JP2023005212A - ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法 - Google Patents

ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023005212A
JP2023005212A JP2021106984A JP2021106984A JP2023005212A JP 2023005212 A JP2023005212 A JP 2023005212A JP 2021106984 A JP2021106984 A JP 2021106984A JP 2021106984 A JP2021106984 A JP 2021106984A JP 2023005212 A JP2023005212 A JP 2023005212A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
whiskey
concentration
vol
peat
highball
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021106984A
Other languages
English (en)
Inventor
善久 田中
Yoshihisa Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Breweries Ltd
Original Assignee
Asahi Breweries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Breweries Ltd filed Critical Asahi Breweries Ltd
Priority to JP2021106984A priority Critical patent/JP2023005212A/ja
Priority to AU2022302458A priority patent/AU2022302458A1/en
Priority to EP22832519.7A priority patent/EP4365273A1/en
Priority to PCT/JP2022/014495 priority patent/WO2023276358A1/ja
Publication of JP2023005212A publication Critical patent/JP2023005212A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12GWINE; PREPARATION THEREOF; ALCOHOLIC BEVERAGES; PREPARATION OF ALCOHOLIC BEVERAGES NOT PROVIDED FOR IN SUBCLASSES C12C OR C12H
    • C12G3/00Preparation of other alcoholic beverages
    • C12G3/04Preparation of other alcoholic beverages by mixing, e.g. for preparation of liqueurs
    • C12G3/06Preparation of other alcoholic beverages by mixing, e.g. for preparation of liqueurs with flavouring ingredients

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Alcoholic Beverages (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)

Abstract

【課題】低エタノール濃度のウイスキーハイボール飲料において、ピート香と他のウイスキーの香りとのバランスを改善することのできる技術を提供すること。【解決手段】ヘビーピートウイスキーと、ノンピートウイスキーとを含有し、エタノール濃度が4vol%以下である、ウイスキーハイボール飲料。【選択図】なし

Description

本発明は、ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法に関する。
ウイスキーハイボール飲料は、ウイスキーを含む炭酸飲料である。ウイスキーハイボール飲料は、容器に充填したRTD(レディ・トゥ・ドリンク)製品としても販売されている。
ウイスキーハイボール飲料に関連して、例えば、特許文献1(特開2020-188743号公報)には、炭酸ガス圧が3.0~3.5ガスボリュームであり、アルコール100%換算で5~50mL/Lのウイスキーを含有する、容器入り炭酸アルコール飲料が開示されている。
特開2020-188743号公報
ウイスキーの中には、ピート香と呼ばれる風味を有するものがある。ピート香とは、ピート(泥炭)による燻製の香である。ピート香を有するウイスキーとして、例えばスコッチ・ウイスキー等が挙げられる。本発明者らは、ピート香を有するウイスキーを使用して、ウイスキーハイボール飲料を提供しようと考えている。
