JP2022529168A - シアル化糖タンパク質 - Google Patents

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Abstract

過シアル化免疫グロブリンを含有する医薬製剤が記載される。製剤は、剪断応力に対して安定である。本明細書に記載される医薬組成物は、剪断応力に対して安定である薬学的に許容されるhsIgG組成物を提供する(例えば、製剤が剪断応力、例えば、持続的な輸送などの攪拌を受けたときに、かなりの数の準可視粒子が形成されず、したがって、液体形態で輸送及び取り扱うことができる。

Description

(優先権)
本出願は、2019年4月18日に出願された米国仮特許出願第62/836,016号の利益を主張するものである。前述の全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
静脈内免疫グロブリン(IVIg)は、ヒトドナーのプールされた血漿(例えば、少なくとも1,000人のドナー由来のプールされた血漿)から調製され、IgG抗体、主にIgG1抗体から過剰に構成されているが、IVIgはまた微量の他の抗体サブクラスを含有し得る。市販のIVIg調製は、一般に、存在する抗体のFcドメイン上で低レベルのシアル化を示す。具体的には、市販のIVIg調製中の抗体は、Fc領域上の分枝状グリカンの低レベルのジシアル化を示す。
過シアル化免疫グロブリン(hsIgG)を含む医薬組成物が本明細書に記載される。HsIgGは、免疫グロブリンのFc領域上の分枝状グリカン上の非常に高いレベルのシアル酸を有し、例えば、免疫グロブリンのFc領域上の分枝状グリカンの少なくとも50%(60%、70%、80%、90%以上)は、分枝状グリカンのα1,3アーム及びα1,6アームの両方のNeuAc-α 2,6-Gal末端結合を介してシアル化される。
本明細書に記載の医薬組成物は、剪断応力に対して安定である薬学的に許容されるhsIgG組成物を提供する(例えば、製剤が剪断応力、例えば、輸送中に撹拌を受けるときにはかなりの数の準可視粒子は形成せず)、したがって、液体形態で輸送及び取り扱いすることができる。製剤はまた、希釈時に安定であり、例えば、静脈内投与のために5%デキストロースで希釈する。製剤は、例えば、5℃で少なくとも7ヶ月間、25℃で少なくとも1ヶ月、2~8℃で2年間、及び/又は15~30℃で2週間、安定である。
250mMグリシン0.02%(w/v)ポリソルベート20(pH4~7)中の免疫グロブリンを含む液体医薬組成物であって、免疫グロブリンのFc領域上の分枝状グリカンの少なくとも50%は、NeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化される。
様々な実施形態では、免疫グロブリンの濃度は50~250mg/mLである。免疫グロブリンの濃度は、70~130mg/mLである。免疫グロブリンの濃度は、80~120mg/mLである。免疫グロブリンの濃度は、90~110mg/mLである。免疫グロブリンのFc領域上の分枝状グリカンの少なくとも60%、70%、80%、90%又は95%は、NeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化され、免疫グロブリン上の分枝状グリカンの少なくとも60%、70%、80%、90%又は95%は、NeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化され、免疫グロブリンのFab領域上の分枝状グリカンの少なくとも60%、70%、80%、90%又は95%は、NeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化され、免疫グロブリンの少なくとも90%は、IgG免疫グロブリンであり、免疫グロブリンの少なくとも95%は、IgG免疫グロブリンであり、免疫グロブリンの5~20%は、ダイマーであり、免疫グロブリンの5~10%は、ダイマーであり、免疫グロブリンの少なくとも80%は、モノマー又はダイマーであり、免疫グロブリンの少なくとも85%は、モノマー又はダイマーであり、免疫グロブリンの少なくとも90%は、モノマーであるか、又はIgG免疫グロブリンのdim5~20%がダイマーであり、IgG免疫グロブリンの5~10%は、ダイマーであり、少なくとも80%のIgG免疫グロブリンは、モノマー又はダイマーであり、少なくとも85%のIgG免疫グロブリンは、モノマー又はダイマーであり、少なくとも90%のIgG免疫グロブリンは、モノマー又はダイマーであり、IgG免疫グロブリンのFc領域上の分枝状グリカンの少なくとも60%、70%、80%、90%又は95%は、NeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化され、IgG免疫グロブリン上の分枝鎖グリカンの少なくとも60%、70%、80%、90%又は95%は、NeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化され、IgG免疫グロブリンのFab領域上の分枝状グリカンの少なくとも60%、70%、80%、90%又は95%は、NeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化され、pHは4.7~5.5である。pHは5.1~5.3である。