JP2023012807A - 湿度調節庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】収納庫内を加湿する加湿ノズルの水を噴射する水噴射口が水に含まれるスケールとなる成分によって塞がれないようにする。【解決手段】湿度調節庫10は、収納物を収納する収納庫20と、加湿ノズル41から水と空気とを噴射することで霧状に噴霧される水により収納庫20内を加湿する加湿器40と、加湿器40の制御をする制御装置50とを備え、制御装置50は、加湿器40により収納庫20内を加湿するときに、加湿ノズル41から水と空気を噴射して水を噴霧する噴霧処理と、水を噴霧せずに待機する待機処理とを交互に実行するように制御しており、待機処理中の少なくとも一部の時間で空気のみを噴射するように制御した。【選択図】図8

Description

本発明は、パン生地を焼成する前にパン生地を湿度を調節した状態で熟成、発酵等を行うドウコンディショナー等の湿度調節庫に関する。
特許文献1には、パン生地を焼成する前にパン生地を温度と湿度を調節した状態で熟成、発酵等を行うドウコンディショナー(湿度調節庫)の発明が開示されている。このドウコンディショナーは、パン生地等の収納物を収納する収納庫を備えており、収納庫の右側部には収納庫内の温度を調節するための蒸発器とヒータとが設けられた温度調節空間が設けられている。また、収納庫の右側部と下部には温度調節空間にて温度調節された空気を収納庫に戻すダクト通路が設けられており、温度調節空間にて温度調節された空気はダクト通路を通って収納庫に戻される。また、ダクト通路には加湿器の噴霧ノズル(加湿ノズル)が設けられており、温度調節空間にて温度調節された空気はダクト通路を通過するときに霧状に噴霧される水によって加湿された状態で収納庫に戻される。収納庫の空気は温度調節空間とダクト通路を通過するときに温度と湿度が調節されている。
このドウコンディショナーにおいては、噴霧ノズルには水が供給される給水管と、エアコンプレッサから空気が加圧状態で供給される給気管とが接続されており、噴霧ノズルに水と空気が供給されることで、噴霧ノズルから水が霧状に噴霧される。また、収納庫内を加湿するときには、水を霧状に噴霧する噴霧時間と待機する待機時間とを交互に繰り返すことで間欠的に水を噴霧するようにしている。
特許文献2には、パン生地を焼成する前にパン生地を温度と湿度を調節した状態で熟成、発酵等を行うドウコンディショナー(湿度調節庫)の発明が開示されている。このドウコンディショナーで用いられている噴霧ノズルは、筒体を2重に配設したものであり、内側の筒体の先端部に水の噴射口が設けられ、外側の筒体の先端部に空気の噴射口が設けられている。
特開2019-83693号公報 特開2019-83692号公報
上述した特許文献1のドウコンディショナーは、噴霧ノズルから水を霧状に噴霧する噴霧時間と待機する待機時間とを交互に繰り返すことで間欠的に水を噴霧するようにしている。特許文献1のドウコンディショナーで特許文献2の噴霧ノズルを用いて水を噴霧すると、噴霧時間で噴霧ノズルの水の噴射口から水が噴射するとともに空気の噴射口から空気が噴射されて水が霧状に噴霧され、待機時間で水と空気の各噴射口から水と空気が噴射されない状態が交互に繰り返され、噴霧ノズルから間欠的に水が霧状に噴霧される。噴霧ノズルから間欠的に水を霧状に噴霧したときには、噴霧時間経過直後の待機時間に水の噴射口には水が表面張力によって残り、水に含まれるスケール(水垢)となる成分が待機時間中に水の噴射口で析出して固化し、噴霧と待機とを繰り返し実行するうちに、水の噴射口は析出して固化したスケールによって塞がれるおそれがある。本発明は、収納庫内を加湿する加湿ノズルの水を噴射する水噴射口が水に含まれるスケールとなる成分によって塞がれないようにすることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、収納物を収納する収納庫と、水と空気とを噴射することで水を霧状に噴霧する加湿ノズルを有し、加湿ノズルから噴霧される霧状の水により収納庫内を加湿する加湿器と、加湿器の制御をする制御装置とを備えた湿度調節庫であって、制御装置は、加湿器により収納庫内を加湿するときに、加湿ノズルから水と空気を噴射して水を噴霧する噴霧処理と、水を噴霧せずに待機する待機処理とを交互に実行するように制御しており、待機処理中の少なくとも一部の時間で空気のみを噴射するように制御したことを特徴とする湿度調節庫を提供するものである。
