JP2003516168A - 咬合輪郭が砂時計形のテンポラリークラウン及び長期的なプロビジョナルクラウン - Google Patents

咬合輪郭が砂時計形のテンポラリークラウン及び長期的なプロビジョナルクラウン

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Abstract

(57)【要約】 小臼歯及び大臼歯クラウン(620)を形成するためのファイバーポリカーボネートのシェル(20)のセットは、砂時計形の咬合面形状を有するように形成される。このシェルの近心−遠心側壁(632、634)は、凹状の咬合面形状に整合するべく凸状である。各シェルの近心−遠心面及び咬合面によって、シェルの近心−遠心側壁と隣接する歯との間に実質的に均一な幅の隣接ギャップが提供される。このようなシェルを用いた新しいクラウン形成方法は、ガラス繊維入りアクリルレジン充填剤でシェルを満たしてから、シェルの咬合面及び歯肉縁の位置を定め、隣接する歯及び対向する歯に対して良好に整合するように、準備した歯の上にシェルを装着する。レジンを押し出して良好な隣接面接触を形成し、頬側の歯肉縁に対してシェルを動かして対向する歯との良好な咬合を得る。余分なレジン及びシェルを削って最終的なクラウンを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 本発明はテンポラリークラウン及びプロビジョナルクラウン(temporary and
provisional dental crown)に関連し、特に、種々の寸法に対応なクラウンシェ
ル(crown shell)、並びにそのようなシェルを用いたテンポラリークラウン及
び長期的なプロビジョナルクラウンの形成方法に関連する。
【0002】 現在、テンポラリークラウン及びプロビジョナルクラウンの形成方法には主に
3の方法がある。第1の技術では、アルミニウムやステンレス鋼などの金属、或
いは3M社が販売しているロンクラウンフォーム(lon crown form)などのポリ
カーボネートからなる従来のプレハブ型(予め形成されたタイプ)クラウン或い
はシェルを削って準備のできた歯に整合させる。このタイプのテンポラリークラ
ウンの他の例は、米国特許第4、015、332号(Manne)、第4、678、
435号(Long)、第4、778、386号(Spicry)及び第5、458、48
9号(Tennyson)に開示されている。
【0003】 第2の技術は、クラウンを装着するために患者の歯を削る前に歯科用の歯の印
象(impression)を作る必要がある。次ぎに、クラウンを装着するために患者の
歯を削り、その印象をビスアクリル(bis-acryl)材料で満たし、その準備ので
きた歯に取付ける。ビスアクリルが固まったら、硬化したビスアクリルから印象
から取り外して研削及び研磨し、患者の口内に装着する。
【0004】 Gordon Christenson氏が利用し推奨する第3の主な技術も一般的である。この
方法は、ポリメタクリル酸メチルからなるパテ状のボールを準備した歯の上に載
せ、次に患者が歯を噛み合わせる。この材料は硬化し始める。材料が完全に固ま
る前に、このパテ状のボールを準備した歯から取り外して削り、歯に戻す。材料
が固まった後、その材料を再度削って噛み合わせを調節する。次に、このテンポ
ラリー・クラウンを歯に接着する。米国特許第5,385,469号に開示され
ているこの技術の変更例では、その部位で一般的なクラウンを形成するための管
状の歯型を用いる。
【0005】 これらの技術には様々な長所や短所がある。第1の技術のようにプレハブ型を
用いる場合は、時間がかからずシンプルであるが、この従来技術によるシェルの
整合はあまり良くない。特に、縁の整合が十分でない。隣接する歯との良好な接
触を得るのが難しく、その外形及び咬合性もあまり良くない。異なったサイズや
形状のシェルを増やして(80もの異なったサイズ及び形状の小臼歯や大臼歯か
ら選択できるようにする)、これらの欠点を解消しようと試みる製造者もいる。
しかしながら、この試みは材料費が嵩み、また適正なシェルを選択するのに時間
がかかる。
【0006】 Manne氏は、近心−遠心面にスリットを有する門歯のシェルを提供し、咬合面
の蝶番軸に対して唇−舌方向にシェルが曲がるようにして、第1の技術の幅を広
げた。Long氏もまた、テンポラリー大臼歯シェルの近心−遠心面に開いた部分を
設け、アクリルレジン充填材が隣接方向に押し出されて隣接する歯に接触するよ
うにして、この技術の幅を広げた。これらのシェルもこの技術で用いられる他の
シェルと同様に、良好な咬合性はもちろん歯肉縁に沿った良好な整合性を得るた
めに、頬側及び舌側側壁の自由縁を削る必要がある。シェルの近心−遠心面に開
いた部分があるため、充填材を相当削り取らなければならない。このような削り
取りや調整のために、歯科医及び患者は時間を費やさなければならない。
【0007】 第2の技術では、良好な形状や咬合性が得られるが印象を作るのに時間がかか
る。また、この技術によって製造したテンポラリークラウンの強度及び耐久性は
、非常に優れているとは言えない。更に、患者の歯が破損している場合には、印
象を作製することができない。パテ状の材料から様々な形状にテンポラリークラ
ウンを形成する第3の技術は、熟練した歯科医や歯科技工士が行う場合にのみ、
他の技術と較べ迅速かつ正確にクラウンを形成することができる。しかしながら
、この方法も理想より時間がかかる。この技術の別の大きな問題点は技術に依存
する割合が極めて高いことである。したがって、歯科技工士は、正確に歯を整形
するために高い技術を有していなければならない。この技術の別の問題点は、パ
テ状の材料を硬化するときに起こる発熱反応によって患者の口内に損傷を与えな
いように、特別な注意が必要であることである。
【0008】 前述したように、前述した技術は全て、理想よりも時間がかかる。これらの内
の最も速い技術を用いても、歯科医がテンポラリークラウン或いはプロビジョナ
ルクラウンを患者に装着するまでに30分以上時間がかかる。更に、第2及び第
3の技術によるテンポラリークラウン或いはプロビジョナルクラウンは通常、耐
久性に優れていないため長期の使用には適していない。第1の技術のステンレス
鋼のシェルは耐久性の点では優れているが、良好な咬合性を得るためのシェルの
咬合面の調整及び研削がより困難である。
【0009】 したがって、僅かな研削で良好な適合性が得られ、長期の使用に耐え、低コス
トで迅速かつ精密なテンポラリークラウン及びプロビジョナルクラウンを形成す
る方法が待ち望まれている。
【0010】 発明の概要 したがって、本発明の目的はテンポラリークラウン及びプロビジョナルクラウ
ンの製造及び調整、装着を容易にすることにある。
【0011】 本発明の別の目的は、整合性の高い、長期の使用に十分耐えるテンポラリーク
ラウン及びプロビジョナルクラウンを提供することにある。
【0012】 更なる本発明の目的は、整合性が高く、かつクラウンの材料の点及び調整時間
の点で安価なクラウンを提供することにある。
【0013】 簡単に言えば、本発明は今日使用されている2つの従来技術を組み合わせたも
のである。即ち、自由な形状にシェルを形成する技術及びシェルを特殊な形状に
設計する技術の双方の利点を採用する一方でこれらの技術上の欠点を排除してい
る。詳細には、本発明のシェルは、少なくとも1つの近心−遠心側壁に、歯肉縁
に沿って画定されていない実質的にU字型の窓を有する。自由形状シェル技術に
用いられる材料と類似のパテ状の材料或いはレジンを用いるが、形状はシェル及
びその窓によって制御される。このようにシェルの形状が制御されるため、テン
ポラリークラウン及び長期的なプロビジョナルクラウンの研削に費やす歯科医の
貴重な時間を節約することができる。近心−遠心側壁のそれぞれは、押し出され
たレジンを受容し、隣接する歯との接触を維持する、窓に隣接する窪んだ或いは
へこんだ領域を有する。シェルは短い頬側及び舌側側壁を有するように設計され
ているため、シェル自体を削る必要がない。こうすることによって、歯科医の時
間をさらに節約できる。このようなシェルによって、歯科医に相当の自由が与え
られるため、歯科医は、限られた種類のサイズ、形状の対称形のシェルで殆どの
大臼歯及び小臼歯に対応できる。
【0014】 準備した歯に装着するためのテンポラリークラウン若しくはプロビジョナルク
ラウンを作製するためのあるシェルは、上面壁、頬側側壁、舌側側壁、反対向き
の近心−遠心側壁を含む。上面壁がシェルの咬合面を画定する。近心−遠心側壁
のそれぞれが、上面壁、頬側側壁及び舌側側壁とつながっていて、離間して中央
のキャビティを画定している。この中央のキャビティは、レジンを収容し、準備
した歯と整合するように形成される。少なくとも何れか一方の近心−遠心側壁に
部分的な開口を提供するべく窓が形成され、その開口によってレジンの一部が近
心−遠心方向にキャビティから隣接する歯に押し出される。更に、少なくとも何
れか一方の近心−遠心側壁が、隣接する歯の凸状の表面と整合するように凹状に
形成される。
【0015】 シェルの上面壁は、隣接する両側の歯の凸状の近心−遠心面と整合する砂時計
のような形状となるように、近心縁及び遠心縁に沿って凹状に形成され、シェル
の近心側壁及び遠心側壁のそれぞれが、凹状の上面壁と整合するように形成され
るのが好ましい。この場合、近心−遠心側壁が凹状であるため、シェルと凸状の
隣接する歯との間に均一幅の隙間を設けることができ、隣接部へのレジンの流れ
が制御される。
【0016】 大臼歯及び小臼歯用のテンポラリークラウン或いは長期的なプロビジョナルク
ラウンの形成方法も提供する。この方法には、シェルのキャビティを一定量のレ
ジンで満たすことが含まれる。シェルは、咬合面を画定する上面壁、反対向きの
頬側及び舌側側壁、中央キャビティを画定する離間した反対向きの近心−遠心側
壁を有する。レジンで満たされたシェルを準備した歯の上に載せ、レジンの一部
が、少なくとも1つの近心−遠心側壁の部分的な開口を形成する窓から近心−遠
心方向に押し出す。レジンが硬化するまでの間、シェル及びレジンを準備した歯
に付けたり外したりすることを繰り返す。レジンが完全に硬化した後、シェル及
び突き出たレジンの外面を、咬合面が整合しかつ隣接する歯とも整合するように
整える。
【0017】 窓の大きさによって押し出されるレジンを制御して、近心−遠心面の面積の一
部の領域のみが覆われるようにする。隣接する歯の凸状部に対する近心−遠心側
壁の凹状部によって、更に制御することもできる。このようにすることによって
、レジンを受け取って保持する均一な近心−遠心ギャップを設けることができる
【0018】 クラウンを準備した歯から取り外した後、クラウンの近心−遠心の接触部及び
縁部をマークしてクラウンを整形するのが好ましい。窓から近心−遠心方向に押
し出されたレジンは、マークした接触部及び縁部の先まで取り除く。このように
整形した後、シェル及びレジンを準備した歯に装着する。
【0019】 クラウンの強度及び耐久性を増すためにレジンにチタン粒子を含めることによ
って、本発明による更なる利点が得られる。また、シェル及びレジンにX線不透
過性物質を含め、X線で確認することもできる。
【0020】 本発明に従って形成される長期的なプロビジョナルクラウンは、高価なクラウ
ンの代わりとなり、患者、歯科医及び保険会社に利益をもたらす。本発明に従っ
て形成されるテンポラリークラウン及び長期的なプロビジョナルクラウンは共に
、短時間で形成可能であり、かつ殆どの従来技術のものより耐久性に優れている
。長期的なプロビジョナルシェルを用いて形成されるクラウンの耐久性は、5〜
7年或いはそれ以上である。テンポラリーシェル(側壁がプロビジョナルシェル
よりやや薄い)で形成されるクラウンの耐久性は、3〜4ヶ月から1年である。
本発明に従って形成されたクラウンは、成形によるクラウンより装着が単純かつ
容易であり、プレハブ型クラウンより遥かに精密である。本発明のクラウンは、
良好な間隔、接触及び咬合が得られるため、永久クラウンを装着するまでの間に
歯がずれてしまうことがない。また、本発明のクラウンは装用感に優れ、更に見
た目も良い。
【0021】 本発明によって、従来技術と較べて半分或いはそれ以下の短時間で、隣接面及
び歯肉面及び咬合面の整合性に優れ、また長期の使用にも耐え得るテンポラリー
クラウン及びプロビジョナルクラウンを装着することが可能となった。
【0022】 添付の図面を用いた本発明の好適な実施例の詳細な説明から、前述及びその他
の本発明の特徴及び利点がより明確になるであろう。
【0023】 詳細な説明 図1−図5は、小臼歯クラウンを用いて第1実施例における本発明の基本的な
概念を例示する。これらの図面は、小臼歯クラウンについてのものであるが、以
下の説明は大臼歯クラウンにも等しく適用することができる。大臼歯クラウンは
、以降の図面により明確に示される。
【0024】 図1は、テンポラリー及びプロビジョナル・小臼歯クラウンを形成するための
シェル20の側面図である。このシェル20はポリカーボネートから一体成型さ
れるのが好ましいが、別の高分子材料からも成型可能であり、成型ではなく機械
加工によって形成することもできる。このシェル20は、咬合面を画定する上面
壁22と、頬側側壁24と、この頬側側壁から離間した舌側側壁26とを有する
。この頬側側壁24は、クラウンを形成する時にシェルを操作するための取り外
し可能なタブ(図示せず)を含む。反対向きの近心−遠心側壁28及び30は、
互いに離間して中央のキャビティを画定する頬側側壁24及び舌側側壁26、並
びに上面壁とつながっている。中央のキャビティは、アクリルレジンを受容し、
準備した歯に整合するように形成される。
【0025】 舌側側壁26は、以降に詳述するように歯肉縁25及び27が容易に整合する
ように頬側側壁24より短い。近心−遠心側壁28及び30の咬合面−歯肉方向
の長さは、頬側側壁24及び舌側側壁26より短い。様々な歯の長さに対応でき
るように、咬合面−歯肉方向の長さが異なった2つ以上の頬側及び舌側側壁を有
する、様々な大きさのシェルが含まれる。
【0026】 近心−遠心側壁28及び30はそれぞれ、それぞれの側壁に部分的な開口を形
成する近心−遠心の窓32及び34を含む。近心−遠心窓32及び34によって
、シェルを準備した歯60(図示せず)に装着する時にアクリルレジンが隣接方
向にキャビティから隣接する歯に押し出され得る。シェル20は、一方の側壁の
みに近心−遠心窓を形成して使用することもできるが、両方の近心−遠心側壁2
8及び30に窓を備える方が望ましい。各近心−遠心窓32及び34の大きさは
、隣接する歯と隣接面接触部36A及び36B(図2を参照)を形成するのに十
分な量のレジンが近心−遠心窓から押し出され得る大きさであるが、中央のキャ
ビティからのレジンの流れを制御するために近心−遠心側壁の全体の大きさより
十分に小さい。例えば、近心−遠心窓32及び34は、シェルの近心−遠心側壁
の全面積の約半分である。
【0027】 本発明のシェル20を形成するための好適な材料は、20%の細かなガラス繊
維を含むポリカーボネートである。シェル20を形成する材料には、X線で確認
できるように硫酸バリウム(Bas)などのX線不透過性物質を含めることができる
。本発明に用いるレジンは、スーパーTアクリルレジン(Super-T acrylic resi
n)が好ましいが、X線で確認できるようにBasや他のX線不透過性物質を含むも
のも好ましい。更に、チタンの微粒子や粉末をレジンに加えて、より耐久性があ
り長持ちするクラウンを形成することができる。
【0028】 図2−図5は、図1に示したシェル20を用いたテンポラリー若しくはプロビ
ジョナル・小臼歯の形成方法を示す。図2は、テンポラリー或いは長期的なプロ
ビジョナル・小臼歯クラウン40Aを示す患者の口内の一部の斜視図である。図
1及び図2を参照すると、テンポラリー或いはプロビジョナル・小臼歯クラウン
40Aは、ポリカーボネートシェル20のキャビティを一定量のスーパーTアク
リルレジンで満たしてから、準備した歯の上にそのレジン充填シェルを配置して
形成する。次に、患者が対向側の歯66(図8を参照)でレジン充填シェル40
Aを噛み、シェル20の咬合面22の対向する歯66との咬合接触を確立する。
また、このステップで、キャビティ内のレジンが準備した歯60(図8を参照)
と係合するように形成される。
【0029】 更に、患者がシェル20を噛むと、レジンの一部が近心−遠心窓32及び34
を介してキャビティから押し出される。各近心−遠心窓32及び34の頬側及び
舌側の縁に沿った近心−遠心側壁28及び30の一部によって、隣接する歯62
及び64に向かって隣接方向にレジンが押し出される。従って、これらの窓を介
して押出されるレジンが、テンポラリークラウンの隣接面の隣接する歯と接触す
る近心−遠心突出部36A及び38Aを形成する。
【0030】 シェル20はまた、舌側側壁26が頬側側壁24よりやや短く形成されるのが
好ましい。このように形成することによって、患者が咬合した時に舌側側壁26
の歯肉縁27と患者の歯肉70とが接触せず、咬合壁或いは上面壁22の位置決
めにある程度の余裕が生まれる。これについては後に詳述する。
【0031】 図3は、患者の歯から取り外され、患者の指に保持された図2のテンポラリー
クラウン40Aを示す。図3を参照すると、テンポラリークラウン40Aの突出
部36A及び38Aをアクリルバー(acryl burr)42で削って整形し、クラウ
ンの外側表面の形状(咬合面及び隣接面)が患者の歯に整合するようにする。通
常、シェル20の歯肉縁の削り取りは必要ない。
【0032】 図4は、患者の準備した歯に戻された、突出部36B及び38Bが整形された
テンポラリークラウン40Bを示す。咬合面22の縁に沿った影44は、咬合調
整のために研削されるテンポラリークラウンの頬側の咬頭を示す。図5は、咬合
調整のために研削した後のテンポラリークラウン40Cを示す。図4及び図5の
破線は、押し出されたレジンが整形された、クラウン40Cの近心−遠心面の窓
から突き出たテンポラリークラウン部分を示す。得られたクラウンは、耐久性に
優れたポリカーボネート補強されたアクリルレジンから形成される。従って、テ
ンポラリークラウンとしての使用はもちろん、長期的なプロビジョナルクラウン
としての使用にも適している。
【0033】 クラウンは仕上がると、シェルと充填材との境界は実質的に平坦であり、近く
で見なければ殆どわからない。仕上がったクラウン40Cを、患者の歯列内に確
実に収まるように、患者の準備した歯60(図8を参照)と接着し、歯肉縁25
及び27に沿ってシールする。隣接する歯62及び64との最終的な隣接面の整
合、並びに対向する歯66(図8を参照)との咬合は、元の歯のように複製され
る。
【0034】 本発明のテンポラリークラウン或いは長期的なプロビジョナルクラウンをセッ
トするまでの、適正なシェルのサイズの選択からレジン充填、整形、準備した歯
へのクラウンの接着までの全工程を、従来の技術を用いた場合の約半分の時間で
実行することができる。
【0035】 図6−図8は、適正な近心−遠心の寸法及び咬合面−歯肉の寸法を選択する際
に利用する間隔の例を例示する患者の歯列の一部を示す。患者が口を閉じて咬合
した状態で、適正サイズのシェルは、準備した歯の上で隣接する歯62及び64
との間に緩く整合すべきである。図6及び図8は、シェルのサイズを選択するた
めのパラメーターを示す。図6は、シェルの位置を決めるために近心−遠心の寸
法を選択するパラメーターA及びBを示す。シェルの近心−遠心側壁は、隣接す
る歯62及び64の近心−遠心面と準備した歯60の近心−遠心面とのおおむね
中間に位置するようにする。言い換えれば、シェルは、準備した歯の隣接する両
側の歯の中央に位置し、その幅は幅Aと幅Bの中間である。このように決められ
たシェルの位置は、図7及び図8の破線で示されている。図9−図16若しくは
図25−図32に示されている実施例では、近心−遠心面が窪んだ或いは凹状で
あるため、図33−図35を用いて説明するように隣接空間が狭い方が好ましい
【0036】 天然歯列の隣接する両側の歯に対して通常の間隔の範囲内である少なくとも2
つの近心−遠心幅の大臼歯シェル及び小臼歯シェルを含むシェルのセットを提供
するのが好ましい。このようにサイズを選択できるため、歯科医は、0.5mm
〜1.0mmの範囲の隙間で隣接する歯の間に容易に収容されるような近心−遠
心幅を有する所定の準備した歯のためのシェルを1つ選択することが可能になる
。残った隣接面との隙間は、近心−遠心方向のレジン突出部36A、38Aで埋
められる。従来のシェルと比べ、この方法はクラウンの隣接部との整合が極めて
容易である。
【0037】 また、図8を参照すると、患者が口を閉じてレジンの入っていないシェル20
を噛んだ時、対向する歯に対して容易に整合するように、シェル20の咬合面−
歯肉方向の長さが決められる。前述したように、シェルのセットは、人によって
歯の長さにばらつきがあるが一般的な歯の長さに適用できるように、咬合面−歯
肉方向の長さが異なった2つの所定の大臼歯シェルや小臼歯シェルを含む。所定
の準備した歯に装着するために、シェルの咬合面−歯肉方向の長さは、シェル2
0の咬合壁と対向する歯66との間隔Cが長さDの概ね半分となるように選択さ
れる。所定の歯のために選択したシェル20は、シェルの歯肉縁が準備した歯の
歯肉縁と概ね整合するような咬合面−歯肉方向の長さを有し、シェルの咬合面と
対向する歯66との間隔が0.5mm〜1.0mmの範囲が好ましい。
【0038】 図9−図13は、本発明に従った小臼歯シェル20の第2実施例の様々な図面
である。シェル120を用いてテンポラリークラウン及びプロビジョナルクラウ
ンを形成するための一般的な構成、材料及び方法は、前述したシェル20(図1
を参照)と概ね同じである。好適なサイズの選択やび整合方法については、図3
3−図44を用いて後で説明する。シェル20の要素に対応するシェル120の
要素は、シェル20の参照符号に100を加えて示す。従って、シェル120は
、咬合壁(或いは上面壁)122と、歯肉縁125及び127をそれぞれ備える
頬側側壁124及び126と、隣接面の側壁(近心−遠心側壁)128及び13
0とを有する。
【0039】 しかしながら、近心−遠心側壁の歯肉縁に沿って囲まれた第1実施例のシェル
20の近心−遠心窓32及び34とは異なり、この実施例のシェル120の近心
−遠心窓132及び134は、隣接側壁132及び134の歯肉縁に沿って囲ま
れておらず、概ねU字型の形状である。この実施例の近心−遠心窓132及び1
34は、第1実施例の近心−遠心窓32及び34より狭く、その大きさは、その
窓が形成される側壁の全面積の1/3程度が好ましい。
【0040】 また第1実施例とは異なり、少なくとも1つの咬合面窓が咬合面壁122に形
成することができる。咬合壁122は、中央のブリッジ154で離間した長円形
の1対の窓150及び152を有するのが好ましい。咬合面の窓150及び15
2は、図2を用いて説明したクラウン形成段階で患者が噛合した時、レジン充填
シェル120の中央のキャビティから咬合壁122の上面に押し出されるレジン
を制御できるように形成する。
【0041】 図11を参照すると、シェル120の上面壁122は、中央のブリッジ154
の上面に沿い、上面壁122の頬側及び舌側上に形成された第1咬合面122A
を更に含む。第2咬合面122Bも上面壁122の一部であるが、第1表面12
2Aから下がった位置に形成され、咬合面窓150及び152の近心−遠心側、
頬側及び舌側を取り囲んでいる。従って、第2咬合面122Bは、対向する歯6
6(図8を参照)の咬合面と接触することによってレジンが形成されるように、
咬合面窓150及び152から流出するレジンを受容し、その周りにレジンを保
持する窪んだ領域を形成する。
【0042】 同様に、シェル120の隣接面128及び130もそれぞれ、シェルの最も外
側の隣接面128A及び130Aと窓132及び134の垂直な面との間の窪ん
だ表面領域128B及び130Bを含むのが好ましい。窪んだ領域128B及び
130Bは、近心−遠心窓132及び134から流出するレジンを受容し、隣接
する歯62及び64(図8を参照)の隣接面と接触してレジンを保持する窪んだ
領域をそれらの窓の周りに形成する。この窪んだ或いはへこんだ領域が凹面を形
成するため、隣接する歯の凸状の隣接面とのより近接した整合が可能となる。
【0043】 図12に最も良く示されているように、この実施例のシェル120の歯肉縁1
25及び127は、階段形の断面形状を有するように形成される。テーパ状にも
できるこの形状は、歯肉縁125及び127の周りにレジンを受容して保持する
のを助け、準備した歯と高度なシールを形成する。この実施例の別の独特な特徴
は、約3:4の比率で舌側側壁126が頬側側壁より短ことである。
【0044】 図14−図16は、図9−図13を用いて説明した小臼歯の第2実施例と本質
的に同じ設計の大臼歯用シェル220を示す。前述の実施例の構造的要素及び形
状に対応するこの実施例の構造的要素及び形状は、前述の実施例の参照符号に2
00を加えて示し、繰り返しになる説明は省略した。小臼歯シェル120と大臼
歯シェル220との大きさ及び形状の一般的な違いはそれぞれ、小臼歯クラウン
及び大臼歯クラウンに利用するかによる。大きさ及び形状の違い以外の小臼歯シ
ェル120と大臼歯シェル220の大きな違いは、小臼歯シェル120の比率以
上に大臼歯の舌側側壁226は頬側側壁224より短い。即ち、大臼歯の舌側側
壁226がその頬側側壁224より2:3の比率で短く、小臼歯の舌側側壁と頬
側側壁の比率は3:4である。
【0045】 図17−図24は、本発明の第3実施例に従った小臼歯シェル320及び大臼
歯シェル420を示す。前述した実施例と共通の構造的要素及び形状は、小臼歯
シェルには前述した実施例の参照符号に300を加え、大臼歯シェルには400
を加えて示す。図9−図16及び図25−図32を用いて説明したように、隣接
面の側面壁に窪んだ或いはへこんだ領域(図示せず)を設けることもできる。
【0046】 この実施の小臼歯シェル320及び大臼歯シェル420と前述の実施例のシェ
ルとの間に幾つかの相違点がある。第1に、図17及び図21に最も良く示され
ているように、咬合壁322及び422はそれぞれ、1つの十字型の咬合窓35
3及び453を有する。この窓の形状は、第2実施例の咬合窓150及び152
と較べ、上面壁322及び422の上のレジンが押し出される領域が幾分大きく
なっているが、それでも仕上ったクラウンの充填材を保持することができる。第
2に、図20の縁325、327及び図24の縁425、427に示されている
ように、シェルの歯肉縁は内側が先細である。
【0047】 第3の違いは、前述の何れの実施例と較べても舌側側壁326及び426が頬
側側壁324及び424より遥かに短く、今回のその比率は約1:2である。こ
の比率によって、準備した歯の舌側に沿ったシェルの舌側側壁の歯肉縁の垂直方
向における位置を相当広い範囲で決めることが可能になる。シェルの位置を決め
る際、このように広い範囲で位置を決めることができるため、シェルの頬側の咬
頭が、頬側側壁の歯肉縁に対して頬−舌方向に移動可能となる。舌側側壁をさら
に短くすることも可能であるが、舌側の縁や頬側の咬頭の位置をさらに広い範囲
で決めることができるとは限らないし、舌側に押し出されるレジンの流れを制御
しにくくなるため好ましくない。
【0048】 本発明のさらなる特徴及び利点は、第3の実施例に最も良く示されている。詳
細には、この実施例では、患者の歯列を4分割し、その全てに容易に適用できる
包括的な設計を含む。あるキットは、4つの異なったサイズの大臼歯シェルと4
つの異なったサイズの小臼歯シェル(合計8つのサイズのシェル)を含む。図7
及び図8に示されるようにサイズを決める場合、研削しなくても後列の永久歯の
95%に対応できる。更に、この実施例のキットは、右歯列や左歯列のために右
または左の鏡像シェルを含む必要がないし、下顎用及び上顎用シェルを含む必要
もない。
【0049】 シェル320及び420は頬−舌の軸に対して対称であり、利点が利用されて
いる。更に、シェル320及び420の全ての側壁は、患者が歯を咬合した時に
患者の歯列と容易に整合するように、十分に短くしてある。つまり、準備した歯
及び隣接する歯、対向する歯の障害にならないように短くしてある。アクリルレ
ジンは、近心−遠心側壁から制御されて押し出され、隣接する歯と良好な隣接面
接触を形成する。レジンはまた、シェルの歯肉縁に沿って押し出されるため、準
備した歯の全面に精密なシールが形成される。舌側側壁326及び426が頬側
側壁324及び424より相当短いため、患者がレジンの詰まったシェルを噛む
と、シェル320及び420は、頬側側壁の顔側の歯肉縁325及び425に対
して自由に回動する。従って、この形状により、シェルの縁を研削する必要がな
くなるのはもちろん、咬合する歯に対するシェルの頬側の咬頭の正確な位置決め
が容易となり、更に研削しなければないらないクラウンの顔側(頬側)及び咬合
面の余分なレジン及びシェル材料の量も減る。
【0050】 図25−図32は、本発明の第4実施例に従った小臼歯シェル520及び大臼
歯シェル620を示す。前述した実施例と共通の構造的要素及び形状は、小臼歯
シェルには前述した実施例の参照符号に500を加え、大臼歯シェルには600
を加えた。この実施例と前述した実施例との相違点がいくつかある。第1に、第
2実施例及び第3実施例とは異なり、上面壁522及び622は窓を有していな
いが、第1実施例のように通常の歯の咬合面のような咬合面522A及び622
Aを有する。更に、上から見ると、咬合壁522及び622は概ね砂時計形であ
る。この砂時計形の形状は近心−遠心面に沿って概ね凹状にしてあるため、シェ
ルが隣接する歯の凸状の近心−遠心面との整合が可能となる。第2実施例のよう
に、近心−遠心面528及び530、628及び630の凹状の形状及び間隔に
よって、概ね均一幅の隣接ギャップ80でシェルが隣接する歯と整合可能となる
(図34を参照)。
【0051】 頬側側壁524、624及び舌側側壁526、626は、実質的に三角形のよ
うな形状(図27及び図31を参照)であり、取り巻いて近心−遠心側壁528
、530及び近心−遠心側壁628及び630の一部を形成する。頬側側壁52
4と舌側側壁526との長さ及び頬側側壁624と舌側側壁626との長さを等
しく或いは概ね等しくすることもできるが、舌側側壁が頬側側壁よりやや短くす
るのが好ましい。これらの特徴(三角形の形状及び頬側側壁の長さと舌側側壁の
長さが概ね同じ)によって、図33−図34を用いて説明するように、シェルが
準備した歯に隣接する歯間乳頭部72を覆うことができる。本発明の第3実施例
のように、歯肉縁525、527、625及び627は、内側を先細にすること
ができる。
【0052】 近心−遠心側壁即ち隣接側壁528、530及び628、630は、主に頬側
側壁524、624及び舌側側壁526、626がまわり込み、咬合壁522及
び622の縁から下側に向かって延びて形成される。隣接側壁は舌側側壁より短
い。レジンが隣接ギャップ80に押し出される近心−遠心窓532、534及び
632、634を設けるべく、近心−遠心側壁528、530及び628、63
0の一部は開いている。これらの近心−遠心窓532、534及び632、63
4は、前術の実施例の近心−遠心窓より相当小さく、それぞれの近心−遠心側壁
の表面積の1/4未満、好ましくは1/8−1/10の範囲である。図26及び
図30に示されているように、近心−遠心窓532、534及び632、634
は概ね台形であるが、概ね半円形或いは単に丸い角として形成することもできる
【0053】 近心−遠心側壁528、530及び628、630は通常、隣接する歯62及
び64との目的の整合を得るべく、咬合壁522及び622の近心−遠心側面の
凹状の形状に従う。最も好ましくは、シェル520及び620は、図34に示さ
れているように、装着した時に、隣接する歯62及び64の凸状の近心−遠心側
壁と凹状の近心−遠心側壁532、534及び632、634との間に、比較的
均一な幅の隣接ギャップ80を有するように形成する。本発明のこの形状による
大きな恩恵は、シェルの凹状の近心−遠心側壁が隣接する歯の凸状面と整合する
ということである。
【0054】 咬合壁は、人の天然の歯と同じ構造になるように予め形成される。特に図29
を参照すると、第4実施例の大臼歯シェル620は、上部が平坦な歯の咬合面6
22の上に4つの隆起部690、692、694及び696を有し、歯の咬合面
を形成する。この4つの隆起部は、頬−舌方向に向き合った対になり、咬合面の
1/4部分それぞれに1つの隆起部が配置されている。図25を参照すると、小
臼歯用に設計されたシェル520は、大臼歯シェル620の隆起部に類似した2
つの隆起部のみを有する。
【0055】 他の実施例と同様に、第4実施例は、わずか2、3のシェルで成人の様々な範
囲の歯列に整合させる設計を含む。この実施例に基づいたキットは、テンポラリ
ークラウン及び長期的なプロビジョナルクラウンの2つのタイプのクラウンの何
れか一方を含むセットを有する。8つのサイズ及び形状のテンポラリークラウン
を設ける。16のサイズ及び形状の長期的なプロビジョナルクラウンを設ける。
長期的なプロビジョナルクラウンは、より耐久性のあるポリカーボネート材料か
ら形成され、より精密な整合を得るためにより多くのサイズ及び形状を有する。
テンポラリーシェルは、長期間使用すべきものではないため壁部を薄くすること
ができる。
【0056】 第4実施例に従ったテンポラリー小臼歯及び大臼歯クラウンの成人用キットは
、例えば、8つのサイズ及び形状のシェルからなる。2つのサイズのシェルが、
上顎の右側の大臼歯用に用いられ、別の2つのサイズのシェルが上顎の左側の大
臼歯用に用いられる。別の2つのシェルが下顎の大臼歯用に用いられ(右側及び
左側のどちらにも用いることができる)、最後の2つのシェルが上顎及び下顎の
左右のいずれにも小臼歯として用いられる。
【0057】 従って、成人用のテンポラリーシェルのセットは、2つの上側右大臼歯シェル
、2つの上側左大臼歯シェル、2つの下側大臼歯シェル及び2つの小臼歯シェル
を含む。2つの上側右大臼歯シェルの各平面図は、概ね右側によった平行四辺形
であり、2つの上側左大臼歯シェルの各平面図は、概ね左側によった平行四辺形
である。2つの下側大臼歯シェルの平面図は概ね矩形である。最後の2つの小臼
歯シェルの平面図は概ね楕円形である。成人用の長期的なプロビジョナルクラウ
ンのキットは、サイズの選択の幅を広げるために、16のシェルのサイズ及び形
状を含む。同様に子供用のキットを製作することもできる。
【0058】 図33−図35は、大臼歯シェル620についてのサイズを選択する際の考慮
すべき点を示し、図36−図44は、大臼歯シェル620を用いたクラウンの形
成方法を示す。テンポラリーシェル及び長期的なプロビジョナルシェルの両方を
用いて、同じ技術でクラウンを形成する。図33は準備した歯660及び隣接す
る歯間乳頭部72を示す。
【0059】 本発明のテンポラリークラウン或いは長期的なプロビジョナルクラウンを装着
する好適な方法を以下に示す。まず、クラウンを装着する歯660の準備をする
。図34−図36を参照すると、近心−遠心及び頬−舌のサイズが適正なシェル
を選択する。次に、適正なサイズのシェル660を、隣接する歯662と664
との間、及び対向する歯(図示せず)との間に設けられた患者の歯列の空間内に
緩くかつ快適に、すなわち隙間及び咬合面のそれぞれが整合するように配置する
。例えば、咬合面の外形は、頬側及び舌側側壁のそれぞれに隣接する近心−遠心
幅が準備した歯に隣接する両側の歯の内側の近心−遠心間隔と概ね同じになるよ
うに、シェルのサイズを選択することができる。更に、凹状の近心−遠心側壁6
32及び634は、隣接する歯662及び664の凸状の側壁と一致し、押し出
されたレジン638A及び636Aを受容するための実質的に均一な隣接ギャッ
プ80を形成する。好適な隣接ギャップは通常、幅が1mm未満であり、好まし
くは約0.5mmである。
【0060】 次に図37に例示されているように、スーパーTアクリルレジン粉末74と反
応液76を溶液中の粉末が完全に飽和し、全体がクリーム状になるまでゆっくり
撹拌して、レジンを準備する。次に、この混合液を約20秒間硬化させる。次に
、図38に示したように、頬側側壁及び舌側側壁624及び626の高さまで、
一定量のレジン78でシェル620を満たす。
【0061】 次に、図39に示されているように、レジン充填シェル620を準備した歯6
60の上に装着する。手動器具90(即ち、Grade 4-5)を用いて、シェル62
0が準備した歯の上及び隣接する歯662と664との間に適正に位置するよう
にシェル620の中央に垂直方向の圧力(矢印88)を加える。次に患者が軽く
シェルを噛み、近心−遠心側壁の各窓及び歯肉縁からレジンを押し出して、シェ
ル620の咬合面622と隣接する歯662及び664の咬合面が整合するよう
にする。別法では、歯科医または歯科技工士は、シェル620の咬合面622と
隣接する歯662及び664の咬合面とを目で見て整合させることもできる。シ
ェル620及びレジンを約10秒間準備した歯の上に放置し、レジンを少し固ま
らせる。レジンが粘着性を帯びたら、手動器具を用いて、余分なレジン78の一
部を取り除く。この段階で余分なレジンを取り除くことによって、後の研削時間
を短くすることができる。
【0062】 レジンがパテ状になったら、レジンが完全に固まるまで、レジン充填シェルを
準備した歯から取り外し、装着するステップを繰り返す。このステップでは、ク
ラウンを準備した歯から離し過ぎないようにし(例えば、準備した歯から1cm
以上持ち上げない)、準備した歯から長時間離しておかないことが重要である。
更にこのステップで、近心−遠心側壁の窓から樹脂を押し出し、一方シェル62
0が準備した歯の上に固着しないようにする。2、3度繰り返した後、患者が再
び軽く噛む。次にシェル620を持ち上げ、そして戻し、アンダーカットを防止
する。レジンが硬化した後も、ある程度の収縮が起こる。従って、レジンが完全
に硬化するまで(更に約1分か2分)、シェル620を準備した歯から完全には
取り外してはならない。レジンが硬化する際の反応は若干の熱の発生を伴うが、
少量の材料しか用いないため、この場合著しい熱量は発生しない。
【0063】 図40に示されているように、レジンが硬化するまでの間、咬合を調整するこ
とができる。カーボン紙を用いて調整のためクラウンの咬合をマークすることが
できる。咬合をマークするために、カーボン紙を咬み合う歯との間に入れる。次
に、患者が噛んで咬み合う歯同士を押しつける。カーボン紙でマークした咬合部
をダイヤモンドバイトで調整することができる。隣接する歯の上にカーボンのマ
ークが付くまで(即ち、対向する歯及び隣接する歯との接触を示す)、このステ
ップを繰り返し良好な咬合を得る。
【0064】 レジンが完全に硬化したら、図41に示されているように、クラウン620A
を準備した歯660から取り出すことができる。クラウンリムーバー(図示せず
)を用いるか或いは親指94と指92を用いるかして、クラウン620Aを垂直
方向に持ち上げて準備した歯660から取り外す。図42に示されているように
、縁82及び隣接する歯84との接触部を鉛筆96でマークして、研削する時に
見やすいようにする。クラウンが隣接する両側の歯と良好に整合するように、隣
接接触部84の幅を広く保つべきである。縁と接触部をマークした後、図43に
例示されているようにクラウンを研削して仕上げることができる。
【0065】 図43を参照すると、以下の手順で研削のステップを進めることが重要である
。まず4つの角を、アクリルバーレーズ(acrylic bur lathe)42またはチェ
アサイドアクリルバー(chair-side acrylic bur)(図示せず)を用いてマーク
した縁まで削り取る。次に、頬側側壁、舌側側壁及び近心−遠心側壁をマークし
た縁まで削り取る。次に、アクリルバーを用いて、マークした接触部の下側を削
り取る。次にクラウン620Aをラバーホイールで研磨して仕上げる。
【0066】 図44を参照すると、長期的なプロビジョナルクラウン620Bの場合は、必
要に応じてクラウン620Bを再び整合を行うべきである。中型のラウンドバー
(round bur)を用いて、歯科医或いは技工士が、縁部のシェルの内側を研削す
べきである。必要に応じてレジンを追加することもできる。更に良好な整合を得
るために、溝をリトラクションコードで詰めることもできる。
【0067】 図35を参照すると、クラウン620Cが仕上がり、クラウン620Cを患者
の口内に装着する準備ができている。クラウン620Cを準備した歯660の上
に装着して整合性をチェックする。歯科医は、形状及び隙間の両方が良好である
ことを確認しなければならない。クラウンの隣接する接触部との密着した整合性
や隙間の状態、咬合性を確認して最終的な咬合調整を行う。
【0068】 図25−図32のシェルを用いてクラウンを形成する主な利点の1つは、シェ
ルの中に咬合構造が含まれているということである。本発明のシェルを用いるこ
とによって、咬合面の研削及び形成にかかる時間を節約することができる。高い
整合性を得るために、咬合調整の際に咬合構造の横方向に突き出た障害となる部
分を取り除くこともできる。充分な整合性が得られたら、クラウン620Cを歯
肉縁に沿って準備した歯660の上に接着する。
【0069】 本発明の幾つかの好適な実施例を用いた本発明の原理の例示及び説明から、構
造及び細部の変更が可能であることは明らかであろう。本明細書で記述した様々
な新規の特徴を用いて、本発明の範囲から逸脱することなく、別の組み合わせに
したり、或いは形状や寸法を変更したりすることもできる。また、すべての変更
等は先述した請求の範囲内であることを主張する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に従ってテンポラリークラウンを形成するためのポリカー
ボネートシェルの側面図である。
【図2】 スーパーTアクリルレジンで図1のシェルを満たして形成したテンポラリーク
ラウンを準備した歯の上に装着し、そのクラウンの近心−遠心面の部分的な窓か
らレジンが押し出された状態を示す斜視図である。
【図3】 突き出たレジンをアクリルバーで削るために患者の歯から取り外した図2のテ
ンポラリークラウンの斜視図である。
【図4】 患者の準備した歯に戻された、研削された後のテンポラリークラウンを示す図
2に類似の斜視図であって、咬合面の縁部に沿った影の部分は咬合調整のために
研削される領域を示す。
【図5】 咬合調整のために研削された後のテンポラリークラウンを示す図4に類似の斜
視図であって、図の破線は、押し出されたレジンが整形された、クラウンの近心
−遠心面の窓から突き出た前記テンポラリークラウン部分を示す。
【図6】 本発明の準備した歯に整合する適正な大きさの近心−遠心面を有するシェルを
選択する際に用いる間隔を示す、患者の歯列の一部の側面図である。
【図7】 本発明の準備した歯に整合する適正な大きさの近心−遠心面を有するシェルを
選択する際に用いる隙間を示す、患者の歯列の一部の平面図である。
【図8】 咬合面−歯肉方向の長さの選択を示す図6に類似の側面図である。
【図9】 本発明の第2実施例に従った小臼歯用シェルの上側からの斜視図である。
【図10】 本発明の第2実施例に従った小臼歯用シェルの下側からの斜視図である。
【図11】 図9及び図10のシェルの平面図である。
【図12】 図9及び図10のシェルの近心−遠心側の側面図である。
【図13】 図12の線13−13に沿った断面図である。
【図14】 本発明の大臼歯用のシェルを示す図11に類似の平面図である。
【図15】 本発明の大臼歯用のシェルを示す図12に類似の側面図である。
【図16】 本発明の大臼歯用のシェルを示す図13に類似の断面図である。
【図17】 本発明の第3実施例に従った小臼歯用シェルを示す平面図である。
【図18】 本発明の第3実施例に従って小臼歯用シェルを示す側面図である。
【図19】 本発明の第3実施例に従った小臼歯用シェルを示す頬側端の図である。
【図20】 本発明の第3実施例に従った小臼歯用シェルを示す断面図である。
【図21】 本発明の第3実施例に従った大臼歯用シェルを示す平面図である。
【図22】 本発明の第3実施例に従った大臼歯用シェルを示す側面図である。
【図23】 本発明の第3実施例に従った大臼歯用シェルを示す頬側端の図である。
【図24】 本発明の第3実施例に従った大臼歯用シェルを示す断面図である。
【図25】 本発明の第4実施例に従った大臼歯用シェルを示す平面図である。
【図26】 本発明の第4実施例に従った大臼歯用シェルを示す近心−遠心側の側面図であ
る。
【図27】 本発明の第4実施例に従った大臼歯用シェルを示す頬−舌側の側面図である。
【図28】 本発明の第4実施例に従った大臼歯用シェルを示す底面図である。
【図29】 本発明の第4実施例に従った大臼歯用シェルを示す平面図である。
【図30】 本発明の第4実施例に従った大臼歯用シェルを示す近心−遠心側の側面図であ
る。
【図31】 本発明の第4実施例に従った大臼歯用シェルを示す頬−舌側の側面図である。
【図32】 本発明の第4実施例に従った大臼歯用シェルを示す底面図である。
【図33】 本発明の第4実施例に従った大臼歯用シェルをどのように準備した歯に装着す
るかを例示する側面図である。
【図34】 本発明の第4実施例に従った大臼歯用シェルをどのように準備した歯に装着す
るかを例示する平面図である。
【図35】 本発明の第4実施例に従った大臼歯用シェルをどのように準備した歯に装着す
るかを例示する別の側面図である。
【図36】 図33−図35のシェルを用いて、本発明に従ったテンポラリークラウン若し
くは永久クラウンを準備した歯に装着するステップを例示する。
【図37】 図33−図35のシェルを用いて、本発明に従ったテンポラリークラウン若し
くは永久クラウンを準備した歯に装着するステップを例示する。
【図38】 図33−図35のシェルを用いて、本発明に従ったテンポラリークラウン若し
くは永久クラウンを準備した歯に装着するステップを例示する。
【図39】 図33−図35のシェルを用いて、本発明に従ったテンポラリークラウン若し
くは永久クラウンを準備した歯に装着するステップを例示する。
【図40】 図33−図35のシェルを用いて、本発明に従ったテンポラリークラウン若し
くは永久クラウンを準備した歯に装着するステップを例示する。
【図41】 図33−図35のシェルを用いて、本発明に従ったテンポラリークラウン若し
くは永久クラウンを準備した歯に装着するステップを例示する。
【図42】 図33−図35のシェルを用いて、本発明に従ったテンポラリークラウン若し
くは永久クラウンを準備した歯に装着するステップを例示する。
【図43】 図33−図35のシェルを用いて、本発明に従ったテンポラリークラウン若し
くは永久クラウンを準備した歯に装着するステップを例示する。
【図44】 図33−図35のシェルを用いて、本発明に従ったテンポラリークラウン若し
くは永久クラウンを準備した歯に装着するステップを例示する。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年8月29日(2001.8.29)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項36】 前記近心−遠心側壁(528、530)が、前記隣接す
る歯(62、64)と共形的に整合する形状であり、シェル(520)と前記隣
接する歯(662、664)との間へのレジンの流れを制御する形状の隣接ギャ
ップ(80)を提供することを特徴とする請求項35に記載のシェル(520)
【手続補正書】
【提出日】平成14年2月7日(2002.2.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 準備した歯(60)の上にテンポラリークラウン若しくは
    長期的なプロビジョナルクラウンを形成するためのシェル(20)であって、 咬合面を画定する上面壁(22)と、 頬側側壁(24)と、 前記頬側側壁(24)から離間した舌側側壁(26)と、 互いに離間し、レジンを受容して準備のできた歯と緩く整合する中央のキャビ
    ティを画定し、前記上面壁(22)及び前記頬側及び舌側側壁(24、26)に
    繋がっている反対向きの近心−遠心側壁(28、30)とを含み、 前記近心−遠心側壁(28、30)の少なくとも一方が、前記レジンの一部が
    近心−遠心方向に前記キャビティから隣接する歯(62、64)に押し出される
    、前記側壁に部分的開口を形成する窓(32、34)を有し、 前記近心−遠心側壁(28、30)の少なくとも一方が、隣接する歯(62、
    64)の凸状の近心−遠心の表面と共形的に整合する形状であることを特徴とす
    るシェル(20)。
  2. 【請求項2】 前記近心−遠心側壁(28、30)が、前記隣接する歯(
    62、64)と共形的に整合する形状であり、シェルと前記隣接する歯(62、
    64)との間へのレジンの流れを制御する形状の隣接ギャップ(80)を提供す
    ることを特徴とする請求項1に記載のシェル(20)。
  3. 【請求項3】 前記隣接ギャップ(80)が、概ね均一の幅であることを
    特徴とする請求項1に記載のシェル(20)。
  4. 【請求項4】 前記上面壁(22)が、前記隣接する歯(62、64)の
    凸状の近心−遠心表面と共形的に整合するべく、前記近心−遠心側壁(28、3
    0)のそれぞれにつながっている縁部に沿って凹状の形状であることを特徴とす
    る請求項1に記載のシェル(20)。
  5. 【請求項5】 前記近心−遠心側壁(28、30)の両方が、前記上面壁
    の凹状の形状と整合する凹状の形状であることを特徴とする請求項1に記載のシ
    ェル(20)。
  6. 【請求項6】 咬合面を画定する前記上面壁(22)が、概ね砂時計形で
    あることを特徴とする請求項1に記載のシェル(20)。
  7. 【請求項7】 前記砂時計形の咬合面(22)が、前記レジンの隣接方向
    への流れを制御するように、前記隣接する歯(62、64)の近心−遠心表面と
    整合することを特徴とする請求項6に記載のシェル(20)。
  8. 【請求項8】 前記頬側及び舌側側壁(24、26)のそれぞれが、概ね
    三角形の形状であることを特徴とする請求項1に記載のシェル(20)。
  9. 【請求項9】 前記舌側側壁(26)の長さが、前記頬側側壁(24)の
    長さ以上でないことを特徴とする請求項1に記載のシェル(20)。
  10. 【請求項10】 前記近心−遠心側壁(28、30)の長さが、前記舌側
    側壁(26)の長さより短いことを特徴とする請求項9に記載のシェル(20)
  11. 【請求項11】 前記頬側及び舌側側壁(24、26)が、前記準備した
    歯(66)と隣接する歯(62、64)との間の歯間乳頭部と接触する大きさで
    あることを特徴とする請求項1に記載のシェル(20)。
  12. 【請求項12】 前記シェル(20)が大臼歯用に設計され、その咬合側
    壁(622)が、人の天然の歯の咬合面のように4つの隆起部(690、692
    、694、696)を有することを特徴とする請求項1に記載のシェル(20)
  13. 【請求項13】 前記4つの隆起部(690、692、694、696)
    が、頬−舌側方向に対になって整列し、前記咬合側壁(622)の4分の1区の
    それぞれに1つの隆起部が配置されることを特徴とする請求項12に記載のシェ
    ル(20)。
  14. 【請求項14】 前記シェル(520)が小臼歯用に設計され、その咬合
    側壁(522)が、人の天然の歯の咬合面のように2つの隆起部(590、59
    2)を有することを特徴とする請求項1に記載のシェル(20)。
  15. 【請求項15】 前記2つの隆起部(590、592)が、頬−舌側方向
    に対になって配置されることを特徴とする請求項14に記載のシェル(20)。
  16. 【請求項16】 2つの上側右大臼歯シェルと、2つの上側左大臼歯シェ
    ルと、2つの下側大臼歯シェルと、2つの小臼歯シェルを含むことを特徴とする
    請求項1に記載のシェル(20)のセット。
  17. 【請求項17】 前記2つの上側右大臼歯シェルのそれぞれの平面図が、
    概ね右側に傾斜した平行四辺形であることを特徴とする請求項16に記載のシェ
    ルのセット。
  18. 【請求項18】 前記2つの上側左大臼歯シェルのそれぞれの平面図が、
    概ね左側に傾斜した平行四辺形であることを特徴とする請求項16に記載のシェ
    ルのセット。
  19. 【請求項19】 前記2つの下側大臼歯シェルのそれぞれの平面図が、概
    ね矩形であることを特徴とする請求項16に記載のシェルのセット。
  20. 【請求項20】 前記2つの小臼歯シェルのそれぞれの平面図が、概ね楕
    円形であることを特徴とする請求項16に記載のシェルのセット。
  21. 【請求項21】 患者の歯に装着するための、大臼歯用及び小臼歯用のテ
    ンポラリークラウン及び長期的なプロビジョナルクラウンの形成方法であって、 咬合面を画定する上面壁(20)、反対向きの頬側及び舌側側壁(24、26
    )、及び中央のキャビティを画定する離間した反対向きの近心−遠心側壁(28
    、30)を含むシェル(20)の前記中央のキャビティを、所定量のレジンで満
    たすステップと、 レジンで満たされたシェル(40A)を準備した歯(66)の上に装着するス
    テップと、 前記レジンの一部を、前記近心−遠心側壁(28、30)の少なくとも1つに
    部分的な開口を形成する窓(32、34)から、前記近心−遠心側壁(28、3
    0)に沿って前記窓(32、34)に隣接する窪んだ領域に押し出すステップと
    、 前記レジンが硬化する時に、前記レジンで満たされたシェル(40A)を前記
    準備した歯から取り外すステップと、 前記シェル及び突出レジン(36A、38A)を患者の歯列内の咬合面及び隣
    接面に整合する外形に削るステップとを含むことを特徴とするクラウンの形成方
    法。
  22. 【請求項22】 前記シェルを前記上面壁(22)の平面図が近心−遠心
    に沿って凸状となるように形成するステップを更に含むことを特徴とする請求項
    21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記近心−遠心側壁(28、30)を前記上面壁(22
    )の凹状の形状に整合するように形成するステップを更に含むことを特徴とする
    請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記シェル(20)の大きさを、前記上面壁(22)の
    前記頬側及び舌側側壁(24、26)のそれぞれに隣接する近心−遠心幅が、前
    記準備した歯(66)に隣接する歯(62、64)間の近心−遠心の間隔と概ね
    等しくなるようにすることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  25. 【請求項25】 患者の口内に装着した時に、前記近心−遠心側壁(28
    、30)と隣接する歯(62、64)との間の各隣接ギャップ(80)の幅が実
    質的に均一となるように、前記シェル(20)を形成することを特徴とする請求
    項22に記載の方法。
  26. 【請求項26】 上面壁(522)が、隣接する歯(62、64)の凸状
    の近心−遠心の側面に整合する概ね砂時計形となるように前記シェル(20)を
    形成し、近心−遠心方向に押出される前記レジンの流れを制御するべく、近心−
    遠心ギャップ(80)の幅が実質的に均一であることを特徴とする請求項21に
    記載の方法。
  27. 【請求項27】 近心−遠心の接触部(84)及び縁部(82)をマーク
    するステップと、 前記マークした接触部(84)及び縁部(82)を超えて前記近心−遠心側壁
    (28、30)の窓(32、34)から押し出されたレジンを取り除くステップ
    と、 前記準備した歯(66)の上に前記レジン充填シェル(20)を再度装着する
    ステップとを更に含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記マークするステップと前記取り除くステップを、前
    記準備した歯(66)から外したレジン充填シェル(620A)で実行すること
    を特徴とする請求項27に記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記レジン(78)が硬化するまで、患者の口を閉じな
    いで、前記準備した歯(66)からレジン充填シェル(620A)を取り外し、
    前記準備した歯(66)に再度装着するステップを繰り返すことを特徴とする請
    求項21に記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記準備した歯(66)の上にレジン充填シェル(62
    0A)を装着する前記ステップが、前記シェルの咬合面(622)が隣接する歯
    (662、664)の咬合面との整合を視認することを含むことを特徴とする請
    求項21に記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記レジン(78)が、クラウンの耐久性を強化するた
    めに所定量のチタン粒子を含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
  32. 【請求項32】 X線でシェルを確認できるように、X線不透過性物質を
    更に含むことを特徴とする請求項1に記載のシェル(20)。
  33. 【請求項33】 前記レジンが、X線でシェルを確認できるように、X線
    不透過性物質を含むことを特徴とする請求項1に記載のシェル(20)。
  34. 【請求項34】 テンポラリークラウン若しくは長期的なプロビジョナル
    クラウンを形成するためのシェル(120)であって、 咬合面を画定する上面壁(122)と、 頬側側壁(124)と、 前記頬側側壁(124)から離間した舌側側壁(126)と、 互いに離間して準備のできた歯と整合する中央のキャビティを画定し、前記上
    面壁(122)と頬側及び舌側側壁(24、26)に繋がっている反対向きの近
    心−遠心側壁(128、130)とを含み、 前記近心−遠心側壁(128、130)の少なくとも一方が、前記近心−遠心
    側壁(128、130)の歯肉縁周囲に沿って閉じられていない概ねU字型の窓
    (132、134)を有し、前記窓(132、134)が、レジンが近心−遠心
    方向に中央のキャビティから隣接する歯(62、64)に押し出される前記側壁
    (128、130)に部分的な開口を形成し、前記窓(132、134)の大き
    さが、前記隣接する歯(62、64)と隣接接触部を形成するのに充分な量のレ
    ジンが近心−遠心方向に中央のキャビティから押し出されるのに充分に大きいが
    、前記キャビティからのレジンの流れを制御するべく、前記シェルの前記近心−
    遠心側壁の表面積よりも充分に小さいことを特徴とするシェル(120)。
  35. 【請求項35】 前記頬側側壁(124)が、クラウンを形成する際にシ
    ェルを操作するための取り外し可能なタブを含むことを特徴とする請求項34に
    記載のシェル(120)。
  36. 【請求項36】 前記窓(132、134)の大きさが、前記近心−遠心
    側壁(128、130)の表面積の約1/4以下であることを特徴とする請求項
    34に記載のシェル(120)。
  37. 【請求項37】 前記窓(132、134)の大きさが、前記近心−遠心
    側壁(128、130)の表面積の約1/8〜1/10の範囲であることを特徴
    とする請求項34に記載のシェル(120)。
  38. 【請求項38】 上面壁(522)が、その近心−遠心の側面に沿って窪
    んでいて、前記近心−遠心側壁(528、530)が、前記上面壁(522)の
    前記窪みに整合する形状であることを特徴とする請求項34に記載のシェル(5
    20)。
  39. 【請求項39】 前記近心−遠心側壁(528、530)の少なくとも一
    方が、隣接する歯(662、664)の凸状の近心−遠心の表面と共形的に整合
    する形状であることを特徴とする請求項34に記載のシェル(520)。
  40. 【請求項40】 前記近心−遠心側壁(528、530)が、シェル(5
    20)と前記隣接する歯(662、664)との間へのレジンの流れを制御する
    形状の隣接ギャップ(80)を提供し、前記隣接する歯(62、64)と共形的
    に整合する形状であることを特徴とする請求項39に記載のシェル(520)。
  41. 【請求項41】 テンポラリークラウン若しくは長期的なプロビジョナル
    クラウンを準備した歯(60)の上に形成するためのシェル(520)であって
    、 咬合面、舌側の側面、頬側の側面、2つの近心−遠心側面からなる上面壁(6
    22)であって、その前記近心−遠心側面のそれぞれに沿って凹状の窪みを有す
    る、該上面壁(622)と、 前記上面壁(622)とつながっている頬側側壁(524)と、 前記頬側側壁(524)と離間し、前記上面壁(622)とつながっている舌
    側側壁(526)とを含み、 反対向きの近心−遠心側壁(528、530)のそれぞれが、前記上面壁(6
    22)、前記頬側側壁(524)及び前記舌側側壁(526)とつながっており
    、前記近心−遠心側壁(528、530)が、互いに離間し、レジン(78)を
    受容して準備した歯(66)と整合するように形成された中央のキャビティを画
    定し、前記近心−遠心側壁(528、530)のそれぞれが、前記レジン(78
    )が近心−遠心方向に前記キャビティから対応する隣接する歯(662、664
    )に押し出されることを可能にする部分的な開口を前記側壁(528、530)
    に形成する窓(532、534)を有し、前記近心−遠心側壁(528、530
    )のそれぞれが、対応する前記隣接する歯(662、664)の凸状の近心−遠
    心表面と整合するように、凹状の形状であることを特徴とするシェル(520)
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