JP2023012592A - 洗濯機 - Google Patents

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洋登 野上
Hirotaka Nogami
哲也 山本
Tetsuya Yamamoto
隆 黒田
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Abstract

【課題】コストを低減しつつ柔軟剤の溶け残りリスクを抑えることが可能な洗濯機を提供する。【解決手段】ドラム11を内包する外槽10が収容された筐体1と、外槽10の上部に設けられる給水ユニット30と、を備える。給水ユニット30は、外槽10に洗剤および仕上剤を手動で投入する給水ユニット30Aと、外槽に洗剤および仕上剤を自動で投入する給水ユニット30Bと、を選択して搭載される。給水ユニット30Aの洗剤ボックス50と、給水ユニット30Bの洗剤ボックス50とを共有化した。【選択図】図4

Description

本発明は、洗濯機に関する。
特許文献1には、プレウォッシュ(予洗い)用の洗剤投入部とメインウォッシュ(本洗い)用の洗剤投入部とが横並びに配置され、これら洗剤投入部の間に柔軟剤(仕上剤)用の柔軟剤投入部が配置された洗剤投入ユニットを備えた洗濯機が記載されている。
特開2013-111276号公報
ところで、洗濯機の洗剤や柔軟剤を手動で投入するタイプに替えて、洗剤や柔軟剤を自動で投入するタイプのものがある。また、洗剤や柔軟剤を投入する大型部品は、手動投入タイプと自動投入タイプとでそれぞれ専用部品として構成していた。
特許文献1のように自動投入機能を持たない手動投入タイプのものでは、プレウォッシュとメインウォッシュについては単独経路、単独給水となっているものの、柔軟剤についてはプレウォッシュとメインウォッシュを同時に給水することで水を衝突させ、柔軟剤投入部に給水する方式を採用していた。
しかし、自動投入タイプを搭載する機種と手動投入タイプを搭載する機種とでは、大型部品である洗剤ボックスを共有化していなかったため、洗剤ボックスをそれぞれの搭載方式の機種で設計・製造する必要があり、コストが掛かっていた。また、手動投入タイプを搭載する機種では、柔軟剤投入部に十分に給水されず、柔軟剤が溶け残るリスクがあった。
本発明は、前記した従来の課題を解決するものであり、コストを低減しつつ柔軟剤の溶け残りリスクを抑えることが可能な洗濯機を提供することを目的とする。
本発明は、洗濯槽が収容される筐体と、前記筐体に設けられ、前記洗濯槽に洗剤類を投入する洗剤類給水ユニットと、を備え、前記洗剤類給水ユニットは、前記洗濯槽に洗剤および仕上剤を手動で投入する手動投入用給水ユニットと、前記洗濯槽に洗剤および仕上剤を自動で投入する自動投入用給水ユニットと、のいずれかが搭載され、前記手動投入用給水ユニットが搭載される場合、前記手動投入用給水ユニットは、予洗い用の洗剤を投入する予洗い洗剤投入部、本洗い用の洗剤を投入する本洗い洗剤投入部および前記予洗い洗剤投入部と前記本洗い洗剤投入部との間に配置されて仕上剤を投入する仕上剤投入部を有する手動投入用洗剤類ケースと、前記手動投入用洗剤類ケースの上部に設けられ、前記予洗い洗剤投入部、前記本洗い洗剤投入部および前記仕上剤投入部に給水する第一手動投入用給水ケースと、前記手動投入用洗剤類ケースを前後方向に引き出し自在に収納する手動投入用洗剤類ボックスと、を備え、前記自動投入用給水ユニットが搭載される場合、前記自動投入用給水ユニットは、洗剤を収容する洗剤収容部と仕上剤を収容する仕上剤収容部とを少なくとも有する自動投入用洗剤類ケースと、前記自動投入用洗剤類ケースを前後方向に引き出し自在に収納する自動投入用洗剤類ボックスと、を備え、前記自動投入用洗剤類ボックスと前記手動投入用洗剤類ボックスとを共有化したことを特徴とする。
本発明によれば、コストを低減しつつ柔軟剤の溶け残りリスクを抑えることが可能な洗濯機を提供することができる。
本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の外観斜視図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の内部構造を示す側方から見た断面図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の内部構造を示す斜視図である。 ドラム式洗濯機の筐体を取り外した内部構造を示す斜視図である。 手動投入用給水ユニットの分解斜視図である。 手動投入用給水ユニットの洗剤ケースの平面図である。 手動投入用給水ユニットの洗剤ケースの裏側を示す斜視図である。 手動投入用給水ユニットの洗剤ケースの背面図である。 手動投入用給水ユニットの洗剤ボックスの斜視図である。 手動投入用給水ユニットの洗剤ボックスの平面図である。 手動投入用給水ユニットの洗剤ボックスの正面図である。 手動投入用給水ユニットの洗剤ボックスの背面図である。 手動投入用給水ユニットの洗剤ボックスの側面図である。 手動投入用給水ユニットのシャワーケースの本体部の上面図である。 図14のシャワーケースの部分拡大図である。 手動投入用給水ユニットにおいて洗剤ケースを引き出した状態を示す斜視図である。 手動投入用給水ユニットにおいて洗剤ケースを収納した状態を示す斜視図である。 手動投入用給水ユニットにおいて洗剤ケースを収納した状態を示す平面図である。 自動投入用給水ユニットの分解斜視図である。 自動投入用給水ユニットの洗剤ケースの分解斜視図である。 自動投入用給水ユニットの洗剤ケースの裏側を示す斜視図である。 自動投入用給水ユニットの洗剤ケースの背面図である。 自動投入用給水ユニットのシャワーケースを示す平面図である。 自動投入用給水ユニットにおいて洗剤ケースを引き出した状態を示す斜視図である。 自動投入用給水ユニットにおいて洗剤ケースを収納した状態を示す斜視図である。 自動投入用給水ユニットにおいて洗剤の吸引機構を示す断面図である。 自動投入用給水ユニットの洗剤投入部および仕上剤投入部の側で切断したときの断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の外観斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の内部構造を示す側方から見た断面図である。図3は、本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の内部構造を示す斜視図である。まず、図1ないし図3を用いて、ドラム式洗濯機100の構成と動作を説明する。なお、本実施形態では、ドラム式洗濯機100を使用者の視点から見たときの水平方向が左右方向、高さ方向が上下方向、奥行き方向が前後方向とする。
図1に示すように、ドラム式洗濯機100(洗濯機)は、ビルトイン式のものであり、筐体1、洗濯槽(外槽10とドラム11、図2参照)、給水ユニット30(洗剤類給水ユニット)を備えて構成されている。なお、図1では、後記する給水ユニット30A(手動投入用給水ユニット)と給水ユニット30B(自動投入用給水ユニット)をまとめて、給水ユニット30として記載している。
筐体1は、ドラム式洗濯機100の外郭を構成するものであり、左右の両側面と背面とが一体の鋼板で形成され、上方から見た形状がU字状の筐体本体1bと、筐体本体1bの下方に配置されたアンダープレート(図示せず)と、筐体本体1bの前面を覆う前面カバー1a(図3参照)と、上部に配置された上面カバー1cとで構成されている。また、筐体1の前面には、開閉可能なドア2が配置されている。
また、筐体1の背面上部には、水道栓からドラム式洗濯機100に給水するための給水ホース接続口(図示せず)が備えられている。ドア2は、前面カバー1a(図3参照)に設けたヒンジによって開閉可能に支持されている。また、ドア2には、ドア開放用の取っ手2aが備えられ、取っ手2aを手前に引くことで、ロック機構が外れて前側に向かって開き、ドア2を前面カバー1a(図3参照)に押し付けることでロックされて閉じるようになっている。