上記のように構成した湿度調節庫においては、制御装置は、加湿器により収納庫内を加湿するときに、加湿ノズルから水と空気を噴射して水を噴霧する噴霧処理と、水を噴霧せずに待機する待機処理とを交互に実行するように制御しており、待機処理中の少なくとも一部の時間で空気のみを噴射するように制御している。噴霧処理の実行後に加湿ノズルには水が残り、加湿ノズルに残った水に含まれるスケールとなる成分が待機処理中に析出して固化するおそれがある。これに対し、待機処理中の少なくとも一部の時間で空気のみを噴射するように制御しているので、噴霧処理を実行したときに加湿ノズルに残る水は待機処理中に噴射される空気によって吹き飛ばされ、加湿ノズル内にスケールとなる成分が析出して固化せず、加湿ノズルがスケールによって詰まりにくくすることができる。
上記のように構成した湿度調節庫においては、加湿ノズルは水を噴射する水噴射口と、この水噴射口の外側に空気を噴射する空気噴射口とを備え、水噴射口を空気噴射口の空気の下流側に配置したものに適用するのが好ましい。噴霧処理の実行後に加湿ノズルの水噴射口に表面張力によって水が残りやすく、水噴射口に残った水に含まれるスケールとなる成分が待機処理中に析出して固化し、水噴射口がスケールによって詰まるおそれがある。これに対し、噴霧処理後の待機処理中に水噴射口には上流に配置された空気噴射口から空気が噴射されるので、水噴射口に残る水は上流側となる空気噴射口から噴射される空気によって吹き飛ばされ、水噴射口にスケールとなる成分が析出して固化せず、水噴射口がスケールによって詰まりにくくすることができる。
湿度調節庫の一実施形態であるドウコンディショナーの正面図である。 図1のA-A断面図である。 図2のB-B断面図である。 図2のC-C断面図である。 収納庫内の温度調節と湿度調節をする機構の概略図である。 加湿ノズルの一部断面図である。 制御装置を示すブロック図である。 加湿制御を実行するときのタイムチャートである。 加湿ノズルの変形例の一部断面図である。 加湿制御を実行するときに加湿運転中にエアポンプを連続的に作動させる実施例でのタイムチャートである。
以下に、本発明の湿度調節庫の一実施形態であるドウコンディショナーを添付図面を参照して説明する。本発明のドウコンディショナー10は、パン生地を焼成する前に、フリーズ(冷凍)、リタード(冷蔵)、予熱及びホイロ(発酵)の各工程を順番に実行するものである。ドウコンディショナー10は、上記各工程を実行するときに各工程に応じた温度制御を実行するとともに、予熱及びホイロ工程では温度制御に加えて湿度制御を実行するものである。
図1及び図2に示したように、ドウコンディショナー10は、ハウジング11内の上部に機械室12を備え、上部の機械室12を除いた部分にパン生地(収納物)を収納する収納庫20を上下に2段備えている。上下の収納庫20は実質的に同じ構造であるので、以下の説明では上側の収納庫20についてのみ説明する。図2に示したように、収納庫20の前部にはパン生地を載せたトレイを出し入れする前側開口部20aが形成されており、収納庫20の前部には前側開口部20aを開閉する扉21が開閉自在に設けられている。
図2及び図3に示したように、収納庫20の後部(一側部)には仕切板22が設けられており、仕切板22は、収納庫20の後部を除いた部分をパン生地よりなる収納物を収納する収納空間23と、収納庫20の後部を温度及び湿度を調節した空気を収納空間23に送り出す温湿度調節通路24とに通風可能に仕切っている。仕切板22は収納庫20の天井壁及び底壁と離間して取り付けられており、仕切板22の上部には収納庫20の天井壁との間に吸込口22aが形成され、仕切板22の下部には収納庫20の底壁との間に送出口22bが形成されている。
