JP2022549881A - マイコバクテリア感染症の処置のためのチアゾールカルボキサミド化合物およびその使用 - Google Patents

マイコバクテリア感染症の処置のためのチアゾールカルボキサミド化合物およびその使用 Download PDF

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Abstract

式(I)および式(II)の化合物および薬学的に許容されるその塩が本明細書で提供され、それらの置換基は、本明細書に開示される通りである。これらの化合物、およびそれらを含有する医薬組成物は、結核の処置に有用である。本明細書に開示される化合物および組成物は、抗菌薬であり、結核および他のマイコバクテリア感染症の処置に有用である。本発明はまた、前述の化合物を含有する医薬組成物、および結核などの微生物感染症を処置する方法を対象とする。TIFF2022549881000238.tif35109

Description

発明の分野
本発明は、例えば、式(I)の化合物および式(II)の化合物
Figure 2022549881000002
ならびにそれらの化合物を含む医薬組成物を対象とする。本明細書に開示される化合物および組成物は、抗菌薬であり、結核および他のマイコバクテリア感染症の処置に有用である。
本願に引用されているすべての刊行物、特許、特許出願、および他の参考文献は、あらゆる目的で、あたかもそれぞれ個々の刊行物、特許、特許出願、または他の参考文献があらゆる目的でその全体が参照により組み込まれることが具体的に個々に示されているのと同程度に、それら全体が参照により本明細書に組み込まれる。本明細書における参考文献の引用は、このような参考文献が本発明の先行技術であることを認めると解釈されるものではない。
発明の背景
Mycobacterium tuberculosis(「M.tb」)は、甚大な被害をもたらす感染性疾患である結核(「TB」)の原因病原体である。毎年、世界的に約200万人のTB患者が死亡していると推定される。薬物感受性TBの処置は、現在、40年より前に導入された4つの抗生物質、イソニアジド、リファンピシン、エタンブトール、およびピラジナミドを軸としている(Franz 2017)。結核を適切に処置できないと、M.tbの薬物耐性が世界的に引き起こされ、したがって、一部の医薬品が効かなくなってしまう。したがって、当技術分野では、TBを処置するための新しい化学実体を特定する必要がある。
Franz, Nicholas D., et al. "Design, Synthesis and Evaluation of Indole-2-Carboxamides with Pan Anti-Mycobacterial Activity." Bioorganic & Medicinal Chemistry, vol. 25, no. 14, 15 2017, pp. 3746-55. PubMed, doi:10.1016/j.bmc.2017.05.015.
発明の概要
本発明は、4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドおよび4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミド、例えば、式(I)および式(II)の化合物
Figure 2022549881000003
[式中、
は、水素、(C~C11)アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、またはシクロアルコキシであり、
は、水素、アルキル、シクロアルキル、CN、またはハロゲンであり、
NHは、
(i)(C~C)アルキル-NHもしくは(C~C)アルキル-NH、
(ii)(C~C10)シクロアルキル-NH、
(iii)-CH-(C~C)シクロアルキル-NH、
(iv)スピロ(C~C11)シクロアルキル-NH、
(v)フェニル-NH、
(vi)
Figure 2022549881000004
(ここで、mは、1または2である)、または
(vii)
Figure 2022549881000005
(ここで、mは、1、2または3であり、nは、1、2、3、または4である)
である]
または薬学的に許容されるその塩を対象とする。
本発明はまた、前述の化合物を含有する医薬組成物、および結核などの微生物感染症を処置する方法を対象とする。
発明の詳細な説明
本明細書で用いられる用語は、特定の実施形態を説明する目的のものであり、制限することを意図しないことを理解されたい。さらに、本明細書に記載されるものに同様のまたは等価な任意の方法、デバイスおよび材料を、本発明の実施または試験において使用することができるが、ここでは、ある特定の方法、デバイスおよび材料を記載する。
本発明は、結核および他のマイコバクテリア感染症を処置するための、新規なチアゾールカルボキサミド化合物、それらの調製物、および薬物としてのそれらの使用に関する。化合物は、ある特定の実施形態では、以下の一般構造を有する:
Figure 2022549881000006
本発明の一実施形態では、本発明の化合物は、他の抗TB剤と併用して、TBを処置することができる。抗TB剤には、リファンピシン、リファブチン、リファペンテン(rifapentene)、イソニアジド、エタンブトール、カナマイシン、アミカシン、カプレオマイシン、クロファジミン、サイクロセリン、パラ-アミノサリチル酸、リネゾリド、ステゾリド、ベダキリン、デラマニド、プレトマニド、モキシフロキサシン、およびレボフロキサシンが含まれるが、それらに限定されない。
定義
本明細書で使用される場合、「アルキル」という用語は、単独でまたは他の基との組合せで、1~20個の炭素原子、一実施形態では1~16個の炭素原子、別の実施形態では1~10個の炭素原子の分岐または直鎖の一価の飽和脂肪族炭化水素ラジカルを指す。
「低級アルキル」という用語は、単独でまたは他の基との組合せで、1~9個の炭素原子、一実施形態では1~6個の炭素原子、別の実施形態では1~4個の炭素原子、さらなる実施形態では4~6個の炭素原子の分岐または直鎖のアルキルラジカルを指す。この用語は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、s-ブチル、イソブチル、t-ブチル、n-ペンチル、3-メチルブチル、n-ヘキシル、2-エチルブチルなどのラジカルによってさらに例示される。
本明細書で使用される場合、「アルコキシ」という用語は、アルキル-O--を意味し、「アルコイル(alkoyl)」は、アルキル-CO--を意味する。アルコキシ置換基またはアルコキシ含有置換基は、例えば、1つまたは複数のアルキルまたはハロ基によって置換されていてよい。
本明細書で使用される場合、「シクロアルコキシ」という用語は、シクロアルキル-O--を意味する。シクロアルコキシ置換基は、例えば、1個または複数のアルキルまたはハロ基によって置換されていてよい。
本明細書で使用される場合、「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素もしくはヨウ素ラジカルを意味し、または一部の実施形態では、フッ素、塩素もしくは臭素ラジカルを意味する。
「シクロアルキル」という用語は、3~10個、一実施形態では3~6個の炭素原子の一価の単環式または多環式炭素環ラジカルを指す。この用語はさらに、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ノルボルニル、アダマンチル、インダニルなどラジカルによってさらに例示される。一実施形態では、「シクロアルキル」部分は、1個、2個、3個または4個の置換基により必要に応じて置換されていてよい。各置換基は、独立に、具体的に示されない限り、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、アリール、ヘテロアリールまたは酸素であり得る。シクロアルキル部分の例として、必要に応じて置換されているシクロプロピル、必要に応じて置換されているシクロブチル、必要に応じて置換されているシクロペンチル、必要に応じて置換されているシクロペンテニル、必要に応じて置換されているシクロヘキシル、必要に応じて置換されているシクロヘキシレン、必要に応じて置換されているシクロヘプチルなど、または本明細書に具体的に例示されているものが挙げられるが、それらに限定されない。
「スピロシクロアルキル」という用語は、共通の炭素原子を介して連結されている2つの非芳香族の炭素環式環を指す。別段特定されない限り、個々の炭素環式環は、一般に3~6員の環であり、または結合した環は、一般に8~11員の二環式環系である。例えば、スピロ-(C~C11)シクロアルキル基には、スピロ[2.5]オクタン-6-イル、スピロ[3.5]ノナン-7-イル、スピロ[4.5]デカン-8-イル、およびスピロ[5.5]ウンデカン-3-イルなどの基が含まれる。一実施形態では、スピロシクロアルキル基は、スピロ[2.5]オクタン-6-イルである。
「アリール」という用語は、少なくとも1つの芳香環を有する6~12個の炭素原子の芳香族の単環式または多環式炭素環ラジカルを指す。このような基の例として、フェニル、ナフチル、1,2,3,4-テトラヒドロナフチル、1,2-ジヒドロナフチル、インダニル、1H-インデニルなどが挙げられるが、それらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「アラ-アルキル」は、少なくとも1個のアリール基で置換されているアルキル基を指す。同様に、本明細書で使用される場合、「ヘテロアラ-アルキル」基は、少なくとも1個のヘテロアリール基で置換されているアルキル基を指す。
アルキル、低級アルキル、アリール、およびスピロシクロアルキル基は、置換または非置換であってよい。さらに、アラ-アルキルおよびヘテロアラ-アルキル基は、アリールまたはヘテロアリール基に加えて、置換基で置換されていてもよい。置換されている場合、一般に、例えば1~4個の置換基が存在する。これらの置換基は、必要に応じて、それらが連結しているアルキル、低級アルキルまたはアリール基と共に環を形成することができる。置換基には、例えば、炭素含有基、例えばアルキル、アリール、アリールアルキル(例えば、置換および非置換フェニル、置換および非置換ベンジル);ハロゲン原子およびハロゲン含有基、例えばハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル);酸素含有基、例えばアルコール(例えば、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、アリール(ヒドロキシル)アルキル)、エーテル(例えば、アルコキシ、アリールオキシ、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、他の実施形態では、例えば、メトキシおよびエトキシ)、アルデヒド(例えば、カルボキシアルデヒド)、ケトン(例えば、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールカルボニルアルキル(arycarbonylalkyl))、酸(例えば、カルボキシ、カルボキシアルキル)、酸誘導体、例えばエステル(例えば、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルカルボニルオキシアルキル)、アミド(例えば、アミノカルボニル、モノ-またはジ-アルキルアミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、モノ-またはジ-アルキルアミノカルボニルアルキル、アリールアミノカルボニル)、カルバメート(例えば、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、モノ-またはジ-アルキルアミノカルボニルオキシ、アリールアミノカルボニルオキシ(arylminocarbonloxy))および尿素(例えば、モノ-またはジ-アルキルアミノカルボニルアミノまたはアリールアミノカルボニルアミノ);窒素含有基、例えばアミン(例えば、アミノ、モノ-またはジ-アルキルアミノ、アミノアルキル、モノ-またはジ-アルキルアミノアルキル)、アジド、ニトリル(例えば、シアノ、シアノアルキル)、ニトロ;硫黄含有基、例えばチオール、チオエーテル、スルホキシドおよびスルホン(例えば、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、アリールチオ、アリールスルフィニル(arysulfinyl)、アリールスルホニル(arysulfonyl)、アリールチオアルキル(arythioalkyl)、アリールスルフィニルアルキル、アリールスルホニルアルキル);ならびに1つまたは複数のヘテロ原子を含有する複素環式基(例えばチエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、テトラヒドロフラニル、ピラニル、ピロニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピペリジル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、モルホリニル、チアナフチル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、インドリル、オキシインドリル、イソインドリル、インダゾリル、インドリニル、7-アザインドリル、ベンゾピラニル、クマリニル、イソクマリニル、キノリニル、イソキノリニル、ナフトリジニル(naphthridinyl)、シンノリニル、キナゾリニル、ピリドピリジル、ベンゾオキサジニル、キノキサリニル、クロメニル、クロマニル、イソクロマニル、フタラジニルおよびカルボリニル)が含まれ得る。
本明細書で提供される開示から容易に理解され得る通り、一般的な基に該当する基への任意の言及は、同様に置換されていても置換されていなくてもよい。例えば、フェニル基は、アリール基と同様に置換されていてよい。「ヘテロアリール」という用語は、N、O、およびSから選択される1つ、2つ、または3つの環ヘテロ原子を含有し、残りの環原子がCである少なくとも1つの芳香環を有する、5~12個の原子の芳香族の単環式または多環式ラジカルを指す。このような基の例として、ピリジニル、ピラジニル、ピリダジニル、1,2,3-トリアジニル、1,2,4-トリアジニル、オキサゾリル、チアゾリルなどが挙げられるが、それらに限定されない。
前述のヘテロアリール基は、1個、2個、または3個の置換基で独立に置換されていてよい。置換基には、例えば、炭素含有基、例えばアルキル、アリール、アリールアルキル(例えば、置換および非置換フェニル、置換および非置換ベンジル);ハロゲン原子およびハロゲン含有基、例えばハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル);酸素含有基、例えばアルコール(例えば、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、アリール(ヒドロキシル)アルキル)、エーテル(例えば、アルコキシ、アリールオキシ、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル)、アルデヒド(例えば、カルボキシアルデヒド)、ケトン(例えば、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールカルボニルアルキル(arycarbonylalkyl))、酸(例えば、カルボキシ、カルボキシアルキル)、酸誘導体、例えばエステル(例えば、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルカルボニルオキシアルキル)、アミド(例えば、アミノカルボニル、モノ-またはジ-アルキルアミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、モノ-またはジ-アルキルアミノカルボニルアルキル、アリールアミノカルボニル)、カルバメート(例えば、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、モノ-またはジ-アルキルアミノカルボニルオキシ、アリールアミノカルボニルオキシ(arylminocarbonloxy))および尿素(例えば、モノ-またはジ-アルキルアミノカルボニルアミノまたはアリールアミノカルボニルアミノ);窒素含有基、例えばアミン(例えば、アミノ、モノ-またはジ-アルキルアミノ、アミノアルキル、モノ-またはジ-アルキルアミノアルキル)、アジド、ニトリル(例えば、シアノ、シアノアルキル)、ニトロ;硫黄含有基、例えばチオール、チオエーテル、スルホキシドおよびスルホン(例えば、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、アリールチオ、アリールスルフィニル(arysulfinyl)、アリールスルホニル(arysulfonyl)、アリールチオアルキル(arythioalkyl)、アリールスルフィニルアルキル、アリールスルホニルアルキル);ならびに1個または複数のヘテロ原子を含有する複素環式基(例えばチエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、テトラヒドロフラニル、ピラニル、ピロニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピペリジル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、モルホリニル、チアナフチル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、インドリル、オキシインドリル、イソインドリル、インダゾリル、インドリニル、7-アザインドリル、ベンゾピラニル、クマリニル、イソクマリニル、キノリニル、イソキノリニル、ナフトリジニル、シンノリニル、キナゾリニル、ピリドピリジル、ベンゾオキサジニル、キノキサリニル、クロメニル、クロマニル、イソクロマニル、フタラジニル、ベンゾチアゾイルおよびカルボリニル)が含まれ得る。
一部の場合、ある用語には「(C~C)」が先行する。本明細書で提供される開示から容易に理解され得る通り、これは、その用語と関連する炭素原子の数を定義する。例えば、(C~C)アルキルは、分岐または直鎖の一価の飽和脂肪族炭化水素ラジカルが1~6個の炭素原子を有するアルキルを意味する。本明細書で提供される開示から容易に理解され得る通り、すべての置換の定義は、これらの構造に等しく適用される。例えば、(C~C)アルキルは、アルキルが置換されるのと同様に置換されていてよい。
本明細書に開示される任意の範囲によって、その範囲内のすべての整数単位の量が、本発明の一部として具体的に開示されることを意味する。したがって、例えば、1~12単位は、1単位、2単位、3単位、・・・12単位が、本発明の実施形態として含まれることを意味する。
本明細書で使用される場合、多剤耐性結核(MDR-TB)は、イソニアジドおよびリファンピンに対する耐性を有しており、他の薬物に対する耐性を有するまたは有していない、TBの一形態である。本明細書で使用される場合、プレ超多剤耐性(pre-extensively drug resistant)(Pre-XDR-TB)は、イソニアジドおよびリファンピン、ならびにフルオロキノロンまたは注射可能な薬物のいずれか(両方ではない)に対して耐性を有する、TBの一形態である。本明細書で使用される場合、超多剤耐性結核(extensively drug resistant tuberculosis)(XDR-TB)は、イソニアジド、リファンピン、フルオロキノロンおよび少なくとも1つの注射可能な薬物(例えば、ストレプトマイシン、アミカシン、カナマイシン、カプレオマイシン)に対して耐性を有する、TBの一形態である。
本発明の化合物は、1つまたは複数の不斉炭素原子を有することができ、光学的に純粋なエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、例えばラセミ体、光学的に純粋なジアステレオ異性体、ジアステレオ異性体の混合物、ジアステレオマーラセミ体またはジアステレオマーラセミ体の混合物などの形態で存在することができる。光学的に活性な形態は、例えば、ラセミ体の分割によって、不斉合成または不斉クロマトグラフィー(キラル吸着剤または溶離液を用いるクロマトグラフィー)によって得ることができる。本発明は、これらの形態のすべてを包含する。
一実施形態では、本発明はまた、本発明の化合物と少なくとも1つの他の治療剤の併用治療を提供する。対象を処置するための治療において同時に、別々に、または逐次的に使用するために、その他の薬剤を調製することができる。
本発明の方法の実施において、有効量の本発明の化合物のいずれか1つまたは本発明の化合物のいずれかの組合せは、当技術分野で公知の通常の許容される方法のいずれかを介して、単独でまたは組合せのいずれかで投与される。したがって、化合物または組成物は、例えば、眼内投与、経口(例えば、頬側口腔)投与、舌下投与、非経口(例えば、筋肉内、静脈内、または皮下)投与、直腸内(例えば、坐剤または洗浄剤によって)投与、経皮(例えば、皮膚エレクトロポレーション)投与され得るか、または吸入(例えば、エアロゾルによって)によって、そして固体、液体または気体の投与形態(錠剤および懸濁剤を含む)で投与され得る。投与は、適宜、単回単位お剤形で連続治療により、または単回投与治療で実施され得る。治療組成物はまた、パモ酸などの親油性の塩と合わされた油状エマルションもしくは分散液の形態であってよく、または皮下もしくは筋肉内投与のための生分解性の徐放組成物の形態であってよい。
本発明の組成物の調製に有用な医薬担体は、固体、液体または気体であってよい。したがって、組成物は、錠剤、丸剤、カプセル剤、坐剤、散剤、腸溶コーティング製剤または他の保護製剤(例えば、イオン交換樹脂に結合しているか、または脂質-タンパク質小胞に封入されている)、徐放製剤、溶液剤、懸濁液剤、エリキシル剤、エアロゾル剤などの形態をとることができる。担体は、石油、動物、植物または合成起源の油、例えば、ピーナッツ油、大豆油、鉱油、ゴマ油などを含めた様々な油から選択することができる。水、生理食塩水、デキストロース水溶液、およびグリコールは、特に(血液と等張である場合)注射可能な溶液のための代表的な液体担体である。例えば、静脈内投与のための製剤は、固体活性成分(複数可)を水に溶解させて水溶液を生成し、その溶液を滅菌することによって調製される、活性成分(複数可)の滅菌水溶液剤を含む。適切な医薬添加剤には、デンプン、セルロース、タルク、グルコース、ラクトース、タルク、ゼラチン、麦芽、コメ、小麦粉、チョーク、シリカ、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、グリセロールモノステアレート、塩化ナトリウム、乾燥脱脂粉乳、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノールなどが含まれる。組成物には、従来の医薬添加物質、例えば防腐剤、安定化剤、湿潤剤または乳化剤、浸透圧を調整するための塩、緩衝液などを添加することができる。適切な医薬担体およびそれらの製剤は、E. W. MartinによるRemington's Pharmaceutical Sciencesに記載されている。いずれにしても、このような組成物は、レシピエントに適切に投与するのに適した剤形を調製するために、有効量の活性化合物を適切な担体と一緒に含有する。
本発明の化合物の用量は、例えば、投与方式、対象の年齢および体重、ならびに処置を受ける対象の状態などのいくつかの要因に応じて決まり、最終的には、担当医または獣医によって決定される。担当医または獣医によって決定される活性化合物のこのような量は、本明細書および特許請求の範囲において「治療有効量」と呼ばれる。例えば、本発明の化合物の用量は、典型的に、1日当たり約1~約1000mgの範囲である。一実施形態では、治療有効量は、1日当たり約10mg~約500mgの量である。
本発明の化合物を、官能基で誘導体化して、インビボで親化合物に戻るように変換することができる誘導体を提供できることを理解されよう。インビボで一般式IおよびIIの親化合物を生成することができる、生理的に許容される代謝的に不安定な誘導体も、本発明の範囲に含まれる。
本発明の化合物は、商業的に利用可能な出発材料を用いて出発し、当業者に公知の一般的な合成技術および手順を利用して調製することができる。化学物質は、例えば、Aldrich、Argonaut Technologies、VWRおよびLancasterなどの会社から購入することができる。クロマトグラフィー用品および装置は、例えば、AnaLogix,Inc、Burlington、Wis.;Biotage AB、Charlottesville、Va.;Analytical Sales and Services,Inc.、Pompton Plains、N.J.;Teledyne Isco、Lincoln、Nebr.;VWR International、Bridgeport、N.J.;Varian Inc.、Palo Alto、Calif.、およびMultigram II Mettler Toledo Instrument、Newark、Del.などの会社から購入することができる。Biotage、ISCOおよびAnalogixカラムは、標準クロマトグラフィーで使用されるプレパック済みシリカゲルカラムである。
一部の実施形態では、化合物は、以下の構造
Figure 2022549881000007
Figure 2022549881000008
の1つを有するか、または薬学的に許容されるその塩であり、RおよびRは、以下の段落に定義される通りである。
一部の実施形態では、化合物は、以下の構造
Figure 2022549881000009
の1つを有するか、または薬学的に許容されるその塩であり、RおよびRは、以下の段落に定義される通りである。
一部の実施形態では、Rは、シクロアルキル-またはシクロアルキル-アルキル-基で置換されているアルコキシ基、例えば、
Figure 2022549881000010
であってよいが、それらに限定されない。
一部の実施形態では、化合物は、
Figure 2022549881000011
の構造を有し得るか、または薬学的に許容されるその塩であり得、RおよびRは、以下の段落に定義される通りである。
一実施形態では、化合物は、MPL-020、MPL-025、MPL-293、MPL-308、MPL-309、MPL-357、MPL-357A、MPL-358、MPL-359、MPL-369、MPL-371、MPL-373、MPL-393、MPL-394、MPL-395、MPL-395A、MPL-403、MPL-404、MPL-426、MPL-427、MPL-431、MPL-458、MPL-459、MPL-472、MPL-474、MPL-475、およびMPL-478からなる群から選択されるか、または薬学的に許容されるその塩である。
一部の実施形態では、RNHは、
Figure 2022549881000012
であり、mは、1~3であり、nは、1~4である。別の実施形態では、mは、1であり、nは、1である。別の実施形態では、mは、1であり、nは、2である。別の実施形態では、mは、1であり、nは、3である。別の実施形態では、mは、1であり、nは、4である。別の実施形態では、mは、2であり、nは、1である。別の実施形態では、mは、2であり、nは、2である。別の実施形態では、mは、2であり、nは、3である。別の実施形態では、mは、2であり、nは、4である。別の実施形態では、mは、3であり、nは、1である。別の実施形態では、mは、3であり、nは、2である。別の実施形態では、mは、3であり、nは、3である。別の実施形態では、mは、3であり、nは、4である。mがnに等しくない場合、アミンおよび得られたアミドには立体中心が存在する。生成物は混合物であってよく、またはアミドの個々の立体異性体が分割されていてよいが、絶対立体化学帰属は行われない。このような場合の下で、接尾語AまたはBなしの数(MPL-xxx)は、ラセミ混合物を意味し、接尾語AおよびB(例えば、MPL-xxxAおよびMPL-xxxB)は、分割されたエナンチオマーを示すことを意味するが、絶対配置は各エナンチオマーに帰属されない。立体異性体の分離は、キラルカラムを備えた超流体(Super Fluid)クロマトグラフィー(SFC)の使用によって、最も有効に達成される。
本発明の代表的な化合物の合成
本発明の化合物は、一般法AおよびBを示す以下の2つのスキームに従って調製することができる。
スキーム1
Figure 2022549881000013
スキーム2
Figure 2022549881000014
本開示を、以下の実施例によってさらに例示するが、それらの実施例は、本開示の範囲または趣旨を、本明細書に記載される具体的な手順に限定すると解釈されるべきではない。実施例は、ある特定の実施形態を例示するために提供され、それによって本開示の範囲を制限することを意図されないことを理解されたい。さらに、本開示の趣旨および/または添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、当業者に示唆され得る他の様々な実施形態、改変形態、およびその均等物を行使しなければならない場合があることを理解されたい。
使用した略語:ABPR、自動背圧調節器;ACN、アセトニトリル;aq.、水溶液;CDI、1,1’-カルボニルジイミダゾール;DCM、ジクロロメタン;DEA、ジエチルアミン;DMF、ジメチルホルムアミド;DMSO、ジメチルスルホキシド;EtOAc、酢酸エチル;EDCI、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド;ESI、エレクトロスプレーイオン化;eq、当量;FA、ギ酸;HOBt、1-ヒドロキシベンゾニトリル;NBS、N-ブロモスクシンイミド;HPLC、高速液体クロマトグラフィー;LAH、水酸化アルミニウムリチウム;LCMSまたはLC-MS、液体クロマトグラフィー-質量分析;min、分;m/z、質量電荷比;nd、データなし;nm、ナノメートル;NMR、核磁気共鳴;H NMR、プロトンNMR;Pd(dppf)Cl、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II);Pd(dpa)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0);prep-HPLC、分取HPLC;prep-TLC、分取TLC;psi、重量ポンド毎平方インチ;sat.、飽和;SFC、超臨界流体クロマトグラフィー;TEA、トリエチルアミン;THF、テトラヒドロフラン:TLC、薄層クロマトグラフィー;ul、マイクロリットル;umol、マイクロモル;XantPhos、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン;XPhos、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル;δ、化学シフト(ppm)。
反応を、TLCまたはLCMSによってモニタリングし、化合物を、LCMSおよび/またはNMRによって特徴付けた。Shimadzu LC20-MS2010またはLC20-MS2020を、LC/MS分析のために使用した。Varian 400MHz、Varian 500MHzまたはBruker 500MHzを、NMR測定のために使用した。
分取HPLC精製のための一般条件:機器:Gilson GX281;流量:25mL/分;検出器:UV220およびUV254
「[水(X)-Y];B%:J%~K%、L分」は、移動相A:水中X;B:Y;L分にわたって勾配J%~K%Bを表す。例えば、「[水(0.225%FA)-ACN];B%:36%~66%、11分」は、移動相:A:水中0.025%ギ酸、B:アセトニトリル;勾配:11分にわたって36%~66%Bを意味する。
(実施例1)
MPL-020
スキーム
Figure 2022549881000015
ステップ1. エチル(Z)-2-アジド-3-(2-メチルチアゾール-5-イル)プロパ-2-エノエートの合成
Figure 2022549881000016
撹拌したNa(723.15mg、31.46mmol、745.52μL、4当量)の無水EtOH(46mL)溶液に、0℃で2-メチルチアゾール-5-カルバルデヒド(1g、7.86mmol、1当量)およびエチル2-アジドアセテート(4.06g、31.46mmol、4.41mL、4当量)のEtOH(50mL)溶液を滴下添加した。反応液を、0℃で2時間撹拌した。TLCによって、反応が終了したことが示された。反応混合物を塩化アンモニウムの飽和溶液(30mL)に注ぎ、EtOAc(40mL×3)で抽出した。有機層を、水で1回洗浄し、硫酸ナトリウム無水物で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル/EtOAc=20/1~3/1)。化合物であるエチル(Z)-2-アジド-3-(2-メチルチアゾール-5-イル)プロパ-2-エノエート(780mg、3.11mmol、収率39.55%、純度95%)を、黄色の固体として得た。
ステップ2. エチル2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000017
エチル(Z)-2-アジド-3-(2-メチルチアゾール-5-イル)プロパ-2-エノエート(780mg、3.27mmol、1当量)のキシレン(4mL)溶液を、1時間にわたって150℃に加温した。LCMS(液体クロマトグラフィー-質量分析)によって、所望の生成物が検出されたことが示された。ある量の沈殿物が溶液中で形成され、次に、懸濁溶液を濾過し、濾過ケーキを石油エーテルで洗浄して、黄色の固体を得た。化合物であるエチル2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(550mg、2.49mmol、収率75.91%、純度95%)を、黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z211.0[M+H]
ステップ3. 2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸の合成
Figure 2022549881000018
エチル2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(700mg、3.33mmol、1当量)のEtOH(20mL)溶液に、NaOH(2M、10mL、6.01当量)を添加し、混合物を70℃で12時間撹拌した。LCMSによって、出発材料が消費され、所望の生成物が検出されたことが示された。混合物を減圧下で濃縮して残留物を得、次に水(10mL)で希釈し、HCl(2M)でpH=5へと酸性化した。混合物を濾過し、濾過ケーキを石油エーテル10mL×3で洗浄し、減圧下で乾燥させて、2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(500mg、2.67mmol、収率80.32%、純度97.447%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z183.0[M+H]
ステップ4. N-(4,4-ジメチルシクロヘキシル)-2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000019
ステップ4.1 2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(400mg、2.20mmol、1当量)のDMF(8mL)溶液に、CDI(391.58mg、2.41mmol、1.1当量)を添加した。次に、得られた溶液を、30℃で1時間撹拌した。
ステップ4.2 イミダゾール-1-イル-(2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-イル)メタノン(509mg、2.19mmol、1当量)のDMF(最終ステップの反応溶液1mL)溶液に、4,4-ジメチルシクロヘキサンアミン(278.82mg、2.19mmol、1当量)のDMF(2mL)溶液を滴下添加した。得られた材料を、30℃で30分間撹拌した。LCMSによって、出発材料が消費されたことが示された。混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、LiCl(3% 50mL×2)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル/EtOAc=20/1~1/1)。化合物であるN-(4,4-ジメチルシクロヘキシル)-2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(358.8mg、1.22mmol、収率55.62%、純度99%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z292.1[M+H]1H NMR (500MHz, CHLOROFORM-d) δ = 9.81 (br s, 1H), 6.65 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.77 (br d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.00 - 3.83 (m, 1H), 2.87 - 2.75 (m, 3H), 1.88 (td, J = 3.5, 8.6 Hz, 2H), 1.50 - 1.32 (m, 6H), 0.94 (s, 6H).
