JP2023013144A - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

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文雄 長澤
Fumio Nagasawa
博充 武田
Hiromitsu Takeda
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Abstract

Figure 2023013144000001
【課題】冷却器を通過する空気の流量の偏りを抑制し、冷却効率を向上する。
【解決手段】冷却貯蔵庫10は、貯蔵室22と、貯蔵室22から吸い込まれた空気が流入され、内部を通過する空気を冷却する冷却器42と、冷却器42に付着した霜を融解する除霜用ヒータ92であって、冷却器42に対して貯蔵室22から吸い込まれた空気が流入される流入側に配される除霜用ヒータ92と、貯蔵室22から吸い込まれたのち冷却器42に流入しようとする空気を除霜用ヒータ92側に案内可能な風向板81であって、冷却器42の流入側の端部48Aに隣接し、隣接する端部48Aを覆うように延出している風向板81と、を備える。
【選択図】図3

Description

本技術は、冷却貯蔵庫に関する。
従来、冷却貯蔵庫では、冷却装置を構成する冷却器の熱交換効率を向上するために、冷却器内を通過する空気の流れを均一化する技術が提案されており、その一例が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の冷蔵庫は、貯蔵室から吸い込まれた空気が冷却器内を下から上方向に通過する間に冷却されており、通過時の空気の偏りを抑制するために、冷却器の下方に風向板が設けられている。風向板によって、冷却器内を通過する空気をほぼ均等に流すことができるとされている。
特開2005-90924号公報
しかしながら、上記した風向板を設けても、冷却器内を通過する空気の偏りが抑制されないことがある。冷却器には、冷却運転に伴って霜が付着して成長し、霜によって空気の通過が妨げられてしまうため、霜を融解するための除霜用ヒータを冷却器近傍に設けることが知られている。除霜用ヒータを設けると、霜を効果的に融解できる一方で、冷却器を通過する空気の流れを妨げてしまうことがある。このため、除霜用ヒータを備える冷却器に対して、特許文献1に記載の風向板を適用しても、冷却器を通過する空気の流量の偏りを抑制できないのが実情である。
本願明細書に記載の技術は上記のような実情に基づいて完成されたものであって、冷却器を通過する空気の流量の偏りを抑制し、冷却効率を向上することを目的とする。
本技術に関わる冷却貯蔵庫は、貯蔵室と、前記貯蔵室から吸い込まれた空気が流入され、内部を通過する空気を冷却する冷却器と、前記冷却器に付着した霜を融解する除霜用ヒータであって、前記冷却器に対して前記貯蔵室から吸い込まれた空気が流入される流入側に配される除霜用ヒータと、前記貯蔵室から吸い込まれたのち前記冷却器に流入しようとする空気を前記除霜用ヒータ側に案内可能な風向板であって、前記冷却器の前記流入側の端部に隣接し、隣接する前記端部を覆うように延出している風向板と、を備える。
除霜用ヒータが、冷却器に対して貯蔵室から吸い込まれた空気の流入側に配されている場合、冷却器に流入する空気の一部は、除霜用ヒータによって妨げられてしまう。このため、冷却器に流入する空気のうち、除霜用ヒータ寄りの部分から流入する空気の流量は、それ以外の部分よりも小さくなりやすい。その結果、冷却器を通過する空気の流量に偏りが生じやすくなる。そこで本技術では、風向板を、冷却器の空気の流入側の端部に隣接させ、隣接した端部を覆うように延出させることで、当該部分から冷却器に流入する空気の流量を規制し、冷却器に流入しようとする空気を風向板によって除霜用ヒータ側に案内(誘導)する。これにより、冷却器を通過する空気の流量の偏りを抑制し、冷却器の熱交換効率、ひいては冷却貯蔵庫の冷却効率を向上できる。
また、前記風向板は、前記冷却器側から平面に視て、前記除霜用ヒータと重ならないように配されていてもよい。このようにすれば、風向板は、冷却器の流入側の端部のうち、除霜用ヒータと重ならない部分を覆うように配されるため、風向板によって冷却器に流入しようとする空気を除霜用ヒータ側に誘導しやすくなる。