図2、図4及び図5に示したように、収納庫20の温湿度調節通路24は、収納庫20内の温度と湿度を調節するための通路(空間)である。温湿度調節通路24の上部には循環ファン25が設けられており、循環ファン25は収納庫20内の空気を温湿度調節通路24を通過するように循環させている。循環ファン25を作動させると、収納庫20の収納空間23の空気は吸込口22aを通って温湿度調節通路24に吸い込まれ、吸込口22aから吸い込まれた温湿度調節通路24の空気は下方に流れて送出口22bを通って収納庫20の収納空間23に送り出され、収納庫20内の空気は温湿度調節通路24を通過するように循環する。
図2、図4及び図5に示したように、温湿度調節通路24の上部には循環ファン25の下側に収納庫20内を冷却するための冷却装置30の蒸発器35が配設されている。図5に示したように、冷却装置30は温湿度調節通路24を通過する収納庫20内の空気を冷却して、収納庫20内を冷却するものである。冷却装置30は周知の冷媒回路を用いたものであり、冷媒を圧縮する圧縮機31と、圧縮した冷媒ガスを冷却する凝縮器32と、液化冷媒に含まれる水分を除去するドライヤ33と、液化冷媒を膨張させるキャピラリチューブ(膨張手段)34と、膨張させた液化冷媒を気化させて収納庫20内を冷却する蒸発器35とを備えている。蒸発器35は温湿度調節通路24の上部に配置され、他の部品は機械室12に配置されている。
この冷却装置30においては、圧縮機31にて圧縮された冷媒ガスは凝縮器32で冷却されて液化冷媒となり、液化冷媒はドライヤ33を通ってキャピラリチューブ34で膨張して蒸発器35に送られ、蒸発器35で気化するときに温湿度調節通路24の空気を冷却する。なお、膨張手段としてキャピラリチューブを採用したが、これに限られるものでなく、電子膨張弁等の膨張弁を採用したものであってもよい。
図2、図4及び図5に示したように、収納庫20の温湿度調節通路24には蒸発器35の下側に収納庫20内を加熱するヒータ26が配設されている。ヒータ26は温湿度調節通路24を通過する収納庫20内の空気を加熱して、収納庫20内を加熱するものである。ヒータ26はガラス管ヒータを用いたものであり、輻射熱によって温湿度調節通路24内の空気を効率的に加熱できるだけでなく、上側に配置された蒸発器35の除霜用ヒータ(デフロストヒータ)としての機能も有している。
図2、図4及び図5に示したように、収納庫20の温湿度調節通路24にはヒータ26の下側に加湿器40の加湿ノズル41が配設されている。加湿器40は水を噴射して収納庫20内を加湿するものであり、この実施形態の加湿器40は空気を混合させた霧状の水を噴射するものである。加湿器40は、水を霧状に噴霧する加湿ノズル41と、水道等の給水源から加湿ノズル41に水を供給する給水管42と、加湿ノズル41に空気を供給する給気管43と、給気管43を介して加湿ノズル41に空気を加圧状態で送り出すエアポンプ44とを備えている。給水管42は水道などの給水源に接続されており、給水管42には減圧弁42aと給水弁42bが介装されている。また、給水管42には給水弁42bより下流に排水管45が接続されており、排水管45には排水弁45aが介装されている。
図6に示したように、加湿ノズル41は給水管42から供給された水を噴出させるとともに、給気管43から供給された空気を噴出させるようにして、空気とともに霧状に噴出させた水を細かい微粒子で噴霧するようにしたものである。加湿ノズル41は筒体を2重に配設したものであり、内側の筒体の内部には給水管42に接続される水の通路が形成され、内側の筒体と外側の筒外の間には給気管43に接続される空気の通路が形成されている。加湿ノズル41の内側の筒体の先端部には水を噴出させる水噴射口41aが設けられており、外側の筒体の先端部には空気を噴出させる空気噴射口41bが設けられている。また、水噴射口41aは空気噴射口41bよりも水及び空気の噴出方向で下流側に配置されており、水噴射口41aに残る水は上流側の空気噴射口41bから噴出される空気によって吹き飛ばされるようになる。