(実施例2)
MPL-021
スキーム
Figure 2022549881000020
ステップ1. 4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボニルクロリドの合成
Figure 2022549881000021
(COCl)(2.90g、22.85mmol、2mL、38.42当量)のDCM(1mL)溶液に、DMF(2.17mg、29.73μmol、2.29μL、0.05当量)および4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(100mg、594.63μmol、1当量)(DCM1mLで希釈した)を添加した。混合物を、25℃で1.5時間撹拌した。LCMS(MeOH0.5mL)によって、出発材料1が消費され、所望の(desire)生成物が形成されたことが示された。混合物を、減圧(reduce)下で直接濃縮して、残留物を得た。残留物を、任意の精製なしに次のステップで直接使用した。化合物である4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボニルクロリド(100mg、428.68μmol、収率72.09%、純度80%)を、白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z182.9[M+H]
ステップ2. N-(4,4-ジメチルシクロヘキシル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000022
4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボニルクロリド(100mg、535.85μmol、1当量)のDCM(4mL)溶液に、TEA(108.45mg、1.07mmol、149.17μL、2当量)および4,4-ジメチルシクロヘキサンアミン(102.26mg、803.78μmol、1.5当量)を添加した。混合物を、25℃で4時間撹拌した。LCMSによって、出発材料2が消費され、所望の生成物が形成されたことが示された。混合物を、減圧下で直接濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル:EtOAc=10:1~3:1)。化合物であるN-(4,4-ジメチルシクロヘキシル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(35mg、122.77μmol、収率22.91%、純度97.3%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z278.1[M+H]1H NMR (400MHz, CHLOROFORM-d) δ = 9.97 (br s, 1H), 8.67 (s, 1H), 6.75 (d, J=1.8 Hz, 1H), 5.85 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 4.07 - 3.83 (m, 1H), 1.95 - 1.84(m, 2H), 1.52 - 1.21 (m, 8H), 0.95 (s, 6H).
(実施例3)
MPL-025
2-メチル-N-[(1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルノルピナン-3-イル]-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000023
ステップ1. 2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボニルクロリドの合成
Figure 2022549881000024
2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(80mg、439.08umol、1当量)のDCM(3mL)溶液に、二塩化オキサリル(4.35g、34.27mmol、3mL、78.05当量)およびDMF(962.82ug、13.17umol、1.01uL、0.03当量)を添加し、混合物をN下で30℃において12時間撹拌した(stireed)。LCMSによって、10%の反応物5が残存し、所望のMSを有する1つの主要なピークが検出されたことが示された。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得た。生成物である2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボニルクロリド(88mg、438.59umol、収率99.89%)を、褐色の固体として得、精製なしに次のステップのために直接使用した。
LCMS(ESI)m/z197.0[M-Cl+OMe]
ステップ2. 2-メチル-N-[(1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルノルピナン-3-イル]-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000025
2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボニルクロリド(88mg、438.59μmol、1当量)のDCM(3mL)溶液に、(1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルノルピナン-3-アミン(168.05mg、1.10mmol、2.5当量)およびTEA(110.95mg、1.10mmol、152.61uL、2.5当量)を添加し、混合物を、N下で25℃において0.5時間撹拌した。TLCおよびLC-MSによって、出発材料1が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主要なピークが検出されたことが示された。反応混合物をDCM(40mL)の溶媒で希釈し、ブライン(20mL×2)で洗浄し、次に有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル:EtOAc=1:0~5:1)および分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4um;移動相:[水(0.225%FA)-ACN];B%:28%~58%、11分)によって精製した。生成物である2-メチル-N-[(1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルノルピナン-3-イル]-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(10.1mg、31.45μmol、収率7.17%、純度98.840%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z318.2[M+H]1H NMR (400MHz, CDCl3) δ = 9.73 (br s, 1H), 6.68 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 5.79 (br d, J = 8.6 Hz, 1H), 4.48 (br t, J = 8.0 Hz, 1H), 2.80 (s, 3H), 2.75 - 2.66 (m, 1H), 2.52 - 2.42 (m, 1H), 2.02 (s, 1H), 1.94 - 1.85 (m, 2H), 1.69 - 1.63 (m, 1H), 1.26 (s, 3H), 1.18 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 1.10 (s, 3H), 0.93 (d, J = 9.9 Hz, 1H).
(実施例4)
MPL-026
スキーム
Figure 2022549881000026
ステップ1. 4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボニルクロリドの合成
Figure 2022549881000027
(COCl)(2.90g、22.85mmol、2mL、38.42当量)のDCM(1mL)溶液に、DMF(2.17mg、29.73μmol、2.29μL、0.05当量)および4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(100mg、594.63μmol、1当量)(DCM1mLで希釈した)を添加した。混合物を、25℃で1.5時間撹拌した。LCMS(MeOH0.5mL)によって、出発材料1が消費され、所望の生成物が形成されたことが示された。混合物を、減圧下で直接濃縮して、残留物を得た。残留物を、任意の精製なしに次のステップで直接使用した。化合物である4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボニルクロリド(100mg、428.68μmol、収率72.09%、純度80%)を、白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z182.9[M+H]
ステップ2. N-[(1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルノルピナン-3-イル]-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000028
4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボニルクロリド(100mg、535.85μmol、1当量)のDCM(4mL)溶液に、TEA(108.45mg、1.07mmol、149.17μL、2当量)および(1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルノルピナン-3-アミン(123.19mg、803.78μmol、1.5当量)を添加した。混合物を、25℃で4時間撹拌した。LCMSによって、出発材料2が消費され、所望の生成物が形成されたことが示された。混合物を、減圧下で直接濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル:EtOAc=10:1~3:1)。化合物であるN-[(1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルノルピナン-3-イル]-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(55mg、181.27μmol、収率33.83%、純度100%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z304.1[M+H]1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ = 8.81 (s, 1H), 7.16 (s, 1H), 4.61 (s, 1H), 4.53 - 4.45 (m, 1H), 2.65 - 2.54 (m, 1H), 2.52 - 2.41 (m, 1H), 2.12 - 2.03 (m,1H), 2.02 - 1.95 (m, 1H), 2.02 - 1.95 (m, 1H), 1.87 (br t, J = 5.7 Hz, 1H), 1.72 (ddd, J = 2.0, 6.7, 13.7 Hz, 1H), 1.28 (s, 3H), 1.16 - 1.10 (m, 6H).
(実施例5)
MPL-042
N-シクロオクチル-2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000029
2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボニルクロリド(88mg、438.59μmol、1当量)のDCM(3mL)溶液に、シクロオクタアミン(167.40mg、1.32mmol、3当量)およびTEA(133.14mg、1.32mmol、183.14μL、3当量)を添加し、混合物を、N下で25℃において0.5時間撹拌した。TLCおよびLC-MSによって、出発材料1が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主要なピークが検出されたことが示された。反応混合物をDCM(40mL)の溶媒で希釈し、ブライン(20mL×2)で洗浄した。次に、有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル:EtOAc=1:0~3:1)および分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4um;移動相:[水(0.225%FA)-ACN];B%:43%~65%、11分)によって精製した。生成物であるN-シクロオクチル-2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(10mg、34.02μmol、収率7.76%、純度99.127%)を、褐色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z292.2[M+H]1H NMR (400MHz, CDCl3) δ = 9.62 (br s, 1H), 6.64 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 5.83 (br d, J = 7.3 Hz, 1H), 4.20 (br s, 1H), 2.79 (s, 3H), 1.99 - 1.90 (m, 2H), 1.75 - 1.60 (m, 12H).
(実施例6)
MPL-090
スキーム
Figure 2022549881000030
ステップ1. (Z)-エチル2-アジド-3-(2-メチルチアゾール-4-イル)アクリレートの合成
Figure 2022549881000031
Na(451.98mg、19.66mmol、465.95μL、5当量)をEtOH(20mL)に添加し、Naが溶解するまで混合物を1時間撹拌した。次に、EtOH(20mL)中のエチル2-アジドアセテート(2.03g、15.73mmol、2.21mL、4当量)および2-メチルチアゾール-4-カルバルデヒド(0.5g、3.93mmol、1当量)を0℃で添加し、混合物を、N下で0℃において2時間撹拌した。TLCおよびLCMSによって、反応の完了が示された。混合物を、飽和NHCl(40mL)に添加し、EtOAc(50mL)によって抽出し、有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧によって濃縮した。粗製生成物であるエチル(Z)-2-アジド-3-(2-メチルチアゾール-4-イル)プロパ-2-エノエート(0.9g、粗製)を、黄色の半油状物(semi-oil)として得た。LCMS(ESI)、m/z224.8[M-N]
ステップ2. エチル2-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000032
キシレン(6mL)中エチル(Z)-2-アジド-3-(2-メチルチアゾール-4-イル)プロパ-2-エノエート(0.9g、3.78mmol、1当量)の混合物を、150℃で1時間撹拌した。LCMSによって、反応の完了が示された。混合物をシリカゲルカラム(石油:EtOAc=100:1~3:1)に直接移して、生成物を得た。エチル2-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキシレート(180mg、847.55μmol、収率22.44%、純度99%)を、白色の固体として得た。
ステップ3. 2-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボン酸の合成
Figure 2022549881000033
エチル2-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキシレート(180mg、856.11μmol、1当量)のEtOH(4mL)溶液に、NaOH(2M、9.00mL、21.03当量)を添加し、混合物を80℃で20時間撹拌した。LCMSによって、反応の完了が示された。混合物を減圧下で濃縮して残留物を得、次に水(2mL)で希釈し、HCl(2M)でpH=6へと酸性化した。混合物を濾過し、濾過ケーキをHO10mLで洗浄し、減圧下で乾燥させて、生成物を得た。粗製生成物である2-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボン酸(100mg、521.41μmol、収率60.90%、純度95%)を、赤色の固体として得た。
ステップ4. 2-メチル-N-((1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000034
2-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボン酸(40mg、219.54μmol、1当量)のDMF(1mL)溶液に、CDI(53.40mg、329.31μmol、1.5当量)を添加し、混合物を30℃で1時間撹拌した。次に(1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルノルピナン-3-アミン(50.47mg、329.31μmol、1.5当量)を添加し、混合物を、N下で30℃において12時間撹拌した。LCMSによって、反応の完了が示された。EtOAc(5mL)を添加し、混合物をLiCl(15%、5mL×3)によって洗浄し、有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧によって濃縮した。残留物を分取HPLC(HCOH)(カラム:Boston Green ODS 150*30 5u;移動相:[水(0.225%FA)-ACN];B%:38%~68%、10分)で精製して、生成物を得た。2-メチル-N-[(1S,2S,3S、5R)-2,6,6-トリメチルノルピナン-3-イル]-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミド(30mg、94.50μmol、収率43.05%、純度100%)を、白色の固体として得た。LCMS(ESI)、m/z317.9[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 11.85 (s, 1H), 8.04 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.41 - 4.28 (m, 1H), 2.68 (s, 3H), 2.42 (br dd, J = 10.1, 12.2Hz, 2H), 2.10 - 2.00 (m, 1H), 1.98 - 1.92 (m, 1H), 1.81 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 1.68 (ddd, J = 2.1, 6.6, 13.7 Hz, 1H), 1.24 (s, 3H), 1.21 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 1.09 - 1.03(m, 6H).
(実施例7)
MPL-091
ステップ1. N-シクロオクチル-2-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000035
2-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボン酸(60mg、329.31μmol、1当量)のDMF(1mL)溶液に、CDI(80.10mg、493.96μmol、1.5当量)を添加し、混合物を30℃で1時間撹拌した。次に、シクロオクタンアミン(62.85mg、493.96μmol、1.5当量)を添加し、混合物を、N下で30℃において12時間撹拌した。LCMSによって、反応の完了が示された。混合物を濾過し、固体をDMF(2mL)によって洗浄し、続いて水(5mL)によって洗浄した。次に、それを減圧下で濃縮して、N-シクロオクチル-2-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミド(60mg、205.89μmol、収率62.52%、純度100%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)、m/z292.1[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 11.81 (br s, 1H), 7.94 (br d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.16 (s, 1H), 4.06 - 3.94 (m, 1H), 2.67 (s, 3H), 1.84 - 1.44 (m, 14H).
(実施例8)
MPL-142
N-シクロオクチル-2-シクロプロピル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000036
2-シクロプロピル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(180mg、172.88μmol、1当量)のDMF(2mL)溶液に、CDI(84.10mg、518.64μmol、3当量)を添加した。化合物1は、文献(CAS1379300-94-3)に記載されている。混合物を、30℃で0.5時間撹拌した。次に、シクロオクタンアミン(32.99mg、259.32μmol、1.5当量)を添加し、混合物を同じ温度でさらに12時間撹拌した。LCMSによって、反応の完了が示された。混合物を、水(10mL)に滴下添加し、10分間撹拌し、濾過し、濾過ケーキを減圧下で乾燥させて、粗製生成物を得た。残留物を分取HPLCによって精製した(カラム:YMC-Actus Triart C18 150*30mm*5um;移動相:[水(0.225%FA)-ACN];B%:46%~76%、11分)。生成物であるN-シクロオクチル-2-シクロプロピル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(9.7mg、30.56μmol、収率17.67%、純度100%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z318.1[M+H]1H NMR (400MHz, DMSO-δ6) δ = 12.10 (s, 1H), 7.86 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.03 (d, J=1.5 Hz, 1H), 3.99 (br d, J=4.4 Hz, 1H), 2.40 - 2.33 (m, 1H), 1.75 - 1.47 (m, 14H), 1.16 - 1.10 (m, 2H), 1.02 - 0.96 (m, 2H).
(実施例9)
MPL-144
2-シクロプロピル-N-((1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000037
2-シクロプロピル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(180mg、172.88μmol、1当量)のDMF(2mL)溶液に、CDI(84.10mg、518.64μmol、3当量)を添加した。混合物を、30℃で0.5時間撹拌し、次に(1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルノルピナン-3-アミン(79.49mg、518.64μmol、3当量)を添加し、混合物を同じ温度でさらに23.5時間撹拌した。LCMSによって、反応の完了が示された。混合物を、水(15mL)に滴下添加し、10分間撹拌し、濾過し、濾過ケーキを減圧下で乾燥させて、粗製生成物を得た。残留物を分取HPLCによって精製した(カラム:YMC-Actus Triart C18 150*30mm*5um;移動相:[水(0.225%FA)-ACN];B%:58%~85%、11分)。生成物である2-シクロプロピル-N-[(1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルノルピナン-3-イル]-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミド(12.2mg、34.56μmol、収率19.99%、純度97.289%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z344.2[M+H]1H NMR (400MHz, DMSO-δ6) δ = 12.11 (s, 1H), 7.97 (br d, J=8.6 Hz, 1H), 7.05 (d, J=1.7 Hz, 1H), 4.32 (br t, J=7.7 Hz, 1H), 2.44 - 2.33 (m, 3H), 2.02 (br t, J=7.2 Hz, 1H), 1.93 (br s, 1H), 1.84 - 1.77 (m, 1H), 1.70 - 1.60 (m, 1H), 1.22 (s, 3H), 1.19 - 1.11 (m, 3H), 1.07 - 0.98 (m, 8H).
(実施例10)
MPL-150
2-シクロプロピル-6-メチル-N-((1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000038
2-シクロプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(化合物1、60mg、269.95μmol、1当量)のDMF(1.5mL)溶液に、CDI(65.66mg、404.93μmol、1.5当量)を添加した。化合物1の合成については、実施例14を参照されたい。混合物を、25℃で0.5時間撹拌し、次に(1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルノルピナン-3-アミン(62.06mg、404.93μmol、1.5当量)を添加し、混合物を同じ温度で0.5時間撹拌した。LC-MSによって、出発材料1が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主要なピークが検出されたことが示された。混合物を、水(50mL)に滴下添加し、10分間撹拌し、濾過し、濾過ケーキを減圧下で乾燥させて、粗製生成物を得た。残留物を分取HPLCによって精製した(カラム:YMC-Actus Triart C18 150*30mm*5um;移動相:[水(0.225%FA)-ACN];B%:73%~93%、11分)。生成物(39.7mg、109.96μmol、収率40.73%、純度99.020%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z558.2[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 11.77 (s, 1H), 7.45 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.28 (br s, 1H), 2.47 - 2.42 (m, 1H), 2.40 (s, 3H), 2.39 - 2.36 (m, 2H), 2.02 - 1.91 (m, 2H), 1.81 (t, J=5.2 Hz, 1H), 1.62 (ddd, J=2.3, 6.3, 13.7 Hz, 1H), 1.22 (s, 3H), 1.17 - 1.12 (m, 2H), 1.09 (s, 1H), 1.07 - 1.04 (m, 6H), 1.01 - 0.96 (m, 2H).
(実施例11)
MPL-205
N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000039
2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(100mg、548.85μmol、1当量)のDMF(3mL)溶液に、CDI(115.69mg、713.50μmol、1.3当量)を添加した。混合物を、25℃で0.5時間撹拌した。次に、1,1-ジメチルシリナン-4-アミン(102.25mg、713.50μmol、1.3当量)を添加した。混合物を、25℃で11.5時間撹拌した。LCMSによって、出発材料が存在しないことが示された。反応液をHO(20mL)に滴下添加した。かなりの沈殿が生じ、それをフィルターによって収集した。ケーキをEtOAc(30mL)で希釈し、無水NaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮した。粗製生成物を、30℃でACN(2.5mL)と45分間研和し、濾過した。ケーキを底フラスコに移した。化合物であるN-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(108mg、339.69μmol、収率61.89%、純度96.712%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)、m/z308.1[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 12.16 (br s, 1H), 7.89 (br d, J=8.1 Hz, 1H), 7.02 (s, 1H), 3.67 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 2.69 (s, 3H), 1.96 (br d, J=9.6 Hz, 2H),1.62 - 1.50 (m, 2H), 0.76 (br d, J=14.5 Hz, 2H), 0.59 (dt, J=4.5, 14.0 Hz, 2H), 0.10 - 0.01 (m, 6H).
(実施例12)
MPL-206
スキーム
Figure 2022549881000040
ステップ1. エチル(Z)-2-アジド-3-(2-メチルチアゾール-4-イル)プロパ-2-エノエートの合成
Figure 2022549881000041
NaH(4.72g、117.96mmol、純度60%、5当量)のEtOH(90mL)溶液を0℃に冷却した。混合物を、0℃で0.5時間撹拌した。次に、2-メチルチアゾール-4-カルバルデヒド(3g、23.59mmol、1当量)およびエチル2-アジドアセテート(15.23g、117.96mmol、16.55mL、5当量)を添加した。混合物を、0℃で1.5時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=5:1)およびLCMSによって、反応が終了したことが示された。混合物を、HCl(2N)でpH=8に調整した。混合物をEtOAc(400mL×3)で抽出した。有機層を合わせ、NaSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製生成物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル/EtOAc=1:0~5:1)。化合物であるエチル(Z)-2-アジド-3-(2-メチルチアゾール-4-イル)プロパ-2-エノエート(1.10g、4.14mmol、収率17.56%、純度90%)を、白色の固体として得た。
ステップ2. エチル2-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000042
エチル(Z)-2-アジド-3-(2-メチルチアゾール-4-イル)プロパ-2-エノエート(1.10g、4.60mmol、1当量)のキシレン(11mL)溶液を、150℃に1時間加熱した。LCMSによって、出発材料が存在しないことが示された。反応混合物を2時間浸し、次に濾過した。ケーキをEtOAc(20mL)で溶解させた。混合物を真空中で濃縮した。濾液をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル:EtOAc=1:0~3:1)。化合物であるエチル2-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキシレート(750mg、3.39mmol、収率73.60%、純度95%)を、白色の固体として得た。
ステップ3. 2-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボン酸の合成
Figure 2022549881000043
エチル2-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキシレート(750mg、3.57mmol、1当量)のEtOH(1mL)溶液に、NaOH(2M、1mL、5.61e-1当量)を添加し、混合物を70℃で12時間撹拌した。LCMSによって、出発材料が完全に消費されたことが示された。混合物を減圧下で濃縮して残留物を得、次に水(10mL)で希釈し、HCl(2M)でpH=5へと酸性化した。混合物を濾過し、濾過ケーキを減圧下で乾燥させて、生成物を得た。生成物である2-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボン酸(304mg、1.47mmol、収率41.16%、純度88%)を、褐色の固体として得た。
ステップ4. N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000044
2-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボン酸(150mg、823.27μmol、1当量)のDMF(4.5mL)溶液に、CDI(173.54mg、1.07mmol、1.3当量)を添加した。混合物を、25℃で0.5時間撹拌した。次に、1,1-ジメチルシリナン-4-アミン(153.37mg、1.07mmol、1.3当量)を添加した。混合物を、10℃で11.5時間撹拌した。LCMSによって、出発材料が存在しないことが示された。反応物をHO(20mL)に滴下添加した。得られた沈殿をフィルターによって収集した。ケーキをEtOAc(30mL)で希釈し、無水MgSOで乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製した(カラム:YMC-Actus Triart C18 100*30mm*5um;移動相:[水(0.225%FA)-ACN];B%:46%~76%、11分)。次に、残留物を、ACN(5mL)およびHO(20mL)で希釈し、次に凍結乾燥させた。化合物であるN-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミド(61mg、189.79μmol、収率23.05%、純度95.667%)を、褐色の固体として得た。この材料を分取HPLCによって精製した(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4um;移動相:[水(0.05%HCl)-ACN];B%:42%~72%、10分)。化合物であるN-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミド(35mg、113.83μmol、収率57.38%、純度100%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)、m/z308.1[M+H]1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 11.85 (s, 1H), 7.93 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.12 (d, J=2.0 Hz, 1H), 3.66 (br d, J=7.8 Hz, 1H), 2.66 (s, 3H), 1.97 (br d, J=11.3Hz, 2H), 1.63 - 1.49 (m, 2H), 0.76 (br d, J=14.1 Hz, 2H), 0.65 - 0.54 (m, 2H), 0.08 (s, 3H), 0.03 (s, 3H).
(実施例13)
MPL-224
N-[(1R,2R,3S,5R)-2-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチル-ノルピナン-3-イル]-2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000045
DMF(2mL)中の2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(110mg、603.73μmol、1当量)およびCDI(127.26mg、784.85μmol、1.3当量)に。混合物を、30℃で0.5時間撹拌した。(1R,2R,3S,5R)-3-アミノ-2,6,6-トリメチル-ノルピナン-2-オール(132.85mg、784.85μmol、1.3当量)を添加した。反応液を、30℃で11.5時間撹拌した。LC-MSによって、出発材料のほとんどが消費されたことが示された。反応混合物を水(20mL)に添加した。次に濾過し、濾過ケーキを水10mLで洗浄し、真空中で乾燥させて、生成物を得た。残留物を、ACN(5mL)およびHO(20mL)で希釈し、次に凍結乾燥させた。生成物であるN-[(1R,2R,3S,5R)-2-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチル-ノルピナン-3-イル]-2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(19.5mg、58.48μmol、収率9.69%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z316.2[M-OH1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 12.29 (s, 1H), 7.57 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.04 (s, 1H), 4.56 - 4.43 (m, 2H), 2.71 (s, 3H), 2.31 - 2.22 (m, 1H), 2.11 (br s, 1H), 1.89 (br d, J=6.3 Hz, 2H), 1.63 - 1.56 (m, 2H), 1.26 (s, 3H), 1.19 (s, 3H), 1.06 (s, 3H).