一方で、近年、適正飲酒の観点から、アルコール度数(エタノール濃度)を抑えた飲料が求められている。そこで、本発明者らは、ピート香を有するウイスキーを使用して、低エタノール濃度のウイスキーハイボール飲料を提供しようとしている。
しかしながら、エタノール濃度を減らすと、ウイスキーの香味のうち、ピート香が他の香りよりも感じられやすくなり、香味のバランスが崩れることが判明した。
従って、本発明の課題は、低エタノール濃度のウイスキーハイボール飲料において、ピート香と他のウイスキーの香りとのバランスを改善することのできる技術を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討した結果、ピート香の強いウイスキーと、ピート香の弱いウイスキーとを併用することにより、上記課題が解決できることを見出した。すなわち、本発明は、以下のものを提供する。
[1]エタノール濃度を40vol%に換算したときのフェノール含有濃度が0.10mg/L以上、グアイアコール含有濃度が0.05mg/L以上、o-クレゾール含有濃度が0.05mg/L以上であるヘビーピートウイスキーと、エタノール濃度を40vol%に換算したときのフェノール含有濃度が0.1mg/L未満、グアイアコール含有濃度が0.05mg/L未満、o-クレゾール含有濃度が0.05mg/L未満であるノンピートウイスキーと、を含有し、エタノール濃度が4vol%以下である、ウイスキーハイボール飲料。
[2]前記ヘビーピートウイスーの含有量が、エタノール濃度40vol%換算で、0.01~20.0vol%である、[1]に記載のウイスキーハイボール飲料。
[3]前記ノンピートウイスキーの含有量が、エタノール濃度40vol%換算で、0.01~15.0vol%である、[1]又は[2]に記載のウイスキーハイボール飲料。
[4]グアイアコール濃度が、0.5~100.0μg/Lである、[1]~[3]のいずれかに記載のウイスキーハイボール飲料。
[5]フェノール濃度が、1.0~200.0μg/Lである、[1]~[4]のいずれかに記載のウイスキーハイボール飲料。
[6]o-クレゾール濃度が、0.5~150.0μg/Lである、[1]~[5]のいずれかに記載のウイスキーハイボール飲料。
[7]NP/HP/Alcの値が0.1~40であり、「NP」は、エタノール濃度40vol%換算での前記ノンピートウイスキーの含有量(vol%)であり、「HP」は、エタノール濃度40vol%換算での前記ヘビーピートウイスキーの含有量が(vol%)であり、「Alc」は、飲料のエタノール濃度(vol%)である、[1]~[7]のいずれかに記載のウイスキーハイボール飲料。
[8]エタノール濃度を40vol%に換算したときのフェノール含有濃度が0.10mg/L以上、グアイアコール含有濃度が0.05mg/L以上、o-クレゾール含有濃度が0.05mg/L以上であるヘビーピートウイスキーを準備する工程と、エタノール濃度を40vol%に換算したときのフェノール含有濃度が0.1mg/L未満、グアイアコール含有濃度が0.05mg/L未満、o-クレゾール含有濃度が0.05mg/L未満であるノンピートウイスキーを準備する工程と、前記ヘビーピートウイスキーと、前記ノンピートウイスキーとを混合し、エタノール濃度を4vol%以下になるように希釈する工程と、を備える、ウイスキーハイボール飲料の製造方法。
本発明によれば、低エタノール濃度のウイスキーハイボール飲料において、ピート香と他のウイスキーの香りとのバランスを改善することのできる技術が提供される。
以下に、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態は、ウイスキーハイボール飲料に関する。「ウイスキーハイボール飲料」とは、ウイスキーを含む炭酸飲料である。
本明細書において、「ウイスキー」の定義は、出願日時点で有効な日本国の酒税法の規定に従う。
好ましくは、本実施形態において使用されるウイスキーは、発芽させた穀類及び水を原料として糖化させて、発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの(当該アルコール含有物の蒸留の際の留出時のアルコール分が九十五度未満のものに限る。)、及び/又は、発芽させた穀類及び水によって穀類を糖化させて、発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの(当該アルコール含有物の蒸留の際の留出時のアルコール分が九十五度未満のものに限る。)である。
本実施形態に係る飲料は、ヘビーピートウイスキーと、ノンピートウイスキーとを含有し、エタノール濃度が4vol%以下である。
「ヘビーピートウイスキー」とは、エタノール濃度40vol%換算で、フェノール含有濃度が0.1mg/L以上であり、グアイアコール含有濃度が0.05mg/L以上であり、o-クレゾール含有濃度が0.05mg/L以上であるウイスキーを意味する。
ヘビーピートウイスキーは、好ましくは、エタノール濃度40vol%換算で、フェノール含有濃度が1.0mg/L以上であり、グアイアコール含有濃度が0.5mg/L以上であり、o-クレゾール含有濃度が0.5mg/L以上であるウイスキーである。
尚、「エタノール濃度40vol%換算」とは、換算元のエタノール含有液をエタノール濃度が40vol%になるように濃縮又は希釈して換算後のエタノール含有液とし、この換算後のエタノール含有液を使用した場合の値を意味する。
