JP2022534944A - 組織アンカーハンドリングシステムおよび方法 - Google Patents

Abstract

アンカーハンドリングデバイス(20)とともに使用するための装置が提供される。装置は、ホルダー(90)を含み、ホルダー(90)は、アンカーハンドリングデバイス(20)を受け入れるための空間(92)を画定するように形状決めされている。ホルダー(90)は、アンカーハンドリングデバイス(20)をホルダー(94)に可逆的に連結するように構成されているカップリング(94)を含む。また、装置は、ホルダー(90)に連結されているウェアラブル物品(100)を含む。ウェアラブル物品(100)は、アンカーハンドリングデバイス(20)を使用している手術医師の身体にアンカーハンドリングデバイス(20)を一時的に固定するように構成されている。また、他の用途も説明される。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2019年5月29日に出願された「Tissue anchor handling systems and methods」という標題のBrauonらによる米国仮特許出願第62/853,850号からの優先権を主張し、それは、本発明の譲受人に譲渡されており、すべての目的のために参照により本明細書に組み込まれている。

組織アンカーは、さまざまな医療処置のために必要とされる可能性がある。そして、これらの組織アンカーは、医療処置の間の組織アンカーのハンドリングを促進させるために容易にアクセス可能である必要がある。組織アンカーをより容易にアクセス可能なおよび使用可能なものにする組織アンカーホルダーおよびマガジンおよび装置の改善された設計に対する必要性が存在している。

米国特許出願公開第2010/0286767号明細書 米国特許出願公開第2010/0280604号明細書 国際公開第2013/069019号パンフレット 国際公開第2014/064694号パンフレット 国際公開第2014/064695号パンフレット

この概要は、いくつかの例を提供することを意図しており、決して本発明の範囲を限定するものであることを意図していない。たとえば、この概要の例の中に含まれている任意の特徴は、特許請求の範囲がその特徴を明示的に記載していない限り、特許請求の範囲によって要求されない。また、この概要の例の中でおよび本開示のいずれかの箇所で説明される特徴、コンポーネント、ステップ、概念などは、さまざまな方式で組み合わせられ得る。本明細書における説明は、組織に何かをアンカー固定するために利用され得るシステム、アッセンブリ、方法、デバイス、装置、組み合わせなどに関する。本開示のいずれかの箇所で説明されるさまざまな特徴およびステップは、ここで概説される例の中に含まれ得る。本明細書で説明される方法、動作、ステップなどは、生きている動物に対して、または、生きていない死体、死体の心臓、シミュレーター(たとえば、身体の一部、組織などがシミュレートされている)などに対して実施され得る。

アンカーハンドリングデバイスは、1つ以上の組織アンカーのハンドリングを促進させるように構成されている。本明細書での組織アンカーは、さまざまな異なる構成、形状、および/またはサイズをとることが可能である。アンカーハンドリングデバイスは、アンカードライバーなどのようなツールがアンカーを回収するために使用されるまで、チャネルのアンカー貯蔵ゾーンの中に、および/または、ハウジングによって画定される貯蔵エリアもしくは空間の中に、アンカーを保つ。ツールは、チャネルおよび/または貯蔵エリアを通して前進させられ、アンカーに連結され、アンカーとともにチャネルおよび/または貯蔵エリアから近位に除去される。アンカーハンドリングデバイスは、ツールによってアンカーに印加される力(たとえば、近位に方向付けられた力)が事前定義された閾値力よりも大きくなる(すなわち、十分である)ときにのみ、アンカーを解放する(たとえば、ディスペンスするなど)ように構成され得(いくつかの実装形態では、構成されており)、アンカーの不注意な退出を防止するようになっている。

いくつかの実装形態において、リテイニング部材は、アンカー貯蔵ゾーンの中に組織アンカーを保つように構成されている。十分な力または十分な近位に方向付けられた力は、たとえば、リテイニング部材を移動させるためにアンカーを移動させることによって、アンカーの邪魔にならないようにリテイニング部材を移動させる。

ウェアラブル物品は、ホルダーに連結され得(および、いくつかの実装形態では、連結されており)、ホルダーは、アンカーハンドリングデバイスを受け入れるための空間を画定するように形状決めされている。ホルダーは、ハウジング(たとえば、受容部)およびカップリングを画定するように形状決めされており、カップリングは、アンカーハンドリングデバイスをホルダーに可逆的に連結するように構成されている。いくつかの実装形態において、ウェアラブル物品は、アンカーハンドリングデバイスを使用している手術医師の身体にアンカーハンドリングデバイスを一時的に固定するように構成されている。いくつかの用途に関して、ウェアラブル物品は、バンド、たとえば、リストバンド、または、手術医師の手の中央領域の周りにもしくは手術医師の腕の周りに着用されるように構成されているバンドを含む。いくつかの用途に関して、ウェアラブル物品は、医師の衣服またはグローブにアンカーハンドリングデバイスを一時的に固定するための接着剤を含む。

被験者の組織の中へ組織アンカーを突っ込むために使用されるアンカードライバーは、第1の可撓性の状態と、第1の可撓性の状態よりも可撓性の低い第2の可撓性の状態とを有している。いくつかの用途に関して、アンカードライバーは、チューブを含み、チューブは、アンカードライバーのチューブの中を前進する剛性のまたは半剛性のシャフトによって、補強され、剛性にされ、より低い可撓性にされる。いくつかの用途に関して、組織アンカーに係合するドライバーのアンカー係合ヘッドに対してドライバーの細長い要素が枢動することを可能にする機構が、アンカードライバーの遠位端部部分に提供される。

したがって、いくつかの用途によれば、アンカーハンドリングデバイスとともに使用するためのシステムおよび/または装置が提供される。システムおよび/または装置は、ホルダーであって、ホルダーは、アンカーハンドリングデバイスを受け入れるための空間を画定するように形状決めされており、ホルダーは、アンカーハンドリングデバイスをホルダーに可逆的に連結するように構成されているカップリングを含む、ホルダーと、ウェアラブル物品であって、当該ウェアラブル物品は、ホルダーに連結されており、および/または、ホルダーと一体化されており、ウェアラブル物品は、アンカーハンドリングデバイスを使用しているユーザー(たとえば、手術医師など)の身体にアンカーハンドリングデバイスを一時的に固定するように構成されている、ウェアラブル物品と、を含む。

ある用途において、システムおよび/または装置は、アンカーハンドリングデバイスを含み、アンカーハンドリングデバイスは、ハウジングを含み、ハウジングは、アンカー貯蔵ゾーンおよび近位開口部を有するチャネルを画定するように形状決めされている。

ある用途において、ウェアラブル物品は、手術医師の衣服にアンカーハンドリングデバイスを一時的に固定するように構成されている接着剤を含む。

ある用途において、ウェアラブル物品は、手術医師のグローブにアンカーハンドリングデバイスを一時的に固定するように構成されている接着剤を含む。

ある用途において、ウェアラブル物品は、手術医師の衣服にアンカーハンドリングデバイスを一時的に固定するように構成されている面ファスナーを含む。

ある用途において、ウェアラブル物品は、手術医師のグローブにアンカーハンドリングデバイスを一時的に固定するように構成されている面ファスナーを含む。

ある用途において、ウェアラブル物品は、ホルダーの付近において、その少なくとも一部分に剛性材料を含む。

ある用途において、ウェアラブル物品は、薄い金属シートを含む。ある用途において、薄い金属シートは、可鍛性がある。

ある用途において、システムおよび/または装置は、関節運動可能なカップリングを含み、関節運動可能なカップリングは、ホルダーがウェアラブル物品に対して関節運動可能な様式で、ホルダーをウェアラブル物品に連結するように構成されている。

ある用途において、関節運動可能なカップリングは、旋回式カップリングを含む。ある用途において、バンドは、形状記憶材料を含む。

ある用途において、ウェアラブル物品は、バンドを含む。ある用途において、バンドの少なくとも一部分は、伸縮性かつ可撓性の材料を含む。ある用途において、バンドは、リストバンドを含む。

ある用途において、バンドは、伸縮性かつ可撓性の材料を含む第1の部分と、第1の部分の伸縮性かつ可撓性の材料よりも伸縮性および可撓性の低い材料を含む第2の部分とを含む。

ある用途において、第2の部分は、ホルダーの付近にある。

ある用途において、バンドは、第1および第2の端部を画定するように形状決めされている。

ある用途において、バンドは、留め具を含み、留め具は、バンドの第1および第2の端部を可逆的に締結する。ある用途において、バンドは、磁石を含み、磁石は、バンドの第1および第2の端部を可逆的に締結する。

ある用途において、バンドは、バンドの一部分を拡張および収縮させるように構成されている少なくとも1つのばねを含む。

ある用途において、バンドの少なくとも一部分は、剛性がある。

ある用途において、少なくとも一部分は、ホルダーの付近にある。

ある用途において、バンドは、閉じたループを画定するように形状決めされている。

ある用途において、バンドの少なくとも一部分は、伸縮性かつ可撓性の材料を含む。

ある用途において、バンドは、伸縮性かつ可撓性の材料を含む第1の部分と、第1の部分の伸縮性かつ可撓性の材料よりも伸縮性および可撓性の低い材料を含む第2の部分とを含む。

ある用途において、第2の部分は、ホルダーの付近にある。

ある用途において、バンドは、バンドの一部分を拡張および収縮させるように構成されている少なくとも1つのばねを含む。

ある用途において、バンドの少なくとも一部分は、剛性がある。

ある用途において、カップリングは、ホルダーによって画定された空間の中へ突出するように構成されているオス型カップリングを含む。

ある用途において、カップリングは、戻り止め(ディテント)を含む。

いくつかの用途によれば、システムおよび/または装置(たとえば、上記に説明されているシステムおよび/もしくは装置、または、本明細書における別の装置もしくはシステム)は、アンカーハンドリングデバイス(たとえば、上記に説明されているアンカーハンドリングデバイス、または、本明細書における別のアンカーハンドリングデバイス)を含む。

アンカーハンドリングデバイスは、ハウジングを含み、ハウジングは、アンカー貯蔵ゾーンおよび近位開口部を有するチャネルおよび/または貯蔵エリア/貯蔵空間を画定するように形状決めされている。

ある用途において、アンカーハンドリングデバイスは、メス型カップリングを画定するように形状決めされており、メス型カップリングは、ホルダーへのアンカーハンドリングデバイスの可逆的なロッキングを促進させるために、ホルダーのオス型カップリングを受け入れるように構成されている。

ある用途において、アンカーハンドリングデバイスは、戻り止めを含み、戻り止めは、ホルダーへのアンカーハンドリングデバイスの可逆的なロッキングを促進させるために、ホルダーのオス型カップリングによってそれに印加される力に応答可能なように移動可能である。

ある用途において、アンカーハンドリングデバイスは、戻り止めに連結されている押し下げ可能な要素を含み、押し下げ可能な要素は、戻り止めに力を印加するために手術医師によって押し込み可能である。

ある用途において、装置は、アンカー貯蔵ゾーンの中に貯蔵される組織アンカーをさらに含む。

ある用途において、組織アンカーは、アンカー貯蔵ゾーンの中に貯蔵されている間、近位に方向付けられた力が組織アンカーに印加されることのみに応答して、組織アンカーがアンカー貯蔵ゾーンから近位開口部に向けて移動可能であるように構成されており、近位に方向付けられた力は、事前決定された閾値力よりも大きい。

ある用途において、組織アンカーは、アンカー貯蔵ゾーンの中にぴったりとフィットするように寸法決めされている。

いくつかの用途において、システムおよび/または装置は、リテイニング部材をさらに含む。リテイニング部材は、長手方向軸線を有し、また、リテイニング部材がアンカー貯蔵ゾーンの中に組織アンカーを保つように構成されるリテイニング状態を有している。いくつかの用途において、リテイニング部材は、また、組織アンカーに印加される力(たとえば、近位に方向付けられた力など)に応答して移動することによって、組織アンカーが力(たとえば、近位に方向付けられた力など)に応答してアンカー貯蔵ゾーンを離れることを可能にするように構成されており、その力は、事前決定された閾値力よりも大きい。

ある用途において、装置は、リテイニング部材に連結されているピボットをさらに含み、ピボットは、組織アンカーに連結可能な支持ピラーを含み、ピボットは、リテイニング部材の長手方向軸線から離れるように支持ピラーおよび組織アンカーを枢動させる。

ある用途において、アンカーは、ルーメンを画定するように形状決めされており、支持ピラーは、組織アンカーのルーメンの中にフィットするロッドを画定するように形状決めされている。

ある用途において、リテイニング部材は、その近位端部においてクレードルを画定するように形状決めされており、クレードルは、第1および第2の傾斜表面を画定し、第1および第2の表面は、アンカーがアンカー貯蔵ゾーンの中にぴったりとフィットするように、組織アンカーに当接するように構成されている。

ある用途において、第1および第2の傾斜表面は、クレードルの頂点を形成するように隣接している。ある用途において、第1および第2の傾斜表面は、概して「V字」の形状を形成している。

いくつかの用途において、ハウジングは、複数のチャネルを画定するように構成されており、複数のチャネルのそれぞれは、それぞれのアンカー貯蔵ゾーン/エリアおよびそれぞれの近位開口部を有している。システム/装置は、複数の組織アンカーを含むことが可能であり、複数の組織アンカーは、それぞれのチャネルを通ってスライド可能であり、それぞれのアンカー貯蔵ゾーン/エリアの中に貯蔵されるように構成されている。

いくつかの用途において、システムおよび/または装置は、(たとえば、ハウジングの中に)複数のリテイニング部材を含み、それぞれのリテイニング部材は、それぞれのアンカー貯蔵ゾーンの中にそれぞれの組織アンカーを保つように構成されており、また、それぞれの組織アンカーに印加される力(たとえば、近位に方向付けられた力など)に応答して、それぞれの組織アンカーがそれぞれのアンカー貯蔵ゾーンを離れることを可能にするように構成されている。

ある用途において、装置は、アンカードライバーをさらに含み、リテイニング状態では、アンカードライバーは、チャネルの少なくとも一部を通ってスライド可能であり、組織アンカーに可逆的にロック可能である。

いくつかの用途において、ハウジングは、チャネルに流体連通しているチャンバを画定するように形状決めされており、チャンバは、長手方向軸線を有しており、リテイニング部材の少なくとも一部は、組織アンカーに印加される力または近位に方向付けられた力に応答して、チャンバの中でスライドするように構成されている。

ある用途において、リテイニング部材は、ピンを含み、ピンは、チャンバを通ってスライドするように構成されている。

いくつかの用途において、ハウジングは、チャンバに流体連通している第1および第2のキャビティを画定するように形状決めされている。リテイニング部材の少なくとも一部分は、弾性があることが可能である。ピンは、第1および第2の脚部を画定するように形状決めされ得、第1および第2の脚部は、互いに向けて、および、チャンバの長手方向軸線に向けて圧縮可能であり、第1および第2の脚部のそれぞれは、それぞれの戻り止めを画定するように形状決めされている。

ある用途において、システム/装置は、組織アンカーがアンカー貯蔵ゾーンを離れることをリテイニング部材が可能にするときに、リテイニング部材のさらなる近位移動が、第1および第2の脚部のそれぞれの戻り止めがそれぞれの第1および第2のキャビティの中へ移動することを引き起こすように寸法決めされている。

ある用途において、第1および第2のキャビティ、ならびに、第1および第2の脚部のそれぞれの戻り止めは、それぞれの戻り止めがそれぞれの第1および第2のキャビティの中に配設されているときに、装置をリテイニング状態に戻すために必要とされる遠位に方向付けられた力が、閾値力の2倍よりも大きくなるように寸法決めされている。

いくつかの用途において、ハウジングは、チャンバに流体連通している第1および第2のキャビティを画定するように形状決めされている。リテイニング部材の少なくとも一部分は、弾性であることが可能である。ある用途において、ピンは、第1および第2の脚部を画定するように形状決めされており、第1および第2の脚部は、互いに向けて、および、チャンバの長手方向軸線に向けて圧縮可能であり、第1および第2の脚部のそれぞれは、それぞれの戻り止めを画定するように形状決めされている。リテイニング状態では、リテイニング部材の少なくとも一部分の復元力が、それぞれの第1および第2のキャビティの中に第1および第2の脚部の戻り止めを保持するように構成され得る。ある用途において、リテイニング部材は、組織アンカーに印加される力または近位に方向付けられた力に応答して変形するように構成されており、それにより第1および第2の脚部が互いに向けて圧縮し、第1および第2の脚部のそれぞれの戻り止めが、それぞれの第1および第2のキャビティを退出するようになっている。

いくつかの用途において、ハウジングは、チャンバに流体連通している第3および第4のキャビティを画定するように形状決めされている。装置は、組織アンカーがアンカー貯蔵ゾーンを離れることをリテイニング部材が可能にするときに、リテイニング部材のさらなる近位移動が、第1および第2の脚部のそれぞれの戻り止めがそれぞれの第3および第4のキャビティの中へ移動することを引き起こすように寸法決めされ得る。

いくつかの用途において、第3および第4のキャビティ、ならびに、第1および第2の脚部のそれぞれの戻り止めは、それぞれの戻り止めがそれぞれの第3および第4のキャビティの中に配設されているときに、装置をリテイニング状態に戻すために必要とされる遠位に方向付けられた力が、閾値力の2倍よりも大きくなるように寸法決めされている。

いくつかの用途において、アンカードライバーは、その遠位端部において、アンカー係合ヘッドを含み、アンカー係合ヘッドは、ハウジングの開口部を通して導入可能であり、組織アンカーに可逆的に連結されるように作動可能である。アンカードライバーは、その近位端部において、アンカー係合ヘッドを作動させるように構成されているアジャスターを含むハンドルを含む。ある用途において、アンカードライバーは、また、細長い前進可能な要素を含むことが可能であり、細長い前進可能な要素は、アンカードライバーの遠位端部とアンカードライバーの近位端部との間に配設されており、被験者の血管系を通して経カテーテル的に前進させられるように構成されている。ある用途において、細長い前進可能な要素は、可撓性である。

ある用途において、アンカー係合ヘッドは、長手方向軸線を有しており、ヘッドは、組織アンカーに係合するスロットを画定するように形状決めされており、スロットは、組織アンカーの近位端部に係合するように構成されており、スロットは、長手方向軸線に対して非ゼロの角度で角度を付けられている。

ある用途において、アンカー係合ヘッドは、細長い前進可能な要素に対して関節運動可能である。

ある用途において、装置は、細長い前進可能な要素の遠位端部に連結されているカップリングピンをさらに含み、アンカー係合ヘッドは、少なくとも1つのスロット付き開口部を画定するように形状決めされており、カップリングピンは、スロット付き開口部の中で移動可能であり、アンカー係合ヘッドと細長い前進可能な要素との間の関節運動を促進させる。

ある用途において、スロット付き開口部は、極端セクションおよび極端セクションよりも幅広い主セクションを画定するように形状決めされており、カップリングピンが極端セクションの中に配設されているときには、細長い前進可能な要素に対するアンカー係合ヘッドの移動が制限され、カップリングピンが主セクションの中に配設されているときには、細長い前進可能な要素に対するアンカー係合ヘッドの移動が促進される。

ある用途において、細長い前進可能な要素は、ルーメンを画定するように形状決めされたフレキシブルチューブを含み、装置は、フレキシブルチューブの可撓性を制御するために、フレキシブルチューブに対してスライド可能なシャフトをさらに含む。

ある用途において、シャフトは、フレキシブルチューブよりも剛性が高い。

ある用途において、細長い前進可能な要素は、第1の可撓性の状態と、第1の可撓性の状態よりも可撓性の低い第2の可撓性の状態とを有しており、細長い前進可能な要素は、シャフトがフレキシブルチューブのルーメンの中に位置決めされているときに、第2の可撓性の状態をとる。

いくつかの用途によれば、方法がさらに提供され、方法は、アンカーハンドリングデバイスを受け入れるための空間を画定するように形状決めされたホルダーに連結されているウェアラブル物品を、手術医師の身体に一時的に固定するステップであって、ホルダーは、アンカーハンドリングデバイスをホルダーに可逆的に連結するように構成されているカップリングを含む、ステップと、アンカーハンドリングデバイスをホルダーに可逆的に連結するステップとを含む。

ある用途において、ウェアラブル物品は、接着剤を含み、一時的に固定するステップは、手術医師の衣服にアンカーハンドリングデバイスを一時的に固定するステップを含む。

ある用途において、ウェアラブル物品は、接着剤を含み、一時的に固定するステップは、手術医師のグローブにアンカーハンドリングデバイスを一時的に固定するステップを含む。

ある用途において、ウェアラブル物品は、面ファスナーを含み、一時的に固定するステップは、手術医師の衣服にアンカーハンドリングデバイスを一時的に固定するステップを含む。

ある用途において、ウェアラブル物品は、面ファスナーを含み、一時的に固定するステップは、手術医師のグローブにアンカーハンドリングデバイスを一時的に固定するステップを含む。

ある用途において、ウェアラブル物品は、薄い金属シートを含み、一時的に固定するステップは、手術医師の身体の一部分に一致するように薄い金属シートを形状決めするステップを含む。

ある用途において、方法は、ウェアラブル物品に対してホルダーを関節運動させるステップをさらに含む。

ある用途において、方法は、ウェアラブル物品に対してホルダーを旋回させるステップをさらに含む。

ある用途において、ウェアラブル物品は、バンドを含み、一時的に固定するステップは、手術医師の身体の一部分の周りにバンドの少なくとも一部分を位置決めするステップを含む。

ある用途において、位置決めするステップは、手術医師の手の中央領域の周りにバンドの少なくとも一部分を位置決めするステップを含む。ある用途において、位置決めするステップは、手術医師の手首の周りにバンドの少なくとも一部分を位置決めするステップを含む。

ある用途において、少なくとも一部分を位置決めするステップは、手術医師の手の中央領域の周りにバンドをスライドさせるステップを含む。

この方法(その個々のステップを含む)は、トレーニングまたはシミュレーションの一部として実施され得る。

いくつかの用途によれば、組織アンカーとともに使用するためのシステムおよび/または装置がさらに提供される。システム/装置は、アンカードライバーを含む。いくつかの用途において、アンカードライバーは、組織アンカーをアンカードライバーに可逆的に連結するように構成されているアンカーカップリング要素(たとえば、アンカー係合ヘッドなど)を含む。

いくつかの用途において、細長い前進可能な要素は、その遠位端部においてアンカーカップリング要素に連結されており、細長い前進可能な要素は、遠位端部部分を有している。いくつかの用途において、アンカードライバーも、遠位端部部分を有しており、アンカードライバーの遠位端部部分は、第1の可撓性の状態と、第1の可撓性の状態よりも可撓性の低い第2の可撓性の状態とを有する遠位端部部分を有している。

ある用途において、アンカードライバーの遠位端部部分が第1の可撓性の状態にあるときには、アンカー係合ヘッドは、細長い前進可能な要素の遠位端部部分に対して枢動するように構成されている。

ある用途において、細長い前進可能な要素は、ルーメンを有するフレキシブルチューブを画定するように形状決めされており、装置は、フレキシブルチューブの可撓性を制御するために、フレキシブルチューブに対してスライド可能なシャフトをさらに含む。

ある用途において、シャフトは、フレキシブルチューブよりも剛性が高い。

ある用途において、シャフトは、フレキシブルチューブのルーメンの中でスライド可能であり、それによりアンカードライバーの遠位端部部分が第2の可撓性の状態をとり、シャフトは、遠位に細長い前進可能な要素の少なくとも遠位端部部分において、フレキシブルチューブのルーメンの中から後退可能であり、それによりアンカードライバーの遠位端部部分が第1の可撓性の状態をとるようになっている。

ある用途において、アンカー係合ヘッドは、細長い前進可能な要素に対して関節運動可能である。

ある用途において、システムおよび/または装置は、細長い前進可能な要素の遠位端部に連結されているカップリングピンをさらに含み、アンカー係合ヘッドは、少なくとも1つのスロット付き開口部を画定するように形状決めされており、カップリングピンおよびスロット付き開口部は、アンカー係合ヘッドと細長い前進可能な要素との間の関節運動を促進させるために、互いに対して移動可能である。

ある用途において、スロット付き開口部は、少なくとも1つの極端セクションおよび極端セクションよりも幅広い主セクションを画定するように形状決めされており、カップリングピンが極端セクションの中に配設されているときには、アンカー係合ヘッドおよび細長い前進可能な要素の互いに対する移動が制限され、アンカードライバーの遠位端部部分は、第2の可撓性の状態をとる。また、いくつかの用途において、カップリングピンが主セクションの中に配設されているときには、アンカー係合ヘッドおよび細長い前進可能な要素の互いに対する移動が促進され、アンカードライバーの遠位端部部分は、第1の可撓性の状態をとる。

ある用途において、主セクションは、極端セクションよりも1.5倍～2倍幅広い第1の幅を有している。

ある用途において、細長い前進可能な要素は、アンカー係合ヘッドに対して細長い前進可能な要素の遠位端部部分の長手方向軸線の周りで回転可能であり、主セクションと極端セクションとの間でカップリングピンを移行させるようになっている。

いくつかの用途によれば、アンカードライバーのアンカー係合ヘッドを組織アンカーと可逆的に係合させるステップを含む方法がさらに提供される。アンカードライバーおよび組織アンカーは、本明細書で説明されている他のアンカードライバーおよび組織アンカーと同じであるかまたは同様であることが可能である。いくつかの実装形態において、アンカードライバーは、細長い前進可能な要素を含み、細長い前進可能な要素は、その遠位端部においてアンカーカップリング要素に連結されており、細長い前進可能な要素は、遠位端部部分を有している。いくつかの実装形態において、アンカードライバーは、第1の可撓性の状態と、第1の可撓性の状態よりも可撓性の低い第2の可撓性の状態とを有する遠位端部部分を有している。

また、方法は、係合させるステップに続いて、アンカードライバーの遠位端部部分を第1の可撓性の状態へ移行させるステップを含むことが可能である。

ある用途において、アンカードライバーのアンカー係合ヘッドを組織アンカーと係合させるステップの前に、アンカードライバーの遠位端部部分を第1の可撓性の状態から第2の可撓性の状態へ移行させる。

ある用途において、係合させるステップの間、遠位端部部分は、第2の可撓性の状態になっており、移行させるステップは、アンカードライバーの遠位端部部分を第2の可撓性の状態から第1の可撓性の状態へ移行させるステップを含む。

ある用途において、方法は、組織アンカーからアンカー係合ヘッドを解除するステップをさらに含み、解除するステップの間、アンカードライバーの遠位端部部分は、第2の可撓性の状態になっている。

ある用途において、アンカードライバーの遠位端部部分が第1の可撓性の状態にあるときに、アンカー係合ヘッドおよび細長い前進可能な要素の遠位端部部分を互いに対して枢動させる。

ある用途において、方法は、組織アンカーを被験者の組織(たとえば、心臓組織、心臓弁組織、血管系組織、筋肉組織など)の中へ突っ込むステップをさらに含み、方法は、細長い前進可能な要素にトルクを印加するステップをさらに含み、トルクを印加するステップの間、アンカードライバーの遠位端部部分は、第2の可撓性の状態になっている。

ある用途において、方法は、被験者の血管系を通して細長い前進可能な要素を前進させるステップをさらに含み、前進させるステップの間、アンカードライバーの遠位端部は、第1の可撓性の状態になっており、トルクを印加するステップの前に、アンカードライバーの遠位端部部分を第1の可撓性の状態から第2の可撓性の状態へ移行させる。

ある用途において、細長い前進可能な要素は、ルーメンを有するフレキシブルチューブを画定するように形状決めされており、方法は、フレキシブルチューブに対してシャフトをスライドさせることによって、フレキシブルチューブの可撓性を制御するステップをさらに含む。

ある用途において、シャフトは、フレキシブルチューブよりも剛性が高い。

ある用途において、方法は、アンカー係合ヘッドおよび細長い前進可能な要素を互いに対して関節運動させるステップをさらに含む。

ある用途において、細長い前進可能な要素の遠位端部は、カップリングピンを含み、アンカー係合ヘッドは、少なくとも1つのスロット付き開口部を画定するように形状決めされており、方法は、カップリングピンと少なくとも1つのスロット付き開口部との間の移動を促進させることによって、関節運動させるステップを促進させるステップをさらに含む。

ある用途において、スロット付き開口部は、少なくとも1つの極端セクションおよび極端セクションよりも幅広い主セクションを画定するように形状決めされており、細長い前進可能な要素の遠位端部部分を第1の可撓性の状態へ移行させるステップは、カップリングピンが主セクションの中に配設されている間に、カップリングピンと少なくとも1つのスロット付き開口部との間の移動を促進させるステップを含む。

方法は、極端セクションの中にカップリングピンを位置決めすることを促進させることによって、および、位置決めすることがアンカー係合ヘッドおよび細長い前進可能な要素の互いに対する移動を制限することによって、アンカードライバーの遠位端部部分を第2の可撓性の状態へ移行させるステップをさらに含むことが可能である。

ある用途において、主セクションは、極端セクションよりも1.5倍～2倍幅広い第1の幅を有している。

ある用途において、細長い前進可能な要素は、アンカー係合ヘッドに対して細長い前進可能な要素の遠位端部部分の長手方向軸線の周りで回転可能であり、アンカードライバーの遠位端部部分を第1の可撓性の状態へ移行するステップは、アンカー係合ヘッドに対して細長い前進可能な要素を回転させるステップと、その回転により極端セクションから主セクションへカップリングピンを移動させるステップとを含む。

ある用途において、アンカードライバーの遠位端部部分を第1の可撓性の状態へ移行させるステップに続いて、アンカー係合ヘッドに対して細長い前進可能な要素を回転させることによって、および、その回転により主セクションから極端セクションへカップリングピンを移動させることによって、アンカードライバーの遠位端部部分を第2の可撓性の状態へ移行させる。

ある用途において、主セクションから極端セクションへカップリングピンを移動させるステップは、細長い前進可能な要素の遠位端部部分に対してアンカー係合ヘッドをロックするステップを含む。

この方法(その個々のステップを含む)は、トレーニングまたはシミュレーション(たとえば、それは、シミュレートされた組織などを伴う可能性がある)の一部として実施され得る。

いくつかの用途によれば、ハウジングを有するアンカーハンドリングデバイスを含む、組織アンカーとともに使用するためのシステムおよび/または装置がさらに提供される。いくつかの用途において、アンカーハンドリングデバイスおよび/またはそのハウジングは、アンカー貯蔵ゾーンまたはエリアおよび近位開口部を有するチャネルを画定するように形状決めされている。

いくつかの用途において、アンカーハンドリングデバイスおよび/またはそのハウジングは、アンカーハンドリングデバイスのチャネルの中にリテイニング部材を含む。リテイニング部材は、リテイニング状態を有することが可能であり、リテイニング状態では、リテイニング部材は、アンカー貯蔵ゾーンの中に組織アンカーを保つように構成されている。いくつかの用途において、リテイニング部材は、組織アンカーがそれに印加される力に応答してアンカー貯蔵ゾーン/エリアを離れることを可能にするように構成されている。いくつかの実装形態において、その力は、近位に方向付けられた力であり、リテイニング部材は、組織アンカーに印加される近位に方向付けられた力に応答して移動することによって、組織アンカーが近位に方向付けられた力に応答してアンカー貯蔵ゾーン/エリアを離れることを可能にするように構成されている。いくつかの実装形態において、近位に方向付けられた力は、事前決定された閾値力よりも大きく、および/または、リテイニング部材は、事前決定された閾値力が所望の量の近位に方向付けられた力よりも小さくなるように構成されている。

いくつかの用途において、リテイニング部材は、その近位端部においてクレードルを画定するように形状決めされており、クレードルは、第1および第2の傾斜表面を画定し、第1および第2の表面は、アンカーがアンカー貯蔵ゾーンの中にぴったりとフィットするように、組織アンカーに当接するように構成されている。

ある用途において、第1および第2の傾斜表面は、クレードルの頂点を形成するように隣接している。

ある用途において、第1および第2の傾斜表面は、概して「V字」の形状を形成している。

いくつかの用途によれば、組織アンカーとともに使用するためのシステムおよび/または装置がさらに提供され、システム/装置は、ハウジングを有するアンカーハンドリングデバイスを含む。システム/装置および/またはそのハウジングは、アンカー貯蔵ゾーン/エリアおよび近位開口部を有するチャネルを画定するように形状決めされている。

いくつかの実装形態において、システム/装置および/またはそのハウジングは、アンカーハンドリングデバイスのチャネルの中に配設されているリテイニング部材を含む。いくつかの実装形態において、リテイニング部材は、長手方向軸線を有し、また、リテイニング部材がアンカー貯蔵ゾーンの中に組織アンカーを保つように構成されるリテイニング状態を有している。リテイニング部材は、組織アンカーに印加される力(たとえば、近位に方向付けられた力など)に応答して移動することによって、組織アンカーが力(たとえば、近位に方向付けられた力など)に応答してアンカー貯蔵ゾーンを離れることを可能にするように構成され得る。この力(たとえば、近位に方向付けられた力など)は、事前決定された閾値力よりも大きい可能性があり、および/または、リテイニング部材は、事前決定された閾値力を上回る力に応答して組織アンカーを解放するように構成され得る。

いくつかの実装形態において、ピボットは、リテイニング部材に連結されており、ピボットは、組織アンカーに連結可能な支持ピラーを含み、ピボットは、リテイニング部材の長手方向軸線から離れるように支持ピラーおよび組織アンカーを枢動させるように構成されている。

ある用途において、アンカーは、ルーメンを画定するように形状決めされており、支持ピラーは、組織アンカーのルーメンの中にフィットするロッドを画定するように形状決めされている。

追加的な特徴、コンポーネント、ステップなどが、この概要に説明されているシステム、装置、方法などの中へ組み込まれ得る。

本発明は、図面とともに解釈される、その用途の以下の詳細な説明からより完全に理解される。

いくつかの用途による、少なくとも1つの組織アンカーのハンドリングを促進させるように構成されているアンカーハンドリングデバイスの例の概略図である。 いくつかの用途による、少なくとも1つの組織アンカーのハンドリングを促進させるように構成されているアンカーハンドリングデバイスの例の概略図である。 いくつかの用途による、少なくとも1つの組織アンカーのハンドリングを促進させるように構成されているアンカーハンドリングデバイスの例の概略図である。 いくつかの用途による、少なくとも1つの組織アンカーのハンドリングを促進させるように構成されているアンカーハンドリングデバイスの例の概略図である。 いくつかの用途による、少なくとも1つの組織アンカーのハンドリングを促進させるように構成されているアンカーハンドリングデバイスの例の概略図である。 いくつかの用途による、それぞれの組織アンカーを包み込む(cradle)および保持するためのクレードルを画定するように形状決めされたそれぞれのピンの例の概略図である。 いくつかの用途による、それぞれの組織アンカーを包み込むおよび保持するためのクレードルを画定するように形状決めされたそれぞれのピンの例の概略図である。 いくつかの用途による、それぞれの組織アンカーを包み込むおよび保持するためのクレードルを画定するように形状決めされたそれぞれのピンの例の概略図である。 いくつかの用途による、それぞれの組織アンカーを包み込むおよび保持するためのクレードルを画定するように形状決めされたそれぞれのピンの例の概略図である。 いくつかの用途による、それぞれの組織アンカーを包み込むおよび保持するためのクレードルを画定するように形状決めされたそれぞれのピンの例の概略図である。 いくつかの用途による、それぞれの組織アンカーを包み込むおよび保持するためのクレードルを画定するように形状決めされたそれぞれのピンの例の概略図である。 いくつかの用途による、それぞれの組織アンカーを包み込むおよび保持するためのクレードルを画定するように形状決めされたそれぞれのピンの例の概略図である。 いくつかの用途による、アンカーハンドリングデバイスを保持するホルダーに連結されているウェアラブル物品の例の概略図である。 いくつかの用途による、アンカーハンドリングデバイスを保持するホルダーに連結されているウェアラブル物品の例の概略図である。 いくつかの用途による、アンカーハンドリングデバイスを保持するホルダーに連結されているウェアラブル物品の例の概略図である。 いくつかの用途による、アンカーハンドリングデバイスを保持するホルダーに連結されているウェアラブル物品の例の概略図である。 いくつかの用途による、アンカーハンドリングデバイスを保持するホルダーに連結されているウェアラブル物品の例の概略図である。 いくつかの用途による、アンカーハンドリングデバイスを保持するホルダーに連結されているウェアラブル物品の例の概略図である。 いくつかの用途による、アンカーハンドリングデバイスを保持するホルダーに連結されているウェアラブル物品の例の概略図である。 いくつかの用途による、シャフトによって補強されるアンカードライバーの細長い前進可能な要素の例の概略図である。 いくつかの用途による、シャフトによって補強されるアンカードライバーの細長い前進可能な要素の例の概略図である。 いくつかの用途による、組織アンカーに対して回転可能に枢動可能なアンカードライバーの例の概略図である。 いくつかの用途による、組織アンカーに対して回転可能に枢動可能なアンカードライバーの例の概略図である。 いくつかの用途による、組織アンカーに対して回転可能に枢動可能なアンカードライバーの例の概略図である。 いくつかの用途による、組織アンカーに対して回転可能に枢動可能なアンカードライバーの例の概略図である。 いくつかの用途による、組織アンカーに対して回転可能に枢動可能なアンカードライバーの例の概略図である。 いくつかの用途による、組織アンカーに対して回転可能に枢動可能なアンカードライバーの例の概略図である。

図1～図2および図3A～図3Cが参照され、それらは、アンカーハンドリングデバイス20(たとえば、マガジン、カートリッジ、キャリアなど)を含むシステム10の概略図であり、アンカーハンドリングデバイス20は、いくつかの用途によれば、少なくとも1つの組織アンカー40のハンドリングを促進させるように構成されている。示されているように、デバイス20は、複数のアンカー40をハンドリングするように構成されており、そのような用途のために、デバイス20は、複数アンカーハンドリングデバイスを画定している。デバイス20は、ハウジング22を含み、ハウジング22は、チャネル24と、(たとえば、チャネルの近位端部における)アンカー貯蔵ゾーン26と、チャネルおよびアンカー貯蔵ゾーンへのアクセスを提供する(たとえば、チャネルの近位端部における)開口部28とを画定している。アンカー貯蔵ゾーン26とチャネル24との間に滑らかな移行部が存在していることが可能である。デバイス20は、リテイニング部材(たとえば、ピン30など)をさらに含み、リテイニング部材は、組織アンカー40をゾーン26の中に保つように構成されており、また、組織アンカーに印加される十分な力(たとえば、近位に方向付けられた力など)に応答して、組織アンカーを保つことを止めるように構成されている。すなわち、事前決定された閾値力よりも大きい力または近位に方向付けられた力が組織アンカー40に印加されるときに、リテイニング部材は、組織アンカーを保つことを止める(たとえば、解放する)。

いくつかの実装形態において、リテイニング部材(たとえば、ピン30)は、リテイニング状態を有しており、リテイニング状態では、それは、組織アンカー40をゾーン26の中に保っており、十分な近位に方向付けられた力が組織アンカーに印加されるときに、リテイニング状態から移動させられる。図1は、いくつかの用途によれば、そのリテイニング状態にあるピン30を示しており、リテイニング状態では、ピンの少なくとも一部分29(たとえば、制限部分および/または遠位部分)が、(たとえば、アンカー40の遠位の)キャビティ32の中に配設されており、それによって、組織アンカーの近位移動を制限することによって、アンカーをゾーン26の中に保っている(以降で説明されている)。図2に示されているように、デバイス20は、隣接されている2つのハウジング部分22aおよび22bを含むことが可能である。それぞれのハウジング部分22aおよび22bは、複数のキャビティ32を画定するように形状決めされている。

デバイス20のハウジング22は、複数のチャネル24を画定するように形状決めされ得、複数のチャネルのそれぞれは、それぞれのアンカー貯蔵ゾーン/エリア26およびそれぞれの近位開口部28を有している。いくつかの実装形態において、デバイス20は、複数の組織アンカー40を含み、複数の組織アンカー40は、それぞれのチャネル24を通ってスライド可能であり、それぞれのアンカー貯蔵ゾーン/エリアの中に貯蔵されるように構成されている。そのため、デバイス20は、複数のリテイニング部材(たとえば、ピン30)を含む。それぞれのリテイニング部材は、それぞれの組織アンカー40をそれぞれのアンカー貯蔵ゾーン/エリア26の中に保つように構成され得、また、それぞれの組織アンカー40に印加される力(近位に方向付けられた力)に応答して、それぞれの組織アンカー40がそれぞれのアンカー貯蔵ゾーン/エリア26を離れることを可能にするように構成され得る。

さまざまな組織アンカー(それらは、さまざまな構成、形状、およびサイズのものであることが可能である)が使用され得る。いくつかの実装形態において、組織アンカー40は、コア41および組織係合部材44を画定するように形状決めされている。組織アンカー40は、ハウジングのアンカー貯蔵ゾーン26の中にぴったりとフィットするように寸法決めされ得る。組織アンカー(たとえば、そのコア41)は、ハウジングのチャネル24を通ってぴったりとスライドするように寸法決めされ得、いくつかの用途に関して、このぴったりとスライドすることは、アンカーがチャネルを通って移動するときに、アンカーの組織係合部材44がハウジング(たとえば、チャネルの壁部)に触れることを防止する。ピンの少なくとも一部分は、チャンバを通ってぴったりとスライドするように寸法決めされ得る。

図3A～図3Bに示されているように、リテイニング部材(たとえば、ピン30)は、リテイニング状態を有しており、リテイニング状態では、それは、組織アンカー40をゾーン26の中に保っている。リテイニング部材は、十分な力(たとえば、十分な近位に方向付けられた力など)が組織アンカーに印加されるときに、リテイニング状態から移動させられ得る。図3A～図3Bは、いくつかの用途による、そのリテイニング状態にあるピン30を示しており、リテイニング状態では、少なくともピンの遠位部分が、(たとえば、アンカー40の遠位の)チャンバ25の中に配設されており、それによって、組織アンカーの近位移動を制限することによって、アンカーをゾーン26の中に保つ。チャンバ25は、ハウジング22によって画定されており、(たとえば、ピン30がないときに)チャネル24に流体連通していることが可能である。いくつかの実装形態において、チャンバ25は、中心長手方向軸線を有しており、中心長手方向軸線は、チャネル24の中心長手方向軸線と平行になっている。

ピン30は、概して長方形である(すなわち、概して長方形の横断方向断面を有する)ものとして示されているが、本出願の全体を通して(明細書および特許請求の範囲を含む)使用されるとき、「ピン」という用語は、異なる形状を有する(たとえば、円形の横断方向断面を有する)ピンを含むことが可能であることが留意されるべきである。ピン30は、第1および第2の脚部33および35を含み、第1および第2の脚部33および35は、それに対する圧縮力の印加に応答して、半径方向内向きに、互いに向けて、ならびに、チャネル24およびチャンバ25の長手方向軸線27に向けて、圧縮可能である。

図3Cは、十分な力または十分な近位に方向付けられた力がアンカードライバー60によってアンカーに印加されることによって、アンカー40がチャネル24のゾーン26から近位に引き出されていることを示している。組織アンカーに印加される十分な力または十分な近位に方向付けられた力に応答して(すなわち、力または近位に方向付けられた力が、事前決定された閾値力よりも大きい場合には)、リテイニング部材(たとえば、ピン30)は、組織アンカーをゾーン26の中に保つことを止める。たとえば、および、図3Cに示されているように、十分な力または十分な近位に方向付けられた力は、ピン30によって提供されるリテンションに打ち勝ち、ピンの脚部33および35は、互いに向けて圧縮する。

十分な力または十分な近位に方向付けられた力が組織アンカー40に印加されることを必要とするように、デバイス20をこのように構成することは、(たとえば、デバイスの一般的な輸送またはハンドリングに起因する)組織アンカーの不注意な移動および/もしくは退出、ならびに/または、ドライバーがアンカーに準最適に連結されているときのドライバーによるアンカーの引き出しを防止するということが仮定される。

チャネル24からのアンカー40の除去後、ピン30の近位部分は、開口部28から露出されたままである。これは、複数アンカーハンドリングデバイス(たとえば、デバイス20など)を使用する医師にとって、とりわけ有用である可能性があり、たとえば、医師が不注意に空のゾーン26からアンカーを取得しようとすることを防止する。すなわち、ピン30の近位部分は、空のハウジングインジケーターとして機能する。

ここで、図4A～図4B、図5A～図5B、および図6A～図6Cが参照され、それらは、それぞれのピン30の概略図であり、ピン30は、いくつかの用途によれば、それぞれの組織アンカー40を包み込むおよび保持するために、その近位端部にクレードル50を画定するように形状決めされている。図4A～図4Bに示されているように、クレードル50は、第1および第2の傾斜表面51aおよび51bを画定するように形状決めされている。いくつかの用途に関して、傾斜表面51aおよび51bは、クレードル50の頂点52を形成するように隣接している。いくつかの用途に関して、幅の狭い水平方向表面が、傾斜表面51aおよび51bの底部縁部を接続しており、クレードル50の3つの表面がアンカー40に接触するようになっている。いくつかの用途に関して、幅の狭い湾曲した(または、半円形の)表面が、傾斜表面51aおよび51bの底部縁部を接続しており、クレードル50の3つの表面がアンカー40に接触するようになっている。図示の明確化のために、アンカー40は示されていない。表面51aおよび51bは、アンカー40に当接するように構成されており、アンカー40がアンカー貯蔵ゾーン26の中にぴったりとフィットするようになっている。示されているように、第1および第2の傾斜表面51aおよび51bは、示されているように、断面で概して「V字」形状を集合的に形成している。いくつかの用途に関して、表面51aおよび51bは、クレードル50が半円形の断面を形成するように湾曲している。任意の実施形態において、表面51aおよび51bは、アンカー40の可能な限り多くの表面積に接触するように構成されており、アンカー40の長手方向長さを支持し、アンカー40が並進することを防止するようになっている。アンカー40は典型的には剛性であるので、表面51aおよび51bは、荷重を分配するために、アンカー40の可能な限り多くの表面積に接触している。

いくつかの用途に関して、表面51aおよび51bは、アンカー40のコア41のみを支持している。いくつかの用途に関して、表面51aおよび51bは、コア41および組織係合部材44を含むアンカー40全体を支持している。

図5A～図5Bは、第1および第2の真っ直ぐな表面53aおよび53bを画定するクレードル50を示しており、第1および第2の真っ直ぐな表面53aおよび53bは、平坦なベース55に連結されており、クレードル50の3つの表面がアンカー40に接触するようになっている。いくつかの用途に関して、ベース55は、幅の狭い湾曲した(または、半円形の)表面を画定し、それは、真っ直ぐな表面53aおよび53bの底部縁部を接続しており、クレードル50の3つの表面がアンカー40に接触するようになっている。図示の明確化のために、アンカー40は示されていない。表面53aおよび53bならびにベース55は、アンカー40に当接するように構成されており、アンカー40がアンカー貯蔵ゾーン26の中にぴったりとフィットするようになっている。任意の実施形態において、表面53aおよび53bならびにベース55は、アンカー40の可能な限り多くの表面積に接触するように構成されており、アンカー40の長手方向長さを支持し、アンカー40が並進することを防止するようになっている。アンカー40は典型的には剛性であるので、表面53aおよび53bならびにベース55は、荷重を分配するために、アンカー40の可能な限り多くの表面積に接触している。

いくつかの用途に関して、クレードル50は、ベース55のみを画定し、表面53aおよび53bを画定しないように形状決めされている。

いくつかの用途に関して、表面53aおよび53bは、アンカー40のコア41のみを支持している。いくつかの用途に関して、表面53aおよび53bは、コア41および組織係合部材44を含むアンカー40全体を支持している。

図4A～図4Bおよび図5A～図5Bに示されているいずれかのクレードル50に関して、いくつかの用途に関して、クレードル50は、図6A～図6Cに示されているように、枢動支持ピラー57を含み、それは、チャネル24の中から少なくとも部分的にピン30を近位に引っ張ることに応答して、ピン30のクレードル50が出現し、アンカー貯蔵ゾーン26の中から露出されると、アンカー40が枢動することを可能にする。枢動ピラー57は、組織係合部材44の中に延在することが可能であり、アンカー40が関節運動させられてクレードル50から離れるように枢動することを可能にすることができる。示されているように、部材44は、螺旋を画定するように形状決めされており、ピラー57は、螺旋によって画定されるルーメンの中に配設されている。追加的に、ピラー57は、組織アンカー40に支持を提供するように機能し、荷重を分配するように機能する。ピラー57は、ロッドを画定するように形状決めされている。そのような用途に関して、ピン30は、枢動ピン59(または、ピボット)を画定するように形状決めされており、枢動ピン59は、枢動ピラー57に連結されており、それは、クレードル50から角度的に離れるような(たとえば、リテイニング部材の長手方向軸線から角度的に離れるような)組織アンカー40の枢動を枢動ピラーが促進させることを可能にする。

ここで、図3A～図3C、図4A～図4B、および図5A～図5Bが参照される。示されている用途において、デバイス20は、抑制体(inhibitor)を含み、抑制体は、(i)組織アンカーをアンカー貯蔵ゾーン26の中に保つように、および、(ii)十分な力または十分な近位に方向付けられた力に応答して、組織アンカーを保つことを止めるように、リテイニング部材(たとえば、ピン30)を構成するように構成されている。それぞれのピン30の遠位端部部分は、第1および第2の脚部33および35を画定するように形状決めされている。それぞれの脚部は、その遠位端部部分において、それぞれの少なくとも1つの戻り止めを含むかまたは画定することが可能である。たとえば、ピン30のそれぞれの脚部33および35は、部分29を含み、部分29は、アンカー40がアンカー貯蔵ゾーン26の中に配設されている間、戻り止めとして機能し、チャンバ25の中に画定されるキャビティ32(たとえば、ノッチ)の中にばね機構によって保持されており、それによって、抑制体としての役割を果たす。追加的に、ピン30のそれぞれの脚部33および35は、第2の戻り止め31を含むかまたは画定している。いくつかの用途に関して、リテイニング部材(たとえば、ピン30)の少なくとも一部分は、弾性があり、それによって、ばね機構を提供する。しかし、他のばね機構の使用も可能であることが留意されるべきである。また、脚部33および35は、それらが互いに向けて半径方向内向きに圧縮することができるので、ばね機構として機能する。

図3Aに示されているように、それぞれのチャネル24に関して、ハウジング22は、キャビティ32の付近にそれぞれのオス型カップリング39を画定するように形状決めされている。図2に示されているように、ハウジング22のそれぞれの横方向部分22aおよび22bは、それぞれのキャビティ32を画定するように形状決めされており、キャビティ32は、チャネル24および/またはチャンバ25に流体連通している。リテイニング部材(たとえば、ピン30)のリテイニング状態の間、ピン30は、アンカー40をアンカー貯蔵ゾーン26の中に保つように構成されている。リテイニング状態の間、それぞれの脚部33および35の戻り止め(または、部分29)は、ハウジング22のそれぞれのキャビティ32の中に維持されている。追加的に、ピン30のそれぞれの脚部33および35の部分29および戻り止め31は、オス型カップリング39を取り囲んで抱え込んでいる。そのような様式で、部分29は、抑制体として機能する。抑制体は、抵抗を提供し、抵抗は、(i)チャンバ25を通ってピン30がスライドすることを抑制し、たとえば、(たとえば、図3A～図3Bに示されているように)十分な近位に方向付けられた力がないときにピンがスライドすることを防止し、および、(ii)(たとえば、図3Cに示されているように)戻り止め31がオス型カップリング39から離れるようにキャビティ32の中へ近位に移動することによって、十分な近位に方向付けられた力に応答してスライドすることを抑制することを止める。たとえば、および、示されているように、弾性部分(たとえば、脚部33および35)は、十分な近位に方向付けられた力に応答して変形する(たとえば、曲がるかまたは移動する)。そのような様式で、脚部33および35は、互いに向けて移動する。これは、それぞれの脚部33および35の戻り止め31ならびにオス型カップリング39によって促進され得る。それぞれの戻り止め31は、適当に角度付けされるかまたは傾斜された面37を有しているので、近位に方向付けられた力は、図3Cに示されているように、近位にオス型カップリング39の周りでのおよびキャビティ32の中への戻り止め31の横方向移動へと変換される。たとえば、および、示されているように、戻り止め31は、面取りした縁部を有することが可能である。

そのような用途に関して、戻り止め31がキャビティ32の中へ移動すると、閾値力よりも小さい近位に方向付けられた力は、さらに近位にピン30を移動させるのに十分である。すなわち、抑制体によって提供される初期抵抗が克服されると、アンカー40は、初期抵抗を克服するために必要とされるものよりも小さい力を使用してさらに引き出し可能である。

(上記に説明されているものと同様の挙動を実現するために、他の構成を使用することが可能であるということが当業者によって理解されよう。たとえば、ハウジング22が、突出部(たとえば、戻り止め)を画定することが可能であり、ピン30は、キャビティ(たとえば、ノッチ)を含むことが可能であり、突出部が、キャビティの中へ延在する。)

戻り止め31の傾斜面37に起因して、遠位力が印加され、図3A～図3Bに示されているリテイニング状態に、ピン30を押し戻すことが可能である。すなわち、アンカー40がクレードル50から除去されると、新しいアンカー40が、ピン30のクレードル50の中へ再装填され得、ピン30は、ハウジング22のチャネル24の中に遠位に押され得、新しく装填されたアンカー40がハウジング22のアンカー貯蔵ゾーン26の中に位置決めされるようになっている。すなわち、事前決定された閾値力よりも大きい遠位に方向付けられた力が、ピン30におよび/またはクレードル50の中への新しく装填された組織アンカー40に印加されるときに、ピン30は、新しいアンカー40を保つことができる。

いくつかの用途に関して、ハウジング22は、その中に第2のキャビティを画定し(図示せず)、第2のキャビティは、キャビティ32の近位に配設されている。ピン30が近位に移動させられると、部分29は、戻り止め31がキャビティ32の中に配設されている間、第2のキャビティと係合する。いくつかの用途に関して、ハウジング22は、少なくとも部分的に透明になっており、アンカードライバーとアンカー40との連結、および/または、ハウジングからのアンカーの引き出しを見ることを可能にするようになっている。そのような用途に関して、それぞれのピンに関して、ハウジング22は、第1の、第2の、第3の、および第4のキャビティを画定している。部分29は、第1および第2のキャビティと係合しており、戻り止め31は、第3および第4のキャビティと係合している。

ここで、図7A～図7C、図8、図9、および図10A～図10Bが参照され、それらは、ウェアラブル物品100の概略図であり、ウェアラブル物品100は、ホルダー90に連結されており、ホルダー90は、いくつかの用途によれば、アンカーハンドリングデバイス20を受け入れるための空間92を画定するように形状決めされている。ホルダー90は、示されているように、ハウジング(たとえば、受容部)およびカップリング94を形成するように形状決めされており、カップリング94は、アンカーハンドリングデバイス20をホルダー90に可逆的に連結するように構成されている。ウェアラブル物品100は、アンカーハンドリングデバイスを使用している手術医師の身体にアンカーハンドリングデバイス20を一時的に固定するように構成されている。

ホルダー90は、2つの足場横方向アームを画定するように形状決めされ得、2つの足場横方向アームは、ホルダー90のいずれかの端部において、2つの開口部を生成させている。すなわち、デバイス20は、図7A～図7Cにおいて、ホルダー90の第1の端部における1つの開口部に進入および退出するものとして示されているが、デバイス20は、同様に、ハウジング90の他方の端部における反対側の開口部に進入および退出することも可能であることが留意されるべきである。いくつかの用途に関して、ホルダー90の一方の端部は閉じられ得、一方では、反対側の端部は開いている(構成は示されていない)ことが留意されるべきである。

いくつかの用途に関して、ウェアラブル物品100は、接着剤を含み、接着剤は、手術医師の衣服にアンカーハンドリングデバイス20を一時的に固定するように構成されている。いくつかの用途に関して、ウェアラブル物品100は、接着剤を含み、接着剤は、アンカーハンドリングデバイス20を手術医師のグローブに一時的に固定するように構成されている。いくつかの用途に関して、ウェアラブル物品100は、面ファスナーを含み、面ファスナーは、手術医師の衣服にアンカーハンドリングデバイス20を一時的に固定するように構成されている。いくつかの用途に関して、ウェアラブル物品100は、面ファスナーを含み、面ファスナーは、手術医師のグローブにアンカーハンドリングデバイス20を一時的に固定するように構成されている。医師にアンカーハンドリングデバイス20を一時的に固定するための任意の適切なデバイス(たとえば、磁石、ピンなど)が使用され得ることが留意されるべきである。

いくつかの用途に関して、ウェアラブル物品100は、薄い金属シートを含む。いくつかの用途に関して、薄い金属シートは、手術医師の身体の特定のパーツに物品100を一致させるために可鍛性がある。

ここで、図8、図9、および図10A～図10Bが参照される。いくつかの用途に関して、ウェアラブル物品100は、バンド102を含む。いくつかの用途に関して、ウェアラブル物品100は、リストバンドを含む。いくつかの実装形態において、バンド102は、可撓性である。いくつかの用途に関して、バンド102は、伸縮性の材料を含む。いくつかの用途に関して、バンド102は、形状記憶材料を含む。いくつかの用途に関して、物品100(たとえば、バンド102)は、ホルダー90の付近のその少なくとも一部分において剛性材料を含む。

いくつかの用途に関して、バンド102は、閉じたループを含み、手術医師の手の上を通過する(または、スライドする)ように伸縮性になっており、手術医師が、自分の手首の上に、または、手術医師の手の中央領域の一部の周りに、デバイス20を装着することができるようになっている。いくつかの用途に関して、バンド102は、伸縮性かつ可撓性の材料を含む第1の部分と、第1の部分の伸縮性かつ可撓性の材料よりも伸縮性および可撓性の低い材料を含む第2の部分とを含む。そのような用途に関して、バンド102は、可変的に伸縮性であり、可変的に可撓性である。そのような用途に関して、第2の部分は、ホルダー90の付近にあることが可能である。いくつかの用途に関して、バンド102のより可撓性のおよびより伸縮性のセクションが、(たとえば、ホルダー90の付近ではなく)バンドの横方向のセクションに配設されている。

図10Aに示されているように、バンド102は、第1および第2の端部103を含む。いくつかの用途に関して、たとえば、ホルダー90の付近においてウェアラブル物品100に連結されている調節機構104を使用して、バンド102の第1および第2の部分(たとえば、半分)を分離することによって、第1および第2の端部103は分離可能である。調節機構104は、ばね荷重式のカップリング106を含み、ばね荷重式のカップリング106は、バンド102の2つの部分が互いから離れるように拡張および移動させられることを可能にする。ばね荷重式のカップリング106の存在に起因して、バンド102の部分は、互いに向けて閉じる傾向を有しており、バンド102を収縮させることを促進させ、手術医師へのデバイス20のぴったりとした連結を促進させる。ばね荷重式のカップリング106の詳細が、図10Bに示されている。

図8に示されているように、バンド102は、留め具112を使用して調節可能である。図8に示されているように、留め具112は、バンド102の1つの部分の上に複数の開口部を画定するように形状決めされており、一方では、バンド102は、バンド102の反対の部分の上にカップリング(図示せず)を画定するように形状決めされており、それは、留め具112の開口部のうちのいずれか1つに係合する。いくつかの用途に関して、留め具112は、磁石を含み、バンド102の端部部分を磁気的に留める。いずれかの実施形態に関して、バンド102のサイズは調節可能である。

いくつかの用途に関して、システム10は、単一のバンド102が手術医師の手首および手の中央領域の両方に巻き付けることができる設計を含む。いくつかの用途に関して、システム10は、2つ以上のバンドが手術医師の手首および手の中央領域に巻き付けるために使用されるマルチバンド設計を含む。いずれかの実施形態において、複数の巻き付けまたはマルチバンド設計は、デバイス20の使用の間、より安定性を付与する。

ここで、図8、図9、および図10A～図10Bが参照される。いくつかの用途に関して、バンド102は、手術医師の身体に対するウェアラブル物品100の移動またはスライドを防止するために、接着剤を含む。

ここで、図7A～図7Cおよび図10A～図10Bが参照される。ホルダー90は、アンカーハンドリングデバイス20を受け入れるための空間92を画定するように形状決めされており、また、カップリング94を含み、カップリング94は、ホルダー90におよびそれによってウェアラブル物品100にデバイス20を可逆的に連結するように構成されている。いくつかの実装形態において、カップリング94は、空間92の中へ突出するオス型カップリングを含む。いくつかの用途に関して、カップリング94は、剛性がある。いくつかの用途に関して、カップリング94は、戻り止めを含み、戻り止めは、たとえば、デバイス20のハウジング22によって、それに印加される力に応答して、ホルダー90の壁部に対して移動可能である。

デバイス20は、メス型カップリング84(たとえば、キャビティ)を画定するように形状決めされており、メス型カップリング84は、ホルダー90へのアンカーハンドリングデバイス20の可逆的なロッキングを促進させるために、ホルダー90のオス型カップリング94を受け入れるように形状決めされている。

アンカーハンドリングデバイス20は、戻り止め82を含み、戻り止め82は、ホルダー90へのアンカーハンドリングデバイス20の可逆的なロッキングを促進させるために、ホルダー90のオス型カップリング94によってそれに印加される力に応答可能なように移動可能である。図7Aに示されているように、戻り止め82は、デバイス20を適切な場所にロックするために、オス型カップリング94の遠位において、その静止位置およびロッキング位置に配設されている。アンカーハンドリングデバイス20は、戻り止め82に連結されている押し下げ可能な要素80を含む。示されているように、デバイス20は、ハウジング22のいずれかの横方向側部において、それぞれの戻り止め82および押し下げ可能な要素80を画定するように形状決めされている。図7Bに示されているように、押し下げ可能な要素80は、手術医師によって押し込み可能であり、戻り止め82がホルダー90のオス型カップリング94をクリアするように、内向きの力を戻り止め82に印加するようになっている。戻り止め82がホルダー90のオス型カップリング94と係合されなくなると、デバイス20は、ホルダー90から離れるように近位に移動させられ得、図7Cに示されているように、デバイス20がホルダー90から切り離されるようになっている。この時点において、力は、押し下げ可能な要素80に印加されておらず、戻り止めは、その静止位置に戻る。

次いで、デバイス20は、ホルダー90に再連結可能である。いくつかの用途に関して、押し下げ可能な要素80は、内向きに押され、デバイス20がホルダー90の空間92の中へ遠位に移動させられるときに、オス型カップリング94をクリアするように、戻り止めを内向きに移動させるようになっている。いくつかの用途に関して、戻り止めは、ホルダー90のオス型カップリング94に対して、デバイス20のハウジング22の遠位移動に応答可能なように移動させられる。

図8、図9、および図10A～図10Bが再び参照される。いくつかの用途に関して、関節運動可能なカップリング(たとえば、旋回式カップリング)は、ホルダーがウェアラブル物品に対して関節運動可能な(たとえば、旋回可能な)様式で、ホルダー90をウェアラブル物品100に連結する。いくつかの用途に関して、ウェアラブル物品100の第1の部分は、ウェアラブル物品100の第2の部分よりも剛性が高い。そのような用途に関して、ウェアラブル物品100の第2の部分は、可撓性および伸縮性を物品100に付与する。

図9は、開口部28を介してチャネル24から完全に引き出されたアンカー40を示している。アンカードライバー60は、デバイス20の中に配設されているアンカーとドライバー60を係合させるために、ホルダー90およびウェアラブル物品100(たとえば、示されているようなバンド102)に向けて持って来られる。ドライバー60は、上記で説明されているように、アンカー40を引き出す。アンカー40が完全に引き出されると、ドライバー60は、たとえば、アンカーの組織係合部材44を組織の中へ突っ込むことによって、被験者の組織に組織アンカー40をアンカー固定するために使用され得る。

当技術分野において知られ得るようなさまざまな組織アンカーが使用され得る。

いくつかの実装形態において、ドライバー60を使用して、アンカー40は、経管的なインプラント送達システムを通して前進させられ、インプラント(たとえば、弁輪形成術構造体)を被験者の組織に連結するために使用され得る。

いくつかの実装形態において、ドライバー60は、ドライバーの遠位端部にアンカー係合ヘッド62を含み、アンカー係合ヘッドの近位に細長い前進可能な要素64を含む。いくつかの用途に関して、細長い前進可能な要素64は、ルーメンを画定するように形状決めされたチューブを含む。いくつかの用途に関して、細長い前進可能な要素64は、シャフトを含む。細長い前進可能な要素64は、可撓性があり、被験者の血管系を通して(たとえば、経カテーテル的に)前進可能であり、20cmよりも大きい長さ、および/または、2.5mよりも小さい長さ、たとえば、50cmよりも大きい長さ、および/または、1.5mよりも小さい長さなど、たとえば、0.9mから1.2mの間の長さを有することが可能である。いくつかの用途に関して、ドライバー60は、細長い前進可能な要素64の近位端部にハンドル(図示せず)を含み、ハンドルは、係合ヘッド62を作動させるように構成されたアジャスター(たとえば、スイッチまたはレバー)を含む。

図9は、ハウジングから完全に除去されたアンカー40を示している。いくつかの用途に関して、ピン30からのアンカー40の完全な解除を促進させるために、アンカーは、ピン30に対してわずかに横方向に移動させられる。いくつかの用途に関して、ピン30は、図6A～図6Cを参照して上記で説明されているように、枢動ピラー57を含む。アンカー40が完全に引き出されると、ドライバー60は、組織アンカー40を被験者の組織にアンカー固定するために使用され得る。

図9に示されているように、2つのアンカー40が、デバイス20から除去されている。アンカー40の除去に続いて、それぞれのピン30の近位部分が、それぞれの開口部28から突出しており、いくつのアンカーがデバイス20から除去されたかについてのインジケーターとして機能する。いくつかの用途に関して、新しいアンカーが、デバイス20のハウジング22の中から露出されているピン30のクレードルの中にそれらを設置することによって、デバイスの中へ再装填され得る。

ここで、図11A～図11Bが参照され、それらは、いくつかの用途による、患者の血管系を通して前進させられているアンカードライバー60の概略図である。アンカードライバーは、細長い前進可能な要素64を含む。そのような用途に関して、細長い前進可能な要素64は、可撓性の細長いチューブを含むことが可能である。要素64の遠位端部は、アンカー係合ヘッド62に連結されている。シャフト66は、要素64のチューブのルーメンを通して前進可能である。いくつかの実装形態において、シャフト66は、要素64よりも剛性が高い。

シャフト66は、要素64のチューブに対して、近位におよび遠位にスライド可能である。要素64の遠位端部部分が(図11Aに示されているように)シャフト66を欠いているときには、要素64の遠位端部部分、および、それによって、アンカードライバー60の遠位部分は、より可撓性になり、硬さが低減し、より大きいアンカー係合ヘッド62の運動の範囲を可能にすることができる。要素64の遠位端部部分がシャフト66を欠いているときには、アンカードライバー60(または、要素64の少なくとも遠位端部部分)は、より可撓性の状態になっている。

手術医師が要素64のチューブの遠位部分の中にシャフト66を前進させると、要素64の遠位端部部分は、より可撓性が低くてより硬くなる。(図11Bに示されているように)要素64のチューブのルーメンの中のシャフト66の存在は、要素64のチューブが曲がるための能力を低減させる。シャフト66の一部分が要素64の遠位端部部分のルーメンの中にあるときには、アンカードライバー60(または、要素64の少なくとも遠位端部部分)は、より低い可撓性の状態になっている。

要素64の可撓性の増加は、血管系を通してアンカードライバー60を誘導する間、および、弁輪の組織に沿った適当な場所までアンカードライバー60の遠位端部部分を操縦する間に有用である。したがって、これらのステップの間、シャフト66は、図11Aに示されているように、要素64のルーメンの中に存在していない。これらのステップの間、細長い前進可能な要素64の遠位端部、および、アンカードライバー60の遠位端部部分は、(図11Aに示されているように)第1の可撓性の状態にある。

いくつかの用途において、上記で説明されているように、アンカーハンドリングデバイス20の中のアンカーにアンカードライバー60を接続する間、ならびに、組織の中への挿入(たとえば、組織の中へアンカー40を突っ込む)および組織からアンカー40の回収の間にアンカー40にトルクを印加するために、要素64を回転させる間におよび要素64にトルクを印加する間、シャフト66は、要素64のルーメンの中に位置決めされている。これらのステップの間、細長い前進可能な要素64の遠位端部、および、アンカードライバー60の遠位端部部分は、(図11Bに示されているように)第1の可撓性の状態よりも可撓性の低い第2の可撓性の状態にある。第2の可撓性の状態では、要素64の遠位端部部分、および、アンカードライバー60の遠位端部部分は、より剛性が高い。

そのため、要素64に対して長手方向に近位および遠位へのシャフト66の移動は、第1の可撓性の状態と第2の可撓性の状態との間での細長い前進可能な要素64の遠位端部の移行を促進させる。

図11Aに示されているように、要素64がシャフト66を欠いているときには、要素64の遠位端部部分を枢動させること、傾けること、移動、曲げること、屈曲させること、または、関節運動させることが増加され、細長い前進可能な要素64の遠位端部部分、および、アンカードライバー60の遠位端部部分は、より可撓性の状態をとる。すなわち、細長い要素64の遠位端部部分に対してヘッド62を枢動させること、傾けること、移動、曲げること、屈曲させること、または、関節運動させることが許容される。

いくつかの用途に関して、アンカードライバー60は、(図11Bに示されているように)シャフト66が要素64のルーメンの中に配設されるように組み立てられる。たとえば、図1～図6Cに関して上記で説明されているように、組織アンカー40へのアンカードライバー60の連結の間、図11Bに示されているように、ドライバー60がより低い可撓性の状態にあることが有利である。次いで、アンカードライバー60は、細長い前進可能な要素64の少なくとも遠位端部部分からシャフト66を後退させることによって、(図11Aに示されている)より可撓性の状態へと移行される。この状態では、アンカードライバー60は、より可撓性になっている。(図11Aに示されている)アンカードライバー60のこのより可撓性の状態は、血管系を通してアンカードライバー60を誘導する間、および、弁輪の組織に沿った適当な場所までアンカードライバー60の遠位端部部分を操縦する間に有用である。アンカードライバー60が組織の適当な場所にアンカー40を送達すると、アンカードライバー60は、要素64の遠位端部部分の中にシャフト66を前進させることによって、より低い可撓性の状態(図11Bに示されている)へと移行され、トルクが細長い前進可能な要素64に印加されるときに、アンカードライバー60に剛性を付与するようになっており、アンカー40を組織の中へ突っ込むために、アンカー40にトルクを印加するようになっている。より可撓性の状態とより低い可撓性の状態との間でのアンカードライバー60の移行は、要素64のルーメンの中でのシャフト66の遠位スライドおよび近位スライドによって促進される。

図11Bに示されているように、シャフト66が、細長い前進可能な要素64の遠位端部部分のルーメンの中に配設されているときには、アンカードライバー60の遠位端部部分は、より低い可撓性の状態をとる。すなわち、細長い要素64の遠位端部部分に対してヘッド62を枢動させること、傾けること、移動、曲げること、屈曲させること、または、関節運動させることが、限定されるか、制限されるか、または、いくつかのケースでは、防止される。

組織アンカー40からアンカー係合ヘッド62を解除する間に、アンカードライバー60をより可撓性の状態へと移行させるように、および、現在植え込まれた組織アンカー40に対する要素64の屈曲および曲げの間に、アンカードライバー60の遠位端部により多くの可撓性を植え込むように、シャフト66が後退させられる。

ここで、図12、図13A～図13C、および図14A～図14Bが参照され、それらは、いくつかの用途による、細長い前進可能な要素64に対して関節運動する例示的なアンカー係合ヘッド62の概略図である。さまざまなアンカードライバー設計およびさまざまなアンカー係合ヘッド設計が可能である。いくつかの用途において、細長い前進可能な要素64の遠位端部は、示されているように、少なくとも1つのカップリングピン162(たとえば、複数のカップリングピン162)に連結されている。アンカー係合ヘッド62は、少なくとも1つのスロット付き開口部160(たとえば、示されているように、複数)を画定するように形状決めされ得、カップリングピン162およびスロット付き開口部160は、アンカー係合ヘッド62と細長い前進可能な要素64との間の関節運動を促進させるために、互いに対して移動可能である。

それぞれのスロット付き開口部160は、主セクション166および少なくとも1つの円周方向に極端セクション164を円周方向に画定するように形状決めされ得る。示されているように、それぞれの開口部160は、主セクション166のいずれかの側にそれぞれの極端セクション164を画定するように形状決めされている。いくつかの用途に関して、開口部160は、単一の極端セクション164を画定することが可能である。主セクション166は、それぞれの極端セクション164よりも長手方向に幅広い。たとえば、いくつかの実装形態において、主セクション166は、それぞれの極端セクション164の幅よりも1.5倍～2倍幅広い。すなわち、細長い前進可能な要素64の遠位端部部分の長手方向軸線165に沿って測定されるセクション166の幅は、軸線165に沿って測定されるセクション164の幅よりも大きい。開口部160は、ダイヤモンド形状または別の形状であることが可能である。

ここで、図13A～図13Cが参照される。細長い前進可能な要素64は、主セクション166と極端セクション164との間でカップリングピン162を移行させるために、アンカー係合ヘッド62に対して細長い前進可能な要素64の遠位端部部分の長手方向軸線165の周りで回転可能なものとして示されている。

図13A～図13Bに示されているように、カップリングピン162が主セクション166の中に配設されているときには、アンカー係合ヘッド62および細長い前進可能な要素64の互いに対する移動が促進され、細長い前進可能な要素64の遠位端部部分、および、アンカードライバー60の遠位端部部分は、より可撓性の状態をとる。すなわち、細長い要素64の遠位端部部分に対してヘッド62を枢動させること、傾けること、移動、曲げること、屈曲させること、または、関節運動させることが許容される。

いくつかの用途に関して、アンカードライバー60は、(図13Cに示されているように)ピン162が極端セクション164の中に配設されるように組み立てられる。たとえば、図1～図6Cに関して上記で説明されているように、組織アンカー40へのアンカードライバー60の連結の間、図13Cに示されているように、ドライバー60がより低い可撓性の状態にあることが有利である。次いで、アンカードライバー60は、アンカー係合ヘッド62に対して細長い前進可能な要素64を回転させることによって、および、極端セクション164から主セクション166へカップリングピン162を回転させて移動させることによって、(図13A～図13Bに示されている)より可撓性の状態に移行される。この状態では、アンカードライバー60は、より可撓性になっている。(図13A～図13Bに示されている)アンカードライバー60のこのより可撓性の状態は、血管系を通してアンカードライバー60を誘導する間、および、弁輪の組織に沿った適当な場所までアンカードライバー60の遠位端部部分を操縦する間に有用である。アンカードライバー60が組織の適当な場所にアンカー40を送達すると、アンカードライバー60は、ピン162を極端セクション164の中へ移動させるように要素64を回転させることによって、より低い可撓性の状態(図13Cに示されている)へと移行され、トルクが細長い前進可能な要素64に印加されるときに、アンカードライバー60に剛性を付与するようになっており、アンカー40を組織の中へ突っ込むために、アンカー40にトルクを印加するようになっている。より可撓性の状態とより低い可撓性の状態との間でのアンカードライバー60の移行は、ヘッド62に対する要素64の回転によって、および、それによって、開口部160のセクション164とセクション166との間でのピン162の移動を実現することによって促進される。

図13Cに示されているように、カップリングピン162が極端セクション164の中に配設されているときには、アンカー係合ヘッド62および細長い前進可能な要素64の互いに対する移動が制限され、細長い前進可能な要素64の遠位端部部分、および、アンカードライバー60の遠位端部部分は、より低い可撓性の状態をとる。すなわち、細長い要素64の遠位端部部分に対してヘッド62を枢動させること、傾けること、移動、曲げること、屈曲させること、または、関節運動させることが、限定されるか、制限されるか、または、いくつかのケースでは、防止される。主セクション166から極端セクション164へカップリングピン162を移動させることは、細長い前進可能な要素64の遠位端部部分に対してアンカー係合ヘッド62をロックすることを含む。

アンカードライバー60が、上記で説明されているように、たとえば、デバイス20の中からアンカーに係合するときには、アンカードライバー60をより可撓性の状態へと移行させるように、および、アンカードライバー60の遠位端部により多くの可撓性を植え込むように、カップリングピン162が主セクション166の中へ移動させられて戻される。

組織アンカー40からアンカー係合ヘッド62を解除する間に、アンカードライバー60をより可撓性の状態へと移行させるように、および、現在植え込まれた組織アンカー40に対する要素64の屈曲および曲げの間に、アンカードライバー60の遠位端部により多くの可撓性を植え込むように、カップリングピン162が主セクション166の中へ移動させられて戻される。

ここで、図14A～図14Bが参照され、それらは、いくつかの用途による、アンカー係合ヘッド62およびアンカーリテイニングロッド170の例の概略図である。ロッド170は、細長い前進可能な要素64のルーメンの中をスライド可能であり、アンカー係合ヘッド62と組織アンカー40との間の連結を強化するようになっている。組織アンカー40は、組織アンカー40の近位端部においてカップリング部材172を画定するように形状決めされている。

ここで、図12および図14A～図14Bが参照される。いくつかの用途において、示されているように、アンカー係合ヘッド62は、突出部150を画定するように形状決めされており、突出部150は、組織アンカー40のコア41によって画定される空間の中にフィットするように形状決めされている。突出部150は、組織アンカー40のカップリング部材172を受け入れるためのスロット152を画定するように形状決めされている。アンカー係合ヘッド62は、長手方向軸線(すなわち、細長い前進可能な要素64の遠位端部部分の軸線165)を有しており、スロット152は、長手方向軸線に対して非ゼロの角度で角度を付けられている。アンカードライバー60は、アンカー40のカップリング部材172とヘッド62を係合させるために枢動させられる。

図14Aに示されているように、アンカー40とヘッド62を係合させる前に、ロッド170の遠位端部は、スロット152の近位に配設され得る。係合ヘッド62が枢動し、スロット152の中でカップリング部材172をスライドさせると、ロッド170が遠位にスライドさせられ得、ロッド170の遠位端部がスロット152の一部分の中をスライドするようになっており、アンカー係合ヘッド62と組織アンカー40との間の連結を補強するようになっている(図14B)。また、ロッド170は、組織の中へのアンカー40の取り付けおよび挿入(たとえば、コルクスクリューイング(corkscrewing)など)の間の連結を補強することを助けることが可能である。ロッド170の遠位端部は、スロット152を部分的に遮り、ヘッド62からのアンカー40の切り離しを制限するようになっている。

組織アンカー40が組織の中へ挿入されると、ヘッド62は、ロッド170の遠位端部がスロット152の近位に配設されるようにロッド170を近位に引っ張ることによって、アンカー40から解除され得る。次いで、ヘッド62は、枢動させられて近位にスライドさせられ得、スロット152がカップリング部材172から近位にスライドするようになっている。

また、組織アンカーおよびアンカードライバー、ならびに、それらの間の取り付けおよび解放のための機構の他の設計も可能である。

ここで、図1～図14Bが参照される。いくつかの用途に関して、デバイス20は、以下の参照文献のうちの1つ以上において説明されている1つ以上の技法と組み合わせて使用され、それらの文献は、すべて参照により本明細書に組み込まれている。

2009年5月7日に出願されたZiporyらによる米国特許出願12/437,103号であり、それは、米国特許出願公開第2010/0286767号として公開された。たとえば、(1)本出願のデバイス20は、変更すべきところは変更して、Ziporyらによる米国特許出願公開第2010/0286767号の図2～図3および/または図6A～図12を参照して説明されている技法を促進させるために使用され得、(2)本出願のアンカードライバー60は、変更すべきところは変更して、Ziporyらによる米国特許出願公開第2010/0286767号のアンカードライバー68および/またはアンカー展開マニピュレーター24を含むかまたはそれに対応することが可能であり、(3)本出願の組織アンカー40は、変更すべきところは変更して、Ziporyらによる米国特許出願公開第2010/0286767号のアンカー38を含むかまたはそれに対応することが可能であり、および/または、(4)本出願のインプラント140は、変更すべきところは変更して、Ziporyらによる米国特許出願公開第2010/0286767号の弁輪形成術リング22を含むかまたはそれに対応することが可能である。

2010年1月19日に出願されたZiporyらによる米国特許出願第12/689,635号であり、それは、米国特許出願公開第2010/0280604号として公開された。たとえば、(1)本出願のデバイス20は、変更すべきところは変更して、Ziporyらによる米国特許出願公開第2010/0280604号の図2～図3および/または図11A～図17を参照して説明されている技法を促進させるために使用され得、(2)本出願のアンカードライバー60は、変更すべきところは変更して、Ziporyらによる米国特許出願公開第2010/0280604号のアンカードライバー68および/またはアンカー展開マニピュレーター24を含むかまたはそれに対応することが可能であり、(3)本出願の組織アンカー40は、変更すべきところは変更して、Ziporyらによる米国特許出願公開第2010/0280604号のアンカー38を含むかまたはそれに対応することが可能であり、および/または、(4)本出願のインプラント140は、変更すべきところは変更して、Ziporyらによる米国特許出願公開第2010/0280604号の弁輪形成術リング22を含むかまたはそれに対応することが可能である。

2013年11月8日に出願されたShepsらによるPCT特許出願第IL2012/050451号であり、それは、WO2013/069019として公開された。たとえば、(1)本出願のデバイス20は、変更すべきところは変更して、ShepsらによるWO2013/069019の図14A～図14Iを参照して説明されている技法を促進させるために使用され得、(2)本出願のシステム120は、変更すべきところは変更して、ShepsらによるWO2013/069019のシステム10を含むかまたはそれに対応することが可能であり、(3)本出願のアンカードライバー60は、変更すべきところは変更して、ShepsらによるWO2013/069019のアンカー展開マニピュレーター61および/またはアンカードライバー36を含むかまたはそれに対応することが可能であり、および/または、(4)本出願のインプラント140は、変更すべきところは変更して、ShepsらによるWO2013/069019の弁輪形成術構造体222および/またはスリーブ26を含むかまたはそれに対応することが可能である。

2013年10月23日に出願された「Controlled steering functionality for implant-delivery tool」という標題のShepsらによるPCT特許出願第IL2013/050860号であり、それは、WO2014/064694として公開された。たとえば、(1)本出願のデバイス20は、変更すべきところは変更して、「Controlled steering functionality for implant-delivery tool」という標題のこのPCT出願の図10A～図10I、図12A～図14B、図18A～図18C、図21～図28、図34、および図36を参照して説明されている技法を促進させるために使用され得、(2)本出願のシステム120は、変更すべきところは変更して、「Controlled steering functionality for implant-delivery tool」という標題のこのPCT出願のシステム10を含むかまたはそれに対応することが可能であり、本出願のアンカードライバー60は、変更すべきところは変更して、「Controlled steering functionality for implant-delivery tool」という標題のこのPCT出願のアンカー展開マニピュレーター61、アンカードライバー36、および/またはアンカードライバー2338を含むかまたはそれに対応することが可能であり、および/または、(4)本出願のインプラント140は、変更すべきところは変更して、「Controlled steering functionality for implant-delivery tool」という標題のこのPCT出願の弁輪形成術構造体222および/またはスリーブ26を含むかまたはそれに対応することが可能である。

2013年10月23日に出願されたHermanらによる「Percutaneous tissue anchor techniques」という標題のPCT特許出願第IL2013/050861号であり、それは、WO2014/064695として公開された。たとえば、(1)本出願のデバイス20は、変更すべきところは変更して、「Percutaneous tissue anchor techniques」という標題のこのPCT出願の図9A～図9Cおよび/または図13A～図13Dを参照して説明されている技法を促進させるために使用され得、(2)本出願の組織アンカー40は、変更すべきところは変更して、「Percutaneous tissue anchor techniques」という標題のこのPCT出願の組織アンカー40を含むかまたはそれに対応することが可能であり、および/または、(3)本出願のアンカードライバー60は、変更すべきところは変更して、「Percutaneous tissue anchor techniques」という標題のこのPCT出願のアンカードライバー500、アンカードライバー236、展開マニピュレーター261、またはツール80を含むかまたはそれに対応することが可能である。

図1～図14Bが参照される。いくつかの実装形態において、アンカーは、アンカーハンドリングデバイスの中に無菌で提供される。上記で説明されているように、いくつかの用途に関して、リテイニング部材の露出された部分をハウジングの中へ戻すことが、ハウジングから外へその部分を移動させるために以前に必要とされた閾値力の(反対側方向に)2倍以上の遠位に方向付けられた力を必要とするように、アンカーハンドリングデバイスが構成されている。たとえば、ハウジングの中へその部分が移動して戻ることが、事実上防止され得る。露出された部分が空のハウジングインジケーターとしての役割を果たすことを促進させるだけでなく、アンカーハンドリングデバイスのこの特質は、作業者が以前に除去されたアンカーをデバイスの中へ戻すことを抑制および/または防止し、たとえば、それによって、無菌のアンカーのみがデバイスの中に配設されることを保証する。

いくつかの用途に関して、本明細書で説明されているアンカーハンドリングデバイスは、使用の前および/または間に、生理食塩水の中に少なくとも部分的に沈められるように構成されており、たとえば、空気(たとえば、気泡)がアンカーおよび/またはドライバーによって保たれてその後に被験者の中へ導入される可能性を低減させる。

本発明は、上記に詳細に示されて説明されたものに限定されないことが当業者によって認識されよう。むしろ、本発明の範囲は、上記に説明されているさまざまな特徴の組み合わせおよびサブコンビネーションの両方、ならびに、先行技術にはないその変形例および修正例(それは、先述の説明を読んだときに当業者に考え付くこととなる)を含む。さらに、本明細書で説明される技法、方法、動作、ステップなどは、生きている動物に対して、または、生きていないシミュレーションに対して、たとえば、死体、死体の心臓、シミュレーター(たとえば、身体の一部、組織などがシミュレートされている)などに対して実施され得る。

10 システム
20 アンカーハンドリングデバイス
22 ハウジング
22a、22b ハウジング部分
24 チャネル
25 チャンバ
26 アンカー貯蔵ゾーン
27 長手方向軸線
28 近位開口部
29 部分
30 リテイニング部材、ピン
31 第2の戻り止め
32 キャビティ
33 第1の脚部
35 第2の脚部
37 傾斜面
39 オス型カップリング
40 組織アンカー
41 コア
44 組織係合部材
50 クレードル
51a 第1の傾斜表面
51b 第2の傾斜表面
52 頂点
53a 第1の真っ直ぐな表面
53b 第2の真っ直ぐな表面
55 ベース
57 枢動支持ピラー
59 枢動ピン
60 アンカードライバー
62 アンカー係合ヘッド
64 細長い前進可能な要素
66 シャフト
80 押し下げ可能な要素
82 戻り止め
84 メス型カップリング
90 ホルダー
92 空間
94 オス型カップリング
100 ウェアラブル物品
102 バンド
103 第1および第2の端部
104 調節機構
106 ばね荷重式のカップリング
112 留め具
120 システム
150 突出部
152 スロット
160 スロット付き開口部
162 カップリングピン
164 極端セクション
165 長手方向軸線
166 主セクション
170 ロッド
172 カップリング部材

Claims (107)

