JP2023005210A - ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法 - Google Patents

ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023005210A
JP2023005210A JP2021106982A JP2021106982A JP2023005210A JP 2023005210 A JP2023005210 A JP 2023005210A JP 2021106982 A JP2021106982 A JP 2021106982A JP 2021106982 A JP2021106982 A JP 2021106982A JP 2023005210 A JP2023005210 A JP 2023005210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
whiskey
highball
concentration
beverage
salty
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021106982A
Other languages
English (en)
Inventor
善久 田中
Yoshihisa Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Breweries Ltd
Original Assignee
Asahi Breweries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Breweries Ltd filed Critical Asahi Breweries Ltd
Priority to JP2021106982A priority Critical patent/JP2023005210A/ja
Publication of JP2023005210A publication Critical patent/JP2023005210A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Alcoholic Beverages (AREA)

Abstract

【課題】ソルティーなウイスキー以外の手段によって、ウイスキーハイボール飲料にソルティーな風味を付与することのできる技術を提供する。【解決手段】ウイスキーを含有し、塩化ナトリウム又は塩化カリウムを含有する、ウイスキーハイボール飲料。【選択図】なし

Description

本発明は、ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法に関する。
ウイスキーハイボール飲料は、ウイスキーを含む炭酸飲料である。ウイスキーハイボール飲料は、容器に充填したRTD(レディ・トゥ・ドリンク)製品としても販売されている。
ウイスキーハイボール飲料に関連して、例えば、特許文献1(特開2020-188743号公報)には、炭酸ガス圧が3.0~3.5ガスボリュームであり、アルコール100%換算で5~50ml/Lのウイスキーを含有する、容器入り炭酸アルコール飲料が開示されている。
特開2020-188743号公報
ところで、ウイスキーのなかには、「ソルティー」と形容される品種がある。「ソルティー」とは、塩味(呈味)とは異なり、潮の香りを想起させる風味のことである。ウイスキーのなかでも、スコッチ・ウイスキーに「ソルティー」な風味を有するものが多い。
本発明者らは、「ソルティー」な風味を有するウイスキーハイボール飲料を提供しようと考えた。ここで、原料となるウイスキーとして「ソルティー」なウイスキーを使用すれば、「ソルティー」な風味を有するハイボールを得ることができると考えられる。しかしながら、この場合には、原料として使用することのできるウイスキーが制限される。また、ソルティーなウイスキーを使用した場合であっても、その量が微量である場合には、「ソルティー」な風味を感じることはできない。そして、このような「ソルティー」な風味を香料によって表現することも難しい。
そこで、本発明の目的は、ソルティーなウイスキー以外の手段によって、ウイスキーハイボール飲料にソルティーな風味を付与することのできる技術を提供することにある。
本発明者らは、塩化ナトリウム又は塩化カリウムを使用することにより、ソルティーな風味をウイスキーハイボール飲料に付与できることを見出した。すなわち、本発明は、以下のものを提供する。
[1]ウイスキーと、塩化ナトリウム又は塩化カリウムと、を含有する、ウイスキーハイボール飲料。
[2]前記塩化ナトリウム濃度が0.005g/L以上である、[1]に記載のウイスキーハイボール飲料。
[3]前記塩化カリウム濃度が0.005g/L以上である、[1]又は[2]に記載のウイスキーハイボール飲料。