また、前記貯蔵室から空気を吸い込んで前記冷却器の内部を通過させ、前記冷却器によって冷却された空気を前記貯蔵室に戻すように、前記貯蔵室内の空気を循環させる循環用ファンを備え、前記循環用ファンは、前記冷却器から空気が流出する流出側において、前記冷却器に対して前記貯蔵室側に配されており、前記風向板は、前記冷却器の前記流入側において前記貯蔵室寄りに配されていてもよい。循環用ファンが、冷却器に対して貯蔵室側に配されている場合、冷却器を通過する空気は循環用ファンが配された貯蔵室側に沿って流れやすくなり、冷却器を通過する空気の流量の偏りが生じやすくなってしまう。そこで、風向板を冷却器の流入側において貯蔵室寄りに配することで、冷却器を通過する空気の流量の偏りを効果的に抑制し、冷却効率を向上することができる。
また、前記除霜用ヒータが取り付けられる取付部材を備え、前記取付部材には、前記貯蔵室から吸い込まれた空気が、前記冷却器に流入するための開口が設けられており、前記風向板は、前記取付部材において前記開口の開口縁部に設けられていてもよい。このようにすれば、風向板を容易に設けることができる。
また、前記風向板及び前記開口縁部は、一枚の板状部材から構成され、一体化されていてもよい。このようにすれば、風向板を、取付部材の開口縁部に継ぎ目なく設けることができ、両者間には隙間が生じないようになる。貯蔵室から吸い込まれた空気が、隙間から漏れることなく、冷却器に流入可能となるため、冷却器の熱交換効率、ひいては冷却貯蔵庫の冷却効率を向上できる。また、風向板に落下した除霜水が、風向板から当該隙間を通って取付部材の風向板以外の部分に伝ってしまう事態を抑制できる。
また、前記冷却器は、前記流入側の前記端部が上下方向について下端部となるように配され、前記風向板は、前記冷却器の前記下端部の直下に配されており、前記風向板の少なくとも上面は、前記除霜用ヒータに向かうに従って下方に傾斜する傾斜面を有していてもよい。風向板が冷却器の下端部の直下に配されると、冷却器に付着した霜が融解することで生じる除霜水は、風向板の上面に落下する。風向板の上面が下方に傾斜する傾斜面を有することで、除霜水が傾斜面に沿って流下し、風向板上に残留してしまう事態を抑制できる。
本技術によれば、冷却器を通過する空気の流量の偏りを抑制し、冷却効率を向上することができる。
実施形態1に係る冷却貯蔵庫の正面図 冷却貯蔵庫の前面側を切断した断面斜視図 図2の冷却器付近を拡大した断面斜視図 ブラケットが外された状態の冷却器室を示す断面斜視図 冷却貯蔵庫の前面側を切断し、冷却器付近を拡大した断面図 ブラケットの斜視図 ブラケットの斜視図 正面視におけるブラケットの平面図 ブラケットの第2取付部の分解斜視図 比較例1に係るブラケットの第2取付部の斜視図 図10のブラケットを備える冷却貯蔵庫の冷却器付近を拡大した断面図 実施形態2に係るブラケットの第2取付部の斜視図 図12のブラケットを備える冷却貯蔵庫の冷却器付近を拡大した断面図 実施形態3に係るブラケットの第2取付部の斜視図 他の実施形態に係るブラケットの第2取付部の斜視図 図15のブラケットを備える冷却貯蔵庫の冷却器付近を拡大した断面図
<実施形態1>
実施形態1に係る冷却貯蔵庫10として、横型冷蔵庫について図1から図9を参照して説明する。各図に示した符号F,Rr,L,R,U,Dはそれぞれ、冷却貯蔵庫10の前後方向における前,後,正面から見たときの幅方向における左,右,鉛直方向の上,下を示している。ただし、上記方向は便宜的に定めたものに過ぎず、限定的に解釈すべきものではない。また、複数の同一部材については、一の部材に符号を付して、他の部材の符号は省略することがある。
冷却貯蔵庫10は、図1に示すように、前面が開口する箱状の貯蔵庫本体12と貯蔵庫本体12の左方に配された機械室33と、を備えている。貯蔵庫本体12の前面開口における中央には、上下方向に延びるセンターフレーム14が取付けられており、センターフレーム14の両側には、一対の扉16が回動可能に取り付けられている。
