JP2022524960A

JP2022524960A - 多孔質金属酸化物球体を含有する化粧用又はパーソナルケア配合物

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Publication number: JP2022524960A
Application number: JP2021550692A
Authority: JP
Inventors: ジェームズ・ポール・ニューハウス; シャーメイン・イー・ホフステッド－フォーダイス; ルパ・ハイアマス・ダージ; マイケル・デイヴィッド・バーク; キース・タスク
Original assignee: ベーアーエスエフ・カラーズ・アンド・エフェクツ・ゲーエムベーハー
Priority date: 2019-03-12
Filing date: 2020-03-12
Publication date: 2022-05-11
Also published as: CN113747876A; WO2020182951A1; US20220142877A1; EP3937892A1

Abstract

化粧用又はパーソナルケア配合物は、担体及び多孔質金属酸化物球体を含み、多孔質金属酸化物球体は、例えば、約0.5μm～約100μmの平均径及び約0.10～約0.80の平均多孔度を有しており、多孔質金属酸化物球体は、細孔の1つ又は複数の集団を有し、そのそれぞれが平均細孔径を有しており、各集団は異なる平均細孔径を有し、この平均細孔径は、例えば、約50nm～約999nmである。

Description

本技術は、一般に、構造着色剤を含有する化粧用又はパーソナルケア配合物に関する。より詳細には、本技術は、多孔質金属酸化物球体(例えば、マイクロ球体)を含有する化粧用又はパーソナルケア配合物、その調製方法及びその使用方法に関する。

WO01/85124 FR-A-2 252 840 US2016/0170091 US2019/0076809(A1) US2019/0076810(A1)

「Quantitative Analysis of Micron-Scale and Nano-Scale Pore Throat Characteristics of Tight Sandstone Using Matlab」、B. Jiuら、Applied Sciences、2018、8、1272 「Porosity and its measurment」、L. Espinal、Characterization of Materials、Elton N. Kaufmann(編)、2012 Cosm. Toil. 91、27(1976) International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook、第7版 1997 J. Soc. Cosm. Chem. 24、281(1973) J. Pharm. Pharmacol. 26、531(1975)

一態様では、化粧用又はパーソナルケア配合物は、担体及び多孔質金属酸化物球体(例えば、マイクロ球体)を含み、多孔質金属酸化物球体は、例えば、約0.5μm～約100μmの平均径及び約0.10～約0.80の平均多孔度を有しており、多孔質金属酸化物球体は、細孔の1つ又は複数の集団を有し、そのそれぞれが平均細孔径を有しており、各集団は異なる平均細孔径を有し、この平均細孔径は、例えば、約50nm～約999nmである。例示的な化粧用又はパーソナルケア配合物には、以下に限定されないが、口紅、リップクリーム、リップライナー、リップグロス、アイシャドウ、ファンデーション、アイライナー、ネイルエナメル、マニキュア、コンシーラー、クリーム及び他の化粧品配合物が含まれる。

本明細書における実施形態のいずれかにおいて、多孔質金属酸化物球体(例えば、マイクロ球体)は、観察される色が、角度依存的、角度非依存的、刺激応答性となるように、ある効果を本化粧用又はパーソナルケア配合物に付与することができる。本明細書における実施形態のいずれかにおいて、多孔質金属酸化物球体は、配合物に強力な光散乱挙動又は拡散挙動を付与することができるか、又は本配合物は、透明な外観から不透明な外観まで変化するように見えることがあり、又は視野角に応じて、感覚として受ける色は、Lab色空間における1つの象限から別の象限に変化することがある。この効果が、刺激応答性の1つである場合、この刺激は、以下に限定されないが、pH、圧力、紫外光、可視光、近赤外光、温度、及び/又は電流の変化を挙げることができる。

様々な実施形態が、本明細書のこれ以降に記載されている。特定の実施形態は、網羅的な記載として又は本明細書において議論されているより幅広い範囲の態様への限定として意図されているわけではないことに留意すべきである。特定の実施形態と関連して記載されている一態様は、必ずしもそのような実施形態に限定されず、任意の他の実施形態を用いて実施され得る。

本明細書で使用する場合、「約」は、当業者によって理解され、この語が使用される文脈に応じて、ある程度の範囲まで様々となる。当業者にとって明確ではない用語の使用がある場合、その用語が使用される文脈を考慮して、「約」は、特定の期間のプラス又はマイナス10%までを意味する。

要素を記載する文脈において(とりわけ、以下の特許請求の範囲の文脈において)、「a」及び「an」及び「the」という用語、並びに類似の指示語の使用は、本明細書において特に指摘がない限り、又は明確に文脈と矛盾しない限り、単数及び複数の両方に及ぶものと解釈されるべきである。本明細書における値の範囲の列挙は、本明細書中において特に指摘がない限り、その範囲内に収まる個々の値のそれぞれを個別に言及する省略法として働くことが単に意図されているに過ぎず、個々の値はそれぞれ、あたかも本明細書において個々に列挙されているかのごとく、本明細書に組み込まれている。本明細書において記載されている方法はすべて、本明細書に特に指摘がない限り、又は文脈と明確に矛盾しない限り、任意の好適な順序で行うこともできる。本明細書において提示されているあらゆる例、又は例示的な語句(例えば、「等」)の使用は、特に明記しない限り、単に実施形態をよりよく説明することが意図されているに過ぎず、特許請求の範囲に限定を設けるものではない。本明細書における語句は、必須なものとして特許請求されていないいかなる要素をも示すものとして解釈されるべきではない。

本明細書で使用する場合、粒子サイズは粒子径と同義であり、例えば、「Quantitative Analysis of Micron-Scale and Nano-Scale Pore Throat Characteristics of Tight Sandstone Using Matlab」、B. Jiuら、Applied Sciences、2018、8、1272に記載されている通り、走査型電子顕微鏡(SEM)又は透過型電子顕微鏡(TEM)によって求められる。更に、細孔径は、例えば、「Porosity and its measurment」、L. Espinal、Characterization of Materials、Elton N. Kaufmann(編)、2012に記載されている通り、SEM又はTEMによって求められる。平均粒子サイズは、D50と同義であり、その集団の半分が、この点より上にあり、半分がそれ未満にあることを意味する。粒子サイズは、一次粒子を指す。粒子サイズは、分散液又は乾燥粉末を用いて、レーザー光散乱技法によって測定することができる。

水銀ポロシメトリー分析は、マイクロ球体の多孔度を特徴づけるために使用することができる。水銀ポロシメトリーは、水銀に浸漬した試料に制御圧を適用する。外圧を水銀に適用して、物質の空隙/細孔に浸透させる。空隙/細孔内に進入するために必要な圧力の量は、空隙/細孔のサイズに反比例する。水銀ポロシメータは、Washburnの式を使用し、機器によって発生させた圧力対進入データから体積及び細孔サイズ分布を生成する。例えば、平均サイズ165nmを有する空隙/細孔を含有する多孔質シリカマイクロ球体は、平均多孔度0.8を有する。

用語「バルク試料」は、球体(例えば、マイクロ球体)の集団を意味する。例えば、球体のバルク試料は、単なるマイクロ球体のバルク集団、例えば、≧0.5mg、≧0.7mg、≧1.0mg、≧2.5mg、≧5.0mg、≧10.0mg又は≧25.0mgである。マイクロ球体のバルク試料は、他の構成成分を実質的に含まなくてもよい。用語「多孔質マイクロ球体」は、バルク試料を意味することがある。

「人の目により観察可能な色を示す」という語句は、色が平均的な人により観察されるであろうことを意味する。これは、任意の表面積の上に分布される任意のバルク試料、例えば、約1cm²、約2cm²、約3cm²、約4cm²、約5cm²又は約6cm²のうちのいずれかから約7cm²、約8cm²、約9cm²、約10cm²、約11cm²、約12cm²、約13cm²、約14cm²又は約15cm²のうちのいずれかまでの表面積の上に分布されるバルク試料に関するものであってもよい。それはまた、CIE 1931 2°標準観察者によって、及び/又はCIE 1964 10°標準観察者によって観察可能であることを意味することができる。色観察のためのバックグラウンドは、任意のバックグラウンド、例えば、白色バックグラウンド、黒色バックグラウンド、又は白色と黒色との間のいずれかの暗色バックグラウンドとすることができる。

用語「の(of)」は、「を含む(comprising)」を意味することができ、例えば、「の液体分散液」は、「を含む液体分散液」と解釈することができる。

本明細書において称される用語「マイクロ球体」、「ナノ球体」、「液滴」等は、例えば、その複数のもの、その集合物、その集団、その試料又はそのバルク試料を意味することができる。

用語「マイクロ」又は「マイクロスケールの」は、約0.5μm～約999μmを意味する。用語「ナノ」又は「ナノスケールの」は、約1nm～約999nmを意味する。

用語「球体」及び「粒子」は、相互交換可能とすることができる。

球体(例えば、マイクロ球体又はナノ球体)の集団を参照する用語「単分散」とは、一般に、一様な形状及び一般に一様な直径を有する粒子を意味する。球体の本発明の単分散集団は、例えば、この集団の平均径の±7%、±6%、±5%、±4%、±3%、±2%又は±1%の範囲内の直径を有する粒子を、数基準で90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%又は99%有することができる。用語「単分散ポリマー粒子」とは、単分散ポリマー粒子の集団を指す。

