JP2022537929A - 歯科用コンポーネント及び歯科用コンポーネントを整列させる方法 - Google Patents

歯科用コンポーネント及び歯科用コンポーネントを整列させる方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2022537929000001
システムは、歯科用コンポーネントの位置及び向きを記録するように構成することができる。システムには、コーピングとレプリカを含めることができる。コーピングは、歯科用コンポーネントの回転防止特徴部と嵌合するように構成された回転防止特徴部を含むことができる。コーピングはまた、歯科用コンポーネントの向きを伝達するように構成された配向特徴部を含むことができる。レプリカは、歯科用コンポーネントの回転防止特徴部に対応する第1の回転防止特徴部を含むことができる。レプリカはまた、歯科用コンポーネントの回転防止特徴部に対応しない第2の回転防止特徴部を含むことができる。
【選択図】図1

Description

本開示は、歯科用コンポーネント及び歯科用コンポーネントを整列させる方法に関する。
関連技術の説明
歯科プロテーゼシステムには、歯科用インプラントなどのコンポーネント、アバットメントなどの中間コンポーネント、及びクラウンやブリッジなどのプロテーゼを含めることができる。インプラント部位の印象または走査を使用して、患者の口内のインプラントの情報を記録し、プロテーゼ及び/または中間コンポーネントの製造を補助することができる。場合によっては、コーピング(例えば、印象用コーピングまたは走査体)を歯科用インプラントまたは中間コンポーネントと嵌合させて、患者の口内のインプラントまたは中間コンポーネントの位置及び向きを記録するのに役立てることができる。
円ではない形の境界面または外形を有するインプラント及び/またはアバットメントの場合、土台のコンポーネントの回転位置を知り、上側コンポーネントが土台のコンポーネントに記録され(例えば、整列され)得ることが望ましい場合がある。言い換えると、上側コンポーネントの円ではない形の境界面または外形を、土台のコンポーネントの円ではない形の境界面または外形に整列することができるようにすること。ブリッジなどの一部のコンポーネントでは、ブリッジと土台のコンポーネントの間に幾分かの「遊び」を許容することができる非係合面を設けることも望ましいため、土台の円ではない形のコンポーネントとの嵌合が複雑になることがある。
様々な歯科用コンポーネントが提供される。歯科用コンポーネントを整列させるためのシステム及び方法も提供される。いくつかの実施態様では、システム及び方法を使用して、土台のコンポーネント(例えば、中間コンポーネントまたはインプラント)と係合しないが、それでも、土台のコンポーネントの向きと整列させることができる上側コンポーネント(例えば、クラウンまたはブリッジ)を作成することができる。
特定の実施態様で、システムは、歯科用コンポーネントの位置及び向きを記録するように構成することができる。システムには、コーピングとレプリカを含めることができる。コーピングは、歯科用コンポーネントの回転防止特徴部と嵌合するように構成された回転防止特徴部を含むことができる。コーピングはまた、歯科用コンポーネントの向き(orientation)を伝達するように構成された配向(orientation)特徴部を含むことができる。レプリカは、歯科用コンポーネントの回転防止特徴部に対応する第1の回転防止特徴部を含むことができる。レプリカはまた、歯科用コンポーネントの回転防止特徴部に対応しない第2の回転防止特徴部を含むことができる。
場合によっては、コーピングは、歯科用コンポーネントの位置及び向きを記録するために印象媒体に埋め込まれるように構成された印象コーピングを含むことができる。場合によっては、コーピングは、歯科用コンポーネントの位置及び向きを記録するために走査されるように構成された走査体を含み得る。
様々な実施態様において、コーピングは、配向特徴部を含む外面を含むことができる。コーピングはまた、回転防止特徴部を含む内面を含むことができる。場合によっては、コーピングの配向特徴部及び/または回転防止特徴部は、突起、くぼみ、ピン、または溝を含むことができる。
場合によっては、レプリカの第2の回転防止特徴部を、レプリカの第1の回転防止特徴部上に配置することができる。場合によっては、レプリカの第2の回転防止特徴部を、隣接するコンポーネントと嵌合するように構成された表面上に配置できる。隣接するコンポーネントは、コーピング、アバットメント、及び/またはプロテーゼを含むことができる。場合によっては、レプリカの第1の回転防止特徴部及び/または第2の回転防止特徴部は、突起、くぼみ、ピン、または溝を含むことができる。
いくつかの実施態様では、システムは、歯科用コンポーネントをさらに含むことができる。歯科用コンポーネントは、歯科用インプラントまたは歯科用インプラントと嵌合するように構成されたアダプターを含むことができる。
様々な実施態様において、システムは、歯科用コンポーネントを別の歯科用コンポーネントと整列するように構成することができる。歯科用コンポーネントは、非円形の外側の断面境界面を有することができる。例えば、非円形の外側の断面境界面は、三楕円または四楕円境界面を含むことができる。いくつかの実施態様では、システムは、他の歯科用コンポーネントをさらに含むことができる。他の歯科用コンポーネントは、レプリカの第2の回転防止特徴部と嵌合するが、レプリカの第1の回転防止特徴部とは嵌合しないように構成することができる。他の歯科用コンポーネントは、アバットメント、及び/またはプロテーゼを含むことができる。
特定の実施態様では、患者の口内で第1の歯科用コンポーネントと整列するように構成された第2の歯科用コンポーネントを製造する方法を、提供することができる。この方法は、レプリカをコーピングと嵌合させることが含まれ得る。コーピングは、患者の口内の第1の歯科用コンポーネントの位置及び向きを伝えるために、第1の歯科用コンポーネントに関して記録された配向特徴部を有することができる。レプリカは、第1の歯科用コンポーネントの回転防止特徴部に対応する第1の回転防止特徴部を含むことができる。レプリカはさらに、第1の歯科用コンポーネントの回転防止特徴部に対応しない第2の回転防止特徴部を含むことができる。この方法はまた、コーピングと嵌合したレプリカに隣接する、患者の口の少なくとも一部のモデルを形成することを含むことができる。この方法には、レプリカからコーピングの嵌合を解除することも含み得る。方法は、第2の歯科用コンポーネントがレプリカの第2の回転防止特徴部と嵌合するが、レプリカの第1の回転防止特徴部とは嵌合しないように構成されるように第2の歯科用コンポーネントを作成することをさらに含むことができる。
様々な実施態様において、この方法は、コーピングを第1の歯科用コンポーネントと嵌合させることをさらに含むことができる。コーピングは、第1の歯科用コンポーネントの回転防止特徴部と嵌合するように構成された回転防止特徴部を含むことができる。この方法は、第1の歯科用コンポーネントと嵌合したコーピングの配向特徴部を記録して、第1の歯科用コンポーネントの位置及び向きを記録することをさらに含むことができる。この方法には、第1の歯科用コンポーネントからコーピングの嵌合を解除することも含み得る。