貯蔵庫本体12は、図2に示すように、外箱18と、外箱18の内側に配された内箱20と、外箱18と内箱20との間に充填される断熱材と、を備える断熱箱体である。貯蔵庫本体12の内部空間は、内箱20内の大部分を占めており、被貯蔵物(食材等)が収容される貯蔵室22と、内箱20の左方に配されており、内箱20と内部空間が連通する冷却器室23と、にダクト98によって仕切られている。ダクト98は、貯蔵庫本体12内において上下方向に延在するように取り付けられている。ダクト98には、貯蔵室22内の空気を冷却器室23内に吸込むための吸込口98Aと、吸込口98Aより上側に配され、冷却器室23内の冷気を貯蔵室22に吹き出すための吹出口98Bと、が形成されている。
機械室33には、図2及び図4に示すように、貯蔵室22を冷却するための冷却装置34の一部(圧縮機38、凝縮器36、及び凝縮器ファン37)、並びに冷却貯蔵庫10の各部を制御するための制御装置等が収容されている。冷却装置34は、圧縮機38、凝縮器36、膨張弁(キャビラリーチューブ)、及び冷却器室23内の冷却器42を備えており、これらがこの順に冷媒管40で繋がれて冷媒が循環されることで、既知の冷凍回路(冷凍サイクル)が構成されている。
冷却器室23は、図3及び図4に示すように、右面及び下面が開口する箱体である冷却器ボックス24、冷却器ボックス24の下部に取り付けられるすり鉢状のドレンパン94、及びダクト98によって囲まれており、おおまかには、これらによって画成されている。ドレンパン94の底部には、排出口96が形成され、排水口96にはドレンパン94の下方から排水管97が接続されている。冷却器室23内には、冷却器42、及び後述する循環用ファン(冷却ファン)88に付着した霜が融解されることで水滴(除霜水)が発生するため、この除霜水をドレンパン94で受け止めて、排出口96から排水管97を通って冷却貯蔵庫10の外部に排水できるようになっている。
冷却器ボックス24には、図3及び図5に示すように、冷却器(蒸発器)42と、循環用ファン88と、冷却器42および循環用ファン88に付着した霜を融解するための2つの除霜用ヒータ90,92と、が収容されている。冷却器42は、その内部を通過する空気を熱交換によって冷却することで、冷気を生成する。冷却器42は、図4に示すように、前後方向に所定の間隔で並べられた多数のフィン48と、多数のフィン48に対して配列方向(前後方向)の両側に設けられるエンドプレート47と、各フィン48を貫通しつつ折り返した形状をなす蒸発管44と、を備えている。各フィン48は、上下方向に長い矩形の板状をなす金属プレートであり、フィン48間に形成される空間(隙間)を、冷却器42に流入した空気がフィン48の板面に沿って通過する。エンドプレート47は、フィン48より上方向の寸法が大きく、板厚に形成された金属プレートである。蒸発管44は、冷凍回路の冷媒管40と連結されて、その一部をなしており、内部を冷媒が通過する。蒸発管44内に流入された液冷媒が蒸発して冷媒ガスに気化する際に、蒸発管44の近傍の空気から熱を奪うことで、冷却器42を通過する空気が冷却される。
循環用ファン88は、図3及び図5に示すように、冷却器42に対して右方(貯蔵室22側)の上側に配されている。循環用ファン88は、複数枚の羽根を備え、モータによって回転駆動される。循環用ファン88の羽根の可動範囲は、図6において円柱形状で図示されている。循環用ファン88が作動されると、貯蔵室22内の空気は、図2及び図3の矢線で示すように、ダクト98の吸込口98Aから冷却器室23内に吸い込まれ、ドレンパン94内を冷却器42に向かって右から左方向に通過して、冷却器42の下方(流入側)から冷却器42の各フィン48間に流入する。そして、冷却器42内を通過する間に冷却された空気は、循環用ファン88が配された冷却器42の右方上側(流出側)から流出され、ダクト98の吹出口98Bから貯蔵室22内に戻される。循環用ファン88は、このように貯蔵室22内の空気を循環させている。冷却器42内には全体として下から斜め上方向に向かって空気が通過する。
