JP2023009996A - 青果物の鮮度保持方法、包装体及び鮮度保持金属部材 - Google Patents

青果物の鮮度保持方法、包装体及び鮮度保持金属部材 Download PDF

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Abstract

【課題】良好に青果物の鮮度を保持することができる青果物の鮮度保持方法を提供する。【解決手段】青果物と、2価の金属及び3価の金属の少なくとも一方を含む金属材料と、を鮮度保持包装部材で包装して包装体を製造する包装体製造工程と、包装体を製造した後40時間後の包装体内において、酸素濃度を0.1体積%~12.0体積%の範囲に、かつ、二酸化炭素濃度を3体積%~30体積%の範囲に保持する保管工程と、を含み、保管工程において、青果物の呼吸商は0.5~2.0である青果物の鮮度保持方法。【選択図】なし

Description

本開示は、青果物の鮮度保持方法、包装体及び鮮度保持金属部材に関する。
青果物は収穫後ただちに消費されずに流通段階で保管される場合がある。青果物を保管する場合において、保管中の鮮度の低下を抑制することについて様々な検討が行われている。
例えば、特許文献1には、紙又は板紙の片面にSBR系エマルジョン又は酢酸ビニル系エマルジョン、アクリル系エマルジョンから選ばれる少なくとも1種からなるアンダーコート層、およびその上に2~5g/mのポリビニルジクロライド(PVDC)層を設けたシートであって、透湿度が20~200g/m・日、かつ酸素透過度が1000~50000cc/m・日、かつ二酸化炭素透過度が20000cc/m・日以下であることを特徴とする青果物および花卉用の鮮度保持シートが記載されている。
特許文献2には、高分子フィルムを含んでなる包装容器内にレタスを含む青果物を収納してなる包装体であって、内部二酸化炭素濃度が1~98体積%であり、内部酸素濃度が1~19体積%である、上記包装体が記載されている。
特開2000-025843号公報 特開2018-167896号公報
上述の通り、青果物は収穫後ただちに消費されずに流通段階で保管される場合がある。
青果物のCA (ControlledAtmosphere)保管及びMA(Modified Atmosphere)保管は、低酸素濃度下、高二酸化炭素濃度下等で青果物を保管することにより青果物の品質等を保持する保管方法である。
しかし、本発明者は、例えば、長期間著しく低い酸素濃度下に青果物がさらされると、成熟の異常、組織の褐変、青果物中のアセトアルデヒド及びエタノールの蓄積等の弊害を招く可能性があるという課題を見出した。
上記の弊害により変色、異臭等が発生し、青果物が鮮度を損ない、販売できなくなる場合がある。
本開示の一実施態様が解決しようとする課題は、良好に青果物の鮮度を保持することができる青果物の鮮度保持方法、包装体及び鮮度保持金属部材を提供することである。
上記課題を解決するための手段には、以下の実施態様が含まれる。
<1> 青果物と、2価の金属及び3価の金属の少なくとも一方を含む金属材料と、を鮮度保持包装部材で包装して包装体を製造する包装体製造工程と、前記包装体を製造した後40時間後の包装体内において、酸素濃度を0.1体積%~12.0体積%の範囲に、かつ、二酸化炭素濃度を3体積%~30体積%の範囲に保持して前記青果物を保管する保管工程と、を含み、前記保管工程において、前記青果物の呼吸商は0.5~2.0である青果物の鮮度保持方法。
<2> 前記金属材料が、銅、銅を含む合金、アルミニウム、及びアルミニウムを含む合金からなる群から選択される少なくとも1つを含む<1>に記載の青果物の鮮度保持方法。
<3> 前記青果物の質量(g)に対する前記金属材料の質量(g)は、0.00005~0.02000である<1>又は<2>に記載の青果物の鮮度保持方法。
<4> 前記包装体の容積(cm)に対する前記金属材料の質量(g)は、0.1×10-4~10.0×10-4である<1>~<3>のいずれか1つに記載の青果物の鮮度保持方法。
<5> 前記包装体の容積(cm)に対する前記金属材料の表面積(cm)は、0.5×10-4~15.0×10-3である<1>~<4>のいずれか1つに記載の青果物の鮮度保持方法。
<6> 前記包装体製造工程は、前記青果物と、前記2価の金属及び3価の金属の少なくとも一方を含む金属材料を含む鮮度保持金属部材と、を前記鮮度保持包装部材で包装して前記包装体を製造する工程である<1>~<5>のいずれか1つに記載の青果物の鮮度保持方法。
<7> 前記鮮度保持金属部材は、最表面に前記金属材料からなる金属層を含み、前記金属層の表面積が、前記鮮度保持金属部材の全表面積に対して、70%~100%である<6>に記載の青果物の鮮度保持方法。
<8> 前記鮮度保持金属部材の少なくとも一部が前記青果物と接している<6>又は<7>に記載の青果物の鮮度保持方法。
<9> 前記鮮度保持包装部材は、二酸化炭素透過度が4,500cm/m・day・atm~45,000cm/m・day・atmであり、酸素透過度が1,000cm/m・day・atm~30,000cm/m・day・atmである<1>~<8>のいずれか1つに記載の青果物の鮮度保持方法。
<10> 前記鮮度保持包装部材が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン及びポリエチレンテレフタレートからなる群から選択される少なくとも1つを含む高分子フィルムである<1>~<9>のいずれか1つに記載の青果物の鮮度保持方法。
<11> 前記鮮度保持包装部材において、最大径50μm以上の孔が1mあたり1個以下である<1>~<10>のいずれか1つに記載の青果物の鮮度保持方法。
<12> 青果物と、2価の金属及び3価の金属の少なくとも一方を含む金属材料と、を鮮度保持包装部材と、を含み、前記青果物及び前記金属材料は、前記鮮度保持包装部材によって包装されている包装体。
<13> 2価の金属及び3価の金属の少なくとも一方を含む金属材料を含む鮮度保持金属部材。
<14> 前記金属材料からなる金属層と、前記金属層の片面に設けられた粘着層と、を含み、青果物鮮度保持用表示部材である<13>に記載の鮮度保持金属部材。
<15> 青果物装飾用部材である<13>に記載の鮮度保持金属部材。
本開示の一実施態様によれば、良好に青果物の鮮度を保持することができる青果物の鮮度保持方法、包装体及び鮮度保持金属部材を提供することができる。
本開示において、「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値および最大値として含む範囲を示す。
