JP2023005429A - 送電装置、受電装置、無線電力伝送の方法、及び、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 送受電に係る状態に応じて適切に物体検出のための処理を行えるようにする。【解決手段】 送電装置100は、送電コイル304を使用して受電装置へ無線により送電する送電部303と、受電装置と送電制限期間を決定するための通信を行う通信部305と、受電装置へ送電される電力が制限される送電制限期間の少なくとも2以上の時点におけるアンテナの電圧及び電流の少なくともいずれかを測定した測定結果に基づいて、受電装置とは異なる物体を検出する検出処理を行い、送電制限期間の長さが決定された後の送電装置及び受電装置の少なくともいずれかの状態に応じて、決定された送電制限期間の長さを変更するための所定の信号が受電装置送信されるように制御する制御部301とを有する。【選択図】 図3
Description
本開示は、無線電力伝送技術に関する。
近年、無線電力伝送システムの技術開発が広く行われている。特許文献1には、Wireless Power Consortium(WPC)規格において、電力の送受電を行う送電装置及び受電装置とは異なる物体を検出する方法(Foreign Object Detection)が開示されている。また、特許文献2には、電力の伝送を停止した後に、送電装置の電圧が徐々に低下する期間における送電装置の電圧値の減衰量に基づいて、物体を検出する方法が開示されている。
特許文献2に記載の方法を使用して物体を検出する場合、電力の伝送を停止する停止時間を受電装置と送電装置との間であらかじめ設定することが想定される。しかしながら、例えば、送電装置又は受電装置の温度、及び送電電力等、送受電に係る状態が変化するなどの要因により、あらかじめ設定された停止時間では、物体の検出のための処理が適切に行えなくなる場合がありうる。特許文献1、2では、この問題について考慮されていなかった。
本開示は上記の課題に鑑みてなされたものである。その目的は、送受電に係る状態に応じて適切に物体検出のための処理を行えるようにすることである。
本開示に係る送電装置は、アンテナを使用して受電装置へ無線により送電する送電手段と、前記送電手段により前記受電装置へ送電される電力が制限される送電制限期間の少なくとも2以上の時点における前記アンテナの電圧及び電流の少なくともいずれかを測定した測定結果に基づいて、前記受電装置とは異なる物体を検出する検出処理を行う検出手段と、前記受電装置と前記送電制限期間を決定するための通信を行う通信手段と、前記送電制限期間の長さが決定された後の前記送電装置及び前記受電装置の少なくともいずれかの状態に応じて、決定された前記送電制限期間の長さを変更するための所定の信号が前記通信手段により前記受電装置に送信されるように制御する制御手段とを有する。
本開示によれば、送受電に係る状態に応じて適切に物体検出のための処理を行うことができる。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態に記載される構成要素は、実施の形態の一例を示すものであり、本開示をそれらのみに限定するものではない。
(第1の実施形態)
<システム構成>
図1に、本実施形態における無線電力伝送システム(無線充電システム)の構成例を示す。本システムは、一例において、受電装置102と送電装置100を含んで構成される。受電装置102と送電装置100の詳細な構成については後述する。
<システム構成>
図1に、本実施形態における無線電力伝送システム(無線充電システム)の構成例を示す。本システムは、一例において、受電装置102と送電装置100を含んで構成される。受電装置102と送電装置100の詳細な構成については後述する。
送電装置100は、送電装置100上に載置された受電装置102に対して無線で送電する電子機器である。受電装置102が載置されると、送電装置100は送電コイル101(後述する図3の送電コイル304に対応)を介して受電装置102へ無線で電力を送電する。なお、以下の説明において「受電装置102が送電装置100上に載置される」ことは「受電装置102が送電装置100の送電可能範囲に含まれる状態」を表すものとする。送電装置100の送電可能範囲とは、送電コイル101を使用して受電装置102に送電可能な範囲である。また、受電装置102が送電装置100上に載置される状態は、受電装置102と送電装置100とが接触していなくてもよい。例えば、受電装置102が送電装置100と非接触で送電可能範囲に含まれている状態も、「受電装置102が送電装置100上に載置された」状態とみなすものとする。また、受電装置102が送電装置100の上に置かれるのではなく、例えば送電装置100の側面に配置される構成でもよい。
なお、受電装置102と送電装置100は無線充電以外のアプリケーションを実行する機能を有しうる。受電装置102の一例はスマートフォン等の情報処理端末であり、送電装置100の一例はその情報処理端末を充電するためのアクセサリ機器である。例えば、情報端末機器は、受電コイル(アンテナ)から受けた電力が供給される、情報をユーザに表示する表示部(ディスプレイ)を有している。また、受電コイルから受けた電力は蓄電部(バッテリ)に蓄積され、そのバッテリから表示部に電力が供給される。この場合、受電装置102は、送電装置100とは異なる他の装置と通信する通信部を有していてもよい。通信部は、NFC通信や、第5世代移動通信システム(5G)などの通信規格に対応していてもよい。またこの場合、バッテリから通信部に電力が供給されることにより、通信部が通信を行ってもよい。また、受電装置102は、タブレット端末、あるいは、ハードディスク装置及びメモリ装置などの記憶装置であってもよいし、パーソナルコンピュータ(PC)などの情報処理装置であってもよい。また、受電装置102は、例えば、撮像装置(カメラやビデオカメラ等)であってもよい。また、受電装置102は、スキャナ等の画像入力装置であってもよいし、プリンタ、コピー機、プロジェクタ等の画像出力装置であってもよい。また、受電装置102は、ロボット、医療機器等であってもよい。送電装置100は、上述した機器を充電するための装置でありうる。
また、送電装置100がスマートフォンであってもよい。この場合、受電装置102は別のスマートフォンでもよいし、無線イヤホンであってもよい。
また、本実施形態における受電装置102が自動車などの車両であってもよい。例えば、受電装置102である自動車は、駐車場に設置された送電アンテナを介して充電器(送電装置100)から電力を受けとるものであってもよい。また、受電装置102である自動車は、道路に埋め込まれた送電コイル(アンテナ)を介して充電器(送電装置100)から電力を受けとるものでもよい。このような自動車は、受電した電力はバッテリに供給される。バッテリの電力は、車輪を駆動する発動部(モータ、電動部)に供給されてもよいし、運転補助に用いられるセンサの駆動や外部装置との通信を行う通信部の駆動に用いられてもよい。つまり、この場合、受電装置102は、車輪の他、バッテリや、受電した電力を用いて駆動するモータやセンサ、さらには送電装置100以外の装置と通信を行う通信部を有していていもよい。さらに、受電装置102は、人を収容する収容部を有していてもよい。例えば、センサとしては、車間距離や他の障害物との距離を測るために使用されるセンサなどがある。通信部は、例えば、全地球測位システム(Global Positioning System、Global Positioning Satellite、GPS)に対応していてもよい。また、通信部は、第5世代移動通信システム(5G)などの通信規格に対応していてもよい。また、車両としては、自転車や自動二輪車であってもよい。また、受電装置102は、車両に限定されず、バッテリに蓄積された電力を使用して駆動する発動部を有する移動体及び飛行体等であってもよい。
また、本実施形態における受電装置102は、電動工具、家電製品などでもよい。受電装置102であるこれらの機器は、バッテリの他、バッテリに蓄積された受電電力によって駆動するモータを有していてもよい。また、これらの機器は、バッテリの残量などを通知する通知手段を有していてもよい。また、これらの機器は、送電装置100とは異なる他の装置と通信する通信部を有していてもよい。通信部は、NFCや、第5世代移動通信システム(5G)などの通信規格に対応していてもよい。
また、本実施形態における送電装置100は、自動車の車両内で、無線電力伝送に対応するスマートフォンやタブレットなどの携帯情報端末機器に対して送電を行う車載用充電器であってもよい。このような車載用充電器は、自動車内のどこに設けられていてもよい。例えば、車載用充電器は、自動車のコンソールに設置されてもよいし、インストルメントパネル(インパネ、ダッシュボード)や、乗客の座席間の位置や天井、ドアに設置されてもよい。ただし、運転に支障をきたすような場所に設置されないほうがよい。また、送電装置100が車載用充電器の例で説明したが、このような充電器が、車両に配置されるものに限らず、電車や航空機、船舶等の輸送機に設置されてもよい。この場合の充電器も、乗客の座席間の位置や天井、ドアに設置されてもよい。
