JP2023005991A - 凍土膨張圧吸収体と凍土形成方法 - Google Patents

凍土膨張圧吸収体と凍土形成方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2023005991000001
【課題】凍結工法の適用に際して、地中構造物に作用し得る凍土膨張圧を抑制もしくは抑止することのできる凍土膨張圧吸収体と凍土形成方法を提供する。
【解決手段】凍土膨張圧吸収体50は、地盤G内に存在する地中構造物10の周囲の凍結領域FAにおいて、地中構造物10と地盤Gが凍結されてなる凍土60との間の緩衝層に設けられて、凍土60の形成過程における凍土膨張圧を吸収し、水よりも低い氷点を有している。また、凍土形成方法は、地中構造物10の周囲の凍結領域FAにおいて、水よりも低い氷点を有していて、凍土60の形成過程における凍土膨張圧を吸収する、凍土膨張圧吸収体50とからなる緩衝層を形成するA工程と、凍土膨張圧吸収体50にて凍土60の形成過程における凍土膨張圧を吸収させながら、凍結領域FAに凍土60を形成するB工程とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、凍土膨張圧吸収体と凍土形成方法に関する。
シールド工事や推進工事において、シールドトンネルや推進トンネル等のトンネル同士の地中接合や、掘進機のテールブラシ(テールシール)の地中交換、あるいは、テール構造の地中換装などを行うに際し、掘進機の周囲に凍土を形成する凍結工法が補助工法として適用される場合がある。
凍結工法において、シールドトンネルや推進トンネル、掘進機等の地中構造物に対して、凍土が形成される過程で生じる凍土膨張圧が作用すると、地中構造物が破損に至り得ることから、凍結工法の適用に際して地中構造物に作用し得る凍土膨張圧を抑制もしくは抑止できる方策が望まれている。
ここで、特許文献1には、確実に凍土膨張圧を制御でき、工期短縮を可能にした凍結工法が提案されている。具体的には、凍結運転開始から所定領域の凍土が連続的に繋がって止水性能が確保された段階と、必要な凍土厚の凍土壁が造成されて強度性能が確保された段階との間の任意のタイミングで、凍土壁に対して内側の領域の一部の地盤を先行掘削する凍結工法である。
この凍結工法では、止水に必要な厚みの凍土壁が造成されるまでの過程で掘進機等の地中構造物に凍土膨張圧が作用することになり、上記するように地中構造物に作用し得る凍土膨張圧を抑制することは難しい。
一方、特許文献2には、凍結領域の凍土膨張圧(ここでは凍結膨張圧)による立坑壁体等の既存構造物の応力増加を防止する、凍結膨張圧低減構造体が提案されている。具体的には、凍結予定領域と既存構造物との間の地盤内に構築され、凍結予定領域が凍結膨張した際に、その一部が塑性変形して膨張圧を吸収し、既存構造物の付加応力の増加を阻止するようにした、変形吸収壁からなる凍結膨張圧低減構造体である。
特開2017-133163号公報 特開平9-279985号公報
特許文献2に記載の凍結膨張圧低減構造体を形成する変形吸収壁は、ビーズ混合処理土を地盤内に充填して造成した壁体構造であり、ビーズ混合処理土は、現地発生土に発泡ビーズを混合したものであるとしている。
そのため、凍結管による地盤の凍結の際に、ビーズ混合処理土を形成する現地発生土の凍結を発泡ビーズが抑制する機序が不明であり、現地発生土が凍結する恐れは依然としてあることから、地中構造物に作用し得る凍土膨張圧を抑制する効果を有するか否かに関して定かでない。
本発明は、凍結工法の適用に際して、地中構造物に作用し得る凍土膨張圧を抑制もしくは抑止することのできる凍土膨張圧吸収体と凍土形成方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成すべく、本発明による凍土膨張圧吸収体の一態様は、
地盤内に存在する地中構造物の周囲の凍結領域において、該地中構造物と地盤が凍結されてなる凍土との間の緩衝層に設けられて、凍土の形成過程における凍土膨張圧を吸収する、凍土膨張圧吸収体であって、
水よりも低い氷点を有していることを特徴とする。