ヘビーピートウイスキーは、ピート香が強いウイスキーである。既述のように、ピート香とは、泥炭由来の燻製香である。適度にピート香を有するウイスキーには、一定の需要がある。よって、適度な強さのピート香を有するウイスキーハイボール飲料にも、需要があると考えられる。
ヘビーピートウイスキーの含有量は、エタノール濃度40vol%換算で、例えば0.01~20.0vol%、好ましくは0.07~15.0vol%、より好ましくは0.1~7.0vol%である。このような範囲であれば、味が薄くなりすぎることもなく、ピート香が強くなりすぎることもない。
「ノンピートウイスキー」とは、エタノール濃度40vol%換算で、フェノール含有濃度が0.1mg/L未満であり、グアイアコール含有濃度が0.05mg/L未満であり、o-クレゾール含有濃度が0.05mg/L未満であるウイスキーを意味する。
ノンピートウイスキーは、ピート香を有さない。ヘビーピートウイスキーに対してノンピートウイスキーを加えることによって、ピート香が突出することを抑えられ、ピート香がバランスよく他のウイスキー香と組み合わされた飲料を得ることができる。
ノンピートウイスキーの含有量は、エタノール40vol%換算で、例えば0.01~15.00vol%、好ましくは0.10~10.00vol%、より好ましくは0.20~8.00vol%である。
尚、ウイスキーハイボール飲料には、ノンピートウイスキー及びヘビーピートウイスキー以外のウイスキーが含まれていてもよい。
ウイスキーハイボール飲料中のウイスキーの総含有量は、エタノール濃度40vol%換算で、例えば0.1~15.0vol%、好ましくは0.5~10.0vol%、より好ましくは0.7~9.0vol%である。
ウイスキーハイボール飲料中のグアイアコール濃度は、例えば0.5~100.0μg/L、好ましくは0.5~60.0μg/L、より好ましくは1.0~50.0μg/Lである。
ウイスキーハイボール飲料中のフェノール濃度は、例えば1.0~300.0μg/L、好ましくは1.0~200.0μg/L、より好ましくは2.0~150.0μg/Lである。
ウイスキーハイボール飲料中のo-クレゾール濃度は、例えば0.5~150.0μg/L、好ましくは1.0~100.0μg/L、より好ましくは2.0~90.0μg/Lである。
既述のように、ウイスキーハイボール飲料のエタノール濃度は、4.0vol%以下である。このようなエタノール濃度のウイスキーハイボール飲料では、ピート香が突出して感じられやすい。しかしながら、本実施形態によれば、ヘビーピートウイスキーに加えてノンピートウイスキーが使用されているため、ピート香の突出を避けることができ、バランスの良い香味を有するウイスキーハイボール飲料が得られる。
ウイスキーハイボール飲料のエタノール濃度は、好ましくは0.1~4.0vol%、より好ましくは0.3~4.0vol%である。
好ましい一態様において、ウイスキーハイボール飲料は、NP/HP/Alcの値が0.1~40である。
ここで、「NP」は、エタノール濃度40vol%換算での前記ノンピートウイスキーの含有量(vol%)を表す。
「HP」は、エタノール濃度40vol%換算での前記ヘビーピートウイスキーの含有量が(vol%)を表す。
「Alc」は、飲料のエタノール濃度(vol%)を表す。
NP/HP/Alcの値が0.1~40の範囲内であれば、バランスに優れた飲料が得られる。NP/HP/Alcの値は、好ましくは、0.1~30、より好ましくは0.1~20である。
ウイスキーハイボール飲料には、必要に応じて、上記以外の成分が含まれていてもよい。例えば、他の成分として、スピリッツ、糖類、食物繊維、酸味料、甘味料、果汁、エキス、着色料、無機塩類、及び香料などが挙げられる。
本実施形態に係るウイスキーハイボール飲料の製造方法は、ヘビーピートウイスキーを準備する工程と、ノンピートウイスキーを準備する工程と、ヘビーピートウイスキーと、前記ノンピートウイスキーとを混合し、エタノール濃度を4vol%以下になるように希釈する工程とを備える。
例えば、ノンピートウイスキーと、ヘビーピートウイスキーとを必要に応じて他の成分と共に混合し、炭酸水によって濃度を調整する。原料用アルコール等のアルコール源を加えて、エタノール濃度を調整してもよい。これにより、本実施形態に係るウイスキーハイボール飲料を得ることができる。尚、炭酸水ではなく通常の水を使用し、後からカーボネーションを行って炭酸を付与してもよい。
以下に、本発明についてより詳細に説明するため、実施例について説明する。但し、本発明は、以下の実施例に限定して解釈されるべきものではない。
エタノール濃度が54vol%であるヘビーピートウイスキーと、エタノール濃度が46vol%であるノンピートウイスキーとを準備した。
各ウイスキーについて、グアイアコール濃度、フェノール濃度、о‐クレゾール濃度を、下記文献に記載の方法により測定した。
「V. Mall and P. Schieberle, Sex, Smoke, and Spirits: The Role of Chemistry, 9, 107-116.」
具体的には、以下の手順により、測定した。
〈測定方法〉
ウイスキーのサンプルに既知量の同位体標識内部標準物質(市販品:Sigma-Aldrich)を添加した後、SAFE(Solvent Assisted Flavor Evaporator)を用いて蒸留を行った。
