JP2022530574A - 放熱型の自動車用ブレーキキャリパーカバー - Google Patents

Abstract

本発明の実施例は、放熱型の自動車用ブレーキキャリパーカバーを提供し、前記自動車用ブレーキキャリパーカバーは、カバー本体と、前記カバー本体を自動車ブレーキキャリパーに固定するための固定部材とを含み、前記カバー本体の外側には第１円弧状側板が設けられ、前記カバー本体の内側には第２円弧状側板が設けられ、前記固定部材は前記第１円弧状側板に設置され、ここで、前記第１円弧状側板には伝熱アセンブリが設けられ、前記伝熱アセンブリは弾性押圧シート及び弾性押圧シートに設置されたシリコーンゴムシートを含み、前記カバー本体が前記自動車ブレーキキャリパーに固定される場合、前記弾性押圧シートはシリコーンゴムシートを前記自動車ブレーキキャリパーのポンプボディの外側壁と接触させて熱を前記カバー本体に伝導して放熱を行うことができる。本発明の実施例では、放熱型の自動車用ブレーキキャリパーカバーは第１円弧状側板に伝熱アセンブリを設置することで、弾性押圧シートとシリコーンゴムシートを介して熱伝導を行い、ブレーキキャリパーピストンのポンプボディで発生する熱を迅速に放出することができる。【選択図】図１

Description

本発明は、２０１９年８月２３日に中国専利局に出願された、出願番号が２０１９１０７８６５３５．９であり、発明の名称が「放熱型の自動車用ブレーキキャリパーカバー」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は引用によって本発明に組み込まれる。

本発明の実施例は、自動車用品の技術分野に関し、具体的に、放熱型の自動車用ブレーキキャリパーカバーに関する。

経済の発展に伴い、自動車も一般家庭へ普及しつつ、多くの自動車の所有者はハブを交換して改造を行うが、ブレーキキャリパーはハブに取り付けられるものであるため、ハブの重要な構成部分である。市場では、純正ブレーキキャリパーは交換用の本物の改造用ブレーキキャリパー以外、ブレーキキャリパーの塗装と、ブレーキキャリパーカバーの取り付けという２種類の装飾製品のみがあり、ブレーキキャリパーの塗装は元のブレーキキャリパーに１層の塗料を塗布するしかできず、塗料は長時間に亘ってブレーキダストに影響されることで黒くなることがあり、また塗料の塗装自体も非常に手間がかかる。

現在、市場では、ブレーキキャリパーカバーは汎用型ブレーキキャリパーと専用型ブレーキキャリパーカバーに分けられ、汎用型ブレーキキャリパーカバーは接着剤で貼り付ける必要があり、ブレーキパッドを交換しようとする場合、ブレーキキャリパーカバーを取り外すことが非常に困難であり、使用過程にも不安全となり、尚、ブレーキキャリパー放熱にも影響を与え、外形が一致せず、純正ブレーキキャリパーが様々であるため、ブレーキキャリパーを完全に被覆することができず、専用型自動車ブレーキキャリパーはアルミニウム合金板を利用して、円弧状平面金型によってプレスすることで得られるものであり、円弧状の平面輪郭を有し、純正ブレーキキャリパーを被覆することができ、バックルを利用して固定して取り付ける。また、従来のブレーキキャリパーカバーは固定構造の設計問題のため、明らかな欠陥を有し、バックルが大きすぎて長すぎるため、接続ブラケットが長すぎ、バックルの変形量やブラケットの変形量が大きくなり、バックルのクランプ力が不十分であり、ブレーキキャリパーカバーの揺れが発生してハブと接触しやすくなり、バックルが大きすぎるため、ブレーキディスクと衝突し、運転の安全性に影響を与える。また、従来のブレーキキャリパーカバーは使用過程において、放熱効果が悪いという欠陥がある。