(実施例14)
MPL-228
スキーム
Figure 2022549881000046
ステップ1. 2-シクロプロピルチアゾールの合成
Figure 2022549881000047
2-ブロモチアゾール(20g、121.93mmol、10.99mL、1当量)およびシクロプロピルボロン酸(20.95g、243.87mmol、2当量)のTHF(250mL)溶液に、KPO(77.65g、365.80mmol、3当量)、キサントホス(7.06g、12.19mmol、0.1当量)およびPd(OAc)(2.74g、12.19mmol、0.1当量)を添加した。混合物を、N下で80℃において36時間撹拌した。TLCによって、出発材料1が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことが示された。混合物を濾過し、減圧下(10トール、100℃)で蒸留して、粗製生成物を得た。生成物である2-シクロプロピルチアゾール(9.3g、40.11mmol、収率32.90%、純度54%)を、無色の固体として得た。
ステップ2. 2-シクロプロピルチアゾール-5-カルバルデヒドの合成
Figure 2022549881000048
2-シクロプロピルチアゾール(8g、34.51mmol、1当量)のTHF(80mL)溶液に、N下で-78℃においてn-BuLi(2.5M、24.85mL、1.8当量)を滴下添加した。混合物を0.5時間撹拌し、次にDMF(12.61g、172.54mmol、13.28mL、5当量)を滴下添加し、混合物を1時間撹拌した。TLCによって、反応物3が完全に消費されたことが示された。混合物をNHCl(50mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(200mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル/EtOAc=1:0~3:1)。生成物である2-シクロプロピルチアゾール-5-カルバルデヒド(3.2g、18.80mmol、収率54.48%、純度90%)を、黄色の固体として得た。
ステップ3. エチル(Z)-2-アジド-3-(2-シクロプロピルチアゾール-5-イル)プロパ-2-エノエートの合成
Figure 2022549881000049
NaH(2.87g、71.80mmol、純度60%、5当量)をEtOH(20mL)に添加し、混合物を-10℃で0.1時間撹拌し、次にEtOH(10mL)中2-シクロプロピルチアゾール-5-カルバルデヒド(2.2g、14.36mmol、1当量)およびエチル2-アジドアセテート(5.56g、43.08mmol、6.05mL、3当量)の混合物を、-10℃で滴下添加し、混合物を同じ温度で2.9時間撹拌した。TLCによって、出発材料4が完全に消費されたことが示された。反応混合物を、飽和NHCl水溶液(100mL)の添加によって0℃でクエンチし、次にEtOAc(150mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル/EtOAc=1:0~1:1)。生成物であるエチル(Z)-2-アジド-3-(2-シクロプロピルチアゾール-5-イル)プロパ-2-エノエート(1.6g、5.45mmol、収率37.94%、純度90%)を、黄色の固体として得た。
ステップ4. エチル2-シクロプロピル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000050
エチル(Z)-2-アジド-3-(2-シクロプロピルチアゾール-5-イル)プロパ-2-エノエート(2.5g、9.46mmol、1当量)のキシレン(25mL)溶液を、150℃で1時間撹拌した。TLCによって、反応物6が完全に消費されたことが示された。0℃に冷却した後、固体を分離し、混合物を濾過した。生成物であるエチル2-シクロプロピル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(2g、8.46mmol、収率89.48%、純度100%)を、褐色の固体として得た。
ステップ5. エチル6-ブロモ-2-シクロプロピル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000051
エチル2-シクロプロピル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(1.4g、5.92mmol、1当量)のDCM(20mL)溶液に、NBS(1.16g、6.52mmol、1.1当量)を少量ずつ0℃で添加し、混合物を0℃で1時間撹拌した。LCMSによって、反応物7が完全に消費されたことが示された。混合物を、水(0.5mL)の添加によってクエンチし、次にDCM(30mL)で希釈し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗製生成物を得た。残留物を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(EtOAc/石油エーテル勾配=1:0~3:1)。生成物であるエチル6-ブロモ-2-シクロプロピル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(1.7g、4.85mmol、収率81.93%、純度90%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z314.9[M+H]
ステップ6. エチル2-シクロプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000052
エチル6-ブロモ-2-シクロプロピル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(1.2g、2.74mmol、1当量)、メチルボロン酸(1.64g、27.41mmol、10当量)およびKPO(1.75g、8.22mmol、3当量)およびXPhos(130.68mg、274.12μmol、0.1当量)のジオキサン(15mL)溶液に、Pd(dba)(251.02mg、274.12μmol、0.1当量)を添加し、混合物を、N下で110℃において12時間撹拌した。LCMSによって、反応物8が完全に消費されたことが示された。混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、濾過し、フィルターを減圧下で濃縮した。残留物を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(EtOAc/石油エーテル勾配=1:0~3:1)。生成物であるエチル2-シクロプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(840mg、2.68mmol、収率97.93%、純度80%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z251.0[M+H]
ステップ7. 2-シクロプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸の合成
Figure 2022549881000053
エチル2-シクロプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(840mg、3.36mmol、1当量)のEtOH(5mL)溶液に、NaOH(4M、5mL、5.96当量)を添加し、混合物を75℃で12時間撹拌した。LCMSによって、反応物9が完全に消費され、所望のMSが検出されたことが示された。混合物を減圧下で濃縮して、EtOHを除去し、HCl(6M)でpH=4へと酸性化し、濾過し、濾過ケーキを減圧下で乾燥させた。生成物である2-シクロプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(550mg、2.10mmol、収率62.68%、純度85%)を、褐色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z223.0[M+H]
ステップ8. 2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-6-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000054
2-シクロプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(300mg、1.35mmol、1当量)のDMF(3mL)溶液に、CDI(328.29mg、2.02mmol、1.5当量)を添加し、混合物を30℃で0.5時間撹拌し、次に1,1-ジメチルシリナン-4-アミン(290.13mg、2.02mmol、1.5当量)を添加し、混合物を同じ条件下でさらに0.5時間撹拌した。LC-MSによって、反応物(reaction)が完全に消費されたことが示された。混合物をDMF(1.5mL)で希釈し、次に、分取HPLC(カラム:YMC-Actus Triart C18 150*30mm*5um;移動相:[水(0.225%FA)-ACN];B%:65%~95%、10分)、EtOAc(10mL)中、1気圧下での100℃における再結晶化によって精製した。生成物である2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-6-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(111.8mg、321.51μmol、収率23.82%、純度99.946%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z348.1[M+H]1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ =11.77 (s, 1H), 7.26 (br d, J=7.8 Hz, 1H), 3.66 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 2.40 - 2.31 (m, 4H), 1.98 (br d, J=10.2 Hz, 2H), 1.62 - 1.48 (m, 2H), 1.19 - 1.11 (m, 2H), 1.02 - 0.95 (m, 2H), 0.76 (br d, J=14.1 Hz, 2H), 0.63 - 0.52 (m, 2H), 0.07 (s, 3H), 0.03 (s, 3H).
(実施例15)
MPL-240
2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000055
2-シクロプロピル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(1g、4.80mmol、1当量)および1,1-ジメチルシリナン-4-アミン(1.12g、6.24mmol、1.3当量、HCl塩)のDMF(10mL)溶液に、HOBt(1.30g、9.60mmol、2当量)およびEDCI(1.84g、9.60mmol、2当量)のDMF(10mL)溶液を添加した。次に、TEA(1.94g、19.21mmol、2.67mL、4当量)を混合物に添加した。混合物を、20℃で2時間撹拌した。LC-MSによって、出発材料のほとんどが消費され、所望の質量が検出されたことが示された。反応混合物をNaHCO(飽和300mL)に混入した。濾過し、ケーキを水(50mL×2)で洗浄した。粗製物を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(ISCO(登録商標);20g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、0~30%EtOAc/石油エーテル勾配の溶出剤、35mL/分)。化合物である2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(1.02g、3.06mmol、収率63.82%、純度100%)を、薄黄色の固体として得た。
MS(ESI)m/z334.0[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ= 12.08 (s, 1 H) 7.82 (d, J=7.83 Hz, 1 H) 6.99 (d, J=1.96 Hz, 1 H) 3.58 - 3.71 (m, 1 H) 2.29 - 2.39 (m, 1 H) 1.95 (br d, J=10.56 Hz, 2 H) 1.46 - 1.62 (m, 2 H) 1.09 - 1.16 (m, 2 H) 0.95 - 1.01 (m, 2 H) 0.74 (br d, J=14.48 Hz, 2 H) 0.57 (td, J=14.09, 4.70 Hz, 2 H) 0.06 (s, 3 H) 0.01 (s, 3 H).
(実施例16)
MPL-291
N-シクロオクチル-2-シクロプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000056
2-シクロプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(100mg、449.92umol、1当量)およびシクロオクタンアミン(57.24mg、449.92umol、1当量)のDMF(1mL)溶液に、HOBt(182.38mg、1.35mmol、3当量)およびEDCI(258.75mg、1.35mmol、3当量)を添加し、続いてTEA(273.16mg、2.70mmol、375.74uL、6当量)を添加した。混合物を、30℃で1時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応混合物をHO(10mL)で希釈し、EtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層を水中5%LiCl(10mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製した(カラム:Welch Xtimate C18 150*25mm*5um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN、勾配:10分にわたって46%~76%B)。化合物であるN-シクロオクチル-2-シクロプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(39.8mg、120.07umol、収率26.69%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:332.0[M+H]1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ = 4.10 (td, J=4.5, 8.7 Hz, 1H), 2.45 (s, 3H), 2.37 - 2.29 (m, 1H), 1.88 (br d, J=11.0 Hz, 2H), 1.73(br dd, J=6.1, 14.7 Hz, 4H), 1.61 (br s, 8H), 1.21 - 1.14 (m, 2H), 1.11 - 1.03 (m, 2H).
(実施例17)
MPL-293
2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシロカン-4-イル)-6-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000057
2-シクロプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(25mg、112.48umol、1.2当量)および1,1-ジメチルシロカン-4-アミン(19.48mg、93.73umol、1当量、HCl塩)のDMF(0.5mL)溶液に、EDCI(35.94mg、187.47umol、2当量)およびHOBt(25.33mg、187.47umol、2当量)のDMF(0.5mL)溶液を添加し、続いてTEA(37.94mg、374.93umol、52.19uL、4当量)を添加した。混合物を、20℃で2時間撹拌した。LCMSによって、反応物1が完全に消費され、所望の質量が検出されたことが示された。混合物をMeOH(2mL)で希釈し、濾過して、不溶性物質を除去した。濾液を分取HPLCによって精製した(カラム:YMC-Actus Triart C18 150*30mm*5um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN、勾配:11分にわたって70%~100%B)。化合物である2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシロカン-4-イル)-6-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(16mg、42.60umol、収率45.45%、純度100%)を、淡褐色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z376.1[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 11.80 (s, 1H), 7.27 (d, J=7.8 Hz, 1H), 3.92 (br s, 1H), 2.38 (s, 3H), 2.37 - 2.33 (m, 1H), 1.86 - 1.75 (m, 1H), 1.72 - 1.50 (m, 6H), 1.48 - 1.36 (m, 1H), 1.18 - 1.11 (m, 2H), 1.01 - 0.93 (m, 2H), 0.81 - 0.63 (m, 3H), 0.59 - 0.45 (m, 1H), 0.01 (d, J=8.5 Hz, 6H).
(実施例18)
MPL-297
2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシロラン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000058
2-シクロプロピル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(30mg、144.07umol、1当量)、1,1-ジメチルシロラン-3-アミン(23.88mg、144.07umol、1当量、HCl塩)のDMF(1mL)溶液に、HOBt(58.40mg、432.20umol、3当量)およびEDCI(82.85mg、432.20umol、3当量)を添加し、続いてTEA(87.47mg、864.40umol、120.31uL、6当量)を添加した。混合物を、20℃で1時間撹拌した。LCMSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応混合物を濾過し、濾液を分取HPLCによって精製した(カラム:YMC-Actus Triart C18 150*30mm*5um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって49%~79%B)。化合物である2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシロラン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(24mg、72.11umol、収率50.06%、純度96%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:320.1[M+H]1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ = 6.98 (s, 1H), 4.13 - 4.02 (m, 1H), 2.37 - 2.28 (m, 1H), 2.22 - 2.11 (m, 1H), 1.52 - 1.40 (m, 1H),1.26 - 1.14 (m, 3H), 1.11 - 1.04 (m, 2H), 0.87 (dd, J=6.1, 14.7 Hz, 1H), 0.67 - 0.56 (m, 2H), 0.19 (s, 6H).
(実施例19)
MPL-304
2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシロカン-5-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000059
2-シクロプロピル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(30mg、144.07umol、1当量)、1,1-ジメチルシロカン-5-アミン(29.94mg、144.07umol、1当量、HCl塩)のDMF(0.5mL)溶液に、HOBt(58.40mg、432.20umol、3当量)およびEDCI(82.85mg、432.20umol、3当量)のDMF(0.5mL)溶液を添加し、続いてTEA(87.47mg、864.40umol、120.31uL、6当量)を添加した。混合物を、20℃で1時間撹拌した。LCMSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応混合物を濾過した。濾液を分取HPLCによって精製した(カラム:YMC-Actus Triart C18 150*30mm*5um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって50%~80%B)。分取HPLC精製からの生成物を、SFCによってさらに精製した(Waters Prep SFC 80Q;カラム:DAICEL CHIRALPAK IG(250mm*30mm、10um);移動相:A:EtOH中0.1%NHO、B:CO;勾配:60%B、均一濃度;流量:60mL/分)。2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシロカン-5-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(11mg、30.34umol、収率36.57%、純度99.739%)を、白色の固体として得た。
LCMS m/z:362.1[M+1]1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ = 6.97 (s, 1H), 4.20 - 4.13 (m, 1H), 2.37 - 2.28 (m, 1H), 1.85 - 1.73 (m, 4H), 1.71 (br t, J=5.3 Hz, 4H), 1.21- 1.15 (m, 2H), 1.11 - 1.06 (m, 2H), 0.86 - 0.76 (m, 4H), 0.05 (s, 3H), 0.03 (s, 3H).
(実施例20)
MPL-308
スキーム
Figure 2022549881000060
ステップ1. エチル2-フェニルチアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000061
エチル2-ブロモチアゾール-5-カルボキシレート(7.7g、32.62mmol、1当量)、フェニルボロン酸(19.88g、163.08mmol、5当量)、KPO(10.38g、48.92mmol、1.5当量)およびキサントホス(3.77g、6.52mmol、0.2当量)の混合物に、THF(100mL)を添加した。混合物をNでパージし、次にPd(OAc)(732.24mg、3.26mmol、0.1当量)を添加した。混合物を、80℃で24時間撹拌した。TLCによって2つの新しいスポットが示された。混合物を濾過した。ケーキをEtOAc(10mL×2)で洗浄した。合わせた濾液をNaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~1%酢酸エチル)。化合物であるエチル2-フェニルチアゾール-5-カルボキシレート(4.78g、19.47mmol、収率59.68%、純度95%)を、白色の固体として得た。H NMRを記録した。
ステップ2. (2-フェニルチアゾール-5-イル)メタノールの合成
Figure 2022549881000062
LAH(1g、26.35mmol、1.12当量)を、THF(10mL)に添加した。次に、エチル2-フェニルチアゾール-5-カルボキシレート(5.5g、23.58mmol、1当量)のTHF(50mL)溶液を撹拌下で0℃において添加した。反応混合物を、0~25℃で30分間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=3:1)によって、より高い極性を有する1つのスポットが示された。反応混合物を、水(1mL)、NaOH(水中15%、1mL)および水(3mL)でクエンチした。次に、混合物を濾過した。濾過ケーキをEtOAc(10mL×5)で洗浄した。合わせた濾液をNaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮した。化合物である(2-フェニルチアゾール-5-イル)メタノール(4.5g、21.18mmol、収率89.82%、純度90%)を黄色の油状物として得、それを精製なしに次のステップのために使用した。H NMRを記録した。
ステップ3. 2-フェニルチアゾール-5-カルバルデヒドの合成
Figure 2022549881000063
(2-フェニルチアゾール-5-イル)メタノール(4.5g、23.53mmol、1当量)のDCM(50mL)溶液に、MnO(20.46g、235.30mmol、10当量)を添加した。混合物を、25℃で5時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=10:1)によって、出発材料が完全に消費されたことが示された。次に、混合物を濾過した。濾過ケーキをEtOAc(20mL×3)で洗浄した。合わせた濾液をNaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮した。化合物である2-フェニルチアゾール-5-カルバルデヒド(3.48g、16.57mmol、収率70.42%、純度90%)を、黄色の固体として得た。H NMRを記録した。粗製生成物を、さらなる精製なしに次のステップのために使用した。
ステップ4. エチル(Z)-2-アジド-3-(2-フェニルチアゾール-5-イル)プロパ-2-エノエートの合成
Figure 2022549881000064
NaH(528.40mg、13.21mmol、純度60%、5当量)を、EtOH(5mL)に数回に分けて添加した。混合物を、透明溶液が形成されるまで30℃で撹拌し、次に-10℃に冷却した。2-フェニルチアゾール-5-カルバルデヒド(500mg、2.64mmol、1当量)およびエチル2-アジドアセテート(1.71g、13.21mmol、1.85mL、5当量)のEtOH(2mL)溶液を滴下添加した。混合物を、-10℃~0℃で2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=5:1)によって、出発材料が完全に消費されたことが示された。pHが6になるまで、反応をHCl(水中3M、約5当量)でクエンチし、次に元の体積の1/5が残るまで減圧下で濃縮し、次にEtOAc(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL×2)で洗浄し、NaSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~100%酢酸エチル)。化合物であるエチル(Z)-2-アジド-3-(2-フェニルチアゾール-5-イル)プロパ-2-エノエート(220mg、586.01umol、収率22.18%、純度80%)を、黄色の油状物として得た。
LCMS(ESI)m/z301.1[M+H]H NMRを記録した。
ステップ5. エチル2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000065
キシレン(2mL)中のエチル(Z)-2-アジド-3-(2-フェニルチアゾール-5-イル)プロパ-2-エノエート(220mg、732.52umol、1当量)を、150℃で20分間撹拌した。LCMSによって、所望の生成物が検出されたことが示された。混合物を室温に冷却し、濾過した。ケーキを、石油エーテルおよびEtOAc(10:1、5mL×4)の混合溶媒で洗浄し、収集した。化合物であるエチル2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(99.6mg、329.17umol、収率44.94%、純度90%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z273.0[M+H]H NMRを記録した。
ステップ6. 2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸の合成
Figure 2022549881000066
エチル2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(99.6mg、365.74umol、1当量)のEtOH(1mL)溶液に、NaOH(水中4M、1mL、10.94当量)を添加した。混合物を、25℃で12時間撹拌し、次に50℃で12時間撹拌した。LCMSによって、所望の生成物が検出されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮して、EtOHを除去し、次にHCl(水中6M)でpH3に調整し、濾過した。ケーキを水(2mL×3)で洗浄し、次に水(5mL)およびCHCN(5mL)の混合溶媒で希釈し、凍結乾燥させた。化合物である2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(68mg、278.38umol、収率76.11%)を褐色の固体として得、それをさらなる精製なしに次のステップのために使用した。
LCMS(ESI)m/z245.1[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 12.72 (br s, 1H), 7.96 (dd, J=1.4, 8.0 Hz, 2H), 7.55 - 7.49 (m, 3H), 7.10 (s, 1H).
ステップ7. N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド
Figure 2022549881000067
2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(68mg、278.38umol、1当量)および1,1-ジメチルシリナン-4-アミン(55.05mg、306.22umol、1.1当量、HCl塩)のDMF(1mL)溶液に、25℃でHOBt(112.84mg、835.14umol、3当量)およびEDCI(160.10mg、835.14umol、3当量)のDMF(1mL)溶液を添加し、続いてTEA(140.85mg、1.39mmol、193.74uL、5当量)を添加した。反応混合物を、25℃で2時間撹拌した。LCMSによって、所望の生成物が検出されたことが示された。混合物をNaHCO溶液(飽和NaHCO:HO=2:1、10mL)に注いだ。沈殿物が形成された。混合物を、25℃で10分間撹拌し、次に濾過した。ケーキを水(5mL×3)で洗浄し、収集した。粗製生成物を、CHCN(5mL)と25℃で20分間にわたって研和した。固体を濾過によって収集した。化合物であるN-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(31.1mg、84.16umol、収率30.23%、純度100%)を、褐色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z370.1[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 7.99 - 7.76 (m, 3H), 7.53 - 7.39 (m, 3H), 6.99 (br s, 1H), 3.73 - 3.63 (m, 1H), 1.97 (br d, J=8.9 Hz, 2H), 1.63 - 1.54 (m, 2H), 0.76 (br d, J=14.5 Hz, 2H), 0.60 (dt, J=4.7, 13.9 Hz, 2H), 0.08 (s, 3H), 0.03 (s, 3H).
(実施例21)
MPL-309
スキーム
Figure 2022549881000068
ステップ1. メチル2-メトキシチアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000069
エチル2-クロロチアゾール-5-カルボキシレート(15g、78.27mmol、1当量)およびNaOMe(70.48g、391.37mmol、MeOH中30%、5当量)のMeOH(100mL)溶液を、25℃で30分間撹拌した。TLCによって、出発材料が完全に消費されたことが示された。反応をHCl水溶液(1M、400mL)でクエンチした。混合物を水(300mL)で希釈し、次にEtOAc(200mL×4)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、次に濾過し、真空中で濃縮した。化合物であるメチル2-メトキシチアゾール-5-カルボキシレート(13g、60.05mmol、収率76.72%、純度80%)を黄色の固体として得、それをさらなる精製なしに次のステップのために使用した。H NMRを記録した。
ステップ2. (2-メトキシチアゾール-5-イル)メタノールの合成
Figure 2022549881000070
氷冷したメチル2-メトキシチアゾール-5-カルボキシレート(13g、75.06mmol、1当量)の乾燥THF(100mL)溶液に、LiAlH(4.30g、113.31mmol、1.51当量)を数回に分けて添加した。混合物を、0~20℃で30分間撹拌した。LCMSによって、反応物3が完全に消費され、所望の化合物が検出されたことが示された。反応を、水(4.3mL)、NaOH(15%、4.3mL)および水(12.9mL)でクエンチした。次に、混合物を濾過した。濾過ケーキをEtOAc(100mL×5)で洗浄した。合わせた濾液をNaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮した。化合物である(2-メトキシチアゾール-5-イル)メタノール(10g、58.55mmol、収率78.00%、純度85%)を黄色の固体として得、それをさらなる精製なしに次のステップのために使用した。
LCMS(ESI)m/z146.1[M+H]H NMRを記録した。
ステップ3. 2-メトキシチアゾール-5-カルバルデヒドの合成
Figure 2022549881000071
(2-メトキシチアゾール-5-イル)メタノール(20g、137.76mmol、1当量)のDCM(200mL)溶液に、MnO(119.77g、1.38mol、10当量)を添加した。混合物を、25℃で2時間撹拌した。LC-MSによって、所望の質量が示された。混合物を濾過した。濾過ケーキをEtOAc(100mL×5)で洗浄した。合わせた濾液をNaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~10%酢酸エチル)。化合物である2-メトキシチアゾール-5-カルバルデヒド(15.33g、96.37mmol、収率69.96%、純度90%)を、黄色の油状物として得た。
LCMS(ESI)m/z144.3[M+H]H NMRを記録した。
ステップ4. エチル(Z)-2-アジド-3-(2-メトキシチアゾール-5-イル)プロパ-2-エノエートの合成
Figure 2022549881000072
NaH(12.99g、324.80mmol、純度60%、5当量)を、EtOH(150mL)に数回に分けて添加した。混合物を、透明溶液が形成されるまで30℃で撹拌し、次に-10℃に冷却した。次に、2-メトキシチアゾール-5-カルバルデヒド(9.3g、64.96mmol、1当量)およびエチル2-アジドアセテート(41.94g、324.80mmol、45.58mL、5当量)のEtOH(50mL)溶液を滴下添加した。反応混合物を、-10℃~0℃で2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=5:1)によって、反応物5が完全に消費されたことが示された。pHが6になるまで、反応をHCl(水中3M、約5当量)でクエンチし、元の体積の1/5が残るまで減圧下で濃縮し、次にEtOAc(200mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~10%酢酸エチル)。化合物であるエチル(Z)-2-アジド-3-(2-メトキシチアゾール-5-イル)プロパ-2-エノエート(10g、31.46mmol、収率48.43%、純度80%)を、黄色の固体として得た。H NMRを記録した。
ステップ5. エチル2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000073
エチル(Z)-2-アジド-3-(2-メトキシチアゾール-5-イル)プロパ-2-エノエート(10g、39.33mmol、1当量)のキシレン(20mL)溶液を、150℃で20分間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=3:1)によって、反応物7が完全に消費されたことが示された。混合物を濾過した。ケーキを、石油エーテル(20mL×3)で洗浄した。収集した濾過ケーキをカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~20%酢酸エチル)。化合物であるエチル2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(3.34g、14.01mmol、収率35.62%、純度95%)を、黄色の固体として得た。H NMRを記録した。
ステップ6. 2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸の合成
Figure 2022549881000074
エチル2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(6.77g、29.92mmol、1当量)のTHF(30mL)溶液に、LiOH.HO(7.53g、179.53mmol、6当量)のHO(30mL)溶液を添加した。反応混合物を、80℃で12時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮して、THFを除去し、次にHCl(水中6M)を使用してpH2に調整し、次に濾過し、減圧下で濃縮して、2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(2.3g、10.44mmol、収率34.90%、純度90%)を褐色の固体として得、それをさらなる精製なしに次のステップのために使用した。
LCMS(ESI)m/z199.2[M+H]1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 12.39 (br s, 2H), 6.93 (d, J=2.0 Hz, 1H), 4.09 (s, 3H).
ステップ7. N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000075
2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(1.9g、9.59mmol、1当量)および1,1-ジメチルシリナン-4-アミン(2.07g、11.50mmol、1.2当量、HCl塩)のDMF(15mL)溶液に、HOBt(3.89g、28.76mmol、3当量)およびEDCI(5.51g、28.76mmol、3当量)のDMF(15mL)溶液を添加し、続いてTEA(4.85g、47.93mmol、6.67mL、5当量)を添加した。反応混合物を、25℃で2時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応混合物をNaHCO溶液(飽和NaHCO:HO=2:1、100mL)で25℃においてクエンチし、次に濾過した。濾過ケーキを収集し、減圧下で乾燥させた。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~33%酢酸エチル)。単離した生成物を、MTBE50mLと25℃で30分間にわたって研和した。固体を濾過によって収集した。化合物であるN-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(2.19g、6.48mmol、収率61.44%、純度95.7%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z324.0[M+H]1H NMR (400MHz, CHLOROFORM-d) δ = 9.48 (br s, 1H), 6.57 (d, J=2.0 Hz, 1H), 5.71 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 3.94 - 3.80 (m, 1H), 2.23 - 2.09 (m, 2H), 1.60 - 1.45 (m, 2H), 0.85 - 0.61 (m, 4H), 0.06 (d, J=13.7 Hz, 6H).
(実施例22)
MPL-357、MPL-357AおよびMPL-357B
N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド、(R)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドおよび(S)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000076
化合物1(990mg、3.65mmol、純度90%)を、エチル2-ブロモチアゾール-5-カルボキシレート(5g、21.18mmol)から、実施例20の化合物9の合成について記載したものと同じ手順を使用して作製した。
2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(495mg、2.03mmol、1当量)および1,1-ジメチルシレパン-4-アミン(471.25mg、2.43mmol、1.2当量、HCl塩)のDMF(3mL)溶液に、HOBt(821.46mg、6.08mmol、3当量)およびEDCI(1.17g、6.08mmol、3当量)のDMF(2mL)溶液を添加し、続いてTEA(1.03g、10.13mmol、1.41mL、5当量)を添加した。混合物を、25℃で2時間撹拌した。LCMSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応混合物をNaHCO水溶液(飽和NaHCO:HO=1:2、100mL)で25℃においてクエンチし、濾過した。濾過ケーキを収集し、減圧下で乾燥させ、次にカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~20%酢酸エチル)。化合物であるN-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(595mg、1.55mmol、収率76.55%、純度100%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z384.2[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 12.42 (s, 1H), 8.03 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.96 - 7.88 (m, 2H), 7.59 - 7.38 (m, 3H), 7.16 (d, J=1.7 Hz, 1H), 3.87 (br d, J=8.4 Hz, 1H), 2.08 - 1.32 (m, 6H), 0.92 - 0.48 (m, 4H), 0.04 (d, J=8.5 Hz, 6H).
MPL-357(130mg、338.91umol)をSFCによって分離して(Waters Prep SFC 80Q、DAICEL CHIRALCEL OJ-H(250mm*30mm、5um);移動相:A:MeOH中0.1%NHO、B:CO;勾配:40%Bの均一濃度;流量:70mL/分)、2つのピーク(2つのエナンチオマー)、(R)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドおよび(S)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドを得た。
ピーク1(MPL-357A):41.3mg、107.67umol、収率31.77%、純度100%、白色の固体
LCMS(ESI)m/z384.2[M+H]1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 12.40 (br s, 1H), 8.11 - 7.85 (m, 3H), 7.55 - 7.44 (m, 2H), 7.16 (s, 1H), 3.88 (br s, 1H), 1.93 - 1.45 (m, 6H), 0.83 - 0.53 (m, 4H), 0.04 (d, J=6.7 Hz, 6H).
ピーク2(MPL-357B):44.3mg、115.49umol、収率34.08%、純度100%、白色の固体
LCMS(ESI)m/z384.2[M+H]1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 12.40 (br s, 1H), 8.08 - 7.88 (m, 3H), 7.53 - 7.44 (m, 2H), 7.16 (s, 1H), 3.88 (br s, 1H), 1.91 - 1.48 (m, 6H), 0.82 - 0.57 (m, 4H), 0.04 (d, J=7.0 Hz, 6H).
