JP2022538678A - 誘電層を有する半導体部品 - Google Patents

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Abstract

本発明は、少なくとも1つの誘電層(230)と、少なくとも1つの第1(202)および第2の電極(201)とを含む半導体部品(200)に関する。これに加えて、少なくとも2つの互いに異なる欠陥種(212、215、217)が誘電層(230)中に存在している。この少なくとも2つの互いに異なる欠陥種(212、215、217)が、第1(202)と第2の電極(201)との間に印加される動作電圧および存在している動作温度に依存して、それぞれ平均有効間隔a0(210)をあけて局限された欠陥状態(235)に沿って、両方の電極(201、202)の一方の方向に移動する。この場合、平均有効間隔a0(210)には、これが3.2nmより大きいことが当てはまる。

Description

本発明は、請求項1による半導体部品に関する。
「Improved reliability predictions in high permittivity dielectric oxide capacitors under high dc electric fields with oxygen vacancy induced electromigration」C.A.Randall、R.Maier、W.Qu、K.Kobayashi、K.Morita、Y.Mizuno、N.Inoue、およびT.Oguni:Journal of Applied Physics 113、014101(2013)では、誘電層内での破壊の理由として、誘電層中に存在している例えば酸素空孔のような欠陥種のホッピングが記載されている。ここでは中心的なモデルパラメータは、物理的に理由付けされてはいるが、経験的に、1つの活性な欠陥種だけと仮定しての故障時間へのフィットによって確定されている。これらのパラメータが、より正確にどのように材料と関連があるかは記載されていない。ここでは、半導体層中に複数の欠陥種が存在している複雑な故障メカニズムは、完全にはまたはまったく表現されていない。ここに記載された寿命予測が有効なのは、ある特定の温度およびある特定の電場による1つの負荷状態が存在している場合に1つの欠陥種が支配的であり、かつ不全も、1つの境界層へのこの1つの欠陥種の集積によってのみ引き起こされる場合だけである。
本発明の課題は、複数の活性な欠陥種を有する半導体部品の寿命を、この半導体部品の適用事例(動作電圧、動作温度)に依存せずに最善化することである。
この課題を解決するために、請求項1による半導体部品が提案される。この半導体部品は、薄膜技術を使ってシリコン基板上で製造され、例えば、マイクロミラーなどのような、MEMS部品での圧電アクチュエータとして使用され得る。この場合、半導体部品は少なくとも1つの誘電層を有する。そのうえ半導体部品は少なくとも1つの第1および第2の電極を有し、これらの電極を介して動作電圧が誘電層に印加される。そのうえ誘電層中には、少なくとも2つの互いに異なる欠陥種が一緒に存在している。これらの欠陥種は、空孔(例えば酸素空孔または鉛空孔)、格子間位置の占有による格子歪み(例えば水素による)、フレンケル欠陥、さらには置換型欠陥(例えば意図的にまたは意図せず持ち込まれた不純物原子による)であり得る。これらの欠陥種は、例えばその電荷数が互いに異なる。この少なくとも2つ互いに異なる欠陥種は、第1と第2の電極の間に印加される動作電圧および存在している動作温度に依存して、それぞれ同じ平均有効間隔aをあけて局限された欠陥状態(lokalisierter Defektzustande)に沿って、両方の電極の一方の方向に移動するために形成されている。欠陥種のこの移動状態はホッピングとも言う。この場合、局限された欠陥状態の平均有効間隔aは、説得力があって、測定可能で、かつ影響を及ぼし得る材料特性であり、この材料特性は、製造プロセスの終わりに寿命に関する半導体部品の品質を特徴づけている。平均有効間隔aは、誘電層中での欠陥の移動性と相関関係にある。
ホッピング中心の間隔が比較的大きい半導体部品は、異なる欠陥種が誘電層中で移動し難く、したがって比較的遅く境界層に蓄積されて、その結果として誘電破壊を起こし得る。これに関しては、3.2nmより大きな平均有効間隔aが、半導体部品のその後の適用事例、したがって存在している動作状態に依存せずに、誘電層中に複数の欠陥種が存在しているにもかかわらず半導体部品の寿命最善化をもたらす値であることが分かった。
とりわけ、最大電圧10Vおよび最大動作温度100℃では、平均有効間隔a=3.2nmの場合、故障時間が約12時間となる。この故障時間は、娯楽用電子機器類の製品用の例えばマイクロミラーのようなPZTアクチュエータの連続動作に適している。
請求項1による部品は、誘電的不全までの負荷期間中、CrowellおよびSzeによる熱電子放出拡散理論の方程式
Figure 2022538678000002
によって説明されるリーク電流密度JTEDの経時的推移を示す。式中、qは単位電荷、Nは伝導帯内の有効状態密度、vは有効再結合速度、vは有効拡散速度、φ effは有効ショットキー障壁、kはボルツマン定数、Tは周囲温度、およびUは誘電層を横断する電位差を表す。つまりUは、半導体部品の両方の電極に印加される動作電圧を表す。