組成物は、2~8℃で8時間、1000RPMで撹拌した後、10~100マイクロメートルの直径を有する1000個未満の粒子を有し、組成物は、2~8℃で8時間、1000RPMで撹拌した後、10~100マイクロメートルの直径を有する500個未満の粒子を有し、組成物は、2~8℃で8時間、1000RPMで撹拌した後、10~100マイクロメートルの直径を有する200個未満の粒子を有し、免疫グロブリンのFc領域上の分枝状グリカンの少なくとも60%、70%、80%、90%又は95%は、4℃で3、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22ヶ月又は24ヶ月間保管した後、NeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化され、免疫グロブリン上の分枝状グリカンの少なくとも60%、70%、80%、90%又は95%は、4℃で3、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22ヶ月又は24ヶ月間保管した後、NeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化され、免疫グロブリンのFab領域上の分枝状グリカンの少なくとも60%、70%、80%、90%又は95%は、4℃で3、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22ヶ月又は24ヶ月間保管した後、NeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化され、免疫グロブリンの5~10%は、4℃で3、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22又は24ヶ月間保管した後のダイマーであり、免疫グロブリンの少なくとも85%は、4℃で3、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22又は24ヶ月間保管した後のモノマー又はダイマーであり、免疫グロブリンの少なくとも90%は、4℃で3、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22又は24ヶ月間保管した後のモノマー又はダイマーであり、保管物は、封止された米国薬局方タイプ1ガラスバイアル内にあり、保管は、封止された2R型1ガラス注射バイアル内にある。
hsIgGにおいて、免疫グロブリンのFc領域上の分枝状グリカンの少なくとも50%(例えば、60%、70%、80%、82%、85%、87%、90%、92%、94%、95%、97%、98%及び最大100%)は、α 1,3アーム及びα 1,6アームの両方にシアル酸残基を有する(すなわち、NeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化される)。いくつかの実施形態では、Fcシアル化に加えて、Fab領域上の分枝状グリカンの少なくとも50%(例えば、60%、70%、80%、82%、85%、87%、90%、92%、94%、95%、97%、98%又は最大100%)は、NeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化される。場合によっては、少なくとも85%(87%、90%、92%、94%、95%、97%、98%、又は100%を含む)の全分枝状グリカン(Fcドメイン及びFabドメイン上のグリカンの合計)は、NeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化される。いくつかの実施形態では、Fc領域上の分枝状グリカンの50%未満(例えば、40%、30%、20%、15%、10%、5%、4%、3%、2%、1%未満)は、NeuAc-α 2,6-Gal末端結合を介して、モノシアル化される(例えば、α 1,3アーム又はα 1,6アーム上のみにシアル化される)。免疫グロブリンは、HsIgG調製であり、主にIgG抗体(例えば、免疫グロブリンの少なくとも80%、85%、90%、95%重量/重量であり、様々なアイソタイプのIgG抗体である。
本明細書で使用するとき、用語「Fc領域」は、2つの「Fcポリペプチド」のダイマーを指し、各「Fcポリペプチド」は、CH1ドメインを除く抗体の定常領域を含む。いくつかの実施形態では、「Fc領域」は、1つ以上のジスルフィド結合、化学リンカー、又はペプチドリンカーによって結合された2つのFcポリペプチドを含む。「Fcポリペプチド」は、IgA、IgD、及びIgGの最後の2つの定常領域免疫グロブリンドメイン、並びにIgE及びIgMの最後の3つの定常領域免疫グロブリンドメインを指し、これらのドメインに対する可撓性ヒンジN末端の一部又は全てを含んでもよい。
本明細書で使用するとき、「グリカン」は、糖であり、少なくとも3つの糖などの糖残基のモノマー又はポリマーであり得、直鎖状又は分枝状であり得る。「グリカン」は、天然糖残基(例えば、グルコース、N-アセチルグルコサミン、N-アセチルノイラミン酸、ガラクトース、マンノース、フコース、ヘキソース、アラビノース、リボース、キシロースなど)及び/又は修飾糖(例えば、2’-フルオロリボース、2’-デオキシリボース、ホスホマンノース、6’スルホN-アセチルグルコサミンなど)を含み得る。用語「グリカン」は、糖残基のホモ及びヘテロポリマーを含む。用語「グリカン」はまた、複合糖質の(例えば、ポリペプチド、糖脂質、プロテオグリカンなどの)グリカン成分も包含する。この用語は、開裂された又はそうでなければ複合糖質から放出されたグリカンを含む遊離グリカンも包含する。
本明細書で使用するとき、用語「糖タンパク質」は、1つ以上の糖部分(すなわち、グリカン)に共有結合したペプチド骨格を含有するタンパク質を指す。糖部分は、単糖類、二糖類、オリゴ糖、及び/又は多糖類の形態であってもよい。糖部分は、単一の非分岐鎖の糖残基を含んでもよく、又は1つ以上の分枝鎖を含んでもよい。糖タンパク質は、O-結合糖部分及び/又はN-結合糖部分を含有し得る。
IVIgは、少なくとも1,000人のヒトドナーの血漿から抽出された、4つ全てのIgGアイソタイプを含むプールされた多価免疫グロブリンの調製である。米国での使用が承認されたIVIgの形態の中でも、Gammagard(Baxter Healthcare Corporation)、Gammaplex(Bio Products Laboratory)、Bivigam(Biotest Pharmaceuticals Corporation)、Carimmune NF(CSL Behring AG)、Gamunes-C(Grifols Therapeutics,Inc.)Glebogamma DID(Instituto Grifols,SA)及びOctagam(Octapharma Pharmazeutika Produktionsges Mbh)である。IVIgは、免疫不全患者及び他の使用のための血漿タンパク質置換療法として承認されている。IVIg Fcグリカンシアル化のレベルは、IVIg調製間で変化するが、一般に20%未満である。ジシアル化のレベルは概ねはるかに低い。
