JP2022553505A - フードボウルキット - Google Patents

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Abstract

本開示は、キットに関し、該キットは、(i)側壁と底部とを有する第1のボウル、該第1のボウル内に配置された第2の給餌ボウルであって、該第2の給餌ボウルが側壁と中実底部とを有しており、前記側壁及び中実底部の内面が閉曲面になっている、第2の給餌ボウル、嗅覚性製品を保持するように適合された分離モジュールであって、第2の給餌ボウルの中実底部と第1のボウルとの間に収まるように配置される、分離モジュール、及び臭気が第2の給餌ボウルを通過しないように、分離モジュールからの臭気がフードボウルアセンブリの第1のボウルと第2の給餌ボウルの側壁との間から出ることができるように配置された通気口を備えた、フードボウルアセンブリを含む、第1の部分と、(ii)少なくとも1つの嗅覚性製品を含む容器を含む第2の部分とを含む。本開示の第2の態様は、疾患に起因する嗅覚機能障害、食欲不振、又は食物嫌悪を治療する方法、若しくは、動物における疾患又は障害を治療及び/又は予防する方法に使用するための上に定義されたキットに関する。

Description

本開示は、食物摂取及び/又は食物嫌悪の分野に関する。具体的には、本開示は、フードボウルアセンブリ(FBA)と、栄養的制約の高い製品の嗜好性を高めるための嗅覚性製品とを含むキットに関する。
匂いは、味とともに、動物の食べ物の種類に対する好み又は嫌悪など、哺乳動物においてある役割を担っている。匂いは、哺乳動物を食品組成物へと引き付けたり、近づけないようにさせたりする、主要なきっかけである。哺乳動物が供給された食品に引き付けられない場合、その食品は健康又は幸福を維持するのに十分な量を消費されない可能性がある。食品組成物は、無駄になるか、長期間消費されないままになり、食品が新鮮でなくなったり、汚染されたりする可能性がある。例えば、特にネコは、食べ物を特に選り好みしうる。したがって、食物を拒絶又は嫌悪する問題が生じうる。
食物の拒絶又は嫌悪は、心理的な理由による食事行動の変化である。それは、特定の食物の摂取又は食物の回避に関連する有害な身体的反応がある場合に、心理的な食物不耐性として現れることがある。
それを考慮すると、哺乳動物は、嘔吐、下痢、吐き気などの摂取後の症状、又は、(アレルギー反応を引き起こす可能性のあるタンパク質の含有量に起因して)従来の嗜好性物質を使用できないアレルギー食及び低アレルギー食のせいで、しばしば、その食餌を食べることを拒否するため、食物嫌悪は哺乳動物の治療にとって問題である。しかしながら、非嗜好性又は低嗜好性の食餌を、厳格な栄養制限に関して変更することはできない。したがって、このような動物などの哺乳動物は、食品に食べる魅力がないことから、治療することができない。
特に、ペットなどの動物のような多くの哺乳動物は、食品に対する魅力の喪失又は食物嫌悪によって引き起こされる問題又は疾患を有している。これらの疾患の幾つかには、肥満、食欲不振、腎臓疾患、高血圧、心疾患、慢性食物アレルギー、重度の骨関節炎、糖尿病、尿失禁、膀胱結石、慢性尿路感染症、胃腸炎、膵炎、甲状腺機能低下症、及び他の障害が含まれるが、これらに限定されない。
特許文献1には、その明細書に、加熱された肉などの魅力的な芳香生成材料を食品の下に配置可能にすることによって、哺乳動物に健康的な食餌を与えることを奨励するように設計されたフードボウルシステムが記載されている。物質からの芳香は、給餌ボウルの下面の穿孔を通して食品に浸透することができ、したがって、哺乳動物に対する食品組成物の魅力を高めることができる。
さらには、非特許文献1には、偽の底部ボウルを利用する、イヌの餌の選択に対する匂いの影響を評価する方法が記載されている。各ボウルは、従来の給餌ボウルで構成されており、その中に、表面全体にドリル穴が配置されたステンレス鋼の分離プレートが置かれていた。これにより、ボウルを外側コンパートメントと内側コンパートメントとに分離した。次に、異なる匂い物質を各下部コンパートメントに配置し、同様の量の食品組成物を各外部コンパートメントに配置した。下部コンパートメントからの匂いは、ドリル穴と食品層を通り抜け、したがって、イヌが食べるボウルの選択に影響を与えた。
これらの文献の目的は、匂い物質からのフレーバーと乾燥食餌のフレーバーとを混合することであり、これにより、食餌の一部にはならずに、ネコ及びイヌにとって魅力的な匂いが生じる。これらの方法は、ペットが消費することなく、さまざまな味覚を使用することを可能にする。
しかしながら、いずれの場合も、ウェットフード、牛乳、スープ、粥などに由来する液体は、ボウルの穿孔から滴り落ちるか又は漏れて、芳香を生成する物質を汚染する可能性があることから、このようなフードボウルアセンブリは、キブル又はおやつなどの本質的に乾燥した食品でのみ使用することができる。一部の哺乳動物は湿った食品の食感を好むであろうことから、これはフードボウルアセンブリの使用に制限をもたらす。さらには、フレーバーは、キブルを横切る必要があり(これはペットが知覚する全体的な芳香を変更する可能性がある)、また、芳香が食餌を通過するときの変換/反応にも関与する。
さらには、これらのフードボウルアセンブリは、匂いのある製品がペットの飼い主の冷蔵庫から直接取り出されることから、食品の廃棄を助長する。
国際公開第2017/082987号
C. Petel et al. J. Sens. Stud. 2018, 33:e12311
その結果、高い栄養的制約のある食品の嗜好性を高めるため、及び/又は食物嫌悪及び結果として生じる疾患又は障害を回避及び治療するための製品及び方法を提供することが依然として必要とされている。
結果として、本開示はこれらの問題を解決することを目的としている。
本開示はまた、例えば腎疾患のために、製品の匂いを多様化し、食物を拒絶又は嫌悪する場合に新製品を提案するのに有用である。本発明者らは、さまざまなフレーバーの範囲を生み出した。食品(ペットの場合など)、キブル及び/又はウェットフード、若しくは牛乳、スープ、粥などの他の食品の下で嗅覚性製品を追加することは、哺乳動物に多様性を提案し、哺乳動物に再び食餌を摂取することに同意させるための経済的かつ環境に優しい方法である。
本開示の第1の態様は、キットであって、(i)フードボウルアセンブリを有する第1の部分であって、該フードボウルアセンブリが、側壁と底部とを有する第1のボウル;第1のボウル内に配置された第2の給餌ボウルであって、該第2の給餌ボウルが側壁と中実底部(solid base)とを有しており、前記側壁及び中実底部の内面が閉曲面になっている、第2の給餌ボウル;嗅覚性製品を保持するように適合された分離モジュールであって、第2の給餌ボウルの中実底部と第1のボウルとの間に収まるように配置されている、分離モジュール;及び、臭気が第2の給餌ボウルを通過しないように、分離モジュールからの臭気がフードボウルアセンブリの第1のボウルと第2の給餌ボウルの側壁との間から出ることができるように配置された通気口、を含む、第1の部分と、(ii)少なくとも1つの嗅覚性製品を含む容器を有する第2の部分とを含む、キットに関する。
本開示の第2の態様は、哺乳動物、とりわけ老化した又は高齢の哺乳動物の食欲を刺激する方法に使用するための上記定義されたキットに関する。
本開示の第3の態様は、哺乳動物、とりわけ前記哺乳動物に食物嫌悪、食品に対する魅力の喪失、及び/又は食欲不振を引き起こす疾患又は障害を患う哺乳動物における食物嫌悪を治療及び/又は予防する方法に使用するための上記定義されたキットに関する。また、この第2の態様によれば、本開示は、食物嫌悪によって疾患又は障害が引き起こされている哺乳動物における、疾患又は障害を治療及び/又は予防する方法に使用するための上記定義されたキットに関する。
本開示の第4の態様は、食品組成物、とりわけ低嗜好性食品組成物の魅力を高める方法に使用するための上記定義されたキットに関する。
本開示の別の態様は、哺乳動物の食物嫌悪を防止する方法に関し、該方法は、(i)本開示によるキットを提供するステップ、(ii)フードボウルアセンブリの分離モジュール内に嗅覚性製品を配置するステップ、(iii)ボウルアセンブリの第2の給餌ボウル内に食品組成物を配置するステップ、及び(iv)哺乳動物がフードボウルアセンブリにアクセスできるようにするステップを含む。
本開示に記載されるフードボウルアセンブリの断面図 図1のフードボウルアセンブリに用いられる分離モジュールの上面図 図2の分離モジュールの斜視図
本開示は、哺乳動物における食物嫌悪を治療及び/又は予防する方法に使用するためのキットを利用可能にすることを目的としており、ここで、前記疾患又は前記障害を治療及び/又は予防するように適合された食品組成物は、その嗜好性の低下、すなわち低嗜好性食品組成物に起因して、前記哺乳動物に魅力の喪失又は食物嫌悪を引き起こす。幾つかの実施形態では、本開示は、疾患又は障害を有する哺乳動物における食物嫌悪を治療及び/又は予防する方法に使用するためのキットを提供する。本開示はまた、食物嫌悪によって引き起こされる哺乳動物の疾患又は障害を治療及び/又は予防する方法に使用するためのキットを利用可能にすることも目的としている。
本開示の別の利点は、ペットに適合した嗅覚性製品をペットに給餌するための簡単な解決策をペットの飼い主に提供することである。本開示によるキットを使用することにより、ペット用の特定の嗅覚性製品の迅速かつ容易な選択だけでなく、前記ペットの毎日の給餌のための前記嗅覚性製品の継続的な使用も可能となる。
本発明者らは、本明細書において、(i)フードボウルアセンブリを含む第1の部分と、(ii)少なくとも嗅覚性製品を含む容器を含む第2の部分とを含むキットを提供する。
驚くべきことに、本発明者らは、本開示のキットが哺乳動物の摂食行動に作用することができることを見出した。
本明細書の例に示されているように、このようなキットは、通常は食べることを拒否する哺乳動物、好ましくは、厳格な栄養制限に関して食餌を変更する可能性なしに、低嗜好性食品組成物で現在治療中の動物に、食品組成物を提示するために使用される場合、哺乳動物に、提供された食物組成物を最終的に完全に食べさせることを含めて、哺乳動物にその食物組成物を最終的に食べさせる。
具体的には、本開示によるキットは、哺乳動物が食品組成物を食べるように誘惑され、とりわけ食品を廃棄することなく食品組成物を食べるように誘惑されるような方法で、哺乳動物の嗅球を嗅覚性製品で標的化することによって食物嫌悪を克服することができる。
さらには、本明細書では、哺乳動物は、本開示による嗅覚性製品を含んでいない同じフードボウルアセンブリではなく、本開示に記載される嗅覚性製品を含んでいるフードボウルアセンブリ内の食品組成物、すなわち、低嗜好性食品組成物を食べることを有意に好んだことが示されている。
その結果、本発明者らは、本開示によるキットが、動物などの哺乳動物における食物嫌悪を回避するため、又は食物嫌悪を治療するための治療法を提供し、したがって、前記哺乳動物に、疾患又は障害を治療及び/又は予防するように適合された食品(嗜好性が低下している、すなわち、低嗜好性食品組成物である)を、食べるように誘導することを見出した。
したがって、本発明者らは、本開示のキットが、嗜好性が低下した食品組成物を動物などの哺乳動物に提供することの欠点を克服することができることを見出した。別の言い方をすれば、本開示によるキットを使用することにより、幾つかの態様では、食品組成物の嗜好性、特に、例えば、非嗜好性の食品組成物、例えば低アレルギー食又はアレルギー食を含む、低嗜好性食品組成物などの食品組成物の嗜好性を高めることができるようにする。
したがって、本開示は、
(i)フードボウルアセンブリを含む第1の部分であって、該フードボウルアセンブリが、
(a)第1のボウル、
(b)第1のボウル内に配置され、かつ食品を受け入れることが意図された第2の給餌ボウル、
(c)第2の給餌ボウルと第1のボウルとの間に収まるように配置され、かつ嗅覚性製品を受け入れることが意図された、分離モジュール、及び
(d)分離モジュール内の嗅覚性製品に由来する臭気が、第2の給餌ボウル内の食品を通過せずにフードボウルから出ることができるように配置された通気口
を含む、第1の部分と、
(ii)少なくとも1つの嗅覚性製品を含む容器を含む第2の部分と、
を含むキットに関する。
一実施形態では、本開示はキットに関し、該キットは、
(i)フードボウルアセンブリからなる第1の部分であって、前記フードボウルアセンブリが、
(a)側壁及び底部を含む第1のボウル、
(b)第1のボウル内に配置された第2の給餌ボウルであって、該第2の給餌ボウルが側壁と中実底部とを含み、前記側壁及び中実底部の内面が閉曲面になっている、第2の給餌ボウル、
(c)嗅覚性製品を保持するように適合された分離モジュールであって、第2の給餌ボウルの中実底部と第1のボウルとの間に収まるように配置されている、分離モジュール、及び
(d)臭気が第2の給餌ボウルを通過しないように、分離モジュールからの臭気がフードボウルアセンブリの第1のボウルと第2の給餌ボウルの側壁との間から出ることができるように配置された通気口
を含む、第1の部分と、
(ii)少なくとも1つの嗅覚性製品を含む容器からなる第2の部分と、
を含む。
第1の部分:フードボウルアセンブリ
本開示のキットは、フードボウルアセンブリを含む第1の部分を含む。一実施形態では、本開示のキットは、フードボウルアセンブリを含む第1の部分を含む。一実施形態では、本開示のキットは、フードボウルアセンブリからなる第1の部分を含む。
本開示によるフードボウルアセンブリは、
(a)側壁と底部とを有する第1のボウル、
(b)第1のボウル内に配置された第2の給餌ボウルであって、該第2の給餌ボウルが側壁と中実底部とを有しており、前記側壁及び中実底部の内面が閉曲面になっている、第2の給餌ボウル、
(c)嗅覚性製品を保持するように適合された分離モジュールであって、第2の給餌ボウルの中実底部と第1のボウルとの間に収まるように配置されている、分離モジュール、及び
(d)臭気が第2の給餌ボウル内を通過しないように、分離モジュール内の嗅覚性製品に由来する臭気がフードボウルアセンブリの第1のボウルと第2の給餌ボウルの側壁との間から出ることができるように配置された通気口
を含む。
第2の給餌ボウルは、内面と外面とを有する壁を含む。第2の給餌ボウルの壁の内面は、食品組成物を収容することを目的としている。フードボウルアセンブリ内の第2の給餌ボウルの壁の外面は、第1のボウルの壁に面している。幾つかの実施形態では、第2の給餌ボウルの壁は、本開示の図に示されるように、水平の底壁と垂直の側壁とを含む。
本開示のキットのフードボウルアセンブリは、第2の給餌ボウルが中実底部を有しており、したがってその中に置かれる食品組成物が漏れないため、より具体的にはペットフード、液体、湿潤性、半湿潤性、及び乾燥した食品組成物を含む、すべてのタイプの食品組成物とともに使用することができる。とりわけ、食品組成物を受け入れることを目的とする第2の給餌ボウルの底部の内面は、閉曲面である、すなわち、該底面は、第2の給餌ボウルの内容物を第1のボウル又は分離モジュールの内容物と接触させるであろう穴又は開口部を含まない。
