JP2023003085A - ラベルプリンタ - Google Patents

Abstract

【課題】誤った閉止手順を行った場合に発生する搬送不良の発生を低減するラベルプリンタを提供する。【解決手段】アンダーカバーは、前面の一部と上面が解放されている直方体状のケースでありプリンタ本体を保護する。トップカバーはアンダーカバーに対して開放する第一位置と閉止する第二位置の間を移動する。ラベルピールオフユニットはアンダーカバーに対して開放する第三位置と閉止する第四位置の間を移動する。ロック部はトップカバーに設けられた稼働可能な係合爪と、アンダーカバー内に収容される係合爪とかみ合いトップカバーを第二位置から移動しないように保つ。突出部はラベルピールオフユニットの外装部材の一部であって、ラベル搬送方向の上流側に向かって突出し、係合爪と当接し、係合爪を介してラベルピールオフユニットを第四位置から第三位置に移動させる。【選択図】 図７

Description

本発明の実施形態は、ラベルプリンタに関する。

従来、ロール状に巻かれたラベル連続体のラベルの印字面に情報を印字し、印字されたラベルを台紙から剥離して発行するラベルプリンタが知られる。

このようなラベルプリンタでは、印字されたラベルを剥離した状態で発行するにあたり、台紙を屈曲させるためにラベルを引くラベルピールオフユニットをラベルプリンタのフロントカバーの一部に開閉可能な状態で備える。
このようなラベルプリンタにおいてラベルを台紙から適切に剥離するためには印字時にラベルを押圧するトップカバーとラベルを台紙から剥離するためにラベルを引くラベルピールオフユニットを適切な順序で開閉する必要があるラベルプリンタが存在する。
前記ラベルプリンタにおいて、不適切な閉止手順を行ったまま印字動作を行った場合、ラベルが適切に剥離されず搬送不良を引き起こす可能性がある。

特開２０１３－７５４４５号公報

本発明が解決しようとする課題は、誤った閉止手順を行った場合であってもラベルの不適切な剥離によって発生する搬送不良の発生を低減するラベルプリンタを提供することにある。

上記課題を達成するために本実施形態のラベルプリンタはアンダーカバーと、トップカバーと、ラベルピールオフユニットと、係合爪と、ロック部と、突出部とを持つ。アンダーカバーは、前面の一部と上面が解放されている直方体状のケースでありプリンタ本体を保護する。トップカバーはアンダーカバーに対して開放する第一位置と閉止する第二位置の間を移動する。ラベルピールオフユニットはアンダーカバーに対してラベル搬送方向の下流側に位置し、アンダーカバーに対して開放する第三位置と閉止する第四位置の間を移動する。ロック部はトップカバーに設けられた稼働可能な係合爪と、アンダーカバー内に収容される係合爪とかみ合いトップカバーを第二位置から移動しないように保つ。突出部はラベルピールオフユニットの外装部材の一部であって、ラベル搬送方向の上流側に向かって突出し、係合爪と当接し、係合爪を介してラベルピールオフユニットを第四位置から第三位置に移動させる。

第１の実施形態に係るラベルプリンタを示す斜視図。 第１の実施形態に係るラベルプリンタにラベル連続体を収容した状態の斜視図。 第1の実施形態に係るラベルプリンタのトップカバーを開放した状態を示す斜視図。 第１の実施形態に係るラベルプリンタのトップカバーとラベルピールオフユニットの両方を開放した状態での前端部を拡大した図。 第１の実施形態に係るラベルプリンタを閉止した状態での前端部を拡大した図。 閉止状態から操作レバーを少し操作した状態の前端部を拡大した図。 図６の状態から操作レバーをさらに操作した状態の前端部を拡大した図。 第２の実施形態に係るラベルプリンタを閉止した状態での前端部を拡大した図。 第2の実施形態において誤った閉止手順で閉止しようとするラベルプリンタの前端部を拡大した図。

以下、本実施形態に係るラベルプリンタについて、図面を参照しながら説明する。

（第１の実施形態）
図１は、第１の実施形態に係るラベルプリンタを示す斜視図、図２は第１の実施形態に係るラベルプリンタにラベル連続体を収容した状態の斜視図、図３は第1の実施形態に係るラベルプリンタのトップカバーを開放した状態を示す斜視図である。