ドア2には、操作スイッチ等を配置した操作部3が備えられている。操作部3は、ガラスタッチパネル方式となっており、筐体1の内部に備えられている制御ユニット20(図3参照)に電気的に接続している。
図2に示すように、前面カバー1aは、外槽10の開口部と同心状に、衣類を出し入れするための円形の開口部を有している。筐体1の背面には、排水を行うための排水ホース(図示せず)が取り付けられている。
ドラム式洗濯機100の筐体1の内部には、水を溜める外槽10が備えられている。この外槽10は、洗濯物を収容するためのドラム11を内挿する。また、外槽10は、ばね(図示せず)を介して筐体1から吊るされており、外槽10の重心位置を左右から吊り下げられている。外槽10の下部は、筐体1に固定された防振部材12で支持されている。
外槽10の後方には、ドラム11と接続された回転軸4を備え、この回転軸4にはプーリー5が接続されている。プーリー5には、ベルト6を介してモータ13が接続されている。そして、モータ13は、ベルト6、プーリー5、回転軸4を介してドラム11を回転駆動する。制御ユニット20は、モータ13の回転速度を制御する。なお、ドラム11に結合された回転軸4は、ここでは水平に設定されている。但し、外槽10の開口部側が高くなるようにドラム11の回転中心軸が傾斜させられてもよい。
制御ユニット20は、ドラム式洗濯機100に備えられた振動センサ(図示せず)のセンサ値の取得を行う。脱水工程時に、ドラムに投入した衣類のアンバランスによって、振動センサが検知した外槽10の振動振幅が予め設定された閾値を超えると、脱水工程を一時停止して、ドラム11を正転、逆転させ、衣類のアンバランスを修正した上で脱水工程のやり直しを行う。モータ13が駆動すると、ドラム11は正転、逆転の両方向に回転駆動される。
ドラム11の内周面には、ドラム内の洗濯水を外槽10に排水するための複数個の脱水孔11aと、ドラム11の周方向に間隔をおいて配置され、ドラム内に投入された衣類を持ち上げるための複数個のバッフル14が備えられている。バッフル14はドラム11の前後方向に延びるように設置している。
外槽10の開口部と筐体1の投入口は、前後方向に伸縮しやすいベローズ15により接続される。ベローズ15は、環状の弾性部材で成形され、ドア2を閉めることでドラム11を水封する。また、筐体1の投入口、外槽10の開口部、ドラム11の開口部は連通しており、ドア2を開くことでドラム11内への衣類の出し入れが可能となる。
図3に示すように、筐体1の上部であって給水ホース接続口(図示せず)の前部には、給水弁31を備えた給水ユニット30が備えられている。なお、ドラム式洗濯機100は、洗剤と仕上剤(柔軟剤)を手動で投入する機能のみを有する手動投入タイプ(手動投入タイプのみ)の給水ユニット30A(手動投入用給水ユニット)と、洗剤と仕上剤(柔軟剤)を自動で投入する機能および洗剤と仕上剤(柔軟剤)を手動で投入する機能を有する自動投入タイプの給水ユニット30B(自動投入用給水ユニット)のいずれかが、製造する機種に応じて搭載される。なお、給水ユニット30A,30Bの詳細について後記する。
また、筐体1(外槽10)の上部には、衣類の乾燥を行う乾燥ユニット25が備えられている。乾燥ユニット25は、空気を加熱するヒータが配置された加熱部26と、加熱部26に空気を送風するための送風ファン27とを備えている。
本実施形態の制御ユニット20、乾燥ユニット25、給水ユニット30は、筐体1の前後方向に延びており、また制御ユニット20、乾燥ユニット25、給水ユニット30は、左右方向に並んで配置されている。
洗濯時において、給水弁31が開くと、給水ホース接続口から水が流入し、給水ユニット30を介して外槽10に給水される。給水ユニット30には、予め洗剤が入れられており、供給された水と共に、洗剤が外槽10に投入される。また、同様に、すすぎ時には、供給された水と共に、給水ユニット30から仕上剤が外槽10に投入される。
図4は、ドラム式洗濯機の筐体を取り外した内部構造を示す斜視図である。なお、図4は、筐体の他に制御ユニット20や乾燥ユニット25などを取り外した状態を示している。
図4に示すように、外槽10の上部左側には、外槽10内に水、洗剤、仕上剤等を含む液体を供給する給水ユニット30が設けられている。また、給水ユニット30の流出口は、供給管35を介して外槽10と接続されている。この供給管35には、水封トラップ部35a、ゴム製の蛇腹管35bが設けられている。
次に、手動投入タイプの給水ユニット30Aを搭載したドラム式洗濯機について図5ないし図18を参照して説明する。
図5は、手動投入用給水ユニットの分解斜視図である。
図5に示すように、給水ユニット30A(手動投入用給水ユニット)は、洗剤ケース40A(手動投入用洗剤類ケース)と、洗剤ボックス50(手動投入用洗剤類ボックス)と、シャワーケース60A(第一手動投入用給水ケース)とを備えており、例えば樹脂製である。
洗剤ケース40Aは、洗剤ボックス50に対して前後方向に引き出し可能に構成されている。シャワーケース60Aは、洗剤ボックス50の上部に取り付けられ、洗剤ケース40Aの上面からシャワーのごとく供給するように構成されている。洗剤ボックス50の底面後方には、外槽10(図4参照)内に繋がる流出口50aが形成されている。この流出口50aには前記した供給管35(図4参照)が接続されている。
洗剤ケース40Aは、洗剤ボックス50の前面に開口された前面開口部50bを通して、洗剤ボックス50内に装着される。また、洗剤ケース40Aは、洗剤ボックス50の前面開口部50bを閉止可能な扉部40aと、扉部40aの後面から後方に延伸し洗剤等が投入される部分であるトレイ部40bとを備えている。扉部40aの前面には、使用者が指を入れて洗剤ケース40Aの出し入れ操作を行うための操作部(図示せず)が形成されている。トレイ部40bの上部の左右両側部には、前後方向に延びる左右一対のフランジ形状のガイド40c,40cが形成されている。洗剤ケース40Aは、ガイド40c,40cにより、洗剤ボックス50とシャワーケース60Aとの間で支持される。
洗剤ケース40Aのトレイ部40bには、本洗い用の洗剤投入室43(本洗い洗剤投入部、以下、本洗い洗剤投入室とする)、本洗い洗剤投入室43とは別に設けられた予洗い用(前洗い用)の洗剤投入室44(予洗い洗剤投入部、以下、予洗い洗剤投入室とする)、および仕上剤投入室(仕上剤投入部)45が、それぞれ洗剤ケース40Aの引出し方向(前後方向)における奥側から手前側に向けて並行して延在させられて形成されている。
本洗い洗剤投入室43は、本洗いに使用される洗剤(ここでは粉末洗剤、以下同様)を投入するための投入室である。予洗い洗剤投入室44は、予洗いを行うコースを選択した場合に予洗いに使用される洗剤を投入するための投入室である。仕上剤投入室45は、最終のすすぎにおいて使用され洗濯物を柔軟に仕上げるための仕上剤(液体)を投入するための投入室である。
本洗い洗剤投入室43および予洗い洗剤投入室44は、上部と奥側が開口した箱状を呈しており、その底面は手前が高く、奥側が低い傾斜面となっている。本洗い洗剤投入室43および予洗い洗剤投入室44における洗剤や水が流出する奥側端縁43a,44aのやや手前側には、それぞれ異物通過防止柵43c,44cが設けられている。
仕上剤投入室45は、上部が開口した箱状を呈している。また、仕上剤投入室45は、本洗い洗剤投入室43および予洗い洗剤投入室44よりも前後方向の長さが短く形成されている。また、仕上剤投入室45には、サイホン46が設けられている。このサイホン46は、底面に立設されたサイホンパイプ46aと、これに被せられるサイホンキャップ46bとから構成されている。仕上剤投入室45に投入された仕上剤および水を含む液体は、サイホンパイプ46aとサイホンキャップ46bとの隙間(図示せず)を経て洗剤ボックス50に流出するようになっている。
図6は、手動投入用給水ユニットの洗剤ケースの平面図である。図7は、手動投入用給水ユニットの洗剤ケースの裏側を示す斜視図である。図8は、手動投入用給水ユニットの洗剤ケースの背面図である。