いくつかの方法では、配向特徴部は、印象媒体に配向特徴部を埋め込むことによって記録されている。いくつかの方法では、配向特徴部は、配向特徴部を走査することによって記録されている。
いくつかの方法では、第1の歯科用コンポーネント及び第2の歯科用コンポーネントは、非円形の外側の断面境界面を有することができる。例えば、非円形の外側の断面境界面は、三楕円または四楕円境界面を含むことができる。
場合によっては、第1の歯科用コンポーネントは、歯科用インプラント、または歯科用インプラントと嵌合するように構成されたアダプターであることができる。
いくつかの実施態様では、第2の歯科用コンポーネントを作成することは、アバットメント及び/またはプロテーゼを作成することを含むことができる。
特定の実施態様では、レプリカは、第1の歯科用コンポーネントの向きを第2の歯科用コンポーネントに伝えるように構成することができる。レプリカは、第1の回転防止特徴部及び第2の回転防止特徴部を含む外面を含むことができる。いくつかの実施態様では、第1の回転防止特徴部は、第1の歯科用コンポーネントの回転防止特徴部に対応し、第2の回転防止特徴部は、第1の歯科用コンポーネントの回転防止特徴部に対応しない。
いくつかの実施態様では、レプリカは、コーピングの回転防止特徴部と嵌合して、第1の歯科用コンポーネントの位置及び向きを複製するように構成することができる。
場合によっては、レプリカは、レプリカの第2の回転防止特徴部を介して第2の歯科用コンポーネントと嵌合するが、レプリカの第1の回転防止特徴部を介しては嵌合しないように構成することができる。
場合によっては、レプリカの第1の回転防止特徴部及び/または第2の回転防止特徴部は、突起、くぼみ、ピン、または溝を含むことができる。
特定の実施態様では、マルチユニットプロテーゼは、歯科用コンポーネントと整列するように構成することができる。マルチユニットプロテーゼは、回転防止特徴部を備えることができる。場合によっては、回転防止特徴部は、歯科用コンポーネントのレプリカの回転防止特徴部と嵌合するように構成することができる。場合によっては、プロテーゼの回転防止特徴部は、歯科用コンポーネントの回転防止特徴部と嵌合しないように構成することができる。
例示的なワークフローと併せた例示的な歯科用コンポーネントの概略図である。 例示的な土台のコンポーネントを示す。 例示的なコーピングを示す。 例示的なコーピングと結合させた例示的な土台のコンポーネントの断面を示す。 例示的なレプリカを示す。 例示的な上側コンポーネントを示す。 例示的な上側コンポーネントと結合させた例示的なレプリカの断面を示す。 図7に示される例示的な上側コンポーネントと結合された、例示的なレプリカの別の断面を示す。 例示的な上側コンポーネントと結合させた例示的な土台のコンポーネントの断面を示す。 図9に示される例示的な上側コンポーネントと結合された、例示的な土台のコンポーネントの別の断面を示す。 図9に示される例示的な上側コンポーネントと結合された、例示的な土台のコンポーネントの縦断面を示す。 図12Aは例示的な土台のコンポーネントを示す。図12Bは例示的なコーピングを示す。図12Cは例示的なレプリカを示す。図12Dは例示的な上側コンポーネントを示す。 図13Aは例示的な土台のコンポーネントを示す。図13Bは例示的なコーピングを示す。図13Cは例示的なレプリカを示す。図13Dは例示的な上側コンポーネントを示す。 図14Aは例示的な土台のコンポーネントを示す。図14Bは例示的なコーピングを示す。図14Cは例示的なレプリカを示す。図14Dは例示的な上側コンポーネントを示す。 図14Eは図14Dに示される例示的な上側コンポーネントと結合された、図14Cに示される例示的なレプリカを示す。図14Fは図14Eに示される例示的な上側コンポーネントと結合された、例示的なレプリカの断面を示す。図14Gは図14Eに示される例示的な上側コンポーネントと結合された、例示的なレプリカの別の断面を示す。
図1は、例示的な歯科用コンポーネントと例示的なワークフローの概略図である。1つまたは複数の歯科用コンポーネントは、歯科用コンポーネントを整列させるためのシステム及び/または方法を提供することができる。コンポーネントの1つは、患者の口に植込まれたコンポーネントなどの、土台のコンポーネントであり得る。例として、土台のコンポーネントは、歯科用インプラント、または歯科用インプラントと結合された中間コンポーネント(例えば、アダプター)であり得る。別のコンポーネントは、土台のコンポーネントと(直接的または間接的に)結合される上側または下側のコンポーネントにすることができる。例えば、上側コンポーネントは、アバットメント、プロテーゼ、またはアバットメントに結合されたプロテーゼであり得る。例示的なシステム及び方法は、非円形の外側の断面境界面(例えば、三楕円境界面、四楕円境界面など)を有する歯科用コンポーネント、及び/または同様に非円形の外側の断面境界面を有するマルチユニットプロテーゼ(例えば、ブリッジ)を整列させるために、有利にも使用することができる。
概要として、システム1(及び/またはワークフロー)は、以下のコンポーネントのうちの任意の1つまたは複数を含むことができる:土台のコンポーネント10、コーピング20、レプリカ30、及び/または上側コンポーネント40。システム1は、任意の1つ、2つ、3つ、または4つすべてのコンポーネントを単独で、または他のコンポーネントと組み合わせて含むことができる。場合によっては、システム1は、土台のコンポーネント10の位置及び向きを記録するように構成することができる。土台のコンポーネント10は、回転防止特徴部11を有することができる。いくつかの実施態様では、システム1は、コーピング20を含むことができる。コーピング20は、土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11と嵌合するように構成された回転防止特徴部21を含むことができる。コーピング20はまた、土台のコンポーネント10の向きを伝達するように構成された配向特徴部23を含むことができる。いくつかの実施態様では、システム1は、レプリカ30を含むことができる(例えば、土台のコンポーネント10の位置及び向きを複製するように構成されている)。レプリカ30は、第1の回転防止特徴部31及び第2の回転防止特徴部32を含むことができる。第1の回転防止特徴部31は、土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11に対応し得るが、第2の回転防止特徴部32は、土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11に対応しない。したがって、第1の回転防止特徴部31は、レプリカ30の第2の回転防止特徴部32と異なり、コーピング20の回転防止特徴部21と嵌合するように構成することができる。いくつかの実施態様では、システム1は、上側コンポーネント40(例えば、アバットメント及び/またはプロテーゼ)を含むことができる。上側コンポーネント40は、レプリカ30の第2の回転防止特徴部32と嵌合するが、レプリカ30の第1の回転防止特徴部31と嵌合しないよう構成される回転防止特徴部42を含み得る。使用中、土台のコンポーネント10の向きは、コーピング20の回転防止特徴部21を介してレプリカ30に、及びレプリカ30の第2の回転防止特徴部32を介して上側コンポーネント40に伝えることができる。したがって、上側コンポーネント40(及び/または上側コンポーネント40と結合された任意のコンポーネント)は、土台のコンポーネント10と整列させることができる。しかし、上側コンポーネント40は、レプリカ30の第1の回転防止特徴部31と嵌合しないので、上側コンポーネント40はまた、土台のコンポーネント10の第1の回転防止特徴部11と嵌合しない。したがって、「遊び」を、土台のコンポーネント10と上側コンポーネント40との間に設けることもできる。