MPL-357AおよびMPL-357Bを、分析用SFCによっても分析した。
条件:
機器:DAD検出器を有するAgilent 1260
カラム:ChiralCel OJ-H 150×4.6mm 粒径5um
移動相:A:CO、B:MeOH中0.05%DEA
勾配:40%B、均一濃度
流量:2.5mL/分
カラム温度:35℃
ABPR:100バール
MPL-357A:保持時間6.09分;100%ee;MPL-357B:7.56分;97.8%ee
(実施例23)
MPL-358
2-フェニル-N-(5-シラスピロ[4.5]デカン-8-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000077
2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(495mg、2.03mmol、1当量)および5-シラスピロ[4.5]デカン-8-アミン(458.75mg、2.23mmol、1.1当量、HCl塩)のDMF(3mL)溶液に、25℃でHOBt(821.46mg、6.08mmol、3当量)およびEDCI(1.17g、6.08mmol、3当量)のDMF(2mL)溶液を添加し、続いてTEA(1.03g、10.13mmol、1.41mL、5当量)を添加した。反応混合物を、25℃で2時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応混合物をNaHCO水溶液(飽和NaHCO:HO=1:2、100mLによって25℃でクエンチし、濾過した。濾過ケーキを減圧下で乾燥させ、次にカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~33%酢酸エチル)。化合物である2-フェニル-N-(5-シラスピロ[4.5]デカン-8-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(623.8mg、1.58mmol、収率77.81%、純度100%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z396.2[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 12.43 (d, J=1.2 Hz, 1H), 8.01 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.98 - 7.89 (m, 2H), 7.60 - 7.40 (m, 3H), 7.15 (d, J=1.8 Hz, 1H), 3.82 - 3.68 (m, 1H), 2.11 - 2.01 (m, 2H), 1.69 - 1.45 (m, 6H), 0.89 - 0.43 (m, 8H).
(実施例24)
MPL-359
2-フェニル-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000078
2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(20mg、81.88umol、1当量)および6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-アミン(21.60mg、98.25umol、1.2当量、HCl塩)のDMF(1mL)溶液に、25℃でHOBt(33.19mg、245.63umol、3当量)およびEDCI(47.09mg、245.63umol、3当量)のDMF(1mL)溶液を添加し、続いてTEA(41.43mg、409.39umol、56.98uL、5当量)を添加した。混合物を、25℃で1時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。混合物を分取HPLCによって精製した(YMC-Actus Triart C18 150*30mm*5um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって75%~100%B)。化合物である2-フェニル-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(5.3mg、12.94umol、収率15.80%、純度100%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z410.2[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 12.42 (s, 1H), 8.05 - 7.88 (m, 3H), 7.55 - 7.42 (m, 3H), 7.14 (s, 1H), 3.82 - 3.61 (m, 1H), 2.06 - 1.93 (m, 2H), 1.69 - 1.49 (m, 6H), 1.39 (br s, 2H), 0.94 - 0.82 (m, 2H), 0.75 - 0.65 (m, 2H), 0.65 - 0.53 (m, 4H).
(実施例25)
MPL-364
スキーム
Figure 2022549881000079
ステップ1. エチル2-(ピリジン-2-イル)チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000080
エチル2-ブロモチアゾール-5-カルボキシレート(1g、4.24mmol、1当量)および2-(トリブチルスタンニル)ピリジン(3.12g、8.47mmol、2当量)のジオキサン(50mL)溶液に、Pd(PPh(250.04mg、216.38umol、5.11e-2当量)およびCuI(80.67mg、423.57umol、0.1当量)を添加した。混合物を、N雰囲気下で120℃において12時間撹拌した。TLCによって、より高い極性を有する1つの主要な新しいスポットが示された。反応混合物をHO(50mL)で希釈し、EtOAc150mL(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(石油エーテル中0~10%酢酸エチル)。化合物であるエチル2-(2-ピリジル)チアゾール-5-カルボキシレート(0.8g、3.24mmol、収率76.59%、純度95%)を、無色の油状物として得た。H NMRを記録した。
ステップ2. [2-(2-ピリジル)チアゾール-5-イル]メタノールの合成
Figure 2022549881000081
エチル2-(2-ピリジル)チアゾール-5-カルボキシレート(0.8g、3.41mmol、1当量)のTHF(10mL)溶液に、LiAlH(194.41mg、5.12mmol、1.5当量)を添加した。混合物を、0℃で1時間撹拌した。LC-MSによって、所望の質量が検出されたことが示された。反応を、HO0.2mL、NaOH(水中3M)0.2mLおよびHO0.6mLでクエンチし、次に濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、[2-(2-ピリジル)チアゾール-5-イル]メタノール(370mg、粗製)を赤色の固体として得た。粗製生成物を、精製なしに次のステップのために使用した。
LCMS(ESI)m/z:193.1[M+H]
ステップ3. 2-(2-ピリジル)チアゾール-5-カルバルデヒドの合成
Figure 2022549881000082
[2-(2-ピリジル)チアゾール-5-イル]メタノール(370mg、1.92mmol、1当量)のDCM(20mL)溶液に、MnO(2.51g、28.87mmol、15当量)を添加した。混合物を、25℃で12時間撹拌した。LC-MSによって、所望の質量が検出されたことが示された。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(石油エーテル中0~30%酢酸エチル)。化合物である2-(2-ピリジル)チアゾール-5-カルバルデヒド(200mg、1.05mmol、収率54.63%、純度100%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z191.0[M+H]H NMRを記録した。
ステップ4. エチル(Z)-2-アジド-3-[2-(2-ピリジル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエートの合成
Figure 2022549881000083
EtOH(5mL)の溶液に、NaH(210.26mg、5.26mmol、純度60%、5当量)を0℃で添加した。反応混合物を、0℃で0.5時間撹拌した。次に、2-(2-ピリジル)チアゾール-5-カルバルデヒド(200mg、1.05mmol、1当量)およびエチル2-アジドアセテート(678.77mg、5.26mmol、737.79uL、5当量)のEtOH(3mL)溶液を添加した。反応混合物を、0℃で1時間撹拌した。TLCによって、より低い極性を有する1つの主要な新しいスポットが示された。反応混合物を飽和NHCl(20mL)で0℃においてクエンチし、次に石油エーテル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(石油エーテル中0~30%酢酸エチル)。化合物であるエチル(Z)-2-アジド-3-[2-(2-ピリジル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエート(300mg、945.83umol、収率89.96%、純度95%)を、無色の油状物として得た。
LCMS(ESI)m/z302.1[M+H]
ステップ5. エチル2-(2-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000084
キシレン(6mL)中エチル(Z)-2-アジド-3-[2-(2-ピリジル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエート(300mg、995.61umol、1当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージし、次にN雰囲気下で150℃において1時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、次に濾過して固体を収集した。化合物であるエチル2-(2-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(150mg、521.39umol、収率52.37%、純度95%)を、黄色の固体として得た。H NMRを記録した。
ステップ6. 2-(2-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸の合成
Figure 2022549881000085
エチル2-(2-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(150mg、548.83umol、1当量)のTHF(2mL)溶液に、LiOH(水中4M、1.00mL、7.29当量)を添加した。混合物を、80℃で16時間撹拌した。LC-MSによって、所望の質量が検出されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物をHO(10mL)で希釈し、水中6MのHClでpH3へと酸性化し、次にEtOAc(30mL×4)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮して、2-(2-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(50mg、粗製)を、黄色の油状物として得た。粗製生成物を、さらなる精製なしに次のステップのために使用した。
LCMS(ESI)m/z:246.1[M+H]1H NMR (500MHz, METHANOL-d4) 8.57 (d, J=4.9 Hz, 1H), 8.20 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.91 (t, J=8.5 Hz, 1H), 7.45 - 7.39 (m, 1H), 7.13 (s, 1H).
ステップ7. N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-(2-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000086
2-(2-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(50.00mg、203.87umol、1当量)および1,1-ジメチルシレパン-4-アミン(47.41mg、244.64umol、1.2当量、HCl塩)のDMF(5mL)溶液に、HOBt(82.64mg、611.61umol、3当量)、EDCI(117.25mg、611.61umol、3当量)およびTEA(123.78mg、1.22mmol、170.25uL、6当量)を添加した。混合物を、25℃で16時間撹拌した。LC-MSによって、所望の質量が検出されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物をHO(20mL)で希釈し、EtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO(30mL×2)および水中5%LiCl(30mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(石油エーテル中0~40%酢酸エチル)。化合物であるN-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-(2-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(28.6mg、70.74umol、収率34.70%、純度95.12%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:385.2[M+H]1H NMR (400 MHz, METHANOL-d4) 8.56 (d, J=4.3 Hz, 1H), 8.19 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.90 (dt, J=1.6, 7.8 Hz, 1H), 7.41 (dd, J=5.5, 7.0 Hz, 1H), 7.11 (s,1H), 3.95 (br s, 1H), 2.10 - 1.90 (m, 3H), 1.82 - 1.69 (m, 1H), 1.65 - 1.50 (m, 2H), 0.89 - 0.79 (m, 2H), 0.78 - 0.64 (m, 2H), 0.06 (d, J=7.0 Hz, 6H).
(実施例26)
MPL-365
スキーム
Figure 2022549881000087
ステップ1. エチル2-(3-ピリジル)チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000088
O(0.2mL)およびジオキサン(20mL)中エチル2-ブロモチアゾール-5-カルボキシレート(2g、8.47mmol、1当量)、3-ピリジルボロン酸(1.25g、10.17mmol、1.2当量)およびCsCO(5.52g、16.94mmol、2当量)の混合物に、N下でPd(dppf)Cl(619.87mg、847.15umol、0.1当量)を添加した。混合物を、110℃に12時間加熱した。LCMSによって、所望の質量が検出されたことが示された。反応混合物をEtOAc(40mL)で希釈し、濾過して、不溶性固体を除去した。濾液を真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~30%EtOAc)。化合物であるエチル2-(3-ピリジル)チアゾール-5-カルボキシレート(931mg、3.97mmol、収率46.91%)を、褐色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:235.1[M+H]H NMRを記録した。
ステップ2. [2-(3-ピリジル)チアゾール-5-イル]メタノールの合成
Figure 2022549881000089
氷冷したエチル2-(3-ピリジル)チアゾール-5-カルボキシレート(931mg、3.97mmol、1当量)の乾燥THF(5mL)溶液に、LAH(226.24mg、5.96mmol、1.5当量)を数回に分けて添加した。混合物を、0~20℃で1時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:2)によって、出発材料が完全に消費され、2つの新しいスポットが形成されたことが示された。反応を、水(0.2mL)、NaOH(15%、0.2mL)および水(0.6mL)でクエンチし、濾過した。濾過ケーキをジクロロメタン(30mL×10)で洗浄した。合わせた濾液をNaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~100%酢酸エチル)。化合物[2-(3-ピリジル)チアゾール-5-イル]メタノール(293mg、1.45mmol、収率36.44%、純度95%)を、黄色の固体として得た。H NMRを記録した。
ステップ3. 2-(3-ピリジル)チアゾール-5-カルバルデヒドの合成
Figure 2022549881000090
[2-(3-ピリジル)チアゾール-5-イル]メタノール(293mg、1.52mmol、1当量)のDCM(20mL)溶液に、MnO(1.33g、15.24mmol、10当量)を添加した。混合物を、25℃で12時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)によって、反応物が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことが示された。混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、2-(3-ピリジル)チアゾール-5-カルバルデヒド(231mg、1.15mmol、収率75.69%、純度95%)を、黄色の固体として得た。H NMRを記録した。
ステップ4. エチル(Z)-2-アジド-3-[2-(3-ピリジル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエートの合成
Figure 2022549881000091
NaH(145.71mg、3.64mmol、純度60%、3当量)を、EtOH(7mL)に数回に分けて添加した。混合物を、透明溶液が形成されるまで20℃で撹拌し、次に-10℃に冷却した。2-(3-ピリジル)チアゾール-5-カルバルデヒド(231mg、1.21mmol、1当量)およびエチル2-アジドアセテート(470.39mg、3.64mmol、511.29uL、3当量)のEtOH(8mL)およびTHF(4mL)溶液を滴下添加した。混合物を、-10℃~0℃で2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)によって、アルデヒドが完全に消費され、多くの新しいスポットが形成されたことが示された。pHが6になるまで、反応をHCl(水中1M)でクエンチし、次にEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~40%酢酸エチル)。化合物であるエチル(Z)-2-アジド-3-[2-(3-ピリジル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエート(100mg、331.87umol、収率27.33%、純度100%)を、黄色の油状物として得た。
LCMS(ESI)m/z:302.1[M+H]
ステップ5. エチル2-(3-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000092
エチル(Z)-2-アジド-3-[2-(3-ピリジル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエート(100mg、331.87umol、1当量)のキシレン(5mL)溶液を、150℃で10分間撹拌した。LCMSによって、所望の質量が検出されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。化合物であるエチル2-(3-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(65mg、190.26umol、収率57.33%、純度80%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:274.1[M+H]H NMRを記録した。
ステップ6. 2-(3-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸の合成
Figure 2022549881000093
エチル2-(3-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(60mg、219.53umol、1当量)のTHF(1.5mL)溶液に、LiOH.HO(55.27mg、1.32mmol、6当量)のHO(1.5mL)溶液を添加した。混合物を、80℃で16時間撹拌した。LCMSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮して、THFを除去し、次にHCl(水中1N)でpH6~7へと酸性化し、凍結乾燥させた。残留物をジクロロメタンおよびメタノール(10:1、5mL)の混合溶液で希釈し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、2-(3-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(53mg、粗製、HCl塩)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:246.0[M+H]
ステップ7. N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-(3-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000094
2-(3-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(35mg、142.71umol、1当量)および1,1-ジメチルシレパン-4-アミン(33.19mg、171.25umol、1.2当量、HCl塩)のDMF(1.5mL)溶液に、EDCI(82.07mg、428.12umol、3当量)およびHOBt(57.85mg、428.12umol、3当量)のDMF(0.5mL)溶液を添加し、続いてTEA(86.64mg、856.25umol、119.18uL、6当量)を添加した。混合物を、20℃で1時間撹拌した。LCMSによって、所望の質量が検出されたことが示された。混合物を濾過して濾液を得、それを分取HPLCによって精製した(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4um;移動相:A:水中0.05%HCl、B:CHCN、勾配:9分にわたって50%~70%B)。化合物であるN-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-(3-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(12.5mg、32.50umol、収率22.78%、純度100%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:385.2[M+H]1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 12.55 (br s, 1H), 9.15 (br s, 1H), 8.67 (br s, 1H), 8.35 (br s, 1H), 8.11 (br s, 1H), 7.61 (br s, 1H), 7.20 (s, 1H), 3.87 (br s, 1H), 1.97 - 1.80 (m, 3H), 1.74 - 1.61 (m, 1H), 1.57 - 1.44 (m, 2H), 0.83 - 0.69 (m, 2H), 0.67 - 0.57 (m, 2H), 0.04 (d, J=6.8 Hz, 6H).
(実施例27)
MPL-369
Figure 2022549881000095
2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(53mg、216.97umol、1当量)および1,1-ジメチルシロカン-5-アミン(45.09mg、216.97umol、1当量、HCl塩)のDMF(1mL)溶液に、25℃でHOBt(87.95mg、650.92umol、3当量)およびEDCI(124.78mg、650.92umol、3当量)のDMF(1mL)溶液を添加し、続いてTEA(109.78mg、1.08mmol、151.00uL、5当量)を添加した。混合物を、25℃で12時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。混合物を分取HPLCによって精製した(カラム:YMC-Actus Triart C18 150*30mm*5um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN、勾配:11分にわたって70%~100%B)。分取HPLCからの残留物を、SFCによってさらに精製した(Berger MG II;カラム:DAICEL CHIRALPAK AS(250mm*30mm、10um);移動相:A:EtOH中0.1%NHO;B:CO;30%Bの均一濃度、流量:60mL/分)。化合物であるN-(1,1-ジメチルシロカン-5-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(24.5mg、59.15umol、収率27.26%、純度96%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z398.1[M+H]1H NMR (500MHz, CHLOROFORM-d) δ = 9.56 (br s, 1H), 7.97 (dd, J=1.4, 8.0 Hz, 2H), 7.51 - 7.39 (m, 3H), 6.72 (d, J=1.8 Hz, 1H), 5.84 (br d, J=8.5 Hz, 1H), 4.32 - 4.05 (m, 1H), 1.89 - 1.61 (m, 8H), 0.87 - 0.73 (m, 4H), 0.11 - -0.01 (m, 6H).
(実施例28)
MPL-370
スキーム
Figure 2022549881000096
ステップ1. エチル2-(4-ピリジル)チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000097
エチル2-ブロモチアゾール-5-カルボキシレート(2g、8.47mmol、1当量)、4-ピリジルボロン酸(1.56g、12.71mmol、1.5当量)、CsCO(5.52g、16.94mmol、2当量)の混合物に、ジオキサン(50mL)およびHO(0.5mL)を添加した。混合物をNでパージし、次にPd(dppf)Cl(619.86mg、847.15umol、0.1当量)を添加した。混合物を、110℃で12時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。混合物を濾過した。ケーキをEtOAc(50mL×2)で洗浄した。合わせた濾液をNaSOで乾燥させた。溶媒を真空中で除去した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~25%酢酸エチル)。化合物であるエチル2-(4-ピリジル)チアゾール-5-カルボキシレート(1.42g、5.77mmol、収率68.07%、純度95%)を、黒色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z235.0[M+H]H NMRを記録した。
ステップ2. [2-(4-ピリジル)チアゾール-5-イル]メタノールの合成
Figure 2022549881000098
氷冷したエチル2-(4-ピリジル)チアゾール-5-カルボキシレート(1.42g、6.06mmol、1当量)の乾燥THF(30mL)溶液に、LAH(350mg、9.22mmol、1.52当量)を数回に分けて添加した。混合物を、0~20℃で1時間撹拌した。TLCによって、反応物3が完全に消費されたことが示された。反応を、水(0.35mL)、NaOH(15%、0.35mL)および水(1.05mL)でクエンチし、次に濾過した。濾過ケーキをEtOAc(50mL×3)で洗浄した。合わせた濾液をNaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮した。化合物である[2-(4-ピリジル)チアゾール-5-イル]メタノール(730mg、3.04mmol、収率50.12%、純度80%)を、黄色の固体として得た。H NMRを記録した。粗製生成物を、さらなる精製なしに次のステップのために使用した。
ステップ3. 2-(4-ピリジル)チアゾール-5-カルバルデヒドの合成
Figure 2022549881000099
[2-(4-ピリジル)チアゾール-5-イル]メタノール(730mg、3.80mmol、1当量)のDCM(10mL)溶液に、MnO(3.30g、37.97mmol、10当量)を添加した。混合物を、25℃で2時間撹拌した。TLCによって、1つの主要な新しいスポットが形成されたことが示された。次に、混合物を濾過した。濾過ケーキをEtOAc(20mL×5)で洗浄した。合わせた濾液をNaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~25%酢酸エチル)。化合物である2-(4-ピリジル)チアゾール-5-カルバルデヒド(294mg、1.39mmol、収率36.63%、純度90%)を、白色の固体として得た。H NMRを記録した。
ステップ4. エチル(Z)-2-アジド-3-[2-(4-ピリジル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエートの合成
Figure 2022549881000100
NaH(185.45mg、4.64mmol、純度60%、3当量)を、EtOH(2mL)に数回に分けて添加した。混合物を、透明溶液が形成されるまで30℃で撹拌し、次に-10℃に冷却した。次に、2-(4-ピリジル)チアゾール-5-カルバルデヒド(294mg、1.55mmol、1当量)およびエチル2-アジドアセテート(598.68mg、4.64mmol、650.74uL、3当量)のEtOH(2mL)溶液を、混合物に滴下添加した。混合物を、-10℃~0℃で2時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応を飽和NHCl(5mL)でクエンチし、次にEtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(5mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~25%酢酸エチル)。化合物であるエチル(Z)-2-アジド-3-[2-(4-ピリジル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエート(100mg、232.31umol、収率15.03%、純度70%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z273.9[M+H]
ステップ5. エチル2-(4-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000101
エチル(Z)-2-アジド-3-[2-(4-ピリジル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエート(100mg、331.87umol、1当量)のキシレン(3mL)溶液を、150℃で10分間撹拌した。LC-MSによって、生成物が検出されたことが示された。混合物(rmixture)をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~25%酢酸エチル)。化合物であるエチル2-(4-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(50mg、54.88umol、収率16.54%、純度30%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z274.2[M+H]H NMRを記録した。
ステップ6. 2-(4-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸の合成
Figure 2022549881000102
エチル2-(4-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(50mg、182.94umol、1当量)のTHF(2mL)溶液に、LiOH.HO(30.71mg、731.77umol、4当量)のHO(2mL)溶液を添加した。混合物を、80℃で2時間撹拌した。LC-MSによって、出発材料が残存していたことが示された。混合物を、80℃でさらに12時間撹拌した。LC-MSによって、出発材料が完全に消費され、所望の化合物が検出されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮して、THFを除去し、次にEtOAc(10mL×3)で抽出した。水相を、HCl(水中6M)でpH6へと酸性化し、水(10mL)で希釈し、EtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2-(4-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(15mg、48.93umol、収率26.75%、純度80%)を、黄色の固体として得た。粗製生成物を、さらなる精製なしに次のステップのために使用した。
LCMS(ESI)m/z246.0[M+H]1H NMR (500MHz, METHANOL-d4) δ = 8.58 - 8.53 (m, 2H), 7.87 - 7.81 (m, 2H), 7.79 - 7.70 (m, 1H).
ステップ7. N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-(4-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000103
2-(4-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(15mg、61.16umol、1当量)および1,1-ジメチルシリナン-4-アミン(10.52mg、73.39umol、1.2当量、HCl塩)のDMF(1mL)溶液に、25℃でHOBt(24.79mg、183.48umol、3当量)およびEDCI(35.17mg、183.48umol、3当量)のDMF(1mL)溶液を添加し、続いてTEA(30.94mg、305.80umol、42.56uL、5当量)を添加した。反応を、25℃で2時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。混合物を分取HPLCによって精製した(カラム:YMC-Actus Triart C18 150*30mm*5um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって30%~60%B)。化合物であるN-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-(4-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(2.8mg、7.56umol、収率12.36%、純度100%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z371.1[M+H]1H NMR (500MHz, CHLOROFORM-d) δ = 9.83 (br s, 1H), 8.72 (br d, J=5.0 Hz, 2H), 7.84 (d, J=6.1 Hz, 2H), 6.76 (d, J=1.8 Hz, 1H), 5.90 (br d, J=8.1 Hz, 1H), 3.99 - 3.85 (m, 1H), 2.25 - 2.11 (m, 2H), 1.62 - 1.54 (m, 3H), 0.86 - 0.66 (m, 4H), 0.08 (d, J=17.9 Hz, 6H).
(実施例29)
MPL-371
スキーム
Figure 2022549881000104
ステップ1. エチル2-(o-トリル)チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000105
O(0.3mL)およびジオキサン(30mL)中エチル2-ブロモチアゾール-5-カルボキシレート(2g、8.47mmol、1当量)、o-トリルボロン酸(1.73g、12.71mmol、1.5当量)およびCsCO(5.52g、16.94mmol、2当量)の混合物を脱気し、次にPd(dppf)Cl.CHCl(691.81mg、847.15umol、0.1当量)を添加した。混合物を、N下で100℃において12時間加熱した。LCMSによって、所望の質量が検出されたことが示された。混合物を濾過して濾液を得、それをカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~4%酢酸エチル)。化合物であるエチル2-(o-トリル)チアゾール-5-カルボキシレート(1.64g、5.98mmol、収率70.54%、純度90%)を、緑色の油状物として得た。
LCMS(ESI)m/z:248.1[M+H]H NMRを記録した。
ステップ2. [2-(o-トリル)チアゾール-5-イル]メタノールの合成
Figure 2022549881000106
氷冷したエチル2-(o-トリル)チアゾール-5-カルボキシレート(1.64g、6.64mmol、1当量)の乾燥THF(5mL)溶液に、LAH(377.95mg、9.96mmol、1.5当量)を数回に分けて添加した。混合物を、0~20℃で1時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)によって、化合物3が完全に消費され、2つの新しいスポットが形成されたことが示された。反応を、水(0.38mL)、NaOH(15%、0.38mL)および水(1.14mL)でクエンチした。次に、混合物を濾過した。濾過ケーキをジクロロメタン(30mL×3)で洗浄した。合わせた濾液をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~100%酢酸エチル)。化合物である[2-(o-トリル)チアゾール-5-イル]メタノール(1.3g、5.70mmol、収率85.85%、純度90%)を、緑色の油状物として得た。H NMRを記録した。
ステップ3. 2-(o-トリル)チアゾール-5-カルバルデヒドの合成
Figure 2022549881000107
[2-(o-トリル)チアゾール-5-イル]メタノール(1.3g、6.33mmol、1当量)のDCM(20mL)溶液に、MnO(5.51g、63.33mmol、10当量)を添加した。混合物を、20℃で2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)によって、化合物4が完全に消費され、多くの新しいスポットが形成されたことが示された。混合物を濾過して濾液を得、それをカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~30%酢酸エチル)。化合物である2-(o-トリル)チアゾール-5-カルバルデヒド(1.1g、5.14mmol、収率81.18%、純度95%)を、褐色の固体として得た。H NMRを記録した。
ステップ4. エチル(Z)-2-アジド-3-[2-(o-トリル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエートの合成
Figure 2022549881000108
NaH(295.16mg、7.38mmol、純度60%、3当量)を、EtOH(8mL)に数回に分けて添加した。混合物を、透明溶液が形成されるまで20℃で撹拌し、次に-10℃に冷却した。次に、2-(o-トリル)チアゾール-5-カルバルデヒド(500mg、2.46mmol、1当量)およびエチル2-アジドアセテート(952.85mg、7.38mmol、1.04mL、3当量)のTHF(5mL)溶液を滴下添加した。混合物を、-10℃~0℃で2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)によって、化合物5が完全に消費され、多くの新しいスポットが形成されたことが示された。反応を飽和NHCl(40mL)でクエンチし、次にEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO2、石油エーテル中0~20%酢酸エチル)。化合物であるエチル(Z)-2-アジド-3-[2-(o-トリル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエート(500mg、1.10mmol、収率44.61%、純度69%)を、黄色の油状物として得た。
LCMS(ESI)m/z:315.1[M+H]
ステップ5. エチル2-(o-トリル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000109
エチル(Z)-2-アジド-3-[2-(o-トリル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエート(500mg、1.59mmol、1当量)のキシレン(3mL)溶液を、150℃で20分間撹拌した。LC-MSによって、所望の質量が検出されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~20%酢酸エチル)。化合物であるエチル2-(o-トリル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(213mg、706.66umol、収率44.43%、純度95%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:287.1[M+H]H NMRを記録した。
ステップ6. 2-(o-トリル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸の合成
Figure 2022549881000110
エチル2-(o-トリル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(213mg、743.85umol、1当量)のTHF(4mL)溶液に、LiOH.HO(187.29mg、4.46mmol、6当量)のHO(4mL)溶液を添加した。混合物を、80℃で12時間撹拌した。LC-MSによって、所望の質量が検出されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮して、THFを除去した。水相を、HCl(水中1N)でpH3~4へと酸性化し、次に濾過した。ケーキを石油エーテル(15mL)で洗浄し、減圧下で乾燥させた。化合物である2-(o-トリル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(180mg、662.03umol、収率89.00%、純度95%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:259.0[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 12.72 (br s, 2H), 7.74 (d, J=7.5 Hz, 1H), 7.43 - 7.38 (m, 2H), 7.38 - 7.32 (m, 1H), 7.12 (d, J=1.5 Hz, 1H), 2.59 (s, 3H).
