JP2023010065A - 除菌装置 - Google Patents

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稔之 田畑
Toshiyuki Tabata
修一 玉利
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Abstract

【課題】本発明は、室内の空気中のウイルスや菌を除菌するものであり、静粛性の高い除菌装置の提供を目的とした。【解決手段】除菌装置は、紫外線を照射する照射装置と、内部が中空とされ、前記照射装置を収容する筐体と、前記筐体の内部に形成され、紫外線を反射する反射部と、前記筐体内部の空気を搬送する送風装置と、を有し、前記筐体は、中空の筒状体に形成されており、前記照射装置は、長尺の紫外線ランプであり、前記筒状体の内部に設けられ、前記筒状体の延在方向に長い内部領域において紫外線による除菌領域を形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、室内のウイルスや菌を除菌するための除菌装置に関する。
従来、室内のウイルスや菌、あるいは花粉などを除去して空気を清浄化するための除菌装置が提供されている。例えば、下記特許文献1には、室内の塵埃を除去する空気清浄機が開示されている。
特開2019-120436号公報
ここで、従来の空気清浄機などの除菌装置では、フィルターに花粉や塵埃を付着させて清浄化された空気を室内に循環させるものが多く提供されている。また、このような除菌装置では、フィルターに空気を通過させるために風量が大きくなり、その結果として送風装置の騒音が大きくなるといった問題がある。しかしながら、昨今では会議室や待合室など静粛性が求められる場所でのニーズが高まりつつある。
そこで本発明は、室内の空気を除菌するものであって、静粛性の高い除菌装置の提供を目的とした。
(1)上述の課題を解決すべく提供される本発明の除菌装置は、紫外線を照射する照射装置と、内部が中空とされ、前記照射装置を収容する筐体と、前記筐体の内部に形成され、紫外線を反射する反射部と、前記筐体内部の空気を搬送する送風装置と、を有し、前記筐体は、中空の筒状体に形成されており、前記照射装置は、長尺の紫外線ランプであり、前記筒状体の内部に設けられ、前記筒状体の延在方向に長い内部領域において紫外線による除菌領域を形成されている。
本発明の除菌装置によれば、反射体の表面の起伏により、筐体の内部で紫外線を乱反射させるとともに空気の流れを撹拌することができる。これにより本発明の除菌装置は、紫外線によるウイルスや菌の不活化など除菌効率を向上させることができる。その結果、本発明の除菌装置は、送風装置の風量が大きくなることを抑制しつつ高い除菌効果を発揮して、送風装置による騒音を低減することで、静粛性を高めることができる。
(2)本発明の除菌装置は、前記反射部は、ディンプル加工により表面に窪みが形成された反射体を前記筐体の内壁面に取り付けることにより形成されているものであるとよい。
上述の構成によれば、安価に反射部を形成することができる。また、上述の構成によれば、略半円球状の窪みであるディンプルの形状により、ディンプルがレンズのような機能を発揮して集光効果により紫外線をより効率的に増幅させることができる。また、ディンプルの形状により、紫外線を単純な反射ではなく乱反射させることで、反射度が稼げる。そのため、より多くの除菌効果を得ることができ、装置のコンパクト化に貢献することができる。
(3)本発明の除菌装置は、前記筐体には、前記筐体の内部空間へ空気を取り込む吸気口と、前記内部空間から外部へ空気を排出する排気口と、が設けられており、全ての前記吸気口の開口面積を加算した面積を吸気開口総面積とし、全ての前記排気口の開口面積を加算した面積を排気開口総面積とした場合、前記吸気開口総面積が前記排気開口総面積よりも大きいものであるとよい。例えば、吸気口を斜めに切る(斜めのスリットにする)などして吸気口の総開口面積を大きく取れば、空気を吸い込みやすくなり、騒音低減効果を得ることができる。
