JP2022543379A - 有機c1-c6アルコキシシランおよびアルカリ化剤の使用を含む、ケラチン物質を着色するための方法 - Google Patents

有機c1-c6アルコキシシランおよびアルカリ化剤の使用を含む、ケラチン物質を着色するための方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、以下:(A1)1つまたはそれより多くの有機C1-C6アルコキシシランおよび/またはその縮合生成物、および(A2)顔料および直接染料からなる群から選択される少なくとも1つの着色化合物、を含む第1組成物(A)、ならびに、(B1)少なくとも1つのアルカリ化剤、を含む第2組成物(B)を、ケラチン物質において使用する、ケラチン物質、特に人毛を着色するための方法に関する。

Description

本出願は化粧料の分野にあり、2つの組成物(A)および(B)の使用を含む、ケラチン性物質、特に人毛を着色するための方法に関する。組成物(A)は、少なくとも1種のC~C有機アルコキシシラン(A1)および少なくとも1種の着色化合物(A2)を含む組成物であり、組成物(B)は、少なくとも1種のアルカリ化剤(B1)を含む。
本発明の第2の目的は、ケラチン性物質を染色するための多成分パッケージユニット(キット・オブ・パーツ)であって、これは、2つのパッケージングユニットに別々にパッケージングされた上記2つの組成物(A)および(B)を含む。
ケラチン繊維、特に毛髪の形状および色を変化させることは現代の化粧料の鍵となる領域である。毛髪の色を変えるために、専門家は、カラーリング要件に応じた種々の着色システムを知っている。酸化染料は通常、パーマや、しっかりとした染色のために使用され、良好な堅牢特性を有し、良好に白髪がカバーされる。かかる染料は通常、過酸化水素などの酸化剤の影響下で互いと染料そのものを形成する酸化染料前駆体、いわゆるデベロッパー成分とカプラー成分を含有している。酸化染料は非常に長持ちする染色結果を特徴とする。
直接染料を使用する場合、既製の染料は着色料から毛髪繊維内へと拡散する。酸化的な毛染めと比べて、直接染料で得られる染色は色持ちが短く、すぐに洗い流される。直接染料での染色が毛髪上に残存する期間は、通常、洗髪5回~20回までである。
着色顔料の使用は、毛髪および/または皮膚に対して短期間の色変化をもたらすことが知られている。着色顔料は不溶性のカラーリング物質であると理解されている。これは、小粒子の形態で染料配合物中に未溶解の状態で存在し、毛髪繊維および/または皮膚表面の外面に堆積されているにすぎない。したがって、これは通常、界面活性剤を含有する洗浄剤で数回洗い流すことによって、残存することなく除去できる。このタイプの種々の製品が、ヘアマスカラという名称で市場において入手可能である。
欧州特許第2168633B1号では、顔料を用いた長持ちする髪の着色をもたらすための課題に対処している。この文書には、顔料、有機ケイ素化合物、疎水性ポリマーおよび溶剤の組み合わせを毛髪において使用する際、洗髪に対して特に耐久性のある着色を生じることが可能であることが教示されている。
欧州特許第2168633B1号明細書で使用されている有機ケイ素化合物は、アルコキシシランのクラスの反応性化合物である。これらのアルコキシシランは、水の存在下で高速で加水分解し、それぞれの場合で使用されるアルコキシシランおよび水の量に応じて、加水分解生成物および/または縮合生成物を形成する。この反応に使用される水の量が加水分解または縮合生成物の特性に及ぼす影響は、例えば国際公開第2013068979A2号に記載されている。
これらのアルコキシシランまたはその加水分解もしくは縮合生成物がケラチン性物質に塗布されると、ケラチン性物質を完全に被覆し、このようにしてケラチン性物質の特性に強く影響する、皮膜またはコーティングがケラチン性物質上に形成される。適用範囲には、ケラチン繊維の永続的なスタイリングまたは永続的な形状変更が含まれる。この方法では、ケラチン繊維を機械的に所望の形状に成形した後、上述のコーティングを形成することにより、この形状に固定する。別の特に好適な用途は、ケラチン物質の着色である。この用途では、コーティングまたは皮膜は、着色化合物、例えば顔料の存在下で生成される。顔料によって着色された皮膜は、ケラチン物質やケラチン繊維に残存し、驚くべき耐洗い流し性の着色をもたらす。
アルコキシシラン系の染色原理の大きな利点は、このクラスの化合物の高い反応性が速いコーティングを可能にすることである。これは、わずか数分の短い適用期間後でさえ、良好な着色結果が達成され得ることを意味する。毛髪処理製品の暴露時間が短くなると、ユーザーの快適性は高くなる。しかし、特に短い適用期間では、得られる着色の色強度は依然として最適化が必要である。染色の耐久性、特にその洗浄堅牢性に関しても、改善の余地が依然として存在する。
欧州特許第2168633B1号明細書 国際公開第2013068979A2号
着色強度および堅牢性に関する改善を示すケラチン性物質を染色する方法を見出すことが本発明の課題であった。ユーザーにとって特に都合の良い、短い適用期間が選択される場合に、従来技術において既知の製剤で達成され得る着色と比較して、着色強度、洗浄堅牢性および摩擦堅牢性が改善されるべきである。
驚くべきことに、ケラチン物質が、2つの組成物(A)および(B)をケラチン物質に適用する方法で染色される場合、この課題を完全に解決できることがわかった。ここで、該第1組成物(A)は、少なくとも1つの有機C1-アルコキシシランおよび/またはその縮合生成物、ならびにさらに、少なくとも1つの着色付与化合物を含む。該第2組成物(B)は、少なくとも1つのアルカリ化剤の含分によって特徴づけられる。
本発明の第1の主題は、ケラチン性物質、特に人毛を着色するための方法であって、ここで、ケラチン性物質に以下が適用される:
・(A1)1つまたはそれより多くの有機C1-アルコキシシランおよび/またはその縮合生成物、および
(A2)顔料および直接染料からなる群から選択される少なくとも1つの着色化合物
を含む第1組成物(A)、
ならびに
・(B1)少なくとも1つのアルカリ化剤
を含む、第2組成物(B)。
染色プロセスの一部として、組成物(A)がケラチン物質に適用された場合、組成物(A)の適用後に、組成物(B)が後処理剤の形態でケラチン物質に適用された場合に、着色強度の増加が見られた。これに関して驚くべきことに、着色強度の向上に加えて、洗浄堅牢性および摩擦堅牢性における改善も観察された。
〔ケラチン性物質の処理〕
ケラチン性物質として、毛髪、皮膚、爪(例えば、指の爪および/または足指の爪)が挙げられる。また、ウール、毛皮および羽毛もケラチン性物質の定義に含まれる。
好ましくは、ケラチン性物質は、人毛、人間の皮膚ならびに人間の爪、特に指の爪および足指の爪であると理解されたい。ケラチン性物質は人毛であると理解されたい。
ケラチン性物質を処理するための薬剤は、例えばケラチン性物質を着色するための薬剤、ケラチン性物質、特にケラチン質繊維を再成形もしくは成形するための薬剤、またはケラチン性物質をコンディショニングもしくはケアするための薬剤を意味すると理解される。本発明の方法によって調製した薬剤は、ケラチン性物質の着色、特に好ましくは人毛であるケラチン性繊維に特に好適である。
「着色剤」という用語は、本発明の文脈において、サーモクロミック染料およびフォトクロミック染料、顔料、雲母、直接染料などの着色化合物を使用して引き起こされる、ケラチン物質、毛髪のケラチン物質の、着色を示すために使用される。この染色方法においては、着色剤化合物は、ケラチン物質の表面上の特に均質で平滑な皮膜中に堆積されるか、またはケラチン繊維内に拡散する。皮膜は、有機アルコキシシランのオリゴマー化または重合によって、ならびに着色付与化合物と有機ケイ素化合物および場合により皮膜形成性ポリマーなどの他の原料との相互作用によって、インサイチュで形成される。
〔組成物(A)中の有機C1-アルコキシシラン(A1)および/またはその縮合生成物〕
組成物(A)は、1種以上の有機C-Cアルコキシシラン(A1)および/またはその縮合生成物を含有することを特徴とする。
有機C-Cアルコキシシランは、有機非ポリマー性ケイ素化合物であり、好ましくは、1、2、または3個のケイ素を含有するシランの群から選択される。
オルガノシリコン化合物とも称される有機ケイ素化合物は、ケイ素-炭素直接結合(Si-C)を有する化合物、または炭素が酸素、窒素若しくは硫黄原子を介してケイ素原子に結合している化合物である。本発明における有機ケイ素化合物は、好ましくは、1~3個のケイ素原子を含む化合物である。有機ケイ素化合物は、好ましくは、1個または2個のケイ素原子を含む。
IUPAC規則によれば、用語シラン化学化合物は、シリコン骨格および水素に基づく。有機シランにおいて、水素原子は、有機基、例えば(置換)アルキル基および/またはアルコキシ基によって、完全にまたは部分的に置き換えられている。
本発明のC~Cアルコキシシランの特徴的な特徴は、ケイ素原子に少なくとも1個のC~Cアルコキシ基が直接結合していることである。したがって、本発明によるC~Cアルコキシシランは、少なくとも1つの構造単位R’R’’R’’’Si-O-(C~Cアルキル)を含み、ここで、基R’、R’’およびR’’’は、ケイ素原子の3つの残存する結合価を表す。
ケイ素原子に結合した1個または複数のC~Cアルコキシ基は、非常に反応性が高く、水の存在下で高速で加水分解され、反応速度は、とりわけ、1分子当たりの加水分解性基の数に依存する。例えば、加水分解性C~Cアルコキシ基がエトキシ基である場合、有機ケイ素化合物は好ましくは、構造単位R’R’’R’’’Si-O-CH2-CH3を含む。R’、R’’およびR’’’基は、ケイ素原子の残りの3つの結合に使用されていない原子価を表す。
少量の水を添加しても、最初に加水分解が起こり、次いで有機アルコキシシラン間の縮合反応が起こる。このため、有機アルコキシシラン(A1)およびその縮合生成物の両方が組成物中に存在し得る。
縮合生成物は、少なくとも2つの有機C~Cアルコキシシランと、水の除去および/またはC~Cアルカノールの除去との反応によって形成される生成物であると理解される。
縮合生成物は例えば二量体であってもよく、三量体またはオリゴマーであってもよく、ここで、縮合生成物は常にモノマーと平衡状態である。
加水分解で使用または消費される水の量に応じて、モノマー型のC~Cアルコキシシランから縮合生成物へと、平衡がシフトする。
非常に特に好ましい一実施形態において、本発明による方法は、組成物(A)が、1、2または3個のケイ素原子を有するシランから選択される1種以上の有機C~Cアルコキシシラン(A1)を含み、有機ケイ素化合物が、1つ以上の塩基性化学官能基をさらに含むことを特徴とする。
この塩基性の基は、例えばアミノ基、アルキルアミノ基またはジアルキルアミノ基であってよく、これは好ましくはケイ素原子にリンカーを介して連結されている。好ましくは、塩基性の基はアミノ基、C~Cアルキルアミノ基またはジ(C~C)アルキルアミノ基である。
本発明による非常に特に好ましい方法は、組成物(A)が、1、2または3個のケイ素原子を有するシランの群から選択される1種以上の有機C~Cアルコキシシラン(A1)を含み、C~Cアルコキシシランが、1つ以上の塩基性化学官能基をさらに含むことを特徴とする。
式(S-I)および/または(S-II)のC~Cアルコキシシランを本発明による方法で使用した場合、特に満足のいく結果が得られた。先に記載したように加水分解/縮合は既に微量の水分で開始されるため、式(S-I)および/または(S-II)のC~Cアルコキシシランの縮合生成物もこの実施形態に包含される。
別の非常に特に好ましい一実施形態において、本発明による方法は、第1の組成物(A)が、式(S-I)および/または(S-II):
Figure 2022543379000001
〔式中、
・R、Rは独立して、水素原子またはC~Cアルキル基を表し、
・Lは直鎖または分枝鎖の二価のC~C20アルキレン基であり、
・R、Rは互いに独立して、C~Cアルキル基を表し、
・aは1~3の整数を表し、および
・bは3-aの整数を表す〕

Figure 2022543379000002
〔式中、
・R5、R5’、R5’’、R6、R6’およびR6’’は独立して、C~Cアルキル基を表し、
・A、A’、A’’、A’’’およびA’’’’は独立して、直鎖または分枝鎖の二価のC~C20アルキレン基を表し、
・RおよびRは独立して、水素原子、C~Cアルキル基、ヒドロキシC~Cアルキル基、C~Cアルケニル基、アミノC~Cアルキル基または式(S-III):
Figure 2022543379000003
[・cは1~3の整数を表し、
・dは3-cの整数を表し、
・c’は1~3の整数を表し、
・d’は3-c’の整数を表し、
・c’’は1~3の整数を表し、
・d’’は3-c’’の整数を表し、
・eは0または1を表し、
・fは0または1を表し、
・gは0または1を表し、
・hは0または1を表す、
・ただし、e、f、gおよびhのうちの少なくとも1つは0と異なる]
の基を表す〕
の1種以上の有機C~Cアルコキシシラン(A1)および/またはその縮合生成物を含むことを特徴とする。
式(S-I)および(S-II)の化合物中の置換基R、R、R、R、R、R’、R’’、R、R’、R’’、R、R、L、A、A’、A’’、A’’’およびA’’’’は、例えば以下が説明される:
~Cアルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、s-ブチルおよびt-ブチル、n-ペンチルおよびn-ヘキシル基である。プロピル、エチルおよびメチルが好ましいアルキル基である。C~Cアルケニル基の例は、ビニル、アリル、ブト-2-エニル、ブト-3-エニルおよびイソブテニルであり、好ましいC~Cアルケニル基は、ビニルおよびアリルである。ヒドロキシC~Cアルキル基の好ましい例は、ヒドロキシメチル、2-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシプロピル、3-ヒドロキシプロピル、4-ヒドロキシブチル基、5-ヒドロキシペンチルおよび6-ヒドロキシヘキシル基であり;2-ヒドロキシエチル基が特に好ましい。アミノC~Cアルキル基の例は、アミノメチル基、2-アミノエチル基、3-アミノプロピル基である。2-アミノエチル基が特に好ましい。直鎖の二価のC~C20アルキレン基の例としては、メチレン基(-CH)、エチレン基(-CH-CH-)、プロピレン基(-CH-CH-CH-)およびブチレン基(-CH-CH-CH-CH-)が挙げられる。プロピレン基(-CH-CH-CH-)が特に好ましい。また、3個のC原子の鎖長から、二価のアルキレン基は分枝鎖であってもよい。分枝鎖の二価の、二価C~C20アルキレン基の例は、(-CH-CH(CH)-)および(-CH-CH(CH)-CH-)である。
式(S-I):
Figure 2022543379000004
の有機ケイ素化合物において、基RおよびRは、互いに独立して、水素原子またはC~Cアルキル基を表す。非常に好ましくは、RおよびRはどちらも水素原子を表す。
有機ケイ素化合物の中央部分には、直鎖または分枝鎖の二価のC~C20アルキレン基を表す構造単位またはリンカー-L-が存在する。二価のC~C20アルキレン基は、あるいは二価または二価のC~C20アルキレン基と称される場合もあり、これは、各-L基が-2つの結合を形成してよいことを意図する。
好ましくは、-L-は直鎖の二価のC~C20アルキレン基を表す。さらに好ましくは、-L-は、直鎖二価C~Cアルキレン基を表す。特に好ましくは、-L-は、メチレン基(-CH-)、エチレン基(-CH-CH-)、プロピレン基(-CH-CH-CH-)またはブチレン基(-CH-CH-CH-CH-)を表す。Lはプロピレン基(-CH-CH-CH-)を表す。
本発明による式(S-I):
Figure 2022543379000005
の有機ケイ素化合物は、それぞれの1つの末端にケイ素含有基-Si(OR(Rを有する。
末端構造単位-Si(OR(Rにおいて、基RおよびRは独立してC~Cアルキル基を表し、特に好ましくは、RおよびRは独立して、メチル基またはエチル基を表す。
ここで、aは1~3の整数を表し、bは3-aの整数を表す。aが数値3を表すならば、bは0となる。aが数値2を表すならば、bは1となる。aが数値1を表すならば、bは2となる。
特に適当な特性を有するケラチン処理剤は、組成物(A)が、基R、Rが互いに独立してメチル基またはエチル基を表す、式(S-I)の少なくとも1種の有機C~Cアルコキシシランを含有する場合に調製することができる。
さらに、組成物(A)が、残基のaが数値3を表す式(S-I)の少なくとも1種の有機C~Cアルコキシシランを含有する場合、最良の洗い流し堅牢性を有する染色を得ることができた。この場合、残りのbは数値0を表す。
さらに好ましい実施形態において、本発明による方法は、組成物(A)が、
式中、
・R3、は互いに独立して、メチル基またはエチル基を表し、
・aは数値3を表し、
・bは数値0を表す、
式(S-I)の1種以上の有機C~Cアルコキシシランを含むことを特徴とする。
さらに好ましい実施形態において、本発明による方法は、組成物(A)が、式(S-I):
Figure 2022543379000006
[式中、
・R1、がともに水素原子を表し、および
・Lが、直鎖の二価のC~C-アルキレン基、好ましくはプロピレン基(-CH-CH-CH-)またはエチレン基(-CH-CH-)を表し、
・Rがエチル基またはメチル基を表し、
・Rがメチル基またはエチル基を表し、