ステップ7. N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-(o-トリル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000111
2-(o-トリル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(50mg、193.58umol、1当量)および1,1-ジメチルシリナン-4-アミン(41.76mg、232.29umol、1.2当量、HCl)のDMF(2mL)溶液に、EDCI(111.33mg、580.73umol、3当量)およびHOBt(78.47mg、580.73umol、3当量)のDMF(0.5mL)溶液を添加し、続いてTEA(117.53mg、1.16mmol、161.66uL、6当量)を添加した。混合物を、20℃で1時間撹拌した。LC-MSによって、所望の質量が示された。反応混合物を濾過して濾液を得、それを分取HPLCによって精製した(カラム:YMC-Actus Triart C18 150*30mm*5um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN、勾配:11分にわたって80%~100%B)。化合物であるN-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-(o-トリル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(41.2mg、106.95umol、収率55.25%、純度99.57%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:384.1[M+H]1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 12.42 (br s, 1H), 7.97 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.73 (d, J=7.0 Hz, 1H), 7.41 - 7.29 (m, 3H), 7.14 (s, 1H), 3.69 (br d, J=7.8 Hz,1H), 2.59 (s, 3H), 1.99 (br d, J=9.4 Hz, 2H), 1.68 - 1.47 (m, 2H), 0.78 (br d, J=14.9 Hz, 2H), 0.66 - 0.55 (m, 2H), 0.11 - 0.01 (m, 6H).
(実施例30)
MPL-372
スキーム
Figure 2022549881000112
ステップ1. エチル2-(2-メトキシフェニル)チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000113
エチル2-ブロモチアゾール-5-カルボキシレート(2g、8.47mmol、1当量)および(2-メトキシフェニル)ボロン酸(3.86g、25.41mmol、3当量)のジオキサン(20mL)およびHO(2mL)溶液に、Pd(dppf)Cl(309.88mg、423.50umol、0.05当量)およびCsCO(13.80g、42.35mmol、5当量)を添加した。混合物を、N雰囲気下で120℃において12時間撹拌した。LC-MSによって、所望の質量が検出されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去し、次にHO(50mL)で希釈し、EtOAc150mL(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(石油エーテル中0~10%酢酸エチル)。化合物であるエチル2-(2-メトキシフェニル)チアゾール-5-カルボキシレート(1.4g、5.05mmol、収率59.63%、純度95%)を、白色の固体として得た。H NMRを記録した。
ステップ2. [2-(2-メトキシフェニル)チアゾール-5-イル]メタノールの合成
Figure 2022549881000114
エチル2-(2-メトキシフェニル)チアゾール-5-カルボキシレート(1.4g、5.32mmol、1当量)のTHF(10mL)溶液に、LiAlH(302.70mg、7.98mmol、1.5当量)を添加した。混合物を、0℃で1時間撹拌した。TLCによって、より高い極性を有する1つの主要な新しいスポットが示された。反応混合物をHO(0.3mL)で0℃においてクエンチし、続いて水中NaOH(3M)0.3mLおよび水0.9mLを添加した。混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。化合物である[2-(2-メトキシフェニル)チアゾール-5-イル]メタノール(1.05g、粗製)を、黄色の固体として得た。粗製生成物を、精製なしに次のステップのために使用した。
ステップ3. 2-(2-メトキシフェニル)チアゾール-5-カルバルデヒドの合成
Figure 2022549881000115
[2-(2-メトキシフェニル)チアゾール-5-イル]メタノール(1.05g、4.75mmol、1当量)のDCM(10mL)溶液に、MnO(7.43g、85.41mmol、18当量)を添加した。混合物を、30℃で12時間撹拌した。TLCによって、より低い極性を有する1つの主要な新しいスポットが示された。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(石油エーテル中0~10%酢酸エチル)。化合物である2-(2-メトキシフェニル)チアゾール-5-カルバルデヒド(0.8g、3.47mmol、収率73.05%、純度95%)を、白色の固体として得た。H NMRを記録した。
ステップ4. エチル(Z)-2-アジド-3-[2-(2-メトキシフェニル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエートの合成
Figure 2022549881000116
EtOH(10mL)に、NaH(729.73mg、18.24mmol、純度60%、5当量)を0℃で添加した。反応混合物を、0℃で0.5時間撹拌した。次に、2-(2-メトキシフェニル)チアゾール-5-カルバルデヒド(0.8g、3.65mmol、1当量)およびエチル2-アジドアセテート(2.36g、18.24mmol、2.56mL、5当量)のTHF(3mL)溶液を添加した。反応混合物を、0℃で1時間撹拌した。TLCによって、より低い極性を有する1つの主要な新しいスポットが示された。反応混合物を、飽和NHCl(20m)の添加によって0℃でクエンチし、次にEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(石油エーテル中0~30%酢酸エチル)。キシレン5mL中、化合物であるエチル(Z)-2-アジド-3-[2-(2-メトキシフェニル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエート(1.2g、粗製)を、無色の油状物として得た。
LCMS(ESI)m/z331.1[M+H]
ステップ5. エチル2-(2-メトキシフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000117
キシレン(10mL)中エチル(Z)-2-アジド-3-[2-(2-メトキシフェニル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエート(1.2g、3.63mmol、1当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージし、次にN雰囲気下で150℃において0.5時間撹拌した。TLCによって、より高い極性を有する1つの主要な新しいスポットが形成されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮して残留物を得、それをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(石油エーテル中0~30%酢酸エチル)。化合物であるエチル2-(2-メトキシフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(250mg、785.52umol、収率21.63%、純度95%)を、黄色の油状物として得た。
LCMS(ESI)m/z:303.1[M+H]
ステップ6. 2-(2-メトキシフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸の合成
Figure 2022549881000118
エチル2-(2-メトキシフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(250mg、826.86umol、1当量)のMeOH(10mL)溶液に、LiOH(水中2M、4.13mL、10当量)を添加した。混合物を、80℃で5時間撹拌した。LC-MSによって、所望の質量が検出されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物を1MのHCl(20mL)で希釈し、濾過して、2-(2-メトキシフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(160mg、554.15umol、収率67.02%、純度95%)を、黄色の固体として得た。生成物を、さらなる精製なしに次のステップのために使用した。
LCMS(ESI)m/z:275.1[M+H]1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ = 8.27 (dd, J=1.4, 7.9 Hz, 1H), 7.50 - 7.42 (m, 1H), 7.25 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.12 (t, J=7.5 Hz, 1H), 7.05 (s, 1H), 4.03 (s, 3H).
ステップ7. N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-(2-メトキシフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000119
DMF(5mL)中2-(2-メトキシフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(50mg、182.29umol、1当量)、1,1-ジメチルシリナン-4-アミン(50mg、278.14umol、1.53当量、HCl塩)、HOBt(73.89mg、546.86umol、3当量)、EDCI(104.83mg、546.86umol、3当量)およびTEA(110.67mg、1.09mmol、152.23uL、6当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージし、次にN雰囲気下で25℃において16時間撹拌した。LC-MSによって、所望の質量が検出されたことが示された。反応混合物をHO(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO(30mL×2)および水中5%LiCl(30mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(石油エーテル中0~50%酢酸エチル)。化合物であるN-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-(2-メトキシフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(30.1mg、74.88umol、収率41.08%、純度99.41%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:400.1[M+H]1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ = 8.27 (br d, J=7.8 Hz, 1H), 7.42 - 7.31 (m, 1H), 7.13 (br d, J=8.1 Hz, 1H), 7.07 - 6.96 (m, 2H), 4.00 (s, 3H), 3.72 (br t, J=11.4 Hz, 1H), 2.09 (br d, J=11.7 Hz, 2H), 1.68 - 1.52 (m, 2H), 0.85 - 0.75 (m, 2H), 0.73 - 0.59 (m, 2H), 0.08 (s, 3H), 0.00 (s, 3H).
(実施例31)
MPL-373
スキーム
Figure 2022549881000120
ステップ1. エチル2-(2-フルオロフェニル)チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000121
エチル2-ブロモチアゾール-5-カルボキシレート(2g、8.47mmol、1当量)のジオキサン(50mL)溶液に、(2-フルオロフェニル)ボロン酸(5.93g、42.36mmol、5当量)およびCsCO(4.14g、12.71mmol、1.5当量)を添加した。次に、Pd(dppf)Cl.CHCl(69.18mg、84.71umol、0.01当量)をN下で添加した。混合物を、110℃で12時間撹拌した。LCMSによって、出発材料が完全に消費され、所望の質量が検出されたことが示された。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、それをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(石油エーテル中0~5%酢酸エチル)。化合物であるエチル2-(2-フルオロフェニル)チアゾール-5-カルボキシレート(1.6g、6.37mmol、収率75.16%)を、無色の油状物として得た。H NMRを記録した。
ステップ2. [2-(2-フルオロフェニル)チアゾール-5-イル]メタノールの合成
Figure 2022549881000122
エチル2-(2-フルオロフェニル)チアゾール-5-カルボキシレート(1.6g、6.37mmol、1当量)のTHF(30mL)溶液に、LAH(241.67mg、6.37mmol、1当量)を0℃において数回に分けて添加した。混合物を、0℃で1時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=3:1)によって、出発材料が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことが示された。反応を、水(0.25mL)、NaOH(15%、0.25mL)および水(0.75mL)でクエンチし、濾過した。濾過ケーキをEtOAc(30mL×5)で洗浄した。合わせた濾液をNaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮した。化合物である[2-(2-フルオロフェニル)チアゾール-5-イル]メタノール(1.3g、5.59mmol、収率87.82%、純度90%)を、白色の固体として得た。H NMRを記録した。
ステップ3. 2-(2-フルオロフェニル)チアゾール-5-カルバルデヒドの合成
Figure 2022549881000123
[2-(2-フルオロフェニル)チアゾール-5-イル]メタノール(1.3g、6.21mmol、1当量)のDCM(20mL)溶液に、MnO(10.80g、124.26mmol、20当量)を添加した。混合物を、20℃で12時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=10:1)によって、出発材料が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことが示された。混合物を濾過した。ケーキをEtOAc(10mL×5)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、それをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(石油エーテル中0~30%酢酸エチル)。化合物である2-(2-フルオロフェニル)チアゾール-5-カルバルデヒド(1.2g、5.21mmol、収率83.89%、純度90%)を、白色の固体として得た。H NMRを記録した。
ステップ4. エチル(Z)-2-アジド-3-[2-(2-フルオロフェニル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエートの合成
Figure 2022549881000124
NaH(1.16g、28.95mmol、純度60%、5当量)を、EtOH(20mL)に数回に分けて添加した。混合物を、透明溶液が形成されるまで30℃で撹拌し、次に-10℃に冷却した。次に、2-(2-フルオロフェニル)チアゾール-5-カルバルデヒド(1.2g、5.79mmol、1当量)およびエチル2-アジドアセテート(3.74g、28.95mmol、4.06mL、5当量)のEtOH(2mL)溶液を、混合物に滴下添加した。混合物を、-10℃~0℃で2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=5:1)によって、反応物5が完全に消費され、より低い極性を有する1つの主要な新しいスポットが形成されたことが示された。反応混合物をHCl(水中0.2M、80mL)に注ぎ、次にEtOAc(30mL)で抽出した。有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次に濾過し、濃縮した。残留物を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(石油エーテル中0~21%酢酸エチル)。化合物であるエチル(Z)-2-アジド-3-[2-(2-フルオロフェニル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエート(700mg、2.09mmol、収率36.08%、純度95%)を、黄色の固体として得た。H NMRを記録した。
ステップ5. エチル2-(2-フルオロフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000125
エチル(Z)-2-アジド-3-[2-(2-フルオロフェニル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエート(700mg、2.20mmol、1当量)のキシレン(7mL)溶液を撹拌し、150℃で0.2時間還流させた。TLC(石油エーテル:EtOAc=5:1)によって、反応物7が完全に消費され、より低い極性を有する1つの主要な新しいスポットが形成されたことが示された。混合物を、10℃に徐々に冷却した。12時間後に、生成物が反応溶液から結晶化し、それを濾過によって収集した。化合物であるエチル2-(2-フルオロフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(500mg、1.64mmol、収率74.41%、純度95%)を、黄色の固体として得た。H NMRを記録した。
ステップ6. 2-(2-フルオロフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸の合成
Figure 2022549881000126
エチル2-(2-フルオロフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(500mg、1.72mmol、1当量)のMeOH(5mL)溶液に、NaOH(4M、5mL、11.61当量)を添加した。混合物を、20℃で60時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=3:1)によって、出発材料が残存し、1つの新しいスポットが形成されたことが示された。混合物を、60℃でさらに12時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=3:1)によって、反応が完了したことが示された。混合物を減圧下で濃縮して、MeOHを除去し、次にHCl(水中3N)でpH3へと酸性化し、濾過した。固体を収集し、水(5mL×2)および石油エーテル(5mL×2)によって洗浄し、凍結乾燥によって乾燥させた。化合物である2-(2-フルオロフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(450mg、1.63mmol、収率94.65%、純度95%)を、灰色の固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ = 12.90 - 11.97 (m, 1H), 8.24 - 8.18 (m, 1H), 7.55 - 7.48 (m, 1H), 7.45 - 7.35 (m, 1H), 7.45 - 7.35 (m, 2H), 6.99 (s, 1H).
ステップ7. N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-(2-フルオロフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000127
2-(2-フルオロフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(50mg、190.65umol、1当量)および1,1-ジメチルシリナン-4-アミン(41.13mg、228.78umol、1.2当量、HCl塩)のDMF(1mL)溶液に、EDCI(73.10mg、381.30umol、2当量)およびHOBt(51.52mg、381.30umol、2当量)のDMF(1mL)溶液を添加し、続いてTEA(77.17mg、762.60umol、106.14uL、4当量)を添加した。混合物を、20℃で2時間撹拌した。LC-MSによって、反応物9が完全に消費され、所望の質量を有する1つの主要なピークが検出されたことが示された。混合物を濾過して、不溶性物質を除去し、分取HPLCによって精製した(カラム:YMC-Actus Triart C18 150*30mm*5um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって64%~94%B)。化合物であるN-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-(2-フルオロフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(47.6mg、119.85umol、収率62.86%、純度97.58%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z388.0[M+H]1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ = 12.40 (br s, 1H), 8.12 (dt, J=1.7, 7.9 Hz, 1H), 7.96 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.46 - 7.40 (m, 1H), 7.36 - 7.26 (m, 2H), 7.11 - 7.04 (m, 1H), 3.68 - 3.55 (m, 1H), 1.98 - 1.84 (m, 2H), 1.56 - 1.42 (m, 2H), 0.69 (br d, J=14.6 Hz, 2H), 0.52 (dt, J=4.8, 14.1 Hz, 2H), 0.03 -0.09 (m, 6H).
(実施例32)
MPL-393
2-メトキシ-N-(5-シラスピロ[4.5]デカン-8-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000128
2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(40mg、201.82umol、1当量)および5-シラスピロ[4.5]デカン-8-アミン(45.69mg、222.00umol、1.1当量、HCl塩)のDMF(1mL)溶液に、HOBt(81.81mg、605.45umol、3当量)およびEDCI(116.07mg、605.45umol、3当量)のDMF(2mL)溶液を添加し、続いてTEA(102.11mg、1.01mmol、140.45uL、5当量)を添加した。反応混合物を、25℃で12時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。混合物を分取HPLCによって精製した(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって59%~89%B)。化合物である2-メトキシ-N-(5-シラスピロ[4.5]デカン-8-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(18.8mg、51.80umol、収率25.67%、純度96.3%)を、褐色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z350.1[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 12.08 (br s, 1H), 7.76 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.97 (s, 1H), 4.14 - 3.99 (m, 3H), 3.79 - 3.60 (m, 1H), 2.10 - 1.93 (m, 2H), 1.64 - 1.47 (m, 6H), 0.86 - 0.44 (m, 8H).
(実施例33)
MPL-394
2-メトキシ-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000129
2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(45mg、227.04umol、1当量)および6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-アミン(54.90mg、249.75umol、1.1当量、HCl塩)のDMF(1mL)溶液に、HOBt(92.04mg、681.13umol、3当量)およびEDCI(130.57mg、681.13umol、3当量)のDMF(1mL)溶液を添加し、続いてTEA(114.87mg、1.14mmol、158.01uL、5当量)を添加した。混合物を、25℃で12時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。混合物を分取HPLCによって精製した(カラム:YMC-Actus Triart C18 150*30mm*5um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって65%~95%B)。化合物である2-メトキシ-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(7.2mg、19.80umol、収率8.72%、純度100%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z364.0[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 12.08 (s, 1H), 7.75 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.95 (s, 1H), 4.06 (s, 3H), 3.73 - 3.59 (m, 1H), 2.04 - 1.88 (m, 2H), 1.73 - 1.30 (m, 8H), 0.96 - 0.47 (m, 8H).
(実施例34)
MPL-395、MPL-395AおよびMPL-395B
N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド、(R)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドおよび(S)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000130
2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(40mg、201.82umol、1当量)および1,1-ジメチルシレパン-4-アミン(46.93mg、242.18umol、1.2当量、HCl塩)のDMF(1mL)溶液に、HOBt(81.81mg、605.45umol、3当量)およびEDCI(116.07mg、605.45umol、3当量)のDMF(2mL)溶液を添加し、続いてTEA(102.11mg、1.01mmol、140.45uL、5当量)を添加した。反応混合物を、25℃で12時間撹拌した。LCMSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。混合物を分取HPLCによって精製した(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって57%~87%B)。化合物であるN-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(17.6mg、52.15umol、収率25.84%、純度100%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z338.1[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 12.07 (s, 1H), 7.78 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.97 (d, J=1.5 Hz, 1H), 4.07 (s, 3H), 3.83 (br d, J=8.4 Hz, 1H), 1.98 - 1.36 (m, 6H), 0.81 - 0.50 (m, 4H), 0.03 (d, J=7.6 Hz, 6H).
ラセミであるMPL-395も、1.01mmolのスケールで調製した。分取HPLCから単離された生成物をSFCによって分離して(waters SFC Prep 80;カラム:DAICEL CHIRALCEL OD(250mm*30mm、10um);移動相:A:EtOH中0.1%NHO、B:CO;25%Bの均一濃度;流量:70mL/分)、2つのピーク(2つのエナンチオマー)、(R)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドおよび(S)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドを得た。
ピーク1(MPL-395A):49.8mg、145.78umol、収率16.4%、純度98.8%、黄色の固体。
LCMS(ESI)m/z338.3[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = 12.03 (s, 1H), 7.77 - 7.72 (m, 1H), 6.96 - 6.91 (m, 1H), 4.03 (s, 3H), 3.83 - 3.75 (m, 1H), 1.89 - 1.74 (m, 3H), 1.64 - 1.55 (m, 1H), 1.47 - 1.37 (m, 2H), 0.77 - 0.53 (m, 4H), 0.02 - -0.04 (m, 6H).
ピーク2(MPL-395B):87.3mg、258.66umol、収率29.1%、純度100%、黄色の固体。
LCMS(ESI)m/z338.3[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = 12.03 (s, 1H), 7.75 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 4.06 - 4.01 (m, 3H), 3.84 - 3.77 (m, 1H), 1.90 - 1.74 (m, 3H), 1.67 - 1.57 (m, 1H), 1.47 - 1.37 (m, 2H), 0.77 - 0.52 (m, 4H), -0.01 (d, J = 6.1 Hz, 6H).
MPL-395AおよびMPL-395Bを、分析用SFCによっても分析した。
条件:
機器:PDA検出器およびQDa検出器を有するWaters UPCC
カラム:Chiral MD-3 100*4.6mm、粒径3um
移動相:A:CO、B:エタノール中0.05%DEA
勾配:4.5分で5%~40%Bとし、40%Bで0.5分間、次に5%Bで1分間保持
流量:2.8mL/分
カラム温度:35℃
ABPR:1500psi
MPL-395A:保持時間3.29分、99.64%ee;MPL-395B:3.42分;98.94%ee
(実施例35)
MPL-396
N-(1,1-ジメチルシロカン-5-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000131
2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(30mg、151.36umol、1当量)および1,1-ジメチルシロカン-5-アミン(28.53mg、166.50umol、1.1当量、HCl)のDMF(1mL)溶液に、HOBt(61.36mg、454.09umol、3当量)およびEDCI(87.05mg、454.09umol、3当量)のDMF(1mL)溶液を添加し、続いてTEA(76.58mg、756.82umol、105.34uL、5当量)を添加した。混合物を、25℃で2時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。混合物を分取HPLCによって精製した(カラム:YMC-Actus Triart C18 150*30mm*5um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN、勾配:11分にわたって60%~90%B)。分取HPLCからの生成物を、分取SFCによってさらに精製した(Berger MG II;カラム:Phenomenex-Cellulose-2(250mm*30mm、10um);移動相:EtOH中0.1%NHO;B:CO;勾配:40%B、均一濃度、流量:60mL/分)。化合物であるN-(1,1-ジメチルシロカン-5-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(4mg、10.58umol、収率6.99%、純度93%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z352.2[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 12.06 (s, 1H), 7.84 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.97 (d, J=1.8 Hz, 1H), 4.07 (s, 3H), 4.04 - 3.93 (m, 1H), 1.77 - 1.45 (m, 8H), 0.88 - 0.53 (m, 4H), 0.10 - 0.04 (m, 6H).
(実施例36)
MPL-403
N-(1,1-ジメチルシロラン-3-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000132
2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(40mg、201.82umol、1当量)および1,1-ジメチルシロラン-3-アミン(36.79mg、222.00umol、1.1当量、HCl)のDMF(1mL)溶液に、HOBt(81.81mg、605.45umol、3当量)およびEDCI(116.07mg、605.45umol、3当量)のDMF(1mL)溶液を添加し、続いてTEA(102.11mg、1.01mmol、140.45uL、5当量)を添加した。混合物を、25℃で12時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。混合物を分取HPLCによって精製した(カラム:YMC-Actus Triart C18 150*30mm*5um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって57%~87%B)。化合物であるN-(1,1-ジメチルシロラン-3-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(17.6mg、56.30umol、収率27.90%、純度99%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z309.9[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 12.07 (s, 1H), 7.80 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.96 (d, J=1.8 Hz, 1H), 4.07 (s, 3H), 4.03 - 3.87 (m, 1H), 2.00 (br s, 1H), 1.40 (dq, J=6.9, 12.1 Hz, 1H), 1.06 (dd, J=4.9, 14.2 Hz, 1H), 0.79 (br dd, J=5.4, 14.7 Hz, 1H), 0.66 - 0.44 (m, 2H), 0.16 (d, J=1.2 Hz, 6H).
(実施例37)
MPL-404
N-(1,1-ジメチルシロラン-3-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000133
2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(29.75mg、121.81umol、1当量)および1,1-ジメチルシロラン-3-アミン(22.21mg、133.99umol、1.1当量、HCl塩)のDMF(1mL)溶液に、EDCI(46.70mg、243.62umol、2当量)およびHOBt(32.92mg、243.62umol、2当量)の溶液を添加し、続いてTEA(49.30mg、487.24umol、67.82uL、4当量)を添加した。混合物を、20℃で2時間撹拌した。LC-MSによって、反応物1が完全に消費され、所望の質量を有する1つの主要なピークが検出されたことが示された。混合物をMeOH(2mL)で希釈し、濾過して、不溶性物質を除去した。濾液を分取HPLCによって精製した(カラム:YMC-Actus Triart C18 150*30mm*5um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって61%~91%B)。化合物であるN-(1,1-ジメチルシロラン-3-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(27mg、74.31umol、収率61.00%、純度97.843%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z356.1[M+H]1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 12.24 (s, 1H), 7.87 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.78 - 7.72 (m, 2H), 7.38 - 7.26 (m, 3H), 6.97 (d, J=2.0 Hz, 1H), 3.84 (br dd, J=6.7,11.9 Hz, 1H), 1.93 - 1.80 (m, 1H), 1.26 (dq, J=7.0, 12.0 Hz, 1H), 0.93 (br dd, J=5.1, 14.2 Hz, 1H), 0.69 - 0.58 (m, 1H), 0.47 (dd, J=11.2, 13.9 Hz, 1H), 0.41 - 0.29 (m, 1H), 0.00 (d, J=1.7 Hz, 6H).
(実施例38)
MPL-426
スキーム
Figure 2022549881000134
ステップ1.エチル2-(4-tert-ブチルフェニル)チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000135
ジオキサン(3mL)中エチル2-ブロモチアゾール-5-カルボキシレート(200mg、847.15umol、1当量)、(4-tert-ブチルフェニル)ボロン酸(452.47mg、2.54mmol、3当量)およびKCO(351.24mg、2.54mmol、3当量)の混合物に、HO(30uL)を添加した。混合物をNでパージし、次にPd(dppf)Cl(61.99mg、84.71umol、0.1当量)を添加した。混合物を、N下で110℃において12時間撹拌した。TLCによって、反応物1が消費され、新しいスポットが形成されたことが示された。混合物を濾過した。ケーキをEtOAc(50mL×3)で洗浄した。合わせた濾液をNaSOで乾燥させた。溶媒を真空中で除去した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~20%酢酸エチル)。化合物であるエチル2-(4-tert-ブチルフェニル)チアゾール-5-カルボキシレート(220mg、681.27umol、収率80.42%、純度89.6%)を、黄色の油状物として得た。H NMRを記録した。
ステップ2. [2-(4-tert-ブチルフェニル)チアゾール-5-イル]メタノールの合成
Figure 2022549881000136
THF(20mL)中エチル2-(4-tert-ブチルフェニル)チアゾール-5-カルボキシレート(1.7g、5.87mmol、1当量)の混合物に、LAH(668.87mg、17.62mmol、3当量)を0℃で添加した。混合物を、0℃で20分間撹拌した。TLCによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応を、HO(0.085mL)、NaOH(水中15%、0.0855mL)およびHO(0.255mL)の添加によってクエンチし、濾過した。濾過ケーキをEtOAC(5mL)で洗浄した。合わせた濾液をNaSOによって乾燥させ、真空中で濃縮した。化合物である[2-(4-tert-ブチルフェニル)チアゾール-5-イル]メタノール(1.4g、粗製)を、黄色の油状物として得た。粗製生成物を、次のステップのために直接使用した。
ステップ3. 2-(4-tert-ブチルフェニル)チアゾール-5-カルバルデヒドの合成
Figure 2022549881000137
[2-(4-tert-ブチルフェニル)チアゾール-5-イル]メタノール(1.4g、5.66mmol、1当量)のDCM(50mL)溶液に、MnO(9.84g、113.20mmol、20当量)を添加した。混合物を、30℃で4時間撹拌した。TLCによって、反応物4が消費され、1つの新しいスポットが形成されたことが示された。混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~20%酢酸エチル)。化合物である2-(4-tert-ブチルフェニル)チアゾール-5-カルバルデヒド(1g、3.26mmol、収率52.04%、純度80%)を、黄色の固体として得た。H NMRを記録した。
ステップ4. エチル(Z)-2-アジド-3-[2-(4-tert-ブチルフェニル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエートの合成
Figure 2022549881000138
NaH(163.02mg、4.08mmol、純度60%、5当量)を、EtOH(2mL)に数回に分けて添加した。混合物を、透明溶液が形成されるまで30℃で撹拌し、次に-10℃に冷却した。次に、2-(4-tert-ブチルフェニル)チアゾール-5-カルバルデヒド(200mg、815.20umol、1当量)およびエチル2-アジドアセテート(315.77mg、2.45mmol、343.22uL、3当量)のEtOH(5mL)溶液を、混合物にゆっくり添加した。混合物を、-10℃~0℃で2時間撹拌した。反応混合物を飽和NHCl(20mL)に注ぎ、次にEtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~10%酢酸エチル)。化合物であるエチル(Z)-2-アジド-3-[2-(4-tert-ブチルフェニル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエート(130mg、145.89umol、収率17.90%、純度40%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:357.2[M+H]
ステップ5. エチル2-(4-tert-ブチルフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000139
エチル(Z)-2-アジド-3-[2-(4-tert-ブチルフェニル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエート(130mg、364.72umol、1当量)のキシレン(5mL)溶液を、150℃で10分間撹拌した。TLCによって、1つの新しいスポットが形成されたことが示された。混合物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~30%酢酸エチル)。エチル2-(4-tert-ブチルフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(100mg、粗製)を、黄色の固体として得た。
ステップ6. 2-(4-tert-ブチルフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸の合成
Figure 2022549881000140
エチル2-(4-tert-ブチルフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(550mg、1.67mmol、1当量)のEtOH(10mL)溶液に、LiOH.HO(1.41g、33.49mmol、20当量)のHO(5mL)溶液を添加した。混合物を、80℃で1時間撹拌した。TLCによって、反応物8が消費され、新しいスポットが形成されたことが示された。混合物を減圧下で濃縮して、EtOHを除去し、次に水(20mL)で希釈し、水中1NのHClでpH4へと酸性化した。酸性溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2-(4-tert-ブチルフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(450mg、1.42mmol、収率84.99%、純度95%)を、黄色の固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ =7.84 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.50 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.05 (d, J=1.7 Hz, 1H), 1.32 - 1.21 (m, 9H).
