回転方向を検出しながら単位角度回転ごとにパルス信号を出力することで、レール15上における本体部11の位置を与えることができる。
また、洗車装置10は前後スイッチ20およびドッグ21a、ドッグ21bを備えている。前後スイッチ20は、脚部12か13どちらか一方の底部に設けられている。ドッグ21aは一方のレール15の一端側(本体部11に対して前方側)に設けられ、ドッグ21bは同じレール15の他端側(本体部11に対して後方側)に設けられている。前後スイッチ20は、本体部11の移動によりドッグ21a、21bでスイッチングし、ドッグ21aとドッグ21bの間で本体部11の移動限界を検出する。このため、洗車装置10の本体部11は、停車した車両Cを跨いで車長方向に通過するように、移動限界の範囲内で移動することができる。なお、洗車装置10が入車待ちの状態(待機状態)は、前後スイッチ20がドッグ21aとスイッチングして本体部11が停止した状態である。
また、洗車装置10は、洗車処理装置として本体部11に設けられたトップブラシ22および一対のサイドブラシ23を備えている。トップブラシ21(回転ブラシ)は、待機時に門型状の本体部11の開口上部(梁部14側)に収容されている。このトップブラシ22は、可動部として本体部11の移動に伴って回転しながら上下に昇降し、主に車両Cの上面をブラッシングすることができる。対して、一対のサイドブラシ23(回転ブラシ)は、待機時に門型状の本体部11の開口側部側(脚部12、13側それぞれ)に収容されている。一対のサイドブラシ23は、可動部として本体部11の移動に伴って回転しながら開閉動作(互いに近づいたり離れたりする動作)し、主に車両Cの前面、側面、後面をブラッシングすることができる。トップブラシ22およびサイドブラシ23の車両Cに対する開閉動作は、後述する制御部31により車両Cの形状に沿って制御される。
また、洗車装置10は、洗車処理装置として本体部11に設けられるトップスプレー24および一対のサイドスプレー25を備えている。トップスプレー24は、門型状の本体部11の開口上部側(梁部14側)に収容されている。トップスプレー24は、本体部11の移動に伴ってパイプに設けられた複数の噴射ノズル(不図示)から水などの洗浄液を噴射し、主に車両Cの上面を洗浄することができる。また、一対のサイドスプレー25は、門型状の本体部11の開口側部側(脚部12、13側それぞれ)に収容されている。一対のサイドスプレー25は、本体部11の移動に伴ってパイプに設けられた複数の噴射ノズル(不図示)から水などの洗浄液を噴射し、主に車両Cの側面を洗浄することができる。なお、洗車装置10では、本体部11の前進に伴って車両Cをブラッシング洗浄するため、トップスプレー24およびサイドスプレー25はトップブラシ22およびサイドブラシ23よりも本体部11の前側に設けられている。
また、洗車装置10は、洗車処理装置として本体部11に設けられるトップノズル26(ブロワノズル)および一対のサイドノズル27(ブロワノズル)を備えている。トップノズル26は、待機時に門型状の本体部11の開口上部(梁部14側)に収容されている。トップノズル26は、可動部として本体部11の移動に伴って送風しながら上下に昇降し、主に車両Cの上面を乾燥することができる。また、一対のサイドノズル27は、待機時に門型状の本体部11の開口側部(脚部12、13側それぞれ)に収容されている。一対のサイドノズル27は、可動部として本体部11の移動に伴って送風しながら開閉動作(互いが近づいたり離れたりする動作)し、主に車両Cの側面を乾燥することができる。トップノズル26およびサイドノズル27の車両Cに対する開閉動作は、トップブラシ22やサイドブラシ23同様後述する制御部31により車両Cの形状に沿って制御される。
また、洗車装置10は、本体部11に設けられ、本体部11の移動に伴い経時的に車両Cを検出する車両検出部28を備えている。車両検出部28は、第1センサ部29および第2センサ部30を備えている。
このうち第1センサ部29は、本体部11の前側で本体部11の起立方向(車両Cの車高方向)に延在して設けられている。第1センサ部29は、車両Cの上面形状を検出することができる。より具体的には、本体部11の移動に伴い、車両Cの側方からの形状(車両Cのシルエット)を読み取ることができる。なお、洗車装置10では、本体部11の前進に伴い車両Cの形状に沿ってブラッシング洗浄するため、第1センサ部29は、トップブラシ22およびサイドブラシ23よりも本体部11の前側(外側)に設けられている。