図6に示すように、仕上剤投入室45は、洗剤ケース40Aの引出し方向(前後方向)に直交する幅方向において、左側に設けられた本洗い洗剤投入室43と右側に設けられた予洗い洗剤投入室44との間に形成されている。このように構成すれば、後記するように、給水弁31(図4参照)における2つの電磁弁31a、31b(図4参照)を使用して、本洗い洗剤投入室43、予洗い洗剤投入室44、仕上剤投入室45に向けての3方向の給水の切替えが可能になる。
仕上剤投入室45の手前側端縁45aは、本洗い洗剤投入室43の手前側端縁43bおよび予洗い洗剤投入室44の手前側端縁44bよりも奥側に設定されている。また、洗剤ケース40Aには、本洗い洗剤投入室43の手前側と予洗い洗剤投入室44の手前側とを区画する隔壁47が、仕上剤投入室45の手前側端壁の外面から手前側に向けて延在して形成されている。また、仕上剤投入室45の奥側端縁45bは、本洗い洗剤投入室43の奥側端縁43aおよび予洗い洗剤投入室44の奥側端縁44aよりも手前側に位置している。
このように構成すれば、本洗い洗剤投入室43、予洗い洗剤投入室44、仕上剤投入室45の手前側端縁を概ね同一に揃えた場合と比較して、本洗い洗剤投入室43の手前側の開口幅W1、予洗い洗剤投入室44の手前側の開口幅W2を広く確保することができる。また、隔壁47を仕上剤投入室45の手前側端壁の外面から手前側に向けて延在させたので、開口幅W1、W2の両方をバランス良く広げることができる。
また、本洗い洗剤投入室43の奥側端縁43aは、手前側よりも流路幅W3が狭く形成されている。また、予洗い洗剤投入室44の奥側端縁44aは、手前側よりも流路幅W4が狭く形成されている。また、予洗い洗剤投入室44の奥側端縁44aは、本洗い洗剤投入室43の側に向けて流路が傾斜して形成されている。つまり、予洗い洗剤投入室44の奥側端縁44aの流路は、流出口50a(図5参照)の側を向くように形成されている。
図7に示すように、洗剤ケース40Aは、本洗い洗剤投入室43が形成される底面43dは、予洗い洗剤投入室44が形成される底面44dよりも高く形成されている。換言すると、本洗い洗剤投入室43は、予洗い洗剤投入室44よりも深く形成されている。
図8に示すように、洗剤ケース40Aは、仕上剤投入室45の下方には、前後方向(紙面に直交する方向)に延びる仕上剤受け部48が形成されている。この仕上剤受け部48は、凹形状の流路であり、仕上剤受け部48の下部から後方に向けて延びている。これにより、仕上剤投入室45からサイホン46を介して流出した仕上剤および水を含む液体は、仕上剤受け部48を通って洗剤ケース40Aから洗剤ボックス50に流出するようになっている。これにより、流出口50aに近い位置で洗剤ボックス50に流出させることで仕上剤の残留を抑制できる。
図5に戻って、洗剤ボックス50は、洗剤ケース40Aから流れてきた洗剤を含む水や仕上剤を含む水を受けて外槽10に送る機能を有する。また、洗剤ボックス50には、上面全体が開口した上面開口部50cが形成されている。シャワーケース60Aは、上面開口部50cの全体を覆うようにして、洗剤ボックス50の上側に取り付けられる。このとき、洗剤ボックス50の上部の左右両外側面に設けられた複数の爪部50dがシャワーケース60Aの左右両外側面に設けられた複数の係合孔60aにそれぞれ係合し、またシャワーケース60Aが洗剤ボックス50にねじ部材(図示せず)により固定される。そして、洗剤ボックス50およびシャワーケース60Aは、図示しない構造部材を介して筐体1(図3参照)に固定される。
洗剤ボックス50は、底面を構成する底面51、底面51の左端縁部から起立する左側面52、底面51の右端縁部から起立する右側面53、底面51の後端縁部から起立する後面54を有している。
図9は、手動投入用給水ユニットの洗剤ボックスの斜視図である。図10は、手動投入用給水ユニットの洗剤ボックスの平面図である。図11は、手動投入用給水ユニットの洗剤ボックスの正面図である。図12は、手動投入用給水ユニットの洗剤ボックスの背面図である。図13は、手動投入用給水ユニットの洗剤ボックスの側面図である。
図9に示すように、洗剤ボックス50の底面51は、手前側から奥側に向けて低くなった傾斜面51aを有している。また、洗剤ボックス50は、底面51から右側面53にかけて一段高く形成された段差部51bが形成されている。この段差部51bは、前後方向に延在し、前後方向の途中において奥側が手前側よりも幅広となるように形成されている。また、段差部51bの上面51cは、右端から左側に向けて傾斜し、液体が流出口50aに向けて流れるようになっている。
図10に示すように、洗剤ボックス50には、底面51に、前後方向の中央部から奥側に向けて、手前側から流出口50aに液体を案内する案内流路51dが形成されている。この案内流路51dは、底面51に突出して形成された突出部51e,51f,51gによって形成されている。
また、洗剤ボックス50には、底面51に、洗剤ボックス50の手前右側から奥側に向けて液体を案内する2本のリブ51h,51iが形成されている。このリブ51h,51iは、右側から左側に延び、かつ、案内流路51dに向けて湾曲して形成されている。
図11に示すように、洗剤ボックス50の底面51は、外槽10(図2参照)との干渉を防ぐために底面が斜めにカットされており、正面(前方)から見ると右側が浅く、左側が深くなっている。
図12に示すように、洗剤ボックス50の後面54には、自動投入用の配管が挿入される貫通孔54a,54bが形成されている。なお、貫通孔54a,54bは、手動投入用の給水ユニット30Aでは使用されない。
図13に示すように、洗剤ボックス50の底面51は、手前側から奥側に向けて下るように傾斜している。また、段差部51b(図9参照)が形成されている位置には、窪み51jが形成されている。
底面51の左奥側(紙面垂直方向の奥側)は、洗剤ボックス50の底面51で最も低い位置であり、流出口50a(図5参照)が形成された供給管35が形成されている。
このような構成によれば、洗剤ケース40Aを引き出した状態で洗剤ボックス50の手前側の底面51上に洗剤を落下させてしまったとしても、給水された水が傾斜面51aに沿って洗剤ボックス50の前側底面に送られた後、洗剤と共に傾斜面51aに沿って流出口50aに向けて送られるため、落下した洗剤がその位置に残留して堆積してしまうことが回避される。
図5に戻って、シャワーケース60Aは、散水孔65a,66a,67aが形成された底壁61aを備えた薄型箱状の本体部61と、この本体部61の上側を覆う板状のシャワーケースカバー62(二点鎖線参照)とを、備えて構成されている。また、本体部61は、薄型箱状の給水室63と、給水室63の奥側から手前側に延伸され給水室63と一体に形成された流入部64とを有している。
流入部64は、左奥側端部に本洗い用給水室65に給水する流路64aと、予洗い用給水室66に給水する流路64bとを有している。流路64a,64bは、内部に底面からリブが起立して形成されて2つの流路が形成されている。各流路64a,64bには流入口64c,64dが形成されている。流入口64c,64dには、図示しないホースを介して電磁弁31a,31b(図4参照)が接続されている。
給水室63は、内部が隔壁で仕切られて3室に分かれており、本洗い用給水室65と、予洗い用給水室66と、仕上剤用給水室67とを備えている。
本洗い用給水室65は、シャワーケース60Aの左側に形成されて、洗剤ケース40Aの本洗い洗剤投入室43の上方に位置しており、底面に複数の散水孔65aが形成されている。
予洗い用給水室66は、シャワーケース60Aの右側に形成されて、洗剤ケース40Aの予洗い洗剤投入室44の上方に位置しており、底面に複数の散水孔66aが形成されている。
仕上剤用給水室67は、シャワーケース60Aの幅方向中央寄りに形成されて、洗剤ケース40Aの仕上剤投入室45の上方に位置しており、底面に複数の散水孔67aが形成されている。
図14は、手動投入用給水ユニットのシャワーケースの本体部の上面図である。
図14に示すように、流入部64の流路64aは、流入口64cから前方に短く延びる第1流路64a1と、第1流路64a1の前端において左側から右端側に向けて延びる第2流路64a2と、第2流路64a2の右端から前後方向に対して前方に向かうにつれて本体部61の右側から左右方向中心側に近づくように傾斜して延びる第3流路64a3と、を有している。