リーク電流密度の経時的推移は、有効ショットキー障壁φ eff(t)の変化によって引き起こされる。この変化は、両方の電極と誘電層との間にある両方の境界層の、リーク電流密度への影響を特徴づけている。有効ショットキー障壁は、以下に略してφ(t)と言い、かつ半導体-電極材料移行、印加される動作電圧による変化、および欠陥の集塊による変化のすべての成分を含んでいる。リーク電流密度の対数は、方程式(1)を、時間的な定数Kと、経時的に変化する項とに簡略化する。この経時的に変化する項は、材料中に含まれるすべての移動可能な欠陥の移動によって引き起こされる材料内部の現象を反映している。
Figure 2022538678000003
式中
Figure 2022538678000004
この場合、欠陥という名称は、構造内の構造的変化も一緒に含意している。
欠陥の変位は、電極に接近すると誘電層内での欠陥集積を生じさせ、この欠陥集積が有効障壁高さφを変化させる。方程式2.1をφに従って解くと、
Φ(t)=[ln(K)-ln(JTED(t))]kT (2.2)
となる。
欠陥の集塊による有効障壁高さのこの経時的推移は、数式
Figure 2022538678000005
Figure 2022538678000006
・・・(3.2)
式中
Figure 2022538678000007
によって説明される。この場合、一般的には、両方の境界層での集塊、それに伴う有効ショットキー障壁φ(t)およびφ(t)の変化が起こる。これに関し添え字+および-はそれぞれ、誘電層内への少数または多数電荷キャリアの移行を特徴づけている境界層での変化を表している。境界層は、初期障壁高さφを有し、かつ欠陥種iによって引き起こされる障壁高さ変化Δφを受ける。必要な電荷的中性に基づき、常に欠陥対または欠陥群が存在しなければならない。つまり、負電荷をもつ欠陥の発生の際には、同じように正電荷をもつ欠陥が材料中に存在している。電荷のそれぞれの作用は、添え字+および-によって表されている。個々の欠陥は、印加された動作電圧の電場内で、個々の欠陥の電荷に相応して逆の方向に移動する。正電荷をもつ欠陥は、負電位をもつ電極へと動いて、誘電層内の、負電位をもつ電極の近傍で集塊する。負電荷をもつ欠陥は、正電位をもつ電極へと移動し、これもまた正電位をもつ電極の近傍で集塊する。
欠陥種iによって生成される障壁高さ変化Δφは、その最大高さδφと、障壁高さ変化が最も強く変わる特徴的な時定数τとによって表される。
Figure 2022538678000008
式中、項
Figure 2022538678000009
は、この場合材料中に生じる欠陥分布の統計学的な集塊に関する近似である。これに関し、障壁変化の正と負の最大高さδφ とδφ およびそれに帰属する時定数τ とτ は、異なる欠陥および異なる境界層なので異なる量を有する。これは式(3.2)により、
Figure 2022538678000010
となり、障壁変化の経時的に変化する部分に関しては
Figure 2022538678000011
となる。
時定数τ +/-は、誘電層中での欠陥の移動性およびこの層中の進むべき経路によって定義される。欠陥種iは、誘電層の内部で移動する場合、重心分布の重心と境界層との間隔dを進まなければならない。欠陥種iの集塊プロセスに関する特徴的な時定数は、速度vと共に、
Figure 2022538678000012
となる。
請求項1による部品は、印加された動作電圧の電場内での欠陥のホッピングによる移動を特色とする。欠陥種iは、平均有効間隔aをあけて局限された欠陥状態に沿って移動する。これは、可変領域ホッピングの既知の数式によって説明されるホッピング速度vをもたらす。
Figure 2022538678000013
・・・(7)
式中
Figure 2022538678000014
Figure 2022538678000015
この場合、C0,i(a)は、場所的な欠陥分布の影響を示す関数である。この場合、可変領域ホッピングで通常であるように、ジャンプ試行周波数νは、1つの欠陥が、存在する電位障壁にぶつかる周波数を意味する。さらに欠陥のジャンプ確率は、局限された欠陥状態の間隔aをあけた、減衰長さαをもつ2つの水素様の局限された欠陥の、波動関数の重なり積分
Figure 2022538678000016
に比例する。動作温度と共に上昇するホッピング確率は、材料および欠陥に依存する真の活性化エネルギーEA,0,iを含む指数項によって考慮されている。この場合、真の活性化エネルギーEA,0,iは、動作電圧および動作温度に依存しない活性化エネルギーを意味する。ホッピングプロセス中のエネルギー障壁の方向づけられた低下は、欠陥iと結びついた電荷Nq,iと、平均の局限された欠陥中心間距離aと、電場Eとの積を含む双曲線正弦が説明する。電場Eは、印加される動作電圧Uおよび誘電層の厚さdからもたらされる。ごく一般的には、平均の局限された欠陥中心の間隔aが大きくなると、前述の欠陥ホッピングの事例に関しては欠陥iの移動性が低下する。大きなaをもつ誘電層は、より小さなaをもつ誘電層に対し、同じ動作条件、つまり同じ動作電圧Uおよび同じ動作温度Tでは、誘電層中で欠陥がより遅く変位することを特色とする。これは、誘電層と電極の間の境界層での欠陥の集塊に関するより大きな時定数τを、およびより遅い障壁高さ変化Δφをもたらす。
請求項1による部品は、誘電層中に含まれるn個の欠陥種が、同じ平均間隔aをあけて局限された欠陥状態を介して移動することを特徴とし、したがって
=a...=a=a (8)
が当てはまる。