[4]ヘビーピートウイスキーを含有しないか、又は、エタノール濃度40vol%換算でのビーピートウイスキーの含有量が、2vol%以下であり、前記ヘビーピートウイスキーは、エタノール濃度40vol%に換算したときに、フェノール含有濃度が0.10mg/L以上であり、グアイアコール含有濃度が0.05mg/L以上であり、o-クレゾール含有濃度が0.05mg/L以上であるウイスキーである、[1]~[3]のいずれかに記載のウイスキーハイボール飲料。
[5]エタノール濃度が8vol%以下である、[1]~[4]のいずれかに記載のウイスキーハイボール飲料。
[6]ウイスキーを含む飲料液に、塩化ナトリウム又は塩化カリウムを添加する工程を含む、ウイスキーハイボール飲料の製造方法。
本発明によれば、ソルティーなウイスキー以外の手段によって、ウイスキーハイボール飲料にソルティーな風味を付与することのできる技術が提供される。
以下に、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態に係るウイスキーハイボール飲料は、ウイスキーと、塩化ナトリウム又は塩化カリウムとを含有する。塩化ナトリウム又は塩化カリウムが含まれているため、ソルティーな風味がウイスキーハイボール飲料に付与される。
「ウイスキーハイボール飲料」とは、ウイスキーを含む炭酸飲料を指す。
本明細書において、「ウイスキー」とは、出願日時点で有効な日本国の酒税法の定義に従う。
但し、好ましくは、ウイスキーは、発芽させた穀類及び水を原料として糖化させて、発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの(当該アルコール含有物の蒸留の際の留出時のアルコール分が九十五度未満のものに限る。)、及び/又は、発芽させた穀類及び水によって穀類を糖化させて、発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの(当該アルコール含有物の蒸留の際の留出時のアルコール分が九十五度未満のものに限る。)である。
ウイスキーの総含有量は、エタノール濃度40vol%換算で、例えば0.10~5.0vol%、好ましくは0.5~4.0vol%、より好ましくは0.7~3.0vol%である。
尚、「エタノール濃度40vol%換算」とは、換算元のアルコール含有液をエタノール濃度が40vol%になるように濃縮又は希釈して換算後のアルコール含有液とし、この換算後のアルコール含有液を使用した場合の値を意味する。
「ウイスキー」としては、特に限定されるものではない。但し、ウイスキーハイボール飲料には、ヘビーピートウイスキーが含まれていないか、あるいは、ヘビーピートウイスキーが含まれていたとしても、少量であることが好ましい。具体的には、エタノール濃度40vol%換算でのヘビーピートウイスキーの含有量は、2vol%以下であることが好ましい。
尚、「ヘビーピートウイスキー」とは、エタノール濃度40vol%換算で、フェノール含有濃度が0.10mg/L以上であり、グアイアコール含有濃度が0.05mg/L以上であり、o-クレゾール含有濃度が0.05mg/L以上であるウイスキーを意味する。
好ましくは、ヘビーピートウイスキーにおいて、エタノール濃度40vol%換算で、フェノール含有濃度が1.0mg/L以上であり、グアイアコール含有濃度が0.5mg/L以上であり、o-クレゾール含有濃度が0.5mg/L以上である。
ヘビーピートウイスキーは、ピート香が強いウイスキーである。ピート香とは、泥炭の燻製香を意味する。ヘビーピートウイスキーは、ソルティーな風味を有していることが多い。そのため、ヘビーピートウイスキーを大量に使用すれば、ソルティーな風味を付与しやすい。
しかし、本実施形態によれば、ヘビーピートウイスキーを大量に使用しなくとも、ソルティーな風味をウイスキーハイボール飲料に付与することができる。
好ましい一態様において、ウイスキーハイボール飲料は、ノンピートウイスキーを含有する。「ノンピートウイスキー」とは、エタノール濃度40vol%換算で、フェノール含有濃度が0.10mg/L未満であり、グアイアコール含有濃度が0.05mg/L未満であり、o-クレゾール含有濃度が0.05mg/L未満であるウイスキーを意味する。
一般的に、ノンピートウイスキーを使用する場合、ヘビーピートウイスキーと異なり、ソルティーな風味を付与し難い。これに対して、本実施形態によれば、塩化ナトリウム又は塩化カリウムを使用することによりソルティーな風味が付与される。従って、ノンピートウイスキーを使用した場合であっても、ソルティーな風味を付与することができる。
ノンピートウイスキーの含有量は、エタノール40vol%換算で、例えば0.10~5.0vol%、好ましくは0.3~4.0vol%、より好ましくは0.5~3.0vol%である。
ウイスキーハイボール飲料中のフェノール濃度は、例えば100μg/L以下、好ましくは70μg/L以下、より好ましくは60μg/L以下であり、例えば0.1μg/L以上、好ましくは0.5μg/L以上、より好ましくは1.0μg/L以上、さらに好ましくは5.0μg/L以上である。
あるいは、他の一態様において、フェノール濃度は、好ましくは5.0μg/L以下、より好ましくは1.0μg/L以下である。