また、流入部64の流路64bは、流入口64dから前方に第1流路64a1と同程度に延びる第1流路64b1と、第1流路64b1の前端において左側から右側に短く延びる第2流路64b2と、第2流路64b2の右端から前後方向に対して前方に向かうにつれて本体部61の左側から左右方向中心側に近づくように傾斜して延びる第3流路64b3と、を有している。
これにより、第3流路64a3の先端と第3流路64b3の先端とが近接した状態で配置される。第3流路64a3の先端と第3流路64b3の先端には、公差給水室68(公差給水部)が形成されている。この公差給水室68は、流路64aを通して供給された水と、流路64bを通して供給された水の双方が通るようになっている。また、公差給水室68の左右両側には、上下方向(紙面垂直方向)に貫通する矩形状の貫通孔69,69が形成されている。貫通孔69から落ちた水は、洗剤ボックス50に流出するようになっている。
本洗い用給水室65は、公差給水室68を挟んで第3流路64a3と対向する位置に形成される第1流路65bと、この第1流路65bから前端まで延びる第2流路65cと、この第2流路65cの前端において左側に曲がり後方に折り返すようにして延びる第3流路65dと、第2流路65cの前端において右側に曲がり後方に折り返すようにして延びる第4流路65eと、を有している。第4流路65eは、第3流路65dよりも前後方向の長さが短く形成されている。また、第2流路65cと第3流路65dと第4流路65eには、それぞれ前端寄りに、複数の散水孔65a(図5参照)が形成されている。
予洗い用給水室66は、公差給水室68を挟んで第3流路64b3と対向する位置に形成される第1流路66bと、この第1流路66bから前端まで延びる第2流路66cと、この第2流路66cの前端において右側に曲がり後方に折り返すようにして延びる第3流路66dと、第2流路66cの前端において左側に曲がり後方に折り返すようにして延びる第4流路66eと、を有している。第4流路66eは、第3流路66dよりも前後方向の長さが短く形成されている。また、第3流路66dは、第2流路65cよりも長く形成されている。また、第2流路66cと第3流路66dと第4流路66eには、それぞれ前端寄りに複数の散水孔66aが形成されている。また、第3流路66dには、後端寄りに散水孔66aが形成されている。
仕上剤用給水室67は、第1流路65bと第1流路66bの間に形成される導入口67bと、導入口67bの手前側に左右に並んで配置される流路67c,67cと、を有して構成されている。また、それぞれの流路67cには、複数の散水孔67aが手前寄りに形成されている。また、導入口67bは、2つの流路67cの幅よりも狭く形成されている。
図15は、手動投入用給水ユニットのシャワーケースの部分拡大図である。
図15に示すように、シャワーケース60Aの本体部61において、第3流路64a3,64b3の前後方向の長さ寸法をaとし、公差給水室68の前後方向の長さ寸法をbとすると、長さ寸法aが長さ寸法bの約2倍になるように設定されている。これにより、前後方向O1に対する第3流路64a3の傾斜角度をθ1とすると、長さ寸法aと長さ寸法bをほぼ同じ長さにした場合と比べて、または長さ寸法aが長さ寸法bよりも短い場合と比べて、傾斜角度θ1を小さくすることができる。傾斜角度θ1は、例えば30°以上35°以下(30~35°)である。
また、前後方向O1に対する第3流路64b3の傾斜角度をθ2とすると、長さ寸法aと長さ寸法bをほぼ同じ長さにした場合と比べて、または長さ寸法aが長さ寸法bよりも短い場合と比べて、傾斜角度θ2を小さくすることができる。傾斜角度θ2は、例えば30°以上35°以下(30~35°)である。
また、傾斜角度θ1と傾斜角度θ2を同じ角度に設定することで、仕上剤用給水室67に給水する場合の制御が容易になる。
図14に示すように、電磁弁31a(図4参照)がオン(開)されると、給水ホース接続口から電磁弁31aを通って送られる水は、流入口64cから流入部64の流路64aに流入した後、P方向に向けて吐出されて、本洗い用給水室65に送られる。また、電磁弁31b(図3参照)がオン(開)されると、給水ホース接続口から電磁弁31bを通って送られる水は、流入口64dから流入部64の流路64bに流入した後、Q方向に向けて吐出されて、予洗い用給水室66に送られる。一方、電磁弁31aおよび電磁弁31bが同時にオン(開)されると、給水ホース接続口から両電磁弁31a,31bを通って送られる水は、それぞれ、流入口64c、64dから流路64a,64bに流入した後、P方向およびQ方向に向けて同時に吐出され、両者が衝突して流れの向きがP方向とQ方向との中間に相当するR方向(前方)に変えられて、仕上剤用給水室67に送られるようになっている。このように、2つの電磁弁31a,31bを使用して3方向の給水の切替えが可能となっている。
ところで、給水停止時にシャワーケース60A内に水が残存したまま時間が経過すると、シャワーケース60A内においてカビが生じる虞がある。この対策として、シャワーケース60Aの底壁61aの上面に、複数の散水孔65a,66a,67aのうちの少なくとも2つ以上を連結する凹溝65m,66m,67mがそれぞれ形成されている。本実施形態では、すべての散水孔65aが凹溝65mによって連結され、すべての散水孔66aが凹溝66mによって連結され、すべての散水孔67aが凹溝67mによって連結されている。
このように構成すれば、シャワーケース60A内に残存する水は、凹溝65m,66m,67mに流入して表面張力により凝集し、凹溝65m,66m,67mに連結される散水孔65a,66a,67aから排出される。これにより、シャワーケース60A内の残水量を低減することができ、シャワーケース60A内におけるカビの発生を抑制することが可能となる。
また、凹溝67mに形成される複数の散水孔67aの内径R1(直径)は、散水孔65a,66aの内径R2,R3(直径)よりも大きく形成されている。このようにすれば、凝集した水分が散水孔67aから自重で落下し易くなる。なお、仕上剤用給水室67の底壁は、水平面に対して傾斜した傾斜面が形成されており、これにより、仕上剤用給水室67内の残水量を低減するように構成されている。
図16は、手動投入用給水ユニットにおいて洗剤ケースを引き出した状態を示す斜視図である。なお、図16では、シャワーケース60Aのシャワーケースカバー62の図示を省略している。
図16に示すように、洗剤ボックス50の上部は、シャワーケース60Aによって覆われ、洗剤ボックス50の前面開口部50bから洗剤ケース40Aが前後方向に引き出し自在に構成されている。図16は、洗剤ケース40Aが最大に引き出された状態であり、本洗い洗剤投入室43および予洗い洗剤投入室44が洗剤を投入可能な位置まで、また仕上剤投入室45が仕上剤を投入可能な位置まで引き出される。なお、図示していないが、洗剤ケース40Aに設けられた規制部材によって、洗剤ケース40Aが図16に示す位置よりも手前側に引き出されないようになっており、洗剤ケース40Aの脱落を防止している。
また、洗剤ケース40Aは、異物通過防止柵43c,44cの位置まで洗剤ボックス50から引き出されるようになっている。これにより、異物通過防止柵43c,44cに異物が引っ掛かったとしても、異物通過防止柵43c,44cが洗剤ボックス50内に位置している場合よりも異物を取り出し易くなる。
図17は、手動投入用給水ユニットにおいて洗剤ケースを収納した状態を示す斜視図である。図18は、手動投入用給水ユニットにおいて洗剤ケースを収納した状態を示す平面図である。なお、図17および図18は、洗剤ボックス50からシャワーケース60Aを取り外した状態である。
図17に示すように、洗剤ケース40Aは、洗剤ボックス50よりも前後方向の長さが短く形成されている。これにより、洗剤ケース40Aが収納されたときに、洗剤ケース40Aの奥側端縁43a,44aが流出口50aよりも手前側に位置している。このため、底面51の案内流路51dに、洗剤を含む水や仕上剤を含む水が流れ込むようになっている。