蒸留液をジエチルエーテルで抽出し、食塩水で洗浄して有機層のエタノールを除去した後、ビグリューカラムで濃縮し、さらに微量蒸留を行って約0.2mLとした。
濃縮された蒸留液を、メタノールを反応ガスとするHRGC-イオントラップ型MS(CI法)にかけた。
フェノール誘導体(グアイアコール、フェノール、о‐クレゾール)とそれぞれの標識標準物質由来の分子イオンをモニターすることにより定量した。
表1に、各ウイスキーの成分濃度を示す。尚、ウイスキーのエタノール濃度を40vol%に換算したときの各成分濃度についても、併せて表1に示す。
Figure 2023005212000001
試験1:ヘビーピートウイスキー濃度の検討
表2に記載された組成に従って、参考例1~7に係るウイスキーハイボール飲料を調製した。具体的には、ヘビーピートウイスキーを、表2に記載された濃度になるように、炭酸水により希釈し、希釈率が異なる参考例1~7に係るウイスキーハイボール飲料を得た。
調製した各ウイスキーハイボール飲料について、官能評価により、ウイスキー香、ピート香、及びバランス(ピート香とウイスキー香とのバランス)を評価した。
各項目については、参考例1を対照として、以下の5段階の基準で評価した。
(官能評点)
5:対照より強い(又は良い)
4:対照よりやや強い(又はやや良い)
3:対照と同等
2:対照よりやや弱い(又はやや悪い)
1:対照より弱い(又は悪い)
結果を表2に示す。表2に示されるように、ヘビーピートウイスキーの含有量を減らすと、ウイスキー香強度及びピート香強度がともに減少した。しかし、ウイスキー香強度に比べると、ピート香強度の減少度合いは小さかった。そして、エタノール40vol%換算でのヘビーピートウイスキーの含有量が5vol%以下である参考例6及び7においては、ウイスキー香とピート香のバランスが損なわれていた。
Figure 2023005212000002
試験2:エタノール濃度の検討
表3に記載された組成に従って、参考例7~12に係るウイスキーハイボール飲料を調製した。具体的には、表3に記載された濃度及びエタノール濃度となるように、ヘビーピートウイスキーを、原料用アルコール及び炭酸水と混合した。
調製した各ウイスキーハイボール飲料について、試験1と同様の基準を用いて、官能評価により、ウイスキー香、ピート香、及びバランス(ピート香とウイスキー香とのバランス)を評価した。
加えて、参考例7を対照として、アルコール感についても5段階で評価した。評点が大きいほど、アルコール感が強いことを表す。
結果を表3に示す。参考例7~12は、ヘビーピートウイスキーの含有量は同じであり、エタノール濃度が異なっている。表3に示されるように、エタノール濃度の増加に伴い、ピート香強度が減少することが判る。言い換えれば、エタノール濃度を減らすと、ウイスキー香に比べてピート香が強く感じられる傾向にあり、バランスが損なわれる。一方、エタノール濃度を高めると、バランスは改善されるものの、アルコール感が強く感じされる飲料となった。尚、参考例1と同程度のウイスキー香とピート香のバランスを得るためには、エタノール濃度を3%とする必要があった(参考例10参照)。
Figure 2023005212000003
試験3:ノンピートウイスキーの検討(エタノール濃度0.54vol%)
表4に記載された組成に従って、比較例1及び実施例1~6に係るウイスキーハイボール飲料を調製した。尚、比較例1は、参考例7である。具体的には、表4に記載された濃度になるように、ヘビーピートウイスキー、ノンピートウイスキー、及び炭酸水を混合した。
調製した各ウイスキーハイボール飲料について、試験2と同様に、官能評価により、ウイスキー香、ピート香、及びバランス、及びアルコール感を評価した。尚、対照としては、比較例1を用いた。
結果を表4に示す。比較例1及び実施例1~6は、エタノール濃度が等しく(0.54vol%)、ノンピートウイスキーとヘビーピートウイスキーの含有量が異なる。ノンピートウイスキーの含有量を増やしていくと、ウイスキー香強度及びアルコール感はほとんど変わらないが、ピート香強度のみが減少していく傾向にあり、ウイスキー香とピート香のバランスが改善される傾向にあった。
ただし、ヘビーピートウイスキーの含有量が、エタノール濃度40%換算で0.07%であり、NP/HP/Alc.が34.13である実施例6では、ピート香が弱くなりすぎる傾向にあった。この観点から、実施例1~5の方が、実施例6よりもよりバランスに優れていた。
Figure 2023005212000004
試験4:ノンピートウイスキーの検討(エタノール濃度1.08vol%)
表5に記載された組成に従って、試験3と同様に、比較例2及び実施例7~11に係るウイスキーハイボール飲料を調製した。すなわち、エタノール濃度が1.08vol%であり、ノンピートウイスキーとヘビーピートウイスキーの含有量が異なる比較例2及び実施例7~11に係る飲料を調製した。
調製した各ウイスキーハイボール飲料について、試験2と同様に、官能評価により、ウイスキー香、ピート香、及びバランス、及びアルコール感を評価した。尚、対照としては、比較例2を用いた。
結果を表5に示す。表5に示されるように、エタノール濃度が1.08vol%である場合も、ノンピートウイスキーの含有量を増やしていくと、ウイスキー香強度及びアルコール感はほとんど変わらないが、ピート香強度のみが減少していく傾向にあり、ウイスキー香とピート香のバランスが改善される傾向にあった。
