JP2023004043A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】触媒暖機処理の実行中における後段軸の回転数の変動を抑制できるハイブリッド車両の制御装置を提供すること。【解決手段】制御装置90が適用される車両100は、内燃機関10と、第1モータジェネレータ61と、トーショナルダンパ21とを備える。制御装置90では、内燃機関10の触媒15の温度を上昇させるべく内燃機関10の運転を制御する触媒暖機処理と、後段軸22又は第1モータジェネレータ61の回転数と、回転数の目標値とを入力とするフィードバック制御によって制振トルク基準値を取得する処理と、トーショナルダンパ21の共振周波数の大きさに応じたフィルタ処理を上記回転数に対して施すことによって補償トルクを取得する処理と、制振トルク基準値から補償トルクを引いて制振トルクを取得する処理と、触媒暖機処理を実行している場合に、制振トルクを第1モータジェネレータ61から出力させる処理とが実行される。【選択図】図1
Description
本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関する。
特許文献1には、動力源として内燃機関及び電動モータを備えるハイブリッド車両の一例が記載されている。このハイブリッド車両では、内燃機関と電動モータとの間のトルク伝達経路にトーショナルダンパが設けられている。また、当該内燃機関の排気通路には、触媒が設けられている。
内燃機関の始動直後では、触媒の温度が低く、触媒が十分に機能しないことがある。そこで、触媒の温度が低いとの判定がなされている場合、触媒の温度を上昇させる触媒暖機処理が実行される。
ところで、触媒暖機処理が実行されている場合、内燃機関の出力が不安定になることがある。内燃機関の出力が不安定な場合、内燃機関の出力トルクである機関トルクが変動しやすい。機関トルクが変動すると、トーショナルダンパを介して内燃機関のクランク軸に連結されている後段軸の回転数が変動することがある。ハイブリッド車両の制御装置では、こうした後段軸の回転数の変動を抑制する共振抑制処理が実行される。共振抑制処理では、後段軸又は電動モータの回転数と、当該回転数の目標値との偏差が、制振トルクとして導出される。そして、当該制振トルクが電動モータから出力されるように、電動モータが制御される。
内燃機関の運転時に触媒暖機処理が実行されている場合、機関トルクの変動に起因してトーショナルダンパで共振が発生することがある。トーショナルダンパで共振が発生した場合、上記のように導出した制振トルクを電動モータから出力させても後段軸の回転数の変動を抑制できないおそれがある。
上記課題を解決するためのハイブリッド車両の制御装置は、内燃機関と、電動モータと、前記内燃機関と前記電動モータとの間のトルク伝達経路に位置するトーショナルダンパと、を備え、前記内燃機関の排気通路に触媒が設けられているハイブリッド車両に適用される。この制御装置は、前記触媒の温度を上昇させるべく前記内燃機関の運転を制御する触媒暖機処理と、前記トーショナルダンパを介して前記内燃機関のクランク軸に連結されている後段軸又は前記電動モータの回転数と、当該回転数の目標値とを入力とするフィードバック制御によって導出されるトルクを、制振トルク基準値として取得するトルク基準値取得処理と、前記トーショナルダンパの共振周波数の大きさに応じたフィルタ処理を前記回転数に対して施すことによって導出するトルクを、補償トルクとして取得する補償トルク取得処理と、前記制振トルク基準値から前記補償トルクを引いた値を、制振トルクとして取得する制振トルク取得処理と、前記触媒暖機処理を実行している場合に、前記制振トルクを前記電動モータから出力させる共振抑制処理と、を実行する。
上記構成によれば、トーショナルダンパの共振周波数を考慮した値が、制振トルクとして取得される。そして、触媒暖機処理が実行されている場合、共振抑制処理の実行によって、電動モータの出力トルクが当該制振トルクとなるように電動モータが制御される。これにより、内燃機関の出力トルクである機関トルクの変動に起因してトーショナルダンパで共振が発生しても、機関トルクの変動を制振トルクによって相殺できる。その結果、触媒暖機処理の実行中における後段軸の回転数の変動を抑制できるようになる。
以下、ハイブリッド車両の制御装置の一実施形態を図1~図5に従って説明する。
<車両100の構成>
図1には、本実施形態の制御装置90が適用される車両100が図示されている。
<車両100の構成>
図1には、本実施形態の制御装置90が適用される車両100が図示されている。
車両100は、ハイブリッド車両である。車両100は、内燃機関10と、第1モータジェネレータ61と、第2モータジェネレータ62とを備えている。
内燃機関10は、クランク軸11と、複数の気筒12とを備えている。各気筒12には、吸気通路13と排気通路14とが接続されている。各気筒12内には吸気通路13から空気が導入される。排気通路14には、酸素吸蔵型の触媒15が設けられている。