コンポーネントのそれぞれを、これより以下にてさらに詳細に説明する。
いくつかの実施態様では、システム1は、土台のコンポーネント10を含むことができる。土台のコンポーネント10は、患者の口の歯肉線の下に少なくとも部分的に植込まれるコンポーネントであり得る。したがって、土台のコンポーネント10は、患者の下顎に結合されたコンポーネントに限定されず、患者の上顎に結合することができる。いくつかの実施態様では、土台のコンポーネント10は、歯科用インプラントまたは歯科用インプラントと(例えば、直接的または間接的に)嵌合するように構成された中間コンポーネント(例えば、アダプターまたはアバットメント)であり得る。土台のコンポーネント10は、例えば、コンポーネント間の回転運動を低減及び/または防止するために、別のコンポーネントと嵌合(例えば、係合またはインデックス付け)するように構成された回転防止特徴部11を有することができる。回転防止特徴部11の数は、特に限定されない。例えば、土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個などの回転防止特徴部を有することができ、またはそのような値によって形成される範囲の個数の回転防止特徴部(例えば、1から10の特徴部など)を有することができる。
図1では、回転防止特徴部11は、土台のコンポーネント10の外面に配置されている。しかし、回転防止特徴部11は、土台のコンポーネント10の内面に配置され得る。いくつかの例では、回転防止特徴部11は、土台のコンポーネント10の外面と内面の両方に配置され得る。回転防止特徴部11の数及び大きさは、特に限定されない。1つの回転防止特徴部11が複数の回転防止特徴部を含む場合、回転防止特徴部の1つは、回転防止特徴部の別のものと同じであり得、または回転防止特徴部の1つは、回転防止特徴部の別のものとは異なり得る。回転防止特徴部11は、突起、くぼみ、ピン、溝、スナップフィットの特徴部などを含むことができる。図1に示す例では、土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11は、コーピング20と嵌合することができる2つの回転防止特徴部(例えば、2つの突起)を含む。
いくつかの実施態様では、システム1は、コーピング20を含むことができる。図1を参照すると、コーピング20は、土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11と嵌合するように構成された回転防止特徴部21を有する。土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11と嵌合することにより、コーピング20は、土台のコンポーネント10の位置及び向きを別のコンポーネントに(例えば、回転防止特徴部21を介して)伝達する(及び/または伝える)ことができる。コーピング20の回転防止特徴部21は、土台のコンポーネントの回転防止特徴部11を補完することができる。図1に示す例では、コーピング20の回転防止特徴部21(例えば、2つのくぼみ)は、土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11(例えば、2つの突起)と嵌合することができる。コーピング20の回転防止特徴部21は、土台のコンポーネント10と同様に、土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11を補完することができるので、コーピング20の回転防止特徴部21の数は、特に限定されない。例えば、コーピング20の回転防止特徴部21は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個などの回転防止特徴部を含むことができ、またはそのような値によって形成される範囲の個数の回転防止特徴部(例えば、1から10の特徴部など)を有することができる。
回転防止特徴部21は、コーピング20の内面(例えば、土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11が土台のコンポーネント10の外面にある場合)、コーピング20の外面(例えば、土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11が土台のコンポーネント10の内面にある場合)、またはコーピング20の内面及び外面の両方(例えば、土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11が、土台のコンポーネント10の外面と内面の両方にある場合)に配置することができる。図1では、コーピング20の回転防止特徴部21は、内面に配置される(例えば、土台のコンポーネント10の外面の回転防止特徴部11と嵌合するようにする)。回転防止特徴部21の数及び大きさは、特に限定されない。回転防止特徴部21が複数の回転防止特徴部を含む場合、回転防止特徴部の1つは、回転防止特徴部の別のものと同じであり得、または回転防止特徴部の1つは、回転防止特徴部の別のものとは異なり得る。回転防止特徴部21は、突起、くぼみ、ピン、溝、スナップフィットの特徴部などを含むことができる。本明細書で説明するように、土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11と嵌合することにより、コーピング20は、(例えば、回転防止特徴部21を介して)土台のコンポーネント10の位置及び向きを伝達することができる。
コーピング20はまた、配向特徴部23を含むことができる。配向特徴部23は、土台のコンポーネント10の位置及び向きが、例えば、記録媒体に捉えられることが可能になるように、コーピング20の配向を設けるよう構成され得る。場合によっては、コーピング20は、印象コーピングを含むことができる。印象コーピングは、土台のコンポーネント10の位置及び向きを記録するために、印象媒体(図1のステップ1Bの参照25によって概略的に表される)に埋め込まれるように構成することができる。印象コーピングは、転写またはピックアップタイプのコーピングにすることができる。印象媒体は、当技術分野で知られているもの、またはまだ開発されていないもののいずれかであり得る。例えば、印象媒体は、硬化性樹脂を含むことができる。場合によっては、コーピング20は、走査体を含むことができる。走査体は、土台のコンポーネント10の位置及び向きを記録するよう走査されるように構成することができる。走査体は、当技術分野で知られている技術、またはまだ開発されていない任意の技術を使用して走査することができる。例えば、走査体は光学的に走査することができる。他の例では、走査体は機械で走査することができる。