また、車載用充電器を備えた自動車等の車両が、送電装置100であってもよい。この場合、送電装置100は、車輪と、バッテリとを有し、バッテリの電力を用いて、送電回路部や送電コイル(アンテナ)により受電装置102に電力を供給する。
なお、本実施形態における受電装置102及び送電装置100は、WPC(Wireless Power Consortium)規格に基づく処理を行うものとする。
<装置の構成>
図2は、受電装置102の構成例を示すブロック図である。受電装置102は、制御部200、受電コイル201、清流部202、電圧抑制部203、通信部204、充電部205、バッテリ206、共振コンデンサ207、及びスイッチ208を有する。
図2は、受電装置102の構成例を示すブロック図である。受電装置102は、制御部200、受電コイル201、清流部202、電圧抑制部203、通信部204、充電部205、バッテリ206、共振コンデンサ207、及びスイッチ208を有する。
制御部200は、受電装置102全体を制御する。制御部200は、例えば1つ以上のCPU(Central Processing Unit)により構成される。受電コイル201は、受電するためのアンテナ(コイル)であり、送電装置100から電力を受電する。
整流部202は、受電コイル201を介して受電した交流電圧および交流電流を直流電圧および直流電流に変換する。電圧制御部203は、整流部202から入力される直流電圧のレベルを、制御部200および充電部205などが動作する直流電圧のレベルに変換する。また、電圧制御部203は、変換されたレベルの電圧を充電部205へ供給する。
充電部205は、バッテリ206を充電する。通信部204は、送電装置100の通信部305との間で、WPC規格に基づいた無線充電の制御通信を行う。この制御通信は、受電コイル201で受電した交流電圧および交流電流を負荷変調することにより実現される。
受電コイル201は共振コンデンサ207と接続され、特定の周波数F2で共振する。スイッチ208は受電コイル201と共振コンデンサ207を短絡するためのスイッチであり、制御部200によって制御される。スイッチ208をオンにすると、受電コイル201と共振コンデンサ207は直列共振回路を構成する。この時、受電コイル201と共振コンデンサ207およびスイッチ208の閉回路にのみ電流が流れ、整流部202および電圧制御部203に電流は流れない。スイッチ208をオフにすると、受電コイル201および共振コンデンサ207を介して、整流部202および電圧制御部203に電流が流れる。メモリ209は、制御部200が実行する制御プログラム、及び、各種設定、情報等を記憶する。
図3は、送電装置100の構成例を示すブロック図である。送電装置100は、制御部301、電源部302、送電部303送電コイル304、通信部305、メモリ306、共振コンデンサ307、及びスイッチ308を有する。
制御部301は、送電装置100全体を制御する。制御部301は、例えば1つ以上のCPUにより構成される。電源部302は、各機能ブロックに電源を供給する。電源部302は、例えば、商用電源又はバッテリである。電源部302がバッテリの場合には、商用電源から供給される電力がバッテリに蓄電されうる。
送電部303は、電源部302から入力される直流又は交流電力を、無線電力伝送に用いる周波数帯の交流電力に変換し、その交流電力を送電コイル304へ入力することによって、受電装置102に受電させるための電磁波を発生させる。例えば、送電部303は、電源部302により供給される直流電圧を、FET(Field Effect Transister)を使用したハーフブリッジ又はフルブリッジ構成のスイッチング回路で交流電圧に変換する。この場合、送電部303はFETのON/OFFを制御するゲ-トドライバを含む。
また、送電部303は、送電コイル304に入力する電圧(送電電圧)又は電流(送電電流)、又はその両方または周波数を調節することにより、出力させる電磁波の強度を制御する。送電電圧又は送電電流を大きくすると電磁波の強度が強くなり、送電電圧又は送電電流を小さくすると電磁波の強度が弱くなる。また、送電部303は、制御部301の指示に基づいて、送電コイル304が開始又は停止されるように、送電部303を制御し交流電力の出力制御を行う。また、本実施形態における送電部303は、受電装置102の充電部205に少なくとも15ワット(W)の電力を出力するだけの電力を供給する能力があるものとする。
通信部305は、送電コイル304を介して、受電装置102との間で、WPC規格に基づく送電制御のための通信を行う。通信部305は、送電部303から出力される交流電圧および交流電流を周波数変調(FSK(Frequency Shift Keying))し、受電装置102へ情報を送信する。また、通信部305は、受電装置102の通信部204において変調された交流電圧および交流電流を復調して、受電装置102が送信した情報を取得する。すなわち、通信部305で行う通信は、送電部303から送電される電磁波に信号が重畳されることにより行われる。
なお、通信部305は、送電コイル304とは異なるコイル又はアンテナを用いて、WPC規格とは異なる規格による通信方式で受電装置102と通信を行う構成でもよい。また、通信部305は、複数の通信を選択的に用いて受電装置102と通信を行う構成でもよい。
メモリ306は、制御部301が実行する制御プログラムを記憶するほか、送電装置100及び受電装置102の状態なども記憶しうる。例えば、送電装置100の状態は制御部301により取得され、受電装置102の状態は受電装置102の制御部200により取得され、通信部305を介して受信されうる。
送電コイル304は、受電装置102に送電するためのアンテナ(コイル)であり、共振コンデンサ307と接続され、特定の周波数F1で共振する。スイッチ308は送電コイル304と共振コンデンサ307を短絡するためのスイッチであり、制御部301によって制御される。スイッチ308をオンにすると、送電コイル304と共振コンデンサ307は直列共振回路を構成する。このとき、送電コイル304と共振コンデンサ307およびスイッチ308の閉回路にのみ電流が流れる。スイッチ208をオフにすると、送電コイル304および共振コンデンサ307には、送電部303から電力が供給される。
図4は、本実施形態の送電装置100の制御部301の機能構成を示すブロック図である。制御部301は、第一Q値測定部400、第二Q値測定部401、Calibration処理部402、第一異物検出処理部403、第二異物検出処理部404、第三異物検出処理部405、及び送電制御処理部406を有する。なお、本実施形態における異物とは、送電装置100及び受電装置102とは異なる物体のことを指すものとする。異物は、例えば、クリップなどの金属片、NFCタグ、及び、ICカードでありうる。本実施形態における送電装置100は、送電装置100が送電可能な範囲に異物が存在するかを判定する処理を行う。この処理を、以降の説明では異物検出、又は、異物検出処理ともいう。
第一Q値測定部400は、周波数領域におけるQ値の測定(第一Q値測定)を行う。第二Q値測定部401は、時間領域におけるQ値の測定(第二Q値測定)を行う。Calibration処理部402は、Calibration data Pointの取得およびCalibrationカーブの作成処理を行う。第一異物検出処理部403は、第一Q値測定部400により測定された第一Q値に基づく異物検出処理(第一異物検出処理)を行う。第二異物検出処理部404は、パワーロス手法に基づく異物検出処理(第二異物検出処理)を行う。第三異物検出処理部405は、第二Q値測定部401により測定された第二Q値に基づく異物検出処理(第三異物検出処理)を行う。送電制御部406は、送電部303の送電開始、送電停止、送電電力の増減に関する処理を行う。図4に示す各処理部は、それぞれが独立したプログラムとして構成され、イベント処理等によりプログラム間の同期をとりながら並行して動作しうる。なお、図4の各ブロックが行う処理の詳細については、後述する。
<WPC規格に基づく制御>
本実施形態における送電装置100と受電装置102との制御の流れについて説明する。まず、WPC規格に準拠した無線電力伝送の制御について説明する。図13は、WPC規格v1.2.3に準拠した送電装置及び受電装置の制御の流れを示すシーケンス図である。図13に示すシーケンスは、WPC規格に適合する構成を有する送電装置により実行される制御である。以下の説明では、なお、以下では、送電装置や受電装置がWPC規格v1.2.3に準拠する場合について説明するが、これに限られない。つまり、本開示の送電装置や受電装置は、WPC規格v1.2.3以降のバージョンのWPC規格に準拠していてもよいし、WPC規格v1.2.3より前のバージョンに準拠していてもよい。
