JP2023004666A - 化粧料 - Google Patents

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Ryoma Teranishi
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Abstract

【課題】油溶性有効成分を含有した化粧料を提供する。【解決手段】以下の(A)~(E)を含有し、(A)成分と(B)成分の質量比率が2:5~5:1である化粧料。(A)ポリオキシエチレン鎖の平均重合度が60~100であるポリオキシエチレン水添ヒマシ油(B)脂肪酸ソルビタン(C)多価アルコール(D)油溶性有効成分(E)水【選択図】図1

Description

本発明は、油溶性有効成分を含有した化粧料に関する。
化粧料に目的とする機能を付与するために、様々な有効成分が配合されてきた。とりわけ油溶性の有効成分は、水溶性のそれらと比較して高い機能を有していることが知られている。一方で、油溶性であることから、溶媒となる成分(例えば油やエタノールなど)を含まない水系化粧料への安定配合は困難であった。このような中、油溶性有効成分を含む化粧料の技術が開示されている。
例えば、特許文献1(特開2007-77084)では特定のヨウ素およびホスファチジルコリン含率のリン脂質と難水溶性のコエンザイムQ10を組み合わせたリポソームが開示されている。この技術は脂質二重膜へと難水溶性成分を配向させ、安定に配合できるようにしたものである。しかしながらリポソームに対して配合できるコエンザイムQ10の量には限りがあることに加えて、このリポソームを化粧料へと配合して使用するため、最終的なコエンザイムQ10濃度は極めて低くなる。コエンザイムQ10の配合量を高めるにはリポソーム原料を多量に配合すればよいが、一般的にリポソームは非常に高価であるため、コスト面から考えて現実的ではない。
また、特許文献2(特開2007-197328)ではカロテノイド類、ステロール、リン脂質を有機溶媒に均一溶解し、溶媒除去することで得られるカロテノイド‐ステロール‐リン脂質の複合体(リポソーム)が開示されている。この複合体を多価アルコールに加熱分散し、ホモミキサー等で撹拌することで難水溶性のカロテノイド類を安定に配合することができる。しかしながら、調製の工程や化粧料へと配合する工程が非常に煩雑である。また最終的な化粧料中でのカロテノイド類の濃度は極めて低くなる。リポソーム原料であるため高価であり、大量配合することはコストの観点から見て、現実的ではない。
このように、従来技術において、油溶性有効成分の水系への配合を可能にするものもあるが、いずれも工程が煩雑であることや、最終的に配合できる油溶性有効成分の量が不十分となること、コストが高い等の課題がある。水系化粧料において、特に煩雑な工程を経ることなく比較的安価に、油溶性有効成分を安定に多量に含有させることが可能となる化粧料の技術開発が望まれている。
特開2007-77084号公報 特開2007-197328号公報
本発明は、油溶性有効成分を安定に含有した化粧料を提供することを課題とする。
本発明は、一般的に水系への配合が困難であった油溶性有効成分の安定配合を可能にするものである。この技術を用いることで、油溶性有効成分、界面活性剤および多価アルコールを混ぜて直接的に化粧料へ加えるという簡易な工程で、一定量の油溶性有効成分を化粧料に配合することができる。あるいは、油溶性有効成分、界面活性剤および多価アルコールを混ぜた組成物をそのまま化粧料とすることで、一定量の油溶性有効成分を含有した化粧料となる。また、リン脂質のように高価な成分を使用しないため、目的の有効成分を非常に低コストで配合できる。油溶性有効成分は界面活性剤の会合体中へと包埋され、会合体の安定化に寄与するため、安定化を目的とした助剤(例えば、増粘剤など)を必要としない。よって製造工程がさらに簡易なものとなる。
本発明の構成をとることで、一定期間(例えば50℃に1ケ月)保管後も安定性に優れた化粧料となる。
本発明は、(A)ポリオキシエチレン鎖の平均重合度が60~100であるポリオキシエチレン水添ヒマシ油と、(B)脂肪酸ソルビタンと、(C)多価アルコールと、(D)油溶性有効成分、および(E)水を含有し、(A)ポリオキシエチレン鎖の平均重合度が60~100であるポリオキシエチレン水添ヒマシ油と、(B)脂肪酸ソルビタンを質量比率(A):(B)=2:5~5:1で含有した化粧料である。該化粧料には、油溶性有効成分が包埋した複合粒子が分散している。
本発明は以下の構成である。
(1)以下の(A)~(E)を含有し、(A)成分と(B)成分の質量比率が2:5~5:1である化粧料。
(A)ポリオキシエチレン鎖の平均重合度が60~100であるポリオキシエチレン水添ヒマシ油