配向特徴部23は、突起、くぼみ、ピン、溝などを含むことができる。場合によっては、配向特徴部23は、コーピング20のエッジを含むことができる。例えば、図1に示される例では、コーピング20は、外面のエッジを含む配向特徴部23を有する。場合によっては、土台のコンポーネント10が円ではない形(例えば、非円形)の外側の断面境界面を有する場合、配向特徴部は、外側断面形状、例えば、三楕円境界面、四楕円境界面であり得る。様々な実施形態において、コーピング20は、配向特徴部23を含む外面を有することができる。いくつかの実施態様において、コーピング20は、配向特徴部23を含む内面を有することができる。いくつかの例では、コーピング20の配向特徴部23は、外面と内面の両方に配置され得る。本明細書で説明するように、コーピング20は、記録媒体で、及び/またはレプリカ30などの別のコンポーネントに、土台のコンポーネント10の位置及び向きを伝えることができる。
図1を引き続き参照すると、システム1は、レプリカ30を含み得る。レプリカ30は、土台のコンポーネント10の位置及び向きを複製するように、及び/または土台のコンポーネント10の向きを上側コンポーネント40に伝えるように構成することができる。例えば、レプリカ30は、第1の回転防止特徴部31を含むことができる。第1の回転防止特徴部31は、土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11に相当させることができる。したがって、レプリカ30の第1の回転防止特徴部31は、コーピング20の回転防止特徴部21と嵌合して、コーピング20の土台のコンポーネント10の位置及び向きを複製するように構成することができる。レプリカ30の第1の回転防止特徴部31は、土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11に対応することができるので、第1の回転防止特徴部31の数、形状、及び/または大きさはまた、特に限定されない。また、土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11と同様に、レプリカ30の第1の回転防止特徴部31は、レプリカ30の外面、内面、または外面と内面の両方に配置することができる。第1の回転防止特徴部31は、突起、くぼみ、ピン、溝、スナップフィットの特徴部などを含むことができる。
レプリカ30はまた、第2の回転防止特徴部32を含むことができる。第2の回転防止特徴部32の数、形、及び/または大きさは、特に限定されない。また、レプリカ30の第2の回転防止特徴部32は、レプリカ30の外面、内面、または外面と内面の両方に配置することができる。第2の回転防止特徴部32は、突起、くぼみ、ピン、溝、スナップフィットの特徴部などを含むことができる。図1では、レプリカ30の第2の回転防止特徴部32は、土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11に対応せず、したがって、コーピング20の回転防止特徴部21と嵌合しない。図1に示されるように、レプリカ30の第2の回転防止特徴部32は、第1の回転防止特徴部31から拡張することができる。場合によっては、第2の回転防止特徴部32を、第1の回転防止特徴部31に配置することができる。場合によっては、第2の回転防止特徴部32を、第1の回転防止特徴部31とは別個に配置することができる。例えば、第2の回転防止特徴部32は、隣接するコンポーネント(例えば、コーピング20、上側コンポーネント40など)と嵌合するように構成された表面に配置することができる。
コーピング20の回転防止特徴部21と嵌合することによって(例えば、第1の回転防止特徴部31を介して)、また上側コンポーネント40と嵌合することにより(例えば、第2の回転防止特徴部32を介して)、レプリカ30は、土台のコンポーネント10の向きを上側コンポーネント40に伝えることができる。したがって、上側コンポーネント40は、土台のコンポーネント10と整列することができる。言い換えれば、上側コンポーネント40及び土台のコンポーネント10がそれぞれ円ではない形(例えば、非円形)の外側の断面境界面を有する場合、両方の円ではない形(例えば、非円形)の外側の断面境界面を整列させることができる。いくつかの上側コンポーネント40、例えば、ブリッジなどのマルチユニットプロテーゼの場合、上側コンポーネント40と土台のコンポーネント10との間に幾分かの「遊び」を許容することができる非係合面を設けることが望ましい場合がある。いくつかのそのような場合、上側コンポーネント40に関して説明されるように、レプリカ30の第1の回転防止特徴部31(土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11に対応する)は、上側コンポーネント40に嵌合しないように構成することができる。
例えば、図1を引き続き参照すると、上側コンポーネント40は、土台のコンポーネント10と結合され、患者の口の歯肉線より上に植込まれるように構成されたコンポーネントであり得る。したがって、上側コンポーネント40は、患者の下顎または上顎に結合されるコンポーネントであり得る。いくつかの実施態様では、上側コンポーネント40は、アバットメント及び/またはプロテーゼ(例えば、シングルまたはマルチユニットのプロテーゼ)にすることできる。
コンポーネント間の配向の伝達を通じて、上側コンポーネント40は、土台のコンポーネント10と整列するように構成することができる。例えば、レプリカ30の第1の回転防止特徴部31は、土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11に対応することができ、上側コンポーネント40は、レプリカ30の第2の回転防止特徴部32と嵌合するように構成することができる。場合によっては、土台のコンポーネント10と上側コンポーネント40は、非円形の外側の断面境界面、例えば、三楕円境界面、四楕円境界面などを有することができる。場合によっては(例えば、上側コンポーネント40がアバットメントなどの中間コンポーネントである場合)、プロテーゼは、プロテーゼが土台のコンポーネント10と整列できるように、上側コンポーネント40と結合するように製造することができる。本明細書に記載されるように、上側コンポーネント40は、マルチユニット(またはマルチトゥース)プロテーゼ(例えば、ブリッジ)であり得るか、またはマルチユニットプロテーゼに結合することができる1つまたは複数のアバットメントであり得る。場合によっては、マルチユニットプロテーゼは、回転防止特徴部42を備えることができる。回転防止特徴部42は、レプリカ30の第2の回転防止特徴部32と嵌合するように構成することができる。他方で、回転防止特徴部42は、土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11に対応するレプリカ30の第1の回転防止特徴部31と嵌合しないように構成することができる。そのため、マルチユニットプロテーゼは、土台のコンポーネント10と接触するように構成できるが、少なくとも1つの軸の周りの「遊び」は、マルチユニットプロテーゼと土台のコンポーネント10の間で許容される。