ステップ6. 2-(4-tert-ブチルフェニル)-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000141
2-(4-tert-ブチルフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(80mg、266.33umol、1当量)、6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-アミン(58.55mg、266.33umol、1当量、HCl塩)のDMF(0.5mL)溶液に、HOBt(107.96mg、799.00umol、3当量)およびEDCI(153.17mg、799.00umol、3当量)のDMF(0.5mL)溶液を添加し、続いてTEA(161.70mg、1.60mmol、222.42uL、6当量)を添加した。混合物を、25℃で1時間撹拌した。LCMSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応混合物を濾過し、濾液を分取HPLCによって精製した(カラム:YMC-Actus Triart C18 150*30mm*5um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって90%~100%B)。化合物である2-(4-tert-ブチルフェニル)-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(14.1mg、29.13umol、収率10.94%、純度96.215%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:466.3[M+H]1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ = 7.90 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.52 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.07 (s, 1H), 3.78 (br t, J=11.4 Hz, 1H),2.14 (br d, J=10.8 Hz, 2H), 1.78 - 1.61 (m, 6H), 1.49 - 1.43 (m, 2H), 1.37 (s, 9H), 0.97 (br d, J=14.8 Hz, 2H), 0.80 - 0.76 (m, 2H), 0.72 - 0.63 (m, 4H).
(実施例39)
MPL-427
スキーム
Figure 2022549881000142
ステップ1. エチル2-(2-メトキシエトキシ)チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000143
2-メトキシエタノール(16.12g、211.79mmol、10当量)のTHF(60mL)溶液に、NaH(4.24g、105.89mmol、純度60%、5当量)を0℃において数回に分けて添加した。混合物をこの温度で1時間撹拌し、次に、エチル2-ブロモチアゾール-5-カルボキシレート(5g、21.18mmol、1当量)を添加した。混合物を、20℃で1時間撹拌した。反応混合物をHCl水溶液(1N、150mL)でpH6に調整し、次にEtOAc(60mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次に濾過し(ltered)、減圧下で濃縮した。化合物であるエチル2-(2-メトキシエトキシ)チアゾール-5-カルボキシレート(6.4g、粗製)を、黄色の油状物として得た。粗製生成物を、さらなる精製なしに次のステップのために使用した。
LCMS(ESI)m/z:232.2[M+H]
ステップ2. [2-(2-メトキシエトキシ)チアゾール-5-イル]メタノールの合成
Figure 2022549881000144
氷冷したエチル2-(2-メトキシエトキシ)チアゾール-5-カルボキシレート(1g、4.32mmol、1当量)の乾燥THF(10mL)溶液に、LAH(246.17mg、6.49mmol、1.5当量)を数回に分けて添加した。混合物を、0~20℃で1時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)によって、出発材料が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことが示された。反応を、水(0.246mL)、NaOH(水中15%、0.246mL)でクエンチし、続いて水(0.738mL)でクエンチした。混合物を濾過した。濾過ケーキをEtOAc(20mL×2)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下で濃縮した。化合物である[2-(2-メトキシエトキシ)チアゾール-5-イル]メタノール(686mg、2.74mmol、収率63.42%、純度75.65%)を、黄色の油状物として得た。粗製生成物を、さらなる精製なしに次のステップのために使用した。
LCMS m/z:190.1[M+1]
ステップ3. 2-(2-メトキシエトキシ)チアゾール-5-カルバルデヒドの合成
Figure 2022549881000145
[2-(2-メトキシエトキシ)チアゾール-5-イル]メタノール(686mg、3.63mmol、1当量)のDCM(6mL)溶液に、MnO(3.15g、36.25mmol、10当量)を添加した。混合物を、25℃で12時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)によって、出発材料が消費され、1つの新しいスポットが形成されたことが示された。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~14%酢酸エチル)。化合物である2-(2-メトキシエトキシ)チアゾール-5-カルバルデヒド(314mg、1.59mmol、収率43.95%、純度95%)を、黄色の固体として得た。H NMRを記録した。
ステップ4. エチル(Z)-2-アジド-3-[2-(2-メトキシエトキシ)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエートの合成
Figure 2022549881000146
NaH(201.26mg、5.03mmol、純度60%、3当量)を、EtOH(5mL)に数回に分けて添加した。混合物を、透明溶液が形成されるまで20℃で撹拌し、次に-10℃に冷却した。次に、2-(2-メトキシエトキシ)チアゾール-5-カルバルデヒド(314mg、1.68mmol、1当量)およびエチル2-アジドアセテート(649.67mg、5.03mmol、706.16uL、3当量)のTHF(5mL)溶液を、混合物に滴下添加した。混合物を、-10℃~0℃で2時間撹拌した。LCMSによって、所望の質量が示された。反応を飽和NHCl(40mL)でクエンチし、次にEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~20%酢酸エチル)。化合物であるエチル(Z)-2-アジド-3-[2-(2-メトキシエトキシ)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエート(99mg、331.86umol、収率19.79%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:299.1[M+H]
ステップ5. エチル2-(2-メトキシエトキシ)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000147
エチル(Z)-2-アジド-3-[2-(2-メトキシエトキシ)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエート(99mg、331.86umol、1当量)のキシレン(2mL)溶液を、150℃で30分間撹拌した。LCMSによって、所望の質量が検出されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~22%酢酸エチル)。化合物であるエチル2-(2-メトキシエトキシ)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(91mg、319.82umol、収率96.37%、純度95%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:271.1[M+H]H NMRを記録した。
ステップ6. 2-(2-メトキシエトキシ)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸の合成
Figure 2022549881000148
エチル2-(2-メトキシエトキシ)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(91mg、336.66umol、1当量)のTHF(2mL)溶液に、LiOH.HO(84.76mg、2.02mmol、6当量)のHO(2mL)溶液を添加した。混合物を、80℃で6時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)によって、反応物が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮して、THFを除去した。水溶液を、HCl(水中1N)でpH3~4へと酸性化し、濾過した。ケーキを石油エーテルで洗浄し、次に減圧下で乾燥させた。化合物である2-(2-メトキシエトキシ)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(41mg、160.78umol、収率47.76%、純度95%)を、褐色の固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 12.53 - 12.18 (m, 2H), 6.93 (d, J=2.0 Hz, 1H), 4.61 - 4.51 (m, 2H), 3.72 - 3.66 (m, 2H), 3.30 (s, 3H).
ステップ7. 2-(2-メトキシエトキシ)-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000149
2-(2-メトキシエトキシ)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(41mg、169.25umol、1当量)および6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-アミン(44.65mg、203.09umol、1.2当量、HCl塩)のDMF(2mL)溶液に、EDCI(97.33mg、507.74umol、3当量)およびHOBt(68.61mg、507.74umol、3当量)のDMF(0.5mL)溶液を添加し、続いてTEA(102.75mg、1.02mmol、141.34uL、6当量)を添加した。混合物を、25℃で1時間撹拌した。LC-MSによって、所望の質量が検出されたことが示された。反応混合物を濾過して濾液を得、それを分取HPLCによって精製した(カラム:YMC-Actus Triart C18 150*30mm*5um;移動相:A:水中0.2%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって61%~91%B)。化合物である2-(2-メトキシエトキシ)-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(6.7mg、16.44umol、収率9.71%、純度100%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:408.1[M+H]1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 12.08 (br s, 1H), 7.76 (br d, J=8.1 Hz, 1H), 6.96 (s, 1H), 4.59 - 4.47 (m, 2H), 3.74 - 3.58 (m, 3H), 3.29 (s, 3H), 2.02 - 1.91 (m, 2H), 1.72 - 1.44 (m, 6H), 1.38 (br s, 2H), 0.87 (br d, J=14.7 Hz, 2H), 0.75 - 0.64 (m, 2H), 0.63 - 0.48 (m, 4H).
(実施例40)
MPL-429
スキーム
Figure 2022549881000150
ステップ1. 2-(メトキシメチル)チアゾールの合成
Figure 2022549881000151
チアゾール-2-イルメタノール(4.5g、39.08mmol、1当量)のTHF(50mL)溶液に、NaH(2.03g、50.80mmol、純度60%、1.3当量)を0℃で添加した。混合物を、0℃で20分間撹拌した。次に、CHI(12.76g、89.88mmol、5.60mL、2.3当量)(14.15g)を混合物に0℃で添加した。反応混合物を、0℃で2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)によって、反応物が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことが示された。反応混合物を、飽和NHCl(100mL)の添加によって25℃でクエンチし、次にEtOAc(60mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO2、石油エーテル中0~4%酢酸エチル)。化合物である2-(メトキシメチル)チアゾール(2.8g、20.59mmol、収率52.69%、純度95%)を、無色の油状物として得た。H NMRを記録した。
ステップ2. 2-(メトキシメチル)チアゾール-5-カルバルデヒドの合成
Figure 2022549881000152
2-(メトキシメチル)チアゾール(2.8g、21.68mmol、1当量)のTHF(10mL)溶液に、n-BuLi(n-ヘキサン中2.5M、13.01mL、1.5当量)をN下で-78℃において滴下添加した。-78℃で1時間撹拌した後、DMF(3.17g)を-78℃で滴下添加した。反応混合物を、-78℃でさらに2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)によって、反応物が完全に消費され、多くの新しいスポットが形成されたことが示された。反応混合物を飽和NHCl(100mL)で25℃においてクエンチし、次にEtOAc(60mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~13%酢酸エチル)。化合物である2-(メトキシメチル)チアゾール-5-カルバルデヒド(1.7g、10.27mmol、収率47.40%、純度95%)を、黄色の油状物として得た。H NMRを記録した。
ステップ3. エチル(Z)-2-アジド-3-[2-(メトキシメチル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエートの合成
Figure 2022549881000153
NaH(1.30g、32.44mmol、純度60%、3当量)を、EtOH(10mL)に数回に分けて添加した。混合物を、透明溶液が形成されるまで20℃で撹拌し、次に-10℃に冷却した。2-(メトキシメチル)チアゾール-5-カルバルデヒド(1.7g、10.81mmol、1当量)およびエチル2-アジドアセテート(4.19g、32.44mmol、4.55mL、3当量)のTHF(10mL)溶液を、混合物に滴下添加した。混合物を、-10℃~0℃で2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)によって反応物が完全に消費され、新しいスポットが形成されたことが示された。反応を飽和NHCl(50mL)でクエンチし、次にEtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~20%酢酸エチル)。化合物であるエチル(Z)-2-アジド-3-[2-(メトキシメチル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエート(349mg、1.26mmol、収率11.69%、純度97.185%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:269.2[M+H]
ステップ4. エチル2-(メトキシメチル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000154
エチル(Z)-2-アジド-3-[2-(メトキシメチル)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエート(349mg、1.30mmol、1当量)のキシレン(2mL)溶液を、140℃で30分間撹拌した。LC-MSによって、所望の質量が検出されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO2、石油エーテル中0~33%酢酸エチル)。化合物であるエチル2-(メトキシメチル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(262mg、1.04mmol、収率79.63%、純度95%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:241.2[M+H]H NMRを記録した。
ステップ5. 2-(メトキシメチル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸の合成
Figure 2022549881000155
エチル2-(メトキシメチル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(262mg、547.49umol、純度50.210%、1当量)のTHF(3mL)溶液に、LiOH.HO(137.85mg、3.28mmol、6当量)のHO(3mL)溶液を添加した。混合物を、80℃で12時間撹拌した。LCMSによって、所望の質量が検出されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮して、THFを除去した。水溶液を、HCl(水中6N)でpH3~4へと酸性化し、濾過した。ケーキを石油エーテル(30mL)で洗浄し、減圧下で乾燥させた。化合物である2-(メトキシメチル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(186mg、粗製)を、褐色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:213.1[M+H]1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 12.91 - 12.47 (m, 2H), 7.05 (d, J=2.0 Hz, 1H), 4.74 (s, 2H), 3.40 (s, 3H).
ステップ6. 2-(メトキシメチル)-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000156
2-(メトキシメチル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(50mg、235.60umol、1当量)および6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-アミン(51.79mg、235.60umol、1当量、HCl塩)のDMF(1.5mL)溶液に、EDCI(135.49mg、706.80umol、3当量)およびHOBt(95.50mg、706.80umol、3当量)のDMF(1mL)溶液を添加し、続いてTEA(119.20mg、1.18mmol、163.96uL、5当量)を添加した。混合物を、25℃で1時間撹拌した。LCMSによって、所望の質量が検出されたことが示された。反応混合物を濾過して濾液を得、それを分取HPLCによって精製した(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって62%~91%B)。化合物である2-(メトキシメチル)-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(12.9mg、34.17umol、収率14.50%、純度100%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:378.2[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 12.30 (br s, 1H), 7.96 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.08 (s, 1H), 4.82 - 4.62 (m, 2H), 3.74 - 3.65 (m, 1H), 3.38 (s, 3H), 2.03 - 1.94 (m, 2H), 1.70 - 1.49 (m, 6H), 1.38 (br s, 2H), 0.89 (br d, J=14.5 Hz, 2H), 0.72 - 0.65 (m, 2H), 0.63 - 0.52 (m, 4H).
(実施例41)
MPL-431
スキーム
Figure 2022549881000157
ステップ1. エチル6-ブロモ-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000158
エチル2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(200mg、734.42umol、1当量)のDMF(3mL)溶液に、NBS(143.79mg、807.87umol、1.1当量)を添加した。混合物を、30℃で30分間撹拌した。LCMSによって、所望の生成物が検出されたことが示された。混合物を飽和LiCl(20mL)に注ぎ、次にEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOによって乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~20%酢酸エチル)。化合物であるエチル6-ブロモ-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(130mg、333.13umol、収率45.36%、純度90%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:290.7[M+1]H NMRを記録した。
ステップ2. エチル6-メチル-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000159
ジオキサン(2mL)中エチル6-ブロモ-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(130mg、370.14umol、1当量)、KPO(235.70mg、1.11mmol、3当量)およびメチルボロン酸(110.78mg、1.85mmol、5当量)の混合物を、N雰囲気下で脱気した。次に、Pd(dba)(50mg、54.60umol、1.48e-1当量)およびXPhos(24.70mg、51.82umol、0.14当量)を添加した。懸濁液を脱気し、Nで3回パージし、次にN下で120℃において12時間撹拌した。LC-MSによって、所望の質量が示された。EtOAc(50mL)を添加した。混合物を濾過して、不溶性材料を除去した。濾液を真空中で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~10%酢酸エチル)。化合物であるエチル6-メチル-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(100mg、209.54umol、収率56.61%、純度60%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:287.1[M+H]H NMRを記録した。
ステップ3. 6-メチル-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸の合成
Figure 2022549881000160
エチル6-メチル-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(600mg、2.10mmol、1当量)のEtOH(10mL)溶液に、LiOH.HO(1.76g、41.91mmol、20当量)のHO(5mL)溶液を添加した。混合物を、80℃で1時間撹拌した。LCMSによって、所望の質量が検出され、反応物3が消費されたことが示された。混合物を減圧下で濃縮して、EtOH(10mL)を除去した。残留物を水(20mL)で希釈し、水中1NのHClでpH4へと酸性化し、次にEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、6-メチル-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(500mg、1.84mmol、収率87.77%、純度95%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:259.1[M+H]1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 7.91 (dd, J=1.3, 7.7 Hz, 2H), 7.62 - 7.38 (m, 3H), 1.87 (s, 3H).
ステップ4. 6-メチル-2-フェニル-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000161
6-メチル-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(80mg、309.72umol、1当量)および6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-アミン(68.09mg、309.72umol、1当量、HCl塩)のDMF(0.5mL)溶液に、HOBt(125.55mg、929.17umol、3当量)およびEDCI(178.12mg、929.17umol、3当量)のDMF(0.5mL)溶液を添加し、続いてTEA(188.04mg、1.86mmol、258.66uL、6当量)を添加した。混合物を、25℃で1時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応混合物を濾過し、濾液を分取HPLCによって精製した(カラム:YMC-Actus Triart C18 150*30mm*5um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって85%~100%B)。6-メチル-2-フェニル-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(11.3mg、26.05umol、収率8.41%、純度97.67%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:424.2[M+H]1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ = 7.97 (dd, J=1.6, 7.8 Hz, 2H), 7.50 - 7.42 (m, 3H), 3.79 (br t, J=11.3 Hz, 1H), 2.52 (s, 3H),2.18 (br d, J=12.1 Hz, 2H), 1.79 - 1.61 (m, 6H), 1.46 (br s, 2H), 0.99 (br s, 1H), 0.95 (br s, 1H), 0.81 - 0.76 (m, 2H), 0.74 - 0.64 (m, 4H).
(実施例42)
MPL-433、MPL-433AおよびMPL-433B
N-(4-メチルシクロヘキシル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド、cis-N-(4-メチルシクロヘキシル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドおよびtrans-N-(4-メチルシクロヘキシル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000162
2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(58mg、237.44umol、1当量)、4-メチルシクロヘキサンアミン(29.57mg、261.19umol、34.58uL、1.1当量)のDMF(0.5mL)溶液に、EDCI(136.56mg、712.33umol、3当量)およびHOBt(96.25mg、712.33umol、3当量)のDMF(0.5mL)溶液を添加し、続いてTEA(144.16mg、1.42mmol、198.29uL、6当量)を添加した。混合物を、25℃で1時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応混合物を濾過した。濾液を分取HPLCによって精製した(カラム:YMC-Actus Triart C18 150*30mm*5um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって65%~88%B)。化合物であるN-(4-メチルシクロヘキシル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(40mg、94.27umol、収率39.70%、純度80%)を、白色の固体として得た。
LCMS m/z:340.2[M+1]H NMRを記録した。
MPL-433を、分取SFCによって分離して(Berger MG II;カラム:DAICEL CHIRALPAK;AS(250mm*30mm、10um);移動相:A:MeOH中0.1%NHO、B CO;35%Bの均一濃度;流量:60mL/分)、2つのピーク(cis-およびtrans-異性体)を得た。
ピーク1は、MPL-433A:2.7mg、7.95umol、収率6.75%、純度100%、白色の固体に帰属していた。
LCMS m/z:340.1[M+1]1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ = 7.98 (d, J=6.9 Hz, 2H), 7.51 - 7.41 (m, 3H), 7.09 (s, 1H), 3.82 (br t, J=12.0 Hz, 1H), 1.98 (br d, J=11.7 Hz, 2H), 1.84 - 1.72 (m, 2H), 1.43 - 1.38 (m, 2H), 1.31 - 1.27 (m, 1H), 1.16 - 1.06 (m, 2H), 0.95 (d, J=6.6 Hz, 3H).
ピーク2は、MPL-433B:13.3mg、39.18umol、収率33.25%、純度100%、白色の固体に帰属していた。
LCMS m/z:340.0[M+1]1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ = 7.98 (d, J=6.7 Hz, 2H), 7.51 - 7.41 (m, 3H), 7.14 (s, 1H), 4.07 - 3.97 (m, 1H), 1.82 - 1.75 (m, 2H), 1.74 - 1.61 (m, 5H), 1.52 - 1.43 (m, 2H), 1.02 (d, J=6.7 Hz, 3H).
(実施例43)
MPL-456
N-(4,4-ジメチルシクロヘキシル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000163
2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(50mg、252.27umol、1当量)および4,4-ジメチルシクロヘキサンアミン(35.31mg、277.50umol、1.1当量)のDMF(1mL)溶液に、25℃でHOBt(102.26mg、756.82umol、3当量)およびEDCI(145.08mg、756.82umol、3当量)のDMF(1mL)溶液を添加し、続いてTEA(127.64mg、1.26mmol、175.56uL、5当量)を添加した。混合物を、25℃で2時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。混合物を分取HPLCによって精製した(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって45%~75%B)。化合物であるN-(4,4-ジメチルシクロヘキシル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(18.3mg、59.53umol、収率23.60%、純度100%)を、褐色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z308.1[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 12.09 (s, 1H), 7.75 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.02 - 6.92 (m, 1H), 4.13 - 3.99 (m, 3H), 3.73 - 3.58 (m, 1H), 1.63 (br dd, J=3.4, 13.2 Hz, 2H), 1.54 - 1.43 (m, 2H), 1.39 (br d, J=12.8 Hz, 2H), 1.31 - 1.20 (m, 2H), 0.92 (d, J=9.2 Hz, 6H).
(実施例44)
MPL-457
N-[(1R,2R,3S,5R)-2-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチル-ノルピナン-3-イル]-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000164
2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(50mg、252.27umol、1当量)および(1R,2R,3S,5R)-3-アミノ-2,6,6-トリメチル-ノルピナン-2-オール(57.09mg、277.50umol、1.1当量、HCl)のDMF(1mL)溶液に、25℃でHOBt(102.26mg、756.81umol、3当量)およびEDCI(145.08mg、756.81umol、3当量)の溶液を添加し、続いてTEA(127.64mg、1.26mmol、175.56uL、5当量)を添加した。混合物を、25℃で2時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。混合物を分取HPLCによって精製した(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって45%~71%B)。化合物であるN-[(1R,2R,3S,5R)-2-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチル-ノルピナン-3-イル]-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(13.7mg、39.20umol、収率15.54%、純度100%)を、褐色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z350.2[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 12.19 (s, 1H), 7.44 (d, J=9.0 Hz, 1H), 6.98 (d, J=1.4 Hz, 1H), 4.51 (s, 1H), 4.46 (q, J=9.1 Hz, 1H), 4.12 - 4.05 (m, 3H), 2.31 - 2.21 (m, 1H), 2.17 - 2.04 (m, 1H), 1.89 (d, J=6.0 Hz, 2H), 1.63 - 1.53 (m, 2H), 1.31 - 1.23 (m, 3H), 1.18 (s, 3H), 1.06 (s, 3H).
(実施例45)
MPL-458
スキーム
Figure 2022549881000165
ステップ1. エチル2-(シクロプロポキシ)チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000166
氷冷したシクロプロパノール(227.38mg、3.92mmol、1.5当量)のTHF(10mL)溶液に、NaH(156.53mg、3.92mmol、純度60%、1.5当量)を添加した。混合物を、0~5℃で10分間撹拌した。次に、エチル2-クロロチアゾール-5-カルボキシレート(500mg、2.61mmol、1当量)のTHF(2mL)溶液を添加した。混合物を、0~5℃で30分間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応混合物を、HCl水溶液(2M)でpH6に調整し、次にEtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、エチル2-(シクロプロポキシ)チアゾール-5-カルボキシレート(530mg、1.74mmol、収率66.66%、純度70%)を、黄色の油状物として得た。粗製生成物を、さらなる精製なしに次のステップのために使用した。
LCMS(ESI)m/z214.1[M+H]H NMRを記録した。
ステップ2. [2-(シクロプロポキシ)チアゾール-5-イル]メタノールの合成
Figure 2022549881000167
氷冷したエチル2-(シクロプロポキシ)チアゾール-5-カルボキシレート(530mg、2.49mmol、1当量)の乾燥THF(10mL)溶液に、LiAlH(140mg、3.69mmol、1.48当量)を数回に分けて添加し、混合物を0~10℃で30分間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応を、水(0.14mL)、NaOH(15%、0.14mL)および水(0.42mL)の添加によってクエンチした。混合物を濾過した。濾過ケーキをEtOAc(50mL×3)で洗浄した。合わせた濾液をNaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮した。化合物である[2(シクロプロポキシ)チアゾール-5-イル]メタノール(340mg、1.39mmol、収率55.93%、純度70%)を、黄色の油状物として得た。粗製生成物を、さらなる精製なしに次のステップのために使用した。
LCMS(ESI)m/z172.0[M+H]H NMRを記録した。
ステップ3. 2-(シクロプロポキシ)チアゾール-5-カルバルデヒドの合成
Figure 2022549881000168
[2-(シクロプロポキシ)チアゾール-5-イル]メタノール(340mg、1.99mmol、1当量)のDCM(5mL)溶液に、MnO(1.73g、19.86mmol、10当量)を添加した。混合物を、25℃で2時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。混合物を濾過した。濾過ケーキをEtOAc(10mL×2)で洗浄した。合わせた有機層を減圧下で濃縮して残留物を得、それをカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~10%酢酸エチル)。化合物である2-(シクロプロポキシ)チアゾール-5-カルバルデヒド(233mg、1.10mmol、収率55.48%、純度80%)を、黄色の油状物として得た。
LCMS(ESI)m/z170.0[M+H]H NMRを記録した。
ステップ4. エチル(Z)-2-アジド-3-[2-(シクロプロポキシ)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエートの合成
Figure 2022549881000169
NaH(275.39mg、6.89mmol、純度60%、5当量)を、EtOH(5mL)に数回に分けて添加した。混合物を、透明溶液が形成されるまで30℃で撹拌し、次に-10℃に冷却した。2-(シクロプロポキシ)チアゾール-5-カルバルデヒド(233mg、1.38mmol、1当量)およびエチル2-アジドアセテート(889.01mg、6.89mmol、966.31uL、5当量)のTHF(2mL)溶液を、混合物に滴下添加した。混合物を、-10℃~0℃で2時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。混合物を、HCl水溶液(2M)でpH6に調整し、次にEtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~10%酢酸エチル)。化合物であるエチル(Z)-2-アジド-3-[2-(シクロプロポキシ)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエート(350mg、874.06umol、収率63.47%、純度70%)を、黄色の油状物として得た。
LCMS(ESI)m/z281.0[M+H]H NMRを記録した。
ステップ5. エチル2-(シクロプロポキシ)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000170
エチル(Z)-2-アジド-3-[2-(シクロプロポキシ)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエート(350mg、1.25mmol、1当量)のキシレン(5mL)溶液を、150℃で10分間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応混合物を、減圧下で濃縮して、エチル2-(シクロプロポキシ)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(300mg、832.38umol、収率66.66%、純度70%)を、黄色の油状物として得た。粗製生成物を、さらなる精製なしに次のステップのために使用した。
LCMS(ESI)m/z253.0[M+H]H NMRを記録した。
ステップ6. 2-(シクロプロポキシ)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸の合成
Figure 2022549881000171
エチル2-(シクロプロポキシ)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(300mg、1.19mmol、1当量)のEtOH(2mL)溶液に、NaOH(2M、2mL、3.36当量)を添加した。混合物を、80℃で2時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮して、EtOHを除去した。残留物を水(20mL)で希釈し、HCl(水中2M)でpH2へと酸性化し、EtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮した。化合物である2-(シクロプロポキシ)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(190mg、847.32umol、収率71.26%)を、褐色の油状物として得た。粗製生成物を、さらなる精製なしに次のステップのために使用した。
LCMS(ESI)m/z225.0[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 12.38 (br s, 1H), 7.01 - 6.90 (m, 1H), 1.99 (s, 1H), 1.17 (br t, J=7.1 Hz, 2H), 0.90 - 0.86 (m, 2H).