本明細書で使用するとき、「FcポリペプチドのN-グリコシル化部位」は、グリカンがN-結合されるFcポリペプチド内のアミノ酸残基を指す。いくつかの実施形態では、Fc領域は、Fcポリペプチドのダイマーを含有し、Fc領域は、各Fcポリペプチド上に1つの2つのN-グリコシル化部位を含む。
本明細書で使用するとき、「分枝状グリカンのパーセント(%)」は、存在するグリカンの総モルに対するグリカンXのモル数を指し、Xは、対象とするグリカンを表す。
用語「薬学的に有効な量」又は「治療上有効な量」は、本明細書に記載される障害又は状態を有する患者の治療に有効な量(例えば、用量)を指す。本明細書では、「薬学的に有効な量」は、単独で又は他の治療薬と組み合わせて一回服用されるか、又は任意の投与量若しくは経路で摂取されるかのいずれかで、所望の治療効果を与える量として解釈され得ることも理解されたい。
「医薬製剤」及び「医薬製品」は、製剤又は製品及び使用説明書を含有するキットに含まれ得る。
「医薬製剤」及び「医薬製品」は、一般に、最終的な所定レベルのシアル化が達成され、プロセス不純物を含まない組成物を指す。そのため、「医薬製剤」及び「医薬製品」は、ST6Galシアリルトランスフェラーゼ及び/又はシアル酸供与体(例えば、シチジン5’-モノホスホン-N-アセチルノイラミン酸)又はその副産物(例えば、シチジン5’一リン酸)を実質的に含まない。
「医薬製剤」及び「医薬製品」は、一般に、組換えの場合、糖タンパク質が産生された細胞(例えば、小胞体又は細胞質タンパク質及びRNA)を実質的に含まない。
「精製される」(又は「単離される」)は、天然環境に存在する他の成分から除去又は分離されるポリヌクレオチド又はポリペプチドを指す。例えば、単離ポリペプチドは、産生された細胞の他の成分(例えば、小胞体又は細胞質タンパク質及びRNA)から分離されたものである。単離されたポリヌクレオチドは、他の核成分(例えば、ヒストン)及び/又は上流若しくは下流核酸から分離されるものである。単離されたポリヌクレオチド又はポリペプチドは、示されるポリヌクレオチド又はポリペプチドの天然環境中に存在する他の成分を60%、又は少なくとも75%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%含まなくてもよい。
本明細書で使用するとき、用語「シアル化」は、末端シアル酸を有するグリカンを指す。「モノシアル化」という用語は、1つの末端シアル酸を有する分枝状グリカン、例えば、α1,3アーム又はα1,6アームを指す。用語「ジシアル化」は、2つのアーム、例えば、α1,3アーム及びα1,6アームの両方の末端シアル酸を有する分枝状グリカンを指す。
分枝状グリカンの例を概略的に示す。光円はGalであり、暗円は、Manであり、三角形はFucであり、ダイヤモンドはNANAであり、正方形はGlcNAcである。 左パネル:プールされた免疫グロブリンをhsIgGに変換するための酵素シアル化反応の模式図。右パネル:開始IVIgのIgG Fcグリカンプロファイル、及びIVIgから酵素的に調製されたhsIgGのIgG Fcグリカンプロファイル。異なるIgGサブクラスのグリカンプロファイルは、グリコペプチド質量分光分析によって誘導される。異なるIgGサブクラスのグリコペプチドを定量化するために使用されるペプチド配列は、IgG1=EEQYNSTYR、IgG2/3 EEQFNSTFR、IgG3/4 EEQYNSTFR、及びEEQFNSTYRである。 剪断応力を受けたIVIgに使用される従来の製剤におけるhsIgGのバイアルを示す。 剪断応力を受けた本開示の製剤におけるhsIgGのバイアルを示す。
免疫グロブリンは、重鎖の定常領域内の保存位置でグリコシル化される。例えば、ヒトIgGは、CH2ドメインのAsn297に単一のN-結合グリコシル化部位を有する。各免疫グロブリンタイプは、定常領域において異なる様々なN-結合炭水化物構造を有する。ヒトIgGの場合、コアオリゴ糖は、通常、異なる数の外側残基を有するGlcNAcManGlcNAcからなる。個々のIgG間の変動は、末端GlcNAcの一方若しくは両方におけるガラクトース及び/又はガラクトース-シアル酸の結合、又は第3のGlcNAcアーム(バイセクトGlcNAc)の結合を介して生じ得る。
本開示は、Fc領域内の分枝状グリカンの両方にシアル化された特定のレベルの分枝状グリカンを有する、Fc領域を有するプールされたヒト免疫グロブリンを含む医薬製剤を、部分的に包含する(例えば、NeuAc-α 2,6-Gal末端結合を伴う)。
IVIg調製を含むプールされた多価ヒト免疫グロブリンの調製は、いくつかの点で非常に不均質であるため、非常に複雑である。これらは、数百人又は1000人を超える個体からプールされた免疫グロブリンを含む。免疫グロブリンの少なくとも約90%又は95%は、IgGアイソタイプ(全てのサブクラスの)であるが、IgA及びIgMを含む他のアイソタイプが存在する。IVIgにおける免疫グロブリン及びプールされた多価ヒト免疫グロブリンの調製は、特異性及びグリコシル化パターンの両方において変化する。
プールされた多価免疫グロブリンの過シアル化は、免疫グロブリン上に存在するグリカンを改変させる。いくつかのグリカンについては、改変は、1つ以上のガラクトース分子の添加及び1つ以上のシアル酸分子の添加を伴う。他のグリカンについては、改変は、1つ以上のシアル酸分子の添加のみを伴う。更に、本質的に全てのIgG抗体が、プールされた多価免疫グロブリンの調製における優勢免疫グロブリンは、Fc領域を形成する各ポリペプチド上にグリコシル化部位を有し、全てのIgG抗体がFabドメイン上にグリコシル化部位を有さない。免疫グロブリン調製のグリコシル化を改変することは、調製における個々の免疫グロブリンの構造及び活性を改変し、重要なことに、個々の免疫グロブリンと免疫グロブリンの調製のバルク挙動との間の相互作用を改変する。