局限された欠陥状態のこの間隔は、前述の物理的モデル化の知識により、リーク電流測定データJTEDから抽出され得る。平均有効間隔は、温度負荷および電圧負荷下での誘電的不全にとって中心的な材料特性である。この材料特性は、動作電圧および動作温度に依存せず、かつ製造プロセスを介して影響を及ぼすことができる。この影響を及ぼすというのは、例えば、誘電層を堆積させる際の原材料の選択(例えばスパッタリングターゲットの選択)および/もしくは材料堆積中のプロセス条件のバリエーション(例えばガス、出力、温度)によって、ならびに/または後続プロセス(例えば熱処理、ガスの作用)によっても行われ得る。例えば、誘電層の堆積中の温度の上昇またはより低いプラズマ出力による成長速度の低下がより高い結晶品質をもたらす。この場合には加えて欠陥中心密度が低下し、これもまたaを増大させる。それだけでなく、プロセス条件としてのターゲット組成の変更によって結晶構造を変えることができる。Pb1.3(Zr0.52Ti0.48)ONi0.005からPb1.3(Zr0.52Ti0.48)Oへのターゲット組成の変更は、例えば誘電層の成長に関連して、原材料中のaを増大させる。例えば水素含有プラズマプロセスでの不動態化部の堆積のような後続プロセスにおけるプロセス条件としての水素含有量の減少も、aを増大させる。このようなプロセスでは例えば、水素の比較的少ない前駆体を使用することにより、つまり例えばPECVD-SiN不動態化部の堆積の際に窒素源としてNHの代わりにNを使用することにより、水素含有量を減らすことができる。aを増大させるために、PECVD不動態化部の堆積において水素を減少させるさらなる可能性は、水素含有ガス流の減少または水素の少ない前駆体の使用である。それだけでなく、aを増大させるために、水素含有後続プロセスの前にバリア(例えばスパッタリングされた金属酸化物:RuO、TiO、AlOxなど)を使用することで誘電層が保護され得る。
さらに、基本的には、後続プロセスでのプロセス条件としての温度負荷の軽減により、例えば温度負荷の時間短縮および/または使用温度の低下により、周囲の層からの誘電層内への水素の流出を減らすことができ、したがってaが拡大され得る。
請求項1による部品では、両方の境界層にクリティカルな障壁高さφkrit +/-が存在する。この障壁高さの一方が、クリティカルな障壁高さ変化Δφkrit +/-の一方により、時点tkritで局所的に到達または超過されると、誘電破壊が局所的に起こる。これは、φkrit に到達すると、トンネルする少数電荷キャリアによる破壊(事例1)が起こることを意味する。
φkrit =φ +ΣΔφ (tkrit)=φ +Δφkrit 式中Δφkrit =ΣΔφ (tkrit) (9.1)
これに対しφkrit に到達すると、トンネルする多数電荷キャリアによって破壊が起こる(事例2)。
φkrit =φ +ΣΔφ (tkrit)=φ +Δφkrit 式中Δφkrit =ΣΔφ (tkrit) (9.2)
φkritに局所的に到達すると、電流密度の局所的な増加が起こり、半導体部品が局所的に破損する。これは、時点t=tkritでのリーク電流密度JTEDの推移において、短い上昇の後に上昇前のJTED値にすぐ戻る(<1sで)かまたは急増したままであることで認識できる。第1の事例では、伝導経路が熱で自壊する。第2の事例では、供給される電気出力が伝導経路を完全に破損させるには不十分である。tkritを過ぎた後には、限定的な面で局所的に破損した半導体部品が後に残っている。t>tkritで進行していく負荷により、絶えずさらなる局所的な誘電破壊が生じ、これが最終的に半導体部品を完全に破損させる。したがって最初の局所的な破壊は、半導体部品の寿命に関する重要な尺度である。
すなわち、n個の欠陥種のホッピング輸送(6)および(7)による障壁高さ変化(5)の物理的説明により、リーク電流密度(1)の経時的推移から、局限された欠陥状態の平均有効間隔aが確定され得る。製造プロセスにおけるバリエーションの前後のこのaの測定により、請求項1による半導体部品が狙い通りに改善され得る。このために最初に、1つの半導体部品に対し、少なくとも2つの動作電圧UおよびUならびに同じに保たれた温度で、時点tkritでの誘電破壊までのリーク電流推移JTEDが記録される。その後、上述の方程式(2.2)と(5)を同等と見なし、数値的フィットにより、JTEDの経時的推移から、動作電圧の関数としての量τがもたらされる。上述の式(6)、(7)、および(8)に相応して、一定の温度T=Tに対し、電場Eに依存したτの関数がもたらされる。
Figure 2022538678000017
リーク電流測定から確定された、一定の温度T=Tおよび可変の電圧U=E/d、U=E/dでの特徴的な時定数τに基づき、n>1個の欠陥が存在する場合に、数学的フィットにより、方程式(10.1)から量Nq,iおよびaが決定され得る。ここでは物理的予測に相応して、Nq,iに関し電気素量eの整数倍が得られる。測定されたJTED推移は、製作変動と、使用される測定技術に起因する誤差との影響下にある。したがって、この測定から決定される材料特性a、C0,i(a)、Nq,i、およびEA,0,iの精度は、試料数の増加によって、および2つより多い電圧での追加的な測定データによっても改善され得る。
欠陥移動性に中心的な影響をもつ材料特性aへのプロセス変化の物理的影響を示すため、プロセス条件を変化させた後にaの決定が繰り返される。
ln(τ(E;T))が電圧によって示されると、直感的なグラフ表示がもたらされる。この場合(10.1)から、
Figure 2022538678000018
Figure 2022538678000019
により、および大きな独立変数xに関しては、
Figure 2022538678000020
によって方程式(10.2)が、大きな電場Eに関してさらに簡略化され得る。
Figure 2022538678000021