内燃機関10は、クランク軸11と、複数の気筒12とを備えている。各気筒12には、吸気通路13と排気通路14とが接続されている。各気筒12内には吸気通路13から空気が導入される。排気通路14には、酸素吸蔵型の触媒15が設けられている。
内燃機関10には、燃料噴射弁18及び点火プラグ19が気筒12毎に設けられている。各気筒12内では、燃料噴射弁18が噴射した燃料と空気とを含む混合気が生成される。そして、点火プラグ19によって各気筒12内で混合気が燃焼される。これにより、クランク軸11が回転する。また、混合気の燃焼によって各気筒12内で生成された排気は排気通路14に排出される。
車両100は、動力分割機構40を備えている。内燃機関10と動力分割機構40との間のトルク伝達経路には、トーショナルダンパ21が設けられている。動力分割機構40は、後段軸22を介してトーショナルダンパ21に連結されている。
動力分割機構40は、遊星歯車機構を含んでいる。すなわち、動力分割機構40は、サンギア41、リングギア42、複数のピニオンギア43及びキャリア44を有している。サンギア41は、複数のピニオンギア43を介してリングギア42に連結している。キャリア44は、ピニオンギア43を自転可能な状態で支持している。キャリア44は、ピニオンギア43を公転可能に支持している。すなわち、ピニオンギア43は、キャリア44の回転に伴い公転する。キャリア44に後段軸22が連結されている。サンギア41に第1モータジェネレータ61の回転軸が連結されている。すなわち、第1モータジェネレータ61が、「電動モータ」に対応する。
内燃機関10の出力トルクである機関トルクがキャリア44に入力されると、当該機関トルクが、サンギア41側とリングギア42側とに分配される。そして、サンギア41を介して伝達された機関トルクがトーショナルダンパ21を介して第1モータジェネレータ61に入力されると、第1モータジェネレータ61が発電機として機能する。
一方、第1モータジェネレータ61を電動機として機能させた場合、第1モータジェネレータ61のトルクである第1モータトルクがサンギア41に入力される。すると、サンギア41に入力された第1モータトルクが、キャリア44側とリングギア42側とに分配される。そして、キャリア44を介して伝達された第1モータトルクがトーショナルダンパ21を介してクランク軸11に入力されると、内燃機関10のクランク軸11が回転する。
車両100は、リングギア軸45を備えている。リングギア軸45にはリングギア42が連結されている。リングギア軸45は、リングギア42と一体に回転する。
車両100は、伝達機構66と、ディファレンシャル67と、複数の駆動輪68とを備えている。伝達機構66には、リングギア軸45が連結されている。伝達機構66から出力されたトルクは、ディファレンシャル67を介して各駆動輪68に入力される。
車両100は、伝達機構66と、ディファレンシャル67と、複数の駆動輪68とを備えている。伝達機構66には、リングギア軸45が連結されている。伝達機構66から出力されたトルクは、ディファレンシャル67を介して各駆動輪68に入力される。
車両100は、リダクション機構50を備えている。リダクション機構50には、リングギア軸45が連結されている。リダクション機構50は、遊星歯車機構を含んでいる。すなわち、リダクション機構50は、サンギア51、キャリア52、複数のピニオンギア53及びリングギア54を有している。サンギア51は、複数のピニオンギア53を介してリングギア54に連結している。キャリア52は、ピニオンギア53を自転可能な状態で支持している。キャリア52は、リダクション機構50のケース55に固定されている。そのため、キャリア52は、回転不可能である。ピニオンギア53は、キャリア52により公転不可能な状態になっている。リングギア54は、リングギア軸45に連結されている。サンギア51には、第2モータジェネレータ62の回転軸が連結されている。
車両100は、パーキング機構70を備えている。パーキング機構70は、各駆動輪68を回転させないようにするための機構である。パーキング機構70をロック状態とすることにより、各駆動輪68を回転させないようにすることができる。一方、パーキング機構70を解除状態とすることにより、各駆動輪68の回転を許容できる。
<車両100の検出系>
車両100は、各種のセンサを備えている。センサとして、例えば、触媒温度センサ81、クランク角センサ82及びモータ角センサ83を挙げることができる。触媒温度センサ81は、触媒15の温度である触媒温度TMPを検出し、その検出結果に応じた検出信号を制御装置90に出力する。クランク角センサ82は、クランク軸11の回転速度に応じた信号を検出信号として制御装置90に出力する。モータ角センサ83は、第1モータジェネレータ61の回転軸の回転速度に応じた信号を検出信号として制御装置90に出力する。クランク軸11の回転角速度を「機関回転数Ne」という。第1モータジェネレータ61の回転軸の回転速度を「第1モータ回転数Ng1」という。