球体を参照する用語「多分散」は、第1の平均径を有する第1の単分散集団、及び第2の平均径を有する少なくとも第2の単分散集団を含む試料であって、第1及び第2の直径が異なる、試料を意味する。球体の多分散試料は、少なくとも2つの単分散集団を含有し、3つ、4つ、5つ、6つ等の単分散集団を含有することができ、それぞれは、異なる平均粒子サイズを有する。第1及び第2の単分散ポリマーナノ球体しか有していない多分散試料は、バイモーダル粒子サイズ分布を有する「バイモーダル」試料である。

用語「他の構成成分を実質的に含まない」は、例えば、≦5質量%、≦4質量%、≦3質量%、≦2質量%、≦1質量%又は≦0.5質量%となる他の構成成分を含有することを意味する。同様に、用語「実質的にない」は、ほとんどない又は全くないことを意味する。

金属酸化物球体(例えば、マイクロ球体)に基づく構造着色剤を含む、化粧用及びパーソナルケア配合物が本明細書において提供される。この球体は、一様な細孔径を含有する多孔質表面を有する。球体の表面にある一様な細孔のサイズ及び構造は、様々な着色特性をその物質に付与する。例えば、化粧用及びパーソナルケア配合物に付与される特性は、カラートラベルの拡張を実現することができる角度依存的色;すべての視野角から同じ色を実現する角度非依存的色(この効果は、カラーエフェクト顔料に典型的なものではない);二酸化チタン等の伝統的な顔料を使用しないで高い白色化をもたらすことができる強力な散乱特性又は拡散特性;単一構造着色剤(すなわち、顔料)しか使用しないで、製品の様々な陰影を生じる能力を配合物にもたらす構造着色剤を伴う配合物中の特定成分に応じて変化する色;保管容器にあると、無色又は濁りがないが、皮膚表面に置かれると色が観察される化粧品又はパーソナルケア製品を有する能力を実現することができる、色を透明から可視又は不透明へと移行する能力;回折格子物質を使用することなく、真のホログラフィック効果を実現することができる4象限色(すなわち、色の変化は、a-b色空間の4象限すべてを移動することができる);肌への活性物質の保護又は制御放出を実現することができる、UVインジケーター、活性剤の送達又はテクスチャー特性等の追加機能を備えた色顔料であって、構造着色剤が、化粧品に着色をもたらすと同時に、施用するための絹の様な質感を付与することができる色顔料;及びpH、圧力、紫外光曝露、可視光曝露、近赤外光曝露、温度又は電気等の外部刺激に応答して色を変化させて、化粧品の接触である外部刺激に応じて幅広い範囲の色を実現することができる、色応答性顔料を含む。

本明細書に記載されている化粧用及びパーソナルケア配合物は、以下に限定されないが、日焼け防止剤、ボディクリーム、ボディローション、ボディスプレー、ネイルエナメル、リップカラー、アイメーキャップカラー、ヘアカラー、フェイスカラー、クレンザー及びプレスドパウダーが含まれる。化粧用及びパーソナルケア配合物の形態は、クリーム剤、エマルション剤、発泡体剤、ゲル剤、ローション剤、ミルク剤、ムース剤、軟膏剤、ペースト剤、散剤、スプレー剤又は懸濁液剤を含むことができる。化粧用組成物は、コンシーリングスティック、ファンデーション、ステージメーキャップ、マスカラ(ケーキ又はクリーム)、アイシャドウ(液体、ポマード、粉末、スティック、プレスド又はクリーム)、ヘアカラー、口紅、リップグロス、コールペンシル、アイライナー、ブラッシャー、アイブロウペンシル及びクリームパウダー等の、肌、毛髪、目又は唇の表面に使用される任意の色付き化粧品とすることができる。他の例示的な化粧用組成物には、以下に限定されないが、ネイルエナメル、スキングロッサスティック、ヘアスプレー、フェイスパウダー、レッグメーキャップ、防虫ローション、ネイルエナメルリムーバー、香水ローション、及びすべてのタイプ(ゲル又は液体)のシャンプーが含まれる。更に、特許請求されている組成物は、シェービングクリーム(エアゾール、ブラシレス、泡立て用の濃縮物)、ヘアグルーム、コロンスティック、コロン、ケルンエモリエント、バブルバス、ボディローション(保湿、クレンジング、鎮痛、収斂)、ボディウォッシュ、クレンザー、石鹸、ボディバター、クリーム、バーム、美容液、マスク、アフターシェーブローション、アフターバスミルク、日焼け止めローション、及び他のパーソナルケア配合物に使用することができる。

化粧用又はパーソナルケア配合物に存在する構造着色剤の量は、化粧用又はパーソナルケア配合物のタイプ、所期の色及び所期の用途に依存する。より多くの着色剤を使用して、一層高い強度を生成するか、又は一層高い被覆又は補正を実現することができる。一部の実施形態では、化粧用又はパーソナルケア配合物は、配合物の総質量に対して、0質量%より多く、最大で約99.9質量%の構造着色剤を含有する。化粧用又はパーソナルケア配合物は、約0.01質量%～約80質量%;約5質量%～約50質量%;又は約5質量%～約20質量%を含むことができる。

配合物の残りは、担体、及び場合により保存料、抗酸化剤、フレグランス、他の着色剤及び充填剤等の他の添加物を含む。例えば、化粧用又はパーソナルケア配合物は、構造着色剤に加えて、担体、賦形剤、乳化剤、界面活性剤、保存料、フレグランス、香油、増粘剤、ポリマー、ゲル形成剤、染料、吸収顔料、光防護剤、稠度調節剤、抗酸化剤、消泡剤、帯電防止剤、樹脂、溶媒、溶解促進剤、中和剤、安定化剤、殺菌剤、噴射剤、乾燥剤、乳白剤、化粧品活性成分、ヘアポリマー、ヘア及びスキンコンディショナー、グラフトポリマー、水溶性又は分散性シリコーン含有ポリマー、漂白剤、ケア剤、着色剤、色味剤(tinting agent)、なめし剤、保水剤、加脂剤(refatting agent)、コラーゲン、タンパク質加水分解物、脂質、エモリエント剤及び軟化剤、色味剤、なめし剤、漂白剤、ケラチン硬化物質、抗菌活性成分、光フィルター活性成分、忌避活性成分、充血性物質(hyperemic substance)、角質溶解物質及び角質形成物質、ふけ防止活性成分、消炎剤、角質化物質、抗酸化剤及び/又はフリーラジカル捕捉剤として働く活性成分、皮膚保湿物質又は保水物質、加脂剤成分、脱臭活性成分、皮脂抑制活性成分(sebostatic active ingredient)、植物エキス、抗紅斑性又は抗アレルギー性活性成分、及びそれらの混合物を含むことができる。

化粧用又はパーソナルケア配合物、又は上記の物質の更なる説明としての例示的な添加物はまた、脂肪アルコール、脂肪酸エステル、グリセリルエステル及び誘導体を含む天然又は合成トリグリセリド、ワックス、真珠光沢ワックス、炭化水素油、シリコーン又はシロキサン、フルオロ化油又はパーフルオロ化油、乳化剤、超脂肪剤、界面活性剤、稠度調節剤又は増粘剤、レオロジー改変剤、ポリマー、陽イオン性界面活性剤、脱臭活性成分、ふけ防止剤、ハイドロトロピック剤、保存料、細菌阻害剤、フレグランス及びその他のアジュバントを含んでもよい。

脂肪アルコール
例示的な脂肪アルコールには、以下に限定されないが、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セテアリルアルコール、オレイルアルコール、オクチルドデカノール、C₁₂～C₁₅アルコールの安息香酸エルテル、アセチル化ラノリンアルコール等の6～18個、好ましくは8～10個の炭素原子を有する脂肪アルコールに基づくゲルベアルコールが含まれる。