・aが数値3を表し、および
・bが数値0を表す]
の少なくとも1種以上の有機C~Cアルコキシシランを含むことを特徴とする。
本発明による問題を解決するのに特に適当な式(I)の有機ケイ素化合物は、
・(3-アミノプロピル)トリエトキシシラン
Figure 2022543379000007
・(3-アミノプロピル)トリメトキシシラン
Figure 2022543379000008
・(2-アミノエチル)トリエトキシシラン
Figure 2022543379000009
・(2-アミノエチル)トリメトキシシラン
Figure 2022543379000010
・(3-ジメチルアミノプロピル)トリエトキシシラン
Figure 2022543379000011
・(3-ジメチルアミノプロピル)トリメトキシシラン
Figure 2022543379000012
・(2-ジメチルアミノエチル)トリエトキシシラン
Figure 2022543379000013
・(2-ジメチルアミノエチル)トリメトキシシラン、および/または
Figure 2022543379000014
である。
さらに好ましい一実施形態において、本発明による方法は、第1の組成物(A)が、
・(3-アミノプロピル)トリエトキシシラン
・(3-アミノプロピル)トリメトキシシラン
・(2-アミノエチル)トリエトキシシラン
・(2-アミノエチル)トリメトキシシラン
・(3-ジメチルアミノプロピル)トリエトキシシラン
・(3-ジメチルアミノプロピル)トリメトキシシラン
・(2-ジメチルアミノエチル)トリエトキシシラン、
・(2-ジメチルアミノエチル)トリメトキシシラン
からなる群から選択される、式(S-I)の少なくとも1種の有機C~Cアルコキシシラン(A1)および/またはその縮合生成物を含むことを特徴とする。
式(I)の有機ケイ素化合物は市販されている。
例えば、(3-アミノプロピル)トリメトキシシランはSigma-Aldrichから購入することができる。また、(3-アミノプロピル)トリエトキシシランもSigma-Aldrichから市販されている。
本発明による方法のさらなる一実施形態において、組成物(A)は、式(S-II):
Figure 2022543379000015
の1種以上の有機C~Cアルコキシシランも含み得る。
本発明による式(S-II)の有機ケイ素化合物は、それぞれその両端において、ケイ素含有基(RO)(RSi-および-Si(R’)d’(OR’)c’を有する。
式(S-II)の分子の中央部分には、-(A)-基および-[NR-(A’)]-基および-[O-(A’’)]-基および-[NR-(A’’’)]-基が存在している。ここで、残基のe、f、gおよびhの各々は互いに独立して、数値0または1を表すことができるが、残基のe、f、gおよびhのうちの少なくとも1つは0と異なるものとする。換言すると、本発明による式(II)の有機ケイ素化合物は、-(A)-および-[NR-(A’)]-および-[O-(A’’)]-および-[NR-(A’’’)]-からなる群から選択される少なくとも1つの基を含む。
2つの末端の構造単位(RO)(RSi-および-Si(R’)d’(OR’)c’において、残基R5、R5’、R5’’は、独立して、C~Cアルキル基を表す。基R6、R6’およびR6’’は独立して、C~Cアルキル基を表す。
ここで、aは1~3の整数を表し、dは3-cの整数を表す。cが数値3を表す場合、dは0に等しい。cが数値2を表すならば、dは1に等しい。cが数値1を表すならば、dは2に等しい。
同様に、c’は1~3の整数を表し、d’は3-c’の整数を表す。c’が数値3を表すならば、d’は0である。c’が数値2を表すならば、d’は1である。c’が数値1を表すならば、d’は2である。
残基のcおよびc’がともに数値3を表す場合、最良の洗い流し堅牢性を有する染色を得ることができた。この場合、dおよびd’はともに数値0を表す。
さらなる好ましい一実施形態において、本発明による方法は、組成物(A)が、式(S-II):
Figure 2022543379000016
[式中、
・R5およびR5’は、それぞれ独立して、メチル基またはエチル基を表し、
・cおよびc’がともに数値3を表し、
・dおよびd’がともに数値0を表す]
の1種以上の有機C~Cアルコキシシランを含むことを特徴とする。
cおよびc’がともに3であり、dおよびd’がともに0である場合、本発明による有機ケイ素化合物は、式(S-IIa):
Figure 2022543379000017
に相当する。
基e、f、gおよびhは独立して、数値0または1を表し得り、e、f、gおよびhの少なくとも1つは0とは異なる。したがって、略号e、f、gおよびhにより、-(A)-および-[NR-(A’)]-および-[O-(A’’)]-および-[NR-(A’’’)]-のうちのどの基が式(II)の有機ケイ素化合物の中央部分に存在するかが規定される。
これに関連して、一部の特定の基の存在が洗い流し耐性の染色結果の達成の点において特に有益であることがわかった。特に満足のいく結果が、残基のe、f、gおよびhのうち少なくとも2つが数値1を表す場合に得られるであろう。特に好ましいeおよびfはともに数値1を表す。さらに、gおよびhはともに数値0を表す。
eおよびfがともに1であり、gおよびhがともに0である場合、本発明による有機ケイ素化合物は、式(S-IIb):
Figure 2022543379000018
で表される。
基A、A’、A’’、A’’’およびA’’’’は独立して、直鎖または分枝鎖の二価のC~C20アルキレン基を表す。好ましくは、基A、A’、A’’、A’’’およびA’’’’は互いに独立して、直鎖の二価のC~C20アルキレン基を表す。さらに好ましくは、基A、A’、A’’、A’’’およびA’’’’は独立して、直鎖の二価のC~Cアルキレン基を表す。
二価のC~C20アルキレン基は、あるいは二価、または二価のC~C20アルキレン基と称される場合もあり、これは、A、A’、A’’、A’’’およびA’’’’の基の各々が2つの結合を形成してよいことを意図する。
特に、基A、A’、A’’、A’’’およびA’’’’は、互いに独立して、メチレン基(-CH-)、エチレン基(-CH-CH-)、プロピレン基(-CH-CH-CH-)またはブチレン基(-CH-CH-CH-CH-)を表す。非常に好ましくは、基A、A’、A’’、A’’’およびA’’’’はプロピレン基(-CH-CH-CH-)を表す。
残基のfが数値1を表すならば、本発明による式(II)の有機ケイ素化合物は構造-[NR-(A’)]-の基を含む。
残基のfが数値1を表すならば、本発明による式(II)の有機ケイ素化合物は構造-[NR-(A’’’)]-の基を含む。
式中において、RおよびRは独立して、水素原子、C~Cアルキル基、ヒドロキシC~Cアルキル基、C~Cアルケニル基、アミノC~Cアルキル基または式(S-III):
Figure 2022543379000019
の基を表す。
非常に好ましくは、基R7およびR8は、互いに独立して、水素原子、メチル基、2-ヒドロキシエチル基、2-アルケニル基、2-アミノエチル基または式(S-III)の基を表す。
残基のfが数値1を表し、残基のhが数値0を表す場合、本発明による有機ケイ素化合物は[NR-(A’)]基を含むが-[NR-(A’’’)]基は含まない。また、基R7が式(III)の基を表す場合、有機ケイ素化合物は3つの反応性シラン基を含む。
さらなる好ましい一実施形態において、本発明による方法は、組成物(A)が式(S-II):
Figure 2022543379000020
[式中
・eおよびfがともに数値1を表し、
・gおよびhがともに数値0を表し、
・AおよびA’が独立して、直鎖の二価のC~Cアルキレン基を表し、ならびに
・R7が、水素原子、メチル基、2-ヒドロキシエチル基、2-アルケニル基、2-アミノエチル基または式(S-III)の基を表す]
の1種以上の有機C~Cアルコキシシラン(A1)を含むことを特徴とする。
さらなる好ましい一実施形態において、本発明による方法は、組成物(A)が式(S-II)の1種以上の有機C~Cアルコキシシラン(A1)を含むことを特徴とし、式中において、
・eおよびfがともに数値1を表し、
・gおよびhがともに数値0を表し、
・AおよびA’が互いに独立して、メチレン基(-CH-)、エチレン基(-CH-CH-)またはプロピレン基(-CH-CH-CH)を表し、
・R7が、水素原子、メチル基、2-ヒドロキシエチル基、2-アルケニル基、2-アミノエチル基または式(S-III)の基を表す。
本発明による問題を解決するのによく適している式(S-II)の有機ケイ素化合物は、
・3-(トリメトキシシリル)-N-[3-(トリメトキシシリル)プロピル]-1-プロパンアミン
Figure 2022543379000021
・3-(トリエトキシシリル)-N-[3-(トリエトキシシリル)プロピル]-1-プロパンアミン
Figure 2022543379000022
・N-メチル-3-(トリメトキシシリル)-N-[3-(トリメトキシシリル)プロピル]-1-プロパンアミン
Figure 2022543379000023
・N-メチル-3-(トリエトキシシリル)-N-[3-(トリエトキシシリル)プロピル]-1-プロパンアミン
Figure 2022543379000024
・2-[ビス[3-(トリメトキシシリル)プロピル]アミノ]-エタノール
Figure 2022543379000025
・2-[ビス[3-(トリエトキシシリル)プロピル]アミノ]-エタノール
Figure 2022543379000026
・3-(トリメトキシシリル)-N,N-ビス[3-(トリメトキシシリル)プロピル]-1-プロパンアミン
Figure 2022543379000027
・3-(トリエトキシシリル)-N,N-ビス[3-(トリエトキシシリル)プロピル]-1-プロパンアミン
Figure 2022543379000028
・N1,N1-ビス[3-(トリメトキシシリル)プロピル]-1,2-エタンジアミン、
Figure 2022543379000029
・N1,N1-ビス[3-(トリエトキシシリル)プロピル]-1,2-エタンジアミン、
Figure 2022543379000030
・N,N-ビス[3-(トリメトキシシリル)プロピル]-2-プロペン-1-アミン
Figure 2022543379000031
・N,N-ビス[3-(トリエトキシシリル)プロピル]-2-プロペン-1-アミン
Figure 2022543379000032
である。
式(S-II)の有機ケイ素化合物は市販されている。
CAS番号82985-35-1を有するビス(トリメトキシシリルプロピル)アミンはSigma-Aldrichから購入することができる。
CAS番号13497-18-2を有するビス[3-(トリエトキシシリル)プロピル]アミンは、例えばSigma-Aldrichから購入することができる。
N-メチル-3-(トリメトキシシリル)-N-[3-(トリメトキシシリル)プロピル]-1-プロパンアミンは択一的にビス(3-トリメトキシシリルプロピル)-N-メチルアミンと称され、市販品としてSigma-AldrichまたはFluorochemから購入することができる。
CAS番号18784-74-2を有する3-(トリエトキシシリル)-N,N-ビス[3-(トリエトキシシリル)プロピル]-1-プロパンアミンは、例えばFluorochemまたはSigma-Aldrichから購入することができる。
さらなる好ましい一実施形態において、本発明による方法は、組成物(A)が、
・3-(トリメトキシシリル)-N-[3-(トリメトキシシリル)プロピル]-1-プロパンアミン
・3-(トリエトキシシリル)-N-[3-(トリエトキシシリル)プロピル]-1-プロパンアミン
・N-メチル-3-(トリメトキシシリル)-N-[3-(トリメトキシシリル)プロピル]-1-プロパンアミン
・N-メチル-3-(トリエトキシシリル)-N-[3-(トリエトキシシリル)プロピル]-1-プロパンアミン
・2-[ビス[3-(トリメトキシシリル)プロピル]アミノ]-エタノール
・2-[ビス[3-(トリエトキシシリル)プロピル]アミノ]-エタノール
・3-(トリメトキシシリル)-N,N-ビス[3-(トリメトキシシリル)プロピル]-1-プロパンアミン
・3-(トリエトキシシリル)-N,N-ビス[3-(トリエトキシシリル)プロピル]-1-プロパンアミン
・N1,N1-ビス[3-(トリメトキシシリル)プロピル]-1,2-エタンジアミン、
・N1,N1-ビス[3-(トリエトキシシリル)プロピル]-1,2-エタンジアミン、
・N,N-ビス[3-(トリメトキシシリル)プロピル]-2-プロペン-1-アミンおよび/もしくは
・N,N-ビス[3-(トリエトキシシリル)プロピル]-2-プロペン-1-アミン
からなる群から選択される1種以上の式(S-II)の有機C~Cアルコキシシラン
ならびに/またはその縮合生成物を含むことを特徴とする。
さらなる染色試験において、式(S-IV):
Figure 2022543379000033
の少なくとも1種の有機C~Cアルコキシシラン(A1)が本発明による方法で使用されると、特に有利であることも分かった。
式(S-IV)の化合物は、1個、2個または3個のケイ素原子を有するシランから選択される有機ケイ素化合物であり、該有機ケイ素化合物は1分子あたり1つ以上の加水分解性基を含む。
式(S-IV)の有機ケイ素化合物は、アルキル-C~C-アルコキシシラン型のシランとも呼ばれ得り、
Figure 2022543379000034
式中、
・RはC~C12アルキル基を表し、
・R10はC~Cアルキル基を表し、
・R11はC~Cアルキル基を表し、
・kは1~3の整数であり、および
・mは整数3-kを表す。
さらなる一実施形態において、本発明による特に好ましい方法は、第1の組成物(A)が、式(S-IV):
Figure 2022543379000035
[式中、
・RはC~C12アルキル基を表し、
・R10はC~Cアルキル基を表し、
・R11はC~Cアルキル基を表し、
・kは1~3の整数であり、および
・mは整数3-kを表す]
の1種以上の有機C~Cアルコキシシラン(A1)ならびに/またはその縮合生成物を含有することを特徴とする。
式(S-IV)の有機C~Cアルコキシシランにおいて、R基はC~C12アルキル基を表す。このC~C12アルキル基は飽和型であり、直鎖または分枝鎖であり得る。好ましくは、Rは直鎖C~Cアルキル基を表す。好ましくは、Rは、メチル基、エチル基、n-プロピル基、n-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、n-オクチル基またはn-ドデシル基を表す。特に好ましくは、Rは、メチル基、エチル基またはn-オクチル基を表す。
式(S-IV)の有機ケイ素化合物において、基R10はC~Cアルキル基を表す。非常に好ましくは、R10はメチル基またはエチル基を表す。
式(S-IV)の有機ケイ素化合物において、R11基はC~Cアルキル基を表す。特に好ましくは、R11はメチル基またはエチル基を表す。
さらに、kは整数1~3を表し、mは3-kの整数を表す。kが数値3を表すならば、mは0となる。kが数値2を表すならば、mは1に等しい。kが数値1を表すならば、mは2に等しい。
組成物(A)が、残基のkが数値3を表す式(S-IV)の少なくとも1種の有機C~Cアルコキシシラン(A1)を含有する場合、最良の洗い流し堅牢性を有する染色を得ることができた。この場合、残基のmは数値0を表す。
本発明による問題を解決するのに特に適当である式(S-IV)の有機ケイ素化合物は、
・メチルトリメトキシシラン
Figure 2022543379000036
・メチルトリエトキシシラン
Figure 2022543379000037
・エチルトリメトキシシラン
Figure 2022543379000038
・エチルトリエトキシシラン
Figure 2022543379000039
・n-プロピルトリメトキシシラン(プロピルトリメトキシシランとしても既知)
Figure 2022543379000040
・n-プロピルトリエトキシシラン(プロピルトリエトキシシランとしても既知)
Figure 2022543379000041
・n-ヘキシルトリメトキシシラン(ヘキシルトリメトキシシランとしても既知)
Figure 2022543379000042
・n-ヘキシルトリエトキシシラン(ヘキシルトリエトキシシランとしても既知)
Figure 2022543379000043
・n-オクチルトリメトキシシラン(オクチルトリメトキシシランとしても既知)
Figure 2022543379000044
・n-オクチルトリエトキシシラン(オクチルトリエトキシシランとしても既知)
Figure 2022543379000045
・n-ドデシルトリメトキシシラン(ドデシルトリメトキシシランとも呼ばれる)
Figure 2022543379000046
および/または
・n-ドデシルトリエトキシシラン(ドデシルトリエトキシシランとも呼ばれる)
Figure 2022543379000047
である。
さらに好ましい一実施形態において、本発明による方法は、第1の組成物(A)が、
・メチルトリメトキシシラン
・メチルトリエトキシシラン
・エチルトリメトキシシラン
・エチルトリエトキシシラン
・ヘキシルトリメトキシシラン
・ヘキシルトリエトキシシラン
・オクチルトリメトキシシラン
・オクチルトリエトキシシラン
・ドデシルトリメトキシシラン、
・ドデシルトリエトキシシラン
からなる群より選択される少なくとも1種の式(S-IV)の有機C~Cアルコキシシラン(A1)ならびに/またはその縮合生成物を含むことを特徴とする。