本開示に段階的に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよく、また、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本開示において、材料中の各成分の量は、材料中の各成分に該当する物質が複数存在する場合は、特に断らない限り、材料中に存在する複数の物質の合計量を意味する。
≪青果物の鮮度保持方法≫
本開示の青果物の鮮度保持方法は、青果物と、2価の金属及び3価の金属の少なくとも一方を含む金属材料と、を鮮度保持包装部材で包装して包装体を製造する包装体製造工程と、
包装体を製造した後40時間後の包装体内において、酸素濃度を0.1体積%~12.0体積%の範囲に、かつ、二酸化炭素濃度を3体積%~30体積%の範囲に保持して前記青果物を保管する保管工程と、を含み、
保管工程において、青果物の呼吸商は0.5~2.0である。
本開示の青果物の鮮度保持方法は、上記の構成を含むことで、良好に青果物の鮮度を保持することができる。
本開示の青果物の鮮度保持方法は、上記包装体製造工程で製造された包装体を、低酸素かつ高二酸化炭素状態で保管する上記保管工程により保管する。さらに上記保管工程において、青果物の呼吸商が0.5~2.0である(即ち、好気呼吸である)ことで、変色、異臭等の発生を抑制することができる。結果として、良好に青果物の鮮度を保持することができる。
以下に各工程について、説明する。
<包装体製造工程>
本開示における包装体製造工程は、青果物と、2価の金属及び3価の金属の少なくとも一方を含む金属材料と、を鮮度保持包装部材で包装して包装体を製造する工程である。
青果物を鮮度保持包装部材で包装することによって、包装体内の二酸化炭素濃度及び酸素濃度をバランスよく調節し、青果物の呼吸速度を抑制することができる。その結果、長期間にわたって良好に青果物の鮮度を保持することができる。
(青果物)
青果物としては、果物、野菜等が挙げられる。
果物としては、例えば、イチゴ、マンゴー、アボカド、カリン、ナシ、リンゴ、アメリカンチェリー、サクランボ、ウメ、アンズ、スモモ、モモ、イチジク、カキ、キウイフルーツ、クランベリー、ブドウ、ブルーベリー、ブラクベリー、ラズベリー、ビワ、ヤマモモ、スイカ、メロン、パパイヤ、パッションフルーツ、パイナップル、柑橘類等が挙げられ、特にイチゴが好ましい。
野菜としては、例えば、ホウレンソウ、レタス、キャベツ、ハクサイ、コマツナ、チンゲンサイ、オオバ、ミズナ、パセリ、セロリ、セリ、ネギ、トマト、ミニトマト、ナス、カボチャ、ピーマン、キュウリ、ミョウガ、カリフラワー、ブロッコリー、シュンギク、タマネギ、アスパラガス、ウド、フキ、ゴボウ、ニンジン、ダイコン、ラディッシュ、カブ、ナガイモ、ヤマイモ、ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ、レンコン、オクラ、カボチャ、ゴーヤ、トウモロコシ、エダマメ、サヤエンドウ、ソラマメ、サヤインゲン等が挙げられる。
青果物としては、上記の中でも、イチゴ、マンゴー又はアボカドが好ましく、イチゴがより好ましい。
(金属材料)
本開示における金属材料は、2価の金属及び3価の金属の少なくとも一方を含む。
本開示における包装体が本開示における金属材料を含むことで、本開示における保管工程のように低酸素かつ高二酸化炭素状態で青果物を保管しても、変色及び異臭の発生を良好に抑制できる。その結果、良好に青果物の鮮度を保持することができる。
本開示における金属材料は、2価の金属、3価の金属及びそれらの合金からなる群から選択される少なくとも1つを含んでもよい。
2価の金属としては、特に制限なく用いることができる。
2価の金属は、銅、鉄、ニッケル、マンガン、タングステン、チタン、銀又は亜鉛であることが好ましく、銅、鉄、タングステン又は銀であることがより好ましく、銅であることがさらに好ましい。
3価の金属としては、特に制限なく用いることができる。
3価の金属としては、アルミニウム、パラジウム、マンガン、鉄又はチタンであることが好ましく、アルミニウム又は鉄であることがより好ましく、アルミニウムであることがさらに好ましい。
2価の金属を含む合金としては、真鍮(Cu60~70%・Zn30~40%)、銅・タングステン(W70%・Cu30%)又はギルディング・メタル(Cu85%・Zn15%)が好ましく、真鍮(Cu60~70%・Zn30~40%)又は銅・タングステン(W70%・Cu30%)がより好ましい。
3価の金属を含む合金としては、アルミニウム・マグネシウム(Al97%・Mg3%)が好ましい。
本開示の青果物の鮮度保持方法は、金属材料が、銅、銅を含む合金、アルミニウム、及びアルミニウムを含む合金からなる群から選択される少なくとも1つを含むことが好ましい。
(鮮度保持金属部材)
本開示における鮮度保持金属部材は、2価の金属及び3価の金属の少なくとも一方を含む金属材料を含む。
本開示における包装体は、青果物と、2価の金属及び3価の金属の少なくとも一方を含む金属材料と、を鮮度保持包装部材と、を含み、青果物及び金属材料は、鮮度保持包装部材によって包装されている。
包装体において、金属材料は、2価の金属及び3価の金属の少なくとも一方を含む金属材料を含む鮮度保持金属部材として存在していることが好ましい。
包装体製造工程は、青果物と、2価の金属及び3価の金属の少なくとも一方を含む金属材料を含む鮮度保持金属部材と、を鮮度保持包装部材で包装して包装体を製造する工程であることが好ましい。
鮮度保持金属部材の態様としては、具体的には、青果物の仕様等を表示するための青果物鮮度保持用表示部材、青果物を装飾するための青果物装飾用部材等の態様が挙げられる。
〔青果物鮮度保持用表示部材〕
本開示における青果物鮮度保持用表示部材は、本開示における鮮度保持金属部材を含み、鮮度保持金属部材は、形状が、片面に粘着剤を塗布したシート状である。
青果物鮮度保持用表示部材としては、ラベル、シール、テープ等が挙げられる。
〔青果物装飾用部材〕
本開示における青果物装飾用部材は、本開示における鮮度保持金属部材を含む。
青果物装飾用部材としては、緩衝材、針金、リボン等が挙げられる。
本開示における鮮度保持金属部材は、特に制限なく、様々な態様で用いることができる。
例えば、本開示における鮮度保持金属部材は、貼着シール、ラベル、タグ、リボン、針金、緩衝材(例えばフルーツキャップ)、果実袋、フルーツパック、シート、ホイル、カシメ、結束バンド、テープ、ビニタイ又はクリップであってもよい。