上述の構成によれば、風の流速を低下させて、より高い空気口の騒音低減効果を得ることができる。
ここで、紫外線の波長によっては人体に何らかの影響を及ぼす可能性があり、除菌装置の照射装置から照射される紫外線は外部に漏れないような構造とされることが望ましい。
(4)上述の課題に対応するため本発明の除菌装置は、前記筐体が、前記照射装置から照射される紫外線を外部から遮蔽する遮蔽体を構成しているものであるとよい。
上述の構成によれば、紫外線が筐体の外部に漏れることを抑制し、紫外線が人に及ぼす影響を抑制することができる。
(5)本発明の除菌装置は、前記筐体を自立させた状態の上下方向における上方側を高さ方向とした場合、前記筐体が、前記高さ方向に延びる長尺形状とされており、前記筐体の前記上下方向における上方側には、前記筐体の内部へ空気を取り込む吸気口が設けられているものであるとよい。
上述の構成によれば、室内に浮遊するウイルスや菌を効率的に筐体の内部に案内することができる。その結果、室内の除菌効果を高めることができる。
(6)本発明の除菌装置は、前記筐体を自立させた状態の上下方向における上方側を高さ方向とした場合、前記筐体が、前記高さ方向に延びる長尺形状とされており、前記筐体の前記上下方向における下方側には、前記筐体の内部へ空気を取り込む吸気口が設けられているものであってもよい。
上述の構成によれば、除菌装置の重心が下方側として、安定して除菌装置を自立させることができる。
(7)本発明の除菌装置は、紫外線を遮蔽するための遮蔽部を備え、前記遮蔽部は、前記筐体の内部であって、前記筐体の外部に連通する開口が設けられた位置と、前記照射装置との間に設けられているものであるとよい。
上述の構成によれな、筐体に外部と連通する開口を設けつつ、紫外線が外部に漏れ出ることを抑制することができる。すなわち、本発明の除菌装置は、空気の通り道の確保という課題と、紫外線の遮蔽という課題との、二律背反する二つの課題を同時に解決している。さらに付言すると、除菌装置では、起伏を備える反射部により紫外線を乱反射させつつ紫外線が漏れ出ないようにするという課題をも解決することができる。
本発明によれば、室内の空気を除菌するものであって、静粛性の高い除菌装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る除菌装置の斜視図である。 図1の除菌装置の内部を示す断面図である。 図1の除菌装置の反射部を示す断面図である。 図1の除菌装置の遮蔽部材の配置を示す断面図である。 図1の除菌装置の遮蔽部材の配置を示す平面図である。(a)は吸気口側の遮蔽部材の平面視、(b)は吸気口側の遮蔽部材の底面視、(c)は排気口側の遮蔽部材の平面視、(d)は排気口側の遮蔽部材の底面視を示している。 図1の除菌装置の遮蔽部材を示す図である。 図1の除菌装置の遮蔽部材を示す分解斜視図である。 図1の除菌装置を作動させた場合を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態に係る除菌装置10について、図面を参照しつつ説明する。
除菌装置10は、空気中の菌やウイルスを不活化させ、室内の空気の除菌を行うためのものである。より具体的には、除菌装置10は、内部に室内の空気を取り込み、除菌された空気を室内に排出して、室内の空気を循環させつつ除菌するものである。なお、本明細書中の「除菌」とは、菌の除去や不活化を含むほか、ウイルスの不活化も含むものとする。
図1に示すとおり、除菌装置10は、全体として略円柱状の外観を備えている。図1に示すとおり、除菌装置10は床置き型で自立した状態で使用される自立式とされている。図2に示すとおり、除菌装置10は、自立させた状態において長さL1(概ね1180mm)の高さを備えている。すなわち、除菌装置10は、接地面からある程度の高さを備えるものとされている。より具体的に説明すると、除菌装置10は、人が椅子に座った時に、概ね人の口が位置する高さ(顔が位置する高さ)となっている。また、除菌装置10では、後述するとおり除菌装置10の上方Upに吸気口24が設けられている。これにより、人が吸い込む高さにある空気を積極的に取り込んで除菌することができる。