したがって、動作電圧の関数としてのln(τ(E;T)/sek)によるグラフ表示では、iの欠陥種に関し、勾配mの直線が生じる。この勾配mは、一定の温度Tの場合、既知の定数k以外では、欠陥電荷Nq,iおよび局限された欠陥中心の平均有効間隔aによって定義される。小さなEにも(10.2)が当てはまるが、ただしこの場合はグラフの推移が直線からは認識できるほど逸脱する。方程式(10.3)では、直線はK(a)により、Y軸に沿って認識できるほどずれている。K(a)は、ホッピング速度への、局限された欠陥中心の平均有効間隔aの(7.1)で説明された電圧および温度に依存しない局所的な影響を意味する。
半導体部品の誘電層の平均有効間隔aが3.24nmより大きな値を有することが好ましい。そのような材料は、平均有効間隔が3.2nmの材料に比べて低い欠陥移動性を有する。これもまた半導体部品の寿命を上昇させる。
実際には、2つだけより多くの異なる欠陥種が存在している誘電層が生じることの方が多い。PZT層の例示的な事例では、原子Pb、Ti、およびZrの少なくとも局所的な過剰または不足が生じる。さらに、2つより多い欠陥が誘電層の電気的不全への重要な寄与をもたらす動作状態が、つまり動作温度Tおよび動作電圧Uの組合せが、実際に生じる。これに相応して、ここで説明している半導体部品では、比較的多数の誘電層を使用でき、かつ比較的広範囲の動作条件で動作させ得る。
誘電層は、多結晶質で酸化物のhigh-κ誘電体として、とりわけPZT層(PZT=Pb[ZrTi1-x]O)、ドープされたPZT層(Pb(ZrTi1-x-y)ONi)、KNN層(KNN=[KNa1-x]NbO)、HfO、ZrO、またはSrTiOとして形成されることが好ましい。半導体部品のスパッタリングされたPZT層が、Pb1.3(Zr0.52Ti0.48)OまたはPb1.3(Zr0.52Ti0.48)ONi0.005の組成を有することが好ましい。さらに、障壁高さ変化ΔΦに影響を及ぼすため、追加的な欠陥がドーピングによってhigh-κ誘電体に持ち込まれ得ることが好ましい。
誘電層は、スパッタリングされたPZT層として形成されることが好ましい。この場合、いわゆるターゲット材料がプラズマ状態で基板上に堆積される。ターゲット材料として例えばPZTが使用される。スパッタリングされたPZT層は、この関連では500℃未満の堆積温度を有することが好ましい。このような誘電層では、スパッタリングされたPZT層中での存在している欠陥移動性が小さければ小さいほど、半導体部品の寿命がより長いという効果が明白に生じる。
3つの異なる誘電層でのリーク電流測定の推移を示すグラフである。 リーク電流測定からもたらされた有効障壁高さの経時的推移および存在している欠陥種の寄与度への分割を示すグラフである。 同じ動作温度での、ただし異なる動作電圧での、1つの誘電層で確定された4つのリーク電流測定の推移およびそれぞれ適合されたモデル曲線を示すグラフである。 電場に依存した関与する欠陥種の時定数の推移を示すグラフである。 3つの異なる誘電層に関し、電場に依存した関与する欠陥種の時定数の推移を示すグラフである。 1つの平均有効間隔aをあけて局限された欠陥状態に沿った、誘電層中での異なる欠陥種の移動を概略的に示す図である。 1つの平均有効間隔aをあけて局限された欠陥状態に沿った、誘電層中での異なる欠陥種の移動を概略的に示す図である。 1つの平均有効間隔aをあけて局限された欠陥状態に沿った、誘電層中での異なる欠陥種の移動を概略的に示す図である。 1つの平均有効間隔aをあけて局限された欠陥状態に沿った、誘電層中での異なる欠陥種の移動を概略的に示す図である。 4つの誘電層および2つの動作条件に関し、局限された欠陥中心の平均有効間隔aに依存した故障時間tkritの変化を示すグラフである。 同じ動作温度での、ただし異なる動作電圧での、誘電層としてのPb1.3(Zr0.52Ti0.48)ONi0.005で確定された3つのリーク電流測定の推移およびそれぞれ適合されたモデル曲線を示すグラフである。 電場に依存した関与する欠陥種の時定数の推移を示すグラフである。
図1aは、以下に例示的実施形態1と言う半導体部品の誘電層のリーク電流測定の推移14を示している。この場合、X軸12では時間が対数で、単位:秒で、およびY軸10ではリーク電流密度が対数で、単位:アンペア/平方センチメートルで示されている。このリーク電流測定に用いられた例示的実施形態1は、誘電性の不動態化層と、その上に堆積された第1の電極とを備えたシリコン基板を有した。この第1の電極は、110nm厚のPVD白金から成る二重層を有しており、この二重層は、導電性で100nmのランタンニッケル酸化物バッファ層(以下にLNO層と言う)によって覆われている。このLNO層もPVDによって施された。第1の電極の上にある誘電層は、1μmの厚さを有しており、かつ温度480℃およびターゲット組成Pb1.3(Zr0.52Ti0.48)OでのRF-PVDプロセスにおいて堆積された。前述の堆積の残りのプロセスパラメータは、誘電層が、多結晶質で、好ましくは(100)c軸配向で成長するように選択された。半導体要素の第2の電極、110nm厚の白金電極は、誘電層上にPVDによって施された。例示的実施形態1に相応する半導体部品は、不動態化されており、かつ電気接触の後、熱による後処理を受けなかった。
図1aはさらに、以下に例示的実施形態2と言うさらなる半導体部品の誘電層のリーク電流測定の推移16を示している。
例示的実施形態2の製造は、例示的実施形態1に倣って行われたが、この部品は電気接触の後、熱による後処理を施された。この熱による後処理は、60mbarの窒素雰囲気中で、450℃で40分間行われた。
図1aはこれに加えて、以下に例示的実施形態3と言うさらなる半導体部品の誘電層のリーク電流測定の推移18を示している。例示的実施形態3の製造は、例示的実施形態1に倣って行われたが、この部品は電気接触の後、熱による後処理を施された。この熱による後処理は、60mbarの窒素雰囲気中で、500℃で40分間行われた。