本実施形態における送電装置100と受電装置102との制御の流れについて説明する。まず、WPC規格に準拠した無線電力伝送の制御について説明する。図13は、WPC規格v1.2.3に準拠した送電装置及び受電装置の制御の流れを示すシーケンス図である。図13に示すシーケンスは、WPC規格に適合する構成を有する送電装置により実行される制御である。以下の説明では、なお、以下では、送電装置や受電装置がWPC規格v1.2.3に準拠する場合について説明するが、これに限られない。つまり、本開示の送電装置や受電装置は、WPC規格v1.2.3以降のバージョンのWPC規格に準拠していてもよいし、WPC規格v1.2.3より前のバージョンに準拠していてもよい。
WPC規格では、充電用の送電が実行されるPower Transferフェーズと、充電用の送電が行われる前のフェーズとを含んだ、複数のフェーズが規定される。電力伝送が行われる前のフェーズは、(1)Selectionフェーズ、(2)Pingフェーズ、(3)Identification&Configurationフェーズ、(4)Negotiationフェーズ、(5)Calibrationフェーズを含む。なお、以下では、Identification and ConfigurationフェーズをI&Cフェーズと呼ぶ。
Selectionフェーズにおいて、送電装置100は、送電コイル304の近傍に存在する物体を検出する為にAnalog Ping(以下、A-Pingという)を送電する(F500)。A―Pingはパルス状の電力で、物体を検出するための電力である。また、受電装置がA―Pingを受電したとしても、受電装置102の制御部301を起動することができないほど微小な電力である。送電装置100は、A―Pingを間欠的に送電する。ここで、送電装置100の送電可能範囲に物体が載置される場合と、物体が載置されていない場合とでは、送電コイル209に印加される電圧や電流に変化が生じる。そこで、送電装置100の制御部301は、A―Pingを送信した時の送電コイル304の電圧値と電流値の少なくともいずれか一方を検出する。制御部201は、検出した電圧値がある閾値を下回る場合又は電流値がある閾値を超える場合に物体が存在すると判定し、Pingフェーズに遷移する。
Pingフェーズにおいて、A―Pingにより物体が載置されたことを検出されると、送電装置100の第一Q値測定部400は、送電コイル304のQ値(Quality Factor)を測定する(F501)。ここで取得されるQ値は、周波数領域におけるQ値の測定(第一Q値測定)である。送電装置100は、Q値測定が終了すると、Digital Ping(以下、D-Pingという)の送電を開始する(F502)。D―Pingは受電装置102の制御部200を起動させるための電力で、A―Pingよりも大きい電力である。以降、送電装置100は、D―Pingの送電を開始してから(F502)、受電装置102から送電停止を要求するEPT(End Power Transfer)パケットを受信するまで(F522)、D―Ping以上の電力を送電し続ける。受電装置102の制御部200は、D―Pingを受電して起動すると、受電したD―Pingの電圧値を格納したデータであるSignal Strengthパケットを送電装置100に送信する(F503)。送電装置100は、D-Pingを受信した送電装置101からSignal Strengthパケットを受信することにより、Selectionフェーズにおいて検出された物体が受電装置であることを認識する。送電装置100は、Signal Strengthパケットを受信すると、I&Cフェーズに遷移する。
I&Cフェーズにおいて、受電装置102は、受電装置102が準拠しているWPC規格のバージョン情報やデバイス識別情報を含むIDを格納したデータを送信する(F504)。また、受電装置102は、受電装置102が負荷(バッテリ206)へ供給する電力の最大値を示す情報等を含むConfigurationパケットを送電装置100に送信する(F505)。送電装置100は、ID及びConfigurationパケットを受信することによって、受電装置102が自身の準拠するWPC規格に対応するバージョンであるかを判定し、ACKを送信する。具体的には、送電装置100は、受電装置102がWPC規格 v1.2以降の拡張プロトコル(後述するNegotiationフェーズにおける処理を含む)に対応していると判定すると、ACKで応答する(F506)。受電装置101はACKを受信すると、送受電する電力の交渉などを行うNegotiationフェーズに遷移する。
Negotiationフェーズにおいて、受電装置102は、送電装置100に対してFOD Statusパケットを送信する(F507)。本実施形態では当該FOD StatusパケットをFOD(Q)と表現する。送電装置100の第一異物検出処理部403は、受信したFOD(Q)に格納されているQ値とQ値測定で測定したQ値に基づいて異物検出を行い、異物がない可能性が高いと判定したことを示すACKを受電装置102に送信する(F508)。
受電装置102はACKを受信すると、送電装置100の能力を問い合わせるデータであり、WPC規格で規定されているGeneral Requestの1つであるGeneral Request(Capabiliy)パケットを送信する(F535)。以降、General Request(Capabiliy)パケットをGRQ(CAP)パケットと表現する。送電装置100はGRQ(CAP)パケットを受信すると、自身が対応している能力情報を格納したCapabilityパケット(以下、CAPという)を送信する(F536)。
受電装置102は、受電を要求する電力値の最大値であるGuaranteed Power(以下、GPという)の交渉を行う。GPは、送電装置100との交渉で合意された、受電装置102が利用可能な電力量を表す。すなわち、GPは、受電装置102の負荷に供給するために使用することができる電力(充電部205及びバッテリ206が消費する電力)の最大値である。また、GPは、受電装置が負荷(例えば、充電用の回路、バッテリー等)に出力可能であることが保証される電力であってもよい。この場合、GPは、例えば受電装置と送電装置の位置関係が変動して受電コイルと送電コイルとの間の送電効率が低下したとしても、受電装置の負荷への出力が保証される電力値を示す。例えばGPが5ワットの場合、受電コイルと送電コイルとの位置関係が変動して送電効率が低下したとしても、送電装置は、受電装置内が負荷へ5ワットの電力を出力することができるように制御して送電を行う。
交渉は、WPC規格で規定されているSpecific Requestパケットの内、受電装置が要求するGPの値を格納したパケットを送電装置100に送信することにより実現される(F509)。本実施形態では当該データをSRQ(GP)パケットと表現する。送電装置100は自身の送電能力等を考慮して、SRQ(GP)パケットに応答する。送電装置100は、Guaranteed Powerを受け入れられると判定した場合、当該要求を受入れたことを示すACKを送信する(F510)。受電装置102は、GPを含む複数のパラメータの交渉が終了すると、Specific Requestの内、交渉の終了(End Negotiation)を要求するSRQ(EN)を送電装置に送信する(F511)。送電装置100は、SRQ(EN)パケットに対してACKを送信し(F512)、Negotiationを終了し、パワーロス手法に基づく異物検出を実施するための基準を作成するCalibrationフェーズに遷移する。なお、異物検出とは、送電装置100の送電可能範囲内に、受電装置とは異なる物体(以下、異物という)が存在する、又は、異物が存在する可能性があるか否かを判定する処理である。
Calibrationフェーズにおいて、受電装置102は、負荷(充電部205及びバッテリ207)に電力を供給しない状態で、受電装置102がD―Pingを受電したときの受電電力値R1を送電装置100に通知する。このとき、受電装置102は、受電電力値R1を格納したReceived Powerパケット(mode1)(以下、PR1という)を送電装置100に送信する。送電装置100は、RP1を受信すると、ACKを受電装置101に送信する(F514)。このとき送電装置100は、自身の送電電力値T1を計測し、パワーロスであるT1とR1の差分Δ1を計算する。受電装置102は、ACKを受信後、負荷に電力を供給する状態で、送電装置100に対して受電電圧の増減を送電装置100に要求するControl Errorパケット(以後、CEと表現する)を送電装置100に送信する。CEには符号及び数値が格納され、CEに格納される数値の符号がプラスであれば受電電圧を上げることを、マイナスであれば受電電圧を下げることを、数値がゼロであれば受電電圧を維持することを要求することを意味する。ここでは受電装置102は、受電電圧を上げることを示すCE(+)を送電装置100に送信する(F515)。
送電装置100はCE(+)を受信すると、送電回路の設定値を変更し送電電圧を上げる(F516)。受電装置102は、CE(+)に応答して受電電力が上昇すると、受電した電力を負荷(充電部205及びバッテリ206)に供給する。また、受電装置102は、RP2(Received Powerパケット(mode2)(以下、RP2という)を送電装置100に送信する(F517)。ここでRP2には、受電装置102が負荷に電力を供給する状態における受電電力値R2が格納されている。