(B)脂肪酸ソルビタン
(C)多価アルコール
(D)油溶性有効成分
(E)水
(2)(B)脂肪酸ソルビタンが、セスキイソステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタンから選ばれる一以上を含むものである(1)に記載の化粧料。
(3)(A)ポリオキシエチレン鎖の平均重合度が60~100であるポリオキシエチレン水添ヒマシ油と、(B)脂肪酸ソルビタンの合計含有量が、化粧料当たり0.5~2質量%である(1)又は(2)に記載の化粧料。
(4)(D)油溶性有効成分が、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、エチルヘキシルトリアゾン、オクトクレリン、オキシベンゾン、ヒドロキシベンゾフェノンスルホン酸、ジヒドロキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、パラアミノ安息香酸、N,N-ジエチル-m-トルアミド(ディート)、ジ-n-ブチルサクシネート、ヒドロキシアニソール、ロテノン、エチル-ブチルアセチルアミノプロピオネート、イカリジン(ピカリジン)、p-メンタン-3,8-ジオール、3-[アセチル(ブチル)アミノ]プロピオン酸エチル、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-1-カルボン酸1-メチルプロピル、ハーブエキス、ジブチルヒドロキシトルエン、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、フィロキノン、メナキノンおよびその誘導体、グリチルレチン酸ステアリル、硝酸ミコナゾール、硝酸スルコナゾール、クロトリマゾール、l-メントール、カンフル、ラウリルメタクリレート、ゲラニルクロトレート、ミリスチン酸アセトフェノン、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、フェニル酢酸メチル、親油性香料、コエンザイムQ10およびヘマトコッカスプルビアリスエキスから選ばれる1以上である(1)~(3)のいずれかに記載の化粧料。
(5)(D)油溶性有効成分を化粧料当たり0.01~1質量%含有する(1)~(4)のいずれかに記載の化粧料。
本発明は、水系への配合が一般的に困難とされた油溶性有効成分を高配合した、皮膚刺激がなく、みずみずしい使用感を有する、経時安定性に優れた化粧料である。
本発明においては、水にそのままでは難溶性の(D)油溶性有効成分(例えばグリチルレチン酸ステアリル、コエンザイムQ10、ヘマトコッカスプルビアリスエキス等)が(C)多価アルコール、界面活性剤(A)及び(B)、(E)水の存在下、包埋された複合粒子となって、水に分散する。複合粒子の水分散物は各種温度帯(50℃、40℃、25℃、5℃、24時間毎に-5℃~45℃で変動する環境(以下サイクル))に1ヶ月保管後も結晶浮きや油浮き等のない優れた安定性の化粧料となる。本発明の複合粒子の粒径は80~180nmであり、複合粒子の水分散物である化粧料を透明容器に入れたときの外観は白濁して見える。油を実質的に含まない組成で得られる本発明の複合粒子は長期間保管後も粒子の粒径の変化がほとんどなく、粒径変化は±10%以内と極めて安定であった。本発明の化粧料は低粘度で白濁しており、みずみずしい使用感であることから、高級感のある化粧料として最適である。
実施例1の化粧料を各温度帯(5℃、25℃、40℃)で保管し、1か月経過後に動的光散乱により複合粒子の平均粒径を測定した結果を示すグラフである。
以下に、本発明の化粧料の構成成分について説明する。
<成分A:ポリオキシエチレン鎖の平均重合度が60~100であるポリオキシエチレン
水添ヒマシ油>
本発明におけるポリオキシエチレン水添ヒマシ油は、ポリオキシエチレン鎖の平均重合度が60~100であり、好ましくは80~100であり、より好ましくは100のものを含有させる。ポリオキシエチレン鎖の平均重合度が60より小さいと油溶性有効成分を経時安定的に配合することができない。ポリオキシエチレン水添ヒマシ油のポリエチレン鎖の異なる鎖長のものを2種以上組み合わせて使用することができる。
具体的には、PEG-100水添ヒマシ油、PEG-80水添ヒマシ油、PEG-60水添ヒマシ油を例示できる。PEG-100水添ヒマシ油の市販品としては、NIKKOL HCO-100(日光ケミカルズ社製、HLB16.5)、EMALEX HC-100(日本エマルジョン社製、HLB15)が例示できる。PEG-80水添ヒマシ油の市販品としては、NIKKOL HCO-80(日光ケミカルルズ社製、HLB15)、EMALEX HC-80(日本エマルジョン社製、HLB15)が例示できる。PEG-60水添ヒマシ油の市販品としては、NIKKOL HCO-60(日光ケミカルズ社製、HLB14)、EMALEX HC-60(日本エマルジョン社製、HLB14)が例示できる。