このうち第1センサ部29は、本体部11の前側で本体部11の起立方向(車両Cの車高方向)に延在して設けられている。第1センサ部29は、車両Cの上面形状を検出することができる。より具体的には、本体部11の移動に伴い、車両Cの側方からの形状(車両Cのシルエット)を読み取ることができる。なお、洗車装置10では、本体部11の前進に伴い車両Cの形状に沿ってブラッシング洗浄するため、第1センサ部29は、トップブラシ22およびサイドブラシ23よりも本体部11の前側(外側)に設けられている。
第1センサ部29は、車両Cを検出する複数(m個)の検出素子29-1~29-mを有している。本実施例において各検出素子29-1~29-mは、対を成す発光素子29aおよび受光素子29bを有する透過型の光電センサから構成される。発光素子29aは門型状の本体部11の脚部12側に、受光素子29bは同脚部13側にそれぞれ収納される。発光素子29aは対応する受光素子29bと一対一で同じ高さに対向配置され、その間に水平な光軸を形成する。この水平光軸の通光/遮光状態を知ることで車両Cの有無を検出することができる。複数の検出素子29-1~29-mは、地面G側から順に最下位の検出素子29-1、次の検出素子29-2というように最上位の検出素子29-mまで本体部11の起立方向(鉛直方向)に沿って所定間隔(例えば等ピッチ)に並んで配置されている。これにより、洗車装置10では、複数の検出素子29-1~29-mのうち、車両Cを検出したものと、それが設けられている設置高の高さから、車両Cの上面の高さを求めることができる。なお、車両Cの上面の高さは本体部11の移動に伴い求められるため、本体部11の移動距離と関連付けられて後述する制御部31に記憶される。
第2センサ部30は、本体部11の前側で本体部11の幅方向(車両Cの車幅方向)に延在して設けられている。第2センサ部30は、車両Cの上方からの形状を検出することができる。より具体的には、本体部11の移動に伴い、主としてドアミラーなどからなる車両Cの幅方向の凸部を読み取ることができる。なお、第1センサ部29と同様の理由で、第2センサ部30はトップブラシ22およびサイドブラシ23よりも本体部11の前側(外側)に設けられている。
第2センサ部30は、車両Cを検出する複数(n個)の検出素子30-1~30-nを有している。本実施例において各検出素子30-1~30-nは発光素子30aと受光素子30bを一体に備えた反射型の光電センサから構成される。検出素子30-1~30-nは門型状の本体部11の梁部14に収納される。発光素子30aが地面G(本体部11の鉛直方向)に向けて光信号を出射し、受光素子30bがその反射信号を受光する。この際、検出素子30-1~30-nが備える距離推定部30cは、発光素子30aから出射した光信号と受光素子30bで受光した反射信号の位相差から検出素子・信号反射面の間の距離を算出する。洗車時において、地面Gよりも第2センサ部30に近い位置で光信号が反射されている場合、そこに車両Cが存在すると推定することができる。また、複数の検出素子30-1~30-nは、本体部11右側(脚部13側)から左側へ検出素子30-1、検出素子30-2というように、最も左側に位置する検出素子30-nまで所定間隔(例えば等ピッチの50mm間隔)に並んで配置されている。そのため、洗車装置10では、本体部11の位置と複数の検出素子30-1~30-nのうち車両Cを検出した検出素子の位置から、ドアミラーなどからなる車両Cの幅方向の凸部の有無と位置を読み取ることができる。
なお、第2センサ部30の検出素子を本体部の梁部に何機設けるかは、主として車両のどのような装備品を検出するかに応じて適宜変更することができる。本実施例はドアミラー検出を主目的としているため、検出素子30-1~30-nを本体部11の脚部13側に寄せて設ける構成とした。このような検出素子の配置により車両Cの片側のみを検出するのは、ドアミラーの「左右各側における取り付け位置が等しい」という性質による。