送電装置100は、RP2を受信すると、ACKを受電装置に送信する(F514)。このとき送電装置100は、自身の送電電力値T2を計測し、パワーロスであるT2とR2の差分Δ2を計算する。送電装置100は、負荷に電力を供給せず、負荷の消費電力が0である場合のパワーロスΔ1と、負荷に電力を供給し、負荷の消費電力が0でない場合のパワーロスΔ2を基準として、パワーロスに基づく異物検出を行う。具体的には、送電装置100はΔ1とΔ2から任意の受電電力値において異物がない状態におけるパワーロスを予測する。Calibration処理部402は、この予測値を基にCalibrationカーブを生成する。第二異物検出処理部404は、実際に受信した受電電力値と送電電力値との関係を、Calibrationカーブと比較することにより、異物検出を行う。送電装置100はRP2に対してACKを送信すると、Power Transferフェーズに遷移する。
Power Transferフェーズにおいて、送電装置100は、受電装置がNegotiationフェーズで交渉した最大15ワットを受電可能な電力を送電する。受電装置102は、送電装置100に対して、CE及び現在の受電電力値を格納したRP0(Received Powerパケット(mode0)(以下、RP0という)を送電装置100に定期的に送信する(F519、F520)。なお、RP0は、一定間隔で送信されてもよいし、ランダムに送信されてもよい。送電装置100は、受電装置からRP0を受信すると、前記Δ1とΔ2から任意の受電電力におけるパワーロスを予測し異物検出を行う。送電装置100は、異物検出の結果、異物がない可能性が高いと判定した場合、ACKを受電装置に送信する(F521)。ここで、異物がある可能性が高いと判定した場合は、送電装置100はNAKを受電装置に送信する。
受電装置101は、バッテリ307への充電が終了すると、送電装置100に対して送電を停止することを要求するEPT(End Power Transfer)パケットを送信する(F522)。以上がWPC規格v1.2.3に準拠した送電装置100及び受電装置の制御の流れである。
<第三異物検出処理>
本実施形態における第一Q値測定部400、Calibration処理部402、第一異物検出処理部403、第二異物検出処理部404が行う処理については、上述のWPC規格の処理の流れで説明した通りである。ここでは、第二Q値測定部401及び第三異物検出処理部405が行う異物検出方法について説明する。
本実施形態における第一Q値測定部400、Calibration処理部402、第一異物検出処理部403、第二異物検出処理部404が行う処理については、上述のWPC規格の処理の流れで説明した通りである。ここでは、第二Q値測定部401及び第三異物検出処理部405が行う異物検出方法について説明する。
図12(a)における波形1200は、送電装置100の送電コイル304もしくは不図示の共振コンデンサの端部に印可される高周波電圧の値(以降、単に送電コイルの電圧値と言う)の時間経過を示しており、横軸は時間、縦軸は電圧値である。時間T0において高周波電圧の印加(送電)は停止される。点1201は、高周波電圧の包絡線上の一点であり、時間T1における高周波電圧である。図中の(T1、A1)は、時間T1における電圧値がA1であることを示す。なお、T0においては、送電が停止されるものとしているが、これに限定されない。例えば、T0において、送電する電力が所定値以下となるように送電が制限されてもよい。
同様に、点1202は、高周波電圧の包絡線上の一点であり、時間T2における高周波電圧である。図中の(T2、A2)は、時間T2における電圧値がA2であることを示す。Q値測定は、時間T0以降の電圧値の時間変化に基づいて実施される。具体的には、Q値は、電圧値の包絡線である点1201および点1202の時間、電圧値、および、高周波電圧の周波数f(以降、動作周波数という)に基づいて、(式1)により算出される
次に、本実施形態で送電装置100が時間領域でQ値を測定するための処理について図12(b)を参照して説明する。波形1203は、送電コイル304に印加される高周波電圧の値を示しており、その周波数はWPC規格で使用される120kHzから148.5kHzの間であるものとする。また、点1204および点1205は、電圧値の包絡線の一部である。送電装置100の送電部303は、時間T0からT5の区間、送電を停止する、あるいは送電する電力が所定値以下となるように送電を制限する。
送電装置100の第二Q値測定部401は、時間T3における電圧値A3(点1204)、時間T4における電圧値A4(点1204)および高周波電圧の動作周波数と(式1)とに基づいて、Q値を測定する。なお、送電装置100の送電部303は、時間T5において送電を再開する。このように、第二Q値測定は、送電装置100が送電を制限する所定の期間における時間経過と電圧値および動作周波数に基づいてQ値を測定することにより実現される。以降、送電を停止する、あるいは送電される電力が所定値以下となるように制限される期間(図12(b)の例では、時間T0からT5の期間)を、送電制限期間と呼ぶ。
送電制限期間は第二Q値測定を実行する前に送電装置100と受電装置102との間で決定されるものとする。送電制限期間が短いほど、導電を制限する期間が短くなるため、送電効率を低下させずに受電装置へ送電することができる。しかしながら、例えば、送電装置100のスイッチ308や制御部301の能力によって実現できる送電制限期間の長さは異なる。このため、例えば、送電装置100が送電を制限することが可能な最小の期間の長さよりも短い長さが送電制限期間として設定されると、第二Q値の測定が適切に行われない可能性がある。また、受電装置102の種類によっては、受電電力が一定期間以上制限されると、正常に機能できない場合もありうる。受電装置は、例えば、送電が一定期間以上制限されたことにより、送電が終了したと判断して受電処理を終了する、あるいは送電装置100から送電される電力を使用して機能する処理が行えなくなる、という問題が発生しうる。
上述した理由から、本実施形態における送電制限期間は、送電装置100が実現できる最小の長さよりも長い期間が設定されるものとする。また、本実施形態における送電制限期間は、受電装置102が許容できる最大の長さよりも短い期間が設定されるものとする。送電制限期間の設定方法については、後述する。
第三異物検出処理部405は、第二Q値測定部401が測定した第二Q値に基づいて、送電装置100の送電可能範囲に異物が存在するかを判定する。判定方法は、例えば以下の通りである。送電装置100の近傍に異物が存在する場合には、異物が存在しない場合と比較して第二Q値が低くなる。これは、異物が存在する場合には、異物によってエネルギーの損失が発生するためである。電圧値の減衰の傾きに着目すると、異物が無い時よりも、異物が有る時の方が、異物によるエネルギーの損失が発生するため、図12(b)の例における点1204と点1205を結ぶ直線の傾きが急になり、波形の振幅の減衰率(減衰量)が高くなる。Q値が低くなるということは、波形減衰率(単位時間当たりの波形の振幅の減少度合い)が高くなることを意味する。よって、第三異物検出処理部405は、測定により得られた第二Q値が所定の閾値よりも小さい場合に、異物が存在する、又は存在する可能性が高いと判定することができる。
なお、本実施形態においては、第二Q値を用いて異物検出を行う例について説明したが、これに限定されない。例えば、(A3-A4)/(T3-T4)から求められる点1204と点1205を結ぶ直線の傾きを用いて判定が行われてもよい。あるいは、電圧値の減衰状態を観測する時間(T3及びT4)が固定であるならば、電圧値の差を表す(A3-A4)や、電圧値の比(A3/A4)の値を用いて判定を行うこともできる。あるいは、送電を停止した直後の電圧値A3が一定であるならば、所定の時間経過後の、電圧値A4の値を用いて判定を行うこともできる。あるいは、電圧値A3が所定の電圧値A4になるまでの時間(T4-T3)の値を用いて判定が行われてもよい。
このように、送電装置100は、送電が制限される期間内の少なくとも2以上の時点における送電コイル304における電圧を測定し、測定結果に基づいて電圧の減衰量、減衰率、及びQ値等の値を取得することで、異物の有無の判定を行うことができる。なお、TX402は、3以上の時点の電圧を測定する構成であってもよい。
なお、図12の縦軸を、送電コイル304を流れる電流値としても、電圧値の場合と同様に、送電制限期間中の電流値の減衰状態が異物の有無によって変化する。そして、異物が有る場合は異物がない場合より波形減衰率が高くなる。よって、送電コイル304を流れる電流値の時間変化に関して、上述した方法を適用しても、異物の有無を判定することができる。すなわち、電流の測定値より求められる第二Q値、電流値の減衰の傾き、電流値の差、電流値の比、電流値の絶対値、及び所定の電流値になるまでの時間等、電流の減衰状態を表す指標を用いて、異物有無を判定し、異物を検出することができる。また、電圧の測定値と電流の測定値との両方に基づく異物検出が行われてもよい。