なお、以下の説明では、除菌装置10を自立させた状態における上下方向を、単に「上下方向H」と記載して説明する場合がある。また、上下方向Hにおける上方を単に「上方Up」と、下方を単に「下方Lw」と記載して説明する場合がある。
図2に示すとおり、除菌装置10は、筐体20、遮蔽部材27(遮蔽部)、紫外線ランプ30(照射装置)、反射部32、及びファンユニット40(送風装置)を備えている。また、除菌装置10には、紫外線ランプ30を筐体20の内部空間Rにおいて保持するための保持部材50、ファンユニット40の駆動源となるモータ52、除菌装置10の作動のONとOFFとを切り替えるためのスイッチ54(図1参照)、筐体20を自立させるための接地部56、転倒感知用スイッチ58、グロー点火ソケット60、紫外線ランプ用安定器62などが設けられている。
図1に示すとおり、筐体20は略円柱状の外観を備えている。筐体20は、中空の筒状体21aに対して蓋体21bが取り付けられている。また、図1及び図2に示すとおり、筒状体21aの両端のうち、上方Up側が蓋体21bにより閉塞され、下方Lw側が接地部56により閉塞されている。これにより、筐体20の内部には、外部から遮蔽された内部空間Rが形成されている。また、除菌装置10では、筐体20の内壁面20aに反射部32が形成されている。除菌装置10は、紫外線ランプ30を取り囲むように反射部32を筒状に形成することで、紫外線ランプ30から照射される紫外線を効率的に反射させることができる。
図2に示すとおり、筐体20の内部空間Rには、遮蔽部材27(遮蔽部)、紫外線ランプ30、ファンユニット40、モータ52等が収容されている。すなわち、筐体20は、紫外線ランプ30等を収容する収容体を構成するとともに、紫外線ランプ30を外部から遮蔽する遮蔽体を構成している。
図1及び図2に示すとおり、筐体20には、内部空間Rと外部とを連通させる複数の貫通孔22が形成されている。貫通孔22のうち、筐体20の上方Up側に形成された貫通孔22は、外部から内部空間Rに空気を取り込む吸気口24とされている。また、貫通孔22のうち、筐体20の下方Lw側に形成された貫通孔22は、内部空間Rから外部へと空気を送り出す排気口26とされている。
図1及び図2に示すとおり、吸気口24及び排気口26は、概ね長孔状の開口形状とされており、筐体20の周面に形成されている。より詳細に説明すると、吸気口24は、筐体20の蓋体21bの周面に対して形成されている。すなわち、吸気口24は、除菌装置10の上方Up側に形成されている。また、排気口26は、筐体20の長手方向(上下方向H)においてファンユニット40が収容されている部分(ファンユニット収容領域)よりも下方Lw側に形成されている。すなわち、排気口26は、除菌装置10の下方Lw側に形成されている。
このように、除菌装置10では、上方Up側から空気を取り込み、下方Lw側から空気を排出する構造とされている。ここで、飛沫にウイルスなどが含まれている場合、床に落下した飛沫は床に付着して舞い上がることが少ない。そのため、室内の飛沫に含まれるウイルスなどを除菌しようとする場合、空気中を浮遊する飛沫を効率的に取り込んで除菌することが望ましい。すなわち、空気中のウイルスなどを効率的に取り込むという観点では、空気の取り込み口(吸気口)は、低い位置に設けられるよりも高い位置に設けられるほうが有利となる。本実施形態の除菌装置10では、吸気口24が筐体20の上方Up側に設けられているため(高い位置に設けられているため)、飛沫が浮遊する空気を効率的に取り込むことができる。
ここで、本実施形態の除菌装置10では、排気口26の数よりも吸気口24の数のほうが多く形成されている。別の観点で説明すると、全ての吸気口24の開口面積を吸気開口総面積A1とし、全ての排気口26の開口面積を排気開口総面積A2とすると、排気開口総面積A2よりも吸気開口総面積A1のほうが大きい(吸気開口総面積A1>排気開口総面積A2)。