本発明の化粧料におけるポリオキシエチレン水添ヒマシ油の含有量は、0.05~5質量%、好ましくは0.1~2質量%、特に好ましくは0.4~1質量%である。
<成分B:脂肪酸ソルビタン>
脂肪酸ソルビタンは、ソルビタン脂肪酸とも呼ばれる。ソルビタンと脂肪酸のエステルで、食品用乳化剤や化粧品・工業用界面活性剤として、単独または他の界面活性剤と配合して用いられる。
本発明に用いる脂肪酸ソルビタンとしては、セスキイソステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタンが例示できる。セスキイソステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタンが好ましく、より好ましくはセスキオレイン酸ソルビタンである。セスキイソステアリン酸ソルビタンの市販品としては、コスモール182V(日清オイリオグループ(株)製、HLB4)、NIKKOL SS-15V(日光ケミカルズ社製、HLB4.2)、EMALEX SP15-150(日本エマルジョン社製、HLB6)が例示できる。セスキオレイン酸ソルビタンの市販品としては、コモール82(日清オイリオグループ(株)製、HLB5)、NIKKOL SO-15V(日光ケミカルズ社製、HLB4)、レオドール AO-15V(花王(株)製、HLB4.7)が例示できる。オレイン酸ソルビタンの市販品としては、レオドール AO-10V(花王(株)製、HLB4.3)、NIKKOL SO-10V(日光ケミカルズ社製、HLB4.3)、EMALEX SPO-100(日本エマルジョン社製、HLB8)が例示できる。
脂肪酸ソルビタンの、アルキル基が分岐または不飽和結合を有する脂肪酸であることは、形成される複合粒子の膜の流動性を高めるので好ましい。膜の流動性が高いと皮膚への浸透性が向上する。すなわち、皮膚に効果的に浸透し、包埋する油溶性有効成分の作用効果が高まるので好ましい。脂肪酸ソルビタンは、単独でも2種以上を組み合わせて含有させて良い。 本発明の化粧料において、脂肪酸ソルビタンは、化粧料全量に対し0.01~5質量%、好ましくは0.05~1質量%、特に好ましくは0.2~1質量%含有すると好ましい。
本発明の(A)ポリオキシエチレン鎖の平均重合度が60~100であるポリオキシエチレン水添ヒマシ油と(B)脂肪酸ソルビタンとは、合計量で化粧料全量に対し、1~2質量%含有すると好ましい。この範囲であるとべたつきを生じないので好ましい。また後述する(D)油溶性有効成分の複合化にあたり、界面活性剤(A)と(B)の合計量が(D)油溶性有効成分の含有量(質量%)の4~20倍量含有させるとよい。4倍量に満たないと複合粒子の安定性が損なわれる恐れがある。
(A)ポリオキシエチレン鎖の平均重合度が60~100であるポリオキシエチレン水添ヒマシ油と(B)脂肪酸ソルビタンの含有比率が、2:5~5:1であると好ましい。この範囲を外れると、粒子のサイズにばらつきが生じ、凝集が生じやすくなり、化粧料の安定性が低下する恐れが高まる。含有比率(A):(B)が2:5~5:1が好ましく、2:3~4:1であるとより好ましく、2:3~3:2がよりさらに好ましく、1:1の時が最も安定となり好ましい。含有比率(A):(B)=2:5~5:1の比率を大きく逸脱すると、結晶析出や油浮きに繋がる恐れがあるため好ましくない。
<成分C:多価アルコール>
本発明の(C)成分の多価アルコールは、界面活性剤(A)、(B)および後述する(D)油溶性有効成分を溶解する目的で配合する。化粧料に配合可能な成分であれば、いずれでもよい。多価アルコールは必要に応じて1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。中でもジプロピレングリコール(表示名称:DPG)、ペンチレングリコール、1、3-ブチレングリコール(BG)およびプロピレングリコール、イソプレングリコールから選ばれる一以上であると好ましい。(C)成分の大半は、調製後に(E)水と共に分散媒となるが、(C)成分の一部は形成された油溶性有効成分の複合粒子の内水相、膜中にも含まれると考えられる。皮膚への安全性(低刺激性)を考慮すると、ジプロピレングリコール、ペンチレングリコール、1,3-ブチレングリコールが好ましい。多価アルコールの総量は、(D)油溶性有効成分に対して20倍量以上が好ましい。多価アルコールの総配合量が不十分であると、油溶性有効成分による結晶析出や、油浮きを生じ、安定に配合することが困難となる恐れがある。(C)成分の含有量は、合計量で化粧料全量に対し0.2~20質量%が好ましく、1~19質量%が好ましく、3~12質量%がより好ましく、5~10質量%がより一層好ましい。