分離モジュールは、第1のボウル上に配置されており、(i)第2の給餌ボウルを(ii)第1のボウル(嗅覚性製品の受け入れ専用である)から分離している。明確にするために、本開示によるフードボウルアセンブリでは、食品組成物の受け入れ専用の第2の給餌ボウルが、分離モジュールの上に配置されている。
第1のボウルの実施形態では、該第1のボウルは、内面と外面とを有する壁を含む。第1のボウルの壁の内面は、嗅覚性製品を収容することを目的としている。第1のボウルの壁の外面は、幾つかの好ましい実施形態では、フードボウルアセンブリの外面からなっていてもよい。幾つかの実施形態では、第1のボウルの壁は、本開示の図に示されるように、水平の底壁と垂直の側壁とを含む。
本開示によるキットのフードボウルアセンブリの好ましい実施形態では、分離モジュールは、内面と外面とを有する壁を含み、内面は第1のボウルの底部に面しており、外面は、第2の給餌ボウルの底部に面している。
最も好ましい実施形態では、第1のボウルの底部の内面は、分離モジュールの内面とともに、嗅覚性製品が蒸発し、次に近位ゾーンと遠位ゾーンとを含む通気口に向かって出ることができる容積を定めている。空洞を形成する前記容積は、本明細書では「臭気チャンバ」と呼ぶことができる。通気口の近位ゾーンは、分離モジュールの外面と第2の給餌ボウルの底部の外面とによって定められている。通気口の遠位ゾーンは、第1のボウルの側壁の内面と第2の給餌ボウルの側壁の外面とによって定められている。嗅覚性製品が含まれている臭気チャンバから蒸発すると、嗅覚性芳香物質が臭気チャンバから出て、次に、通気口の近位端から通気口の遠位端まで循環し、最終的にその外側の第2の給餌ボウルの開口部に近い環境において通気口から出る。
幾つかの実施形態では、第1のボウル、又は代替的に分離モジュールは、嗅覚性製品を加熱することを目的とした加熱手段を含む。
本明細書で用いられる場合、「加熱手段」という表現は、第1のボウル内に配置された嗅覚性製品を加熱することができる手段を指す。加熱手段は、嗅覚性製品が25℃~45℃、例えば30℃~40℃の範囲の温度、幾つかの実施形態では37℃で加熱されるように、第1のボウル内に含まれた嗅覚性製品を加熱するように適合させることができる。第1のボウル内に含まれた嗅覚性製品の加熱は、嗅覚製品からの芳香の放出を最大限にすることを目的としている。したがって、加熱手段は、第1のボウルの底部、又は代替的に分離モジュール内に配置されうる。本開示による一種の加熱手段は、加熱抵抗器、ラジエータ、温水、ろうそく、又は任意の他の熱源でありうる。
前述のように、本キットのフードボウルアセンブリは、嗅覚性製品が第1のボウル内、好ましくは分離モジュール内に含まれる場合に、嗅覚性製品の臭気が分離モジュール又は臭気チャンバから出て、その後、第2の給餌ボウル内の食品組成物と接触することなく、フードボウルアセンブリから、すなわち通気口の遠位端を通って出ることができるように配置された通気口を含む。
本明細書で用いられる場合、「通気口」という用語は、概して、ガス、特に臭気を流すことができる、任意の形態の空洞、ギャップ、チャネル、通路、又はこれらの2つ以上の組合せを指す。特に、通気口は、空洞、チャネル、及びギャップの間の組合せからなる。
通気口は、好ましくは、分離モジュールの空洞である臭気チャンバと、第1のボウルと第2の給餌ボウルの側壁との間の空間によって画成される臭気の出口との間の流体連通を提供し、臭気がそこを通って移動できるようにする。
さらには、通気口は、嗅覚性製品の臭気が食品組成物、すなわち低嗜好性食品組成物を通過せず、むしろ給餌ボウルの外側に向けられるように配置されている。その結果、それらは食品組成物自体からの芳香又は他の成分と密接に混合されることはない。したがって、本開示によるフードボウルアセンブリを使用する場合、嗅覚性製品によって生成され、次に通気口に沿って循環する芳香又は臭気は、第2の給餌ボウルに含まれる食品組成物とは接触しないため、前記食品組成物に物理的又は化学的変化を引き起こすことはない。
幾つかの実施形態では、通気口は、空洞、1つ以上のチャネル、及びギャップの間の組合せからなる。
特に、キットのフードボウルアセンブリは、第1のボウルと第2の給餌ボウルの側壁との間に配置されたギャップを含み、このギャップは、第2の給餌ボウルの縁全体の周りに及ぶ。
幾つかの実施形態では、第1のボウルと第2の給餌ボウルは、同様の形状のものである。「同様の形状」とは、サイズ変更、反転、スライド、又は回転の後に、一方の形状がもう一方の形状になることができることが意図されている。同様の形状という表現には、同じ形状が含まれる。特に、第2の給餌ボウルの断面積は、第1のボウル内に同心円状に配置することができ、第1のボウルの壁の外面と第2の給餌ボウルの壁の内面との間にギャップが残るように、第1のボウルの断面積よりも小さい。
幾つかの実施形態では、ギャップは、それらの間に存在する一定の幅である。
ギャップのサイズは、臭気が通気口から自由に発散するのに十分な大きさである。しかしながら、ネコなどの哺乳動物が、爪、鼻、又は足を通気口に入れることによって、フードボウルアセンブリを妨害しようとする可能性があることから、幅は広すぎないことが適切である。さらには、第1のボウルと第2の給餌ボウルとの間のギャップが大きすぎると、使用中に第1のボウル内で第2の給餌ボウルが相対的に移動し、哺乳動物の邪魔をする可能性がある。適切には、フードボウルアセンブリ内の第2の給餌ボウルと第1のボウルとの間のギャップは、1~12ミリメートル(mm)、例えば2~10mm、例えば約7mmである。
第1のボウル及び第2の給餌ボウルは、任意の便利な断面形状にすることができる。したがって、例えば、それらは、断面が円形、正方形、又は長方形であってもよい。
本開示のある実施形態によれば、限定はしないが、第2の給餌ボウルには、円形又は楕円形などの円形形状が好ましい。本開示の別の実施形態によれば、限定はしないが、第2の給餌ボウル及び第1のボウルには、円形又は楕円形などの円形形状が好ましい。
別の実施形態では、より具体的にはネコの場合、本開示による第2の給餌ボウルは、浅い、及び/又はあまり深くないものでありうる。ネコは、概して、ひげを使って周囲の危険を感知し、そのため、周囲の状況がよくわからないネコ又は神経質なネコは、食事中はひげが自由で、ボウルの側面に触れないことを好むであろう。深いボウルは、ひげをかすめるボウルの側面からの絶え間ない刺激を感じるため、一部のネコにストレスを与える可能性があることが示唆されている。これは、「ヒゲ疲れ」、又は「ウィスカーストレス」と呼ばれることがある。別の代替案では、第2の給餌ボウルは広くて平らであってもよい。
別の代替案では、第2の給餌ボウル及び第1のボウルの両方が浅い、及び/又はあまり深くない。
別の実施形態では、第2の給餌ボウルのみが浅い、及び/又はあまり深くないのに対し、第1のボウルは、第2の給餌ボウルの高さになるように設計される。一部の哺乳動物は、高架式のフィーダーを使用することで恩恵を受ける。食物を上昇させることにより、消化の改善を助けることができ、多くの高齢の哺乳動物は食物を床から持ち上げることで利益を得ることができる。それにより、彼らは食べ易くなり、彼らの食物から最高のものを得るのに役立つ。
さらなる実施形態によれば、第1のボウルの高さと第2の給餌ボウルの高さは、特に、臭気チャンバの存在を考慮して、それが本開示のフードボウルアセンブリ内の位置にあるときに、同じレベルにある。したがって、本開示によるフードボウルアセンブリの幾つかの実施形態では、第1のボウルの壁の上端と第2の給餌ボウルの上端側壁とは、水平面に従って実質的に同じレベルにある。これらの実施形態の幾つかでは、第2の給餌ボウルの壁の上端は、水平面に従って、第1のボウルの壁の上端よりも低くなりうる。これらの実施形態は、第1のボウルが、哺乳動物が第2の給餌ボウルから給餌することを思いとどまらせる障壁として機能しないことを確実にし、またギャップから発する臭気が哺乳動物の頭部の領域に集中し、過度に放散されないことを確保する。
幾つかの実施形態では、分離モジュールは、第2の給餌ボウルの中実底部と第1のボウルの底部との間、とりわけ、第2の給餌ボウルの壁の底部外面と第1のボウルの底部内面との間に適合するように構成される。
分離モジュールは、嗅覚性製品を取り囲むことができる臭気チャンバ又は空洞を画成する、側壁、外面、及び内面を有することができ、空洞から通気口への臭気の流出を可能にするために、少なくとも1つの開口部がその中に設けられている。この実施形態は、開口部が上向きに移動する臭気を集中させ、それらを通気口に向ける効果を有することから、特に効果的である。
通気口は、空洞の開口部と、第1のボウルと第2の給餌ボウルの側壁との間のギャップとの間に延びる、1つ以上のチャネルを含みうる。
特に、分離モジュールの外面に1つ以上のチャネルを設けることができ、それによって、分離モジュールと第2の供給ボウルの底部の外面は一緒に1つ以上のチャネルを画成し、各チャネルは、分離モジュールのエッジの周りの異なる地点につながりうる。
幾つかの実施形態では、1つ以上のチャネルは、臭気チャンバとギャップとの間に臭気連通を提供する。
チャネルは、実質的に通気口の全周の周りに、分離モジュールの空洞から通気口への臭気の均一な分布を可能にするように配置することができる。
したがって、分離モジュールは、
(a)嗅覚性製品を含む臭気チャンバ又は空洞、
(b)外面、
(c)少なくとも1つのエッジ、
(d)分離モジュールの外面に位置している開口部、及び
(e)開口部からエッジまで分離モジュールの外面にある1つ以上のチャネル
を含む。
特に、分離モジュールは、
(f)第1のボウルの床の上で開口部及びチャネルを持ち上げる少なくとも1つの支持脚、及び
(g)空洞の上部を画成し、開口部と1つ以上のチャネルとを含む少なくとも1つの支持領域
をさらに含む。
通気口が、臭気空洞とギャップとの間に延びる1つ以上のチャネルを含む実施形態では、1つ以上のチャネルは、このような(一又は複数の)開口部から、このような支持領域内又は支持領域間に延在しうる。
適切には、複数のチャネルが分離モジュールの外面に設けられ、各チャネルは、分離モジュールのエッジの周りの異なる地点に向けられるように配置される。特に、2~12本のチャネル、例えば約8本のチャネルが分離モジュールの外面に設けられる。これらは、第2の給餌ボウル及び第1のボウルの全周の周りのギャップに臭気が均一に分布することができるように適切に配置される。
本開示のフードボウルアセンブリは、本質的にモジュール式であってよく、したがって、第2の給餌ボウル、第1のボウル、及分離モジュールは、その場で使用するために組み立てることができ、使用後に洗浄するために容易に分解することができる。
他の実施形態では、第2の給餌ボウル、第1のボウル、及び分離モジュールのうちの1つ以上は、それらが単一の部品を提供するように、互いに一体的に形成されてもよい。例えば、第2の給餌ボウルと分離モジュールは、互いに一体的に形成することができる。
幾つかの実施形態では、分離モジュールは、嗅覚性製品のための別個のホルダを提供するために、底壁をさらに含む。この実施形態では、嗅覚性製品は、例えば、分離モジュールが第1のボウル内に配置される前に、外面の開口部を通してそれを追加することによって、分離モジュール内に配置することができる。次に、第2の給餌ボウルを分離モジュール上に配置して、分離モジュールの外面を覆い、分離モジュールの外面に位置した開口部を閉じて、臭気がチャネルに沿って方向付けられることを確実にする。
別個の実施形態では、分離モジュールは、底壁を有しないか、又はその底壁に開口部を有する。これらの実施形態によれば、嗅覚性製品は、第1のボウルの底部の中央領域に配置され、次に嗅覚性製品が分離モジュールの空洞内に封入されるように、その上に分離モジュールが配置される。この実施形態では、第2の給餌ボウルは、例えば、鋲、釘、ねじ、又は接着剤などの固定手段を使用して、分離モジュールの上部の所定の位置に適切に固定される。
あるいは、分離モジュールは、第2の給餌ボウルと一体的に形成されてもよい。
分離モジュールの外面にある開口部は、臭気がそこを通って逃げることができるように適切なサイズでなければならない。分離モジュールが上記のように個別の容器も形成する場合には、それは、匂い物質が分離モジュールに導入されることができるように十分に大きくなければならない。しかしながら、第2の給餌ボウルをその表面に追加することによって完全に覆われ、効果的に閉じられることを確実にするのに十分に小さくなければならない。通常、開口部は、直径1~10センチメートル(cm)、特に2~6cmである。
そのチャネル又は各チャネルは、分離モジュールの外面に適切に成形され、かつ、ガス、特に臭気がチャネルに沿って第2の給餌ボウルと第1のボウルとの間のギャップに移動するのに十分な深さである。深さは、分離モジュールの外面の厚さによって制約される。通常、各チャネルは、幅0.5~1.5cm、例えば幅約1cmであり、深さ1cmまで、例えば深さ0.5cmまでである。
分離モジュールの外面には1つの開口部のみが必要とされるが、必要に応じて追加の開口部を設けることができ、その場合、チャネルはこれらのそれぞれから分離モジュールのエッジまで延在しうる。しかしながら、この場合、開口部の配置は、第2の給餌ボウルが本開示のフードボウルアセンブリの分離モジュール上の位置にあるときに、開口部がすべて第2の給餌ボウルによって効果的に覆われるようなものでなければならない。
ボウルのサイズは、評価する哺乳動物の種類によって異なる。例えば飼いネコの場合、ボウルの幅は8~20cmであるが、イヌの場合、例えば、幅が10~30cmの大きいボウルの方が適している可能性がある。他の実施形態では、フードボウルアセンブリは、特定の哺乳動物に適した任意の形状を有しうる。
本明細書で用いられる場合、「ボウル」という用語は、第1のボウル及び第2の給餌ボウルを包含する。