第1除霜用ヒータ90は、図3に示すように、冷却器42の右方下側に配されており、第2除霜用ヒータ92は、冷却器42の下方左側に配されている。除霜用ヒータ90,92は、前後方向に細長く延びる棒状のガラス管ヒータであるが、その具体的構成はガラス管ヒータに限定されず、例えばコードヒータ等であっても構わない。第1除霜用ヒータ90は、冷却器42の右部及び循環用ファン88を加熱し、第2除霜用ヒータ92は、冷却器42の下部を加熱する。冷却器42、及び循環用ファン88には、貯蔵室22から温かく湿った空気が流れ込んで霜が付着するため、所定の冷却運転時間毎等には、除霜用ヒータ90,92によって、霜が融解されて取り除かれる。また、除霜用ヒータ90,92は、後述するブラケット50に取り付けられており、ブラケット50に付着した霜も融解する。
除霜用ヒータ90,92、及び循環用ファン88は、図6から図8に示すように、全体としてL字状をなすブラケット50(取付部材の一例)に取り付けられる形で冷却器ボックス24に収容されている。ブラケット50は、冷却器42が収容された状態の冷却器ボックス24(図4)に対して、冷却器ボックス24の右面開口側から差し込まれて、ブラケット50の後述する第1取付部(ファンブラケット)52を冷却器ボックス24にネジで固定することで、冷却器ボックス24に取り付けられている。ブラケット50は、冷却器42とは別々に着脱可能に構成されており、ブラケット50によって循環用ファン88、及び除霜用ヒータ90,92の着脱作業を効率化できる。また、ブラケット50によって循環用ファン88、及び除霜用ヒータ90,92の位置決めが容易になり、精度よく位置合わせできる。さらに、ブラケット50に各種部材(具体的には、後述する仕切り板64、突出部68、風向板81、屋根部86)を取り付けることで、冷却器42周辺の空気の流れを調整したり、除霜用ヒータ90,92への霜の落下を抑制したり、霜の融解を促進したりするための部材を容易に設けることができる。
ブラケット50は、図6から図8に示すように、第1取付部52と、第2取付部(ヒータブラケット)72と、を備える。第1取付部52は、L字状の一辺部を構成するように上下方向に延在しており、循環用ファン88及び第1除霜用ヒータ90が取り付けられる。第2取付部72は、L字状の別の一辺部を構成するように左右方向に延在しており、第2除霜用ヒータ92が取り付けられる。2つの取付部52,72は締結部材51(具体的にはネジ)によって固定されて、L字状に組み立てられている。
第1取付部52は、図6から図8に示すように、第1開口部56が設けられている第1板部54と、第1板部54と間隔を空けて対向し、循環用ファン88が取付けられる第2板部58と、連結部62と、仕切り板64と、突出部68と、を備えている。ブラケット50が冷却器ボックス24に収容されると、図3及び図5に示すように、冷却器42の右面が、第1取付部52の第1開口部56を覆い、冷却器42の右方上側には、第2板部58に取り付けられた循環用ファン88が位置するようになる。連結部62は、第1板部54と第2板部58とを連結している。第1除霜用ヒータ90は、循環用ファン88の下方において、第1板部54と第2板部58との間に設けられたヒータ支持板63に挿通される形で、取り付けられている。
仕切り板64は、図6から図8に示すように、循環用ファン88と第1除霜用ヒータ90との間において、第2板部58から第1開口部56側(即ち、冷却器42側)に向けて下方傾斜するように設けられている。ブラケット50が冷却器ボックス24に収容されると、図3及び図5に示すように、仕切り板64の冷却器42側の端部と、冷却器42との間には隙間が形成される。さらに、第1除霜用ヒータ90の下方には、第2板部58から第1開口部56側(即ち、冷却器42側)に向けて下方傾斜するように突出する突出部68が設けられている。循環用ファン88に付着した霜が落下すると、落下した霜が仕切り板64によって第1除霜用ヒータ90上に落下することなく冷却器42側に案内されると共に、第1除霜用ヒータ90によって温められた冷却器42によって霜が融解される。また、仕切り板64上を滑って落下した霜は、突出部68に受け止められ、第1除霜用ヒータ90に直接照射されて、霜の融解効率が高められる。さらに、仕切り板64によって、第1除霜用ヒータ90の熱が上方に流れることが抑制されている。
