JP2022534321A - 慢性咳嗽治療用の[((1r,2s,5r)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステル - Google Patents
慢性咳嗽治療用の[((1r,2s,5r)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステル Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022534321A JP2022534321A JP2021571758A JP2021571758A JP2022534321A JP 2022534321 A JP2022534321 A JP 2022534321A JP 2021571758 A JP2021571758 A JP 2021571758A JP 2021571758 A JP2021571758 A JP 2021571758A JP 2022534321 A JP2022534321 A JP 2022534321A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- cough
- treatment
- kit
- chronic cough
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/21—Esters, e.g. nitroglycerine, selenocyanates
- A61K31/215—Esters, e.g. nitroglycerine, selenocyanates of carboxylic acids
- A61K31/22—Esters, e.g. nitroglycerine, selenocyanates of carboxylic acids of acyclic acids, e.g. pravastatin
- A61K31/223—Esters, e.g. nitroglycerine, selenocyanates of carboxylic acids of acyclic acids, e.g. pravastatin of alpha-aminoacids
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P11/00—Drugs for disorders of the respiratory system
- A61P11/14—Antitussive agents
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Emergency Medicine (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Pulmonology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
Abstract
Description
本出願は、2019年6月10日に出願された英国(GB)特許出願番号第1908219.7号に関するものであり、その内容は参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
咳嗽は、突然、繰り返し発生することが多い防御反射であり、液体、刺激物、異物、微生物から広い気道を清澄にするのに役立つ。咳嗽反射は、吸入、閉鎖した声門に対する強制的な呼出、及び声門が開いた後の肺からの激しい空気放出の3つのフェーズで構成され、通常は特徴的な音が伴う。
咳嗽は、以下によって構成される複雑な反射弓(例えば、Polverino et al.,2012、Canning et al.,2014を参照)の刺激によって生じる。
●咳嗽受容体を発現する感覚末端:胸郭外の位置(例えば、鼻、中咽頭、喉頭、気管上部)、胸郭内の位置(例えば、気管下部及び広い中心気管支)、または他の位置(例えば、鼓膜、横隔膜、食道、胃)を支配する感覚求心性繊維末端。
●求心性経路:主に迷走神経(脳神経X)、ならびに三叉神経(脳神経V)及び舌咽神経(脳神経IX)の感覚神経線維。
●中枢経路(咳嗽中枢):脳幹に位置する咳嗽の中枢的な調整/統合領域(咳嗽ネットワークの中核は延髄の腹側領域に位置する)。
●遠心経路:咳嗽中枢からの刺激は、迷走神経、横隔神経、脊髄運動神経を介して横隔膜、腹壁、及び筋肉に伝達される。
咳嗽は、成人及び小児が一般的な開業医を受診する最も一般的な理由の1つである。例えば、常に英国(UK)人口の20%が厄介な咳嗽を有し、患者は、年間7,500万回分の市販(OTC)鎮咳薬を摂取する(例えば、Birring et al.,2003を参照されたい)。咳嗽の重症度を評価するある研究では、英国では一般集団の7%が、少なくとも週単位で日常生活の活動に支障をきたすのに十分な咳嗽を抱えていることがわかった(例えば、Ford et al.,2006を参照されたい)。
咳嗽は次のように分類することができる。(a)3週間未満で持続し、自然に落ち着く急性咳嗽、(b)3~8週間の中期で持続する、亜急性咳嗽、及び(c)さらに長い期間(典型的には、成人で8週間超、小児で4週間超)持続する慢性咳嗽(CC)。
CCが神経症状の状態を反映しており、基本的な防御的咳嗽反射が高感度に変化しているという広範な臨床認識がある。したがって、通常は咳嗽を引き起こすのに十分でない低レベルの刺激(例えば、周囲温度の変化、深呼吸、笑い、電話での会話、匂いまたはエアゾールへの曝露など、アロトゥシア(allotussia)と称される概念)によって、またより少量の既知の咳嗽誘発刺激(例えば、カプサイシン、クエン酸など、ハイパートゥシア(hypertussia)と称される概念)によって咳嗽が引き起こされる。(例えば、Chung et al.,2013、Mazzone et al.,2018、Gibson et al,2015を参照されたい)。ほとんどのCC患者において、この過敏症は、持続的な咳嗽衝動及び咽喉刺激、喉がむずむずする、または喉のかゆみなどの異常な感覚とも関連している(例えば、Song et al.,2017、Gibson et al.,2015を参照されたい)。この過敏症の運動面(自発的咳嗽)と感覚面での影響は、CC患者にとって苦痛となるため、治療によって対処する必要がある。
患者の一部は、慢性咳嗽、すなわち、診断された疾患の症状としての慢性咳嗽を訴えている。慢性咳嗽の一般的な原因は、例えば、喘息、好酸球性気管支炎、後鼻漏症(PNDS)、胃食道逆流症(GORD)、気管支拡張症慢性閉塞性肺疾患(COPD)、及び特発性肺線維症(IPF)である。
ほとんどの場合、咳嗽は根本的な原因を治療することによって治療される。しかしながら、場合によっては(根本的な原因が特定できない場合、または容易にまたは迅速に治療できない場合など)、咳嗽の対症療法が推奨される。
現時点では、診断された疾患の症状であっても、疾患そのものであっても、慢性咳嗽(CC)の専門的な治療は行われていない。
急性または慢性咳嗽に関連するヒト疾患の完璧な動物モデルはない。既存のモデルは、これらのヒトの状態に近似しているが、例えば、GORD、喘息、COPD、及び様々な気道感染症の特性は、確実に再現されていない。発病中のヒトの咳嗽は自発的であるため、自発的咳嗽が発生した動物を研究するのが理想的であろう。しかし、基本的にはこのようなことは行われず、動物の咳嗽は通常、人為的に与えられた咳嗽刺激に対する反応で研究される。(例えば、Canning et al.,2008を参照されたい)。
●CCを引き起こし維持する分子メカニズムの理解が不十分であり、これがCCに対する鎮咳用医薬品の入手可能性が限られている理由である。
●CC治療用の候補薬物は、動物モデルを用いて検証することができない。
●現在利用可能な動物モデルからの結果(例えば、モルモットのカプサイシンまたはクエン酸吸入によって誘発される咳嗽)は、CCの有効性に置き換えることができない。
化合物である[((1R,2S,5R)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステル(本明細書では「AX-8」または「Gly-O-iPr」とも称される)は、Wei et al.,2012に記載されている。例えば、文献中6ページを参照されたい。
本発明は、療法によるヒトまたは動物の体の治療方法において使用するための、より具体的には、例えば、難治性慢性咳嗽(RCC)及び特発性慢性咳嗽(ICC)を含む、本明細書に記載の慢性咳嗽(CC)の治療方法において使用するための、本明細書に記載の[((1R,2S,5R)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステル(本明細書において「AX-8」または「Gly-O-iPr」とも称され、以下に示す)である化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、または溶媒和物に関する。
本明細書に記載の化合物、[((1R,2S,5R)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステル(本明細書において「AX-8」または「Gly-O-iPr」とも称される)は、例えば、難治性慢性咳嗽(RCC)及び特発性慢性咳嗽(ICC)を含む、本明細書に記載の慢性咳嗽(CC)の治療において有用である。
本発明の一態様は、治療によるヒトまたは動物の体の治療方法において使用するための、より具体的には、例えば、難治性慢性咳嗽(RCC)及び特発性慢性咳嗽(ICC)を含む、本明細書に記載の慢性咳嗽(CC)の治療方法において使用するための、本明細書に記載の[((1R,2S,5R)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステル(本明細書において「AX-8」もしくは「Gly-O-iPr」とも称される)である化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、または溶媒和物に関する。
本発明の一態様は、治療のための、より具体的には、例えば、難治性慢性咳嗽(RCC)及び特発性慢性咳嗽(ICC)を含む、本明細書に記載の慢性咳嗽(CC)の治療のための薬剤の製造における、本明細書に記載の[((1R,2S,5R)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステル(本明細書において「AX-8」もしくは「Gly-O-iPr」とも称される)である化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、または溶媒和物の使用に関する。