第1のボウル、第2の給餌ボウル、並びに、存在する場合には、分離モジュールは、任意の適切な剛性材料で作ることができる。本開示によれば、第1のボウル及び/又は第2の給餌ボウル及び/又は存在する場合には分離モジュールは、限定はしないが、プラスチック、金属、ガラス、セラミック、又は任意の他の等価物から作ることができる。これには、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオキシメチレンなどのプラスチック、又はアセタールを含むコポリマー、例えばNatural Acetal、若しくは金属又はステンレス鋼などの金属合金が含まれる。しかしながら、この材料は、食品組成物、又は接触する可能性のある嗅覚性製品又は臭気と反応してはならず、比較的化学的に不活性でなければならない。さらには、清掃が簡単であり、また毒性がなく、それを使用する赤ちゃん、ネコ、又はイヌなどの哺乳動物が噛んだ場合でも安全でなければならない。幾つかの実施形態では、第1のボウル及び/又は第2の給餌ボウル及び/又は存在する場合には分離モジュールは、細菌が硬くて非多孔質の表面に侵入できないため、衛生上及び耐細菌性の理由からステンレス鋼で製造することができる。このようなステンレス製のボウルは、耐性があり、清掃が簡単であり、かつ放出又は吸収がないため、食品との接触に関して化学的に不活性である。別の実施形態によれば、第1のボウル及び/又は第2の給餌ボウル及び/又は存在する場合には分離モジュールは、食品又は芳香物質との接触に関して化学的に不活性であり、慣性及び耐薬品性に関して良好な挙動を示すことから、セラミック又はガラスにすることができる。
両方のボウルは、異なる材料で作ることができることを理解する必要がある。非限定的な例として、第1のボウルは、コストを考慮してプラスチックにするか、美学/設計を考慮してセラミックにすることができるのに対し、第2の給餌ボウルは、衛生及び/又は抵抗を考慮してステンレス鋼にすることができる。
さらには、フードボウルアセンブリの重量、特に重量に対するサイズの比率は、哺乳動物が容易に転倒又は破壊できないようにすべきである。通常、ネコの場合、フードボウルアセンブリの総重量は、200グラム(g)~2キログラム(kg)、例えば、200g~300gの範囲にする必要があり、重量に対するサイズの比率は1:25~1:2.5にする必要がある。イヌの場合、フードボウルアセンブリの総重量は適切に1~5kgの範囲であり、重量に対するサイズの比率は1:20~1:4の範囲である。
本明細書で用いられる場合、(一又は複数の)「哺乳動物」という用語は、ヒト又は動物を含む。
本明細書で用いられる場合、(一又は複数の)「動物」という用語は、反芻動物、家禽、豚、馬、マウス、ラット、ウサギ、モルモット、ハムスター、ウシ、ネコ、又はイヌ、好ましくはペットを指す。好ましい実施形態では、本開示による動物は、ネコ科又はイヌ科、例えば、イヌ、ネコ、子犬、又は子猫である。
本開示によるキットのフードボウルアセンブリ(100)の一態様が、より具体的には図2及び3の分離モジュール(200)として、図1に示されている。
本開示のキットは、第2の給餌ボウル(102)を収容することができる第1のボウル(101)を含む、図1に示されるフードボウルアセンブリを含む。第1のボウル(101)は、内面(1011)、外面(1012)、及び上端(1013)を含む。第2の給餌ボウル(102)は、その底部からなる中実底部(103)と、側壁、内面(1021)、外面(1022)、及び上端(1023)とを含む。第2の給餌ボウル(102)は、内面(2001)、外面(2002)を有しており、かつ嗅覚性製品(105)を含むことができる臭気チャンバ又は空洞(108)を画成する分離モジュール(200)の上面に配置される。本開示によるキットでは、嗅覚性製品(105)はフードボウルアセンブリ(100)とは別に提示される。通常、本開示によるキットでは、嗅覚性製品(105)は、缶、パウチ、フラスコ、又はチューブなどの適合された容器内、若しくは当業者に知られている任意の同様の容器内に含まれる。このような容器は、蒸し加熱か、又は密封され、滅菌もされうる。前記嗅覚性製品(105)は、本開示のキットの第2の部分である。
分離モジュールの外面(2002)には開口部(109)が設けられている。さらに、分離モジュールの外面(2002)には、分離モジュールのエッジ(303)に向かって外向きに放射状に広がる複数のチャネル(110)が設けられている(図3)。チャネル(110)は支持領域(302)によって分離されている。さらには、チャネル(110)は、支持領域(302)と比較して厚さが減少した領域を含む。
第2の給餌ボウルの外面(1022)が分離モジュールの開口部(109)を覆うように、第2の給餌ボウル(102)は分離モジュールの外面(2002)に位置決めされる。この位置では、第2の給餌ボウルの側壁(102)と第1のボウルの側壁(101)の間、正確には第2の給餌ボウルの外面(1022)と第1のボウルの内面(1011)との間に、ギャップ(106)が存在する。第1のボウルの壁の上端(1013)及び第2の給餌ボウル壁の上端(1023)は、水平面に従って実質的に同じレベルにある。チャネル(110)はそれぞれ、分離モジュールの開口部(109)からギャップ(106)まで延びて、空洞(108)とギャップ(106)との間に流体連通を提供する。
開口部(109)、チャネル(110)、及びギャップ(106)の組合せは、通気口(113)を提供し、空洞(108)内に形成された嗅覚性製品の臭気(107)がフードボウルアセンブリの外側エッジの周りから発散することができるようにする。したがって、嗅覚性製品の臭気(107)は、空洞から通気口(113)を通ってフードボウルアセンブリ(100)の表面へと拡散し、存在する場合には、食品組成物(112)の臭気とブレンドされうる。実例として、嗅覚性製品の臭気(107)は、空洞(108)から開口部(109)へと移動し、そこから各チャネル(110)へ、分離モジュールのエッジ(303)へ、ギャップ(106)によってフードボウルアセンブリ(1013+1023)の上端まで上昇し、動物によって吸入される。
図示された実施形態では、分離モジュール(200)は、開口部(109)及びチャネル(110)を第1のボウル(101)の床の上に持ち上げる支持脚(301)を有する。しかしながら、他の実施形態では、分離モジュール(200)は、支持脚を有していなくてもよいが、代わりに、支持領域(302)上で直接支持されうる。このような実施形態では、空洞(108)は開口部(109)によって画成される。
キットの図示される実施形態では、ユーザ、例えば飼い主の動物は、フードボウルアセンブリ(100)と嗅覚性製品(105)とを採用する。次に、ユーザは分離モジュール(200)を第1のボウル(101)内に配置する。ユーザは、例えばメチオナール又は2,5-ジメチルピラジンなどの所望の嗅覚性製品を空洞(108)内に配置する。次に、第2の給餌ボウル(102)の中実底部(103)は、分離モジュールの外面(2002)に係合又は取り付けられて、それらが一緒に結合され、分離モジュールは第1のボウルの底部(104)と第2の給餌ボウルの中実底部(103)との間に配置される。次に、所望の動物食品組成物(111)、すなわち低嗜好性食品組成物は、イヌ又はネコなどの動物が消費するために、第2の給餌ボウル(102)内に配置されうる。使用後、フードボウルアセンブリ(100)は、洗浄及び再利用のために分解することができる。別の実施形態では、使い捨てのボウルとして開発することができる。
本発明者らによれば、本開示のフードボウルアセンブリ(100)の重要な利点の1つは、分離モジュールはその外面に穿孔がないことから、嗅覚性製品(105)が第2の給餌ボウル(102)内の食品組成物(111)と接触していないことである。このようにして、ユーザは、嗅覚性製品(105)の芳香生成を汚染することなく、湿潤又は半湿潤の食品組成物(111)を使用することができる。
第2の部分:(一又は複数の)嗅覚性製品を含む容器
本開示のキットは、嗅覚性製品を含む第2の部分を含む。一実施形態では、本開示のキットは、少なくとも1つの嗅覚性製品を含む容器を含む第2の部分を含む。一実施形態では、本開示のキットは、少なくとも1つの嗅覚性製品を含む容器からなる第2の部分を含む。
「嗅覚性製品」という用語は、化合物、組成物、配合物、又は食品組成物、サプリメント、医薬品などの食用組成物の魅力及び嗜好性を高めるのに有用な他の材料のいずれかを意味する。したがって、このような嗅覚性製品は、最初のアピール、継続的な消費、又は嗜好性の繰り返される提示の側面、又はそれらの任意の組合せに寄与しうる。このような製品は、液体及び/又は粉末の嗜好性物質を含みうる。嗅覚性製品には、油脂(家禽脂肪、獣脂など)、フレーバー、化学分子、芳香物質、抽出物(酵母など)、消化物、加水分解物(家禽肝臓など)、タンパク質成分(家禽粉など)、炭水化物食品(例:家禽粉)、炭水化物食品(米粉など)、粉末などが含まれうる。例えば、嗅覚性製品には、食品香料などの香料、臭気マスキング剤及びそれらの混合物(例えばフレーバー化合物など)、並びに上記の前駆体が含まれうる。嗅覚性製品は、食品又は栄養製品で構成されていない。
一実施形態では、「嗅覚性製品」とは、液体、ゼリー、泡、油性、ゲル、固体形態、芳香性カクテル、パッチ、粉末、アルコール、脂肪、タブ、又は他の適切な表現で提示される臭気製品を指す。幾つかの実施形態では、嗅覚性製品は、溶液又は懸濁液の形態などの液体形態である。他の幾つかの実施形態では、嗅覚性製品は、粉末形態などの固体形態からなりうる。
本開示のある実施形態によれば、嗅覚性製品は、限定はしないが、液体、ペースト、粉末、カプセル化された物質、スクラッチ及びスニフ用パッド、又は任意の他の等価物でありうる。
本開示のキットは、酢酸;プロパン酸;酪酸;3-メチル酪酸;ヘキサン酸;クエン酸;酒石酸;フマル酸;乳酸;ヘキサミン酸;ヘキサン酸ブチル;ギ酸ヘプチル;デカン酸エチル;カプリル酸エチル;アセトアルデヒド;3-メチルブタナール;ペンタナール;ヘプタナール;オクタナール;ベンズアルデヒド;アニソール;ペンタノール;2-エチルヘキサノール;2,3-ブタンジオール;チモール;カルバクロール;1,5-オクタジエン-3-オール;アセトン;2,3-ペンタンジオン;2-ピペリジオン;2-ヘプタノン;1,5-オクタジエン-3-オン;エチルバニリン;バニリン;ピラジン;メチルピラジン;メチルピラジン;2,5-ジメチルピラジン;2,6-ジメチルピラジン;2-メチル-6-(メチオ)-ピラジン;2-エチル-3,5-ジメチルピラジン;2-エチル-5-メチルピラジン;2-エチル-6-メチルピラジン;エチルピラジン;2-ペンチルフラン;2-エチルフラン;2,5-ジメチルフラン;2-[(メチルジチオ)メチル]-フラン;2-(2-プロペニル)-フラン;2-フランメタノール;4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン及びアルキル置換4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン化合物;インドール;フルフラール;スルフロール;2-アセチルピリジン;2,3-ジヒドロチオフェン;2-メチルチオフェン;3-メチルチオフェン;2,5-ジメチルチオフェン;ジヒドロ-2-メチル-3(2H)-チオフェン;ベンゾ[b]チオフェン-4-オール;5-メチル-2-チオフェンカルボキシアルデヒド;メチルエチルジスルフィド;ジメチルトリスルフィド;メチル-2-メチル-3-フリルジスルフィド;2-メチル-1-エチルピロリジン;2-アセチルチアゾール;4-メチルチアゾール;2-エチルチアゾール;テアニン;グルタミン;茶;及びそれらの混合物から選択されうる嗅覚性製品を含む第2の部分を含む。
本開示の一実施形態では、キットは、脂肪、油、フレーバー、香料、化学分子、芳香物質、抽出物、消化物、加水分解物、タンパク質成分、炭水化物の食品又は粉末から選択される少なくとも1つの嗅覚性製品を含む容器からなる第2の部分を含む。
本開示の別の実施形態では、キットは、酢酸;プロパン酸;酪酸;3-メチル酪酸;ヘキサン酸;クエン酸;酒石酸;フマル酸;乳酸;ヘキサミン酸;ヘキサン酸ブチル;ギ酸ヘプチル;デカン酸エチル;カプリル酸エチル;アセトアルデヒド;3-メチルブタナール;ペンタナール;ヘプタナール;オクタナール;ベンズアルデヒド;アニソール;ペンタノール;2-エチルヘキサノール;2,3-ブタンジオール;チモール;カルバクロール;1,5-オクタジエン-3-オール;アセトン;2,3-ペンタンジオン;2-ピペリジオン;2-ヘプタノン;1,5-オクタジエン-3-オン;エチルバニリン;バニリン;ピラジン;メチルピラジン;メチルピラジン;2,5-ジメチルピラジン;2,6-ジメチルピラジン;2-メチル-6-(メチオ)-ピラジン;2-エチル-3,5-ジメチルピラジン;2-エチル-5-メチルピラジン;2-エチル-6-メチルピラジン;エチルピラジン;2-ペンチルフラン;2-エチルフラン;2,5-ジメチルフラン;2-[(メチルジチオ)メチル]-フラン;2-(2-プロペニル)-フラン;2-フランメタノール;4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン及びアルキル置換4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン化合物;インドール;フルフラール;スルフロール;2-アセチルピリジン;2,3-ジヒドロチオフェン;2-メチルチオフェン;3-メチルチオフェン;2,5-ジメチルチオフェン;ジヒドロ-2-メチル-3(2H)-チオフェン;ベンゾ[b]チオフェン-4-オール;5-メチル-2-チオフェンカルボキシアルデヒド;メチルエチルジスルフィド;ジメチルトリスルフィド;メチル-2-メチル-3-フリルジスルフィド;2-メチル-1-エチルピロリジン;2-アセチルチアゾール;4-メチルチアゾール;2-エチルチアゾール;テアニン;グルタミン;茶;及びそれらの混合物から選択される少なくとも1つの化学分子を含む容器からなる第2の部分を含む。
実施形態では、本発明に適した嗅覚性製品は、肉、鶏肉、魚、海洋生物、軟体動物、甲殻類、チーズ、ベーコン、バター、クリーム、狩猟肉、グレービー、ウサギ、七面鳥、家禽、げっ歯類、マウス、鳥、植物、酵母、シーフード、及び/又はこれらのいずれか1つ以上の抽出物のうちの1つ以上の臭気又は匂い、若しくはそれらに類似した臭気又は匂いを有しうる。
実施形態では、本発明のキットに適した嗅覚性製品は、適切な一貫性を与えるために少なくとも1つの配合成分(液体、固体、粉末状、又はペースト状)で配合された、先に定義された嗅覚性化合物を含みうる。適切な配合成分は、水、油、小麦粉、デンプン、又はマルトデキストリンなどの炭水化物でありうる。
嗅覚性製品は、先に定義されたように、少なくとも1つの嗅覚性化合物を含みうる。
実施形態では、嗅覚性製品は、上記のリストで選択された化合物又はそれらの混合物を、唯一の嗅覚性化合物として含む。
実施形態では、嗅覚性製品は、それらの混合物を含む、上に定義されたリストにおいて選択された1つの嗅覚性化合物と、少なくとも1つの配合成分とを含む。
本開示内では、「アルキル」という用語は、C-C、好ましくはC-C、より好ましくはC-C、より好ましくはC-Cの線状又は分枝状の飽和アルキル部分を指す。