<送電制限期間の決定方法>
本実施形態において、第二Q値を測定するために設定される送電制限期間の設定方法について、図5を使用して説明する。図5(a)は、WPC規格に基づく制御処理と、第三異物検出処理とを組み合わせた場合のシーケンスを表す図である。なお、図13と同様の処理については同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施形態において、第二Q値を測定するために設定される送電制限期間の設定方法について、図5を使用して説明する。図5(a)は、WPC規格に基づく制御処理と、第三異物検出処理とを組み合わせた場合のシーケンスを表す図である。なお、図13と同様の処理については同じ符号を付し、説明を省略する。
F528において、送電装置100及び受電装置102は、送電制限期間を決定するための交渉を行う。F528で行われる交渉の一例を図5(b)に示す。受電装置102は、受電装置102が所望する送電制限期間の長さを含む交渉パケットを送電装置100に対して送信する(F540)。送電装置100は、受電装置102から取得された送電制限期間の長さを受け入れられる場合、ACKを返し、受け入れられない場合NAKを返す(F541)。
本実施形態では、停止時間を設けないことを要求する識別子を含む交渉パケットを、送電制限期間(0)と表現する。また、送電制限期間の長さとして100μ秒を要求する識別子を含む交渉パケットを送電制限期間(1)と表現する。また、送電制限期間の長さとして120μ秒を要求する識別子を含む交渉パケットを、送電制限期間(2)と表現する。また、送電制限期間の長さとして140μ秒を要求する識別子を含む交渉パケットを、送電制限期間(3)と表現する。なお、これらの識別子は一例であり、他の識別子が使用されてもよい。受電装置102は、送電装置100からACKが返るまで、送電制限期間(0)を除いた交渉パケットを、送電制限期間の長さの短い順に繰り返し送信する(F540、542)。受電装置102は、送電装置100からACKが送信された場合、送電装置100がACKを送信した際の交渉パケットに含まれる送電制限期間の長さを、交渉によって決定した送電制限期間の長さとする。受電装置102は、決定した送電制限期間の長さをメモリ209に記憶し、送電制限期間に関する交渉を終了する(F543)。なお、受電装置102は、送電制限期間(0)以外で送信可能なすべての交渉パケットを送信したにも関わらず送電装置100からACKが返らなかった場合、受電装置102は停止時間(0)を送電装置100に送信する。また、受電装置102は、第3異物検出を実施しないものとし、送電制限期間に関する交渉を終了する。
例えば、送電装置100が120μ秒以上の送電制限期間の長さで第三異物検出を実施できる場合の動作について、図5(b)を使用して説明する。受電装置102は送電装置100に対して送電制限期間(1)を送信する(F540)。ここで送電装置100は、受電装置102から取得された送電制限期間の長さを受け入れられないと判断しNAKを返す(F541)。
続いて、受電装置102は受電装置に対して送電制限期間(2)を送信する(F542)。送電装置100は停止時間120μ秒を受け入れると判断し、ACKを返す(F543)。受電装置102及び送電装置100は、120μ秒を送電制限期間の長さとして決定し、送電制限期間に関する交渉を終了する。
本実施形態は、送電制限期間に関する交渉中に、送電装置100から受電装置102に対し、送電装置100が要求する送電制限期間の長さを送信しない場合における交渉の例を示した。この場合、受電装置102は送電装置100に対して停止時間を短いものから順に送信し、最初にACKが返ってきた値を、送電制限期間の長さとして決定する。これにより、送電装置100から受電装置102に対して送電制限期間の長さを送信しない構成においても、送電制限期間の長さを交渉により決定することができる。また、このとき設定される送電制限期間の長さは、送電装置100が実現可能な最小の長さを満たし、かつ受電装置102が要求する送電制限期間の長さのうち、より短い長さとなる。
本実施例で実行される送電制限期間に関する交渉は一例である。例えば、受電装置102は送電装置100に対して送電制限期間の長さを決定するための情報の送信を要求し、送電装置100が受電装置102に対して、送電装置100が要求する送電制限期間の長さを送信してもよい。またこのとき、送電装置100は、送電装置100が実現可能な最小の長さを表す情報を送信してもよい。
また送電制限期間に関する交渉の一例として、送電装置はGRQ(CAP)に対する応答として、送電制限期間の長さを示す情報を含むCAPを受電装置に対して送信する。例えば、送電制限期間の長さを示す情報は、CAPパケット内に規定されているReservedフィールド内に記録する。送電装置100はCAPに送電制限期間の長さを示す情報を含めることにより、交渉に必要なパケット数を削減することが可能になる。さらに、送電装置100はGRQ(CAP)に対する応答として、送電制限期間の長さを示す情報をCAPに含めるか否かを判断する手段を持ってもよい。含めないと判断した場合、Reservedフィールドをゼロで埋める。送電制限期間の長さを示す情報をCAPに含めるか否かの判断は、例えば受電装置が第三異物検出処理に対応しているか否かを基に判断する。受電装置が第三異物検出処理に対応しているか否かの判断は、例えばConfigurationパケットに含まれる受電装置のバージョン情報を基に第三異物検出処理に対応しているバージョンを基に判断してもよい。また例えばIdentificationパケットに含まれるバージョン情報に基づいて、第三異物検出処理に対応しているバージョンか否かが判定してもよい。また例えば、Configurationパケットやその他のパケットに含まれる、第三異物検出処理に対応しているかを示す情報に基づいて、第三異物検出処理に対応しているかが判定されてもよい。第三異物検出処理に対応していない場合、Reservedフィールドをゼロで埋めることにより、受電装置102が第三異物検出処理に対応していない場合に、受電装置102が誤動作を起こすリスクを低減することができる。
図5(a)に戻り、F520において送電装置100は、受電装置102からRP0を受信したことに応じて、第三異物検出処理を行う(F529)。ここで、F528において送電制限期間の長さが決定されている場合、受電装置102は送電装置100に対して、第三異物検出を要求する情報をRP0に含めて送信する。本実施形態では、第三異物検出を要求する情報として、交渉において決定された送電制限期間の長さを示す情報を含むRP0を送信する。送電装置100は、送電制限期間の長さが含まれたRP0を受信したことに応じて、第三異物検出を行う。
図10は、F529において行われる第三異物検出処理の流れの例を示す図である。送電装置100は、第三異物検出が実行可能であるか否かを判断する(S1001)。異物検出が可能である場合S1002に進む。異物検出が可能でない場合処理を終了する。続いて送電装置100は、第二Qの値測定を行う(S1002)。第二Q値測定処理について、図9を参照して説明する。図9は、送電装置100により実行される第二Q値測定処理のフローチャートである。図9において、送電制御部406は、送電部303による送電を停止する、又は送電される電力が所定値よりも小さくなるように、送電を制限する(S900)。次に、第二Q値測定部401はスイッチ308を制御し、送電コイル304と共振コンデンサ307の短絡処理を実施する。そして、第二Q値測定部401は、時間T3において送電コイル304の電圧値A3を測定し(S901)、さらに一定時間経過後のT4で送電コイル304の電圧値A4を測定する(S902)。
第二Q値測定部401は、測定結果と(式1)とに基づいて、送電電力(波形1203)の周波数と、時間および電圧値とから第二Q値を算出する(S903)。ここで、送電電力の周波数は、送電コイル304と共振コンデンサ307の共振周波数F1である。電圧値の測定が終了すると、第二Q値測定部401は前記短絡処理を終了し、送電の制限を解除する(S904)。ここで制限を解除するとは、送電電力をS900で制限する前の電力量に戻すことを意味する。
図10に戻り、送電装置100は、第二Q値の値と第二異物検出方法の結果に基づき異物の有無を判定し処理を終了する。異物の有無の判定の結果、異物が存在する、又は異物が存在する可能性が高いと判定した場合、送電装置100は受電装置102に対してNAKを送信する。異物が存在しない、又は異物が存在する可能性が低いと判定された場合、送電装置100は受電装置102に対してACKを送信する。図5(a)の例では、異物はないと判定され、F521においてACKが送信される。以降、受電装置102から、第三異物検出の実行を要求する情報を含むRP0が取得されるごとに、送電装置100は上述した処理と同様の処理により第三異物検出を実行する。なお、本実施形態においては、第三異物検出の実行を要求する情報を含むパケットとしてRP0が使用される例について説明したが、CEパケットや、独自の他のパケット等に含まれる構成であってもよい。また、第三異物検出の実行を要求する情報が、RP1及びRP2に含まれてもよい。この場合、送電装置100は、Calibrationフェーズで第三異物検出処理を行うこととなる。
