JP2022545200A - インクレチン類似体を作製する方法 - Google Patents

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Abstract

インクレチン類似体を作製するための中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩が開示される。さらに、ハイブリッド液相・固相合成またはネイティブケミカルライゲーションを介して本発明の中間体化合物のうちの2~4つをカップリングすることによって、インクレチン類似体を作製するための方法が開示される。【選択図】なし

Description

本開示は、広義には生物学、化学および医学に関し、より具体的には、ハイブリッド液相・固相合成(HLSPS)を介して、1つ以上のグルコース依存性インスリン分泌性ポリペプチド(GIP)、グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)およびグルカゴン(GCG)受容体において活性を有するインクレチン類似体を合成する方法に関する。
過去数十年間、糖尿病の有病率は上昇し続けている。2型糖尿病(T2DM)は、すべての糖尿病の約90%を占める、糖尿病の最も一般的な形態である。T2DMは、インスリン耐性によって引き起こされる高い血糖値を特徴とする。T2DMの現在の標準的な治療法としては、食事療法および運動、ならびにGLP-1受容体アゴニスト、GIP/GLP-1二重受容体アゴニスト、さらにはGIP/GLP-1/GCG(GGG)三重受容体アゴニストなどのインクレチンベースの治療剤を含む、経口血糖降下療法剤、および/または注射可能な血糖降下療法剤による治療が挙げられる。
国際特許出願である国際公開第2019/125938号および第2019/125929号は、広義における、GGG三重受容体アゴニストとして作用するインクレチン類似体および標準的な固相ペプチド合成を介するその合成方法を記載している。また、国際特許出願である国際公開第2014/049610号、第2015/067716号、第2016/198624号、第2017/116204号、第2017/153575号および第2018/100135号を参照されたい。同様に、国際特許出願である国際公開第2013/164483号および第2016/111971号は、GLP-1およびGIP活性を有するといわれる化合物を記載している。また、国際特許出願である国際公開第2020/023386号は、GIPおよびGLP1の受容体のアゴニスト活性を有するペプチドを記載している。
しかしながら、産業的に所望の純度で薬学的に好ましい製造を可能にするためには、かかるインクレチン類似体およびその中間体を製造する代替的方法が必要である。同様に、より少ない精製ステップでインクレチン類似体を効率的に提供するための、効率的な方法および安定な中間体が必要である。
このニーズに応えるために、本開示では、HLSPSまたはネイティブケミカルライゲーション(NCL)を介した、インクレチン類似体を作製する方法を記載し、かかる方法では、中間体化合物のうち2~4つを使用してインクレチン類似体を作製する。
第1の実施形態では、インクレチン類似体は、アミノ酸配列:
YXQGTFTSDYSIX13LDKX17AX1920AFIEYLLX2829GPSSX34APPPS、(式中、Xは、Aibであり、X13は、LまたはαMeLであり、X17は、コンジュゲートに利用可能な官能基を有する任意のアミノ酸であり、官能基は、C16-C22脂肪酸にコンジュゲートされ、X19は、QまたはAであり、X20は、Aib、αMeK、Q、またはHであり、X28は、EまたはAであり、X29は、GまたはAibであり、X34は、GまたはAib(配列番号4)であり、C末端アミノ酸は、任意選択的にアミド化されている)、またはその薬学的に許容される塩を含むことができる。特定の例では、インクレチン類似体は、アミノ酸配列:
Y(Aib)QGTFTSDYSI(αMeL)LDKKAQ(Aib)AFIEYLLEGGPSSGAPPPS(配列番号5)、(式中、C末端アミノ酸は任意選択的にアミド化されている)、またはその薬学的に許容される塩を有することができる。
いくつかの例では、C16-C22脂肪酸は、構造:
2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセチル)-(γGlu)-CO-(CH-COH(式中、aは0、1または2であり、bは1または2、cは16または18である)を有するリンカーを介して、インクレチン類似体に結合することができる。
特定の例では、インクレチン類似体は、以下の配列:
Y(Aib)QGTFTSDYSI(αMeL)LDKK((2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセチル)-(γGlu)-CO-(CH18-COH)AQ(Aib)AFIEYLLEGGPSSGAPPPS-NH(配列番号6)、またはその薬学的に許容される塩を有することができ、これは、以下の構造を有するものとして描写することができる。
Figure 2022545200000001
HLSPSを介して配列番号6のインクレチン類似体を作製する方法に関して、方法は、4つの中間体化合物をカップリングするステップを少なくとも含むことができ、かかる化合物は、配列番号7、8、9および10に記載されるような構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
あるいは、方法は、4つの中間体化合物をカップリングするステップを少なくとも含むことができ、かかる化合物は、配列番号7、11、12および10に記載されるような構造、またはそれらの薬学的に許容される塩を有する。
あるいは、方法は、4つの中間体化合物をカップリングするステップを少なくとも含むことができ、かかる化合物は、配列番号7、13、14および10に記載されるような構造、またはそれらの薬学的に許容される塩を有する。
他の例では、方法は、3つの中間体化合物をカップリングするステップを少なくとも含むことができ、かかる化合物は、配列番号7、13および15に記載されるような構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
あるいは、方法は、3つの中間体化合物をカップリングするステップを少なくとも含むことができ、かかる化合物は、配列番号16、17および10に記載されるような構造、またはそれらの薬学的に許容される塩を有する。
あるいは、方法は、3つの中間体化合物をカップリングするステップを少なくとも含むことができ、かかる化合物は、配列番号18、12および10に記載されるような構造、またはそれらの薬学的に許容される塩を有する。
あるいは、方法は、3つの中間体化合物をカップリングするステップを少なくとも含むことができ、かかる化合物は、配列番号7、45および10に記載されるような構造、またはそれらの薬学的に許容される塩を有する。
あるいは、方法は、3つの中間体化合物をカップリングするステップを少なくとも含むことができ、かかる化合物は、配列番号7、11および20に記載されるような構造、またはそれらの薬学的に許容される塩を有する。
他の例では、方法は、2つの中間体化合物をカップリングするステップを少なくとも含むことができ、かかる化合物は、配列番号19および15に記載されるような構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
あるいは、方法は、2つの中間体化合物をカップリングするステップを少なくとも含むことができ、かかる化合物は、配列番号18および20に記載されるような構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
上記の方法はまた、カップリングのステップの前に2~4つの中間体化合物を合成するステップを含むことができる。
したがって、上記の方法では、中間体化合物を、互いに化学的にカップリングまたは酵素的にカップリングすることにより、配列番号6のインクレチン類似体を得ることができる。
上記の方法では、C16-C22脂肪酸部分および任意選択のリンカーは、様々な中間体化合物を結合する前に1つの中間体化合物にカップリングさせることができる(すなわち、完全なインクレチン類似体合成の前にアシル化することができる)。あるいは、様々な中間体化合物をカップリングさせた後、脂肪酸部分をインクレチン類似体にカップリングさせることができる(すなわち、完全なインクレチン類似体合成の後にアシル化することができる)。例えば、その方法は、2つの中間体化合物をカップリングさせるステップを少なくとも含むことができ、かかる化合物は、配列番号21および18に記載されるような構造、またはその薬学的に許容される塩を有し、その後、以下の構造の脂肪酸部分とカップリングさせる。
Figure 2022545200000002
あるいは、上記方法は、以下の2つの中間体化合物をカップリングするステップを少なくとも含むことができ、かかる化合物は、配列番号22および19に記載の構造を有し、その後、以下の構造を有する脂肪酸部分とカップリングさせる。
Figure 2022545200000003
上記に加えて、代わりに、NCLを使用して、配列番号6のインクレチン類似体を作製することができ、この方法は、2つの中間体化合物をカップリングするステップを少なくとも含むことができ、かかる化合物は、
配列番号23および24、
配列番号39および24、
配列番号25および26、
配列番号40および26、ならびに
配列番号27および26から選択される構造を有することができる。
別の実施形態では、インクレチン類似体は、アミノ酸配列:
Y(Aib)EGT(αMeF(2F))TSD(4Pal)SI(αMeL)LD(Orn)K((2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセチル)2-(γ-Glu)-CO-(CH16-COH)AQ(Aib)EFI(D-Glu)(αMeY)LIEGGPSSGAPPPS-NH(配列番号29)、またはその薬学的に許容される塩を含むことができ、これは、以下の構造を持つものとして表される:
Figure 2022545200000004
HLSPSを介して、配列番号29のインクレチン類似体を作製する方法に関して、この方法は、以下の中間体化合物のうちの少なくとも1つを別の中間体化合物にカップリングするステップを少なくとも含むことができ、かかる化合物は、配列番号30、31、32、34、35、36および/または37、またはそれらの薬学的に許容される塩を有する。
配列番号29のインクレチン類似体を作製する方法が提供され、この方法は、
ハイブリッド液相・固相合成を介して、
a.配列番号7、62、42および31、
b.配列番号43、および44からなる群から選択される中間体化合物をカップリングすることを含む。
上記の方法に加えて、本発明の実施形態はまた、中間体化合物自体(例えば、配列番号7から28および30から41)、ならびにそれを含む組成物を包含する。
本発明の類似体の利点は、それらが真性糖尿病、脂質異常症、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、メタボリックシンドローム、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)および肥満、ならびにGLP-1、および/またはGIP、および/またはグルカゴンの調節に関連する他の障害または症状に対する効果的な治療として使用できることである。
本発明の方法の利点としては、例えば、最初にSPPSを介して生成される短いフラグメントが、HLSPSを介することで一般に高い純度および高い収率が可能になるなどの、いくつかのプロセス上の改善が挙げられる。
本発明の方法の利点としては、SPPSでのカップリングの効率が、化学的変換に関与する実際の残基に依存するのみならず、樹脂に付着した構造によっても影響を受けていることが挙げられる(すなわち、特定の作業工程における溶解性/凝集の問題が公知である)。フラグメントが短いほど、複雑なアミノ酸残基のカップリング経路の柔軟性が高まり、フラグメント構造を再設計してより困難な変換に対処できるようになる。
本発明の方法の利点としては、合成中の不純物の制御ストラテジーが改善されていることが挙げられ、これにより、粗ペプチドの最終不純物プロファイルが改善され、クロマトグラフィーの負担が単純化/低減し、コスト削減がもたらされる。
本発明の方法の利点としては、SPPSを介した短いフラグメントの合成により、洗浄サイクルの短縮、試薬量の削減、およびプロセス質量強度(PMI)の削減につながるより環境に優しい溶媒の使用が可能になることが挙げられる。
本発明の方法の利点としては、短いフラグメントで、直鎖状の長い分子の構築における典型的な失敗リスクが大幅に減少することが挙げられる。
本発明の方法の利点としては、液相および固相合成の組み合わせが、新しい製造プラットフォームおよび他の革新的技術の導入に、より適していることが挙げられる。
本発明の方法の利点としては、いくつかの独立したフラグメントを使用することによる、製造プロセスのサプライチェーンおよびロジスティクスにおける柔軟性が挙げられる。
本発明の方法の利点としては、フラグメントの並列的な製造を使用することにより、フラグメントの並列処理による製造サイクルの短縮が可能となることが挙げられる。
本発明の方法の利点としては、現在の適正製造基準(cGMP)の収束的なステップを、特殊な機器を必要とせずに標準的な施設で実施できることが挙げられる。
別段に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書に記載されるものと類似または同等の任意の方法および材料を、インクレチン類似体、医薬組成物、および方法の実施または試験に使用することができるが、好ましい方法および材料は、本明細書に記載されている。
また、不定冠詞「1つの(a)」または「1つの(an)」による要素への言及は、文脈が1つおよび1つのみの要素があることを明確に要求しない限り、複数の要素が存在する可能性を排除しない。よって、不定冠詞「1つの(a)」または「1つの(an)」は、通常「少なくとも1つ」を意味する。
略語および定義
特定の略語は次のように定義される:「AEEA」は2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセチルを指し、「D-Glu」または「e」はD-グルタミン酸を指し、「e」はアミノ酸配列はD-グルタミン酸を指し、「Aib」はα-アミノイソブチル酸を指し、「αMeL」はα-メチルロイシンを指し、「αMeK」はα-メチルリジンを指し、「Boc」はtert-ブトキシカルボニルを指し、「Bu」はブチルを指し、「t-Bu」はtert-ブチルを指し、「CTC」はクロロトリチルクロリドを指し、「DCM」はジクロロメタンを指し、「DIC」はジイソプロピルカルボジイミドを指し、「DMF」はジメチルホルムアミドを指し、「DMSO」はジメチルスルホキシドを指し、「DTT」はジチオスレイトールを指し、「EDTA」はエチレンジアミン四酢酸を指し、「Fmoc」はフルオレニルメチルオキシカルボニルクロリドを指し、「hr」は時間を指し、「IPA」はイソプロパノールを指し、「IPAc」は酢酸イソプロピルを指し、「min」は分を指し、「Me」はメチルを指し、「MTBE」はメチル-tert-ブチルエーテルを指し、「oxyma」はシアノヒドロキシイミノ酢酸エチルを指し、「PG」は保護基を指し、「Pip」はピペリジンを指し、「SPPS」は固相ペプチド合成を指し、「TFA」はトリフルオロ酢酸を指し、「TIPS」はトリイソプロピルシランを指し、「Trt」はトリチルを指す。
本明細書で使用されるとき、「約」とは、例えば、記載された濃度、長さ、分子量、pH、配列同一性、時間枠、温度、または体積などの値(複数可)の統計的に有意な範囲内を意味する。そのような値または範囲は、所与の値または範囲の典型的には20%以内、より典型的には10%以内、さらにより典型的には5%以内の規模以内であり得る。「約」によって包含される許容される変動は、研究での特定の系に依存し、当業者によって容易に理解され得る。
本明細書で使用される場合、GIP、GLP-1またはグルカゴンの受容体のうちの1つ以上に関して、「活性」、「活性化する」、「活性化すること」などは、以下に記載されるインビトロアッセイなどの当該技術分野で公知のアッセイを使用して測定されるように、受容体に結合し、受容体における応答を誘導する、本明細書に記載されるインクレチン類似体などの化合物の能力を意味する。
本明細書で使用される場合、「コンジュゲートに利用可能な官能基を有するアミノ酸」とは、例えば、リンカーによって脂肪酸にコンジュゲートされ得る官能基を有する任意の天然または非天然アミノ酸を意味する。そのような官能基の例としては、アルキニル基、アルケニル基、アミノ基、アジド基、ブロモ基、カルボキシル基、クロロ基、ヨード基、およびチオール基が挙げられるが、これらに限定されない。かかる官能基を含む天然アミノ酸の例としては、Lys/K(アミノ)、Cys/C(チオール)、Glu/E(カルボキシル)およびAsp/D(カルボキシル)が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「類縁体」は、標的受容体を活性化し、その受容体の天然アゴニストによって誘発される少なくとも1つのインビボまたはインビトロ効果を誘導する、合成のペプチドまたはポリペプチドなどの化合物を意味する。
本明細書で使用される場合、「C16~C22脂肪酸」とは、16~22個の炭素原子を有するカルボン酸を意味する。本明細書での使用に好適なC16-C22脂肪酸は、飽和一酸または飽和二酸であり得る。本明細書で使用される場合、「飽和」とは、脂肪酸が炭素-炭素二重結合または三重結合を含まないことを意味する。
本明細書で使用される場合、「二重受容体活性」とは、GIP、GLP-1およびグルカゴンの1つ以上の受容体においてアゴニスト活性を有するインクレチン類似体であって、特に、過剰な活性に関連する望ましくない副作用を回避しつつ、その受容体のアゴニズムの利点を提供するように、1つ以上の受容体においてバランスのとれた十分な活性を示す類似体によるものを意味する。また、二重アゴニスト活性を有するインクレチン類似体は、GIP、GLP-1およびグルカゴンの受容体の1つ以上で長期間の作用を発揮し、これは1日1回、週3回、週2回、または週1回の低頻度で投与することを可能にするため有利である。
本明細書で使用される場合、「グルコース依存性インスリン分泌性ポリペプチド」または「GIP」は、グルコースの存在下で膵臓β細胞からのインスリン分泌を刺激することによってグルコースホメオスタシスにおいて生理学的役割を果たすペプチド、特にヒトGIP(配列番号1)を意味する。
本明細書で使用される場合、「グルカゴン様ペプチド-1」または「GLP-1」は、グルコース依存性インスリン分泌を刺激し、糖尿病患者における高血糖を予防することが示されているペプチド、特にヒトGLP-1(配列番号2)を意味する。
本明細書で使用される場合、「グルカゴン」または「GCG」は、肝細胞上のグルカゴン受容体と結合および活性化し、グリコーゲンの形で貯蔵されたグルコースを、グリコーゲン分解と称するプロセスを介して肝臓から放出させることによって、血中グルコースを維持するのを補助するペプチド、特にヒトGCG、(配列番号3)を意味する。
本明細書で使用される場合、「インクレチン類似体」とは、GIP、GLP-1、およびGCGの各々、特にヒトGIP(配列番号1)、ヒトGLP-1(配列番号2)、およびヒトGCG(配列番号3)との構造的類似性を有するが、複数の相違を有する化合物を意味する。本明細書に記載されるインクレチン類似体は、GIP、GLP-1、およびグルカゴン受容体の1つ以上に対する親和性および活性(すなわち三重アゴニスト活性)を有する化合物となるためのアミノ酸配列を含む。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される緩衝液」は、当業者に知られている標準的な医薬緩衝液のいずれかを意味する。
本明細書で使用される場合、「三重受容体活性」とは、GIP、GLP-1およびグルカゴンの受容体の各々において活性を有するインクレチン類似体であって、特に、過剰な活性に関連する望ましくない副作用を回避しつつ、その受容体のアゴニズムの利点を提供するように、受容体においてバランスのとれた十分な活性を示す類似体によるものを意味する。また、三重アゴニスト活性を有するインクレチン類似体は、GIP、GLP-1、およびグルカゴン受容体の1つ以上で長期間の作用を有し、これは1日1回、週3回、週2回、または週1回の低頻度で投与することを可能にするため有利である。
組成物
本明細書に記載されるインクレチン類似体の構造的特徴により、化合物は、GIP、GLP-1、およびグルカゴン受容体の1つ以上での十分な活性(すなわち、三重アゴニスト活性)を有することにより、1つ以上の受容体での活性の好ましい効果をもたらすものとなり、いずれか1つの受容体の活性が他の2つの受容体の活性を圧倒するものでもなく、または、3つすべての受容体の活性をもたらすために十分な用量で投与された場合に望ましくない副作用をもたらすものでもなくなる。
また、本明細書に記載されるインクレチン類似体の構造的特徴により、化合物は、水溶液中の類似体の可溶性の改善、製剤安定性の化学的および物理的改善、薬物動態プロファイルの長時間化、ならびに免疫原性を有する可能性の最小化など、治療的処置としてのそれらの開発可能性に関連する多くの他の有益な特性を有するものとなる。
前述の構造的特徴リストは、包括的なものではなく、例示的なものであり、本明細書に記載される例示的な類似体の有益な特性の組み合わせは、単独での任意の修飾の結果ではなく、代わりに本明細書に記載される構造的特徴の新規組み合わせを通して達成されることが留意されるべきである。加えて、前述の修飾リストの上記効果は、これらの修飾の多くが、以下に記載されるように、本明細書に記載される化合物の特性にとって重要な他の効果も有するので、排他的ではない。
本明細書のインクレチン類似体のアミノ酸配列は、標準的な1または3文字コード(例えば、L/Leu=ロイシン)、ならびに天然アミノ酸のα-メチル置換残基(例えば、(αMeL、αMeK、αMeY、αMeF(2F))、およびAib、オルニチン、4-Palなどの特定の他の非天然アミノ酸を含有する。これらのアミノ酸の構造を以下に示す。
Figure 2022545200000005
上記のように、本明細書に記載されるインクレチン類似体は、コンジュゲートに利用可能な官能基を有する天然または非天然のアミノ酸に対して、例えばリンカーによってコンジュゲートされる脂肪酸部分を含む。そのようなコンジュゲートは、アシル化と称されることもある。特定の例では、コンジュゲートに利用可能な官能基を有するアミノ酸は、K、C、EおよびD、特に配列番号5または配列番号29の17位のKであり得、ここで、コンジュゲートは、K側鎖のε-アミノ基に対するものである。脂肪酸部分は、アルブミン結合剤として機能し、長時間作用型化合物としての利用可能性を提供する。
本明細書に記載されるインクレチン類似体は、直接結合またはリンカーのいずれかによってアミノ酸の官能基に化学的にコンジュゲートされた、C16-C22脂肪酸を利用する。脂肪酸の長さおよび組成は、インクレチン類似体の半減期、インビボ動物モデルにおけるそれらの効力、ならびにそれらの可溶性および安定性に影響を与える。C16-C22飽和脂肪酸(一酸または二酸)へのコンジュゲートは、望ましい半減期、インビボ動物モデルにおける望ましい効力、ならびに望ましい可溶性および安定性の特性を示すインクレチン類似体をもたらす。
本明細書での使用のための飽和C16-C22脂肪酸の例としては、限定されないが、パルミチン酸(ヘキサデカン酸)(C16一酸)、ヘキサデカン二酸(C16二酸)、マルガリン酸(ヘプタデカン酸)(C17一酸)、ヘプタデカン二酸(C17二酸)、ステアリン酸(C18一酸)、オクタデカン二酸(C18二酸)、ノナデシル酸(ノナデカン酸)(C19一酸)、ノナデカン二酸(C19二酸)、アラカジン酸(エイコサン酸)(C20一酸)、エイコサン二酸(C20二酸)、ヘンエイコシル酸(ヘンエイコサン酸)(C21一酸)、ヘンエイコサン酸(C21二酸)、ベヘン酸(ドコサン酸)(C22一酸)、ドコサン二酸(C22二酸)が挙げられ、またそれらの分岐および置換誘導体を含む。
特定の例では、C16-C22脂肪酸は、飽和C18一酸、飽和C18二酸、飽和C19一酸、飽和C19二酸、飽和C20一酸、飽和C20二酸、ならびにそれらの分岐および置換誘導体とすることができる。
いくつかの例では、リンカーは、1~4つのアミノ酸、アミノポリエチレングリコールカルボキシレート、またはそれらの混合物を有することができる。特定の例では、アミノポリエチレングリコールカルボキシレートは、以下の構造を有し、
H-{NH-CH-CH-[O-CH-CH-O-(CH-CO}-OH,
式中、mは、1~12の任意の整数であり、nは、1~12の任意の整数であり、pは、1または2である。
特定の例では、リンカーは、任意選択的に1~4つのアミノ酸と組み合わされた、1つ以上の(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセチル)部分を有することができる。