車両100は、各種のセンサを備えている。センサとして、例えば、触媒温度センサ81、クランク角センサ82及びモータ角センサ83を挙げることができる。触媒温度センサ81は、触媒15の温度である触媒温度TMPを検出し、その検出結果に応じた検出信号を制御装置90に出力する。クランク角センサ82は、クランク軸11の回転速度に応じた信号を検出信号として制御装置90に出力する。モータ角センサ83は、第1モータジェネレータ61の回転軸の回転速度に応じた信号を検出信号として制御装置90に出力する。クランク軸11の回転角速度を「機関回転数Ne」という。第1モータジェネレータ61の回転軸の回転速度を「第1モータ回転数Ng1」という。
<制御装置90>
制御装置90は、CPU91、ROM92及び記憶装置93を備えている。ROM92には、CPU91が実行する各種の制御プログラムが記憶されている。すなわち、ROM92に記憶されている制御プログラムをCPU91が実行するため、CPU91を、「実行装置」ということもできる。記憶装置93は、例えば、不揮発性のメモリによって構成されている。こうした記憶装置93には、CPU91の演算結果が記憶される。
制御装置90は、CPU91、ROM92及び記憶装置93を備えている。ROM92には、CPU91が実行する各種の制御プログラムが記憶されている。すなわち、ROM92に記憶されている制御プログラムをCPU91が実行するため、CPU91を、「実行装置」ということもできる。記憶装置93は、例えば、不揮発性のメモリによって構成されている。こうした記憶装置93には、CPU91の演算結果が記憶される。
<触媒15を暖機する際における処理の流れ>
図2には、触媒15を暖機するために制御装置90のCPU91が実行する処理ルーチンが図示されている。CPU91は、内燃機関10が運転されている場合、本処理ルーチンを繰り返し実行する。
図2には、触媒15を暖機するために制御装置90のCPU91が実行する処理ルーチンが図示されている。CPU91は、内燃機関10が運転されている場合、本処理ルーチンを繰り返し実行する。
本処理ルーチンにおいて、はじめのステップS11では、CPU91は、第1実行フラグFLG1にオンがセットされているか否かを判定する。第1実行フラグFLG1は、後述する触媒暖機処理が実行されている場合にはオンがセットされる一方、触媒暖機処理が実行されていない場合にはオフがセットされるフラグである。第1実行フラグFLG1にオフがセットされている場合(S11:NO)、CPU91は、処理をステップS13に移行する。
ステップS13において、CPU91は、触媒暖機処理の実行条件が成立しているか否かを判定する。例えば、CPU91は、触媒温度TMPが開始温度判定値以下であること、及び、内燃機関10が高負荷運転していないことの何れもが成立している場合、実行条件が成立しているとの判定をなす。CPU91は、触媒温度TMPが開始温度判定値よりも高い場合、実行条件が成立しているとの判定をなさない。CPU91は、内燃機関10が高負荷運転している場合、実行条件が成立しているとの判定をなさない。開始温度判定値として、例えば、触媒15が活性化する温度領域の下限、又は下限よりも僅かに高い温度が設定されている。
実行条件が成立しているとの判定をなしている場合(S13:YES)、CPU91は、処理をステップS15に移行する。一方、実行条件が成立しているとの判定をなしていない場合(S13:NO)、CPU91は、本処理ルーチンを一旦終了する。
ステップS15において、CPU91は、触媒暖機処理を開始する。触媒暖機処理とは、触媒15を暖機するための処理である。例えば、CPU91は、触媒暖機処理において、内燃機関10の点火時期を遅角させる。このように点火時期を遅角させることにより、各気筒12内から排気通路14に排出される排気の温度が高くなる。その結果、より高温の排気に触媒15が晒されるようになるため、触媒温度TMPの上昇が促進される。触媒暖機処理を開始すると、CPU91は、処理をステップS17に移行する。
ステップS17において、CPU91は、第1実行フラグFLG1にオンをセットする。その後、CPU91は、本処理ルーチンを一旦終了する。
その一方で、ステップS11において、第1実行フラグFLG1にオンがセットされている場合(YES)、CPU91は、処理をステップS19に移行する。ステップS19において、CPU91は、触媒暖機処理の終了条件が成立しているか否かを判定する。例えば、CPU91は、触媒温度TMPが終了温度判定値以上である場合、終了条件が成立しているとの判定をなす。また例えば、CPU91は、内燃機関10が高負荷運転している場合、終了条件が成立しているとの判定をなす。終了温度判定値は、触媒15が活性化しているか否かの判断基準である。終了温度判定値として、例えば、上記開始温度判定値よりも高い温度が設定されている。
その一方で、ステップS11において、第1実行フラグFLG1にオンがセットされている場合(YES)、CPU91は、処理をステップS19に移行する。ステップS19において、CPU91は、触媒暖機処理の終了条件が成立しているか否かを判定する。例えば、CPU91は、触媒温度TMPが終了温度判定値以上である場合、終了条件が成立しているとの判定をなす。また例えば、CPU91は、内燃機関10が高負荷運転している場合、終了条件が成立しているとの判定をなす。終了温度判定値は、触媒15が活性化しているか否かの判断基準である。終了温度判定値として、例えば、上記開始温度判定値よりも高い温度が設定されている。