脂肪酸のエステル
例示的な脂肪酸エステルには、以下に限定されないが、直鎖状C₆～C₂₄脂肪酸と直鎖状C₃～C₂₄アルコールとのエステル、分枝C₆～C₁₃カルボン酸と直鎖状C₆～C₂₄脂肪アルコールとのエステル、直鎖状C₆～C₂₄脂肪酸と分枝アルコール、とりわけ2-エチルヘキサノールとのエステル、ヒドロキシルカルボン酸と直鎖状若しくは分枝C₆～C₂₂脂肪アルコールとのエステル、とりわけリンゴ酸ジオクチル、直鎖状及び/又は分枝脂肪酸と多価アルコール(例えば、プロピレングリコール、二量体ジオール若しくは三量体トリオール)及び/又はゲルベアルコールとのエステル、例えば、カプロン酸、カプリル酸、2-エチルヘキサン酸、カプリン酸、ラウリン酸、イソトリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、ペトロセリン酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、アラキドン酸、ガドレイン酸、ベヘン酸及びエルカ酸並びにそれらの工業グレード混合物(例えば、天然脂肪及び油の加圧除去で、Roelenのオキソ合成からのアルデヒドの還元又は不飽和脂肪酸の二量体化で得られる)とアルコール、例えばイソプロピルアルコール、カプロンアルコール(caproic alcohol)、カプリルアルコール、2-エチルヘキシルアルコール、カプリンアルコール、ラウリルアルコール、イソトリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、パルモレイアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、エライジルアルコール、ペトロセリニルアルコール、リノイルアルコール、リノレニルアルコール、エレオステアリルアルコール、アラキジルアルコール、ガドレイルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール、ブラシジルアルコール、及びそれらのいずれか2種以上の混合物とのエステルが含まれる。上記のエステルは、例えば、脂肪及び油、又はRoelenのオキソ合成に由来するアルデヒドに基づく、工業グレードメチルエステルの高圧水素化で、及び不飽和脂肪アルコールの二量化におけるモノマーフラクションとして得ることができる。このようなエステル油の例は、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、オレイン
酸イソプロピル、ステアリン酸n-ブチル、ラウリン酸n-ヘキシル、オレイン酸n-デシル、ステアリン酸イソ-オクチル、ステアリン酸イソ-ノニル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、ラウリン酸2-ヘキシル、ステアリン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、エルカ酸オレイル、オレイン酸エルシル、エルカ酸エルシル、オクタン酸セテアリル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸セチル、オレイン酸セチル、ベヘン酸セチル、酢酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、ベヘン酸ミリスチル、オレイン酸ミリスチル、ステアリン酸ミリスチル、パルミチン酸ミリスチル、乳酸ミリスチル、ジカプリル酸/カプリン酸プロピレングリコール、ヘプタン酸ステアリル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、又はそれらのいずれか2種以上の混合物である。

天然若しくは合成ジグリセリド又はトリグリセリド
例示的な天然又は合成トリグリセリドには、以下に限定されないが、他のアルコールとの反応により修飾されたC₆～C₁₈脂肪酸に基づくジグリセリド又はトリグリセリド(カプリル/カプリントリグリセリド、コムギ胚芽グリセリド等)が含まれる。ポリグリセリンの脂肪酸エステル(カプリン酸ポリグリセリル-4、イソステアリン酸ポリグリセリル-2等のポリグリセリル-n)、又はヒマシ油、水素化植物油、甘扁桃油、コムギ胚芽油、ゴマ油、水素化綿実油、ココナッツ油、アボカド油、トウモロコシ油、水素化ヒマシ油、シアバター、カカオ脂、ダイズ油、ミンク油、ヒマワリ油、ベニバナ油、マカダミアナッツ油、オリーブ油、水素化獣脂、杏仁油、ヘーゼルナッツ油及びボラゴ油、又はそれらのいずれか2種以上の混合物。

ワックス
例示的なワックスには、以下に限定されないが、長鎖酸とアルコールのエステル、並びにワックス様特性を有する化合物、例えば、カルナウバワックス、ビーワックス(白色又は黄色)、ラノリンワックス、カンデリラワックス、オゾケライト、日本ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、セテアリルエステルワックス、合成ビーワックス、又はセテアリルアルコール若しくは部分グリセリド等の親水性ワックス、並びにそれらのいずれか2種以上の混合物が含まれる。

真珠光沢ワックス
例示的な真珠光沢ワックスには、以下に限定されないが、アルキレングリコールエステル、とりわけジステアリン酸エチレングリコール;脂肪酸アルカノールアミド、とりわけヤシ脂肪酸ジエタノールアミド;部分グリセリド、とりわけステアリン酸モノグリセリド;多価の無置換又はヒドロキシ置換カルボン酸と6～22個の炭素原子を有する脂肪アルコールとのエステル、とりわけ酒石酸の長鎖エステル;脂肪物質、例えば、合計で少なくとも24個の炭素原子を有する、脂肪アルコール、脂肪ケトン、脂肪アルデヒド、脂肪エーテル及び脂肪炭酸エステル、とりわけラウロン及びジステアリルエーテル;ステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸若しくはベヘン酸等の脂肪酸、12～22個の炭素原子を有するオレフィンエポキシドと12～22個の炭素原子を有する脂肪アルコール及び/又は2～15個の炭素原子及び2～10個のヒドロキシ基を有するポリオールとの開環生成物、並びにそれらのいずれか2種以上の混合物が含まれる。

炭化水素油
例示的な炭化水素油には、以下に限定されないが、鉱物油(軽質又は重質)、ワセリン(白色又は黄色)、マイクロクリスタリンワックス、パラフィン及びイソパラフィン化合物、ポリデセン及びポリブテンとしての水素化イソパラフィン分子、水素化ポリイソブテン、スクアラン、イソヘキサデカン、イソドデカン、並びに植物及び動物界に由来する他のもの、又はそれらのいずれか2種以上の混合物が含まれる。

シリコーン又はシロキサン
例示的なシリコーン及びシロキサンには、以下に限定されないが、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状シリコーン、並びに室温で液体若しくは樹脂形態であることがある、アミノ、脂肪酸、アルコール、ポリエーテル、エポキシ、フッ素、グリコシド及び/又はアルキルで修飾されているシリコーン化合物が含まれる。直鎖状ポリシロキサン、ジメチコン(Dow Corning 200 fluid、Rhodia Mirasil社、DM)、ジメチコノール、環状シリコーン流体、シクロペンタシロキサン揮発油(Dow Corning 345 fluid)及びフェニルトリメチコン(Dow Corning 556 fluid)。200～300個のジメチルシロキサン単位となる平均鎖長を有するジメチコンと水素化シリケートとの混合物であるシメチコンも好適である。Toddらによる、好適な揮発性シリコーンの詳細な調査は、更に、Cosm. Toil. 91、27(1976)に見いだすことができる。任意の2種以上のこのような物質の混合物もまた企図される。

フルオロ化油又はパーフルオロ化油
例示的なフルオロ化油又はパーフルオロ化油には、以下に限定されないが、パーフルオロヘキサン、ジメチルシクロヘキサン、エチルシクロペンタン、ポリパーフルオロメチルイソプロピルエーテル及びそれらのいずれか2種以上の混合物が含まれる。

乳化剤
例示的な乳化剤には、以下に限定されないが、炭素環式酸及びその塩:ナトリウム、カリウム及びアンモニウムのアルカリ石鹸、カルシウム又はマグネシウムの金属石鹸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びオレイン酸等のような有機ベースの石鹸等;リン酸アルキル又はリン酸エステル、酸性リン酸エステル、リン酸ジエタノールアミン、リン酸セチルカリウム;エトキシル化カルボン酸又はポリエチレングリコールエステル、及びアクリル酸ポリエチレングリコール(「PEG」);8～22個の炭素原子を有する直鎖状脂肪アルコール、12～22個の炭素原子を有する脂肪酸とアルキル基中に8～15個の炭素原子を有するアルキルフェノールとを有する分岐2～30molのエチレンオキシド及び/又は0～5molのプロピレンオキシド;ラウレス-n、セテアレス-n、ステアレス-n及びオレス-n等の脂肪アルコールポリグリコールエーテル;ステアリン酸PEG-n、オレイン酸PEG-n及びヤシ脂肪酸PEG-n等の脂肪酸ポリグリコールエーテル;モノグリセリド及びポリオールエステル;1～30molのエチレンオキシドとポリオールとの付加生成物のC₁₂～C₂₂脂肪酸モノエステル及びジエステル;モノステアリン酸グリセロール、ジイソステアロイルポリグリセリル-3-ジイソステアレート、ポリグリセリル-3-ジイソステアレート、トリグリセリルジイソステアレート、ポリグリセリル-2-セスキイソステアレート又はポリグリセリルジメレート等の脂肪酸及びポリグリセリンエステル;モノステアリン酸ジエチレングリコール、脂肪酸とポリエチレングリコールのエステル等の脂肪酸ポリグリコールエステル、スクロエステル等の脂肪酸とサッカロースのエステル、スクログリセリド等のグリセロールとサッカロースのエステル;ソルビトール及びソルビタン、6～22個の炭素原子を有する飽和及び不飽和脂肪酸のソルビタンモノエステル及びジエステル、並びにエチレンオキシド付加生成物;ポリソルベート-nシリーズ、セスキイソステアレート、ソルビタン、PEG-(6)-イソステアリン酸ソルビタン、PEG-(10)-ラウリン酸ソルビタン、PEG-17-ジオレイン酸ソルビタン等のソルビタンエステル、グルコース誘導体、C₈～C₂₂アルキルモノグリコシド及びオリゴグリコシド及びエトキシル化類似体(グルコースが糖構成成
分として好ましい);セスキステアリン酸メチルグルセス-20、ステアリン酸ソルビタン/ヤシ脂肪酸スクロース、セスキステアリン酸メチルグルコース、及びセテアリルアルコール/セテアリルグリコシド等の油-水乳化剤(oil-water emulsifier);ジオレイン酸メチルグルコース/イソステアリン酸メチルグルコース等の水-油乳化剤;硫酸エステル及びスルホン化誘導体、スルホコハク酸ジアルキル、コハク酸ジオクチル、ラウリルスルホン酸アルキル、直鎖状スルホン化パラフィン、スルホン化テトラプロピレンスルホネート、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム及びラウリル硫酸エタノールアミン、ラウリルエーテルサルフェート、ナトリウムラウレスサルフェート、スルホスクシネート、アセチルイソチオネート、アルカノールアミドサルフェート、タウリン、メチルタウリン、イミダゾールサルフェート;アミン誘導体、アミン塩、エトキシル化アミン、アルキルイミダゾリン等の複素環を含む鎖を有するオキシドアミン、ピリジン誘導体、イソキノテイン、塩化セチルピリジニウム、臭化セチルピリジニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム(CTBA)等の第四級アンモニウム、ステアリルアルコニウム;アミド誘導体、アシルアミドDFA等のアルカノールアミド、PEG-nアシルアミド等のエトキシル化アミド、オキシデアミド;ポリシロキサン/ポリアルキル/ポリエーテルコポリマー及び誘導体、ジメチコン、コポリオール、シリコーンポリエチレンオキシドコポリマー、シリコーングリコールコポリマー;プロポキシル化又はPOE-nエーテル(メロキサポール);ポロキサマー又はポリ-(オキシエチレン)_m-ブロック-ポリ(オキシプロピレン)n-ブロック(オキシエチレン);分子中に少なくとも1つの第四級アンモニウム基並びに少なくとも1つのカルボキシレート及び/又はスルホネート基を有する双性イオン性界面活性剤;とりわけ好適な双性イオン性界面活性剤は、N-アルキル-N,N-ジメチルアンモニウムグリシネート、ココアルキルジメチルアンモニウムグリシネート、N-アシルアミノプロピル-N,N-ジメチルアンモニウムグリシネート、ココアシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリシネート及び2-アルキル-3-カルボキシメチル-3-ヒドロキシエチルイミダゾリン等のベタイン(それぞ
れが、アルキル基又はアシル基中に8～18個の炭素原子を有する)、やはりまたココアシルアミノエチルヒドロキシ-エチルカルボキシメチルグリシネート、N-アルキルベタイン、N-アルキルアミノベタインである;アルキルイミダゾリン、アルキロペプチド(alkylopeptide)、リポアミノ酸、自己乳化型塩基;及び、本明細書に列挙されている複数のそのような物質クラス及び物質からのこのようないずれか2つ以上の化合物の混合物が含まれる。

