JP2023000476A - ハーネス固定構造及び電気機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を増やすことなく電気機器のハーネスの最適な経路選択を行うこと。【解決手段】ハーネス固定構造1は、端子台4と一体成形されてバスバーP,Nを絶縁する壁部41と、この壁部41と一体成形されてバスバーP,Nの間隙でハーネス6を固定可能な固定部42と、を有する。固定部42は、壁部41の壁面に沿ってハーネス6を支持する支持部43と、この支持部43とでハーネス6を挟持する挟持片44と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、インバータ装置等の電気機器に適用される樹脂端子台のハーネス固定構造に関する。
インバータ装置は、外部バッテリから供給される直流電力を三相交流電力へ変換してモータ等の負荷に給電する。インバータ装置には、スイッチング素子(IGBT)、直流電圧を平滑するための直流コンデンサ、三相交流電流の高調波やノイズ発生を低減するための交流コンデンサ等の電気部品が具備される。
外部バッテリからの電力は、インバータ装置内のPN端子台によって受電する。PN端子台はPNバスバーを介してスイッチング素子や直流コンデンサに直流電力を給電する。
また、インバータ装置は、接地されたインバータ筐体に収容される。
前記交流コンデンサにはハーネス(電線)が接続されており、このハーネスの接地端子が前記インバータ筐体内の接地端子に接続されることで交流コンデンサが接地される。そして、この接地によりインバータ装置のノイズが低減される。
インバータ装置は、電気自動車等の車両に搭載する場合には、耐振動性能が要求される。
インバータ装置は、例えば図3のような車両用のインバータ装置2として適用される場合、交流コンデンサ(Yコンデンサ)5とインバータ装置2の筐体3内の接地端子31との間に、正極用,負極用のバスバーP,Nとその端子台4が介在して配置される。
交流コンデンサ5のハーネス6の接地端子61が筐体3内の接地端子31に接続される際には、交流コンデンサ5の周辺に導電するバスバーP,Nが配置されるので、ハーネス6が導電部や周辺部品のエッジに接触しないようハーネス6を固定し、車両の振動によるバタつきを抑制しながら適切な経路選択を設定する必要がある。
ハーネス6の経路を規制しない最短経路で筐体3の接地端子31に経路選択をした場合、車両の振動等によりハーネス6のバタつきが発生し、周辺部品のエッジによってハーネス6の被覆部が破れ、露出した電線部と導電しているバスバーP,Nが接触することで、地絡発生によるインバータ装置2及び車両の停止が懸念される。
また、ハーネス6は、交流コンデンサの接地効果(ノイズ低減効果)を高めるためには、より短くすることが望まれる。交流コンデンサ5とバスバーP,Nの配置関係を考慮すると、ハーネス6をバスバーP,Nの間隙に通す経路が、ハーネス6の長さを最小限に規制する最も適切な経路選択となる。
しかしながら、バスバーP,Nの間にハーネス6を固定する固定部材の締結部位が必要となり、固定作業のスペースを確保できず、締結部位を配置する余地がない。また、前記固定部材を用いる場合、部品点数が増えてコストアップとなる。
一方、端子台の側面部にハーネス類を固定する固定部を設けた先行技術として、特許文献1に開示のハーネス収容部が挙げられる。しかし、この先行技術のハーネス収容部は端子台の側面部に設けられるため、同図のようなハーネス6と端子台4の配置では、ハーネス6を端子台4の上部を通るような最短経路を採用できない。
本発明は、以上の事情を鑑み、部品点数を増やすことなく電気機器のハーネスの最適な経路選択を行うことを課題とする。
そこで、本発明の一態様は、電気機器の一対のバスバーが配置される樹脂成型品からなる端子台と一体成形されて当該一対のバスバーを絶縁する壁部と、この壁部と一体成形されて前記一対のバスバーの間隙で前記電気機器のハーネスを固定する固定部と、を有するハーネス固定構造である。
本発明の一態様は、前記ハーネス固定構造において、前記固定部は、前記壁部の壁面に沿って前記ハーネスを支持する支持部と、この支持部とで前記ハーネスを挟持する挟持片と、を有する。
本発明の一態様は、前記ハーネス固定構造において、前記ハーネスは、前記電気機器の交流コンデンサと当該電気機器の筐体内の接地端子とを接続する。
本発明の一態様は、前記ハーネス固定構造を備えた電気機器である。
本発明の一態様は、前記電気機器としては、車両に搭載されるインバータ装置である。
以上の本発明によれば、部品点数を増やすことなく電気機器のハーネスの最適な経路選択を行える。
以下に図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1に示された本発明の一態様であるハーネス固定構造1は、電気機器の一例であるインバータ装置2の筐体3内の端子台4に適用される。前記インバータ装置としては、例えば、電気自動車等の車両に搭載されるインバータ装置が挙げられる。
ハーネス固定構造1は、筐体3内の交流コンデンサ5に接続された接地用のハーネス6の接地端子61を筐体3内の接地端子31に接続した際に、ハーネス6を筐体3内の一対のバスバーP,Nの端子台4に固定可能となっている。
バスバーP,Nは、端子台4を介して交流コンデンサ5に面して配置される。一方のバスバーであるバスバーPは、正極バスバーに相当し、端子台4において、バスバーNと絶縁して配置され、外部からの筐体3内に導入された正極側の電線7の端子71と接続される。他方のバスバーであるバスバーNは、負極バスバーに相当し、端子台4において、バスバーPと絶縁して配置され、外部からの筐体3内に導入された負極側の電線8の端子81と接続される。