鮮度保持金属部材は、良好に青果物の鮮度を保持する観点から、最表面に金属材料からなる金属層を含み、金属層の表面積が、鮮度保持金属部材の全表面積に対して、70%~100%であることが好ましく、75%~99%であることがより好ましく、80%~95%であることがさらに好ましい。
本開示の青果物の鮮度保持方法は、良好に青果物の鮮度を保持する観点から、鮮度保持金属部材の少なくとも一部が青果物と接していることが好ましい。
(鮮度保持包装部材)
本開示における包装体製造工程では、青果物と、2価の金属及び3価の金属の少なくとも一方を含む金属材料と、を鮮度保持包装部材で包装して包装体を製造する。
鮮度保持包装部材としては、後述の保管工程において、包装体を製造した後40時間後の包装体内において、酸素濃度を0.1体積%~12.0体積%の範囲に、かつ、二酸化炭素濃度を3体積%~30体積%の範囲に保持することができる鮮度保持包装部材であれば、特に制限はない。
鮮度保持包装部材としては、例えば、フィルム等が挙げられる。
本開示において、青果物の呼吸速度を抑制し、包装体内の二酸化炭素濃度及び酸素濃度をバランスよく調節する観点から、鮮度保持包装部材が特定の範囲内の二酸化炭素透過度及び酸素透過度を有することが好ましい。
(二酸化炭素透過度)
本開示における鮮度保持包装部材は、二酸化炭素透過度が、好ましくは4,500cm/m・day・atm~45,000cm/m・day・atmであり、より好ましくは7,000cm/m・day・atm~40,000cm/m・day・atmであり、さらに好ましくは10,000cm/m・day・atm~35,000cm/m・day・atmである。
上記二酸化炭素透過度は、23℃、0%RHにおける二酸化炭素透過度を意味する。
二酸化炭素透過度が上記範囲内であることで、包装体内部において青果物の呼吸により増加した二酸化炭素が外部に放出されて、二酸化炭素濃度が適切に調節される。これによって、良好に青果物の鮮度を保持することができる。
鮮度保持包装部材の二酸化炭素透過度は、差圧法ガス透過率測定装置(GTR-30XA、GTRテック(株)を使用して、23℃、0%RHの環境下、試験ガス(CO)100%、試験面積15.2cmとして測定される値である。
(酸素透過度)
本開示における鮮度保持包装部材は、酸素透過度が、好ましくは1000cm/m・day・atm~30,000cm/m・day・atmであり、より好ましくは8,000cm/m・day・atm~25,000cm/m・day・atmであり、さらに好ましくは10,000cm/m・day・atm~20,000cm/m・day・atmである。
鮮度保持包装部材の酸素透過度は、23℃、0%RHにおける酸素透過度を意味する。
酸素透過度が上記範囲内であることで、包装体内部の酸素濃度を低い状態に維持でき、青果物の呼吸を抑制することができる。また、呼吸により減少した酸素が外部から供給されて最低限必要な酸素濃度が維持される。
また、酸素透過度が上記範囲内であることで、良好に青果物の鮮度を保持することができる。
上記酸素透過度は、差圧法ガス透過率測定装置(GTR-30XA、GTRテック(株)を使用して、23℃、0%RHの環境下、試験ガス(O)100%、試験面積15.2cmとして測定される値である。
前記鮮度保持包装部材は、二酸化炭素透過度が4,500cm/m・day・atm~45,000cm/m・day・atmであり、酸素透過度が1,000cm/m・day・atm~30,000cm/m・day・atmであることが好ましい。
本開示における鮮度保持包装部材は、外部からの細菌等の侵入を防ぐ観点から、細孔を有していなくても優れたガス透過作用を示すことが好ましい。また、外部からの細菌等の侵入の原因となりうる細孔の数は、少ないほど好ましい。
具体的には、鮮度保持包装部材において、最大径50μm以上の孔が1mあたり1個以下であることが好ましい。
本開示における鮮度保持包装部材の材料は、特に制限されないが、例えば、α-オレフィン共重合体が挙げられる。
α-オレフィン共重合体としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリエチレンテレフタレート等が挙げられる。
本開示における一実施態様では、鮮度保持包装部材は4-メチル-1-ペンテンに由来する構成単位を有する重合体(以下、4-メチル-1-ペンテン系重合体ともいう)を含む。4-メチル-1-ペンテン系重合体は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の他のポリオレフィンに比べてかさ高い分子構造を有するため密度が低く、高いガス透過性を示す。このため、鮮度保持包装部材の材料として好適に使用できる。
4-メチル-1-ペンテン系重合体は、4-メチル-1-ペンテンに由来する構成単位のみからなる単独重合体であっても、4-メチル-1-ペンテンに由来する構成単位と、4-メチル-1-ペンテン以外の成分に由来する構成単位とを含む共重合体であってもよい。
4-メチル-1-ペンテンに由来する構成単位と4-メチル-1-ペンテン以外の成分に由来する構成単位との比率を変更することで、鮮度保持包装部材の二酸化炭素透過度及び酸素透過度を所望の範囲に調節することができる。
4-メチル-1-ペンテン系重合体が4-メチル-1-ペンテン以外の成分に由来する構成単位を含む共重合体である場合、4-メチル-1-ペンテン以外の成分としては、エチレン又は炭素原子数が3~20のα-オレフィン(ただし、4-メチル-1-ペンテンを除く)が好ましく挙げられる。
炭素原子数が3~20のα-オレフィンとしては、具体的には、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、3-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ペンテン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-ヘプタデセン、1-オクタデセン、1-エイコセン等が挙げられる。
これらの中でも、入手性の観点からはプロピレンが好ましく、鮮度保持包装部材に低温でのヒートシール性を付与する観点からは1-ブテンが好ましい。
4-メチル-1-ペンテン系重合体を合成する方法は特に制限されず、公知の方法を採用できる。4-メチル-1-ペンテン系重合体を合成する際に4-メチル-1-ペンテン以外の成分を用いる場合、4-メチル-1-ペンテン以外の成分として1種のみを用いても2種以上を用いてもよい。