本態様によれば、水よりも低い氷点(もしくは凝固点)を有している凍土膨張圧吸収体が地中構造物の周囲の緩衝層に設けられ、凍結管により地盤の凍結領域が凍結した際に、未だ凍結していない凍土膨張圧吸収体が収容される緩衝層が地中構造物の周囲に存在することにより、未凍結で変形性能を有する凍土膨張圧吸収体がその周囲において凍土が形成される過程で作用する凍土膨張圧を効果的に吸収し、地中構造物に作用し得る凍土膨張圧を抑制もしくは抑止することが可能になる。
ここで、本態様の凍土膨張圧吸収体が収容される緩衝層が周囲に設けられる地中構造物としては、既述するように、シールドトンネルや推進トンネル、シールド工法や推進工法に適用される掘進機等が挙げられる。例えば、地中構造物の内部からウォータージェット等により、地中構造物の周囲の所定範囲に亘り所定厚の緩衝層用の空間を形成し、この空間に対して地中構造物の内部から変形性能のある凍土膨張圧吸収体を充填することにより、地中構造物の周囲の凍結領域において、所定範囲に亘る所定厚の緩衝層を形成することができる。
また、本発明による凍土膨張圧吸収体の他の態様は、
主剤と、変質防止剤とを有するA液と、B液とが混合されている、二液混合剤であり、
前記A液は、主剤と、変質防止剤とを有し、
前記主剤は、水と、塩化カルシウムと、セルロース系水溶性高分子剤とを含み、
前記変質防止剤は、水と、有機窒素化合物とを含み、
前記B液は、水と、高分子架橋剤とを含んでいることを特徴とする。
本態様によれば、上記所定成分のA液とB液とが混合されている、二液混合剤によって形成されていることにより、水よりも低い氷点を有し、適度な変形性能を有する凍土膨張圧吸収体を形成できることが実証されている。
また、本発明による凍土形成方法の一態様は、
地盤内に存在する地中構造物の周囲の凍結領域に凍土を形成する、凍土形成方法であって、
前記地中構造物の周囲の前記凍結領域において、水よりも低い氷点を有していて、凍土の形成過程における凍土膨張圧を吸収する、凍土膨張圧吸収体からなる緩衝層を形成する、A工程と、
前記凍土膨張圧吸収体にて凍土の形成過程における凍土膨張圧を吸収させながら、前記凍結領域に前記凍土を形成する、B工程と、を有することを特徴とする。
本態様によれば、水よりも低い氷点を有している凍土膨張圧吸収体が収容された緩衝層を地中構造物の周囲に設けることにより、凍結管により地盤の凍結領域が凍結した際に、未凍結で変形性能を有する凍土膨張圧吸収体が地中構造物の周囲に存在することから、凍土が形成される過程で生じる凍土膨張圧を凍土膨張圧吸収体が効果的に吸収し、地中構造物に作用し得る凍土膨張圧を抑制もしくは抑止することが可能になる。
ここで、A工程では、地中構造物の周囲の凍結領域において、複数の厚みの異なる緩衝層を形成してもよい。地中構造物の周囲の凍結領域における凍土の厚み(設計凍土厚)が場所ごとに相違する場合に、凍土の厚みに応じて凍土膨張圧も変化し得ることから、場所ごとに相違する設計凍土厚(による凍土膨張圧)に応じた層厚の緩衝層を形成することにより、凍土の厚みの相違に起因する場所ごとに異なる凍土膨張圧を、場所に応じた複数の厚みを有する緩衝層が効果的に吸収することが可能になる。
また、本発明による凍土形成方法の他の態様において、
前記B工程において、前記緩衝層に前記凍土膨張圧が作用し、該緩衝層の圧力が、前記地中構造物へ影響を与える圧力となる前の段階で、前記凍土膨張圧吸収体を該地中構造物の内部に回収することを特徴とする。
本態様によれば、凍土の形成過程における凍土膨張圧の作用によって緩衝層の圧力が地中構造物へ影響を与える圧力となる前の段階で、凍土膨張圧吸収体を地中構造物の内部に回収することにより、緩衝層から作用する圧力によって地中構造物が破損等することを効果的に防止できる。
また、本発明による凍土形成方法の他の態様は、
前記B工程の後に、前記地中構造物の内部から前記凍土膨張圧吸収体を凍結させる、C工程をさらに有することを特徴とする。
本態様によれば、B工程にて凍土が形成され、凍土膨張圧が地中構造物に作用する恐れが無くなった後に、C工程において、地中構造物の内部から例えば貼付け凍結管等を利用して凍土膨張圧吸収体を凍結させることにより、地中構造物の周囲に沿って流れる地下水の止水性を高めることができる。