実施形態では、アルキル置換4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン化合物は、次から選択することができる:5-メチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン;2,5-ジメチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン;5-メチル-2-エチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン;5-エチル-2-メチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン;及び2,5-ジエチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン、並びにそれらの混合物。
他の実施形態では、本発明に適した嗅覚性製品は、その内容がここに参照することによって本明細書に組み込まれる、国際公開第2010/018365号(A1)に記載されるように配合することができる。別の実施形態では、嗅覚性製品は、限定はしないが、D’TECH PALATABILITY ENHANCER(イヌ用)又はC’SENS PALATABILITY ENHANCER(ネコ用)という名称の嗜好性溶液など、市販されている製品から選択することができる。
別の実施形態では、嗅覚性製品は、2,5-ジメチルピラジン、4-ヒドロキシ-3-メトキシ-ベンズアルデヒド(=バニリン)及びメチオナールから選択することができる。
開示に有用な他の可能な嗅覚性製品としては、英国ハートフォードシャー、ナットハムステッド、ベルファームインダストリアルパーク所在のAromco Ltd社から入手可能なビーフフレーバーOF9137、チキンフレーバー(OF6320)、及びサバフレーバー(OF2257)が挙げられる。それらは、嗅覚性製品の総重量の0.25質量%~3質量%の範囲の量で使用する場合に、優れた誘引特性を提供することが見出されている。
他の実施形態では、本開示に適した嗅覚性製品は、その内容がここに参照することによって本明細書に組み込まれる、国際公開第2010/018365号(A1)に記載された実施例1から4の例示的な組成物のうちの1つでありうる。
嗅覚性化合物:ヘキサン酸;アセトアルデヒド;2-ヘプタノン;ヘキサン酸ブチル;ギ酸ヘプチル;メチルピラジン;2,5-ジメチルピラジン;ペンタナール;デカン酸エチル;ヘプタナール;オクタナール;ペンタノール;アセトン;カプリル酸エチル;3-メチルブタナール;アニソール;2-エチルヘキサノール;2-ペンチルフラン;2,3-ブタンジオール;ベンズアルデヒド;エチルバニリン;及び、バニリンは、その内容全体がここに参照することによって本明細書に組み込まれる、Maoshen et al. 2016 (Optimization of key aroma compounds for dog food attractant in Animal Feed Science and Technology)に記載されている。
嗅覚性化合物:酪酸;3-メチル酪酸;2-ピペリジオン;2,3-ペンタンジオン;2-エチル-3,5-ジメチルピラジン;フルフラール;スルフロール;及びインドールは、その内容全体がここに参照することによって本明細書に組み込まれる、国際公開第2010/138372号に記載されている。
嗅覚性化合物:2-アセチルピリジン;2-アセチルチアゾール及び4-ヒドロキシ-5-メチル-3(2H)-フラノンは、Hautala J. Improving the Palatability of Minitablets for Feline Medication. Helsinki: University of Helsinki, 2017. 72 p. (Dissertationes Scholae Doctoralis Ad Sanitatem Investigandam Universitatis Helsinkiensis; 2017/23)に記載されている。
嗅覚性化合物:チモール(「5-メチル-2-イソプロピルフェノール」とも呼ばれる)及びカルバクロール(「2-メチル-5-イソプロピルフェノール」とも呼ばれる)は、それらの内容全体がここに参照することによって本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2005/0112259号明細書に記載されている。
嗅覚性化合物:2-エチルフラン;2,3-ジヒドロチオフェン;メチルピラジン;2-フランメタノール;エチルピラジン;2-エチル-5-メチルピラジン;2-メチル-6-(メチオ)-ピラジン;2.5-ジメチルフラン;2-メチルチオフェン;メチルエチルジスルフィド;2,5-ジメチルピラジン;2-メチル-1-エチルピロリジン;2-エチル-6-メチルピラジン;2-[(メチルジチオ)メチル]-フラン;ピラジン;3-メチルチオフェン;2-(2-プロペニル)-フラン;2,6-ジメチルピラジン;ジメチルトリスルフィド(DMTS);5-メチル-2-チオフェンカルボキシアルデヒド;ベンゾ[b]チオフェン-4-オール;プロパン酸;4-メチルチアゾール;2,5-ジメチルチオフェン;エチルチアゾン;ジヒドロ-2-メチル-3(2H)-チオフェン;及びメチル-2-メチル-3-フリルジスルフィドは、それらの内容全体がここに参照することによって本明細書に組み込まれる、米国特許第6,660,319号明細書(B1)に記載されている。
嗅覚性化合物:テアニン;グルタミン;茶;1,5-オクタジエン-3オン;及び1,5-オクタジエン-3-オールは、それらの内容全体がここに参照することによって本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2008/0299286号明細書(A1)に記載されている。
嗅覚性化合物:クエン酸;酒石酸;フマル酸;乳酸;酢酸;及びヘキサミン酸は、それらの内容全体がここに参照することによって本明細書に組み込まれる、米国特許第3,679,429号明細書に記載されている。
嗅覚性化合物:アルキル置換4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン化合物、並びに選択された化合物5-メチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン;2,5-ジメチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン;5-メチル-2-エチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン;5-エチル-2-メチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン;及び2,5-ジエチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノンは、それらの内容全体がここに参照することによって本明細書に組み込まれる、国際公開第2005/053421号明細書(A2)に記載されている。
嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として酢酸を含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてプロパン酸を含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として酪酸を含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として3-メチル酪酸を含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてヘキサン酸を含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてクエン酸を含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として酒石酸を含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてフマル酸を含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として乳酸を含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてヘキサミン酸を含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてヘキサン酸ブチルを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてギ酸ヘプチルを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてデカン酸エチルを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてカプリル酸エチルを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてアセトアルデヒドを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として3-メチルブタナールを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてペンタナールを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてヘプタナールを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてオクタナールを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてベンズアルデヒドを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてアニソールを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてペンタノールを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2-エチルヘキサノールを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2,3-ブタンジオールを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてチモールを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてカルバクロールを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として1,5-オクタジエン-3-オールを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてアセトンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2,3-ペンタンジオンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2-ピペリジオンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2-ヘプタノンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として1,5-オクタジエン-3-オンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてエチルバニリンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてバニリンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてピラジンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてメチルピラジンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2,5-ジメチルピラジンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2,6-ジメチルピラジンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2-メチル-6-(メチオ)-ピラジンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2-エチル-3,5-ジメチルピラジンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2-エチル-5-メチルピラジンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2-エチル-6-メチルピラジンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてエチルピラジンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2-ペンチルフランを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2-エチルフランを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2,5-ジメチルフランを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2-[(メチルジチオ)メチル]-フランを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2-(2-プロペニル)-フランを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2-フランメタノールを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてアルキル置換4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン化合物を含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてインドールを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてフルフラールを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてスルフロールを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2-アセチルピリジンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2,3-ジヒドロチオフェンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2-メチルチオフェンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として3-メチルチオフェンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2,5-ジメチルチオフェンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてジヒドロ-2-メチル-3(2H)-チオフェンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてベンゾ[b]チオフェン-4-オールを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として5-メチル-2-チオフェンカルボキシアルデヒドを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてメチルエチルジスルフィドを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてジメチルトリスルフィドを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてメチル-2-メチル-3-フリルジスルフィドを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2-メチル-1-エチルピロリジンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2-アセチルチアゾールを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として4-メチルチアゾールを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として2-エチルチアゾールを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてテアニンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物としてグルタミンを含む。嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として茶を含む。
嗅覚性製品は、嗅覚性化合物として、上に列挙された化合物の混合物、特に、上に列挙された化合物のいずれかを、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、又はそれ以上、最大で11、12、13、14、又は15まで含む混合物を含む。
ある実施形態によれば、本開示によるキットは、給餌される哺乳動物に特有の1つの嗅覚性製品を含む容器を含む。
別の実施形態によれば、本開示によるキットは、幾つかの異なる嗅覚性製品を含む容器を含む。
別の実施形態によれば、本開示によるキットは、それぞれ異なる嗅覚性製品を含む幾つかの容器を含む。「異なる嗅覚性製品」とは、化学的に異なる嗅覚性製品であるか、又は同じ嗅覚性製品であるが濃度が異なる製品であることを理解する必要がある。
ペットの飼い主は、i)ペットに最適な嗅覚製品を選択し、及び/又はii)特定の状況に嗅覚性製品を適応させることができることから、同じ容器に入っているか別の容器に入っているかに関わらず、キット内に異なる嗅覚性製品を有していることは有用でありうる。
当業者もAAFCO(アメリカ飼料管理協会)又はFEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)などのさまざまな専門のペットフード協会が提供するデータベースから、本開示の実施に適した嗅覚性製品に使用可能な活性成分のリストを見つけることができると言える。
本開示の別の実施形態によれば、キットは、食品組成物をさらに含みうる。したがって、本開示は、次を含むキットに関する:
(i)フードボウルアセンブリを有する第1の部分であって、前記フードボウルアセンブリが、
(a)説明した第1のボウル、
(b)説明した、第1のボウル内に配置され、かつ食品を受け入れることが意図された第2の給餌ボウル、
(c)説明した、第2の給餌ボウルと第1のボウルとの間に収まるように配置され、かつ嗅覚性製品を受け入れることが意図された、分離モジュール、及び
(d)説明した、分離モジュール内の嗅覚性製品に由来する臭気が第2の給餌ボウル内の食品を通過せずにフードボウルから出ることができるように配置された、通気口
を含む、第1の部分、
(ii)少なくとも1つの嗅覚性製品を含む第1の容器を有する第2の部分、及び
(iii)食品組成物を含む第2の容器からなる第3の部分
を含む、キットに関する。
本明細書で用いられる場合、「食品組成物」又は「食餌」という用語は、すべての食品、食餌、栄養補助食品、液体、若しくはタンパク質、炭水化物、及び/又は粗脂肪を含みうる材料にまで及ぶ。食品組成物には、例えば、ミネラル、ビタミン、及び調味料などの補助物質又は添加物が含まれていてもよい(Merriam- Webster's Collegiate Dictionary, 10th Edition, 1993を参照)。
食品組成物は、乾燥、湿潤性、又は半湿潤性の食品組成物、液体、ゲル、グレービー、粥、スープ、特に、ウェットフード組成物でありうる。
本明細書で用いられる場合、「ウェットフード」又は「ウェットフード組成物」という用語は、概して、食品組成物の総重量と比較して、30質量%以上、又は40質量%超の水分含量を有する食品組成物を指す。好ましくは、ウェットフード組成物は、食品組成物の総重量と比較して、90質量%未満の水分含量を有する。概して、これは、(乾燥ステップの代わりに)滅菌の最終ステップを含むプロセスの最終製品である。好ましい実施態様では、ウェットフードは、チャンク形態、より具体的にはグレービー形態のチャンクからなる。好ましくは、ウェットフードは、チャンク及びグレービー、ゼリー、ローフ、ムース、テリーヌ、バイトの形態のチャンクからなる。「チャンク及びグレービー」製品は、肉エマルジョンを作製し、この肉エマルジョンを圧力下でマズル(muzzle)に通し、その後調理することによって調製された、予め形成された肉粒子を含む。調理された肉などの製品は、さいの目に切られてチャンクとなり、最終的にはグレービー又はソースと混合される。次に、2つの成分が、通常は缶又はパウチである容器に充填され、シーム付け又は密封され、滅菌される。グラウンドローフ(ground loaf)とは対照的に、チャンク及びグレービー組成物は、調製時に、物理的に分離された個別のチャンク(すなわち、挽肉と穀物の断片)を有する。これらの個別の粒子は、最終的な容器内のグレービータイプの液体中に存在する。よそうときに、チャンク及びグレービー製品は缶から流れ出て、他のドライ製品と簡単に混合することができる。チャンク及びグレービー製品は個々の成分のより良好な完全性を可能にするが、チャンク及びグレービー製品の不均一な配合は消費者に好まれないことがある。ウェットフード組成物は、概して、缶のような容器に包装され、そこに含まれる水分の理由から、外観が「ウェット」であると見なされる。2種類のウェット組成物が当技術分野で一般に知られている。最初のものは、当技術分野では「グラウンドローフ」として知られている。ローフ製品は通常、加熱下で成分の混合物を接触させて、実質的に均質なセル内ハニカムタイプの塊又は「グラウンドローフ」を生成することによって調製される。次に、グラウンドローフの塊は、缶などの円筒形の容器に充填される。包装の際に、グラウンドローフは容器の形状をとり、愛玩動物に給餌するときにグラウンドローフを切る必要がある。ウェットフード組成物は、好ましくは包装される。このようにして、消費者は、包装から食品の成分を識別し、それが問題の特定のペットに適していることを確認することができる。包装は、金属、プラスチック、紙、又はカードでありうる。
本明細書で用いられる場合、「ドライフード」又は「ドライフード組成物」という用語は、概して、食品組成物の総重量と比較して12質量%未満、一般には食品組成物の総重量と比較して7質量%未満の水分含量を有する食品又は組成物を指す。好ましい実施形態では、本開示によるドライフードは、最大で12質量%の水分含量を有する。幾つかの実施形態では、前記ドライフードは、7%以下、例えば5質量%の水分含量を有する。好ましい実施形態では、ドライフードは、食品組成物の総重量と比較して、3質量%を超える水分含量を有する。例えば、本明細書に提供される実施例は、食品組成物の総重量と比較して、9.5質量%の水分含量を有するドライフードを示している。好ましい実施形態では、ドライフードはキブルからなる。好ましくは、例えば、限定はしないが、キブルには、粒子;ペレット;ペットフード、脱水肉、肉類似物、野菜などのピース、及びそれらの組合せ;並びに、肉又は野菜のジャーキー、生皮、及びビスケットなどのペットスナックが含まれる。調理できる一貫した生地を作るために、材料を混ぜ合わせて混練することによって、ドライフード組成物を製造することができる。概して、これは、押し出しステップとそれに続く乾燥ステップとを含む、プロセスの最終製品でありうる。
ドライフードを生成するプロセスは、通常、ベーキング及び/又は押し出しによって行われる。生地は通常、加圧蒸気又は熱水を使用して材料を調理する、エキスパンダー及び/又は押出機と呼ばれる機械に供給される。押出機内にある間、生地は極度の圧力及び高温下にある。次に、生地をダイ(特定のサイズと形状の孔)に押し込み、その後、ナイフを使用して切り取る。膨らんだ生地ピースを乾燥機に通してキブルにし、規定された目標まで水分を低下させ、消費までの食品の安定性を確保する。次に、キブルに脂肪、油、ミネラル、ビタミン、天然抽出物のカクテルを噴霧し、任意選択的に密封包装することができる。ドライフード組成物は、好ましくは包装される。このようにして、消費者は、包装から食品の成分を識別し、それが問題の特定のペット、すなわちイヌに適していることを確認することができる。包装は、金属、プラスチック、紙、又はカードでありうる。
本明細書で用いられる場合、「半湿潤食品」又は「半湿潤食品組成物」という用語は、概して、食品組成物の総重量と比較して、約12%~約30%の中間水分含量を有する食品組成物を指す。したがって、このような半湿潤食品組成物は、概して、ドライフードとウェットフードの中間の水分含量値を得ることができる、プロセスの最終製品である。幾つかの実施形態では、前記プロセスは、保湿剤を添加するステップを含みうる。幾つかの実施形態では、前記プロセスは、押し出しステップと、それに続く過熱蒸気(SHS)による処理ステップとを含む。幾つかの実施形態では、本開示による半湿潤食品は、食品組成物の総重量と比較して、12%を超える、最大で30質量%の水分を含む。実例として、半湿潤食品組成物は、食品組成物の総重量と比較して、11%~25質量%の水分、及び/又は0.64~0.75の水分活性、好ましくはその両方を有する。
第2の容器は、非限定的な例として、缶、パウチ、チューブ、又はバッグから選択することができる。
方法及び治療的用途
本開示のさらなる態様は、例えばネコ又はイヌなどの哺乳動物における食物嫌悪の治療及び/又は予防に使用する方法に関する。
特に、本開示は、哺乳動物の食欲を刺激する方法に関し、該方法は、
(i)本開示全体を通して記載されるキットを提供するステップ、
(ii)フードボウルアセンブリの分離モジュール内(存在する場合には臭気チャンバ内)に第2の部分の嗅覚性製品を配置するステップ、
(iii)動作可能なフードボウルアセンブリを提供するために、第2の給餌ボウル内に食品組成物を配置するステップ、及び
(iv)哺乳動物がステップ(iii)で得られた動作可能なフードボウルアセンブリにアクセスできるようにするステップ
を含む。
本開示の別の実施形態では、食欲を刺激することが意図されている哺乳動物は、食物嫌悪の疾患又は障害を患っている哺乳動物である。
別の実施形態では、本開示は、哺乳動物における食物嫌悪を治療及び/又は予防する方法に関し、該方法は、
(i)本開示全体を通して記載されるフードボウルアセンブリを提供するステップ、
(ii)フードボウルアセンブリの分離モジュール内(存在する場合には臭気チャンバ内)に第2の部分の嗅覚性製品を配置するステップ、
(iii)動作可能なフードボウルアセンブリを提供するために、第2の給餌ボウル内に食品組成物を配置するステップ、及び
(iv)哺乳動物がステップ(iii)で得られた動作可能なフードボウルアセンブリにアクセスできるようにするステップ
を含む。本明細書で用いられる場合、「食物嫌悪」とは、摂食障害が原因で、動物の健康を害し、腎障害、栄養不足、エネルギー不足、又は食品組成物の摂取に関連する効果のない治療的処置など、動物に望ましくない影響を生じさせることを指す。食物嫌悪は、哺乳動物が食品組成物の味を、中毒性、腐敗、又は有毒性の物質によって引き起こされる症状と関連付けるときに生じる可能性がある。概して、食物嫌悪は、悪心、吐き気、又は嘔吐を引き起こす食品組成物の摂取後に発症する。
本開示のさらなる態様は、疾患又は障害を患う、例えばネコ又はイヌなどの哺乳動物における食欲不振の治療及び/又は予防に使用する方法に関する。
特に、本開示は、疾患又は障害を患う哺乳動物における食欲不振を治療及び/又は予防する方法に関し、該方法は、
(i)本開示全体を通して記載されるキットを提供するステップ、
(ii)フードボウルアセンブリの分離モジュール内(存在する場合には臭気チャンバ内)に第2の部分の嗅覚性製品を配置するステップ、
(iii)動作可能なフードボウルアセンブリを提供するために、第2の給餌ボウル内に食品組成物を配置するステップ、及び
(iv)哺乳動物がステップ(iii)で得られた動作可能なフードボウルアセンブリにアクセスできるようにするステップ
を含む。
さらには、低嗜好性の食餌の拒否は、哺乳動物が食品組成物の匂いを嫌う場合、又は食品組成物が匂いを有しない場合、すなわち、非嗜好性の食品組成物を含めた低嗜好性の食品組成物、例えば低アレルギー食又はアレルギー食である場合に起こりうる。
一実施形態では、食品組成物は、低嗜好性食品組成物でありうる。したがって、このような低嗜好性食品組成物は、非嗜好性の食品組成物、例えば、アレルギー性及び/又は低アレルギー性食品を含む。
本明細書で用いられる場合、「低嗜好性」という用語は、消費されたときに心地よい感覚をもたらさない、又は非嗜好性の食品組成物、例えば低アレルギー食又はアレルギー食を含む、匂いに関して魅力的ではない製品に関連する。
本明細書で用いられる場合、「低アレルギー食」又は「アレルギー食」という用語は、アレルゲン制限食と適合性のある食品組成物を指す。これらの低アレルギー食は、ある特定の動物にとって非嗜好性であるか、又は不適切である可能性があり、動物にこの食品組成物に対する嫌悪感を生じさせる。低アレルギー食は、治療用食品組成物を包含する。