また、左側面52の内壁上部には、前後方向に延びる段差形状の支持部52aが形成され、洗剤ケース40Aの左側のガイド40cが載るように構成されている。また、同様に右側面53の内壁上部にも、前後方向に延びる段差形状の支持部53a(図9参照)が形成され、洗剤ケース40Aの右側のガイド40cが載るように構成されている。これにより、洗剤ケース40Aの下面と洗剤ボックス50の底面51との間に隙間を空けた状態で支持されるとともに前後方向にスライドできるようになっている。
図18に示すように、本洗い洗剤投入室43の奥側端縁43aから流出した本洗い用の洗剤液は、案内流路51dに流出して、流出口50aに流れ込む。予洗い洗剤投入室44の奥側端縁44aから流出した予洗い用の洗剤液は、段差部51bに落ちて、段差部51bの傾斜を伝って、案内流路51dを通って流出口50aに流れ込む。仕上剤投入室45の底から流出した液体は、仕上剤受け部48上を後方に向けて流れ、案内流路51d側に流出して、流出口50aに流れ込む。
次に、給水ユニット30Aを搭載したドラム式洗濯機100の作用について説明する。
洗濯時に、使用者は、まず洗剤ケース40Aの扉部40aの操作部を持って手前側に引くと、洗剤ケース40Aのトレイ部40bが、洗剤ボックス50の前面開口部50bから引き出される(図16参照)。
続いて、使用者は、洗剤を本洗い洗剤投入室43に投入する。予洗いを行うコースを選択した場合には、同様にして使用者は、予洗い洗剤投入室44にも洗剤を投入する。以下、予洗いが行われる場合について説明する。なお、必要に応じて漂白剤が洗剤に加えて投入される。更に、使用者は、仕上剤投入室45に仕上剤を投入する。洗剤および仕上剤の投入が終了すると、使用者は、洗剤ケース40Aの扉部40aを奥側に押し込んで、トレイ部40bを洗剤ボックス50内に収納する。
洗い工程が開始されると、まず予洗いが行われる。すなわち、電磁弁31b(図4参照)がオン(開)され、給水ホース接続口からの水はシャワーケース60A内においてQ方向に送られて、予洗い用給水室66に流入する(図14参照)。水は予洗い用給水室66の底壁に開設された複数の散水孔66aから洗剤ケース40Aの予洗い洗剤投入室44に流下して万遍なく散水され、そこにある洗剤を洗剤ボックス50に流し込む。そして、洗剤と共に水が洗剤ボックス50の流出口50aを経て、供給管35を通り、水封トラップ部35a(図4参照)を介して、外槽10の給水口(図示せず)から外槽10内に供給される。
水封トラップ部35aの出口から流出する水、洗剤、漂白剤等を含む液体は、外槽10の底壁に形成された給水口から外槽10の下方部分に直接導かれるため、当該液体がドラム11内に流入することはない。これにより、洗剤や漂白剤の高濃度の液体(原液)が直接洗濯物に触れることによる色落ちや色むらの発生が防止される。
外槽10内に規定の水位まで給水されて洗濯水が溜まると、ドラム式洗濯機100は、モータ13によりドラム11を回転させて、洗濯物の予洗いを開始する。
予洗いが終了すると、ドラム式洗濯機100は、排水弁(図示せず)を開いて、外槽10内の洗濯水を排水し、ドラム11を回転させて遠心脱水する。
続いて、本洗いが行われる。すなわち、電磁弁31a(図4参照)がオン(開)され、給水ホース接続口からの水はシャワーケース60A内においてP方向に送られて、本洗い用給水室65に流入する(図14参照)。水は本洗い用給水室65の底壁に開設された複数の散水孔65aから洗剤ケース40Aの本洗い洗剤投入室43に流下して万遍なく散水され、そこにある洗剤を洗剤ボックス50に流し込む。そして、洗剤と共に水が洗剤ボックス50の流出口50aを経て、供給管35を通り、水封トラップ部35aを介して、外槽10の給水口から外槽10内に供給される。
外槽10内に規定の水位まで給水されて洗濯水が溜まると、ドラム式洗濯機100は、モータ13によりドラム11を回転させて、洗濯物の本洗いを開始する。本洗いが終了すると、ドラム式洗濯機100は、排水弁(図示せず)を開いて、外槽10内の洗濯水を排水し、ドラム11を回転させて遠心脱水する。本洗いおよび本洗い後の脱水における作用は、前記した予洗いおよび予洗い後の脱水における作用と概ね同様である。
続いて、すすぎ工程が行われる。まず、例えば電磁弁31aがオン(開)されて、給水ホース接続口からの水は、洗剤ケース40Aの本洗い洗剤投入室43、洗剤ボックス50を経て、外槽10内に供給される。なお、このとき、本洗い洗剤投入室43内の洗剤は、既に流されていて存在しない。
外槽10内に規定の水位まで給水されて洗濯水が溜まると、ドラム式洗濯機100は、モータ13によりドラム11を回転させて、洗濯物のすすぎを開始する。すすぎは、通常2~3回行われる。
そして、最終のすすぎにおいて、電磁弁31a,31bが同時にオン(開)され、給水ホース接続口からの水は、シャワーケース60A内においてR方向に送られて、仕上剤用給水室67に流入する(図14参照)。ここで、電磁弁31a,31bを同時にオン(開)させた場合、P方向に吐出される水とQ方向に吐出される水とが衝突して流れの向きがR方向(前方)に変えられる。この場合、水がP方向又はQ方向に多少流れたとしても、本洗い洗剤投入室43や予洗い洗剤投入室44の中に入れてあった洗剤は既に水と共に流された後なので、問題が生じることはない。
水は仕上剤用給水室67の底壁に開設された複数の散水孔67aから洗剤ケース40Aの仕上剤投入室45に流下して万遍なく散水される。仕上剤投入室45内に収容した仕上剤を水で薄めて水位を高めることにより、サイホン作用によって仕上剤と共に水がサイホン46のサイホンパイプ46aから流出して、洗剤ボックス50に流し込まれる。そして、仕上剤と共に水が洗剤ボックス50の流出口50aを経て、供給管35を通り、水封トラップ部35aを介して、外槽10の給水口から外槽10内に供給される。
すすぎ工程が終了すると、ドラム式洗濯機100は、外槽10内の洗濯水を排水して、ドラム11を回転させて遠心脱水し、洗濯を終了する。
なお、洗濯終了後にシャワーケース60A内に残存する水は、凹溝65m,66mを経て散水孔65a,66aから排出されるため、シャワーケース60A内の残水量を低減することができ、カビの発生が抑制される。
次に、給水ユニット30B(自動投入用給水ユニット)を搭載したドラム式洗濯機(洗濯機)100について図19ないし図27を参照して説明する。
図19は、自動投入用給水ユニットの分解斜視図である。
図19に示すように、給水ユニット30B(自動投入用給水ユニット)は、洗剤ケース40B(自動投入用洗剤類ケース)と、洗剤ボックス50(自動投入用洗剤類ボックス)と、シャワーケース60B(第二手動投入用給水ケース)とを備えており、例えば樹脂製である。このように、給水ユニット30Bの洗剤ボックス50は、給水ユニット30Aの洗剤ボックス50と共有化されている。つまり、給水ユニット30Bの洗剤ボックス50は、給水ユニット30Aの洗剤ボックス50と同様のものである。なお、同様とは、形状が同じであり、同じ金型によって樹脂成型されたものである。
洗剤ケース40Bは、洗剤ボックス50に対して前後方向に引き出し可能に構成されている。
シャワーケース60Bは、洗剤ボックス50の上部に取り付けられ、洗剤ケース40Bの上面にシャワーのごとく供給するように構成されている。また、シャワーケース60Bは、散水孔92a,93aが形成された底壁91aを備えた薄型箱状の本体部91と、この本体部91の上側を覆う板状のシャワーケースカバー92(二点鎖線参照)とを、備えて構成されている。
また、シャワーケース60Bは、薄型箱状の給水室94を有している。給水室94は、左奥側端部から手前側に延びる2つの流路94a,94bを有している。流路94a,94bは、底壁91aからリブが起立して形成されることによって構成されている。流路94a,94bは、左奥側端部に、水が供給される流入口94c,94dが形成されている。流入口94c,94dには、電磁弁31a,31b(図4参照)が接続されている。