図4及び図5に示したように、温湿度調節通路24には温度センサ27と湿度センサ28が配設されている。温度センサ27は温湿度調節通路24の温度を検出することで収納庫20内の温度を検出するものであり、湿度センサ28は温湿度調節通路24の湿度を検出することで収納庫20内の湿度を検出するものである。
図7に示したように、ドウコンディショナー10は制御装置50を備えており、制御装置50は、循環ファン25、ヒータ26、温度センサ27、湿度センサ28、冷却装置30(圧縮機31、凝縮器32)、加湿器40(給水弁42b、エアポンプ44、及び排水弁45a)に接続されている。制御装置50はマイクロコンピュータ(図示省略)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続されたCPU、RAM、ROM及びタイマ(いずれも図示省略)を備えている。制御装置50は、ROMに収納庫20内のパン生地をフリーズ(冷凍)、リタード(冷蔵)、予熱及びホイロ(発酵)の各工程を順に実行する発酵プログラムを備えている。なお、ドウコンディショナー10は、フリーズ(冷凍)、リタード(冷蔵)、予熱及びホイロ(発酵)の各工程の少なくとも1つを選択的に実行することも可能となっている。
発酵プログラムは、フリーズ(冷凍)工程で収納庫20内を-5℃で3時間維持し、リタード(冷蔵)工程で収納庫20内を0℃~2℃で維持し、予熱工程で収納庫20内を15℃~18℃で75~80%の湿度を2時間維持し、ホイロ(発酵)工程で28℃~35℃で75~85%の湿度を1時間維持するように制御している。この発酵プログラムでは、フリーズ(冷凍)工程の開始時刻からホイロ(発酵)工程で予め設定した終了時刻までに要する時間からフリーズ(冷凍)工程、予熱工程及びホイロ(発酵)工程に要する時間を減じて残る時間をリタード(冷蔵)工程を実行するように制御しているが、フリーズ(冷凍)工程の開始時刻からホイロ(発酵)工程で予め設定した終了時刻までに要する時間からリタード(冷蔵)、予熱工程及びホイロ(発酵)工程を減じて残る時間をフリーズ工程を実行するように制御してもよい。なお、温度、湿度及び時間はあくまで一例であり、発酵に供するパン生地の種類等によって変更可能としている。
発酵プログラムを実行したときの制御を以下に説明する。フリーズ(冷凍)工程では、制御装置50は、循環ファン25を作動させるとともに、温度センサ27の検出温度に基づいて冷却装置30の作動を制御することで、収納庫20内を-5℃となるように温度制御している。温度センサ27の検出温度が収納庫20の設定温度である-5℃より高い設定上限温度(設定上限温度は例えば設定温度より1℃高く設定されており、以下同じである)を検出したときには冷却装置30を作動させ、温度センサ27の検出温度が収納庫20の設定温度である-5℃より低い設定下限温度(設定下限温度は例えば設定温度より1℃低く設定されており、以下同じである)を検出したときには、冷却装置30の作動を停止させている。
収納空間23の空気は循環ファン25によって吸込口22aを通って温湿度調節通路24に吸い込まれ、温湿度調節通路24に吸い込まれた空気は下方に流れて送出口22bを通って収納空間23に送り出され、収納庫20内の空気は温湿度調節通路24を通過しながら循環する。冷却装置30を作動させているときには、温湿度調節通路24内に吸い込まれた空気は蒸発器35を通過するときに熱交換によって冷却され、冷却された空気が送出口22bから収納空間23に送り出され、収納庫20内は温湿度調節通路24を通過するときに冷却された空気が循環することで冷却される。