リンカーが少なくとも1つのアミノ酸を含む例では、アミノ酸は、1~4つのGluまたはγGluアミノ酸残基であり得る。いくつかの例では、リンカーは、そのD形態を含む、1つまたは2つのGluまたはγGluアミノ酸残基を含むことができる。例えば、リンカーは、1つまたは2ついずれかのγGluアミノ酸残基を含むことができる。あるいは、リンカーは、最大36個の(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセチル)部分との組み合わせで使用される1~4つのアミノ酸残基(例えば、GluまたはγGluアミノ酸など)を含むことができる。具体的には、リンカーは、1~4つのGluまたはγGluアミノ酸と1~4つの(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセチル)部分との組み合わせであり得る。他の例では、リンカーは、1つまたは2つのγGluアミノ酸と1つまたは2つの(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセチル)部分との組み合わせであり得る。
特定の例では、本明細書に記載されるインクレチン類似体は、以下の式の構造を有するリンカーおよび脂肪酸成分を有し、
(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセチル)-(γGlu)-CO-(CH-COH、
式中、aは、0、1、または2であり、bは、1または2であり、cは、16または18である。
特定の例では、aは2であり、bは1であり、cは16であり、その構造を以下に示す。
Figure 2022545200000006
特定の例では、aは1であり、bは2であり、cは18であり、その構造を以下に示す。
Figure 2022545200000007
特定の例では、aは0であり、bは2であり、cは18であり、その構造を以下に示す。
Figure 2022545200000008
特定の例では、aは1であり、bは1であり、cは18であり、その構造を以下に示す。
Figure 2022545200000009
特定の例では、インクレチン類似体の全体的な構造は、配列番号6である。
特定の例では、インクレチン類似体の全体的な構造は、配列番号29である。
GIP、GLP-1、およびグルカゴンの受容体の各々に対する本明細書に記載されるインクレチン類似体の親和性は、例えば、以下の実施例に記載されるものなどの、受容体結合レベルを測定するための当該技術分野で公知の技法を使用して測定され得、一般的には阻害定数(Ki)値として表される。受容体の1つ以上での本明細書に記載されるインクレチン類似体の活性はまた、例えば、以下に記載されるインビトロ活性アッセイを含む、当該技術分野で公知の技法を使用して測定され得、一般的には有効濃度50(EC50)値として表され、これは、化合物の、用量応答曲線において最大半量のシミュレーションを生じさせる濃度である。
本明細書に記載されるインクレチン類似体は、非経口経路(例えば、皮下、静脈内、腹腔内、筋肉内、または経皮)によって投与できる医薬組成物として製剤化することができる。かかる医薬組成物およびそれを調製するための手法は、当該技術分野において周知である。例えば、”Remington:The Science and Practice of Pharmacy”(Troy ed.,Lippincott,Williams & Wilkins 21st ed.2006)’を参照されたい。
本明細書に記載されるインクレチン類似体は、いくつかの無機および有機酸/塩基のいずれかと反応して、薬学的に許容される酸/塩基付加塩を形成し得る。薬学的に許容される塩およびそれらを調製するための一般的な手法は、当該技術分野で周知である(例えば、Stahl et al.,“Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection and Use”(Wiley-VCH 2nd ed.2011)を参照されたい)。本明細書での使用のための薬学的に許容される塩には、ナトリウム塩、トリフルオロ酢酸塩、塩酸塩、および/または酢酸塩が含まれる。
本開示はまた、新規中間体化合物、および本発明のインクレチン類似体またはその薬学的に許容される塩を合成する方法を提供し、したがって、包含する。本発明の中間体化合物およびインクレチン類似体は、当該技術分野で公知の様々な技法によって調製することができる。例えば、2つ以上の中間体化合物のための標準的な固相ペプチド合成、およびそれに続くそのHLSPSを使用する方法が、以下の実施例に示されている。記載される経路の各々についての具体的な合成ステップを様々な方法で組み合わせて、本発明のインクレチン類似体を調製し得る。試薬および出発材料は、当業者にとって容易に入手可能である。
本明細書に記載される特定のインクレチン類縁体は、一般に、広い投与量範囲にわたって有効である。例えば、週1回投与の投与量は、約0.01~約30mg/人/週の範囲内、約0.1~約10mg/人/週の範囲内、またはさらに約0.1~約3mg/人/週の範囲内に含まれ得る。よって、本明細書に記載されるインクレチン類似体は、1日1回、週3回、週2回、または週1回投与され、特に週1回投与され得る。
本明細書に記載されるインクレチン類似体は、様々な症状、障害、疾患、または徴候を治療するために使用され得る。特に、個人におけるT2DMを治療するための方法が提供され、かかる方法は、かかる治療を必要とする個人に、有効量の、本発明のインクレチン類似体、またはその薬学的に許容される塩を投与するステップを少なくとも含む。
方法
中間体化合物の標準的な固相ペプチド合成:
本明細書のインクレチン類似体は、当技術分野で公知の任意の数の標準的なペプチド合成方法、特にSPPSを介して作製することができる。固相ペプチド合成(SPPS)による構築は、自動ペプチド合成装置による連続的カップリングを利用した標準的なFmocペプチド化学技術を使用して実施される。SPPSの方法は当技術分野に周知であり、本明細書で網羅的に説明する必要はない。一般論については、”Fmoc Solid Phase Peptide Synthesis:A Practical Approach”(Chan & White ed.,Oxford University Press 2000)、およびMerrifield(1963)J.Am.Chem.Soc.85:2149-2154を参照されたい。
脱保護のためには、樹脂をDMFで膨潤させた後、20% Pip/DMFを使用して脱保護する(3×30分)。その後のFmoc脱保護では、20% Pip/DMF(1×5~20分間、1×20~30分間)処理を用い、その際、1×5~20分間、1×20分間および1×30分間の連続処理が、より困難な脱保護のために用いられる。
脱保護後、樹脂を10体積のDMF洗浄液で5×2分間、洗浄する。アミノ酸の予備活性化では、DIC/Oxyma DMF溶液を室温で30分間使用する。活性化されたアミノ酸の樹脂結合ペプチドへのカップリングは、個々のアミノ酸ごとに特定の時間で行う。各カップリングの後、10体積のDMFによる溶媒洗浄を5×2分間行う。
最終生成物を単離するためには、樹脂結合生成物を10体積のDCMで5×2分間洗浄し、DMFを除去する。樹脂を10体積のIPAで2×2分間洗浄してDCMを除去し、10体積のメチル-tert-ブチルエーテル(MTBE)で5×2分間洗浄し、その後、生成物を40℃で真空乾燥する。樹脂結合した生成物を冷凍保存(-20℃)する。
分析のためには、ペプチドを、TFA/HO/TIPS/DTTを比率(0.93v/0.04v/0.03v/0.03w)で含む酸性カクテルを使用して、樹脂から切断する。樹脂をDCMで膨潤させ(4~5vol、3×30分間)、ドレインする。事前に膨潤させた樹脂に切断カクテル(4~5vol)を添加し、懸濁液を室温で2時間撹拌する。溶液を濾過し、次に樹脂を少量のDCMで洗浄し、切断溶液と混合する。得られた溶液を7~10体積の冷却した(0℃の)MTBEに注ぐ。懸濁液を0℃で30分間エージングさせ、得られた沈殿物を遠心分離し、透明な溶液をデカントする。残留物を同量のMTBEに懸濁し、得られた懸濁液を再度遠心分離してデカントする。デカントした後、沈殿したペプチドの透明なMTBE溶液を40℃で一晩真空乾燥させる。
インクレチン類似体のハイブリッド液相・固相合成:
上記のようにSPPSを介して調製された中間体化合物を組み合わせて、配列番号6または29のインクレチン類似体を得ることができる。HLSPSの方法は当技術分野に周知であり、本明細書で網羅的に説明する必要はない。一般論については、米国特許出願公開第2011/0046349号、ならびにAlbericio et al.(1997)Methods Enzymol.289:313-336、Bray et al.(2003)Nature Rev.Drug Discovery 2:587-593、Dalcol et al.(1995)J.Org.Chem.7575-60:7581、Gauthier et al.(1991)Tettrahedron Lett.32:577-580、Schneider et al.(2005)J.Peptide Sci.11:744-753、Smith,Organic Synthesis(Academic Press 4th ed.2016)、およびZhang et al.(2008)Org.Process Res.Dev.12:101-110を参照されたい。
簡潔には、HLSPSは、独立した中間体化合物の合成および化合物のカップリングを含む。ここで適用される、配列番号6のインクレチン類似体を作製する1つの方法は、以下の4つの中間体化合物をカップリングするステップを少なくとも含み、かかる化合物は、配列番号7、8、9および10に記載される構造を有する。
いくつかの例では、フラグメントは、(C末端からN末端に向かって)配列番号7~配列番号8~配列番号9~配列番号10の順序で結合することができる。他の例では、適切な保護基を用いるストラテジーを用いて、フラグメントを異なる順序で結合できる。
配列番号6のインクレチン類似体を作製する別の方法は、少なくとも以下の4つの中間体化合物をカップリングするステップを含み、かかる化合物は、配列番号7、11、12および10に記載される構造を有する。
いくつかの例では、フラグメントは、(C末端からN末端に向かって)配列番号7~配列番号11~配列番号12~配列番号10の順序で結合される。他の例では、適切な保護基を用いるストラテジーを用いて、フラグメントを異なる順序で結合できる。
配列番号6のインクレチン類似体を作製する別の方法は、少なくとも以下の4つの中間体化合物をカップリングするステップを含み、かかる化合物は、配列番号7、13、14および10に記載される構造を有する。
いくつかの例では、フラグメントは、(C末端からN末端に向かって)配列番号7~配列番号13~配列番号14~配列番号10の順序で結合される。他の例では、適切な保護基を用いるストラテジーを用いて、フラグメントを異なる順序で結合できる。
あるいは、配列番号6のインクレチン類似体を作製する1つの方法は、以下の3つの中間体化合物をカップリングするステップを少なくとも含み、かかる化合物は、配列番号7、13および15に記載される構造を有する。
いくつかの例では、フラグメントは、(C末端からN末端に向かって)配列番号7~配列番号13~配列番号15の順序で結合される。他の例では、適切な保護基を用いるストラテジーを用いて、フラグメントを異なる順序で結合できる。
配列番号6のインクレチン類似体を作製する別の方法は、少なくとも以下の3つの中間体化合物をカップリングするステップを含み、かかる化合物は、配列番号16、17および10に記載される構造を有する。
いくつかの例では、フラグメントは、(C末端からN末端に向かって)配列番号16~配列番号17~配列番号10の順序で結合される。他の例では、適切な保護基を用いるストラテジーを用いて、フラグメントを異なる順序で結合できる。
配列番号6のインクレチン類似体を作製する別の方法は、少なくとも以下の3つの中間体化合物をカップリングするステップを含み、かかる化合物は、配列番号18、12および10に記載される構造を有する。
いくつかの例では、フラグメントは、(C末端からN末端に向かって)配列番号18~配列番号12~配列番号10の順序で結合される。他の例では、適切な保護基を用いるストラテジーを用いて、フラグメントを異なる順序で結合できる。
配列番号6のインクレチン類似体を作製する別の方法は、少なくとも以下の3つの中間体化合物をカップリングするステップを含み、かかる化合物は、配列番号7、45および10に記載される構造を有する。
いくつかの例では、フラグメントは、(C末端からN末端に向かって)配列番号7~配列番号45~配列番号10の順序で結合される。他の例では、適切な保護基を用いるストラテジーを用いて、フラグメントを異なる順序で結合できる。
配列番号6のインクレチン類似体を作製する別の方法は、少なくとも以下の3つの中間体化合物をカップリングするステップを含み、かかる化合物は、配列番号7、11および20に記載される構造を有する。
いくつかの例では、フラグメントは、(C末端からN末端に向かって)配列番号7~配列番号11~配列番号20の順序で結合される。他の例では、適切な保護基を用いるストラテジーを用いて、フラグメントを異なる順序で結合できる。
あるいは、配列番号6のインクレチン類似体を作製する1つの方法は、以下の2つの中間体化合物をカップリングするステップを少なくとも含み、かかる化合物は、配列番号19および15に記載される構造を有する。
配列番号6のインクレチン類似体を作製する別の方法は、少なくとも以下の2つの中間体化合物をカップリングするステップを含み、かかる化合物は、配列番号18および20に記載される構造を有する。
あるいは、配列番号6のインクレチン類似体を作製する他の方法は、上記と同じ切断を用いるが、代わりに、最初に骨格としてすべてのアミノ酸フラグメントを結合し、次に最後の化学的変換として脂肪酸側部分を導入し、続いて全体を脱保護する。ここで、例えば、対応するPGは、Lys17に設けることができ、これは、他のPG(例えば、Boc、tBuおよび/またはTrt)の存在下で選択的に除去することができる。いくつかの例では、配列番号6のインクレチン類似体を作製する方法は、以下の中間体化合物をカップリングするステップを少なくとも含み、かかる化合物は、配列番号21および18、ならびに以下に記載される構造を有する。
Figure 2022545200000010
いくつかの例では、配列番号6のインクレチン類似体を作製する方法は、以下の中間体化合物をカップリングするステップを少なくとも含み、かかる化合物は、配列番号22および19、ならびに以下に記載される構造を有する。
Figure 2022545200000011
あるいは、配列番号6のインクレチン類似体を作製する他の方法は、NCLアプローチを介して脱保護された化合物中間体(例えば、チオエステルフラグメントおよびアミドフラグメント)をカップリングするステップを少なくとも含む。ここで、例えば、Ala21をCysの天然エナンチオマーで置換し、ライゲーションステップを完了した後、配列番号6は、Cysを脱硫して必要なAla21を以下の中間体化合物とともに有させることによって得られ、かかる化合物は、配列番号23および24に記載される構造を有する。
あるいは、チオエステル(配列番号23)を中間体化合物で置換することができ、そこでは、C末端の-C-P-ORエステル(CPE)の部分がマスクされたチオエステルとして機能し、配列番号39および24に記載される構造を有する化合物のライゲーションステップを容易にすることができる。
他の例では、Ala18をCysで置換し、以下の中間体化合物のネイティブケミカルライゲーション後に脱硫することができ、かかる化合物は、配列番号25および26に記載される構造を有する。
あるいは、チオエステル(配列番号25)を中間体化合物で置換することができ、そこでは、-Cys-Pro-ORエステル(CPE)の部分がマスクされたチオエステルとして機能し、配列番号40および26に記載される構造を有する化合物のライゲーションステップを容易にすることができる。
あるいは、配列番号5のインクレチン類似体を作製する他の方法は、NCLアプローチを介して以下の中間体化合物(例えば、非アシル化チオエステルフラグメントおよびアミドフラグメント)をカップリングするステップを少なくとも含み、かかる化合物は、配列番号27および26に記載される構造を有する。
あるいは、チオエステル(配列番号27)を中間体化合物で置換することができ、そこでは、-Cys-Pro-ORエステル(CPE)の部分がマスクされたチオエステルとして機能し、配列番号41および26に記載される構造を有する化合物のライゲーションステップを容易にすることができる。
別の実施形態では、配列番号29は、配列番号43と配列番号44をカップリングし、次いで、脱保護することによって、配列番号29に合成することができる。
別の実施形態では、配列番号48は、配列番号20および配列番号18を使用することによって、合成することができる。配列番号48を脱保護し、配列番号6が生成する。
別の実施形態では、配列番号53は、配列番号51および配列番号52を使用して、NCLによって合成することができる。
別の実施形態では、配列番号53は、配列番号52および配列番号54を使用して、NCLによって合成することができる。
配列番号9、12、14、15、17、20、23および25の化合物中間体を効果的に調製するために、脂肪側鎖
Figure 2022545200000012
および脂肪側鎖に結合したFmoc-L-Lys-OHアミノ酸を使用して、以下を合成する。
Figure 2022545200000013
SPPSの純度および効率を改善するために、以下の二量体、三量体および四量体を使用して、配列番号10、15、20、21、22、23、25および27を調製することができ、以下の構造は、アミノ酸ビルディングブロックを使用し、SPPSまたは液相合成を介して合成することができる:
Figure 2022545200000014
他の方法/使用:
本明細書のインクレチン類似体は、多くの治療用途で使用することができる。例えば、インクレチン類似体は、個人における肥満を治療するための方法において使用することができ、かかる方法は、かかる治療を必要とする個人に、有効量の、本明細書に記載されるインクレチン類似体、またはその薬学的に許容される塩を投与するステップを少なくとも含む。
加えて、インクレチン類似体は、個人における非治療的な減量を誘導するための方法において使用することができ、かかる方法は、かかる治療を必要とする個人に、有効量の、本明細書に記載されるインクレチン類似体、またはその薬学的に許容される塩を投与するステップを少なくとも含む。
加えて、本発明のインクレチン類似体は、個人におけるメタボリックシンドロームを治療するための方法において使用することができ、かかる方法は、かかる治療を必要とする個人に、有効量の、本明細書に記載されるインクレチン類似体、またはその薬学的に許容される塩を投与するステップを少なくとも含む。
加えて、本発明のインクレチン類似体は、個人におけるNASHを治療するための方法において使用することができ、かかる方法は、かかる治療を必要とする個人に、有効量の、本明細書に記載されるインクレチン類似体、またはその薬学的に許容される塩を投与するステップを少なくとも含む。
加えて、本発明のインクレチン類似体は、個人におけるNAFLDを治療するための方法において使用することができ、かかる方法は、かかる治療を必要とする個人に、有効量の、本明細書に記載されるインクレチン類似体、またはその薬学的に許容される塩を投与するステップを少なくとも含む。
これらの方法において、インクレチン類似体の有効性は、例えば、血中グルコースの有意な減少を観察すること、インスリンの有意な増加を観察すること、HbA1cの有意な減少を観察すること、および/または体重の有意な減少を観察することによって評価することができる。
あるいは、本発明のインクレチン類似体またはその薬学的に許容される塩は、それを必要とする個人における骨強度を改善するために使用され得る。いくつかの例では、それを必要とする個体は、骨化機能低下症もしくは類骨組織形成機能低下症を有するか、または骨折、関節筋力回復術、人工装具インプラント、歯科インプラント、および/もしくは脊椎固定から治癒している。インクレチン類似体はまた、パーキンソン病またはアルツハイマー病などの他の障害を治療するために使用され得る。
以下の非限定的な実施例は、限定ではなく例示の目的で提供される。
ペプチドおよびポリペプチドの合成
実施例1:中間体化合物1の固相ペプチド合成
中間体化合物1(配列番号7)、またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡潔には、Sieber樹脂(負荷率0.6~0.9mmol/g)を使用して、以下の表1に示す条件でSPPSを実施する。
Figure 2022545200000015
Fmocの脱保護、フラグメントの切断および分離:Sieber樹脂上のフラグメントを、10Vの20%ピペリジン/DMFで20~30分間2回撹拌し、次に10VのDMFで6回洗浄する。Sieber樹脂上のFmocedフラグメントを、10VのDCMを使用して10~20分間、2回膨潤させる。樹脂を入れた反応器を約15℃に冷却し、20Vの5%TFA/DCMを反応器に投入し、次に窒素下で約15℃に温度を維持しながら2時間撹拌する。樹脂を濾過し、3×10VのDCMで洗浄する。すべての濾液は一緒に混合する。得られた溶液から減圧下でDCMを除去しつつ、内部温度を≦20℃に維持し、22.5Vの残留体積とする。MTBE(25V)を溶液に入れ、DCM/MTBE溶媒を減圧下で再び除去しつつ、内部温度を≦20℃に維持し、22.5Vの残留体積とする。MTBEの添加/蒸留の操作を、上澄み中のフラグメントの残留濃度が<0.11wt%に達しないまで繰り返す。次に、得られたスラリーを約15℃に保温しながら濾過する。ケーキに新鮮なMTBEを14V添加し、約15℃で30分間撹拌した後、濾過する。もう一度洗浄を繰り返し、得られた固形物を約35℃で乾燥させる。
実施例2:中間体化合物2の固相ペプチド合成
中間体化合物2(配列番号8)、またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡潔には、Fmoc-Gly-2-CTC樹脂(負荷率0.6~0.9mmol/g)を使用して、以下の表2に示す条件でSPPSを実施する。
Figure 2022545200000016
フラグメントの切断および分離:CTC樹脂上のフラグメントを、DCM(5V)を使用して45分間にわたり1回膨潤させる。10Vの1%TFA/DCMを反応器に充填し、得られた樹脂の懸濁液を、窒素下、約25℃で10~15分間撹拌する。濾液を除去し、1.05当量のピリジンをゆっくりと添加することにより直ちに中和し、次に5VのDMSOを濾液に添加する。樹脂処理を1%TFA/DCMにより処理し、続いて濾液の中和をさらに2回繰り返す。樹脂を3VのDCMで洗浄し、10~15分間撹拌する。すべての濾液および洗浄液を合わせる。フラグメント溶液を真空下で6~10Vに濃縮し、温度を≦35℃(残留DCM濃度≦15%)に維持する。フラグメントのDMSO中溶液を約25℃で2~6時間(<1L/分)かけて11~15VのHOに添加する。沈殿したフラグメントにより形成されたスラリーを、約25℃で30~40分間撹拌し、次に濾過する。得られた固体を約25℃で8~12VのHOに懸濁し、10~15分間撹拌し、次に濾過する。もう一度洗浄を繰り返し、得られた固形物を約40℃で乾燥させる。
実施例3:中間体化合物3の固相ペプチド合成
中間体化合物3(配列番号9)、またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡潔には、Fmoc-Ala-2-CTC樹脂(負荷率0.6~0.9mmol/g)を使用して、以下の表3に示す条件でSPPSを実施する。
Figure 2022545200000017
フラグメントの切断および分離:CTC樹脂上のフラグメントを、DCM(5V)を使用して45分間にわたり1回膨潤させる。5Vの1%TFA/DCMを反応器に充填し、得られた樹脂の懸濁液を、窒素下、約25℃に温度を維持しながら10~15分間撹拌する。濾液を除去し、1.05当量のピリジンをゆっくりと加えることにより直ちに中和する。樹脂処理を1%TFA/DCMにより処理し、続いて濾液の中和をさらに2回繰り返す。樹脂を3VのDCMで洗浄し、10~15分間撹拌する。すべての濾液と洗浄液を合わせ、得られた混合物を≦20℃に冷却する。フラグメント溶液を真空下で2~4Vに濃縮し、温度を≦20℃に維持する。5VのACNを溶液に添加し、残留DCMを真空下で除去し(残留DCM濃度≦X%)その際、温度を≦20℃に維持する。フラグメントのACN中溶液を、約0℃に温度を維持しながら2~6時間(<1L/分)かけて5VのHOに添加する。得られたフラグメントにより形成されたスラリーを、約0℃で30~40分間撹拌し、次に0℃で濾過する。得られた固体を約25℃で3~5VのHOに懸濁し、10~15分間撹拌し、次に濾過する。もう一度洗浄を繰り返し、得られた固形物を約40℃で乾燥させる。
実施例4:中間体化合物4の固相ペプチド合成
中間体化合物4(配列番号10)、またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡潔には、Fmoc-Leu-2-CTC樹脂(負荷率0.6~0.9mmol/g)を使用して、以下の表4に示す条件でSPPSを実施する。
Figure 2022545200000018