また、洗車装置10は、図3に示すように、制御部31(例えば、半導体素子や、これを搭載した電子基板)を備えている。制御部31は、本体部11に設けられ、エンコーダ19、前後スイッチ20、車両検出部28、操作パネル32、および駆動部33と電気的に接続され、操作パネル32で受け付けた処理コースに従い、予めプログラムされたシーケンス(手段)を実行する。制御部31は、走行検出手段34と、車両検出手段35と、車両上面データ作成手段36と、凸部位置データ作成手段37と、車形照合手段38と、データ記憶手段39と、処理手段40を有している。なお、操作パネル32は、本体部11の脚部12、13いずれかの前側に設けられてもよいし、本体部11とは別に地面Gから起立させて設けてもよい。
走行検出手段34は、エンコーダ19のパルス信号から本体部11の走行位置(移動位置)を検出することができる。車両検出手段35は、エンコーダ19のパルス信号をトリガに単位距離移動する毎に第1センサ部29及び第2センサ部30からなる車両検出部28を駆動して車両Cの上面形状および車両Cの幅方向の形状を検出することができる。車両上面データ作成手段36は、走行検出手段34と第1センサ部29の検出結果から車両Cの上面形状データを作成することができる。凸部位置データ作成手段37は、走行検出手段34と第2センサ部30の検出結果から車両Cの幅方向の凸部データを作成することができる。車形照合手段38は、車両上面データ作成手段36が作成した車両Cの上面形状データと、凸部位置データ作成手段37が作成した車両Cの幅方向の凸部データを照合し、車両Cの幅方向の凸部の位置が、例えば車両Cのドアミラーが設けられていると想定される位置と重なるかを確かめることができる。データ記憶手段39は、車両上面データ作成手段36が作成したデータと、凸部位置データ作成手段37が作成したデータを記憶することができる。処理手段40は、車形照合手段38が照合したデータを基に、駆動部33においてブラシなどを駆動する装置を制御することができる。
制御部31が備えるこれらの機能のうち、ドアミラーを照合検知する場合における車形照合手段38によるデータ照合について図4、図5を用いて説明する。
図4は車両上面データ作成手段36が作成する車両Cの上面形状データの一例である。図4の上面形状データは第1センサ部29の検出結果から作成される。洗車時に上面形状データが作成されたら、車形照合手段38は基準線41~44の位置を基準として車両Cのドアミラーが設けられていると推定される位置(以下、推定ドアミラー位置とする)を設定する。基準線41は車体の傾斜角度から推定される車両天井部の前端(車両先端側)位置に設定される。基準線42は、基準線41からさかのぼって傾斜角度が一定以上なだらかとなった位置から推定されるフロントガラス部の下底(地面Gに近い側)位置に設定される。基準線43は、基準線42から車両先端方向へ100mmさかのぼった位置に設定される。基準線44は、基準線42から車両後端方向へ1000mm進んだ位置に設定される。一般的にドアミラーはフロントガラス付近に設けられていることから、基準線43、44の間を推定ドアミラー位置と見なすことができる。なお、基準線42からどの程度離れた位置に基準線43、44を設けるか、そもそも基準位置を車両のどの部分に設定するかなどは、洗浄することが多い車両の特徴に合わせて適宜変えると良い。
図4は車両上面データ作成手段36が作成する車両Cの上面形状データの一例である。図4の上面形状データは第1センサ部29の検出結果から作成される。洗車時に上面形状データが作成されたら、車形照合手段38は基準線41~44の位置を基準として車両Cのドアミラーが設けられていると推定される位置(以下、推定ドアミラー位置とする)を設定する。基準線41は車体の傾斜角度から推定される車両天井部の前端(車両先端側)位置に設定される。基準線42は、基準線41からさかのぼって傾斜角度が一定以上なだらかとなった位置から推定されるフロントガラス部の下底(地面Gに近い側)位置に設定される。基準線43は、基準線42から車両先端方向へ100mmさかのぼった位置に設定される。基準線44は、基準線42から車両後端方向へ1000mm進んだ位置に設定される。一般的にドアミラーはフロントガラス付近に設けられていることから、基準線43、44の間を推定ドアミラー位置と見なすことができる。なお、基準線42からどの程度離れた位置に基準線43、44を設けるか、そもそも基準位置を車両のどの部分に設定するかなどは、洗浄することが多い車両の特徴に合わせて適宜変えると良い。