例えば、緩衝層を形成するA工程に先んじて、地中構造物の周囲であって、かつ凍結領域の外側に、例えば薬液注入等によって予め止水層を造成しておき、地下水が地中構造物の周囲に沿って凍結領域に浸入するのを止水層にて防止した後に、A工程にて緩衝層を形成するのが好ましい。この際、地中構造物の周囲の凍結領域の内部には止水対策が講じられていないことから、当該領域への地下水の浸入の可能性があるため、C工程において、地中構造物の周囲の凍結領域に存在する凍土膨張圧吸収体を凍結させることにより、薬液注入等による止水層と、凍結した凍土膨張圧吸収体による止水層とにより、地中構造物の周囲における止水性が一層高められる。
また、本発明による凍土形成方法の他の態様は、
前記B工程の後に、前記地中構造物の内部に前記凍土膨張圧吸収体を回収し、前記緩衝層の空間に、水、もしくは氷点が水に近い物質を収容し、前記地中構造物の内部から前記水もしくは前記氷点が水に近い物質を凍結させる、D工程をさらに有することを特徴とする。
本態様によれば、B工程にて凍土が形成され、凍土膨張圧が地中構造物に作用する恐れが無くなった後に、D工程において、地中構造物の内部に凍土膨張圧吸収体を回収してそれまで緩衝層が存在していた空間を空洞にし、この空間に、水、もしくは氷点が水に近い物質であるベントナイトや裏込め注入材等を収容し、地中構造物の内部から例えば貼付け凍結管等を利用して水やベントナイト等を凍結させることにより、地中構造物の周囲に沿って流れる地下水の止水性を高めることができる。
また、本発明による凍土形成方法の他の態様は、
前記B工程において、凍土の過度な形成、もしくは、前記凍土膨張圧吸収体の凍結が確認された際に、前記地中構造物の内部から前記凍土の一部もしくは凍結した前記凍土膨張圧吸収体を切削して圧力解放を行い、前記凍結領域に対して新たに前記凍土膨張圧吸収体を形成することを特徴とする。
本態様によれば、B工程において、凍土の過度な形成や凍土膨張圧吸収体の凍結が確認された際に、地中構造物の内部から凍土の一部や凍結した凍土膨張圧吸収体を切削して圧力解放を行い、凍結領域に対して新たに凍土膨張圧吸収体を形成することにより、これらの緊急事態においても地中構造物への凍土膨張圧の作用を抑制もしくは抑止することができる。
例えば、探針棒を地中構造物からその背面の地盤(地山)に突き刺すことにより、その突き刺し深度に応じた凍土の膨張量を特定することで、凍土の成長(地中構造物と凍土の離間)を地中構造物の内部に居ながら確認することができる。
ここで、「凍土の過度な形成」とは、凍土膨張圧が地中構造物に影響し得る程度まで凍土が成長することや、凍土膨張圧を受けた凍土膨張圧吸収体から地中構造物に作用する圧力が地中構造物に影響し得る程度まで凍土が成長することを意味している。地中構造物の背面(地盤に対向する面)に設置されている圧力計や上記探針棒等による凍土の膨張量の計測や反力計測により、地中構造物に影響し得る圧力に関して予め設定している圧力閾値を計測値が超えそうな段階で、地中構造物の内部から凍土の一部や凍結した凍土膨張圧吸収体を切削して圧力解放を行う。例えば、ウォータージェットを用いて凍土の一部等の切削を行うことができる。
また、本発明による凍土形成方法の他の態様は、
前記C工程もしくは前記D工程の後に、前記地中構造物の内部から少なくとも前記緩衝層に亘って作業空間を形成し、該作業空間内で作業を行うE工程をさらに有することを特徴とする。
本態様によれば、C工程もしくはD工程により、掘進機等の地中構造物の周囲の凍結領域を確実に止水した後、E工程において、地中構造物の内部から少なくとも緩衝層に亘って作業空間を形成することにより、作業空間をドライ空間にでき、高い安全性の下で、例えばテールブラシの地中交換やテール構造の地中換装などを行うことができる。ここで、「少なくとも緩衝層に亘って作業空間を形成する」とは、緩衝層を切削等して作業空間を形成することの他、緩衝層のさらに背面の凍土の一部まで切削等して作業空間を形成することを含む意味である。
また、本発明による凍土形成方法の他の態様は、
前記E工程の後に、前記緩衝層に収容されている、前記凍土膨張圧吸収体、もしくは、前記水、もしくは、前記氷点が水に近い物質を前記地中構造物の内部に回収し、該地中構造物の周囲の地盤の地盤強度と同等以上の強度の裏込め材を前記緩衝層の空間に充填する、F工程をさらに有することを特徴とする。