実例として、治療食又は食事療法食は、例えば、Royal Canin(登録商標)社製造のRenal Select Feline or Instinctiveなど、泌尿器系の健康によい食品組成物でありうる。
特定の実施形態では、食品組成物は、乾燥、湿潤性、又は半湿潤性の食品組成物、液体、ゲル、グレービー、粥、スープ、特に、ウェットフード組成物を含む。
したがって、幾つかの実施形態では、本開示のキットは、ウェットフード組成物、すなわち低嗜好性のウェットフード組成物を使用可能にする。
別の実施形態では、食品組成物は、泌尿器系の健康によい食品からなる。
したがって、本開示は、食物組成物を食べたがらなかった哺乳動物に、食物組成物を食べたくさせる方法に関する。特に、この方法は、非嗜好性の食品組成物を食べたがらない哺乳動物に有用である。
本開示のさらなる態様は、哺乳動物の疾患又は障害を治療及び/又は予防する方法に使用するために前述したようなキットに関する。
本開示のさらなる態様は、哺乳動物における食物嫌悪によって引き起こされる疾患又は障害を治療及び/又は予防する方法に使用するために前述したようなキットに関する。
特に、本開示は、次を含むキットに関する:哺乳動物の疾患又は障害を治療及び/又は予防する方法に使用するために、(i)第1のボウル、第1のボウル内に配置された第2の給餌ボウル、及び分離モジュールを有するフードボウルアセンブリを含む第1の部分、及び(ii)嗅覚性製品を含む第2の部分を含むキットに関し、ここで、前記疾患又は障害を治療及び/又は予防するように適合された食品が前記哺乳動物を食物嫌悪にさせる。
疾患又は障害は、嗅覚減退症、部分的無嗅覚症、食欲不振、食物嫌悪を引き起こし、これが体重減少につながり、哺乳動物の苦痛を増大させる。
本明細書で用いられる場合、本開示による疾患又は障害は、肥満、食欲不振、高血圧、心疾患、慢性食物アレルギー、重度の骨関節炎、腎臓疾患、糖尿病、尿失禁、膀胱結石、慢性尿路感染症、胃腸炎、膵炎、抑鬱症、甲状腺機能低下症、がん、心臓病、老化、免疫抑制性疾患からなる群より選択することができる。
本明細書の他の箇所で詳述され、実施例に示されるように、本明細書に記載されるキットは、哺乳動物、すなわちネコ及び/又はイヌの食物嫌悪に対して積極的に作用する。
特に、哺乳動物は、アレルギー食又は低アレルギー食若しくは食品組成物などの低嗜好性食品組成物を給餌される。
さらなる実施形態によれば、キットは、食物嫌悪によって引き起こされる疾患又は障害を患う哺乳動物、より好ましくは腎疾患を患う哺乳動物を予防及び/又は治療する方法に用いられる。
本明細書で用いられる場合、「予防」という用語はまた、哺乳動物における所与の状態の発生又は再発の可能性の低減を含みうる。
本明細書に記載されるキットを用いた給餌の期間は、特に治療される疾患の治療期間に応じて、数週間から数年の範囲でありうる。
本発明者らによれば、ウェットフードの場合、本開示のキットは、哺乳動物の食品組成物が提供された直後に食べられるため、食品廃棄物を回避可能にする。実際、空気中に置かれる時間が長過ぎる食品組成物は乾燥し、酸化されるか又は汚染されて無駄になる可能性がある。
さらなる実施形態では、本開示のキットは、食品組成物の嗜好性、特に、低嗜好性食品組成物、すなわち低アレルギー食又はアレルゲンを含まない食餌の嗜好性を高めるために用いられる。
方法及び他の非治療的用途
一実施形態では、本開示は、哺乳動物の食欲を刺激する方法に関し、該方法は、
(i)本開示全体を通して記載されるキットを提供するステップ、
(ii)フードボウルアセンブリの分離モジュール内(存在する場合には臭気チャンバ内)に第2の部分の嗅覚性製品を配置するステップ、
(iii)動作可能なフードボウルアセンブリを提供するために、第2の給餌ボウル内に食品組成物を配置するステップ、及び
(iv)哺乳動物がステップ(iii)で得られた動作可能なフードボウルアセンブリにアクセスできるようにするステップ
を含む。
本開示の特定の実施形態では、食欲を刺激することが意図されている哺乳動物は、老化した又は高齢の哺乳動物である。
本発明はまた、哺乳動物の食欲を刺激し、食品の魅力を高め、食品中の脂肪の不足を補い、フードボウルアセンブリの環境を芳香化して水分摂取を高め、フレーバー及び/又は臭気の濃度を増加させ、嗅覚を刺激し、同じ食品を用いた単調な効果を制限し、哺乳動物の疾患に起因した嗅覚機能障害、食欲不振、又は食物嫌悪を治療する方法に使用するためのキットに関する。
本開示のさらなる態様は、食品の食欲及び/又は魅力を刺激して、食品の嗜好性を高め、哺乳動物が推奨される毎日のカロリー摂取量を食べられるようにする方法に関する。これは、低嗜好性食品組成物又はストレス状態にある場合に有用でありうる。
本開示のさらなる態様は、より健康的(だが、低嗜好性)な食餌の食欲を刺激するために、芳香の魅力を用いて食餌の脂肪の不足を補うための方法に関する。これにより、例えば体重管理プログラムが終了するまで、哺乳動物が向き合うことができるようになるか、それを補助するであろう。
本開示のさらなる態様は、水の摂取を高めるためにフードボウルアセンブリの環境に芳香を付けるための方法に関する。これは、十分な水を飲まないことが知られているネコなどの哺乳動物にとって、特に興味深いものであろう。
本開示のさらなる態様は、限られた嗅覚の鋭敏さを有する哺乳動物のための食餌(自然、病理学的など)の魅力を高めるために、食品組成物の匂いを増大させる方法に関する。例えば、イヌの場合、鼻孔が狭く、及び/又は空気の流れが少ないため、嗅覚の鋭敏さが低い、短頭種に有用でありうる。
本開示のさらなる態様は、哺乳動物が新しい食品組成物を受け入れる可能性を最大化する方法に関する。例えば、それは、ブリーダーが、母乳から固形食品組成物、すなわち、乾燥、湿潤性、又は半湿潤性の食品組成物への子猫又は子犬の移行を促進するのに役立ちうる。
また、それは、食品の移行にも使用することができる。例えば、ペットが新しい食品組成物を受け入れる可能性を最大化するために、本開示によるキットを移行前、移行中、及び/又は移行後に使用して、ペットが2つの食品で認識する共通の臭気を有し、臭気刷り込みのように移行を助けることができる。
本開示のさらなる態様は、強い気象条件の間にフレーバー及び/又は臭気濃度を増加させて魅力を高める方法に関する。これは、例えば、走行中、気温が低いためにフレーバーが十分に放出されない強い気象条件の下で給餌する必要があるそり犬にとって、非常に有用でありうる。
老化した又は高齢の哺乳動物は、年をとるにつれて、嗅覚を含めた主な感覚を失っていく。結果として、食欲が低下しうる。
本開示の別の態様は、嗅覚を刺激して、老化した哺乳動物集団の食事体験及びカロリー摂取量を高める方法からなりうる。
本開示のさらなる態様は、幾つかの食品組成物、より具体的にはドライフード組成物での単調効果を制限する方法に関する。本開示によるフードボウルアセンブリは、フレーバーを変化させ、哺乳動物が消費するように刺激して、哺乳動物の食事事象に感情的に参加する親/飼い主に与えるためのツールとして使用することができる。これは、赤ちゃん、子猫/子犬、極小型のイヌ又はネコに特に適用することができる。
本開示の別の特に好ましい実施形態は、哺乳動物が好むフレーバー又は嗅覚性製品をスクリーニング及び同定する方法である。例えば、非限定的な例として、それは、個別化プログラムの過程において有用でありうる。本開示によるキットは、哺乳動物に嗅覚伝達機構を提供して、それらの個々の好みに適合させることができるツールとして使用することができる。本開示によるキットは、異なるファミリの伝達機構を切り替える、個々の哺乳動物のための適切な化合物のスクリーニング及び同定を補助するための診断ツールとして使用することができる。
本開示の別の実施形態は、哺乳動物が好む嗅覚性製品をスクリーニング及び同定する方法に関し、該方法は、
(i)本開示によるキットを提供するステップ、
(ii)フードボウルアセンブリの分離モジュール内(存在する場合には臭気チャンバ内)に第2の部分の試験される嗅覚性製品を配置するステップ、
(iii)動作可能なフードボウルアセンブリを提供するために、第2の給餌ボウル内に食品組成物を配置するステップ、及び
(iv)哺乳動物がステップ(iii)で得られた動作可能なフードボウルアセンブリにアクセスできるようにするステップ、
(v)試験される各嗅覚性製品についてステップ(i)から(iv)を繰り返すステップ、
(vi)哺乳動物が第2の給餌ボウル内の食品に選好を示した嗅覚性製品を選択するステップ
を含む。
この方法の特別な利点は、ペットの飼い主が自宅で直接行うことができることである。別の利点は、哺乳動物の好みの潜在的な進化を考慮に入れるために、それを繰り返すことができることである。
本開示の別の潜在的な使用又は適用は、神経変性疾患の診断又は予測を補助することである。例えば、嗅覚の低下は、神経変性疾患などの疾患の初期の兆候であることがよくある。本開示のフードボウルアセンブリは、嗅覚閾値を診断するために使用することができ、これらの変性疾患の発症を予測するための新しい方法を提供することができる。
本開示の別の利点は、嗜好性を維持し、嗜好性レベルが低下した食品組成物での食欲の刺激を補助することである。これは、嗜好性物質のレベルが低下した食品組成物の場合、又は貯蔵寿命にわたって嗜好性物質の嗜好性パフォーマンスが低下した製品の場合に当てはまることがある。
1/材料及び方法
1.1 次の実施例1及び6は、以下に記載される「湿式によるネコの順位付け(ranking wet cat)」というプロトコルに従って行われた。
順位検定を使用して、モナディックな(単一)製品の提示後のペットによる製品の摂取量を評価することができる。すべての製品が各試験日に試験されることを確実にするために、クロスオーバー設計が採用される。各製品は、摂取量に基づいて他の製品と並んで順位付けされる。標準的な順位検定は、通常、2から4個の製品を評価するために用いられる。次の仮定を使用する。試験の期待される結果は、試験を開始する前に明示する必要がある。
帰無仮説
ネコは提供される製品を区別しない、すなわち、製品間の平均摂取量の差は有意ではない(p値>0.05、混合モデルANOVA)。
キャッテリー試験には、最低30匹の健康な成猫を使用する必要がある。
湿式:すべての製品をネコに20分間提供しなければならない。
乾式:すべての製品をネコに16時間提供しなければならない。
給餌能力の差を評価できるように、食品は過剰に提供される。
湿式試験での朝の給餌は、試験食として分類される。一晩の乾式給餌は、乾式試験における試験食として分類される。
以下の表1は、キャッテリーでの湿式又は乾式のネコの順位検定に提供する必要のある量の詳細を示している:
Figure 2022553505000001
一貫性を確保するために、休息日の間は一定量の給餌レジームを維持する必要がある。
理想体重の5%前後のネコでは、非試験食は、理想体重を維持するためにそれに応じて調整することができる。湿式試験の前日の乾式での一晩の給餌を、体重の維持を助けるために調整してはならない
適切な製品ローテーションを使用して、製品の提示順序又は日の影響に起因した偏りがないことを確実にする。
毎日1つの製品が提供され、ペットは給餌試験中にすべての製品について試験する。
30匹のネコを使用する場合、試験での製品ごとの最小曝露回数は2回である。標準分析では、5%の有意水準が用いられ、この有意水準が分析のデフォルトオプションである。混合モデル分析は、摂取量(g)で実施される。これを使用して、5%の有意水準で、試験製品間の平均摂取量の差を評価する。製品間のペアワイズ比較は、テューキーHSD検定を使用して行われる。各製品の平均摂取量は、95%のテューキーHSD比較間隔で報告される。混合モデルANOVAの結果は、次のように解釈する必要がある:
■αは、試験前に設定された「臨界p値」である(例えば、試験の目的に応じて、α=<0.05又はα=<0.1)。
■p値>α - 1つ以上の製品の給餌能力には有意な差はない(有意な差がないことは、パリティと同じではない。パリティは、使用のために確保する必要がある場合にのみ指定することができる。同等性又は非劣性試験が行われる)。ここで重要なのは、これは製品が「同じ」であることを意味するものではなく、この結論を引き出すために非劣性試験を構築する必要があるということである。
■p値≦α - 1つ以上の製品の給餌能力が有意に高い。
1.2 次の実施例2、3、4、5、9及び10は、以下に記載される「湿式によるネコに対して」というプロトコルに従って行われた。
識別試験は、2つの製品の同時提示を包含する。クロスオーバー設計を使用して、FBAの位置が試験の結果にバイアスをかけないことを確実にする。
次の仮定を使用する。試験の期待される結果について、事前にステートメントを出す必要がある。
帰無仮説:製品間で摂取量に差はない。すなわち、摂取量間の差の加重平均は有意ではない。
●キャッテリー試験には、最低30匹の健康な成猫を使用する必要がある。
●識別試験の製品数は2である。
●湿式:すべての製品をネコに20分間提供しなければならない。
●乾式:すべての製品をネコに16時間提供しなければならない。
●給餌能力の差を評価できるように、食品は過剰に提供される。
●2日間にわたって識別試験を実施する場合は、朝の給餌が試験給餌でなければならない。
●以下の表1は、キャッテリーでのウェット又はドライのネコの識別試験に提供する必要のある量の詳細を示している:
Figure 2022553505000002
●理想体重の5%前後のネコでは、非試験食は、理想体重を維持するためにそれに応じて調整することができる。
ペットは、グループ(つまり、グループA、グループBなど)で配置する必要があり、したがって、試験文書には、ネコが製品に曝露された順序を示す参照が表示される。適切な製品ローテーションを使用して、製品の注文又は日による偏りがないことを確実にする。
●研究意図に特定の要件がない限り、すべての試験に5%の有意水準を使用する必要がある。
●混合モデル分析は、要因としてのネコと、グループ化されたネコ固有の変動による重み付けとを含む、摂取量の差(g)について実施される。これを使用して、5%の有意水準で、2つの食餌間の摂取量の平均差を評価する。摂取量の平均差は、95%の信頼区間で報告される。
●出力には次のものが含まれる:
○加重平均差及び95%信頼区間 - 製品間の標準加重平均差を示す。
○ペットによる平均製品差 - 各ペットの平均差を示す。
○ハードル分析 - 製品Bに対し、製品Aを2回食べた、又はその逆としてデータを報告する。
○製品ごとの平均摂食のボックスプロット - 各製品の中央値及び平均値を示す。ボックスプロットは、平均からの範囲外データを示しており、95%の信頼区間が示されている。
混合モデルANOVAの結果は、次のように解釈する必要がある:
■p値>0.05 - 両方の製品の給餌能力には有意差はない(すなわち、評価された製品について、その試験条件では、違いの影響は証明/示されていない)。
■p値≦0.05 - 1つの製品の給餌能力が有意に異なる。
