JP6917276B2 - 温湿度調節庫 - Google Patents

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Description

本発明は、パン生地を焼成する前にパン生地を温度及び湿度を調節した状態で熟成、発酵等を行うドウコンディショナー等の温湿度調節庫に関する。
特許文献1には、パン生地の解凍、熟成及び発酵を行うドウコンディショナーが開示されている。このドウコンディショナーは、パン生地を収納するする収納庫と、収納庫を冷却する冷却手段と、収容庫を加熱する加熱手段と、収納庫の湿度を調節する湿度調節手段と、収容庫内の空気を循環させて温度及び湿度を均一化させる送風手段を備えている。このドウコンディショナーにおいては、収容庫内の空気は冷却手段または加熱手段により温度が調節されるとともに湿度調節手段により湿度が調節された状態で循環手段によって循環し、収容室内に収容されたパン生地は凍結、解凍、熟成及び発酵の処理が行われるようになっている。
このドウコンディショナーにおいては、収納庫の後部には送風路を仕切る仕切板が設けられており、仕切板の上部には空気吸入部が形成され、仕切板の下部には空気吐出部が形成されている。送風路の上部には送風ファンが配設されており、送風路の内部には加熱ヒータと冷却器と噴霧スプレーが配設されている。収納庫内の空気は送風ファンによって空気吸入部から送風路内に吸い込まれ、送風路内に吸い込まれた空気は加熱ヒータまたは冷却器により温度が調節され、さらに噴霧スプレーにより加湿された状態で空気吐出部から収納庫に吐出されるようになっている。
特開2009−254306号公報
上述した特許文献1のドウコンディショナーにおいては、収納庫の後部に送風路が設けられており、送風路の内部には空気の流れる方向で加熱ヒータ、冷却器及び噴霧スプレーが順に配置されている。この種のドウコンディショナーでは、収納庫内を加熱ヒータにより加熱しているときに、収納庫内の湿度が高くなりすぎることもある。この場合に、冷却器によって収納庫内を除湿できるが、空気の流れる方向で加熱ヒータの下流に冷却器が配置されているので、加熱ヒータにより加熱した空気を冷却器で除湿とともに冷却することになり、収納庫内の加熱効率が低下することになる。また、収納庫内を噴霧ノズルにより加湿するために、冷却器に霜が付着することがあり、冷却器に付着した霜を取り除くために、冷却器に除霜用のヒータを取り付ける必要があってコストが高くなる問題がある。さらに、噴霧ノズルは送風路の下部にて仕切板の空気吐出口の直ぐ後側に配置されており、噴霧ノズルから噴霧された霧状の水が十分に気化せずに収納庫内に吐出されて、収納庫内の空気吐出口の近傍に水が付着する問題があった。本発明は、収納庫を加熱するヒータと冷却する冷却器と噴霧ノズルを適切な場所に配置することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、収納物を収納する収納庫と、収納庫内の空気を循環させる循環ファンと、収納庫内を冷却する冷却器を有した冷却装置と、収納庫内を加熱するヒータを有した加熱装置と、収納庫内を加湿する噴霧ノズルを有した加湿器とを備え、循環ファンにより循環させる空気を冷却装置により冷却または加熱装置により加熱しつつ、加湿器により加湿するようにした温湿度調節庫であって、収納庫には一方の側部と底部とを他の部分から仕切る仕切板を設けて縦ダクト通路と横ダクト通路とを有したダクト通路を形成し、収納庫の一方の側部にて縦ダクト通路の上側には外側に突出する温調空間を設け、循環ファンにより収納庫内の上部の空気を温調空間を通過させてから縦ダクト通路及び横ダクト通路内に導くようにし、温調空間内の縦ダクト通路の直上にない位置に冷却器とヒータとを循環ファンによる空気の流れる順に配置するとともに、縦ダクト通路内に噴霧ノズルを配置し、収納庫内の空気を収納庫の一方の側部から温調空間とダクト通路とを通過させ、冷却器とヒータと噴霧ノズルによって温度と湿度を調節した空気を収納庫の他方の側部に送出するようにしたことを特徴とする温湿度調節庫を提供するものである。