本発明の一態様は、治療方法、より具体的には、例えば、難治性慢性咳嗽(RCC)及び特発性慢性咳嗽(ICC)を含む、本明細書に記載の慢性咳嗽(CC)の治療方法であって、治療を必要とする患者に、本明細書に記載の治療有効量の[((1R,2S,5R)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステル(本明細書において「AX-8」もしくは「Gly-O-iPr」とも称される)である化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、または溶媒和物を、好ましくは薬学的組成物の形態で投与することを含む、治療方法に関する。
本発明の別の態様は、(a)好ましくは薬学的組成物として、かつ好適な容器内に、及び/または好適な包装で提供される、本明細書に記載の[((1R,2S,5R)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステル(本明細書において「AX-8」もしくは「Gly-O-iPr」とも称される)である化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、または溶媒和物と、(b)その使用説明書、例えば、難治性慢性咳嗽(RCC)及び特発性慢性咳嗽(ICC)を含む、本明細書に記載の慢性咳嗽(CC)の治療用化合物の投与方法について記載された説明と、を含むキットに関する。
本明細書で使用される場合、用語「慢性咳嗽」(CC)は、成人で約8週間超、または小児で約4週間超持続する咳嗽を指す。
「治療」という用語は、疾患を治療するという文脈で本明細書で使用される場合、概して、ヒトであれ動物であれ(例えば、獣医学的用途において)、病態の進行阻害など所望の治療効果が得られる治療及び療法に関し、進行速度の低下、進行速度の停止、疾患の症状緩和、疾患の寛解、及び疾患の治癒を含む。予防手段(すなわち、予防法)としての治療も含まれる。例えば、疾患をまだ発症していないが、疾患を発症するリスクがある患者への使用は、「治療」という用語に包含される。
一実施形態において、この治療は、時間当たりの咳嗽頻度中央値を低減させることである。
一実施形態において、この治療は、時間当たりの平均咳嗽頻度を低減させることである。
一実施形態において、この治療は、覚醒時の時間当たりの咳嗽頻度中央値を低減させることである。
一実施形態において、この治療は、覚醒時の時間当たりの平均咳嗽頻度を低減させることである。
一実施形態において、この治療は、睡眠時の時間当たりの咳嗽頻度中央値を低減させることである。
一実施形態において、この治療は、睡眠時の時間当たりの平均咳嗽頻度を低減させることである。
一実施形態において、この治療は、咳嗽衝動を低減させることである。
一実施形態において、この治療は、咽喉刺激を低減させることである。
一実施形態において、この治療は、時間当たりの咳嗽頻度中央値を低減させる。
一実施形態において、この治療は、時間当たりの平均咳嗽頻度を低減させる。
一実施形態において、この治療は、覚醒時の時間当たりの咳嗽頻度中央値を低減させる。
一実施形態において、この治療は、覚醒時の時間当たりの平均咳嗽頻度を低減させる。
一実施形態において、この治療は、睡眠時の時間当たりの咳嗽頻度中央値を低減させる。
一実施形態において、この治療は、睡眠時の時間当たりの平均咳嗽頻度を低減させる。
一実施形態において、この治療は、咳嗽衝動を低減させる。
一実施形態において、この治療は、咽喉刺激を低減させる。
本明細書に記載の化合物、[((1R,2S,5R)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステル(本明細書において「AX-8」または「Gly-O-iPr」とも称される)、またはこの化合物を含む薬学的組成物は、全身/末梢または局所(すなわち所望の作用部位)を問わず、任意の便宜的な投与経路によって対象に投与することができる。
好ましい一実施形態において、投与経路は経口局所である。
好ましい一実施形態において、投与経路は口腔粘膜局所である。
好ましい一実施形態において、投与経路は頬側局所である。
好ましい一実施形態において、投与経路は舌下局所である。
好ましい一実施形態において、投与経路は鼻腔内局所である。
好ましい一実施形態において、投与経路は経粘膜局所である。
本明細書に記載の化合物である[((1R,2S,5R)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステル(本明細書において「AX-8」または「Gly-O-iPr」とも称される)、またはその化合物を含む組成物の適切な用量は、患者によって異なり得ることが、当業者によって理解されるであろう。最適な用量を決定することは、一般に、任意のリスクまたは有害な副作用に対する治療的利益のレベルを釣り合わせることを伴う。選択される用量レベルは、化合物の活性、投与経路、投与時間、化合物の排泄率、治療の持続時間、他の薬物、化合物、及び/または併用される物質、疾患の重症度、ならびに患者の種族、性別、年齢、体重、病態、全般的な健康状態、ならびに病歴を含む、多様な因子に依存するであろう。化合物の量及び投与経路は、最終的に、医師、獣医師、または臨床医の裁量に委ねられるが、一般に、用量は、実質的に有害(harmful)または有害(deleterious)な副作用を引き起こすことなく、所望の効果を得られる作用部位で局所濃度を得られるように選択される。
化合物、またはこの化合物を含む薬学的組成物は、任意の好適な治療計画またはレジメンに従って投与され得る。
本明細書に記載の化合物、[((1R,2S,5R)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステル(本明細書では「AX-8」または「Gly-O-iPr」とも称される)を単独で投与することが可能であるが、本明細書に記載されている化合物を、薬学的に許容される担体、希釈剤、賦形剤、補助剤、充填剤、緩衝剤、防腐剤、抗酸化剤、潤滑剤、安定剤、可溶化剤、界面活性剤(例えば、湿潤剤)、マスキング剤、着色剤、香味剤、及び甘味剤を含む、当業者に周知の1種以上の他の薬学的に許容される成分と共に含む薬学的製剤(例えば、組成物、製剤、薬剤)として提供することが好ましい。この製剤は、他の活性剤、例えば、他の治療剤または予防剤をさらに含んでもよい。
一実施形態において、この化合物は、ミストとして製剤化される。
一実施形態において、この化合物は、エアゾールとして製剤化される。
「治療」という用語は、2つ以上の治療または療法が、例えば、連続的または同時に組み合わされる、併用治療及び併用療法を含む。例えば、本明細書に記載の化合物、[((1R,2S,5R)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステル(本明細書において「AX-8」または「Gly-O-iPr」とも称される)はまた、例えば、他の薬剤、例えば、1種以上の鎮咳剤、去痰剤、粘液溶解剤、充血除去剤、経鼻充血除去剤、第1世代抗ヒスタミン剤、抗ヒスタミン剤、オピオイド鎮痛剤、非オピエート鎮痛剤、解熱剤等、及びそれらの組み合わせと共に、併用療法において使用してもよい。
対象/患者は、哺乳動物、胎盤哺乳動物、有袋類(例えば、カンガルー、ウォンバット)、げっ歯類(例えば、モルモット、ハムスター、ラット、マウス)、ネズミ(例えば、マウス)、兎形目(例えば、ウサギ)、トリ(avian)(例えば、トリ(bird))、イヌ(canine)(例えば、イヌ(dog))、ネコ(feline)(例えば、ネコ(cat))、ウマ(equine)(例えば、ウマ(horse))、ブタ(porcine)(例えば、ブタ(pig))、ヒツジ(ovine)(例えば、ヒツジ(sheep))、ウシ(bovine)(例えば、ウシ(cow))、霊長類、サル(simian)(例えば、サル(monkey)もしくは類人猿)、サル(例えば、マーモセット、ヒヒ)、類人猿(例えば、ゴリラ、チンパンジー、オランウータン、テナガザル)、またはヒトであり得る。
また、本明細書に記載される化合物は、
慢性咳嗽の治療に使用するために構成される、[((1R,2S,5R)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステル、またはその薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物を含む。
咳嗽頻度の低減、
時間当たりの咳嗽頻度の低減、
時間当たりの咳嗽頻度中央値の低減、
時間当たりの平均咳嗽頻度の低減、
覚醒時の時間当たりの咳嗽頻度の低減、
覚醒時の時間当たりの咳嗽頻度中央値の低減、
覚醒時の時間当たりの平均咳嗽頻度の低減、
睡眠時の時間当たりの咳嗽頻度の低減、
睡眠時の時間当たりの咳嗽頻度中央値の低減、
睡眠時の時間当たりの平均咳嗽頻度の低減、
咳嗽重症度の低減、
咳嗽衝動の低減、及び/または
咽喉刺激の低減。
この化合物の経口局所投与、
この化合物の口腔粘膜局所投与、
この化合物の頬側局所投与、
この化合物の舌下局所投与、
前記化合物の鼻腔内局所投与、または
化合物の経粘膜局所投与。
体重1キログラム当たり1日約1μg~約5mgのこの化合物の範囲内である用量、
体重1キログラム当たり1日約5μg~約2mgのこの化合物の範囲内である用量、
体重1キログラム当たり1日約15μg~約0.7mgのこの化合物の範囲内である用量、
体重1キログラム当たり1日約30μg~約0.4mgのこの化合物の範囲内である用量、または
体重1キログラム当たり1日約70μg~約0.3mgのこの化合物の範囲内である用量。
1日約0.07mg~約350mgのこの化合物の範囲内である用量、
1日約0.35mg~約140mgのこの化合物の範囲内である用量、
1日約1mg~約50mgのこの化合物の範囲内である用量、
1日約2mg~約30mgのこの化合物の範囲内である用量、または
1日約5mg~約20mgのこの化合物の範囲内である用量。
1日1~5回投与の治療レジメン、
1日1~4回投与の治療レジメン、
1日2~5回投与の治療レジメン、
1日2~4回投与の治療レジメン、
1日2回の投与の治療レジメン、
1日3回投与の治療レジメン、または