Figure 2023005212000005
試験5:ノンピートウイスキーの検討(エタノール濃度2.16vol%)
表6に記載された組成に従って、試験3~4と同様に、比較例3及び実施例12~17に係るウイスキーハイボール飲料を調製した。すなわち、エタノール濃度が2.16vol%であり、ノンピートウイスキーとヘビーピートウイスキーの含有量が異なる飲料を調製した。
調製した各ウイスキーハイボール飲料について、試験2と同様に、官能評価により、ウイスキー香、ピート香、及びバランス、及びアルコール感を評価した。尚、対照としては、比較例3を用いた。
結果を表6に示す。表6に示されるように、エタノール濃度が2.16vol%である場合も、ノンピートウイスキーの含有量を増やしていくと、ウイスキー香強度及びアルコール感はほとんど変わらないが、ピート香強度のみが減少していく傾向にあり、ウイスキー香とピート香のバランスが改善される傾向にあった。
Figure 2023005212000006
試験6:ノンピートウイスキーの検討(エタノール濃度3.24vol%)
表7に記載された組成に従って、試験3~5と同様に、比較例4及び実施例18~21に係るウイスキーハイボール飲料を調製した。すなわち、エタノール濃度が3.24vol%であり、ノンピートウイスキーとヘビーピートウイスキーの含有量が異なる飲料を調製した。
調製した各ウイスキーハイボール飲料について、試験2と同様に、官能評価により、ウイスキー香、ピート香、及びバランス、及びアルコール感を評価した。尚、対照としては、比較例4を用いた。
結果を表7に示す。表7に示されるように、エタノール濃度が3.24vol%である場合も、ノンピートウイスキーの含有量を増やしていくと、ウイスキー香強度及びアルコール感はほとんど変わらないが、ピート香強度のみが減少していく傾向にあり、ウイスキー香とピート香のバランスが改善される傾向にあった。
Figure 2023005212000007

Claims (8)

  1. エタノール濃度を40vol%に換算したときのフェノール含有濃度が0.1mg/L以上、グアイアコール含有濃度が0.05mg/L以上、o-クレゾール含有濃度が0.05mg/L以上であるヘビーピートウイスキーと、
    エタノール濃度を40vol%に換算したときのフェノール含有濃度が0.1mg/L未満、グアイアコール含有濃度が0.05mg/L未満、o-クレゾール含有濃度が0.05mg/L未満であるノンピートウイスキーと、
    を含有し、
    エタノール濃度が4vol%以下である、ウイスキーハイボール飲料。
  2. 前記ヘビーピートウイスーの含有量が、エタノール濃度40vol%換算で、0.01~20.0vol%である、請求項1に記載のウイスキーハイボール飲料。
  3. 前記ノンピートウイスキーの含有量が、エタノール濃度40vol%換算で、0.01~15.0vol%である、請求項1又は2に記載のウイスキーハイボール飲料。
  4. グアイアコール濃度が、0.5~100.0μg/Lである、請求項1~3のいずれかに記載のウイスキーハイボール飲料。
  5. フェノール濃度が、1.0~100.0μg/Lである、請求項1~4のいずれかに記載のウイスキーハイボール飲料。
  6. o-クレゾール濃度が、0.5~150.0μg/Lである、請求項1~5のいずれかに記載のウイスキーハイボール飲料。
  7. NP/HP/Alcの値が0.1~40であり、
    「NP」は、エタノール濃度40vol%換算での前記ノンピートウイスキーの含有量(vol%)であり、
    「HP」は、エタノール濃度40vol%換算での前記ヘビーピートウイスキーの含有量が(vol%)であり、
    「Alc」は、飲料のエタノール濃度(vol%)である、
    請求項1~6のいずれかに記載のウイスキーハイボール飲料。
  8. エタノール濃度を40vol%に換算したときのフェノール含有濃度が0.1mg/L以上、グアイアコール含有濃度が0.05mg/L以上、o-クレゾール含有濃度が0.05mg/L以上であるヘビーピートウイスキーを準備する工程と、
    エタノール濃度を40vol%に換算したときのフェノール含有濃度が0.1mg/L未満、グアイアコール含有濃度が0.05mg/L未満、o-クレゾール含有濃度が0.05mg/L未満であるノンピートウイスキーを準備する工程と、
    前記ヘビーピートウイスキーと、前記ノンピートウイスキーとを混合し、エタノール濃度を4vol%以下になるように希釈する工程と、
    を備える、ウイスキーハイボール飲料の製造方法。
JP2021106984A 2021-06-28 2021-06-28 ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法 Pending JP2023005212A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021106984A JP2023005212A (ja) 2021-06-28 2021-06-28 ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法