端子台4は、樹脂成型品からなり、接地端子31が配置される筐体3内の角部30の近傍に配される。そして、この端子台4において、バスバーNの一端側における端子81の接続部位は、バスバーPの一端側における端子71の接続部位と並行して配置される。
ハーネス固定構造1は、端子台4において、端子81の接続部位と端子71の接続部位との間に配置される。そして、このハーネス固定構造1は、端子台4と一体成形されてバスバーP,Nを絶縁する壁部41と、この壁部41と一体成形されてバスバーP,Nの間隙でハーネス6を固定可能な固定部42と、を有する。
固定部42は、壁部41の壁面に沿ってハーネス6を支持する支持部43と、壁部41の上面付近の壁面において支持部43とでハーネス6を挟持する挟持片44と、を有する。特に、図2のように、固定部42におけるハーネス6の導入側の支持部43と挟持片44との間隙Gは、ハーネス6の導線62の外径D1よりも大きく且つ被覆部63の外径D2よりも小さく設定される。
図1,2を参照してインバータ装置2の組み立て手順の一例について説明する。
先ず、筐体3内の接地端子31に近傍する位置に交流コンデンサ5が配置される。次いで、この交流コンデンサ5に対応した位置に端子台4に配置固定される。次いで、この端子台4にバスバーP,Nが配置される。次いで、筐体3内に正極側,負極側の電線7,8が導入され、さらに、この電線7,8の端子71,81が固定具9によりバスバーP,Nに締結される。次いで、交流コンデンサ5のハーネス6の接地端子61が固定具9により接地端子31に締結される。そして、ハーネス6が端子台4の固定部42に固定される。すなわち、図2の固定部42における支持部43と挟持片44との間隙Gにハーネス6が導入されるとハーネス6の被覆部63が弾性収縮しながら支持部43に供される。支持部43に供されたハーネス6は被覆部63が弾性回復すると壁部41の壁面に沿って支持されて支持部43と挟持片44とにより挟持される。以上のように、ハーネス6はプッシュマウントタイ等の固定部材を用いることなく筐体3内の端子台4に固定される。
したがって、本態様のハーネス固定構造1によれば、部品点数を増やすことなく、最適な経路選択によりハーネス6の固定が行える。また、この経路選択の最適化により、交流コンデンサ5の接地効果が向上する。さらに、前記固定部材が不要となることで、部品点数の据え置きが実現し、コストアップが回避される。そして、ハーネス6のバタつきも抑制されるので、ハーネス6の被覆破れも防止できる。
尚、本発明のハーネス固定構造は、交流コンデンサ5と筐体3内の接地端子31間を接続するハーネス6に適用されることに限定されない。よって、筐体3内の他の箇所間を接続するハーネスにも適用できる。さらに、外部バッテリと接続する端子台4以外の端子台にも適用できる。
1…ハーネス固定構造
2…インバータ装置
3…筐体、31…接地端子
4…端子台、41…壁部、42…固定部、43…支持部、44…挟持片
5…交流コンデンサ
6…ハーネス、61…接地端子、62…導線、63…被覆部、D1,D2…外径
7…正極側の電線、71…端子
8…負極側の電線、81…端子
9…固定具
2…インバータ装置
3…筐体、31…接地端子
4…端子台、41…壁部、42…固定部、43…支持部、44…挟持片
5…交流コンデンサ
6…ハーネス、61…接地端子、62…導線、63…被覆部、D1,D2…外径
7…正極側の電線、71…端子
8…負極側の電線、81…端子
9…固定具
Claims (5)
- 電気機器の一対のバスバーが配置される樹脂成型品からなる端子台と一体成形されて当該一対のバスバーを絶縁する壁部と、
前記壁部と一体成形されて前記一対のバスバーの間隙で前記電気機器のハーネスを固定する固定部と
を有するハーネス固定構造。 - 前記固定部は、
前記壁部の壁面に沿って前記ハーネスを支持する支持部と、
この支持部とで前記ハーネスを挟持する挟持片と
を有することを特徴とする請求項1に記載のハーネス固定構造。 - 前記ハーネスは、前記電気機器の交流コンデンサと当該電気機器の筐体内の接地端子とを接続することを特徴とする請求項1または2に記載のハーネス固定構造。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載のハーネス固定構造を備えたことを特徴とする電気機器。
- 車両に搭載されるインバータ装置であることを特徴とする請求項4に記載の電気機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021101321A JP2023000476A (ja) | 2021-06-18 | 2021-06-18 | ハーネス固定構造及び電気機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023000476A true JP2023000476A (ja) | 2023-01-04 |
Family
ID=84687152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021101321A Pending JP2023000476A (ja) | 2021-06-18 | 2021-06-18 | ハーネス固定構造及び電気機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023000476A (ja) |
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2021
- 2021-06-18 JP JP2021101321A patent/JP2023000476A/ja active Pending
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