上記のように構成した温湿度調節庫においては、収納庫には一方の側部と底部とを他の部分から仕切る仕切板を設けて縦ダクト通路と横ダクト通路とを有したダクト通路を形成し、収納庫の一方の側部にて縦ダクト通路の上側には外側に突出する温調空間を設け、循環ファンにより収納庫内の上部の空気を温調空間を通過させてから縦ダクト通路及び横ダクト通路内に導くようにし、温調空間内の縦ダクト通路の直上にない位置に冷却器とヒータとを循環ファンによる空気の流れる順に配置するとともに、縦ダクト通路内に噴霧ノズルを配置し、収納庫内の空気を収納庫の一方の側部から温調空間とダクト通路とを通過させ、冷却器とヒータと噴霧ノズルによって温度と湿度を調節した空気を収納庫の他方の側部に送出するようにした。温調空間内にて冷却器とヒータとを循環ファンによる空気の流れる順に配置したので、収納庫内をヒータにより加熱しながら冷却器により除湿をするときのヒータによる加熱効率を低下させないようにすることができた。また、冷却器の下流側にヒータを配置したので、冷却器に付着した霜を下流側のヒータによって加熱して取り除くことができるようなり、除霜用のヒータを別途取り付ける必要がなくなった。また、温調空間内の縦ダクト通路の直上にない位置に冷却器とヒータとを配置し、下流側の縦ダクト通路に噴霧ノズルを配置しているので、冷却器とヒータに水が付着しないようにすることができた。さらに、ダクト通路の内部にて冷却器またはヒータにより温度を調節した空気は噴霧ノズルによって水が噴霧されて加湿されたときに、気化しきれなかった水滴は縦ダクト通路の下部に落下するようになり、温度及び湿度を調節するとともに水滴を除いた空気が横ダクト通路を通過して収納庫の他方の側部に送出されるようになり、ダクト通路から収納庫に気化しきれなかった水が送出されるのを防ぐことができた。
上記のように構成した温湿度調節庫においては、収納庫の底部には一方の側部となる縦ダクト通路の下側に排水溝を設け、排水溝の幅を縦ダクト通路の幅よりも広くするのが好ましい。このようにしたときには、縦ダクト通路にて噴霧ノズルから噴霧されて気化できなかった水と、仕切板の縦ダクト通路を仕切る部分を流れ落ちる水とを排水溝で確実に受けることができるようになった。また、この場合において、収納庫の底部を排水溝側が低くなるように傾斜させるのが好ましい。このようにしたときには、収納庫の底部の水を排水溝に流しやすくすることができた。
上記のように構成した温湿度調節庫においては、収納庫には前側開口部を開閉自在に塞ぐ扉が設けられ、扉には外側から収納庫の内部を視認するための開口窓が形成され、扉の開口窓周縁に固定された第1ガラスと、第1ガラスとの間にスペーサを介して固定される内部に真空層を有した第2及び第3ガラスとを備えるのが好ましい。このようにしたときには、開口窓を塞ぐガラスに付着する結露を少なくすることができた。
本発明の温湿度調節庫の正面図である。 図1の前部の左右方向に沿った縦断面図である。 A−A断面図である。 扉のB−B断面図である。 温室度調節庫の冷却装置、加熱装置及び加湿器の概略図である。 C−C断面図である。 制御装置を示すブロック図である。
以下に、本発明の温湿度調節庫の一実施形態を添付図面を参照して説明する。本発明の温湿度調節庫10は、ドウコンディショナーと呼ばれるもので、パン生地を焼成する前に、フリーズ(冷凍)、リタード(冷蔵)、予熱及びホイロ(発酵)の各工程を順番に実行するものである。温湿度調節庫10では、上記各工程を実行するときに各工程に応じた温度制御を行うとともに、予熱及びホイロ工程では温度制御に加えて湿度制御を行うようにしたものである。