IVIg調製に使用される広く使用されている製剤は、少なくともhsIgGに使用されるとき、製剤が、医薬製剤の通常の輸送において生じる剪断応力に対して安定ではない理由から、過シアル化免疫グロブリン(hsIgG)の医薬製剤に完全に適さない。このタイプの剪断応力に供されると、hsIgG製剤中に形成された準可視粒子が存在する。抗体調製中のこのような準可視粒子は、注射部位及び標的免疫応答をオフにする重篤な有害事象を引き起こし得ることが知られている。抗体調製中の準可視粒子はまた、補体系を活性化し、塞栓、及び他の負の免疫原性反応を引き起こすことができる。非イオン性界面活性剤の添加により、hsIgG製剤は剪断応力に対してより安定であり、かつ準可視粒子の形成を大幅に低減することが見出された。
hsIgGを調製するために使用され得る天然由来のポリペプチドとしては、例えば、プールされたヒト血清から単離された免疫グロブリンが挙げられる。HsIgGは、IVIg及びIVIg由来のポリペプチドから調製することもできる。HsIgGは、国際公開第2014/179601号に記載されているように調製することができる。hsIgGの調製は、Washbur et al(Proc Natl Acad Sci U S A 2015年3月17日;112(11):E1297-306))にも記載されている。hsIgG製剤中のシアル化レベルは、Fcドメイン上で測定することができる(例えば、Fcドメイン内の分枝状グリカンのα1,3アーム、α1,6アーム、又はその両方にシアル化された分枝状グリカンの数)、又は全体的なシアル化(例えば、Fcドメイン又はFabドメインのいずれかに関わらず、ポリペプチドの調製における分枝状グリカンのα1,3アーム、α1,6アーム、又はその両方の上にシアル化された分枝状グリカンの数又は割合)で測定することができる。
場合によっては、hsIgGを調製するための免疫グロブリンの供給源として使用されるプールされた血清は、例えば、COVID-19、SARS、パラインフルエンザ、インフルエンザなどの1つ以上のウイルスに対して抗体を産生する個体の特定の集団から単離される。場合によっては、免疫グロブリンは、50%、55%、60%、75%超が選択されたウイルスに対して抗体を産生する個体集団から単離される。
N-結合オリゴ糖鎖は、小胞体の内腔内のタンパク質に添加される。具体的には、初期オリゴ糖(典型的には14糖)を、Asn-X-Ser/Thrの標的コンセンサス配列内に含有されるアスパラギン残基の側鎖上のアミノ基に添加し、式中、Xはプロリン以外の任意のアミノ酸であってもよい。この初期オリゴ糖の構造は、殆どの真核生物に共通であり、3つのグルコース、9つのマンノース、及び2つのN-アセチルグルコサミン残基を含有する。この初期オリゴ糖鎖は、小胞体中の特定のグリコシダーゼ酵素によりトリミングすることができ、2つのN-アセチルグルコサミン及び3つのマンノース残基からなる短い分枝状コアオリゴ糖を得ることができる。分岐のうちの1つは、図1に示されるように、当該技術分野において「α1,3アーム」と称され、第2の分岐は「α1,6アーム」と称される。
N-グリカンは、「高マンノース型」、「ハイブリッド型」、及び「複合型」と呼ばれる3つの別個の群に細分化することができ、共通の五糖コア(Man(アルファ1,6)-(Man(アルファ1,3))-Man(ベータ1,4)-GlcpNAc(ベータ1,4)-GlcpNAc(ベータ1,N)-Asn)は全ての3つの群で生じる。
小胞体における初期プロセシングの後、ポリペプチドはゴルジに転移され、更なるプロセシングが起こり得る。グリカンが、コア五糖構造に完全にトリミングされる前にゴルジに移されると、「高マンノースグリカン」が得られる。
追加的に又は代替的に、N-アセチルグルコサミンの1つ以上の単糖単位をコアマンノースサブユニットに添加して、「複合グリカン」を形成してもよい。ガラクトースをN-アセチルグルコサミンサブユニットに添加して、かつ、ガラクトースサブユニットにシアル酸サブユニットを添加して、シアル酸、ガラクトース、又はN-アセチルグルコサミン残基のいずれかが末端となる鎖をもたらし得る。更に、フコース残基を、コアオリゴ糖のN-アセチルグルコサミン残基に添加してもよい。これらの添加の各々は、特定のグリコシルトランスフェラーゼにより触媒される。
「ハイブリッドグリカン」は、高マンノース及び複合グリカンの両方の特徴を含む。例えば、ハイブリッドグリカンの1つの分岐は、主に又は排他的にマンノース残基を含んでもよく、別の分岐は、N-アセチルグルコサミン、シアル酸、ガラクトース糖及び/又はフコース糖を含んでもよい。
シアル酸は、複素環構造を有する9-炭素単糖のファミリーである。これらは、環に結合したカルボン酸基を介した負電荷、並びにN-アセチル基及びN-グリコリル基を含む他の化学的装飾を有する。哺乳類発現系で産生されるポリペプチドに見出される2つの主な種類のシアル残基は、N-アセチル-ノイラミン酸(N-acetyl-neuraminic acid、NeuAc)及びN-グリコリルノイラミン酸(N-glycolylneuraminic acid、NeuGc)である。これらは、通常、N-及びO-結合グリカンの両方の非還元末端でガラクトース(Gal)残基に結合した末端構造として生じる。これらのシアル基についてのグリコシド結合構成は、α2,3又はα2,6のいずれかであり得る。
Fc領域は、保存されたN-結合グリコシル化部位でグリコシル化される。例えば、IgG抗体の各重鎖は、C2ドメインのAsn297に単一のN-結合グリコシル化部位を有する。IgA抗体は、C2ドメイン及びC3ドメイン内にN-結合グリコシル化部位を有し、IgE抗体は、C3ドメイン内にN-結合グリコシル化部位を有し、IgM抗体は、C1、C2、C3、及びC4ドメイン内にN-結合グリコシル化部位を有する。