すべての前述の例示的実施形態1、2、および3が、リーク電流推移の測定前に、不動態化層で覆われ、かつアルミニウム導体路によって電気接触された。
すべての3つの例示的実施形態が、それぞれの誘電破壊15、17、および19まで測定された。ここで認識できるように、誘電層の製造に依存して、異なる破壊時間15、17、および19を有する非常に異なるリーク電流推移14、16、および18が生じる。
図1bは、図1aで測定された例示的実施形態2のリーク電流推移16に基づくモデル量の抽出を例示的に示している。この場合、X軸32ではここでも時間が対数で、単位:秒で、およびY軸30では障壁高さ変化Δφが対数で、単位:電子ボルトで示されている。これに関し推移38は、時間に依存して確定された初期障壁高さφ34からの障壁高さ変化Δφ(t)の推移を示している。
障壁高さ変化Δφ(t)のこの推移38は、式(上式2.2を参照)
Φ(t)=[ln(K)-ln(JTED(t))]k
によって確定される。
次いで、平均有効障壁高さφ(t)の確定された経時的推移が、数値的に式(上式3.2を参照)
Figure 2022538678000022
に適合される。
この数値的フィットから相応に、Δφ(t)の推移を説明する異なるΔφ +/-(t)が得られる。つまり示した事例では、Δφ(t)38は、合算推移ΣΔφ 36と共にΔφ (t)39の推移、Δφ (t)40の推移、およびΔφ (t)42の推移によって説明されている。
その後、下式(上式5.1を参照)
Figure 2022538678000023
に相応して、異なる
Figure 2022538678000024
が確定され得る。この事例では、多数電荷キャリアに割り当てられた障壁高さ変化Δφ 39、40、および42に関し、帰属の特徴的な時定数τ、τ、およびτが得られる。これらの時定数は、図1bではそれぞれ47a、47b、および47cによって表されており、かつ相応の障壁高さ変化が最も強く変わる時点である。少数電荷キャリアに関する障壁高さ変化Δφ は、見易くするために明確に個々には示さなかった。その合算推移ΣΔφ 36だけが、個々の時定数τ、τ、およびτ49a、49b、および49cと共に示されている。これに関し、それぞれの特徴的な時定数は、層中に存在している1つの欠陥種a、b、c、d、e、およびfに割り当てられており、これに相応して、この誘電層中には6つの互いに異なる欠陥種が存在している。
図1bで示した事例では、トンネルする多数電荷キャリアによる誘電層の誘電破壊47が、下式(上式9.2を参照)
φkrit =φ +ΣΔφ (tkrit)=φ +Δφkrit 式中 Δφkrit =ΣΔφ (tkrit
に相応して起こっている。
つまり、前もって確定されたΔφ (t)39、Δφ (t)40、およびΔφ (t)42の推移が合算され、かつその推移に相応して障壁高さ変化ΣΔφ 44がもたらされる。この場合、時点tkrit48で、誘電層の、多数電荷キャリアにとってのクリティカルな障壁高さ変化
Figure 2022538678000025
に到達すると、誘電層と電極の間の境界層に集塊して存在している異なる欠陥種a、b、およびcにより、層の局所的な破壊が生じる。
図2aは、異なる動作電圧および100℃の一定の動作温度での、例示的実施形態2に関して測定されたリーク電流の推移を示している。ここでもX軸62では時間が対数で、単位:秒で、およびY軸60ではリーク電流密度が対数で、単位:アンペアで示されている。リーク電流推移100は動作電圧5ボルトで、推移92は動作電圧10ボルトで、推移76は動作電圧15ボルトで、および推移68は動作電圧20ボルトで測定された。測定は、誘電層のそれぞれの誘電破壊66、82、94、および102まで実施された。適用された熱電子放出拡散理論および移動可能な欠陥によって経時的に変化する有効障壁高さと、測定曲線とが良く一致していることが、測定された電流推移76、92、および100と、帰属のモデル曲線78、90、および104との比較によって認識できる。
リーク電流推移100において印のついた点106a、106b、および106cは、図1aおよび図1bで説明した方法に従って確定された、この推移の特徴的な時定数τ、τ、およびτである。これに相応してリーク電流推移92において印のついた点98a、98b、および98cは、この推移の確定された特徴的な時定数τ、τ、およびτである。さらにリーク電流推移76において印のついた点80aおよび80bは、この推移の確定された特徴的な時定数τおよびτである。リーク電流推移68において印のついた点72aおよび72bは、この推移の確定された特徴的な時定数τおよびτである。当該の測定では、各特徴的な時定数τ、τ、およびτが、誘電層中に存在している欠陥種a、b、およびcのそれぞれ1つに割り当てられている。
図2bは、電場に依存した存在している欠陥種の秒で割った時定数τの対数の推移を示している。この場合、X軸112では電場が単位:ボルト/メートルで、およびY軸110では特徴的な時定数τの自然対数が無単位で示されている。この場合、X軸切片140は、動作電圧5ボルトで誘電層に印加された電場を表している。これに相応してこの軸切片140を通る垂直線上では、図2aから識別されるリーク電流推移100の特徴的な時定数106a、106b、および106cが、それぞれの測定データの分散幅107a、107b、および107cと共に見つけられる。X軸切片142は、動作電圧10ボルトで誘電層に印加された電場を表している。これに相応してこの軸切片142を通る垂直線上では、図2aから識別されるリーク電流推移92の特徴的な時定数98a、98b、および98cが、それぞれの測定データの分散幅99a、99b、および99cと共に見つけられる。X軸切片144は、動作電圧15ボルトで誘電層に印加された電場を表している。これに相応してこの軸切片144を通る垂直線上では、図2aから識別されるリーク電流推移76の特徴的な時定数80aおよび80bが、それぞれの測定データの分散幅81aと共に見つけられる。X軸切片146は、動作電圧20ボルトで誘電層に印加された電場を表している。これに相応してこの軸切片146を通る垂直線上では、図2aから識別されるリーク電流推移68の特徴的な時定数72aおよび72bが、それぞれの測定データの分散幅73aと共に見つけられる。