図1及び図2に示したように、温湿度調節庫10は、ハウジング11内の右側部を除いた部分にパン生地(収納物)を収納する収納庫12と、ハウジング11の右側部に機械室13とを備えている。図3に示したように、収納庫12の前部にはパン生地を載せたトレイを出し入れする前側開口部12aが設けられており、前側開口部12aにはこれを開閉自在に塞ぐ扉14が設けられている。図4に示したように、扉14の中央部には収納庫12内を視認するための開口窓14aが形成されており、開口窓14aにはガラス構造体14bが取り付けられている。ガラス構造体14bは3層のガラスにより構成され、外側に配置される第1ガラス14b1と、収納庫12側に内側に配置される2層の第2及び第3ガラス14b2,14b3とを備えている。第1ガラス14b1は扉14の上下の長さと同じ長さをし、扉14の開口窓14aが形成された部分の厚みが厚く形成されている。第2及び第3ガラス14b2,14b3の間には真空層が形成されており、第2及び第3ガラス14b2,14b3の両側で断熱効果を高くしている。第2及び第3ガラス14b2,14b3は第1ガラス14b1にスペーサ14b4を介して固定されており、第2及び第3ガラス14b2,14b3と第1ガラス14b1との間にはスペーサによって空気層が形成されている。このように、扉14の開口窓14aに取り付けられたガラス構造体14bは3層のガラスで構成され、空気層と真空層を間に介在させているので、扉14のガラス構造体14bに結露が生じにくくなっている。
図2及び図5に示したように、収納庫12の右側部と底部には仕切板15が設けられており、収納庫12の仕切板15によって仕切られた右側部及び底部は温度及び湿度を調節した空気を収納庫12に送り出すダクト通路16としている。ダクト通路16は収納庫12の右側部に配置される縦ダクト通路16aと収納庫12の底部に配置される横ダクト通路16bとを備えている。また、縦ダクト通路16aの上部は機械室13側に突き出るようになっており、この部分は後述する冷却装置20の蒸発器25と、加熱装置30のヒータ31等を収容して空気を冷却または加熱するための温調空間16cとなっている。
収納庫12の底部の右側部には排水溝12bが形成されており、排水溝12bは縦ダクト通路16aの下側に配置されいる。排水溝12bの幅は縦ダクト通路26aの幅よりも広くなっている。収納庫12内の右側部を縦ダクト通路16aと仕切る仕切板15の縦板部15aは排水溝12bの上側に配置され、仕切板15の縦板部15aに付着する水は排水溝12bに流れ落ちるようになっている。また、収納庫12の底部は排水溝12b側が低くなるように傾斜しており、収納庫12の底部に落下した水は排水溝12bに流れるようになっている。
図2及び図5に示したように、収納庫12の右側部に配置した仕切板15の上部には循環ファン17が取り付けられており、図5の二点鎖線の矢印に示したように、収納庫12内の上部の空気は循環ファン17によってダクト通路16に導かれるようになっている。ダクト通路16に導かれた空気は温調空間16cで冷却または加熱されて温度が調節され、縦ダクト通路16aと横ダクト通路16bとを通って収納庫12の左側部に送られるようになっている。
図5及び図6に示したように、温調空間16cには温度センサ18と湿度センサ19が配設されており、温度センサ18は収納庫12内の温度を検出するものであり、湿度センサ19は収納庫12内の湿度を検出するものである。