各抗体アイソタイプは、定常領域において異なる様々なN-結合炭水化物構造を有する。例えば、IgGは、Fc領域の各FcポリペプチドにおけるC2ドメインのAsn297における単一のN-結合二分岐炭水化物を有し、C1q及びFcγRの結合部位も含有する。ヒトIgGの場合、コアオリゴ糖は、通常、異なる数の外側残基を有するGlcNAcManGlcNAcからなる。個々のIgG間の変動は、末端GlcNAcの一方若しくは両方におけるガラクトース及び/又はガラクトース-シアル酸の結合、又は第3のGlcNAcアーム(バイセクトGlcNAc)の結合を介して生じ得る。ポリペプチドのグリカンは、当技術分野で知られている任意の方法を使用して評価することができる。例えば、グリカン組成物のシアル化(例えば、α1,3アーム及び/又はα1,6アーム上でシアル化された分枝状グリカンのレベル)は、国際公開第2014/179601号に記載されている方法を使用して特徴付けることができる。
hsIgGを含有する組成物は、抗体モノマー、ダイマー、及び抗体の凝集体に加えて含むことができる。場合によっては、pHを使用して、サイズ排除クロマトグラフィーによって純度重量%で測定したときに、組成物中のモノマー、ダイマー、及び凝集体の割合を調節することができる。場合によっては、pHを低下させることにより、溶液中のモノマー+ダイマーの重量%が増加する。場合によっては、pHを低下させることにより、溶液中のモノマーの重量%が増加する。場合によっては、pHを上昇させることにより、溶液中のモノマー%が低下する。場合によっては、重量%の凝集体は、3.0%重量/重量以下(例えば、2.7、2.5、2.3、2.0、1.7、1.5、1.3、1.0、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2又は0.1%重量/重量以下)である。場合によっては、モノマー+ダイマーの重量%は、97.0%重量/重量以上(例えば、98%重量/重量以上、又は99%重量/重量以上)である。場合によっては、モノマー重量%は、80%重量/重量以上、83%重量/重量%以上、85%重量/重量以上又は87%重量/重量以上である。場合によっては、pHは5.3以下(例えば、5.2、5.1、5.0、4.9、4.8、4.7、4.6、4.5、4.4、4.3、4.2、4.1以下又は4.0以下)である。場合によっては、医薬組成物のpHは、モノマーの重量%が改変するように調節される。場合によっては、医薬組成物のpHは、モノマー重量%が増加するように低下する。場合によっては、医薬組成物のpHは、重量%のダイマーが増加するように増加する。場合によっては、pHは、モノマー重量%が90%重量/重量以上(例えば、91、92、93、94、95、96、97、98又は99%重量/重量以上)であるようなものである。
本発明は、特許請求の範囲に記載される本発明の範囲を限定するものではない以下の実施例に更に記載される。
実施例1:250mMグリシン中に配合された過シアル化IgG
分枝状Fc領域グリカンの60%超がジシアル化された過シアル化IgGは、国際公開第2014/179601号に概ね記載されているように調製された。
簡潔に述べると、IVIgは、β1,4ガラクトシルトランスフェラーゼ1(B4-GalT)及びα2,6-シアリルトランスフェラーゼ(ST6-Gal1)酵素を使用してワンポット逐次酵素反応に曝露される。ガラクトシルトランスフェラーゼ酵素は、IVIg中の既存のアスパラギン結合グリカンに選択的にガラクトース残基を追加する。得られるガラクトシル化グリカンは、シアル酸残基を選択的に付加して、IVIgに結合したアスパラギン結合グリカン構造をキャップするシアル酸転移酵素に基質として機能する。したがって、全シアル化反応は、2つの糖ヌクレオチド(UDPGal及びCMP-NANA)を用いた。後者を定期的に補充して、モノシアル化生成物に対してジシアル化生成物を増加させた。反応は、共因子塩化マンガンを含む。
開始IVIg及び反応生成物の対応するIgG-Fcグリカンプロファイルの代表的な例を図1の右パネルに示す。グリカンデータは、IgGサブクラス当たりに示される。IgG3及びIgG4サブクラスからのグリカンは、別々に定量化することができない。示されるように、IVIgについては、全ての非シアル化グリカンの合計は80%超であり、全てのシアル化グリカンの合計は<20%である。反応生成物について、全ての非シアル化グリカンの合計は<20%であり、全てのシアル化グリカンの合計は80%よりも多い。グリコプロファイルに列挙されている異なるグリカンの命名法は、N結合グリカンのOxford表記を使用する。
市販のIVIgを含む、過シアル化されていないIVIgは、一般にグリシン中で安定であり、一般に、例えば輸送中に、撹拌されると、準可視粒子を形成しない。したがって、初期過シアル化IgG(hsIVIg)製剤を、250mMグリシン中109mg/mLで調製した。pHは4.7~5.5であった。製剤は、不透明で無色で淡黄色の溶液に透明であった。この製剤はまた、0.2マイクロメートルPESフィルタ膜を通した濾過後にPETG容器に試験した。表1は、この過シアル化IgG製剤の、濾過前及び濾過後の両方の特性を提供する。グリシンのみの製剤は、濾過前及び濾過後の両方で許容可能な製品特性を有するように見えた。
Figure 2022529168000002
250mMグリシン(pH4.7~5.5)製剤の更なる研究により、hsIgGが撹拌応力を受けたことが明らかになった。濾過後の試料をガラスバイアルに移し、これを冷蔵温度(2~8℃)条件下で最大8時間1000RPMで振盪した。撹拌前及び撹拌後4時間及び8時間後に試料を試験した。図3の写真から分かるように、撹拌により、溶液が混濁した準可視粒子の形成をもたらした。250mM(pH4.7~5.5)製剤は、乗用車室の機内で輸送されたときであっても混濁していることが見出された。これは、製剤が、医療提供者及び患者への分配中に、準可視粒子を形成することが示唆された。準可視粒子は、注射部位で深刻な有害事象を引き起こし、標的免疫応答をオフにすることができる。準可視粒子はまた、補体系を活性化し、塞栓、及び他の負の免疫原性反応を引き起こすことができる。したがって、安定しており、撹拌した際に準可視粒子を形成しない製剤を設計することが重要である。