1.3 次の実施例7及び8は、以下に記載される「乾式によるイヌに対する(versus dry dog)」というプロトコルに従って行われた。
識別試験は、2つの製品の同時提示を包含する。クロスオーバー設計を使用して、FBAの位置が試験の結果にバイアスをかけないことを確実にする。ケンネルのデータは、どの食事が最初に消費されたかに基づいて、バイナリ形式で収集及び分析される。
試験の期待される結果は、試験を開始する前に明示する必要がある。
次の仮定を使用する。
帰無仮説
ケンネル
○製品「A」が最初に終了した場合と製品「B」が最初に終了した場合とで、食べられた/消費された食事の割合には有意な差はない(給餌方法の統計ツールキットを使用して実施された並べ替え検定において、p値>0.05)。
●ケンネル試験には、最低30匹の健康な成犬を使用する必要がある。
●識別試験の製品数は2である。
●食品は、試験日及び休息日にイヌの代謝エネルギー要求量(MER)に対して提供される。
●試験中、各FBAにMERの25%を提供する必要がある(1日あたり合計MERの100%)。
●イヌは毎週体重を測定し、それに応じてMERを調整し、理想体重を維持する必要がある。
●食べ残した食品を、試験日に犬に再提供してはならない。
●試験中の給餌レジームについては、以下の表を参照:
Figure 2022553505000003
●ペットは、グループ(すなわち、グループA、グループBなど)で配置する必要があり、したがって、試験文書には、イヌが製品に曝露された順序を示す参照が表示される。適切な製品ローテーションを使用して、製品の注文又は日の影響による偏りがないことを確実にする。
●イヌは、食事を提供する前に落ち着いている必要がある。
●フードボウルアセンブリは、ペットの世話をする人が給餌中に食事を観察することができる位置に配置しなければならない。
●ペットの世話をする人は、試験中に最初にサンプリングされたFBAを記録する必要がある。
●試験中、1つのFBAが完全に消費される時点まで(食事の90%以上が消費されるまで)、世話をする人は各イヌを観察する必要がある。
●世話をする人は、観察している各イヌについて、最初の選択及び最初に消費された製品を明確に評価する能力を有している限り、試験内で同時に複数のイヌを観察することができる。
●イヌが5分後にどちらのFBAからもサンプリングしなかった場合、これは拒否として分類することができる。
●世話をする人は、どの食餌が最初に完了したかを記録する必要がある。どちらの食品のFBAも10分で完全に消費されていない場合、これは「両方の製品が同等に機能する、すなわちTIE」として記録する必要がある。
●イヌが食事中に2回より多く「向きを変える(head turns)」、すなわち、最初の選択の後(1つのFBAの90%を食べる前)に2回を超えて製品の選択が変更される場合には、これはTIEとして分類される。
●20分後に消費されていなかった食餌は、計量し、記録する必要がある。
●食品のフードボウルアセンブリの1つが消費された後は、食事中に観察する必要はない。
●食事は、イヌが1つのFBA内の製品のすべて又はほぼすべて(>90%)を食べたときに、完全に消費されていると定義される。
並べ替え検定を使用して、最初の終了と最初の選択のバイナリデータを分析する必要がある。
並べ替え検定又はANOVAの結果は、次のように解釈する必要がある:
■p値>0.05 - 両方の製品は、対象とする能力の変数に有意差はない(すなわち、評価された製品について、その試験条件では、違いの影響は証明/示されていない)。ここで重要なのは、これは製品が「同じ」であることを意味するものではなく、この結論を引き出すために非劣性試験を構築する必要があるということである。
■p値≦0.05 - 1つの製品の対象とする変数が有意に異なる。
試験中、5g/食より多く食べる動物のみが分析に含まれる(検証された数)。
本実施例で用いられる食品組成物の組成物は、
- Instinctiveグレービー組成物:肉及び動物の派生物、魚及び魚の派生物、植物性タンパク質抽出物、シリアル、植物由来の派生物、ミネラル、さまざまな糖。ビタミンD3:35IU、E1(鉄):3mg、E2(ヨウ素):0.35mg、E4(銅):2.8mg、E5(マンガン):0.9mg、E6(亜鉛):9mg。
- Renal Select Feline乾燥組成物:動物性脂肪、米、調理済み小麦粉、脱水豚タンパク質*、小麦粉、植物性繊維、トウモロコシグルテン、小麦グルテン*、加水分解動物性タンパク質、干し魚、ミネラル、チコリパルプ、魚油、大豆油、フルクトオリゴ糖、サイリウムの殻と種子、マリーゴールド抽出物(ルテインの供給源)。添加物(kgあたり):栄養添加物:ビタミンA:20800IU、ビタミンD3:800IU、E1(鉄):44mg、E2(ヨウ素):4.5mg、E4(銅):14mg、E5(マンガン):58mg、E6(亜鉛):173mg、E8(セレン):0.08mg - 技術的添加物:堆積物起源のクリノプチロライト:10 g - 防腐剤 - 酸化防止剤.分析成分:タンパク質:24.5% - 脂肪分:21.5% - 粗灰分:6.4% - 粗繊維:4.6% - カルシウム:0.7% - リン:0.41% - カリウム:0.9% - ナトリウム:0.45% - マグネシウム:0.08% - 塩素:0.91% - 硫黄:0.4% - ビタミンD(合計):800IU/kg - ヒドロキシプロリン:0.42% - 必須脂肪酸:3.53% - EPA及びDHA:0.41%。
- 中型の成体用の乾燥組成物:醸造米、鶏肉副産物ミール、オーツ麦粉、小麦、コーングルテンミール、鶏脂、天然香料、乾燥プレーンビートパルプ、魚油、炭酸カルシウム、植物油、塩化カリウム、塩、リン酸一カルシウム、塩化コリン、加水分解酵母、ビタミン類[DL-アルファトコフェロールアセテート(ビタミンEの供給源)、L-アスコルビル-2-ポリリン酸(ビタミンCの供給源)、ビオチン、D-パントテン酸カルシウム、酢酸ビタミンA、ナイアシンサプリメント、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、一硝酸チアミン(ビタミンB1)、ビタミンB12サプリメント、リボフラビンサプリメント、ビタミンD3サプリメント、葉酸]、L-リシン、微量ミネラル類[亜鉛タンパク質化合物、酸化亜鉛、硫酸第一鉄、マンガンタンパク質化合物、酸化マンガン、硫酸銅、ヨウ素酸カルシウム、セレン酸ナトリウム、銅タンパク質化合物]、酸化マグネシウム、ローズマリー抽出物(混合トコフェロール及びクエン酸で保存)。
- 低アレルギー性乾燥組成物:米、加水分解大豆タンパク質分離物、動物性脂肪、ミネラル、加水分解家禽肝臓、ビートパルプ、大豆油、フルクトオリゴ糖、魚油、ルリジサ油、マリーゴールド抽出物(ルテインの供給源)。添加物(kgあたり):栄養添加物:ビタミンA:24800IU、ビタミンD3:800IU、E1(鉄):40mg、E2(ヨウ素):3mg、E4(銅):11mg、E5(マンガン):53mg、E6(亜鉛):202mg - 防腐剤 - 酸化防止剤。分析成分:タンパク質:21% - 脂肪分:19% - 粗灰分:8.4% - 粗繊維:1% - kgあたり:EPA/DHA:3.4g - 必須脂肪酸:47g。
本開示によるフードボウルアセンブリ(FBA)をすべての実施例で使用した。以下の例では、食品組成物を第2の給餌ボウル内に配置し、嗅覚性製品を分離モジュールの空洞内に配置した。
2/結果
実施例1:Instinctive+水、Instinctive+レモン果汁に対するInstinctive+嗅覚性製品1の嗜好性
36匹のネコが登録され、36匹が検証された。
試験は11日間行われた。曝露は20分間続けた。
ネコは1日1回、朝に給餌された。ネコは、同時に2つの製品に曝露された。
同量の食品が第2の給餌ボウルに与えられた。
嗅覚性製品1は、ネコ用の内部嗜好性向上剤からなる(本明細書では開示されていない)。
Figure 2022553505000004
Figure 2022553505000005
この試験では、製品間の消費量に非常に有意な差が見られる。
製品D(Instinctive+嗅覚性製品1)と製品B(Instinctive+マグロ)との間には有意な差はない。製品B(Instinctive+マグロ)と製品A(Instinctive+水)との間には有意な差はない。製品B(Instinctive+マグロ)と製品C(Instinctive+レモン果汁)との間には有意な差はない。製品A(Instinctive+水)と製品C(Instinctive+レモン果汁)との間には有意な差はない。
しかしながら、製品D(Instinctive+嗅覚性製品1)は、製品C(Instinctive+レモン果汁)よりも非常に有意に多く消費される(p=0.0029)。製品D(Instinctive+嗅覚性製品1)は、製品A(Instinctive+水)(p=0.048)よりも有意に多く消費される。
実施例2:Renal+水に対するRenal+嗅覚性製品1の嗜好性
36匹のネコが登録され、33匹が検証された。
試験は1日で行われた。ネコは、1日に2回(午前に1回、午後に1回)給餌された。曝露は20分間続けた。
同量の食品が第2の給餌ボウルに与えられた。
Figure 2022553505000006
Figure 2022553505000007
Figure 2022553505000008
最初の選択には有意な確率はない。しかしながら、選好選択には高い有意な確率がある。
その結果として、製品F(Renal+嗅覚性製品1)は、製品E(Renal+水)よりも有意に多く消費される。
実施例3:Renalに対するInstinctiveの嗜好性
36匹のネコが登録され、34匹が検証された。
試験は1日で行われた。曝露は20分間続けた。
ネコは、1日に2回給餌された。ネコは、同時に2つの製品に曝露された。
同量の食品が第2の給餌ボウルに与えられた。
Figure 2022553505000009
Figure 2022553505000010
Figure 2022553505000011
最初の選択には有意な確率はない。しかしながら、選好選択には高い有意な確率がある。
その結果として、製品A(Instinctive)は、製品E(Renal)よりも有意に多く消費される。
実施例4:Renal+嗅覚性製品1の嗜好性はInstinctiveと同じであるが、Instinctiveは実施例3のRenalよりも良好な性能を有する。
35匹のネコが登録され、32匹が検証された。
試験は1日で行われた。曝露は20分間続けた。
ネコは、1日に2回給餌された。ネコは、同時に2つの製品に曝露された。
同量の食品が第2の給餌ボウルに与えられた。
Figure 2022553505000012
Figure 2022553505000013
Figure 2022553505000014
製品A(Instinctive+水)と製品F(Renal+嗅覚性製品1)との間には有意な差はない。
したがって、製品F(Renal+嗅覚性製品1)はInstinctiveと同じ能力を達成するが、実施例3ではRenalの魅力が有意に低下した。その結果として、嗅覚性製品1はRenalの嗜好性を高める。
実施例5:Renalに対するRenal+嗅覚性製品2の嗜好性
35匹のネコが登録され、30匹が検証された。
試験は1日で行われた。曝露は20分間続けた。
ネコは、1日に2回給餌された。ネコは、同時に2つの製品に曝露された。
同量の食品が第2の給餌ボウルに与えられた。
嗅覚性化合物2は、アルデヒドの化学族由来のペット用の液体嗜好性向上剤からなる。
Figure 2022553505000015
Figure 2022553505000016
Figure 2022553505000017
製品L(Renal+嗅覚性製品2)と製品E(Renal+水)との間には有意な差はない。それにもかかわらず、それは、製品Lに対する傾向を維持している。
実施例6:Instinctive+化合物Po+化合物Peの嗜好性
36匹のネコが登録され、36匹が検証された。
試験は8日間行われた。曝露は20分間続けた。
ネコは1日1回、朝に給餌された。ネコは、同時に2つの製品に曝露された。
同量の食品が第2の給餌ボウルに与えられた。
Figure 2022553505000018
Figure 2022553505000019
Figure 2022553505000020
この試験では、製品間の消費量に非常に有意な差が見られる。
製品M(Instinctive+化合物Po)と製品A(Instinctive+水)との間には有意な差はない。
製品M(Instinctive+化合物Po)と製品O(Instinctive+化合物Pe)との間には有意な差はない。
製品M(Instinctive+化合物Po)は、製品N(Instinctive+バニリン)(p=0.0068)よりも非常に有意に多く消費される。
製品A(Instinctive+水)と製品O(Instinctive+化合物Pe)との間には有意な差はない。
製品A(Instinctive+水)は、製品B(Instinctive+バニリンよりも有意に多く消費される)(p=0.0425)。
製品C(Instinctive+化合物Pe)と製品N(Instinctive+バニリン)との間には有意な差はない。
実施例7:中型の成体に対する中型の成体+嗅覚性製品3の嗜好性
23匹のイヌが登録され、23匹が検証された。
試験は1日で行われた。
イヌは、1日に1回給餌された。イヌは、同時に2つの製品に曝露された。
同量の製品がFBAに与えられた。
嗅覚性製品3は、イヌ用の内部液体嗜好性向上剤からなる(本明細書では開示されていない)。
Figure 2022553505000021
Figure 2022553505000022
Figure 2022553505000023
製品P(中型の成体+LX1)は、製品Q(中型の成体+水)と比較して有意に好ましい。
実施例8:中型の成体に対するドライ製品hypo+嗅覚性製品3の嗜好性
30匹のイヌが登録され、30匹が検証された。
試験は1日で行われた。
イヌは1日に2回であった。イヌは、同時に2つの製品に曝露された。
嗅覚性製品3は、ペット用の液体嗜好性向上剤からなる(開示せず)。
Figure 2022553505000024
Figure 2022553505000025
製品S(Hypo+嗅覚性製品3)は、製品Q(中型の成体+水)と比較して極めて非常に有意に好ましい。
実施例9:Instinctiveに対するInstinctive+嗅覚性混合物1の嗜好性
34匹のネコが登録され、33匹が検証された。
試験は1日で行われた。曝露は20分間続けた。
同量の製品がFBAに与えられた。
嗅覚性混合物1の製品は、3つの異なる化合物Po+Re+Smの組合せからなる。
Figure 2022553505000026
Figure 2022553505000027
Figure 2022553505000028