図１ないし図３に示すように、第１の実施形態におけるラベルプリンタ１は、プリンタ本体２０と、プリンタ本体２０を収納するアンダーカバー７と、回動支持部６ａ及び回動支持部６ｂによりプリンタ本体２０に対して回動可能に支持されプリンタ本体２０上部を覆うトップカバー２と、不図示の回動支持部によりプリンタ本体２０に対して回動可能に支持されプリンタ本体２０前面を覆うラベルピールオフユニット６０により主に構成されている。プリンタ本体２０は主にロック部２１、プラテンローラ２２、剥離バー２３、サーマルヘッド４０、係合爪４１で構成されトップカバー２、アンダーカバー７、ラベルピールオフユニット６０により形成される空間内部に収納されている。プリンタ本体２０がトップカバー２、アンダーカバー７、ラベルピールオフユニット６０により形成される空間内部に収納されているとき、プリンタ本体２０と閉止状態のラベルピールオフユニット６０との間に空間を形成し、この空間は排紙口１０と開通している。また、プリンタ本体２０はサーマルヘッド４０を用いてラベル３２に印字を行う。

プリンタ本体２０内部には台紙３１及び台紙に剥離可能に貼付されたラベル３２により構成されたラベル連続体３０を収納する収納部がプリンタ本体２０の後端側に設けられている。ラベル連続体３０は図２に示す破線矢印Ｔの方向（以下、ラベル搬送方向とする）に向かって搬送される。プリンタ本体２０の先端側にはプラテンローラ２２と剥離バー２３が設けられている。プラテンローラ２２は不図示の駆動源として駆動モーターにギア等を介して接続されている。剥離バー２３は台紙３１を屈曲させることによりラベル３２を台紙３１から剥離する。なお、剥離バー２３による台紙３１の屈曲する角度が小さいほどラベル３２を台紙３１から剥離しやすくなる。また、プリンタ本体２０の先端部にはプリンタ本体２０と閉止状態のラベルピールオフユニット６０との間に形成した空間とプリンタ本体２０の上面にロック部２１ａ及び２１ｂを設ける。

アンダーカバー７は上面と前面の一部が解放されている直方体状のケースであり、上面はトップカバー２に、前面はラベルピールオフユニット６０が閉じられることで内部のプリンタ本体２０が保護されるようになっている。アンダーカバー７には、内部のプリンタ本体２０に電源を供給するための不図示の接続端子などが設けられている。

トップカバー２は、ラベル連続体３０をプリンタ本体２０内に収納可能にする開放状態（以下、第一位置とする）と、ラベル３２に印字可能な閉止状態（以下、第二位置とする）の間を移動可能である。トップカバー２には操作ボタン４及び表示部５からなるコントロールパネル３が設けられていて、操作者はこの操作ボタン４を用いて各種操作を行い、表示部５で各種情報を確認することができる。

トップカバー２は、プリンタ本体２０の内、サーマルヘッド４０と、係合爪４１、操作レバー４２を収納している。サーマルヘッド４０はプラテンローラ２２との間にラベル３０を挟むことで印字を行う。プラテンローラ２２は回転軸を有し、用紙搬送方向に向かって回転自在である。係合爪４１はロック部２１ａ及びロック部２１ｂにかみ合うことによりラベルプリンタ１の閉止状態を保つ。係合爪４１ａ及び係合爪４１ｂは操作レバー４２に接続され、操作レバー４２の操作に連動してラベル搬送方向へ移動する。つまり、係合爪４１はロック部２１とかみ合う位置とロック部２１から離間した位置との間を移動可能である。また、係合爪４１は、不図示のバネと接続し、ラベル搬送方向とは反対方向に向かって付勢されている。