終了条件が成立しているとの判定をなしている場合(S19:YES)、CPU91は、処理をステップS21に移行する。一方、終了条件が成立しているとの判定をなしていない場合(S19:NO)、CPU91は、本処理ルーチンを一旦終了する。この場合、CPU91は、触媒暖機処理を継続する。
ステップS21において、CPU91は、触媒暖機処理を終了する。例えば触媒暖機処理が点火時期を遅角させる処理である場合、CPU91は、点火時期を暖機前時期に戻す。暖機前時期とは、触媒暖機処理の実行前における点火時期である。そして、触媒暖機処理を終了させると、CPU91は、処理をステップS23に移行する。ステップS23において、CPU91は、第1実行フラグFLG1にオフをセットする。その後、CPU91は、本処理ルーチンを一旦終了する。
<車体振動を抑制するための処理の流れ>
触媒暖機処理が実行されている場合、内燃機関10の出力が不安定になることがある。内燃機関10の出力が不安定になると、内燃機関10の機関トルクが変動する。すると、トーショナルダンパ21で捻れ振動が発生する。捻れ振動が発生している場合、トーショナルダンパ21で共振が発生することがある。トーショナルダンパ21で共振が発生すると、後段軸22の回転速度の変動が大きくなる。後段軸22の回転速度の変動が大きいと、当該変動に起因した振動がケース55に伝わり、車体が振動することがある。特に、パーキング機構70がロック状態である場合、後段軸22の回転速度の変動がケース55を介して車体に伝わりやすい。
触媒暖機処理が実行されている場合、内燃機関10の出力が不安定になることがある。内燃機関10の出力が不安定になると、内燃機関10の機関トルクが変動する。すると、トーショナルダンパ21で捻れ振動が発生する。捻れ振動が発生している場合、トーショナルダンパ21で共振が発生することがある。トーショナルダンパ21で共振が発生すると、後段軸22の回転速度の変動が大きくなる。後段軸22の回転速度の変動が大きいと、当該変動に起因した振動がケース55に伝わり、車体が振動することがある。特に、パーキング機構70がロック状態である場合、後段軸22の回転速度の変動がケース55を介して車体に伝わりやすい。
図3には、触媒暖機処理の実行中における車体振動の発生を抑制するために第1モータジェネレータ61を制御する際の一連の処理が図示されている。
CPU91は、制振トルク基準値Tg1Bを取得するトルク基準値取得処理M11を実行する。トルク基準値取得処理M11において、CPU91は、モータ角センサ83の検出値である第1モータ回転数Ng1と、第1モータ回転数目標値Ng1Trとを入力とするフィードバック制御を実施する。第1モータ回転数目標値Ng1Trは、第1モータ回転数Ng1の目標値(指令値)である。そして、CPU91は、フィードバック制御によって導出したトルクを、制振トルク基準値Tg1Bとして取得する。
CPU91は、制振トルク基準値Tg1Bを取得するトルク基準値取得処理M11を実行する。トルク基準値取得処理M11において、CPU91は、モータ角センサ83の検出値である第1モータ回転数Ng1と、第1モータ回転数目標値Ng1Trとを入力とするフィードバック制御を実施する。第1モータ回転数目標値Ng1Trは、第1モータ回転数Ng1の目標値(指令値)である。そして、CPU91は、フィードバック制御によって導出したトルクを、制振トルク基準値Tg1Bとして取得する。
ここで実施するフィードバック制御は、比例制御、積分制御及び微分制御のうち、少なくとも比例制御を含んでいる。例えば、CPU91は、比例制御及び積分制御をフィードバック制御として実施する。このとき、CPU91は、微分制御を実施してもよい。
なお、トーショナルダンパ21で捻れ振動が発生すると、第1モータ回転数Ng1もまた振動する。こうした第1モータ回転数Ng1の振動を抑制するための第1モータトルクとして、制振トルク基準値Tg1Bが取得される。
CPU91は、補償トルクTcを取得する補償トルク取得処理M13を実行する。補償トルクTcは、トーショナルダンパ21の共振の影響に応じたトルク成分である。CPU91は、補償トルク取得処理M13において、第1モータ回転数Ng1と、トーショナルダンパ21の共振周波数の大きさとに基づいたトルクを、補償トルクTcとして取得する。すなわち、CPU91は、トーショナルダンパ21の共振周波数の大きさに応じたフィルタ処理を第1モータ回転数Ng1に対して施すことによって導出するトルクを、補償トルクTcとして取得する。補償トルク取得処理M13の具体的な内容については後述する。
CPU91は、制振トルクTg1を取得する制振トルク取得処理M15を実行する。CPU91は、制振トルク取得処理M15において、制振トルク基準値Tg1Bから補償トルクTcを引いた値を、制振トルクTg1として取得する。
