JP4431879B2 - ラベルプリンタ - Google Patents
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Description
一方、別の使用形態として、印刷毎に逐一剥離動作を行わせることなく、設定された枚数分のラベルに対して連続的に印刷を行い、台紙からラベルを剥離せずに発行させる形態もある。このようなラベルの発行モードは、通常、「非剥離モード(連続発行モード)」と称されている。
また、剥離モードと非剥離モードでは、発行時のラベル台紙の送り動作も異なる。非剥離モードの場合は連続送りであり、剥離モードの場合はラベル毎の間欠送りである。よって、単に台紙の搬送経路を変更するばかりでなく、それに対応して紙送り制御や印刷制御も変更する必要がある。
従って、プリンタカバーを開けてラベル台紙装填部を開放することで、ラベル台紙の交換ができると共に、プリンタカバーを開けて台紙の搬送経路を開放することで、紙詰まり除去を行うことができる。
更に、ラベル剥離機構がプリンタ本体内に収容されており、ラベル剥離機構の搬送経路に詰まった台紙やラベルの除去を行う際の作業性が良くないという問題がある。
印刷済のラベル台紙を裏面側から鋭角に屈曲させることにより、屈曲状態で搬送される台紙からラベルを剥離させるラベル剥離機構と、を備えたラベルプリンタであって、
前記ラベル剥離機構が、プリンタ本体のラベル台紙装填部に開閉自在に取り付けられるプリンタカバーに搭載され、
前記プリンタ本体に対して前記プリンタカバーを閉位置にロックするロックアームが設けられ、
前記ラベル剥離機構は、前記台紙から剥離した後の前記ラベルをラベル発行口に誘導して送り出すラベル誘導経路と、前記ラベル台紙を裏面側から鋭角に屈曲させる為に誘導すると共にラベルが剥離した後の前記台紙を台紙排出口から排出させる台紙誘導経路とを形成し、前記ラベル誘導経路及び前記台紙誘導経路を開放可能となるように、前記プリンタカバーに開閉自在に取り付けられており、
前記プリンタカバーに対して前記ラベル剥離機構を閉位置にロックするロック手段が設けられ、
前記ロックアームを開閉するプリンタカバー開閉レバーは前記プリンタカバー側に設けられ、前記ロック手段を開閉するピーラーユニット開閉レバーは前記ラベル剥離機構側に設けられることを特徴とするラベルプリンタにより達成される。
そこで、ラベルプリンタにラベル台紙をセットする際や、ラベル剥離機構の搬送経路に詰まった台紙やラベルを除去する際の作業性が向上する。
また、前記プリンタ本体に対して前記プリンタカバーを閉位置にロックするロックアームとは別に、前記プリンタカバーに対して前記ラベル剥離機構を閉位置にロックするロック手段が設けられているので、ラベル発行口又は台紙排出口から排出された台紙を切り取る際、ラベル剥離機構に過大な引っ張り力が作用しても、ピーラーユニット開閉レバーを操作しなければ、該ラベル剥離機構が不用意に開放されてしまうことがない。
また、好ましくは前記印刷機構が、前記プリンタ本体に装備されて前記ラベル台紙に対向するサーマルヘッドと、前記プリンタカバーに装備されて前記ラベル台紙を前記サーマルヘッドに押し付けるプラテンローラとを有している。
この場合、ラベル台紙をサーマルヘッドに押し付ける印刷機構のプラテンローラが、プリンタカバーに装備されているので、プリンタカバーを開くことによってサーマルヘッドとプラテンローラ間の台紙搬送通路を開放することができる。
そこで、ラベル台紙の先端を印刷機構に容易に通すことができると共に、前記台紙搬送通路に詰まったラベル台紙を除去する際の作業性が向上する。
従って、ラベル剥離機構を搭載しながら、ラベル台紙の交換作業や紙詰まり除去作業等を少ない開閉スペースで簡単に行うことができる良好なラベルプリンタを提供できる。
図1〜図5は本発明の一実施形態に係るラベルプリンタの外観斜視図であり、図6はラベルプリンタの主要内部構成を示す側断面図であり、図7〜図10はピーラーユニット開閉レバーを動かした際のプリンタカバー開閉レバーとシャッタの関係を示すための要部側断面図であり、図11はラベル発行モードの違いによる台紙の搬送経路の違いを示す概略図である。