ラベルピールオフユニット６０は台紙３１を排紙口１０に挿通するために開放した位置（以下、第三位置とする）とラベルピールオフユニット６０が有するニップローラ６２がプラテンローラ２２に当接し、台紙３１を挟むために閉止する位置（以下、第四位置とする）の間を移動する。ラベルピールオフユニット６０はニップローラ６２を備える。ニップローラ６２はラベルピールオフユニット６０が第四位置に位置するとき、プラテンローラ２２に当接することで、台紙３１からのラベル３０の剥離と、剥離が完了した台紙３１を排紙口１０へ搬送するのを、補助する。ラベルピールオフユニット６０のプリンタ本体２０に面する外装部材は、ラベルピールオフユニット６０が第四位置に位置するときにトップカバー２の内側に入り込む、突出部６１を備える。

突出部６１は、係合爪４１ａがラベル搬送方向の下流側に位置するときに係合爪４１ａに当接する。また、突出部６１は係合爪４１がロック部２１から離間した状態の時に係合爪４１によって押し出される。つまり、突出部６１は係合爪４１によって押し出されることによりラベルピールオフユニット６０は第四位置から第三位置に向けて押し出される。突出部６１はラベルピールオフユニット６０と一体形成されていても良いし、別の部材で構成されていても良い。また、本実施形態では突出部６１はラベルピールオフユニット６０における係合爪４１ａ側の端部に備わっていると説明したが、ラベルピールオフユニット６０におけるラベル搬送方向と垂直に交わる方向のどちらかの端部に備わっていても良いし、両端に備わっていても良い。

ニップローラ６２は、ラベルピールオフユニット６０に回転可能に設けられた駆動源を有さない従動ローラである。ニップローラ６２は第四位置に位置する状態で、台紙３１を剥離バー２３からみてラベル搬送方向下流側から押圧することで、台紙３１を剥離バー２３に当接させつつ剥離バー２３でラベル３０を台紙３１から剥離させるために必要な角度まで屈曲させる。

ラベルピールオフユニット６０の上端部とトップカバー２の先端下部との間には間隔が設けられ、この間隔に、印字されたラベル３０が排出されるラベル排出口８が設けられている。

排紙口１０はラベルピールオフユニット６０の下部に設けられていて、剥離バー２３によってラベル３０が剥離された台紙３１を排出する。

次に図４ないし図７を用いて係合爪４１とラベルピールオフユニット６０の動作について説明する。

図４は第１の実施形態に係るラベルプリンタ１のトップカバー２とラベルピールオフユニット６０の両方を開放した状態での前端部を拡大した図、図５は第１の実施形態に係るラベルプリンタ１を閉止した状態での前端部を拡大した図、図６は閉止状態から操作レバー４２を少し操作した状態の前端部を拡大した図、図７は図６の状態から操作レバー４２をさらに操作した状態の前端部を拡大した図である。

ラベル３２に印字するとき、操作者は図４のようにトップカバー２とラベルピールオフユニット６０が開放されている状態において、台紙３１を排紙口１０に挿通させる。ラベルプリンタ１が印字を行うためにトップカバー２とラベルピールオフユニット６０をそれぞれの閉止位置である第二位置と第四位置に移動させる。

この時、ラベル３０を適切な印字位置を維持するために、まず、トップカバー２を第二位置に移動させる。その後、ラベルピールオフユニット６０を第四位置に移動させる。操作者はトップカバー２を第一位置から第二位置に移動させるとき、係合爪４１がロック部２１にかみ合うようにするために操作レバー４２を操作し、係合爪４１をラベル搬送方向側に移動させる。トップカバー２を第二位置まで移動させた後、操作者が操作レバー４２の操作をやめることで、係合爪４１が、取り付けられたバネによるラベル搬送方向の上流側への付勢力によりロック部２１とかみ合う位置に移動する。
以上の手順でトップカバー２及びラベルピールオフユニット６０を閉めることでラベルプリンタは図５のような閉止状態になる。

次に図５のような閉止状態から図４のような開放状態にする手順について説明する。
まず、トップカバー２及びラベルピールオフユニット６０は閉止状態にあるため操作者は操作レバー４２を操作し、係合爪４１をラベル搬送方向へ移動させることでロック部２１とかみ合っている状態を解除する（図６参照）。操作者が操作レバー４２を操作しながらトップカバー２を第一位置に移動さると途中で係合爪４１ａが突出部６１に当接する（図７参照）。

図７のように当接した状態からトップカバー２が持ち上げられるため突出部６１はラベル搬送方向側に力が加わり押し出される。つまり、ラベルピールオフユニット６０は突出部６１を介して係合爪４１ａに押し出されることにより第四位置から第三位置に移動する。

（第２の実施形態）
図８は第２の実施形態に係るラベルプリンタを閉止した状態での前端部を拡大した図である。この第２の実施形態が、第１の実施形態と異なる点は突出部６１の端部に係合爪４１に干渉する干渉部材７０を有する構成がされていることである。

この構成において突出部６１はラベルピールオフユニット６０に接続していないない端部に干渉部材７０を備える。干渉部材７０は突出部６１と異なる部材で構成されていても良く、一体成型されていても良い。このような構成においてもラベルピールオフユニット６０はトップカバー２の開放時に、突出部６１を介して係合爪４１に押し出されることにより第四位置から第三位置に移動することができる。また、第２の実施形態では誤った閉止手順を防ぐことが可能である。

図９は第2の実施形態において誤った閉止手順で閉止しようとするラベルプリンタの前端部を拡大した図である。つまり、トップカバー２を第二位置に移動させる前にラベルピールオフユニット６０を第四位置に移動させた状態である。このような場合においてトップカバー２を第一位置から第二位置に移動させると係合爪４１ａに干渉部材７０が当接する。
干渉部材７０が係合爪４１ａに干渉することにより係合爪４１はロック部２１とかみ合うことができずトップカバー２は閉止状態にはならない。

以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば誤った開閉手順を行った場合であってもラベルの不適切な剥離によって発生する搬送不良の発生を低減することができる。本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。第１の実施形態で及び第2の実施形態で用いられる突出部６１または干渉部材７０の先端に例えば回転可能なローラが嵌合されたものであっても良い。また、係合爪４１が稼働するのではなくロック部２１が稼働する構成であっても良い。なお、ロック部２１が稼働する場合、操作レバー４２はアンダーカバー７が備えている構成にしても良い。

本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、そのさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

１…ラベルプリンタ
２…トップカバー
３…コントロールパネル
４…操作ボタン
５…表示部
７…アンダーカバー
１０…排紙口
２０…プリンタ本体
２１…ロック部
２２…プラテンローラ
２３…剥離バー
３１…台紙
３２…ラベル
４０…サーマルヘッド
４１…係合爪
４２…操作レバー
６０…ラベルピールオフユニット
６２…ニップローラ
６１…突出部
７０…干渉部材

Claims (5)

1. アンダーカバーと、
   前記アンダーカバーに対して開放する第一位置と閉止する第二位置の間を移動するトップカバーと、
   前記アンダーカバーに対してラベル搬送方向の下流側に位置し、前記アンダーカバーに対して開放する第三位置と閉止する第四位置の間を移動するラベルピールオフユニットと、
   前記トップカバーに設けられた稼働可能な係合爪と、
   前記アンダーカバー内に収容される前記係合爪とかみ合うロック部と、
   前記ラベルピールオフユニットの外装部材の一部であって、前記ラベル搬送方向の上流側に向かって突出し、前記係合爪と当接し、前記係合爪により前記ラベルピールオフユニットを第四位置から第三位置に移動させる突出部と、
   を備えるラベルプリンタ。
2. ラベルの用紙幅の外側に位置する前記係合爪と、
   前記ラベルの用紙幅の外側に位置する前記突出部を備える請求項１記載のラベルプリンタ。
3. 前記突出部が、前記ラベルピールオフユニットにおいてラベル搬送方向に垂直方向の量端部に備えられている請求項１ないし請求項２記載のラベルプリンタ。
4. 前記突出部の前記係合爪に当接する端部に、前記トップカバーが第一位置から第二位置に移動するときに前記係合爪に干渉する干渉部材を備える請求項１ないし請求項３記載のラベルプリンタ。
5. 前記突出部の前記係合爪に当接する端部に回転可能な回転部材を備える請求項１ないし請求項４のラベルプリンタ。

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