鮮度保持包装部材は、4-メチル-1-ペンテン系重合体と、4-メチル-1-ペンテン系重合体以外の重合体とを含むものであってもよい。
鮮度保持包装部材に含まれる4-メチル-1-ペンテン系重合体と、4-メチル-1-ペンテン系重合体以外の重合体とのブレンド比を変更することで、鮮度保持包装部材の二酸化炭素透過度及び酸素透過度を所望の範囲に調節することができる。
鮮度保持包装部材が4-メチル-1-ペンテン系重合体と、4-メチル-1-ペンテン系重合体以外の重合体とを含む場合、4-メチル-1-ペンテン系重合体以外の重合体としては、ポリオレフィンが好ましく、エチレン又は炭素原子数が3~20のα-オレフィン(ただし、4-メチル-1-ペンテンを除く)の単独重合体又は共重合体が好ましく挙げられる。
炭素原子数が3~20のα-オレフィンの単独重合体又は共重合体としては、具体的には、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、3-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ペンテン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-ヘプタデセン、1-オクタデセン、1-エイコセン等の単独重合体又は共重合体が挙げられる。
これらの中でも、入手性の観点からはプロピレンの単独重合体又は共重合体(プロピレン系重合体)が好ましく、鮮度保持包装部材に低温でのヒートシール性を付与する観点からは1-ブテンの単独重合体又は共重合体(1-ブテン系重合体)が好ましい。
鮮度保持包装部材が4-メチル-1-ペンテン系重合体と、4-メチル-1-ペンテン系重合体以外の重合体とを含む場合、これらの重合体をブレンドする方法は特に制限されず、公知の方法を採用できる。鮮度保持包装部材が4-メチル-1-ペンテン系重合体と、4-メチル-1-ペンテン系重合体以外の重合体とを含む場合、4-メチル-1-ペンテン系重合体以外の重合体として1種のみを用いても2種以上を用いてもよい。
鮮度保持包装部材は、単層構造でも、多層構造であってもよい。例えば、4-メチル-1-ペンテン系重合体はガス透過性に優れる一方で、融点が高く低温でのヒートシール性が充分でない傾向にある。このため、4-メチル-1-ペンテン系重合体を含む層に加え、低温でのヒートシール性に優れる層を備える積層体であってもよい。
鮮度保持包装部材の厚みは、特に制限されない。強度及び取り扱い性の観点からは、10μm~100μmの範囲から選択してもよい。
鮮度保持包装部材の形態としては特に制限はないが、高分子フィルムであることが好ましい。
鮮度保持包装部材は、α-オレフィン共重合体を含む高分子フィルムであることが好ましい。
鮮度保持包装部材は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン及びポリエチレンテレフタレートからなる群から選択される少なくとも1つを含む高分子フィルムであることがより好ましい。
≪包装体≫
本開示の包装体は、青果物と、2価の金属及び3価の金属の少なくとも一方を含む金属材料と、を鮮度保持包装部材と、を含み、前記青果物及び前記金属材料は、前記鮮度保持包装部材によって包装されている。
本開示の包装体は、青果物と、2価の金属及び3価の金属の少なくとも一方を含む金属材料と、を鮮度保持包装部材で包装して製造される。
本開示の包装体は、上記の構成を含むことで、良好に青果物の鮮度を保持することができる。
包装体の形状は、特に制限されない。例えば、袋状、パック状、箱状等であってもよい。本開示における効果が得られる範囲において、必要に応じ、包装体の一部が鮮度保持包装部材以外の材料(例えば、本開示における鮮度保持包装部材よりも二酸化炭素透過度及び酸素透過度が低い材料)で構成されてもよい。
包装体は、青果物の呼吸量を抑え、良好に青果物の鮮度を保持する観点から、内部が密閉された状態(外部と連通する細孔、空隙等が実質的に存在しない)であることが好ましい。即ち、包装体製造工程において、青果物を、上記鮮度保持包装部材で封止して包装体を製造することが好ましい。
包装体の容積は、特に制限されない。
包装体の容積は、良好に青果物の鮮度を保持する観点から、50cm~100,000cmであることが好ましく、100cm~50,000cmであることがより好ましく、1,000cm~10,000cmであることがさらに好ましい。
前記青果物の質量(g)に対する前記金属材料の質量(g)(金属/青果物)は、0.00005~0.02000であることが好ましく、0.00010~0.01000であることがより好ましく、0.00005~0.00700であることがさらに好ましい。
前記包装体の容積(cm)に対する前記金属材料の質量(g)は、0.1×10-4g/cm~10.0×10-4g/cmであることが好ましく、0.3×10-4g/cm~8.0×10-4g/cmであることがより好ましく、0.5×10-4g/cm~3.0×10-4g/cmであることがさらに好ましい。
前記包装体の容積(cm)に対する前記金属材料の表面積(cm)は、0.5×10-4~15.0×10-3であることが好ましく、0.5×10-4~12.0×10-3であることがより好ましく、0.7×10-4~10.0×10-3であることがさらに好ましい。
<保管工程>
本開示における保管工程は、前記包装体を製造した後40時間後の包装体内において、酸素濃度を0.1体積%~12.0体積%の範囲に、かつ、二酸化炭素濃度を3体積%~30体積%の範囲に保持して青果物を保管する。
保管工程において、前記青果物の呼吸商は0.5~2.0である。
本開示の青果物の鮮度保持方法は、保管工程を含むことで、包装体を、低酸素かつ高二酸化炭素状態(即ち嫌気環境)で保管することができる。さらに、保管工程において、青果物の呼吸商が0.5~2.0である(即ち、好気呼吸である)ことで、変色、異臭等の発生を抑制することができる。結果として、良好に青果物の鮮度を保持することができる。
なお、包装体を製造した後40時間後の包装体内における酸素濃度及び二酸化炭素濃度は、包装体を製造した後40時間経過した後における包装体内の酸素濃度の平均値及び二酸化炭素濃度の平均値を意味する。
(酸素濃度)
保管工程は、包装体を製造した後40時間後の包装体内において、酸素濃度を0.1体積%~12.0体積%の範囲に保持する。
これによって、低酸素環境が得られるため、青果物の呼吸速度を抑制することができる。その結果、良好に青果物の鮮度を保持することができる。
上記同様の観点から、上記包装体内の酸素濃度を、0.2体積%以上とすることが好ましい。