ワークフローの例として、土台のコンポーネント10を患者の口に配置することができる。コーピング20(例えば、印象コーピングまたは走査体)は、土台のコンポーネント10と嵌合するように配置することができる(図1のステップ1Aを参照)。場合によっては、コーピング20の回転防止特徴部21は、土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11と嵌合することができる。土台のコンポーネント10と嵌合したコーピング20の配向特徴部23を記録して、その環境(すなわち、隣接する歯及び軟組織)に関連する土台のコンポーネント10の位置及び向きを記録することができる。コーピング20は、土台のコンポーネント10から嵌合解除することができる。レプリカ30は、コーピング20と嵌合することができる(例えば、記録媒体と、ステップ1Bの1を参照のこと)。配向特徴部23は、患者の口内の土台のコンポーネント10の位置及び向きを伝えるために、土台のコンポーネント10に関して記録され得る。コーピング20と嵌合したレプリカ30に隣接する、患者の口の少なくとも一部のモデル55を形成することができる。コーピング20(例えば、記録媒体25を伴う)は、レプリカ30から嵌合解除することができ、モデル内にレプリカ30を残すことができる(図1のステップ1Cを参照のこと)。上側コンポーネント40(例えば、アバットメント及び/またはプロテーゼ)は、上側コンポーネント40が、第2の回転防止特徴部32と嵌合できるが、レプリカ30の第1の回転防止特徴部31ではできないように作成することができる(図1のステップ1Cを参照されたい)。この例では、レプリカ30の第1の回転防止特徴部31は、土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11に対応することができるので、上側コンポーネント40はまた、土台のコンポーネント10の回転防止特徴部11と嵌合していない。上側コンポーネント40は、レプリカ30の第2の回転防止特徴部32と嵌合することができるが、土台のコンポーネント10が第2の回転防止特徴部32と対応する特徴を有さないので、上側コンポーネント40を土台のコンポーネント10と嵌合しないように構成することができる。上側コンポーネント40は、製造された後、レプリカ30との嵌合を解除し、整列された状態だが係合していない状態で、土台のコンポーネント10に配置することができる(図1のステップ1Dを参照)。
図2~11は、以下のコンポーネントのいずれか1つまたは複数を含むことができる他の例示的な歯科用コンポーネント及び/またはシステム100を示す:土台のコンポーネント110、コーピング120、レプリカ130、及び/または上側コンポーネント(例えば、アバットメント及び/またはプロテーゼ)140。図2は、回転防止特徴部111(例えば、3つの突起)を有する例示的な土台のコンポーネント110を示す。土台のコンポーネント110は、円ではない外形を有する。図3は、図2に示される土台のコンポーネント110の回転防止特徴部111と嵌合することができる回転防止特徴部121(例えば、3つのくぼみ)を有する例示的なコーピング120を示す。例示的なコーピング120はまた、回転防止特徴部121の反対側に配置された配向特徴部123を含む。配向特徴部123は、円ではない外形の形態をとることができる。図4は、以下のコンポーネントのうちの1つを含むことができる例示的なシステム100を示す:例示的な土台のコンポーネント110及び/または例示的なコーピング120。図4は、図3に示すコーピング120と結合した、図2に示す土台のコンポーネント110の断面を示す。図4で、土台のコンポーネント110の外面の回転防止特徴部111(例えば、3つの突起)が、コーピング120の内面にある回転防止特徴部121(例えば、3つのくぼみ)と嵌合し、土台のコンポーネント110の円ではない外形がコーピング120の円ではない外形と整列するようにしている。換言すれば、回転防止特徴部と土台のコンポーネントの円ではない外形との間の相対的な位置、及び回転防止特徴部とコーピング120の円ではない外形との間の相対的な位置は、土台のコンポーネント110の回転防止特徴部111がコーピング120の回転防止特徴部121と嵌合するとき、それらのそれぞれの円ではない形の外形が整列するように画定される。
図5は、土台のコンポーネント(例えば、図2に示される土台のコンポーネント110)の位置及び向きを複製するように構成された例示的なレプリカ130を示す。レプリカ130は、土台のコンポーネントの回転防止特徴部(例えば、図2に示される土台のコンポーネント110の回転防止特徴部111)に対応することができる第1の回転防止特徴部131を有する。図5に示されるレプリカ130の回転防止特徴部131及び図2に示される土台のコンポーネント110の回転防止特徴部111は、正確な形状の差異がある可能性があるとしても、両方とも3つの突起の形状である。例えば、外形は同じように見えるが、レプリカ130の第1の回転防止特徴部131が突起の中心に凹んだ部分を含んでいることがある。図5に示されるように、レプリカ130はまた、第2の回転防止特徴部132を有することができる。第2の回転防止特徴部132は、第1の回転防止特徴部131から延在することができ、形状及び/または大きさが第1の回転防止特徴部131とは異なる可能性がある。図6は、レプリカの第2の回転防止特徴部(例えば、図5に示すレプリカ130第2の回転防止特徴部132)と嵌合することができる回転防止特徴部142(例えば、3つのくぼみ)を有する例示的な上側コンポーネント140(例えば、アバットメント)を示す。図7は、以下のコンポーネントのうちの1つを含むことができる例示的なシステム100を示す:例示的なレプリカ130及び/または例示的な上側コンポーネント140。図7は、図6に示される上側コンポーネント140と結合された、図5に示されるレプリカ130の断面を示す。図7で、上側コンポーネント140の内面の回転防止特徴部142(例えば、3つのくぼみ)が、レプリカ130の外面にある第2の回転防止特徴部132(例えば、3つの突起)と嵌合し、上側コンポーネントの円ではない外形がレプリカ130の円ではない外形と整列するようにしている。
換言すれば、上側コンポーネント140の回転防止特徴部と円ではない外形との間の相対的な位置、及びレプリカ120の第2の回転防止特徴部と円ではない外形との間の相対的な位置は、上側コンポーネント140の回転防止特徴部142がレプリカ130の第2の回転防止特徴部132と嵌合するとき、それらのそれぞれの円ではない外形が整列するように画定される。
図8は、図6に示される例示的な上側コンポーネント140と結合した図5に示される例示的なレプリカ130の別の断面を示す。しかし、レプリカ130の外面における第1の回転防止特徴部131(例えば、3つの突起)は、上側コンポーネント140(例えば、特徴部141)の内面と嵌合しない。場合によっては、上側コンポーネント140の特徴部141(例えば、3つのくぼみ)は、より大きなサイズを有することができ(例えば、レプリカ130の第1の回転防止特徴部131と比較して)、またはレプリカ130の第1の回転防止特徴部131は、特徴部141と比較してより小さなサイズを有することができる。レプリカの第1の回転防止特徴部131(土台のコンポーネント110の回転防止特徴部111に対応することができる)は、上側コンポーネント140と嵌合していないので、土台のコンポーネント110の回転防止特徴部111はまた、上側コンポーネント140と嵌合しない。図9は、図6に示される例示的な上側コンポーネント140と結合した図2に示される例示的な土台のコンポーネント110の断面を示す。土台のコンポーネント110の外面における回転防止特徴部111(例えば、3つの突起)は、上側コンポーネント140の内面にある特徴部141(例えば、3つのくぼみ)と嵌合しない。
図10は、図6に示される例示的な上側コンポーネント140と結合された、図2に示される例示的な土台のコンポーネント110の別の断面を示す。図11は、図6に示される例示的な上側コンポーネント140と結合された、図2に示される例示的な土台のコンポーネント110の長手方向の断面を示す。図10及び11に示されるように、土台のコンポーネント110の回転防止特徴部111は、上側コンポーネント140の回転防止特徴部142に到達しない。図11はまた、土台のコンポーネント110の外面の回転防止特徴部111が、上側コンポーネント140の内面の特徴部141と嵌合しないことを示す。
図12A~12Dは、コンポーネントの任意の1つまたは複数を含むことができる他の例示的な歯科用コンポーネント及び/またはシステムを示す。図12Aは、回転防止特徴部211(例えば、3つの突起)を有する例示的な土台のコンポーネント210を示す。図12Bは例示的なコーピング220を示す。コーピング220は、土台のコンポーネント210の回転防止特徴部211と嵌合するように構成された回転防止特徴部221(例えば、3つのくぼみ)を含むことができる。この例では、コーピング220はまた、レプリカの第2の回転防止特徴部232との係合を回避するためのカットフリー222を含む。コーピング220はまた、配向特徴部223(例えば、突起及びくぼみ)を含むことができる。配向特徴部223は、土台のコンポーネント210の位置及び向きが、嵌合時に捉えられ得るように、コーピング220の配向を設け得る。
図12Cは、図12Aに示す土台のコンポーネント210の位置及び向きを複製するように構成された例示的なレプリカ230を示す。レプリカ230は、土台のコンポーネント210の回転防止特徴部211に相当する第1の回転防止特徴部231(例えば、3つの突起)を有する。レプリカ230はまた、第2の回転防止特徴部232(例えば、3つのより小さな突起またはピン)を有することができる。この例では、第2の回転防止特徴部232を、第1の回転防止特徴部231に配置する。図12Dは、例示的な上側コンポーネント240を示す。上側コンポーネント240は、レプリカ230の第1の回転防止特徴部231(例えば、特徴/表面241)とは結合できないが、第2の回転防止特徴部232と結合することができる回転防止242(例えば、3つのくぼみ)を有する。
図13A~13Dは、コンポーネントの任意の1つまたは複数を含むことができる他の例示的な歯科用コンポーネント及び/またはシステムを示す。図13Aは、回転防止特徴部311(例えば、3つの突起)を有する例示的な土台のコンポーネント310を示す。図13Bは例示的なコーピング320を示す。コーピング320は、土台のコンポーネント310の回転防止特徴部311と嵌合するように構成された回転防止特徴部321(例えば、3つのくぼみ)を含むことができる。コーピング320はまた、配向特徴部323(例えば、突起及びくぼみ)を含むことができる。図13Cは、図13Aに示す土台のコンポーネント310の位置及び向きを複製するように構成された例示的なレプリカ330を示す。レプリカ330は、土台のコンポーネント310の回転防止特徴部311に相当する第1の回転防止特徴部331を有する。レプリカ330はまた、第2の回転防止特徴部332(例えば、より小さな突起またはピン)を有することができる。この例では、第2の回転防止特徴部332は、隣接するコンポーネント(例えば、コーピング、アバットメント、プロテーゼなど)と嵌合するように構成された表面に配置する。図13Bのコーピング320は、図13Cに示されるレプリカ330の第2の回転防止特徴部332と嵌合するための追加の回転防止特徴部を含まない。図13Dは、例示的な上側コンポーネント340を示す。上側コンポーネント340は、レプリカ330の第2の回転防止特徴部332と嵌合することができる回転防止342(例えば、くぼみ)を有する。上側コンポーネント340は、レプリカ330の第1の回転防止特徴部331(例えば、特徴部/表面341)と嵌合しない。
図14A~14Gは、コンポーネントの任意の1つまたは複数を含むことができる他の例示的な歯科用コンポーネント及び/またはシステム400を示す。図14Aは、回転防止特徴部411(例えば、3つの突起)を有する例示的な土台のコンポーネント410を示す。図14Bは例示的なコーピング420を示す。コーピング420は、土台のコンポーネント410の回転防止特徴部411と嵌合するように構成された回転防止特徴部421(例えば、3つのくぼみ)を含むことができる。コーピング420はまた、配向特徴部423(例えば、突起及びくぼみ)を含むことができる。図14Cは、図14Aに示す土台のコンポーネント410の位置及び向きを複製するように構成された例示的なレプリカ430を示す。レプリカ430は、土台のコンポーネント410の回転防止特徴部411に相当する第1の回転防止特徴部431(例えば、3つの突起)を有する。レプリカ430はまた、第2の回転防止特徴部432を有することができる。この例では、第2の回転防止特徴部432は、隣接するコンポーネント(例えば、コーピング、アバットメント、プロテーゼなど)と嵌合するように構成された、溝のある表面である。図14Bのコーピング420は、図14Cに示されるレプリカ430の第2の回転防止特徴部432と嵌合するための追加の回転防止特徴部を含まない。図14Dは、例示的な上側コンポーネント440を示す。上側コンポーネント440は、レプリカ430の第1の回転防止特徴部431(例えば、特徴部/表面441)とは嵌合できないが、第2の回転防止特徴部432と嵌合することができる回転防止442を有する。
図14Eは、図14Dに示される例示的な上側コンポーネント440と結合された、図14Cに示される例示的なレプリカ430を示す。図14Fは、図14Eに示される例示的な上側コンポーネント440と結合された、例示的なレプリカ430の断面を示す。図14Gは、図14Eに示される例示的な上側コンポーネント440と結合された、例示的なレプリカ430の別の断面を示す。図14F及び14Gに示されるように、レプリカ430の432の第2の回転防止特徴部は、上側コンポーネント440の回転防止特徴部442と嵌合するように構成することができる。しかし、上側コンポーネント440(例えば、表面/特徴部441)は、レプリカ430の第1の回転防止特徴部431と嵌合しない。
他の例も可能である。
様々な実施形態が上に記載されている。本発明は、これらの特定の実施形態を参照して説明されてきたが、説明は、例示を意図するものであり、限定することを意図するものではない。添付の特許請求の範囲で定義される本発明の真の精神及び範囲から逸脱することなく、当業者に様々な修正及び適用が起こり得る。特に、上側コンポーネントは、取り付け対象の顎に応じて下側コンポーネントにすることもできる。
例の列挙
1.
歯科用コンポーネントの位置及び向きを記録するように構成されたシステムであって、
歯科用コンポーネントの回転防止特徴部と嵌合するように構成された回転防止特徴部と、歯科用コンポーネントの向きを伝えるように構成された配向特徴部とを含むコーピング、及び
歯科用コンポーネントの回転防止特徴部に対応する第1の回転防止特徴部と、歯科用コンポーネントの回転防止特徴部に対応しない第2の回転防止特徴部とを含むレプリカ
を含む、システム。
2.
コーピングは、歯科用コンポーネントの位置及び向きを記録するために印象媒体に埋め込まれるように構成された印象コーピングを含むか、または
コーピングは、歯科用コンポーネントの位置及び向きを記録するために走査されるように構成された走査体を含む、例1に記載のシステム。
3.
コーピングが、配向特徴部を含む外面と、回転防止特徴部を含む内面とを含み、
好ましくは、コーピングの配向特徴部及び/または回転防止特徴部は、突起、くぼみ、ピン、または溝を含む、例1、2のいずれかに記載のシステム。
4.
レプリカの第2の回転防止特徴部が、レプリカの第1の回転防止特徴部に配置されている、例1~3のいずれかに記載のシステム。
5.
レプリカの第2の回転防止特徴部は、隣接するコンポーネントと嵌合するように構成された表面に配置され、好ましくは、隣接するコンポーネントは、コーピング、アバットメント、及び/またはプロテーゼを含む、例1~4のいずれかに記載のシステム。
6.
レプリカの第1の回転防止特徴部及び/または第2の回転防止特徴部が、突起、くぼみ、ピン、または溝を含む、例1~5のいずれかに記載のシステム。
7.
システムが、歯科用コンポーネントをさらに含み、好ましくは歯科用コンポーネントが、歯科用インプラントまたは歯科用インプラントと嵌合するように構成されたアダプターを含む、例1~6のいずれかに記載のシステム。
8.
システムが、歯科用コンポーネントを別の歯科用コンポーネントと整列させるように構成され、好ましくは、歯科用コンポーネントが、非円形の外側の断面境界面、例えば、三楕円または四楕円境界面を有する、例1~7のいずれかに記載のシステム。
9.
システムが、別の歯科用コンポーネントをさらに含み、別の歯科用コンポーネントが、レプリカの第2の回転防止特徴部と嵌合するが、レプリカの第1の回転防止特徴部とは嵌合しないように構成され、好ましくは、別の歯科用コンポーネントは、アバットメント及び/またはプロテーゼを含む、例8に記載のシステム。
10.
患者の口内で第1の歯科用コンポーネントと整列するように構成された第2の歯科用コンポーネントを製造する方法であって、
少なくとも1つのレプリカをコーピングと嵌合すること、ただしコーピングは、患者の口内の第1の歯科用コンポーネントの位置及び向きを伝えるために第1の歯科用コンポーネントに関して記録された配向特徴部を有し、レプリカは、第1の歯科用コンポーネントの回転防止特徴部に対応する第1の回転防止特徴部を含み、レプリカは、第1の歯科用コンポーネントの回転防止特徴部に対応しない第2の回転防止特徴部をさらに含む、
コーピングと嵌合したレプリカに隣接する、患者の口の少なくとも一部のモデルを形成すること、
レプリカからコーピングの嵌合を解除すること、及び
第2の歯科用コンポーネントがレプリカの第2の回転防止特徴部と嵌合するが、レプリカの第1の回転防止特徴部とは嵌合しないように構成されるように第2の歯科用コンポーネントを作成すること
を含む方法。
11.
コーピングを第1の歯科用コンポーネントと嵌合すること、ただしコーピングは、第1の歯科用コンポーネントの回転防止特徴部と嵌合するように構成された回転防止特徴部を備える、
第1の歯科用コンポーネントと嵌合したコーピングの配向特徴部を記録して、第1の歯科用コンポーネントの位置及び向きを記録すること、及び
第1の歯科用コンポーネントからコーピングを嵌合解除すること
をさらに含む、例10に記載の方法。
12.
配向特徴部が、印象媒体に配向特徴部を埋め込むことによって、または配向特徴部を走査することによって記録されている、例10または11に記載の方法。
13.
第1の歯科用コンポーネント及び第2の歯科用コンポーネントが、非円形の外側断面界面、例えば、三楕円または四楕円境界面を有する、例10~12のいずれかに記載の方法。
14.
第1の歯科用コンポーネントが、歯科用インプラントまたは歯科用インプラントと嵌合するように構成されたアダプターである、例10~13のいずれかに記載の方法。
15.
第2の歯科用コンポーネントを作成することは、アバットメント及び/またはプロテーゼを作成することを含む、例10~14のいずれかに記載の方法。
16.
第1の歯科用コンポーネントの向きを第2の歯科用コンポーネントに伝えるように構成されるレプリカであって、
レプリカが、第1の回転防止特徴部及び第2の回転防止特徴部を含む外面を含み、
第1の回転防止特徴部は、第1の歯科用コンポーネントの回転防止特徴部に対応し、
第2の回転防止特徴部は、第1の歯科用コンポーネントの回転防止特徴部に対応しない、レプリカ。
17.
レプリカが、コーピングの回転防止特徴部と嵌合して、コーピングの第1の歯科用コンポーネントの位置及び向きを複製するように構成される、例16に記載のレプリカ。
18.
レプリカが、レプリカの第2の回転防止特徴部を介して第2の歯科用コンポーネントと嵌合するが、レプリカの第1の回転防止特徴部を介しては嵌合しないように構成される、例16~17のいずれかに記載のレプリカ。
19.
レプリカの第1の回転防止特徴部及び/または第2の回転防止特徴部が、突起、くぼみ、ピン、または溝を含む、例16~18のいずれかに記載のレプリカ。
歯科用コンポーネントと整列するように構成され、回転防止特徴部を備えている、マルチユニットプロテーゼ。
20.
回転防止特徴部が、歯科用コンポーネントのレプリカの回転防止機能と嵌合するように構成される、例20に記載のマルチユニットプロテーゼ。
21.
回転防止特徴部が、歯科用コンポーネントの回転防止機能と嵌合しないように構成される、例20または21に記載のマルチユニットプロテーゼ。

Claims (15)

  1. 歯科用コンポーネントの位置及び向きを記録するように構成されたシステム(1)であって、
    歯科用コンポーネントの回転防止特徴部と嵌合するように構成された回転防止特徴部(21)、及び歯科用コンポーネントの向きを伝えるように構成された配向特徴部(23)を含むコーピング(20)と、
    歯科用コンポーネントの回転防止特徴部に対応する第1の回転防止特徴部(31)、及び歯科用コンポーネントの回転防止特徴部に対応しない第2の回転防止特徴部(32)を含むレプリカ(30)と
    を含むシステム。
  2. コーピングは、歯科用コンポーネントの位置及び向きを記録するために印象媒体に埋め込まれるように構成された印象コーピングを含むか、または
    コーピングは、歯科用コンポーネントの位置及び向きを記録するために走査されるように構成された走査体を含む、請求項1に記載のシステム。
  3. コーピングが、配向特徴部(23)を含む外面と、回転防止特徴部を含む内面とを含み、
    好ましくは、コーピングの配向特徴部及び/または回転防止特徴部は、突起、くぼみ、ピン、または溝を含む、請求項1及び2のいずれかに記載のシステム。
  4. レプリカの第2の回転防止特徴部(32)が、レプリカの第1の回転防止特徴部(31)上に配置されている、請求項1~3のいずれかに記載のシステム。
  5. レプリカの第2の回転防止特徴部は、隣接するコンポーネントと嵌合するように構成された表面上に配置され、好ましくは、隣接するコンポーネントは、コーピング、アバットメント、及び/またはプロテーゼを含む、請求項1~4のいずれかに記載のシステム。
  6. レプリカの第1の回転防止特徴部及び/または第2の回転防止特徴部が、突起、くぼみ、ピン、または溝を含む、請求項1~5のいずれかに記載のシステム。
  7. システムが、歯科用コンポーネントをさらに含み、好ましくは歯科用コンポーネント(10)が、歯科用インプラント、または歯科用インプラントと嵌合するように構成されたアダプターを含む、請求項1~6のいずれかに記載のシステム。
  8. システムが、歯科用コンポーネントを別の歯科用コンポーネントと整列させるように構成され、好ましくは、歯科用コンポーネントが、非円形の外側の断面境界面、例えば、三楕円または四楕円境界面を有する、請求項1~7のいずれかに記載のシステム。
  9. システムが、別の歯科用コンポーネント(40)をさらに含み、別の歯科用コンポーネント(40)が、レプリカの第2の回転防止特徴部と嵌合するが、レプリカの前記第1の回転防止特徴部とは嵌合しないように構成され、好ましくは、別の歯科用コンポーネント(40)は、アバットメント及び/またはプロテーゼを含む、請求項8に記載のシステム。
  10. 患者の口内で第1の歯科用コンポーネントと整列するように構成された第2の歯科用コンポーネント(40)を製造する方法であって、
    レプリカ(30)をコーピングと嵌合すること、ただしコーピングは、患者の口内の第1の歯科用コンポーネントの位置及び向きを伝えるために第1の歯科用コンポーネントに関して記録された配向特徴部(21)を有し、レプリカは、第1の歯科用コンポーネントの回転防止特徴部に対応する第1の回転防止特徴部(31)を含み、レプリカは、第1の歯科用コンポーネントの回転防止特徴部に対応しない第2の回転防止特徴部(32)をさらに含む、
    コーピングと嵌合したレプリカに隣接する患者の口の少なくとも一部のモデル(55)を形成すること、
    レプリカからコーピングの嵌合を解除すること、及び
    第2の歯科用コンポーネント(40)がレプリカの第2の回転防止特徴部と嵌合するが、レプリカの第1の回転防止特徴部とは嵌合しないように構成されるように第2の歯科用コンポーネント(40)を作成すること
    を含む方法。
  11. コーピングを第1の歯科用コンポーネントと嵌合すること、ただしコーピングは、第1の歯科用コンポーネントの回転防止特徴部と嵌合するように構成された回転防止特徴部を備える、
    第1の歯科用コンポーネントと嵌合したコーピングの配向特徴部を記録して、第1の歯科用コンポーネントの位置及び向きを記録すること、及び
    第1の歯科用コンポーネントからコーピングを嵌合解除すること
    をさらに含む、請求項10に記載の方法。
  12. 配向特徴部が、印象媒体に配向特徴部を埋め込むことによって、または配向特徴部を走査することによって記録されている、請求項10または11に記載の方法。
  13. 第1の歯科用コンポーネント及び第2の歯科用コンポーネントが、非円形の外側断面界面、例えば、三楕円または四楕円境界面を有する、請求項10~12のいずれかに記載の方法。
  14. 第1の歯科用コンポーネントが、歯科用インプラント、または歯科用インプラントと嵌合するように構成されたアダプターである、請求項10~13のいずれかに記載の方法。
  15. 第2の歯科用コンポーネントを作成することは、アバットメント及び/またはプロテーゼを作成することを含む、請求項10~14のいずれかに記載の方法。
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