<成分D:油溶性有効成分>
本発明に用いる油溶性有効成分としては、通常、化粧料に使用されるものであれば特に限定されない。例えば、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、エチルヘキシルトリアゾン、オクトクレリン、オキシベンゾン、ヒドロキシベンゾフェノンスルホン酸、ジヒドロキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、パラアミノ安息香酸等の紫外線吸収剤、N,N-ジエチル-m-トルアミド(ディート)、ジ-n-ブチルサクシネート、ヒドロキシアニソール、ロテノン、エチル-ブチルアセチルアミノプロピオネート、イカリジン(ピカリジン)、p-メンタン-3,8-ジオール、3-[アセチル(ブチル)アミノ]プロピオン酸エチル、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-1-カルボン酸1-メチルプロピル、ハーブエキス等の害虫忌避剤、ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、フィロキノン、メナキノン等のビタミン類およびこれらの誘導体、グリチルレチン酸ステアリル等の抗炎症剤、硝酸ミコナゾール、硝酸スルコナゾール、クロトリマゾール等の抗真菌剤、l-メントール、カンフル等の清涼化剤、ラウリルメタクリレート、ゲラニルクロトレート、ミリスチン酸アセトフェノン、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、フェニル酢酸メチル等の消臭成分、親油性香料、コエンザイムQ10、ヘマトコッカスプルビアリスエキスなどが例示される。油溶性有効成分は目的に応じてその配合量を任意に増減させることができ、化粧料全量に対し0.2質量%を超えて最大1質量%程度まで配合可能であるが、複合粒子を構成するA、B、Cに起因するべたつきや、Dの皮膚刺激等を考慮すると、化粧料全量に対し、0.01~0.6質量%、より好ましくは0.03~0.5質量%、より一層好ましくは0.05~0.5質量%配合することが好ましい。0.01~0.6質量%の範囲だと、皮膚に塗布した時に刺激やべたつきが生じないので好ましい。
(E)水
本発明の化粧料は、油溶性有効成分の複合粒子が(E)水に分散したもの、およびそれを含む化粧料である。本発明において(E)水は必須である。水の配合量は適宜設定してよいが、油溶性有効成分の複合粒子の水分散物をそのまま化粧料とするとき、化粧料全量に対し50質量%以上、より好ましくは70質量%以上が好ましい。
(製法)
・油溶性有効成分複合粒子水分散物
(A)~(D)成分を加熱して混同した組成物を、加熱した(E)成分に加え、混合した後に氷浴を用いて30℃まで冷却した。各成分を混合するにあたり、加熱する温度は80℃以上が好ましく、より好ましくは85℃以上である。また、(A)~(D)成分が酸化や変性をしてしまう確率が高くなるとともに、加熱に要する費用や労力といった経済性からも、水を多く含む組成であるために水が蒸発していくと組成比率が変化してしまうことからも、加熱する温度は高温になり過ぎない方が好ましく、具体的には100℃ 以下であることが好ましく、90℃ 以下であることがより好ましい。加熱温度の範囲としては、好ましくは80~100℃ であり、より好ましくは80~90℃ 、更に好ましくは85~90℃ である。
一例として、攪拌は500リットル調製時で20~40rpmのパドルミキサーによる攪拌で油溶性有効成分の複合粒子が形成される。
・化粧料
油溶性有効成分複合粒子水分散物はそのままで化粧料となるが、目的に応じて、油溶性有効成分複合粒子水分散物に、さらに化粧料に配合可能な任意成分を添加して化粧料としてもよい。あらかじめ調製した任意の化粧料(化粧水、乳液、クリーム、ジェル等)に、本発明の油溶性有効成分複合粒子水分散物を、適量含有させてもよい。油溶性有効成分複合粒子水分散物の化粧料全量あたりの含有量は、目的に応じて適宜設定してよいが、0.01~100質量%である。
なお、いずれの方法で得られる組成物も、本発明の化粧料の範囲に含まれる。油溶性有効成分複合粒子水分散物をあらかじめ調製しておくと、化粧料のバリエーション化がしやすいことが特徴である。
(粘度)
油溶性有効成分の複合粒子水分散物を、B型粘度計(1号ローター、30回転/分、30秒、25℃)を用いて測定したとき、粘度は100mPa・s以下である。
(粒子径)
粒度分布計(ELSZ-1000:大塚電子製)を用いて測定した。
油溶性有効成分の配合量を0.1質量%、界面活性剤AとBの合計量を1質量%としたとき、油溶性有効成分の複合粒子のサイズ(粒子径)は、80~180nmの範囲にあった。100nm前後の粒子径であるため、油溶性有効成分の複合粒子の水分散物は白濁して見えた。