第2取付部72は、図9に示すように、全体として前後方向に長い矩形の枠状をなし、貯蔵室22から吸い込まれた空気が冷却器42に流入可能となるように、上面及び下面が開口している。ブラケット50が冷却器ボックス24に収容されると、図3及び図5に示すように、冷却器42とドレンパン94との間に、第2取付部72が介在するようになる。また、冷却器42のフィン48の下端部48Aが、第2取付部72の上面開口を覆うようになる。さらに、第2取付部72は、冷却器42を下方から支持するものとなる。第2取付部72は、枠状を形作る前枠部74、後枠部76、右枠部78、左枠部80に加えて、さらに屋根部86、及び風向板81を備えている。前枠部74及び後枠部76は、枠状をなす前側及び後側の短辺部分を構成しており、それぞれに設けられた挿通孔に棒状の第2除霜用ヒータ92が挿通されている。前枠部74の上端部74A、及び後枠部76の上端部76Aは、幅広に形成されている。右枠部78(循環用ファン88側の枠部)及び左枠部80は、枠状をなす右側及び右側の長辺部分を構成している。右枠部78は、第1取付部52とネジ51によって固定される(図7)。
屋根部86は、図9に示すように、前枠部74の上端部74Aと後枠部76の上端部76Aとの間を接続するように細長く延在し、第2除霜用ヒータ92を上方から覆うように断面傘状をなしている。屋根部86は、第2除霜用ヒータ92の直上が平坦状をなし、平坦な直上から左右方向にそれぞれに下降傾斜する。第2取付部72の上面開口は、屋根部86によって、左右方向に2つに区画されている。以下、第2取付部72の上面開口のうち、屋根部86の左側の開口を符号72A、屋根部86の右側の開口を符号72B、と区別することがある。屋根部86の左側開口72Aは、屋根部86、前枠部74の上端部74A、後枠部76の上端部76A、及び左枠部80の上端部によって画成されており、これらが左側開口72Aの開口縁部を構成している。屋根部86の右側開口72Bは、屋根部86、前枠部74の上端部74A、後枠部76の上端部76A、及び右枠部78の上端部78Aによって画成されており、これらが右側開口72Bの開口縁部を構成している。ブラケット50が冷却器ボックス24に収容されると、屋根部86は、図3及び図5に示すように、第2除霜用ヒータ92と、冷却器42のフィン48の下端部48Aとの間に位置する。屋根部86によって、冷却器42から落下した霜が第2除霜用ヒータ92に当たることが抑制される。
風向板81は、図6及び図9に示すように、前枠部74の上端部74Aから後枠部76の上端部76Aに亘って細長く延在し、その右長辺部81Aが右枠部78の上端部78Aと係合している。風向板81は、平坦な板状をなし、風向板81は、第2取付部72の上面開口のうち右側開口72Bを部分的に覆っている。風向板81は、冷却器42(フィン48間)に流入しようとする空気を第2除霜用ヒータ92側に案内(誘導)するために設けられている。本実施形態では、第2取付部72の本体部72M(風向板81以外の部分)は、図9に示すように、一枚の板状部材を折り曲げ加工することによって製造されており、風向板81を本体部72Mに取り付ける際には、本体部72Mの下面開口から風向板81を挿入する。そして、風向板81の上面81Bを前枠部74の上端部74A、及び後枠部76の上端部76Aに当接させて、当接部分をスポット溶接加工することで、風向板81が本体部72Mに取り付けられる。
ブラケット50が冷却器ボックス24に収容されると、風向板81は、図3及び図5に示すように、冷却器42のフィン48の下端部48Aの直下に配される。風向板81は、冷却器42の下端部48Aと接触しておらず、非接触に隣接している。また、風向板81は、冷却器42側から平面に視て、屋根部86及び第2除霜用ヒータ92と重ならないように、屋根部86及び第2除霜用ヒータ92の右方に配される。風向板81は、冷却器42の下端部48Aのうち、第2除霜用ヒータ92より右方の貯蔵室22寄りの部分を覆うように延出するものとなる。