実施例2:hsIgGの安定化製剤
撹拌応力に対して安定であるが、250mMのグリシン製剤中に存在する所望の製品属性を依然として維持しているhsIVIGの製剤を開発するために研究を行った。
低濃度のポリソルベート20(2-[2-[3,4-ビス(2-ヒドロキシエトキシ)オキソラン-2-イル]-2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチルドデカン酸塩;ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート)は、所望の製品特性を保持しながら、撹拌応力に耐えるhsIgG製剤の能力を改善した。特に、この非イオン性界面活性剤の存在は、抗体モノマー、ダイマー、及びより高い凝集体の相対量を有意に改変させなかった。
Figure 2022529168000003
濾過後の250mMグリシン/0.02%ポリソルベート20(pH4.7~5.5)製剤の試料を、冷蔵温度(2~8℃)条件下で1000RPMで最大8時間振盪したガラスバイアルに移した。撹拌前及び撹拌後4時間及び8時間後に試料を試験した。図4の写真から分かるように、製剤は攪拌応力に対して安定であった。
以下の表3は、撹拌応力前後の両方の製剤の製品属性に関する情報を提供する。見られるように、0.02%のポリソルベートの添加は、撹拌安定性を大幅に向上させたが、モノマー/ダイマーの比を改変させなかった。0.02%ポリソルベート20の添加は、撹拌応力への曝露前又は曝露後に、有意にタンパク質濃度又はモノマー、ダイマー、凝集体、及び低分子量種の割合ではなかった。
元の製剤と比較して、ポリソルベート20含有製剤中では、有意に低い準可視粒子濃度が観察された。撹拌応力(4時間及び8時間)に曝露した後、両方の製剤について、対応する非ストレス条件と比較して、同等の粒子濃度が観察された。
Figure 2022529168000004
実施例3:5%デキストロース注射における希釈の影響
患者への投与のためにhsIgGを調製するために、濃縮されたhsIgG製剤を、2つの0.2マイクロメートルPESフィルタ膜を通して滅菌済みのUSPタイプ1ガラスバイアルに滅菌濾過して、薬物製品を作製する。バイアルは、製造の72時間以内に投与される臨床部位に輸送される(濾過時間から開始する)。臨床部位において、薬物製品(100mg/mL)を、5%デキストロース注射、USPをIVバッグに使用して投与する前に60mg/mLに希釈する。希釈された生成物は、標準的な注入ライン及び任意の0.2マイクロメートルのインラインフィルタを有するシステムを使用して患者に投与される。
成功するために、製剤は、5%デキストロース注射(USP)で希釈することを含めて、これらの工程を通して安定でなければならない。
この試験では、250mMのグリシン/0.02%ポリソルベート20中の100mg/mLのhsIgGを調製した。得られた溶液を、2つの0.2マイクロメートルPES濾過膜を通してPETG容器に濾過した。転写された試料アリコートをガラスバイアルに移し、5%デキストロース注射USPを用いて60mg/mL hsIgGに希釈した。試料を以下の条件で試験した。
a)5%デキストロース注射、USP中で60mg/mLのhsIgGに希釈し、;
b)5%デキストロース注射、USP中で60mg/mLのhsIgGに希釈し、5℃で72時間保管した。
c)5%デキストロース注射、USP中で60mg/mLのhsIgGへの希釈、5℃で72時間保存、0.2マイクロメートルPESフィルタを使用した濾過。
全ての条件下で、初期製剤、250mMグリシン中の100mg/mLのhsIgGを対照として使用した。この試験の結果は表4に示されており、250mMグリシン/0.02%ポリソルベート20製剤は、希釈時に良好な安定性を示したことがわかり得る。
Figure 2022529168000005
この試験では、250mMグリシン/0.02%(w/v)のポリソルベート20中の100mg/mL(hsIgG)を調製した。得られた溶液を、2つの0.2マイクロメートルPES濾過膜を通してPETG容器に濾過した。PETG容器からの試料を以下の条件で試験した。
a)Tゼロ(安定性開始);
b)5℃で1ヶ月保管、
c)5℃及び25℃で3ヶ月保管し、
d)5℃で7ヶ月保管。
この試験の結果を表5に示す。ここで、250mMグリシン/0.02%ポリソルベート20製剤が保存時に良好な安定性を示したことがわかり得る。
Figure 2022529168000006
実施例4:純度に対するpHの影響
この試験では、3つの製剤を評価した:H0:100mg/mLのhsIgG,250mMグリシン、pH5.2;H1:100mg/mLのhsIgG,250mMグリシン、pH5.2,0.02%PS20;H2:100mg/mLのhsIgG,250mMグリシン、pH4.2;及びH3:100mg/mL hsIgG,250mMグリシン、pH4.2,0.02%PS20。得られた製剤を、0.2μM PESフィルタ膜を通して、粒子を含まないPETG容器に濾過した。次いで、製剤を2R型1ガラスバイアルに移し、試験した。
Figure 2022529168000007
より低いpHを有する試料は、モノマーのSEC-HPLCによる純度が高いことと相関した。より低いpHを有する試料は、モノマー+ダイマーのSEC-HPLC及びより低い凝集体によって高い純度と相関した。
実施例5:準可視粒子形成に対するポリソルベート20の影響
この試験では、剪断応力に対する耐性に対するポリソルベート20の影響を調べた。以下の3つの製剤を調製した:H0:100mg/mLのM254、250mMグリシン、pH5.2;H1:100mg/mLのM254、250mMグリシン、pH5.2、0.02%PS20;H2:100mg/mLのM254、250mMグリシン、pH4.2;及びH3:100mg/mL M254、250mMグリシン、pH4.2,0.02%PS20。製剤を0.2μM PESフィルタ膜を通して、粒子を含まないPETG容器に濾過した。次いで、製剤を2R型1ガラスバイアルに移し、試験した。