上記包装体内の酸素濃度を、10.5体積%以下とすることが好ましく、6.5体積%以下とすることが好ましく、3.0体積%以下とすることがより好ましい。
(二酸化炭素濃度)
保管工程は、包装体を製造した後40時間後の包装体内において、二酸化炭素濃度を3体積%~30体積%の範囲に保持する。
これによって、高二酸化炭素環境が得られるため、青果物の呼吸速度を抑制することができる。その結果、良好に青果物の鮮度を保持することができる。
上記同様の観点から、上記包装体内の二酸化炭素濃度を、8体積%以上とすることが好ましく、11体積%以上とすることがより好ましく、15体積%以上とすることがさらに好ましい。
保管工程において、上記包装体内の二酸化炭素濃度は、28体積%以下とすることが好ましく、25体積%以下とすることがより好ましい。
なお、酸素濃度及び二酸化炭素濃度は、例えばCheckPoint3(MOCON-DANSENSOR)を用いて測定できる。
保管工程において、保管温度が、4℃~25℃であることが好ましく、8℃~20℃であることがより好ましい。
保管温度は、保管工程中における平均温度を意味する。
本開示の方法によれば、長期間にわたって青果物を保管することも可能である。
保管の期間は、例えば、3日以上であってもよく、5日以上であってもよく、10日以上であってもよい。
包装体を所定の温度の環境下で保管する方法としては、例えば、庫内温度を所定の温度に設定した保管庫内で包装体を保管する方法が挙げられる。保管は、青果物の輸送を伴うものであってもよい。
(呼吸商)
保管工程において、前記青果物の呼吸商は0.5~2.0である。
つまり、保管工程において、青果物は好気呼吸を行っている。これによって、変色、異臭等の発生を抑制することができる。結果として、良好に青果物の鮮度を保持することができる。
本開示において、呼吸商とは、ある時間において生体内で栄養素が分解されてエネルギーに変換されるまでの酸素消費量に対する二酸化炭素排出量の体積比を意味する。
保管工程において、青果物の呼吸商が0.5以上であることで、青果物が酸素を多く消費して、好気呼吸状態を維持することができる。
上記の観点から、保管工程において、青果物の呼吸商が、0.7以上であることが好ましく、0.9以上であることがより好ましい。
保管工程において、青果物の呼吸商が2.0以下であることで、酸素消費量を確保して好気呼吸状態を維持することができる。
上記の観点から、保管工程において、青果物の呼吸商が、1.8以下であることが好ましく、1.6以下であることがより好ましい。
青果物の呼吸商は、青果物の種類等によって、好適な範囲を調整してもよい。
例えば、青果物がイチゴであり、イチゴの呼吸商が、好ましくは0.5~2.0であり、より好ましくは0.8~1.8である。
例えば、青果物がマンゴーであり、マンゴーの呼吸商が、好ましくは0.5~1.5であり、より好ましくは0.8~1.4である。
呼吸商は、二酸化炭素の排出量/酸素の消費量で表される。
二酸化炭素排出量及び酸素消費量は、包装体内の酸素濃度及び二酸化炭素濃度の変化値を実測することができ、例えば日本食品低温保蔵学会誌VOL.22 NO.3 1996や農業食料工学会誌 77(1):19~27,2015に記載の方法から算出することもできる。
Michaelis Mentenの式を用いた場合、例えば下記のようなステップで算出することが出来る。
具体的には、以下の通りである。
青果物の呼吸シミュレーションでは呼吸モデルに(1)~(5)のMichaelis Menten理論に基づいたモデル(MMモデルともいう)を使用する。
また,温度の影響による呼吸量の変化は(6)のアレニウス式でモデル化する。このため、青果物単位質量当たりの酸素消費速度及び二酸化炭素生成速度は、包装体内ガスの酸素濃度、二酸化炭素濃度及び温度によって決定される。
MMモデルの各パラメータ及びアレニウス式の活性化エネルギーは実験結果を基に定める。実験手法は光透過性の袋を用いた手法で測定した酸素濃度、二酸化炭素濃度の時系列変化から呼吸量を算出する。
この計算は、例えばExcelで実施してもよく、測定した酸素濃度値、二酸化炭素濃度値のガス構成における呼吸速度からMMモデルのパラメータ同定を実施してもよい。
シミュレーションでは,呼吸モデルとしてMichaelis-Menten(MM)タイプの式を用いる。(1)~(5)に参照温度での各モデルを示す。なお、呼吸モデル式における添字jは酸素又は二酸化炭素のどちらかである。
以下に、各式を示す。
・Michaelis Menten(MM),式1
Figure 2023009996000001
ref,j:参照温度での呼吸速度[mkg-1-1
t:時間[s]
α:最大反応速度[mkg-1-1
O2:酸素濃度
φ:ミカエリス定数[%]
・Michaelis Menten competitive(MMC,競合阻害),式2
Figure 2023009996000002
ref,j:参照温度での呼吸速度[mkg-1-1
t:時間[s]
α:最大反応速度[mkg-1-1
O2:酸素濃度
φ:ミカエリス定数[%]
CO2:二酸化炭素濃度
γc,j:阻害定数[%]
・Michaelis-Menten uncompetitive(MMU,不競合阻害),式3
Figure 2023009996000003
ref,j:参照温度での呼吸速度[mkg-1-1
t:時間[s]
α:最大反応速度[mkg-1-1
O2:酸素濃度
φ:ミカエリス定数[%]
CO2:二酸化炭素濃度
γu,j:不阻害定数[%]
・Michaelis Menten non-competitive (MMN、非競合阻害)、式4
Figure 2023009996000004
ref,j:参照温度での呼吸速度[mkg-1-1
t:時間[s]
α:最大反応速度[mkg-1-1
O2:酸素濃度
φ:ミカエリス定数[%]
CO2:二酸化炭素濃度
γn,j:非阻害定数[%]
・Michaelis-Mentencombination of competitive and uncompetitive(MMUN,非競合阻害)、式5
Figure 2023009996000005
ref,j:参照温度での呼吸速度[mkg-1-1
t:時間[s]
α:最大反応速度[mkg-1-1
O2:酸素濃度
φ:ミカエリス定数[%]
CO2:二酸化炭素濃度
γc,j:阻害定数[%]
:初期時、添字iはinitial(初期)である。
γn,j:非阻害定数[%]
・アレニウス式(温度による呼吸モデルの補正)、式6
Figure 2023009996000006