CPU91は、制振トルクTg1を第1モータジェネレータ61から出力させる共振抑制処理M17を実行する。本実施形態では、CPU91は、触媒暖機処理を実行している場合に、共振抑制処理M17を実行する。
図4を参照し、補償トルク取得処理M13を具体的に説明する。
補償トルク取得処理M13において、はじめのステップS41では、CPU91は、触媒暖機処理を実行中であるか否かを判定する。触媒暖機処理を実行中である場合(S41:YES)、CPU91は、処理をステップS43に移行する。ステップS43において、CPU91は、第2実行フラグFLG2にオンをセットする。第2実行フラグFLG2は、補償トルクTcの導出が必要である場合にはオンがセットされる一方、補償トルクTcを導出しなくてもよい場合にはオフがセットされるフラグである。
補償トルク取得処理M13において、はじめのステップS41では、CPU91は、触媒暖機処理を実行中であるか否かを判定する。触媒暖機処理を実行中である場合(S41:YES)、CPU91は、処理をステップS43に移行する。ステップS43において、CPU91は、第2実行フラグFLG2にオンをセットする。第2実行フラグFLG2は、補償トルクTcの導出が必要である場合にはオンがセットされる一方、補償トルクTcを導出しなくてもよい場合にはオフがセットされるフラグである。
続いて、ステップS45において、CPU91は、点火遅角量Xを取得する。例えば、点火遅角量Xとは、基準点火時期からの遅角量である。このとき、基準点火時期として、触媒暖機処理の開始前の点火時期を設定するとよい。次のステップS47において、CPU91は、点火遅角量Xに応じた値を制御ゲインKとして導出する。制御ゲインKは、補償トルクTcを導出する際に用いられる係数である。本実施形態では、CPU91は、点火遅角量Xが大きいほど大きい値を制御ゲインKとして導出する。そのため、触媒暖機処理の実行中において点火遅角量Xが増大している場合、点火遅角量Xの増大に応じて制御ゲインKもまた大きくなる。
そして、ステップS49において、CPU91は、補償トルクTcを導出する。例えば、CPU91は、下記の関係式(式1)、(式2)及び(式3)を用いて補償トルクTcを導出できる。下記関係式において、「HP」は、トーショナルダンパ21の共振周波数の大きさに応じたハイパスフィルタである。「LP」は、トーショナルダンパ21の共振周波数の大きさに応じたローパスフィルタである。「T1」及び「T2」は、トーショナルダンパ21の共振周波数の大きさに応じた値にそれぞれ設定されている。すなわち、「T2」は、共振周波数に応じた時間の長さに設定されている。共振周波数よりも大きいカットオフ周波数を設定したとき、当該カットオフ周波数よりもさらに大きいカットオフ周波数に応じた時間の長さに設定されている。また、「s」は、ラプラス変換の変数である。
補償トルクTcを導出すると、CPU91は、処理をステップS51に移行する。ステップS51において、CPU91は、導出した補償トルクTcが、補償トルク前回値Tc1と第1ガード値αとの和よりも大きいか否かを判定する。補償トルク前回値Tc1は、補償トルク取得処理M13の前回の実行時に取得した補償トルクTcである。第1ガード値αは、補償トルクTcの最新値と補償トルク前回値Tc1との差が大きくなりすぎることを抑制するためのガード値である。
補償トルクTcが、補償トルク前回値Tc1と第1ガード値αとの和よりも大きい場合(S51:YES)、CPU91は、処理をステップS53に移行する。一方、補償トルクTcが、補償トルク前回値Tc1と第1ガード値αとの和以下である場合(S51:NO)、CPU91は、処理をステップS55に移行する。
ステップS53において、CPU91は、補償トルク前回値Tc1と第1ガード値αとの和を、補償トルクTcとして導出する。そして、CPU91は、処理をステップS55に移行する。
ステップS55において、CPU91は、補償トルクTcと、補償トルク上限値TcLとのうち、小さい方の値を補償トルクTcとして取得する。すなわち、本実施形態では、補償トルク上限値TcLよりも大きい値が補償トルクTcとして取得されることはない。続いて、ステップS57において、CPU91は、補償トルク前回値Tc1に補償トルクTcを代入する。その後、CPU91は、補償トルク取得処理M13を一旦終了する。
ここで、補償トルク上限値TcLを設定した理由について説明する。制御装置90では、内燃機関10の複数の気筒12のうち、一部の気筒12で失火が発生したか否かを判定する失火判定処理が実行される。失火判定処理では、機関回転数Neの変動などを基に、失火した気筒12があるか否かが判定される。そのため、補償トルクTcが補償トルク上限値TcLよりも大きくなることを許容した場合、一部の気筒12で失火が発生しても機関回転数Neの変動があまり大きくならないおそれがある。すなわち、一部の気筒12で失火が発生したか否かの判定の精度が低くなってしまう。そこで、本実施形態では、失火判定処理の精度が十分に維持できるように補償トルク上限値TcLが設定されている。
その一方で、ステップS41において、触媒暖機処理が実行中ではない場合(NO)、CPU91は、処理をステップS61に移行する。ステップS61において、CPU91は、第2実行フラグFLG2にオンがセットされているか否かを判定する。第2実行フラグFLG2にオンが未だセットされている場合は、触媒暖機処理の終了直後であると見なせる。そのため、第2実行フラグFLG2にオンがセットされている場合(S61:YES)、CPU91は、処理をステップS63に移行する。一方、第2実行フラグFLG2にオンがセットされていない場合(S61:NO)、CPU91は、補償トルク取得処理M13を一旦終了する。
ステップS63において、CPU91は、補償トルク前回値Tc1から第2ガード値βを引いた値を、補償トルクTcとして導出する。第2ガード値βは、補償トルクTcを徐々に小さくするためのガード値である。第2ガード値βは、第1ガード値αと等しくてもよいし、第1ガード値αとは異なる値であってもよい。
続いて、ステップS65において、CPU91は、補償トルクTcと、0(零)とのうちの大きい方の値を、補償トルクTcとして取得する。次のステップS67において、CPU91は、補償トルクTcが0(零)と等しいか否かを判定する。補償トルクTcが0(零)よりも大きい場合(S67:NO)、CPU91は、処理をステップS57に移行する。一方、補償トルクTcが0(零)と等しい場合(S67:YES)、CPU91は、処理をステップS69に移行する。
ステップS69において、CPU91は、第2実行フラグFLG2にオフをセットする。続いて、ステップS71において、CPU91は、補償トルク前回値Tc1を0(零)にリセットする。その後、CPU91は、補償トルク取得処理M13を一旦終了する。
<本実施形態における作用及び効果>
図5には、内燃機関10の機関トルクの変動の周波数と、減衰ゲインとの関係が示されている。図5における所定周波数域HPは、例えば、機関トルクの変動成分のうち、気筒間の変動成分の周波数を含んでいる。具体的には、触媒暖機処理の実行中における気筒間でのトルク変動が発生する周波数の範囲が、所定周波数域HPである。減衰ゲインとは、後段軸22の回転速度の変動の減衰特性を示すパラメータである。減衰ゲインが小さいほど、後段軸22の回転速度の変動を早期に収束できる。
図5には、内燃機関10の機関トルクの変動の周波数と、減衰ゲインとの関係が示されている。図5における所定周波数域HPは、例えば、機関トルクの変動成分のうち、気筒間の変動成分の周波数を含んでいる。具体的には、触媒暖機処理の実行中における気筒間でのトルク変動が発生する周波数の範囲が、所定周波数域HPである。減衰ゲインとは、後段軸22の回転速度の変動の減衰特性を示すパラメータである。減衰ゲインが小さいほど、後段軸22の回転速度の変動を早期に収束できる。
図5に二点鎖線で示す特性線L1は、第1従来における周波数と減衰ゲインとの関係を示す線である。図5に破線で示す特性線L2は、第2従来における周波数と減衰ゲインとの関係を示す線である。図5に実線で示す特性線L3は、本実施形態における周波数と減衰ゲインとの関係を示す線である。
第1従来は、触媒暖機処理の実行によって機関トルクが変動する場合に制振トルクを第1モータジェネレータ61から出力させない場合である。第2従来は、触媒暖機処理の実行によって機関トルクが変動する場合に制振トルクを第1モータジェネレータ61から出力させるものの、制振トルクが制振トルク基準値Tg1Bである場合である。
第1従来では、触媒暖機処理の実行に伴う機関トルクの変動によってトーショナルダンパ21で共振が発生しても、第1モータジェネレータ61から制振トルクが出力されない。その結果、図5に二点鎖線で示すように、所定周波数域HPでは減衰ゲインが大きくなる。すなわち、後段軸22の回転速度の変動がなかなか収束しない。そのため、後段軸22の回転速度の変動がケース55に伝わり、車体が大きく振動してしまう。
第2従来では、触媒暖機処理の実行に伴う機関トルクの変動によってトーショナルダンパ21で共振が発生した際に、第1モータジェネレータ61から制振トルクが出力される。しかし、制振トルクは、トーショナルダンパ21の共振周波数を考慮したものではない。その結果、第1従来の場合よりも、図5に二点鎖線及び破線で示すように、所定周波数域HPでは減衰ゲインが小さくなるものの、後段軸22の回転速度の変動の収束に遅れが生じてしまう。すなわち、機関トルクの変動を、制振トルクで相殺しきれない。そのため、後段軸22の回転速度の変動がケース55に伝わることを抑制できず、車体振動が発生してしまう。
これらに対し、本実施形態では、触媒暖機処理の実行に伴う機関トルクの変動によってトーショナルダンパ21で共振が発生した際に、第1モータジェネレータ61から制振トルクTg1が出力される。当該制振トルクTg1は、トーショナルダンパ21の共振周波数を考慮したものである。その結果、図5に実線で示すように、所定周波数域HPでは、第2従来の場合よりも減衰ゲインを小さくできる。すなわち、トーショナルダンパ21で共振が発生しても、機関トルクの変動を、制振トルクで相殺できる。そのため、後段軸22の回転速度の変動の抑制効果が高くなる。これにより、後段軸22の回転速度の変動がケース55に伝わることを抑制できる。したがって、触媒暖機処理の実行時における車体振動の発生を抑制できる。
なお、本実施形態では、以下に示す効果をさらに得ることができる。
(1)本実施形態では、触媒暖機処理が開始されると、補償トルクTcの取得が開始され、補償トルクTcを用いて制振トルクTg1が導出されるようになる。補償トルクTcの取得が開始されると、補償トルクTcが徐々に増大される。これにより、補償トルクTcが一気に大きくなる場合と比較し、第1モータトルクの急増が抑えられる。第1モータトルクとは、第1モータジェネレータ61の出力トルクである。したがって、第1モータトルクの急増に起因する振動の発生を抑制できる。
(1)本実施形態では、触媒暖機処理が開始されると、補償トルクTcの取得が開始され、補償トルクTcを用いて制振トルクTg1が導出されるようになる。補償トルクTcの取得が開始されると、補償トルクTcが徐々に増大される。これにより、補償トルクTcが一気に大きくなる場合と比較し、第1モータトルクの急増が抑えられる。第1モータトルクとは、第1モータジェネレータ61の出力トルクである。したがって、第1モータトルクの急増に起因する振動の発生を抑制できる。
また、触媒暖機処理が終了された場合、補償トルクTcが0(零)に向けて徐々に減少される。これにより、補償トルクTcが一気に小さくなる場合と比較し、第1モータトルクの急減が抑えられる。したがって、第1モータトルクの急減に起因する振動の発生を抑制できる。
(2)触媒暖機処理の実行に伴う点火遅角量Xが大きいほど、機関トルクの変動の振幅が大きくなるため、車体振動が大きくなりやすい。そこで、本実施形態では、触媒暖機処理の実行に伴う点火遅角量Xが大きいほど大きい値が、制御ゲインKとして設定される。これにより、機関トルクの変動の振幅が大きいほど、制振トルクTg1の変動の振幅を大きくできる。したがって、点火遅角量Xが大きくても、後段軸22の回転速度の変動を抑えることができ、ひいては車体振動の発生を抑制できる。
(3)本実施形態では、補償トルク上限値TcLが設定してある。そのため、触媒暖機処理の実行中における車体振動の発生を抑制するための処理と、気筒12で失火が発生したか否かを判定する処理とを共存させることができる。
<変更例>
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・補償トルク上限値TcLを設けることは必須ではない。例えば、気筒失火判定処理が実行されない場合には、補償トルク上限値TcLよりも補償トルクTcが大きくなることを許容してもよい。
・機関負荷率に応じて制御ゲインKを可変させてもよい。機関負荷率は、機関回転数Neと、内燃機関10の吸入空気量とを基に導出できる。この場合、機関負荷率が高いほど大きい値を制御ゲインKとして設定するとよい。これにより、機関負荷率が低い場合において、動力分割機構40やリダクション機構50において歯打ち音の発生を抑制できる。
上記のように機関負荷率に応じて制御ゲインKを可変させる場合、点火遅角量Xに応じて制御ゲインKを可変させなくてもよい。
・制御ゲインKを可変させなくてもよい。例えば、所定値で制御ゲインKを固定してもよい。
・制御ゲインKを可変させなくてもよい。例えば、所定値で制御ゲインKを固定してもよい。
・触媒暖機処理が開始された場合に、補償トルクTcを徐々に大きくする処理を実行しなくてもよい。
・触媒暖機処理が終了された場合に、補償トルクTcを徐々に小さくする処理を実行しなくてもよい。
・触媒暖機処理が終了された場合に、補償トルクTcを徐々に小さくする処理を実行しなくてもよい。
・トルク基準値取得処理M11では、第1モータ回転数Ng1の代わりに後段軸22の回転速度を用いてもよい。すなわち、トルク基準値取得処理M11では、後段軸22の回転速度と、当該回転速度の目標値とを入力とするフィードバック制御によって導出したトルクを、制振トルク基準値Tg1Bとして取得してもよい。
・触媒暖機処理は、触媒温度TMPの上昇を促進できるのであれば、点火時期を遅角させる処理でなくてもよい。例えば、触媒暖機処理は、複数の気筒12のうち、一部の気筒12での燃焼を停止させ、残りの気筒12での燃焼を継続させる処理であってもよい。当該処理では、燃焼を停止させる気筒12内への燃料供給が停止される。
・制御装置90が適用されるハイブリッド車両は、内燃機関10、第1モータジェネレータ61及びトーショナルダンパ21を備えているのであれば、図1に示した車両100とは異なる構成のハイブリッド車両であってもよい。
・制御装置90は、CPU91とROM92とを備えて、ソフトウェア処理を実行するものに限らない。すなわち、制御装置90は、以下(a)~(c)の何れかの構成であればよい。
(a)制御装置90は、コンピュータプログラムに従って各種処理を実行する一つ以上のプロセッサを備えている。プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROMなどのメモリを含んでいる。メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード又は指令を格納している。メモリ、すなわちコンピュータ可読媒体は、汎用又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含んでいる。
(b)制御装置90は、各種処理を実行する一つ以上の専用のハードウェア回路を備えている。専用のハードウェア回路としては、例えば、特定用途向け集積回路、すなわちASIC又はFPGAを挙げることができる。なお、ASICは、「Application Specific Integrated Circuit」の略記であり、FPGAは、「Field Programmable Gate Array」の略記である。
(c)制御装置90は、各種処理の一部をコンピュータプログラムに従って実行するプロセッサと、各種処理のうちの残りの処理を実行する専用のハードウェア回路とを備えている。
(a)制御装置90は、コンピュータプログラムに従って各種処理を実行する一つ以上のプロセッサを備えている。プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROMなどのメモリを含んでいる。メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード又は指令を格納している。メモリ、すなわちコンピュータ可読媒体は、汎用又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含んでいる。
(b)制御装置90は、各種処理を実行する一つ以上の専用のハードウェア回路を備えている。専用のハードウェア回路としては、例えば、特定用途向け集積回路、すなわちASIC又はFPGAを挙げることができる。なお、ASICは、「Application Specific Integrated Circuit」の略記であり、FPGAは、「Field Programmable Gate Array」の略記である。
(c)制御装置90は、各種処理の一部をコンピュータプログラムに従って実行するプロセッサと、各種処理のうちの残りの処理を実行する専用のハードウェア回路とを備えている。
10…内燃機関
11…クランク軸
14…排気通路
15…触媒
21…トーショナルダンパ
22…後段軸
61…第1モータジェネレータ
90…制御装置
100…車両
11…クランク軸
14…排気通路
15…触媒
21…トーショナルダンパ
22…後段軸
61…第1モータジェネレータ
90…制御装置
100…車両
Claims (1)
- 内燃機関と、電動モータと、前記内燃機関と前記電動モータとの間のトルク伝達経路に位置するトーショナルダンパと、を備え、前記内燃機関の排気通路に触媒が設けられているハイブリッド車両に適用され、
前記触媒の温度を上昇させるべく前記内燃機関の運転を制御する触媒暖機処理と、
前記トーショナルダンパを介して前記内燃機関のクランク軸に連結されている後段軸又は前記電動モータの回転数と、当該回転数の目標値とを入力とするフィードバック制御によって導出されるトルクを、制振トルク基準値として取得するトルク基準値取得処理と、
前記トーショナルダンパの共振周波数の大きさに応じたフィルタ処理を前記回転数に対して施すことによって導出するトルクを、補償トルクとして取得する補償トルク取得処理と、
前記制振トルク基準値から前記補償トルクを引いた値を、制振トルクとして取得する制振トルク取得処理と、
前記触媒暖機処理を実行している場合に、前記制振トルクを前記電動モータから出力させる共振抑制処理と、を実行する
ハイブリッド車両の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021105505A JP2023004043A (ja) | 2021-06-25 | 2021-06-25 | ハイブリッド車両の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021105505A JP2023004043A (ja) | 2021-06-25 | 2021-06-25 | ハイブリッド車両の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023004043A true JP2023004043A (ja) | 2023-01-17 |
Family
ID=85101094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021105505A Pending JP2023004043A (ja) | 2021-06-25 | 2021-06-25 | ハイブリッド車両の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023004043A (ja) |
-
2021
- 2021-06-25 JP JP2021105505A patent/JP2023004043A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20240125 |