フリーズ(冷凍)工程を開始させてから3時間経過すると、制御装置50はリタード(冷蔵)工程を実行する。リタード(冷蔵)工程を開始させたときには、制御装置50は、循環ファン25を作動させるとともに、温度センサ27の検出温度に基づいてヒータ26の作動を制御することで、収納庫20内を2℃となるように温度制御している。リタード(冷蔵)工程にて、収納庫20内の温度がヒータ26の作動によって設定温度である2℃となった後では、制御装置50は、循環ファン25を作動させるとともに、温度センサ27の検出温度に基づいて冷却装置30またはヒータ26の作動を制御することで、収納庫20内を2℃となるように温度制御している。
収納庫20内を冷却する冷却運転では、温度センサ27の検出温度が収納庫20の設定温度である2℃より高い設定上限温度を検出したときには冷却装置30を作動させるように制御し、温度センサ27の検出温度が収納庫20の設定温度である2℃より低い設定下限温度を検出したときには冷却装置30の作動を停止させるように制御している。これに対し、収納庫20内を加熱する加熱運転では、温度センサ27の検出温度が収納庫20の設定温度である2℃より低い設定下限温度を検出したときにはヒータ26を作動させるように制御し、温度センサ27の検出温度が収納庫20の設定温度である2℃より高い設定上限温度を検出したときにはヒータ26の作動を停止させるように制御している。このように、収納庫20内の温度は冷凍装置30またはヒータ26の作動が制御されて設定温度である2℃となるように温度制御される。
リタード(冷蔵)工程でもフリーズ(冷凍)工程と同様に、収納空間23の空気は循環ファン25によって吸込口22aを通って温湿度調節通路24に吸い込まれ、温湿度調節通路24に吸い込まれた空気は下方に流れて送出口22bを通って収納空間23に送り出され、収納庫20内の空気は温湿度調節通路24を通過しながら循環する。冷却装置30またはヒータ26を作動させているときには、温湿度調節通路24内に吸い込まれた空気は蒸発器35またはヒータ26を通過するときに熱交換によって冷却または加温され、冷却または加温された空気が送出口22bから収納空間23に送り出され、収納庫20内は温湿度調節通路24を通過するときに冷却または加温された空気が循環することで冷却または加温される。
リタード(冷蔵)工程を開始させてから所定の時間が経過すると、制御装置50は予熱工程を実行する。予熱工程を開始させたときには、制御装置50は、循環ファン25を作動させるとともに、温度センサ27の検出温度に基づいてヒータ26の作動を制御することで、収納庫20内を18℃となるように温度制御している。予熱工程にて、収納庫20内の温度がヒータ26の作動によって設定温度である18℃となった後では、制御装置50は、循環ファン25を作動させるとともに、温度センサ27の検出温度に基づいて冷却装置30またはヒータ26の作動を制御することで、収納庫20内の温度を18℃となるように温度制御し、湿度センサ28の検出湿度に基づいて加湿器40または冷凍装置30の作動を制御することで、収納庫20内の湿度を75%となるように湿度制御している。
収納庫20内を冷却する冷却運転では、温度センサ27の検出温度が収納庫20の設定温度である18℃より高い設定上限温度を検出したときには冷却装置30を作動させるように制御し、温度センサ27の検出温度が収納庫20の設定温度である18℃より低い設定下限温度を検出したときには冷却装置30の作動を停止させるように制御している。これに対し、収納庫20内を加熱する加熱運転では、温度センサ27の検出温度が収納庫20の設定温度である18℃より低い設定下限温度を検出したときにはヒータ26を作動させるように制御し、温度センサ27の検出温度が収納庫20の設定温度である18℃より高い設定上限温度を検出したときにはヒータ26の作動を停止させるように制御している。このように、収納庫20内の温度は冷凍装置30またはヒータ26の作動が制御されて設定温度である18℃となるように温度制御される。