図2、図5及び図6に示したように、温調空間16cには収納庫12内を冷却するための冷却装置20の蒸発器(冷却器)25が配設されている。冷却装置20は温調空間16cを通過する収納庫12内の空気を冷却して、収納庫12内を冷却するものである。冷却装置20は周知の冷媒回路を用いたものであり、冷媒を圧縮する圧縮機21と、圧縮した冷媒ガスを冷却する凝縮器22と、液化冷媒に含まれる水分を除去するドライヤ23と、液化冷媒を膨張させるキャピラリチューブ(膨張手段)24と、膨張させた液化冷媒を気化させて収納庫12内を冷却する蒸発器25とを備えている。蒸発器25はダクト通路16の温調空間16cに配置され、他の部品は機械室13に配置されている。蒸発器25は循環ファン17によって収納庫12内の空気を導入した直ぐ下流に配置されていて、循環ファン17により導入された収納庫12内の空気を蒸発器25により冷却しやすくなっている。この冷却装置20においては、圧縮機21にて圧縮された冷媒ガスは凝縮器22で冷却されて液化冷媒となり、液化冷媒はドライヤ23を通ってキャピラリチューブ24で膨張して蒸発器25に送られ、蒸発器25で気化するときに温調空間16cの空気を冷却する。
冷却装置20は、収納庫12内を冷却するだけでなく、収納庫12内を除湿する除湿装置としての機能も有している。冷却装置20を除湿装置として用いるときには、冷却機能をできるだけ抑えるようにしつつ除湿機能を発揮させるのが好ましい。これに対応させるために、圧縮機21はインバータ式のモータを採用したものであって回転数を制御可能としている。また、凝縮器22は冷媒を冷却するための冷却ファン22aを備えており、この冷却ファン22aはインバータ式のモータを採用したものであって回転数を制御可能としている。冷却装置20を除湿装置として除湿運転させるときには、圧縮機21の回転数を最小回転数(最大回転数の半分以下)となるように制御した状態で圧縮機21を作動させ、蒸発器25に循環供給される冷媒量を減少させることで、蒸発器25で冷却を抑えた状態で除湿することができる。また、他に冷却装置20を除湿装置して除湿運転させるときには、凝縮器22の冷却ファン22aの回転数を冷却運転するときよりも高い回転数で回転させた状態で圧縮機21を作動させると、凝縮器22に多くの冷媒が滞留して圧縮機21の高圧側と低圧側の圧力差が減少し、蒸発器25に循環供給される冷媒量が減少することで、蒸発器25で冷却を抑えた状態で除湿することができる。
図2、図5及び図6に示したように、温調空間16cには収納庫12内を加熱する加熱装置30が配設されている。加熱装置30は温調空間16cを通過する収納庫12内の空気を加熱して、収納庫12内を加熱するものである。加熱装置30は、温調空間16c内の空気を加熱するヒータ31と、ヒータ31を温調空間16cに取り付けるブラケット32とを備えている。ヒータ31はブラケット32によって冷却装置20の蒸発器25の下側に取り付けられており、循環ファン17による空気の流れる方向で蒸発器25の下流側に配置されている。ヒータ31はガラス管ヒータを用いたものであり、輻射熱によって温調空間16c内の空気を効率的に加熱できるだけでなく、上側に配置された蒸発器25のデフロストヒータとしての機能も有している。
図2、図5及び図6に示したように、ダクト通路16の縦ダクト通路16aには加湿器40が配設されており、加湿器40は収納庫12内を加湿するものである。加湿器40は、水を霧状に噴霧する噴霧ノズル41と、水道等の給水源から噴霧ノズル41に水を供給する給水管42と、噴霧ノズル41に空気を供給する給気管43と、給気管43を介して噴霧ノズルに空気を加圧状態で送り出すエアコンプレッサ44とを備えている。噴霧ノズル41は縦ダクト通路16aにて循環ファン17による空気の流れる方向で蒸発器25及びヒータ31の下流側に配置されている。給水管42は水道などの給水源に接続されており、給水管42には減圧弁42aと給水弁42bが介装されている。また、給水管42には給水弁42bより下流に排水管45が接続されており、排水管45には排水弁45aが介装されている。
噴霧ノズル41は縦ダクト通路16aにて温調空間16cの下部と同じ高さ位置で後部に配置されている。噴霧ノズル41の先端からの噴霧方向は縦ダクト通路16aの後部から前方に向けられており、循環ファン17によって縦ダクト通路16aを下降する空気と交差(直交)する方向となっている。給水弁42bを開放するとともにエアコンプレッサ44を作動させると、噴霧ノズル41には給水管42からの水と給気管43からの空気が流入し、噴霧ノズル41から水が霧状に噴霧される。また、噴霧ノズル41から水を霧状に噴霧しないときには、給水管42に水が残らないようにするために、排水弁45aを開放することで、給水管42に残る水を排水管45から排出するようになっている。