1日4回投与の治療レジメン。
錠剤、
口腔内崩壊錠(ODT)、
スプレー、
ミスト、または
エアゾール、として構成される。
本明細書にはまた、薬剤を製造する方法が記載されており、当該方法は、
[((1R,2S,5R)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステル、またはその薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物を有する、慢性咳嗽治療用薬剤を調整すること、を含む。
咳嗽頻度の低減、
時間当たりの咳嗽頻度の低減、
時間当たりの咳嗽頻度中央値の低減、
時間当たりの平均咳嗽頻度の低減、
覚醒時の時間当たりの咳嗽頻度の低減、
覚醒時の時間当たりの咳嗽頻度中央値の低減、
覚醒時の時間当たりの平均咳嗽頻度の低減、
睡眠時の時間当たりの咳嗽頻度の低減、
睡眠時の時間当たりの咳嗽頻度中央値の低減、
睡眠時の時間当たりの平均咳嗽頻度の低減、
咳嗽重症度の低減、
咳嗽衝動の低減、及び/または
咽喉刺激の低減。
この化合物の経口局所投与、
この化合物の口腔粘膜局所投与。
この化合物の頬側局所投与。
この化合物の舌下局所投与、
前記化合物の鼻腔内局所投与、または
化合物の経粘膜局所投与。
体重1キログラム当たり1日約1μg~約5mgのこの化合物の範囲内である用量、
体重1キログラム当たり1日約5μg~約2mgのこの化合物の範囲内である用量、
体重1キログラム当たり1日約15μg~約0.7mgのこの化合物の範囲内である用量、
体重1キログラム当たり1日約30μg~約0.4mgのこの化合物の範囲内である用量、または
体重1キログラム当たり1日約70μg~約0.3mgのこの化合物の範囲内である用量。
1日約0.07mg~約350mgのこの化合物の範囲内である用量、
1日約0.35mg~約140mgのこの化合物の範囲内である用量、
1日約1mg~約50mgのこの化合物の範囲内である用量、
1日約2mg~約30mgのこの化合物の範囲内である用量、または
1日約5mg~約20mgのこの化合物の範囲内である用量。
1日1~5回投与の治療レジメン、
1日1~4回投与の治療レジメン、
1日2~5回投与の治療レジメン、
1日2~4回投与の治療レジメン、
1日2回の投与の治療レジメン、
1日3回投与の治療レジメン、または
1日4回投与の治療レジメン。
錠剤、
口腔内崩壊錠(ODT)、
スプレー、
ミスト、または
エアゾールとして、この化合物を有する薬剤を調製することを含む。
本明細書にはまた、患者の慢性咳嗽を治療する方法が記載されており、当該方法は、
慢性咳嗽の治療を必要とする患者に、治療有効量の[((1R,2S,5R)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステル、またはその薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物を投与することを含む。
咳嗽頻度の低減、
時間当たりの咳嗽頻度の低減、
時間当たりの咳嗽頻度中央値の低減、
時間当たりの平均咳嗽頻度の低減、
覚醒時の時間当たりの咳嗽頻度の低減、
覚醒時の時間当たりの咳嗽頻度中央値の低減、
覚醒時の時間当たりの平均咳嗽頻度の低減、
睡眠時の時間当たりの咳嗽頻度の低減、
睡眠時の時間当たりの咳嗽頻度中央値の低減、
睡眠時の時間当たりの平均咳嗽頻度の低減、
咳嗽重症度の低減、
咳嗽衝動の低減、及び/または
咽喉刺激の低減。
この化合物の経口局所投与、
この化合物の口腔粘膜局所投与。
この化合物の頬側局所投与。
この化合物の舌下局所投与。
この化合物の鼻腔内局所投与、または
この化合物の経粘膜局所投与。
体重1キログラム当たり1日約1μg~約5mgのこの化合物の範囲内である用量、
体重1キログラム当たり1日約5μg~約2mgのこの化合物の範囲内である用量、
体重1キログラム当たり1日約15μg~約0.7mgのこの化合物の範囲内である用量、
体重1キログラム当たり1日約30μg~約0.4mgのこの化合物の範囲内である用量、または
体重1キログラム当たり1日約70μg~約0.3mgのこの化合物の範囲内である用量。
1日約0.07mg~約350mgのこの化合物の範囲内である用量、
1日約0.35mg~約140mgのこの化合物の範囲内である用量、
1日約1mg~約50mgのこの化合物の範囲内である用量、
1日約2mg~約30mgのこの化合物の範囲内である用量、または
1日約5mg~約20mgのこの化合物の範囲内である用量。
1日1~5回投与の治療レジメン、
1日1~4回投与の治療レジメン、
1日2~5回投与の治療レジメン、
1日2~4回投与の治療レジメン、
1日2回の投与の治療レジメン、
1日3回投与の治療レジメン、または
1日4回投与の治療レジメン。
錠剤、
口腔内崩壊錠(ODT)、
スプレー、
ミスト、または
エアゾールとして、この化合物を投与することを含む。
RCC治療用化合物[((1R,2S,5R)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステル(本明細書において「AX-8」または「Gly-O-iPr」とも称される)の使用のための第1の臨床試験を開始したが、早期に終了した。試験の基本的な内容を以下の表に示す。
RCC治療用化合物[((1R,2S,5R)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステル(本明細書において「AX-8」または「Gly-O-iPr」とも称される)の使用に対する第2の臨床試験(非盲検第IIa相)が完了したばかりである。試験の基本的な内容を次の表に示す。
AX-8の生物学的利用能及び安全性は、かねてより健常なヒト対象における第1相試験で研究されている。しかしながら、これまで慢性咳嗽(CC)患者においてAX-8は研究されていなかった。この試験は、難治性慢性咳嗽(RCC)の治療のためのAX-8の有効性、安全性、及び忍容性のパイロット試験であった。
すべての関連文書を含む試験実施計画書は、適切な独立した倫理委員会によって審査及び承認された。この試験は、現行版のヘルシンキ宣言(52nd WMA General Assembly,Edinburgh,Scotland、2000年10月)に従って実施した。この試験は、医薬品規制調和国際会議(the International Conference on Harmonisation)(ICH)ガイドラインの医薬品の臨床試験の実施の基準(GCP)に沿って行った。この試験は、医薬品・医療製品規制庁(MHRA)の要件に準拠して実施した。すべての患者は、スクリーニングを受ける前に、この試験に参加するための書面によるインフォームドコンセント(ICF)を提供した。この試験は、NIHR Manchester Clinical Research Facility(CRF)、Manchester University NHS Foundation Trust(MFT)(Southmoor Rd、Wythenshawe、Manchester M23 9LT、UK)において行った。
RCCの既往歴及び関連する上気道症状(すなわち、咳嗽発現に関連する咽喉刺激/むずむず感)を有する成人対象を本試験に登録した。
臨床試験に登録するためには、対象は以下の基準を満たさなければならなかった。
●18歳~80歳までを含む男女であること。
●少なくとも1年間の間、RCCまたは原因不明咳嗽の診断を受け(英国胸部疾患学会(BTS)ガイドラインを参照されたい)、少なくとも8週間持続する、関連する上気道症状(咽喉または喉頭刺激、むずむず感、乾燥または不快感)を有すること。病歴によって確認されるように、1日を通して発生する予測される毎日の咳嗽発現を伴う規則的パターンの咳嗽。
●治験責任医師及び医療監督者(Medical Monitor)の意見では、過去5年以内の胸部X線撮影または胸部コンピュータ断層撮影スキャンで、慢性咳嗽に重大な寄与を示すと考えられる異常が認められなかったこと。
●スクリーニング来診時に、咳嗽重症度VASのスコアが40mm以上であること。
●ベースライン来診時に、咳嗽重症度VASのスコアが40mm以上であること。
●妊娠可能性があるすべての女性対象は、最初のスクリーニング来診時から試験薬の最終投与の4週間後まで、非常に効果的な避妊(すなわち、失敗確率が年間1%未満の妊娠予防法)を実施しなければならないこと。
●ベースライン来診時に、肥満指数(BMI)33kg/m2未満であること。
●実施計画書のあらゆる側面に従う意思があり、それを遵守することができること。
●書面によるインフォームドコンセントを提出したこと。
以下のいずれかの基準を満たした対象は、本臨床試験への参加資格を有しなかった。
●AX-8を用いた以前の治療。
●AX-8または他のTRPM8アゴニスト(例えば、メントール、メントール様化合物)、またはAX-8ODTの任意の賦形剤に対する過敏症または不耐性があること。
●現在喫煙者である者、または過去12ヶ月以内に禁煙した者、または年間20パックを超える元喫煙者であること。
●努力呼気肺活量の1秒量(FEV1)/努力性肺活量(FVC)が60%未満であること。
●ベースライン来診から4週間以内の上気道または下気道感染の既往歴、または最近の肺状態の有意な変化があること。
●嚢胞性線維症の病歴があること。
●RCCの治療に使用した場合、ベースライン来診から1週間以内のオピオイド使用履歴があること。他の適応症に必要な場合、オピオイドは、対象がベースライン来診前に少なくとも1週間安定した用量を服用し、依然として厄介な咳嗽が続いていることを条件として許容される。対象は、追跡来診まで、試験期間中、安定した用量を維持しなければならない。
●禁止薬剤との併用療法を必要とすること。
●ベースライン来診前に、8週間または5半減期(いずれか長い方)以内で生物学的療法により治療していること。
●ベースライン来診前4週間以内に任意の治験療法により治療していること。
●スクリーニング中、総ビリルビン、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)またはアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)が、基準値上限(ULN)の2倍を超えると定義される、肝機能の臨床的に有意な異常があること。
●推定糸球体濾過率(eGFR)が60ml/分未満と定義される、腎機能の臨床的に有意な異常があること。
●あらゆる薬物乱用試験が陽性であること(これは対象の投薬によって説明できる場合を除く)。