(任意成分)
本発明の油溶性有効成分の複合粒子水分散物(化粧料)には、本発明の効果を損なわない範囲で化粧料に配合可能な成分を配合できる。例えば、糖類、糖アルコール類、防腐剤、金属イオン封鎖剤、薬効成分、香料等を含有させることができる。
本発明の油溶性有効成分複合粒子水分散物(化粧料)は、耐塩性が高い。したがって、通常化粧料に配合可能な成分(塩類)を、安定性の確認を頻回に行うことなく安心して配合することができる。特に配合しても安定性が確認できた成分として、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アスコルビルリン酸マグネシウム、クエン酸ナトリウムがある。
油溶性有効成分の複合粒子の安定性を考慮すると、まず(A)~(E)の構成で、油溶性有効成分の複合粒子を形成させ、油溶性有効成分の複合粒子水分散物としたのちに、任意成分を配合することが重要である。
また本発明の油溶性有効成分の複合粒子水分散物を調製するときに、油を実質的に含有しないことが好ましい。本発明において、油を実質的に配合しないとは、(A)~(D)成分以外として油の含有量が組成物全量に対し0.1質量%以下であることを意味する。(A)~(D)の組成にさらに任意成分の油が加わると、それらの溶解物(A+B+C+D+任意成分の油)を(E)水に分散した時に、界面活性剤が不足して本発明の複合粒子以外の油滴が形成されたり、油溶性有効成分単体で水に分散する量が増加したりして、油溶性有効成分の複合粒子(A+B+C+D)の効率良い形成が阻害される恐れが高まる。そして油溶性有効成分が外水相に存在する量が高まると、結晶析出や油浮き等が発生する恐れが生じる。
なお任意成分として油を含む化粧料としたい場合には、別に調製した乳液やクリームなどに、本発明の油溶性有効成分の複合粒子水分散物を添加すると、安定な乳液やクリームとすることが出来る。
本発明の油溶性有効成分の複合粒子水分散物は低粘度であることから、そのまま化粧料とする場合、化粧水に最適である。また、複合粒子は界面活性剤が、疎水性相互作用により会合したベシクル粒子であるため、複合粒子を化粧料に配合する場合、他に疎水性相互作用に寄与する物質が存在しない剤型が好ましく、この観点からも、配合される成分のほとんどが水性成分である化粧水が最適であると考えられる。本発明において、安定化のための、助剤(例えば増粘剤やイオン性化合物など)は不要である。ここで言うイオン性化合物とは、例えばグリチルリチン酸ジカリウム、ココイルグルタミン酸カリウム、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ココイルメチルタウリンナトリウム、イソステアリン酸、ベヘントリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート等である。一方、任意成分で増粘剤やイオン性化合物が含まれることを排除するものではない。
本発明の油溶性有効成分の複合粒子水分散物を、別に調製した化粧料に添加成分として含有させる場合は、その化粧料の剤型に制限はなく、粘性のある化粧水、乳液、クリーム、ジェルなどとすることができる。また皮膚化粧料、頭髪化粧料とすることができる。本発明の化粧料を、別の化粧料に含ませて化粧料とする場合、油溶性有効成分の複合粒子水分散物を化粧料全量に対し0.1~100質量%含有させることができる。
本発明における長期間安定(安定性が優れる)とは、調製から各種温度帯(5℃、25℃、40℃、50℃、サイクル)に保管して1ヶ月経過後の目視観察で、析出や分離が生じず、さらに分散した複合粒子の粒径に±10%を超えた変化がない状態を指す。調製直後に目視で、析出や油浮きが確認されたものや、一ヶ月保管後の粒径変化が上記の範囲(粒径サイズが±10%以内)を逸脱したものについては不安定であると判断した。
本発明の油溶性有効成分は、形成された複合粒子の膜中に包埋していると考えられる。
本発明においては、油溶性有効成分が複合粒子の膜中に包埋され、その粒子が、組成物中で容易に崩壊せず、安定性に優れることから、徐放が可能となり、この徐放性により各種効果が持続すると考えられる。
以下に実施例、比較例を示し、本発明を具体的に説明する。
尚、表1~6において、実施例1とあるのは、すべて同一組成である。
<調製>
(A)~(D)成分を加熱して混同した組成物を、加熱した(E)成分に加え、混合した後に氷浴を用いて30℃まで冷却して、化粧料を得た。
<評価>
(安定性)
1.安定性の評価はまず目視判定で行った。目視判定においては、調製した化粧料をスクリューキャップ付きガラスボトルに50mlを充填し、結晶浮き、油浮きの有無から判断した。