対応する加水分解生成物または縮合生成物は、例えば以下の化合物である:
式(S-I)のC~Cアルコキシシランの水による加水分解(3-アミノプロピルトリエトキシシランの例を使用する反応スキーム):
Figure 2022543379000048
使用される水の量に応じて、加水分解反応は、使用されるC~Cアルコキシシランあたりに複数回起こることもある
Figure 2022543379000049
または
Figure 2022543379000050
式(S-IV)のC~Cアルコキシシランの水による加水分解(例として、メチルトリメトキシシランを使用する反応スキーム):
Figure 2022543379000051
使用される水の量に応じて、加水分解反応は、使用されるC~Cアルコキシシランあたりに複数回起こることもある
Figure 2022543379000052
または
Figure 2022543379000053
縮合反応としては、((3-アミノプロピル)トリエトキシシランとメチルトリメトキシシランの混合物を用いて示される)以下:
Figure 2022543379000054
および/または
Figure 2022543379000055
および/または
Figure 2022543379000056
および/または
Figure 2022543379000057
および/または
Figure 2022543379000058
および/または
Figure 2022543379000059
および/または
Figure 2022543379000060
が挙げられる。
上記の例示的な反応スキームでは、それぞれの場合で二量体への縮合が示されているが、複数個のシラン原子を有するオリゴマーへのさらなる縮合も可能であり、好ましい。
部分加水分解された式(S-I)のC~C-アルコキシシランおよび完全加水分解された式(S-I)のC~C-アルコキシシランはともに、これらの縮合反応に関与することができ、縮合反応では、未反応の部分的にまたは完全に加水分解された式(S-I)のC~C-アルコキシシランとの縮合も行われる。この場合、式(S-I)のC~Cアルコキシシランはそれ自体と反応する。
さらに、部分加水分解された式(S-I)のC~C-アルコキシシランおよび完全加水分解された式(S-I)のC~C-アルコキシシランはともに、縮合反応に関与することもでき、縮合反応では、未反応の部分加水分解された式(S-IV)のC~C-アルコキシシランとの縮合または完全加水分解された式(S-IV)のC~C-アルコキシシランとの縮合も行われる。この場合、式(S-I)のC~Cアルコキシシランは、式(S-IV)のC~Cアルコキシシランと反応する。
さらに、部分加水分解された式(S-IV)のC~C-アルコキシシランおよび完全加水分解された式(S-IV)のC~C-アルコキシシランはともに、縮合反応に関与することもでき、縮合反応では、未反応の部分的に又は完全に加水分解された式(S-IV)のC~C-アルコキシシランとの縮合も行われる。この場合、式(S-IV)のC~Cアルコキシシランはそれ自体と反応する。
本発明による組成物(A)は、種々の割合で1種以上の有機C~Cアルコキシシラン(A1)を含み得る。当業者は、ケラチン物質上のシランコーティングの所望の厚さおよび処理されるケラチン物質の量に応じてこれを決定する。
組成物(A)が、その総重量に対して30.0~85.0重量%、好ましくは35.0~80.0重量%、より好ましくは40.0~75.0重量%、さらにより好ましくは45.0~70.0重量%、最も好ましくは50.0~65.0重量%の総量で、1種以上の有機C~C-アルコキシシラン(A1)および/またはその縮合生成物を含有する場合、適用時に非常に良好な染色結果を有する、特に貯蔵安定の調製物を得ることができた。
さらなる一実施形態において、非常に好ましい方法は、第1の組成物(A)が、組成物(A)の総重量に対して30.0~85.0重量%、好ましくは35.0~80.0重量%、より好ましくは40.0~75.0重量%、さらにより好ましくは45.0~70.0重量%、最も好ましくは50.0~65.0重量%の総量で、1種以上の有機C~Cアルコキシシラン(A2)および/またはその縮合生成物を含有することを特徴とする。
〔組成物(A)中の着色化合物(A2)〕
本発明に必須の第2構成要素として、組成物(A)は、顔料および直接染料からなる群から選択される少なくとも1種の着色化合物(A2)を含む。
本発明によれば、着色化合物は、顔料、直接染料から選択され、ここで、直接染料はフォトクロミック染料およびサーモクロミック染料であってもよい。
非常に好ましくは、組成物(A)は少なくとも1種の顔料を含有する。
本発明の意味の範囲に含まれる顔料は、25℃において0.5g/L未満、好ましくは0.1g/L未満、なおより好ましくは0.05g/L未満の水への溶解度を有する着色化合物である。水への溶解度は、例えば下記の方法によって測定できる:0.5gの顔料をビーカー内に量り入れる。攪拌子を添加する。次いで、1リットルの蒸留水を添加する。この混合物を、磁気攪拌機で撹拌しながら25℃まで1時間加熱する。この期間後、顔料の未溶解成分が混合物中にまだみられる場合、顔料の溶解度は0.5g/L未満である。微細分散された顔料の高い強度のために、顔料-水の混合物を視認的に評価できない場合、混合物を濾過する。ある割合の未溶解顔料が濾紙上に残存している場合、顔料の溶解度は0.5g/L未満である。
適当な着色顔料は無機および/または有機起源のものであり得る。
好ましい一実施形態において、本発明による組成物は、無機および/または有機顔料からなる群から選択される少なくとも1種の着色化合物を含むことを特徴とする。
好ましい着色顔料は合成または天然の無機顔料から選択される。天然起源の無機着色顔料は、例えば、胡粉、黄土、琥珀、緑土、赤土(burnt Terra di Siena)またはグラファイトから作製できる。さらに、黒色顔料、例えば黒色酸化鉄、有色顔料、例えばウルトラマリンまたは赤色酸化鉄ならびに蛍光またはリン光顔料が無機着色顔料として使用できる。
特に適当であるのは、有色の金属酸化物、水酸化物および酸化物の水和物、混相顔料、含硫シリケート、シリケート、金属硫化物、金属シアン化物錯体、金属硫酸塩、クロメートおよび/またはモリブデートである。好ましい着色顔料は黒色酸化鉄(CI77499)、黄色酸化鉄(CI77492)、赤褐色酸化鉄(CI77491)、マンガンバイオレット(CI77742)、ウルトラマリン(スルホケイ酸アルミニウムナトリウム、CI77007、ピグメントブルー29)、酸化クロム水和物(CI77289)、アイアンブルー(フェロシアン化第二鉄、CI77510)および/またはカーマイン(コチニール)である。
有色真珠光沢顔料も、本発明による顔料の群から選ばれる特に好ましい着色剤である。これらは通常、雲母および/または雲母ベースであり、1種以上の金属酸化物でコーティングできる。雲母は層状ケイ酸塩に属する。このようなケイ酸塩のうち最も重要な代表例はマスコバイト、フロゴパイト、パラゴナイト、黒雲母、鱗雲母および真珠雲母である。金属酸化物との組合せでの真珠光沢顔料を作製するためには、雲母、マスコバイトまたはフロゴパイトを金属酸化物でコーティングする。
非常に特に好ましい実施形態に関連して、本発明による方法は、第1組成物(A)が、有色の金属酸化物、金属水酸化物、金属酸化物水和物、シリケート、金属硫化物、金属シアン化物錯体、金属硫酸塩、ブロンズ顔料の群から、および/または、少なくとも1種の金属酸化物および/または金属酸塩化物でコーティングされた有色の雲母または雲母ベース顔料の群から選択される、少なくとも1種の無機顔料(A2)を含むことを特徴とする。
天然雲母の代替として1種以上の金属酸化物でコーティングした合成雲母もまた真珠光沢顔料として使用できる。とりわけ好ましい真珠光沢顔料は、天然または合成雲母ベースのものであり、上記の金属酸化物のうちの1種以上でコーティングされる。それぞれの顔料の色彩は、金属酸化物の層の厚さを変えることにより変更することができる。
さらなる好ましい一実施形態において、本発明による組成物(A)は、有色の金属酸化物、金属水酸化物、金属酸化物水和物、シリケート、金属硫化物、金属シアン化物錯体、金属硫酸塩、ブロンズ顔料の群ならびに/または少なくとも1種の金属酸化物および/もしくは金属酸塩化物でコーティングされた有色の雲母もしくは雲母系顔料の群から選択される顔料の群からの少なくとも1種の着色化合物を含むことを特徴とする。
さらなる好ましい一実施形態において、本発明による組成物(A)は、二酸化チタン(CI77891)、黒色酸化鉄(CI77499)、黄色酸化鉄(CI77492)、赤色および/または褐色酸化鉄(CI77491、CI77499)、マンガンバイオレット(CI77742)、ウルトラマリン(スルホケイ酸アルミニウムナトリウム、CI77007、ピグメントブルー29)、酸化クロム水和物(CI77289)、酸化クロム(CI77288)および/またはアイアンブルー(フェロシアン化第二鉄、CI77510)からなる群から選択される1種以上の金属酸化物と反応させた、雲母または雲母系ベース顔料から選択される少なくとも1種の着色化合物を含むことを特徴とする。
特に適当な着色顔料の例は、商品名Rona(登録商標)、Colorona(登録商標)、Xirona(登録商標)、Dichrona(登録商標)およびTimiron(登録商標)でMerckから、Ariabel(登録商標)およびUnipure(登録商標)でSensientから、Prestige(登録商標)でEckart Cosmetic Colorsから、およびSunshine(登録商標)でSunstarから市販されているものである。
商品名Colorona(登録商標)を有する特に好ましい着色顔料は、例えば以下である:
Colorona Copper,Merck,雲母,CI77491(酸化鉄)
Colorona Passion Orange,Merck,雲母,CI77491(酸化鉄)、アルミナ
Colorona Patina Silver,Merck,雲母,CI77499(酸化鉄)、CI77891(二酸化チタン)
Colorona RY,Merck,CI77891(二酸化チタン)、雲母,CI75470(CARMINE)
Colorona Oriental Beige,Merck,雲母,CI77891(二酸化チタン)、CI77491(酸化鉄)
Colorona Dark Blue,Merck,雲母、二酸化チタン、フェロシアン化第二鉄
Colorona Chameleon,Merck,CI77491(酸化鉄)、雲母
Colorona Aborigine Amber,Merck,雲母,CI77499(酸化鉄)、CI77891(二酸化チタン)
Colorona Blackstar Blue,Merck,CI77499(酸化鉄)、雲母
Colorona Patagonian Purple,Merck,雲母,CI77491(酸化鉄)、CI77891(二酸化チタン)、CI77510(フェロシアン化第二鉄)
Colorona Red Brown,Merck,雲母,CI77491(酸化鉄)、CI77891(二酸化チタン)
Colorona Russet,Merck,CI77491(二酸化チタン)、雲母,CI77891(酸化鉄)
Colorona Imperial Red,Merck,雲母、二酸化チタン(CI77891)、D&C RED NO.30(CI73360)
Colorona Majestic Green,Merck,CI77891(二酸化チタン)、雲母,CI77288
(酸化クロムグリーン)
Colorona Light Blue,Merck,雲母、二酸化チタン(CI77891)、フェロシアン化第二鉄(CI77510)
Colorona Red Gold,Merck,雲母,CI77891(二酸化チタン)、CI77491(酸化鉄)
Colorona Gold Plus MP 25,Merck,雲母、二酸化チタン(CI77891)、酸化鉄(CI77491)
Colorona Carmine Red,Merck,雲母、二酸化チタン、カーマイン
Colorona Blackstar Green,Merck,雲母,CI77499(酸化鉄)
Colorona Bordeaux,Merck,雲母,CI77491(酸化鉄)
Colorona Bronze,Merck,雲母,CI77491(酸化鉄)
Colorona Bronze Fine,Merck,雲母,CI77491(酸化鉄)
Colorona Fine Gold MP 20,Merck,雲母,CI77891(二酸化チタン)、CI77491(酸化鉄)
Colorona Sienna Fine,Merck,CI77491(酸化鉄)、雲母
Colorona Sienna,Merck,雲母,CI77491(酸化鉄)
Colorona Precious Gold,Merck,雲母,CI77891(二酸化チタン)、シリカ、CI77491(酸化鉄)、酸化スズ
Colorona Sun Gold Sparkle MP 29,Merck,雲母、二酸化チタン、酸化鉄、雲母,CI77891、CI77491(EU)
Colorona Mica Black,Merck,CI77499(酸化鉄)、雲母,CI77891(二酸化チタン)
Colorona Bright Gold,Merck,雲母,CI77891(二酸化チタン)、CI77491(酸化鉄)
Colorona Blackstar Gold,Merck,雲母,CI77499(酸化鉄)。
商品名Xirona(登録商標)を有する他の特に好ましい着色顔料は、例えば以下である:
Xirona Golden Sky,Merck,シリカ、CI77891(二酸化チタン)、酸化スズ
Xirona Caribbean Blue,Merck,雲母,CI77891(二酸化チタン)、シリカ、酸化スズ
Xirona Kiwi Rose,Merck,シリカ、CI77891(二酸化チタン)、酸化スズ
Xirona Magic Mauve,Merck,シリカ、CI77891(二酸化チタン)、酸化スズ。
また、商品名Unipure(登録商標)を有する特に好ましい着色顔料は、例えば以下である:
Unipure Red LC 381 EM,Sensient CI77491(酸化鉄)、シリカ
Unipure Black LC 989 EM,Sensient,CI77499(酸化鉄)、シリカ
Unipure Yellow LC 182 EM,Sensient,CI77492(酸化鉄)、シリカ。
さらなる一実施形態において、組成物(A)は、有機顔料からなる群から選択される1種以上の着色化合物も含み得る。
本発明による有機顔料は、相応して不溶性の有機系の染料またはカラーラッカーであり、例えば、ニトロソ、ニトロ-アゾ、キサンテン、アントラキノン、イソインドリノン、イソインドリン、キナクリドン、ペリノン、ペリレン、ジケト-ピロロピロール(pyrrolopyorrole)、インジゴ、チオインジゴ(thioindido)、ジオキサジンおよび/またはトリアリールメタン化合物の群から選択され得る。
特に適当な有機顔料の例は、カーマイン、キナクリドン、フタロシアニン、ソルガム、カラーインデックス番号CI42090、CI69800、CI69825、CI73000、CI74100、CI74160を有する青色顔料、カラーインデックス番号CI11680、CI11710、CI15985、CI19140、CI20040、CI21100、CI21108、CI47000、CI47005を有する黄色顔料、カラーインデックス番号CI61565、CI61570、CI74260を有する緑色顔料、カラーインデックス番号CI11725、CI15510、CI45370、CI71105を有する橙色顔料、カラーインデックス番号CI12085、CI12120、CI12370、CI12420、CI12490、CI14700、CI15525、CI15580、CI15620、CI15630、CI15800、CI15850、CI15865、CI15880、CI17200、CI26100、CI45380、CI45410、CI58000、CI73360、CI73915および/またはCI75470を有する赤色顔料である。
別の特に好ましい実施形態において、本発明による方法は、組成物(A)が、好ましくは以下からなる群から選択される、少なくとも1種の有機顔料(A2)を含むことを特徴とする:カーマイン、キナクリドン、フタロシアニン、ソルガム、カラーインデックス番号CI42090、CI69800、CI69825、CI73000、CI74100、CI74160を有する青色顔料、カラーインデックス番号CI11680、CI11710、CI15985、CI19140、CI20040、CI21100、CI21108、CI47000、CI47005を有する黄色顔料、カラーインデックス番号CI61565、CI61570、CI74260を有する緑色顔料、カラーインデックス番号CI11725、CI15510、CI45370、CI71105を有する橙色顔料、カラーインデックス番号CI12085、CI12120、CI12370、CI12420、CI12490、CI14700、CI15525、CI15580、CI15620、CI15630、CI15800、CI15850、CI15865、CI15880、CI17200、CI26100、CI45380、CI45410、CI58000、CI73360、CI73915および/またはCI75470を有する赤色顔料。