<送電制限期間の変更>
第三異物検出処理は、上述したように、送電制限期間の長さを決定するための交渉を行い、決定した長さを使用することにより実施される。先に説明したように、送電制限期間の長さは送電装置100及び受電装置102の能力等を基に決定される。しかしながら、送電制限期間の長さを交渉により決定したあとに、送電装置100及び受電装置102の状態の少なくともいずれかが変化する場合がありうる。例えば、F528以降に、GPの変更、送電電力の変化、送電電圧の変化、送電装置100の温度変化、送電回路構成の変化等により、送電装置100の特性が変化することがある。そのような特性の変化による影響として、例えば、第二Q値測定に利用される波形1203に現れる電圧の降下量とノイズとの比率が変化する場合がありうる。ノイズの比率がより増えた場合、異物検出の判定結果が誤った結果となる、あるいは異物検出自体ができなくなる可能性がある。このような場合に、送電装置100の状態が変化する前と同じ精度で異物検出を行うために、送電制限期間の長さをより長くすることが想定される。反対に、送電装置100の状態変化により、状態が変化する前よりもノイズの比率が減った場合、停止時間を短くしても同じ精度で異物検出が可能となる。このような場合は、送電制限期間の長さをより短くする方が、送電効率が向上することが想定される。
第三異物検出処理は、上述したように、送電制限期間の長さを決定するための交渉を行い、決定した長さを使用することにより実施される。先に説明したように、送電制限期間の長さは送電装置100及び受電装置102の能力等を基に決定される。しかしながら、送電制限期間の長さを交渉により決定したあとに、送電装置100及び受電装置102の状態の少なくともいずれかが変化する場合がありうる。例えば、F528以降に、GPの変更、送電電力の変化、送電電圧の変化、送電装置100の温度変化、送電回路構成の変化等により、送電装置100の特性が変化することがある。そのような特性の変化による影響として、例えば、第二Q値測定に利用される波形1203に現れる電圧の降下量とノイズとの比率が変化する場合がありうる。ノイズの比率がより増えた場合、異物検出の判定結果が誤った結果となる、あるいは異物検出自体ができなくなる可能性がある。このような場合に、送電装置100の状態が変化する前と同じ精度で異物検出を行うために、送電制限期間の長さをより長くすることが想定される。反対に、送電装置100の状態変化により、状態が変化する前よりもノイズの比率が減った場合、停止時間を短くしても同じ精度で異物検出が可能となる。このような場合は、送電制限期間の長さをより短くする方が、送電効率が向上することが想定される。
また、送電装置100と受電装置102の組み合わせや、通信が正常に行われなかった、及び、装置の設定等により、F528において交渉が行われない可能性もありうる。交渉が行われていない場合は、受電装置102から第三異物検出処理の実行を要求するパケットを受信しても、送電装置100は第三異物検出を実行することができない。また、受電電力の変化、受電電圧の変化、受電装置102の温度変化など、受電装置102の状態が変化することによって、受電装置102が許容できる送電制限期間の長さが変化する場合もありうる。
上記の課題を解決するため、本実施形態の送電装置100及び受電装置102は、送電装置及び受電装置の少なくとも何れかの状態が変化した場合に、送電制限期間の長さを変更する処理を行う。送電制限期間の長さの変更処理について、図5(a)を使用して説明する。
図5(a)のF520において、送電装置100は、送電制限期間の長さを含むRP0を受信したとする。RP0に含まれる送電制限期間の長さは、交渉により決定された長さである。ここで、送電装置100が、送電装置100及び受電装置102の少なくともいずれかの状態が変化したことにより、交渉で決定した送電制限期間の長さを変更すると決定した場合について説明する。ここでは一例として、送電装置100は、交渉で決定した120μ秒よりも長い、130μ秒以上の長さに変更すると決定したとする。ここで、送電制限期間の長さがより長くなるように変更すると決定する場合は、例えば以下の場合である。すなわち、送電装置100及び受電装置102の少なくともいずれかの温度が、交渉が行われた時点における温度から一定以上高い温度に変化した場合である。また、例えば、送電装置100及び受電装置102の少なくともいずれかの温度が、交渉を行った後に、所定の閾値よりも高い温度に変化した場合である。また例えば、送電装置100が送電する電力の値、及び、受電装置102が負荷に出力可能であることが保証される電力(GP)の値の少なくともいずれかが、交渉が行われた時点で決定していた値から一定以上小さい値に変化した場合である。なお、送電電力及びGPの変更は、Negotiationフェーズを再度行う処理(Renegotiationフェーズ)により行われ得る。送電装置100は、上述した場合に、交渉で決定された送電制限期間の長さをより長くするように変更すると判定する。
図6は、送電制限期間の長さの変更に係る処理のフローである。送電装置100は、送電制限期間の長さを変更するかを判定する(S601)。変更すると判定した場合、変更するための通信を要求する信号(以降、変更要求という)を受電装置102に送信する(S602、F530)。変更しないと判定した場合は、変更処理は行わず、受電装置102から取得された送電制限期間の長さに基づいて第三異物検出処理が行われる(F529)。
受電装置102は、変更要求を受信すると、送電装置100に対し、送電装置100からパラメータ受信を待つことを示す情報を送信する(F531)。ここで、送電装置100から送信されるパラメータは、例えば、送電装置100が第三異物検出処理を実行可能な送電制限期間の最小の長さを表す情報である。送電装置100は、受電装置102が送信する、パラメータ受信待ちを表す信号をトリガとして、受電装置102に所定の信号を送信する(S603、F532)。なお、F531において受電装置102から送信される信号は「送電装置100によるパラメータ送信を許可する信号」及び「送電装置100にパラメータ送信を促す信号」などであってもよい。
ここでは、F532において、送電装置100は受電装置102に対して、送電制限期間の長さとして130μ秒を表す情報(パラメータ)を含むパケットを送信する。送電装置100と受電装置102は、130μ秒を新たな送電制限期間の長さとして決定する。受電装置102は、送電制限期間の長さとして130μ秒を表す情報を含むRP0を送電装置に対して送信する(F533)。送電装置100は、S1001において、RP0に含まれる送電制限期間の長さが130μ秒であり、第三異物検出処理を実行可能な最小の長さである130μ秒以上であることを確認する。送電装置100は、第三異物検出が実行可能と判断し、第三異物検出処理を行う(S1002、S1003、F529)。このように、本実施形態における送電装置100は、送電制限期間の長さを変更するための通信を要求するパケットを送信した後、送電制限期間の長さに関する情報を含むパケットを送信する。これにより、例えば送電中に送電装置100の状態が変化した場合でも、第三異物検出の実行を可能にすることができる。
なお、上述した例は、送電制限期間の長さを、交渉で決定された長さよりも長くするように変更する場合であるが、同様の処理を行い、より短くするように変更することも可能である。送電制限期間の長さがより短くなるように変更すると決定する場合は、例えば以下の場合である。すなわち、送電装置100及び受電装置102の少なくともいずれかの温度が、交渉が行われた時点における温度から一定以上低い温度に変化した場合である。また、例えば、送電装置100及び受電装置102の少なくともいずれかの温度が、交渉を行った後に、所定の閾値よりも低い温度に変化した場合である。また例えば、送電装置100が送電する電力の値、及び、受電装置102が負荷に出力可能であることが保証される電力(GP)の値の少なくともいずれかが、交渉が行われた時点で決定していた値から一定以上大きい値に変化した場合である。送電装置100は、上述した場合に、交渉で決定された送電制限期間の長さをより短くするように変更すると判定する。
送電制限期間の長さをより短くすると決定された場合、送電装置100は、F532において、例えば送電制限期間の長さとして110μ秒を表すパケットを受電装置102に送信する。これにより、送電制限期間の長さを、交渉で決定された長さから10μ秒短くすることができ、送電制限期間の長さを変更しない場合に比べ送電効率を向上させることが可能とある。なお、上述した送電制限期間の変更処理は。変更すると判定されるたびに繰り返し実行されてもよい。また、本実施形態においては、送電装置100が送電制限期間の長さを変更すると判定した場合に、S802及びF530で変更要求を送信するものとしたが、この工程が省略されてもよい。すなわち、送電装置200は、送電制限期間の長さを変更すると判定した場合に、送電制御期間の長さを表す情報を含む信号を送信してもよい。また、変更要求に、送電制御期間の長さを表す情報が含まれる構成でもよい。