フラグメントの切断および分離:CTC樹脂上のフラグメントを、DCM(5V)を45分間使用して1回膨潤させる。5Vの1%TFA/DCMを反応器に充填し、得られた樹脂の懸濁液を、窒素下、約25℃に温度を維持しながら10~15分間撹拌する。濾液を除去し、1.05当量のピリジンをゆっくりと加えることにより直ちに中和する。樹脂処理を1%TFA/DCMにより処理し、続いて濾液の中和をさらに2回繰り返す。樹脂を3VのDCMで洗浄し、10~15分間撹拌する。すべての濾液と洗浄液を合わせ、得られた混合物を≦20℃に冷却する。フラグメント溶液を真空下で2~4Vに濃縮し、温度を≦20℃に維持する。2VのDMSOを溶液に添加し、残留DCMを真空下で除去し(残留DCM濃度≦5%)、その際、温度を≦20℃に維持する。フラグメントのDMSO中溶液を、約0℃に温度を維持しながら2~6時間(<1L/分)かけて7~9VのHOに添加する。得られたフラグメントにより形成されたスラリーを、約0℃で30~40分間撹拌し、次に0℃で濾過する。得られた固体を約25℃で3~5VのHOに懸濁し、10~15分間撹拌し、次に濾過する。もう一度洗浄を繰り返し、得られた固形物を40℃で乾燥させる。
実施例5:中間体化合物5の固相ペプチド合成
中間体化合物5(配列番号11)、またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡潔には、Fmoc-Gly-2-CTC樹脂(負荷率0.6~0.9mmol/g)を使用して、以下の表5に示す条件でSPPSを実施する。
Figure 2022545200000019
フラグメントの切断および分離:CTC樹脂上のフラグメントを、DCM(5V)を45分間使用して1回膨潤させる。10Vの1%TFA/DCMを反応器に充填し、得られた樹脂の懸濁液を、窒素下、約25℃で10~15分間撹拌する。濾液を除去し、1.05当量のピリジンをゆっくりと添加することにより直ちに中和し、次に5VのDMSOを濾液に添加する。樹脂処理を1%TFA/DCMにより処理し、続いて濾液の中和をさらに2回繰り返す。樹脂を3VのDCMで洗浄し、10~15分間撹拌する。すべての濾液および洗浄液を合わせる。フラグメント溶液を真空下で6~10Vに濃縮し、温度を≦35℃(残留DCM濃度≦15%)に維持する。フラグメントのDMSO中溶液を約25℃で2~6時間(<1L/分)かけて11~15VのHOに添加する。沈殿したフラグメントにより形成されたスラリーを、約25℃で30~40分間撹拌し、次に濾過する。得られた固体を約25℃で8~12VのHOに懸濁し、10~15分間撹拌し、次に濾過する。もう一度洗浄を繰り返し、得られた固形物を約40℃で乾燥させる。
実施例6:中間体化合物6の固相ペプチド合成
中間体化合物6(配列番号12)、またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡潔には、Fmoc-Aib-2-CTC樹脂(負荷率0.6~0.9mmol/g)を使用して、以下の表6に示す条件でSPPSを実施する。
Figure 2022545200000020
フラグメントの切断および分離:CTC樹脂上のフラグメントを、DCM(5V)を使用して45分間にわたり1回膨潤させる。5Vの1%TFA/DCMを反応器に充填し、得られた樹脂の懸濁液を、窒素下、約25℃に温度を維持しながら10~15分間撹拌する。濾液を除去し、1.05当量のピリジンをゆっくりと加えることにより直ちに中和する。樹脂処理を1%TFA/DCMにより処理し、続いて濾液の中和をさらに2回繰り返す。樹脂を3VのDCMで洗浄し、10~15分間撹拌する。すべての濾液と洗浄液を合わせ、得られた混合物を≦20℃に冷却する。フラグメント溶液を真空下で2~4Vに濃縮し、温度を≦20℃に維持する。5VのACNを溶液に添加し、残留DCMを真空下で除去し(残留DCM濃度≦15%)、その際、温度を≦20℃に維持する。フラグメントのACN中溶液を、約0℃に温度を維持しながら2~6時間(<1L/分)かけて5VのHOに添加する。得られたフラグメントにより形成されたスラリーを、約0℃で30~40分間撹拌し、次に0℃で濾過する。得られた固体を約25℃で3~5VのHOに懸濁し、10~15分間撹拌し、次に濾過する。もう一度洗浄を繰り返し、得られた固形物を約40℃で乾燥させる。
実施例7:中間体化合物7の固相ペプチド合成
中間体化合物7(配列番号13)、またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡潔には、Fmoc-Gly-2-CTC樹脂(負荷率0.6~0.9mmol/g)を使用して、以下の表7に示す条件でSPPSを実施する。
Figure 2022545200000021
フラグメントの切断および分離:CTC樹脂上のフラグメントを、DCM(5V)を使用して45分間にわたり1回膨潤させる。10Vの1%TFA/DCMを反応器に充填し、得られた樹脂の懸濁液を、窒素下、25℃で10~15分間撹拌する。濾液を除去し、1.05当量のピリジンをゆっくりと添加することにより直ちに中和し、次に5VのDMSOを濾液に添加する。樹脂処理を1%TFA/DCMにより処理し、続いて濾液の中和をさらに2回繰り返す。樹脂を3VのDCMで洗浄し、10~15分間撹拌する。すべての濾液および洗浄液を合わせる。フラグメント溶液を真空下で6~10Vに濃縮し、温度を≦35℃(残留DCM濃度≦15%)に維持する。フラグメントのDMSO中溶液を約25℃で2~6時間(<1L/分)かけて11~15VのHOに添加する。沈殿したフラグメントにより形成されたスラリーを、約25℃で30~40分間撹拌し、次に濾過する。得られた固体を約25℃で8~12VのHOに懸濁し、10~15分間撹拌し、次に濾過する。もう一度洗浄を繰り返し、得られた固形物を約40℃で乾燥させる。
実施例8:中間体化合物8の固相ペプチド合成
中間体化合物8(配列番号14)、またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡潔には、Fmoc-Ala-2-CTC樹脂(負荷率0.6~0.9mmol/g)を使用して、以下の表8に示す条件でSPPSを実施する。
Figure 2022545200000022
フラグメントの切断および分離:CTC樹脂上のフラグメントを、DCM(5V)を使用して45分間にわたり1回膨潤させる。5Vの1%TFA/DCMを反応器に充填し、得られた樹脂の懸濁液を、窒素下、25℃に温度を維持しながら10~15分間撹拌する。濾液を除去し、1.05当量のピリジンをゆっくりと加えることにより直ちに中和する。樹脂処理を1%TFA/DCMにより処理し、続いて濾液の中和をさらに2回繰り返す。樹脂を3VのDCMで洗浄し、10~15分間撹拌する。すべての濾液と洗浄液を合わせ、得られた混合物を≦20℃に冷却する。フラグメント溶液を真空下で2~4Vに濃縮し、温度を≦20℃に維持する。5VのACNを溶液に添加し、残留DCMを真空下で除去し(残留DCM濃度≦15%)、その際、温度を≦20℃に維持する。フラグメントのACN中溶液を、約0℃に温度を維持しながら2~6時間(<1L/分)かけて5VのHOに添加する。得られたフラグメントにより形成されたスラリーを、約0℃で30~40分間撹拌し、次に0℃で濾過する。得られた固体を約25℃で3~5VのHOに懸濁し、10~15分間撹拌し、次に濾過する。もう一度洗浄を繰り返し、得られた固形物を約40℃で乾燥させる。
実施例9:中間体化合物9の固相ペプチド合成
中間体化合物9(配列番号15)、または薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡潔には、Fmoc-Ala-2-CTC樹脂(負荷率0.6~0.9mmol/g)を使用して、以下の表9に示す条件でSPPSを実施する。
Figure 2022545200000023
フラグメントの切断および分離:CTC樹脂上のフラグメントを、DCM(5V)を使用して45分間にわたり1回膨潤させる。5Vの1%TFA/DCMを反応器に充填し、得られた樹脂の懸濁液を、窒素下、25℃に温度を維持しながら10~15分間撹拌する。濾液を除去し、1.05当量のピリジンをゆっくりと加えることにより直ちに中和する。樹脂処理を1%TFA/DCMにより処理し、続いて濾液の中和をさらに2回繰り返す。樹脂を3VのDCMで洗浄し、10~15分間撹拌する。すべての濾液と洗浄液を合わせ、得られた混合物を≦20℃に冷却する。フラグメント溶液を真空下で2~4Vに濃縮し、温度を≦20℃に維持する。5VのACNを溶液に添加し、残留DCMを真空下で除去し(残留DCM濃度≦15%)、その際、温度を≦20℃に維持する。フラグメントのACN中溶液を、約0℃に温度を維持しながら2~6時間(<1L/分)かけて5VのHOに添加する。得られたフラグメントにより形成されたスラリーを、約0℃で30~40分間撹拌し、次に0℃で濾過する。得られた固体を約25℃で3~5VのHOに懸濁し、10~15分間撹拌し、次に濾過する。もう一度洗浄を繰り返し、得られた固形物を約40℃で乾燥させる。
実施例10:中間体化合物10の固相ペプチド合成
中間体化合物10(配列番号16)、またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡潔には、Sieber樹脂(負荷率0.6~0.9mmol/g)を使用して、以下の表10に示す条件でSPPSを実施する。
Figure 2022545200000024
Fmocの脱保護、フラグメントの切断および分離:Sieber樹脂上のフラグメントを、10Vの20%ピペリジン/DMFで20~30分間2回撹拌し、次に10VのDMFで6回洗浄する。Sieber樹脂上の脱Fmocされたフラグメントを、10VのDCMを使用して10~20分間にわたり2回膨潤させる。樹脂を含む反応器を約15℃に冷却する。20Vの5% TFA/DCMを反応器に充填し、窒素下で2時間撹拌し、温度を約15℃に維持する。樹脂を濾過し、3×10VのDCMで洗浄する。すべての濾液は一緒に混合する。得られた溶液から減圧下でDCMを除去しつつ、内部温度を≦20℃に維持し、22.5Vの残留体積とする。MTBE(25V)を溶液に入れ、DCM/MTBE溶媒を減圧下で再び除去しつつ、温度を≦20℃に維持し、22.5Vの残留体積とする。MTBEの添加/蒸留の操作を、上澄み中のフラグメントの残留濃度が<0.11wt%に達しないまで繰り返す。次に、得られたスラリーを約15℃に保温しながら濾過する。ケーキに新鮮なMTBEを14V添加し、スラリーを約15℃で30分間撹拌した後、濾過する。もう一度洗浄を繰り返し、得られた固形物を約35℃で乾燥させる。
実施例11:中間体化合物11の固相ペプチド合成
中間体化合物11(配列番号17)、またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡潔には、Fmoc-Aib-2-CTC樹脂(0.6~0.9mmol/g)を使用して、以下の表11に示す条件でSPPSを実施する。
Figure 2022545200000025
フラグメントの切断および分離:CTC樹脂上のフラグメントを、DCM(5V)を使用して45分間にわたり1回膨潤させる。5Vの1%TFA/DCMを反応器に充填し、得られた樹脂の懸濁液を、窒素下、約25℃に温度を維持しながら10~15分間撹拌する。濾液を除去し、1.05当量のピリジンをゆっくりと加えることにより直ちに中和する。樹脂処理を1%TFA/DCMにより処理し、続いて濾液の中和をさらに2回繰り返す。樹脂を3VのDCMで洗浄し、10~15分間撹拌する。すべての濾液と洗浄液を合わせ、得られた混合物を≦20℃に冷却する。フラグメント溶液を真空下で2~4Vに濃縮し、温度を≦20℃に維持する。5VのACNを溶液に添加し、残留DCMを真空下で除去し(残留DCM濃度≦X%)、その際、温度を≦20℃に維持する。フラグメントのACN中溶液を、約0℃に温度を維持しながら2~6時間(<1L/分)かけて5VのHOに添加する。得られたフラグメントにより形成されたスラリーを、約0℃で30~40分間撹拌し、次に0℃で濾過する。得られた固体を約25℃で3~5VのHOに懸濁し、10~15分間撹拌し、次に濾過する。もう一度洗浄を繰り返し、得られた固形物を約40℃で乾燥させる。
実施例12:中間体化合物12の固相ペプチド合成
中間体化合物12(配列番号18)、またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡潔には、Sieber樹脂(負荷率0.6~0.9mmol/g)を使用して、以下の表12に示す条件でSPPSを実施する。
Figure 2022545200000026
Fmocの脱保護、フラグメントの切断および分離:Sieber樹脂上のフラグメントを、10Vの20%ピペリジン/DMFで20~30分間2回撹拌し、次に10VのDMFで6回洗浄する。Sieber樹脂上の脱Fmocされたフラグメントを、10VのDCMを使用して10~20分間にわたり2回膨潤させる。樹脂を含む反応器を約15℃に冷却する。20Vの5% TFA/DCMを反応器に充填し、窒素下で2時間撹拌し、温度を約15℃に維持する。樹脂を濾過し、3×10VのDCMで洗浄する。すべての濾液は一緒に混合する。得られた溶液から減圧下でDCMを除去しつつ、内部温度を≦20℃に維持し、22.5Vの残留体積とする。MTBE(25V)を溶液に入れ、DCM/MTBE溶媒を減圧下で再び除去しつつ、温度を≦20℃に維持し、22.5Vの残留体積とする。MTBEの添加/蒸留の操作を、上澄み中のフラグメントの残留濃度が<0.11wt%に達しないまで繰り返す。次に、得られたスラリーを約15℃に保温しながら濾過する。ケーキに新鮮なMTBEを14V添加し、スラリーを約15℃で30分間撹拌した後、濾過する。もう一度洗浄を繰り返し、得られた固形物を約35℃で乾燥させる。
実施例13:中間体化合物13の固相ペプチド合成
中間体化合物13(配列番号19)、またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡潔には、Sieber樹脂(負荷率0.6~0.9mmol/g)を使用して、以下の表13に示す条件でSPPSを実施する。
Figure 2022545200000027
Fmocの脱保護、フラグメントの切断および分離:Sieber樹脂上のフラグメントを、10Vの20%ピペリジン/DMFで20~30分間2回撹拌し、次に10VのDMFで6回洗浄する。Sieber樹脂上の脱Fmocされたフラグメントを、10VのDCMを使用して10~20分間にわたり2回膨潤させる。樹脂を含む反応器を約15℃に冷却する。20Vの5% TFA/DCMを反応器に充填し、窒素下で2時間撹拌し、温度を約15℃に維持する。樹脂を濾過し、3×10VのDCMで洗浄する。すべての濾液は一緒に混合する。得られた溶液から減圧下でDCMを除去しつつ、温度を≦20℃に維持し、22.5Vの残留体積とする。MTBE(25V)を溶液に入れ、DCM/MTBE溶媒を減圧下で再び除去しつつ、温度を≦20℃に維持し、22.5Vの残留体積とする。MTBEの添加/蒸留の操作を、上澄み中のフラグメントの残留濃度が<0.11wt%に達しないまで繰り返す。次に、得られたスラリーを約15℃に保温しながら濾過する。ケーキに新鮮なMTBEを14V添加し、スラリーを約15℃で30分間撹拌した後、濾過する。もう一度洗浄を繰り返し、得られた固形物を約35℃で乾燥させる。
実施例14:中間体化合物14の固相ペプチド合成
中間体化合物14(配列番号20)、またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡単に説明すると、SPPSは、Fmoc-Aib-2-CTC樹脂(負荷率0.6~0.9mmol/g)を使用して、以下の表14に示す条件で実施される。
Figure 2022545200000028
フラグメントの切断および分離:CTC樹脂上のフラグメントを、DCM(5V)を使用して45分間にわたり1回膨潤させる。5Vの1%TFA/DCMを反応器に充填し、得られた樹脂の懸濁液を、窒素下、約25℃に温度を維持しながら10~15分間撹拌する。濾液を除去し、1.05当量のピリジンをゆっくりと加えることにより直ちに中和する。樹脂処理を1%TFA/DCMにより処理し、続いて濾液の中和をさらに2回繰り返す。樹脂を3VのDCMで洗浄し、10~15分間撹拌する。すべての濾液と洗浄液を合わせ、得られた混合物を≦20℃に冷却する。フラグメント溶液を真空下で2~4Vに濃縮し、温度を≦20℃に維持する。5VのACNを溶液に添加し、残留DCMを真空下で除去し(残留DCM濃度≦X%)、その際、温度を≦20℃に維持する。フラグメントのACN中溶液を、約0℃に温度を維持しながら2~6時間(<1L/分)かけて5VのHOに添加する。得られたフラグメントにより形成されたスラリーを、約0℃で30~40分間撹拌し、次に0℃で濾過する。得られた固体を約25℃で3~5VのHOに懸濁し、10~15分間撹拌し、次に濾過する。もう一度洗浄を繰り返し、得られた固形物を約40℃で乾燥させる。
実施例15:中間体化合物15の固相ペプチド合成
中間体化合物(配列番号21)、またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡潔には、Fmoc-Aib-2-CTC樹脂(負荷率0.6~0.9mmol/g)を使用して、以下の表15に示す条件でSPPSを実施する。
Figure 2022545200000029
フラグメントの切断および分離:CTC樹脂上のフラグメントを、DCM(5V)を使用して45分間にわたり1回膨潤させる。5Vの1%TFA/DCMを反応器に充填し、得られた樹脂の懸濁液を、窒素下、約25℃に温度を維持しながら10~15分間撹拌する。濾液を除去し、1.05当量のピリジンをゆっくりと加えることにより直ちに中和する。樹脂処理を1%TFA/DCMにより処理し、続いて濾液の中和をさらに2回繰り返す。樹脂を3VのDCMで洗浄し、10~15分間撹拌する。すべての濾液と洗浄液を合わせ、得られた混合物を≦20℃に冷却する。フラグメント溶液を真空下で2~4Vに濃縮し、温度を≦20℃に維持する。5VのACNを溶液に添加し、残留DCMを真空下で除去し(残留DCM濃度≦X%)、その際、温度を≦20℃に維持する。フラグメントのACN中溶液を、約0℃に温度を維持しながら2~6時間(<1L/分)かけて5VのHOに添加する。得られたフラグメントにより形成されたスラリーを、約0℃で30~40分間撹拌し、次に0℃で濾過する。得られた固体を約25℃で3~5VのHOに懸濁し、10~15分間撹拌し、次に濾過する。もう一度洗浄を繰り返し、得られた固形物を約40℃で乾燥させる。
実施例16:中間体化合物16の固相ペプチド合成
中間体化合物16(配列番号22)、またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡潔には、Fmoc-Ala-2-CTC樹脂(負荷率0.6~0.9mmol/g)を使用して、以下の表16に示す条件でSPPSを実施する。
Figure 2022545200000030
フラグメントの切断および分離:CTC樹脂上のフラグメントを、DCM(5V)を使用して45分間にわたり1回膨潤させる。5Vの1%TFA/DCMを反応器に充填し、得られた樹脂の懸濁液を、窒素下、約25℃に温度を維持しながら10~15分間撹拌する。濾液を除去し、1.05当量のピリジンをゆっくりと加えることにより直ちに中和する。樹脂処理を1%TFA/DCMにより処理し、続いて濾液の中和をさらに2回繰り返す。樹脂を3VのDCMで洗浄し、10~15分間撹拌する。すべての濾液および洗浄液を合わせ、得られた混合物を≦20℃に冷却する。フラグメント溶液を真空下で2~4Vに濃縮し、温度を≦20℃に維持する。5VのACNを溶液に添加し、残留DCMを真空下で除去し(残留DCM濃度≦X%)、その際、温度を≦20℃に維持する。フラグメントのACN中溶液を、0℃に温度を維持しながら2~6時間(<1L/分)かけて5VのHOに添加する。得られたフラグメントにより形成されたスラリーを、約0℃で30~40分間撹拌し、次に0℃で濾過する。得られた固体を約25℃で3~5VのHOに懸濁し、10~15分間撹拌し、次に濾過する。もう一度洗浄を繰り返し、得られた固形物を約40℃で乾燥させる。
実施例17:中間体化合物17のハイブリッド液相・固相ペプチド合成
中間体化合物17(配列番号23)、またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡単に説明すると、SPPSは、Fmoc-Aib-2-CTC-ヒドラジン樹脂(負荷率0.6-0.9mmol/g)を使用して、以下の表17に示す条件で実施される。
Figure 2022545200000031
樹脂上のフラグメントを、フィルター反応器を使用してDCM(3×10V)で膨潤させる。脱保護カクテルを、10VのTFA、0.4VのTIPS、0.4VのH2O、0.3重量VのDTTを混合して調製し、均一になるまで撹拌する。カクテルを樹脂に添加し、得られたスラリーを室温で3時間撹拌する。樹脂を濾過し、DCM(2×3V)で洗浄する。次に、得られた濾液を合わせて約-10℃に冷却し、75VのMTBEをゆっくりと添加する。得られたスラリーを濾過し、2×10VのMTBEで洗浄する。固体を真空乾燥機(40℃)で乾燥させ、生成物を白色の固体として得る。
粗ペプチドのヒドラジドを30Vのライゲーション緩衝液(6M塩酸グアニジンおよび0.2Mリン酸水素二ナトリウム一塩基緩衝液、pH3.35)に溶解させ、約-15℃に冷却させる。1M亜硝酸ナトリウム溶液(5.0~10.0当量)をヒドラジド溶液に添加し、約-15℃で10分間撹拌する。10分後、2,2,2-トリフルオロエタンチオール(20.0当量、pH7.0)を、ペプチドヒドラジドの酸化から生成されたペプチジルアジドに添加する。反応混合物のpHを、5N水酸化ナトリウム溶液で約7.0に調整する。ペプチジルアジドのチオール分解を1時間実施し、得られたペプチドチオエステルをライゲーション化学反応で直接使用するか、または逆相クロマトグラフィーで精製する(Huang et al.(2014)Tetrahedron 70:2951-2955を参照)。
実施例18:中間体化合物18の固相ペプチド合成
中間体化合物18(配列番号24)、またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡潔には、Sieber樹脂(負荷率0.6~0.9mmol/g)を使用して、以下の表18に示す条件でSPPSを実施する。
Figure 2022545200000032
切断および脱保護:樹脂上のフラグメントを、フィルター反応器を使用してDCM(3×10V)で膨潤させる。脱保護カクテルを、10VのTFA、0.4VのTIPS、0.4VのHO、0.3重量VのDTTを混合して調製し、均一になるまで撹拌する。カクテルを樹脂に添加し、得られたスラリーを室温で3時間撹拌する。樹脂を濾過し、DCM(2×3V)で洗浄する。次に、得られた濾液を合わせて約-10℃に冷却し、75VのMTBEをゆっくりと添加する。得られたスラリーを濾過し、2×10VのMTBEで洗浄する。固体を真空乾燥機(40℃)で乾燥させて、生成物を白色の固体として得る。
実施例19:中間体化合物19のハイブリッド液相・固相ペプチド合成
中間体化合物19(配列番号25)、またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡潔には、以下の表19に示す条件において、Fmoc-L-Lys(t-BuOOC-(CH18-COO-γ-L-Glu-AEEA)-Lys-2-CTC-ヒドラジン樹脂(負荷率0.6-0.9mmol/g)を使用し、SPPSを実施する。
Figure 2022545200000033
樹脂上のフラグメントを、フィルター反応器を使用してDCM(3×10V)で膨潤させる。脱保護カクテルを、10VのTFA、0.4VのTIPS、0.4VのH2O、0.3重量VのDTTを混合して調製し、均一になるまで撹拌する。カクテルを樹脂に添加し、得られたスラリーを室温で3時間撹拌する。樹脂を濾過し、DCM(2×3V)で洗浄する。次に、得られた濾液を合わせて約-10℃に冷却し、75VのMTBEをゆっくりと添加する。得られたスラリーを濾過し、2×10VのMTBEで洗浄する。固体を真空乾燥機(40℃)で乾燥させ、生成物を白色の固体として得る。
粗ペプチドのヒドラジドを30Vのライゲーション緩衝液(6M塩酸グアニジンおよび0.2Mリン酸水素二ナトリウム一塩基緩衝液、pH3.35)に溶解させ、約-15℃に冷却させる。1M亜硝酸ナトリウム溶液(5.0~10.0当量)をヒドラジド溶液に添加し、約-15℃で10分間撹拌する。10分後、2,2,2-トリフルオロエタンチオール(20.0当量、pH7.0)を、ペプチドヒドラジドの酸化から生成されたペプチジルアジドに添加する。反応混合物のpHを、5N水酸化ナトリウム溶液で約7.0に調整する。ペプチジルアジドのチオール分解を1時間実施し、得られたペプチドチオエステルをライゲーション化学反応で直接使用するか、または逆相クロマトグラフィーで精製する(Huang(2014)を参照)。
実施例20:中間体化合物20の固相ペプチド合成
中間体化合物20(配列番号26)、またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡潔には、Sieber樹脂(負荷率0.6~0.9mmol/g)を使用して、以下の表20に示す条件でSPPSを実施する。
Figure 2022545200000034
切断および脱保護:樹脂上のフラグメントを、フィルター反応器を使用してDCM(3×10V)で膨潤させる。脱保護カクテルを、10VのTFA、0.4VのTIPS、0.4VのHO、0.3重量VのDTTを混合して調製し、均一になるまで撹拌する。カクテルを樹脂に添加し、得られたスラリーを室温で3時間撹拌する。樹脂を濾過し、DCM(2×3V)で洗浄する。次に、得られた濾液を合わせて約-10℃に冷却し、75VのMTBEをゆっくりと添加する。得られたスラリーを濾過し、2×10VのMTBEで洗浄する。固体を真空乾燥機(40℃)で乾燥させ、生成物を白色の固体として得る。
実施例21:中間体化合物21のハイブリッド液相・固相ペプチド合成