これにより、本実施形態の除菌装置10では、吸気口24から取り込まれる空気の流れの流速を低下させ、より効率的に騒音を低減することができる。
反射部32は、紫外線ランプ30から照射された光(紫外線)を乱反射させて増幅するために設けられている。反射部32は、筐体20の内壁面20aに鏡面シート34が貼付されることにより形成されている。鏡面シート34(反射体)は、筐体20の内壁面20aの略全域に貼付されている。そのため、反射部32は筐体20の内壁面20aの略全域に形成されており、後述する紫外線ランプ30を取り囲むように形成されている。これにより、除菌装置10は、筒状体21の延在方向に長い内部領域Rにおいて紫外線による除菌領域を備える。
鏡面シート34(反射体)は、表面に複数の窪み35が形成されたディンプル加工が施されて、凹凸(起伏)を有するものとされている。そのため、反射部32は、起伏が形成されたものとなっている。また、図3に示すとおり、鏡面シート34の表面(反射部32の表面)は、ディンプル加工により窪みの表面が湾曲するような形状となっている。そのため、反射部32は、紫外線ランプ30から照射された紫外線を様々な角度に拡散させるように乱反射させ、筐体20の内部空間Rで照射された紫外線を増幅させることができる。これにより、除菌装置10は、風量を少なくしつつ高い除菌効果を得ることができる。
また、鏡面シート34のディンプル加工による窪み35は、曲面が形成された浅い窪みとされている。そのため、光(紫外線)の反射角度が極端に大きくなることを抑制して、貫通孔22などから紫外線が漏れることを抑制することができる。より詳細に説明すると、略半円球状の窪みであるディンプルの形状により、ディンプルがレンズのような機能を発揮して集光効果により紫外線をより効率的に増幅させることができる。さらに、ディンプルの形状により、紫外線を単純な反射ではなく乱反射させることで、反射度が稼げる。そのため、より多くの除菌効果を得ることができ、装置のコンパクト化に貢献することができる。
紫外線ランプ30(照射装置)は、ウイルスや菌を不活化させるための紫外線を照射するためのものである。本実施形態の紫外線ランプ30は、直管型のものとされており、長さL2を備える長尺のものとされている。また、本実施形態の除菌装置10の紫外線ランプ30は、消費電力が30Wのものが用いられている。
ここで、紫外線ランプ30は、ウイルス等を不活化させるために波長380ナノメータ以下のものが望ましい。本実施形態の紫外線ランプ30では、深紫外領域の波長を有し、ピーク波長が253.8ナノメータのものが用いられている。なお、紫外線ランプ30は、照射される紫外線の波長が254ナノメータ付近のものが、除菌効果の観点から望ましい。
また、本発明の除菌装置は本実施形態に限定されず、照射装置(紫外線ランプ)は直管型のものでなくともよく、また30Wの消費電力のものに限定されない。また、本実施形態の除菌装置10では、1本の紫外線ランプ30を備えるものとした例を示したが、本発明の除菌装置は本実施形態に限定されず、照射装置(紫外線ランプ)を複数設けたものとしてもよい。
図2に示すとおり、紫外線ランプ30は、保持部材50に保持された状態で、長手方向に沿うように、かつ反射部32に取り囲まれた状態で筐体20の内部空間Rに収容されている。より具体的に説明すると、図2に示すとおり、保持部材50は筐体20の長手方向(上下方向H)に離間するように設けられており、紫外線ランプ30は両端が保持部材50に狭持されて保持されている。
ここで、図2に示すとおり、除菌装置10では、筐体20の長手方向(上下方向H)において、吸気口24と排気口26とが、紫外線ランプ30が収容されている領域から外れた位置に設けられている。これにより除菌装置10では、紫外線ランプ30から照射された光(紫外線)が貫通孔22(吸気口24や排気口26)から漏れ出ることを抑制することができる。