また、本実施形態では、特定のパケットを受信したことを契機にパラメータ送信処理を実行したが他のタイミングで実行してもよい。送電装置100は、例えば、受電装置102から要求された送電制限期間の長さでは第三異物検出を実行できないと判定したことを契機に、変更処理を実行してもよい。これは、例えば、交渉が行われずにPowerTransferフェーズに移行した場合において有効である。
また例えば、送電装置100が最後に送電制限期間の長さに関するパラメータを受電装置102に送信してから所定時間が経過したことを契機に、変更処理を実行すると判定してもよい。また例えば、送電装置100が2つ以上の送電回路を持ち、送電電力や送電電圧によって送電回路を切り替えることができる構成である場合、送電回路を切り替えた時にパラメータ送信処理を実行し、パラメータ送信を実行すると決定してもよい。また例えば、送電装置100は、制御部301の処理負荷が所定の値以上変化した場合にパラメータ送信を実行すると判断してもよい。また、上述した判定基準の少なくとも一つ以上を組み合わせて、変更処理を行うかを判定する構成でもよい。
また例えば、F530又はF531において、送電装置100は、送電制限期間の長さを変更するための再交渉を要求する識別子を含むパケットを送信する構成であってもよい。受電装置102は、再交渉を要求する識別子を含むパケットを受信した後、送電装置100に対してRenegotiate Packet(以下「RNパケット」とする)を送信する。そして、Renegotiationフェーズに遷移した後、受電装置102は送電装置100に対して送電制限期間の長さを表す情報の送信を要求する。その後、送電装置100は受電装置102に対し、送電制限期間の長さに関する情報を含む信号を送信する。
以上説明したように、送電装置100及び受電装置102の少なくともいずれかの状態が変化した場合に、送電制限期間の長さを変更するための通信を行うことにより、状態変化に応じて適切な異物検出の処理を行うことが可能となる。
なお、上述した例では、送電装置100は、送電装置100及び受電装置102の少なくとも何れかの状態が変化したことに応じて、送電制限期間の長さを変更するための通信を行うとしたが、これに限定されない。例えば、送電装置100は、送電制限期間の長さが決定された後における送電装置100及び受電装置102の状態に応じて、送電制限期間の長さを変更するための通信を行うと判定してもよい。例えば、送電装置100は、送電装置100及び受電装置102の少なくともいずれかの温度が所定の閾値よりも高い場合に、送電制限期間の長さを変更するための通信を行うと判定してもよい。また例えば、送電装置100は、送電電力の値、及び、受電装置102が負荷に出力可能であることが保証される電力の値の少なくともいずれかが、所定の閾値よりも小さい場合に、送電制限期間の長さを変更するための通信を行うと判定してもよい。これらの場合は、送電制限期間の長さは長くなるように変更される。
また例えば、送電装置100は、送電装置100及び受電装置102の少なくともいずれかの温度が所定の閾値よりも低い場合に、送電制限期間の長さを変更するための通信を行うと判定してもよい。また例えば、送電装置100は、送電電力の値、及び、受電装置102が負荷に出力可能であることが保証される電力の値の少なくともいずれかが、所定の閾値よりも大きい場合に、送電制限期間の長さを変更するための通信を行うと判定してもよい。これらの場合は、送電制限期間の長さは短くなるように変更される。
上述したように、送電制限期間の長さが決定された後における送電装置100及び受電装置102の状態に応じて、送電制限期間の長さを変更すると判定する場合、例えば以下のタイミングで判定が行われてもよい。すなわち、送電装置100は、送電制限期間の長さを表す情報を含む信号(例えば、RP0)を受信した場合に、送電装置100及び受電装置102の温度や送電電力の大きさなどの状態を特定する。送電装置100は、特定した状態を考慮し、受電装置102から要求された送電制限期間の長さを変更する必要があると判定した場合に、送電制限期間の長さを変更すると判定する。
(第2の実施形態)
本実施形態においては、図5(a)のF528のタイミングで送電制限期間の長さを決定するための交渉が行われなかった場合に、Power Transferフェーズにおいて交渉を行う例について説明する。なお、送電装置100及び受電装置102の機能構成については第1の実施形態と同様であるため、同じ符号を使用し、説明を省略する。
本実施形態においては、図5(a)のF528のタイミングで送電制限期間の長さを決定するための交渉が行われなかった場合に、Power Transferフェーズにおいて交渉を行う例について説明する。なお、送電装置100及び受電装置102の機能構成については第1の実施形態と同様であるため、同じ符号を使用し、説明を省略する。
本実施形態における処理を、図7及び図8を使用して説明する。図7(a)は、本実施形態における送電装置100及び受電装置102の処理のシーケンスである。なお、図7(a)の例では、図5(a)におけるF528の交渉が行われなかったことを表している。図8は、受電装置102が行う処理を表すフローチャートである。図7(a)において、図5(a)と同様の処理については、同じ符号を付している。交渉が行われない要因としては、例えば送電装置100及び受電装置102の初期設定や、交渉のための通信が適切に行われずにPower Transferフェーズに移行した場合等が想定される。
F700において、受電装置102は、送電制限期間を決定するための交渉が必要かを判定する(S801)。このとき、受電装置102は、例えばメモリ209に送電制限期間の長さが記憶されていないことに応じて、交渉が必要であると判定する(S801でYES)。一方、例えば第三異物検出処理を行わない等、交渉が必要でないと判定した場合は、交渉を行わない(S801でNO)。
受電装置102は、交渉を行うと判定した場合、F700にて交渉を要求するための信号を送電装置100に送信する(S802)。本実施形態においては、交渉を要求するための信号として、Renegotiate Packet(RN)が使用されるものとする。なお、RNはNegotiationフェーズを再度行う(Renegotiation)ことを要求するパケットである。なお、交渉を要求するための信号として、RN以外のパケットが使用されてもよい。送電装置100は、受電装置102からRNを受信し、交渉を行うことを受け入れる場合は、ACKを送信し、交渉を受け入れない場合は、NAKを送信する。F701においては、送電装置100は交渉の要求を受け入れると判定し、ACKを送信する。
受電装置102は、ACKを受信すると、Renegotiationフェーズに遷移し、送電制限期間に関する交渉を行う(F702)。なお、交渉を要求するための信号としてRN以外のパケットが使用された場合は、Renegotiationフェーズに遷移することなく以下の処理が行われてもよい。また、Renegotiationフェーズに遷移した場合に、送電制限期間を決定するための交渉以外に、GP値の決定、受電装置102の設定値の通知等の処理が実行されてもよい。
F702における処理の一例を、図7(b)を使用して説明する。受電装置102は送電装置100に対して、送電制御期間の長さを要求することを示すパケットを送信する(F711)。送電装置100は、送電制限期間の長さを要求するパケットを受信したことに応じて、送電制限期間の長さを表す情報を含む信号を受電装置102に送信する(F712)。ここでは、例として、送電制限期間(1)のパケットが送信される。受電装置102は、送電装置100から送電制限期間の長さを表す情報を含むパケットを受信すると(S803)、受信した送電制限期間の長さをメモリ209に記憶する(S804)。ここでは、送電装置100から送信された送電制限期間(1)に基づき、100μ秒をメモリ209に記憶する。なお、送電装置100から送信された送電制限期間の長さそのものではなく、受電装置102の状態を考慮して決定される長さを記憶する構成でもよい。また、F702において、図5(b)に示す処理が行われる構成であってもよい。
図7(a)に戻り、F702において送電制限期間の長さが記憶されると、受電装置102は、F520において、メモリ209に記憶された送電制限期間の長さを表す情報を含むRP0を送電装置100に送信する。以降、図5(a)の処理と同様にして、第三異物検出処理が行われる。
以上説明した処理により、送電制限期間の長さを決定するための交渉がまだ行われていない場合に、受電装置102から交渉を要求する信号を送信することにより、送電制限期間の長さを決定することができる。なお、本実施形態においては、F528において交渉が行われなかったことを例に説明したが、行われた場合であっても、必要に応じて受電装置102から交渉を要求する信号が送信されてもよい。交渉が必要かの判定は、第1の実施形態と同様の判定基準を使用して、受電装置102が行う構成であってもよい。