また、洗剤ボックス50の上部の左右両外側面に設けられた複数の爪部50dがシャワーケース60Bの左右両外側面に設けられた複数の係合孔90aにそれぞれ係合し、またシャワーケース60Bが洗剤ボックス50にねじ部材(図示せず)により固定される。そして、洗剤ボックス50およびシャワーケース60Bは、図示しない構造部材を介して筐体1(図3参照)に固定される。
図20は、自動投入用給水ユニットの洗剤ケースの分解斜視図である。
図20に示すように、洗剤ケース40Bは、洗剤ケース本体41と洗剤ケース蓋42とを備えて構成されている。
洗剤ケース本体41は、所定量の洗剤(液体)が予め収容される洗剤収容室71(洗剤収容部)と、所定量の仕上剤(液体)が予め収容される仕上剤収容室72(仕上剤収容部)と、手動で洗剤が投入される洗剤投入室73(手動洗剤投入部)と、を有している。洗剤収容室71および仕上剤収容室72は、自動投入用のタンクとして使用されるものであり、洗濯(本洗い、予洗い)を実行する毎に、洗剤収容室71から適量の洗剤がポンプ(図示せず)で吸引され、仕上剤収容室72から適量の仕上剤がポンプ(図示せず)で吸引されるようになっている。
洗剤収容室71は、手前側において左右方向に幅をもって形成される収容部71aと、左右方向の中央において前後方向に細長く形成される収容部71bと、左奥側に形成される収容部71cと、が一つの部屋(空間)となって形成されている。
仕上剤収容室72は、左右方向の右側において前後方向に延びて形成されている。また、仕上剤収容室72は、洗剤収容室71よりも浅く形成されている。これは、仕上剤収容室72の下方に洗剤ボックス50の段差部51bなどの部材が突出して形成されているため、それらと干渉しないようにするためである。このような位置に仕上剤収容室72を配置することで、仕上剤よりも多く使用する洗剤の収容量をより多く確保することができる。
また、洗剤収容室71と仕上剤収容室72には、残量検知用のフロート75a,75bが設けられている。また、フロート75a,75bには、該フロート75a,75bの飛び出しを防止する蓋75c,75dが設けられている。フロート75a,75bは、上下方向に動作するように支持されており、フロート75a,75b内に設けられた磁石の磁力を検知することによって、洗剤、仕上剤の残量を検知できるようになっている。
洗剤投入室73は、平面視において矩形状に形成され、前後方向中央よりも手前側に位置している。また、洗剤投入室73の前側と右側は、洗剤収容室71の隔壁によって覆われている。また、洗剤投入室73の左側は、洗剤ケース本体41の左側壁部によって覆われている。
洗剤ケース蓋42は、洗剤ケース本体41の上部開口を覆う部材であり、略矩形の板状に形成されている。また、洗剤ケース蓋42は、洗剤収容室71と仕上剤収容室72を覆う覆い部81と、仕上剤が手動で投入される仕上剤投入室82(手動仕上剤投入部)と、を有している。本実施形態では、洗剤収容室71と覆い部81とで洗剤収容部が構成され、仕上剤収容室72と覆い部81とで仕上剤収容部が構成されている。
覆い部81には、洗剤収容室71に洗剤を充填する際の入口となる洗剤充填口81aと、仕上剤収容室72に仕上剤を充填する際の入口となる仕上剤充填口81bと、が切り欠き形成されている。洗剤充填口81aおよび仕上剤充填口81bは、矩形状に形成され、前後に並んで配置されている。洗剤充填口81aおよび仕上剤充填口81bには、該洗剤充填口81aおよび仕上剤充填口81bを開閉可能な蓋81c,81dが設けられている。
仕上剤投入室82は、洗剤投入室73と上下方向において重なる位置に形成され、洗剤投入室73の一部に嵌り込む形状である。また、仕上剤投入室82には、サイホン83が設けられている。このサイホン83は、前記したサイホン46と同様に、底面に立設されたサイホンパイプ83aと、これに被せられるサイホンキャップ83bとから構成されている。仕上剤投入室82に投入された仕上剤は、供給された水とともに、サイホンパイプ83aとサイホンキャップ83bとの隙間(図示せず)を経て洗剤ボックス50に流出するように構成されている。
なお、仕上剤投入室82は、別部品によって構成されたものではなく、洗剤ケース蓋42(覆い部81)と樹脂成型によって一体に形成されたものである。つまり、仕上剤投入室82の周囲(周縁部)には他の部材と接合される隙間が形成されていないため、隙間に仕上剤が入り込むことがない。
また、洗剤ケース蓋42には、洗剤を投入する入口となる投入口84が切り欠き形成されている。この投入口84は、矩形状であり、仕上剤投入室82の手前側に形成され、洗剤投入室73と連通している。
図21は、自動投入用給水ユニットの洗剤ケースの裏側を示す斜視図である。図22は、自動投入用給水ユニットの洗剤ケースの背面図である。
図21に示すように、洗剤ケース本体41は、洗剤投入室73の前端に、洗剤ケース本体41の外側に解放する流出口73aが形成されている。この流出口73aは、後方を向いて形成されている。
図22に示すように、洗剤ケース本体41は、仕上剤収容室72を構成する底面72bが斜めにカットされ、背面(後方)から見ると右側が浅く、左側が深くなっている。
また、洗剤ケース蓋42には、洗剤収容室71に収容された洗剤を取り出すためのパイプ85aと、仕上剤収容室72に収容された仕上剤を取り出すためのパイプ85bとが形成されている。パイプ85aは、L字状に形成され、前方に向かって延びた後、洗剤収容室71の底面に向けて延びている。同様にして、パイプ85bは、L字状に形成され、前方に向かって延びた後、仕上剤収容室72の底面に向けて延びている。
図23は、自動投入用給水ユニットのシャワーケースを示す平面図である。なお、図23は、シャワーケース60Bからシャワーケースカバー92を取り外した状態である。
図23に示すように、流路94aには、洗剤ケース40Bを収納したときの投入口84(図20参照)に対向する位置に、複数の散水孔92aが形成されている。隣り合う散水孔92aは、凹溝92mによって連結され、カビの発生を抑制している。また、流路94bには、洗剤ケース40Bを収納したときの仕上剤投入室(図20参照)に対向する位置に、複数の散水孔93aが形成されている。隣り合う散水孔93aは、凹溝93mによって連結され、カビの発生を抑制している。
図24は、自動投入用給水ユニットにおいて洗剤ケースを引き出した状態を示す斜視図である。なお、図24では、シャワーケース60Bのシャワーケースカバー92の図示を省略している。
図24に示すように、洗剤ボックス50の上部は、シャワーケース60Bによって覆われ、洗剤ボックス50の前面開口部50bから洗剤ケース40Bが前後方向に引き出し自在に構成されている。図24は、洗剤ケース40Bが最大に引き出された状態であり、洗剤収容室71の蓋81c、仕上剤収容室72の蓋81d、洗剤投入室73の投入口84、仕上剤投入室82が露出した状態である。なお、図示していないが、洗剤ケース40Bに設けられた規制部材によって、洗剤ケース40Bが図24に示す位置よりも手前側に引き出されないようになっている。
図25は、自動投入用給水ユニットにおいて洗剤ケースを収納した状態を示す斜視図である。なお、図25は、洗剤ボックス50からシャワーケース60Bを取り外した状態である。
図25に示すように、洗剤ケース40Bは、洗剤ケース40Aとは異なり、洗剤ボックス50に収納されたときに、洗剤ケース40Bの後端部が洗剤ボックス50の後面54の内壁に当接する長さに設定されている。
また、洗剤ケース40Bの左側のガイド40dは、支持部52a(図17参照)に載るように構成されている。また、洗剤ケース40Bの右側のガイド40dは、支持部53a(図18参照)に載るように構成されている。これにより、洗剤ケース40Bは、洗剤ボックス50の底面51との間に隙間を空けた状態で支持され、前後方向にスライドできるようになっている。
図26は、自動投入用給水ユニットにおいて洗剤の吸引機構を示す断面図である。なお、図26は、パイプ85aの位置で前後方向に切断したときの断面図である。
図26に示すように、洗剤ケース蓋42には、断面視略L字状に形成されたパイプ85aが一体に樹脂成型によって構成されている。このパイプ85aは、前後方向に延びる管部85a1と、上下方向(鉛直方向)に延びる管部85a2と、を有している。また、管部85a2は、洗剤収容室71の底面まで延びている。