本態様によれば、E工程における地中作業の後、緩衝層から本来的には強度の低い凍土膨張圧吸収体や水等を地中構造物の内部に回収して緩衝層が存在していた空間を空洞にし、この空間に対して、地中構造物の周囲の地盤の地盤強度と同等以上の強度の裏込め材を充填する(埋め戻す)ことにより、地中構造物の周囲において、例えば地震時に地中構造物に影響を与え得る低強度エリアが存在することを防止できる。
また、本発明による凍土形成方法の他の態様において、
前記地中構造物は、シールド工法もしくは推進工法にて適用される掘進機であり、
前記A工程では、
前記掘進機の内部からウォータージェットにより、緩衝層用空間を形成し、該緩衝層用空間に前記凍土膨張圧吸収体を充填して前記緩衝層を形成する、もしくは、
前記掘進機の掘進過程で、該掘進機のカッタヘッドの側面からコピーカッタを張り出して緩衝層用空間を形成し、該緩衝層用空間に前記凍土膨張圧吸収体を充填して前記緩衝層を形成することを特徴とする。
本態様によれば、A工程において、地中構造物である掘進機の内部からウォータージェットにより緩衝層用空間を形成する、もしくは、掘進機の掘進過程で掘進機のカッタヘッドの側面からコピーカッタを張り出して緩衝層用空間を形成することにより、所望する緩衝層形成範囲に対して、所望厚みの緩衝層用空間を高い精度で形成することができる。
本発明の凍土膨張圧吸収体と凍土形成方法によれば、凍結工法の適用に際して、地中構造物に作用し得る凍土膨張圧を抑制もしくは抑止することができる。
実施形態に係る凍土形成方法の一例を示す工程図であって、掘進機を掘進方向に沿って切断した縦断面図である。 図1のII-II矢視図であって、掘進機の前方の周囲に造成された止水層の正面図である。 図1のIII部の拡大図である。 図1に続いて、実施形態に係る凍土形成方法の一例を示す工程図である。 図4のV-V矢視図であって、掘進機の周囲に形成された緩衝層の正面図である。 図4のVI部の拡大図である。 図4に続いて、実施形態に係る凍土形成方法の一例を示す工程図である。 図7のVIII-VIII矢視図であって、掘進機の周囲に形成された凍土の正面図である。 図7のIX部の拡大図である。 図7に続いて、実施形態に係る凍土形成方法の一例を示す工程図である。 図10に続いて、実施形態に係る凍土形成方法の一例を示す工程図である。 凍土膨張圧吸収体の氷点測定試験の結果を示す図である。
以下、実施形態に係る凍土形成方法と、凍土形成方法に適用される実施形態に係る凍土膨張圧吸収体について、添付の図面を参照しながら説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
[実施形態に係る凍土形成方法と凍土膨張圧吸収体]
図1乃至図11を参照して、実施形態に係る凍土形成方法の一例と、凍土形成方法に適用される実施形態に係る凍土膨張圧吸収体の一例について説明する。ここで、図1,図4,図7、図10、及び図11は順に、実施形態に係る凍土形成方法の一例を示す工程図である。
図示する地中構造物は、シールド工法にて適用される掘進機10(シールド掘進機)と施工されるシールドトンネルの一部であり、以下の説明では、地中Gにおいて、掘進機10のテールブラシの一部を交換する際に、補助工法として凍結工法を適用する際の凍土形成方法について説明する。尚、地中構造物は、図示例の掘進機以外にも、推進工法に適用される掘進機や推進工法において地中に施工される推進トンネル、各種公共施設やビル等の地下構造体などであってもよく、その周囲に凍結工法が適用される際に実施形態の凍土形成方法と凍土膨張圧吸収体が適用できる。
図1乃至図3に示すように、掘進方向に延設するセグメントトンネルを施工する過程で、例えば延長の長いセグメントトンネルの施工途中において、地中Gにてテールブラシ15の交換を行う。
ここで、掘進機10は、掘進方向前方にあるカッタヘッド11と、カッタヘッド11の掘進方向後方に延設する鋼殻12とを有し、鋼殻12の内部には、掘進機10を用いて地中Gにセグメントをリング状に組み付けるエレクタ装置18、セグメントリングに反力を取って掘進機10を掘進させるシールドジャッキ13、カッタヘッド11を介してバルクヘッド17の内部に取り込まれた土砂を掘進方向後方へ搬送するスクリューコンベア14等が装備されている。