例示的な非イオン性乳化剤には、以下に限定されないが、PEG-6ビーワックス(及び)ステアリン酸PEG-6(及び)イソステアリン酸ポリグリセリル-2[Apifac]、ステアリン酸グリセリル(及び)ステアリン酸PEG-100[Arlacel 165]、ステアリン酸PEG-5グリセリル[arlatone 983S]、オレイン酸ソルビタン(及び)リシノール酸ポリグリセリル-3[Arlacel 1689]、ステアリン酸ソルビタン及びヤシ脂肪酸スクロース[arlatone 2121]、ステアリン酸グリセリル及びラウレス-23[Cerasynth 945]、セテアリルアルコール及びセテス-20[Cetomacrogol Wax]、セテアリルアルコール及びポリソルベート60及びPEG-150及びステアレート-20[Polawax GP 200、Polawax NF]、セテアリルアルコール及びセテアリルポリグルコシド[EmulgadePL1618]、セテアリルアルコール及びセテアレス-20[Emulgade 1000NI、Cosmowax]、セテアリルアルコール及びPEG-40ヒマシ油[Emulgade F Special]、セテアリルアルコール及びPEG-40ヒマシ油及びセテアリル硫酸ナトリウム[Emulgade F]、ステアリルアルコール及びステアレス-7及びステアレス-10[Emulgator E 2155]、セテアリルアルコール及びステアレス-7及びステアレス-10[乳化ワックスU.S.N.F]、ステアリン酸グリセリル及びステアリン酸PEG-75[Gelot 64]、酢酸プロピレングリコールセテス-3[HetesterPCS]、酢酸プロピレングリコールイソセス-3[HetesterPHA]、セテアリルアルコール及びセテス-12及びオレス-12[Lanbritol Wax N 21]、ステアリン酸PEG-6及びステアリン酸PEG-32[Tefose 1500]、ステアリン酸PEG-6及びセテス-20及びステアレス-20[Tefose 2000]、ステアリン酸PEG-6及びセテス-20及びステアリン酸グリセリル及びステアレス-20[Tefose 2561]、ステアリン酸グリセリル及びセテアレス-20[Teginacid H、C、X]が含まれる。

例示的な陰イオン性乳化剤には、以下に限定されないが、ステアリン酸PEG-2 SE、ステアリン酸グリセリルSE[Monelgine、Cutina KD]、ステアリン酸プロピレングリコール[Tegin P]、セテアリルアルコール及びセテアリル硫酸ナトリウム[Lanette N、Cutina LE、Crodacol GP]、セテアリルアルコール及びラウリル硫酸ナトリウム[Lanette W]、リン酸トリラネス-4及びステアリン酸グリコール及びステアリン酸PEG-2[Sedefos 75]、ステアリン酸グリセリル及びラウリル硫酸ナトリウム[Teginacid Special]が含まれる。例示的な陽イオン性酸塩基(cationic acid base)には、以下に限定されないが、セテアリルアルコール及び臭化セトリモニウムが含まれる。

乳化剤は、組成物の総質量に対して、例えば、1～30質量%、とりわけ4～20質量%、好ましくは5～10質量%の量で使用することができる。このような乳化剤系の量は、油-水エマルション中で配合される場合、油相の5%～20%とすることができる。

過脂肪剤
例示的な過脂肪剤には、以下に限定されないが、ラノリン及びレシチン、やはりまたポリエトキシル化又はアクリル化ラノリン及びレシチン誘導体、ポリオール脂肪酸エステル、モノグリセリド及び脂肪酸アルカノールアミドが含まれ、後者は泡安定剤として同時に作用する。

界面活性剤
例示的な界面活性剤、すなわち肌によってとりわけ十分に耐容される界面活性剤には、以下に限定されないが、脂肪アルコールポリグリコールエーテルサルフェート、モノグリセリドサルフェート、モノ及び/又はジアルキルスルホスクシネート、脂肪酸イセチオネート、脂肪酸サルコシネート、脂肪酸タウリド(fatty acid tauride)、脂肪酸グルタメート、アルファ-オレフィンスルホネート、エーテルカルボン酸、アルキルオリゴグルコシド、脂肪酸グルカミド、アルキルアミドベタイン及び/又はタンパク質脂肪酸縮合生成物が含まれ、後者は、好ましくはコムギタンパク質に基づく。

稠度調節剤/増粘剤及びレオロジー改変剤
例示的な粘稠度調節剤/増粘剤及びレオロジー改変剤には、以下に限定されないが、二酸化ケイ素、ケイ酸マグネシウム、アルミニウムシリケート、多糖又はその誘導体、例えばヒアルロン酸、キサンタンガム、グアー、寒天、アルギネート、カラゲナン、ゲラン、ペクチン又はヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピル-メチルセルロース等の修飾セルロースが含まれる。更に、ポリアクリレート又は網状アクリル酸のホモポリマー及びポリアクリルアミド、カルボマー(カルボポールタイプ980、981、1382、ETD2001、ETD2020、Ultrez10)又はSalcare SC80(ステアレス-10アルキルエーテル/アクリレートコポリマー)、Salcare SC81(アクリレートコポリマー)、Salcare SC91及びSalcare AST(アクリル酸ナトリウムコポリマー/PPG-1トリデセス-6)等のSalcareの範囲のもの、Sepigel305(ポリアクリルアミド/ラウレス-7)、Simulgel NS及びSimulgel EG(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマー)、Stabilen30(アクリレート/イソデカン酸ビニルクロスポリマー)、Pemulen TR-1(アクリレート/アクリル酸C10～30アルキルクロスポリマー)、Luvigel EM(アクリル酸ナトリウムコポリマー)、Aculyn28(アクリレート/メタクリル酸ベヘネス-25コポリマー))、及びそれらのいずれか2種以上の混合物。

ポリマー
例示的な陽イオン性ポリマーには、以下に限定されないが、陽イオン性セルロース誘導体、例えば、Amerchol社製のPolymer JR 400の名称で入手可能な第四級化ヒドロキシメチルセルロース、陽イオン性デンプン、ジアリルアンモニウム塩とアクリルアミドとのコポリマー、第四級化ビニルピロリドン/ビニルイミダゾールポリマー、例えば、Luviquata(BASF社)、ポリグリコールとアミンとの縮合生成物、第四級化コラーゲンポリペプチド、例えば、ラウリイジモニウム(lauryidimonium)ヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン(LamequataL/Grunau社)、第四級化コムギポリペプチド、ポリエチレンイミン、陽イオン性シリコーンポリマー、例えば、アミドメチコン、アジピン酸とジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンとのコポリマー(Cartaretin/Sandoz社)、アクリル酸と塩化ジメチルジアリルアンモニウムのコポリマー(Merquat 550/Chemviron社)、例えば、FR-A-2252840に記載されているポリアミノポリアミド及びその架橋水溶性ポリマー、例えば、微結晶として場合によって流通される、第四級化キトサンの陽イオン性キチン誘導体、ジハロアルキル、例えば、ジブロモブタンとビスジアルキルアミンとの縮合生成物、例えば、ビスジメチルアミノ-1,3-プロパン、陽イオン性グアーゴム、例えば、Celanese社製のJaguar C-17、Jaguar C-16、第四級化アンモニウム塩ポリマー、例えば、Miranol社製のMirapol A-15、Mirapol AD-1、Mirapol AZ-1が含まれる。