ステップ7. 2-(シクロプロポキシ)-N-(5-シラスピロ[4.5]デカン-8-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000172
2-(シクロプロポキシ)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(190mg、847.32umol、1当量)および5-シラスピロ[4.5]デカン-8-アミン(191.82mg、932.05umol、1.1当量、HCl塩)のDMF(1mL)溶液に、25℃でHOBt(343.48mg、2.54mmol、3当量)およびEDCI(487.30mg、2.54mmol、3当量)のDMF(1mL)溶液を添加し、続いてTEA(428.70mg、4.24mmol、589.68uL、5当量)を添加した。反応液を、25℃で1時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。混合物を分取HPLCによって精製した(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって60%~90%B)。化合物である2-(シクロプロポキシ)-N-(5-シラスピロ[4.5]デカン-8-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(5mg、13.31umol、収率1.57%、純度100%)を、褐色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z376.2[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 12.07 (br s, 1H), 7.82 - 7.70 (m, 1H), 7.04 - 6.91 (m, 1H), 4.34 (tt, J=3.1, 5.9 Hz, 1H), 3.78 - 3.62 (m, 1H), 2.17 - 1.81 (m, 2H), 1.71 - 1.38 (m, 6H), 0.86 - 0.51 (m, 10H).
(実施例46)
MPL-459
スキーム
Figure 2022549881000173
ステップ1. エチル2-(シクロブトキシ)チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000174
氷冷したシクロブタノール(188.20mg、2.61mmol、1当量)のTHF(10mL)溶液に、NaH(156.58mg、3.92mmol、純度60%、1.5当量)を添加し、0~5℃で10分間撹拌した。次に、エチル2-クロロチアゾール-5-カルボキシレート(500mg、2.61mmol、1当量)のTHF(2mL)溶液を添加した。混合物を、0~5℃で30分間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。混合物を、HCl水溶液(2M)を使用してpH6に調整し、次にEtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。化合物であるエチル2-(シクロブトキシ)チアゾール-5-カルボキシレート(590mg、1.30mmol、収率49.73%、純度50%)を、黄色の油状物として得た。粗製生成物を、さらなる精製なしに次のステップのために使用した。
LCMS(ESI)m/z228.0[M+H]H NMRを記録した。
ステップ2. [2-(シクロブトキシ)チアゾール-5-イル]メタノールの合成
Figure 2022549881000175
氷冷したエチル2-(シクロブトキシ)チアゾール-5-カルボキシレート(590mg、2.60mmol、1当量)の乾燥THF(5mL)溶液に、LiAlH(150mg、3.95mmol、1.52当量)を数回に分けて添加した。混合物を、0~5℃で30分間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応を、水(0.15mL)、NaOH(15%、0.15mL)および水(0.45mL)でクエンチした。次に、混合物を濾過した。濾過ケーキをEtOAc(50mL×3)で洗浄した。合わせた濾液をNaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮した。化合物である[2-(シクロブトキシ)チアゾール-5-イル]メタノール(367mg、1.58mmol、収率61.06%、純度80%)を、黄色の油状物として得た。粗製生成物を、さらなる精製なしに次のステップのために使用した。
LCMS(ESI)m/z186.1[M+H]H NMRを記録した。
ステップ3. 2-(シクロブトキシ)チアゾール-5-カルバルデヒドの合成
Figure 2022549881000176
[2-(シクロブトキシ)チアゾール-5-イル]メタノール(367mg、1.98mmol、1当量)のDCM(5mL)溶液に、MnO(1.72g、19.81mmol、10当量)を添加した。混合物を、25℃で1時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。混合物を濾過した。濾過ケーキをEtOAc(10mL×2)で洗浄した。合わせた有機層を減圧下で濃縮して残留物を得、それをカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~10%酢酸エチル)。化合物である2-(シクロブトキシ)チアゾール-5-カルバルデヒド(230mg、1.13mmol、収率57.02%、純度90%)を、黄色の油状物として得た。
LCMS(ESI)m/z184.0[M+H]H NMRを記録した。
ステップ4. エチル(Z)-2-アジド-3-[2-(シクロブトキシ)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエートの合成
Figure 2022549881000177
NaH(251.03mg、6.28mmol、純度60%、5当量)を、EtOH(5mL)に数回に分けて添加した。混合物を、透明溶液が形成されるまで30℃で撹拌し、次に-10℃に冷却した。2-(シクロブトキシ)チアゾール-5-カルバルデヒド(230mg、1.26mmol、1当量)およびエチル2-アジドアセテート(810.39mg、6.28mmol、880.85uL、5当量)のTHF(2mL)溶液を、混合物に滴下添加した。混合物を、-10℃~0℃で2時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応混合物を、HCl水溶液(2M)を使用してpH6に調整し、次にEtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~10%酢酸エチル)。化合物であるエチル(Z)-2-アジド-3-[2-(シクロブトキシ)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエート(350mg、832.40umol、収率66.31%、純度70%)を、黄色の油状物として得た。
LCMS(ESI)m/z295.1[M+H]H NMRを記録した。
ステップ5. エチル2-(シクロブトキシ)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000178
エチル(Z)-2-アジド-3-[2-(シクロブトキシ)チアゾール-5-イル]プロパ-2-エノエート(350mg、1.19mmol、1当量)のキシレン(5mL)溶液を、150℃で10分間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応混合物を、減圧下で濃縮して、エチル2-(シクロブトキシ)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(300mg、788.54umol、収率66.31%、純度70%)を、黄色の油状物として得た。粗製生成物を、さらなる精製なしに次のステップのために使用した。
LCMS(ESI)m/z267.1[M+H]H NMRを記録した。
ステップ6. 2-(シクロブトキシ)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸の合成
Figure 2022549881000179
エチル2-(シクロブトキシ)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(300mg、1.13mmol、1当量)のEtOH(2mL)溶液に、NaOH(2M、2mL、3.55当量)を添加した。混合物を、80℃で2時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮して、EtOHを除去した。残留物を水(20mL)で希釈し、HCl(水中2M)でpH2へと酸性化し、次にEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。化合物である2-(シクロブトキシ)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(219mg、735.32umol、収率65.28%、純度80%)を、褐色の油状物として得た。粗製生成物を、さらなる精製なしに次のステップのために使用した。
LCMS(ESI)m/z239.1[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 12.35 (br s, 1H), 6.92 (d, J=1.8 Hz, 1H), 5.24 - 5.14 (m, 1H), 2.20 - 2.14 (m, 1H), 2.14 - 2.14 (m, 1H), 1.89 - 1.52 (m, 4H).
ステップ7. 2-(シクロブトキシ)-N-(5-シラスピロ[4.5]デカン-8-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000180
2-(シクロブトキシ)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(219mg、919.15umol、1当量)および5-シラスピロ[4.5]デカン-8-アミン(208.08mg、1.01mmol、1.1当量、HCl塩)のDMF(1mL)溶液に、25℃でHOBt(372.60mg、2.76mmol、3当量)およびEDCI(528.61mg、2.76mmol、3当量)のDMF(1mL)溶液を添加し、続いてTEA(465.04mg、4.60mmol、639.67uL、5当量)を添加した。混合物を、25℃で1時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。混合物を分取HPLCによって精製した(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって65%~95%B)。化合物である2-(シクロブトキシ)-N-(5-シラスピロ[4.5]デカン-8-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(7.5mg、19.25umol、収率2.09%、純度100%)を、褐色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z390.2[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 12.04 (br s, 1H), 7.73 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.95 (s, 1H), 5.15 (quin, J=7.2 Hz, 1H), 3.69 (dt, J=8.1, 11.0 Hz, 1H), 2.46 - 2.38 (m, 2H), 2.25 - 1.96 (m, 4H), 1.89 - 1.38 (m, 8H), 0.83 - 0.46 (m, 8H).
(実施例47)
MPL-472
2-(シクロプロポキシ)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000181
2-(シクロプロポキシ)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(50mg、222.98umol、1当量)および1,1-ジメチルシレパン-4-アミン(51.85mg、267.58umol、1.2当量、HCl塩)のDMF(1mL)溶液に、25℃でHOBt(90.39mg、668.94umol、3当量)およびEDCI(128.24mg、668.94umol、3当量)のDMF(1mL)溶液を添加し、続いてTEA(112.82mg、1.11mmol、155.18uL、5当量)を添加した。混合物を、25℃で2時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。混合物を分取HPLCによって精製した(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって55%~85%B)。化合物である2-(シクロプロポキシ)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(28.8mg、79.22umol、収率35.53%、純度100%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z364.2[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 12.04 (br s, 1H), 7.78 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 4.34 (tt, J=3.1, 6.0 Hz, 1H), 3.82 (br s, 1H), 1.95 - 1.37 (m, 6H), 0.93 - 0.52 (m, 8H), 0.02 (d, J=7.5 Hz, 6H).
(実施例48)
MPL-474
スキーム
Figure 2022549881000182
ステップ1. エチル2-(シクロペンテン-1-イル)チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000183
ジオキサン(40mL)中エチル2-ブロモチアゾール-5-カルボキシレート(3g、12.71mmol、1当量)、シクロペンテン-1-イルボロン酸(2.13g、19.06mmol、1.5当量)およびKPO(10.79g、50.83mmol、4当量)の混合物に、N下でPd(dppf)Cl(929.80mg、1.27mmol、0.1当量)を添加した。混合物を、110℃で12時間加熱した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)によって、化合物1が完全に消費され、新しいスポットが形成されたことが示された。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~10%酢酸エチル)。化合物であるエチル2-(シクロペンテン-1-イル)チアゾール-5-カルボキシレート(2.26g、9.62mmol、収率75.67%、純度95%)を、褐色の固体として得た。H NMRを記録した。
ステップ2. 2-シクロペンチルチアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000184
エチル2-(シクロペンテン-1-イル)チアゾール-5-カルボキシレート(2.2g、9.85mmol、1当量)のMeOH(20mL)溶液に、H雰囲気下でPd/C(200mg、9.85mmol、純度10%、1.00当量)を添加した。懸濁液を脱気し、Hで3回パージし、次にH(15 Psi)下で25℃において12時間撹拌した。LCMSによって、所望の質量が検出されたことが示された。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~10%酢酸エチル)。化合物であるエチル2-シクロペンチルチアゾール-5-カルボキシレート(2.2g、8.79mmol、収率89.19%、純度90%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:226.1[M+H]H NMRを記録した。
ステップ3. (2-シクロペンチルチアゾール-5-イル)メタノールの合成
Figure 2022549881000185
氷冷したエチル2-シクロペンチルチアゾール-5-カルボキシレート(2.2g、9.76mmol、1当量)の乾燥THF(20mL)溶液に、LAH(555.91mg、14.65mmol、1.5当量)を数回に分けて添加した。混合物を、0℃で1時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)によって、反応物が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことが示された。反応を、水(0.555mL)、NaOH(15%、0.555mL)および水(1.665mL)でクエンチし、次にNaSOを添加した。混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~40%酢酸エチル)。化合物である(2-シクロペンチルチアゾール-5-イル)メタノール(1.45g、7.12mmol、収率72.92%、純度90%)を、無色の油状物として得た。H NMRを記録した。
ステップ4. 2-シクロペンチルチアゾール-5-カルバルデヒドの合成
Figure 2022549881000186
(2-シクロペンチルチアゾール-5-イル)メタノール(1.45g、7.91mmol、1当量)のDCM(20mL)溶液に、MnO(6.88g、79.12mmol、10当量)を添加した。混合物を、25℃で12時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)によって、1つの主要な新しいスポットが形成されたことが示された。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~20%酢酸エチル)。化合物である2-シクロペンチルチアゾール-5-カルバルデヒド(1.2g、5.96mmol、収率75.31%、純度90%)を、黄色の油状物として得た。H NMRを記録した。
ステップ5.エチル(Z)-2-アジド-3-(2-シクロペンチルチアゾール-5-イル)プロパ-2-エノエートの合成
Figure 2022549881000187
NaH(794.38mg、19.86mmol、純度60%、3当量)を、EtOH(10mL)に数回に分けて添加した。混合物を、透明溶液が形成されるまで20℃で撹拌し、次に-10℃に冷却した。2-シクロペンチルチアゾール-5-カルバルデヒド(1.2g、6.62mmol、1当量)およびエチル2-アジドアセテート(2.56g、19.86mmol、2.79mL、3当量)のTHF(10mL)溶液を、混合物に滴下添加した。混合物を、-10℃~0℃で2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)によって、アルデヒドが完全に消費され、新しいスポットが形成されたことが示された。反応を飽和NHCl(60mL)でクエンチし、次にEtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~6%酢酸エチル)。化合物であるエチル(Z)-2-アジド-3-(2-シクロペンチルチアゾール-5-イル)プロパ-2-エノエート(1.1g、粗製)を、黄色の油状物として得た。
LCMS(ESI)m/z:293.1[M+1]
ステップ6. エチル2-シクロペンチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000188
エチル(Z)-2-アジド-3-(2-シクロペンチルチアゾール-5-イル)プロパ-2-エノエート(1.1g、3.76mmol、1当量)のキシレン(5mL)溶液を、140℃で30分間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)によって、反応物が完全に消費され、新しいスポットが形成されたことが示された。反応混合物を、カラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~20%酢酸エチル)。化合物であるエチル2-シクロペンチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(834mg、2.84mmol、収率75.47%、純度90%)を、白色の固体として得た。H NMRを記録した。
ステップ7. 2-シクロペンチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸の合成
Figure 2022549881000189
エチル2-シクロペンチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキシレート(834mg、3.15mmol、1当量)のTHF(10mL)溶液に、LiOH.HO(794.37mg、18.93mmol、6当量)のHO(10mL)溶液を添加した。混合物を、80℃で6時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)によって、反応物が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮して、THFを除去し、次にHCl(水中1N)でpH=3~4へと酸性化し、濾過した。濾過ケーキを石油エーテル(15mL)で洗浄し、減圧下で乾燥させた。化合物である2-シクロペンチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(690mg、2.63mmol、収率83.30%、純度90%)を、褐色の固体として得た。粗製生成物を、さらなる精製なしに次のステップのために使用した。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 12.74 - 12.25 (m, 2H), 7.00 (d, J=1.8 Hz, 1H), 3.52 - 3.41 (m, 1H), 2.18 - 2.06 (m, 2H), 1.86 - 1.71 (m, 4H), 1.71 - 1.61 (m, 2H).
ステップ8. 2-シクロペンチル-N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000190
2-シクロペンチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(50mg、211.60umol、1当量)および1,1-ジメチルシリナン-4-アミン(45.65mg、253.93umol、1.2当量、HCl塩)のDMF(1mL)溶液に、EDCI(121.69mg、634.81umol、3当量)およびHOBt(85.78mg、634.81umol、3当量)のDMF(1mL)溶液を添加し、続いてTEA(107.06mg、1.06mmol、147.26uL、5当量)を添加した。混合物を、25℃で1時間撹拌した。LC-MSによって、所望の質量が検出されたことが示された。反応混合物を濾過して濾液を得、それを分取HPLCによって精製した(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって60%~90%B)。化合物である2-シクロペンチル-N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(57.4mg、158.75umol、収率75.02%、純度100%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:362.2[M+H]1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 12.16 (s, 1H), 7.87 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.15 - 6.92 (m, 1H), 3.73 - 3.61 (m, 1H), 3.44 (quin, J=7.8 Hz, 1H), 2.16 - 2.05 (m, 2H), 1.97 (br d, J=9.8 Hz, 2H), 1.87 - 1.49 (m, 8H), 0.81 - 0.76 (m, 2H), 0.65 - 0.53 (m, 2H), 0.14 - 0.03 (m, 6H).
(実施例49)
MPL-475
2-(シクロブトキシ)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000191
2-(シクロブトキシ)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(50mg、209.85umol、1当量)および1,1-ジメチルシレパン-4-アミン(48.80mg、251.82umol、1.2当量、HCl塩)のDMF(1mL)溶液に、25℃でHOBt(85.07mg、629.56umol、3当量)およびEDCI(120.69mg、629.56umol、3当量)のDMF(1mL)溶液を添加し、続いてTEA(106.17mg、1.05mmol、146.04uL、5当量)を添加した。反応混合物を、25℃で2時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。混合物を分取HPLCによって精製した(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって62%~92%B)。化合物である2-(シクロブトキシ)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(26.6mg、70.45umol、収率33.57%、純度100%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z378.3[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 12.02 (br s, 1H), 7.75 (d, J=7.9 Hz, 1H), 6.96 (s, 1H), 5.15 (quin, J=7.3 Hz, 1H), 3.82 (br d, J=8.4 Hz, 1H), 2.47 - 2.38 (m, 2H), 2.24 - 2.09 (m, 2H), 1.93 - 1.38 (m, 8H), 0.82 - 0.52 (m, 4H), 0.02 (d, J=7.3 Hz, 6H).
(実施例50)
MPL-478
2-(シクロペントキシ)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000192
2-(シクロペントキシ)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボン酸(50mg、198.19umol、1当量)および1,1-ジメチルシレパン-4-アミン(46.09mg、237.82umol、1.2当量、HCl塩)のDMF(1mL)溶液に、HOBt(80.34mg、594.56umol、3当量)およびEDCI(113.98mg、594.56umol、3当量)のDMF(1mL)溶液を添加し、続いてTEA(100.27mg、990.93umol、137.93uL、5当量)を添加した。反応液を、25℃で2時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。混合物を分取HPLCによって精製した(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって67%~97%B)。化合物である2-(シクロペントキシ)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド(26.6mg、67.93umol、収率34.27%、純度100%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z392.3[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 12.01 (br s, 1H), 7.75 (br d, J=7.8 Hz, 1H), 6.95 (s, 1H), 5.41 - 5.29 (m, 1H), 3.83 (br s, 1H), 2.04 - 1.36 (m, 14H), 0.82 - 0.51 (m, 4H), 0.02 (d, J=7.3 Hz, 6H).
(実施例51)
MPL-311
スキーム
Figure 2022549881000193
ステップ1. 6-ブロモ-2-シクロプロピル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボン酸の合成
Figure 2022549881000194
エチル6-ブロモ-2-シクロプロピル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキシレート(100mg、317.27umol、1当量)のTHF(2mL)溶液に、NaOH(水中2M、2mL、12.61当量)を添加した。混合物を、50℃で16時間撹拌した。LCMSによって、所望の質量が検出されたことが示された。反応混合物を、1MのHCl(6ml)によってpH3に調整し、EtOAc6mL(2mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。化合物である6-ブロモ-2-シクロプロピル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボン酸(90mg、粗製)を、褐色の固体として得た。粗製生成物を、精製なしに次のステップのために使用した。
LCMS m/z:288.8[M+H]
ステップ2. 6-ブロモ-2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000195
6-ブロモ-2-シクロプロピル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボン酸(90mg、313.44umol、1当量)および1,1-ジメチルシリナン-4-アミン(44.92mg、313.44umol、1当量)のDMF(2mL)溶液に、HOBt(127.06mg、940.33umol、3当量)およびEDCI(180.26mg、940.33umol、3当量)を添加し、続いてTEA(190.30mg、1.88mmol、261.77uL、6当量)を添加した。混合物を、30℃で1時間撹拌した。LC-MSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応混合物をHO(10mL)で希釈し、EtOAC(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層を水中5%LiCl(10mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製した(カラム:YMC-Actus Triart C18 150×30mm×5um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって70%~100%B)。化合物である6-ブロモ-2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミド(21.6mg、51.40umol、収率16.40%、純度98.14%)を、白色の固体として得た。
LCMS m/z:411.9[M+1]1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ = 4.03 - 3.79 (m, 1H), 2.33 (tt, J=4.9, 8.3 Hz, 1H), 2.18 - 2.05 (m, 2H), 1.84 - 1.67 (m, 2H), 1.25 - 1.15 (m, 2H), 1.13 - 1.05 (m, 2H), 0.89 - 0.79 (m,2H), 0.78 - 0.63 (m, 2H), 0.09 (d, J=17.4 Hz, 6H).
(実施例52)
MPL-312
スキーム
Figure 2022549881000196
ステップ1. エチル2-イソプロペニルチアゾール-4-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000197
ジオキサン(160mL)中エチル2-ブロモチアゾール-4-カルボキシレート(16g、67.77mmol、1当量)および2-イソプロペニル-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(34.17g、203.32mmol、3当量)の混合物に、KPO(21.58g、101.66mmol、1.5当量)およびシクロペンチル(ジフェニル)ホスファン;ジクロロパラジウム;鉄(495.89mg、677.72umol、0.01当量)をN下で添加した。混合物を、N下で100℃において5時間撹拌した。LCMSによって、所望の質量が検出されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をHO(160mL)で希釈し、EtOAc(160mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(石油エーテル中0~30%酢酸エチル)。化合物であるエチル2-イソプロペニルチアゾール-4-カルボキシレート(3.3g、16.73mmol、収率23.29%、純度100%)を、黄色の液体として得た。
LCMS(ESI)m/z198.0[M+H]H NMRを記録した。
ステップ2. エチル2-イソプロピルチアゾール-4-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000198
MeOH(50mL)中エチル2-イソプロペニルチアゾール-4-カルボキシレート(3.30g、16.73mmol、1当量)およびPd/C(0.5g、純度10%)の混合物を脱気し、Hで3回パージし、次にH雰囲気下で25℃において16時間撹拌した。LCMSによって、所望の質量が検出されたことが示された。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。化合物であるエチル2-イソプロピルチアゾール-4-カルボキシレート(3.2g、14.45mmol、収率86.39%、純度90%)を、赤色の油状物として得た。
LCMS(ESI)m/z200.0[M+H]H NMRを記録した。
ステップ3. エチル(2-イソプロピルチアゾール-4-イル)メタノールの合成
Figure 2022549881000199
THF(25mL)中エチル2-イソプロピルチアゾール-4-カルボキシレート(2.2g、11.04mmol、1当量)の混合物に、N下で0℃においてLiAlH(440.00mg、11.59mmol、1.05当量)を添加した。混合物を、0℃で10分間撹拌した。TLCによって、反応物が完全に消費されたことが示された。反応を、HO(0.44mL)、NaOH(水中15%、0.44mL)およびHO(1.32mL)の添加によってクエンチし、次に濾過した。濾過ケーキをEtOAC(50mL)で洗浄した。濾液をNaSOによって乾燥させ、真空中で濃縮した。エチル(2-イソプロピルチアゾール-4-イル)メタノール(1.30g、粗製)を、黄色の油状物として得た。粗製生成物を、精製なしに次のステップのために使用した。
ステップ4. 2-イソプロピルチアゾール-4-カルバルデヒドの合成
Figure 2022549881000200
(2-イソプロピルチアゾール-4-イル)メタノール(1.3g、8.27mmol、1当量)のDCM(20mL)溶液に、MnO(7.19g、82.68mmol、10当量)を添加した。混合物を、25℃で6時間撹拌した。TLCによって、反応物が消費され、新しいスポットが形成されたことが示された。混合物を濾過した。濾過ケーキをDCM(40mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して(SiO、石油エーテル中0~20%酢酸エチル)、2-イソプロピルチアゾール-4-カルバルデヒド(800mg、5.15mmol、収率62.34%、純度100%)を、黄色の油状物として得た。
ステップ5.エチル(Z)-2-アジド-3-(2-イソプロピルチアゾール-4-イル)プロパ-2-エノエートの合成
Figure 2022549881000201
NaH(1.26g、31.57mmol、純度60%、5当量)をEtOH(5mL)に添加し、混合物を-10℃で0.1時間撹拌した。次に、EtOH(5mL)中2-イソプロピルチアゾール-4-カルバルデヒド(980mg、6.31mmol、1当量)およびエチル2-アジドアセテート(2.45g、18.94mmol、2.66mL、3当量)の混合物を、-10℃で滴下添加した。反応混合物を、同じ温度で2.9時間撹拌した。TLCによって、反応物6が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して(SiO2、石油エーテル中0~20%酢酸エチル)、エチル(Z)-2-アジド-3-(2-イソプロピルチアゾール-4-イル)プロパ-2-エノエート(680mg、2.43mmol、収率38.42%、純度95%)を、黄色の油状物として得た。
ステップ6. エチル2-イソプロピル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000202
エチル(Z)-2-アジド-3-(2-イソプロピルチアゾール-4-イル)プロパ-2-エノエート(680mg、2.55mmol、1当量)のキシレン(5mL)溶液を、150℃で1時間撹拌した。TLCによって、反応物が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことが示された。混合物を減圧下で濃縮した。化合物であるエチル2-イソプロピル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキシレート(380mg、1.51mmol、収率52.27%、純度95%)を、黄色の固体として得た。H NMRを記録した。
ステップ7. エチル6-ブロモ-2-イソプロピル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000203
エチル2-イソプロピル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキシレート(330mg、1.38mmol、1当量)のDCM(5mL)溶液に、NBS(492.94mg、2.77mmol、2当量)を添加した。反応混合物を、0℃で30分間撹拌した。LCMSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応混合物を飽和亜硫酸ナトリウム(10mL)によってクエンチし、15分間撹拌した。次に、混合物をDCM(10mL)で希釈した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO2、石油エーテル中0~20%酢酸エチル)。化合物であるエチル6-ブロモ-2-イソプロピル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキシレート(350mg、1.05mmol、収率65.82%、純度95%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z317.0[M+H]1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ = 4.34 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.36 - 3.30 (m, 1H), 1.47 - 1.30 (m, 9H).
ステップ8. エチル2-イソプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000204
エチル6-ブロモ-2-イソプロピル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキシレート(260mg、819.67umol、1当量)、メチルボロン酸(490.65mg、8.20mmol、10当量)およびKCO(453.15mg、3.28mmol、4当量)の混合物に、ジオキサン(10mL)を添加した。次に、Pd(dppf)Cl(299.88mg、409.83umol、0.5当量)をN下で添加した。混合物を、N下で110℃において12時間撹拌した。LCMSによって、所望の質量が検出されたことが示された。混合物を濾過した。濾過ケーキをEtOAc(5mL×2)で洗浄した。合わせた濾液を蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~20%酢酸エチル)。化合物であるエチル2-イソプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキシレート(98mg、343.24umol、収率41.88%、純度88.38%)を、黄色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z253.0[M+H]
ステップ9. 2-イソプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボン酸の合成
Figure 2022549881000205
エチル2-イソプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキシレート(116mg、459.71umol、1当量)のTHF(2mL)溶液に、NaOH(2M、2mL、8.70当量)(水中)を添加した。混合物を、75℃で1時間撹拌した。LCMSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応混合物を、1MのHCl(6ml)でpH3に調整し、次にEtOAc6mL(2mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。化合物である2-イソプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボン酸(70mg、粗製)を、褐色の固体として得た。粗製生成物を、精製なしに次のステップのために使用した。
LCMS(ESI)m/z224.9[M+H]
ステップ10. N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-イソプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミドの合成
Figure 2022549881000206
2-イソプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボン酸(70mg、312.11umol、1当量)、1,1-ジメチルシリナン-4-アミン(67.33mg、374.53umol、1.2当量、HCl)のDMF(1mL)溶液に、HOBt(63.26mg、468.17umol、1.5当量)、EDCI(89.75mg、468.17umol、1.5当量)およびTEA(94.75mg、936.33umol、130.33uL、3当量)を添加した。混合物を、25℃で1時間撹拌した。LCMSによって、所望の化合物が検出されたことが示された。反応混合物をCHOH(2mL)で希釈し、濾過した。濾液を分取HPLCによって精製した(カラム:YMC-Actus Triart C18 150×30mm×5um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって59%~89%B)。化合物であるN-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-イソプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミド(16.4mg、46.92umol、収率15.03%、純度100%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z350.3[M+H]1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ = 7.21 (br d, J=7.4 Hz, 1H), 3.82 - 3.71 (m, 1H), 3.37 - 3.33 (m, 1H), 2.55 (s, 3H), 2.19 - 2.10 (m,2H), 1.74 - 1.61 (m, 2H), 1.42 (d, J=6.7 Hz, 6H), 0.87 - 0.79 (m, 2H), 0.77 - 0.65 (m, 2H), 0.12 (s, 3H), 0.05 (s, 3H).