2.目視判定において安定であると判断した化粧料に関しては、粒度分布計(ELSZ-1000:大塚電子製)を用いて、油溶性有効成分を包埋した複合粒子のサイズを測定した。
3.各温度帯(5℃、25℃、40℃)で1ヶ月保管した後、同様にして油溶性有効成分を包埋した複合粒子のサイズを測定した。
(判定基準)
〇:1ヶ月保管した後の粒径変化が±10%以内。
×:調製直後に目視で結晶浮き、または油浮きが確認された。あるいは調製直後に目視で結晶浮き、油浮きがなかったが、一ヶ月保管後の粒径変化が±10%を超えた。

表2~7では、「安定性」の項では、上記の判定結果を記載している。
表1の「安定性」の項のみ、試作した化粧料を、各々5℃、25℃、40℃、50℃、サイクル)に1ヶ月保管後、外観の目視観察により、安定性を評価した。いずれかの温度帯で油浮き、分離、析出が生じたもの、ないしは粒子径変化が±10%を逸脱したものを判定「×」として表記した。外観の目視観察で安定なものは粒子径を測定し、その結果、粒子径の変化が±10%以内であったものを判定「〇」とした。
〔試験1〕
油溶性有効成分を安定配合するために好ましい界面活性剤の種類を検討した。試作した化粧料は、各々5℃、25℃、40℃、50℃、サイクル)に保管し安定性を評価した。
Figure 2023004666000002
(結果)
実施例1に示す通り、セスキオレイン酸ソルビタンとPEG-100水添ヒマシ油の組み合わせのみが安定であり、比較例1、2に示した他の組み合わせでは、50℃及びサイクルで分離が認められ、油溶性有効成分を安定に配合することはできなかった。よって、界面活性剤の組み合わせとしてセスキオレイン酸ソルビタンとPEG-100水添ヒマシ油が好ましいことが判明した。
〔試験2〕
(C)多価アルコールについて検討を行った。組成と結果を表2に示す。
Figure 2023004666000003
(結果)
(C)成分の多価アルコールとして、DPG、BGおよびペンチレングリコールのいずれの成分を用いた場合も安定性に問題はなく、(D)油溶性有効成分を安定に配合することができた。よって(C)多価アルコールは油溶性有効成分及び界面活性剤を溶解することさえできれば、特に種類は限定されないことが判明した。
〔試験3〕
実施例1のセスキオレイン酸ソルビタンに替えて、セスキイソステアリン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタンを配合した組成について、同様に調製し、評価した。組成と結果を表3に示す。
Figure 2023004666000004
(結果)
セスキイソステアリン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタンを用いた場合においてもセスキオレイン酸ソルビタンを用いた場合(実施例1)と同様に油溶性有効成分を安定に配合することができた。
〔試験4〕
実施例1のPEG-100水添ヒマシ油に替えて、異なるポリオキシエチレン鎖(平均重合度)の水添ヒマシ油を配合した組成について、同様に調製し、評価した。組成と結果を表4に示す。
Figure 2023004666000005
(結果)
PEG-80水添ヒマシ油および、PEG-60水添ヒマシ油を用いた場合は油溶性有効成分を安定に配合することができた。一方、ポリオキシエチレン鎖の短いPEG-40水添ヒマシ油を用いた場合では化粧料を調製した直後に油浮きが見られ、油溶性有効成分を安定に配合することはできなかった。よって油溶性有効成分を安定に配合するためにはポリオキシエチレン鎖の重合度が60~100のポリオキシエチレン水添ヒマシ油が好ましいことが判明した。
さらに長期の保存安定性を見た結果、化粧料の提供には問題とならないレベルであるが、より好ましいのはポリオキシエチレン鎖の平均重合度が80~100のポリオキシエチレン水添ヒマシ油であり、さらに好ましいのは100のポリオキシエチレン水添ヒマシ油であった。
〔試験5〕
次に、(A)ポリオキシエチレン水添ヒマシ油と(B)脂肪酸ソルビタンの質量比率について検討を行った。
Figure 2023004666000006
(結果)
界面活性剤の比率(A):(B)が2:3~4:1の範囲で、油溶性有効成分を安定に配合することが可能であった。一方、上記比率外の領域では、化粧料調製直後に油浮きが見られ安定性を損なうことが分かった。
〔試験6〕
次に、安定配合できる油溶性有効成分の種類および量を検討した。実施例1のグリチルレチン酸ステアリル0.2質量%に替えて、グリチルレチン酸ステアリル(0.05質量%、0.25質量%、0.5質量%)、混合原料*1(アスタリールオイル 50F、富士化学工業社製)0.05質量%、コエンザイムQ-10を0.1質量%配合した組成で調製し、評価した。組成と結果を表6に示す。