中間体化合物21(配列番号27)、またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡潔には、Fmoc-Lys(Boc)-2-CTCヒドラジン樹脂(負荷率0.6~0.9mmol/g)を使用して、以下の表21に示す条件でSPPSを実施する。
Figure 2022545200000035
樹脂上のフラグメントを、フィルター反応器を使用してDCM(3×10V)で膨潤させる。脱保護カクテルを、10VのTFA、0.4VのTIPS、0.4VのHO、0.3重量VのDTTを混合して調製し、均一になるまで撹拌する。カクテルを樹脂に添加し、得られたスラリーを室温で3時間撹拌する。樹脂を濾過し、DCM(2×3V)で洗浄する。次に、得られた濾液を合わせて約-10℃に冷却し、75VのMTBEをゆっくりと添加する。得られたスラリーを濾過し、2×10VのMTBEで洗浄する。固体を真空乾燥機(40℃)で乾燥させ、生成物を白色の固体として得る。
粗ペプチドのヒドラジドを30Vのライゲーション緩衝液(6M塩酸グアニジンおよび0.2Mリン酸水素二ナトリウム一塩基緩衝液、pH3.35)に溶解させ、約-15℃に冷却させる。1M亜硝酸ナトリウム溶液(5.0~10.0当量)をヒドラジド溶液に添加し、約-15℃で10分間撹拌する。10分後、2,2,2-トリフルオロエタンチオール(20.0当量、pH7.0)を、ペプチドヒドラジドの酸化により生成されたペプチジルアジドに添加する。反応混合物のpHを、5N水酸化ナトリウム溶液で約7.0に調整する。ペプチジルアジドのチオール分解を1時間実施し、得られたペプチドチオエステルをライゲーション化学反応で直接使用するか、または逆相クロマトグラフィーで精製する(Huang(2014)を参照)。
実施例22:中間体化合物22の固相ペプチド合成
中間体化合物22(配列番号28)、またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡潔には、Fmoc-Gly-2-CTC樹脂(負荷率0.6~0.9mmol/g)を使用して、以下の表22に示す条件でSPPSを実施する。
Figure 2022545200000036
切断および脱保護:CTC樹脂上のテトラマーをDCM(5~10V)を使用して2×30分間膨潤させる。3.5Vの1% TFA/DCMを反応器に投入し、得られた樹脂の懸濁液を窒素下で約25℃に維持しながら10~15分間撹拌する。濾液を除去し、1.05当量のピリジンをゆっくりと加えることにより直ちに中和する。樹脂処理を1%TFA/DCMにより処理し、続いて濾液の中和をさらに4回繰り返す。樹脂を3.5VのDCMで洗浄し、5~10分間撹拌する。すべての濾液および洗浄液を合わせる。フラグメント溶液を真空下で1.5Vに濃縮し、温度を≦35℃に維持する。5VのIPAcを溶液に添加し、残留IPAc/DCM溶媒を真空下で1.5Vとなるまで除去し、温度を≦40℃に維持する。5VのIPAcの添加および真空下での蒸留を繰り返し、3.5Vの最終フラグメント溶液を生成する。次に、この溶液を3×2Vの5.0%NaCl溶液で洗浄し、次にIPAcを減圧下で1.5Vとなるまで除去し、温度を≦40℃に維持する。4~5Vのヘプタンを40℃で溶液に添加する。次に、温度を約15℃に低下させ、得られたスラリーを30分間撹拌する。IPAc/ヘプタン溶媒を、減圧下で3.5Vとなるまで除去し、温度を≦40℃に維持する。ヘプタンの投入および蒸留を繰り返し、得られた沈殿フラグメントのスラリーを約20℃に冷却し、濾過し、2Vのヘプタンで洗浄し、得られた固体を約35℃で乾燥させる。
実施例23:中間体化合物23の固相ペプチド合成
中間体化合物23
Figure 2022545200000037
またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡潔には、Fmoc-Leu-2-CTC樹脂(負荷率0.6~0.9mmol/g)を使用して、以下の表23に示す条件でSPPSを実施する。
Figure 2022545200000038
切断および脱保護:CTC樹脂上のテトラマーをDCM(5~10V)を使用して2×30分間膨潤させる。3.5Vの1% TFA/DCMを反応器に投入し、得られた樹脂の懸濁液を窒素下で約25℃に維持しながら10~15分間撹拌する。濾液を除去し、1.05当量のピリジンをゆっくりと加えることにより直ちに中和する。樹脂処理を1%TFA/DCMにより処理し、続いて濾液の中和をさらに4回繰り返す。樹脂を3.5VのDCMで洗浄し、5~10分間撹拌する。すべての濾液および洗浄液を合わせる。フラグメント溶液を真空下で1.5Vに濃縮し、温度を≦35℃に維持する。5VのIPAcを溶液に添加し、残留IPAc/DCM溶媒を真空下で1.5Vとなるまで除去し、温度を≦40℃に維持する。5VのIPAcの添加および真空下での蒸留を繰り返し、3.5Vの最終フラグメント溶液を生成する。次に、この溶液を3×2Vの5.0%NaCl溶液で洗浄し、IPAcを減圧下で1.5Vとなるまで除去し、温度を≦40℃に維持する。4~5Vのヘプタンを約40℃で溶液に添加する。次に、温度を約15℃に低下させ、得られたスラリーを30分間撹拌する。IPAc/ヘプタン溶媒を、減圧下で3.5Vとなるまで除去し、温度を≦40℃に維持する。ヘプタンの投入および蒸留を繰り返し、得られた沈殿フラグメントのスラリーを約20℃に冷却し、濾過し、2Vのヘプタンで洗浄し、得られた固体を約35℃で乾燥させる。
実施例24:中間体化合物24の液相ペプチド合成
中間体化合物24
Figure 2022545200000039
またはその薬学的に許容される塩は、溶液中での標準的なカップリング化学反応を用いる、H-L-2-Me-LeuとFmoc-L-Ile-OHとのカップリング、ならびにそれに続く後処理および単離によって合成することができる。
実施例25:脂肪酸部分の固相ペプチド合成(化合物25)
化合物25
Figure 2022545200000040
またはその薬学的に許容される塩は、標準的なSPPSによって合成することができる。簡潔には、Fmoc-PEG-2-CTC樹脂(負荷率0.6~1.1mmol/g)を使用して、以下の表24に示す条件でSPPSを実施する。
Figure 2022545200000041
実施例26:化学的コンジュゲートを介した、4つの中間体化合物からのインクレチン類似体のハイブリッド液相・固相合成
カップリングプロトコル:配列番号6のインクレチン類似体は、HLSPSを介して配列番号7、8、9および10をカップリングすることによって作製することができる。簡潔には、30~40VのDMSO/ACN(70:30)中の、配列番号7(1.05~1.30mmol)の溶液および配列番号8(1.00mmol)の溶液を、PyBOP、HATUまたはPyOXim試薬(1.30~2.00mmol)およびDIEA(4.00~5.00mmol)を用いて室温でカップリングさせる。混合物を室温で2~4時間撹拌する。次に、10当量のDEAを添加し、混合物を4時間撹拌する。混合物を20Vの15~20%ブライン溶液でクエンチし、次にさらに10Vの水を添加し、10分間撹拌する。得られたスラリーを濾過し、固体を3×10Vの水で洗浄する。固体を真空乾燥機(40℃)で乾燥させ、生成物を白色の固体として得る。
次に、カップリングした配列番号7+8(1.00mmol)の溶液と、30~40VのDMSO/ACN(70:30)中の配列番号9(1.05~1.30mmol)の溶液を、以下を、PyBOP、HATUまたはPyOXim試薬(1.30-2.00mmol)およびDIEA(4.00-5.00mmol)使用して室温でカップリングさせる。混合物を室温で2~4時間撹拌する。次に、10当量のDEAを添加し、混合物を2~4時間撹拌する。混合物を20Vの15~20%ブライン溶液でクエンチし、次にさらに10Vの水を添加し、10分間撹拌する。得られたスラリーを濾過し、固体を3×10Vの水で洗浄する。固体を真空乾燥機(40℃)で乾燥させ、生成物を白色の固体として得る。
次に、カップリングした配列番号7+8+9(1.00mmol)の溶液と、30~40VのDMSO/ACN(70:30)中の配列番号10(1.20~1.30mmol)の溶液を、以下を、PyBOP、HATUまたはPyOXim試薬(1.50~2.00mmol)およびDIEA(4.00~5.00mmol)を使用して室温でカップリングさせる。混合物を室温で3~4時間撹拌する。混合物を20Vの15~20%ブライン溶液でクエンチし、次にさらに10Vの水を添加し、10分間撹拌する。得られたスラリーを濾過し、固体を3×10Vの水で洗浄する。固体を真空乾燥機(40℃)で乾燥させて、生成物を白色の固体として得る。
全体的な脱保護:脱保護カクテルを、10VのTFA、2VのDCM、0.4VのTIPS、0.4VのHO、および0.3重量VのDTTを混合することによって調製し、均一になるまで撹拌する。カクテルを約15℃に冷却し、次に固体の、カップリングした配列番号7+8+9+10を添加し、得られた反応混合物を室温に加温し、室温で3時間撹拌する。混合物を約-10℃に冷却し、75VのMTBEをゆっくりと添加する。得られたスラリーを濾過し、2×10VのMTBEで洗浄する。固体を真空乾燥機(40℃)で乾燥させて、生成物の配列番号6を白色の固体として得る。
実施例27:化学的コンジュゲートを介した、4つの中間体化合物からのインクレチン類似体のハイブリッド液相・固相合成
ここで、配列番号6のインクレチン類似体は、配列番号7、8、9、10をカップリングするための実施例26に本質的に記載されるように、収束固相ペプチド合成(CSPPS)を介して、配列番号7、11、12および10をカップリングすることによって作製される。
実施例28:化学的コンジュゲートを介した4つの中間体フラグメントからのインクレチン類似体のハイブリッド液相・固相合成
ここで、配列番号6のインクレチン類似体は、配列番号7、8、9および10をカップリングするための実施例26に本質的に記載されるように、本質的にCSPPSを介して配列番号7、13、14および10をカップリングすることによって作製される。
実施例29:化学的コンジュゲートを介した3つの中間体フラグメントからのインクレチン類似体のハイブリッド液相・固相合成
配列番号6のインクレチン類似体は、CSPPSを介して配列番号7、13および15をカップリングすることによって作製することができる。簡潔には、30~40VのDMSO/ACN(70:30)中の、配列番号7(1.05~1.30mmol)の溶液および配列番号13(1.00mmol)の溶液を、PyBOP、HATUまたはPyOXim試薬(1.30~2.00mmol)およびDIEA(4.00~5.00mmol)を用いて室温でカップリングさせる。混合物を室温で2~4時間撹拌する。次に、10当量のDEAを添加し、混合物を4時間撹拌する。混合物を20Vの15~20%ブライン溶液でクエンチし、次にさらに10Vの水を添加し、10分間撹拌する。得られたスラリーを濾過し、固体を3×10Vの水で洗浄する。固体を真空乾燥機(40℃)で乾燥させ、生成物を白色の固体として得る。
次に、カップリングした配列番号7+13(1.00mmol)の溶液と、30~40VのDMSO/ACN(70:30)中の配列番号15(1.20~1.30mmol)の溶液を、以下を、PyBOP、HATUまたはPyOXim試薬(1.50-2.00mmol)およびDIEA(4.00-5.00mmol)使用して室温でカップリングさせる。混合物を室温で2~4時間撹拌する。次に、10当量のDEAを添加し、混合物を2~4時間撹拌する。混合物を20Vの15~20%ブライン溶液でクエンチし、次にさらに10Vの水を添加し、10分間撹拌する。得られたスラリーを濾過し、固体を3×10Vの水で洗浄する。固体を真空乾燥機(40℃)で乾燥させ、生成物を白色の固体として得る。
全体的な脱保護:脱保護カクテルを、10VのTFA、2VのDCM、0.4VのTIPS、0.4VのHO、および0.3重量VのDTTを混合することによって調製し、均一になるまで撹拌する。カクテルを約15℃に冷却し、次に固体の、カップリングした配列番号7+13+15を添加し、得られた反応混合物を室温に加温し、室温で3時間撹拌する。混合物を約-10℃に冷却し、75VのMTBEをゆっくりと添加する。得られたスラリーを濾過し、2×10VのMTBEで洗浄する。固体を真空乾燥機(40℃)で乾燥させて、生成物の配列6を白色の固体として得る。
実施例30:化学的コンジュゲートを介した3つの中間体フラグメントからのインクレチン類似体のハイブリッド液相・固相合成
配列番号6のインクレチン類似体は、CSPPSを介して配列番号16、9および10をカップリングすることによって作製することができる。簡潔には、30~40VのDMSO/ACN(70:30)中の、配列番号16(1.00mmol)の溶液および配列番号9(1.05~1.30mmol)の溶液を、PyBOP、HATUまたはPyOXim試薬(1.30~2.00mmol)およびDIEA(4.00~5.00mmol)を用いて室温でカップリングさせる。混合物を室温で3~4時間撹拌する。混合物を20Vの15~20%ブライン溶液でクエンチし、次にさらに10Vの水を添加し、10分間撹拌する。得られたスラリーを濾過し、固体を3×10Vの水で洗浄する。固体を真空乾燥機(40℃)で乾燥させ、生成物を白色の固体として得る。
次に、カップリングした配列番号16+9(1.00mmol)の溶液と、30~40VのDMSO/ACN(70:30)中の配列番号10(1.20~1.30mmol)の溶液を、以下を、PyBOP、HATUまたはPyOXim試薬(1.50-2.00mmol)およびDIEA(4.00-5.00mmol)使用して室温でカップリングさせる。混合物を室温で2~4時間撹拌する。次に、10当量のDEAを添加し、混合物を2~4時間撹拌する。混合物を20Vの15~20%ブライン溶液でクエンチし、次にさらに10Vの水を添加し、10分間撹拌する。得られたスラリーを濾過し、固体を3×10Vの水で洗浄する。固体を真空乾燥機(40℃)で乾燥させ、生成物を白色の固体として得る。
全体的な脱保護:脱保護カクテルを、10VのTFA、2VのDCM、0.4VのTIPS、0.4VのHO、および0.3重量VのDTTを混合することによって調製し、均一になるまで撹拌する。カクテルを約15℃に冷却し、次に固体の、カップリングした配列番号16+9+10を添加し、得られた反応混合物を室温に加温し、室温で3時間撹拌する。混合物を約-10℃に冷却し、75VのMTBEをゆっくりと添加する。得られたスラリーを濾過し、2×10VのMTBEで洗浄する。固体を真空乾燥機(40℃)で乾燥させて、生成物の配列6を白色の固体として得る。
実施例31:化学的コンジュゲートを介した3つの中間体フラグメントからのインクレチン類似体のハイブリッド液相・固相合成
ここで、配列番号6のインクレチン類似体は、配列番号16、9および10をカップリングするための実施例30に本質的に記載されるように、本質的にCSPPSを介して配列番号18、12および10をカップリングすることによって作製される。
実施例32:化学的コンジュゲートを介した2つの中間体フラグメントからのインクレチン類似体のハイブリッド液相・固相合成
配列番号6のインクレチン類似体は、CSPPSを介して配列番号19および15をカップリングすることによって作製することができる。簡潔には、30~40VのDMSO/ACN(70:30)中の、配列番号18(1.00mmol)の溶液および配列番号15(1.20~1.30mmol)の溶液を、PyBOP、HATUまたはPyOXim試薬(1.50~2.00mmol)およびDIEA(4.00~5.00mmol)を用いて室温でカップリングさせる。混合物を室温で2~4時間撹拌する。混合物を20Vの15~20%ブライン溶液でクエンチし、次にさらに10Vの水を添加し、10分間撹拌する。得られたスラリーを濾過し、固体を3×10Vの水で洗浄する。固体を真空乾燥機(40℃)で乾燥させ、生成物を白色の固体として得る。
全体的な脱保護:脱保護カクテルを、10VのTFA、2VのDCM、0.4VのTIPS、0.4VのHO、および0.3重量VのDTTを混合することによって調製し、均一になるまで撹拌する。カクテルを約15℃に冷却し、次に固体のカップリングした配列番号19+15を添加し、得られた反応混合物を室温に加温し、室温で3時間撹拌する。混合物を約-10℃に冷却し、75VのMTBEをゆっくりと添加する。得られたスラリーを濾過し、2×10VのMTBEで洗浄する。固体を真空乾燥機(40℃)で乾燥させて、生成物の配列番号6を白色の固体として得る。
実施例33:化学的コンジュゲートを介した2つの中間体フラグメントからのインクレチン類似体のハイブリッド液相・固相合成
ここで、配列番号6のインクレチン類似体は、配列番号15および19のカップリングのための実施例32に本質的に記載されるように、本質的にCSPPSを介して配列番号18および20をカップリングすることによって作製される。
実施例34:化学的コンジュゲートを介した2つの中間体フラグメントからのインクレチン類似体のハイブリッド液相・固相合成
ここで、配列番号6のインクレチン類似体は、配列番号15および19をカップリングするために本質的に実施例32に記載されるように、本質的にCSPPSを介して配列番号21および18または配列番号22および19をカップリングすることによって作製されるが、ただし、2つのフラグメントのカップリング後、Lys17の保護基を化学的変換によって選択的に除去し(条件は基の性質によって異なる)、脂肪酸側鎖で選択的にアシル化した後、全体的に脱保護する点で異なる。
実施例35:ネイティブケミカルライゲーションによる2つの中間体フラグメントからのインクレチン類似体のハイブリッド液相・固相合成
配列番号6のインクレチン類似体は、ネイティブケミカルライゲーションを介して配列番号23および24をカップリングすることによって作製することができる。簡潔には、配列番号23のペプチドチオエステルを、30~50Vのライゲーション緩衝液(6M塩酸グアニジンおよび0.2Mリン酸水素二ナトリウム一塩基緩衝液、pH7.04)に溶解させる。N末端システイン含有ペプチドフラグメントの配列番号24(0.9~0.95当量)をチオエステル溶液に添加する。40当量の2,2,2-トリフルオロエタンチオール(pH7.16)および20当量のトリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン(pH7.0)を反応混合物に添加し、pHを5N水酸化ナトリウム溶液で7.0に調整する。反応物を室温で24時間撹拌し、得られた溶液を直接逆相精製に使用する。
実施例36:ネイティブケミカルライゲーションによる2つの中間体フラグメントからのインクレチン類似体のハイブリッド液相・固相合成
ここで、配列番号6のインクレチン類似体は、配列番号23および24のカップリングのための実施例35に本質的に記載されるように、本質的にCSPPSを介して配列番号25および26をカップリングすることによって作製することができる。
実施例36:化合物35の合成
Figure 2022545200000042
ジクロロメタン(7.5L、15.0vol.)を15~30℃の20Lの4口フラスコに添加し、18-(tert-ブトキシ)-18-オキソオクタデカン酸(500.5g、1.0当量、1.35mol)およびN-ヒドロキシスクシンイミド(185.6g、1.2当量、1.61mol)を15~30℃で添加し、懸濁液を得る。反応混合物を0~10℃に冷却し、N-エチル-N’-カルボジイミドを一度に添加し(338.4g、1.3当量、1.77mol)を溶液を得る。反応混合物を8体積の半飽和ブラインで3回洗浄する。化合物35は、次のステップで化合物36を作成するために直接使用する。
化合物35の代替的方法
18-(tert-ブトキシ)-18-オキソオクタデカン酸(20g、53.431mmol、99質量%)、N,N’-ジスクシンイミジルカーボネート(1.2当量、64.117mmol、99.6質量%)および4-ジメチルアミノピリジン(0.2当量、1.31g、10.7mmol、100mass%)を、オーバーヘッドアジテーターを備えた1000mLのバッフル付きジャケット付き反応器に充填する。酢酸エチル(800mL、40体積)を添加し、得られたスラリーを周囲温度(18℃~23℃)で一晩(18~24時間)撹拌する。24時間後、粗製サンプルのH-NMRは、一般的に97~99%の反応の完了を示す。バッチを脱イオン水(3×82mL)で抽出する。有機層を真空中で約160mlとなるまで濃縮する。酢酸エチル(200mL)を反応に添加し、粗反応溶液を50℃で真空中で約180mLとなるまで減少させる。溶液をジャケット付きフィルターに移し、撹拌しながらゆっくりと3℃に冷却する。次に、反応を3~5℃で1時間保持する。固体を濾過し、冷酢酸エチル(18mL)で洗浄し、真空下(7インチHg)で乾燥させて、化合物35を固体として得る(22.6g、90.5%収率、HPLC-CADで99.17%)。
実施例37:t-BuO-C18-Glu-1-OtBu(化合物36)の合成
Figure 2022545200000043
15~30℃において、20Lの4口フラスコ中、ジクロロメタン(2.5L、5.0vol.)中の(4S)-4-アミノ-5-tert-ブトキシ-5-オキソ-ペンタン酸(H-Glu-1-OtBu)(289g、1.14当量、1mol)の溶液に、化合物35を添加する。次に、反応器にジイソプロピルエチルアミン(230g、1.5当量、1.78mol)を15~30℃で添加して溶液を得る。調製1が<0.5%になったとき、次のステップで反応を継続させる。有機相を、KHSOの2%水溶液(4g/g×3)で洗浄し、1~2vol.となるまで、T<50℃および<-0.08MPaの真空下で濃縮する。アセトニトリル(8vol.)を反応器に入れ、<60℃で1~2vol.に濃縮する。アセトニトリル(8vol.)を再び反応器に入れ、<60℃で5~6vol.に濃縮する。濃縮物を40~50℃に冷却し、0.5~1時間撹拌し、次に2~4時間にわたり15~30℃に冷却する。スラリーを濾過し、アセトニトリル(3vol.)で洗浄し、N下で乾燥させて、化合物36を固体として得る(659.5g、収率86.3%、LCAP99.1%)。
化合物36の代替的方法
化合物35(50g、104.8mmol、98質量%)、(4S)-4-アミノ-5-tert-ブトキシ-5-オキソ-ペンタン酸H-Glu-1-OtBu(H-Glu-1-OtBu)(25.7g、126mmol、99.3mass%)を、オーバーヘッドアジテーターおよび熱電対を備えた1Lのバッフル付きジャケット付きリアクターに充填する。アセトニトリル(500mL、10V)を使用して、固形物を漏斗から反応容器に洗い流す。次に、ジイソプロピルエチルアミン(22mL、126mmol、99.75質量%)を反応に添加する。反応物を40℃に加熱し、18時間撹拌する。H-NMR/HPLC-CADで反応の完了を確認した後、酢酸(7.2mL、130mmol、100質量%)および水(215mL、11934.6mmol、100質量%)を反応液に入れ、30~35℃で1時間撹拌する。バッチを、オーバーヘッドアジテーターを備えたジャケット付きフィルターに移し、-20℃に冷却する。固体は、Tr=2℃およびTj=-9℃で溶液から結晶化し始める。固体をこの温度で1時間維持する。次に、脱イオン水(8.6V、460mL)をこのバッチに注ぎ、フィルターを0℃に加温する。固体を濾過し、40℃の高真空下で乾燥させて、化合物36を固体として得る(55.5g、95.3%収率、HPLC-CADで99.62%)。
実施例38:t-BuO-C18-Glu-1-OtBu-5-ONSu(化合物37)の合成
Figure 2022545200000044
アセトニトリル(12.0vol.)を15~30℃で20Lの4口フラスコに添加する。化合物36(500.4g、1.0当量、0.90mol)およびN、N’-ジスクシンイミジルカーボネート(278.5g、1.2当量、1.09mol)を15~30℃でフラスコに添加し、懸濁液を得る。4-ジメチルアミノピリジン(11.0g、0.1当量0.09mol)を一度に加えて溶液を得る。水(1.6Kg)を0.5~1時間かけて添加する。混合物を0~10℃に1~2時間にわたり冷却し、濾過し、アセトニトリル(2vol.、0~10℃)で洗浄し、N下で乾燥させて、化合物37を固体として得た(536.0g、91.3%収率、LCAPで100.0%)。
化合物37の代替的合成
化合物36(55g、98.96mmol)、N,N’-ジスクシンイミジルカーボネート(31g、121mmol、99.6質量%)、4-ジメチルアミノピリジン(1.22g、9.89mmol、99質量%)を1Lのバッフル付き、ジャケット付きの、オーバーヘッドアジテーターおよび熱電対を備えた反応器に充填する。アセトニトリル(660mL、12V)を反応容器に添加する。反応物を24℃で4時間撹拌する。H-NMR/HPLC-CADで反応の完了を確認した後、反応液を1000mLビーカーに移し、マグネチックスターラーを備えたビーカーに脱イオン水(180mL)を添加する。溶液を撹拌し、反応液中で固体を崩壊させる。反応スラリーを冷蔵庫(2~10℃)で一晩冷却する。固形物を濾過し、フィルターケーキを125mLの冷却(2~10℃)アセトニトリルで洗浄する。固体を高真空下、40℃で24時間乾燥して、化合物37(59.3g、91.8%収率、99.61%HPLC-CAD)を形成させる。
実施例39:t-BuO-C18-Glu-1-OtBu-5-(AEEA)(化合物38)の合成
Figure 2022545200000045