例示的な陰イオン性、双性イオン、及び両性及び非イオン性ポリマーには、以下に限定されないが、酢酸ビニル/クロトン酸コポリマー、ビニル-ピロリドン/アクリル酸ビニルコポリマー、酢酸ビニル/マレイン酸ブチル/アクリル酸イソボルニルコポリマー、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー及びそれらのエステル、非架橋ポリアクリル酸、及びポリオールにより架橋されたポリアクリル酸、塩化アクリルアミドプロピルアンモニウム-トリメチル/アクリレートコポリマー、オクチルアクリルアミド/メタクリル酸メチル、メタクリル酸tert-ブチルアミノエチル/2-ヒドロキシプロピルメタクリレートコポリマー、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、ビニルピロリドン/メタクリル酸ジメチルアミノエチル/ビニルカプロラクタムターポリマー、やはりまた場合により、誘導体化セルロースエーテル及びシリコーンが含まれる。

陽イオン性界面活性剤
例示的な陽イオン性界面活性剤には、以下に限定されないが、臭化セチルトリメチルアンモニウム(CTAB)、ジメチコンコポリオール、アミドメチコン、塩化アクリルアミドプロピルトリモニウム/アクリルアミドコポリマー、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook、第7版 1997に列挙されているヒドロキシセチルヒドロキシエチルジモニウムクロリドクオタニウム化合物、例えば、クオタニウム-80、International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook、第7版 1997に列挙されているポリクオタニウム化合物、例えば、ポリクオタニウム-5、ポリクオタニウム-6、ポリクオタニウム-7、ポリクオタニウム-10、ポリクオタニウム-11、ポリクオタニウム-17、ポリクオタニウム-18、ポリクオタニウム-24又はポリクオタニウム-27、ポリクオタニウム-28、ポリクオタニウム-32、ポリクオタニウム-37、及びそれらのいずれか2種以上の混合物が含まれる。

生体活性成分(biogenic active ingredient)
例示的な生体活性剤には、以下に限定されないが、トコフェロール、酢酸トコフェロール、パルミチン酸トコフェロール、アスコルビン酸、デオキシリボ核酸、レチノール、ビサボロール、アラントイン、フィタントリオール、パンテノール、AHA酸、アミノ酸、セラミド、擬セラミド、エッセンシャルオイル、植物エキス及びビタミン複合体、又はそれらのいずれか2種以上の混合物が含まれる。

脱臭活性成分
例示的な脱臭活性成分には、以下に限定されないが、制汗配合物、例えば、Hoechst AG(Frankfurt(FRG))社のLocronaという商標名のアルミニウムクロロハイドレート(J. Soc. Cosm. Chem. 24、281(1973)を参照されたい)が含まれ、例えば、式Al₂(OH)₅Cl・2.5 H₂Oに対応するアルミニウムクロロハイドレートが市販されており、その使用が、とりわけ好ましい(J. Pharm. Pharmacol. 26、531(1975)を参照されたい)。クロロハイドレートの他に、アルミニウムヒドロキシアセテート及び酸性アルミニウム/ジルコニウム塩を使用することも可能である。エステラーゼ阻害剤も、更なる脱臭活性成分として添加されてもよい。このような阻害剤は、好ましくは、酵素活性を阻害し、したがって臭気形成を低減する、クエン酸トリメチル、クエン酸トリプロピル、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリブチル、及びとりわけクエン酸トリエチル(Hydagen CAT、Henkel社)等のクエン酸トリアルキルである。エステラーゼ阻害剤として考慮に入れる更なる物質は、硫酸又はリン酸ステロール、例えば、硫酸又はリン酸ラノステロール、硫酸又はリン酸コレステロール、硫酸又はリン酸カンペステロール、硫酸又はリン酸スチグマステロール、並びに硫酸又はリン酸シトステロール、ジカルボン酸及びそのエステル、例えば、グルタル酸、グルタル酸モノエチルエステル、グルタル酸ジエチルエステル、アジピン酸、アジピン酸モノエチルエステル、アジピン酸ジエチルエステル、マロン酸及びマロン酸ジエチルエステル及びヒドロキシカルボン酸、並びにそれらのエステル、例えば、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸又は酒石酸ジエチルエステルである。菌叢に影響を及ぼし、汗分解性細菌を死滅させる又はその増殖を阻害する抗細菌活性成分は、調製物(とりわけ、スティック調製物)に同様に存在することができる。例には、キトサン、フェノキシエタノール及びグルコン酸クロルヘキシジンが含まれる。5-クロロ-2-(2,4-ジクロロフェノキシ)フェノール(Triclosan、Irgasan、Ciba Specialty Chemicals Inc.社)もとりわけ有効であることが証明されている。

抗ふけ剤
例示的な抗ふけ剤には、以下に限定されないが、クリンバゾール、オクトピロックス及び亜鉛ピリチオンが含まれる。通例のフィルム形成剤には、例えば、キトサン、微結晶キトサン、第四級化キトサン、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、アクリル酸、コラーゲン、ヒアルロン酸及びその塩並びに同様な化合物を高い割合で含む第四級セルロース誘導体のポリマーが含まれる。

ハイドロトロピー剤
流動挙動の改善のための例示的なハイドロトロピー剤には、以下に限定されないが、低炭素原子数を有するエトキシル化若しくは非エトキシル化モノアルコール、ジオール又はポリオール、或いはそれらのエーテル(例えば、エタノール、イソプロパノール、1,2-ジプロパンジオール、プロピレングリコール、グリセリン、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル及び類似生成物)が含まれる。その目的のためのポリオールは、好ましくは2～15個の炭素原子及び少なくとも2つのヒドロキシ基を含む。ポリオールはまた、更なる官能基、とりわけアミノ基を含んでいてよく、かつ/又は窒素により修飾されていてもよい。一般的な例は、以下:グリセロール、アルキレングリコール、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、やはりまた100～1000ダルトンの平均分子量を有するポリエチレングリコール;1.5～10の固有縮合度を有する工業用オリゴグリセロール混合物、例えば40～50質量%のジグリセロール含量を有する工業用ジグリセロール混合物;とりわけトリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、ペンタエリスリトール及びジペンタエリスリトール等のメチロール化合物;低級アルキルグルコシド、とりわけアルキルラジカルにおける1～8個の炭素原子を有するもの、例えば、メチル及びブチルグルコシド;5～12個の炭素原子を有する糖アルコール、例えば、ソルビトール又はマンニトール;5～12個の炭素原子を有する糖、例えば、グルコース又はサッカロース;アミノ糖、例えば、グルカミン;ジエタノールアミン又は2-アミノ-1,3-プロパンジオール等のジアルコールアミンの通りである。

保存料
例示的な保存料には、以下に限定されないが、メチル、エチル、プロピル、ブチルパラベン、塩化ベンザルコニウム、2-ブロモ-2-ニトロプロパン-1,3-ジオール、デヒドロ酢酸、ジアゾリジニル尿素、2-ジクロロ-ベンジルアルコール、dmdmヒダントイン、ホルムアルデヒド溶液、メチルジブロモグルタニトリル、フェノキシエタノール、ヒドロキシメチルグリシン酸ナトリウム、イミダゾリジニル尿素、トリクロサン及びそれらのいずれか2種以上の混合物が含まれる。

細菌阻害剤
例示的な細菌阻害剤には、以下に限定されないが、2,4,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシジフェニルエーテル、クロルヘキシジン(1,6-ジ(4-クロロフェニルビグアニド)ヘキサン)又はTCC(3,4,4'-トリクロロカルバニリド)等のグラム陽性菌に対して特異的な作用を有するものが含まれる。多数の芳香物質及びエーテル油もまた、抗菌特性を有する。一般的な例は、チョウジ油、ミント油及びタイム油における活性成分であるオイゲノール、メントール及びチモールである。対象の天然脱臭剤は、ライムブロサム油に存在する、テルペンアルコールファルネソール(3,7,11-トリメチル-2,6-10-ドデカトリエン-1-オール)である。モノラウリン酸グリセロールもまた、静菌剤であることが証明されている。存在する追加の細菌阻害剤の量は、調製物の固形含有量に対して、通常、0.1～2質量%である。

