JP2023005211A - ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】後切れを損なうことなく厚みを付与することのできるウイスキーハイボール飲料を提供することにある。【解決手段】ノンピートウイスキーと、ヘビーピートウイスキーと、糖質及び/又は食物繊維と、を含有する、ウイスキーハイボール飲料。【選択図】なし

Description

本発明は、ウイスキーハイボール飲料及びその製造方法に関する。
ウイスキーハイボール飲料は、ウイスキーを含む炭酸飲料である。ウイスキーハイボール飲料は、容器に充填したRTD(レディ・トゥ・ドリンク)製品としても販売されている。
ウイスキーハイボール飲料に関連して、例えば、特許文献1(特開2020-188743号公報)には、炭酸ガス圧が3.0~3.5ガスボリュームであり、アルコール100%換算で5~50mL/Lのウイスキーを含有する、容器入り炭酸アルコール飲料が開示されている。
特開2020-188743号公報
一般的に、ウイスキーハイボール飲料は、アルコール度数が7vol%以上であることが多い。一方で、近年、適正飲酒の観点から、アルコール度数の抑えた飲料が求められている。
しかしながら、ウイスキーハイボール飲料において、アルコール度数を抑えようとすると、ウイスキーを大きく希釈することになり、水っぽく、味の厚みがなくなってしまう。
そこで、本発明者らは、糖質又は食物繊維を添加することにより、厚みを付与することを試みた。しかしながら、ある程度の厚みは付与されたものの、後味がもたつく(後切れに欠ける)ものとなってしまった。
従って、本発明の目的は、後切れを損なうことなく厚みを付与することのできるウイスキーハイボール飲料を提供することにある。
本発明者らは、所定の組成を採用することにより、上記課題を解決できることを見出した。すなわち、本発明は、以下のものを提供する。
[1]エタノール濃度40vol%換算で、それぞれ、フェノール含有濃度が0.10mg/L未満であり、グアイアコール含有濃度が0.05mg/L未満であり、o-クレゾール含有濃度が0.05mg/L未満である、ノンピートウイスキーと、糖質及び/又は食物繊維と、を含有し、前記ノンピートウイスキーに由来する濃度よりも高い濃度で、フェノール、グアイアコール、及びo-クレゾールを含有する、ウイスキーハイボール飲料。
[2]前記ノンピートウイスキーの含有量が、エタノール濃度40vol%換算で、8.0vol%以下である、[1]に記載のウイスキーハイボール飲料。
[3]前記ノンピートウイスキーは、発芽させた穀類及び水を原料として糖化させて、発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの(当該アルコール含有物の蒸留の際の留出時のアルコール分が九十五度未満のものに限る。)、及び/又は、発芽させた穀類及び水によって穀類を糖化させて、発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの(当該アルコール含有物の蒸留の際の留出時のアルコール分が九十五度未満のものに限る。)である、
[1]又は[2]に記載のウイスキーハイボール飲料。
[4]エタノール濃度が4.0vol%未満である、[1]~[3]のいずれかに記載のウイスキーハイボール飲料。
[5]更に、ヘビーピートウイスキーを含有し、前記ヘビーピートウイスキーは、エタノール濃度40vol%換算で、それぞれ、フェノール含有濃度が0.10mg/L以上であり、グアイアコール含有濃度が0.05mg/L以上であり、o-クレゾール含有濃度が0.05mg/L以上であるウイスキーである、[1]~[4]のいずれかに記載のウイスキーハイボール飲料。
[6]前記ヘビーピートウイスキーの含有量が、エタノール濃度40vol%換算で、0.01vol%以上である、[1]~[5]のいずれかに記載のウイスキーハイボール飲料。
[7]前記糖質及び/又は食物繊維の含有量が、総量で、1~50g/Lである、[1]~[6]のいずれかに記載のウイスキーハイボール飲料。
[8]エタノール濃度40vol%換算で、それぞれ、フェノール含有濃度が0.10mg/L未満であり、グアイアコール含有濃度が0.05mg/L未満であり、o-クレゾール含有濃度が0.05mg/L未満である、ノンピートウイスキーを準備する工程と、前記ノンピートウイスキーと、糖質及び/又は食物繊維と、前記ノンピートウイスキーとは異なる由来のフェノール、グアイアコール、及びo-クレゾールとを混合する工程と、を備える、ウイスキーハイボール飲料の製造方法。