遮蔽部材27(遮蔽部)は、内部空間Rの紫外線を遮蔽するためのものである。より具体的には、遮蔽部材27は、内部空間Rで拡散された紫外線が、吸気口24や排気口26から外部へ漏れ出ることを抑制するためのものである。
図6に示すとおり、本実施形態の除菌装置10では、第一遮蔽部材27aと、第二遮蔽部材27bとが設けられている。図4に示すとおり、これらの遮蔽部材27(第一遮蔽部材27aと第二遮蔽部材27b)は、筐体20の内部に設けられた仕切り板28を介して、筐体20の内部に取り付けられている。また、図4に示すとおり、遮蔽部材27は、筐体20の内部であって、筐体20の外部に連通する開口(貫通孔22)が設けられた位置と、紫外線ランプ30との間に設けられている。
図6(a)に示すとおり、第一遮蔽部材27aは、略矩形の板状の金属部材を屈曲させて形成されており、側面視において略コの字状の形状をなしている。また、第一遮蔽部材27aには、艶消し加工が施されている。
図6(b)に示すとおり、第二遮蔽部材27bは、略矩形の板状の金属部材を屈曲させて形成されており、側面視において略コの字状の形状をなしている。図6(b)に示すとおり、第二遮蔽部材27bには、略円形の貫通孔が形成されており、当該貫通孔は空気孔27cをなしている。また、第二遮蔽部材27bは、第一遮蔽部材27aよりもひと回り小さい大きさとされている。
図4に示すとおり、除菌装置10の吸気口24側には、吸気口24と紫外線ランプ30との間を隔てるように遮蔽部材27が設けられている。より具体的に説明すると、除菌装置10の吸気口24側(上方Up側)の内部空間Rには、仕切り板28の上方Up側と下方Lw側とに、それぞれ第一遮蔽部材27a及び第二遮蔽部材27bが取り付けられている。すなわち、除菌装置10の吸気口24側には、四つの遮蔽部材27が設けられている。
さらに詳細に説明すると、図4及び図5(a)、(b)に示すとおり、仕切り板28の上方Up側には、第二遮蔽部材27bが取り付けられており、さらに第二遮蔽部材27bに覆い被さるように第一遮蔽部材27aが取り付けられている。また、仕切り板28の下方Lw側には、第二遮蔽部材27bが取り付けられており、さらに第二遮蔽部材27bに覆い被さるように第一遮蔽部材27aが取り付けられている。このように、除菌装置10では、複数の遮蔽部材27を複数層重ねるように(本実施形態では四層の遮蔽部材27)設けられている。
図4及び図5(c)、(d)に示すとおり、除菌装置10の排気口26側には、排気口26と紫外線ランプ30との間を隔てるように遮蔽部材27が設けられている。より具体的に説明すると、除菌装置10の排気口26側(下方Lw側)の内部空間Rには、仕切り板28の上方Up側に第一遮蔽部材27a及び第二遮蔽部材27bが取り付けられており、仕切り板28の下方Lw側に第一遮蔽部材27aが取り付けられている。すなわち、除菌装置10の排気口26側には、三つの遮蔽部材27が設けられている。
ここで、図7に示すとおり、吸気口24から取り込まれた空気は、第一遮蔽部材27aのコの字状の部分を通り道として第二遮蔽部材27bに至り、第二遮蔽部材27bの空気孔27c、仕切り板28の貫通孔を経由して、第二遮蔽部材27bの空気孔27c、第一遮蔽部材27aのコの字状の部分をとおり、紫外線ランプ30が設けられた領域に至る。
また、図7に示すとおり、紫外線ランプ30(図7では図示を省略)により除菌された空気は、紫外線ランプ30が設けられた領域から、排気口26側の第一遮蔽部材27aのコの字状の部分を通り道として第二遮蔽部材27bに至り、第二遮蔽部材27bの空気孔27c、仕切り板28の貫通孔を経由して第一遮蔽部材27aのコの字状の部分をとおり、排気口26から排出される。
このように、除菌装置10では、筐体20に外部と連通する開口(貫通孔22)を設け、さらに内部空間Rでの空気の流れを確保しつつ、確実に紫外線が外部に漏れ出ることを抑制することができる(確実に紫外線を遮蔽することができる)。すなわち、除菌装置10は、空気の通り道の確保という課題と、紫外線の遮蔽という課題との、二律背反する二つの課題を同時に解決している。さらに付言すると、除菌装置10では、内部空間Rで紫外線を乱反射させつつ紫外線が漏れ出ないようにするという課題をも解決している。また、上述のとおり、第一遮蔽部材27aには艶消しが施されているため、さらに効率的に紫外線を遮蔽することができる。