香油
例示的な香油には、以下に限定されないが、天然及び/又は合成芳香物質の混合物が含まれる。例示的な天然芳香物質は、例えば、花(ユリ、ラベンダー、バラ、ジャスミン、ネロリ、イランイラン)、幹及び葉(ゼラニウム、パッチョリ、プチグレン)、果実(アニシード、コリアンダー、キャラウェー、ジュニパー)、果皮(ベルガモット、レモン、オレンジ)、根(メース、アンゼリカ、セロリ、カルダモン、コスタス、アイリス、ショウブ)、木(マツ、ビャクダン、ガイヤックウッド、セダーウッド、シタン)、ハーブ及び草(タラゴン、レモングラス、セージ、タイム)、針状葉及び小枝(スプルース、パイン、オウシュウマツ、メマツ)、樹脂及びバルサム(ガルバヌム、エレミ、ベンゾイン、ミルラ、オリバナム、オポポナックス)からの抽出物である。例示的な動物原料もまた、考慮に入り、例えば、シベット及びカストリウムがある。例示的な合成芳香族物質は、例えば、エステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコール又は炭化水素のタイプの生成物である。エステルタイプの例示的な芳香物質の化合物は、例えば、酢酸ベンジル、イソ酪酸フェノキシエチル、酢酸p-tert-ブチルシクロヘキシル、酢酸リナリル、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、酢酸フェニルエチル、安息香酸リナリル、ギ酸ベンジル、グリシン酸エチルメチルフェニル、プロピオン酸アリルシクロヘキシル、プロピオン酸スチラリル及びサリチル酸ベンジルである。例示的なエーテルには、例えば、ベンジルエチルエーテルが含まれ、アルデヒドには、例えば、8～18個の炭化水素原子を有する直鎖状アルカナール、シトラール、シトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、リリアール及びボージュナールが含まれ、ケトンには、例えば、イオノン、イソメチルイオノン及びメチルセドリルケトンが含まれ、アルコールには、例えば、アネトール、シトロネロール、オイゲノール、イソオイゲノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエチルアルコール及びテルピノールが含まれ、炭化水素には、主に、テルペン及びバルサムが含まれる。しかし、魅力的な香りを一緒に生ずる様々な芳香物質の混合物を使用することが好ましい。主に芳香構成成分として使用される、比較的低い揮発度の例示的なエーテル油もまた、香油、例えば、セージ油、カモマイル油、チョウジ油、メリッサ油、シナモン葉の油、ライムブロッサム油、杜松油、ベチバ油、乳香油、ガルバナム油、ラボラナム油及びラバンジン油として好適である。ベルガモット油、ジヒドロミルセノール、リリアール、リラール、シトロネロール、フェニルエチルアルコール、ヘキシルケイ皮アルデヒド、ゲラニオール、ベンジルアセトン、シクラメンアルデヒド、リナロール、ボイサムブレンフォルテ(boisambrene forte)、アンブロキサン(ambroxan)、インドール、ヘジオン(hedione)、サンデリス(sandelice)、レモン油、タンジェリン油、オレンジ油、グリコール酸アリルアミル、シクロベルタール、ラバンジン油、マスカテルセージ油、ダマスコン、ブルボンゼラニウム油、サリチル酸シクロヘキシル、ベルトフィックスクール(vertofix coeur)、イソ-E-スーパー(iso-E-Super)、フィクソリドNP(Fixolide NP)、エベルニル(evernyl)、イラルデインガンマ(iraldein gamma)、フェニル酢酸、酢酸ゲラニル、酢酸ベンジル、ローズオキシド、ロミラット(romillat)、イロチル(irotyl)及びフロラマット(floramat)単独又は互いの混合物での使用が好ましい。

他のアジュバント
例示的な他のアジュバントには、以下に限定されないが、シリコーン等の消泡剤、マレイン酸等の構造化剤、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール若しくはジエチレングリコール等の可溶化剤、ラテックス、スチレン/PVP若しくはスチレン/アクリルアミドコポリマー等の乳白剤、プロパン/ブタン混合物、N₂O、ジメチルエーテル、CO₂、N₂若しくは空気等の噴射剤、チオグリコール酸及びその誘導体、チオ乳酸、システアミン、チオリンゴ酸若しくはメルカプトエタンスルホン酸等の酸化染料前駆体、還元剤としてのいわゆるカップラー及び顕色剤構成成分、又は過酸化水素、臭素酸カリウム若しくは臭素酸ナトリウム等の酸化剤が含まれる。例示的な防虫剤は、例えば、N,N-ジエチル-m-トルアミド、1,2-ペンタンジオール又は防虫剤3535である。好適なセルフタニング剤は、例えば、ジヒドロキシアセトン、及び/若しくはエリスルロース、又はジヒドロキシアセトン、及び/又はWO01/85124に記載されているジヒドロキシアセトン前駆体、及び/又はエリスルロースである。

構造着色剤
本明細書に記載されている化粧品及びパーソナルケア製品に使用される構造着色剤は、通常、ミクロンスケールの多孔質金属酸化物球体である。着色は、材料の構造により生じ、その化学構成により生じるのではない。本技術では、化粧用及びパーソナルケア配合物/製品は、バルクで質の高い色を示す、ある種の多孔質金属酸化物球体を使用して調製され得ることが見いだされている。球体は、バルクで色の可視化をもたらす。

一部の実施形態では、構造着色剤は、配合物に視野角非依存的な色を付与し、この場合、化粧用又はパーソナルケア配合物の観察される色は、視野角が変化しても変化しない。言い換えると、化粧用又はパーソナルケア配合物は、球体の配向性に依存しない色を有する。このような角度非依存的色は、無秩序な球体の結果とすることができる。

一部の実施形態では、構造着色剤は、配合物に視野角依存的な色を付与し、この場合、配合物が眺められる角度に応じて、色は、別の角度から変化して異なるように見えることができる。このような角度依存的な色は、個々の多孔質金属酸化物マイクロ球体表面の細孔の規則的な領域の結果となり得る。すなわち、粒子全体又はその少なくともある領域は、マイクロ球体の一部の領域でさえも繰り返しパターンは存在しない球体表面の無秩序な細孔の並びに比べると、規則的な細孔の繰り返し配列を有することができる。

多孔質金属酸化物球体によって化粧用又はパーソナルケア配合物に付与される角度依存的性質は、視野角が変化するので、カラートラベル(すなわち、色変化)をもたらすことができる。本明細書に記載されている多孔質金属酸化物マイクロ球体は、Lab色空間の第2象限、第3象限又は第4象限の色変化を付与することができる(L*、a*、b*、C及びh°等のパラメータを含む)。言い換えると、本明細書に記載されている化粧用又はパーソナルケア配合物の観察される色は、1つの象限から次の象限に変化して見えることがある。

一部の実施形態では、多孔質金属酸化物球体は、白化剤及び乳白剤としての二酸化チタンの使用なしに、化粧用又はパーソナルケア配合物に白色を付与する。

一部の実施形態では、配合物への他の添加物と組み合わせた多孔質金属酸化物球体により、配合物に他の着色剤又は異なる多孔質金属酸化物球体を添加することなく、組成物の色の陰影の操作が可能となる。例えば、基礎配合物に比べると、高い屈折率の化粧品成分を添加すると、この配合物の陰影を黄色からオレンジ色へ変化させることができる。

同様に、ネイル仕上げ剤/マニキュアが本明細書において提供される。ネイル仕上げ剤はまた、担体及び多孔質金属酸化物マイクロ球体を含み、この場合、担体は、硬化可能なポリマーを含む。ポリマーは、溶媒蒸発によって、又は紫外光によって硬化することができる。例示的なポリマーは、以下に限定されないが、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリウレタン、ポリエステル、セルロース、ポリフタレート、及びそれらの2種以上のブレンドを含むことができる。ネイル仕上げ剤はまた、充填剤;アルコール、酢酸エステル、フタル酸エステル及び芳香族化合物等の溶媒;又は酸化鉄、フェロシアン化鉄、二酸化チタン、Red No.7、Red No.6、Red No.33若しくはYellow No.5等の他の顔料のうちの1種又は複数を含むことができる。

本明細書における実施形態のいずれかによれば、多孔質金属酸化物球体は、例えば、約0.5μm～約100μmの平均径、及び約0.10～約0.90又は約0.10～約0.80の平均多孔度を有することができる。多孔質金属酸化物球体はまた、細孔の複数の集団を有することがあり、その細孔の各々は、例えば、各集団が異なる平均細孔径を有する平均細孔径を有し、平均細孔径は、例えば、約50nm～約999nmである。例えば、多孔質金属酸化物球体は、約50nm～約999nmの平均細孔径を有する細孔の第1の集団、及び約50nm～約999nmの平均細孔径を有する細孔の第2の集団を有することができ、この場合、第1の平均細孔径と第2の平均細孔径は異なる。本明細書における実施形態のいずれかによれば、多孔質金属酸化物球体は、約1μm～約75μmの平均径を有することができる。これは、約2μm～約70μm;約3μm～約65μm;約4μm～約60μm;約5μm～約55μm;又は約5μm～約50μmを含むことができる。これは、約5μm、約6μm、約7μm、約8μm、約9μm、約10μm、約11μm、約12μm、約13μm、約14μm又は約15μmのうちのいずれかから、約16μm、約17μm、約18μm、約19μm、約20μm、約21μm、約22μm、約23μm、約24μm又は約25μmのうちのいずれかまでを更に含むことができる。

本明細書における実施形態のいずれかによれば、多孔質金属酸化物球体は、約0.10、約0.12、約0.14、約0.16、約0.18、約0.20、約0.22、約0.24、約0.26、約0.28、約0.30、約0.32、約0.34、約0.36、約0.38、約0.40、約0.42、約0.44、約0.46、約0.48、約0.50、約0.52、約0.54、約0.56、約0.58又は約0.60のうちのいずれかから、約0.62、約0.64、約0.66、約0.68、約0.70、約0.72、約0.74、約0.76、約0.78、約0.80又は約0.90のうちのいずれかまでの平均多孔度を有することができる。