本発明によれば、後切れを損なうことなく厚みを付与することのできるウイスキーハイボール飲料が提供される。
本実施形態に係るウイスキーハイボール飲料は、ノンピートウイスキーと、糖質及び/又は食物繊維とを含有し、ノンピートウイスキーに由来する濃度よりも高い濃度で、フェノール、グアイアコール、及びo-クレゾールを含有する。このような構成を採用することにより、後切れを損なうことなく、味の厚みが付与されたウイスキーハイボール飲料が提供される。
尚、本明細書において、「ウイスキーハイボール飲料」とは、ウイスキーを含む炭酸飲料を指す。
また、「ウイスキー」の定義は、出願日時点で有効な日本国の酒税法の規定に従う。
好ましくは、ウイスキーは、発芽させた穀類及び水を原料として糖化させて、発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの(当該アルコール含有物の蒸留の際の留出時のアルコール分が九十五度未満のものに限る。)、及び/又は、発芽させた穀類及び水によって穀類を糖化させて、発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの(当該アルコール含有物の蒸留の際の留出時のアルコール分が九十五度未満のものに限る。)である。
「ノンピートウイスキー」とは、エタノール濃度40vol%換算で、フェノール含有濃度が0.10mg/L未満であり、グアイアコール含有濃度が0.05mg/L未満であり、o-クレゾール含有濃度が0.05mg/L未満であるウイスキーを意味する。
尚、「エタノール濃度40vol%換算」とは、換算元のアルコール含有液をエタノール濃度が40vol%になるように濃縮又は希釈して換算後のアルコール含有液とし、この換算後のアルコール含有液を使用した場合の値を意味する。
ノンピートウイスキーは、後述するヘビーピートウイスキーとは異なり、ピート香を有さないウイスキーである。ノンピートウイスキーを使用することにより、飲みやすいウイスキーハイボール飲料が得られる。
ノンピートウイスキーの含有量は、エタノール濃度40vol%換算で、例えば15.0vol%以下、好ましくは12.0vol%以下、より好ましくは10.0vol%以下、更に好ましくは8.0vol%以下であり、例えば0.1vol%以上、好ましくは0.5vol%以上である。
糖質及び/又は食物繊維は、厚みを付与するために使用されている。ノンピートウイスキーを希釈したウイスキーハイボール飲料では、味の厚みに欠けやすい。そこで、本実施形態では、糖質及び/又は食物繊維により、味の厚みが補われている。
糖質とは、炭水化物のうち、食物繊維を除いたものを指す。
糖質としては、糖類が好ましく用いられる。糖類としては、単糖類及び二糖類が挙げられる。糖類の具体例として、グルコース(ブドウ糖)、ガラクトース、マンノース、フルクトース(果糖)、スクロース(ショ糖)、ラクトース(乳糖)、ラクトース(麦芽糖)、及び果糖ぶどう糖液糖、ぶどう糖果糖液糖、等が挙げられる。好ましくは、スクロース(ショ糖)及び果糖ぶどう糖液糖である。
食物繊維としては、例えば水溶性食物繊維を使用することができる。水溶性食物繊維とは、ヒトの消化酵素では消化されない多糖類を主体とした高分子成分のうち水溶性のものを意味する。
食物繊維として、具体的には、ポリデキストロース、難消化性デキストリン、イソマルトデキストリン、ペクチン、アルギン酸、ラミナリン、グアーガム分解物、グルコマンナン、カラギーナン、及びフコイジンなどを挙げることができ、好ましくはポリデキストロース及び難消化性デキストリンが挙げられる。
糖質及び食物繊維の含有量は、総量で、例えば0.5~50g/L、好ましくは1.0~50g/L、より好ましくは1.0~30g/L、更に好ましくは10~30g/Lである。
糖類の含有量は、例えば0.5~30.0g/L、好ましくは1.0~25.0g/L、より好ましくは1.0~20.0g/Lである。
食物繊維の含有量は、例えば、1.0~50g/L、好ましくは3.0~50g/L、より好ましくは10~30g/Lである。