ジクロロメタン(7.5L、15.0vol.)を20Lの4つ口フラスコに15~30℃で一度に添加し、続いて(AEEA)(261g、1.1当量、0.85mol)、化合物37(501g、1.0当量、0.77mol)およびジイソプロピルエチルアミン(1.5当量)を、15~30℃で添加する。化合物37が0.5%未満になったとき、反応を次のステップで継続させる。次に、反応混合物をT<30℃、P<-0.08MPaの真空下で5~6vol.に濃縮する。酢酸エチルを粗生成物(5vol.)に添加し、真空下、T<50℃、P<-0.08MPaで濃縮する。酢酸エチル(10vol.)を濃縮物に添加し、2%KHSO水溶液(5g/g×5~6)で洗浄し、T<40℃およびP<-0.08MPaの真空下で1.2vol.に濃縮する。ジメチルホルムアミドを濃縮物(3g/gvol.)に添加し、生成物化合物38を淡黄色の溶液として得る(2.4Kg、92.7%収率、98.7%LCAP)。
化合物38の代替的合成
(AEEA)(27.6g、1.1当量、85.0mmol、95質量%)、N-メチル-N-トリメチルシリルアセトアミド(30mL、2当量、200mmol、90質量%)および酢酸エチル(230mL)を、熱電対およびマグネチックスターラーを備えた500mLフラスコに添加する。反応物を18~23℃で3時間撹拌する。3時間後、化合物37(50g、76.58mmol、100質量%)および酢酸エチル(130mL)を反応フラスコに添加し、18~23℃で2時間撹拌する。H-NMR/HPLC-CADで反応の完了を確認した後、反応液を分液漏斗に移し、有機層を2%KHSO溶液(100mL×3)および2%NaCl溶液(100mL×6)で洗浄する。有機層を濃縮し、得られた油状物を高真空下、50℃で24時間乾燥させて、化合物38を-20℃でワックス状固体として得る(66.32g、Q-NMRによる力価94.9%、HPLC-CADで99.53%)。
実施例40:ネイティブケミカルライゲーション
Figure 2022545200000046
化合物39の合成
Fmoc-ヒドラジン-2-クロロトリチル樹脂(1.16g、0.85mmol)を、Symphony X合成装置で2×10mLのDMFを使用してそれぞれ20分間膨潤させる。Fmoc脱保護は、3x10mLの20%ピペリジン/DMFでそれぞれ30分間行う。次に、樹脂を5×10mLのDMFで洗浄する。
(2S)-6-[[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-5-tert-ブトキシ-4-[(18-tert-ブトキシ-18-オキソ-オクタデカノイル)アミノ]-5-オキソ-ペンタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)ヘキサン酸(化合物38、2.13g、1.78mmol、2.1当量)およびTNTU(0.715g、1.96mmol、2.31当量)を約20.5mLのDMFに溶解させ、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.57mL、3.27mmol、3.85当量)を溶液に添加する。ロータリーミキサーで15分間混合する。15分後、事前に活性化された化合物38の溶液を樹脂に添加し、カップリングを8時間実施する。次に、樹脂を5×10mLのDMF、5×10mLのDCMで洗浄し、合成装置上で8時間乾燥させる。樹脂の負荷率は、定量的NMRにより0.45mmol/gと測定される。
実施例41:化合物40(配列番号58)の合成
それぞれ約1.10gの化合物39(負荷値:0.45mmol/g)を2つの40mL反応容器に添加し、2×20mLのDMFでそれぞれ20分間膨潤させる。配列番号58は、標準的なSPPSプロトコルを使用して合成される。
脱保護:DMF中の20%v/vピペリジン4x9mL、各30分。
カップリング:3当量のアミノ酸、3当量のOXYMAおよび3.3当量のDICをアミノ酸カップリングに使用する。
SPPSの際、各カップリングおよび脱保護の最終の反復後に、1分間、Nと混合しながら5×9mLのDMFで樹脂を洗浄する。ペプチドヒドラジド合成後に、N混合とともにDCMで樹脂を洗浄する。樹脂を合成装置上で乾燥させる。
全体的な脱保護および切断
2.5%w/vジチオスレイトール(DTT)、2.5%v/v水、2.5%v/vトリイソプロピルシラン(TIPS)および92.5%トリフルオロ酢酸(TFA)で調製された45mLの切断カクテルを、500mLの3つ口丸底フラスコ中の乾燥した樹脂(4.2g)に添加し、約3時間撹拌する。樹脂を濾過し、2x2.5mLのTFAで洗浄する。濾液を350mLの冷却MTBEに注ぎ、ペプチドを直ちに沈殿させる。濾過フラスコを2×2.0mLのTFAで洗浄し、冷却MTBEに注ぐ。-20℃まで30分冷却した後、遠心分離する。次いで、ペプチド沈殿物を300mLのMTBEで2回洗浄し、遠心分離する。ペプチド沈殿物を27℃の真空オーブン内で14時間乾燥させる。2.75gの粗製の化合物40を乾燥後に得る[予測値(質量+2H)/2=1356.2257,観察値(質量+2H)/2=1356.2245]。
実施例42:化合物41(配列番号59)の合成
約0.50mmolの化合物41(配列番号59)は、化合物40、配列番号58の合成と同様の標準的なSPPSプロトコルによって、Sieberアミド樹脂上で合成される。
脱保護および切断:5%w/vジチオスレイトール(DTT)、2.5%v/v水、2.5%v/vトリイソプロピルシラン(TIPS)および90%トリフルオロ酢酸(TFA)で調製された25mLの切断カクテルを、乾燥した樹脂(2.21g)に添加し、ロータリーミキサーで3時間混合する。樹脂を濾過し、2x2.0mLのTFAで洗浄する。濾液を175mLの冷却MTBEに注ぎ、ペプチドを直ちに沈殿させる。濾過フラスコを2x2mLのTFAで洗浄し、冷MTBEに注ぐ。-20℃まで30分にわたり冷却した後、遠心分離する。ペプチド沈殿物を150mLのMTBEで2回洗浄し、遠心分離する。ペプチド沈殿物を27℃の真空オーブン内で14時間乾燥させる。乾燥後、約1.351gの粗製の化合物41(配列番号58)を得る。それを、Waters CSH C18 10μmカラム(10mm×250mm)で、RP-HPLCにより、最初の3分間の10%アセトニトリル/水(0.1%TFA)の後、23分間の15~35%アセトニトリル/水(0.1%TFA)、および3~5分間の10~15%アセトニトリル/水(0.1%TFA)の直線勾配で精製する。約650mgの精製された化合物41が得られる[予測値(質量+2H)/2=1138.5486、観察値(質量+2H)/2=1138.5458]。
実施例43:化合物42(配列番号60)の合成
化合物42(チオエステル合成)、配列番号60
粗ペプチドヒドラジド(化合物40;配列番号58、118.2mg、0.044mmol)を、10mLのライゲーション緩衝液(6M塩酸グアニジンおよび0.3Mリン酸水素二ナトリウム一塩基性、pH約3.5)に溶解させる。溶液をアセトン氷浴で-15℃に冷却する。0.3mLの1Mの亜硝酸ナトリウム溶液(20.7mg、0.3mmol、6.8当量)をペプチドヒドラジド溶液に添加し、-15℃で15分間撹拌する。一方、0.2mLのチオフェノールをライゲーション緩衝液(pH約7.0)で1.1mLに希釈する。15分後、1.1mLのトリフェノール混合物をペプチドヒドラジド溶液に添加して、調製物40から生成されたペプチジルアジドのin-situチオール開裂を生じさせる。
反応混合物のpHを、5N水酸化ナトリウム溶液で約7.0に調整する。ペプチジルアジドのチオール開裂を15分間行い、化合物42を得る(配列番号60)。
実施例44:化合物43、配列番号61(チオエステル化合物42とのネイティブケミカルライゲーション):
化合物41(配列番号59(75.4mg、0.033mmol))をシンチレーションバイアル中のライゲーション緩衝液(pH約7.0)2mLに溶解させ、溶液を粗製のチオエステル溶液の化合物42(配列番号60)に添加する。バイアルを1mLのライゲーション緩衝液(pH7.0)ですすぎ、リンス液を反応混合物に添加する。1.5mLのトリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン(TCEP、ライゲーション緩衝液中0.25M、pH約7.0)および1.0mLのアスコルビン酸溶液(ライゲーション緩衝液中0.53M、pH約7.0)を反応混合物に添加する。反応混合物のpHを5N NaOH溶液で約7.1に調整し、溶液を透明にする。反応は9~10時間で完了し、配列番号61を得る。
実施例45:配列番号62(化合物44)の合成
Figure 2022545200000047
フラグメントの切断および分離:CTC樹脂上のフラグメントを、DCMを使用して2回膨潤させる。樹脂を入れた反応器を約15℃に冷却し、2% TFA/DCM(4ml/g樹脂)を反応器に入れ、窒素下で15分間撹拌する。次に、1%TFA/DCM(4ml/g樹脂)を充填し、15分間撹拌し、濾過後、これを繰り返す。樹脂を濾過し、3×10VのDCMで洗浄する。すべての濾液を合わせ、DIPEAで中和する。得られた溶液からDCMを除去し、ブラインを添加してフラグメント2を沈殿させる。次に、得られたスラリーを約15℃に保温しながら濾過する。ケーキに新鮮なMTBEを14V添加し、約15℃で30分間撹拌した後、濾過する。もう一度洗浄を繰り返し、得られた淡黄色の固体を約35℃で乾燥させる。
実施例46:配列番号42(化合物45)の合成
Figure 2022545200000048
Figure 2022545200000049
フラグメントの切断および分離:CTC樹脂上のフラグメントを、DCMを使用して2回膨潤させる。樹脂を入れた反応器を約15℃に冷却し、20% HFIP/DCM(8ml/g樹脂)を反応器に入れ、窒素下で60分間撹拌する。次に、20%HFIP/DCM(4ml/g樹脂)を充填し、60分間撹拌する。樹脂を濾過し、3×10VのDCMで洗浄する。すべての濾液を合わせ、生成物からDCMとHFIPを除去し、ヘプタンおよびエーテルを添加してフラグメント3を沈殿させる。次に、得られたスラリーを約15℃に保温しながら濾過する。ケーキに新鮮なMTBEを14V添加し、約15℃で30分間撹拌した後、濾過する。もう一度洗浄を繰り返し、得られたオレンジ色の固体を約35℃で乾燥させる。
実施例47:配列番号31(化合物28)の合成
Figure 2022545200000050
フラグメントの切断および分離:CTC樹脂上のフラグメントを、DCMを使用して2回膨潤させる。樹脂を入れた反応器を約15℃に冷却し、2% TFA/DCM(4ml/g樹脂)を反応器に入れ、窒素下で15分間撹拌する。次に、1%TFA/DCM(4ml/g樹脂)を充填し、15分間撹拌し、濾過後、これを繰り返す。樹脂を濾過し、3×10VのDCMで洗浄する。すべての濾液を合わせ、DIPEAで中和する。得られた溶液からDCMを除去し、ブラインを添加してフラグメント2を沈殿させる。次に、得られたスラリーを約15℃に保温しながら濾過する。ケーキに新鮮なMTBEを14V添加し、約15℃で30分間撹拌した後、濾過する。もう一度洗浄を繰り返し、得られたオフホワイトの固体を約35℃で乾燥させる。
実施例48:配列番号43(化合物46)の合成
Figure 2022545200000051
フラグメントの切断および分離:Sieber樹脂上のフラグメントを、10VのDCMを使用して10~20分間にわたり2回膨潤させる。樹脂を入れた反応器を約15℃に冷却し、6% TFA/DCM(5ml/g樹脂)で15分間、3% TFA/DCM(5ml/g樹脂)で15分間、1% TFA/DCM(10ml/g樹脂)で5分間、1% TFA/DCM(5ml/g樹脂)で3分間、1% TFA/DCM(2.5ml/g樹脂)で3分間、順次洗浄する。樹脂を濾過し、3×10VのDCMで洗浄する。すべての濾液は一緒に混合する。得られた溶液から減圧下でDCMを除去し、EtOAcで再構成する。ヘプタンを溶液に添加し、得られたスラリーを約15℃の温度に維持しながら濾過する。ケーキに新鮮なMTBEを14V添加し、約15℃で30分間撹拌した後、濾過する。もう一度洗浄を繰り返し、得られたオフホワイトの固体を約35℃で乾燥させる。
実施例49:配列番号44(化合物47)の合成
Figure 2022545200000052
フラグメントの切断および分離:Sieber樹脂上のフラグメントを、10VのDCMを使用して10~20分間にわたり2回膨潤させる。樹脂を入れた反応器を約15℃に冷却し、6% TFA/DCM(5ml/g樹脂)で15分間、3% TFA/DCM(5ml/g樹脂)で15分間、1% TFA/DCM(10ml/g樹脂)で5分間、1% TFA/DCM(5ml/g樹脂)で3分間、1% TFA/DCM(2.5ml/g樹脂)で3分間、順次洗浄する。樹脂を濾過し、3×10VのDCMで洗浄する。すべての濾液は一緒に混合する。得られた溶液から減圧下でDCMを除去し、EtOAcで再構成する。ヘプタンを溶液に添加し、得られたスラリーを約15℃の温度に維持しながら濾過する。ケーキに新鮮なMTBEを14V添加し、約15℃で30分間撹拌した後、濾過する。もう一度洗浄を繰り返し、得られたオフホワイトの固体を約35℃で乾燥させる。
実施例50:配列番号29の調製:
化学的コンジュゲートを介した4つの中間体フラグメントからの配列番号29のハイブリッド液相・固相合成。
配列番号29は、HLSPSを介して配列番号7、42、31および62をカップリングすることによって作製することができる。配列番号7および62をカップリングして配列番号43を生成させる。配列番号42および31をカップリングして配列番号44を生成させる。配列番号43および配列番号44をカップリングして配列番号29を生成させる。
簡潔には、10VのDMSO中の配列番号7(1.00mmol)の溶液および配列番号62(1.1mmol)の溶液を、PyBOP、DEPBTまたはEDC/HONB試薬(1.30~2.00mmol)およびDIEA(2mmol)を使用して、室温でカップリングする。反応がHPLCによって完了したとみなされるまで、混合物を室温で撹拌する。混合物を20Vの15~20%ブライン溶液でクエンチし、次にさらに10Vの水を添加し、10分間撹拌する。得られたスラリーを濾過し、固体を3×10Vの水で洗浄する。固体を真空乾燥機(40℃)で乾燥させて、配列番号43をオフホワイトの固体として得る。
次に、xVのDMSO中の配列番号31(1.00mmol)の溶液および配列番号42(1.1mmol)の溶液を、PyBOP、DEPBTまたはEDC/HONB試薬(1.30~2.00mmol)およびDIEA(2mmol)を使用して、室温でカップリングする。反応がHPLCによって完了したとみなされるまで、混合物を室温で撹拌する。混合物を20Vの15~20%ブライン溶液でクエンチし、次にさらに10Vの水を添加し、10分間撹拌する。得られたスラリーを濾過し、固体を3×10Vの水で洗浄する。固体を真空乾燥機(40℃)で乾燥させて、配列番号44をオフホワイトの固体として得る。
最後に、17VのTHF中の配列番号43(1.00mmol)の溶液および配列番号44(1.0mmol)の溶液を、DEPBT試薬(1.30~2.00mmol)およびDIEA(1mmol)を使用して室温でカップリングする。反応がHPLCによって完了したとみなされるまで、混合物を室温で撹拌する。混合物を20Vの水でクエンチする。得られたスラリーを濾過し、固体を3×10Vの水で洗浄する。固体を真空乾燥機(40℃)で乾燥させ、生成物を白色の固体として得る。得られたペプチドを、出発物質1gあたり、10mlのTFA:TIPS:DTT:水(92.5:2.5:2.5:2.5)のカクテルで脱保護する。室温で3時間撹拌した後、温度を30℃未満に保ちながら、カクテル1mLあたり4mLの20%ヘプタン/MTBEで生成物を沈殿させる。得られたスラリーを濾過し、固体を3×10VのMTBEで洗浄する。固体を真空乾燥機(40℃)で乾燥させ、生成物をオフホワイトの固体として得る。
実施例51:配列番号7の代替的合成
合成では、0.80mmol/gの負荷でFmoc-Sieberアミド樹脂を使用する。一般的なSPPS手順を、以下の変更を加えて使用する。
Figure 2022545200000053
配列番号7に結合した樹脂(54g、約24.0mmol)を、2×300mL(各30分)の20%Pip/DMFで処理する。2)6×300mLのDMF、続いて5×300mLのDCMで洗浄する。3)500mLのTFA/DCM(5/95、v/v)を添加し、2時間撹拌する。4)混合物を濾過し、1000mLのDCMで洗浄し、濾液の総量を500mLにする。5)約250mLに濃縮する。6)250mLのMTBEを添加する。7)手順5~6を5~6回繰り返す。8)湿ったケーキを濾過して回収し、33℃の真空オーブンで一晩乾燥させて、配列番号7(18.3g、75%の収率)の白色の固体を生成させる。UPLCを使用した分離固体の分析(94.4面積%)。LC-MS([M+H]):1020.58。
実施例52:配列番号45(化合物48)の合成
合成では、0.80mmol/gの負荷で2-CTC樹脂を使用する。一般的なSPPS手順を、以下の変更を加えて使用する。
Figure 2022545200000054
Figure 2022545200000055
配列番号45のソフト切断:
1)配列番号45に結合した樹脂(4.0g、約1.34mmol)を添加し、40mLの切断カクテルTFA/DCM(1/99、v/v/v)を添加する。2)室温で10分間撹拌する。3)濾過し、濾液を回収する。4)濾液を0.44mLのピリジン(1/1、mol/mol)で中和する。5)手順1~4をさらに3回繰り返す。6)合わせた濾液を濃縮乾固する。7)スラリーを10mLのDMSOで溶解させる。8)DMSO溶液をゆっくりと100mLの冷水に撹拌しながら添加する。9)濾過し、沈殿物を回収する。10)50mLの水で2回再スラリー化する。11)真空中で一晩乾燥させて、配列番号45(2.5g、58%の収率)の白色固体を生成させる。UPLCを使用した分離固体の分析(95.0面積%)。LC-MS([M+2H]2/2):1604.97。
実施例53:配列番号10の代替的合成
合成では、0.80mmol/gの負荷でFmoc-Leu-OH2-CTC樹脂を使用する。一般的なSPPS手順を、以下の変更を加えて使用する。
Figure 2022545200000056
ソフト切断:1)配列番号10に結合した樹脂(60g、約40mmol)を添加し、600mLの切断カクテルTFA/DCM(1/99、v/v/v)を添加する。2)室温で10分間撹拌する。3)濾過し、濾液を回収する。4)濾液を6.6mLのピリジン(1/1、mol/mol)で中和する。5)手順1~4をさらに3回繰り返す。6)合わせた濾液を濃縮乾固する。7)60mLのDMSOでスラリーを溶解させる。8)DMSO溶液をゆっくりと600mLの冷水に撹拌しながら添加する。9)濾過して濾液を回収する。10)300mLの水で2回再スラリー化する。11)真空中で一晩乾燥させて、配列番号10(56.4g、125%の収率)を湿った固体として生成させる。UPLCを使用した分離固体の分析(93.1面積%)。LC-MS([M+H]):2341.52。
実施例54:LPPSによる配列番号46(化合物49)の合成:
20mLのガラス製のシンチレーションバイアルに、配列番号7(250mg、77.9μmol)、配列番号45(103mg、90.7μmol)、およびDMSO(5mL)を添加する。この溶液にDIEA(81μL、0.47mmol)を添加し、続いてPyAOP(7-ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート)(100mg、192μmol)を添加する。反応を4時間撹拌し、35mLの冷水をゆっくりと添加する。沈殿した生成物を濾過によって回収し、続いて水(2x35mL)で洗浄する。湿ったケーキを真空下で乾燥させて、配列番号46(化合物49)を白色の固体として得る(199mg、61%の収率)。UPLC:46.2面積%。
実施例55:LPPSによる配列番号47(化合物50)の合成:
20mLのガラス製のシンチレーションバイアルに、配列番号46(500mg、120μmol)、続いて2mLのMeCN(2mL)を添加する。EtNH(0.5mL、4.8mmol)を添加し、4時間撹拌する。溶液を濃縮して乾固させる。5mLのMeCNを添加し、再び濃縮乾固する。MeCNの添加および乾燥をさらに2~3回繰り返す。1mLのMeCNを添加してスラリーを溶解させ、次に反応溶液を15mLの冷却MTBE中に撹拌しながらゆっくりと添加する。沈殿物を濾過して回収し、10mLのMTBEで2回再スラリー化する。湿ったケーキを真空下で乾燥させて、配列番号47(化合物50)を白色の固体として得る(200mg、42%の収率)。UPLC:75.3面積%。LC-MS[M+3H]3+/3:1331.60。
実施例56:LPPSによる配列番号48(化合物51)の合成:
20mLのガラス製のシンチレーションバイアルに、配列番号10(75mg、32.1μmol)、配列番号47(100mg、25.0μmol)、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(HOAt;5mg、36.8μmol)、およびDMSO(2mL)を添加する。この溶液にDIEA(30μL、173μmol)を添加し、続いてPyAOP(33mg、63μmol)を添加する。反応を5時間撹拌し、15mLの冷水をゆっくりと添加する。沈殿した生成物を濾過によって回収し、続いて水(3×10mL)で洗浄する。湿ったケーキを真空下で乾燥させて、配列番号48(化合物51)を白色の固体として得る(120mg、76%の収率)。UPLC:53.6面積%。
実施例57:全体的な脱保護による配列番号6の合成
1mLの切断カクテル溶液TFA/HO/TIPS/DTT(0.925/0.025/0.025/0.025、v/v/v/v)を添加し、次に配列番号48のサンプル(76mg、12.0μmol)をこの混合物に添加し、溶液を得る。混合物を周囲温度で3時間撹拌する。反応混合物を-15℃のMTBE(10mL)に注ぎ、得られた懸濁液を約30分間撹拌する。フィルターで濾過し、湿ったケーキをMTBE(2×10mL)で洗浄する。湿ったケーキを真空中で35℃で乾燥させて、配列番号6(80mg、44.8面積%、140%の粗収率)を湿った固体として得る。UPLC:44.8面積%。LC-MS[M+3H]3+/3:1183.20。
実施例58:配列番号11の代替的合成
合成では、0.835mmol/gの負荷でFmoc-Gly-CTC樹脂を使用する。一般的なSPPS手順を、以下の変更を加えて使用する。
Figure 2022545200000057
ソフト切断:1)配列番号11に結合した樹脂(10.0g、約4.4mmol)を添加し、100mLの切断カクテルTFA/DCM(1/99、v/v)を添加する。2)室温で10分間撹拌する。3)濾過し、濾液を回収する。4)濾液を1.1mLのピリジン(1/1、mol/mol)で中和する。5)手順1~4をさらに3回繰り返す。6)合わせた濾液を濃縮乾固する。7)20mLのDMSOでスラリーを溶解させる。8)DMSO溶液をゆっくりと100mLの冷水に撹拌しながら添加する。9)濾過し、沈殿物を回収する。10)100mLの水で2回再スラリー化する。11)真空中で一晩乾燥させて、配列番号11(4.01g、62%収率)の白色固体を生成させる。UPLCを使用した分離固体の分析(97.6面積%)。LC-MS[M+H]:1445.78。
実施例59:配列番号18の代替的合成
合成では、0.71mmol/gの負荷でFmoc-Sieberアミド樹脂を使用する。一般的なSPPS手順を、以下の変更を加えて使用する。
Figure 2022545200000058
Figure 2022545200000059
ソフト切断:1)最後の2×30分間の脱Fmocサイクルの後、配列番号18(8.2g、約3.1mmol)に結合した樹脂を40mLの切断カクテルTFA/HFIP/DCM(1/25/74、v/v/v)を添加し、25℃で5分間撹拌する。2)濾液を濾過して回収し、濾液を0.44mLのピリジン(1/1、mol/mol)で中和する。3)切断プロセスをさらに2回繰り返す。4)合わせた濾液を濃縮乾固する。5)スラリーを10mLのDMSOで溶解させ、DMSO溶液を撹拌しながらゆっくりと200mLのMTBEに添加する。6)濾過し、沈殿物を回収する。7)40mLのMTBEでさらに2回再スラリー化し、沈殿物を濾過する。8)粗製物質を真空中で一晩乾燥させ、HPLCにより、92.5%の純度で2.76gの粗製物(41.4%の収率)を得る。LC-MS[M+2H]2+/2:1113.90。
実施例60:配列番号20の代替的合成
合成では、0.80mmol/gの負荷で2-CTC樹脂を使用する。一般的なSPPS手順を、以下の変更を加えて使用する。
Figure 2022545200000060
Figure 2022545200000061
ソフト切断:1)配列番号20に結合した樹脂(5.7g、約10mmol)を添加し、60mLの切断カクテルTFA/DCM(1/99、v/v/v)を添加する。2)室温で10分間撹拌する。3)濾過し、濾液を回収する。4)濾液を6.6mLのピリジン(1/1、mol/mol)で中和する。5)手順1~4をさらに3回繰り返す。6)合わせた濾液を濃縮乾固する。7)30mLのDMSOでスラリーを溶解させる。8)DMSO溶液をゆっくりと300mLの冷水に撹拌しながら添加する。9)濾過し、沈殿物を回収する。10)200mLの水で2回再スラリー化する。11)真空中で一晩乾燥させて、配列番号20(4.5g、63.4%収率)の白色固体を生成させる。UPLCを使用した分離固体の分析(99.4面積%)。LC-MS[M+2H]2+/2:2053.39。