本明細書における実施形態のいずれかによれば、多孔質金属酸化物球体は、約50nm、約60nm、約70nm、約80nm、約100nm、約120nm、約140nm、約160nm、約180nm、約200nm、約220nm、約240nm、約260nm、約280nm、約300nm、約320nm、約340nm、約360nm、約380nm、約400nm、約420nm又は約440nmのうちのいずれかから、約460nm、約480nm、約500nm、約520nm、約540nm、約560nm、約580nm、約600nm、約620nm、約640nm、約660nm、約680nm、約700nm、約720nm、約740nm、約760nm、約780nm又は約800nmのうちのいずれかまでの平均細孔径を有することができる。

本明細書における実施形態のいずれかによれば、多孔質金属酸化物球体の金属酸化物は、シリカ、チタニア、アルミナ、ジルコニア、酸化セリウム、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化スズ、酸化クロム、又はそれらのいずれか2つ以上の混合物とすることができる。本明細書における実施形態のいずれかによれば、多孔質金属酸化物マイクロ球体の金属酸化物は、シリカ、チタニア、アルミナ、又はそれらのいずれか2つ以上の混合物とすることができる。好ましい実施形態によれば、多孔質金属酸化物マイクロ球体の金属酸化物は、シリカ、チタニア、アルミナ、又はそれらのいずれか2つ以上の混合物とすることができる。より好ましい実施形態によれば、多孔質金属酸化物マイクロ球体の金属酸化物は、シリカ、チタニア、又はそれらのいずれか2つ以上の混合物とすることができる。

構造着色剤を説明するため、その調製の更なる詳細が以下に提示されている。化粧用及びパーソナルケア配合物に使用される構造着色剤は、ポリマー犠牲鋳型を使用して調製される。構造着色剤を作製する過程において、ポリマー粒子及び金属酸化物を含有する水性コロイド分散液が調製され、ポリマー粒子は、通常、ナノスケールである。水性コロイド状分散液は、例えばマイクロ流体デバイス内で、連続油相と混合されて、油中水型エマルションを生成する。エマルションの水性液滴を調製して採集し、乾燥すると、ポリマーナノ粒子及び金属酸化物を含有するマイクロ球体を形成する。ポリマー粒子(例えば、ナノ球体)は、次に、例えば焼成により除去されて、通常、ナノスケールにある高い多孔度の細孔を含有する、球体の金属酸化物粒子(例えば、マイクロ球体)をもたらす。この球体は、一様な細孔径を含有することができ、ポリマー粒子の結果は、球体であり、単分散である。

一部の実施形態では、液滴形成及び採取は、マイクロ流体デバイス内で行われる。マイクロ流体デバイスは、例えば、一様なサイズの液滴を生じるようになされている、採取用レザーバーに連結したミクロンスケールの液滴接合部を有する狭いチャネルデバイスである。マイクロ流体デバイスは、例えば、約10μm～約100μmのチャネル幅を有する液滴接合部を含む。このデバイスは、例えば、ポリジメチルシロキサン(PDMS)から作製され、例えば、ソフトリソグラフィーにより調製することができる。エマルションは、指定速度で、水性分散相及び油の連続相をデバイスにポンプ注入することによってデバイス内部で調製されてもよく、このデバイスにおいて、混合が行われエマルション液滴がもたらされる。代替的に、水中油型エマルションが使用されてもよい。

一部の実施形態では、振動ノズル技法が使用され得る。これらの技法では、液体分散液が調製される。液滴が形成され、連続相の浴に落とされる。次に、この液滴を乾燥し、次いで、ポリマーを除去する。振動ノズル装置は、Buchi社から入手可能であり、例えば、シリンジポンプ及び脈動ユニットを備える。振動ノズル装置はまた、圧力調節弁を備えてもよい。

ポリマー粒子は、例えば、約50nm～約999nmの平均径を有しており、それらは単分散である。

好適な鋳型ポリマーは、熱可塑性ポリマーを含む。例えば、鋳型ポリマーは、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリレート、ポリスチレン、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ乳酸、ポリアクリロニトリル、ポリビニルエーテル、それらの誘導体、それらの塩、それらのコポリマー、及びそれらの組合せからなる群から選択される。例えば、ポリマーは、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリ(メタクリル酸n-ブチル)、ポリスチレン、ポリ(クロロ-スチレン)、ポリ(アルファ-メチルスチレン)、ポリ(N-メチロールアクリルアミド)、スチレン/メタクリル酸メチルコポリマー、ポリアルキル化アクリレート、ポリヒドロキシルアクリレート、ポリアミノアクリレート、ポリシアノアクリレート、ポリフルオロ化アクリレート、ポリ(N-メチロールアクリルアミド)、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、メタクリル酸メチル/アクリル酸エチル/アクリル酸コポリマー、スチレン/メタクリル酸メチル/アクリル酸コポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルカプロラクトン、ポリビニルカプロラクタム、それらの誘導体、それらの塩及びそれらの組合せからなる群から選択される。

ある種の実施形態では、ポリマー鋳型は、ポリスチレン及びポリスチレンコポリマーを含むポリスチレンを含む。ポリスチレンコポリマーは、水溶性モノマーを含むコポリマー、例えば、ポリスチレン/アクリル酸、ポリスチレン/ポリメタクリル酸(エチレングリコール)及びポリスチレン/スチレンスルホネートを含む。

本金属酸化物には、遷移金属、メタロイド及び希土類元素の酸化物、例えばシリカ、チタニア、アルミナ、ジルコニア、酸化セリウム、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化スズ、酸化クロム、混合金属酸化物、それらの組合せ等が含まれる。

ポリマー粒子対金属酸化物のwt/wt(質量/質量)比は、例えば、約0.1/1～約10.0/1又は約0.5/1～約10.0/1である。

連続油相は、例えば、有機溶媒、シリコーンオイル又はフルオロ化油を含む。本発明によれば、「油」は、水と非混和性の有機相を意味する。有機溶媒は、炭化水素、例えば、ヘプタン、ヘキサン、トルエン、キシレン等、及びメタノール、エタノール、プロパノール等のアルカノールを含む。

エマルション液滴を採集して乾燥し、ポリマーを除去する。乾燥は、例えば、マイクロ波照射により、真空下の熱オーブン中、乾燥剤の存在下、又はそれらの組合せで行われる。

ポリマー除去は、例えば、焼成、熱分解により、又は溶媒を用いて(溶媒除去)行われてもよい。焼成は、一部の実施形態では、少なくとも約200℃、少なくとも約500℃、少なくとも約1000℃、約200℃～約1200℃又は約200℃～約700℃の温度で行われる。焼成は、好適な期間、例えば、約0.1時間～約12時間又は約1時間～約8.0時間とすることができる。他の実施形態では、焼成は、少なくとも約0.1時間、少なくとも約1時間、少なくとも約5時間又は少なくとも約10時間とすることができる。

代替的に、ポリマー粒子及び金属酸化物を含む液体分散液は、油分散相及び連続水相と共に形成されて、水中油型エマルションを形成する。油滴を採集して、水性液滴のように乾燥させてもよい。

代替的に、ポリマー粒子及び金属酸化物からなる液体分散液を調製して、噴霧乾燥し、液中液型エマルションを形成することなく、ポリマー鋳型球体を形成する。噴霧乾燥技法のある種の実施形態では、液体溶液又は分散液が、圧縮ガス入口と連結されている噴霧ノズルに供給(例えば、ポンプ注入)される。フィードは、噴霧ノズルを介してポンプ注入されて、液滴が形成される。この液滴は、蒸発用チャンバ中に予め加熱したガスによって囲まれて、溶媒が蒸発し、固体粒子を生成する。乾燥粒子は、サイクロンにより乾燥ガスによって運ばれ、採集チャンバで堆積される。ガスは、窒素及び/又は空気を含む。現在の噴霧乾燥プロセスの実施形態では、液体フィードは、水又は油相、ポリマー粒子、及び場合により金属酸化物を含有する。ポリマーナノ球体間の空隙空間中に、場合により金属酸化物を含むポリマーナノ球体を含有するポリマー球体が提供される。ポリマー球体は、空隙空間を画定する。噴霧乾燥技法は、インクジェット噴霧乾燥方法及び装置を含む。

現在の噴霧乾燥技法では、空気は、分散液相(気中液型エマルション)を有する連続相と見なすことができる。ある種の実施形態では、噴霧乾燥は、約100℃、約105℃、約110℃、約115℃、約120℃、約130℃、約140℃、約150℃、約160℃又は約170℃のうちのいずれかから、約180℃、約190℃、約200℃、約210℃、約215℃又は約220℃のうちのいずれかまでの入口温度を含む。一部の実施形態では、約1mL/分、約2mL/分、約5mL/分、約6mL/分、約8mL/分、約10mL/分、約12mL/分、約14mL/分又は約16mL/分のうちのいずれかから、約18mL/分、約20mL/分、約22mL/分、約24mL/分、約26mL/分、約28mL/分又は約30mL/分のうちのいずれかまでとなるポンプ速度(フィード流速)が使用される。噴霧乾燥技法は、例えば、US2016/0170091に開示されている。

噴霧乾燥技法のある種の実施形態では、フィード溶液又は分散液が、圧縮ガス入口と連結されている噴霧ノズルに供給される。フィードは、噴霧ノズルを介してポンプ注入されて、液滴を形成する。この液滴は、蒸発用チャンバ中で予め加熱したガスによって囲まれて、溶媒が蒸発し、固体粒子を生成する。乾燥粒子は、サイクロンにより乾燥ガスによって運ばれ、採集チャンバで堆積される。ガスは、窒素及び/又は空気を含む。現在の噴霧乾燥プロセスでは、液体フィードは、水、ポリマー粒子、及び金属酸化物を含有する。