そのため、本発明の実施例は、放熱型の自動車用ブレーキキャリパーカバーを提供することで、従来技術におけるブレーキキャリパーカバーの放熱効果が低いという問題を解決する。

上記目的を実現するために、本発明の実施例は、以下の技術的解決手段を提供する。放熱型の自動車用ブレーキキャリパーカバーであって、前記自動車用ブレーキキャリパーカバーは、カバー本体と、前記カバー本体を自動車ブレーキキャリパーに固定するための固定部材とを含み、前記カバー本体の外側には第１円弧状側板が設けられ、前記カバー本体の内側には第２円弧状側板が設けられ、前記固定部材は前記第１円弧状側板に設置され、ここで、前記第１円弧状側板には伝熱アセンブリが設けられ、前記伝熱アセンブリは弾性押圧シート及び弾性押圧シートに設置されたシリコーンゴムシートを含み、前記カバー本体が前記自動車ブレーキキャリパーに固定される場合、前記弾性押圧シートはシリコーンゴムシートを前記自動車ブレーキキャリパーのポンプボディの外側壁と接触させて熱を前記カバー本体に伝導して放熱を行う。

好ましくは、前記弾性押圧シートは前記第１円弧状側板にヒンジ接続され、前記弾性押圧シートと前記第１円弧状側板の間にはバネクリップが設けられる。

好ましくは、前記固定部材は第１固定部材と第２固定部材を含み、それぞれ前記第１円弧状側板の両側に取り付けられ、前記第１固定部材は接続ブラケットと、前記接続ブラケットに固定接続される第１曲げ部と、前記第１曲げ部に接合する前記接続ブラケットを前記自動車ブレーキキャリパーに固定する第２曲げ部とを含む。

好ましくは、前記第２固定部材は接続ブラケットと、前記接続ブラケットに固定接続される固定バックルとを含み、前記固定バックルは前記接続ブラケットを前記自動車ブレーキキャリパーに固定するのに用いられる。

好ましくは、前記接続ブラケットは曲げ部を有する。

好ましくは、前記第１曲げ部はボルトを介して前記第２曲げ部に固定接続される。

好ましくは、前記カバー本体の表面に静電気粉末コーティングが塗布される。

好ましくは、前記カバー、固定部材及び弾性押圧シートはいずれもアルミニウム合金材料で製造される。

好ましくは、前記カバー本体において前記第２円弧状側板に接近する箇所には拡張コネクタが固定接続される。

本発明の実施例において、第１円弧状側板の内側及び外側について、同じ平面における円弧に対して、円心に接近する近位端の円弧は内側であり、円心から離れる円弧は外側である。

本発明の実施例の利点は以下のとおりである。本発明の実施例では、放熱型の自動車用ブレーキキャリパーカバーは第１円弧状側板に伝熱アセンブリを設置することで、弾性押圧シートとシリコーンゴムシートを介して熱伝導を行い、ブレーキキャリパーピストンのポンプボディで発生した熱を迅速に放出することができ、固定部材を介してブレーキキャリパーカバーをブレーキキャリパーに強固に固定することができ、また、ブレーキキャリパーカバーに拡張コネクタを設置し、異なるブレーキキャリパーに適することができる。本発明の実施例におけるカバー本体の表面には１層の静電気粉末コーティングが塗布され、ＵＶと塩水噴霧耐性に優れ、耐食である。

本発明の実施形態又は従来技術における技術的解決手段を更に明確に説明するために、以下に実施形態又は従来技術の記載に使用される図面を簡単に説明する。明らかなことに、以下の説明における図面は例示的なものに過ぎず、当業者にとって、創造的な労働を要することなく、提供される図面から他の実施図面を取得することができる。

本明細書に示される構造、比例及びサイズなどは、いずれも明細書に開示された内容に合わせて、当業者が理解しやすく読みやすいようにするためのものに過ぎず、本発明の実施を制限する制限条件ではないため、技術上の実質的な意味を有しない。本発明によって得られる効果及び本発明によって達成される目的に影響を与えることがないあらゆる構造的変形、比例関係の変更、又はサイズの調整は、本発明において開示された技術的な内容の範囲内にある。