本実施形態の除菌装置10では、上述のとおり紫外線を外部から遮蔽することができる。そのため、吸気口24を人の顔の高さに設けつつ、紫外線が漏れ出て人に照射されることを極力抑制することができる。
ファンユニット40(送風装置)は、室内の空気を筐体20の内部空間Rに案内しつつ排気口26から排出するためのものである。また、ファンユニット40は、筐体20の上方Upから下方Lwに向けて空気を流すように構成されている。
図2に示すとおり、ファンユニット40は、筐体20の下方Lw側に設けられている。そのため、除菌装置10を安定して自立させることができる。また、除菌装置10では、ファンユニット40を下方Lw側に設けることで、ファンユニット40の駆動による振動を小さくして、より騒音の発生を抑制することができる。
ここで、本実施形態の除菌装置10では、ファンユニット40の風量は、6m/分程度とされている。すなわち、ファンユニット40により発生する風量は、人が風を感じないほどの微風とされている。なお、ファンユニット40の風量は、筐体20の大きさや使用される室内の広さなどに応じて選択されることが望ましい。
<除菌装置の動作>
続いて、除菌装置10の動作について説明する。図8に示すとおり、除菌装置10は自立式とされており、上方Up側の吸気口24から室内の空気を取り込み、下方Lw側の排気口26から除菌された空気を排出して、室内の除菌が行われる。
除菌装置10は、高さL1近傍の位置に設けられた吸気口24から室内の空気を取り込むことが出来るため、室内を浮遊するウイルス等を効率的に内部空間Rに取り込むことができる。
また、上述のとおり、除菌装置10の内部空間Rには、ディンプル加工が施された鏡面シート34により反射部32が形成されている。これにより、内部空間Rでは、紫外線ランプ30により照射された紫外線が様々な角度で拡散して紫外線が増幅され、取り込まれた空気に含まれるウイルスや菌を効率的に除菌することができる。また、内部空間Rでは、反射部32の凹凸により気流が撹拌されて乱流が発生する。これにより、除菌装置10は、より効率的に空気内のウイルス等の除菌効果を高めることができる。
このように、除菌装置10では、内部空間Rに形成された凹凸により空気内に含まれるウイルス等の除菌効果を高めることができる。そのため、除菌装置10では、ファンユニット40による風量を小さくしつつ、高い除菌効果を得ることができる。その結果、除菌装置10は、ファンユニット40の駆動音や振動、送風音を抑制して静粛性を高めることができる。言い方を換えれば、除菌装置10では、騒音が出ない程度の少ない風量でゆっくりと空気を搬送しつつ密度の高い紫外線照射量で除菌するため、高い除菌効果を発揮することができる。
また、上述のとおり、本実施形態の除菌装置10では、吸気口24の開口面積(吸気開口総面積A1)が排気口26の開口面積(排気開口総面積A2)よりも大きいものとされている。これにより、風速を低下させてより高い騒音抑制効果を発揮することができる。
さらに、本実施形態の除菌装置10では、ファンユニット40が下方Lw側に設けられている。これにより除菌装置10は、安定して自立可能であるとともに、ファンユニット40やモータ52の振動をより効率的に低減して、さらに静粛性を高めることができる。
さらに、除菌装置10では、紫外線ランプ30により照射された紫外線が外部に漏れないように遮蔽部材27や筐体20により遮蔽されている。そのため、除菌装置10は、紫外線が人に照射されることを回避して、紫外線が人に影響を及ぼすことを抑制することができる。
このように、除菌装置10は、高い除菌効果や静粛性を備えている。そのため、会議室や待合室など静粛性が求められる室内において好適に用いることができる。すなわち、除菌装置10は、人の飛沫などに含まれるウイルスを効率的に除菌しつつ静粛性を保つことができる。