ウイスキーハイボール飲料中のグアイアコール濃度は、例えば50μg/L以下、好ましくは30μg/L以下、より好ましくは20μg/L以下であり、例えば0.1μg/L以上、好ましくは0.5μg/L以上、より好ましくは1.0μg/L以上、さらに好ましくは1.5μg/L以上である。
あるいは、他の一態様において、グアイアコール濃度は、好ましくは5.0μg/L以下、より好ましくは1.0μg/L以下である。
ウイスキーハイボール飲料中のo-クレゾール濃度は、例えば100μg/L以下、好ましくは70μg/L以下、より好ましくは40μg/L以下であり、例えば0.1μg/L以上、好ましくは0.5μg/L以上、より好ましくは1.0μg/L以上、さらに好ましくは2.0μg/L以上である。
あるいは、他の一態様において、o-クレゾール濃度は、好ましくは5.0μg/L以下、より好ましくは1.0μg/L以下である。
既述のように、ウイスキーハイボール飲料は、塩化ナトリウム又は塩化カリウムを含む。塩化ナトリウム又は塩化カリウムを含有することにより、ソルティーな風味を付与することができる。尚、「ソルティー」とは風味を意味するものであって、舌などで知覚される「塩味」とは異なるものであることに留意されたい。
ウイスキーハイボール飲料の塩化ナトリウム濃度は、例えば0.005g/L以上、好ましくは0.01g/L以上、より好ましくは0.02g/L以上、更に好ましくは0.03g/L以上である。このような濃度であれば、十分にソルティーな風味を付与できる。また、塩化ナトリウム濃度は、例えば、0.2g/L以下、好ましくは0.15g/L以下、より好ましくは0.10g/以下である。このような範囲であれば、塩味が大きく増すこともない。
ウイスキーハイボール飲料の塩化カリウム濃度は、例えば0.005g/L以上、好ましくは0.01g/L以上、より好ましくは0.02g/L以上、更に好ましくは0.03g/l以上である。このような濃度であれば、十分にソルティーな風味を付与できる。また、塩化カリウム濃度は、例えば、0.3g/L以下、好ましくは0.25g/L以下、より好ましくは0.20g/L以下である。このような範囲であれば、塩味が大きく増すこともない。
一態様において、塩化ナトリウムと塩化カリウムとが併用される。この場合、塩化ナトリウム及び塩化カリウムの合計濃度は、例えば0.005g/L以上、好ましくは0.01g/L以上であり、例えば0.2g/L以下、好ましくは0.15g/L以下である。
ウイスキーハイボール飲料のエタノール濃度は、特に限定されるものではないが、例えば8vol%以下、好ましくは0.1~8vol%である。
また、一態様において、ウイスキーハイボール飲料のエタノール濃度は、例えば4vol%以下、好ましくは3vol%以下、より好ましくは2vol%以下、更にさらに好ましくは1vol%以下である。
また、他の一態様において、ウイスキーハイボール飲料のエタノール濃度は、例えば3~0.5vol%、好ましくは1~0.5%である。
エタノール濃度は、例えば、原料用アルコール等を添加することにより、調整することができる。
ウイスキーハイボール飲料には、必要に応じて、上記以外の成分が含まれていてもよい。例えば、他の成分として、スピリッツ、食物繊維、酸味料、甘味料、果汁、エキス、着色料、及び香料などが挙げられる。
本実施形態に係るウイスキーハイボール飲料の製造方法は、ウイスキーを含む飲料液に、塩化ナトリウム又は塩化カリウムを添加する工程を含む。例えば、原料となるウイスキーを用意する。そして、ウイスキーを炭酸水と混合する。必要に応じて、原料用アルコール等を使用してアルコール度数を調整する。また、塩化ナトリウム又は塩化カリウムと、必要に応じてその他の原料を添加する。これにより、本実施形態に係るウイスキーハイボール飲料を得ることができる。尚、炭酸水ではなく通常の水を使用し、後からカーボネーションを行って炭酸を付与してもよい。
以下に、本発明についてより詳細に説明するため、実施例について説明する。但し、本発明は、以下の実施例に限定して解釈されるべきものではない。
エタノール濃度が54vol%であるヘビーピートウイスキーと、エタノール濃度が46vol%であるノンピートウイスキーとを準備した。
各ウイスキーについて、グアイアコール濃度、フェノール濃度、о‐クレゾール濃度を、下記文献に記載の方法により測定した。
「V. Mall and P. Schieberle, Sex, Smoke, and Spirits: The Role of Chemistry, 9, 107-116」
具体的には、以下の手順により、測定した。
〈測定方法〉
ウイスキーのサンプルに既知量の同位体標識内部標準物質(市販品:Sigma-Aldrich)を添加した後、SAFE(Solvent Assisted Flavor Evaporator)を用いて蒸留を行った。
蒸留液をジエチルエーテルで抽出し、食塩水で洗浄して有機層のエタノールを除去した後、ビグリューカラムで濃縮し、さらに微量蒸留を行って約0.2mLとした。
濃縮された蒸留液を、メタノールを反応ガスとするHRGC-イオントラップ型MS(CI法)にかけた。
フェノール誘導体(グアイアコール、フェノール、о‐クレゾール)とそれぞれの標識標準物質由来の分子イオンをモニターすることにより定量した。