Figure 2023004666000007
(結果)
グリチルレチン酸ステアリルの量を0.05~0.5質量%の範囲で安定に配合することができた。また、油溶性の有効成分としてヘマトコッカスプルビアリスエキス、コエンザイムQ10についても、いずれも安定に配合することが可能であった。
〔試験7〕
比較対象として、一般的な可溶化に使用される、ミセル可溶化能を有するPEG-60水添ヒマシ油を用いた比較例7の組成を調整し、同様に評価した。組成と結果を表7に示す。
Figure 2023004666000008
(結果)
比較例7は、調製直後に細かい結晶が析出した。本試験で用いた油溶性有効成分は、可溶化系で第一に選択されるPEG-60水添ヒマシ油では、本発明と同量のグリチルレチン酸ステアリルを安定に配合できないことが判明した。
実施例1~15の化粧料は皮膚刺激がなく、べたついたりせず、みずみずしい使用感であった。
以上のことから、本発明の構成をとることで、水を多く含む化粧料において、油溶性有効成分を安定に配合することができた。本発明の構成をとる化粧料は皮膚刺激がなく、みずみずしい使用感で、各種温度帯での安定性に優れるものであった。煩雑な調整方法を必要とせず、コストをかけずに有効成分を多量に含有した化粧料が提供できた。
以下に本発明の構成をとる化粧料を示す。
<処方例1> 化粧水 (質量%)
1.水 残余
2.BG 1.5
3.グリセリン 3
4.DPG 5
5.セスキイソステアリン酸ソルビタン 0.5
6.PEG-80水添ヒマシ油 0.5
7.メチルグルセス-10 2.25
8.ベタイン 1.5
9.ラフィノース 0.5
10.ジグリセリン 0.1
11.ペンチレングリコール 1.75
12.エチルヘキシルグリセリン 0.07
13.コエンザイムQ-10 0.05
14.クエン酸 0.04
15.クエン酸Na 0.13

成分1、2、3、7、8、9、10を加熱混合した中に、成分4、5、6、11、12、13を加熱溶解したものを添加して攪拌し、室温まで冷却して、複合粒子を形成させた水溶液を得た。さらに塩類である成分14、15を添加して化粧水を得た。処方例1の化粧水は、皮膚刺激がなく、みずみずしく使用感に優れていると評価された。保存安定性にも問題はなかった。
本発明は、一般的に水系への配合が困難であった油溶性有効成分の安定配合を可能にするものである。この技術を用いることで、油溶性有効成分、界面活性剤および多価アルコールを混ぜて直接的に化粧料へ加えるという簡易な工程で、一定量の油溶性有効成分を化粧料に配合することができる。あるいは、油溶性有効成分、界面活性剤および多価アルコールを混ぜた組成物をそのまま化粧料とすることで、一定量の油溶性有効成分を含有した化粧料となる。また、リン脂質のように高価な成分を使用しないため、目的の有効成分を非常に低コストで配合できる。油溶性有効成分は界面活性剤の会合体中へと包埋され、会合体の安定化に寄与するため、安定化を目的とした助剤(例えば、増粘剤など)を必要としない。よって製造工程がさらに簡易なものとなる。
本発明の構成をとることで、一定期間(例えば50℃に1ケ月)保管後も安定性に優れた化粧料となる。
本発明は、(A)ポリオキシエチレン鎖の平均重合度が60~100であるポリオキシエチレン水添ヒマシ油と、(B)脂肪酸ソルビタンと、(C)多価アルコールと、(D)油溶性有効成分、および(E)水を含有し、(A)ポリオキシエチレン鎖の平均重合度が60~100であるポリオキシエチレン水添ヒマシ油と、(B)脂肪酸ソルビタンを質量比率(A):(B)=2:5~5:1で含有した化粧料である。該化粧料には、油溶性有効成分が包埋した複合粒子が分散している。
本発明は以下の構成である。
(1)以下の(A)~(E)を含有し、(A)成分と(B)成分の質量比率が2:5~5:1である化粧料。
(A)ポリオキシエチレン鎖の平均重合度が60~100であるポリオキシエチレン水添ヒマシ油
(B)脂肪酸ソルビタン
(C)多価アルコール
(D)油溶性有効成分
(E)水
(2)(B)脂肪酸ソルビタンが、セスキイソステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタンから選ばれる一以上を含むものである(1)に記載の化粧料。
(3)(A)ポリオキシエチレン鎖の平均重合度が60~100であるポリオキシエチレン水添ヒマシ油と、(B)脂肪酸ソルビタンの合計含有量が、化粧料当たり0.5~質量%である(1)又は(2)に記載の化粧料。