AU2022302458A AU2022302458A1 (en) 2021-06-28 2022-03-25 Whisky highball beverage and method for manufacturing same
EP22832519.7A EP4365273A1 (en) 2021-06-28 2022-03-25 Whisky highball beverage and method for manufacturing same
PCT/JP2022/014495 WO2023276358A1 (ja) 2021-06-28 2022-03-25 ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021106984A JP2023005212A (ja) 2021-06-28 2021-06-28 ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023005212A true JP2023005212A (ja) 2023-01-18

Family

ID=84692653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021106984A Pending JP2023005212A (ja) 2021-06-28 2021-06-28 ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP4365273A1 (ja)
JP (1) JP2023005212A (ja)
AU (1) AU2022302458A1 (ja)
WO (1) WO2023276358A1 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7038028B2 (ja) * 2018-08-31 2022-03-17 サントリーホールディングス株式会社 選択的光透過抑制容器入りアルコール飲料
JP7361495B2 (ja) 2019-05-24 2023-10-16 アサヒビール株式会社 容器入り炭酸アルコール飲料及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP4365273A1 (en) 2024-05-08
AU2022302458A1 (en) 2023-11-30
WO2023276358A1 (ja) 2023-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2020250206B2 (en) A beverage containing wood components
CN106103682A (zh) 蒸馏梅酒
JP2020054284A (ja) 飲料の香味改善方法
JP2023058601A (ja) アルコールテイスト飲料
WO2023276359A1 (ja) ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法
WO2017073704A1 (ja) アルコールテイスト飲料
JP6991841B2 (ja) リモネンを含有する柑橘系アルコール飲料
AU2016206336A1 (en) A beverage containing isobutanol and/or isoamyl alcohol
JP2023005212A (ja) ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法
JP6928147B2 (ja) 木質成分と炭酸ガスを含有する容器詰め飲料
JP7430987B2 (ja) アルコール飲料、ならびにアルコール飲料における焦げたパンの香りおよび/またはねっとりとした舌触りの向上方法
JP7329357B2 (ja) 柑橘果実様飲料
JP7356262B2 (ja) アルコール飲料、ならびにアルコール飲料における発酵感および/またはねっとりとした舌触りの向上方法
JP2023005210A (ja) ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法
JP2023005214A (ja) ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法
JP2020120623A (ja) 炭酸感増強剤及び炭酸飲料
JP7002365B2 (ja) 梅アルコール飲料、梅アルコール飲料ベース、梅アルコール飲料の製造方法、及び、梅アルコール飲料の香味向上方法
JP7186548B2 (ja) ビールテイスト飲料およびその製造方法
JP7429204B2 (ja) 梅酒又は梅酒含有飲料
RU2776239C2 (ru) Водка особая
JP2023005211A (ja) ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法
WO2022080355A1 (ja) リモネンを含有するアルコール飲料、その製造方法、及び、リモネンを含有するアルコール飲料の苦味を改善する方法
JP2023094972A (ja) アルコール飲料
JP2023118833A (ja) アルコール飲料
JP2020103082A (ja) 梅酒およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240410