Figure 2022529168000008
実施例6:剪断応力に対する非イオン性界面活性剤の効果
剪断応力の悪影響から100mg/mLのhsIgG製剤を保護する他の界面活性剤の能力を調べた。0.02%、0.06%又は0.10%におけるPS20は、ポリソルベート80(2-ヒドロキシエチル2-デオキシ-3,5-ビス-O-(2-ヒドロキシエチル)-6-O-{2-[(9E)-オクタデカ-9-エノイルオキシ]エチル}ヘキソフラノシド、ポリオキシエチレン20ソルビタンモノオレエート、PS80)又はF68(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマーCAS番号9003-11-6.PubChem SID 24898182)では同じ濃度であるあるように有効であることが判明した。各場合、2.4mLの製剤及び界面活性剤を含まない対照を含有するバイアルを、周囲温度で1,000rpmで4時間撹拌し、サイズ排除HPLC及び粒子撮像分析によって視覚的に分析した。撹拌後、非界面活性剤試料は、静的な対応物と比較して、わずかなくもりを示した。界面活性剤含有試料は透明であり、可視粒子を含まなかった。SE_HPLC分析により、全ての界面活性剤含有試料は、同等のモノマー百分率(88.2%~89.3%)を示した。撹拌後、非界面活性剤試料は、それらの静的な対応物と比較して、より高い粒子濃度を示した。それらの有意に高い粒子濃度により、撹拌された非界面活性剤試料は、デジタル濾過されなくてもよい。試料を含有する界面活性剤は、界面活性剤試料のないものと比較して、非常に低いレベルの準可視粒子を有した。
本発明はその詳細な説明と関連して記載されてきたが、前述の説明は本発明の範囲を例示したものであって、発明の範囲を限定することを意図したものではなく、発明の範囲は添付の特許請求の範囲により定義されると理解される。他の態様、利点、及び変更は、以下の特許請求の範囲内である。

Claims (37)

  1. 250mMグリシン0.02%(w/v)ポリソルベート20(pH4~7)中に免疫グロブリンを含む液体医薬組成物であって、前記免疫グロブリンのFc領域上の分枝状グリカンの少なくとも50%は、NeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化される、前記液体医薬組成物。
  2. 免疫グロブリンの濃度が50~250mg/mLである、請求項1に記載の液体医薬組成物。
  3. 免疫グロブリンの濃度が70~130mg/mLである、請求項2に記載の液体医薬組成物。
  4. 免疫グロブリンの濃度が80~120mg/mLである、請求項2に記載の液体医薬組成物。
  5. 免疫グロブリンの濃度が90~110mg/mLである、請求項2に記載の液体医薬組成物。
  6. 前記免疫グロブリンの前記Fcドメイン上の分枝状グリカンの少なくとも60%、70%、80%、90%又は95%がNeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化される、請求項1~5のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  7. 前記免疫グロブリン上の分枝状グリカンの少なくとも60%、70%、80%、90%又は95%がNeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化される、請求項1~6のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  8. 前記免疫グロブリンの前記Fabドメイン上の分枝状グリカンの少なくとも60%、70%、80%、90%又は95%がNeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化される、請求項1~7のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  9. 前記免疫グロブリンの少なくとも90%がIgG免疫グロブリンである、請求項1~8のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  10. 前記免疫グロブリンの少なくとも95%がIgG免疫グロブリンである、請求項9に記載の液体医薬組成物。
  11. 前記免疫グロブリンの5~20%がダイマーである、請求項1~10のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  12. 前記免疫グロブリンの5~10%がダイマーである、請求項1~11のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  13. 前記免疫グロブリンの少なくとも80%がモノマー又はダイマーである、請求項1~12のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  14. 前記免疫グロブリンの少なくとも85%がモノマー又はダイマーである、請求項13に記載の液体医薬組成物。
  15. 前記免疫グロブリンの少なくとも90%がモノマー又はダイマーである、請求項13に記載の液体医薬組成物。
  16. 前記IgG免疫グロブリンの5~20%がダイマーである、請求項1~15のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  17. 前記IgG免疫グロブリンの5~10%がダイマーである、請求項16に記載の液体医薬組成物。
  18. 前記IgG免疫グロブリンの少なくとも80%がモノマー又はダイマーである、請求項1~17のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  19. 前記IgG免疫グロブリンの少なくとも85%がモノマー又はダイマーである、請求項18に記載の液体医薬組成物。