予熱工程でもリタード(冷蔵)工程とフリーズ(冷凍)工程と同様に、収納空間23の空気は循環ファン25によって吸込口22aを通って温湿度調節通路24に吸い込まれ、温湿度調節通路24に吸い込まれた空気は下方に流れて送出口22bを通って収納空間23に送り出され、収納庫20内の空気は温湿度調節通路24を通過しながら循環する。冷却装置30またはヒータ26を作動させているときには、温湿度調節通路24内に吸い込まれた空気は蒸発器35またはヒータ26を通過するときに熱交換によって冷却または加温され、冷却または加温された空気が送出口22bから収納空間23に送り出され、収納庫20内は温湿度調節通路24を通過するときに冷却または加温された空気が循環することで冷却または加温される。
予熱工程で上記のように温度制御をしながら、図8に示したように、制御装置50は、収納庫20内の湿度を75%となるように湿度制御している。収納庫20を加湿する加湿運転では、制御装置50は、湿度センサ28による検出湿度が75%より低い設定下限湿度(図8では下限湿度と記載している。設定下限湿度は設定湿度より例えば5%低く設定されており、以下同じである)を検出すると、湿度センサ28による検出湿度が75%より高い設定上限湿度(図8では上限湿度と記載している。設定上限湿度は設定湿度より例えば5%高く設定されており、以下同じである)を検出するまで、加湿器40により加湿する加湿運転を実行するように制御している。制御装置50は、加湿運転を実行するときに、加湿ノズル41から水と空気を噴射して水を噴霧する噴霧処理と、水を噴霧せずに待機する待機処理とを交互に実行するように制御している。
制御装置50は、加湿運転の実行開始時及び実行中に、湿度センサ28による検出湿度に基づき噴霧処理での噴霧時間と待機処理での待機時間とからなる加湿周期を算出する。制御装置50は、この加湿周期の始めにエアポンプ44を一定時間作動させた後で作動停止させるとともに、給水弁42bを一定時間開放した後で閉止させる。なお、加湿ノズル41の水噴射口41aから確実に霧状の水を噴霧できるように、エアポンプ44を作動させてから給水弁42bを開放させるように制御している。また、加湿ノズル41の水噴射口41aに水ができるだけ残りにくくするために、給水弁42bを閉止させてからエアポンプ44の作動を停止させるように制御している。加湿ノズル41の水噴射口41aから水が噴射されるとともに空気噴射口41bから空気が噴射されることによって水が霧状に噴霧され、霧状に噴霧された水は温湿度調節通路24内で気化されて温湿度調節通路24内の空気を加湿している。収納庫20内の空気は循環ファン25により収納空間23と温湿度調節通路24とを循環する過程で温湿度調節通路24を通過するときに加湿される。
図8に示したように、湿度センサ28による検出湿度は加湿ノズル41から水を噴霧させた直後に上昇し、加湿周期の残る時間よりなる待機時間中に徐々に低下する。また、制御装置50は、噴霧処理により加湿ノズル41から水を噴霧した後の待機処理開始後の1秒後にエアポンプ44のみを一時的な作動時間として0.5秒間作動させるように制御し、加湿ノズル41の空気噴射口41bから空気のみを噴射させている。噴霧処理により加湿ノズル41の水噴射口41aから水を噴射させたときには、水が表面張力によって水噴射口41aに残るおそれがあるが、水噴射口41aの残る水は待機処理中に空気噴射口41bから噴射される空気によって吹き飛ばされ、待機処理中に水噴射口41aに水が残りにくくなる。
制御装置50は、待機処理中に湿度センサ28による検出湿度に基づき次に実行する噴霧処理での噴霧時間と待機処理での待機時間とからなる加湿周期を算出し、算出した長さでの噴霧処理と待機処理を実行する。また、加湿運転を実行することにより収納庫20内の湿度が徐々に上昇し、湿度センサ28による検出湿度が設定上限湿度以上となると、制御装置50は、加湿運転を終了して収納庫20内の加湿を停止させる。加湿運転を終了後に、収納庫20の湿度が徐々に低下し、湿度センサ28による検出湿度が設定下限湿度を検出すると、制御装置50は、上述したように加湿器40により加湿する加湿運転を実行するように制御する。このように制御することで、収納庫20内は設定湿度となるように制御される。