上で導き出された式(10.3)
Figure 2022538678000026
に相応して、欠陥種a、b、およびcに関し、勾配m、m、およびmの直線114、116、および118が生じ、これらの直線は、一定のaに対し、整数の欠陥電荷Nq,a、Nq,b、およびNq,cを生じさせる。直線114、116、および118は、aに依存する定数K、K、およびKにより、Y軸に沿ってずれている。
図3は、3つの誘電層に関し、100℃での、電場に依存した存在している欠陥種の時定数の対数の推移を示している。この場合、X軸112では電場が単位:ボルト/メートルで、およびY軸170では特徴的な時定数の自然対数が無単位で示されている。X軸切片142は、動作電圧10ボルトで誘電層に印加された電場を表している。この軸切片142を通る垂直線上では、図2bに相応して、例示的実施形態2に関する識別された特徴的な時定数τ98aおよびτ98bが、帰属の測定データの分散幅99aおよび99bと共に見つけられる。この軸切片142での垂直線上では、例示的実施形態3に関する識別された特徴的な時定数τ128aおよびτ134aも、帰属の測定データの分散幅135aと共に見つけられる。軸切片142での垂直線上ではこれに加え、例示的実施形態1に関する識別された特徴的な時定数τ130bおよびτ136bが、帰属の測定データの分散幅161bおよび137bと共に見つけられる。X軸切片144は、動作電圧15ボルトで誘電層に印加された電場を表している。この軸切片144を通る垂直線上では、図2bに相応して、例示的実施形態2に関する識別された特徴的な時定数τ80aおよびτ80bが、帰属の測定データの分散幅81aと共に見つけられる。この軸切片144での垂直線上では、例示的実施形態3に関する識別された特徴的な時定数τ129aおよびτ135aも、帰属の測定データの分散幅151aおよび152aと共に見つけられる。軸切片144での垂直線上ではこれに加え、例示的実施形態1に関する識別された特徴的な時定数τ131bおよびτ137bが、帰属の測定データの分散幅162bおよび153bと共に見つけられる。欠陥種aに関しては、例示的実施形態3に対し直線120が、例示的実施形態2に対し直線114が、および例示的実施形態1に対し直線122がもたらされる。これらの直線114、120、および122の各々が、それぞれ異なる平均有効間隔aに起因する異なる勾配mおよびY軸に沿ったずれK(a)を有している。欠陥種bに関しては、例示的実施形態3に対し直線124が、例示的実施形態2に対し直線116が、および例示的実施形態1に対し直線126がもたらされる。これらの直線116、124、および126の各々も、それぞれ異なる平均有効間隔aに起因する異なる勾配mおよびY軸に沿ったずれK(a)を有している。
図4aは、第1の時点tでの半導体部品200を概略的に示している。この場合、半導体部品200は、層厚208をもつ誘電層230を含んでいる。誘電層230は、例えばPZT層であり得る。半導体部品200はこれに加え、互いに向かい合って配置された第1の電極202および第2の電極201を有している。加えて、それぞれの電極201または202と誘電層230との間に境界層203または204が配置されている。誘電層230中には、ここでは例示的に一価の正電荷214をもつ欠陥種212ならびに一価の負電荷216をもつ欠陥種215および217として表された異なる欠陥種が存在している。これに関し添え字+および-はそれぞれ、相応の欠陥種の電荷キャリアの数を表している。誘電層230中での必要な電荷的中性に基づき、欠陥対または欠陥群が存在している。つまり、負電荷をもつ欠陥215および217の発生の際には、同じように正電荷をもつ欠陥212が材料中に存在している。異なる欠陥種212、215、および217は、局限された欠陥235上に配置されている。図4aに示した第1の時点tでは、電極201と202の間の電圧は、したがって電場も、まだ印加されていない。
図4bは、第1の時点tの後の第2の時点tでの半導体部品200を示している。この時点tでは、第1の電極202と第2の電極201の間に電圧が印加されており、したがって誘電層230中に電場220が生成されている。ここでは、異なる欠陥種212、215、および217が、第1の電極201と第2の電極202の間に印加された動作電圧および存在している動作温度に依存して、局限された欠陥状態235に沿って移動する。欠陥種212、215、および217のこの移動状態はホッピングとも言う。局限された欠陥状態235は、それぞれ同じ平均有効間隔a210を有している。この事例では、平均有効間隔a210は3.2nmより大きい。正電荷214をもつ欠陥種212は、負電位をもつ電極(この事例では第1の電極202)へと動いて、ドープされた境界層203内で集塊する。これに対し負電荷216をもつ欠陥種215および217は、正電位をもつ電極(この事例では第2の電極201)へと移動し、ドープされた境界層204内で集塊する。リーク電流JTEDの、一方の電極からもう一方の電極に達しようとする電荷キャリアは、境界層203および204によって影響を及ぼされるショットキー障壁φ(t)を克服しなければならない。この障壁は、初期障壁高さφを有し、かつそこに集まっている欠陥種による障壁高さ変化Δφを受ける。