管部85a1の端部は、後方に向いた開口85a3を有している。また、洗剤ボックス50には、貫通孔54aに吸引管101が挿入され、吸引管101の先端が洗剤ボックス50内に突出している。また、吸引管101の先端には、図示しないオーリング(シール部材)が設けられており、吸引管101がパイプ85aに接続されたときの液漏れを防止している。また、吸引管101には、図示しない吸引ポンプが接続され、洗剤が適宜洗剤収容室71から吸引されるようになっている。
洗剤ケース40Bが洗剤ボックス50から手前に引き出されると、吸引管101が開口85a3から抜け出て、吸引管101と洗剤ケース40Bとの接続が解除される。逆に、洗剤ケース40Bを洗剤ボックス50から引き出した状態から収納されると、パイプ85の開口85a3に吸引管101が挿入され、吸引管101とパイプ85とが接続される。
なお、図示省略するが、仕上剤収容室72側のパイプ85bについても前記と同様な機構によって、洗剤ボックス50の貫通孔54bから突出した吸引管との間における抜き挿しが可能になっている。これにより、仕上剤収容室72からの仕上剤の取り出しが可能になっている。
図27は、自動投入用給水ユニットの洗剤投入部および仕上剤投入部の側で切断したときの断面図である。
図27に示すように、洗剤投入室73の底面73bは、手前側から奥側(後方)に向けて傾斜している。また、洗剤投入室73は、底面73bの手前側がなだらかな曲面73cとなるように形成されている。また、底面73bと仕上剤投入室82との間には、隙間Sが形成されている。また、底面73bの後端の流出口73aは、仕上剤投入室82よりも後方に位置している。これにより、洗剤の投入口84から投入された洗剤は、シャワーケース60Bの散水孔92aからの水とともに底面73b上を後方に向けて流れ、流出口73aから洗剤ボックス50に流出する。
また、仕上剤投入室82に投入された仕上剤は、シャワーケース60Bの散水孔93aから供給された水とともにサイホンを介して洗剤投入室73の底面73bに落下する。その後、仕上剤を含む液体は、底面73bの流出口73aから洗剤ボックス50に流出する。
次に、給水ユニット30Bを搭載したドラム式洗濯機100の作用について説明する。
洗濯時に、使用者は、まず洗剤ケース40Bの扉部40aの操作部を持って手前側に引くと、洗剤ケース40Aのトレイ部40bが、洗剤ボックス50の前面開口部50bから引き出される(図24参照)。ここで、洗剤収容室71に洗濯に必要な洗剤が残っている場合、また仕上剤収容室72に洗濯に必要な仕上剤が残っている場合には、洗剤ケース40Bを引き出すことなく、洗濯を開始する。
予洗いが選択された場合、洗い工程が開始されると、まず予洗いが行われる。すなわち、図示しない吸引ポンプが作動し、洗剤収容室71から洗剤が適量吸引され、外槽10に送られる。洗剤の吸引と同時に、別の電磁弁がオン(開)され、洗剤に水が混ぜられて、外槽10の給水口(図示せず)から外槽10内に供給される。外槽10内に規定の水位まで給水されて洗濯水が溜まると、ドラム式洗濯機100は、モータ13によりドラム11を回転させて、洗濯物の予洗いを開始する。予洗いが終了すると、ドラム式洗濯機100は、排水弁(図示せず)を開いて、外槽10内の洗濯水を排水し、ドラム11を回転させて遠心脱水する。
続いて、本洗いが行われる。すなわち、図示しない吸引ポンプが作動し、洗剤収容室71から洗剤が適量吸引され、外槽10に送られる。洗剤の吸引と同時に、別の電磁弁がオン(開)され、洗剤に水が混ぜられて、外槽10の給水口(図示せず)から外槽10内に供給される。外槽10内に規定の水位まで給水されて洗濯水が溜まると、ドラム式洗濯機100は、モータ13によりドラム11を回転させて、洗濯物の本洗いを開始する。本洗いが終了すると、ドラム式洗濯機100は、排水弁(図示せず)を開いて、外槽10内の洗濯水を排水し、ドラム11を回転させて遠心脱水する。
続いて、すすぎ工程が行われる。まず、例えば別の電磁弁がオン(開)されて、給水ホース接続口からの水が外槽10内に供給される。外槽10内に規定の水位まで給水されて洗濯水が溜まると、ドラム式洗濯機100は、モータ13によりドラム11を回転させて、洗濯物のすすぎを開始する。すすぎは、通常2~3回行われる。
そして、最終のすすぎにおいて、図示しない吸引ポンプが作動し、仕上剤収容室72から仕上剤が適量吸引される。仕上剤の吸引と同時に、別の電磁弁がオン(開)され、仕上剤に水が混ざりながら、外槽10内に供給される。外槽10内に規定の水位まで給水されて洗濯水が溜まると、ドラム式洗濯機100は、モータ13によりドラム11を回転させて、洗濯物のすすぎを開始する。すすぎ工程が終了すると、ドラム式洗濯機100は、外槽10内の洗濯水を排水して、ドラム11を回転させて遠心脱水し、洗濯を終了する。
以上説明したように、本実施形態のドラム式洗濯機100は、洗濯槽(外槽10およびドラム11)が収容される筐体1と、筐体1に設けられ、洗濯槽に洗剤類(洗剤および仕上剤)を投入する給水ユニット30と、を備える。給水ユニット30は、洗濯槽に洗剤および仕上剤を手動で投入する給水ユニット30Aと、洗濯槽に洗剤および仕上剤を自動で投入する給水ユニット30Bと、を選択して搭載される。給水ユニット30Aは、予洗い用の洗剤を投入する予洗い洗剤投入室44、本洗い用の洗剤を投入する本洗い洗剤投入室43および予洗い洗剤投入室44と本洗い洗剤投入室43との間に配置されて仕上剤を投入する仕上剤投入室45を有する洗剤ケース40Aと、洗剤ケース40Aの上部に設けられ、予洗い洗剤投入室44、本洗い洗剤投入室43および仕上剤投入室45に給水するシャワーケース60Aと、洗剤ケース40Aを前後方向に引き出し自在に収納する洗剤ボックス50と、を備える。給水ユニット30Bは、洗剤を収容する洗剤収容室71および仕上剤を収容する仕上剤収容室72を有する洗剤ケース40Bと、洗剤ケース40Bを前後方向に引き出し自在に収納する洗剤ボックス50と、を備える。給水ユニット30Aの洗剤ボックス50と、給水ユニット30Bの洗剤ボックス50とを共有化した。このように大型部品である洗剤ボックス50を共有化することで、コスト削減を図ることができる。さらに、洗剤ボックス50を共有化したことで、給水ユニット30Aのシャワーケース60Aの前後方向の長さを長くできるので、傾斜角度θ1,θ2を従来よりも小さくすることができ、仕上剤用給水室67に導入される水量を増やすことができ、仕上剤の溶け残りリスクを低減できる。
また、本実施形態において、給水ユニット30Bは、洗剤を手動で投入する洗剤投入室73と、仕上剤を手動で投入する仕上剤投入室82と、洗剤投入室73および仕上剤投入室82に給水するシャワーケース60Bと、を備える。これによれば、仮に洗剤や仕上剤を自動で投入する機能が動作しなくなった場合でも、洗剤および仕上剤の投入を行うことができ、洗濯を確実に実行することができる。
また、本実施形態において、シャワーケース60Aは、予洗い洗剤投入室44に給水する予洗い給水部(第1流路64b1、第2流路64b2、第3流路64b3、第1流路66b、第2流路66c、第3流路66d、第4流路66e)と、本洗い洗剤投入室43に給水する本洗い給水部(第1流路64a1、第2流路64a2、第3流路64a3、第1流路65b、第2流路65c、第3流路65d、第4流路65e)と、仕上剤投入室45に給水する仕上剤用給水室67と、予洗い給水部からの給水方向と本洗い給水部からの給水方向を公差させる公差給水室68と、を備える。仕上剤投入室45に給水する場合、予洗い給水部から供給される水と本洗い給水部から供給される水とを衝突させて給水方向を仕上剤用給水室67に切り替える。前後方向に対して傾斜して延びる本洗い給水部の前後方向の長さaおよび前後方向に対して傾斜して延びる予洗い給水部の前後方向の長さaは、公差給水室68の前後方向の長さbよりも約2倍長く形成されている。これによれば、仕上剤用給水室67から外れる給水の量を低減でき、仕上剤の溶け残りリスクを低減できる。