有機顔料は、有色ペイントであってもよい。本発明の意味において、有色ラッカーという用語は吸着された染料層を含む粒子を意味すると理解されたく、この粒子と染料の単位は上述の条件下で不溶性である。粒子は、例えば、無機基材であることができ、これはアルミニウム、シリカ、ホウケイ酸カルシウム(calcium borosilate)、ホウケイ酸アルミニウムカルシウムであることができ、またはアルミニウムであることさえできる。
例えば、アリザリン着色ワニスを使用できる。
その優れた光および温度に対する耐性のため、本発明による手段における顔料の使用が特に好ましい。また、使用される顔料が、ある特定の粒子サイズを有する場合が好ましい。この粒子サイズは、一方において、形成されたポリマー皮膜中における顔料の一様な分布をもたらし、他方において、化粧料製品の塗布後の髪または肌のざらざら感を回避する。したがって、本発明によれば、該少なくとも1種の顔料が、1.0~50μm、好ましくは5.0~45μm、好ましくは10~40μm、14~30μmの平均粒子サイズD50を有する場合が好都合である。平均粒子サイズD50は、例えば動的光散乱(DLS)を用いて測定できる。
特定の形状を有する顔料を、ケラチン物質の着色に使用してもよい。例えば、ラメラ状および/またはレンズ状基材プレートレット(substrate platelet)に基づく顔料を使用することもできる。さらに、真空金属化顔料を含む基材プレートレットに基づく着色も可能である。
別の特に好ましい実施形態において、本発明の方法は、第1組成物(A)が、ラメラ状基材プレートレットに基づく顔料、レンズ状基材プレートレットに基づく顔料、および真空金属化顔料を含む基材プレートレットに基づく顔料からなる群から選択される、少なくとも1つの着色顔料(A2)を含むことを特徴とする。
この種の基材プレートレットは、最大で50nm、好ましくは30nm未満、特に好ましくは最大で25nm、例えば最大で20nmの平均厚さを有する。基材プレートレットの平均厚さは少なくとも1nm、好ましくは少なくとも2.5nm、特に好ましくは少なくとも5nm、例えば少なくとも10nmである。基材ウエハー厚さの好ましい範囲は2.5~50nm、5~50nm、10~50nm;2.5~30nm、5~30nm、10~30nm;2.5~25nm、5~25nm、10~25nm、2.5~20nm、5~20nmおよび10~20nmである。好ましくは、各基材プレートレットは可能な限り一様な厚さを有する。
基材プレートレットの薄い厚さのため、顔料は特に高い隠蔽力を示す。
基材プレートレットはモノリシック(monolithic)構造を有する。モノリシックは、これとの関連において、割れ、層化または内包物(inclusion)のない単一の閉鎖単位からなることを意味するが、基材プレートレット内で構造変化が起こる場合もある。基材プレートレットは好ましくは均一な構造である、すなわち薄片内に濃度勾配がない。特に、基材プレートレットは層状構造を有しておらず、粒子を有していないか、または内部に粒子が分布していない。
基材プレートレットのサイズは、それぞれの適用目的のために、特にケラチン性材料に対する所望の効果のために調整できる。典型的には、基材プレートレットは、約2~200μm、特に約5~100μmの平均最大径を有する。
好ましい設計の一例において、平均厚さに対する平均サイズの比で示されるアスペクト比は少なくとも80、好ましくは少なくとも200、より好ましくは少なくとも500、より好ましくは750超である。コーティングなしの基材プレートレットの平均サイズは該コーティングなしの基材プレートレットのd50値である。特に記載のない限り、d50値は、Sympatec Helos装置を用いてquixel湿式分散により測定した。試料を調製するため、分析対象の試料をイソプロパノール中に3分間、予備分散させた。
基材プレートレットは、プレートレット形状に形成可能な任意の材料で構成できる。
基材プレートレットは天然起源のものであり得るが、合成により生成されたものであってもよい。基材プレートレットを構成可能な材料として、金属および金属合金、金属酸化物、好ましくは酸化アルミニウム、無機化合物、ならびに鉱物、例えば雲母(マイカ)および(半)貴石、ならびにプラスチックが挙げられる。好ましくは、基材プレートレットは金属(合金)で構成されている。
金属光沢顔料に適した任意の金属が使用できる。かかる金属として、鉄およびスチール、ならびに空気および水に耐久性のあるあらゆる(半)金属、例えば白金、亜鉛、クロム、モリブデンおよびケイ素ならびにその合金、例えばアルミニウムブロンズおよび真鍮が挙げられる。好ましい金属はアルミニウム、銅、銀および金である。好ましい基材プレートレットとしては、アルミニウムプレートレットおよび真鍮プレートレットが挙げられ、アルミニウム基材プレートレットが特に好ましい。
ラメラ状基材プレートレットは、不規則な構造のエッジが特徴であり、その外観から「コーンフレーク」とも称される。
その不規則な構造のために、ラメラ状基材プレートレットに基づく顔料は、高い割合の散乱光を生じる。さらに、ラメラ状基材プレートレットに基づく顔料は、ケラチン性物質の既存の色を完全に覆うわけではなく、例えば、自然な白髪化に類似する効果を達成することができる。
レンズ状(Lenticular)(=レンズ形状の)基材プレートレットは本質的に規則的な丸い角(regular round edge)を有し、その見た目から「1ドル硬貨(silverdollars)」とも称される。その規則的な構造のため、レンズ状基材プレートレットに基づく顔料においては反射光の割合が優位である。
真空金属化顔料(VMP)は、例えば適切にコートされたフィルムから、金属、金属合金、または金属酸化物を放出することによって、得ることができる。これらは、5~50nmの範囲の基材プレートレットの特に薄い厚さ、および、増加した反射率を有する特に滑らかな表面によって特徴づけられる。真空金属化顔料を含む基材プレートレットは、本出願に関連して、VMP基材プレートレットとも称される。アルミニウムのVMP基材プレートレットは、例えば金属化フィルムからアルミニウムを放出することによって得ることができる。
金属または金属合金の基材プレートを、例えばアノード酸化(酸化物層)またはクロメート処理によって不動態化してもよい。
被覆されていない、ラメラ状、レンズ状、および/またはVPM基材プレート、特に金属または金属合金製のものは、入射光を高度に反射し、明暗フロップをもたらすが色感はもたらさない。
色感は、例えば光学干渉効果によってもたらされてもよい。かかる顔料は、少なくとも1つのコーティングを有する(単一被覆の)基材プレートレットに基づいていてよい。このようなものは、屈折および反射が異なる光線の重なりによって干渉効果を示す。
したがって、好ましい顔料は被覆ラメラ状基材プレートレットに基づく顔料である。基材ウエハーは好ましくは、少なくとも50nmのコーティング厚さを有する高屈折率の金属酸化物の少なくとも1つのコーティングBを有する。好ましくは、コーティングBと基材ウエハー表面の間に別のコーティングAを存在させる。必要であれば、層B上に、下層となるこの層Bと異なるさらなるコーティングCを存在させる。
コーティングA、BおよびCのための好適な材料は、基材プレートレットにフィルム様に永続的な様式で適用することができ、コーティングAおよびBの場合は必要とされる光学特性を有するあらゆる物質である。基材プレートレット表面のコーティング部は、光沢効果を有する顔料が得られるのに充分である。例えば、基材プレートレットの上面および/または底面のみをコーティングし、側面はしなくてもよい。好ましくは、任意に不動態化した基材プレートレットの側面を含む全面がコーティングBによってカバーされる。かくして基材プレートレットはコーティングBによって完全に覆われる。これにより顔料の光学特性が改善され、機械的および化学的耐久性が高まる。上記のことは層Aにも、および存在する場合、好ましくは層Cにもあてはまる。
各場合において複数のコーティングA、Bおよび/またはCが存在してもよいが、被覆された基材ウエハーは好ましくは、各場合においてコーティングA、B、および存在する場合はCを1つだけ有する。
コーティングBは、少なくとも1種の高屈折率の金属酸化物で構成される。高屈折率の材料は、少なくとも1.9、好ましくは少なくとも2.0、より好ましくは少なくとも2.4の屈折率を有する。好ましくは、コーティングBは、少なくとも95重量%、より好ましくは少なくとも99重量%の高屈折率金属酸化物を含む。
コーティングBは少なくとも50nmの厚さを有する。好ましくは、コーティングBの厚さは400nm以下、より好ましくは300nm以下である。
コーティングBに適した高屈折率の金属酸化物は好ましくは選択的光吸収性(すなわち、有色)金属酸化物、例えば酸化鉄(III)(α-およびγ-Fe2O3、赤)、酸化コバルト(II)(青)、酸化クロム(III)(緑)、酸化チタン(III)(青、通常、酸窒化チタンおよび窒化チタンとの混合状態で存在する)、および酸化バナジウム(V)(橙)、ならびにその混合物である。無色の高屈折率酸化物、例えば二酸化チタンおよび/または酸化ジルコニウムもまた好適である。
コーティングBには、選択的吸光性染料がコーティングBの総量に対して各場合において好ましくは0.001~5重量%、特に好ましくは0.01~1重量%で含まれてもよい。適当な染料は、金属酸化物コーティング内に安定的に組み込まれ得る有機染料および無機染料である。
コーティングAは好ましくは、少なくとも1種の低屈折率の金属酸化物および/または金属酸化物水和物を有する。好ましくは、コーティングAは、少なくとも95重量%、より好ましくは少なくとも99重量%の低屈折率の金属酸化物(水和物)を含む。低屈折率材料は、1.8以下、好ましくは1.6以下の屈折率を有する。
コーティングAに適した低屈折率金属酸化物としては、例えば、(二)酸化ケイ素、酸化ケイ素水和物、酸化アルミニウム、酸化アルミニウム水和物、酸化ホウ素、酸化ゲルマニウム、酸化マンガン、酸化マグネシウム、およびその混合物が挙げられ、二酸化ケイ素が好ましい。コーティングAは好ましくは、1~100nm、特に好ましくは5~50nm、特に好ましくは5~20nmの厚さを有する。
好ましくは、基材プレートレット表面とコーティングBの内側表面との間隔は最大で100nm、特に好ましくは最大で50nm、特に好ましくは最大で20nmである。コーティングAの厚さ、したがって基材プレートレット表面とコーティングBとの間隔が上記に明記した範囲内になることを確実にすることにより、顔料が高い隠蔽力を有するのを確実にすることが可能である。
ラメラ状基材プレートレットに基づく顔料が層Aのみを有する場合、顔料は、アルミニウムのラメラ状基材プレートレットおよびシリカの層Aを有することが好ましい。ラメラ状基材プレートレットに基づく顔料が層Aと層Bを有する場合、顔料は、アルミニウムのラメラ状基材プレートレット、シリカの層Aおよび酸化鉄の層Bを有することが好ましい。
好ましい一実施形態によれば、顔料は、下層コーティングBと異なる金属酸化物(水和物)のさらなるコーティングCを有する。適当な金属酸化物として、(二)酸化ケイ素、酸化ケイ素水和物、酸化アルミニウム、酸化アルミニウム水和物、酸化亜鉛、酸化スズ、二酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化鉄(III)および酸化クロム(III)が挙げられる。二酸化ケイ素が好ましい。
コーティングCは好ましくは、10~500nm、より好ましくは50~300nmの厚さを有する。例えばTiO2に基づく、コーティングCを設けることにより、高い隠蔽力は維持されたまま、より良好な干渉が得られる。
層AおよびCは腐食ならびに化学的および物理的安定化の機能を果たす。特に好ましい層AおよびCは、ゾル-ゲル法によって適用されるシリカまたはアルミナである。この方法は、コーティングなしのラメラ状基材プレートレットあるいは層Aおよび/または層Bで既に被覆されたラメラ状基材プレートレットを、金属アルコキシド、例えばオルトケイ酸テトラエチルまたはアルミニウムトリイソプロパノレートの溶液中(通常、有機溶剤または少なくとも50重量%が有機溶剤、例えばC1~C4アルコールである有機溶剤と水の混合物の溶液中)に分散させ、弱塩基または弱酸を添加して金属アルコキシドを加水分解させ、それにより、金属酸化物のフィルムを(被覆された)基材プレートレットの表面上に形成することを含む。
層Bは、例えば、1種以上の有機金属化合物の加水分解による分解によって、および/または1種以上の溶存金属塩の沈積、ならびにその後の任意の後処理(例えば、形成された水酸化含有層の酸化物層へのアニール処理による移行)によって作製できる。
コーティングA、Bおよび/またはCの各々は2種以上の金属酸化物(水和物)の混合物で構成されていてもよいが、各コーティングは好ましくは1種の金属酸化物(水和物)で構成される。
被覆されたラメラ状またはレンズ状基材プレートレットに基づく顔料、あるいは、被覆されたVMP基材プレートレットに基づく顔料は、好ましくは、70~500nm、特に好ましくは100~400nm、特に好ましくは150~320nm、例えば180~290nmの厚さを有する。基材プレートレットの薄い厚さのため、顔料は特に高い隠蔽力を示す。コーティングされた基材プレートレットの薄い厚さは、コーティングなしの基材プレートレットの厚さを薄く維持することによって得られるが、コーティングA、および存在する場合はコーティングCの厚さを可能な限り小さい値に調整することによっても得られる。コーティングBの厚さによって顔料の色感が決定される。
ケラチン性材料における被覆された基材プレートレットに基づく顔料の密着性および耐磨耗性は、最外層、層A、BまたはCを、構造に応じて有機化合物、例えばシラン、リン酸エステル、チタネート、ボレートまたはカルボン酸でさらに修飾することにより有意に高めることができる。この場合、該有機化合物は、最外の、好ましくは金属酸化物を含有している層A、BまたはCの表面に結合される。最外層は、ラメラ状基材プレートレットから空間的に最も遠い層を示す。該有機化合物は好ましくは、金属酸化物含有層A、BまたはCに結合可能な官能性シラン化合物である。これは単官能性化合物または二官能性化合物のいずれであってもよい。二官能性有機化合物の例としては、メタクリルオキシプロペニルトリメトキシシラン、3-メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、3-アクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、2-アクリルオキシエチルトリメトキシシラン、3-メタクリルオキシ-プロピルトリエトキシシラン、3-アクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、2-メタクリルオキシエチル-トリエトキシシラン、2-アクリルオキシエチルトリエトキシシラン、3-メタクリルオキシプロピルトリス(メトキシエトキシ)シラン、3-メタクリルオキシプロピルトリス(ブトキシエトキシ)シラン、3-メタクリルオキシ-プロピルトリス(プロポキシ)シラン、3-メタクリルオキシプロピルトリス(ブトキシ)シラン、3-アクリルオキシ-プロピルトリス(メトキシエトキシ)シラン、3-アクリルオキシプロピルトリス(ブトキシエトキシ)シラン、3-アクリル-オキシプロピルトリス(ブトキシ)シラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルエチルジクロロシラン、ビニルメチルジアセトキシシラン、ビニルメチルジクロロシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、フェニルビニルジエトキシシランまたはフェニルアリルジクロロシランが挙げられる。さらに、単官能性シラン、アルキルシランまたはアリールシランでの修飾を行ってもよい。これは官能基を1つだけ有し、該官能基は、被覆されたラメラ状基材プレートレットに基づく顔料の表面に(すなわち、最外の金属酸化物含有層に)、または完全にカバーされていない場合は金属表面に共有結合することができる。シランの炭化水素残基は顔料から離れる方向を向いている。シランの炭化水素残基の型および性質に応じて、さまざまな度合いの疎水性の顔料が得られる。かかるシランの例として、ヘキサデシルトリメトキシシラン、プロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。特に好ましいのは、単官能性シランで表面改質されたシリカコーティングアルミニウム基材プレートレットに基づく顔料である。オクチルトリメトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン、ヘカデシル(hecadecyl)トリメトキシシランおよびヘカデシルトリエトキシシランが特に好ましい。表面特性の変更/疎水性化により、適用における密着性、耐磨耗性および配向の点において改善が得られる。
ラメラ状基材プレートレットに基づく適当な顔料としては、例えば、Eckart製のVISIONAIREシリーズの顔料が挙げられる。
レンズ状基材プレートレットに基づく顔料は、例えばAlegrace(登録商標)Gorgeousの名称でSchlenk Metallic Pigments GmbH社から入手可能である。
真空金属化顔料を含む基材プレートレットに基づく顔料は、例えばSchlenk Metallic Pigments GmbH社から、例えばAlegrace(登録商標)MarvelousまたはAlegrace(登録商標)Aurousの名称で入手可能である。