ウイスキーハイボール飲料には、ノンピートウイスキーに由来する濃度よりも高い濃度で、フェノール、グアイアコール、及びo-クレゾールが含まれている。すなわち、ノンピートウイスキー由来とは異なる原料を由来とするフェノール、グアイアコール、及びo-クレゾールが含まれている。単に糖質及び/又は食物繊維を使用した場合には、味の厚みが増すものの、後切れが損なわれる。これに対して、フェノール、グアイアコール、及びo-クレゾール濃度を高めることによって、後切れを改善することができる。その結果、後切れを損なうことなく、味の厚みが付与されたウイスキーハイボール飲料が提供される。
ウイスキーハイボール飲料中のグアイアコール濃度は、例えば0.5~50.0μg/L、好ましくは0.5~30.0μg/L、より好ましくは1.0~20.0μg/Lである。
ウイスキーハイボール飲料中のフェノール濃度は、例えば1.0~100μg/L、好ましくは1.0~70.0μg/L、より好ましくは2.0~50.0μg/L、さらに好ましくは3.0~50.0μg/Lである。
ウイスキーハイボール飲料中のo-クレゾール濃度は、例えば0.5~60.0μg/L、好ましくは0.8~50.0μg/L、より好ましくは1.0~30.0μg/L、さらに好ましくは3.0~10.0μg/Lである。
好ましくは、ノンピートウイスキー以外のフェノール、グアイアコール及びo-クレゾールの供給源として、ヘビーピートウイスキーが使用される。
「ヘビーピートウイスキー」とは、エタノール濃度40vol%換算で、フェノール含有濃度が0.10mg/L以上であり、グアイアコール含有濃度が0.05mg/L以上であり、o-クレゾール含有濃度が0.05mg/L以上であるウイスキーである。
好ましくは、ヘビーピートウイスキーにおいて、エタノール濃度40vol%換算で、フェノール含有濃度が1.0mg/L以上であり、グアイアコール含有濃度が0.5mg/L以上であり、o-クレゾール含有濃度が0.5mg/L以上である。
ヘビーピートウイスキーは、「ピート香」と呼ばれる香りを有している。ピート香とは、ピート(泥炭)による香りであり、当業界においてよく知られている。ヘビーピートウイスキーを使用することによって、後切れを改善することができる。
ヘビーピートウイスキーの含有量は、エタノール濃度40vol%換算で、例えば0.01vol%以上、好ましくは0.04vol%以上、より好ましくは0.06vol%以上である。このような含有量であれば、後切れを十分に改善できる。
また、ヘビーピートウイスキーの含有量は、エタノール濃度40vol%換算で、例えば5.0vol%以下、好ましくは3.0vol%以下、より好ましくは2.0vol%以下である。このような濃度であれば、ヘビーピートウイスキー由来の臭い(スモーク臭等)が強くなりすぎ、飲み難くなることもない。
好ましい一態様においては、ノンピートウイスキーとヘビーピートウイスキーとが併用され、かつ、エタノール濃度40vol%換算で、ヘビーピートウイスキーの含有量よりも、ノンピートウイスキーの含有量の方が多い。
尚、ウイスキーハイボール飲料には、ノンピートウイスキー及びヘビーピートウイスキー以外のウイスキーが含まれていてもよい。
ウイスキーハイボール飲料中のウイスキーの総含有量は、エタノール濃度40vol%換算で、例えば0.1~15.0vol%、好ましくは0.5~10.0vol%、より好ましくは0.7~9.0vol%である。
ウイスキーハイボール飲料のエタノール濃度は、特に限定されるものではないが、例えば4.0vol%以下、好ましくは0.1~4.0vol%、より好ましくは0.3~4.0vol%である。このようなエタノール濃度を有するウイスキーハイボール飲料は、ウイスキーがかなりの割合で希釈された飲料であると言え、本来、味の厚みが得られ難い。しかしながら、本実施形態によれば、このようなエタノール濃度が低い飲料においても、後切れを損なうことなく、味の厚みを付与することが可能となる。
ウイスキーハイボール飲料には、必要に応じて、上記以外の成分が含まれていてもよい。例えば、他の成分として、原料用アルコール、スピリッツ、酸味料、甘味料、果汁、エキス、着色料、無機塩類、及び香料などが挙げられる。
本実施形態に係るウイスキーハイボール飲料の製造方法は、ノンピートウイスキーを準備する工程と、ノンピートウイスキーと、糖質及び/又は食物繊維と、ノンピートウイスキーとは異なる由来のフェノール、グアイアコール、及びo-クレゾール濃度とを混合する工程とを備える。
例えば、ノンピートウイスキー、ヘビーピートウイスキー、並びに糖質及び/又は食物繊維を、必要に応じて他の成分と共に混合し、炭酸水によって濃度を調整する。これにより、本実施形態に係るウイスキーハイボール飲料を得ることができる。尚、炭酸水ではなく通常の水を使用し、後からカーボネーションを行って炭酸を付与してもよい。