:呼吸速度[mkg-1-1]、添字jはO又はCOのどちらかである。
t:時間[s]
ref,j:参照温度での呼吸速度[mkg-1-1
r,j:活性化エネルギー(呼吸速度)[Jmol-1
R:気体定数[JK-1mol-1
:青果物の温度[K]
F,ref:青果物の参照温度[K]
・(測定ガス濃度からの呼吸速度の算出)、式7、
,B,C,Dをパラメータとして、左辺の濃度を測定濃度にフィッティングする。
Figure 2023009996000007
O2:酸素濃度[%]
t:時間[s]
:32.47007
:0.963
:0.00017
:0
式8も式7と同様のフィティングを実施し,A,B,C,D,A,B,C,Dを定める。
Figure 2023009996000008
CO2:二酸化炭素濃度[%]
t:時間[s]
:312.67
:0.670826
:0
:7.2315503
(式7を時間微分した式)、式9
(式8を時間微分した式)、式10
予め定めたA,B,C,D,A,B,C,Dを用いて、酸素濃度及び二酸化炭素濃度の変化量を算出する。
Figure 2023009996000009
Figure 2023009996000010
(式9及び包装体のガス透過量から呼吸速度を算出する式)、式11
(式10及び包装体のガス透過量から呼吸速度を算出する式)、式12
Figure 2023009996000011
O2:酸素呼吸速度
O2:酸素濃度[%]
t:時間[s]
:包装体内混合気体体積[m
:青果物重量[kg]、添字Fは青果物(つまりFruit)
:包装フィルムの表面積[m
O2:二酸化炭素透過率[m-2atm-1-1
O2:酸素濃度
L:包装フィルムの厚み[m]
ρ:包装フィルム内ガス全圧[Pa]、添字Hはヘッドスペース(つまりheadspace)
Figure 2023009996000012
CO2:二酸化炭素呼吸速度
CO2:二酸化炭素濃度[%]
t:時間[s]
:包装体内混合気体体積[m
:青果物重量[kg]、添字Fは青果物(つまりFruit)
:包装フィルムの表面積[m
CO2:二酸化炭素透過率[m-2atm-1-1
L:包装フィルムの厚み[m]
ρ:包装フィルム内ガス全圧[Pa]、添字Hはヘッドスペース(つまりheadspace)
式11及び式12の各測定濃度値における呼吸速度と呼吸モデルの呼吸速度とをフィッティングし,各MMタイプモデルのパラメータを同定する。
呼吸商は、二酸化炭素呼吸速度rCO2を、酸素呼吸速度rO2で割った値と定義する。
以下、本開示に係る実施形態を、実施例を参照して詳細に説明する。なお本開示の発明は、これらの実施例の記載に何ら限定されるものではない。
本実施例で用いる部材等の詳細は下記の通りである。
〔鮮度保持金属部材〕
・銅リボン
株式会社ニラコ製 銘柄110607 幅3.0mm 厚み0.1mm 長さ2cm
金属材料の表面積:1.2cm
金属層の表面積/鮮度保持金属部材の全表面積:1.2cm
・アルミ箔
大創産業株式会社製 銘柄F030 アルミホイル 厚み11μm 7cm角サイズ
金属材料の表面積:98cm
金属層の表面積/鮮度保持金属部材の全表面積:98cm
・銅合金
株式会社ニラコ製 銘柄531109 1mm径 16cm長さ
金属材料の表面積:5cm
金属層の表面積/鮮度保持金属部材の全表面積:5
〔鮮度保持包装部材〕
・延伸ポリプロピレンフィルムA
三井化学東セロ株式会社製 銘柄スパッシュ(NFHC-SP) 厚み30μm
・延伸ポリプロピレンフィルムB
三井化学東セロ株式会社製 銘柄スパッシュ(NFHC-SP) 厚み30μm
・延伸ポリプロピレンフィルムC
三井化学株式会社製 銘柄アドフレッシュ(M20) 厚み40μm
・4-メチル1-ペンテンフィルム(4M1Pフィルム)
プロピレン系重合体90質量部及び1-ブテン系重合体10質量部を含む表層(袋外側)と、4-メチル-1-ペンテン系重合体20質量部、プロピレン系重合体56質量部及び1-ブテン系重合体24質量部を含む中間層と、プロピレン系重合体90質量部及び1-ブテン系重合体10質量部を含む表層(袋内側)とをこの順に備え、表層(袋外側)、中間層、表層(袋内側)の厚みはそれぞれ8μm、24μm、8μm(合計40μm)である積層体。
〔測定及び評価〕
(二酸化炭素濃度、酸素濃度)
CheckPoint3(MOCON-DANSENSOR)を用いて測定した。
(呼吸商)
呼吸商は、上述の(呼吸商)の項に記載の方法で測定した。
(アセトアルデヒド濃度)
アセトアルデヒド濃度は、半導体ガスセンサーを使用したガスクロマトグラフィー(NISSHA エフアイエス製、 型式:SGEA-P3-C)を用いて測定した。測定方法はシリンジによる手動ガス注入方式(試料量:5cc/回)であり、SGC測定解析ソフトウェアによる測定グラフ及び測定対象ガス濃度の表示を行った。
(変色比率)
保管前の青果物と保管後の青果物とを上部から撮像した画像について、ビジュアルアナライザー IRIS VA400(Alpha mos社製)を用いて、撮像した画像中の青果物の全面積に対する下記色番号が占める比率[%]を変色比率として測定した。
イチゴの赤黒着色評価について、ビジュアルアナライザー IRIS VA400(アルファー・モス・ジャパン株式会社製)を用いて、色番号「1296」(R:88、G:24、B:8)、色番号「1297」(R:88、G:24、B:24)、色番号「1313」(R:88、G:40、B:24)、色番号「1568」(R:104、G:40、B:8)、色番号「1808」(R:120、G:24、B:8)、色番号「1840」(R:120、G:56、B:8)、色番号「2096」(R:136、G:56、B:8)、及び色番号「2098」(R:136、G:56、B:40)が占める比率を評価した。
色番号「1296」、「1297」、「1313」、「1568」、「1808」、「1840」、「2096」、及び「2098」は、赤黒色を示し、イチゴの変色部分を表す。上記比率の和が大きいほど、イチゴの変色部分の比率が大きくなることを意味する。
マンゴーの黒赤着色評価について、ビジュアルアナライザー IRIS VA400(アルファー・モス・ジャパン株式会社製)を用いて、色番号「2099」(R:136、G:56、B:56)、色番号「2116」(R:136、G:72、B:72)、及び色番号「2370」(R:152、G:72、B:40)が占める割合を評価した。
色番号「2099」、「2116」及び「2370」は、黒赤色を示し、マンゴーの変色部分を表す。上記比率の和が大きいほど、マンゴーの変色部分の比率が大きくなることを意味する。