図4cは、第2の時点tの後の第3の時点tでの半導体部品200を示している。ここでは、既に多数の異なる欠陥種212、215、および217が、誘電層230の境界層202および203に集まっており、かつそこで障壁高さ変化Δφを引き起こした。第3の時点の後の第4の時点tでは、境界層の一方202または203でクリティカルな障壁高さφkritに到達する。この場合、図4dで認識できるように、誘電層230の局所的な誘電破壊225が起こる。tkritを過ぎた後には、局所的に限定的な面で破損した半導体部品200が後に残っている。t>tkritで進行していく負荷により、絶えずさらなる局所的な誘電破壊225が生じ、これが最終的に半導体部品200を完全に破損させる。
図5は、3つの誘電層および3つの動作条件に関し、局限された欠陥中心の平均有効間隔aに依存した故障時間tkritの変化を示している。Y軸300では故障時間tkritが指数関数的に、単位:時間(h)で、およびX軸では平均有効間隔aが線形に、単位:ナノメートル(nm)で示されている。印335は、例示的実施形態3に関し、当該のa3.24nmおよび動作電圧-20ボルトならびに動作温度150℃で確定された故障時間tkrit=46sを表している。印336は、例示的実施形態2に関し、当該のa3.49nmおよび動作電圧-20ボルトならびに動作温度150℃で確定された故障時間tkrit=192sを表している。印337は、例示的実施形態1に関し、当該のa3.65nmおよび動作電圧-20ボルトならびに動作温度150℃で確定された故障時間tkrit=305sを表している。
印335、336、および337を繋ぐことで直線340が得られ、この直線340は、例示的実施形態の相応に異なる熱処理により平均有効間隔aがどのように変化するかを認識させ、かつより大きな平均有効間隔aがより大きな故障時間tkritを生じさせることも認識させる。
印345は、例示的実施形態3に関し、当該のa3.24nmおよび動作電圧-2.5ボルトならびに動作温度175℃で確定された故障時間tkrit=2.95×10sを表している。印346は、例示的実施形態2に関し、当該のa3.49nmおよび動作電圧-2.5ボルトならびに動作温度175℃で確定された故障時間tkrit=1.11×10sを表している。印347は、例示的実施形態1に関し、当該のa3.65nmおよび動作電圧-2.5ボルトならびに動作温度175℃で確定された故障時間tkrit=3.99×10sを表している。
印345、346、および347は、335、336、および337とは異なる動作条件に基づき、著しく高い故障時間を有している。しかしながらここでも印345、346、および347を繋ぐことで直線350が生じ、この直線350は、上で既に説明した関連性を証明しており、すなわち存在している動作条件に関係なく、平均有効間隔aと故障時間tkritの関連性が当てはまることを示している。
印365は、例示的実施形態3に関し、当該のa3.24nmおよび動作電圧-10ボルトならびに動作温度100℃で確定された故障時間tkrit=5.25×10sを表している。印366は、例示的実施形態2に関し、当該のa3.49nmおよび動作電圧-10ボルトならびに動作温度100℃で確定された故障時間tkrit=1.1×10sを表している。印367は、例示的実施形態1に関し、当該のa3.65nmおよび動作電圧-10ボルトならびに動作温度100℃で確定された故障時間tkrit=2.42×10sを表している。
印365、366、および367は、繋ぐことで直線370を生じさせ、この直線370は、前述の関連性を改めて証明しており、すなわち存在している動作条件に関係なく、平均有効間隔aと故障時間tkritの関連性が当てはまることを示している。a=3.2nmでは、直線370に関して12時間の故障時間が生じている。PZTアクチュエータの設計に関し、娯楽用電子機器類の製品(例えばマイクロミラー)のための現実に即した要求は、最大電圧10Vおよび最大動作温度100℃での12時間超の連続動作である。
試験した例示的実施形態1、2、および3に関しては、それぞれ3つの異なる欠陥種a、b、およびcが識別できており、これらの欠陥種は寄与ΣΔφ を担っている。1つの欠陥種aは、当該の電荷が1eおよび当該の真の活性化エネルギーが0.92eVである。この欠陥種は、本明細書の例示的実施形態では、誘電層の内部の水素またはOH基と結びつけられ得る。もう1つの欠陥種bは、当該の電荷が3eおよび当該の真の活性化エネルギーが0.95eVである。この欠陥種は、本明細書の例示的実施形態では、誘電層の内部の鉛および/またはチタンと結びつけられ得る。欠陥種cは、当該の電荷が4eおよび真の活性化エネルギーが0.855eVである。この欠陥種は、本明細書の例示的実施形態では、誘電層の内部の鉛、チタン、および/またはジルコンと結びつけられ得る。
試験した例示的実施形態1、2、および3に関しては、さらにそれぞれ3つの異なる欠陥種d、e、およびfが識別できており、これらの欠陥種は寄与ΣΔφ を担っている。1つの欠陥種dは、電荷が1eおよび当該の真の活性化エネルギーが0.8eV未満である。この欠陥種は、本明細書の例示的実施形態では、誘電層の内部の水素と結びつけられ得る。もう1つの欠陥種eは、当該の電荷が2eおよび当該の真の活性化エネルギーが1.04eVである。この欠陥種は、本明細書の例示的実施形態では、誘電層の内部の酸素または鉛と結びつけられ得る。欠陥種eは、当該の電荷が2eおよび真の活性化エネルギーが1.22eVである。この欠陥種は、本明細書の例示的実施形態では、誘電層の内部の鉛と結びつけられ得る。