推定ドアミラー位置が確定したら、車形照合手段38は、凸部位置データ作成手段37が作成する車両Cの幅方向の凸部データと推定ドアミラー位置を照合する。図5は車形照合手段38による照合の一例である。図5におけるx軸は走行検出手段34が検出した本体部11の移動距離、y軸は第2センサ部30の検出素子から地面Gへの距離と対応している。プロットエリア内の要素45は凸部位置データ作成手段37により作成された凸部位置データで、例えば要素45-1は検出素子30-1、要素45-2は検出素子30-2というように、第2センサ部30の検出素子30-1~30-nの各検出結果と対応する。なお図5の例においては本体部11の梁部14に設けられた検出素子のうち、最右の検出素子30-1から左方向へ数えて10機目の検出素子30-10までの検出結果が要素45-1~45-10としてプロットされている。図5では検出素子30-1(要素45-1と対応)、30-2(要素45-2と対応)、30-3(要素45-3と対応)が洗車機の走行距離約2000mm地点において急激な反射距離変化を検知しており、車両Cは、この洗車機走行距離地点かつ検出素子30-1、30-2、30-3の取り付け位置にかかる範囲において凸部を有していると見なすことができる。さらに凸部の位置を推定ドアミラー位置と重ね合わせることで、その凸部がドアミラーであるかどうかを判定することができる。前記したように車両Cの上面の高さは本体部11の走行位置と関連付けてデータ記憶手段に記憶されるので、推定ドアミラー位置をなす基準線41~44はx軸上に当てはめることができる。図5のように凸部が基準線41~44の間にある場合、凸部がドアミラーであると判定することができる。なお、一般にドアミラーは左右の取り付け位置が等しいため、第2センサ部30で検出していない側においても洗車機の走行距離約2000mm地点にドアミラーが取り付けられているとわかる。
ところで、ハイルーフ仕様のボックス車など、ドアミラー取り付け位置と車両天井部の前端位置(基準線41)の間の距離が通常より離れている車両も存在する。そのため、車両天井部の前端位置を基準として推定ドアミラー位置を設けた場合、車両によってはドアミラー検出漏れをおこすおそれがある。車両が大きければ大きいほどドアミラー取り付け位置が車両天井部前端から離れる傾向にあることから、対策として、例えば車両検出部28がある一定以上の高さを持つ車両を検出した場合には、車形照合手段38による照合をせず、第2センサ部30により検出した凸部がドアミラーであるとして駆動部33を制御する。また、ユーザが操作する操作パネル32などに車高が一定以上である場合に押すボタンや指定車種に該当する場合に押すボタンを設け、そのボタンが押されたかどうかをもってドアミラー検出漏れのおそれがある車両かを洗車開始前に判断してもよい。
このように洗車装置10は種々の手段および機能を備えており、これらは制御部31によって実行される。なお、各手段および機能は制御部31が有するものとして説明したが、制御部31とは別個に設けられても良い。
次に、洗車装置10の動作(車両処理方法の工程)について説明する。洗車装置10は、ユーザによって操作パネル32で受付がなされると、所定の停車位置に車両Cを停車させるよう表示器(不図示)などでユーザに案内する。次いで、本体部11が一往復して洗車を行う工程(一往復洗車コース)が選択されている場合、往工程として、本体部11を前方に移動(往行走行)させながらトップスプレー24およびサイドスプレー25から車両Cに洗浄水を散布する。同時に第1センサ部29と第2センサ部30からなる車両検出部28で車両Cを検出し、そこから求めた車両Cの形状に合わせ、トップブラシ22やサイドブラシ23を用いて車両Cの車体面をブラッシング洗浄する。次いで、復工程として、本体部11を後方に移動(復行走行)させながらトップノズル26などを用いて車両Cへの送風により水滴を除去して乾燥を図る。その後、洗車装置10は退車させるよう表示器などによってユーザに案内し、洗車コースが終了する。
往工程において車両Cの検出はブラッシング洗浄に先立って行われるため、制御部31は例えばドアミラーの有無に応じた各洗車処理装置の駆動指令やドアミラーの取り付け位置に応じた適格なブラシ制御指令を駆動部33に送ることができる。第1センサ部29の検出結果と第2センサ部30の検出結果を照合した結果、凸部が推定ドアミラー位置の範囲内にない場合には、ドアミラー位置不明として車両側面のブラッシング時にサイドブラシ23を凸部と推定ドアミラー位置に近づけないといった制御が可能である。反対に、照合の結果凸部が推定ドアミラー位置内にあると判定できた場合は、第2センサ部30で検出した凸部(ドアミラー)の位置情報をもとにサイドブラシ23を凸部に可能な限り接近させ、凸部付近の洗い残しを少なくすることが可能である。なお、ドアミラー位置不明の場合には制御部31の制御により各洗車処理装置の動作を止めて洗車中止としてもよいし、洗車処理装置のうちドアミラーに触れるサイドブラシ23の動作のみを止めて洗車工程を続行してもよい。