カッタヘッド11には、その側面11aから不図示のコピーカッタが出入り自在に設けられており、以下で説明する緩衝層用空間40を形成するに当たり、緩衝層用空間40の造成位置よりも掘進方向手前から、コピーカッタが所望する緩衝層用空間40の厚みに相当する張り出し長だけ張り出した状態で掘進機10が掘進することにより、掘進方向に所定の範囲で、かつ所定厚の緩衝層用空間40を造成することができる。
鋼殻12の後方外周には、セグメントリングの外周面に摺接して止水構造を形成するテールブラシ15が設けられており、図示例では、その一部を地中Gにて交換する際に凍結工法を適用するものである。
地中Gの所定位置において掘進機10の掘進を停止させた後、まず、テールブラシ15が交換される領域を凍土を形成する凍結領域FAとする。このテールブラシ15が交換される範囲は、図1に示すように鋼殻12の掘進方向のt1の長さ範囲であり、その後方の長さt2の範囲にあるテールブラシ15の交換は行わない。また、図2に示すように、掘進方向に直交する断面においては、断面円形の鋼殻12の下方の角度θ1の範囲をテールブラシ15の交換範囲とする。尚、断面円形の鋼殻12の全周(360度)に亘る範囲がテールブラシ15の交換範囲に設定されてもよい。
図示例のように、テールブラシ15が交換される範囲が断面環状の鋼殻12の所定角度θ1の範囲であっても、凍結領域FAは、掘進方向のt1の長さ範囲で、かつ断面環状の鋼殻12の全周(360度)に亘る範囲に設定される。
鋼殻12の周囲に凍土を形成するに当たり、掘進機10の外周面に沿って地下水が凍結領域FAに浸入することを抑制するべく、薬液注入を行う。より具体的には、掘進機10の鋼殻12から地中G内に薬液注入管21を張り出し、掘進方向で凍結領域FAを挟む位置に、図2に示すように環状の薬液止水層30A,30Bを造成する。
図1及び図3に示すように、薬液注入の前後において、鋼殻12から地中Gの凍結領域FAに対して凍結管22を張り出し、さらに、凍結管理のための測温計23を張り出し、凍土形成の準備を行う。また、鋼殻12の内部のうち、特にテール交換範囲t1やその後方の裏込め硬化体12aには、凍土の形成過程において背面地盤から鋼殻12等に作用する圧力を測定するためのひずみゲージ24が取り付けられている。
薬液注入施工後、凍結領域FAに凍土を形成する前の段階において、鋼殻12の外周の凍結領域FAの所定範囲(テール交換範囲t1を含む所定範囲)に緩衝層用空間40を施工する。
緩衝層用空間40の形成方法は、既述するように、掘進機10の掘進過程においてコピーカッタにて形成する方法や、掘進機10の内部からウォータージェットにより形成する方法がある。
次に、図4乃至図6に示すように、ウォータージェット等により形成された緩衝層用空間40に対して、掘進機10の内部から凍土膨張圧吸収体50を充填することにより緩衝層を形成する。
緩衝層形成範囲が鋼殻12の一部範囲(図2に示す角度θ1の範囲)であっても、図5に示すように、緩衝層用空間40は鋼殻12の全周に亘って形成し、掘進方向には、図4に示すように、テール交換範囲t1を含む長さt3の範囲に亘って形成する。ここで、図示例の長さt3の範囲は、テール交換範囲t1とその後方のテール残置範囲t2に加えて、テール交換範囲t1の前方の所定範囲に亘り設定される。
図示例は、テール交換範囲t1の全域において、例えば100mm程度の同一厚みの緩衝層50を形成しているが、テール交換範囲t1において、場所ごとに厚みの異なる緩衝層を形成してもよく、例えば、厚みが異なる3段もしくは4段の段状の緩衝層を形成してもよい。
図6に示すように、緩衝層50の長さ範囲において、鋼殻12の背面の複数箇所(図6では三箇所)と、その後方のセグメント12bの外側面には、ひずみゲージ24が設置されている。より具体的には、図6に示す掘進方向の3箇所(3断面)において、ひずみゲージ24は、断面円形の鋼殻12の内側面において、周方向に例えば30度や45度等の間隔を置いて設置され、断面ごとに、周方向のひずみゲージや、掘進方向(軸方向)のひずみゲージが設置される。