表1に、各成分濃度を示す。尚、ウイスキーのエタノール濃度を40vol%に換算したときの各成分濃度についても、併せて表1に示す。
Figure 2023005210000001
試験例1:ヘビーピートウイスキーの含有量の検討
表2に示される濃度になるようにヘビーピートウイスキー又はノンピートウイスキーを炭酸水で希釈し、参考例1~8に係るウイスキーハイボール飲料を調製した。
参考例1~8に係るウイスキーハイボール飲料について、官能評価により、ソルティー、複雑味、及び塩味を評価した。各項目については、参考例1を対照として、以下の5段階の基準で評価した。
(官能評点)
5:対照より強い
4:対照よりやや強い
3:対照と同等
2:対照よりやや弱い
1:対照より弱い
結果を表2に示す。表2に示されるように、ヘビーピートウイスキーの含有量が小さくなると、「ソルティー」な風味が弱くなる傾向にあった。エタノール濃度40vol%換算でのヘビーピートウイスキー割合が2vol%以下である参考例5~7では、特にソルティーな味が感じられ難かった。また、ウイスキーとしてノンピートウイスキーを使用した参考例8では、「ソルティー」な風味が感じられなかった。
Figure 2023005210000002
試験例2:塩化ナトリウム及び塩化カリウムの検討(ヘビーピートウイスキー)
原料用アルコール、ヘビーピートウイスキー、塩化カリウム及び/又は塩化ナトリウムを混合し、炭酸水によって各原料の濃度を調整し、比較例1及び実施例1~13に係るウイスキーハイボール飲料を調製した。表3及び表4に、原料用アルコール、ヘビーピートウイスキー、塩化カリウム及び塩化ナトリウムの濃度を示す(炭酸水の使用量については省略)。
調製したウイスキーハイボール飲料について、比較例1を対照として、試験例1と同様に、ソルティー、複雑味、及び塩味についての官能評価を行った。結果を表3及び表4に示す。
表3及び表4に示されるように、実施例1~13は、いずれも、比較例1よりも「ソルティー」な風味が高まっていた。また、複雑味も増加していた。このことから、塩化ナトリウム及び塩化カリウムに、「ソルティー」な風味を付与する作用があることが判った。 一方で、塩味については、実施例1~5と、比較例1とで変わらなかった。すなわち、0.2g/Lまでの量で塩化カリウムを加えても、塩味に影響を与えないことが判った。
また、実施例10では塩味が増したが、実施例6~9では塩味は比較例1と変わらなかった。このことから、塩化ナトリウムについては、0.1g/Lまでの量で加えても、塩味に影響を与えないことが判った。
実施例11~13の塩味は、比較例1と変わらなかった。このことから、塩化カリウムと塩化ナトリウムを併用する場合、両者の合計含有量が0.10g/Lまでであれば、塩味に影響はないことが判った。
Figure 2023005210000003
Figure 2023005210000004
試験例3:塩化ナトリウム及び塩化カリウムの検討(ノンピートウイスキー)
原料用アルコール、ノンピートウイスキー、塩化カリウム及び/又は塩化ナトリウムを混合し、炭酸水によって各原料の濃度を調整し、比較例2及び実施例14~16に係るウイスキーハイボール飲料を調製した。表5に、原料用アルコール、ノンピートウイスキー、塩化カリウム及び塩化ナトリウムの濃度を示す(炭酸水の使用量については省略)。
調製したウイスキーハイボール飲料について、比較例2を対照として、試験例1と同様に、ソルティー、複雑味、及び塩味についての官能評価を行った。結果を表5に示す。
表5に示すように、実施例14~16は、いずれも、比較例2よりも、「ソルティー」な風味が増していた。従って、ノンピートウイスキーを使用した場合であっても、塩化カリウム及び塩化ナトリウムを使用することにより、「ソルティー」な風味を付与できることが判った。
Figure 2023005210000005
試験例4:エタノール濃度の検討
原料用アルコール、ヘビーピートウイスキー、塩化カリウム及び塩化ナトリウムを混合し、炭酸水によって各原料の濃度を調整し、実施例17~21に係るウイスキーハイボール飲料を調製した。表6に、原料用アルコール、ヘビーピートウイスキー、塩化カリウム及び塩化ナトリウムの濃度を示す(炭酸水の使用量については省略)。
調製したウイスキーハイボール飲料について、実施例17を対照として、試験例1と同様に、ソルティーについての官能評価を行った。加えて、「ピート香」についても、5段階で評価を行った(評点が大きいほどピート香が強い)。
結果を表6に示す。実施例17に比べて、実施例18~21では、ピート香が強まっていた。すなわち、エタノール濃度が低いほど、ピート香が感じられやすくなることが判った。このことから、エタノール濃度が低いウイスキーハイボール飲料において、塩化ナトリウム及び/又は塩化カリウムを含有させると、「ソルティー」な風味が表現されるとともに、ピート香も感じやすくなることが判った。ソルティーな風味とピート香とが強まる結果、スコッチウイスキーハイボール様の本格感のあるハイボールテイスト飲料を実現できることが判る。
Figure 2023005210000006