実施例61:LPPSによる配列番号49(化合物52)の合成:
20mLのガラス製のシンチレーションバイアルに、配列番号11(1.0当量、145mg)、配列番号7(1.1当量、125mg)、およびDMSO/MeCN(5mL、4/1、v/v)を添加し、すべての材料を溶解させる。DIEA(3.0当量、0.055mL)、続いてPyOxim(1.5当量、80mg)を反応混合物に添加する。反応物を4時間撹拌し、次に撹拌しながら40mlの水をゆっくりと添加する。沈殿した生成物を濾過によって回収し、続いて水(2×40mL)で洗浄する。湿ったケーキを真空下で乾燥させて、HPLCにより純度89.5%の白色固体(180mg、収率73.2%)として粗製の固体の配列番号49を得る。LC-MS[M+2H]2+/2:1225.2。
実施例62:LPPSによる配列番号18の合成:
20mLのガラス製のシンチレーションバイアルに、配列番号49(700mg)、続いて8mLのDMSO(2mL)を添加する。Et2NH(2.0mL)を添加し、4時間撹拌する。溶液を濃縮して乾固させる。60mLの冷却MTBEを撹拌しながら添加する。沈殿物を濾過して回収し、60mLのMTBEで2回再スラリー化する。湿ったケーキを真空下で乾燥させて、HPLCにより、純度82.3%の白色固体(520mg、収率82%)として配列番号18を得る。LC-MS[M+2H]2+/2:1113.8。
実施例63:LPPSによる配列番号48の合成:
20mLのガラス製のシンチレーションバイアルに、配列番号20(1.0当量、84mg)、配列番号18(1.1当量、50mg)、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(HOAt、1.0当量、3mg)、およびDMSO(2mL)を添加し、すべての材料を溶解させる。この溶液にDIEA(6当量、21μL)を添加し、続いてPyAOP(2.5当量、22mg)を添加し、6時間混合する。追加のPyAOP(1.0当量、9mg)およびDIEA(2.5当量、9μL)を添加し、12時間混合する。追加のPyAOP(1.0当量、9mg)およびDIEA(2.5当量、9μL)を添加し、6時間混合する。撹拌しながら反応溶液をゆっくりと冷水に添加する。沈殿した生成物を濾過により回収し、続いて水で3回(3×10ml)洗浄する。生成物を真空下で乾燥させて、白色の固体の配列番号48(90mg、69.8%の収率)を得る。UPLC:81.9面積%。
実施例64:配列番号6を生成させるための配列番号48の全体的な脱保護
全体的な脱保護は、以下の手順を使用して実施する:1)4mLの切断カクテルのTFA/HO/TIPS/DTT(0.925/0.025/0.025/0.025)をR1に添加し、続いて配列番号48(180mg)を添加する。2)20~30℃で3時間撹拌する。3)溶液を冷却したMTBE(30mL)に注ぐ。懸濁液を0.5時間撹拌する。4)フィルターで濾過した後、MTBEによる洗浄(30mL)を2回行う。5)湿ったケーキを、一定重量になるまで減圧下で乾燥させる。6)HPLCにより純度66.3%で乾燥した粗生成物180mgを得る。
実施例65:ネイティブケミカルライゲーション
樹脂化合物53の合成:
Figure 2022545200000062
Fmoc-ヒドラジン-2-クロロトリチル樹脂(30.06g、25.5mmol)を300mLのDCMで15分間膨潤させる。2×400mLDMFでそれぞれ15分間膨潤させる。Fmoc脱保護は、3×400mLの20%ピペリジン/DMFでそれぞれ30分間行う。次に、樹脂を5×400mLDMFで洗浄する。Fmoc-L-Lys(alloc)-OH(34.63g、76.5mmol、3.0当量)およびHBTU(29.17g、76.9mmol、3.02当量)を400mLのDMFに溶解させる。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(27mL、155mmol、6.08当量)をアミノ酸溶液に添加する。次に、溶液を樹脂調製物XXに添加し、6時間撹拌する。樹脂を5×400mL DMF、次に5×300mL DCMで洗浄し、樹脂を35℃の真空オーブンで約16時間乾燥させる。樹脂の負荷率は、定量的NMRにより0.52mmol/gと測定される。
実施例66:ペプチドヒドラジド配列番号50(化合物54)の合成
約12.19gの樹脂化合物53(5.4mmol、負荷値:0.44mmol/g)を3×120mL DMFでそれぞれ15分間膨潤させる。ペプチドヒドラジド(配列番号50)を、前述のように標準SPPSを使用して合成する。
脱保護:DMF中の20%v/vピペリジンで4×100mL、各20分。
カップリング:3当量のアミノ酸、3当量のOXYMAおよび3.3当量のDICをアミノ酸カップリングに使用する。
SPPSの際、各カップリングおよび脱保護の最終の反復後に、5分間、Nと混合しながら5×120mLのDMFで樹脂を洗浄する。
ペプチドヒドラジド合成後に、N混合とともにDCMで樹脂を洗浄する。樹脂を合成装置上で乾燥させる。
Allocの脱保護および側鎖のカップリング:
樹脂を5×120mLのDCMで5分間撹拌しながら洗浄する。パラジウムテトラキス(500mg、0.43mmol、0.1当量)およびフェニルシラン(0.7mL、5.7mmol、1.02当量)の溶液を75mLのDCM中に調製する。それを樹脂に添加し、20分間撹拌する。5×120mLDCMで洗浄し、それぞれ5分間撹拌する。Pd(PPh3)4およびPhSiHによるAlloc脱保護を2回繰り返す。
樹脂を5×120mLDMFで洗浄し、それぞれ5分間撹拌する。TNTU(3.95g、10.82mmol、2当量)を(S)-13-(tert-ブトキシカルボニル)-36,36-ジメチル-10,15,34-トリオキソ-3,6,35-トリオキサ-9,14-ジアザヘプタトリアコンタン酸(化合物25、27mL、0.29g/mL、7.873g、10.8mmol、2当量)のDMF溶液に溶解させ、この溶液をDMFで75mLとする。3.8mLのN、N-ジイソプロピルエチルアミン(3.8mL、21.82mmol、4.0mmol)を化合物25の溶液に添加し、10分間撹拌する。次にそれを樹脂に添加し、14時間撹拌する。次に、樹脂を5×120mL DMF(5分間撹拌)、および5×120mL DCM(5分間撹拌)で洗浄する。樹脂を真空オーブンで35℃で約16時間乾燥させる。
全体的な脱保護および切断:
2.5%w/vジチオスレイトール(DTT)、2.5%v/v水、2.5%v/vトリイソプロピルシラン(TIPS)および92.5%トリフルオロ酢酸(TFA)で調製された250mLの切断カクテルを、500mLの3つ口丸底フラスコ中の乾燥した樹脂(22.2g)に添加し、約2.5時間撹拌する。樹脂を濾過し、2×7.5mLのTFAで洗浄する。濾液を1.40Lの冷却MTBEに注ぎ、ペプチドを直ちに沈殿させる。濾過フラスコを2×5mLのTFAで洗浄し、冷却MTBEに注ぐ。-20℃まで30分冷却した後、遠心分離する。次いで、ペプチド沈殿物を300mLのMTBEで2回洗浄し、遠心分離する。ペプチド沈殿物を27℃の真空オーブン内で16時間乾燥させる。乾燥後、約9.9gの粗製の配列番号50を得る。
実施例67:チオエステル配列番号51(化合物55)の合成:
粗製のペプチドヒドラジド(配列番号50、3.65g、1.41mmol)を250mLのライゲーション緩衝液(6M塩酸グアニジンおよび0.1Mリン酸水素二ナトリウム一塩基性、pH約7.0)に溶解させる。5N HCl溶液でpHを約3.3に調整し、溶液をアセトン氷浴中で-15℃に冷却する。2.5mLの4.31M亜硝酸ナトリウム溶液(742.7mg、10.8mmol、7.6当量)をペプチドヒドラジド溶液に添加し、-15℃で15分間撹拌する。一方、4-メルカプトフェノール(1.052g、8.34mmol)を3mLのライゲーション緩衝液に懸濁し、5N NaOH溶液でpHを約7.0に調整し、ライゲーション緩衝液(6M塩酸グアニジンおよび0.1Mリン酸水素二ナトリウム一塩基性、pH約7.0)で10mLとする。15分後、7.5mLの4-メルカプトエタノールをペプチドヒドラジド溶液に添加して、配列番号50から生成されたペプチジルアジドのin-situチオール開裂を生じさせる。
反応混合物のpHを、5N水酸化ナトリウム溶液で約6.5に調整する。ペプチジルアジドのチオール開裂を15分間実施し、粗製のチオエステル混合物を、Phenomenex Luna C18 10μmカラム(30mm×250mm)で、周囲温度で、5%酢酸アンモニウムを一定にしつつ、最初の3分間は10%アセトニトリル/水、3分~5分間は10~30%アセトニトリル/水、次に30~55%アセトニトリル/水の直線勾配で25分間にわたり、RP-HPLCにより精製する。これにより、約0.415gのペプチドチオエステル(配列番号51)を得る。[予測値(質量+2H+)/2=1342.7052、観察値(質量+2H)/2=1342.6958]。
実施例68:配列番号53を合成するためのネイティブケミカルライゲーション
6Mの塩酸グアニジンおよび0.1Mのリン酸水素二ナトリウム一塩基(pH7.0)の水溶液は、ネイティブケミカルライゲーションで使用されるライゲーション緩衝液である。緩衝液を窒素ガスで15分間脱気する。4-メルカプトフェノール(193mg、1.5mmol、10当量)、トリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン(TCEP、656.6mg、2.3mmol、15.3当量)およびアスコルビン酸(269mg、1.5mmol、10当量)を3口の丸底フラスコに添加する。フラスコを窒素ガス下に置く。41mLのライゲーション緩衝液を添加し、丸底フラスコ内の試薬を溶解させる。溶液のpHを、5N NaOH溶液で約7.0に調整する。ペプチドチオエステル配列番号51(406.8mg、0.15mmol)およびN末端システインフラグメント配列番号52(化合物56)(326.5mg、0.15mmol、1当量)を上記の溶液に添加する。pHを5N NaOH溶液で約7.0に調整する。反応混合物を窒素下で約10時間撹拌する。チオエステル配列番号51の大部分が消費された後、反応混合物を-20℃の冷凍庫に約14時間保存する。配列番号53を、Phenomenex Luna C18 10μmカラム(30mm×250mm)で、周囲温度で、5%酢酸アンモニウムを一定にしつつ、最初の3分間は20%アセトニトリル/水、3分~5分間は20~30%アセトニトリル/水、次に30~50%アセトニトリル/水の直線勾配で25分間にわたり、RP-HPLCにより精製する。これにより、約0.52gのペプチドチオエステル(配列番号53)を得る。[予測値(質量+3H)/3=1587.8219、観察値(質量+3H)/3=1587.8198]。
光脱硫:3M塩酸グアニジンおよび0.1Mリン酸水素二ナトリウム一塩基性(pH約7.0)の水性緩衝液を新たに調製する。7.64mMトリス(2,2’-ビピリジル)ジクロロルテニウム(II)六水和物(2.86mg、0.004mmol)の0.5mL溶液を緩衝液で調製する。トリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン(TCEP、64.3mg、0.22mmol)を緩衝液に懸濁させ、5N NaOH溶液でpHを約7.0に調整する。これを緩衝液で2mLに希釈する。配列番号53(10mg、0.0021mmol)を、7mLのシンチレーションバイアル中の4mLの緩衝液に溶解させる。トリフェニルホスフィン-3,3’,3’’-トリスルホン酸三ナトリウム塩(TPPTS、231.2mg、0.41mmol、194当量)および2-メルカプトエタンスルホン酸ナトリウム塩(MESNa、32.6mg、0.20mmol、95当量)を配列番号6の溶液に添加する。28μLのトリス(2,2’-ビピリジル)ジクロロルテニウム(II)六水和物(0.00021mmol、0.1当量)および20μLのTCEP溶液(0.0022mol、1.0当量)を反応混合物に添加する。バイアルをPenn Optical Coatingsフォトリアクターm1に配置し、LED強度91%で459RPMで撹拌する。反応混合物の加熱を防ぐために、ファンを3564RPMで作動させる。約3.5時間後、TCEP(0.40mg、0.7当量)をさらに添加し、反応混合物を光反応器中で16時間撹拌する。16時間後、反応は完了し、配列番号53の95%以上が配列番号6に変換される。
金属フリーの脱硫:6M塩酸グアニジンおよび0.1Mリン酸水素二ナトリウム一塩基性(pH7.0)の水溶液が、この反応に使用される緩衝液である。緩衝液を窒素ガスで1時間以上完全にパージする。配列番号53(40.3mg、0.0085mmol)、2,2’-アゾビス[2-(2-イミダゾリン-2-イル)プロパン]二塩酸塩(27.7mg、0.0857mmol、10.1当量)、L-グルタチオン還元(L-GSH、25.9mg、0.0843mmol、10当量)およびトリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン(TCEP、36.5mg、0.1273mmol、15.0当量)を4mLの緩衝液に溶解させる。反応混合物を再び窒素ガスで約2分間脱気し、5N NaOHでpHを約7.0に調整する。溶液を窒素下、45℃で12時間、次に室温で8時間撹拌する。20時間後、配列番号53のほとんどが配列番号6に変換される。[予測値(質量+3H)/3=1604.5153、観察値(質量+3H)/3=1577.1581]。
実施例69:システイニルプロリルエステル(CPE)を使用し、配列番号52および54を使用した、ネイティブケミカルライゲーション(NCL)による配列番号53(化合物57)の合成。
3M緩衝液:塩酸グアニジン(2.86g、30.0mmol)、リン酸二水素ナトリウム(0.24g、2.0mmol)および塩酸トリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン[TCEP](0.0166g、0.0579mmol)を、15mLの遠心分離チューブで秤量し、脱イオン水に溶解させ、約9.5mLとする。必要に応じて、5N NaOHを添加し、緩衝液のpHを約8.3に調整する。pHがオーバーシュートした場合は、1N HClを添加して約8.3に再調整する。
ライゲーションの一般的な手順:
1mLの緩衝液を、予め秤量した配列番号54[CPE-ペプチド類似体](0.01g、0.003mmol、94.69質量%)および配列番号52[Cys-ペプチド](0.0073g、0.0032mmol、96.9質量%)を含む5mLのシンチレーションバイアルに添加する。ペプチドフラグメントを、超音波処理によって3M緩衝液に完全に溶解させる。溶液のpHを記録し、5N NaOHを加えることでpH約8.30に再調整する。pHがオーバーシュートした場合は、1N HClを添加してpH約8.3に再調整する。次に、溶液をHPLCバイアルに移し、37℃(32℃の内部温度)でELTIVOにより様々な時点でサンプルをモニターする。配列番号53類似体への完全な変換(Q-Tofで最大69%)は、一般に18時間後に観察される。
5M緩衝液:塩酸グアニジン(4.78g、50.0mmol)、リン酸二水素ナトリウム(0.24g、2.0mmol)および塩酸トリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン[TCEP](0.0166g、0.0579mmol)を、15mLの遠心分離チューブで秤量し、脱イオン水に溶解させ、約9.5mLとする。必要に応じて、5N NaOHを添加し、緩衝液のpHを約8.3に調整する。pHがオーバーシュートした場合は、1N HClを添加して約8.3に再調整する。
ライゲーションの一般的な手順:
3mLの緩衝液を、予め秤量した配列番号54[CPE-ペプチド類似体](0.01g、0.003mmol、94.69質量%)および配列番号52[Cys-ペプチド](0.0073g、0.0032mmol、96.9質量%)を含む5mLのシンチレーションバイアルに添加する。ペプチドフラグメントを、超音波処理によって5M緩衝液に完全に溶解させる。溶液のpHを記録し、5N NaOHを加えることでpH約8.30に再調整する。pHがオーバーシュートした場合は、1N HClを添加してpH約8.3に再調整する。チオール[例えば、MeSNa、チオフェノール、ヒドロキシチオフェノール](5当量)を反応溶液に添加する。pHを再度モニターし、必要に応じて1N NaOHまたは1N HClを使用してpH約8.3にさらに調整する。次に、溶液をHPLCバイアルに移し、サンプルを様々な時点で37℃(32℃の内部温度)でHPLCによりモニターする。配列番号53への完全な変換は、一般に約17時間後に観察される(HPLCによる)。
実施例70:Fmoc-L-Pro-グリコール酸-L-Val-OH(化合物58)の合成
Figure 2022545200000063
ステップ1(Fmoc-L-Val-OHカップリング):
最初のカップリングの前に、Fmoc-RinkアミドAM樹脂(0.74g/mmol、1.35g、1.00mmol)を反応容器に添加する。樹脂を3×10mlのDMFでそれぞれ15分間膨潤させた後、3×10mlの20%ピペリジン/DMF(v/v)で30分間脱保護し、それぞれ、5×10mlのDMFで1分間洗浄する。(2S)-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)-3-メチル-ブタン酸(1.018g、3.00mmol)および1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(0.74g、3.30mmol、60質量%)の10mlのDMF中溶液を調製する。この溶液にN、N’-ジイソプロピルカルボジイミド(0.52mL、3.30mmol)を添加し、対応する溶液を膨潤した樹脂を含む反応容器に添加する。反応物を周囲温度で1時間混合し、次に液体をドレインする。樹脂を5×10mlのDMFでそれぞれ1分間洗浄し、次にステップ2に移行する。
ステップ2(グリコール酸カップリング):
Fmoc基は、ステップ1の樹脂を3×10mlの20%ピペリジン/DMF(v/v)でそれぞれ30分間処理し、5×10mlのDMFでそれぞれ1分間洗浄することによって除去される。グリコール酸(228mg、3.00mmol)および1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(353mg、2.31mmol)の10ml DMF中の溶液を調製する。この溶液にN、N’-ジイソプロピルカルボジイミド(0.52mL、3.30mmol)を添加し、対応する溶液を各反応器に添加する。反応物を周囲温度で5時間混合し、次に液体をドレインする。樹脂を5×10mlのDMFで1分間洗浄し、次にステップ3に移行する。
ステップ3(Fmoc-L-Pro-OHカップリング):
(2R)-1-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニル)ピロリジン-2-カルボン酸(1.012g、3.00mmol)、(2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)(1.25g、3.30mmol)、およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.87mL、5.00mmol)の10mlのDMF中の溶液を調製する。溶液を数分間振とうした後、樹脂が入っている反応容器に移す。反応物を周囲温度で16時間混合し、次に液体をドレインする。樹脂を5×10mlのDMFで1分間、そして5×10mlのジクロロメタンで2分間洗浄し、次に一定の重量になるまで乾燥させ、樹脂上に1.719gの表題化合物を得る。
ペプチドの50mgサンプルを、92.5%TFA、2.5%トリイソプロピルシラン、2.5%水、および2.5%ジチオスレイトール(v/v/v/w)からなる2.0mLの溶液で樹脂から切断する。混合物をロータリーミキサーで1.5時間撹拌し、16mlの80:20DMSO/アセトニトリル(v/v)で希釈し、濾過して樹脂を除去する。濾液をLC/MSで分析したところ、75.5面積%の所望のトリペプチドおよび16.8%の複数のグリコール酸アダクトを含む生成物が含まれていることが示される。
実施例71:Fmoc-L-Pro-グリコール酸-L-Val-OHの代替的合成
ステップ1(Fmoc-L-Val-OHカップリング):
最初のカップリングの前に、RinkアミドAM樹脂(0.74g/mmol、1.35g、1.00mmol)を反応容器に添加する。各樹脂を3×10mlのDMFでそれぞれ20分間膨潤させた後、3×10mlの20%ピペリジン/DMF(v/v)で30分間脱保護し、それぞれ、5×10mlのDMFで1分間洗浄する。(2S)-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)-3-メチル-ブタン酸(1.018g、3.00mmol)および1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(353mg、2.31mmol質量%)の10mlのDMF中溶液を調製する。この溶液にN、N’-ジイソプロピルカルボジイミド(517μL、3.30mmol)を添加し、対応する溶液を膨潤した樹脂を含む反応容器に添加する。反応物を周囲温度で4時間混合し、次にドレインする。樹脂を5×10mlのDMFでそれぞれ1分間洗浄し、次のステップに移行する。
ステップ2(Fmoc-グリコール酸カップリング):
Fmoc基は、3×10mlの20%ピペリジン/DMF(v/v)でそれぞれ30分間処理し、5×10mlのDMFでそれぞれ1分間洗浄することによって除去される。2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルオキシ)酢酸(894.9mg、3.00mmol)および1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(353mg、2.31mmol)の10mlのDMF中の溶液を調製する。この溶液にN、N’-ジイソプロピルカルボジイミド(517μL、3.30mmol)を添加し、対応する溶液を樹脂を含む反応器に添加する。反応物を周囲温度で16時間混合し、液体をドレインする。樹脂を5×10mlのDMFでそれぞれ1分間洗浄し、次のステップに移行する。
ステップ3(Fmoc-L-Pro-OHカップリング):
Fmoc基は、3×10mlの20%ピペリジン/DMF(v/v)でそれぞれ30分間処理し、5×10mlのDMFでそれぞれ1分間洗浄することによって除去される。(2S)-1-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニル)ピロリジン-2-カルボン酸(1.012g、3.00mmol)、(2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)(1.25g、3.30mmol)、およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(870μL、5.00mmol)の10mlのDMF中の溶液を調製する。対応する溶液を、樹脂を含む反応器に添加する。反応物を周囲温度で8時間混合し、次にドレインする。樹脂を5×10mlのDMFでそれぞれ1分間、そして5×10mlのジクロロメタンで1分間洗浄し、次に一定の重量になるまで乾燥させ、樹脂上に1.622gの表題化合物を得る。
ペプチドの50mgサンプルを、92.5%TFA、2.5%トリイソプロピルシラン、2.5%水、および2.5%ジチオスレイトール(v/v/v/w)からなる2.0mLの溶液で樹脂から切断する。混合物をロータリーミキサーで1.5時間撹拌し、16mlの80:20DMSO/アセトニトリル(v/v)で希釈し、濾過して樹脂を除去する。濾液をLC/MSで分析したところ、84.93面積%の所望のトリペプチドを含み、検出可能な複数のグリコール酸の添加がないことが示される。
実施例72:2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルオキシ)酢酸(Fmoc-グリコール酸)の合成(化合物59)
Figure 2022545200000064
ステップ1(tert-ブチル2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルオキシ)アセテート):
500mLの丸底フラスコ中の120mlのジクロロメタン中の2-ヒドロキシ酢酸tert-ブチル(10.00g、71.90mmol、95質量%)の溶液に、磁気的に撹拌しながら、ピリジン(60mL、742.0mmol)を一度に添加する。得られた溶液を氷浴中で0~5℃に冷却する。この溶液に、60mlのジクロロメタン中の9-フルオレニルメチルクロロホルメート(20.00g、77.30mmol)の溶液を、滴下漏斗を介して30分かけて滴下して添加する。添加が完了するまでに、反応中に沈殿物が形成された。氷浴を取り除き、反応混合物を周囲温度で18時間撹拌する。追加の撹拌時間の間に、より多くの沈殿物が形成される。反応混合物を減圧下で固体状~油状の残留物となるまで濃縮し、ほとんどのピリジンおよびジクロロメタンを除去し、次いで、200mlのジクロロメタンに再溶解させる。この溶液を2×100mlの1M重硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、続いて2×100mlの飽和ブライン溶液で洗浄する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、27.13gの黄色の油状物となるまで濃縮し、徐々に固化させる。粗生成物を、精製せずに次のステップで処理する。