また、図4に示すように、鋼殻12には、緩衝層用空間40に通じて凍土膨張圧吸収体を供給する配管26が設けられており、この配管26の内部には、緩衝層50の圧力を計測するための圧力計27が設けられている。図示例の配管26は、凍土膨張圧吸収体を緩衝層用空間40に供給する供給管であるとともに、以下で説明するように緩衝層用空間40から凍土膨張圧吸収体を掘進機10の内部に排出するドレン配管としても機能する。
また、図4及び図6に示すように、緩衝層50の掘進方向前方位置の鋼殻12の内側面と、後方位置の裏込め硬化体12aの内側面にはそれぞれ、貼付け凍結管16が取り付けられている。
緩衝層50を形成する凍土膨張圧吸収体は、文字通り、凍土が形成される過程で生じる凍土膨張圧を吸収する物質であり、水よりも低い氷点を有している。凍土膨張圧吸収体50は、A液とB液とが混合されている二液混合剤により形成される。
ここで、A液は、主剤(増粘剤)と変質防止剤とを有し、主剤は、水と塩化カルシウムとセルロース系水溶性高分子剤とを含んでおり、変質防止剤は、水と有機窒素化合物とを含んでいる。一方、B液は、水と高分子架橋剤とを含んでいる。
以下の氷点測定試験において詳説するように、A液とB液を所定の割合で混合することにより、水よりも低い氷点を有し、適度な変形性能を有する凍土膨張圧吸収体が形成される(以上、A工程)。
次に、図7乃至図9に示すように、地中G内に挿入されている凍結管22を利用して、掘進機10の外周における凍結領域FAに凍土60を形成する。
図8に示すように、鋼殻12の周囲において地中G内に張り出して相互に隣接する凍結管22は、それぞれの凍結管22の周囲に形成される凍土が相互にラップした際に、構造計算上必要な厚み(有効厚)t4の凍土によって作られる凍土ライン(有効厚ライン)を形成できる間隔で、周方向に配設されている。そして、鋼殻12の周方向に間隔をおいて測温計23が設けられている。
ここで、図10を参照して、凍土が形成される過程で生じる凍土膨張圧が緩衝層に作用することと、過度な凍土膨張圧が作用した際に緩衝層用空間40から凍土膨張圧吸収体50を掘進機10の内部に回収することについて説明する。
図10に示すように、凍結管22の内部に例えば-30℃程度のブラインを循環させることにより、凍結管22の周囲の地盤を徐々に凍結させると、凍結管22を中心にその長手方向に亘り、径方向に向かうX1方向の凍土膨張圧が発生する。
凍結管22の周囲に発生した凍土膨張圧は、凍土の形成過程で徐々に外側へ作用し、凍土が接する緩衝層50に作用する。作用した凍土膨張圧により緩衝層50は被圧され、緩衝層50の圧力が徐々に上昇する。
緩衝層50に連通する配管26には圧力計27が設けられており、圧力計27により緩衝層50の圧力の変化を随時計測する。緩衝層50の圧力は、スキンプレート12や裏込め硬化体12a、セグメント12bに作用する圧力として同定することができる。尚、ひずみゲージ24により、測定された掘進方向の軸ひずみと掘進方向に直交する周方向ひずみが測定されており、これらの測定ひずみから作用荷重を推定し、圧力計27による計測結果の妥当性を確認することができる。
ところで、緩衝層50の圧力には、鋼殻12や裏込め硬化体12a等に影響を与え得る圧力閾値を設定しておく。
圧力計27により計測される緩衝層50の圧力が圧力閾値を超えそうになった段階(例えば、圧力閾値の80%乃至90%程度まで上昇している段階)で、配管26を介して緩衝層50から凍土膨張圧吸収体を掘進機10の内部に回収することにより、破損の原因となり得る大きさの凍土膨張圧が鋼殻12やテールブラシ15等に作用することを防止できる。
ここで、圧力計27による計測に加えて、図7に示すように、掘進機10の内部から凍土60の内部に対して探針棒25を突き刺し、探針棒25の長さに関する計測結果に基づいて凍土が鋼殻12からどの離間位置まで造成されているかを随時確認する。
仮に高圧の緩衝層50が凍結している場合や、凍土が過度に形成されていることが、探針棒25や圧力計27により確認された場合は、掘進機10の内部からウォータージェット等により緩衝層50や凍土の一部を切削し、圧力解放を行う。また、ウォータージェット等による切削の他にも、凍結運転の調整(間引き運転等)により、凍土に熱を加えてもよい。圧力を解放した後、凍結領域FAに対して新たに凍土膨張圧吸収体50を充填する。