製品1(Instinctive)と製品2(Instinctive+嗅覚性混合物1)との間には、最初の選択に関して有意な差がある。製品2は、製品1よりも有意に多く消費されている。
嗅覚性混合物1は、化合物濃度に関して最適化されていない溶液である。それにもかかわらず、本明細書では、このキットを使用して嗅覚性混合物1と組み合わせた場合の、製品の性能が大幅に向上したことが実証されている。
実施例10:Instinctiveに対するInstinctive+嗅覚性混合物2の嗜好性
34匹のネコが登録され、32匹が検証された。
試験は1日で行われた。
ネコは、1日に2回(午前に1回、午後に1回)給餌された。曝露は20分間続けた。
同量の製品がFBAに与えられた。
嗅覚性混合物2の製品は、幾つかの化合物の組合せからなる:化合物Po+化合物Re+化合物Sm+化合物Pe。
Figure 2022553505000029
Figure 2022553505000030
Figure 2022553505000031
製品3(Instinctive)と製品4(Instinctive+嗅覚性混合物2)との間には、最初の選択に関して有意な差はない。しかしながら、製品4の消費が増えるという明らかな傾向がある。
嗅覚性混合物2は、化合物濃度に関して最適化されていない溶液である。それにもかかわらず、本明細書では、このキットを使用して嗅覚性混合物2と組み合わせた場合の、製品の消費が大幅に向上したことが実証されている。
実施例11:滅菌済み+嗅覚性刺激物質の嗜好性パフォーマンス
1匹の病気のネコについて本開示によるキットを試験した。この動物(ドメスティック・ショートヘア)は自己免疫疾患を有している。発症時には、食欲不振になる。発症の初めに、食餌の変更はネコの摂食を助けた。しかしながら、1回の曝露の後、ネコは食餌を拒否した。
試験は、発症している間、それが終わるまで行った。この試験の後、ネコは、嫌悪感を感じることなく、通常の食餌を再び食べることができた。
ネコは、湿った完成品を1日に2回給餌された。曝露は、食事の間続いた(約20分)「滅菌済みRC」と呼ばれるRoyal Canin Sterilised(登録商標)食を、第2の給餌ボウルに単独で(製品A)、又は分離モジュール内に異なる嗅覚性化合物(製品B、C及びD)を入れて、配置した。同量の食品、すなわち85gが、各食事でキットの第2の給餌ボウルに与えられた。
Figure 2022553505000032
Figure 2022553505000033
病気の動物は、発症中、通常の食餌をとることができず、健康を管理することは困難であった。本開示のキットの助力を得て、ネコは食欲を取り戻し、再び食べ始めた。
実施例12:Renal+嗅覚性刺激物質の嗜好性パフォーマンス
1匹の病気の高齢犬について本開示によるキットを試験した。この動物(ビーグル犬)は重度のCKD(慢性腎疾患)を有していた。各発症において、嫌悪感を伴う食欲不振があった。CKDの末期(ステージ4)では、ペットは食べるのをやめた。食餌を変更してもイヌが食べるための役には立たなかった。
試験はCKDの末期に行われた。イヌは、乾燥した完成品を1日2回給餌された。曝露は、食事時間の間、続いた(時間制限なし)。RC Canine Renalと称されるRoyal Canin Canine Renal(登録商標)食品を、第2の給餌ボウル内に単独で(製品A)、又は分離モジュール内に嗅覚性化合物とともに(製品B)配置した。同量の食品、すなわち100gが、各食事でキットの第2の給餌ボウルに与えられた。
Figure 2022553505000034
Figure 2022553505000035
病気の動物は食品に嫌悪感を有しており、食べることができなかった。本開示のキットで明るい兆候が観察され、試験の最初の3日間で機能した。その後、イヌは食べるのをやめ、病気の病期があまりにも進行していた。
実施例13:対象となるネコ及びイヌの母集団における有効性プロトコル
プロトコルの目的は、対象となるペットの母集団における本開示のキットの有効性を測定することである。30匹のネコ及び30匹のイヌが採用される。選択基準は、老化及び/又は潜在的な病状(すなわち、腎臓疾患、食欲不振、無食欲など)である。対象となるペットの母集団(ライフステージ、病状など)に適合した推奨製品(ウェットフード及びドライフード)の1日摂取量が、芳香物質を含む又は芳香物質を含まない臭気ボウルに投与される。食べた量が測定される(ドライでは毎日、ウェットでは1日2回)。測定はクロスオーバーで行われる。食べた量に加えて、ペットの飼い主の満足度と、食餌を推奨する獣医のフィードバックが収集される。試験の期間は2週間である。
以下は、図の主要な要素を番号順に記載したリストである。
100 フードボウルアセンブリ
101 第1のボウル
1011 第1のボウルの内面
1012 第1のボウルの外面
1013 第1のボウルの壁の上端
102 第2の給餌ボウル
1021 第2の給餌ボウルの内面
1022 第2の給餌ボウルの外面
1023 第2の給餌ボウルの壁の上端
103 第2の給餌ボウルの中実底部
104 第1のボウルの底部
105 嗅覚性製品
106 ギャップ
107 嗅覚性製品の臭気
108 臭気チャンバ又は空洞
109 分離モジュールの開口部
110 チャネル
111 食品組成物
112 食品の臭気
113 通気口(106+109+110)
200 分離モジュール
2001 分離モジュールの内面
2002 分離モジュールの外面
301 分離モジュールの支持脚
302 分離モジュールの支持領域
303 分離モジュールのエッジ

Claims (22)

  1. キットにおいて、
    (i)フードボウルアセンブリを含む第1の部分であって、前記フードボウルアセンブリが、
    (a)側壁及び底部を含む第1のボウル、
    (b)前記第1のボウル内に配置された第2の給餌ボウルであって、前記第2の給餌ボウルが側壁と中実底部とを含み、前記側壁及び中実底部の内面が閉曲面になっている、第2の給餌ボウル、
    (c)嗅覚性製品を保持するように適合された分離モジュールであって、前記第2の給餌ボウルの前記中実底部と前記第1のボウルとの間に収まるように配置されている分離モジュール、及び
    (d)臭気が前記第2の給餌ボウルを通過しないように、前記分離モジュールからの臭気が前記フードボウルアセンブリの前記第1のボウルと前記第2の給餌ボウルの前記側壁との間から出ることができるように配置された通気口
    を含む、第1の部分と、
    (ii)少なくとも1つの嗅覚性製品を含む容器を含む第2の部分と
    を含む、キット。
  2. 前記第1のボウルが加熱手段をさらに含む、請求項1に記載のキット。
  3. 前記第1のボウルの高さと前記第2の給餌ボウルの高さが同じレベルにある、請求項1又は2に記載のキット。
  4. 前記第1のボウルと前記第2の給餌ボウルとが、同様の形状のものである、請求項1から3のいずれか一項に記載のキット。
  5. 前記分離モジュールが、
    (a)前記嗅覚性製品を含む臭気チャンバ又は空洞;
    (b)外面;
    (c)少なくとも1つのエッジ;
    (d)前記分離モジュールの前記外面に位置している開口部;及び
    (e)前記開口部から前記エッジまで前記分離モジュールの前記外面にある1つ以上のチャネル
    をさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のキット。
  6. 前記チャネルが、前記臭気チャンバと前記ギャップとの間に臭気連通を提供する、請求項5に記載のキット。
  7. 前記分離モジュールの前記外面に複数のチャネルが提供され、各チャネルが、前記分離モジュールの前記エッジの周りの異なる地点とつながる、請求項6に記載のキット。
  8. 前記少なくとも1つの嗅覚性製品を含む前記容器が、缶、パウチ、フラスコ、及びチューブから選択される、請求項1から7のいずれか一項に記載のキット。
  9. 前記容器が、給餌される前記哺乳動物に特有の1つの嗅覚性製品を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載のキット。
  10. 前記容器が、幾つかの異なる嗅覚性製品を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載のキット。
  11. 前記嗅覚性製品が、脂肪、油、フレーバー、香料、化学分子、芳香物質、抽出物、消化物、加水分解物、タンパク質成分、及び炭水化物食品から選択される、請求項1から10のいずれか一項に記載のキット。
  12. 前記嗅覚性製品が、液体、ゼリー、泡、油、ゲル、固体、芳香カクテル、パッチ、粉末、アルコール、脂肪、又はタブから選択される形態でありうる、請求項1から11のいずれか一項に記載のキット。
  13. 前記嗅覚性製品が、酢酸;プロパン酸;酪酸;3-メチル酪酸;ヘキサン酸;クエン酸;酒石酸;フマル酸;乳酸;ヘキサミン酸;ヘキサン酸ブチル;ギ酸ヘプチル;デカン酸エチル;カプリル酸エチル;アセトアルデヒド;3-メチルブタナール;ペンタナール;ヘプタナール;オクタナール;ベンズアルデヒド;アニソール;ペンタノール;2-エチルヘキサノール;2,3-ブタンジオール;チモール;カルバクロール;1,5-オクタジエン-3-オール;アセトン;2,3-ペンタンジオン;2-ピペリジオン;2-ヘプタノン;1,5-オクタジエン-3-オン;エチルバニリン;バニリン;ピラジン;メチルピラジン;メチルピラジン;2,5-ジメチルピラジン;2,6-ジメチルピラジン;2-メチル-6-(メチオ)-ピラジン;2-エチル-3,5-ジメチルピラジン;2-エチル-5-メチルピラジン;2-エチル-6-メチルピラジン;エチルピラジン;2-ペンチルフラン;2-エチルフラン;2,5-ジメチルフラン;2-[(メチルジチオ)メチル]-フラン;2-(2-プロペニル)-フラン;2-フランメタノール;4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン及びアルキル置換4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン化合物;インドール;フルフラール;スルフロール;2-アセチルピリジン;2,3-ジヒドロチオフェン;2-メチルチオフェン;3-メチルチオフェン;2,5-ジメチルチオフェン;ジヒドロ-2-メチル-3(2H)-チオフェン;ベンゾ[b]チオフェン-4-オール;5-メチル-2-チオフェンカルボキシアルデヒド;メチルエチルジスルフィド;ジメチルトリスルフィド;メチル-2-メチル-3-フリルジスルフィド;2-メチル-1-エチルピロリジン;2-アセチルチアゾール;4-メチルチアゾール;2-エチルチアゾール;テアニン;グルタミン;茶;及びそれらの混合物から選択される化学分子である、請求項1から12のいずれか一項に記載のキット。
  14. 哺乳動物の食欲を刺激する方法であって、
    (i)請求項1から13のいずれか一項に記載のキットを提供するステップ、
    (ii)前記フードボウルアセンブリの前記分離モジュール内に前記第2の部分の前記嗅覚性製品を配置するステップ、
    (iii)動作可能なフードボウルアセンブリを提供するために、前記第2の給餌ボウル内に食品組成物を配置するステップ、及び
    (iv)前記哺乳動物がステップ(iii)で得られた前記動作可能なフードボウルアセンブリにアクセスできるようにするステップ
    を含む、方法。
  15. 前記哺乳動物が、老化した又は高齢の哺乳動物である、請求項14に記載の方法。
  16. 哺乳動物における食物嫌悪を治療及び/又は予防する方法であって、
    (i)請求項1から13のいずれか一項に記載のキットを提供するステップ、
    (ii)前記フードボウルアセンブリの前記分離モジュール内に前記第2の部分の前記嗅覚性製品を配置するステップ、
    (iii)動作可能なフードボウルアセンブリを提供するために、前記第2の給餌ボウル内に食品組成物を配置するステップ、及び
    (iv)哺乳動物がステップ(iii)で得られた前記動作可能なフードボウルアセンブリにアクセスできるようにするステップ
    を含む、方法。
  17. 疾患又は障害を患う哺乳動物における食欲不振を治療及び/又は予防する方法であって、
    (i)請求項1から13のいずれか一項に記載のキットを提供するステップ、
    (ii)前記フードボウルアセンブリの前記分離モジュール内に前記第2の部分の前記嗅覚性製品を配置するステップ、
    (iii)動作可能なフードボウルアセンブリを提供するために、第2の給餌ボウル内に食品組成物を配置するステップ、及び
    (iv)哺乳動物がステップ(iii)で得られた動作可能なフードボウルアセンブリにアクセスできるようにするステップ
    を含む、方法。
  18. 前記疾患又は障害が、肥満、食欲不振、高血圧、心疾患、慢性食物アレルギー、重度の骨関節炎、糖尿病、尿失禁、膀胱結石、慢性尿路感染症、胃腸炎、膵炎、甲状腺機能低下症、がん、心臓病、老化、免疫抑制性疾患からなる群より選択される、請求項17に記載の方法。
  19. 食品組成物の魅力を高める方法であって、
    (i)請求項1から13のいずれか一項に記載のキットを提供するステップ、
    (ii)前記フードボウルアセンブリの前記分離モジュール内に前記第2の部分の前記嗅覚性製品を配置するステップ、
    (iii)動作可能なフードボウルアセンブリを提供するために、前記食品組成物を前記第2の給餌ボウル内に配置するステップ、及び
    (iv)哺乳動物がステップ(iii)で得られた動作可能なフードボウルアセンブリにアクセスできるようにするステップ
    を含む、方法。
  20. 前記食品組成物が低嗜好性食品組成物である、請求項19に記載の方法。
  21. 哺乳動物が好む嗅覚性製品をスクリーニング及び同定する方法であって、
    (i)請求項1から13のいずれか一項に記載のキットを提供するステップ、
    (ii)前記フードボウルアセンブリに含まれる前記分離モジュール内に前記第2の部分の試験される前記嗅覚性製品を配置するステップ、
    (iii)動作可能なフードボウルアセンブリを提供するために、前記第2の給餌ボウル内に食品組成物を配置するステップ、
    (iv)哺乳動物がステップ(iii)で得られた動作可能なフードボウルアセンブリにアクセスできるようにするステップ、
    (v)試験される各嗅覚性製品についてステップ(i)から(iv)を繰り返すステップ、
    (vi)哺乳動物が第2の給餌ボウル内の食品に選好を示した嗅覚性製品を選択するステップ
    を含む、方法。
  22. 前記食品組成物が、液体、湿潤性、又は半湿潤性の食品組成物である、請求項14から21のいずれか一項に記載の方法。
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