本発明の実施例により提供される放熱型の自動車用ブレーキキャリパーカバーの構成図である。 本発明の実施例により提供される放熱型の自動車用ブレーキキャリパーカバーの他の視角から見た構成図である。 本発明の実施例により提供される放熱型の自動車用ブレーキキャリパーカバーの正面図である。

以下、特定の具体的な実施例を通して本発明の実施形態を説明し、当業者であれば、本明細書に開示された内容に基づいて本発明の別の利点及び効果を容易に理解することができ、当然ながら、記載された実施例は、本発明の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本特許における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を要することなく取得された全ての別の実施例は、いずれも本発明の特許請求の範囲に含まれるべきである。

図１と図２に示すように、本発明の実施例では、放熱型の自動車用ブレーキキャリパーカバーを提供し、前記自動車用ブレーキキャリパーカバーは、カバー本体１００と、カバー本体１００を自動車ブレーキキャリパーに固定するための固定部材とを含み、カバー本体１００の外側には第１円弧状側板１４０が設けられ、カバー本体１００の内側には第２円弧状側板１６０が設けられ、固定部材は第１円弧状側板１４０に設置され、ここで、第１円弧状側板１４０には伝熱アセンブリ１３０が設けられ、伝熱アセンブリ１３０は弾性押圧シート１３２及び弾性押圧シート１３２に設置されたシリコーンゴムシートを含み、カバー本体１００が自動車ブレーキキャリパーに固定される場合、弾性押圧シート１３２はシリコーンゴムシートを自動車ブレーキキャリパーのポンプボディの外側壁と接触させて熱をカバー本体１００に伝導して放熱を行うことができる。弾性押圧シート１３２は第１円弧状側板１４０にヒンジ接続され、弾性押圧シート１３２と第１円弧状側板１４０の間にはバネクリップ１３１が設けられる。具体的に、弾性押圧シート１３２と導熱シリコーンゴムシートとの組み合わせによって、ブレーキ時のブレーキキャリパーのピストンポンプボディの温度がより高くなり、放熱を必要とし、本発明の実施例では、弾性押圧シート１３２と伝熱シリコーンゴムシートとの組み合わせ組み合わせによって、ブレーキキャリパーカバー本体１００はブレーキキャリパーのピストンポンプボディに接続され、ピストンポンプボディで発生した高温は伝熱アセンブリを経て迅速にブレーキキャリパーカバーカバー本体１００に伝導することができ、よって熱を効果的に放出することで、ブレーキキャリパーの温度を低減させる。伝熱アセンブリ１３０において、伝熱シリコーンゴムシートと弾性押圧シート１３２との組み合わせを採用し、伝熱シリコーンゴムは隙間を充填することで、ピストンポンプボディの発熱部位と十分に接触することができ、バネクリップ１３１によって弾性押圧シート１３２と自動車ブレーキキャリパーポンプボディの間の接続に必要な圧力を保証し、自動車ブレーキキャリパーのピストンポンプボディがブレーキパッドの摩耗によって微小移動する場合、弾性押圧シート１３２の良好な圧力と接続性を保持することができ、よって自動車ブレーキキャリパーの放熱の持続性と有効性を保証する。また、カバー本体１００、固定部材及び弾性押圧シート１３２はいずれもアルミニウム合金材料で製造されるため、自動車用ブレーキキャリパーカバー全体は良好な放熱性能を有する。