プリンタカバー3は、下端の回動軸5を介してプリンタ本体2に回動自在に連結されており、該プリンタカバー3の上側にはラベル発行口8が形成され、その下側には台紙排出口7が形成されている。
本実施形態の印刷機構40は、前記プリンタ本体2に装備されて前記ラベル台紙100に対向する印刷ヘッドであるサーマルヘッド13と、前記プリンタカバー3に装備されて前記ラベル台紙100を前記サーマルヘッド13に押し付けて搬送するプラテンローラ12とを有している。
このピーラーユニット50は、閉状態(定位置)にある時に、台紙101から剥離した後のラベル102をラベル発行口8(図1参照)に誘導して送り出すラベル誘導経路21と、ラベル台紙100を台紙屈曲用ガイド14に押し当てるために誘導すると共にラベル102が剥離した後の台紙101を台紙排出口7(図1参照)から排出させる台紙誘導経路22とを形成している。そして、ピーラーユニット50が開状態にある時には、ラベル誘導経路21及び台紙誘導経路22が外部に開放状態となる。
ピーラーローラ19は、台紙101を狭持しながらプラテンローラ12に押圧接触し、それによりプラテンローラ12の回転に追従回転し、プラテンローラ12と協働して台紙101を誘導経路21に沿って搬送する。
尚、ピーラーユニット50は、プラテンローラ12の外周面に対して回動軌跡が交差して係合するピーラーローラ19により、閉位置に保持されている。
また、ラベル送り出しローラ17は、台紙屈曲用ガイド14の屈曲面の下流側近傍位置に、回転自在の状態で配置されており、図示しない歯車列などの動力伝達機構を介して連結されたピーラーローラ19の回転を受けて回転するようになっており、台紙101から剥離されたラベル102を搬送する。ラベルガイドローラ18は、ラベル送り出しローラ17におけるラベル発行口8の側に隣接した略同一高さの位置に、回転自在の状態で配置され、剥離されたラベル102を保持する。
このプラテンローラ12と台紙屈曲用ガイド14は、プリンタカバー3に装備されており、プリンタカバー3を開くことにより、搬送通路11が開放するようになっている。
剥離モードは、図11(a)に示すように、台紙101から印刷済のラベル102を剥離させ、ラベル誘導経路21及び台紙誘導経路22を通してラベル102及び台紙101をそれぞれラベル発行口8及び台紙排出口7から排出させるモードである。
また、非剥離モードは、図11(b)に示すように、台紙101から印刷済のラベル102を剥離させずに、そのままの状態の台紙101をラベル誘導経路21を通してラベル発行口8から排出させるモードである。これらのモードの機械的な設定は、誘導経路21,22を開放して、台紙101のセッティング経路を変えることにより行うことができる。
このシャッタ70は、凹部61を閉鎖する位置(図1の位置)と開放する位置(図2の位置)との間で回動できるものであり、図7に示すピーラーユニット50のピーラーユニット開閉レバー52の操作と連動するように組み付けられている。
そして、このピーラーユニット開閉レバー52の上端52aに指を掛けて該レバー52を手前に倒すことにより、ピーラーユニット50を開くことができるようになっている。
このピーラーユニット50には、図2に示すロック部(ロック手段)80が備えられており、プリンタカバー3に対し閉位置でロックする。ロック部80はピーラーユニット開閉レバー52に連結し、ピーラーユニット50に対するピーラーユニット開閉レバー52の回転と連動する機構になっている。操作者がピーラーユニット開閉レバー52を閉めると、その回転方向と連動して、ロック部80がピーラーユニット50内部の係止部(図示略)に突出する方向に移動しロックする。また、ピーラーユニット開閉レバー52を開くと、その回転方向と連動して、ロック部80がピーラーユニット内部に退避される方向に移動して、プリンタカバー3とのロックが外れるようになっている。
ピーラーユニット50を確実に閉位置にロックしておくことができるので、ラベル発行口8又は台紙排出口7から排出された台紙101を切り取る際、ピーラーユニット50に過大な引っ張り力が作用しても、該ピーラーユニット50が不用意に開放されてしまうことがない。