本実施態様では、このように本体部11の脚部12,13および梁部14に設けられたセンサにより多角的に車両の側面を捉え、さらにそれらの検出結果を照合させることで、確実にドアミラーなど車両側面に備えられた装備品の位置を求め、部品を破損せず洗い残しが少ない洗車をすることが可能となる。
(第2実施形態)
前記実施例では第2センサ部を本体部11の梁部に設けた場合について説明したが、第2センサ部は本体部11の脚部12、13にそれぞれ設けても良い。図6は本実施例に係る洗車装置10Aの正面図、図7は同側面図である。
前記実施例では第2センサ部を本体部11の梁部に設けた場合について説明したが、第2センサ部は本体部11の脚部12、13にそれぞれ設けても良い。図6は本実施例に係る洗車装置10Aの正面図、図7は同側面図である。
洗車装置10Aは、本体部11の脚部12および13に設けられ、車両Cを検出する車両検出部28Aを備えている。車両検出部28Aは、第1センサ部29および第2センサ部30Aを備えている。第1センサ部29および第2センサ部30Aは、ともに本体部11の前側で本体部11の起立方向(車両Cの車高方向)に延在して設けられている。
第1センサ部29の検出素子29-1~29-mおよび第2センサ部30Aの検出素子30A-1~30A-nは、トップブラシ22およびサイドブラシ23よりも本体部11の前側(外側)に設け、ブラッシング工程に先んじて車両Cの形状を検出できる構成にすると良い。第1センサ部29と第2センサ部30Aは車両Cを検出可能な限り脚部12、13上にどのように設けても良いが、本実施例では第1センサ部29と第2センサ部30Aを前後方向に並べて設ける構成を採用している。さらに第2センサ部30Aについては発光素子30A-a、受光素子30A-bからなる検出素子を脚部12、13両側に設けている。そのため、車両Cの左右片側にのみ設けられている装備品も検出することができる。
第1センサ部29は、前述したように、車両Cの上面形状を検出することができる。より具体的には、本体部11の移動に伴い、車両Cの側方からの形状(車両Cのシルエット)を読み取ることができる。第1センサ部29は、車両Cを検出する複数(m個)の検出素子29-1~29-mを有している。本実施例において各検出素子29-1~29-mは、対を成す発光素子29aおよび受光素子29bを有する透過型の光電センサから構成される。発光素子29aは対応する受光素子29bと一対一で同じ高さに対向配置され、その間に水平な光軸を形成する。この水平光軸の通光/遮光状態を知ることで車両Cの有無を検出することができる。
第2センサ部30Aは、反射型の光電センサからなる複数(n個)の検出素子30A-1~30A-nを有し、車両Cの側面の凹凸を検出することができる。検出素子30A-1~30A-nは発光素子30Aaと受光素子30Abを一体に備えている(不図示)。発光素子30Aaが車両Cの側面に向けて光信号を出射し、受光素子30Abがその反射信号を受光する。この際、検出素子30A-1~30A-nが備える距離推定部30Ac(不図示)は、発光素子30Aaから出射した光信号と受光素子30Abで受光した反射信号の位相差から検出素子・車両C側面の各地点間の距離を算出し、それにより車両Cの側面形状を検出する。
このように洗車装置10Aは種々の手段および機能を備えており、これらは制御部31によって実行される。
第2センサ部30Aを本体部11の脚部12、13側(車両Cの幅方向)に設けることにより、ドアミラーに加えて、第1実施形態において梁部14からでは検出し辛かった装備品も検出可能となる。例えばブラッシング洗浄前に車両Cの給油口の蓋が開いていることなどを検知可能となる。制御部31が有する車形照合手段38により、第2センサ部30Aが検出した凸部が給油口の蓋であることを確かめることも可能である。その場合、第1センサ部29が検出した車両Cの後端部の位置を基準線42aとし、例えば基準線42aの前方500mmを推定給油口位置として設定すれば良い。照合の結果、第2センサ部30Aが検出した凸部が推定給油口位置の範囲内にある場合、制御部31により洗車工程を非常停止させると良い。サイドブラシ23が給油口の蓋と絡まる事故を未然に防ぐことができる。