一方、圧力計27により計測される緩衝層50の圧力が圧力閾値を超えないと判断できる場合は、緩衝層50から凍土膨張圧吸収体を回収することは不要となる。
以上のようにして、凍土60を形成する過程で生じる凍土膨張圧のうち、破損の原因となり得る大きさの凍土膨張圧が鋼殻12やテールブラシ15等に作用することを防止しながら、凍土60を形成する(以上、B工程)。
図7及び図9に示すように、緩衝層50のうち、その端部側の領域においては、凍土60が十分に形成されない場合が往々にして生じ得る。そこで、図11に示すように、鋼殻12の内側面に取り付けられている貼付け凍結管16を稼働し、形成される凍土60の前後領域の地盤を凍結させ、追加凍土65A,65Bを形成するとともに、緩衝層50も凍結させて、凍結された凍土膨張圧吸収体50Aを形成することにより、テール交換範囲t1を含むその前後の領域(掘進方向前後領域)においても、止水構造を形成する(C工程)。
ここで、C工程に代わり、掘進機10の内部に凍土膨張圧吸収体50を回収し、緩衝層用空間40に対して、水、もしくは氷点が水に近い物質であるベントナイトや裏込め注入材等を掘進機10の内部から充填し、貼付け凍結管16により水等を凍結させてもよい(D工程)。
C工程もしくはD工程に続いて、掘進機10の内部から緩衝層50やその外側の凍土60の一部領域に亘り、不図示の作業空間を形成し、作業空間を利用してテール交換作業を実施する(E工程)。
薬液止水層30A,30Bと、形成されている凍土60と,凍結された緩衝層50Aとにより、高い止水性が確保され、高い施工安全性の下でテール交換等の地中内作業を行うことができる。
テール交換作業が終了した後、鋼殻12の外周に形成されている空洞(緩衝層用空間40等)に対して、掘進機10の周囲の地盤Gの地盤強度と同等以上の強度を有する裏込め材(図示せず)を充填(埋め戻す)することにより、掘進機10や裏込め硬化体12aの周囲において、例えば地震時に掘進機10等に影響を与え得る低強度エリアが残存することを防止する(F工程)。
以上で説明する図示例の凍土形成方法によれば、地中構造物である掘進機10の外周のうち、構成部材の地中交換や地中換装を行うエリアを中心に緩衝層用空間40を形成し、緩衝層用空間40に凍土膨張圧吸収体50を充填して緩衝層を形成し、緩衝層50にて凍土60の形成過程で生じる凍土膨張圧を吸収し、必要に応じて凍土膨張圧吸収体50を掘進機10の内部に回収することにより、掘進機10等に破損等の影響を与え得る凍土膨張圧が作用することを抑制もしくは抑止しながら、以後の構成部材の地中交換や地中換装を高い安全性の下で行うことが可能になる。
[凍土膨張圧吸収体の氷点測定試験]
次に、凍土膨張圧吸収体の氷点測定試験とその結果について説明する。本試験は、試料の氷点測定を、試料凍結時に生じる潜熱放出に伴う温度停滞域を観測することにより行った。
凍土膨張圧吸収体は、1000Lの水,11kgの塩化カルシウム、10kgのセルロース系水溶性高分子剤、1Lの変質防止剤を含むA液と、45Lの水、5Lの高分子架橋剤を含むB液とが混合された材料とし、A液:B液の体積比が950:50の試料を実施例1とし、A液:B液の体積比が920:80の試料を実施例2として、各試料の氷点測定と性状観察を行った。図12に、氷点測定試験の結果を示す。
図12に示すように、実施例1の氷点は-1.4℃であり、実施例2の氷点は-1.6℃であり、いずれも水よりも低い氷点を有していることが実証されている。
また、実施例1,2ともに、性状はゲル状を呈し、凍土膨張圧が作用した際に適度に変形して、凍土膨張圧を効果的に吸収できる性状であることが観察されている。
尚、上記実施形態に挙げた構成等に対し、その他の構成要素が組み合わされるなどした他の実施形態であってもよく、ここで示した構成に本発明が何等限定されるものではない。この点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
10:掘進機(地中構造物)
11:カッタヘッド
11a:側面
12:スキンプレート(鋼殻)
12a:裏込め硬化体
12b:セグメント
13:シールドジャッキ
14:スクリューコンベア
15:テールブラシ
16:貼付け凍結管