●ベースライン来診前5年以内の悪性腫瘍の病歴(完全に治療された非転移性基底細胞癌または皮膚の扁平上皮癌を除く)があること。
●重大な精神疾患(大うつ病性障害、双極性障害、または統合失調症を含む)、自殺念慮、または自殺未遂の病歴があること。
●活動性肝炎感染症が既知であること。
●ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染の既往歴があること。
●治験責任医師の意見で、スクリーニング来診、ベースライン来診、または治療来診中の臨床的に有意なECG異常を含む、本臨床試験における安全性または有効性の評価を妨げる、または対象の安全性を損なう可能性のある任意の医学的疾患または障害の存在があること。
●現在妊娠中または授乳中の女性対象、または妊娠中または授乳中のパートナーを有する男性対象であること。
●非常に効果的な避妊(妊娠予防)を行うことができない、または行う意思がない、妊娠可能性のある女性であること。
●女性の対象が妊娠した場合。
●対象が試験の中止を決定するか、または対象が試験から同意を撤回することを決定した場合。
●治験責任医師の見解により、試験薬が投与された場合に対象の安全性を危険にさらす可能性のある医学的状態となった場合。
●治験責任医師の見解により、中止が対象にとって最善の利益になると判断された場合。
対象は、治療期間の初日(1日目)の朝に、AX-8を5mg含む口腔内崩壊錠(ODT)1錠を服用した。この治験薬(IMP)を舌上で溶解させた。患者を5分間観察し、錠剤が舌上で溶解し、飲み込まれないことを確認した。
併用療法には、治療の開始から追跡期間を通して対象が使用した任意の療法(市販(OTC)薬を含む)が含まれた。使用されたすべての薬剤は、試験を通じて各対象について記録され続けた。記録された情報には、薬物の種類、治療期間、投与レジメン、投与経路、及び薬の適応症の説明が含まれていた。
●咳止め用菓子、市販の咳止めシロップ、チューイングガム、カフェイン、唐辛子、またはミント及び/またはメントールを含む製品の来診日前及び来診日の過去6時間以内の摂取。
●オピオイド(コデイン及びモルヒネを含む)。他の適応症に必要な場合、オピオイド(コデインを含む)は、対象がベースライン来診(0日目)の少なくとも1週間前に安定した用量を服用し、依然として厄介な咳が止まらないこと条件として許可された。対象は、治療期間中、安定した用量を維持しなければならなかった。
●デキストロメトルファン、
●グアイフェネシン。
●咳嗽治療用のプレガバリン、ガバペンチン、サリドマイド、またはアミトリプチリン。他の適応症に必要な場合、プレガバリン、ガバペンチン、サリドマイド、またはアミトリプチリンは、対象が安定した用量を服用し、依然として厄介な咳が止まらない場合に許可された。対象は、治療期間中、安定した用量を維持しなければならなかった。
●全身免疫抑制/免疫調節療法(PDE4阻害剤、シクロスポリン、ミコフェノール酸モフェチル、メトトレキセート、アザチオプリン、または光線療法を含むがこれらに限定されない);
●あらゆる治験療法。
●生物学的療法、
●治験中の生物学的療法。
●ACE阻害剤による治療。
客観的咳嗽頻度
客観的咳嗽頻度を、特注のデジタル記録装置(VitaloJAK,Vitalograph,Ltd)を使用して、24時間の録音として測定した。
咳嗽重症度は、指定された時点で100mmの視覚的評価スケール(VAS)でスコア化した。患者は、2つの極限間(例えば、「咳なし」及び「最悪の咳」)の100mmの線に沿った位置を(例えば、ペンを使って)マーキングすることによって、彼らの評価を示すように求められた。
指定された時点で、100mmのVASにおいて咳嗽衝動がスコア化された。
指定された時点で、100mmのVASにおいて咽喉刺激がスコア化された。
指定された時点で、100mmのVASにおいて咽喉冷却がスコア化された。
GRCSは、指定された期間(投与後4時間、及び投与後24時間)の全体的な状態を評価するために対象によって使用された。それは「非常に良好」から「非常に悪い」までの範囲の14段階の尺度で構成されていた。
単純な味覚観察(定性的)が完了した。指定された時点で、100mmのVASにおいて、鮮度、基本的な味覚(すなわち、甘味、酸味、苦味、及び塩味)、ならびに美味性がスコア化された。
安全性評価は、試験実施計画書で定義された有害事象(AE)及び重篤な有害事象(SAE)、バイタルサイン、理学的検査、臨床検査評価、心電図(ECG)、ならびに試験薬の安全性評定に重要であると判断された試験実施計画書で指定された他の試験を、モニタリング及び記録することで構成されていた。
●血液学:ヘマトクリット、ヘモグロビン、赤血球数、赤血球指数、血小板、白血球数、白血球分画(好中球、リンパ球、単球、好塩基球、好酸球)。
●化学:ナトリウム、カリウム、クロール、炭酸水素塩、グルコース、血清尿素窒素、クレアチニン、eGFR、カルシウム、リン、マグネシウム、アルブミン、ALT、AST、アルカリホスファターゼ、総ビリルビン、LDH、尿酸、総タンパク質、脂質パネル。
●妊娠検査:すべての妊娠可能性のある女性は、近医において尿妊娠検査を実施した。尿妊娠検査の陽性または判然としない結果は、近隣の研究所で分析した血清妊娠検査によって確認した。血清妊娠検査はスクリーニング来診(来診1)において行った。
●尿検査:pH、比重、ビリルビン、グルコース、ケトン、白血球、亜硝酸塩、潜血、タンパク質、ウロビリノーゲン、顕微鏡分析。
●努力呼気肺活量の1秒量(FEV1)とは、スパイロメータを使用して1秒間に呼出した空気量である。
●努力性肺活量(FVC)とは、一回の呼吸で呼出することができる空気の総量である。
●FEV1をFVCで割ったもの(FEV1/FVC)。これは1秒間に呼出することができる合計の比率である。
あらゆる除外療法の中止を含む、試験実施計画書で指定された手順の前にインフォームドコンセントを取得した。
スクリーニング評価は、ベースライン来診前の14日間にわたって実施した。スクリーニング期間は、スクリーニング評価のいずれかの所見に対する追加の追跡が必要な場合、14日を超えて延長することができた。
●参加/除外基準の調査。
●人口統計及び病歴(慢性咳嗽の病歴、スクリーニング来診前30日以内の任意の薬物療法の病歴、及びスクリーニング来診前1年以内の慢性咳嗽治療を含む)。
●理学的検査
●バイタルサイン(身長及び体重を含む)。
●12誘導ECG。
●スパイロメトリー。
●胸部X線撮影または胸部CT撮影(過去5年以内に行っていない場合)。
●臨床検査:
●妊娠可能性のある女性に対する血清妊娠検査。
●血液学。
●化学。
●尿検査。
●尿中薬物スクリーニング。
●咳嗽重症度VAS評価。
●咳嗽衝動VAS評価。
●咽喉刺激VAS評価。
●ベースライン来診のスケジュール設定。
ベースライン来診では、以下の手順及び評価が実施された(以下の順序は指定されたものではない):
●参加/除外基準の調査。
●病歴の更新。
●使用しているすべての併用薬の記録。
●バイタルサイン。
●12誘導ECG。
●臨床検査:
●妊娠可能性のある女性に対する尿妊娠検査。
●尿中薬物スクリーニング。
●対象にVAS日記を提供し、自宅で+5時間及び+6時間においてVAS評価を完了するように指示(下記参照)。
●ベースライン来診咳嗽モニターの取り付け及び起動(好ましくは午前10時前)。
●咳嗽重症度VAS評価:
咳嗽モニターの取り付け前:
-30分
咳嗽モニターの取り付け後:
+1、+2、+3、+4、+5、+6時間。
●咳嗽衝動VAS評価:
咳嗽モニターの取り付け前:
-30分
咳嗽モニターの取り付け後:
+1、+2、+3、+4、+5、+6時間。
●咽喉刺激VAS評価:
咳嗽モニターの取り付け前:
-30分
咳嗽モニターの取り付け後:
+1、+2、+3、+4、+5、+6時間。
●治療来診のスケジュール設定。
0日目にベースライン来診咳嗽モニターが取り付けられてから少なくとも24時間後、好ましくは午前10時前に、以下の作業がクリニックスタッフによって実施された(以下の順序は指定されたものではない):
●ベースライン来診咳嗽モニターの取り外し。
●病歴の更新。
●使用しているすべての併用薬の記録。
●参加/除外基準の調査。
●すべての参加及び除外基準が満たされた場合、患者を試験に登録する。
●バイタルサイン:投与前及び投与後4時間。
●12誘導ECG(投与前)。
●臨床検査:
●薬物乱用の尿検査。
●薬物動態(PK)試料の採取。
●対象にVAS日記を提供し、自宅で+5時間及び+6時間においてVAS評価を完了するように指示(下記参照)。
●投与前の、治療来診咳嗽モニターの取り付け及び起動。
●試験薬の用量投与(好ましくは午前10時前)。
●咳嗽重症度VAS評価
投与前:
-30分
投与後:
+1、+2、+3、+4、+5、+6時間。
●咳嗽衝動VAS評価
投与前:
-30分
投与後:
+1、+2、+3、+4、+5、+6時間。
●咽喉刺激VAS評価
投与前:
-30分
投与後:
+1、+2、+3、+4、+5、+6時間。
●咽喉冷却VAS評価
投与前:
-30分
投与後:
+1、+2、+3、+4、+5、+6時間。
●投与4時間後のGRCS評価。
●追跡来診のスケジュール設定。
●治験責任医師が安全であることを確認すると、対象は投与完了後4時間の評価後にユニットから退出することができた。
治療来診咳嗽モニターが取り付けられて(1日目)から少なくとも24時間後、以下の作業がクリニックスタッフによって実施された(以下の順序は指定されたものではない):
●治療来診咳嗽モニターの取り外し。
●VAS日記の回収及び欠落がないか確認。
●以下による治療日(24時間)の全体的な印象:
●咳嗽重症度VAS評価。
●咳嗽衝動VAS評価。
●咽喉刺激VAS評価。
●咽喉冷却VAS評価。
●GRCS評価。
●すべての有害事象の記録。
●使用しているすべての併用薬の記録。
●試験終了来診のスケジュール設定。
7日目から14日目にかけて、クリニックにおいて以下の手順及び評定を実施した。この来診では、クリニックスタッフが以下の手順及び評価を行った(以下の順序は指定されたものではない):
●咳嗽重症度VAS評価。
●咳嗽衝動VAS評価。
●咽喉刺激VAS評価
●GRCS評価。
●バイタルサイン。
●体重。
●理学的検査。
●12誘導ECG。
●臨床検査:
●血液学。
●化学。
●尿検査。
●妊娠可能性のある女性に対する尿妊娠検査。
●すべての有害事象の記録。
●使用しているすべての併用薬の記録。