ここで、固定部材は第１固定部材１１０と第２固定部材１２０を含み、それぞれ第１円弧状側板１４０の両側に取り付けられ、第１固定部材１１０は、接続ブラケット１１４と、接続ブラケット１１４に固定接続される第１曲げ部１１１と、第１曲げ部１１１に接合して接続ブラケット１１４を自動車ブレーキキャリパーに固定する第２曲げ部１１２とを含む。第２固定部材１２０は、接続ブラケット１１４と、接続ブラケット１１４に固定接続される固定バックル１２１とを含み、固定バックル１２１は接続ブラケット１１４を自動車ブレーキキャリパーに固定するのに用いられる。第１曲げ部１１１はボルトを介して第２曲げ部１１２に固定接続される。具体的に、接続ブラケット１１４は２ミリメートルの６０６１Ｔ６高強度アルミニウム合金板であり、接続ブラケット１１４は少なくとも１つの曲げ部を有し、好ましくは、接続ブラケット１１４は２つの曲げ部を有し、よって接続ブラケット１１４の強度を向上させ、接続ブラケット１１４を容易に密着的取り付けながらカバー本体１００に伝導した熱を放出することができる。第１曲げ部１１１と第２曲げ部１１２にはいずれも高強度ステンレス鋼バネシートを用いて、前記バネシートの硬度は４００に達し、第１曲げ部１１１と第２曲げ部１１２は曲げ部の設計によって固定部材の締結強度を大幅に向上させ、自動車用ブレーキキャリパーカバーを強固に自動車ブレーキキャリパーに取り付けることができる。

本発明の実施例では、第１円弧状側板１４０の両側に第１固定部材１１０と第２固定部材１２０を設置することで、２つの固定部材の固定装置が異なり、ここで、第１曲げ部１１１は２枚のステンレス鋼の半中空リベットを介して接続ブラケット１１４に固定されてその上面に立体曲げ縁部が設置され、前記立体曲げ縁部にはネジを挿設するための孔が設けられ、六角穴つきボルト１１３を固定するのに用いられ、第２曲げ部１１２は立体曲げ縁部を有することで、第２曲げ部１１２の強度を向上させ、前記立体曲げ縁部にはネジを挿設するための孔が設けられ、第１曲げ部１１１の孔に嵌合するのに用いられ、六角穴つきボルト１１３を介して接続して固定され、前記装置は構造がシンプルで、強固に固定でき、迅速に取り付けられ、１つの六角穴つきボルト１１３とナットだけで、ブレーキキャリパーカバーをブレーキキャリパーに強固に固定することができ、ブレーキキャリパーカバーの変形や揺れの問題を最大限に低減させ、第２固定部材１２０の固定バックル１２１は２つのステンレス鋼の半中空リベットを介して接続ブラケット１１４に固定され、曲げ縁部を介してブレーキキャリパーブラケットのブレーキディスクの間の隙間に引っかかる。第１固定部材１１０と第２固定部材１２０を介して固定され、更にステンレス鋼ネジ１１３と緩み止めナットにより締め付けられ、より安全的で信頼でき、取付けや取外しやすく、時間が更に短くなり、カバー本体１００の全てにアルミニウム合金材質を用いるため、ブレーキキャリパーカバーにおけるアルミニウム合金製特注接続ブラケット１１４を介してブレーキキャリパーが固定されて接続され、ブレーキキャリパーの熱は良好な放熱性を有するアルミニウム合金ブレーキキャリパーカバーにより放出することができる。

本発明の実施例では、カバー本体１００の表面には静電気粉末コーティングが塗布され、ＵＶと塩水噴霧耐性に優れ、耐食で、特にブレーキダストを洗浄しやすく、変色することがない。

図３に示すように、カバー本体１００において前記第２円弧状側板１６０に接近する箇所には拡張コネクタ１５０が固定接続される。拡張コネクタ１５０はブレーキキャリパーの形状とサイズに基づいて設計されることが可能であり、異なる拡張コネクタ１５０を交換することにより、異なる仕様の自動車ブレーキキャリパーを満たすことができ、拡張コネクタ１５０は溶接などの固定接続方式によってカバー本体１００に接続されることが可能であり、収容空間に対して特殊な設計を実行し、カバー外観の立体効果を保証するという前提で、大きな収容空間を有し、金型の汎用性を向上させ、金型のコストを減少させ、ブレーキキャリパーの製造コストを削減させる。