さらなる一実施形態において、本発明の方法は、組成物(A)が、組成物(A)の総重量に基づいて、0.001~20重量%、0.05~5重量%の総量で1種以上の顔料を含有することを特徴とする。
着色化合物として、本発明の組成物は、1種以上の直接染料を含有してもよい。直接作用染料は、毛髪に直接塗り、色形成のための酸化的方法を必要としない染料である。直接染料は通常、ニトロフェニレンジアミン、ニトロアミノフェノール、アゾ染料、アントラキノン類、トリアリールメタン染料またはインドフェノールである。
本発明の意味の範囲に含まれる直接染料は、25℃(760mmHg)において0.5g/Lより高い水への溶解度を有するものであり、したがって顔料とみなされるものではない。好ましくは、本発明の意味の範囲に含まれる直接染料は、25℃(760mmHg)において1.0g/Lより高い水への溶解度を有する。特に、本発明の意味の範囲に含まれる直接染料は、25℃(760mmHg)において1.5g/Lより高い水への溶解度を有する。
直接染料は、アニオン直接染料、カチオン直接染料および非イオン性直接染料に分けることができる。
さらなる好ましい一実施形態において、本発明による剤は、着色化合物として少なくとも1種のアニオン直接染料、カチオン直接染料および/または非イオン性直接染料を含むことを特徴とする。
さらなる好ましい一実施形態において、本発明による方法は、組成物(B)および/または組成物(C)が、アニオン性、非イオン性および/またはカチオン性直接染料からなる群から選択される少なくとも1種の着色剤化合物を含むことを特徴とする。
適当なカチオン直接染料として、ベーシックブルー7、ベーシックブルー26、ベーシックバイオレット2およびベーシックバイオレット14、ベーシックイエロー57、ベーシックレッド76、ベーシックブルー16、ベーシックブルー347(カチオンブルー347/ダイスター)、HCブルーNo.16、ベーシックブルー99、ベーシックブラウン16、ベーシックブラウン17、ベーシックイエロー57、ベーシックイエロー87、ベーシックオレンジ31、ベーシックレッド51、ベーシックレッド76が挙げられる。
非イオン性直接染料として、非イオン性のニトロ染料およびキノン染料ならびに中性アゾ染料が使用できる。適当な非イオン性直接染料は、国際指定表示(designation)または商品名HCイエロー2、HCイエロー4、HCイエロー5、HCイエロー6、HCイエロー12、HCオレンジ1、ディスパースオレンジ3、HCレッド1、HCレッド3、HCレッド10、HCレッド11、HCレッド13、HCレッドBN、HCブルー2、HCブルー11、HCブルー12、ディスパースブルー3、HCバイオレット1、ディスパースバイオレット1、ディスパースバイオレット4、ディスパースブラック9で示される既知化合物のもの、ならびに1,4-ジアミノ-2-ニトロベンゼン、2-アミノ-4-ニトロフェノール、1,4-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-アミノ-2-ニトロベンゼン、3-ニトロ-4-(2-ヒドロキシエチル)-アミノフェノール2-(2-ヒドロキシエチル)アミノ-4,6-ジニトロフェノール、4-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-3-ニトロ-1-メチルベンゼン、1-アミノ-4-(2-ヒドロキシエチル)-アミノ-5-クロロ-2-ニトロベンゼン、4-アミノ-3-ニトロフェノール、1-(2’-ウレイドエチル)アミノ-4-ニトロベンゼン、2-[(4-アミノ-2-ニトロフェニル)アミノ]安息香酸、6-ニトロ-1,2,3,4-テトラヒドロキノキサリン、2-ヒドロキシ-1,4-ナフトキノン、ピクラミン酸およびその塩、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、4-エチルアミノ-3-ニトロ安息香酸ならびに2-クロロ-6-エチルアミノ-4-ニトロフェノールである。
アニオン直接染料は酸性染料とも称される。酸性染料は、少なくとも1つのカルボン酸基(-COOH)および/または1つのスルホン酸基(-SOH)を有する直接染料である。pH値に応じて、カルボン酸基またはスルホン酸基のプロトン化形態(-COOH、-SOH)は、その脱プロトン化形態(-COO、-SO で存在)と平衡状態になる。pHの低下にともなって、プロトン化形態の割合は増大する。直接染料がその塩の形態で使用される場合、カルボン酸基またはスルホン酸基は脱プロトン化形態で存在し、対応する化学量論当量のカチオンで中和され、電気的中性が維持される。本発明による酸性染料は、そのナトリウム塩および/またはそのカリウム塩の形態で使用することもできる。
本発明の意味の範囲に含まれる酸性染料は、25℃で(760mmHg)の水中で、0.5g/Lを超える溶解度を有するものであり、したがって顔料とみなされるものではない。好ましくは、本発明の意味の範囲に含まれる酸性染料は、25℃で(760mmHg)の水中で1.0g/Lを超える溶解度を有する。
酸性染料のアルカリ土類塩(例えば、カルシウム塩およびマグネシウム塩)またはアルミニウム塩は、多くの場合、対応するアルカリ塩より低い溶解度を有する。これらの塩の溶解度が0.5g/L(25℃,760mmHg)未満である場合は直接染料の定義に含まれない。
酸性染料の必須の特徴はアニオン電荷形成能であり、このとき、これを担うカルボン酸基またはスルホン酸基は通常、異なる発色団系に連結される。適当な発色団系は、例えば、ニトロフェニレンジアミン、ニトロアミノフェノール、アゾ染料、アントラキノン染料、トリアリールメタン染料、キサンテン染料、ローダミン染料、オキサジン染料および/またはインドフェノール染料の構造に見出すことができる。
例えば、以下の群からの1つまたは複数の化合物を特によく適した酸性染料として選択することができる:アシッドイエロー1(D&Cイエロー7、シトロニンA、Ext.D&CイエローNo.7、日本の黄色403号、CI10316、COLIPA番号 B001)、アシッドイエロー3(COLIPA番号:C54、D&CイエローNo.10、キノリンイエロー、E104、食用黄色13号)、アシッドイエロー9(CI13015)、アシッドイエロー17(CI18965)、アシッドイエロー23(COLIPA番号 C29、Covacap Jaune W 1100(LCW)、Sicovitタートラジン 85 E 102(BASF)、タートラジン、食用黄色4号、日本の黄色4号、FD&CイエローNo.5)、アシッドイエロー36(CI13065)、アシッドイエロー121(CI18690)、アシッドオレンジ6(CI14270)、アシッドオレンジ7(2-ナフトールオレンジ、オレンジII、CI15510、D&Cオレンジ4、COLIPA番号C015)、アシッドオレンジ10(C.I.16230;オレンジGナトリウム塩)、アシッドオレンジ11(CI45370)、アシッドオレンジ15(CI50120)、アシッドオレンジ20(CI14600)、アシッドオレンジ24(ブラウン1;CI20170;KATSU201;ナトリウム塩でないもの;ブラウンNo.201;レゾルシンブラウン;アシッドオレンジ24;日本の褐色201号;D&CブラウンNo.1)、アシッドレッド14(C.I.14720)、アシッドレッド18(E124、赤色18号;CI16255)、アシッドレッド27(E123、CI16185、C-Rot 46、Real red D、FD&CレッドNo.2、食用赤色9号、ナフトールレッドS)、アシッドレッド33(赤色33号、フクシャレッド、D&Cレッド33、CI17200)、アシッドレッド35(CI C.I.18065)、アシッドレッド51(CI45430、パイロジンB、テトラヨードフルオレセイン、エオシンJ、Iodeosin)、アシッドレッド52(CI45100、食用赤色106号、ソーラーローダミンB、アシッドローダミンB、赤色106号ポンタシル(Pontacyl)ブリリアントピンク)、アシッドレッド73(CI27290)、アシッドレッド87(エオシン、CI45380)、アシッドレッド92(COLIPA番号 C53、CI45410)、アシッドレッド95(CI45425、エリトトシン(Erythtosine),SimacidエリスロシンY)、アシッドレッド184(CI15685)、アシッドレッド195、アシッドバイオレット43(Jarocolバイオレット43、Ext.D&CバイオレットNo.2、C.I.60730、COLIPA番号 C063)、アシッドバイオレット49(CI42640)、アシッドバイオレット50(CI50325)、アシッドブルー1(パテントブルー、CI42045)、アシッドブルー3(パテントブルーV、CI42051)、アシッドブルー7(CI42080)、アシッドブルー104(CI42735)、アシッドブルー9(E133、パテントブルーAE、アミドブルーAE、エリオグラウシンA、CI42090、C.I.食用青色2号)、アシッドブルー62(CI62045)、アシッドブルー74(E132、CI73015)、アシッドブルー80(CI61585)、アシッドグリーン3(CI42085、食用緑色1号)、アシッドグリーン5(CI42095)、アシッドグリーン9(C.I.42100)、アシッドグリーン22(C.I.42170)、アシッドグリーン25(CI61570、日本の緑色201号、D&CグリーンNo.5)、アシッドグリーン50(ブリリアントアシッドグリーンBS、C.I. 44090、アシッドブリリアントグリーンBS、E142)、アシッドブラック1(ブラックNo.401、ナフタレンブラック10B、アミドブラック10B、CI20 470、COLIPA番号 B15)、アシッドブラック52(CI15711)、食用黄色8号(CI14270)、食用青色5号、D&Cイエロー8、D&Cグリーン5、D&Cオレンジ10、D&Cオレンジ11、D&Cレッド21、D&Cレッド27、D&Cレッド33、D&Cバイオレット2および/またはD&Cブラウン1。
例えば、アニオン直接染料の水への溶解度は以下のようにして測定できる。0.1gのアニオン直接染料をビーカー内に入れる。撹拌子を添加する。次いで100mlの水を添加する。この混合物を磁気攪拌機で撹拌しながら25℃まで加熱する。これを60分間撹拌する。次いで、この水性混合物を目視評価する。まだ未溶解残渣がある場合、水の量を、例えば10mlずつ増やす。使用した量の染料が完全に溶解するまで水を添加する。染料-水混合物が染料の高負荷のため視認評価できない場合、混合物を濾過する。ある割合の未溶解染料が濾紙上に残存している場合、水の量をより多くして溶解度試験を繰り返す。0.1gのアニオン直接染料が25℃において100mlの水に溶解する場合、染料の溶解度は1.0g/Lである。
アシッドイエロー1は8-ヒドロキシ-5,7-ジニトロ-2-ナフタレンスルホン酸二ナトリウム塩と称され、水への溶解度は少なくとも40g/L(25℃)である。
アシッドイエロー3は2-(2-キノリル)-1H-インデン-1,3(2H)-ジオンのモノスルホン酸のナトリウム塩とジスルホン酸のナトリウム塩の混合物であり、水への溶解度は20g/L(25℃)である。
アシッドイエロー9は8-ヒドロキシ-5,7-ジニトロ-2-ナフタレンスルホン酸の二ナトリウム塩であり、その水への溶解度は40g/L(25℃)より高い。
アシッドイエロー23は4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1-(4-スルホフェニル)-4-((4-スルホフェニル)アゾ)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸の三ナトリウム塩であり、25℃で水に非常に溶けやすい。
アシッドオレンジ7は4-[(2-ヒドロキシ-1-ナフチル)アゾ]ベンゼンスルホン酸ナトリウム塩である。その水への溶解度は7g/L(25℃)より高い。
アシッドレッド18は7-ヒドロキシ-8-[(E)-(4-スルホナト-1-ナフチル)-ジアゼニル)]-1,3-ナフタレンジスルホン酸三ナトリウム塩であり、20重量%より高い、非常に高い水への溶解度を有する。
アシッドレッド33は5-アミノ-4-ヒドロキシ-3-(フェニルアゾ)-ナフタレン-2,7-ジスルホン酸二ナトリウム塩であり、その水への溶解度は2.5g/L(25℃)である。
アシッドレッド92は3,4,5,6-テトラクロロ-2-(1,4,5,8-テトラブロモ-6-ヒドロキシ-3-オキソキサンテン-9-イル)安息香酸の二ナトリウム塩であり、その水への溶解度は10g/L(25℃)より高いと示されている。
アシッドブルー9は2-({4-[N-エチル(3-スルホナトベンジル]アミノ]フェニル}{4-[(N-エチル(3-スルホナトベンジル)イミノ]-2,5-シクロヘキサジエン-1-イリデン}メチル)-ベンゼンスルホン酸二ナトリウム塩であり、水への溶解度は20重量%(25℃)より高い。
サーモクロミック染料も使用できる。サーモクロミズムは、温度の関数として可逆的または非可逆的にその色を変化させる材料の特性を含む。サーモクロミズムは、強度および/または波長の最大値の両方を変更することによって行うことができる。
最後に、フォトクロミック染料を使用することも可能である。フォトクロミズムは、光、特にUV光の照射に応じて可逆的または非可逆的にその色を変化させる材料の特性を含む。サーモクロミズムは、強度および/または波長の最大値の両方を変更することによって行うことができる。
さらなる一実施形態において、本発明の方法は、組成物(A)が、組成物(A)の総重量に基づいて、0.001~20重量%、0.05~5重量%の総量で、1種以上の直接染料を含有することを特徴とする。
〔組成物(A)中の他の化粧料成分〕
追加的に、組成物(A)は1種以上の他の化粧料成分を含有してもよい。
組成物(A)に任意に使用され得る化粧料成分は、製品にさらなる有益な特性を付与するための任意の好適な成分であり得る。例えば、組成物(A)において、溶媒、増粘または皮膜形成性ポリマー、非イオン性、カチオン性、アニオン性または双性イオン/両性界面活性剤の群の界面活性化合物、顔料、直接染料、酸化染料前駆体の群の着色化合物、C~C30脂肪アルコールの群の脂肪成分、炭化水素化合物、脂肪酸エステル、pH調整剤の群に属する酸および塩基、香料、防腐剤、植物抽出物およびタンパク質加水分解物である。
このような他の物質の選択は、専門家により剤の所望の特性に従うように行われる。他の任意の成分およびこのような成分の使用量に関して、その専門家に知られた関連マニュアルに明示されている。
これに関連して、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサンおよび/またはデカメチルシクロペンタシロキサンからなる群から選択される化粧料成分の組成物(A)での使用が、特に好ましいことが判明した。
別の特に好ましい実施形態において、本発明による方法は、第1の組成物(A)がヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサンおよびデカメチルシクロペンタシロキサンからなる群から選択される少なくとも1種の化粧料成分を含むことを特徴とする。
ヘキサメチルジシロキサンは、CAS番号107-46-0を有し、市販品として例えばSigma-Aldrichから購入することができる。
Figure 2022543379000061
オクタメチルトリシロキサンは、CAS番号107-51-7を有し、またSigma-Aldrichから市販されている。
Figure 2022543379000062
デカメチルテトラシロキサンは、CAS番号141-62-8を有し、またSigma-Aldrichから市販されている。
Figure 2022543379000063
ヘキサメチルシクロトリシロキサンはCAS番号541-05-9を有する。
オクタメチルシクロテトラシロキサンはCAS番号556-67-2を有する。
デカメチルシクロペンタシロキサンはCAS番号541-02-6を有する。
組成物(A)におけるヘキサメチルジシロキサンの使用が特に好ましいことが示された。特に好ましくは、ヘキサメチルジシロキサンは、組成物(A)中に、組成物(A)の総重量に基づいて、1.0~20.0重量%、好ましくは1.3~10.0重量%、さらに好ましくは1.6~5.0重量%、非常に特に好ましくは2.0~4.0重量%の量で存在する。
〔組成物(A)中の含水量〕
本発明による方法は、ケラチン性物質に第1の組成物(A)を適用することを特徴とする。
本発明の関連において、組成物(A)は、本実施形態において、ケラチン物質、毛髪に適用することが可能な、即時使用可能な組成物を意味する。
本発明の方法において、組成物(A)は、その現在の形態で容器内に提供することができる。しかし、C~Cアルコキシシランの場合、組成物(A)は非常に反応性の化合物を含む。しかし、貯蔵安定性に関連する問題を回避するために、2つ以上の貯蔵安定な組成物を混合することによって、使用直前に、即時使用可能であり反応性の組成物(A)を調製することが特に好ましい。例えば、即時使用可能な組成物(A)は、濃縮された形態の有機C~Cアルコキシシラン(A1)を含有する低水分シランブレンド(A-I)と、例えばゲル、ローション、または界面活性剤系であり得る、水分量の多い担体製剤(A-II)とを混合することによって、調製することができる。