ステップ2(2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルオキシ)酢酸):
ステップ1からのtert-ブチル2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルオキシ)アセテート(26.0g、73.40mmol)をジクロロメタン(200mL)に溶解させる。溶液に、磁気的に撹拌しながらトリフルオロ酢酸(52mL)を添加し、続いてトリイソプロピルシラン(13mL)を添加する。得られた黒色の溶液を周囲温度で3時間撹拌する。溶液を減圧下で濃縮して、ジクロロメタンおよびほぼすべてのトリフルオロ酢酸を除去する。得られた粘稠な残留物を1000mLの5%重炭酸ナトリウム水溶液で徐々に処理して発泡を防ぎ、水溶液を3×500mlのメチルtert-ブチルエーテルで洗浄して残留トリイソプロピルシランを除去する。水溶液を0~5℃に冷却し、300mlの酢酸エチルを添加する。二相混合物を、40%リン酸水溶液で約pH2に酸性化する際、約75mlの酸が必要である。層を分離した後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粘稠な淡黄色の油状物とする。油状物を冷凍庫で-20℃に冷却すると、材料は完全に固化して白色の固体になる。固体を75mlの冷却ヘプタンで粉砕し、超音波処理後、均一な白色の懸濁液を形成させる。固体を濾別し、ヘプタンで洗浄し、真空オーブン内で33℃で一晩乾燥させて、15.21g(2段階で69.5%の収率)の白色固体を得る。
NMR(CDCl)により、目的の生成物が単離されたことを確認する。
実施例73:Fmoc-Lys(Mtt)-Cys(Trt)-OH(化合物60)の合成
Figure 2022545200000065
ステップ1
(2S)-6-[[ジフェニル(p-トリル)メチル]アミノ]-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)ヘキサン酸(A、15g、24.01mmol)、N,N’-ジスクシンイミジルカーボネート(7.45g、29.0mmol、99.6mass%)、4-ジメチルアミノピリジン[DMAP](0.3g、2mmol、99mass%)を、撹拌棒を備えた250mLフラスコに秤量して添加する。次に、酢酸エチル(225mL、2000mmol、100質量%)を添加し、溶液を室温(21~24℃)で混合し、溶液を得る。反応液を18時間、または反応の完了がLCMS/NMRによって確認されるまで撹拌する。反応混合物を分液漏斗に移し、脱イオン水(60mL×3)で洗浄し、有機層をロータリーエバポレーターで濃縮乾固し、ステップ1の粗製の化合物を得る。
ステップ2
N、N-ジメチルホルムアミド(208mL、2690mmol)中のステップ1の粗製の化合物(17.33g、24.01mmol)に、N、N-ジイソプロピルエチルアミン(5.03mL、28.8mmol)および(2R)-2-アミノ-3を添加する。-トリチルスルファニル-プロパン酸(9.6g、26mmol)を添加する。マグネチックスターラーを用いて室温(21~24℃)で18時間、または反応の完了がLCMS/NMRで確認されるまで、反応液を撹拌する。反応混合物を分液漏斗に移し、10%クエン酸(120mL×2)で洗浄し、ジクロロメタン(100mL×5)で抽出する。有機層を脱イオン水(100mL×2)で洗浄し、合わせた有機層を48~50℃のロータリーエバポレーターで濃縮乾固して過剰な溶媒を除去する。粗製の化合物60を超音波処理によりアセトニトリル(30mL)に溶解させる。粗製の化合物60の溶液を、撹拌しながら冷却アセトニトリル:脱イオン水(3:2、700mL)に滴下して添加する。スラリーを0℃で一晩撹拌する。固体を濾過し、ヘキサン(70mL)で洗浄し、40℃の真空オーブンで乾燥させて、生成物Fmoc-Lys(Mtt)-Cys(Trt)-OH(化合物60)(21.0g、Q-NMRによる力価補正により76.8%収率)を得る。
実施例74:Fmoc-L-Lys(mtt)-L-Cys(trt)-L-Pro-グリコール酸-L-Val-OH(化合物61)の合成
Figure 2022545200000066
カップリング反応の前に、上記の実施例73の樹脂上のFmoc-L-Pro-グリコール酸-L-Val-OH(1.719g、1.00mmol)を、3×15mlのDMFでそれぞれ20分間膨潤させ、次に4×15mlの20%ピペリジン/DMF(v/v)でそれぞれ30分間、5×15mlのDMFでそれぞれ1分間洗浄する。溶液を、10mlのDMF中の(2R)-2-[[(2S)-6-[[ジフェニル(p-トリル)メチル]アミノ]-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)ヘキサノイル]アミノ]-3-トリチルスルファニル-プロパン酸(2.28g、2.00mmol、85.24質量%)、ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-1,2,3-ベンゾトリアジン(HOOBt)(0.375g、2.30mmol、95質量%)、N、N’-ジイソプロピルカルボジイミド(0.41ml、2.60mmol)で調製する。対応する溶液を、樹脂を含む反応器に添加する。反応物を周囲温度で12時間混合し、液体をドレインする。樹脂を5×15mlのDMFでそれぞれ1分間、そして5×15mlのジクロロメタンで1分間洗浄し、次に一定の重量になるまで乾燥させ、樹脂上に1.973gの表題化合物を得る。
ペプチドの50mgサンプルを、92.5%TFA、2.5%トリイソプロピルシラン、2.5%水、および2.5%ジチオスレイトール(v/v/v/w)からなる2.0mLの溶液で樹脂から切断する。混合物をロータリーミキサーで1.5時間撹拌し、16mlの80:20DMSO/アセトニトリル(v/v)で希釈し、濾過して樹脂を除去する。濾液をLC/MSで分析すると、81.93面積%の所望のペンタペプチドが、2.91面積%のデスプロリンおよび3.83%のデスバリンとともに含まれていることが示される。
実施例75:Fmoc-Gly-Pro-Ser(tBu)-Ser(tBu)-Gly-Ala-Pro-Pro-Pro-Ser(tBu)-OH(配列番号55)の合成
表題化合物を、標準的な固相合成条件(Fmoc保護アミノ酸/シアノグリオキシル酸エチル-2-オキシム(Oxyma)/N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC))を使用して、以下に説明するように調製する。
溶媒および試薬の調製:
20LのDMFを溶媒リザーバーに充填する。5Lの20%ピペリジン/DMF(v/v)溶液を脱保護リザーバーに添加する。N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(49.98g、396.0mmol)およびDMFを使用して、600mLの0.660M DIC溶液を調製し、DIC/溶媒リザーバーに充填する。シアノグリオキシル酸エチル-2-オキシム(53.29g、371.2mmol)およびDMFを使用して、0.750Mオキシム溶液500mlを調製し、オキシマ/溶媒リザーバーに充填する。Sieber樹脂(0.71mmol/g、14.09g、10.00mmol)を反応器に投入する。以下に示す合成ステップを開始する前に、樹脂を3×180mlのDMFでそれぞれ20分間膨潤させ、Fmoc基を3×180mlの20%ピペリジン/DMF(v/v)でそれぞれ30分間除去する。
アミノ酸溶液の調製:
(2S)-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)プロパン酸(11.68g、37.52mmol)およびDMFから、100mLの0.375MFmocNH-L-Ala-OH溶液を調製し、適切なアミノ酸ボトルに充填する。2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)酢酸(22.30g、75.01mmol)およびDMFから、200mLの0.375M FmocNH-Gly-OH溶液を調製し、適切なアミノ酸ボトルに充填する。(2S)-1-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニル)ピロリジン-2-カルボン酸(45.54g、135.0mmol)およびDMFから、360mLの0.375MFmocNH-L-Pro-OH溶液を調製し、適切なアミノ酸ボトルに充填する。(2S)-3-tert-ブトキシ-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)プロパン酸(40.25g、105.0mmol)およびDMFから、0.375M FmocNH-L-Ser(tBu)-OH溶液280mLを調製し、適切なアミノ酸ボトルに充填する。
カップリング条件:
Pro:0.18M、3.0当量のアミノ酸、3.0当量のOxyma/3.3当量のDIC、活性化エステル溶液とする前の30分間の活性化、周囲温度での6時間のカップリング時間、20%ピペリジン/DMF(v/v)による4×30分間の脱保護、脱保護およびカップリング後の5×2分間のDMFによる洗浄。
Ala(Proの後)、Gly(Proの後):0.18M、3.0当量のアミノ酸、3.0当量のオキシマ/3.3当量のDIC、活性化エステル溶液とする前の30分間の活性化、周囲温度での4時間のカップリング時間、20%ピペリジン/DMF(v/v)による4×30分間の脱保護、脱保護およびカップリング後の5×2分間のDMFによる洗浄。
他のすべてのカップリング:0.18M、3.0当量のアミノ酸、3.0当量のOxyma/3.3当量のDIC、活性化エステル溶液とする前の30分間の活性化、周囲温度での4時間のカップリング時間、20%ピペリジン/DMF(v/v)による3×30分間の脱保護、脱保護およびカップリング後の5×2分間のDMFによる洗浄。
合成の最後に、樹脂を5×180mlのDMFでそれぞれ2分間洗浄し、続いて5×180mlのMTBEでそれぞれ2分間洗浄する。樹脂を反応器から取り出し、風袋を除いた結晶化皿に移し、40℃で一定重量になるまで真空乾燥して、樹脂上に25.15gの表題化合物を得る。樹脂出発物質の質量に基づき、ペプチドの収量は11.07g(89%)である。
樹脂を3×6mlのDMFで10分間膨潤させ、3×6mlの20%ピペリジン/DMF(v/v)でそれぞれ30分間処理し、5×6mlのDMFでそれぞれ1分間洗浄し、5×6mlのジクロロメタンでそれぞれ1分間洗浄し、一定の重量になるまで乾燥させることにより、樹脂上のペプチドの251mgサンプルからFmoc基を除去する。
脱保護された生成物サンプルを、ロータリーミキサー上、20mlのシンチレーションバイアル内で5mLのTFA/TIS/H2O/DTT([0.925v:0.025v:0.025v]:0.025w)溶液と2時間混合することにより、樹脂から切断する。樹脂を濾過し、樹脂の湿ったケーキを2mLの無水TFAで洗浄する。
得られた粗製のペプチドを35mLの冷却MTBEで沈殿させ、遠心分離し、2×35mlのMTBEで洗浄し、33℃で一晩真空乾燥して、105.1mg(94.9%)の完全に脱保護されたペプチドを得る。UPLCによる分析では、純度98.62面積%であり、0.30面積%を超える関連物質は存在しなかった。樹脂へのペプチドの負荷は0.37mmol/gとして測定され、また理論上の負荷も0.37mmol/gである。
実施例75:H-Cys-Gln-Aib-Phe-Ile-Glu-Tyr-Leu-Leu-Glu-Gly-Gly-Pro-Ser-Ser-Gly-Ala-Pro-Pro-Pro-Ser-NH配列番号52(化合物62)の合成
表題化合物を、標準的な固相合成条件(Fmoc保護アミノ酸/シアノグリオキシル酸エチル-2-オキシム(Oxyma)/N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC))を使用して、以下に説明するように調製する。
溶媒および試薬の調製:
40LのDMFを溶媒リザーバーに充填する。4Lの20%ピペリジン/DMF(v/v)溶液を脱保護リザーバーに充填する。N、N’-ジイソプロピルカルボジイミド(49.98g、396.0mmol)およびDMFを使用して、600mLの0.660M DIC溶液を調製し、DIC/溶媒リザーバーに充填する。シアノグリオキシル酸エチル-2-オキシム(53.29g、371.2mmol)およびDMFを使用して、0.750Mオキシム溶液500mlを調製し、オキシマ/溶媒リザーバーに充填する。Sieber樹脂上の、9H-フルオレン-9-イルメチルN-[2-[(2S)-2-[[(1S)-2-[[(1S)-2-[[2-[[(1S)-2-[(2S)-2-[(2S)-2-[(2S)-2-[[(1S)-2-アミノ-1-(tert-ブトキシメチル)-2-オキソ-エチル]カルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]ピロリジン-1-カルボニル]ピロリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-(tert-ブトキシメチル)-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-(tert-ブトキシメチル)-2-オキソ-エチル]カルバモイル]ピロリジン-1-イル]-2-オキソ-エチル]カルバメート(0.41mmol/g、1.22g、0.500mmol)を、11個の反応器のそれぞれ(樹脂上の合計5.5mmolのペプチド)に充填する。以下に示す合成ステップを開始する前に、各リアクター内の樹脂を3×10mlのDMFでそれぞれ20分間膨潤させ、次にFmoc基を3×10mlの20%ピペリジン/DMF(v/v)でそれぞれ30分除去し、樹脂を5×10mlのDMFでそれぞれ1分間洗浄する。
アミノ酸溶液の調製:
1.(2S)-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)プロパン酸(6.66g、21.38mmol)およびDMFから、57mLの0.375M FmocNH-L-Ala-OH溶液を調製し、適切なアミノ酸ボトルに充填する。
2.(2S)-5-tert-ブトキシ-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)-5-オキソ-ペンタン酸(16.44g、38.63mmol)およびDMFから、103mLの0.375M FmocNH-L-Glu(tBu)-OH溶液を調製し、適切なアミノ酸ボトルに充填する。
3.(2S)-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパン酸(8.83g、22.79mmol)およびDMFから、61mLの0.375M FmocNH-L-Phe-OH溶液を調製し、適切なアミノ酸ボトルに充填する。
4.2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)酢酸(6.36g、21.38mmol)およびDMFから、57mLの0.375M FmocNH-Gly-OH溶液を調製し、適切なアミノ酸ボトルに充填する。
5.(2S、3S)-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)-3-メチル-ペンタン酸(7.55g、21.38mmol)およびDMFから、57mLの0.375M FmocNH-L-Ile-OH溶液を調製し、適切なアミノ酸ボトルに充填する。
6.(2S)-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)-4-メチルペンタン酸(13.65g、38.62mmol)およびDMFから、103mLの0.375M FmocNH-L-Leu-OH溶液を調製し、適切なアミノ酸ボトルに充填する。
7.(2S)-5-(tert-ブチルアミノ)-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)-5-オキソペンタン酸(13.05g、21.38mmol)およびDMFから、82mLの0.375M FmocNH-L-Gln(trt)-OH溶液を調製し、適切なアミノ酸ボトルに充填する。
8.(2S)-3-(4-tert-ブトキシフェニル)-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)プロパン酸(9.82g、21.38mmol)およびDMFから、57mLの0.375M FmocNH-L-Tyr(tBu)-OH溶液を調製し、適切なアミノ酸ボトルに充填する。
9.2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)-2-メチル-プロパン酸(6.96g、21.38mmol)とDMFから、57mLの0.375M FmocNH-Aib-OH溶液を調製し、適切なアミノ酸ボトルに充填する。
10.(2R)-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)-3-トリチルスルファニル-プロパン酸(9.66g、16.50mmol)およびDMFから、44mLの0.375M FmocNH-L-Cys(trt)-OH溶液を調製し、適切なアミノ酸ボトルに充填する。
カップリング条件:
Gln:0.18M、3.0当量のアミノ酸、3.0当量のOxyma/3.3当量のDIC、活性化エステル溶液とする前の30分間の活性化、周囲温度での18時間のカップリング時間、20%ピペリジン/DMF(v/v)による4×30分間の脱保護、脱保護およびカップリング後の5×1分間のDMFによる洗浄。
Aib、Ala、Leu-9:0.18M、3.0当量のアミノ酸、3.0当量のOxyma/3.3当量のDIC、活性化エステル溶液とする前の30分間の活性化、周囲温度での12時間のカップリング時間、20%ピペリジン/DMF(v/v)による4×30分間の脱保護、脱保護およびカップリング後の5×1分間のDMFによる洗浄。
Phe、Ile:0.18M、3.0当量のアミノ酸、3.0当量のOxyma/3.3当量のDIC、活性化エステル溶液とする前の30分間の活性化、周囲温度での8時間のカップリング時間、20%ピペリジン/DMF(v/v)による4×30分間の脱保護、脱保護およびカップリング後の5×1分間のDMFによる洗浄。
Cys:0.18M、3.0当量のアミノ酸、3.0当量のOxyma/3.3当量のDIC、活性化エステル溶液とする前の活性化なし、周囲温度での8時間のカップリング時間、20%ピペリジン/DMF(v/v)による4×30分間の脱保護、脱保護およびカップリング後の5×1分間のDMFによる洗浄。
他のすべてのカップリング:0.18M、3.0当量のアミノ酸、3.0当量のOxyma/3.3当量のDIC、活性化エステル溶液とする前の30分間の活性化、周囲温度での4時間のカップリング時間、20%ピペリジン/DMF(v/v)による3×30分間の脱保護、脱保護およびカップリング後の5×1分間のDMFによる洗浄。
合成の最後に、各樹脂を5×10mlのDMFでそれぞれ1分間洗浄し、続いて5×1mlのジクロロメタンでそれぞれ1分間洗浄する。樹脂を一定重量になるまで乾燥させ、合わせて、樹脂上に24.394gの表題化合物を得る。樹脂を3×4mlのDMFでそれぞれ15分間膨潤させ、3×4mlの20%ピペリジン/DMF(v/v)でそれぞれ30分間処理し、5×4mlのDMFでそれぞれ1分間洗浄し、5×4mlのジクロロメタンでそれぞれ1分間洗浄し、一定の重量になるまで乾燥させることにより、樹脂上のペプチドの91.8mgサンプルからFmoc基を除去する。脱保護された生成物サンプルを、ロータリーミキサー上、20mlのシンチレーションバイアル内で5mLのTFA/TIS/HO/DTT([0.925v:0.025v:0.025v]:0.025w)溶液と2時間混合することにより、樹脂から切断する。樹脂を濾過し、樹脂の湿ったケーキを2mLの無水TFAで洗浄する。得られた粗製のペプチドを35mLの冷却MTBEで沈殿させ、遠心分離し、2×35mlのMTBEで洗浄し、33℃で一晩真空乾燥して48.2mgの完全に脱保護されたペプチドを得る。UPLCによる分析では、純度88.02面積%であり、1.0面積%を超える関連物質は存在しなかった。ペプチドの残りの部分は、3口の丸底フラスコ内で185mLのトリフルオロ酢酸、5.0mLのトリイソプロピルシラン、5.0mLの水、5.0gのジチオスレイトールからなる溶液200ml中で周囲温度で2時間機械的に撹拌することによって樹脂から切断する。フリット漏斗で濾過することにより樹脂を除去し、80mlのTFAで洗浄して総量約280mLの溶液を得る。1400mlの冷却MTBEに添加することによりペプチドを沈殿させる。-20℃で1時間エージングさせた後、スラリーを6本に分けて遠心分離する。遠心分離後に得られた固形物を2つのボトルにまとめ、各固形物を250mlの室温MTBEで2回洗浄する。得られた白色固体を33℃の真空オーブンで一晩乾燥させて、20.07gの粗製のペプチドを得る。
実施例76:Boc-Tyr(tBu)-Aib-Gln(trt)-Glu(tBu)-Thr(tBu)-Phe-Thr(tBu)-Ser(tBu)-Asp(tBu)-Tyr(tBu)-Ser(tBu)-Ile-αMeLeu-Leu-Asp(tBu)-Lys(mtt)-Cys(trt)-Pro-グリコール酸-Val-NH(配列番号56、化合物63)の合成
表題化合物を、標準的な固相合成条件(Fmoc保護アミノ酸/シアノグリオキシル酸エチル-2-オキシム(オキシム)/N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC))を使用して調製する。
溶媒および試薬の調製:
40LのDMFを溶媒リザーバーに充填する。4Lの20%ピペリジン/DMF(v/v)溶液を脱保護リザーバーに充填する。N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(49.98g、396.0mmol)およびDMFを使用して、600mLの0.660M DIC溶液を調製し、DIC/溶媒リザーバーに充填する。シアノグリオキシル酸エチル-2-オキシム(53.29g、371.2mmol)およびDMFを使用して、0.750Mオキシム溶液500mlを調製し、オキシマ/溶媒リザーバーに充填する。Rink Amide AM、Rink Amide MBHAまたはSieber樹脂上の[2-[[(1S)-1-カルバモイル-2-メチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エチル](2S)-1-[(2R)-2-[[(2S)-6-[[ジフェニル(p-トリル)メチル]アミノ]-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)ヘキサノイル]アミノ]-3-トリチルスルファニル-プロパノイル]ピロリジン-2-カルボキシレート(0.500mmol)を、8つの反応器のそれぞれに充填する(樹脂上のペプチドの合計4.0mmol)。
以下に示す合成ステップを開始する前に、各リアクター内の樹脂を3×10mlのDMFでそれぞれ20分間膨潤させ、次にFmoc基を4×10mlの20%ピペリジン/DMF(v/v)でそれぞれ30分除去し、樹脂を5×10mlのDMFでそれぞれ1分間洗浄する。
アミノ酸溶液の調製:
1.2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)-2-メチル-プロパン酸(6.96g、21.37mmol)およびDMFから、57mLの0.375M FmocNH-Aib-OH溶液を調製し、次に適切なアミノ酸ボトルに充填する。
2.(2S)-4-tert-ブトキシ-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)-4-オキソ-ブタン酸(15.87g、38.63mmol)およびDMFから、103mLの0.375M FmocNH-L-Asp(tBu)-OH溶液を調製し、次に適切なアミノ酸ボトルに充填する。
3.(2S)-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパン酸(8.28g、21.38mmol)およびDMFから、57mLの0.375M FmocNH-L-Phe-OH溶液を調製し、次に適切なアミノ酸ボトルに充填する。
4.2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)酢酸(6.36g、21.38mmol)およびDMFから、0.375M FmocNH-Gly-OH溶液57mLを調製し、次に適切なアミノ酸ボトルに充填する。
5.(2S、3S)-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)-3-メチル-ペンタン酸(7.55g、21.38mmol)およびDMFから、57mLの0.375M FmocNH-L-Ile-OH溶液を調製し、次に適切なアミノ酸ボトルに充填する。
6.(2S)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)ヘキサン酸(10.02g、21.38mmol)およびDMFから、57mLの0.375M FmocNH-L-Lys(boc)-OH溶液を調製し、次に適切なアミノ酸ボトルに充填する。