図7に示したように、温湿度調節庫10は制御装置50を備えており、制御装置50は、循環ファン17、温度センサ18、湿度センサ19、冷却装置20(圧縮機21、凝縮器22のファンモータ22b)、加熱装置30(ヒータ31)、加湿器40(給水弁42b、エアコンプレッサ44、及び排水弁45a)に接続されている。制御装置50はマイクロコンピュータ(図示省略)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続されたCPU、RAM、ROM及びタイマ(いずれも図示省略)を備えている。制御装置50は、ROMに収納庫12内のパン生地をフリーズ(冷凍)、リタード(冷蔵)、予熱及びホイロ(発酵)の各工程を順に実行する発酵管理プログラム(温度制御プログラム)を備えている。なお、温湿度調節庫10は、フリーズ(冷凍)、リタード(冷蔵)、予熱及びホイロ(発酵)の各工程の少なくとも1つを選択的に実行することも可能となっている。
発酵管理プログラムは、フリーズ(冷凍)工程では収納庫12内を−5℃で3時間維持し、リタード(冷蔵)工程では収納庫12内を0℃〜2℃で維持し、予熱工程では収納庫12内を15℃〜18℃で75〜80%の湿度を2時間維持し、ホイロ(発酵)工程では28℃〜35℃で75〜85%の湿度を1時間維持するように制御している。この発酵管理プログラムでは、フリーズ(冷凍)工程の開始時刻からホイロ(発酵)工程で予め設定した終了時刻までに要する時間からフリーズ(冷凍)工程、予熱工程及びホイロ(発酵)工程に要する時間を減じて残る時間をリタード(冷蔵)工程を実行するように制御している。なお、温度、湿度及び時間はあくまで一例であり、発酵に供するパン生地の種類等によって変更可能としている。
発酵プログラムを実行したときの制御を以下に説明する。発酵管理プログラムのフリーズ(冷凍)工程では、制御装置50は、温度センサ18の検出温度に基づいて冷却装置20の作動を制御することで、収納庫12内を−5℃となるように温度制御している。温度センサ18の検出温度が収納庫12の設定温度である−5℃より高い設定上限温度(設定上限温度は例えば設定温度より1℃高く設定されており、以下同じである)を検出したときには冷却装置20を作動させ、温度センサ18の検出温度が収納庫12の設定温度である−5℃より低い設定下限温度(設定下限温度は例えば設定温度より1℃低く設定されており、以下同じである)を検出したときには、冷却装置20の作動を停止させている。冷却装置20を作動させているときには、循環ファン17によって収納庫12内からダクト通路16の温調空間16cに送られた空気は蒸発器25と熱交換することによって冷却される。図5の二点鎖線の矢印に示したように、冷却された空気は縦ダクト通路16a及び横ダクト通路16bを通って再び収納庫12に送られ、収納庫12内は冷却された空気によって冷却される。
フリーズ(冷凍)工程を開始させてから3時間経過すると、制御装置50はリタード(冷蔵)工程を実行する。リタード(冷蔵)工程では、制御装置50は、温度センサ18の検出温度に基づいて冷却装置20の作動を制御することで、収納庫12内を2℃となるように温度制御している。温度センサ18の検出温度が収納庫12の設定温度である2℃より高い設定上限温度を検出したときには冷却装置20を作動させ、温度センサ18の検出温度が収納庫12の設定温度である2℃より低い設定下限温度を検出したときには、冷却装置20の作動を停止させている。冷却装置20を作動させているときには、循環ファン17によって収納庫12内からダクト通路16の温調空間16cに送られた空気は蒸発器25と熱交換することによって冷却される。図5の二点鎖線の矢印に示したように、冷却された空気は縦ダクト通路16a及び横ダクト通路16bを通って再び収納庫12に送られ、収納庫12内は冷却された空気によって冷却される。