収納庫20を除湿する除湿運転では、制御装置50は、湿度センサ28による検出湿度が75%より高い設定上限湿度(設定上限湿度は設定湿度より例えば5%高く設定されており、以下同じである)を検出すると、冷却装置30を作動させるように制御し、湿度センサ28による検出湿度が75%より低い設定下限湿度(設定下限湿度は設定湿度より例えば5%低く設定されており、以下同じである)を検出すると、冷却装置30の作動を停止させるように制御している。収納空間23の空気は循環ファン25によって吸込口22aを通って温湿度調節通路24に吸い込まれ、温湿度調節通路24に吸い込まれた空気は下方に流れて送出口22bを通って収納空間23に送り出され、収納庫20内の空気は温湿度調節通路24を通過しながら循環する。除湿運転で冷却装置30を作動させているときには、温湿度調節通路24内に吸い込まれた空気は蒸発器35を通過するときに除湿され、除湿された空気が送出口22bから収納空間23に送り出され、収納庫20内は温湿度調節通路24を通過するときに除湿された空気が循環することで除湿される。このように、収納庫20内の湿度は加湿器40または冷凍装置30の作動が制御されて設定湿度である75%となるように湿度制御される。
予熱工程を開始させてから2時間経過すると、制御装置50は発酵(ホイロ)工程を実行する。ホイロ(発酵)工程では、制御装置50は、循環ファン25を作動させるとともに、温度センサ27の検出温度に基づいてヒータ26の作動を制御することで、収納庫20内の温度を35℃となるように温度制御し、湿度センサ28の検出湿度に基づいて加湿器40の作動を制御することで、収納庫20内の湿度を85%となるように湿度制御している。ホイロ(発酵)工程での温度制御及び湿度制御は、予熱工程での設定温度と設定湿度と設定されている時間が異なるだけであるので詳細については省略する。ホイロ(発酵)工程を開始させてから1時間経過すると、制御装置50は発酵プログラムを終了する。
上記のように構成したドウコンディショナー(湿度調節庫)10は、パン生地(収納物)を収納する収納庫20と、水と空気とを噴射することで水を霧状に噴霧する加湿ノズル41を有して、加湿ノズル41から噴霧される霧状の水により収納庫20内を加湿する加湿器40と、加湿器40の制御をする制御装置50とを備えている。この、ドウコンディショナー10においては、制御装置50は、加湿器40により収納庫20内を加湿する予熱工程及びホイロ(発酵)工程を実行するときに、湿度センサ28による検出湿度が設定湿度より低く設定した設定下限湿度を検出すると、湿度センサ28による検出湿度が設定湿度より高く設定した設定上限湿度を検出するまで、加湿器40により加湿する加湿運転を実行するように制御している。
制御装置50は、加湿運転を実行するときに、給水弁42bを一定時間開放した後で閉止させるとともに、エアポンプ44も一定時間作動させた後で作動停止させて、加湿ノズル41から水と空気を噴射して水を噴霧する噴霧処理と、水を噴霧せずに待機する待機処理とを交互に実行するように制御している。制御装置50は、待機処理中の少なくとも一部の時間として、噴霧処理終了後の1秒後に再びエアポンプ44を0.5秒間作動させるように制御することで、加湿ノズル41の空気噴射口41bから空気のみを噴射するように制御している。噴霧処理を実行したときに、加湿ノズル41の水噴射口41aに表面張力によって水が残るおそれがあるが、加湿ノズル41の水噴射口41aに残る水は噴霧処理後の待機処理中に空気噴射口41bから噴射される空気によって吹き飛ばされる。これにより、加湿ノズル41の水噴射口41aにスケールとなる成分が析出して固化せず、加湿ノズル41の水噴射口41aがスケールによって詰まりにくくすることができる。なお、待機処理中のエアポンプ44の作動させるタイミング(噴霧処理後の1秒後)と作動時間(0.5秒間)はこれに限られるものでなく、待機処理中の少なくとも一部の時間でエアポンプ44を適宜な作動時間で作動させればよい。