上記内容は既に一般的な説明及び具体的な実施例を用いて本発明に対して詳細に説明したが、本発明に基づいて、幾つかの修正又は改善を行うことは、当業者にとって簡単に実現できるものである。そのため、本発明の趣旨を逸脱することなく行ったこれらの修正又は改善は、いずれも本発明の請求する特許請求の範囲に含まれるべきである。

１００ カバー本体
１１０ 第１固定部材
１１１ 第１曲げ部
１１２ 第２曲げ部
１１３ ネジ
１１４ 接続ブラケット
１２０ 第２固定部材
１２１ 固定バックル
１３０ 伝熱アセンブリ
１３１ バネクリップ
１３２ 弾性押圧シート
１４０ 第１円弧状側板
１５０ 拡張コネクタ
１６０ 第２円弧状側板

Claims (9)

1. 放熱型の自動車用ブレーキキャリパーカバーであって、カバー本体と、前記カバー本体を自動車ブレーキキャリパーに固定するための固定部材とを含み、前記カバー本体の外側には第１円弧状側板が設けられ、前記カバー本体の内側には第２円弧状側板が設けられ、前記固定部材は前記第１円弧状側板に設置され、前記第１円弧状側板には伝熱アセンブリが設けられ、前記伝熱アセンブリは弾性押圧シート及び弾性押圧シートに設置されたシリコーンゴムシートを含み、
   前記カバー本体が前記自動車ブレーキキャリパーに固定される場合、前記弾性押圧シートはシリコーンゴムシートを前記自動車ブレーキキャリパーのポンプボディの外側壁と接触させて熱を前記カバー本体に伝導して放熱を行うことを特徴とする放熱型の自動車用ブレーキキャリパーカバー。
2. 前記弾性押圧シートは前記第１円弧状側板にヒンジ接続され、前記弾性押圧シートと前記第１円弧状側板の間にはバネクリップが設けられることを特徴とする請求項１に記載の放熱型の自動車用ブレーキキャリパーカバー。
3. 前記固定部材は第１固定部材と第２固定部材を含み、それぞれ前記第１円弧状側板の両側に取り付けられ、
   前記第１固定部材は、接続ブラケットと、前記接続ブラケットに固定接続される第１曲げ部と、前記第１曲げ部に接合して前記接続ブラケットを前記自動車ブレーキキャリパーに固定する第２曲げ部とを含むことを特徴とする請求項１に記載の放熱型の自動車用ブレーキキャリパーカバー。
4. 前記第２固定部材は、接続ブラケットと、前記接続ブラケットに固定接続される固定バックルとを含み、前記固定バックルは前記接続ブラケットを前記自動車ブレーキキャリパーに固定するのに用いられることを特徴とする請求項３に記載の放熱型の自動車用ブレーキキャリパーカバー。
5. 前記接続ブラケットは曲げ部を有することを特徴とする請求項４に記載の放熱型の自動車用ブレーキキャリパーカバー。
6. 前記第１曲げ部はボルトを介して前記第２曲げ部に固定接続されることを特徴とする請求項３に記載の放熱型の自動車用ブレーキキャリパーカバー。
7. 前記カバー本体の表面には１層の静電気粉末コーティングが塗布されることを特徴とする請求項１に記載の放熱型の自動車用ブレーキキャリパーカバー。
8. 前記カバー、固定部材及び弾性押圧シートはいずれもアルミニウム合金材料で製造されることを特徴とする請求項１に記載の放熱型の自動車用ブレーキキャリパーカバー。
9. 前記カバー本体において前記第２円弧状側板に接近する箇所には拡張コネクタが固定接続されることを特徴とする請求項１に記載の放熱型の自動車用ブレーキキャリパーカバー。

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