Claims (6)

  1. ウイスキーと、
    塩化ナトリウム又は塩化カリウムと、
    を含有する、ウイスキーハイボール飲料。
  2. 前記塩化ナトリウム濃度が0.005g/L以上である、請求項1に記載のウイスキーハイボール飲料。
  3. 前記塩化カリウム濃度が0.005g/L以上である、請求項1又は2に記載のウイスキーハイボール飲料。
  4. ヘビーピートウイスキーを含有しないか、又は、エタノール濃度40vol%換算でのヘビーピートウイスキーの含有量が、2vol%以下であり、
    前記ヘビーピートウイスキーは、エタノール濃度40vol%に換算したときに、フェノール含有濃度が0.10mg/L以上であり、グアイアコール含有濃度が0.05mg/L以上であり、o-クレゾール含有濃度が0.05mg/L以上であるウイスキーである、
    請求項1~3のいずれかに記載のウイスキーハイボール飲料。
  5. エタノール濃度が8vol%以下である、請求項1~4のいずれかに記載のウイスキーハイボール飲料。
  6. ウイスキーを含む飲料液に、塩化ナトリウム又は塩化カリウムを添加する工程を含む、ウイスキーハイボール飲料の製造方法。
JP2021106982A 2021-06-28 2021-06-28 ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法 Pending JP2023005210A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021106982A JP2023005210A (ja) 2021-06-28 2021-06-28 ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021106982A JP2023005210A (ja) 2021-06-28 2021-06-28 ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023005210A true JP2023005210A (ja) 2023-01-18

Family

ID=85108044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021106982A Pending JP2023005210A (ja) 2021-06-28 2021-06-28 ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023005210A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6084460B2 (ja) 新規ビールテイスト飲料
JP6140957B2 (ja) 低pH飲料
JP5306791B2 (ja) 柑橘類由来の果汁及び/または柑橘類果実成分含有原料酒とグリセリンとを含有するアルコール飲料
AU2020250206B2 (en) A beverage containing wood components
JP7274847B2 (ja) 飲料の香味改善方法
JP6762136B2 (ja) レモン風味飲料、レモン風味飲料ベース、レモン風味飲料の製造方法、レモン風味飲料ベースの製造方法、及び、レモン風味飲料の風味向上方法
JP2023058601A (ja) アルコールテイスト飲料
JP2022186896A (ja) 容器詰め炭酸アルコール飲料及びその製造方法
JP6879922B2 (ja) アルコールテイスト飲料
JP2023005213A (ja) ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法
AU2016206336B2 (en) A beverage containing isobutanol and/or isoamyl alcohol
JP2019097428A (ja) リモネンを含有する柑橘系アルコール飲料
JP2023005210A (ja) ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法
JP6928147B2 (ja) 木質成分と炭酸ガスを含有する容器詰め飲料
WO2023276358A1 (ja) ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法
JP6974042B2 (ja) 飲料、飲料ベース、飲料の製造方法、飲料ベースの製造方法、及び、ライムフラワー様の香気の付与方法
JP2020120623A (ja) 炭酸感増強剤及び炭酸飲料
JP2023005214A (ja) ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法
JP2009195123A (ja) グレープフルーツ果汁含有アルコール飲料
JP2020191813A (ja) アルコール飲料、ならびにアルコール飲料における発酵感および/またはねっとりとした舌触りの向上方法
JP7002365B2 (ja) 梅アルコール飲料、梅アルコール飲料ベース、梅アルコール飲料の製造方法、及び、梅アルコール飲料の香味向上方法
JP2023005211A (ja) ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法
WO2023127438A1 (ja) リモネンを含有するアルコール飲料
JP2023094972A (ja) アルコール飲料
JP2021040557A (ja) 麹を原料とする蒸留酒の甘味質増強用組成物、甘味質増強用組成物を含有する蒸留酒、および蒸留酒の甘味質増強方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240307