次に、風向板81の作用及び効果について説明する。冷却貯蔵庫10では、図3及び図5に示すように、第2除霜用ヒータ92が、冷却器42に対して空気が流入される流入側に配されている。このため、冷却器42に流入する空気の一部は、第2除霜用ヒータ92の存在によって妨げられてしまう。仮に風向板81が設けられていない場合、冷却器42に流入する空気のうち、第2除霜用ヒータ92近傍の左側部分から流入する空気の流量は、それ以外の部分よりも小さくなりやすい。その結果、冷却器42を通過する空気の流量に偏りが生じやすくなる。本実施形態では、冷却器42に流入しようとする空気を風向板81によって除霜用ヒータ92側に案内(誘導)することで、空気の流量の偏りを抑制している。より詳しくは、風向板81を、冷却器42の空気の流入側の端部48Aに隣接するように直下に配置し、端部48Aのうち、第2除霜用ヒータ92より右方の貯蔵室22寄りの部分を覆うように延出させることで、覆った部分から冷却器42に流入する空気の流量を規制している。これにより、図3及び図5に矢線で示すように、冷却器42に流入される空気を除霜用ヒータ92側に誘導できる。
また、冷却貯蔵庫10は、貯蔵室22内の空気を循環させるための循環用ファン88が冷却器42の右方上側に配されている。このため、仮に風向板81が設けられていない場合、冷却器42内を通過する空気は、循環用ファン88に至る経路が最短となる右側(循環用ファン88が配された貯蔵室22側)に集中しやすくなってしまう。すなわち、冷却器42を通過する空気は、第2除霜用ヒータ92によって流入が妨げられることに加えて、循環用ファン88が配された右側に集中しやすく、偏りが生じやすい状況となってしまう。これに対して本実施形態では、風向板81が冷却器42の直下において循環用ファン88が配された貯蔵室22寄りに配されている。このため、冷却器42に右側(貯蔵室22側)から流入し、循環用ファン88に向かって冷却器42内を鉛直上方に通過する空気の流量を減少することができる。そして、冷却器42に左側(第2除霜用ヒータ92側)から流入し、循環用ファン88に向かって冷却器42内を斜め上方に通過する空気の流量を増大することができる。特に、第2取付部72の上面開口のうち、屋根部86の左側開口72Aから冷却器42に流入する空気の流量を効果的に増大できる。その結果、冷却器42を通過する空気の流量の偏りを効果的に抑制して、冷却器42の熱交換効率を向上し、ひいては冷却貯蔵庫10の冷却効率を向上することができる。
また例えば、図10及び図11に示す比較例1のように、仮に風向板981が冷却器42のフィン48の下端部48Aに隣接して(直下に配されて)おらず、風向板981とフィン48の下端部48Aとの位置が離れている場合には、風向板981によって冷却器42に流入しようとする空気を第2除霜用ヒータ92側に誘導することが難しくなってしまう。比較例1に係る風向板981は、その右長辺部981Aが第2取付部972の右枠部78の下側部分に係合し、上下方向について第2除霜用ヒータ92より下方となるように設けられている。この場合、図11の矢線で示すように、風向板981によって空気の流れを第2除霜用ヒータ92側に案内しようとしても、冷却器42の下端部48Aに流入する前に、風向きが第2除霜用ヒータ92から離れるように(貯蔵室22寄りに)変化してしまう。屋根部86と第2取付部972の左枠部80との間の流路抵抗は、屋根部86と風向板981との間に比べて大きくなるため、屋根部86と左枠部80との間を通って、屋根部86の左側開口72Aから冷却器42に流入する空気の流量を増大することは難しい。従って、冷却器42の下端部48Aに流入する空気を第2除霜用ヒータ92側に確実に案内するためには、風向板81の上下方向における位置は、風向板81の延出端である左長辺部81Cの位置が第2除霜用ヒータ92の下端以上であることが好ましい。
本実施形態の風向板81によって得られる上記した効果は、風向板81の延出端81Cの左右方向における位置が、第2除霜用ヒータ92に近づくほど大きくなる。ただし、風向板81が、第2除霜用ヒータ92の上方を覆い、その延出端81Cが屋根部86と重なるまで延出すると、冷却器42の下端部48Aのうち、風向板81によって覆われる部分の割合が大きくなり過ぎて、冷却器42内を空気が通過しにくくなってしまう。そこで風向板81は、図5に示すように、延出端81Cと屋根部86との間の距離L1が、屋根部86と第2取付部72の左枠部80との間の距離L2と同程度、または僅かに小さくなるように設けられることが好適である。このようにすれば、屋根部86の左側開口72Aから冷却器42に流入する流量をより増大しやすくなる。