7.(2S)-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)-4-メチルペンタン酸(7.55g、21.38mmol)およびDMFから、57mLの0.375M FmocNH-L-Leu-OH溶液を調製し、次に適切なアミノ酸ボトルに充填する。
8.(2S)-5-(tert-ブチルアミノ)-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)-5-オキソ-ペンタン酸(13.05g、21.38mmol)およびDMFから、57mLの0.375M FmocNH-L-Gln(trt)-OH溶液を調製し、次に適切なアミノ酸ボトルに充填する。
9.(2S)-3-tert-ブトキシ-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)プロパン酸(14.81g、38.63mmol)およびDMFから、103mLの0.375MFmocNH-L-Ser(tBu)-OH溶液を調製し、次に適切なアミノ酸ボトルに充填する。
10.(2S、3R)-3-tert-ブトキシ-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)ブタン酸(15.35g、38.63mmol)およびDMFから、103mLの0.375M FmocNH-L-Thr(tBu)-OH溶液を調製し、次に適切なアミノ酸ボトルに添加する。
11.(2S)-3-(4-tert-ブトキシフェニル)-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)プロパン酸(9.82g、21.38mmol)およびDMFから、57mLの0.375M FmocNH-L-Tyr(tBu)-OH溶液を調製し、次に適切なアミノ酸ボトルに充填する。
12.(2S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(4-tert-ブトキシフェニル)プロパン酸(7.21g、21.38mmol)およびDMFから、57mLの0.375M BocNH-L-Tyr(tBu)-OH溶液を調製し、次に適切なアミノ酸ボトルに充填する。
13.(2R)-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)-2,4-ジメチル-ペンタン酸(7.85g、21.37mmol)およびDMFから、57mLの0.375M FmocNH-L-αMeLeu-OH溶液を調製し、次に適切なアミノ酸ボトルに充填する。
カップリング条件:
Boc-Tyr、Ile:0.18M、3.0当量のアミノ酸、3.0当量のOxyma/3.3当量のDIC、活性化エステル溶液とする前の30分間の活性化、周囲温度での18時間のカップリング時間、20%ピペリジン/DMF(v/v)による4×30分間の脱保護、脱保護およびカップリング後の5×1分間のDMFによる洗浄。
Aib、Gln、αMeLeu:0.18M、3.0当量のアミノ酸、3.0当量のOxyma/3.3当量のDIC、活性化エステル溶液とする前の30分間の活性化、周囲温度での12時間のカップリング時間、20%ピペリジン/DMF(v/v)による4×30分間の脱保護、脱保護およびカップリング後の5×1分間のDMFによる洗浄。
他のすべてのカップリング:0.18M、3.0当量のアミノ酸、3.0当量のOxyma/3.3当量のDIC、活性化エステル溶液とする前の30分間の活性化、周囲温度での4時間のカップリング時間、20%ピペリジン/DMF(v/v)による3×30分間の脱保護、脱保護およびカップリング後の5×1分間のDMFによる洗浄。合成の最後に、各樹脂を5×10mlのDMFでそれぞれ1分間洗浄し、続いて5×1mlのジクロロメタンでそれぞれ1分間洗浄する。一定の重量になるまで樹脂を乾燥させ、次のステップに移行する。反応器の1つから得たサンプル(約80mg)を、ロータリーミキサー上、20mlのシンチレーションバイアル内で5mLのTFA/TIS/H2O/DTT([0.925v:0.025v:0.025v]:0.025w)溶液と2時間混合することにより、樹脂から切断する。樹脂を濾過し、樹脂の湿ったケーキを2mLの無水TFAで洗浄する。得られた粗製のペプチドを35mLの冷却MTBEで沈殿させ、遠心分離し、2×35mlのMTBEで洗浄し、33℃で一晩真空乾燥して完全に脱保護されたペプチドのサンプルを得る。UPLCによる分析では、59.8面積%の純度を示した。
実施例77:Tyr-Aib-Gln-Glu-Thr-Phe-Thr-SER-ASP-Tyr-SER-Ile-αMeLeu-LEU-ASP-Lys(AEEA-AEEA-γGlu-C20-OH)-Cys-Pro-グリコール酸-Val-NH(配列番号57、化合物64)の合成
ステップ1(mtt保護基の脱保護):
Rink Amide AM、Rink Amide MBHAまたはSieber樹脂上の、[2-[[(1S)-1-カルバモイル-2-メチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エチル](2S)-1-[(2R)-2-[[(2S)-2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-tert-ブトキシ-2-[[(2S)-2-[[(2S)-2-[[(2S、3S)-2-[[(2S)-3-tert-ブトキシ-2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-tert-ブトキシ-2-[[(2S)-3-tert-ブトキシ-2-[[(2S、3R)-3-tert-ブトキシ-2-[[(2S)-2-[[(2S、3R)-3-tert-ブトキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[2-[[(2S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(4-tert-ブトキシフェニル)プロパノイル]アミノ]-2-メチル-プロパノイル]アミノ]-5-オキソ-5-(トリチルアミノ)ペンタノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]プロパノイル]アミノ]-4-オキソ-ブタノイル]アミノ]-3-(4-tert-ブトキシフェニル)プロパノイル]アミノ]プロパノイル]アミノ]-3-メチル-ペンタノイル]アミノ]-2,4-ジメチル-ペンタノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]-4-オキソ-ブタノイル]アミノ]-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ヘキサノイル]アミノ]-6-[[ジフェニル(p-トリル)メチル]アミノ]ヘキサノイル]アミノ]-3-トリチルスルファニル-プロパノイル]ピロリジン-2-カルボキシレート(0.500mmol)を、8つの異なるリアクターのそれぞれに充填する。各樹脂を3×10mlのDCMでそれぞれ15分間膨潤させた後、30%の1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロパノール/ジクロロメタン(v/v)(10mL、94.98mmol)で処理し、1時間混合する。液体をドレインし、樹脂を再び30%の1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロパノール/ジクロロメタン(v/v)(10mL、94.98mmol)で処理し、1時間混合する。液体を再びドレインし、樹脂を5×10mlのジクロロメタンでそれぞれ1分間洗浄し、次に5×10mlのDMFでそれぞれ1分間洗浄し、カップリング反応に移行する。
ステップ2(側鎖のカップリング):
2-[2-[2-[[(4S)-5-tert-ブトキシ-4-[(20-tert-ブトキシ-20-オキソ-イコサノイル)アミノ]-5-オキソ-ペンタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]酢酸(6.41g、8.00mmol、91質量%)およびベンゾトリアゾール-1-イル-オキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)(4.16g、8.00mmol)を、72mLのDMFに溶解させる。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.40mL、8.00mmol)を添加し、得られた溶液を1分間振とうした後、溶液の8分の1を反応容器内の各樹脂に添加し、16時間混合する。液体をドレインし、樹脂を5×15mlのDMFでそれぞれ1分間、5×15mlのジクロロメタンでそれぞれ1分間洗浄し、次に一定の重量になるまで乾燥させ、樹脂上の15.66gのペプチドを得る。
ステップ3(樹脂からのペプチドの切断および全体的な脱保護):
ペプチドを、3口の丸底フラスコ内で148mLのトリフルオロ酢酸、4.0mLのトリイソプロピルシラン、4.0mLの水、および4.0gのジチオスレイトールからなる溶液160ml中で周囲温度で2時間機械的に撹拌することによって樹脂から切断する。フリット漏斗で濾過することにより樹脂を除去し、64mlのTFAで洗浄して総量約224mLの溶液を得る。1120mlの冷却MTBEに添加することによりペプチドを沈殿させる。-20℃で1時間エージングさせた後、スラリーを4本に分けて遠心分離する。遠心分離後に得られた固形物を2つのボトルにまとめ、各固形物を250mlの室温MTBEで2回洗浄する。得られた固体を33℃の真空オーブンで一晩乾燥させて、7.817gの粗製の表題化合物を得る。
実施例78:配列番号6の精製
粗製の生成物(76.23g)を5Lの反応器中で3.05Lの25%ACN/水混合液(25g/Lの粗濃度)に溶解し、30分間撹拌する。28%水酸化アンモニウムを使用してpH=9.0に調整し、デプシペプチド異性体を変換し、60分間撹拌した後、酸性側に戻すよう調整する(TFAを使用、pH=2)。pH調整後の溶解性を維持するため、最終的なACN含有量を30%にする必要がある。第1のクロマトグラフィーステップの前に、粗製の油状物を濾過する。
第1のクロマトグラフィーステップ:カラム:DAC200、200mm×250mm、固定相(YMC Triart C18、10um、12nm)、移動相A:HO中の0.1%TFA、移動相B:100% ACN、230nmでの検出、注入量:3.5L(300ml/分の流量の注入ポンプ使用)。
Figure 2022545200000067
第2のクロマトグラフィーステップ:等量のHOで希釈し、希釈アンモニアを使用してpHを6.5に調整する。カラム:DAC200、200mm×250mm、固定相(YMCTriartC18、10um、12nm)。移動相A:HO中の10mMのNHHCO3。移動相B:100%ACN;230nmでの検出;注入量:7.0L(300ml/minの流量の注入ポンプによる)。
Figure 2022545200000068
ナトリウム塩変換ステップ:200mlのHOに溶解させた1.76g(44.0mmol)のNaOHを、7.2Lの分離画分に滴下し、凍結乾燥させる。38.02gの精製された生成物(純度:98.0%)を得る。
実施例79:配列番号29の精製
粗製の生成物を、20cmカラム(4.8kg Daiso C18-ODS-RPS、10μ、120A)および移動相A:HO中の0.1%TFA、移動相B:100%ACN、230nmでの検出、を使用して精製する。第1の精製ステップ:
Figure 2022545200000069
第2のクロマトグラフィーステップ:第1のステップでのカラムを使用する。移動相A:HO中の10mMのNHHCO、移動相B:100%ACN、230nmでの検出。
Figure 2022545200000070
配列
以下のアミノ酸配列が本開示において言及されており、参照のために以下に示す。
配列番号1-ヒトGIP
YAEGTFISDYSIAMDKIHQQDFVNWLLAQKGKKNDWKHNITQ
配列番号2-ヒトGLP-1(7-36)アミド
HAEGTFTSDVSSYLEGQAAKEFIAWLVKGR-NH
配列番号3-ヒトGCG
HSQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNT
配列番号4-インクレチン類似体
YXQGTFTSDYSIX13LDKX17AX1920AFIEYLLX2829GPSSX34APPPS(式中、XはAibであり、X13はLまたはαMeLであり、X17はコンジュゲートに利用可能な官能基を有する任意のアミノ酸であり、官能基はC16-C22脂肪酸にコンジュゲートされ、X19はQまたはAであり、X20はAib、αMeK、QまたはHであり、X28はEまたはAであり、X29はGまたはAibであり、X34はGまたはAibであり、C末端アミノ酸は任意選択的にアミド化される。)
配列番号5-インクレチン類似体
Y(Aib)QGTFTSDYSI(αMeL)LDKKAQ(Aib)AFIEYLLEGGPSSGAPPPS
配列番号6-インクレチン類似体
Figure 2022545200000071
配列番号7-中間体化合物1
Figure 2022545200000072
配列番号8-中間体化合物2
Figure 2022545200000073
配列番号9-中間体化合物3
Figure 2022545200000074
配列番号10-中間体化合物4
Figure 2022545200000075
配列番号11-中間体化合物5
Figure 2022545200000076
配列番号12-中間体化合物6
Figure 2022545200000077
配列番号13-中間体化合物7
Figure 2022545200000078
配列番号14-中間体化合物8
Figure 2022545200000079
配列番号15-中間体化合物9
Figure 2022545200000080
配列番号16-中間体化合物10
Figure 2022545200000081
配列番号17-中間体化合物11
Figure 2022545200000082
配列番号18-中間体化合物12
Figure 2022545200000083
配列番号19-中間体化合物13
Figure 2022545200000084
配列番号20-中間体化合物14
Figure 2022545200000085
配列番号21-中間体化合物15
Figure 2022545200000086
配列番号22-中間体化合物16
Figure 2022545200000087
配列番号23-中間体化合物17
Figure 2022545200000088
(式中、Rは2,2,2-トリフルオロエチルとすることができる。)
配列番号24-中間体化合物18
Figure 2022545200000089
配列番号25-中間体化合物19
Figure 2022545200000090
(式中、Rは2,2,2-トリフルオロエチルであってもよい。)
配列番号26-中間体化合物20
Figure 2022545200000091
配列番号27-中間体化合物21
Figure 2022545200000092
(式中、Rは2,2,2-トリフルオロエチルであってもよい。)
配列番号28-中間体化合物22
Figure 2022545200000093
配列番号29-インクレチン類似体
Figure 2022545200000094
配列番号30-中間体化合物27
Figure 2022545200000095
配列番号31-中間体化合物28
Figure 2022545200000096
配列番号32-中間体化合物29
Figure 2022545200000097
配列番号33-中間体化合物30
GPSSGAPPPS
配列番号34-中間体化合物31
Figure 2022545200000098
配列番号35-中間体化合物32
Figure 2022545200000099
配列番号36-中間体化合物33
Figure 2022545200000100
配列番号37-中間体化合物34
Figure 2022545200000101
配列番号38-中間体化合物23
Figure 2022545200000102
配列番号39-中間体化合物24
Figure 2022545200000103
Rは、-CH-C(O)-Val-NHである。
配列番号40-中間体化合物25
Figure 2022545200000104
Rは、-CH-C(O)-Val-NHである。
配列番号41-中間体化合物26
Figure 2022545200000105
Rは、-CH-C(O)-Val-NHである。
配列番号42
Figure 2022545200000106
配列番号43
Figure 2022545200000107
配列番号44
Figure 2022545200000108
配列番号45
Figure 2022545200000109
配列番号46
Figure 2022545200000110
配列番号47
Figure 2022545200000111
配列番号48
Figure 2022545200000112
配列番号49
Figure 2022545200000113
配列番号50
Figure 2022545200000114
配列番号51
Figure 2022545200000115
配列番号52
CQ-(Aib)-AFIEYLLEGGPSSGAPPPS-NH
配列番号53
Figure 2022545200000116
配列番号54
Figure 2022545200000117
(式中、RはPro-グリコール酸-ValまたはPro-グリコール酸である。)
配列番号55
Figure 2022545200000118
配列番号56
Figure 2022545200000119
配列番号57
Figure 2022545200000120
配列番号58
Figure 2022545200000121
配列番号59
CQ-(Aib)-EFI-(D-Glu)-(α-メチル-Tyr)-LIEGGGPSSGAPPPS-NH
配列番号60
Figure 2022545200000122
配列番号61
Figure 2022545200000123
配列番号62
Figure 2022545200000124

Claims (38)

  1. 配列番号6のインクレチン類似体を作製する方法であって、ハイブリッド液相・固相合成を介して、
    a.配列番号7、8、9および10
    b.配列番号7、11、12および10、ならびに
    c.配列番号7、13、14および10
    からなる群から選択される4つの中間体化合物をカップリングするステップを含む、方法。
  2. 配列番号6のインクレチン類似体を作製する方法であって、ハイブリッド液相・固相合成を介して、
    a.配列番号7、13および15、
    b.配列番号16、17および10、
    c.配列番号18、12および10、ならびに
    d.配列番号7、45および10
    からなる群から選択される3つの中間体化合物をカップリングするステップを含む、方法。
  3. 配列番号6のインクレチン類似体を作製する方法であって、ハイブリッド液相・固相合成を介して、
    a.配列番号15および19、ならびに
    b.配列番号18および20
    からなる群から選択される2つの中間体化合物をカップリングするステップを含む、方法。
  4. 配列番号7を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  5. 配列番号8を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  6. 配列番号9を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  7. 配列番号10を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  8. 配列番号11を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  9. 配列番号12を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  10. 配列番号13を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  11. 配列番号14を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  12. 配列番号15を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  13. 配列番号16を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  14. 配列番号17を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  15. 配列番号18を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  16. 配列番号19を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  17. 配列番号20を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  18. 配列番号21を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  19. 配列番号22を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される
  20. 配列番号23を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  21. 配列番号24を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  22. 配列番号25を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  23. 配列番号26を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  24. 配列番号27を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  25. 配列番号28を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  26. 配列番号38を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  27. 配列番号39を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  28. 配列番号40を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  29. Boc-Y(Aib)EGT(αMeF(2F))TSD(4Pal)SI(αMeL)L(配列番号30)を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  30. 配列番号31を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  31. Q(Aib)EFI(D-Glu)(αMeY)LIEG(配列番号32)を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  32. GPSSGAPPPS(配列番号33)を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  33. Boc-Y(Aib)EGT(αMeF(2F))TS(配列番号34)を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  34. Q(Aib)EFI(D-Glu)(αMeY)LIEGGPSSGAPPPS-NH(配列番号35)を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  35. EFI(D-Glu)(αMeY)LIEGGPSSGAPPPS-NH(配列番号36)を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  36. CQ(Aib)EFI(D-Glu)(αMeY)LIEGGPSSGAPPPS-NH(配列番号37)を含む中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  37. 配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号56、配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62からなる群から選択される中間体化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  38. 配列番号29のインクレチン類似体を作製する方法であって、ハイブリッド液相・固相合成を介して、
    a.配列番号7、62、42および31、
    b.配列番号43、および44
    からなる群から選択される中間体化合物をカップリングするステップを含む、方法。
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