この実施形態の加湿ノズル41は、筒体を2重に配設したものであり、内側の筒体の内部は給水管42に接続されて水の通路が形成され、内側の筒体と外側の筒外の間は給気管43に接続されて空気の通路が形成されている。加湿ノズル41の内側の筒体の先端部には水を噴出させる水噴射口41aが設けられており、外側の筒体の先端部には空気を噴出させる空気噴射口41bが設けられている。水噴射口41aは空気噴射口41bよりも水及び空気の噴出方向で下流側に配置されているので、水噴射口41aに残る水は上流側の空気噴射口41bから噴出される空気によって確実に吹き飛ばされるようになる。
この実施形態の加湿ノズル41は、筒体を2重に配設し、水噴射口41aから噴射される水と、空気噴射口41bから噴射される空気とを外側で混合させて霧状に噴霧したものであるが、これに限られるものでなく、図9に示したように、加湿ノズル41内で水と空気とを流入させ、加圧状態にて水を空気と混合させた状態で水を霧状に噴霧するものであってもよい。このような加湿ノズル41であっても、水噴射口41aに水が残りにくくなり、加湿ノズル41の水噴射口41aがスケールによって詰まりにくくすることができる。
この実施形態の加湿器40は、水道等の給水源の水を供給する給水管42を加湿ノズル41に接続し、エアポンプ44から供給される空気を供給する給気管43を加湿ノズル41に接続し、給水管42に介装した給水弁42bを開放することで給水源の水を加湿ノズル41に供給するようにし、エアポンプ44を作動させることで空気を加湿ノズル41に供給するようにしているが、これに限られるものでなく、貯水槽等で貯えた水をポンプにより給水管42を通して加湿ノズル41に供給するようにしてもよいし、加圧状態の容器内の空気を給気管43に介装した給気弁を開放することで空気を給気管43を通して加湿ノズル41に供給するようにしてもよい。
この実施形態のドウコンディショナー10においては、待機処理中の少なくとも一部の時間として噴霧処理の1秒後にエアポンプ44を0.5秒間作動させて加湿ノズル41(の空気噴射口41b)から空気のみ噴射するように制御している。本発明は、これに限られるものでなく、図10に示したように、加湿運転中に噴霧処理も含めて待機処理中に連続的にエアポンプ44を作動させて加湿ノズル41(の空気噴射口41b)から空気のみ連続的に噴射するように制御してもよい。この場合には、温湿度調節通路24に外気が導入されて加湿効率が低下するものの、エアポンプ44を短時間でオンオフをさせないようにすることができる。
10…湿度調節庫(ドウコンディショナー)、20…収納庫、40…加湿器、41…加湿ノズル、41a…水噴射口、41b…空気噴射口。

Claims (2)

  1. 収納物を収納する収納庫と、
    水と空気とを噴射することで水を霧状に噴霧する加湿ノズルを有し、前記加湿ノズルから噴霧される霧状の水により前記収納庫内を加湿する加湿器と、
    前記加湿器の制御をする制御装置とを備えた湿度調節庫であって、
    前記制御装置は、前記加湿器により前記収納庫内を加湿するときに、前記加湿ノズルから水と空気を噴射して水を噴霧する噴霧処理と、水を噴霧せずに待機する待機処理とを交互に実行するように制御しており、前記待機処理中の少なくとも一部の時間で空気のみを噴射するように制御したことを特徴とする湿度調節庫。
  2. 請求項1に記載の湿度調節庫において、
    前記加湿ノズルは水を噴射する水噴射口と、この水噴射口の外側に空気を噴射する空気噴射口とを備え、前記水噴射口を前記空気噴射口の空気の下流側に配置したことを特徴とする湿度調節庫。
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