<実施形態2>
実施形態2に係る第2取付部172について、図12から図13を参照して説明する。第2取付部172は、風向板181が下方に傾斜する傾斜面181B1を有する点が実施形態1と異なる。実施形態1と同様の構成、及び作用効果についての重複説明は省略する。
風向板181は、少なくとも上面181Bが、図12に示すように、第2除霜用ヒータ92に向かうに従って下方に傾斜する傾斜面181B1を含んでいる。風向板181の上面181Bは、傾斜面181B1と、水平面181B2と、からなる。水平面181B2は、右枠部78の上端部78Aと係合する右長辺部181Aから水平方向に延出する水平面(非傾斜面)である。傾斜面181B1は、水平面181B2から下方に傾斜して延出端181Cまで延出する傾斜面であり、曲げ加工によって形成されている。
風向板181は、冷却器42のフィン48の下端部48Aの直下に配されるため、冷却器42に付着した霜が融解することで生じる除霜水は、風向板181の上面181Bに落下する。風向板181の上面181Bが傾斜面181B1を有することで、上面181Bに落下した除霜水が、下方に傾斜する傾斜面181B1に沿って流下するようになる。そして、流下した除霜水は、延出端181Cからドレンパン94に落下するようになる。これにより、除霜水が風向板181上に残留し、残留した除霜水からの水分によって冷却器42に再び霜が付着してしまう事態を抑制できる。
<実施形態3>
実施形態3に係る第2取付部272について、図14を参照して説明する。第2取付部272は、風向板281と、それ以外の部分(第2取付部272の風向板281以外の部分)とが一枚の板状部材から構成されており、継ぎ目なく一体化されている点が実施形態2と異なる。実施形態1及び実施形態2と同様の構成、及び作用効果についての重複説明は省略する。
第2取付部272は、一枚の平板状の板状部材を折り曲げ加工することで、枠状を形作る前枠部74、後枠部76、右枠部78、左枠部80、及び屋根部86が形成され、絞り加工することで、さらに風向板281が形成されている。風向板281の上面281Bは、傾斜面281B1と、水平面281B2と、湾曲面281B3と、を含んでいる。水平面281B2は、折り曲げ形成された右枠部78の上端部78Aから水平方向に延出する水平面(非傾斜面)である。傾斜面281B1は、水平面281B2から延出端281Cに向かって下方傾斜する傾斜面である。湾曲面281B3は、傾斜面281B1と、前枠部74の上端部74Aとの間、及び傾斜面281B1と、後枠部76の上端部76Aとの間をそれぞれ連結している曲面である。絞り加工によって、一枚の板状部材に圧力を加える(絞る)ことで、曲面状である湾曲面281B3を形成されている。また、絞り加工によって、風向板281と、それ以外の部分(第2取付部272の風向板281以外の部分)とが一枚の板状部材から構成され、継ぎ目なく一体化されている。
このようにすれば、湾曲面281B3によって傾斜面281B1と各上端部74A,76Aとの間に隙間が生じないようにできる。貯蔵室22から吸い込まれた空気が、当該隙間から漏れることなく、冷却器42に流入可能となる。その結果、冷却器42の熱交換効率、ひいては冷却貯蔵庫の冷却効率を向上できる。また、風向板281の傾斜面281B1に落下した除霜水が、当該隙間を通って第2取付部272の風向板281以外の部分に伝ってしまう事態を抑制できる。さらに、当該隙間を塞ぐ湾曲面281B3は、絞り加工によって曲面状に形成されることから、湾曲面281B3上にも除霜水が残留しにくいようにできる。
<他の実施形態>
本明細書に記載された技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書に記載された技術の技術的範囲に含まれる。