したがって、即時使用可能な組成物(A)は好ましくは高い水分含量を有し、これは、組成物(A)の総重量に基づいて、50.0~90.0重量%、好ましくは55.0~90.0重量%、さらに好ましくは60.0~90.0重量%、特に好ましくは70.0~90.0重量%の範囲であってよい。
さらなる実施形態に関連して、本発明の方法は、第1組成物(A)が、組成物(A)の総重量に基づいて、50.0~90.0重量%、好ましくは55.0~90.0重量%、さらに好ましくは60.0~90.0重量%、特に好ましくは70.0~90.0重量%の水を含有することを特徴とする。
〔組成物(A)のpH値〕
更なる実験において、組成物(A)のpH値が染色中に得られる色強度への影響を有し得ることがわかった。アルカリ性のpH値は、本方法において達成可能な染色性能に有利な影響を有することがわかった。
この理由のために、組成物(A)は7.0~12.0、好ましくは7.5~11.5、より好ましくは8.0~11.0、最も好ましくは8.0~10.5のpHを有することが好ましい。
pH値は、組合せ電極を介したガラス電極によるまたはpH指示薬紙を用いるpH測定方法などの、先行技術から既知の通常の方法を用いて測定することができる。
別の非常に特に好ましい実施形態において、本発明の方法は、組成物(A)が、7.0~12.0、好ましくは7.5~11.5、より好ましくは8.0~11.0、最も好ましくは8.0~10.5のpHを有することを特徴とする。
上記のpH値を調整するために、組成物(B)のpH値を調整するためにも使用することができる、アルカリ化剤を使用することができる。
〔組成物(B)中のアルカリ化剤(B1)〕
本発明に必須の成分(B1)として、組成物(B)は少なくとも1種のアルカリ化剤を含有する。
特に好ましくは、アルカリ化剤は、アンモニア、C~Cアルカノールアミン、塩基性アミノ酸、アルカリ金属水酸化物、およびアルカリ土類金属水酸化物からなる群から選択される。
さらに特に好ましい実施形態の文脈において、本発明の方法は、組成物(B)がアンモニア、C~Cアルカノールアミン、塩基性アミノ酸、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ金属メタケイ酸塩、アルカリ土類金属ケイ酸塩、アルカリ土類金属メタケイ酸塩、アルカリ金属炭酸塩、およびアルカリ土類金属炭酸塩からなる群から選択される少なくとも1種のアルカリ化剤(B1)を含有することを特徴とする。
アンモニアを含む組成物(B)での後処理は、該方法によって得られる染色の洗浄堅牢性および摩擦堅牢性の改善に対して特に良好な影響を及ぼすことがわかった。
さらなる非常に特に好ましい一実施形態との関連において、本発明の方法は、組成物(B)がアンモニアをアルカリ化剤(B1)として含むことを特徴とする。
組成物(B)が少なくとも1種のC~Cアルカノールアミンをアルカリ化剤(B1)として含む場合でも、満足のいく結果が得られた。
組成物(B)に使用可能なアルカノールアミンは、例えば、少なくとも1つのヒドロキシル基を有しているC~Cアルキルペアレントを有する第1級アミンの群から選択され得る。好ましいアルカノールアミンは、2-アミノエタン-1-オール(モノエタノールアミン)、3-アミノプロパン-1-オール、4-アミノブタン-1-オール、5-アミノペンタン-1-オール、1-アミノプロパン-2-オール、1-アミノブタン-2-オール、1-アミノペンタン-2-オール、1-アミノペンタン-3-オール、1-アミノペンタン-4-オール、3-アミノ-2-メチルプロパン-1-オール、1-アミノ-2-メチルプロパン-2-オール、3-アミノプロパン-1,2-ジオール、2-アミノ-2-メチルプロパン-1,3-ジオールによって形成される群から選択される。
さらなる好ましい一実施形態において、本発明による方法は、組成物(B)がアルカノールアミンの群から選ばれる少なくとも1種のアルカリ化剤(B1)を含み、該アルカノールアミンは好ましくは、2-アミノエタン-1-オール(モノエタノールアミン)、3-アミノプロパン-1-オール、4-アミノブタン-1-オール、5-アミノペンタン-1-オール、1-アミノプロパン-2-オール、1-アミノブタン-2-オール、1-アミノペンタン-2-オール、1-アミノペンタン-3-オール、1-アミノペンタン-4-オール、3-アミノ-2-メチルプロパン-1-オール、1-アミノ-2-メチルプロパン-2-オール、3-アミノプロパン-1,2-ジオールおよび2-アミノ-2-メチルプロパン-1,3-ジオールからなる群より選択されることを特徴とする。
同様に、満足のいく結果は、組成物(B)が少なくとも1種の塩基性アミノ酸をアルカリ化剤(a2)として含有する場合にも得られた。
本発明の目的について、アミノ酸は、その構造内に少なくとも1つのプロトン化性アミノ基と少なくとも1つの-COOHまたは1つの-SOH基を含む有機化合物である。好ましいアミノ酸はアミノカルボン酸、特にα-(アルファ)-アミノカルボン酸およびω-アミノカルボン酸であり、このとき、α-アミノカルボン酸が特に好ましい。
本発明によれば、塩基性アミノ酸は、7.0より大きい等電点pIを有するアミノ酸である。
塩基性α-アミノカルボン酸は少なくとも1個の不斉炭素原子を含む。本発明との関連において、両方のエナンチオマーが具体的な化合物として、またはその混合物、特にラセミ体として等しく使用できる。しかしながら、天然状態で好ましい異性体形態、通常、L体を使用することが特に好都合である。
塩基性アミノ酸は好ましくは、アルギニン、リシン、オルニチンおよびヒスチジン、特に好ましくはアルギニンおよびリシンによって形成される群から選択される。別の特に好ましい一実施形態において、本発明の剤は、したがって、アルカリ化剤が、アルギニン、リシン、オルニチンおよび/またはヒスチジンからなる群から選択される塩基性アミノ酸であることを特徴とする。
さらなる好ましい一実施形態において、本発明の方法は、組成物(B)が、塩基性アミノ酸の群から選択される少なくとも1種のアルカリ化剤(B1)を含むことを特徴とし、該塩基性アミノ酸は好ましくは、アルギニン、リシン、オルニチンおよびヒスチジンからなる群から選択される。
満足のいく結果は、組成物(B)が、アルカリ化剤(B1)として、少なくとも1種のアルカリ金属水酸化物を含む場合でも得られた。適当なアルカリ金属水酸化物としては、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムが挙げられる。
満足のいく結果は、組成物(B)が、アルカリ化剤(B1)として、少なくとも1種のアルカリ土類金属水酸化物を含む場合にも得られた。適当なアルカリ土類金属水酸化物としては、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムおよび水酸化バリウムが挙げられる。
同様に、満足のいく結果は、組成物(B)が、アルカリ化剤(B1)として、少なくとも1種のアルカリ金属ケイ酸塩および/またはアルカリ金属メタケイ酸塩を含む場合にも得られた。適当なアルカリ金属ケイ酸塩としてはケイ酸ナトリウムおよびケイ酸カリウムが挙げられる。適当なアルカリ金属メタケイ酸塩としてはメタケイ酸ナトリウムおよびメタケイ酸カリウムが挙げられる。
満足のいく結果は、組成物(B)が、アルカリ化剤(B1)として、少なくとも1種のアルカリ金属炭酸塩および/またはアルカリ土類金属炭酸塩を含む場合にも得られた。適当なアルカリ金属炭酸塩としては炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウムが挙げられる。適当なアルカリ土類金属炭酸塩としては炭酸マグネシウムおよび炭酸カルシウムが挙げられる。
上記のアルカリ金属剤(B1)の群において、アンモニア、C~Cアルカノールアミン、塩基性アミノ酸およびアルカリ金属水酸化物が特に適当であることがわかった。
さらなる特に好ましい一実施形態との関連において、本発明の方法は、組成物(B)が、アンモニア、C~Cアルカノールアミン、塩基性アミノ酸およびアルカリ金属水酸化物からなる群から選択される少なくとも1種のアルカリ化剤(B1)を含むことを特徴とする。
さらなる特に好ましい一実施形態において、本発明の方法は、組成物(B)が、アンモニア、2-アミノエタン-1-オール、3-アミノプロパン-1-オール、4-アミノブタン-1-オール、5-アミノペンタン-1-オール、1-アミノプロパン-2-オール、1-アミノブタン-2-オール、1-アミノペンタン-2-オール、1-アミノペンタン-3-オール、1-アミノペンタン-4-オール、3-アミノ-2-メチルプロパン-1-オール、1-アミノ-2-メチルプロパン-2-オール、3-アミノプロパン-1,2-ジオール、2-アミノ-2-メチルプロパン-1,3-ジオール、アルギニン、リシン、オルニチン、ヒスチジン、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムからなる群から選択される少なくとも1種のアルカリ化剤(B1)を含むことを特徴とする。
〔組成物(B)中の含水量〕
組成物(B)は、アルカリ化剤(B1)を化粧品担体中に、好ましくは水性化粧品担体中に含有する。
これとの関連において、組成物(B)は、組成物(B)の総重量に対して5.0~99.0重量%、好ましくは15.0~97.0重量%、より好ましくは25.0~97.0重量%、さらにより好ましくは35.0~97.0重量%、非常に特に好ましくは45.0~97.0重量%の水を含む場合が好ましいことがわかった。
さらなる一実施形態との関連において、本発明の方法は、第2組成物(B)が、組成物(B)の総重量に対して5.0~99.0重量%、好ましくは15.0~97.0重量%、より好ましくは25.0~97.0重量%、さらにより好ましくは35.0~97.0重量%、非常に特に好ましくは45.0~97.0重量%の水を含むことを特徴とする。
〔組成物(B)のpH値〕
組成物(B)に含まれるアルカリ化剤は該組成物のpH値に対して影響を及ぼす。ある特定のアルカリ性pH値が該方法において得られる染色性能および染色の堅牢特性に対して有益な効果を有することがわかった。
この理由で、組成物(B)は、7.0~12.0、好ましくは7.5~11.5、より好ましくは8.0~11.0、最も好ましくは8.0~10.5のpHを有することが好ましい。
pH値は、当該技術分野の水準で知られた通常の方法、例えばガラス電極を使用するコンビネーション電極によるpH測定を用いて、またはpH試験紙を用いて測定できる。
別の非常に特に好ましい実施形態において、本発明の方法は、組成物(B)が、7.0~12.0、好ましくは7.5~11.5、より好ましくは8.0~11.0、最も好ましくは8.0~10.5のpHを有することを特徴とする。
このアルカリ性のpH値を調整するために、反応混合物にアルカリ化剤および/または酸性化剤を添加することが必要であり得る。本発明の目的とするpH値は、22℃の温度で測定したpH値である。
〔組成物(B)中の被膜形成性ポリマー〕
組成物(B)は、少なくとも1つの被膜形成性ポリマーを追加的に含んでよい。
ポリマーは、少なくとも1000g/mol、好ましくは少なくとも2500g/mol、特に好ましくは少なくとも5000g/molの分子量を有し、同一の反復有機単位からなる巨大分子である。本発明のポリマーは、1つのタイプのモノマーの重合によって、または互いに構造的に異なる数タイプのモノマーの重合によって製造される、合成により作製されたポリマーであってよい。ポリマーが、ある1つの型のモノマーを重合させることによって作製される場合、これはホモポリマーと称される。構造的に異なるモノマー型が重合において使用される場合、得られるポリマーはコポリマーと称される。
ポリマーの最大分子量は重合度(重合されているモノマーの数)およびバッチサイズに依存し、重合方法によって決定される。本発明の目的のためには、皮膜形成疎水性ポリマー(c)の最大分子量が10g/mol以下、好ましくは10g/mol以下、特に好ましくは10g/mol以下であることが好ましい。
本発明に関連して、被膜形成性ポリマーは、基材上、例えばケラチン性物質またはケラチン性繊維上に被膜を形成することができるポリマーである。被膜の形成は、例えば、顕微鏡下でポリマーによって処理されたケラチン物質を見ることによって実証できる。
さらなる好ましい一実施形態において、本発明の方法は、第2組成物(B)が少なくとも1つの被膜形成性ポリマーを含むことを特徴とする。
さらなる特に好ましい一実施形態において、本発明の方法は、第2組成物(B)が好ましくは以下からなる群から選択される少なくとも1つの被膜形成性ポリマーを含むことを特徴とする:アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリル酸アミド、メタクリル酸アミド、ビニルピロリドン、ビニルアルコール、酢酸ビニル、エチレン、プロピレン、スチレン、ポリウレタン、ポリエステル、および/またはポリアミドの、ホモポリマーまたはコポリマー。
被膜形成性ポリマーは、親水性または疎水性であり得る。
第1の実施形態において、組成物(B)において、少なくとも1つの疎水性被膜形成性ポリマーを使用することが好ましくあり得る。
疎水性ポリマーは、25℃(760mmHg)において1重量%未満の水への溶解度を有するポリマーである。
被膜形成性の疎水性ポリマーの水への溶解度は、例えば以下のようにして測定できる。1.0gのポリマーをビーカー内に入れる。水で100gにする。撹拌子を添加し、混合物を磁気撹拌機で撹拌しながら25℃まで加熱する。これを60分間撹拌する。次いで、この水性混合物を目視評価する。ポリマー-水混合物が混合物の高濁度のため視認評価できない場合、混合物を濾過する。ある割合の未溶解ポリマーが濾紙上に残存している場合、ポリマーの溶解度は1重量%未満である。
このようなものとして、アクリル酸型ポリマー、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレア、セルロースポリマー、ニトロセルロースポリマー、シリコーンポリマー、アクリルアミド型ポリマーおよびポリイソプレンが挙げられる。
特によく適した被膜形成性の疎水性ポリマーは、例えば、アクリル酸のコポリマー、メタクリル酸のコポリマー、アクリル酸エステルのホモポリマーまたはコポリマー、メタクリル酸エステルのホモポリマーまたはコポリマー、アクリル酸アミドのホモポリマーまたはコポリマー、メタクリル酸アミドのホモポリマーまたはコポリマー、ビニルピロリドンのコポリマー、ビニルアルコールのコポリマー、酢酸ビニルのコポリマー、エチレンのホモポリマーまたはコポリマー、プロピレンのホモポリマーまたはコポリマー、スチレンのホモポリマーまたはコポリマー、ポリウレタン、ポリエステルおよび/またはポリアミドの群からのポリマーである。
さらなる好ましい一実施形態において、本発明の剤は、以下からなる群から選択される少なくとも1つの被膜形成性の疎水性ポリマー(c)を含有することを特徴とする:アクリル酸のコポリマー、メタクリル酸のコポリマー、アクリル酸エステルのホモポリマーまたはコポリマー、メタクリル酸エステルのホモポリマーまたはコポリマー、アクリル酸アミドのホモポリマーまたはコポリマー、メタクリル酸アミドのホモポリマーまたはコポリマー、ビニルピロリドンのコポリマー、ビニルアルコールのコポリマー、酢酸ビニルのコポリマー、エチレンのホモポリマーまたはコポリマー、プロピレンのホモポリマーまたはコポリマー、スチレンのホモポリマーまたはコポリマー、ポリウレタン、ポリエステルおよび/またはポリアミド。
合成ポリマー、ラジカル重合によって得られるポリマーまたは天然のポリマーの群から選択される被膜形成疎水性ポリマーは、本発明による課題を解決するのに特に適当であることがわかった。
他の特に適当な被膜形成性疎水性ポリマーは、オレフィン、例えばシクロオレフィン、ブタジエン、イソプレンまたはスチレン、ビニルエーテル、ビニルアミド、少なくとも1つのC~C20アルキル基、アリール基もしくはC~C10ヒドロキシアルキル基を有する(メタ)アクリル酸のエステルまたはアミドのホモポリマーまたはコポリマーから選択され得る。
他の被膜形成性疎水性ポリマーは、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸イソノニル(isonononyl)、(メタ)アクリル酸2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸)ラウリル、(メタ)アクリル酸イソペンチル、(メタ)アクリル酸)n-ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸tert-ブチル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3-ヒドロキシプロピルおよび/またはその混合物の、ホモポリマーまたはコポリマーから選択されてもよい。
他の被膜形成性疎水性ポリマーは、(メタ)アクリルアミド、N-アルキル(メタ)アクリルアミド、これらのうち、C2~C18アルキル基を含有するもの、例えばN-エチル-アクリルアミド、N-tert-ブチル-アクリルアミド、N-オクチルアクリルアミド、N-ジ(C1~C4)アルキル(メタ)アクリルアミドの、ホモポリマーまたはコポリマーから選択され得る。
他の好ましいアニオン性コポリマーは、例えば、INCI宣言(Declaration)アクリレートコポリマーで販売されているような、アクリル酸、メタクリル酸またはそのC~Cアルキルエステルのコポリマーである。適当な市販品は例えば、Rohm&Haas製のAculyn(登録商標)33である。しかし、アクリル酸、メタクリル酸またはそのC~Cアルキルエステルならびにエチレン性不飽和酸とアルコキシル化脂肪族アルコールのエステルのコポリマーもまた好ましい。適当なエチレン性不飽和酸は特に、アクリル酸、メタクリル酸およびイタコン酸であり;適当なアルコキシル化脂肪族アルコールは特に、ステアレス-20またはセテス-20である。