  20. 前記IgG免疫グロブリンの少なくとも90%がモノマー又はダイマーである、請求項18に記載の液体医薬組成物。
  21. 前記IgG免疫グロブリンの前記Fcドメイン上の分枝状グリカンの少なくとも60%、70%、80%、90%又は95%がNeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化される、請求項1~20のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  22. 前記IgG免疫グロブリン上の分枝状グリカンの少なくとも60%、70%、80%、90%又は95%がNeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化される、請求項1~21のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  23. 前記IgG免疫グロブリンの前記Fabドメイン上の分枝状グリカンの少なくとも60%、70%、80%、90%又は95%がNeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化される、請求項1~22のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  24. 前記pHが4.7~5.5である、請求項1に記載の液体医薬組成物。
  25. 前記pHが5.1~5.3である、請求項1に記載の液体医薬組成物。
  26. 前記組成物が2~8℃で8時間、1000RPMで撹拌した後、10~100マイクロメートルの直径を有する1000個未満の粒子を有する、請求項1~25のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  27. 前記組成物が2~8℃で8時間、1000RPMで撹拌した後、10~100マイクロメートルの直径を有する500個未満の粒子を有する、請求項1~26のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  28. 前記組成物が2~8℃で8時間、1000RPMで撹拌した後、10~100マイクロメートルの直径を有する200個未満の粒子を有する、請求項1~27のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  29. 前記免疫グロブリンの前記Fcドメイン上の分枝状グリカンの少なくとも60%、70%、80%、90%又は95%が4℃で3、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22ヶ月又は24ヶ月間保管した後、NeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化される、請求項1~28のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  30. 前記免疫グロブリン上の分枝状グリカンの少なくとも60%、70%、80%、90%又は95%が4℃で3、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22ヶ月又は24ヶ月間保管した後、NeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化される、請求項1~29のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  31. 前記免疫グロブリンの前記Fabドメイン上の分枝状グリカンの少なくとも60%、70%、80%、90%又は95%が4℃で3、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22ヶ月又は24ヶ月間保管した後、NeuAc-α 2,6-Gal末端結合によってジシアル化される、請求項1~30のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  32. 前記免疫グロブリンの5~10%が4℃で3、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22又は24ヶ月保管後のダイマーである、請求項1~31のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  33. 前記免疫グロブリンの少なくとも85%が4℃で3、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22又は24ヶ月保管後のモノマー又はダイマーである、請求項1~32のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  34. 前記免疫グロブリンの少なくとも90%が4℃で3、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22又は24ヶ月保管後のモノマー又はダイマーである、請求項1~33のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  35. 前記製剤は、5℃で少なくとも7ヶ月間、25℃で少なくとも1ヶ月間、2~8℃で2年間、及び/又は15~30℃で2週間、安定である、請求項1~34のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  36. 前記保管物が封止された米国薬局方タイプ1ガラスバイアルにある、請求項26~35のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
  37. 前記保管物が封止された2R型1ガラス注射バイアル内にある、請求項26~35のいずれか一項に記載の液体医薬組成物。
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