1. アンカーハンドリングデバイスとともに使用するための装置であって、前記装置は、
   ホルダーであって、前記ホルダーは、前記アンカーハンドリングデバイスを受け入れるための空間を画定するように形状決めされており、前記ホルダーは、前記アンカーハンドリングデバイスを前記ホルダーに可逆的に連結するように構成されているカップリングを含む、ホルダーと、
   前記ホルダーに連結されているウェアラブル物品であって、前記ウェアラブル物品は、前記アンカーハンドリングデバイスを使用している手術医師の身体に前記アンカーハンドリングデバイスを一時的に固定するように構成されている、ウェアラブル物品と
   を含む、装置。
2. 前記装置は、前記アンカーハンドリングデバイスを含み、前記アンカーハンドリングデバイスは、ハウジングを含み、前記ハウジングは、アンカー貯蔵ゾーンおよび近位開口部を有するチャネルを画定するように形状決めされている、請求項1に記載の装置。
3. 前記ウェアラブル物品は、前記手術医師の衣服に前記アンカーハンドリングデバイスを一時的に固定するように構成されている接着剤を含む、請求項1または2に記載の装置。
4. 前記ウェアラブル物品は、前記手術医師のグローブに前記アンカーハンドリングデバイスを一時的に固定するように構成されている接着剤を含む、請求項1または2に記載の装置。
5. 前記ウェアラブル物品は、前記手術医師の衣服に前記アンカーハンドリングデバイスを一時的に固定するように構成されている面ファスナーを含む、請求項1または2に記載の装置。
6. 前記ウェアラブル物品は、前記手術医師のグローブに前記アンカーハンドリングデバイスを一時的に固定するように構成されている面ファスナーを含む、請求項1または2に記載の装置。
7. 前記ウェアラブル物品は、前記ホルダーの付近において、その少なくとも一部分に剛性材料を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
8. 前記ウェアラブル物品は、薄い金属シートを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置。
9. 前記薄い金属シートは、可鍛性がある、請求項8に記載の装置。
10. 前記装置は、関節運動可能なカップリングを含み、前記関節運動可能なカップリングは、前記ホルダーが前記ウェアラブル物品に対して関節運動可能な様式で、前記ホルダーを前記ウェアラブル物品に連結するように構成されている、請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。
11. 前記関節運動可能なカップリングは、旋回式カップリングを含む、請求項10に記載の装置。
12. 前記ウェアラブル物品は、バンドを含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の装置。
13. 前記バンドは、形状記憶材料を含む、請求項12に記載の装置。
14. 前記バンドの少なくとも一部分は、伸縮性かつ可撓性の材料を含む、請求項12に記載の装置。
15. 前記バンドは、リストバンドを含む、請求項12に記載の装置。
16. 前記バンドは、伸縮性かつ可撓性の材料を含む第1の部分と、前記第1の部分の前記伸縮性かつ可撓性の材料よりも伸縮性および可撓性の低い材料を含む第2の部分とを含む、請求項12に記載の装置。
17. 前記第2の部分は、前記ホルダーの付近にある、請求項16に記載の装置。
18. 前記バンドは、第1および第2の端部を画定するように形状決めされている、請求項12に記載の装置。
19. 前記バンドは、留め具を含み、前記留め具は、前記バンドの前記第1および第2の端部を可逆的に締結する、請求項18に記載の装置。
20. 前記バンドは、磁石を含み、前記磁石は、前記バンドの前記第1および第2の端部を可逆的に締結する、請求項18に記載の装置。
21. 前記バンドは、前記バンドの一部分を拡張および収縮させるように構成されている少なくとも1つのばねを含む、請求項18に記載の装置。
22. 前記バンドの少なくとも一部分は、剛性がある、請求項21に記載の装置。
23. 前記バンドの前記少なくとも一部分は、前記ホルダーの付近にある、請求項22に記載の装置。
24. 前記バンドは、閉じたループを画定するように形状決めされている、請求項12に記載の装置。
25. 前記バンドの前記少なくとも一部分は、伸縮性かつ可撓性の材料を含む、請求項24に記載の装置。
26. 前記バンドは、伸縮性かつ可撓性の材料を含む第1の部分と、前記第1の部分の前記伸縮性かつ可撓性の材料よりも伸縮性および可撓性の低い材料を含む第2の部分とを含む、請求項24に記載の装置。
27. 前記第2の部分は、前記ホルダーの付近にある、請求項26に記載の装置。
28. 前記バンドは、前記バンドの一部分を拡張および収縮させるように構成されている少なくとも1つのばねを含む、請求項24に記載の装置。
29. 前記バンドの少なくとも一部分は、剛性がある、請求項28に記載の装置。
30. 前記カップリングは、前記ホルダーによって画定された前記空間の中へ突出するように構成されているオス型カップリングを含む、請求項1から29のいずれか一項に記載の装置。
31. 前記カップリングは、戻り止めを含む、請求項30に記載の装置。
32. 前記装置は、前記アンカーハンドリングデバイスを含み、
    前記アンカーハンドリングデバイスは、ハウジングを含み、前記ハウジングは、アンカー貯蔵ゾーンおよび近位開口部を有するチャネルを画定するように形状決めされている、請求項30に記載の装置。
33. 前記アンカーハンドリングデバイスは、メス型カップリングを画定するように形状決めされており、前記メス型カップリングは、前記ホルダーへの前記アンカーハンドリングデバイスの可逆的なロッキングを促進させるために、前記ホルダーの前記オス型カップリングを受け入れるように構成されている、請求項32に記載の装置。
34. 前記アンカーハンドリングデバイスは、戻り止めを含み、前記戻り止めは、前記ホルダーへの前記アンカーハンドリングデバイスの可逆的なロッキングを促進させるために、前記ホルダーの前記オス型カップリングによってそれに印加される力に応答可能なように移動可能である、請求項32に記載の装置。
35. 前記アンカーハンドリングデバイスは、前記戻り止めに連結されている押し下げ可能な要素を含み、押し下げ可能な要素は、前記戻り止めに力を印加するために前記手術医師によって押し込み可能である、請求項34に記載の装置。
36. 前記アンカー貯蔵ゾーンの中に貯蔵される組織アンカーをさらに含む、請求項32に記載の装置。
37. 前記組織アンカーは、前記アンカー貯蔵ゾーンの中に貯蔵されている間、近位に方向付けられた力が前記組織アンカーに印加されることのみに応答して、前記組織アンカーが前記アンカー貯蔵ゾーンから前記近位開口部に向けて移動可能であるように構成されており、前記近位に方向付けられた力は、事前決定された閾値力よりも大きい、請求項36に記載の装置。
38. 前記組織アンカーは、前記アンカー貯蔵ゾーンの中にぴったりとフィットするように寸法決めされている、請求項36に記載の装置。
39. リテイニング部材をさらに含み、
    前記リテイニング部材は、長手方向軸線を有し、
    前記リテイニング部材は、前記リテイニング部材が前記アンカー貯蔵ゾーンの中に前記組織アンカーを保つように構成されるリテイニング状態を有し、
    前記リテイニング部材は、前記組織アンカーに印加される近位に方向付けられた力に応答して移動することによって、前記組織アンカーが前記近位に方向付けられた力に応答して前記アンカー貯蔵ゾーンを離れることを可能にするように構成されており、前記近位に方向付けられた力は、事前決定された閾値力よりも大きい、請求項36に記載の装置。
40. 前記リテイニング部材に連結されているピボットをさらに含み、前記ピボットは、前記組織アンカーに連結可能な支持ピラーを含み、前記ピボットは、前記リテイニング部材の前記長手方向軸線から離れるように前記支持ピラーおよび前記組織アンカーを枢動させる、請求項39に記載の装置。
41. 前記組織アンカーは、ルーメンを画定するように形状決めされており、前記支持ピラーは、前記組織アンカーの前記ルーメンの中にフィットするロッドを画定するように形状決めされている、請求項40に記載の装置。
42. 前記リテイニング部材は、その近位端部においてクレードルを画定するように形状決めされており、前記クレードルは、第1および第2の傾斜表面を画定し、前記第1および第2の傾斜表面は、前記組織アンカーが前記アンカー貯蔵ゾーンの中にぴったりとフィットするように、前記組織アンカーに当接するように構成されている、請求項39に記載の装置。
43. 前記第1および第2の傾斜表面は、前記クレードルの頂点を形成するように隣接している、請求項42に記載の装置。
44. 前記第1および第2の傾斜表面は、概して「V字」の形状を形成している、請求項42に記載の装置。
45. 前記ハウジングは、複数のチャネルを画定するように構成されており、前記複数のチャネルのそれぞれは、それぞれのアンカー貯蔵ゾーンおよびそれぞれの近位開口部を有しており、
    前記装置は、複数の組織アンカーを含み、前記複数の組織アンカーは、それぞれのチャネルを通ってスライド可能であり、それぞれのアンカー貯蔵ゾーンの中に貯蔵されるように構成されている、請求項36に記載の装置。
46. 前記装置は、複数のリテイニング部材を含み、それぞれのリテイニング部材は、それぞれの前記アンカー貯蔵ゾーンの中にそれぞれの組織アンカーを保つように構成されており、また、それぞれの前記組織アンカーに印加される近位に方向付けられた力に応答して、それぞれの前記組織アンカーがそれぞれの前記アンカー貯蔵ゾーンを離れることを可能にするように構成されている、請求項45に記載の装置。
47. アンカードライバーをさらに含み、前記リテイニング状態では、前記アンカードライバーは、前記チャネルの少なくとも一部を通ってスライド可能であり、前記組織アンカーに可逆的にロック可能である、請求項39に記載の装置。
48. 前記ハウジングは、前記チャネルに流体連通しているチャンバを画定するように形状決めされており、前記チャンバは、長手方向軸線を有しており、
    前記リテイニング部材の少なくとも一部は、前記組織アンカーに印加される前記近位に方向付けられた力に応答して、前記チャンバの中でスライドするように構成されている、請求項47に記載の装置。
49. 前記リテイニング部材は、前記チャンバを通ってスライドするように構成されているピンを含む、請求項48に記載の装置。
50. 前記ハウジングは、前記チャンバに流体連通している第1および第2のキャビティを画定するように形状決めされており、
    前記リテイニング部材の少なくとも一部分は、弾性があり、
    前記ピンは、第1および第2の脚部を画定するように形状決めされており、前記第1および第2の脚部は、互いに向けて、および、前記チャンバの前記長手方向軸線に向けて圧縮可能であり、
    前記第1および第2の脚部のそれぞれは、それぞれの戻り止めを画定するように形状決めされており、
    前記装置は、前記組織アンカーが前記アンカー貯蔵ゾーンを離れることを前記リテイニング部材が可能にするときに、前記リテイニング部材のさらなる近位移動が、前記第1および第2の脚部のそれぞれの前記戻り止めがそれぞれの前記第1および第2のキャビティの中へ移動することを引き起こすように寸法決めされている、請求項49に記載の装置。
51. 前記第1および第2のキャビティ、ならびに、前記第1および第2の脚部のそれぞれの前記戻り止めは、それぞれの戻り止めがそれぞれの前記第1および第2のキャビティの中に配設されているときに、前記装置を前記リテイニング状態に戻すために必要とされる遠位に方向付けられた力が、前記閾値力の2倍よりも大きくなるように寸法決めされている、請求項50に記載の装置。
52. 前記ハウジングは、前記チャンバに流体連通している第1および第2のキャビティを画定するように形状決めされており、
    前記リテイニング部材の少なくとも一部分は、弾性があり、
    前記ピンは、第1および第2の脚部を画定するように形状決めされており、前記第1および第2の脚部は、互いに向けて、および、前記チャンバの前記長手方向軸線に向けて圧縮可能であり、
    前記第1および第2の脚部のそれぞれは、それぞれの戻り止めを画定するように形状決めされており、
    前記リテイニング状態では、前記リテイニング部材の前記少なくとも一部分の復元力が、それぞれの前記第1および第2のキャビティの中に前記第1および第2の脚部の前記戻り止めを保持し、
    前記リテイニング部材は、前記組織アンカーに印加される前記近位に方向付けられた力に応答して変形するように構成されており、それにより前記第1および第2の脚部が互いに向けて圧縮し、前記第1および第2の脚部のそれぞれの前記戻り止めが、それぞれの前記第1および第2のキャビティを退出するようになっている、請求項49に記載の装置。
53. 前記ハウジングは、前記チャンバに流体連通している第3および第4のキャビティを画定するように形状決めされており、
    前記装置は、前記組織アンカーが前記アンカー貯蔵ゾーンを離れることを前記リテイニング部材が可能にするときに、前記リテイニング部材のさらなる近位移動が、前記第1および第2の脚部のそれぞれの前記戻り止めがそれぞれの前記第3および第4のキャビティの中へ移動することを引き起こすように寸法決めされている、請求項52に記載の装置。
54. 前記第3および第4のキャビティ、ならびに、前記第1および第2の脚部のそれぞれの前記戻り止めは、それぞれの戻り止めがそれぞれの前記第3および第4のキャビティの中に配設されているときに、前記装置を前記リテイニング状態に戻すために必要とされる遠位に方向付けられた力が、前記閾値力の2倍よりも大きくなるように寸法決めされている、請求項53に記載の装置。
55. 前記アンカードライバーは、その遠位端部において、アンカー係合ヘッドを含み、前記アンカー係合ヘッドは、前記ハウジングの開口部を通して導入可能であり、前記組織アンカーに可逆的に連結されるように作動可能であり、
    前記アンカードライバーは、その近位端部において、前記アンカー係合ヘッドを作動させるように構成されているアジャスターを含むハンドルを含み、
    前記アンカードライバーは、細長い前進可能な要素を含み、
    前記細長い前進可能な要素は、
    前記アンカードライバーの前記遠位端部と前記アンカードライバーの前記近位端部との間に配設されており、
    被験者の血管系を通して経カテーテル的に前進させられるように構成されている、請求項47に記載の装置。
56. 前記細長い前進可能な要素は、可撓性がある、請求項55に記載の装置。
57. 前記アンカー係合ヘッドは、長手方向軸線を有しており、前記アンカー係合ヘッドは、組織アンカーに係合するスロットを画定するように形状決めされており、前記スロットは、前記組織アンカーの近位端部に係合するように構成されており、前記スロットは、前記長手方向軸線に対して非ゼロの角度で角度を付けられている、請求項55に記載の装置。
58. 前記アンカー係合ヘッドは、前記細長い前進可能な要素に対して関節運動可能である、請求項55に記載の装置。
59. 前記細長い前進可能な要素の遠位端部に連結されているカップリングピンをさらに含み、前記アンカー係合ヘッドは、少なくとも1つのスロット付き開口部を画定するように形状決めされており、前記カップリングピンは、前記スロット付き開口部の中で移動可能であり、前記アンカー係合ヘッドと前記細長い前進可能な要素との間の関節運動を促進させる、請求項58に記載の装置。
60. 前記スロット付き開口部は、極端セクションおよび前記極端セクションよりも幅広い主セクションを画定するように形状決めされており、
    前記カップリングピンが前記極端セクションの中に配設されているときには、前記細長い前進可能な要素に対する前記アンカー係合ヘッドの移動が制限され、
    前記カップリングピンが前記主セクションの中に配設されているときには、前記細長い前進可能な要素に対する前記アンカー係合ヘッドの移動が促進される、請求項59に記載の装置。