有効性の主要評価項目は、治療の1回投与後24時間にわたる覚醒時客観的咳嗽頻度のベースラインからの変化であった。
●24時間のモニタリング期間にわたる、時間当たりの客観的咳嗽頻度のベースラインからの変化。
●24時間の咳嗽頻度が時間当たり30%以上低減した対象の割合。
●覚醒時咳嗽頻度が時間当たり30%以上低減した対象の割合。
●咳嗽重症度VASのベースラインからの変化。
●咳嗽衝動VASのベースラインからの変化。
●咽喉刺激のベースラインからの変化。
●咽喉冷却VAS。
●変化スケールのグローバル評価(GRCS)
指定された来診での24時間の咳嗽頻度(時間当たりの咳嗽)は、以下のように計算した。
24時間の咳嗽頻度=(モニタリング期間中(24時間間隔)の咳嗽事象の総数)/24。
覚醒時咳嗽頻度=(モニタリング期間(24時間間隔)中の対象が覚醒している間の咳嗽事象の総数)/(モニタリング期間(24時間間隔)中の対象が覚醒している合計期間(時間))。
覚醒時咳嗽頻度の変化百分率=[(覚醒時咳嗽頻度のベースラインからの変化×100)/(覚醒時咳嗽頻度のベースライン)]。
2017年12月12日~2018年5月16日の間に16名の患者をスクリーニングし、2018年1月8日~2018年6月11日の間に11名の患者が試験終了来診を完了した。
投与時間に対する時間当たりの咳嗽カウント生データを、フル・アナリシス・セット(Full Analysis Set)にプロットし、最初のステップとして解析した。
●4/12人の対象(33.3%)は、時間当たりの覚醒時咳嗽頻度が30%以上低減した。
●4/12人の対象(33.3%)は、時間当たりの24時間咳嗽頻度が30%以上低減した。
●5/12人の対象(41.7%)は、時間当たりの4時間咳嗽頻度が30%以上低減した。
●7/12人の対象(58.3%)は、時間当たりの8時間咳嗽頻度が30%以上低減した。
様々な時点で、患者は100mmの視覚的評価スケール(VAS)を使用して、咳嗽重症度、咽喉刺激、咳嗽衝動、及び咽喉冷却を報告するように求められた。
データに基づいて、以下の結論が得られ得る。
●AX-8は、この非対照パイロット試験において、難治性慢性咳嗽(RCC)患者の覚醒時間中の咳嗽頻度をベースライン(療法なし)と比較して有意に低減させた。
●この効果は4~8時間にわたって最も顕著に現れているようである。
●この効果は、患者報告による咳嗽重症度の低減を伴った。
●この効果はまた、患者報告による咽喉刺激及び咳嗽衝動の低減を伴った。これらはいずれも、難治性慢性咳の患者の咳に関連する感覚である。
●咽喉冷却は一過性でしかなく、咳嗽頻度、咳嗽重症度、及び咳嗽関連感覚の改善に先行しているように見えた。
化合物[((1R,2S,5R)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステル(本明細書において「AX-8」または「Gly-O-iPr」とも称される)が、慢性咳嗽(CC)(例えば、難治性慢性咳嗽(RCC)及び特発性慢性咳嗽(ICC)を含む)の治療において作用する作用機序は、部分的にCC(例えば、RCC、ICCを含む)のメカニズムがまだ十分には理解されていないため、まだ完全には理解されていない。
多くの刊行物は、本発明及び本発明が属する従来技術の水準をより完全に記載及び開示するために本明細書において引用される。これらの刊行物についての完全な引用は以下に提供される。
Baylie et al.,2010,“Inhibition of the cardiac L-type calcium channel current by the TRPM8 agonist,(-)-menthol”,J.Physiol.Pharmacol.Off.J.Pol.Physiol.Soc.,Vol.61,pp.543-550.
Belvisi et al,2017,“XEN-D0501,a Novel Transient Receptor Potential Vanilloid 1 Antagonist,Not Reduce Cough in Patients with Refractory Cough”,Am.J.Respir.Crit.Care Med.,Vol.196,pp.1255-1263.
Birrell et al.,2009,“TRPA1 Agonists Evoke Coughing in Guinea Pig and Human Volunteers”,Am J Respir Crit Care Med.,Vol.180,pp.1042-1047.
Birring et al.,2003,“Development of a symptom specific health status measure for patients with chronic cough: Leicester Cough Questionnaire(LCQ)”,Thorax,Vol.58,pp.339-343.
Birring,2017,“The search for the hypersensitivity in chronic cough”,Eur.Respir.J.,Vol.49,Article 1700082.
Bolser,2004,“Experimental models and mechanisms of enhanced coughing”,Pulm.Pharmacol.Ther.,Vol.17,pp.383-388.
Bonvini et al.,2016,“Transient receptor potential cation channel,subfamily V,member 4 and airway sensory afferent activation: Role of adenosine triphosphate”,J Allergy Clin Immunol.,Vol.138(1),pp.249-261.
Brozmanova et al.,2012,“Comparison of TRPA1-versus TRPV1-mediated cough in guinea pigs”,Eur J Pharmacol.,Vol.689,pp.211-218.
Canning et al.,2014,“Anatomy and neurophysiology of cough: CHEST Guideline and Expert Panel report”,Chest,Vol.146,pp.1633-1648.
Chow et al.,2017,“Animal Models of Chronic Obstructive Pulmonary Disease” in COPD-An Update in Pathogenesis and Clinical Management(editor: McCarthy)(DOI: 10.5772/intechopen.70262).
Chung et al.,2013,“Chronic cough as a neuropathic disorder”,Lancet Respir.Med.,Vol.1,pp.414-422.
Chung,2014,“Approach to chronic cough:the neuropathic basis for cough hyperensitivity syndrome”,J.Thorac.Dis.,Vol.6,pp.S699-S707.
Dong et al.,2016,“A TRPM8 Agonist Ax-8 Inhibits Capsaicin-Induced Cough in Guinea Pig”,Chest,Vol.149,pp.A545-A545.
EudraCT Number 2013-002728-17,“A Phase 2a,Multi-Centre,Randomised,Double-Blind,Parallel Group,Placebo-Controlled Study to Evaluate Efficacy,Safety and Tolerability of Inhaled GRC 17536,Administered for 4 Weeks,in Patients with Refractory Chronic Cough”,https://www.clinicaltrialsregister.eu/ctr-search/trial/2013-002728-17/GB.
Ford et al.,2006,“Cough in the community:a cross sectional survey and the relationship to gastrointestinal symptoms”,Thorax,Vol.61,pp.975-979.
Galeotti et al.,2002,“Menthol:a natural analgesic compound”,Neurosci.Lett.,Vol.322,pp.145-148.
Gavliakova et al.,2013,“Analysis of pathomechanisms involved in side effects of menthol treatment in respiratory diseases”,Open J.Mol.Integr.Physiol.,Vol.03,pp.21-26.
Gibson et al.,2015,“Management of chronic refractory cough”,BMJ,2015,Vol.351,Article h 5590.
Haidl et al.,2001,“Does the inhalation of a 1% L-menthol solution in the premedication of fiberoptic bronchoscopy affect coughing and the sensation of dyspnea?”,Pneumol.Stuttg.Ger.,Vol.55,pp.115-119.
Karashima et al.,2007,“Bimodal Action of Menthol on the Transient Receptor Potential Channel TRPA1”,J.Neurosci.,Vol.27,pp.9874-9884.
Kenia et al.,2008,“Does inhaling menthol affect nasal patency or cough?”,Pediatr.Pulmonol.,Vol.43,pp.532-537.