また、第2の実施形態における方法を使用して交渉が行われた後、第1の実施形態と同様に、送電制限期間の長さを変更するための変更処理が行われてもよい。このように、第1の実施形態と第2の実施形態とを適宜組み合わせて実施することも可能である。
(その他の実施形態)
本開示は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本開示は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 送電装置
301 制御部
303 送電部
305 通信部
301 制御部
303 送電部
305 通信部
Claims (26)
- 送電装置であって、
アンテナを使用して受電装置へ無線により送電する送電手段と、
前記送電手段により前記受電装置へ送電される電力が制限される送電制限期間の少なくとも2以上の時点における前記アンテナの電圧及び電流の少なくともいずれかを測定した測定結果に基づいて、前記受電装置とは異なる物体を検出する検出処理を行う検出手段と、
前記受電装置と前記送電制限期間を決定するための通信を行う通信手段と、
前記送電制限期間の長さが決定された後の前記送電装置及び前記受電装置の少なくともいずれかの状態に応じて、決定された前記送電制限期間の長さを変更するための所定の信号が前記通信手段により前記受電装置に送信されるように制御する制御手段と
を有することを特徴とする送電装置。 - 前記制御手段は、前記送電制限期間の長さが決定された後に前記送電装置及び前記受電装置の少なくともいずれかの状態が変化したことに応じて、前記所定の信号が前記通信手段により送信されるように制御することを特徴とする請求項1に記載の送電装置。
- 前記所定の信号は、前記送電制限期間の長さを表す情報を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の送電装置。
- 前記所定の信号は、前記送電制限期間の長さとして前記検出手段が検出処理を実現可能な最小の長さを表す情報を含むことを特徴とする請求項3に記載の送電装置。
- 前記所定の信号は、前記受電装置と前記送電制限期間の長さを決定するための交渉を行うことを要求する情報を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の送電装置。
- 前記制御手段は、前記送電装置及び前記受電装置の少なくともいずれかの温度が、所定の閾値よりも高い温度である場合、前記所定の信号が送信されるように制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の送電装置。
- 前記制御手段は、前記送電装置及び前記受電装置の少なくともいずれかの温度が、所定の期間において、第1の温度から、前記第1の温度よりも一定以上高い第2の温度に変化した場合、前記所定の信号が送信されるように制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の送電装置。
- 前記制御手段は、前記送電装置及び前記受電装置の少なくともいずれかの温度が、所定の閾値よりも低い温度である場合、前記所定の信号が送信されるように制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の送電装置。
- 前記制御手段は、前記送電装置及び前記受電装置の少なくともいずれかの温度が、所定の期間において、第1の温度から、前記第1の温度よりも一定以上低い第3の温度に変化した場合、前記所定の信号が送信されるように制御することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の送電装置。
- 前記制御手段は、前記送電手段により送電される電力の値、及び、前記受電装置が前記受電装置に含まれる負荷に出力可能であることが保証される電力の値の少なくともいずれかが、所定の閾値よりも小さい値である場合、前記所定の信号が送信されるように制御することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の送電装置。
- 前記制御手段は、前記送電手段により送電される電力の値、及び、前記受電装置が前記受電装置に含まれる負荷に出力可能であることが保証される電力の値の少なくともいずれかが、所定の閾値よりも大きい値である場合、前記所定の信号が送信されるように制御することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の送電装置。
- 前記所定の信号が送信されたことに応じて、前記送電制限期間の長さが、決定された前記送電制限期間の長さよりも長くなるように変更されることを特徴とする請求項6、7又は10に記載の送電装置。
- 前記所定の信号が送信されたことに応じて、前記送電制限期間の長さが、決定された前記送電制限期間の長さよりも短くなるように変更されることを特徴とする請求項8、9又は11に記載の送電装置。
- 前記検出手段は、前記通信手段により前記受電装置が受電した電力の大きさを表す情報を含む信号が受信された場合に、前記検出処理を行うことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の送電装置。
- アンテナを使用して送電装置から無線により受電する受電手段と、
前記送電装置から送電される電力が制限される送電制限期間の長さを決定する決定手段と、
前記送電装置と通信を行う通信手段と、
前記決定手段により決定された前記送電制限期間の長さを表す情報を含む信号が前記通信手段により前記送電装置に送信された後に前記通信手段により所定の信号が受信された場合、前記決定手段により決定された前記送電制限期間の長さを変更するための通信が前記通信手段により行われるように制御する制御手段と
を有することを特徴とする受電装置。 - 前記所定の信号は、前記送電制限期間の長さを表す情報を含む信号を含むことを特徴とする請求項15に記載の受電装置。
- 前記所定の信号により表される長さは、前記送電制限期間の長さとして前記送電装置が実現可能な最小の長さであることを特徴とする請求項16に記載の受電装置。
- 前記所定の信号は、前記受電装置と前記送電制限期間の長さを決定するための交渉を行うことを要求する信号を含むことを特徴とする請求項15乃至17のいずれか1項に記載の受電装置。
- 受電装置であって、
アンテナを使用して送電装置から無線により受電する受電手段と、
前記送電装置から送電される電力が制限される送電制限期間の長さを決定する決定手段と、
前記送電装置と通信を行う通信手段と、
前記送電装置及び前記受電装置の少なくともいずれかの状態に応じて、送電制限期間の長さを変更するための所定の信号が前記通信手段により前記送電装置に送信されるように制御する制御手段と
を有することを特徴とする受電装置。 - 前記所定の信号が前記通信手段により前記送電装置に送信された後に、前記送電装置に対して前記送電制限期間の長さを決定するための情報を要求する信号を、前記通信手段により前記送電装置に送信されるように制御する制御手段とを有することを特徴とする請求項19に記載の受電装置。
- 前記所定の信号は、前記送電装置との間の無線電力伝送に関する設定を変更するための交渉を要求する信号であることを特徴とする請求項19又は請求項20に記載の受電装置。
- 前記受電手段により受電された電力を蓄積するバッテリと、
前記バッテリに蓄積された電力を使用して駆動するモータと
を有することを特徴とする請求項15乃至21のいずれか1項に記載の受電装置。 - 前記受電手段により受電された電力を蓄積するバッテリと、
前記バッテリに蓄積された電力が供給される表示部と
を有することを特徴とする請求項15乃至22のいずれか1項に記載の受電装置。 - 前記受電手段により受電された電力を蓄積するバッテリと、
前記バッテリの残量を通知する通知手段と
を有することを特徴とする請求項15乃至23のいずれか1項に記載の受電装置。 - 無線電力伝送の方法であって、
アンテナを使用して送電装置から受電装置へ無線により送電される電力が制限される送電制限期間の少なくとも2以上の時点における前記アンテナの電圧及び電流の少なくともいずれかを測定した測定結果に基づいて、前記受電装置とは異なる物体を検出する検出処理を行う検出工程と、
前記送電装置と前記受電装置とが行う通信に基づいて、前記送電制限期間の長さを決定する決定工程と、
前記決定工程において前記送電制限期間の長さが決定された後の前記送電装置及び前記受電装置の少なくともいずれかの状態に応じて、前記決定工程において決定された前記送電制限期間の長さを変更するための通信が行われるように制御する制御工程と
を有することを特徴とする方法。 - コンピュータを、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の送電装置、又は、請求項15乃至24のいずれか1項に記載の受電装置として機能させるためのプログラム。
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