(4)(D)油溶性有効成分が、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、エチルヘキシルトリアゾン、オクトクレリン、オキシベンゾン、ヒドロキシベンゾフェノンスルホン酸、ジヒドロキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、パラアミノ安息香酸、N,N-ジエチル-m-トルアミド(ディート)、ジ-n-ブチルサクシネート、ヒドロキシアニソール、ロテノン、エチル-ブチルアセチルアミノプロピオネート、イカリジン(ピカリジン)、p-メンタン-3,8-ジオール、3-[アセチル(ブチル)アミノ]プロピオン酸エチル、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-1-カルボン酸1-メチルプロピル、ハーブエキス、ジブチルヒドロキシトルエン、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、フィロキノン、メナキノンおよびその誘導体、グリチルレチン酸ステアリル、硝酸ミコナゾール、硝酸スルコナゾール、クロトリマゾール、l-メントール、カンフル、ラウリルメタクリレート、ゲラニルクロトレート、ミリスチン酸アセトフェノン、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、フェニル酢酸メチル、親油性香料、コエンザイムQ10およびヘマトコッカスプルビアリスエキスから選ばれる1以上である(1)~(3)のいずれかに記載の化粧料。
(5)(D)油溶性有効成分を化粧料当たり0.01~1質量%含有する(1)~(4)のいずれかに記載の化粧料。
本発明の(A)ポリオキシエチレン鎖の平均重合度が60~100であるポリオキシエチレン水添ヒマシ油と(B)脂肪酸ソルビタンとは、合計量で化粧料全量に対し、好ましくは0.5~4質量%、より好ましくは0.5~2質量%、一層好ましくは1~2質量%含有すると好ましい。この範囲であるとべたつきを生じないので好ましい。また後述する(D)油溶性有効成分の複合化にあたり、界面活性剤(A)と(B)の合計量が(D)油溶性有効成分の含有量(質量%)の4~20倍量含有させるとよい。4倍量に満たないと複合粒子の安定性が損なわれる恐れがある。

Claims (5)

  1. 以下の(A)~(E)を含有し、(A)成分と(B)成分の質量比率が2:5~5:1である化粧料。
    (A)ポリオキシエチレン鎖の平均重合度が60~100であるポリオキシエチレン水添ヒマシ油
    (B)脂肪酸ソルビタン
    (C)多価アルコール
    (D)油溶性有効成分
    (E)水
  2. (B)脂肪酸ソルビタンが、セスキイソステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタンから選ばれる一以上を含むものである請求項1に記載の化粧料。
  3. (A)ポリオキシエチレン鎖の平均重合度が60~100であるポリオキシエチレン水添ヒマシ油と、(B)脂肪酸ソルビタンの合計含有量が、化粧料当たり0.5~2質量%である請求項1又は2に記載の化粧料。
  4. (D)油溶性有効成分が、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、エチルヘキシルトリアゾン、オクトクレリン、オキシベンゾン、ヒドロキシベンゾフェノンスルホン酸、ジヒドロキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、パラアミノ安息香酸、N,N-ジエチル-m-トルアミド(ディート)、ジ-n-ブチルサクシネート、ヒドロキシアニソール、ロテノン、エチル-ブチルアセチルアミノプロピオネート、イカリジン(ピカリジン)、p-メンタン-3,8-ジオール、3-[アセチル(ブチル)アミノ]プロピオン酸エチル、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-1-カルボン酸1-メチルプロピル、ハーブエキス、ジブチルヒドロキシトルエン、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、フィロキノン、メナキノンおよびその誘導体、グリチルレチン酸ステアリル、硝酸ミコナゾール、硝酸スルコナゾール、クロトリマゾール、l-メントール、カンフル、ラウリルメタクリレート、ゲラニルクロトレート、ミリスチン酸アセトフェノン、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、フェニル酢酸メチル、親油性香料、コエンザイムQ10およびヘマトコッカスプルビアリスエキスから選ばれる1以上である請求項1~3のいずれかに記載の化粧料。
  5. (D)油溶性有効成分を化粧料当たり0.01~1質量%含有する請求項1~4のいずれかに記載の化粧料。
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