Khalid et al.,2014,“Transient receptor potential vanilloid 1(TRPV1)antagonism in patients with refractory chronic cough: a double-blind randomized controlled trial”,J.Allergy Clin.Immunol.,Vol.134,No.2,pp.56-62.
Ludbrook et al.,2019,“S27 A placebo-controlled,double-blind,randomised,crossover study to assess the efficacy,safety and tolerability of TRPV4 inhibitor GSK2798745 in participants with chronic cough”,Thorax,Vol.74(Suppl2),pp.A18-A18.
Maher et al.,2014,“P6 Menthol Has Beneficial Effects In The Airways Through A Trpm8-independent Mechanism”,Thorax,Vol.69,pp.A79-A80.
Mazzone et al.,2018,“The heterogeneity of chronic cough:a case for endotypes of cough hypersensitivity”,Lancet Respir Med.,Vol.6(8),pp.636-646.
McGarvey,2005,“Idiopathic chronic cough:a real disease or a failure of diagnosis?”,Cough Lond.Engl.,Vol.1,p.9.
Melanaphy et al.,2016,“Effects of menthol on rat tail artery mediated by TRPM8 and voltage-gated calcium channels”,Am.J.Physiol.Heart Circ.Physiol.,Vol.311,No.6,pp.1416-1430.
Millqvist et al.,2013,“Inhalation of menthol reduces capsaicin cough sensitivity and influences inspiratory flows in chronic cough”,Respir.Med.,Vol.107,pp.433-438.
Morice et al.,2006,“Recommendations for the management of cough in adults”,Thorax,Vol.61(Suppl1),pp.i1-i24.
Morice et al.,2011,“Hypersensitivity Syndrome: A Distinct Clinical Entity”,Lung,Vol.189,pp.73-79.
Morice et al.,2017,“The Effect of MK-7264,a P2X3 antagonist,on Cough Reflex Sensitivity in a Randomized Crossover Trial of Healthy and Chronic Cough Subjects”,Eur.Respir.J.,Vol.50,OA2931.
Mukhopadhyay et al.,2016,“Blocking TRPA1 in Respiratory Disorders: Does It Hold a Promise?”,Pharmaceuticals(Basel),Vol.9(4),Article70.
Oz et al.,2017,“Cellular and Molecular Targets of Menthol Actions”,Front.Pharmacol.,Vol.8,Article472.
Pavord et al.,2008,“Management of chronic cough”,The Lancet,Vol.371,pp.1375-1384.
Polverino et al.,2012,“Anatomy and neuro-pathophysiology of the cough reflex arc”,Multidiscip.Respir.Med.,Vol.7,p.5.
Ryan et al.,2018,“An update and systematic review on drug therapies for the treatment of refractory chronic cough”,Expert Opin.Pharmacother.,Vol.19,pp.687-711.
Smith et al.,2020,“Gefapixant,a P2X3 receptor antagonist,for the treatment of refractory or unexplained chronic cough: a randomised,double-blind,controlled,parallel-group,phase 2b trial”,Lancet Respir.Med.,DOI: 10.1016/S2213-2600(19)30471-0.
Smith et al.,2016,“S27 The effect of P2X3 antagonism(AF-219)on experimentally evoked cough in healthy volunteers and chronic cough patients”,Thorax,Vol.71,pp.A17-A17.
Smith et al.,2017a,“Inhibition of P2X3 by MK-7264 reduces 24-hour cough frequency in a randomized,controlled,Phase 2b clinical trial”,Eur.Respir.J.,Vol.50,OA2932.
Smith et al.,2017b,“MK-7264,a P2X3 Receptor Antagonist,Reduces Cough Frequency in Patients with Refractory Chronic Cough: Results from a Randomized,Controlled,Phase 2b Clinical Trial”,Am.J.Respir.Crit.Care Med.,Vol.195,pp.A7608-A7608.
Smith et al.,2017c,“Effects of a novel sodium channel blocker,GSK2339345,in patients with refractory chronic cough”,Int,J.Clin.Pharmacol.Ther.,Vol 55,pp.712-719.
Song et al.,2017,“Cough Hypersensitivity Syndrome: A Few More Steps Forward”,Allergy Asthma Immunol.Res.,Vol.9,pp.394-402.
Takaishi et al.,2016,“Reciprocal effects of capsaicin and menthol on thermosensation through regulated activities of TRPV1 and TRPM8”,J.Physiol.Sci.,Vol.22,No.2,pp.143-155.
Vogt-Eisele et al.,2007,“Monoterpenoid agonists of TRPV3”,Br.J.Pharmacol.,Vol.151,pp.530-540.
Wei et al.,2012,“[((1R,2S,5R)-2-Isopropyl-5-methyl-cyclohexanecarbonyl-amino]-acetic acid isopropyl ester and related compounds and their use in therapy”,United States patent publication number US2012/0251461A1,published 04 October 2012.
Wei et al.,2012,“[((1R,2S,5R)-2-Isopropyl-5-methyl-cyclohexanecarbonyl-amino]-acetic acid isopropyl ester and related compounds and their use in therapy”,international patent(PCT)publication number WO2012/076831 A1,published 14 June 2012.
Xu et al.,2016,“Establishment of chronic cough model in guinea pigs by citric acid inhalation”,Chest,Vol.149,pp.A543-A543.
Claims (30)
- 慢性咳嗽の治療方法における使用のための、[((1R,2S,5R)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステルである化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
- 慢性咳嗽の治療のための前記薬剤の製造における、[((1R,2S,5R)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステルである化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用。
- 治療を必要とする患者に、治療有効量の[((1R,2S,5R)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステルである化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物を投与することを含む、慢性咳嗽の治療方法。
- (a)[((1R,2S,5R)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステルである化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物と、(b)慢性咳嗽の前記治療のためのその使用説明書と、を含む、キット。
- 請求項1に記載の化合物、請求項2に記載の使用、請求項3に記載の方法、または請求項4に記載のキットであって、
前記慢性咳嗽は、慢性咳嗽を訴えるものである、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1に記載の化合物、請求項2に記載の使用、請求項3に記載の方法、または請求項4に記載のキットであって、
前記慢性咳嗽は、診断された疾患の症状であるか、それに関連するか、またはそれを原因とする慢性咳嗽である、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1に記載の化合物、請求項2に記載の使用、請求項3に記載の方法、または請求項4に記載のキットであって、
前記慢性咳嗽は、診断された咳嗽関連疾患の症状であるか、それに関連するか、またはそれを原因とする慢性咳嗽である、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1に記載の化合物、請求項2に記載の使用、請求項3に記載の方法、または請求項4に記載のキットであって、
前記慢性咳嗽は、喘息、好酸球性気管支炎、後鼻漏症(PNDS)、胃食道逆流症(GORD)、気管支拡張症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、もしくは特発性肺線維症(IPF)の症状であるか、それに関連するか、またはそれを原因とする慢性咳嗽である、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1に記載の化合物、請求項2に記載の使用、請求項3に記載の方法、または請求項4に記載のキットであって、
前記慢性咳嗽は、特発性慢性咳嗽(ICC)である、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1に記載の化合物、請求項2に記載の使用、請求項3に記載の方法、または請求項4に記載のキットであって、
前記慢性咳嗽は、難治性慢性咳嗽(RCC)である、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1に記載の化合物、請求項2に記載の使用、請求項3に記載の方法、または請求項4に記載のキットであって、
前記慢性咳嗽は、咳嗽関連疾患の評価及び治療後に持続する難治性慢性咳嗽(RCC)である、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1に記載の化合物、請求項2に記載の使用、請求項3に記載の方法、または請求項4に記載のキットであって、
前記慢性咳嗽は、喘息、好酸球性気管支炎、後鼻漏症(PNDS)、胃食道逆流症(GORD)、気管支拡張症慢性閉塞性肺疾患(COPD)、もしくは特発性肺線維症(IPF)の評価及び治療後に持続する難治性慢性咳嗽(RCC)である、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1及び5~12のいずれか1項に記載の化合物、
請求項2及び5~12のいずれか1項に記載の使用、
請求項3及び5~12のいずれか1項に記載の方法、または
請求項4~12のいずれか1項に記載のキットであって、
前記慢性咳嗽は、アロトゥシアの症状であるか、それに関連するか、またはそれを原因とする、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1及び5~12のいずれか1項に記載の化合物、
請求項2及び5~12のいずれか1項に記載の使用、
請求項3及び5~12のいずれか1項に記載の方法、または
請求項4~12のいずれか1項に記載のキットであって、