以下に、本発明についてより詳細に説明するため、実施例について説明する。但し、本発明は、以下の実施例に限定して解釈されるべきものではない。
エタノール濃度が54vol%であるヘビーピートウイスキーと、エタノール濃度が46vol%であるノンピートウイスキーとを準備した。
各ウイスキーについて、グアイアコール濃度、フェノール濃度、о‐クレゾール濃度を、下記文献に記載の方法により測定した。
「V. Mall and P. Schieberle, Sex, Smoke, and Spirits: The Role of Chemistry, 9, 107-116」
具体的には、以下の手順により、測定した。
〈測定方法〉
ウイスキーのサンプルに既知量の同位体標識内部標準物質(市販品:Sigma-Aldrich)を添加した後、SAFE(Solvent Assisted Flavor Evaporator)を用いて蒸留を行った。
蒸留液をジエチルエーテルで抽出し、食塩水で洗浄して有機層のエタノールを除去した後、ビグリューカラムで濃縮し、さらに微量蒸留を行って約0.2mLとした。
濃縮された蒸留液を、メタノールを反応ガスとするHRGC-イオントラップ型MS(CI法)にかけた。
フェノール誘導体(グアイアコール、フェノール、о‐クレゾール)とそれぞれの標識標準物質由来の分子イオンをモニターすることにより定量した。
表1に、各ウイスキーの成分濃度を示す。尚、ウイスキーのエタノール濃度を40vol%に換算したときの成分濃度についても、併せて表1に示す。
Figure 2023005211000001
試験例1:果糖ぶどう糖液糖及びポリデキストロース使用時の検討
表2に示される濃度になるようにヘビーピートウイスキー、ノンピートウイスキー、55%果糖ぶどう糖液糖、及びポリデキストロースを混合し、炭酸水を用いてエタノール濃度が3vol%になるように希釈して、比較例1~2及び実施例1~4に係るウイスキーハイボール飲料を調製した。
調製した各ウイスキーハイボール飲料について、官能評価により、厚み、後切れ、及びピート香を評価した。各項目については、比較例1を対照として、以下の5段階の基準で評価した。
(官能評点)
5:対照より強い(又は良い)
4:対照よりやや強い(又はやや良い)
3:対照と同等
2:対照よりやや弱い(又はやや悪い)
1:対照より弱い(又は悪い)
結果を表2に示す。比較例1と比較例2とを比べると、比較例2の方が厚みが大きく、後切れが悪かった。すなわち、ノンピートウイスキーを使用したウイスキーハイボール飲料において、果糖ぶどう糖液糖及びポリデキストロースを加えることによって、ウイスキーハイボール飲料の厚みを増すことができるものの、後切れが損なわれることが判る。
これに対して、実施例1~4は、比較例1及び2よりも、後切れが増していた。厚みも維持されていた。すなわち、ヘビーピートウイスキーを使用することにより、後切れを損なうことなく、味の厚みを増すことができることが判った。
Figure 2023005211000002
試験例2:ショ糖及びポリデキストロース使用時の検討
表3に比較例1、3及び実施例5~8に係るウイスキーハイボール飲料の組成を示す。表3に示される組成に従って、試験例1と同様に、比較例3及び実施例5~8に係るウイスキーハイボール飲料を調製した。そして、試験例1と同様に官能評価を行った。
結果を表3に示す。表3に示されるように、ショ糖及びポリデキストロースを使用した場合にも、ノンピートウイスキーに加えてヘビーピートウイスキーを使用することにより、後切れを損なうことなく、味の厚みを増すことができることが判った。
Figure 2023005211000003
試験例3:果糖ぶどう糖液糖及び難消化性デキストリン使用時の検討
表4に比較例1、4及び実施例9~12に係るウイスキーハイボール飲料の組成を示す。表4に示される組成に従って、試験例1と同様に、比較例4及び実施例9~12に係るウイスキーハイボール飲料を調製した。そして、試験例1と同様に官能評価を行った。
結果を表4に示す。表4に示されるように、果糖ぶどう糖液糖及び難消化性デキストリンを使用した場合にも、ノンピートウイスキーに加えてヘビーピートウイスキーを使用することにより、後切れを損なうことなく、味の厚みを増すことができることが判った。
Figure 2023005211000004
試験例4:エタノール濃度の検討