リタード(冷蔵)工程を開始させてから所定の時間が経過すると、制御装置50は予熱工程を実行する。予熱工程では、制御装置50は、温度センサ18の検出温度に基づいて冷却装置20またはヒータ31の作動を制御することで、収納庫12内の温度を18℃となるように温度制御し、湿度センサ19の検出湿度に基づいて加湿器40の作動を制御することで、収納庫12内の湿度を85%となるように湿度制御している。室温が設定温度である18℃より高いような環境下では、温度センサ18の検出温度が収納庫12の設定温度である18℃より高い設定上限温度を検出したときには冷却装置20を作動させるように制御し、温度センサ18の検出温度が収納庫12の設定温度である18℃より低い設定下限温度を検出したときには冷却装置20の作動を停止させるように制御している。冷却装置20を作動させているときには、循環ファン17によって収納庫12内からダクト通路16の温調空間16cに送られた空気は蒸発器25と熱交換することによって冷却される。図5の二点鎖線の矢印に示したように、冷却された空気は縦ダクト通路16a及び横ダクト通路16bを通って再び収納庫12に送られ、収納庫12内は冷却された空気によって冷却される。
これに対し、室温が設定温度である18℃より低いような環境下では、温度センサ18の検出温度が収納庫12の設定温度である18℃より低い設定下限温度を検出したときにはヒータ31を作動させるように制御し、温度センサ18の検出温度が収納庫12の設定温度である18℃より高い設定上限温度を検出したときにはヒータ31の作動を停止させるように制御している。ヒータ31を作動させているときには、循環ファン17によって収納庫12内からダクト通路16の温調空間16cに送られた空気はヒータ31によって加熱される。図5の二点鎖線の矢印に示したように、加熱された空気は縦ダクト通路16a及び横ダクト通路16bを通って再び収納庫12に送られ、収納庫12内は加熱された空気によって温められる。
また、制御装置50は、予熱工程では上述した温度制御だけでなく収納庫12内の湿度を75%となるように湿度制御している。制御装置50は、湿度センサ19による検出湿度が75%より低い設定下限湿度(設定下限湿度は設定湿度より例えば5%低く設定されており、以下同じである)を検出すると加湿器40により加湿するように制御し、湿度センサ19による検出湿度が75%より高い設定上限湿度(設定上限湿度は設定湿度より例えば5%高く設定されており、以下同じである)を検出すると加湿器40による加湿を停止させるように制御している。噴霧ノズル41から水を霧状に噴霧させているときには、循環ファン17によって収納庫12内からダクト通路16に送られた空気は縦ダクト通路16aで噴霧ノズル41から霧状に噴霧された水が気化されて加湿され、図5の二点鎖線の矢印に示したように、加湿された空気は縦ダクト通路16a及び横ダクト通路16bを通って再び収納庫12に送られ、収納庫12内は加湿された空気によって加湿される。なお、湿度センサ19の検出湿度が設定上限湿度より高く設定した除湿運転切替湿度より高くなったときには、冷却装置20を除湿運転させるように制御している。
予熱工程を開始させてから2時間経過すると、制御装置50は発酵(ホイロ)工程を実行する。ホイロ(発酵)工程では、制御装置50は、温度センサ18の検出温度に基づいてヒータ31の作動を制御することで、収納庫12内の温度を35℃となるように温度制御し、湿度センサ19の検出湿度に基づいて加湿器40の作動を制御することで、収納庫12内の湿度を85%となるように湿度制御している。