(実施例53)
MPL-313
スキーム
Figure 2022549881000207
ステップ1. メチル2-メトキシチアゾール-4-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000208
エチル2-ブロモチアゾール-4-カルボキシレート(10g、42.36mmol、1当量)のMeOH(100mL)溶液に、NaOMe(38.14g、211.79mmol、MeOH中30%、5当量)を添加した。混合物を、70℃で3時間撹拌した。TLCによって、反応物1が完全に消費されたことが示された。反応を、pH2になるまでHCl水溶液(6M)を添加することによってクエンチした。混合物を水(100mL)で希釈し、次にEtOAc(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、次に濾過し、真空中で濃縮した。化合物であるメチル2-メトキシチアゾール-4-カルボキシレート(7.78g、粗製)を、褐色の油状物として得た。粗製生成物を、精製なしに次のステップのために使用した。H NMRを記録した。
ステップ2. (2-メトキシチアゾール-4-イル)メタノールの合成
Figure 2022549881000209
氷冷したメチル2-メトキシチアゾール-4-カルボキシレート(7.78g、44.90mmol、1当量)の乾燥THF(100mL)溶液に、LiAlH(2.5g、65.88mmol、1.47当量)を数回に分けて添加した。混合物を、0~20℃で1時間撹拌した。TLCによって、反応物3が完全に消費されたことが示された。反応を、水(2.5mL)、NaOH(15%、2.5mL)および水(7.5mL)でクエンチした。次に、混合物を濾過した。濾過ケーキをDCM(100mL×10)で洗浄した。合わせた濾液をNaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~66%酢酸エチル)。化合物である(2-メトキシチアゾール-4-イル)メタノール(1.06g、6.55mmol、収率14.58%、純度90%)を、黄色の油状物として得た。H NMRを記録した。
ステップ3. 2-メトキシチアゾール-4-カルバルデヒドの合成
Figure 2022549881000210
(2-メトキシチアゾール-4-イル)メタノール(1.15g、7.92mmol、1当量)のDCM(10mL)溶液に、MnO(6.89g、79.21mmol、10当量)を添加した。混合物を、25℃で5時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=3:1)によって、反応物4が完全に消費され、より低い極性を有する1つの主要な新しいスポットが形成されたことが示された。混合物を濾過した。濾過ケーキをEtOAc(10mL×5)で洗浄した。合わせた濾液をNaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~25%酢酸エチル)。化合物である2-メトキシチアゾール-4-カルバルデヒド(914mg、5.75mmol、収率72.54%、純度90%)を、黄色の固体として得た。H NMRを記録した。
ステップ4. エチル(Z)-2-アジド-3-(2-メトキシチアゾール-4-イル)プロパ-2-エノエートの合成
Figure 2022549881000211
NaH(1.28g、31.92mmol、純度60%、5当量)を、EtOH(10mL)に数回に分けて添加した。混合物を、透明溶液が形成されるまで30℃で撹拌し、次に-10℃に冷却した。次に、2-メトキシチアゾール-4-カルバルデヒド(914mg、6.38mmol、1当量)およびエチル2-アジドアセテート(4.12g、31.92mmol、4.48mL、5当量)のEtOH(10mL)溶液を、混合物に滴下添加した。混合物を、-10℃~0℃で2時間撹拌した。LCMSによって、反応物5が完全に消費され、所望の質量が検出されたことが示された。pHが6になるまで、反応をHCl(水中3M、約5当量)でクエンチし、元の体積の1/5が残るまで減圧下で濃縮し、次にEtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO、石油エーテル中0~30%酢酸エチル)。化合物であるエチル(Z)-2-アジド-3-(2-メトキシチアゾール-4-イル)プロパ-2-エノエート(500mg、粗製)を、黄色の油状物として得た。H NMRを記録した。
ステップ5.エチル2-メトキシ-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキシレートの合成
Figure 2022549881000212
キシレン(2mL)中のエチル(Z)-2-アジド-3-(2-メトキシチアゾール-4-イル)プロパ-2-エノエート(500mg、1.97mmol、1当量)を、150℃で10分間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=3:1)によって、反応物7が完全に消費されたことが示された。混合物を濾過した。ケーキを石油エーテル(5mL×2)で洗浄し、収集した。化合物であるエチル2-メトキシ-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキシレート(440mg、1.94mmol、収率98.90%、純度100%)を、黄色の固体として得た。H NMRを記録した。
ステップ6. 2-メトキシ-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボン酸の合成
Figure 2022549881000213
エチル2-メトキシ-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキシレート(80mg、353.59umol、1当量)のTHF(1mL)溶液に、LiOH.HO(59.35mg、1.41mmol、4当量)のHO(1mL)溶液を添加した。混合物を、70℃で2時間撹拌した。LCMSによって、出発材料が残存していたことが示された。混合物を、70℃でさらに12時間撹拌した。LCMSによって、反応物8が完全に消費され、所望の質量が検出されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮して、THFを除去し、次にHCl(水中6M)でpH3へと酸性化し、次にEtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次に濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をCHCN(5mL)および水(5mL)で希釈し、次に凍結乾燥させた。化合物である2-メトキシ-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボン酸(20mg、95.86umol、収率27.11%、純度95%)を、褐色の固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ= 12.54 (br, s, 1H), 12.03 (s, 1H), 6.89 (s, 1H), 4.05 (s, 3H).
ステップ7. N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミド
Figure 2022549881000214
2-メトキシ-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボン酸(20mg、100.91umol、1当量)および1,1-ジメチルシリナン-4-アミン(21.77mg、121.09umol、1.2当量、HCl塩)のDMF(1mL)溶液に、HOBt(40.91mg、302.73umol、3当量)およびEDCI(58.03mg、302.73umol、3当量)のDMF(1mL)溶液を添加し、続いてTEA(51.05mg、504.54umol、70.23uL、5当量)を添加した。反応を、25℃で12時間撹拌した。LCMSによって、出発材料が残存していたことが示された。追加の1,1-ジメチルシリナン-4-アミンHCl塩(5.44mg、0.3当量)を添加した。反応混合物を、25℃で12時間撹拌した。LCMSによって、出発材料が残存していたことが示された。HOBt(13.64mg、1当量)およびEDCI(19.34mg、1当量)を添加し、反応混合物を25℃で3時間撹拌した。LCMSによって、反応の完了が示された。混合物を分取HPLCによって精製した(カラム:YMC-Actus Triart C18 150*30mm*5um;移動相:A:水中0.225%ギ酸、B:CHCN;勾配:11分にわたって35%~65%B)。化合物であるN-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミド(11.8mg、36.24umol、収率35.91%、純度99.34%)を、白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z324.1[M+H]1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ = 11.66 (s, 1H), 7.85 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 4.04 (s, 3H), 3.65 (dt, J=8.5, 11.3 Hz, 1H), 1.99 - 1.93 (m, 2H), 1.62 - 1.47 (m, 2H), 0.75 (br d, J=14.6 Hz, 2H), 0.59 (dt, J=4.7, 14.2 Hz, 2H), 0.08 (s, 3H), 0.02 (s, 3H).
(実施例54)
生物学的実験
抗結核薬物のMIC(最小阻害濃度)の決定。M.tb H37Rvに対する各化合物の抗結核活性を、緑色蛍光タンパク質レポーターアッセイによって測定した(Collins 1998年)。簡潔には、化合物を、最初にジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解させ、DMSOで2倍希釈物を作製した。化合物溶液の同量の各希釈物を、マイクロプレート中、7H9ブロスに添加した。Middlebrook 7H9培地で成長させた2×10CFU/mlのMtb H37Rv-GFPの初期接種物を、化合物に10日間曝露した。蛍光を、Fluostar Optimaマイクロプレート蛍光光度計(BMG Labtech、Germany)で測定し、MICを、細菌だけのウェルの蛍光と比較して蛍光を90%阻害した化合物の最少濃度と定義した。CFU=コロニー形成単位。表1の1列目は、本発明の代表的な化合物の抗Mycobacterium tuberculosis活性を示す。Collins 1997に記載されている手順を使用して、1列目に示されるデータを作製した。
表1の2列目は、本発明の代表的な化合物の抗Mycobacterium abscessus活性を示す。Franz 2017に記載されている手順を使用して、表1の2列目に示されるデータを作製した。
Figure 2022549881000215
Figure 2022549881000216
凡例: MIC:最小阻害濃度; MABA:マイクロプレートベースのAlamar Blueアッセイ;Mab: Mycobacterium abscessus; ATCC:アメリカンタイプカルチャーコレクション。
要約すると、本発明の化合物は、強力な抗マイコバクテリウム活性を示し(Mycobacterium tuberculosisおよびツベルクローシスではないマイコバクテリウムの感染症に対して)、公知の化合物によって示される有害な心血管副作用が少ない。
(実施例55)
以下に示される構造を有する化合物を調製する。
Figure 2022549881000217
Figure 2022549881000218
[式中、Rは、水素、(C~C11)アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、またはシクロアルコキシであってよく、Rは、水素、アルキル、シクロアルキル、CN、またはハロゲンであってよい]。
これらの化合物は、Mycobacterium tuberculosisおよびツベルクローシスではないMycobacteriumの感染症に対して、抗マイコバクテリウム活性を示すと考えられる。
(実施例56)
以下に示される構造を有する化合物を調製する。
Figure 2022549881000219
Figure 2022549881000220
[式中、Rは、水素、アルキル、シクロアルキル、CN、またはハロゲンであってよく、RNHは、(C~C)アルキル-NHもしくは(C~C)アルキル-NH;(C~C10)シクロアルキル-NH;-CH-(C~C)シクロアルキル-NH;スピロ(C~C11)シクロアルキル-NH;フェニル-NH;
Figure 2022549881000221
(ここで、mは、1または2である)、または
Figure 2022549881000222
(ここで、mは、1、2または3であり、nは、1、2、3、または4である)
であってよい]。
これらの化合物は、Mycobacterium tuberculosisおよびツベルクローシスではないMycobacteriumの感染症に対して、抗マイコバクテリウム活性を示すと考えられる。
参考文献
Collins, L. Torrero M.. and Franzblau, S. Antimicrob. Agents Chemother. 1998, 42, 344-347.
Collins, L., and S. G. Franzblau. “Microplate Alamar Blue Assay versus BACTEC 460 System for High-Throughput Screening of Compounds against Mycobacterium Tuberculosis and Mycobacterium Avium.” Antimicrobial Agents and Chemotherapy, vol. 41, no. 5, May 1997, pp. 1004-09.
Falzari, Kanakeshwari, et al. “In Vitro and in Vivo Activities of Macrolide Derivatives against Mycobacterium Tuberculosis.” Antimicrobial Agents and Chemotherapy, vol. 49, no. 4, Apr. 2005, pp. 1447-54. PubMed, doi:10.1128/AAC.49.4.1447-1454.2005.
Franz, Nicholas D., et al. “Design, Synthesis and Evaluation of Indole-2-Carboxamides with Pan Anti-Mycobacterial Activity.” Bioorganic & Medicinal Chemistry, vol. 25, no. 14, 15 2017, pp. 3746-55. PubMed, doi:10.1016/j.bmc.2017.05.015.
特定の実施形態の変更を加えることができ、それらの変更が依然、添付の特許請求の範囲内に含まれ得る通り、本発明は、前述の本発明の特定の実施形態に限定されないことを理解されたい。
本発明を、以下の番号付き段落によって、それらに限定することなくさらに記載する。
1.
式(I)または式(II)の化合物
Figure 2022549881000223
[式中、
は、水素、(C~C11)アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、またはシクロアルコキシであり、
は、水素、アルキル、シクロアルキル、CN、またはハロゲンであり、
NHは、
(i)(C~C)アルキル-NHもしくは(C~C)アルキル-NH、
(ii)(C~C10)シクロアルキル-NH、
(iii)-CH-(C~C)シクロアルキル-NH、
(iv)スピロ(C~C11)シクロアルキル-NH、
(v)フェニル-NH、
(vi)
Figure 2022549881000224
(ここで、mは、1または2である)、または
(vii)
Figure 2022549881000225
(ここで、mは、1、2または3であり、nは、1、2、3、または4である)
である]
または薬学的に許容されるその塩。
2.
が、水素、(C~C)アルキル、(C~C10)アラ-アルキル、(C~C)ヘテロアラ-アルキル、フルオロ置換(C~C)アルキル、またはアルコキシ置換(C~C)アルキルである、段落1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
3.
が、水素、メチル、シクロプロピル、ピリジニル、またはフェニルである、段落1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
4.
が、(C~C10)アルキル、-OCHCHOCH、または-CHOCHである、段落1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
5.
が、
(i)アルコキシ、ハロゲン、CN、またはアリールからそれぞれ独立に選択される1~4個の置換基で置換されている(C~C11)アルキル、
(ii)アルキル、ハロゲン、アルコキシ、およびトリフルオロメチルからそれぞれ独立に選択される1~4個の置換基で置換されているアリール、
(iii)アルキル、ハロゲン、アルコキシ、およびトリフルオロメチルからそれぞれ独立に選択される1~4個の置換基で置換されているフェニル、または
(iv)アルコキシで置換されているアルコキシ
である、段落1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
6.
が、水素、(C~C)アルキル、クロロ、またはブロモである、段落1~5のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
7.
が、水素またはメチルである、段落6に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
8.
が、低級アルキル、CHF、CHF、またはCFである、段落1~5のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
9.
NHが、(C~C)シクロアルキル-NH、または架橋シクロアルキル-NHである、段落1~8のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
10.
NHが、
(i)低級アルキルおよびヒドロキシルから選択される1~4個の置換基で置換されている架橋シクロアルキル-NH、
(ii)(C~C)アルキル、フルオロ置換(C~C)アルキル、メトキシ、ヒドロキシ(C~C)アルキル、メトキシ(C~C)アルキル、エチニル、シアノ、ハロ、ヒドロキシおよびヒドロキシルからそれぞれ独立に選択される1個または2個の置換基で置換されている(C~C)アルキル-NH、
(iii)(C~C)アルキル、フルオロ置換(C~C)アルキル、メトキシ、およびヒドロキシルからそれぞれ独立に選択される1~2個の置換基で置換されている(C~C)シクロアルキル-NH、
(iv)-CH-(C~C)シクロアルキル-NH(ここで、前記(C~C)シクロアルキルは、(C~C)アルキル、フルオロ置換(C~C)アルキル、メトキシおよびヒドロキシルからそれぞれ独立に選択される1~2個の置換基で置換されている)、
(v)スピロ(C~C11)シクロアルキル-NH、または
(C~C)アルキル、フルオロ置換(C~C)アルキル、メトキシ、ヒドロキシ(C~C)アルキル、メトキシ(C~C)アルキル、エチニル、シアノ、ハロ、またはヒドロキシルからそれぞれ独立に選択される1~2個の置換基で置換されているフェニル-NH
である、段落1~8のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
11.
NHが、
Figure 2022549881000226
である、段落1~8のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
12.
NHが、
Figure 2022549881000227
である、段落1~8のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
13.
NHが、
Figure 2022549881000228
である、段落1~8のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
14.
NHRが、
Figure 2022549881000229
である、段落1~8のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
15.
式(I)を有する、段落1~14のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
16.
式(II)を有する、段落1~14のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
17.
N-(4,4-ジメチルシクロヘキシル)-2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-(4,4-ジメチルシクロヘキシル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
2-メチル-N-[(1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルノルピナン-3-イル]-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-[(1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルノルピナン-3-イル]-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-シクロオクチル-2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
2-メチル-N-((1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-シクロオクチル-2-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-シクロオクチル-2-シクロプロピル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
2-シクロプロピル-N-((1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
2-シクロプロピル-6-メチル-N-((1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-[(1R,2R,3S,5R)-2-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチル-ノルピナン-3-イル]-2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-6-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-シクロオクチル-2-シクロプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシロカン-4-イル)-6-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシロラン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシロカン-5-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
(R)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
(S)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド
2-フェニル-N-(5-シラスピロ[4.5]デカン-8-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
2-フェニル-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-(2-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-(3-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-(1,1-ジメチルシロカン-5-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-(4-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-(o-トリル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-(2-メトキシフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-(2-フルオロフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
2-メトキシ-N-(5-シラスピロ[4.5]デカン-8-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
2-メトキシ-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
(R)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
(S)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-(1,1-ジメチルシロカン-5-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-(1,1-ジメチルシロラン-3-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-(1,1-ジメチルシロラン-3-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
2-(4-tert-ブチルフェニル)-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
2-(2-メトキシエトキシ)-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
2-(メトキシメチル)-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
6-メチル-2-フェニル-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-(4-メチルシクロヘキシル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
cis-N-(4-メチルシクロヘキシル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
trans-N-(4-メチルシクロヘキシル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-(4,4-ジメチルシクロヘキシル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-[(1R,2R,3S,5R)-2-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチル-ノルピナン-3-イル]-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
2-(シクロプロポキシ)-N-(5-シラスピロ[4.5]デカン-8-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
2-(シクロブトキシ)-N-(5-シラスピロ[4.5]デカン-8-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
2-(シクロプロポキシ)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
2-シクロペンチル-N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
2-(シクロブトキシ)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
2-(シクロペントキシ)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
6-ブロモ-2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-イソプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミド;または
N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
である、段落1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
18.
段落1~17のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、ならびに1つまたは複数の薬学的に許容される担体および/または添加物質を含む医薬組成物。
19.
1つまたは複数の追加の抗感染症剤をさらに含む、段落18に記載の医薬組成物。
20.
前記追加の抗感染症剤が、リファンピシン、リファブチン、リファペンテン、イソニアジド、エタンブトール、カナマイシン、アミカシン、カプレオマイシン、クロファジミン、サイクロセリン、パラ-アミノサリチル酸、リネゾリド、ステゾリド、ベダキリン、デラマニド、プレトマニド、モキシフロキサシンもしくはレボフロキサシン、またはそれらの組合せである、段落19に記載の医薬組成物。
21.
マイコバクテリア感染症を処置する方法であって、治療有効量の段落1~17のいずれか1つに記載の化合物または薬学的に許容されるその塩を、前記処置を必要とする患者に投与するステップを含む、方法。
22.
前記マイコバクテリア感染症が、Mycobacterium tuberculosis、Mycobacterium avium、Mycobacterium kansasii、Mycobacterium abscessusまたはMycobacterium chelonaeによって引き起こされる、段落21に記載の方法。
23.
前記マイコバクテリア感染症が、Mycobacterium tuberculosisによって引き起こされる、段落21に記載の方法。
24.
前記患者が、結核(TB)、多剤耐性結核(MDR-TB)、プレ超多剤耐性(Pre-XDR-TB)または超多剤耐性結核(XDR-TB)に罹患している、段落21~23のいずれか1つに記載の方法。
特定の実施形態の変更を加えることができ、それらの変更が依然、添付の特許請求の範囲内に含まれ得る通り、本発明は、前述の本発明の特定の実施形態に限定されないことを理解されたい。

Claims (24)

  1. 式(I)または式(II)の化合物
    Figure 2022549881000230
    [式中、
    は、水素、(C~C11)アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、またはシクロアルコキシであり、
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、CN、またはハロゲンであり、
    NHは、
    (i)(C~C)アルキル-NHもしくは(C~C)アルキル-NH、
    (ii)(C~C10)シクロアルキル-NH、
    (iii)-CH-(C~C)シクロアルキル-NH、
    (iv)スピロ(C~C11)シクロアルキル-NH、
    (v)フェニル-NH、
    (vi)
    Figure 2022549881000231
    (ここで、mは、1または2である)、または
    (vii)
    Figure 2022549881000232
    (ここで、mは、1、2または3であり、nは、1、2、3、または4である)
    である]
    または薬学的に許容されるその塩。
  2. が、水素、(C~C)アルキル、(C~C10)アラ-アルキル、(C~C)ヘテロアラ-アルキル、フルオロ置換(C~C)アルキル、またはアルコキシ置換(C~C)アルキルである、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  3. が、水素、メチル、シクロプロピル、ピリジニル、またはフェニルである、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  4. が、(C~C10)アルキル、-OCHCHOCH、または-CHOCHである、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  5. が、
    (i)アルコキシ、ハロゲン、CN、またはアリールからそれぞれ独立に選択される1~4個の置換基で置換されている(C~C11)アルキル、
    (ii)アルキル、ハロゲン、アルコキシ、およびトリフルオロメチルからそれぞれ独立に選択される1~4個の置換基で置換されているアリール、
    (iii)アルキル、ハロゲン、アルコキシ、およびトリフルオロメチルからそれぞれ独立に選択される1~4個の置換基で置換されているフェニル、または
    (iv)アルコキシで置換されているアルコキシ
    である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  6. が、水素、(C~C)アルキル、クロロ、またはブロモである、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  7. が、水素またはメチルである、請求項4に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  8. が、低級アルキル、CHF、CHF、またはCFである、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  9. NHが、(C~C)シクロアルキル-NH、または架橋シクロアルキル-NHである、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  10. NHが、
    (i)低級アルキルおよびヒドロキシルから選択される1~4個の置換基で置換されている架橋シクロアルキル-NH、
    (ii)(C~C)アルキル、フルオロ置換(C~C)アルキル、メトキシ、ヒドロキシ(C~C)アルキル、メトキシ(C~C)アルキル、エチニル、シアノ、ハロ、ヒドロキシおよびヒドロキシルからそれぞれ独立に選択される1個または2個の置換基で置換されている(C~C)アルキル-NH、
    (iii)(C~C)アルキル、フルオロ置換(C~C)アルキル、メトキシ、およびヒドロキシルからそれぞれ独立に選択される1~2個の置換基で置換されている(C~C)シクロアルキル-NH、
    (iv)-CH-(C~C)シクロアルキル-NH(ここで、前記(C~C)シクロアルキルは、(C~C)アルキル、フルオロ置換(C~C)アルキル、メトキシおよびヒドロキシルからそれぞれ独立に選択される1~2個の置換基で置換されている)、
    (v)スピロ(C~C11)シクロアルキル-NH、または
    (C~C)アルキル、フルオロ置換(C~C)アルキル、メトキシ、ヒドロキシ(C~C)アルキル、メトキシ(C~C)アルキル、エチニル、シアノ、ハロ、またはヒドロキシルからそれぞれ独立に選択される1~2個の置換基で置換されているフェニル-NH
    である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  11. NHが、
    Figure 2022549881000233
    である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  12. NHが、
    Figure 2022549881000234
    である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  13. NHが、
    Figure 2022549881000235
    Figure 2022549881000236
    である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  14. NHRが、
    Figure 2022549881000237
    である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  15. 式(I)を有する、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  16. 式(II)を有する、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  17. N-(4,4-ジメチルシクロヘキシル)-2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-(4,4-ジメチルシクロヘキシル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    2-メチル-N-[(1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルノルピナン-3-イル]-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-[(1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルノルピナン-3-イル]-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-シクロオクチル-2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    2-メチル-N-((1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-シクロオクチル-2-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-シクロオクチル-2-シクロプロピル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    2-シクロプロピル-N-((1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    2-シクロプロピル-6-メチル-N-((1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-[(1R,2R,3S,5R)-2-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチル-ノルピナン-3-イル]-2-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-6-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-シクロオクチル-2-シクロプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシロカン-4-イル)-6-メチル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシロラン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシロカン-5-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    (R)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    (S)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド
    2-フェニル-N-(5-シラスピロ[4.5]デカン-8-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    2-フェニル-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-(2-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-(3-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-(1,1-ジメチルシロカン-5-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-(4-ピリジル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-(o-トリル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-(2-メトキシフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-(2-フルオロフェニル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    2-メトキシ-N-(5-シラスピロ[4.5]デカン-8-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    2-メトキシ-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    (R)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    (S)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-(1,1-ジメチルシロカン-5-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-(1,1-ジメチルシロラン-3-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-(1,1-ジメチルシロラン-3-イル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    2-(4-tert-ブチルフェニル)-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    2-(2-メトキシエトキシ)-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    2-(メトキシメチル)-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    6-メチル-2-フェニル-N-(6-シラスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-(4-メチルシクロヘキシル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    cis-N-(4-メチルシクロヘキシル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    trans-N-(4-メチルシクロヘキシル)-2-フェニル-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-(4,4-ジメチルシクロヘキシル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-[(1R,2R,3S,5R)-2-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチル-ノルピナン-3-イル]-2-メトキシ-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    2-(シクロプロポキシ)-N-(5-シラスピロ[4.5]デカン-8-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    2-(シクロブトキシ)-N-(5-シラスピロ[4.5]デカン-8-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    2-(シクロプロポキシ)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    2-シクロペンチル-N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    2-(シクロブトキシ)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    2-(シクロペントキシ)-N-(1,1-ジメチルシレパン-4-イル)-4H-ピロロ[2,3-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    6-ブロモ-2-シクロプロピル-N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-イソプロピル-6-メチル-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミド;または
    N-(1,1-ジメチルシリナン-4-イル)-2-メトキシ-4H-ピロロ[3,2-d]チアゾール-5-カルボキサミド;
    である化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  18. 請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、ならびに1つまたは複数の薬学的に許容される担体および/または添加物質を含む医薬組成物。
  19. 1つまたは複数の追加の抗感染症剤をさらに含む、請求項18に記載の医薬組成物。
  20. 前記追加の抗感染症剤が、リファンピシン、リファブチン、リファペンテン、イソニアジド、エタンブトール、カナマイシン、アミカシン、カプレオマイシン、クロファジミン、サイクロセリン、パラ-アミノサリチル酸、リネゾリド、ステゾリド、ベダキリン、デラマニド、プレトマニド、モキシフロキサシンもしくはレボフロキサシン、またはそれらの組合せである、請求項19に記載の医薬組成物。
  21. マイコバクテリア感染症を処置する方法であって、治療有効量の請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩を、前記処置を必要とする患者に投与するステップを含む、方法。
  22. 前記マイコバクテリア感染症が、Mycobacterium tuberculosis、Mycobacterium avium、Mycobacterium kansasii、Mycobacterium abscessusまたはMycobacterium chelonaeによって引き起こされる、請求項21に記載の方法。
  23. 前記マイコバクテリア感染症が、Mycobacterium tuberculosisによって引き起こされる、請求項21に記載の方法。
  24. 前記患者が、結核(TB)、多剤耐性結核(MDR-TB)、プレ超多剤耐性(Pre-XDR-TB)または超多剤耐性結核(XDR-TB)に罹患している、請求項21に記載の方法。
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