以上、本発明の実施形態に係る除菌装置10について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されない。
例えば、上述の除菌装置10では、ディンプル加工が施された鏡面シート34を筐体20の内壁面20aに貼付して反射部32を形成した例を示したが、本発明の除菌装置は鏡面シートなどを筐体以外の他の部材に貼付して反射部を形成してもよい。
また、反射部を形成するシートは、ディンプル加工が施されたものに限定されず、凹凸(起伏)が形成され、光を反射可能なものであればよい。
また、本実施形態において、除菌装置10は自立式とされており、上方Up側の吸気口24から室内の空気を取り込み、下方Lw側の排気口26から除菌された空気を排出して、室内の除菌が行われ形態について説明した。しかし、除菌装置10は、自立式とし、下方Lw側の排気口26から室内の空気を取り込み、上方Up側の吸気口24から除菌された空気を排出して、室内の除菌が行われるようにしてもよい。
本発明は、室内空間の除菌を行うものとして好適に採用することができる。
10 除菌装置
20 筐体
24 吸気口
26 排気口
27 遮蔽部材(遮蔽部)
27a 第一遮蔽部材(遮蔽部)
27b 第二遮蔽部材(遮蔽部)
30 紫外線ランプ(照射装置)
32 反射部
34 鏡面シート(反射体)
35 窪み(起伏)
40 ファンユニット(送風装置)
A1 吸気開口総面積
A2 排気開口総面積
H 上下方向
R 内部空間

Claims (7)

  1. 紫外線を照射する照射装置と、
    内部が中空とされ、前記照射装置を収容する筐体と、
    前記筐体の内部に形成され、紫外線を反射する反射部と、
    前記筐体内部の空気を搬送する送風装置と、を有し、
    前記筐体は、中空の筒状体に形成されており、
    前記照射装置は、長尺の紫外線ランプであり、前記筒状体の内部に設けられ、
    前記筒状体の延在方向に長い内部領域において紫外線による除菌領域を形成されている、除菌装置。
  2. 前記反射部は、ディンプル加工により表面に窪みが形成された反射体を前記筐体の内壁面に取り付けることにより形成されている、請求項1に記載の除菌装置。
  3. 前記筐体には、
    前記筐体の内部空間へ空気を取り込む吸気口と、
    前記内部空間から外部へ空気を排出する排気口と、が設けられており、
    全ての前記吸気口の開口面積を加算した面積を吸気開口総面積とし、全ての前記排気口の開口面積を加算した面積を排気開口総面積とした場合、
    前記吸気開口総面積が前記排気開口総面積よりも大きい、請求項1又は2に記載の除菌装置。
  4. 前記筐体が、前記照射装置から照射される紫外線を外部から遮蔽する遮蔽体を構成している、請求項1~3のいずれかに記載の除菌装置。
  5. 前記筐体を自立させた状態の上下方向における上方側を高さ方向とした場合、
    前記筐体が、前記高さ方向に延びる長尺形状とされており、
    前記筐体の前記上下方向における上方側には、前記筐体の内部へ空気を取り込む吸気口が設けられている、請求項1~4のいずれかに記載の除菌装置。
  6. 前記筐体を自立させた状態の上下方向における上方側を高さ方向とした場合、
    前記筐体が、前記高さ方向に延びる長尺形状とされており、
    前記筐体の前記上下方向における下方側には、前記筐体の内部へ空気を取り込む吸気口が設けられている、請求項1~4のいずれかに記載の除菌装置。
  7. 紫外線を遮蔽するための遮蔽部を備え、
    前記遮蔽部は、
    前記筐体の内部であって、前記筐体の外部に連通する開口が設けられた位置と、前記照射装置との間に設けられている、請求項1~6のいずれかに記載の除菌装置。
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