表5に比較例5~6及び実施例13~19に係るウイスキーハイボール飲料の組成を示す。表5に示される組成に従って、試験例1と同様に、比較例5~6及び実施例13~19に係るウイスキーハイボール飲料を調製した。尚、エタノール濃度は、1.00vol%に調整した。試験例1と同様に官能評価を行った。但し、対照としては比較例5を採用した。
結果を表5に示す。表5に示されるように、エタノール濃度が1.0vol%である場合にも、糖質及び食物繊維を添加し、かつ、ノンピートウイスキーに加えてヘビーピートウイスキーを使用することにより、後切れを損なうことなく、味の厚みを増すことができることが判った。
Figure 2023005211000005
試験例5:飲み難さの検討
表6に実施例4及び20~21に係るウイスキーハイボール飲料の組成を示す。表6に示される組成に従って、試験例1と同様に、実施例4及び20~21に係るウイスキーハイボール飲料を調製した。そして、官能評価を行った。官能評価の項目は、ピート香及び飲み難さとした。実施例4を対照とし、それぞれ5段階で評価した。ピート香については、評点が大きいほど、ピート香が強いことを意味する。飲み難さについては、評点が高いほど、飲みやすいことを意味する。
結果を表5に示す。表5に示されるように、エタノール40vol%換算でのヘビーピートウイスキーの含有量が4.05vol%以上である実施例20及び21では、飲み難くなることが判った。
Figure 2023005211000006

Claims (8)

  1. エタノール濃度40vol%換算で、それぞれ、フェノール含有濃度が0.10mg/L未満であり、グアイアコール含有濃度が0.05mg/L未満であり、o-クレゾール含有濃度が0.05mg/L未満である、ノンピートウイスキーと、
    糖質及び/又は食物繊維と、
    を含有し、
    前記ノンピートウイスキーに由来する濃度よりも高い濃度で、フェノール、グアイアコール、及びo-クレゾールを含有する、
    ウイスキーハイボール飲料。
  2. 前記ノンピートウイスキーの含有量が、エタノール濃度40vol%換算で、8.0vol%以下である、請求項1に記載のウイスキーハイボール飲料。
  3. 前記ノンピートウイスキーは、発芽させた穀類及び水を原料として糖化させて、発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの(当該アルコール含有物の蒸留の際の留出時のアルコール分が九十五度未満のものに限る。)、及び/又は、発芽させた穀類及び水によって穀類を糖化させて、発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの(当該アルコール含有物の蒸留の際の留出時のアルコール分が九十五度未満のものに限る。)である、
    請求項1又は2に記載のウイスキーハイボール飲料。
  4. エタノール濃度が4.0vol%未満である、請求項1~3のいずれかに記載のウイスキーハイボール飲料。
  5. 更に、ヘビーピートウイスキーを含有し、
    前記ヘビーピートウイスキーは、エタノール濃度40vol%換算で、それぞれ、フェノール含有濃度が0.10mg/L以上であり、グアイアコール含有濃度が0.05mg/L以上であり、o-クレゾール含有濃度が0.05mg/L以上であるウイスキーである、
    請求項1~4のいずれかに記載のウイスキーハイボール飲料。
  6. 前記ヘビーピートウイスキーの含有量が、エタノール濃度40vol%換算で、0.01vol%以上である、請求項1~5のいずれかに記載のウイスキーハイボール飲料。
  7. 前記糖質及び/又は食物繊維の含有量が、総量で、1~50g/Lである、請求項1~6のいずれかに記載のウイスキーハイボール飲料。
  8. エタノール濃度40vol%換算で、それぞれ、フェノール含有濃度が0.10mg/L未満であり、グアイアコール含有濃度が0.05mg/L未満であり、o-クレゾール含有濃度が0.05mg/L未満である、ノンピートウイスキーを準備する工程と、
    前記ノンピートウイスキーと、糖質及び/又は食物繊維と、前記ノンピートウイスキーとは異なる由来のフェノール、グアイアコール、及びo-クレゾールとを混合する工程と、
    を備える、ウイスキーハイボール飲料の製造方法。
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