非常に特に好ましい市販のポリマーは、例えば、Aculyn(登録商標)22(アクリレート/ステアレス-20メタクリレートコポリマー)、Aculy(登録商標)28(アクリレート/ベヘネス-25メタクリレートコポリマー)、Structure2001(登録商標)(アクリレート/ステアレス-20イタコネートコポリマー)、Structure3001(登録商標)(アクリレート/セテス-20イタコネートコポリマー)、Structure Plus(登録商標)(アクリレート/アミノアクリレートC10-30アルキルPEG-20イタコネートコポリマー)、Carbopol(登録商標)1342、1382、Ultrez20、Ultrez21(アクリレート/C10-30アクリル酸アルキル架橋ポリマー)、Synthalen W2000(登録商標)(アクリレート/パルメス-25アクリレートコポリマー)またはRohme und Haasが販売するSoltex OPT(アクリレート/C12-22メタクリル酸アルキルコポリマー)である。
N-ビニルピロリドン、ビニルカプロラクタム、ビニル-(C1~C6)アルキル-ピロール、ビニルオキサゾール、ビニルチアゾール、ビニルピリミジン、ビニルイミダゾールのホモポリマーおよびコポリマーが、ビニルモノマー系の適当なポリマーとして挙げられ得る。
さらに、NATIONAL STARCHによって商品名AMPHOMER(登録商標)もしくはLOVOCRYL(登録商標)47で市販されているような、コポリマーのオクチルアクリルアミド/アクリレート/メタクリル酸ブチルアミノエチルコポリマー、またはNATIONAL STARCHによって商品名DERMACRYL(登録商標)LTおよびDERMACRYL(登録商標)79で販売されているアクリレート/オクチルアクリルアミドのコポリマーが特に適当である。
適当なオレフィン系ポリマーとしては、エチレン、プロピレン、ブテン、イソプレンおよびブタジエンの、ホモポリマーおよびコポリマーが挙げられ得る。
別の実施形態において、被膜形成性疎水性ポリマーは、スチレンまたはスチレン誘導体の少なくとも1つのブロックを含むブロックコポリマーであってよい。このようなブロックコポリマーは、スチレンブロックに加えて1つ以上の他のブロック、例えばスチレン/エチレン、スチレン/エチレン/ブチレン、スチレン/ブチレン、スチレン/イソプレン、スチレン/ブタジエンを含有するコポリマーであることができる。かかるポリマーはBASFによって商品名「Luvitol HSB」で市販されている。
組成物(B)が、アクリル酸のホモポリマーおよびコポリマー、メタクリル酸のホモポリマーおよびコポリマー、アクリル酸エステルのホモポリマーおよびコポリマー、メタクリル酸エステルのホモポリマーおよびコポリマー、アクリル酸アミドのホモポリマーおよびコポリマー、メタクリル酸アミドのホモポリマーおよびコポリマー、ビニルピロリドンのホモポリマーおよびコポリマー、ビニルアルコールのホモポリマーおよびコポリマー、酢酸ビニルのホモポリマーおよびコポリマー、エチレンのホモポリマーおよびコポリマー、プロピレンのホモポリマーおよびコポリマー、スチレンのホモポリマーおよびコポリマー、ポリウレタンのホモポリマーおよびコポリマー、ポリエステルのホモポリマーおよびコポリマー、ならびにポリアミドのホモポリマーおよびコポリマーからなる群より選択される、少なくとも1つのフィルム形成性ポリマーを含有する場合、強くて洗い流し堅牢性の染色を得ることも可能であった。
さらなる好ましい一実施形態において、本発明の方法は、組成物(B)が、アクリル酸のホモポリマーおよびコポリマー、メタクリル酸のホモポリマーおよびコポリマー、アクリル酸エステルのホモポリマーおよびコポリマー、メタクリル酸エステルのホモポリマーおよびコポリマー、アクリル酸アミドのホモポリマーおよびコポリマー、メタクリル酸アミドのホモポリマーおよびコポリマー、ビニルピロリドンのホモポリマーおよびコポリマー、ビニルアルコールのホモポリマーおよびコポリマー、酢酸ビニルのホモポリマーおよびコポリマー、エチレンのホモポリマーおよびコポリマー、プロピレンのホモポリマーおよびコポリマー、スチレンのホモポリマーおよびコポリマー、ポリウレタンのホモポリマーおよびコポリマー、ポリエステルのホモポリマーおよびコポリマー、ならびにポリアミドのホモポリマーおよびコポリマーからなる群から選択される少なくとも1つの被膜形成性ポリマーを含むことを特徴とする。
第1の実施形態において、組成物(B)において、少なくとも1つの親水性被膜形成性ポリマーを使用することが好ましい場合がある。
親水性ポリマーは、25℃(760mmHg)において1重量%より大きい、好ましくは2重量%より大きい水への溶解度を有するポリマーである。
被膜形成性親水性ポリマーの水への溶解度は、例えば以下のようにして測定できる。1.0gのポリマーをビーカー内に入れる。水で100gにする。撹拌子を添加し、混合物を磁気撹拌機で撹拌しながら25℃まで加熱する。これを60分間撹拌する。次いで、この水性混合物を目視評価する。完全に溶解したポリマーは肉眼で均質に見える。ポリマー-水混合物が混合物の高濁度のため視認評価できない場合、混合物を濾過する。未溶解ポリマーが濾紙上に残存していない場合、ポリマーの溶解度は1重量%より大きい。
非イオン性、アニオン性およびカチオン性のポリマーは、被膜形成性親水性ポリマーとして使用できる。
適当な被膜形成性親水性ポリマーは、例えば、ポリビニルピロリドン(コ)ポリマー、ポリビニルアルコール(コ)ポリマー、酢酸ビニル(コ)ポリマー、カルボキシビニル(コ)ポリマー、アクリル酸(コ)ポリマー、メタクリル酸(コ)ポリマー、天然のガム、多糖類および/またはアクリルアミド(コ)ポリマーの群から選択できる。
さらに、ポリビニルピロリドン(PVP)および/またはビニルピロリドン含有コポリマーを皮膜形成親水性ポリマーとして使用することが特に好ましい。
別の特に好ましい実施形態において、本発明の剤は、(c)ポリビニルピロリドン(PVP)およびポリビニルピロリドンのコポリマーからなる群から選択される少なくとも1つの被膜形成性親水性ポリマー(c)を含有することを特徴とする。
本発明の剤が、ポリビニルピロリドン(PVP)を被膜形成性親水性ポリマーとして含む場合がさらに好ましい。驚くべきことに、PVPを含有する剤(b9を用いて得られた染色の洗い流し堅牢性も特に良好であった。
特に適したポリビニルピロリドンは、例えばLuviskol(登録商標)Kの名称でBASF SEから、特にLuviskol(登録商標)K90またはLuviskol(登録商標)K85でBASF SEから入手可能である。
ポリマーPVP K 30は、Ashland(ISP,POI Chemical)によって販売されており、これもまた、別の明白に非常に適切なポリビニルピロリドン(PVP)として使用できる。PVP K 30は冷水中への溶解性が高いポリビニルピロリドンであり、CAS番号9003-39-8を有する。PVP K 30の分子量は約40000g/molである。
他の特に適当なポリビニルピロリドンは、商品名LUVITEC K 17、LUVITEC K 30、LUVITEC K 60、LUVITEC K 80、LUVITEC K 85、LUVITEC K 90およびLUVITEC K 115で知られる物質であり、BASFから入手可能である。
ポリビニルピロリドンコポリマーの群からの皮膜形成親水性ポリマーの使用もまた、特に良好で洗い流し堅牢性のカラーリング結果がもたらされている。
ビニルピロリドン-ビニルエステルコポリマー、例えば商標Luviskol(登録商標)(BASF)で販売されているものは特に好適な皮膜形成親水性ポリマーである。Luviskol(登録商標)VA64およびLuviskol(登録商標)VA73は、ともにビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマーであり、特に好ましい非イオン性ポリマーである。
ビニルピロリドン含有コポリマーのうち、スチレン/VPコポリマーおよび/またはビニルピロリドン-酢酸ビニルコポリマーおよび/またはVP/DMAPAアクリレートコポリマーおよび/またはVP/ビニルカプロラクタム/DMAPAアクリレートコポリマーが化粧料組成物において特に好ましい。
ビニルピロリドン-酢酸ビニルコポリマーは、Luviskol(登録商標)VAの名称でBASF SEによって販売されている。例えば、VP/ビニルカプロラクタム/DMAPAアクリレートコポリマーは、商品名Aquaflex(登録商標)SF-40でAshland Incによって販売されている。例えば、VP/DMAPAアクリレートコポリマーは、AshlandによってStyleze CC-10の名称で販売されており、非常に好ましいビニルピロリドン含有コポリマーである。
また、ポリビニルピロリドンの他の適当なコポリマーは、N-ビニルピロリドンを、V-ビニルホルムアミド、酢酸ビニル、エチレン、プロピレン、アクリルアミド、ビニルカプロラクタム、ビニルカプロラクトンおよび/またはビニルアルコールからなる群からの少なくとも1種のさらなるモノマーと反応させることにより得られるものであってもよい。
別の非常に特に好ましい実施形態において、本発明による薬剤は、ポリビニルピロリドン(PVP)、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、ビニルピロリドン/スチレンコポリマー、ビニルピロリドン/エチレンコポリマー、ビニルピロリドン/プロピレンコポリマー、ビニルピロリドン/ビニルカプロラクタムコポリマー、ビニルピロリドン/ビニルホルムアミドコポリマーおよび/またはビニルピロリドン/ビニルアルコールコポリマーからなる群より選択される少なくとも1種の皮膜形成親水性ポリマーを含むことを特徴とする。
ビニルピロリドンの別の適当なコポリマーは、INCI名マルトデキストリン/VPコポリマーで既知のポリマーである。
さらに、非イオン性皮膜形成親水性ポリマーを皮膜形成親水性ポリマーとして使用した場合、特に良好な洗い流し堅牢性を有する強く染色されたケラチン物質、とりわけ毛髪を得ることができた。
第1の実施形態において、組成物(B)が少なくとも1種の非イオン性皮膜形成性親水性ポリマーを含む場合が好ましくあり得る。
本発明によれば、非イオン性ポリマーは、プロトン性溶剤中、例えば水中において標準的な条件下で、対イオンによって補われるはずである永続的なカチオン基またはアニオン基を有する構造単位を担持しておらず、電子中性を維持したままであるポリマーであると理解されたい。カチオン基としては、第四級化アンモニウム基が挙げられるが、プロトン化アミンは含まれない。アニオン基としてはカルボン酸基およびスルホン酸基が挙げられる。
非イオン性の皮膜形成性親水性ポリマーとして、
・ポリビニルピロリドン、
・N-ビニルピロリドンと、2~18個の炭素原子を有するカルボン酸のビニルエステル、N-ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマー、
・N-ビニルピロリドンとN-ビニルイミダゾールとメタクリルアミドのコポリマー、
・N-ビニルピロリドンとN-ビニルイミダゾールとアクリルアミドのコポリマー、
・N,N-ジ(C1~C4)-アルキルアミノ-(C2~C4)-アルキルアクリルアミドとN-ビニルピロリドンのコポリマー
からなる群から選択される少なくとも1種のポリマーを含有する生成物が好ましい。
N-ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーが使用される場合、この場合も、モノマーの酢酸ビニルに含まれるポリマーの構造単位に対するモノマーのN-ビニルピロリドンに含まれる構造単位のモル比は20:80~80:20、特に30:70~60:40の範囲である場合が好ましい。好適なビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーは、例えば商標Luviskol(登録商標)VA37、Luviskol(登録商標)VA55、Luviskol(登録商標)VA64およびLuviskol(登録商標)VA73でBASF SEから入手可能である。
別の特に好ましいポリマーはINCI表示VP/メタクリルアミド/ビニルイミダゾールコポリマーから選択され、これは商品名Luviset ClearでBASF SEから入手可能である。
別の特に好ましい非イオン性の皮膜形成の親水性ポリマーはN-ビニルピロリドンとN,N-ジメチルアミニオプロピルメタクリルアミドのコポリマーであり、これは、INCI表示VP/DMAPAアクリレートコポリマーで、例えば商品名Styleze(登録商標)CC 10でISPにより販売されている。
本発明に関するカチオン性ポリマーは、N-ビニルピロリドン、N-ビニルカプロラクタム、N-(3-ジメチルアミノプロピル)メタクリルアミドおよび3-(メタクリロイルアミノ)プロピル-ラウリル-ジメチルアンモニウムクロリドのコポリマー(INCI表示:ポリクオタニウム-69)であり、これは、例えば商品名AquaStyle(登録商標)300(エタノール-水混合物中28~32重量%の活性物質、分子量350000)でISPにより販売されている。
他の適当な皮膜形成親水性ポリマーとしては、
・表示Luviquat(登録商標)FC370、FC550およびINCI表示ポリクオタニウム-16ならびにFC905およびHM552で提供されるビニルピロリドン-ビニルイミダゾリウムメトクロリドコポリマー、
・ビニルピロリドン-ビニルカプロラクタム-アクリレートターポリマー、これは、第3のモノマー成分がアクリル酸エステルおよびアクリル酸アミドで、例えばAquaflex(登録商標)SF40の名称で市販されている、
が挙げられる。
ポリクオタニウム-11は、硫酸ジエチルとビニルピロリドンおよびメタクリル酸ジメチルアミノエチルのコポリマーとの反応生成物である。好適な市販品は、Dehyquart(登録商標)CC11およびLuviquat(登録商標)PQ11PNの名称でBASF SEから、またはGafquat440、Gafquat734、Gafquat755もしくはGafquat755Nの名称でAshland Inc.から入手可能である。
ポリクオタニウム-46は、ビニルカプロラクタムおよびビニルピロリドンとメチルビニルイミダゾリウムメトサルフェートとの反応生成物であり、例えばLuviquat(登録商標)Holdの名称でBASF SEから入手可能である。ポリクオタニウム-46は、好ましくは化粧料組成物の総重量に対して1~5重量%の量で使用される。ポリクオタニウム-46をカチオングア化合物との組合せで使用することが特に好ましい。ポリクオタニウム-46をカチオングア化合物およびポリクオタニウム-11との組合せで使用することがいっそう非常に好ましい。
適当なアニオン性の皮膜形成の親水性ポリマーは例えばアクリル酸ポリマーであってよく、これは非架橋形態であっても架橋形態であってもよい。かかる生成物は、商品名Carbopol980、981、954、2984および5984でLubrizolにより、またはSynthalen MおよびSynthalen Kの名称で3V Sigma(The Sun Chemicals,Inter Harz)により市販されている。
天然のガムの群からの適当な皮膜形成親水性ポリマーの例はキサンタンガム、ゲランガム、カロブガムである。
多糖類の群からの適当な皮膜形成親水性ポリマーの例はヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースである。
アクリルアミドの群からの適当な皮膜形成の親水性ポリマーは、例えば、(メタ)アクリルアミド((methy)acrylamido)-C1~C4-アルキルスルホン酸またはその塩のモノマーから生成されるポリマーである。対応するポリマーは、ポリアクリルアミドメタンスルホン酸、ポリアクリルアミドエタンスルホン酸、ポリアクリルアミドプロパンスルホン酸、ポリ2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、ポリ-2-メチルアクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸および/またはポリ-2-メチルアクリルアミド-n-ブタンスルホン酸のポリマーから選択され得る。
ポリ(メタ)アクリルアミド-C1~C4-アルキル-スルホン酸の好ましいポリマーは架橋型であり、少なくとも90%が中和されている。このようなポリマーは架橋型であっても非架橋型であってもよい。
ポリ-2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸型の架橋された完全中和または部分中和ポリマーは、INCI表示「アンモニウムポリアクリルアミド-2-メチル-プロパンスルホネート」または「アンモニウムポリアクリルジメチルタウラミド(tauramide)」で入手可能である。
この型の別の好ましいポリマーは、Clamantにより商品名Hostacerin AMPSで販売されている架橋型ポリ-2-アクリルアミド-2メチル-プロパンスルホン酸ポリマーであり、これは、アンモニアで部分的に中和されている。
別の明示的なきわめて特に好ましい実施形態において、本発明の方法は、組成物(B)が少なくとも1つのアニオン性皮膜形成性ポリマーを含むことを特徴とする。