温度センサ18の検出温度が収納庫12の設定温度である35℃より低い設定下限温度を検出したときにはヒータ31を作動させるように制御し、温度センサ18の検出温度が収納庫12の設定温度である35℃より高い設定上限温度を検出したときにはヒータ31の作動を停止させるように制御している。ヒータ31を作動させているときには、循環ファン17によって収納庫12内からダクト通路16の温調空間16cに送られた空気はヒータ31によって加熱される。図5の二点鎖線の矢印に示したように、加熱された空気は縦ダクト通路16a及び横ダクト通路16bを通って再び収納庫12に送られ、収納庫12内は加熱された空気によって温められる。
また、制御装置50は、温度制御だけでなく収納庫12内の湿度を85%となるように湿度制御している。制御装置50は、湿度センサ19による検出湿度が85%より低い設定下限湿度を検出すると加湿器40により加湿するように制御し、湿度センサ19による検出湿度が85%より高い設定上限湿度を検出すると加湿器40による加湿を停止させるように制御している。噴霧ノズル41から水を霧状に噴霧させているときには、循環ファン17によって収納庫12内からダクト通路16に送られた空気は縦ダクト通路16aで噴霧ノズル41から霧状に噴霧された水が気化されて加湿され、図5の二点鎖線の矢印に示したように、加湿された空気は縦ダクト通路16a及び横ダクト通路16bを通って再び収納庫12に送られ、収納庫12内は加湿された空気によって加湿される。なお、収納庫12内の湿度が設定湿度よりも高い設定上限湿度より高く設定した除湿運転切替湿度を湿度センサ19により検出したときには、冷却装置20を除湿運転させるように制御している。ホイロ(発酵)工程を開始させてから1時間経過すると、制御装置50は発酵管理プログラムを終了する。
上記のように構成した温湿度調節庫10においては、循環ファン17により収納庫12内の上部の空気を下側に導くようにし、循環ファン17による空気の流れる方向で蒸発器(冷却器)25の下流側にヒータ31を配置し、ヒータ31の下流側に噴霧ノズル41を配置した。蒸発器25の下流側にヒータ31を配置したので、収納庫12内をヒータ31により加熱しながら蒸発器25により除湿をするときのヒータ31による加熱効率を低下させないようにすることができた。また、蒸発器25の下側にヒータ31を配置したので、蒸発器25に付着した霜を下側のヒータ31により加熱して取り除くことができるようなり、除霜用のヒータを別途取り付ける必要がなくなった。さらに、噴霧ノズル41を蒸発器25とヒータ31の下側に配置しているので、蒸発器25とヒータ31に水が付着しないようにすることができた。
また、この温湿度調節庫10においては、蒸発器25とヒータ31と噴霧ノズル41を収納庫12の右側部(一方の側部)に配置し、収納庫12には右側部(一方の側部)と底部とを他の部分から仕切る仕切板15を設けて縦ダクト通路16aと横ダクト通路16bとを有したダクト通路16を形成した。縦ダクト通路16aの温調空間16cで蒸発器25またはヒータ31により温度を調節するとともに縦ダクト通路16aの噴霧ノズル41によって湿度を調節した空気を、ダクト通路16の内部を通過させることで収納庫12の右側部(他方の側部)に送出している。ダクト通路16の内部にて蒸発器25またはヒータ31により温度を調節した空気は噴霧ノズル41によって水が噴霧されて加湿されたときに、気化しきれなかった水滴は縦ダクト通路16aの下部に落下するようになり、温度及び湿度を調節するとともに水滴を除いた空気が横ダクト通路16bを通過して収納庫12の左側部(他方の側部)に送出されるようになり、ダクト通路16から収納庫12に気化しきれなかった水が送出されるのを防ぐことができた。