61. 前記細長い前進可能な要素は、ルーメンを画定するように形状決めされたフレキシブルチューブを含み、前記装置は、前記フレキシブルチューブの可撓性を制御するために、前記フレキシブルチューブに対してスライド可能なシャフトをさらに含む、請求項55に記載の装置。
62. 前記シャフトは、前記フレキシブルチューブよりも剛性が高い、請求項61に記載の装置。
63. 前記細長い前進可能な要素は、第1の可撓性の状態と、前記第1の可撓性の状態よりも可撓性の低い第2の可撓性の状態とを有しており、前記細長い前進可能な要素は、前記シャフトが前記フレキシブルチューブの前記ルーメンの中に位置決めされているときに、前記第2の可撓性の状態をとる、請求項61に記載の装置。
64. アンカーハンドリングデバイスを受け入れるための空間を画定するように形状決めされたホルダーに連結されているウェアラブル物品を、手術医師の身体に一時的に固定するステップであって、前記ホルダーは、前記アンカーハンドリングデバイスを前記ホルダーに可逆的に連結するように構成されているカップリングを含む、ステップと、
    前記アンカーハンドリングデバイスを前記ホルダーに可逆的に連結するステップと
    を含む、方法。
65. 前記ウェアラブル物品は、接着剤を含み、一時的に固定するステップは、前記手術医師の衣服に前記アンカーハンドリングデバイスを一時的に固定するステップを含む、請求項64に記載の方法。
66. 前記ウェアラブル物品は、接着剤を含み、一時的に固定するステップは、前記手術医師のグローブに前記アンカーハンドリングデバイスを一時的に固定するステップを含む、請求項64に記載の方法。
67. 前記ウェアラブル物品は、面ファスナーを含み、一時的に固定するステップは、前記手術医師の衣服に前記アンカーハンドリングデバイスを一時的に固定するステップを含む、請求項64に記載の方法。
68. 前記ウェアラブル物品は、面ファスナーを含み、一時的に固定するステップは、前記手術医師のグローブに前記アンカーハンドリングデバイスを一時的に固定するステップを含む、請求項64に記載の方法。
69. 前記ウェアラブル物品は、薄い金属シートを含み、一時的に固定するステップは、前記手術医師の前記身体の一部分に一致するように前記薄い金属シートを形状決めするステップを含む、請求項64に記載の方法。
70. 前記ウェアラブル物品に対して前記ホルダーを関節運動させるステップをさらに含む、請求項64から69のいずれか一項に記載の方法。
71. 前記ウェアラブル物品に対して前記ホルダーを旋回させるステップをさらに含む、請求項64から70のいずれか一項に記載の方法。
72. 前記ウェアラブル物品は、バンドを含み、一時的に固定するステップは、前記手術医師の前記身体の一部分の周りに前記バンドの少なくとも一部分を位置決めするステップを含む、請求項64から71のいずれか一項に記載の方法。
73. 位置決めするステップは、前記手術医師の手の中央領域の周りに前記バンドの前記少なくとも一部分を位置決めするステップを含む、請求項72に記載の方法。
74. 位置決めするステップは、前記手術医師の手首の周りに前記バンドの前記少なくとも一部分を位置決めするステップを含む、請求項72に記載の方法。
75. 前記少なくとも一部分を位置決めするステップは、前記手術医師の手の中央領域の周りに前記バンドをスライドさせるステップを含む、請求項72に記載の方法。
76. 前記少なくとも一部分を位置決めするステップは、前記手術医師の手の中央領域の周りに前記バンドをスライドさせるステップを含む、請求項72に記載の方法。
77. 組織アンカーとともに使用するための装置であって、前記装置は、アンカードライバーを含み、前記アンカードライバーは、
    前記組織アンカーを前記アンカードライバーに可逆的に連結するように構成されているアンカー係合ヘッドと、
    細長い前進可能な要素であって、前記細長い前進可能な要素は、その遠位端部においてアンカーカップリング要素に連結されており、前記細長い前進可能な要素は、遠位端部部分を有しており、前記アンカードライバーは、第1の可撓性の状態と、前記第1の可撓性の状態よりも可撓性の低い第2の可撓性の状態とを有する遠位端部部分を有している、細長い前進可能な要素と
    を含む、装置。
78. 前記アンカードライバーの前記遠位端部部分が前記第1の可撓性の状態にあるときには、前記アンカー係合ヘッドは、前記細長い前進可能な要素の前記遠位端部部分に対して枢動するように構成されている、請求項77に記載の装置。
79. 前記細長い前進可能な要素は、ルーメンを有するフレキシブルチューブを画定するように形状決めされており、前記装置は、前記フレキシブルチューブの可撓性を制御するために、前記フレキシブルチューブに対してスライド可能なシャフトをさらに含む、請求項77または78に記載の装置。
80. 前記シャフトは、前記フレキシブルチューブよりも剛性が高い、請求項79に記載の装置。
81. 前記シャフトは、前記フレキシブルチューブの前記ルーメンの中でスライド可能であり、それにより前記アンカードライバーの前記遠位端部部分が前記第2の可撓性の状態をとり、前記シャフトは、遠位に前記細長い前進可能な要素の少なくとも前記遠位端部部分において、フレキシブルチューブの前記ルーメンの中から後退可能であり、それにより前記アンカードライバーの前記遠位端部部分が前記第1の可撓性の状態をとるようになっている、請求項79に記載の装置。
82. 前記アンカー係合ヘッドは、前記細長い前進可能な要素に対して関節運動可能である、請求項77から81のいずれか一項に記載の装置。
83. 前記細長い前進可能な要素の遠位端部に連結されているカップリングピンをさらに含み、前記アンカー係合ヘッドは、少なくとも1つのスロット付き開口部を画定するように形状決めされており、前記カップリングピンおよび前記スロット付き開口部は、前記アンカー係合ヘッドと前記細長い前進可能な要素との間の関節運動を促進させるために、互いに対して移動可能である、請求項82に記載の装置。
84. 前記スロット付き開口部は、少なくとも1つの極端セクションおよび前記極端セクションよりも幅広い主セクションを画定するように形状決めされており、
    前記カップリングピンが前記極端セクションの中に配設されているときには、前記アンカー係合ヘッドおよび前記細長い前進可能な要素の互いに対する移動が制限され、前記アンカードライバーの前記遠位端部部分は、前記第2の可撓性の状態をとり、
    前記カップリングピンが前記主セクションの中に配設されているときには、前記アンカー係合ヘッドおよび前記細長い前進可能な要素の互いに対する移動が促進され、前記アンカードライバーの前記遠位端部部分は、前記第1の可撓性の状態をとる、請求項83に記載の装置。
85. 前記主セクションは、前記極端セクションよりも1.5倍～2倍幅広い第1の幅を有している、請求項84に記載の装置。
86. 前記細長い前進可能な要素は、前記アンカー係合ヘッドに対して前記細長い前進可能な要素の前記遠位端部部分の長手方向軸線の周りで回転可能であり、前記主セクションと前記極端セクションとの間で前記カップリングピンを移行させるようになっている、請求項84に記載の装置。
87. アンカードライバーのアンカー係合ヘッドを組織アンカーと可逆的に係合させるステップであって、前記アンカードライバーは、細長い前進可能な要素を含み、前記細長い前進可能な要素は、その遠位端部においてアンカーカップリング要素に連結されており、前記細長い前進可能な要素は、遠位端部部分を有しており、前記アンカードライバーは、第1の可撓性の状態と、前記第1の可撓性の状態よりも可撓性の低い第2の可撓性の状態とを有する遠位端部部分を有している、ステップと、
    係合させるステップに続いて、前記アンカードライバーの前記遠位端部部分を前記第1の可撓性の状態へ移行させるステップと
    を含む、方法。
88. 前記アンカードライバーの前記アンカー係合ヘッドを前記組織アンカーと係合させるステップの前に、前記アンカードライバーの前記遠位端部部分を前記第1の可撓性の状態から前記第2の可撓性の状態へ移行させる、請求項87に記載の方法。
89. 係合させるステップの間、前記遠位端部部分は、前記第2の可撓性の状態になっており、移行させるステップは、前記アンカードライバーの前記遠位端部部分を前記第2の可撓性の状態から前記第1の可撓性の状態へ移行させるステップを含む、請求項87または88に記載の方法。
90. 前記組織アンカーから前記アンカー係合ヘッドを解除するステップをさらに含み、解除するステップの間、前記アンカードライバーの前記遠位端部部分は、前記第2の可撓性の状態になっている、請求項87から89のいずれか一項に記載の方法。
91. 前記アンカードライバーの前記遠位端部部分が前記第1の可撓性の状態にあるときに、前記アンカー係合ヘッドおよび前記細長い前進可能な要素の前記遠位端部部分を互いに対して枢動させる、請求項87から90のいずれか一項に記載の方法。
92. 前記組織アンカーを被験者の組織の中へ突っ込むステップをさらに含み、前記方法は、前記細長い前進可能な要素にトルクを印加するステップをさらに含み、前記トルクを印加するステップの間、前記アンカードライバーの前記遠位端部部分は、前記第2の可撓性の状態になっている、請求項87から91のいずれか一項に記載の方法。
93. 前記被験者の血管系を通して前記細長い前進可能な要素を前進させるステップをさらに含み、前進させるステップの間、前記アンカードライバーの前記遠位端部は、前記第1の可撓性の状態になっており、前記トルクを印加するステップの前に、前記アンカードライバーの前記遠位端部部分を前記第1の可撓性の状態から前記第2の可撓性の状態へ移行させる、請求項92に記載の方法。
94. 前記細長い前進可能な要素は、ルーメンを有するフレキシブルチューブを画定するように形状決めされており、前記方法は、前記フレキシブルチューブに対してシャフトをスライドさせることによって、前記フレキシブルチューブの可撓性を制御するステップをさらに含む、請求項87から93のいずれか一項に記載の方法。
95. 前記シャフトは、前記フレキシブルチューブよりも剛性が高い、請求項94に記載の方法。
96. 前記アンカー係合ヘッドおよび前記細長い前進可能な要素を互いに対して関節運動させるステップをさらに含む、請求項87から95のいずれか一項に記載の方法。
97. 前記細長い前進可能な要素の遠位端部は、カップリングピンを含み、前記アンカー係合ヘッドは、少なくとも1つのスロット付き開口部を画定するように形状決めされており、前記方法は、前記カップリングピンと前記少なくとも1つのスロット付き開口部との間の移動を促進させることによって、関節運動させるステップを促進させるステップをさらに含む、請求項96に記載の方法。
98. 前記スロット付き開口部は、少なくとも1つの極端セクションおよび前記極端セクションよりも幅広い主セクションを画定するように形状決めされており、
    前記細長い前進可能な要素の前記遠位端部部分を前記第1の可撓性の状態へ移行させるステップは、前記カップリングピンが前記主セクションの中に配設されている間に、前記カップリングピンと前記少なくとも1つのスロット付き開口部との間の前記移動を促進させるステップを含み、
    前記方法は、前記極端セクションの中に前記カップリングピンを位置決めすることを促進させることによって、および、前記位置決めすることが前記アンカー係合ヘッドおよび前記細長い前進可能な要素の互いに対する移動を制限することによって、前記アンカードライバーの前記遠位端部部分を前記第2の可撓性の状態へ移行させるステップをさらに含む、請求項97に記載の方法。
99. 前記主セクションは、前記極端セクションよりも1.5倍～2倍幅広い第1の幅を有している、請求項98に記載の方法。
100. 前記細長い前進可能な要素は、前記アンカー係合ヘッドに対して前記細長い前進可能な要素の前記遠位端部部分の長手方向軸線の周りで回転可能であり、前記アンカードライバーの前記遠位端部部分を前記第1の可撓性の状態へ移行するステップは、前記アンカー係合ヘッドに対して前記細長い前進可能な要素を回転させるステップと、前記回転により前記極端セクションから前記主セクションへ前記カップリングピンを移動させるステップとを含む、請求項98に記載の方法。
101. 前記アンカードライバーの前記遠位端部部分を前記第1の可撓性の状態へ移行させるステップに続いて、前記アンカー係合ヘッドに対して前記細長い前進可能な要素を回転させることによって、および、前記回転により前記主セクションから前記極端セクションへ前記カップリングピンを移動させることによって、前記アンカードライバーの前記遠位端部部分を前記第2の可撓性の状態へ移行させる、請求項100に記載の方法。
102. 前記主セクションから前記極端セクションへ前記カップリングピンを移動させるステップは、前記細長い前進可能な要素の前記遠位端部部分に対して前記アンカー係合ヘッドをロックするステップを含む、請求項101に記載の方法。
103. 組織アンカーとともに使用するための装置であって、前記装置は、
     ハウジングを含むアンカーハンドリングデバイスであって、前記ハウジングは、アンカー貯蔵ゾーンおよび近位開口部を有するチャネルを画定するように形状決めされている、アンカーハンドリングデバイスと、
     前記アンカーハンドリングデバイスの前記チャネルの中に配設されているリテイニング部材と
     を含み、
     前記リテイニング部材は、前記リテイニング部材が前記アンカー貯蔵ゾーンの中に前記組織アンカーを保つように構成されるリテイニング状態を有し、
     前記リテイニング部材は、前記組織アンカーに印加される近位に方向付けられた力に応答して移動することによって、前記組織アンカーが前記近位に方向付けられた力に応答して前記アンカー貯蔵ゾーンを離れることを可能にするように構成されており、前記近位に方向付けられた力は、事前決定された閾値力よりも大きく、
     前記リテイニング部材は、その近位端部においてクレードルを画定するように形状決めされており、前記クレードルは、第1および第2の傾斜表面を画定し、前記第1および第2の傾斜表面は、前記組織アンカーが前記アンカー貯蔵ゾーンの中にぴったりとフィットするように、前記組織アンカーに当接するように構成されている、装置。
104. 前記第1および第2の傾斜表面は、前記クレードルの頂点を形成するように隣接している、請求項103に記載の装置。
105. 前記第1および第2の傾斜表面は、概して「V字」の形状を形成している、請求項103に記載の装置。
106. 組織アンカーとともに使用するための装置であって、前記装置は、
     ハウジングを含むアンカーハンドリングデバイスであって、前記ハウジングは、アンカー貯蔵ゾーンおよび近位開口部を有するチャネルを画定するように形状決めされている、アンカーハンドリングデバイスと、
     前記アンカーハンドリングデバイスの前記チャネルの中に配設されているリテイニング部材と
     を含み、
     前記リテイニング部材は、長手方向軸線を有し、
     前記リテイニング部材は、前記リテイニング部材が前記アンカー貯蔵ゾーンの中に前記組織アンカーを保つように構成されるリテイニング状態を有し、
     前記リテイニング部材は、前記組織アンカーに印加される近位に方向付けられた力に応答して移動することによって、前記組織アンカーが前記近位に方向付けられた力に応答して前記アンカー貯蔵ゾーンを離れることを可能にするように構成されており、前記近位に方向付けられた力は、事前決定された閾値力よりも大きく、
     前記装置は、前記リテイニング部材に連結されているピボットであって、前記ピボットは、前記組織アンカーに連結可能な支持ピラーを含み、前記ピボットは、前記リテイニング部材の前記長手方向軸線から離れるように前記支持ピラーおよび前記組織アンカーを枢動させるように構成されている、ピボットを含む、装置。
107. 前記組織アンカーは、ルーメンを画定するように形状決めされており、前記支持ピラーは、前記組織アンカーの前記ルーメンの中にフィットするロッドを画定するように形状決めされている、請求項106に記載の装置。

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