前記慢性咳嗽は、ハイパートゥシアの症状であるか、それに関連するか、またはそれを原因とする、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1及び5~12のいずれか1項に記載の化合物、
請求項2及び5~12のいずれか1項に記載の使用、
請求項3及び5~12のいずれか1項に記載の方法、または
請求項4~12のいずれか1項に記載のキットであって、
前記慢性咳嗽は、咳過敏症候群(CHS)の症状であるか、それに関連するか、またはそれを原因とする、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1及び5~12のいずれか1項に記載の化合物、
請求項2及び5~12のいずれか1項に記載の使用、
請求項3及び5~12のいずれか1項に記載の方法、または
請求項4~12のいずれか1項に記載のキットであって、
前記慢性咳嗽は、咳反射過敏症(CHR)の症状であるか、それに関連するか、またはそれを原因とする、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1及び5~12のいずれか1項に記載の化合物、
請求項2及び5~12のいずれか1項に記載の使用、
請求項3及び5~12のいずれか1項に記載の方法、または
請求項4~12のいずれか1項に記載のキットであって、
前記慢性咳嗽は、喉頭感覚異常の症状であるか、それに関連するか、またはそれを原因とする、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1及び5~12のいずれか1項に記載の化合物、
請求項2及び5~12のいずれか1項に記載の使用、
請求項3及び5~12のいずれか1項に記載の方法、または
請求項4~12のいずれか1項に記載のキットであって、
前記慢性咳嗽は、喉頭過敏症候群(LHS)の症状であるか、それに関連するか、またはそれを原因とする、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1及び5~12のいずれか1項に記載の化合物、
請求項2及び5~12のいずれか1項に記載の使用、
請求項3及び5~12のいずれか1項に記載の方法、または
請求項4~12のいずれか1項に記載のキットであって、
前記慢性咳嗽は、感覚神経障害性咳嗽である、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1及び5~12のいずれか1項に記載の化合物、
請求項2及び5~12のいずれか1項に記載の使用、
請求項3及び5~12のいずれか1項に記載の方法、または
請求項4~12のいずれか1項に記載のキットであって、
前記慢性咳嗽は末梢感作、中枢感作(咳嗽中枢)、ならびに/または皮質及び/または皮質下の適応不良塑性の症状であるか、それに関連するか、またはそれを原因とする、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1及び5~12のいずれか1項に記載の化合物、
請求項2及び5~12のいずれか1項に記載の使用、
請求項3及び5~12のいずれか1項に記載の方法、または
請求項4~12のいずれか1項に記載のキットであって、
前記慢性咳嗽は、迷走神経疾患の症状であるか、それに関連するか、またはそれを原因とする、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1及び5~12のいずれか1項に記載の化合物、
請求項2及び5~12のいずれか1項に記載の使用、
請求項3及び5~12のいずれか1項に記載の方法、または
請求項4~12のいずれか1項に記載のキットであって、
前記慢性咳嗽は、気道炎症の症状であるか、それに関連するか、またはそれを原因とする、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1及び5~12のいずれか1項に記載の化合物、
請求項2及び5~12のいずれか1項に記載の使用、
請求項3及び5~12のいずれか1項に記載の方法、または
請求項4~12のいずれか1項に記載のキットであって、
前記慢性咳嗽は、神経原性炎症及び/または神経炎症の症状であるか、それに関連するか、またはそれを原因とする、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1及び5~23のいずれか1項に記載の化合物、
請求項2及び5~23のいずれか1項に記載の使用、
請求項3及び5~23のいずれか1項に記載の方法、または
請求項4~23のいずれか1項に記載のキットであって、
前記治療は、咳嗽頻度を低減させることである、
前記治療は、時間当たりの咳嗽頻度を低減させることである、
前記治療は、時間当たりの咳嗽頻度中央値を低減させることである、
前記治療は、時間当たりの平均咳嗽頻度を低減させることである、
前記治療は、覚醒時の時間当たりの咳嗽頻度を低減させることである、
前記治療は、覚醒時の時間当たりの咳嗽頻度中央値を低減させることである、
前記治療は、覚醒時の時間当たりの平均咳嗽頻度を低減させることである、
前記治療は、睡眠時の時間当たりの咳嗽頻度を低減させることである、
前記治療は、睡眠時の時間当たりの咳嗽頻度中央値を低減させることである、
前記治療は、睡眠時の時間当たりの平均咳嗽頻度を低減させることである、
前記治療は、咳嗽重症度を低減させることである、
前記治療は、咳嗽衝動を低減させることである、及び/または
前記治療は、咽喉刺激を低減させることである、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1及び5~24のいずれか1項に記載の化合物、
請求項2及び5~24のいずれか1項に記載の使用、
請求項3及び5~24のいずれか1項に記載の方法、または
請求項4~24のいずれか1項に記載のキットであって、
前記治療は、前記化合物の経口局所投与によるものである、
前記治療は、前記化合物の口腔粘膜局所投与によるものである、
前記治療は、前記化合物の頬側局所投与によるものである、
前記治療は、前記化合物の舌下局所投与によるものである、
前記治療は、前記化合物の鼻腔内局所投与によるものである、または
前記治療は、前記化合物の経粘膜局所投与によるものである、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1及び5~25のいずれか1項に記載の化合物、
請求項2及び5~25のいずれか1項に記載の使用、
請求項3及び5~25のいずれか1項に記載の方法、または
請求項4~25のいずれか1項に記載のキットであって、
前記治療は、対象の体重1キログラム当たり、1日約1μg~約5mgの前記化合物の範囲内の用量を用いるものである、
前記治療は、対象の体重1キログラム当たり、1日約5μg~約2mgの前記化合物の範囲内の用量を用いるものである、
前記治療は、対象の体重1キログラム当たり、1日約15μg~約0.7mgの前記化合物の範囲内の用量を用いるものである、
前記治療は、対象体重1キログラム当たり、1日約30μg~約0.4mgの前記化合物の範囲内の用量を用いるものである、または
前記治療は、対象の体重1キログラム当たり、1日約70μg~約0.3mgの前記化合物の範囲内の用量を用いるものである、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1及び5~25のいずれか1項に記載の化合物、
請求項2及び5~25のいずれか1項に記載の使用、
請求項3及び5~25のいずれか1項に記載の方法、または
請求項4~25のいずれか1項に記載のキットであって、
前記治療は、1日約0.07mg~約350mgの前記化合物の範囲内の用量を用いるものである、
前記治療は、1日約0.35mg~約140mgの前記化合物の範囲内の用量を用いるものである、
前記治療は、1日約1mg~約50mgの前記化合物の範囲内の用量を用いるものである、
前記治療は、1日約2mg~約30mgの前記化合物の範囲内の用量を用いるものである、または
前記治療は、1日約5mg~約20mgの前記化合物の範囲内の用量を用いるものである、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1及び5~27のいずれか1項に記載の化合物、
請求項2及び5~27のいずれか1項に記載の使用、
請求項3及び5~27のいずれか1項に記載の方法、または
請求項4~27のいずれか1項に記載のキットであって、
前記治療は、1日1~5回投与の治療レジメンによる、
前記治療は、1日1~4回投与の治療レジメンによる、
前記治療は、1日2~5回投与の治療レジメンによる、
前記治療は、1日2~4回投与の治療レジメンによる、
前記治療は、1日2回投与の治療レジメンによる、
前記治療は、1日3回投与の治療レジメンによる、または
前記治療は、1日4回投与の治療レジメンによる、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1及び5~28のいずれか1項に記載の化合物、
請求項2及び5~28のいずれか1項に記載の使用、
請求項3及び5~28のいずれか1項に記載の方法、または
請求項4~28のいずれか1項に記載のキットであって、
前記治療は、pro re nata(PRN)の治療レジメンによる、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。 - 請求項1及び5~29のいずれか1項に記載の化合物、
請求項2及び5~29のいずれか1項に記載の使用、
請求項3及び5~29のいずれか1項に記載の方法、または
請求項4~29のいずれか1項に記載のキットであって、
前記化合物は、錠剤として製剤化される、
前記化合物は、口腔内崩壊錠(ODT)として製剤化される、
前記化合物は、スプレーとして製剤化される、
前記化合物は、ミストとして製剤化される、または
前記化合物は、エアゾールとして製剤化される、前記化合物、前記使用、前記方法、または前記キット。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GBGB1908219.7A GB201908219D0 (en) | 2019-06-10 | 2019-06-10 | Therapeutic use of a compound |
GB1908219.7 | 2019-06-10 | ||
PCT/EP2020/066065 WO2020249607A1 (en) | 2019-06-10 | 2020-06-10 | [((1r,2s,5r)-2-isopropyl-5-methyl-cyclohexanecarbonyl)-amino]-acetic acid isopropyl ester for treatment of chronic cough |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022534321A true JP2022534321A (ja) | 2022-07-28 |
JP7181426B2 JP7181426B2 (ja) | 2022-11-30 |
Family
ID=67386245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021571758A Active JP7181426B2 (ja) | 2019-06-10 | 2020-06-10 | 慢性咳嗽治療用の[((1r,2s,5r)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステル |
Country Status (28)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20220265594A1 (ja) |
EP (2) | EP3980003B1 (ja) |
JP (1) | JP7181426B2 (ja) |
KR (1) | KR20220019715A (ja) |
CN (1) | CN114007601A (ja) |
AU (1) | AU2020293622A1 (ja) |
BR (1) | BR112021024927A2 (ja) |
CA (1) | CA3143094C (ja) |
CL (1) | CL2021003301A1 (ja) |
DK (1) | DK3980003T3 (ja) |
EA (1) | EA202193006A1 (ja) |
ES (1) | ES2973546T3 (ja) |
FI (1) | FI3980003T3 (ja) |
GB (1) | GB201908219D0 (ja) |
HR (1) | HRP20240312T1 (ja) |
HU (1) | HUE065581T2 (ja) |
IL (1) | IL288874A (ja) |
JO (1) | JOP20210315A1 (ja) |
LT (1) | LT3980003T (ja) |
MA (1) | MA56105B1 (ja) |
MD (1) | MD3980003T2 (ja) |
MX (1) | MX2021014761A (ja) |
PL (1) | PL3980003T3 (ja) |
PT (1) | PT3980003T (ja) |
RS (1) | RS65224B1 (ja) |
SI (1) | SI3980003T1 (ja) |
WO (1) | WO2020249607A1 (ja) |
ZA (1) | ZA202109580B (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20120251461A1 (en) * | 2011-04-04 | 2012-10-04 | Wei Edward T | [((1R,2S,5R)-2-isopropyl-5-methyl-cyclohexanecarbonyl)-amino]-acetic acid isopropyl ester and related compounds and their use in therapy |