さらに、第2センサ部30Aを本体部11の脚部12、13側(車両Cの幅方向)に設け、車両Cと第2センサ部30A間を左右両側から捉えることで、車両Cの左右両側面部が本体部11に対してどう位置しているかを正確に検出可能となる。例えばサイドブラシ23を車両Cの両側面部に近づけていく際、左右のサイドブラシ23それぞれについて車両Cの実形状や傾きに基づいた目標位置を設定することなどが可能となる。
以上、本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
前記実施形態では、地面に停車した車両に対して本体部が移動する洗車装置(車両処理装置)を説明した。これに限らず、例えば、車両の車長方向に移動可能なキャリア(コンベヤ)に車両を搭乗させて、本体部に対して車両が移動する場合や、車両および本体部が共に移動する場合であってもよい。このため、本発明には、処理対象となる車両に対して本体部が相対移動する関係が含まれる。
10 洗車装置
11 本体部
28 車両検出部
29 第1センサ部
30 第2センサ部
31 制御部
11 本体部
28 車両検出部
29 第1センサ部
30 第2センサ部
31 制御部
Claims (5)
- 洗浄対象となる車両を跨ぐように門型状に形成されたフレームを有し、車両に対して相対的に前後移動可能な本体部と、
対向する第一投光部と第一受光部を有し、該第一投光部と該第一受光部の間で車両を検出する車両検出部と、
光信号を発する第二投光部と、該光信号の反射を受光可能な第二受光部を有し、該光信号の反射により車両側面の凸部の有無及び位置を検出可能な凸部検出部と、
前記車両検出部及び前記凸部検出部の両検出部の検出データを照合し、照合結果に基づき洗車処理装置の駆動を制御する洗車制御部と、
を備える洗車装置。 - 前記車両検出部は前記フレームの脚部に設けられ、
前記凸部検出部は前記フレームの梁部に設けられ、前記第二投光部は鉛直方向に光信号を発する
ことを特徴とする請求項1記載の洗車装置。 - 前記車両検出部と前記凸部検出部は、ともに前記フレームの脚部に設けられる
ことを特徴とする請求項1記載の洗車装置。 - 前記洗車制御部は、前記車両検出部で検出した車両の部分を基準として、該基準から予め設定された距離範囲内において、前記凸部検出部が凸部を検出したかどうかに応じて洗車処理装置を制御可能な
請求項1~3のいずれか一項に記載の洗車装置。 - 前記洗車制御部は、前記車両検出部が検出した車両が予め定められた大きさを超えている場合に、前記車両検出部及び前記凸部検出部の両検出部の検出データを照合しない
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の洗車装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021118476A JP2023014501A (ja) | 2021-07-19 | 2021-07-19 | 洗車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021118476A JP2023014501A (ja) | 2021-07-19 | 2021-07-19 | 洗車装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023014501A true JP2023014501A (ja) | 2023-01-31 |
Family
ID=85130624
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021118476A Pending JP2023014501A (ja) | 2021-07-19 | 2021-07-19 | 洗車装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023014501A (ja) |
-
2021
- 2021-07-19 JP JP2021118476A patent/JP2023014501A/ja active Pending
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