また、温湿度調節庫10においては、収納庫12の底部には縦ダクト通路16aの下側に排水溝12bを設け、排水溝12bの幅を縦ダクト通路16aの幅よりも広くした。これにより、縦ダクト通路16aにて噴霧ノズル41から噴霧されて気化できなかった水と、仕切板15の縦ダクト通路16aを仕切る部分である縦板部15aを流れ落ちる水とを排水溝12bで確実に受けることができるようになった。さらに、収納庫12の底部を排水溝12b側が低くなるように傾斜させたので、収納庫12の底部の水を排水溝12bに流しやすくすることができた。
また、温湿度調節庫10においては、収納庫12には前側開口部12aを開閉自在に塞ぐ扉14が設けられ、扉14には外側から収納庫12の内部を視認するための開口窓14aが形成され、扉14の開口窓14a周縁に固定された第1ガラス14b1と、第1ガラス14b1との間にスペーサ14b4を介して固定される内部に真空層を有した第2及び第3ガラス14b2,14b3とを備えるた。これにより、扉14の開口窓14aを塞ぐガラスに付着する結露を少なくすることができた。
この実施形態の温湿度調節庫10においては、収納庫12の右側部に縦ダクト通路16aを形成したが、本発明はこれに限られるものでなく、縦ダクト通路16を収納庫12の左側部または右側部に設けたものであってもよい。
10…温湿度調節庫、12…調理庫、12a…前側開口部、12b…排水溝、14…扉、14a…開口窓、14b1…第1ガラス、14b2…第2ガラス、14b3…第3ガラス、15…仕切板、16…ダクト通路、16a…縦ダクト通路、16b…横ダクト通路、17…循環ファン、20…冷却装置、25…冷却器(蒸発器)、30…加熱装置、31…ヒータ、40…加湿器、41…噴霧ノズル。

Claims (4)

  1. 収納物を収納する収納庫と、
    前記収納庫内の空気を循環させる循環ファンと、
    前記収納庫内を冷却する冷却器を有した冷却装置と、
    前記収納庫内を加熱するヒータを有した加熱装置と、
    前記収納庫内を加湿する噴霧ノズルを有した加湿器とを備え、
    前記循環ファンにより循環させる空気を前記冷却装置により冷却または前記加熱装置により加熱しつつ、前記加湿器により加湿するようにした温湿度調節庫であって、
    前記収納庫には一方の側部と底部とを他の部分から仕切る仕切板を設けて縦ダクト通路と横ダクト通路とを有したダクト通路を形成し、
    前記収納庫の一方の側部にて前記縦ダクト通路の上側には外側に突出する温調空間を設け、
    前記循環ファンにより前記収納庫内の上部の空気を前記温調空間を通過させてから前記縦ダクト通路及び横ダクト通路内に導くようにし、
    前記温調空間内の前記縦ダクト通路の直上にない位置に前記冷却器と前記ヒータとを前記循環ファンによる空気の流れる順に配置するとともに、前記縦ダクト通路内に前記噴霧ノズルを配置し、
    前記収納庫内の空気を前記収納庫の一方の側部から前記温調空間と前記ダクト通路とを通過させ、前記冷却器と前記ヒータと前記噴霧ノズルによって温度と湿度を調節した空気を前記収納庫の他方の側部に送出するようにしたことを特徴とする温湿度調節庫。
  2. 請求項に記載の温湿度調節庫において、
    前記収納庫の底部には前記一方の側部となる前記縦ダクト通路の下側に排水溝を設け、
    前記排水溝の幅を前記縦ダクト通路の幅よりも広くしたことを特徴とする温湿度調節庫。
  3. 請求項に記載の温湿度調節庫において、
    前記収納庫の底部を前記排水溝側が低くなるように傾斜させたことを特徴とする温湿度調節庫。
  4. 請求項1〜の何れか1項に記載の温湿度調節庫において、
    前記収納庫には前側開口部を開閉自在に塞ぐ扉が設けられ、
    前記扉には外側から前記収納庫の内部を視認するための開口窓が形成され、
    前記扉の開口窓周縁に固定された第1ガラスと、第1ガラスとの間にスペーサを介して固定される内部に真空層を有した第2及び第3ガラスとを備えたことを特徴とする温湿度調節庫。
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