17:バルクヘッド
18:エレクタ装置
21:薬液注入管
22:凍結管
23:測温計
24:ひずみゲージ
25:探針棒
26:配管
27:圧力計
30A,30B:止水層(薬液止水層)
40:緩衝層用空間
50:凍土膨張圧吸収体(緩衝層)
50A:凍結された凍土膨張圧吸収体
60:凍土
65A,65B:追加凍土
G:地盤(地中)
FA:凍結領域

Claims (10)

  1. 地盤内に存在する地中構造物の周囲の凍結領域において、該地中構造物と地盤が凍結されてなる凍土との間の緩衝層に設けられて、凍土の形成過程における凍土膨張圧を吸収する、凍土膨張圧吸収体であって、
    水よりも低い氷点を有していることを特徴とする、凍土膨張圧吸収体。
  2. 主剤と、変質防止剤とを有するA液と、B液とが混合されている、二液混合剤であり、
    前記A液は、主剤と、変質防止剤とを有し、
    前記主剤は、水と、塩化カルシウムと、セルロース系水溶性高分子剤とを含み、
    前記変質防止剤は、水と、有機窒素化合物とを含み、
    前記B液は、水と、高分子架橋剤とを含んでいることを特徴とする、請求項1に記載の凍土膨張圧吸収体。
  3. 地盤内に存在する地中構造物の周囲の凍結領域に凍土を形成する、凍土形成方法であって、
    前記地中構造物の周囲の前記凍結領域において、水よりも低い氷点を有していて、凍土の形成過程における凍土膨張圧を吸収する、凍土膨張圧吸収体からなる緩衝層を形成する、A工程と、
    前記凍土膨張圧吸収体にて凍土の形成過程における膨張圧を吸収させながら、前記凍結領域に前記凍土を形成する、B工程と、を有することを特徴とする、凍土形成方法。
  4. 前記B工程において、前記緩衝層に前記凍土膨張圧が作用し、該緩衝層の圧力が、前記地中構造物へ影響を与える圧力となる前の段階で、前記凍土膨張圧吸収体を該地中構造物の内部に回収することを特徴とする、請求項3に記載の凍土形成方法。
  5. 前記B工程の後に、前記地中構造物の内部から前記凍土膨張圧吸収体を凍結させる、C工程をさらに有することを特徴とする、請求項3又は4に記載の凍土形成方法。
  6. 前記B工程の後に、前記地中構造物の内部に前記凍土膨張圧吸収体を回収し、前記緩衝層の空間に、水、もしくは氷点が水に近い物質を収容し、前記地中構造物の内部から前記水もしくは前記氷点が水に近い物質を凍結させる、D工程をさらに有することを特徴とする、請求項3又は4に記載の凍土形成方法。
  7. 前記B工程において、凍土の過度な形成、もしくは、前記凍土膨張圧吸収体の凍結が確認された際に、前記地中構造物の内部から前記凍土の一部もしくは凍結した前記凍土膨張圧吸収体を切削して圧力解放を行い、前記凍結領域に対して新たに前記凍土膨張圧吸収体を形成することを特徴とする、請求項3乃至6のいずれか一項に記載の凍土形成方法。
  8. 前記C工程もしくは前記D工程の後に、前記地中構造物の内部から少なくとも前記緩衝層に亘って作業空間を形成し、該作業空間内で作業を行うE工程をさらに有することを特徴とする、請求項5,6、もしくは請求項5,6に従属する請求項7のいずれか一項に記載の凍土形成方法。
  9. 前記E工程の後に、前記緩衝層に収容されている、前記凍土膨張圧吸収体、もしくは、前記水、もしくは、前記氷点が水に近い物質を前記地中構造物の内部に回収し、該地中構造物の周囲の地盤の地盤強度と同等以上の強度の裏込め材を前記緩衝層の空間に充填する、F工程をさらに有することを特徴とする、請求項8に記載の凍土形成方法。
  10. 前記地中構造物は、シールド工法もしくは推進工法にて適用される掘進機であり、
    前記A工程では、
    前記掘進機の内部からウォータージェットにより、緩衝層用空間を形成し、該緩衝層用空間に前記凍土膨張圧吸収体を充填して前記緩衝層を形成する、もしくは、
    前記掘進機の掘進過程で、該掘進機のカッタヘッドの側面からコピーカッタを張り出して緩衝層用空間を形成し、該緩衝層用空間に前記凍土膨張圧吸収体を充填して前記緩衝層を形成することを特徴とする、請求項3乃至9のいずれか一項に記載の凍土形成方法。
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