例えば、本洗い給水部(第3流路64a3)の前後方向に対する傾斜角度θ1は、30~35度である。また、予洗い給水部(第3流路64b3)の前後方向に対する傾斜角度θ2は、30~35度である。これによれば、本洗い給水部、予洗い給水部、仕上剤用給水室67に導入される水量を適切に制御できる。
また、本実施形態において、傾斜角度θ1と傾斜角度θ2は、同じ角度である。これによれば、仕上剤用給水室67に給水する際、同じ水量になるように給水すればよいので、仕上剤用給水室67に給水する際の制御が容易になる。
また、本実施形態において、予洗い給水部、本洗い給水部および仕上剤用給水室67には、それぞれ予洗い洗剤投入室44、本洗い洗剤投入室43および仕上剤投入室45に散水する散水孔65a,66a,67aが形成されている。仕上剤用給水室67に形成される散水孔67aの径は、予洗い給水部および本洗い給水部に形成される散水孔65a,66aの径よりも大きい。これによれば、仕上剤の溶け残りリスクをさらに低減できる。
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、実施形態に記載した構成を適宜組み合わせないし選択することを含め、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
例えば、前記した実施形態では、乾燥機能を備えたドラム式洗濯機100について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、乾燥機能を備えていないドラム式洗濯機にも適用可能である。
また、前記した実施形態では、給水ユニット30Bとして、洗剤収容室71および仕上剤収容室72に加えて、洗剤投入室73と仕上剤投入室82とを備えたものについて説明したが、自動投入用の洗剤収容室71および仕上剤収容室72のみを備えたものであってもよく、また洗剤収容室71および仕上剤収容室72に加えて洗剤投入室73のみを備えたものであってもよい。
1 筐体
10 外槽(洗濯槽)
11 ドラム(洗濯槽)
30A 給水ユニット(手動投入用給水ユニット、洗剤類給水ユニット)
30B 給水ユニット(自動投入用給水ユニット、洗剤類給水ユニット)
31a,31b 電磁弁
40A 洗剤ケース(手動投入用洗剤類ケース)
40B 洗剤ケース(自動投入用洗剤類ケース)
41 洗剤ケース本体
42 洗剤ケース蓋
43 本洗い洗剤投入室(本洗い洗剤投入部)
44 予洗い洗剤投入室(予洗い洗剤投入部)
45 仕上剤投入室(仕上剤投入部)
50 洗剤ボックス(自動投入用洗剤類ボックス、手動投入用洗剤類ボックス)
50a 流出口
60A シャワーケース(第一手動投入用給水ケース)
60B シャワーケース(第二手動投入用給水ケース)
61 本体部
61a 底壁
62 シャワーケースカバー
63 給水室
64 流入部
64a,64b 流路
64a1 第1流路(本洗い給水部)
64a2 第2流路(本洗い給水部)
64a3 第3流路(本洗い給水部)
64b1 第1流路(予洗い給水部)
64b2 第2流路(予洗い給水部)
64b3 第3流路(予洗い給水部)
64c,64d 流入口
65 本洗い用給水室
65a 散水孔(本洗い給水部に形成される散水孔)
65b 第1流路(本洗い給水部)
65c 第2流路(本洗い給水部)
65d 第3流路(本洗い給水部)
65e 第4流路(本洗い給水部)
66 予洗い用給水室
66a 散水孔(予洗い給水部に形成される散水孔)
66b 第1流路(予洗い給水部)
66c 第2流路(予洗い給水部)
66d 第3流路(予洗い給水部)
66e 第4流路(予洗い給水部)
67 仕上剤用給水室(仕上剤給水部)
67a 散水孔(仕上剤給水部に形成される散水孔)
67b 導入口
67c 流路
68 公差給水室(公差給水部)
69 貫通孔
71 洗剤収容室(洗剤収容部)
72 仕上剤収容室(仕上剤収容部)
73 洗剤投入室(手動洗剤投入部)
81 覆い部(洗剤収容部、仕上剤収容部)
82 仕上剤投入室(手動仕上剤投入部)
100 ドラム式洗濯機(洗濯機)
a 長さ(第3流路64a3,64b3の前後方向の長さ)
b 長さ(公差給水部の前後方向の長さ)
θ1,θ2 傾斜角度
R1 内径(仕上剤給水部に形成される散水孔の径)
R2 内径(本洗い給水部に形成される散水孔の径)
R3 内径(予洗い給水部に形成される散水孔の径)

Claims (6)

  1. 洗濯槽が収容される筐体と、
    前記筐体に設けられ、前記洗濯槽に洗剤類を投入する洗剤類給水ユニットと、を備え、
    前記洗剤類給水ユニットは、前記洗濯槽に洗剤および仕上剤を手動で投入する手動投入用給水ユニットと、前記洗濯槽に洗剤および仕上剤を自動で投入する自動投入用給水ユニットと、のいずれかが搭載され、
    前記手動投入用給水ユニットが搭載される場合、
    前記手動投入用給水ユニットは、
    予洗い用の洗剤を投入する予洗い洗剤投入部、本洗い用の洗剤を投入する本洗い洗剤投入部および前記予洗い洗剤投入部と前記本洗い洗剤投入部との間に配置されて仕上剤を投入する仕上剤投入部を有する手動投入用洗剤類ケースと、
    前記手動投入用洗剤類ケースの上部に設けられ、前記予洗い洗剤投入部、前記本洗い洗剤投入部および前記仕上剤投入部に給水する第一手動投入用給水ケースと、
    前記手動投入用洗剤類ケースを前後方向に引き出し自在に収納する手動投入用洗剤類ボックスと、を備え、
    前記自動投入用給水ユニットが搭載される場合、
    前記自動投入用給水ユニットは、
    洗剤を収容する洗剤収容部と仕上剤を収容する仕上剤収容部とを少なくとも有する自動投入用洗剤類ケースと、
    前記自動投入用洗剤類ケースを前後方向に引き出し自在に収納する自動投入用洗剤類ボックスと、を備え、
    前記自動投入用洗剤類ボックスと前記手動投入用洗剤類ボックスとを共有化したことを特徴とする洗濯機。
  2. 請求項1に記載の洗濯機において、
    前記自動投入用給水ユニットは、洗剤を手動で投入する手動洗剤投入部と、仕上剤を手動で投入する手動仕上剤投入部と、前記手動洗剤投入部および前記手動仕上剤投入部に給水する第二手動投入用給水ケースと、を備えることを特徴とする洗濯機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の洗濯機において、
    前記第一手動投入用給水ケースは、前記予洗い洗剤投入部に給水する予洗い給水部と、前記本洗い洗剤投入部に給水する本洗い給水部と、前記仕上剤投入部に給水する仕上剤給水部と、前記予洗い給水部からの給水方向と前記本洗い給水部からの給水方向を公差させる公差給水部と、を備え、
    前記仕上剤投入部に給水する場合、前記予洗い給水部から供給される水と前記本洗い給水部から供給される水とを衝突させて給水方向を前記仕上剤給水部に切り替え、
    前後方向に対して傾斜して延びる前記本洗い給水部の前後方向の長さaおよび前後方向に対して傾斜して延びる前記予洗い給水部の前後方向の長さaは、前記公差給水部の前後方向の長さbよりも約2倍長く形成されていることを特徴とする洗濯機。
  4. 請求項3に記載の洗濯機において、
    前記本洗い給水部の前後方向に対する傾斜角度θ1および前記予洗い給水部の前後方向に対する傾斜角度θ2は、30~35度であることを特徴とする洗濯機。
  5. 請求項4に記載の洗濯機において、
    前記傾斜角度θ1と前記傾斜角度θ2は、同じ角度であることを特徴とする洗濯機。
  6. 請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の洗濯機において、
    前記予洗い給水部、前記本洗い給水部および前記仕上剤給水部には、それぞれ前記予洗い洗剤投入部、前記本洗い洗剤投入部および前記仕上剤投入部に散水する散水孔が形成され、
    前記仕上剤給水部に形成される散水孔の径は、前記予洗い給水部および前記本洗い給水部に形成される散水孔の径よりも大きいことを特徴とする洗濯機。
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