図6aは、以下に例示的実施形態4と言う半導体部品の誘電層としてのPb1.3(Zr0.52Ti0.48)ONi0.005のリーク電流測定の推移404、406、および408を示している。例示的実施形態4の製造は、例示的実施形態1に倣って行われたが、ただしターゲット組成Pb1.3(Zr0.52Ti0.48)ONi0.005の誘電層が堆積された。
図6aに示したリーク電流の推移は、異なる動作電圧および150℃の一定の動作温度で測定された。この場合、X軸402では時間が対数で、単位:秒で、およびY軸400ではリーク電流が対数で、単位:アンペアで示されている。リーク電流推移408は動作電圧5ボルトで、推移406は動作電圧10ボルトで、および推移404は動作電圧15ボルトで測定された。測定は、誘電層のそれぞれの誘電破壊410、412、および414まで実施された。適用された熱電子放出拡散理論および移動可能な欠陥によって経時的に変化する有効障壁高さと、測定曲線とが良く一致していることが、測定された電流推移404、406、および408と、帰属のモデル曲線422、430、および438との比較によって認識できる。
リーク電流推移408において印のついた点432、434、および436は、例示的実施形態1~3に関して図1aおよび図1bで説明した方法に倣って確定された、この推移の特徴的な時定数τ、τ、およびτである。これに相応してリーク電流推移406において印のついた点424、426、および428は、この推移の確定された特徴的な時定数τ、τ、およびτである。さらにリーク電流推移404において印のついた点416、418、および420は、この推移の確定された特徴的な時定数τ、τ、およびτである。当該の測定では、各特徴的な時定数τ、τ、およびτが、誘電層中に存在している欠陥種g、h、およびjのそれぞれ1つに割り当てられている。
図6bは、電場に依存した存在している欠陥種の秒で割った時定数τの対数の推移を示している。この場合、X軸451では電場が単位:ボルト/メートルで、およびY軸450では特徴的な時定数τの自然対数が無単位で示されている。この場合、X軸切片455は、動作電圧5ボルトで誘電層に印加された電場を表している。これに相応してこの軸切片455を通る垂直線上では、図6aから識別されるリーク電流推移408の特徴的な時定数432、434、および436が、それぞれの測定データの分散幅481、484、および508と共に見つけられる。X軸切片460は、動作電圧10ボルトで誘電層に印加された電場を表している。これに相応してこの軸切片460を通る垂直線上では、図6aから識別されるリーク電流推移406の特徴的な時定数424、426、および428が、それぞれの測定データの分散幅488、498、および512と共に見つけられる。X軸切片465は、動作電圧15ボルトで誘電層に印加された電場を表している。これに相応してこの軸切片465を通る垂直線では、図6aから識別されるリーク電流推移404の特徴的な時定数416、418、および420が、それぞれの測定データの分散幅492、482、および516と共に見つけられる。
式(10.3)に相応して、欠陥種g、h、およびjに関し、勾配m、m、およびmの直線480、494、および504が生じ、これらの直線は、一定のa=3.1nmに対し、整数の欠陥電荷Nq,g=2、Nq,h=3、およびNq,j=4を生じさせる。直線480、494、および504は、aに依存する定数K、K、およびKにより、Y軸に沿ってずれている。

Claims (7)

  1. - 少なくとも1つの誘電層(230)と、
    - 少なくとも1つの第1(202)および第2の電極(201)と
    を含む半導体部品(200)であって、
    少なくとも2つの互いに異なる欠陥種(212、215、217)が前記誘電層(230)中に存在しており、前記少なくとも2つの異なる欠陥種(212、215、217)が、前記第1(202)と第2の電極(201)との間に印加される動作電圧および存在している動作温度に依存して、それぞれ平均有効間隔a(210)をあけて局限された欠陥状態(235)に沿って、前記両方の電極(201、202)の一方の方向に移動し、この場合、a(210)>3.2nmが当てはまる半導体部品(200)。
  2. (210)>3.24nmが当てはまることを特徴とする請求項1に記載の半導体部品(200)。
  3. 少なくとも3つの互いに異なる欠陥種(212、215、217)が前記誘電層(230)中に存在していることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体部品(200)。
  4. 前記誘電層(230)が、多結晶質で酸化物のhigh-κ誘電体として、とりわけPZT層またはKNN層として形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体部品(200)。
  5. 前記誘電層(230)が、スパッタリングされたPZT層として形成されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体部品(200)。
  6. 前記スパッタリングされたPZT層が、500℃未満の堆積温度を有することを特徴とする請求項5に記載の半導体部品(200)。
  7. 前記スパッタリングされたPZT層が、Pb1.3(Zr0.52Ti0.48)Oの組成を有することを特徴とする請求項5または6に記載の半導体部品(200)。
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