(1)風向板81,181は、冷却器42の下端部48Aと隣接し、下端部48Aを部分的に覆うことができればよく、その形状は限定されない。例えば、図15及び図16の第2取付部372における風向板381に示すように、第2除霜用ヒータ92に近づくにつれて上方に傾斜する傾斜面381B1を有していても構わない。この場合には、冷却器42に流入する空気を、風向板381の傾斜面381B1に沿って、第2除霜用ヒータ92側により誘導しやすくなる。一方で、この場合には、冷却器42に付着した霜が融解することで生じる除霜水は、風向板381の傾斜面381B1に沿って流下し、傾斜面381B1の下端部に残留しやすくなるため、当該下端部には排水孔381Dを形成することが好ましい。排水孔381Dによって、傾斜面381B1を流下した除霜水をドレンパン94に落下できるようになる。また、排水孔381Dは、第2取付部372の右枠部78の下端部78Bより上方に設けることが好ましい。これにより、冷却器42に流入する空気が排水孔381Dを下から上に通過して、そのまま冷却器42に右側から流入してしまう事態を抑制できる。
(2)風向板81,181は、少なくとも一部が冷却器42の下端部48Aと接触した状態で隣接していても構わない。本明細書における隣接(上下方向における直下)とは、接触、非接触に関わらず、隣り合っている(上下方向における下方である)ことを示すものとする。
(3)風向板81,181は、ブラケット50以外の部材(例えば冷却器42のエンドプレート47)に取り付けられる形で設けられていても構わない。
(4)本技術は、横型冷蔵庫である冷却貯蔵庫10に限らず、それ以外の形状の冷却貯蔵庫(例えば縦型冷蔵庫)にも適用可能である。
10:横型冷蔵庫(冷却貯蔵庫)、22:貯蔵室、42:冷却器、48A:フィンの下端部(冷却器の流入側の端部)、50:ブラケット(取付部材)、72A:左側開口(開口),72B:右側開口(開口)、74A,76A:上端部(開口縁部)、81,181,281,381:風向板、88:循環用ファン、92:第2除霜用ヒータ(除霜用ヒータ)、181B1,281B1:傾斜面、272:第2取付部(一枚の板状部材)

Claims (6)

  1. 貯蔵室と、
    前記貯蔵室から吸い込まれた空気が流入され、内部を通過する空気を冷却する冷却器と、
    前記冷却器に付着した霜を融解する除霜用ヒータであって、前記冷却器に対して前記貯蔵室から吸い込まれた空気が流入される流入側に配される除霜用ヒータと、
    前記貯蔵室から吸い込まれたのち前記冷却器に流入しようとする空気を前記除霜用ヒータ側に案内可能な風向板であって、前記冷却器の前記流入側の端部に隣接し、隣接する前記端部を覆うように延出している風向板と、を備える冷却貯蔵庫。
  2. 前記風向板は、前記冷却器側から平面に視て、前記除霜用ヒータと重ならないように配されている請求項1に記載の冷却貯蔵庫。
  3. 前記貯蔵室から空気を吸い込んで前記冷却器の内部を通過させ、前記冷却器によって冷却された空気を前記貯蔵室に戻すように、前記貯蔵室内の空気を循環させる循環用ファンを備え、
    前記循環用ファンは、前記冷却器から空気が流出する流出側において、前記冷却器に対して前記貯蔵室側に配されており、
    前記風向板は、前記冷却器の前記流入側において前記貯蔵室寄りに配されている請求項1または請求項2に記載の冷却貯蔵庫。
  4. 前記除霜用ヒータが取り付けられる取付部材を備え、
    前記取付部材には、前記貯蔵室から吸い込まれた空気が、前記冷却器に流入するための開口が設けられており、
    前記風向板は、前記取付部材において前記開口の開口縁部に設けられている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の冷却貯蔵庫。
  5. 前記風向板及び前記開口縁部は、一枚の板状部材から構成され、一体化されている請求項4に記載の冷却貯蔵庫。
  6. 前記冷却器は、前記流入側の前記端部が上下方向の下端部となるように配され、
    前記風向板は、前記冷却器の前記下端部の直下に配されており、
    前記風向板の少なくとも上面は、前記除霜用ヒータに向かうに従って下方に傾斜する傾斜面を有する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の冷却貯蔵庫。
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