これに関連して、最良の結果は、組成物(B)が、少なくとも1つの式(P-I)の構造単位および少なくとも1つの式(P-II)の構造単位を含む少なくとも1つの皮膜形成性ポリマーを含有する場合に得られた。
Figure 2022543379000064
[式中、
Mは水素原子またはアンモニウム(NH)、ナトリウム、カリウム、1/2マグネシウムまたは1/2カルシウムである。]
Mが水素原子を表す場合、式(P-I)の構造単位はアクリル酸単位に基づく。
Mがアンモニウム対イオンを表す場合、式(P-I)の構造単位はアクリル酸のアンモニウム塩に基づく。
Mがナトリウム対イオンを表す場合、式(P-I)の構造単位はアクリル酸のナトリウム塩に基づく。
Mがカリウム対イオンを表す場合、式(P-I)の構造単位はアクリル酸のカリウム塩に基づく。
Mが半当量のマグネシウム対イオンを表す場合、式(P-I)の構造単位はアクリル酸のマグネシウム塩に基づく。
Mが半当量のカルシウム対イオンを表す場合、式(P-I)の構造単位はアクリル酸のカルシウム塩に基づく。
本発明による皮膜形成性ポリマーは、好ましくは、本発明による組成物(B)中である範囲の量で使用される。これに関連して、本発明による問題を解決するためには、組成物(B)が、それぞれの場合にその総重量に対して、0.1~18.0重量%、好ましくは1.0~16.0重量%、より好ましくは5.0~14.5重量%、非常に特に好ましくは8.0~12.0重量%の総量で1種以上の皮膜形成性ポリマーを含有する場合が、特に好ましいことが示されている。
さらなる好ましい実施形態において、本発明の方法は、組成物(B)が、そのそれぞれの総重量に対して、0.1~18.0重量%、好ましくは1.0~16.0重量%、より好ましくは5.0~14.5重量%、非常に特に好ましくは8.0~12.0重量%の総量で1種以上の皮膜形成性ポリマーを含有することを特徴とする。
〔組成物(B)中の他の化粧品原料〕
追加的に、組成物(B)は1種以上のさらなる化粧品原料も含有してよい。
組成物(B)において任意に使用してよい化粧品原料は、該生成物にさらなる有益な特性を付与するための任意の適当な原料であり得る。例えば、組成物(A)における、溶媒、増粘または皮膜形成性ポリマー、非イオン性、カチオン性、アニオン性または双性イオン/両性の界面活性剤からなる群の界面活性化合物、顔料、直接染料、酸化染料前駆体からなる群の着色化合物、C~C30脂肪アルコールの群から選ばれる脂肪成分、炭化水素化合物、脂肪酸エステル、pH調整剤の群に属する酸および塩基、香料、防腐剤、植物抽出物およびタンパク質加水分解物である。
このような他の物質の選択は、専門家により、剤の所望の特性に応じて行われる。他の任意の成分およびこれらの成分の使用量に関しては、その専門家に知られた関連マニュアルに明示されている。
〔組成物(A)および(B)の適用〕
本発明の方法は、組成物(A)および(B)の両方をケラチン性物質に適用することを含む。該2つの組成物(A)および(B)は、2つの異なる組成物である。
前述のように、組成物(A)がケラチン物質に初めに適用され、続いて組成物(B)が該ケラチン物質に後処理剤の形態で適用される場合、特に好ましい。
さらなる実施形態に関連して、以下のステップを含む本発明の方法は特に好ましい:
(1)第1組成物(A)をケラチン物質に適用するステップ、
(2)組成物(A)を1~10分、好ましくは1~5分の期間、ケラチン物質上で作用させるステップ、
(3)組成物(A)をケラチン物質から洗い流すステップ、
(4)組成物(B)をケラチン物質に適用するステップ、
(5)組成物(B)を1~10分、好ましくは1~5分の期間、ケラチン物質上で作用させるステップ、
(6)組成物(B)をケラチン物質から洗い流すステップ。
本発明のプロセスのステップ(3)および(6)における、ケラチン性物質を水で洗い流すことは、本発明によれば、洗い流しプロセスにおいて、組成物(a)および(b)とは異なる他の組成物が使用されることなく、水のみが使用されることを意味する。
ステップ(1)において、組成物(A)が最初にケラチン物質、特に人毛に適用される。
適用後、組成物(A)をケラチン物質上で作用させる。これに関して、10秒~10分、好ましくは20秒~5分、特に好ましくは30秒~2分の、毛髪への適用時間が特に有利であることが示された。
本発明の方法の好ましい一実施形態において、続くステップにおいて組成物(B)を毛髪に適用する前に、組成物(A)をケラチン物質から洗い流すことができる。
ステップ(4)において、組成物(B)をケラチン物質に適用する。適用後、組成物(B)を毛髪上で作用させる。
本発明の方法によれば、組成物(A)および(B)の暴露時間が短い場合でさえ、特に良好な強度および洗浄堅牢性を有する染色の生成が可能となる。毛髪上で、10秒~10分、好ましくは20秒~5分、最も好ましくは30秒~3分の適用時間が特に有利であることがわかった。
ステップ(6)において、組成物(B)をケラチン物質から水で洗い流す。
さらなる実施形態に関連して、以下のステップを示された順で含む本発明の方法は特に好ましい:
(1)第1組成物(A)をケラチン物質に適用するステップ、
(2)組成物(A)を1~10分、好ましくは1~5分の期間、ケラチン物質上で作用させるステップ、
(3)組成物(A)をケラチン物質から洗い流すステップ、
(4)組成物(B)をケラチン物質に適用するステップ、
(5)組成物(B)を1~10分、好ましくは1~5分の期間、ケラチン物質上で作用させるステップ、
(6)組成物(B)をケラチン物質から洗い流すステップ。
染色プロセスに必要とされる成分は、多成分パッケージユニット(キット・オブ・パーツ)の形態で提供される。
本発明の第2の主題は、別々に製造された以下:
・第1組成物(A)を含む第1容器、および
・第2組成物(B)を含む第2容器
を含む、ケラチン性物質を染色するための多成分パッケージユニット(キット・オブ・パーツ)であり、
ここで、該組成物(A)および(B)は、本発明の第1の主題についての説明において既に詳細に記載されている。
さらに、本発明の多成分パッケージユニットは、化粧品組成物(C)を含有する第3パッケージユニットを含んでもよい。組成物(C)は、上記に記載するように、非常に特に好ましくは少なくとも1つの着色付与化合物を含有する。
非常に特に好ましい一実施形態において、本発明の多成分パッケージユニット(キット・オブ・パーツ)は、互いに別個に組み立てられた以下を含む:
・第3組成物(C)を含む第3容器、ここで、該第3組成物(C)は本発明の第1の主題についての説明において既に詳細に記載されている。
本発明の多成分パッケージユニットの他の好ましい実施形態に関して、本発明の方法について述べた同様のことが、必要により修正を加えて当てはまる。

Claims (16)

  1. ・(A1)1つまたはそれより多くの有機C~Cアルコキシシランおよび/またはその縮合生成物、および
    (A2)顔料および直接染料からなる群から選択される少なくとも1つの着色化合物
    を含む第1組成物(A)
    ならびに
    ・(B1)少なくとも1つのアルカリ化剤
    を含む第2組成物(B)
    をケラチン性物質に適用する、ケラチン性物質、特に人毛を染色するための方法。
  2. 第1組成物(A)が、式(S-I)および/または(S-II):
    Figure 2022543379000065
    〔式中、
    ・R、Rは独立して、水素原子またはC~Cアルキル基を表し、
    ・Lは直鎖または分枝鎖の二価のC~C20アルキレン基であり、
    ・R、Rは互いに独立して、C~Cアルキル基を表し、
    ・aは1~3の整数を表し、および
    ・bは3-aの整数を表す〕

    Figure 2022543379000066
    〔式中、
    ・R5、R5’、R5’’、R6、R6’およびR6’’は独立して、C~Cアルキル基を表し、
    ・A、A’、A’’、A’’’およびA’’’’は独立して、直鎖または分枝鎖の二価のC~C20アルキレン基を表し、
    ・RおよびRは独立して、水素原子、C~Cアルキル基、ヒドロキシC~Cアルキル基、C~Cアルケニル基、アミノC~Cアルキル基または式(S-III):
    Figure 2022543379000067
    [・cは1~3の整数を表し、
    ・dは3-cの整数を表し、
    ・c’は1~3の整数を表し、
    ・d’は3-c’の整数を表し、
    ・c’’は1~3の整数を表し、
    ・d’’は3-c’’の整数を表し、
    ・eは0または1を表し、
    ・fは0または1を表し、
    ・gは0または1を表し、
    ・hは0または1を表す、
    ・ただし、e、f、gおよびhのうちの少なくとも1つは0と異なる]
    の基を表す〕
    の1つ以上の有機C~Cアルコキシシラン(A1)および/またはその縮合生成物を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 第1組成物(A)が、
    ・(3-アミノプロピル)トリエトキシシラン
    ・(3-アミノプロピル)トリメトキシシラン
    ・(2-アミノエチル)トリエトキシシラン
    ・(2-アミノエチル)トリメトキシシラン
    ・(3-ジメチルアミノプロピル)トリエトキシシラン
    ・(3-ジメチルアミノプロピル)トリメトキシシラン
    ・(2-ジメチルアミノエチル)トリエトキシシラン、
    ・(2-ジメチルアミノエチル)トリメトキシシラン
    からなる群から選択される、式(S-I)の少なくとも1つのC~C有機アルコキシシラン(A1)および/またはその縮合生成物を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 第1組成物(A)が、式(S-IV):
    Figure 2022543379000068
    [式中、
    ・RはC~C12アルキル基を表し、
    ・R10はC~Cアルキル基を表し、
    ・R11はC~Cアルキル基を表し、
    ・kは1~3の整数であり、および
    ・mは整数3-kを表す]
    の、1つ以上の有機C~Cアルコキシシラン(A1)および/またはその縮合生成物を含むことを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
  5. 第1組成物(A)が、
    ・メチルトリメトキシシラン
    ・メチルトリエトキシシラン
    ・エチルトリメトキシシラン
    ・エチルトリエトキシシラン
    ・ヘキシルトリメトキシシラン
    ・ヘキシルトリエトキシシラン
    ・オクチルトリメトキシシラン
    ・オクチルトリエトキシシラン
    ・ドデシルトリメトキシシラン、
    ・ドデシルトリエトキシシラン
    からなる群から選択される少なくとも1つの式(S-IV)のC~C有機アルコキシシラン(A1)および/またはその縮合生成物を含むことを特徴とする、請求項1~4のいずれかに記載の方法。
  6. 第1組成物(A)が、好ましくは有色の金属酸化物、金属水酸化物、金属酸化物水和物、シリケート、金属硫化物、金属シアン化物錯体、金属硫酸塩、ブロンズ顔料、および/または、少なくとも1種の金属酸化物および/または金属酸塩化物で被覆された雲母または雲母ベース顔料からなる群から選択される、少なくとも1つの無機顔料(A2)を含むことを特徴とする、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
  7. 第1組成物(A)が、好ましくはカーマイン、キナクリドン、フタロシアニン、ソルガム、カラーインデックス番号CI42090、CI69800、CI69825、CI73000、CI74100、CI74160を有する青色顔料、カラーインデックス番号CI11680、CI11710、CI15985、CI19140、CI20040、CI21100、CI21108、CI47000、CI47005を有する黄色顔料、カラーインデックス番号CI61565、CI61570、CI74260を有する緑色顔料、カラーインデックス番号CI11725、CI15510、CI45370、CI71105を有する橙色顔料、カラーインデックス番号CI12085、CI12120、CI12370、CI12420、CI12490、CI14700、CI15525、CI15580、CI15620、CI15630、CI15800、CI15850、CI15865、CI15880、CI17200、CI26100、CI45380、CI45410、CI58000、CI73360、CI73915およびCI75470を有する赤色顔料からなる群から選択される、少なくとも1つの有機顔料(A2)を含むことを特徴とする、請求項1~6のいずれかに記載の方法。
  8. 第1組成物(A)が、ラメラ状基材プレートレットに基づく顔料、レンズ状基材プレートレットに基づく顔料、および真空金属化顔料を含む基材プレートレットに基づく顔料からなる群から選択される、少なくとも1つの着色顔料(A2)を含むことを特徴とする、請求項1~7のいずれかに記載の方法。
  9. 第1の組成物(A)が、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサンおよびデカメチルシクロペンタシロキサンからなる群から選択される少なくとも1つの化粧品原料を含むことを特徴とする、請求項1~8のいずれかに記載の方法。
  10. 第2組成物(B)が、アンモニア、C~Cアルカノールアミン、塩基性アミノ酸、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ金属メタケイ酸塩、アルカリ土類金属ケイ酸塩、アルカリ土類金属メタケイ酸塩、アルカリ金属炭酸塩、およびアルカリ土類金属炭酸塩からなる群から選択される、少なくとも1つのアルカリ化剤(B1)を含むことを特徴とする、請求項1~9のいずれかに記載の方法。
  11. 第2組成物(B)が、アンモニア、2-アミノエタン-1-オール、3-アミノプロパン-1-オール、4-アミノブタン-1-オール、5-アミノペンタン-1-オール、1-アミノプロパン-2-オール、1-アミノブタン-2-オール、1-アミノペンタン-2-オール、1-アミノペンタン-3-オール、1-アミノペンタン-4-オール、3-アミノ-2-メチルプロパン-1-オール、1-アミノ-2-メチルプロパン-2-オール、3-アミノプロパン-1,2-ジオール、2-アミノ-2-メチルプロパン-1,3-ジオール、アルギニン、リシン、オルニチン、ヒスチジン、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムからなる群から選択される少なくとも1つのアルカリ化剤(B1)を含むことを特徴とする、請求項1~10のいずれかに記載の方法。
  12. 第2組成物(B)が、該組成物(B)の総重量に対して、5.0~99.0重量%、好ましくは15.0~97.0重量%、より好ましくは25.0~97.0重量%、さらにより好ましくは35.0~97.0重量%、非常に特に好ましくは45.0~97.0重量%の水を含有することを特徴とする、請求項1~11のいずれかに記載の方法。
  13. 第2組成物(B)が、7.0~12.0、好ましくは7.5~11.5、より好ましくは8.0~11.0、最も好ましくは8.0~10.5のpHを有することを特徴とする、請求項1~12のいずれかに記載の方法。
  14. 第2組成物(B)が、好ましくはアクリル酸のホモポリマーまたはコポリマー、メタクリル酸のホモポリマーまたはコポリマー、アクリル酸エステルのホモポリマーまたはコポリマー、メタクリル酸エステルのホモポリマーまたはコポリマー、アクリル酸アミドのホモポリマーまたはコポリマー、メタクリル酸アミドのホモポリマーまたはコポリマー、ビニルピロリドンのホモポリマーまたはコポリマー、ビニルアルコールのホモポリマーまたはコポリマー、酢酸ビニルのホモポリマーまたはコポリマー、エチレンのホモポリマーまたはコポリマー、プロピレンのホモポリマーまたはコポリマー、スチレンのホモポリマーまたはコポリマー、ポリウレタンのホモポリマーまたはコポリマー、ポリエステルのホモポリマーまたはコポリマー、ならびにポリアミドのホモポリマーまたはコポリマーからなる群から選択される、少なくとも1つの被膜形成性ポリマーを含むことを特徴とする、請求項1~13のいずれかに記載の方法。
  15. (1)第1剤(A)をケラチン物質に適用するステップ、
    (2)剤(A)を1~10分、好ましくは1~5分の期間、ケラチン物質上で作用させるステップ、
    (3)剤(A)をケラチン物質から洗い流すステップ、
    (4)剤(B)をケラチン物質に適用するステップ、
    (5)剤(B)を1~10分、好ましくは1~5分の期間、ケラチン物質上で作用させるステップ、
    (6)剤(B)をケラチン物質から洗い流すステップ
    を含む、請求項1~14のいずれかに記載の方法。
  16. 別々に製造された、
    ・第1組成物(A)を含む第1容器、および
    ・第2組成物(B)を含む第2容器
    を含むケラチン性物質を染色するための多成分パッケージユニット(キット・オブ・パーツ)であって、ここで、組成物(A)および(B)は請求項1~14のいずれかに定義される、多成分パッケージユニット。
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