アボカドの緑色着色評価について、ビジュアルアナライザー IRIS VA400(アルファー・モス・ジャパン株式会社製)を用いて、色番号「1091」(R:72、G:72、B:56)が占める比率を評価した。
色番号「1091」は、緑色を示し、アボカドにおける変色部分以外の部分を表す。上記比率の和が大きいほど、アボカドの変色部分の比率が小さくなることを意味する。
得られた色の比率から変色比率変化を算出した。
イチゴの変色比率変化=(保管後のイチゴ画像の変色比率)-(保管前のイチゴ画像の変色比率)[%]
色番号:「1296」(R:88、G:24、B:8)、「1297」(R:88、G:24、B:24)、「1313」(R:88、G:40、B:24)、「1568」(R:104、G:40、B:8)、「1808」(R:120、G:24、B:8)、「1840」(R:120、G:56、B:80)、「2096」(R:136、G:56、B:8)、及び「2098」(R:136、G:56、B:40)
変色比率変化が大きいほど変色部分の増加量が大きいことを意味する。
マンゴーの変色比率変化=(保管後のマンゴー画像の変色比率)-(保管前のマンゴー画像の変色比率)[%]
色番号:「2099」(R:136、G:56、B:56)、色番号「2116」(R:136、G:72、B:72)、色番号「2370」(R:152、G:72、B:40)
変色比率変化が大きいほど変色部分の増加量が大きいことを意味する。
アボカドの変色比率変化=(保管後のアボカド画像の変色比率)-(保管前のアボカド画像の変色比率)[%]
色番号「1091」(R:72、G:72、B:56)
変色比率変化が大きいほど変色部分の増加量が大きいことを意味する。
つまりアボカドの場合、変色比率変化が大きいほど緑色部分の減少量が大きいことを意味し、変色比率変化が小さいほど緑色部分が維持されていることを意味する。
(食味指数)
食味指数は、包装体に包装したすべての青果物について、下記の表1に従って各食味について点数を付けて、すべての青果物の点数を合計した値を各食味の指数として算出した。各食味の点数範囲の中で、最も優れる点数は3である。
Figure 2023009996000013

(官能評価)
~見た目~
以下の方法により、青果物の見た目の評価を行った。
・ΔE*ab
ビジュアルアナライザー IRIS VA400(Alpha mos社製)を用いて実験前と実験後の青果物の写真を撮影し、それぞれのL*a*b*情報を抽出し、その色の差であるΔE*abを以下の式を用いて計算した。
ΔE*abの値が小さいほど色変化が少ないといえる。
Figure 2023009996000014
得られたΔE*abを用いて、以下の基準により青果物の見た目の評価を行った。
下記の基準の中で、最も優れるランクは1である。
〔基準〕
1:黒変なし。
2:全体ではないが、黒く変色している部分があった。
3:全体的に黒く変色していた。
~食味~
以下の基準により食味の評価を行った。
下記の基準の中で、最も優れるランクは1である。
〔基準〕
1:芳醇な香りがありおいしい。
2:香りは控えめ、味はややおいしい。
3:発酵臭がして味が悪い。
<実施例1~実施例3、比較例1>
〔保管試験の実施〕
保管試験を実施するために、イチゴ(品種:とちおとめ、質量:276g、個数17個)を用意した。また、表2に記載の鮮度保持包装部材を用いて袋を作製した。
〔包装体製造工程〕
表2に記載の鮮度保持包装部材を用いて作製した袋の中に、イチゴと、表2に記載の鮮度保持金属部材(総質量:表2に記載の質量)を入れた。そして、袋の上部を結束バンドによって縛って包装体を製造した。
包装体の容積は1500cmであった。
包装体における単位体積当たりのイチゴの質量は、0.184g/cmである。
〔保管工程〕
得られた包装体を、パレット上に配置し、表2に記載の平均温度にて保管庫で3日間保管した。
なお、保管に際して、鮮度保持金属部材の少なくとも一部は青果物と接している。
各種評価及び測定の結果を表2に示す。
Figure 2023009996000015

表2に示す通り、青果物と、2価の金属及び3価の金属の少なくとも一方を含む金属材料と、を鮮度保持包装部材で包装して包装体を製造する包装体製造工程と、前記包装体を製造した後40時間後の包装体内において、酸素濃度を0.1体積%~12.0体積%の範囲に、かつ、二酸化炭素濃度を3体積%~30体積%の範囲に保持して青果物を保管する保管工程と、を含み、前記保管工程において、前記青果物の呼吸商は0.5~2.0である青果物の鮮度保持方法を用いた実施例は、変色比率変化が低く、食味指数が高く、官能評価における見た目及び食味に優れていた。そのため、良好に青果物の鮮度を保持することができた。
また、実施例はアセトアルデヒド濃度が低いため、異臭が抑えられていると考えられる。
一方、金属材料を含まない比較例1は、変色比率変化が高く、食味指数が低く、官能評価における見た目及び食味に劣っていた。そのため、良好に青果物の鮮度を保持することができなかった。
また、比較例1はアセトアルデヒド濃度が高いため、異臭が抑えられていないと考えられる。
<実施例4、比較例2>
〔保管試験の実施〕
保管試験を実施するために、マンゴー(品種;アーウィン、質量:460g、個数1個)を用意した。また、表3に記載の鮮度保持包装部材を用いて袋を作製した。
〔包装体製造工程〕
上記表3に記載の鮮度保持包装部材を用いて作製した袋の中に、用意したマンゴーと、鮮度保持部材として銅リボンを入れた。そして、袋の上部を結束バンドによって縛り、マンゴーを包装することで包装体を製造した。
包装体の容積は500cmであった。
包装体における単位体積当たりのマンゴーの質量は、0.92g/cmである。
〔保管工程〕
得られた包装体を、パレット上に配置し、表3に記載の平均温度にて保管庫で8日間保管した。
なお、保管に際して、鮮度保持金属部材の少なくとも一部は青果物と接している。
各種評価及び測定の結果を表3に示す。
Figure 2023009996000016
表3に示す通り、青果物と、2価の金属及び3価の金属の少なくとも一方を含む金属材料と、を鮮度保持包装部材で包装して包装体を製造する包装体製造工程と、前記包装体を製造した後40時間後の包装体内において、酸素濃度を0.1体積%~12.0体積%の範囲に、かつ、二酸化炭素濃度を3体積%~30体積%の範囲に保持して青果物を保管する保管工程と、を含み、前記保管工程において、前記青果物の呼吸商は0.5~2.0である青果物の鮮度保持方法を用いた実施例は、変色比率変化が低く、官能評価における見た目及び食味に優れていた。そのため、良好に青果物の鮮度を保持することができた。
また、実施例はアセトアルデヒド濃度が低いため、異臭が抑えられていると考えられる。
一方、金属材料を含まない比較例2は、変色比率変化が高く、官能評価における見た目及び食味に劣っていた。そのため、良好に青果物の鮮度を保持することができなかった。
また、比較例3はアセトアルデヒド濃度が高いため、異臭が抑えられていないと考えられる。
<実施例5、比較例3>
〔保管試験の実施〕
保管試験を実施するために、アボカド(質量:170g、個数1個)を用意した。また、表4に記載の鮮度保持包装部材を用いて袋を作製した。
〔包装体製造工程〕
上記表4に記載の鮮度保持包装部材を用いて作製した袋の中に、用意したアボカドと、鮮度保持部材として銅リボンを入れた。そして、袋の上部を結束バンドによって縛り、アボカドを包装することで包装体を製造した。
包装体の容積は600cmであった。
包装体における単位体積当たりのアボカドの質量は、0.283g/cmである。
〔保管工程〕
得られた包装体を、パレット上に配置し、表4に記載の平均温度にて保管庫で6日間保管した。
なお、保管に際して、鮮度保持金属部材の少なくとも一部は青果物と接している。
各種評価及び測定の結果を表4に示す。
Figure 2023009996000017

表4に示す通り、青果物と、2価の金属及び3価の金属の少なくとも一方を含む金属材料と、を鮮度保持包装部材で包装して包装体を製造する包装体製造工程と、前記包装体を製造した後40時間後の包装体内において、酸素濃度を0.1体積%~12.0体積%の範囲に、かつ、二酸化炭素濃度を3体積%~30体積%の範囲に保持して青果物を保管する保管工程と、を含み、前記保管工程において、前記青果物の呼吸商は0.5~2.0である青果物の鮮度保持方法を用いた実施例は、変色比率変化が低く、官能評価における見た目及び食味に優れていた。そのため、良好に青果物の鮮度を保持することができた。
また、実施例はアセトアルデヒド濃度が低いため、異臭が抑えられていると考えられる。
一方、金属材料を含まない比較例3は、変色比率変化が高く、官能評価における見た目及び食味に劣っていた。そのため、良好に青果物の鮮度を保持することができなかった。
また、比較例3はアセトアルデヒド濃度が高いため、異臭が抑えられていないと考えられる。

Claims (15)

  1. 青果物と、2価の金属及び3価の金属の少なくとも一方を含む金属材料と、を鮮度保持包装部材で包装して包装体を製造する包装体製造工程と、
    前記包装体を製造した後40時間後の包装体内において、酸素濃度を0.1体積%~12.0体積%の範囲に、かつ、二酸化炭素濃度を3体積%~30体積%の範囲に保持して前記青果物を保管する保管工程と、
    を含み、
    前記保管工程において、前記青果物の呼吸商は0.5~2.0である青果物の鮮度保持方法。
  2. 前記金属材料が、銅、銅を含む合金、アルミニウム、及びアルミニウムを含む合金からなる群から選択される少なくとも1つを含む請求項1に記載の青果物の鮮度保持方法。
  3. 前記青果物の質量(g)に対する前記金属材料の質量(g)は、0.00005~0.02000である請求項1又は請求項2に記載の青果物の鮮度保持方法。
  4. 前記包装体の容積(cm)に対する前記金属材料の質量(g)は、0.1×10-4~10.0×10-4である請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の青果物の鮮度保持方法。
  5. 前記包装体の容積(cm)に対する前記金属材料の表面積(cm)は、0.5×10-4~15.0×10-3である請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の青果物の鮮度保持方法。
  6. 前記包装体製造工程は、前記青果物と、前記2価の金属及び3価の金属の少なくとも一方を含む金属材料を含む鮮度保持金属部材と、を前記鮮度保持包装部材で包装して前記包装体を製造する工程である請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の青果物の鮮度保持方法。
  7. 前記鮮度保持金属部材は、最表面に前記金属材料からなる金属層を含み、前記金属層の表面積が、前記鮮度保持金属部材の全表面積に対して、70%~100%である請求項6に記載の青果物の鮮度保持方法。
  8. 前記鮮度保持金属部材の少なくとも一部が前記青果物と接している請求項6又は請求項7に記載の青果物の鮮度保持方法。
  9. 前記鮮度保持包装部材は、二酸化炭素透過度が4,500cm/m・day・atm~45,000cm/m・day・atmであり、酸素透過度が1,000cm/m・day・atm~30,000cm/m・day・atmである請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の青果物の鮮度保持方法。
  10. 前記鮮度保持包装部材が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン及びポリエチレンテレフタレートからなる群から選択される少なくとも1つを含む高分子フィルムである請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の青果物の鮮度保持方法。
  11. 前記鮮度保持包装部材において、最大径50μm以上の孔が1mあたり1個以下である請求項1~請求項10のいずれか1項に記載の青果物の鮮度保持方法。
  12. 青果物と、2価の金属及び3価の金属の少なくとも一方を含む金属材料と、を鮮度保持包装部材と、を含み、
    前記青果物及び前記金属材料は、前記鮮度保持包装部材によって包装されている包装体。
  13. 2価の金属及び3価の金属の少なくとも一方を含む金属材料を含む鮮度保持金属部材。
  14. 前記金属材料からなる金属層と、前記金属層の片面に設けられた粘着層と、を含み、
    青果物鮮度保持用表示部材である請求項13に記載の鮮度保持金属部材。
  15. 青果物装飾用部材である請求項13に記載の鮮度保持金属部材。
JP2021113731A 2021-07-08 2021-07-08 青果物の鮮度保持方法、包装体及び鮮度保持金属部材 Pending JP2023009996A (ja)

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