また、ピーラーユニット50を開いたとき、図9に示すように、カム59による係合がなくなって、ピン75が自由になることにより、図10に示すようにシャッタ70が図中反時計回り方向に回って、直壁71が前面に出ることにより、凹部61の入口を開放するようになっている。
本実施形態のラベルプリンタ1では、ラベル発行モードが剥離モードとされている場合、図6、図11(a)に示すように、台紙101上に複数のラベル102が貼り付けられたラベル台紙100を間欠送りしながら、サーマルヘッド13でラベル102に所定の印刷を行う。
そして、台紙101から剥離した後の印刷済みのラベル102は、ラベル誘導経路21を通してラベル発行口8に送り出し、台紙101は、台紙誘導経路22を通して台紙排出口7から排出する。
即ち、ピーラーユニット50をプリンタカバー3よりも先に開いて、ラベル誘導経路21及び台紙誘導経路22を開放し、ラベル台紙100の先端側の挟持を先に解除した状態になって初めて、プリンタカバー3を開くことが許される。このため、不用意にプリンタカバー3を開いたことで、先端側がピーラーユニット50に挟持されたラベル台紙100が無用に引き出されるようなことがなくなり、またラベル台紙100はサーマルヘッド13とプラテンローラ12に狭持されたままであり、ラベル102の位置がずれることがなく位置合わせのための紙送りが必要なく、ラベル102の無駄をなくすことができる。
従って、簡単な構造により確実な操作規制を行うことができる。また、操作者が指で力を直接加える開閉レバー60に操作の許可・不許可を標示するシャッタ70を設けているので、間違って操作してしまうおそれがなく、また、プリンタカバー3に無用な力が加えられてしまうおそれもない。
そこで、ラベルプリンタ1にラベル台紙100をセットする際や、ピーラーユニット50のラベル誘導経路21や台紙誘導経路22に詰まった台紙101やラベル102を除去する際の作業性が向上する。
例えば、上記実施形態においてはサーマルヘッド13を備えた印刷機構40について説明したが、インクジェットヘッドを備えた印刷機構のような他の形式の印字ヘッドを備えた印刷機構を用いることもできることは云うまでもない。
Claims (3)
- 長尺状の台紙上に複数のラベルが貼り付けられたラベル台紙を搬送しながら該ラベルに印刷を行う印刷機構と、
印刷済のラベル台紙を裏面側から鋭角に屈曲させることにより、屈曲状態で搬送される台紙からラベルを剥離させるラベル剥離機構と、を備えたラベルプリンタであって、
前記ラベル剥離機構が、プリンタ本体のラベル台紙装填部に開閉自在に取り付けられるプリンタカバーに搭載され、
前記プリンタ本体に対して前記プリンタカバーを閉位置にロックするロックアームが設けられ、
前記ラベル剥離機構は、前記台紙から剥離した後の前記ラベルをラベル発行口に誘導して送り出すラベル誘導経路と、前記ラベル台紙を裏面側から鋭角に屈曲させる為に誘導すると共にラベルが剥離した後の前記台紙を台紙排出口から排出させる台紙誘導経路とを形成し、前記ラベル誘導経路及び前記台紙誘導経路を開放可能となるように、前記プリンタカバーに開閉自在に取り付けられており、
前記プリンタカバーに対して前記ラベル剥離機構を閉位置にロックするロック手段が設けられ、
前記ロックアームを開閉するプリンタカバー開閉レバーは前記プリンタカバー側に設けられ、前記ロック手段を開閉するピーラーユニット開閉レバーは前記ラベル剥離機構側に設けられることを特徴とするラベルプリンタ。 - 前記ラベル剥離機構の前記ラベル発行口の側には、剥離された前記ラベルを保持するラベルガイドローラが回転自在の状態で配置されることを特徴とする請求項1に記載のラベルプリンタ。
- 前記印刷機構が、前記プリンタ本体に装備されて前記ラベル台紙に対向するサーマルヘッドと、前記プリンタカバーに装備されて前記ラベル台紙を前記サーマルヘッドに押し付けるプラテンローラとを有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のラベルプリンタ。
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