JP2014503513A (ja) * | 2010-12-06 | 2014-02-13 | ウェイ,エドワード,タク | [((1r,2s,5r)−2−イソプロピル−5−メチル−シクロヘキサンカルボニル)−アミノ]−酢酸イソプロピルエステル及び関連化合物並びにそれらの療法における使用 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7189760B2 (en) * | 2004-04-02 | 2007-03-13 | Millennium Specialty Chemicals | Physiological cooling compositions containing highly purified ethyl ester of N-[[5-methyl-2-(1-methylethyl) cyclohexyl] carbonyl]glycine |
BRPI0609784C1 (pt) * | 2005-03-29 | 2021-05-25 | Alveonix Ag | compostos éster de n-alquilcarbonil-aminoácido e n-alquilcarbonil-amino lactona, composição, e, uso de um composto |
JP2016535027A (ja) * | 2013-10-22 | 2016-11-10 | エドワード タク ウェイWEI, Edward Tak | 非角化重層上皮(NKSE)組織の不快感の治療用局所薬としての1−ジ(sec−ブチル)−ホスフィノイル−ペンタン(DAPA−2−5) |
-
2019
- 2019-06-10 GB GBGB1908219.7A patent/GB201908219D0/en not_active Ceased
-
2020
- 2020-06-10 WO PCT/EP2020/066065 patent/WO2020249607A1/en active Application Filing
- 2020-06-10 EP EP20732556.4A patent/EP3980003B1/en active Active
- 2020-06-10 PL PL20732556.4T patent/PL3980003T3/pl unknown
- 2020-06-10 FI FIEP20732556.4T patent/FI3980003T3/fi active
- 2020-06-10 HU HUE20732556A patent/HUE065581T2/hu unknown
- 2020-06-10 KR KR1020217042443A patent/KR20220019715A/ko unknown
- 2020-06-10 ES ES20732556T patent/ES2973546T3/es active Active
- 2020-06-10 EA EA202193006A patent/EA202193006A1/ru unknown
- 2020-06-10 DK DK20732556.4T patent/DK3980003T3/da active
- 2020-06-10 JP JP2021571758A patent/JP7181426B2/ja active Active
- 2020-06-10 MA MA56105A patent/MA56105B1/fr unknown
- 2020-06-10 EP EP23214305.7A patent/EP4342533A3/en active Pending
- 2020-06-10 MD MDE20220407T patent/MD3980003T2/ro unknown
- 2020-06-10 AU AU2020293622A patent/AU2020293622A1/en active Pending
- 2020-06-10 CA CA3143094A patent/CA3143094C/en active Active
- 2020-06-10 LT LTEPPCT/EP2020/066065T patent/LT3980003T/lt unknown
- 2020-06-10 MX MX2021014761A patent/MX2021014761A/es unknown
- 2020-06-10 US US17/618,394 patent/US20220265594A1/en active Pending
- 2020-06-10 JO JOP/2021/0315A patent/JOP20210315A1/ar unknown
- 2020-06-10 BR BR112021024927A patent/BR112021024927A2/pt unknown
- 2020-06-10 CN CN202080045857.9A patent/CN114007601A/zh active Pending
- 2020-06-10 HR HRP20240312TT patent/HRP20240312T1/hr unknown
- 2020-06-10 PT PT207325564T patent/PT3980003T/pt unknown
- 2020-06-10 RS RS20240225A patent/RS65224B1/sr unknown
- 2020-06-10 SI SI202030384T patent/SI3980003T1/sl unknown
-
2021
- 2021-11-25 ZA ZA2021/09580A patent/ZA202109580B/en unknown
- 2021-12-09 IL IL288874A patent/IL288874A/en unknown
- 2021-12-10 CL CL2021003301A patent/CL2021003301A1/es unknown
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014503513A (ja) * | 2010-12-06 | 2014-02-13 | ウェイ,エドワード,タク | [((1r,2s,5r)−2−イソプロピル−5−メチル−シクロヘキサンカルボニル)−アミノ]−酢酸イソプロピルエステル及び関連化合物並びにそれらの療法における使用 |
US20120251461A1 (en) * | 2011-04-04 | 2012-10-04 | Wei Edward T | [((1R,2S,5R)-2-isopropyl-5-methyl-cyclohexanecarbonyl)-amino]-acetic acid isopropyl ester and related compounds and their use in therapy |
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
"EudraCT Number: 2016-004803-30 (Trial protocol)", EU CLINICAL TRIALS REGISTER [ONLINE], JPN6022027003, 19 January 2017 (2017-01-19), ISSN: 0004814519 * |
"EudraCT Number: 2017-003108-27 (Trial protocol)", EU CLINICAL TRIALS REGISTER [ONLINE], JPN6022027001, 31 August 2017 (2017-08-31), ISSN: 0004814518 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA3143094C (en) | 2023-11-07 |
PT3980003T (pt) | 2024-03-05 |
EP4342533A3 (en) | 2024-05-29 |
CA3143094A1 (en) | 2020-12-17 |
WO2020249607A1 (en) | 2020-12-17 |
FI3980003T3 (fi) | 2024-03-01 |
EP3980003A1 (en) | 2022-04-13 |
US20220265594A1 (en) | 2022-08-25 |
PL3980003T3 (pl) | 2024-05-20 |
SI3980003T1 (sl) | 2024-05-31 |
MX2021014761A (es) | 2022-02-21 |
BR112021024927A2 (pt) | 2022-01-18 |
RS65224B1 (sr) | 2024-03-29 |
JOP20210315A1 (ar) | 2023-01-30 |
CL2021003301A1 (es) | 2022-08-19 |
LT3980003T (lt) | 2024-03-12 |
HUE065581T2 (hu) | 2024-06-28 |
JP7181426B2 (ja) | 2022-11-30 |
ZA202109580B (en) | 2023-04-26 |
MD3980003T2 (ro) | 2024-05-31 |
MA56105B1 (fr) | 2024-03-29 |
HRP20240312T1 (hr) | 2024-05-10 |
KR20220019715A (ko) | 2022-02-17 |
EP4342533A2 (en) | 2024-03-27 |
EP3980003B1 (en) | 2023-12-13 |
GB201908219D0 (en) | 2019-07-24 |
MA56105A (fr) | 2022-04-13 |
IL288874A (en) | 2022-02-01 |
EA202193006A1 (ru) | 2022-03-17 |
ES2973546T3 (es) | 2024-06-20 |
CN114007601A (zh) | 2022-02-01 |
DK3980003T3 (da) | 2024-02-19 |
AU2020293622A1 (en) | 2022-02-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20220387306A1 (en) | Compositions and methods for the treatment of opioid overdose | |
Ohta et al. | Japanese guideline for adult asthma | |
JP2019528320A (ja) | 特発性肺線維症による慢性咳の治療のためのクロモリン組成物 | |
WO2011020061A2 (en) | Compositions and methods of for treating bipolar disorder | |
US20120225949A1 (en) | Compositions and methods for treating bipolar disorder | |
Dudgeon | Dyspnea, death rattle, and cough | |
US20150111852A1 (en) | 1-Di(sec-butyl)-phosphinoyl-pentane (dapa-2-5) as a topical agent... | |
US20240197719A1 (en) | Formulations and methods for the prevention of opioid overdose | |
US11406649B2 (en) | Treatment of upper aerodigestive tract disorders and cough | |
JP7181426B2 (ja) | 慢性咳嗽治療用の[((1r,2s,5r)-2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボニル)-アミノ]-酢酸イソプロピルエステル | |
OA20600A (en) | [((1R,2S,5R)-2-Isopropyl-5-Methyl-Cyclohexanecarbonyl)-Amino]-Acetic acid Isopropyl ester for treatment of chronic cough. | |
AU2012205791B2 (en) | Use of beta-adrenergic inverse agonists for smoking cessation | |
McLeod et al. | Effect of a novel NOP receptor agonist (SCH 225288) on guinea pig irritant-evoked, feline mechanically induced and canine infectious tracheobronchitis cough | |
US20230055547A1 (en) | Compositions and Methods for the Treatment of Opioid Overdose | |
Abdulqawi | Mechanistic and Therapeutic Evaluations of Chronic Cough |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220131 |
|
A529 | Written submission of copy of amendment under article 34 pct |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A529 Effective date: 20220131 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220131 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20220131 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220629 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220928 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221026 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221117 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7181426 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |