JP2023008134A - 走行支援方法及び走行支援装置 - Google Patents

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正康 島影
Masayasu Shimakage
貴嗣 小田
Takashi Oda
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Abstract

【課題】目標車速の切替の際の加減速度の急変と目標車速への追従遅れを抑制する。【解決手段】現在の走行環境に基づいた第1目標車速プロファイルを生成すると共に将来の走行環境に基づいた第2目標車速プロファイルを生成し(S2)、第1、第2目標車速プロファイルそれぞれに応じた第1、第2目標加減速度を生成し(S3)、車速制御に用いる目標車速プロファイルを第1目標車速プロファイルから第2目標車速プロファイルに切り換える際に、第1、第2目標車速プロファイルの車速が将来等しくなる時刻までの時間である到達時間を算出し(S5)、到達時間に応じて第1、第2目標加減速度を重み付けすることにより、到達時間が減少するのに伴って第1目標加減速度から第2目標加減速度まで変化する目標加減速度を、到達時間が経過した時刻よりも遅い時刻に第2目標加減速度に到達するように算出する(S6、S7)。【選択図】図6

Description

本発明は、走行支援方法及び走行支援装置に関する。
下記特許文献1には、現在走行している第一区間における第一推奨車速と、次に走行する第二区間における第二推奨速度の大小を比較し、第二推奨速度が第一推奨速度より低い場合、第二区間に達した後に第二推奨速度に近づくように速度を制御する車両制御装置が記載されている。
国際公開第2019/021734号パンフレット
上記特許文献1のように目標車速を切り換えると、切替の際に目標加減速度が急変して車両挙動が不安定となる虞がある。この目標加減速度の急変を防止するために目標加減速度の変化率を制限すると、目標車速への追従遅れが発生する虞がある。
本発明は、従来技術のこのような問題点に着目してなされたものであり、目標車速の切替の際の目標加減速度の急変と目標車速への追従遅れを抑制することを目的とする。
本発明の一態様に係る走行支援方法では、自車両が走行する走行環境を検出し、検出した走行環境に基づいて、現在の走行環境に基づいた第1目標車速プロファイルを生成すると共に、将来の走行環境に基づいた第2目標車速プロファイルを生成し、第1目標車速プロファイルに応じた第1目標加減速度と第2目標車速プロファイルに応じた第2目標加減速度とを生成し、自車両の車速制御に用いる目標車速プロファイルを第1目標車速プロファイルから第2目標車速プロファイルに切り換える際に、現在時刻から、第1目標車速プロファイルの車速と第2目標車速プロファイルの車速とが将来等しくなる時刻までの時間である到達時間を算出し、到達時間に応じて第1目標加減速度と第2目標加減速度とを重み付けすることにより、到達時間が減少するのに伴って第1目標加減速度から第2目標加減速度まで変化する目標加減速度を、到達時間が経過した時刻よりも遅い時刻に第2目標加減速度に到達するように算出し、目標加減速度に基づいて自車両の加減速度を制御する。
本発明によれば、目標車速の切替の際の加減速度の急変と目標車速への追従遅れを抑制できる。
実施形態の走行支援装置を搭載する車両の概略構成の一例を示す図である。 (a)は目標車速プロファイルの切替の説明図であり、(b)は目標加減速度の補間の説明図であり、(c)は補間ゲインの一例を示す図である。 図1のコントローラの機能構成の一例のブロック図である。 加減速度指令調停部の機能構成の一例のブロック図である。 目標加減速度生成部の機能構成の一例のブロック図である。 実施形態の走行支援方法の一例のフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付し、重複する説明を省略する。各図面は模式的なものであり、現実のものとは異なる場合が含まれる。以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、下記の実施形態に例示した装置や方法に特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(構成)
自車両1は、自車両1の運転を支援する走行支援装置10を備える。走行支援装置10は、自車両1の周囲の走行環境を検出し、検出した走行環境に基づいて自車両1の走行を自動的に制御することにより、自車両1の走行を支援する。
例えば、走行支援装置10による自車両1の走行支援は、乗員(例えば運転者)が関与せずに自車両1を自動で運転する自律走行制御を含んでよい。また例えば、走行支援装置10による自車両1の走行支援は、自車両1の駆動力及び制動力の少なくとも1つを自動制御することを含んでもよい。
走行支援装置10は、測位装置11と、地図データベース12と、ナビゲーション装置13と、外界センサ14と、車両センサ15と、コントローラ16と、アクチュエータ17を備える。なお、図面において、地図データベースを「地図DB」と表記する。
測位装置11は、自車両1の現在位置を測定する。測位装置11は、例えば全地球型測位システム(GNSS)受信機を備えてよい。GNSS受信機は、例えば地球測位システム(GPS)受信機等であり、複数の航法衛星から電波を受信して自車両1の現在位置を測定する。
地図データベース12は、自動運転用の地図情報として好適な高精度地図データ(以下、単に「高精度地図」という。)を記憶してよい。高精度地図は、ナビゲーション用の地図データ(以下、単に「ナビ地図」という)よりも高精度の地図データである。
高精度地図が有する道路の情報は、道路単位の情報よりも詳細な車線単位の情報を含む。以下、高精度地図データに含まれる車線単位の情報を「車線情報」と表記することがある。
例えば、高精度地図は、車線情報として、車線基準線(例えば車線内の中央の線)上の基準点を示す車線ノードの情報と、車線ノード間の車線の区間態様を示す車線リンクの情報を含む。
高精度地図は更に、車線上又はその近傍に存在する停止線、標識、建物、電柱、縁石、横断歩道、建築物等の地物の種類及び位置座標と、地物の位置座標に対応する車線ノードの識別番号及び車線リンクの識別番号等の地物の情報を含む。
ナビゲーション装置13は、測位装置11により自車両1の現在位置を認識し、その現在位置における地図情報を地図データベース12から取得する。ナビゲーション装置13は、乗員が入力した目的地までの走行経路を設定し、この走行経路に従って乗員に経路案内を行う。
またナビゲーション装置13は、設定した走行経路の情報をコントローラ16へ出力する。自律走行制御を行う際に、コントローラ16は、ナビゲーション装置13が設定した走行経路に沿って走行するように自車両1を自動で運転する。
外界センサ14は、自車両1の周囲の走行環境についての様々な情報(走行環境情報)、例えば自車両1の周囲の物体を検出する。外界センサ14は、自車両1の周囲に存在する物体、自車両1と物体との相対位置、自車両1と物体との距離、物体が存在する方向等の自車両1の周囲環境を検出する。外界センサ14は、検出した走行環境の情報を走行環境情報としてコントローラ16に出力する。
例えば外界センサ14は、自車両1に対する自車両1周囲の他車両や物標の相対位置を検出する。ここで物標とは、例えば自車両1が走行する道路に設けられた信号機、路面上の線(車線区分線等)や、路肩の縁石、ガードレール等である。
外界センサ14は、例えばフルHD解像度のカラーカメラのような単眼のカメラを備えてよい。カメラは、自車両1の周囲環境の認識対象を含む画像を撮像し、その撮像画像を走行環境情報としてコントローラ16へ出力する。
また、外界センサ14は、レーザレンジファインダ(LRF)やレーダ、LiDAR(Light Detection and Ranging)のレーザレーダなどの測距装置を備えてよい。測距装置は、例えば、自車両周囲に存在する物体との相対距離と方向により定まる相対位置を検出する。測距装置は、検出した測距データを走行環境情報としてコントローラ16へ出力する。
車両センサ15は、自車両1から得られる様々な情報(車両情報)を検出する。車両センサ15には、例えば、自車両1の走行速度(車速)Vを検出する車速センサ、自車両1が備える各タイヤの回転速度を検出する車輪速センサ、自車両1の3軸方向の加速度(減速度を含む)を検出する3軸加速度センサ(Gセンサ)、操舵角(転舵角を含む)θsを検出する操舵角センサ、自車両1に生じる角速度を検出するジャイロセンサ、ヨーレイトγを検出するヨーレイトセンサ、自車両1のアクセルペダルの操作量αを検出するアクセルセンサと、運転者によるブレーキ操作量を検出するブレーキセンサが含まれる。
コントローラ16は、自車両1の走行支援制御を行う電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)である。自車両1の走行支援制御の際に、コントローラ16は周囲の走行環境に基づいて自車両1の走行を自動的に制御する。
コントローラ16は、プロセッサ20と、記憶装置21等の周辺部品とを含む。プロセッサ20は、例えばCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)であってよい。
記憶装置21は、半導体記憶装置や、磁気記憶装置、光学記憶装置等を備えてよい。記憶装置21は、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリを含んでよい。
以下に説明するコントローラ16の機能は、例えばプロセッサ20が、記憶装置21に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
なお、コントローラ16を、以下に説明する各情報処理を実行するための専用のハードウエアにより形成してもよい。
例えば、コントローラ16は、汎用の半導体集積回路中に設定される機能的な論理回路を備えてもよい。例えばコントローラ16はフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)等のプログラマブル・ロジック・デバイス(PLD:Programmable Logic Device)等を有していてもよい。
アクチュエータ17は、コントローラ16からの制御信号に応じて、自車両1のアクセル開度及びブレーキ装置を操作して、自車両1を駆動する駆動力又は自車両1を制動する制動力を発生させる。アクチュエータ17は、アクセル開度アクチュエータと、ブレーキ制御アクチュエータを備える。アクセル開度アクチュエータは、自車両1のアクセル開度を制御する。ブレーキ制御アクチュエータは、自車両1のブレーキ装置の制動動作を制御する。
また、アクチュエータ17は自車両1の操舵機構の操舵方向及び操舵量を制御するステアリングアクチュエータを備えもよい。アクチュエータ17はコントローラ16からの制御信号に応じて自車両1の操舵機構を操作してもよい。
次に、自車両1の走行支援制御の際におけるコントローラ16の加減速制御について説明する。
コントローラ16は、外界センサ14が出力する走行環境情報に基づいて自車両1の周囲の走行環境の情報を取得する。また、測位装置11により自車両1の現在位置を測定し、地図データベース12から自車両1の周囲の走行環境の情報を取得する。
コントローラ16は、自車両1の走行環境に基づいて、複数の目標車速プロファイルVr1(t)、Vr2(t)、…を生成する。また、これら目標車速プロファイルVr1(t)、Vr2(t)、…を各々時間微分して目標加減速度Ar1(t)、Ar2(t)、…を生成する。
例えばコントローラ16は、図2(a)の1点鎖線で示す第1目標車速プロファイルVr1(t)と2点鎖線で示す第2目標車速プロファイルVr2(t)を生成する。また、第1、第2目標車速プロファイルVr1(t)、Vr2(t)をそれぞれ時間微分して、図2(b)の1点鎖線で示す第1目標加減速度Ar1(t)と2点鎖線で示す第2目標加減速度Ar2(t)を生成する。
図2(a)の例の第1目標車速プロファイルVr1(t)は、車速が一定となる目標車速プロファイルである。例えばコントローラ16は、地図データベース12から取得した現在自車両1が走行している地点における走行路の制限速度(現在の走行環境)に基づいて、第1目標車速プロファイルVr1(t)を生成する。
図2(a)の例の第2目標車速プロファイルVr2(t)は、車速が減少する目標車速プロファイルである。例えばコントローラ16は、地図データベース12から取得した自車両1の前方の停止線の位置情報や、現在自車両1が走行している地点よりも前方の走行路の制限速度、あるいは外界センサ14が検出した自車両1の前方に存在する物体の位置(将来の走行環境)に基づいて、第2目標車速プロファイルVr2(t)を生成する。
なお本明細書では、第1、第2目標車速プロファイルVr1(t)、Vr2(t)のみ例示するが、コントローラ16が生成する目標車速プロファイルは2個に限定されない。コントローラ16は、走行環境に基づく様々な基準にしたがって3個以上の目標車速プロファイルを生成してよい。
なお、走行環境(現在の走行環境及び将来の走行環境)としては上述のように走行路の制限速度、停止線の位置情報、前方に存在する物体の位置に限定されず、例えば道路の幅員や渋滞情報など、速度変化が発生する環境要因を適宜採用することが可能である。
コントローラ16は、これら複数の目標車速プロファイルを調停して、これらの目標車速プロファイルの車速のうち最も低速の車速を目標車速として設定する。
図2(a)の例では、現在時刻tnでは第1目標車速プロファイルVr1(t)の方が第2目標車速プロファイルVr2(t)よりも低いため、第1目標車速プロファイルVr1(t)の車速が目標車速として選択される。
そして、将来の時刻t0において第1目標車速プロファイルVr1(t)と第2目標車速プロファイルVr2(t)とが等しくなり、その後は第2目標車速プロファイルVr2(t)の方が第1目標車速プロファイルVr1(t)よりも低くなる。したがって、第2目標車速プロファイルVr2(t)の車速が目標車速として選択される。すなわち、自車両1の車速制御に用いる目標車速プロファイルは、時刻t0において、第1目標車速プロファイルVr1(t)から第2目標車速プロファイルVr2(t)へと切り替わる。
以下、自車両1の車速制御に用いる目標車速プロファイルを第1目標車速プロファイルから第2目標車速プロファイルに切り換える際に、第1目標車速プロファイルVr1(t)と第2目標車速プロファイルVr2(t)とが等しくなる時刻t0を「切替時刻」と表記することがある。
ここで、細い実線に示すように、第1目標車速プロファイルVr1(t)の車速と第2目標車速プロファイルVr2(t)の車速のうち低い方を、単純に選択して目標車速に設定すると、切替時刻t0において目標加減速度が急激に変化することがある。このため、急激に変化する目標加減速度に基づいて自車両1の駆動力又は制動力を制御すると車両挙動が不安定となる虞がある。この目標加減速度の急変を防止するために目標加減速度の変化率を制限すると、目標車速への追従遅れが発生する虞がある。
そこでコントローラ16は、第1目標車速プロファイルの車速と第2目標車速プロファイルの車速とが将来等しくなる切替時刻t0よりも前の時刻tpから、切替時刻t0よりも後の時刻tfまでの期間において、第1目標加減速度と第2目標加減速度とを補間して目標加減速度を算出する。
図2(b)の太い実線は、第1目標加減速度と第2目標加減速度とを補間して求めたフィードフォワード目標加減速度Affを示す。また、図2(a)の太い実線は、時刻tpから時刻tfまでの期間の目標車速をフィードフォワード目標加減速度Affに基づいて生成した場合の目標車速プロファイルを示す。以下、フィードフォワード目標加減速度を「FF目標加減速度」と表記する。
第1目標加減速度と第2目標加減速度とを補間するために、コントローラ16は、現在時刻tnから切替時刻t0までの時間である到達時間tcを算出する。
コントローラ16は、到達時間tcに応じて第1目標加減速度と第2目標加減速度とを重み付けすることにより、到達時間tcが減少するのに伴って、時刻tpから時刻tfまでの期間で第1目標加減速度から第2目標加減速度まで変化する重み付け和を、FF目標加減速度Affとして算出する。
このように、切替時刻t0よりも前の時刻tpから切替時刻t0よりも後の時刻tfまでの期間において、第1目標加減速度と第2目標加減速度とを補間して求めたフィードフォワード目標加減速度Affに基づいて自車両1の加減速度を制御することにより、目標車速プロファイルの切替の際の目標加減速度の急激な変化を抑制できる。
また、目標車速プロファイルを切り替えるための加減速度の制御を、切替時刻t0よりも前の時刻tpから開始することにより、切替後の目標車速プロファイルへの追従遅れを抑制できる。
なお、図2(a)では、目標車速プロファイルVr1(t)、Vr2(t)、…を、各時刻における目標車速を示す時間-車速プロファイルとして生成する例を示したが、自車両1の走行距離と目標車速の関係を定める距離-車速プロファイルとして生成しても、同様にFF目標加減速度Affを生成できる。
以下、コントローラ16による自車両1の加減速制御をより詳しく説明する。図3を参照する。コントローラ16は、目標車速生成部30、車速指令調停部31、加減速度指令調停部32、目標加減速度生成部33及び車両制御部34として機能する。
目標車速生成部30は、外界センサ14が検出した自車両1の周囲の走行環境や、測位装置11が測定した自車両1の現在位置に基づいて地図データベース12から得た走行環境に基づいて、複数の目標車速プロファイルVr1(t)、Vr2(t)、…を生成する。また目標車速生成部30は、これら目標車速プロファイルVr1(t)、Vr2(t)、…を各々時間微分して目標加減速度Ar1(t)、Ar2(t)、…を生成する。
車速指令調停部31は、これら生成した複数の目標車速プロファイルVr1(t)、Vr2(t)、…を調停し、これらの目標車速プロファイルVr1(t)、Vr2(t)、…の現在時刻の車速のうち最も低速の車速を目標車速Vrとして設定する。
以下、車速指令調停部31によって、自車両1の車速制御に現在用いられている目標車速プロファイルが、第1目標車速プロファイルVr1(t)から第2目標車速プロファイルVr2(t)に切り替えられる場合について説明する。
加減速度指令調停部32は、目標車速プロファイルVr1(t)、Vr2(t)、…に基づいて、目標車速プロファイルの切替が将来発生するか否かを判定する。
第1目標車速プロファイルVr1(t)から第2目標車速プロファイルVr2(t)への切り替えが将来発生する場合、加減速度指令調停部32は、切替前後において、第1目標加減速度と第2目標加減速度とを補間する目標加減速度を、FF目標加減速度Affとして出力する。
図4は、加減速度指令調停部32の機能構成の一例のブロック図である。加減速度指令調停部32は、到達時間算出部40と、補間ゲイン算出部41と、目標加減速度補間部42を備える。
到達時間算出部40は、現在時刻tnから、第1目標車速プロファイルの車速と第2目標車速プロファイルの車速とが将来等しくなる切替時刻t0までの到達時間tcを算出する。
到達時間算出部40は、現在時刻の第1、第2目標車速プロファイルVr1(tn)、Vr2(tn)と、現在時刻の第1、第2目標加減速度Ar1、Ar2とに基づいて、到達時間tcを算出する。
例えば、第1目標車速プロファイルVr1(t)及び第2目標車速プロファイルVr2(t)が変数tの1次関数又は定数である場合には、次式(1)に基づいて到達時間tcを算出できる。
tc=(Vr1(tn)-Vr2(tn))/(Ar2-Ar1) …(1)
第1目標車速プロファイルVr1(t)及び第2目標車速プロファイルVr2(t)が非線形な関数(例えば変数tの2次関数)の場合にも、現在時刻の第1、第2目標車速プロファイルVr1(tn)、Vr2(tn)、現在時刻の第1、第2目標加減速度Ar1、Ar2に基づいて到達時間tcを算出できる。
到達時間算出部40は、経過時間tと、第1目標車速プロファイルVr1(t)、第2目標車速プロファイルVr2(t)のマップに基づいて到達時間tcを求めてもよい。
補間ゲイン算出部41は、到達時間tcに応じた重み付け係数である補間ゲインKを算出する。
例えば補間ゲイン算出部41は、図2(c)に示す特性のマップを設定して、このマップから補間ゲインKを取得してよい。
到達時間tcの値が、切替時刻t0よりも前の所定時刻tpと切替時刻t0との間の時間差t0-tpよりも大きい場合(すなわち、現在時刻tnが時刻tpより前の時刻である場合)には、補間ゲインKの値は0である。
到達時間tcの値が、切替時刻t0よりも後の所定時刻tfと切替時刻t0との間の時間差t0-tf(<0)よりも小さい場合(すなわち、現在時刻tnが時刻tfより後の時刻である場合)には、補間ゲインKの値は1である。
到達時間tcの値がt0-tpから、t0-tfまで変化すると(すなわち、現在時刻tnが時刻tpから時刻tfへ変化すると)補間ゲインKの値は0から1まで変化する。
図4を参照する。目標加減速度補間部42は、補間ゲインKに基づいて現在時刻の第1目標加減速度Ar1、第2目標加減速度Ar2を重み付けした重み付け和を、FF目標加減速度Affとして出力する。
具体的には、次式(2)に基づいてFF目標加減速度Affを算出する。
Aff=(1-K)×Ar1+K×Ar2 …(2)
図2(b)の太い実線に、FF目標加減速度Affの一例を示す。上式(2)に基づいてFF目標加減速度Affを算出することにより、FF目標加減速度Affは、所定時刻tpから時刻tfに亘って第1目標加減速度Ar1から第2目標加減速度Ar2まで徐変する。
ここで、例えば補間ゲイン算出部41は、所定時刻tpと切替時刻t0との時間差t0-tpが次式(3)のTprevとなるように補間ゲインKの特性を設定してよい。
Tprev=(Ar2-Ar1)/J …(3)
式(3)において、Jは最大許容ジャークに応じて設定した定数であり、Ar1、Ar2は切替時刻t0における第1目標加減速度及び第2目標加減速度である。
また、補間ゲイン算出部41は、切替時刻t0も後の時刻となるように所定時刻tfを適宜設定する。
所定時刻tp、tfをこのように設定することにより、所定時刻tpから時刻tfまでの間のFF目標加減速度Affの時間変化を、最大許容ジャークに応じた定数Jよりも小さくできる。これにより、車両挙動の急激な変化を抑制できる。
また、切替時刻t0よりも前の時刻tpから、FF目標加減速度Affが第1目標加減速度から第2目標加減速度に変化し始めるので、FF目標加減速度Affの変化を緩やかにしても、切替時刻t0と所定時刻tfとの時間差を短く設定できる。このため、比較的早く目標速度を第2目標車速プロファイルVr2(t)に追従させることができる。
図3を参照する。目標加減速度生成部33は、車速指令調停部31が選択した目標車速Vrと現在の自車両の車速Vとの間の偏差に基づいてフィードバック目標加減速度Afbを算出する。以下、フィードバック目標加減速度を「FB目標加減速度」と表記することがある。目標加減速度生成部33は、FF目標加減速度AffとFB目標加減速度Afbに基づいて加減速度指令値Arを算出する。
例えば、目標加減速度生成部33は、次式(4)に基づいて加減速度指令値Arを算出してよい。
Ar=Aff+Afb
=(1-K)×Ar1+K×Ar2-Kfb×(Vr-V) …(4)
図5は、目標加減速度生成部33の機能構成の一例のブロック図である。目標加減速度生成部33は、減算器50と、ゲイン乗算部51と、加算器52を備える。
減算器50は、車速指令調停部31が選択した目標車速Vrと現在の自車両の車速Vとの間の偏差(Vr-V)を算出する。ゲイン乗算部51は、所定のゲイン(-Kfb)と偏差(Vr-V)との積Kfb×(Vr-V)をFB目標加減速度Afbとして算出する。加算器52は、FF目標加減速度AffとFB目標加減速度Afbとの和を、加減速度指令値Arとして算出する。
図3を参照する。車両制御部34は、加減速度指令値Arに基づいてアクチュエータ17のアクセル開度アクチュエータ又はブレーキ制御アクチュエータを制御することにより、自車両1の車輪に駆動力又は制動力を発生させる。
(動作)
次に、図6を参照して、実施形態の走行支援方法の一例を説明する。
ステップS1において外界センサ14は、自車両1の周囲の走行環境を検出する。また、コントローラ16は、地図データベース12から自車両1の周囲の走行環境の情報を取得する。
ステップS2において目標車速生成部30は、走行環境に基づいて複数の目標車速プロファイルVr1(t)、Vr2(t)、…を生成する。
ステップS3において目標車速生成部30は、目標車速プロファイルVr1(t)、Vr2(t)、…をそれぞれ微分して目標加減速度Ar1(t)、Ar2(t)、…を生成する。
ステップS4において加減速度指令調停部32は、目標車速プロファイルの切替が発生するか否かを判定する。目標車速プロファイルの切替が発生する場合(ステップS4:Y)に処理はステップS5へ進む。目標車速プロファイルの切替が発生しない場合(ステップS4:N)に処理はステップS8へ進む。
以下、切替前の目標車速プロファイルを第1目標車速プロファイルVr1(t)とし、切替後の目標車速プロファイルを第2目標車速プロファイルVr2(t)とする。
ステップS5において到達時間算出部40は、現在時刻tnから、第1目標車速プロファイルの車速と第2目標車速プロファイルの車速とが将来等しくなる切替時刻t0までの到達時間tcを算出する。
ステップS6において補間ゲイン算出部41は、到達時間tcに応じた補間ゲインKを算出する。
ステップS7において目標加減速度補間部42は、補間ゲインKに基づいて現在時刻の第1目標加減速度Ar1、第2目標加減速度Ar2を重み付けした重み付け和を、FF目標加減速度Affとして算出する。その後に処理はステップS9へ進む。
ステップS8において加減速度指令調停部32は、現在の目標加減速度をFF目標加減速度Affに設定する。その後に処理はステップS9へ進む。
ステップS9において目標加減速度生成部33は、現在の目標車速Vrと現在の自車両の車速Vとの間の偏差と、FF目標加減速度Affとに基づいて加減速度指令値Arを算出する。
ステップS10において車両制御部34は、加減速度指令値Arに基づいてアクチュエータ17を制御することにより、自車両1の車輪に駆動力又は制動力を発生させる。その後に処理は終了する。
(実施形態の効果)
(1)外界センサ14は、自車両1が走行する走行環境を検出する。コントローラ16は、検出した前記走行環境に基づいて、現在の走行環境に基づいた第1目標車速プロファイルを生成すると共に、将来の走行環境に基づいた第2目標車速プロファイルを生成し、第1目標車速プロファイルに応じた第1目標加減速度と第2目標車速プロファイルに応じた第2目標加減速度とを生成し、自車両1の車速制御に用いる目標車速プロファイルを第1目標車速プロファイルから第2目標車速プロファイルに切り換える際に、現在時刻から、第1目標車速プロファイルの車速と第2目標車速プロファイルの車速とが将来等しくなる時刻までの時間である到達時間を算出し、到達時間に応じて第1目標加減速度と第2目標加減速度とを重み付けすることにより、到達時間が減少するのに伴って第1目標加減速度から第2目標加減速度まで変化する目標加減速度を、到達時間が経過した時刻よりも遅い時刻に第2目標加減速度に到達するように算出し、目標加減速度に基づいて自車両1の加減速度を制御する。
これにより、目標車速プロファイルの切り替え時の目標加減速度を、切替前後の第1目標加減速度と第2目標加減速度とを補間して求めることができる。このため、目標加減速度の急激な変化を抑制できる。また、目標車速プロファイルを切り替えに伴う加減速度の制御を目標車速プロファイルの切替前から開始することにより、切り替え後の目標車速プロファイルへの追従遅れを抑制できる。
(2)コントローラ16は、到達時間が経過した時刻における第1目標加減速度と第2目標加減速度との差分を最大許容ジャークに応じた定数で除した除算結果に基づいて、上記の重み付けにおいて第1目標加減速度の重みが減少し第2目標加減速度の重みが増加し始める到達時間を設定してよい。
これにより、第1目標車速プロファイルから第2目標車速プロファイルに切り換える際に発生するジャークを最大許容ジャーク以下に制限して、自車両1の急激な車両挙動を抑制できる。
(3)コントローラ16は、第1目標車速プロファイル上の現在時刻の車速と、第2目標車速プロファイル上の現在時刻の車速と、現在時刻の第1目標加減速度と、現在時刻の第2目標加減速度と、に基づいて到達時間を算出してよい。
これにより、第1目標加減速度と第2目標加減速度とを容易に補間することができる。
(4)コントローラ16は、第1目標加減速度と第2目標加減速度とを重み付ける重み付け係数を、到達時間と重み付け係数との関係を定めたマップから求めてもよい。
これにより、到達時間に応じた重み付け係数を容易に設定できる。
(5)コントローラ16は、第1目標車速プロファイル及び第2目標車速プロファイルのうちの現在時刻の目標車速のうち小さい方と自車両1の車速との間の偏差と、目標加減速度と、に基づいて加減速度指令値を算出し、加減速度指令値に基づいて自車両1の加減速度を制御してよい。
これにより、自車両1の加減速度が加減速度指令値に近づき、自車両1の車速が目標車速に近づくように自車両1の加減速度を制御できる。
1…自車両、10…走行支援装置、11…測位装置、12…地図データベース、13…ナビゲーション装置、14…外界センサ、15…車両センサ、16…コントローラ、17…アクチュエータ、20…プロセッサ、21…記憶装置、30…目標車速生成部、31…車速指令調停部、32…加減速度指令調停部、33…目標加減速度生成部、34…車両制御部、40…到達時間算出部、41…補間ゲイン算出部、42…目標加減速度補間部、50…減算器、51…ゲイン乗算部、52…加算器

Claims (6)

  1. 自車両が走行する走行環境を検出し、
    検出した前記走行環境に基づいて、現在の走行環境に基づいた第1目標車速プロファイルを生成すると共に、将来の走行環境に基づいた第2目標車速プロファイルを生成し、
    前記第1目標車速プロファイルに応じた第1目標加減速度と前記第2目標車速プロファイルに応じた第2目標加減速度とを生成し、
    前記自車両の車速制御に用いる目標車速プロファイルを前記第1目標車速プロファイルから前記第2目標車速プロファイルに切り換える際に、現在時刻から、前記第1目標車速プロファイルの車速と前記第2目標車速プロファイルの車速とが将来等しくなる時刻までの時間である到達時間を算出し、
    前記到達時間に応じて前記第1目標加減速度と前記第2目標加減速度との重み付けをすることにより、前記到達時間が減少するのに伴って前記第1目標加減速度から前記第2目標加減速度まで変化する目標加減速度を、前記到達時間が経過した時刻よりも遅い時刻に前記第2目標加減速度に到達するように算出し、
    前記目標加減速度に基づいて前記自車両の加減速度を制御する、ことを特徴とする走行支援方法。
  2. 前記到達時間が経過した時刻における前記第1目標加減速度と前記第2目標加減速度との差分を最大許容ジャークに応じた定数で除した除算結果に基づいて、前記重み付けにおいて前記第1目標加減速度の重みが減少し前記第2目標加減速度の重みが増加し始める前記到達時間を設定することを特徴とする請求項1に記載の走行支援方法。
  3. 前記第1目標車速プロファイル上の現在時刻の車速と、前記第2目標車速プロファイル上の現在時刻の車速と、現在時刻の第1目標加減速度と、現在時刻の第2目標加減速度と、に基づいて前記到達時間を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の走行支援方法。
  4. 前記第1目標加減速度と前記第2目標加減速度とを重み付ける重み付け係数を、前記到達時間と前記重み付け係数との関係を定めたマップから求めることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の走行支援方法。
  5. 前記第1目標車速プロファイル及び前記第2目標車速プロファイルの現在時刻の目標車速のうち小さい方と前記自車両の車速との間の偏差と、前記目標加減速度と、に基づいて加減速度指令値を算出し、
    前記加減速度指令値に基づいて前記自車両の加減速度を制御する、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の走行支援方法。
  6. 自車両が走行する走行環境を検出するセンサと、
    検出した前記走行環境に基づいて、現在の走行環境に基づいた第1目標車速プロファイルを生成すると共に将来の走行環境に基づいた第2目標車速プロファイルを生成し、前記第1目標車速プロファイルに応じた第1目標加減速度と前記第2目標車速プロファイルに応じた第2目標加減速度とを生成し、前記自車両の車速制御に用いる目標車速プロファイルを前記第1目標車速プロファイルから前記第2目標車速プロファイルに切り換える際に、現在時刻から、前記第1目標車速プロファイルの車速と前記第2目標車速プロファイルの車速とが将来等しくなる時刻までの時間である到達時間を算出し、前記到達時間に応じて前記第1目標加減速度と前記第2目標加減速度とを重み付けすることにより、前記到達時間が減少するのに伴って前記第1目標加減速度から前記第2目標加減速度まで変化する目標加減速度を、前記到達時間が経過した時刻よりも遅い時刻に前記第2目標加減速度に到達するように算出し、前記目標加減速度に基づいて前記自車両の加減速度を制御するコントローラと、
    を備えることを特徴とする走行支援装置。
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