球体は、球状又は球状様であり、通常、ミクロンスケールであり、例えば、約0.5ミクロン(μm)～約100μmの平均径を有する。鋳型として使用されるポリマー粒子はやはり球状であり、通常、ナノスケールであり、例えば、約50nm～約999nmの平均径を有する。使用される金属酸化物はまた、粒子形態にあってもよく、この粒子は、ナノスケールであってもよい。

分散液の金属酸化物は、金属酸化物として提供されてもよく、又は金属酸化物前駆体から、例えば、ゾル-ゲル技法により提供されてもよい。

ポリマー/金属酸化物の液滴の乾燥、及びポリマーの除去は、空隙(細孔)を有する球体をもたらす。一般に、現在のプロセスでは、液滴はそれぞれ、単一球体をもたらす。細孔径は、ポリマー粒子のサイズに依存する。ある程度の「収縮」又は圧縮が、ポリマーを除去すると起こることがあり、元のポリマー粒子サイズよりもいくらか小さい、例えば、ポリマー粒子サイズよりも約10%～約40%小さい細孔サイズをもたらす。細孔径は、ポリマー粒子サイズが変わるにつれて(多分散性である)様々となる。

ポリマー球体のポリマー球体の直径、及び多孔質球体の細孔径は、例えば、バイモーダル、トリモーダル、クアドリモーダル等とすることができる。一部の実施形態では、細孔径は、約50nm～約999nmの範囲とすることができる。

本発明の金属酸化物球体の平均多孔度は、例えば、約0.10又は約0.30～約0.80又は約0.90という比較的高いことがある。球体の平均多孔度は、球体全体の体積の割合としての全細孔体積を意味する。平均多孔度は「体積率」と称されることがある。

一部の実施形態では、多孔質球体は、固体コア(中央部)を有してもよく、この場合、細孔は、球体の外側方向に一般に存在する。他の実施形態では、多孔質球体は、中空コアを有することがあり、この場合、細孔の大部分は、球体の内部方向に存在する。他の実施形態では、細孔は球体の体積全体にわたり分布され得る。他の実施形態では、細孔は、より多くの細孔が球体の外側に存在し、より少ない細孔が中央の方向に存在する若しくは細孔がない(中実)傾斜として、又はより少ない細孔が外側に存在し、より多い細孔又は完全な細孔(中空)が中央の方向に存在する傾斜として存在することができる。

いかなる多孔質球体の場合も、平均球体直径は、平均細孔径よりも大きく、例えば、平均マイクロ球体径は、平均細孔径よりも、少なくとも約25倍、少なくとも約30倍、少なくとも約35倍、又は少なくとも約40倍、大きい。

一部の実施形態では、平均球体直径対平均細孔径の比は、例えば、約40/1、約50/1、約60/1、約70/1、約80/1、約90/1、約100/1、約110/1、約120/1、約130/1、約140/1、約150/1、約160/1、約170/1、約180/1又は約190/1のうちのいずれかから、約200/1、約210/1、約220/1、約230/1、約240/1、約250/1、約260/1、約270/1、約280/1、約290/1、約300/1、約310/1、約320/1、約330/1、約340/1又は約350/1のうちのいずれかまでである。

多分散ポリマー球体を含むポリマー鋳型球体は、ポリマーが除去されると、様々な細孔径を一般に有する細孔を有する金属酸化物球体をもたらすことができる。

理論によって拘泥されることを望むものではないが、球体のバルク試料は、多孔度及び/又はマイクロ球体径及び/又は細孔径が、ある範囲内にある場合、望ましくない光散乱を低減する飽和色を示すと考えられる。着色剤が、バルク中、例えば、塗料、インク、コーティング剤、化粧品、又は医療用途若しくはセキュリティ用途のための材料中で使用されるので、バルク試料の色特性は重要である。一部の実施形態では、例えば、白色着色剤として使用する場合、白色球体が望ましい。

多孔質球体は、主に金属酸化物を含み、すなわち、多孔質球体は、金属酸化物から実質的になることができるか、又はこれからなることができる。有利には、多孔質球体のバルク試料は、人の目により観察可能な色を示す。光吸収剤もまた球体中に存在してもよく、これにより、一層の観察可能な飽和色をもたらすことができる。吸収剤には、無機顔料及び有機顔料、例えば、カーボンブラック等の広帯域吸収剤が含まれる。吸収剤は、例えば、球体及び吸収剤を一緒に物理的に混合することによって、又は乾燥される液滴中に吸収剤を含ませることによって添加することができる。カーボンブラックの場合、制御した焼成を用いて、ポリマー分解からインサイチュでカーボンブラックを生成することができる。本発明の球体は、光吸収剤の添加なしに観察可能な色を示すことができず、光吸収剤を添加すると観察可能な色を示すことができる。

多孔質球体は、例えば、水性配合物、油をベースとする配合物、インク、コーティング配合物、食品、プラスチック、化粧品配合物、又は医療用途若しくはセキュリティ用途向けの材料のための着色剤として使用され得る。コーティング用配合物は、例えば、自動車用コーティング剤、建築用コーティング剤、ワニス等を含む。

本発明の多孔質金属酸化物球体は、角度依存的色又は角度非依存的色を示すことができる。「角度依存的」色は、観察された色が、試料への入射光の角度、又は観察者と試料との間の角度に依存性を有することを意味する。「角度非依存的」色は、観察された色が、試料への入射光の角度、又は観察者と試料との間の角度に依存性を実質的に有さないことを意味する。

角度非依存的色は、例えば、多分散ポリマー球体の使用により実現可能となり得る。角度非依存的色はまた、ポリマー鋳型球体をもたらす液滴の乾燥工程が迅速に行われて、ポリマー球体が秩序的になることができない場合に実現可能となり得る。角度依存的色は、液滴の乾燥工程がゆっくりと行われる場合に実現され得る。

例えば、多孔質球体は、球体の総質量に対して、約60.0質量%(質量パーセント)～約99.9質量%の金属酸化物及び約0.1質量%～約40.0質量%の1種又は複数の光吸収剤を含むことができる。

ポリマー球体の単分散集団の除去により、平均細孔径を有する細孔の対応する集団を有する多孔質金属酸化物球体がもたらされる。ポリマー球体(多分散ポリマーナノ球体)の複数の単分散集団を除去すると、異なる平均細孔径を有する細孔の対応する集団を有する多孔質金属酸化物球体がもたらされる。これは、それぞれが平均細孔径を有する、細孔の複数の集団を有する多孔質金属酸化物球体であり、各集団は異なる平均細孔径を有し、平均細孔径は、約50nm～約999nmである。

したがって、一般に記載されている本発明は、例示によって提供されており、かつ本発明を限定することを意図するものではない、以下の実施例を参照することにより一層容易に理解されよう。

以下の実施例は、予測的なものであり、本技術の範囲を例示する配合物である。これらの実施例において使用されている通り、適量とは、構成成分が、構成成分のタイプにとって十分な量で使用される可能性が高いが、正確な量は提示されていないことを示す。本発明の配合物の多孔質金属酸化物マイクロ球体は、参照により本明細書に組み込まれている、US2019/0076809(A1)及びUS2019/0076810(A1)に準拠して調製される。

(実施例1)日焼け防止配合物。

要素A、B及びCを個々に混合して、75～80℃に加熱する。次に、要素Bを撹拌下で要素Cに加える。次に、B/C混合物を均一にする条件下及び低速で2～3分間、要素Aに添加し、50℃まで冷却する。要素Dを個別に混合し、B/C/A混合物に加える。次に、要素を加え、混合物全体を一様になるまで均一にする。最後に、要素Fをその構成物質の要素で加え、配合物全体を混合する。

(実施例2)クリームファンデーション。

脱イオン水(DI水)及びメチルプロパンジオールを主容器に加えてブレンドし、次いで、ケイ酸アルミニウムマグネシウム及びキサンタンガムをゆっくりと加える。別の容器で、要素Bの構成成分を混合し、この混合物が一様になるまで60～70℃に加熱し、この時点で、均一化下で要素Bを要素Aに加える。ブレンド装置中で要素Cの構成成分を粉砕した後、一様な色が得られるまで要素Cを要素A/B混合物に加え、この時点で、温度を40℃まで低下させる。

(実施例3)アイライナー配合物。

好適な容器中で、すべての要素Aの物質を一緒にして、要素Bを迅速な撹拌下で加える。A及びBの組合せが完了した後、要素Cをこの混合物に加える。

(実施例4)クリーム口紅。

要素Aの物質すべてを容器に加えて、この混合物が溶融して一様になるまで撹拌しながら、約85℃まで加熱する。次に、穏やかに撹拌しながら、要素Bを約82℃で30分間、要素Aに再分散させて、この温度を維持しながら、穏やかに撹拌しながら要素Cを加える。次に、混合物全体を75℃まで冷却し、要素Dを加える。

(実施例5)プレスド粉末アイシャドウ。

要素Aを徹底的に乾式ブレンドし、分散させる。別の容器中で、要素Bを事前分散させる。次に、事前分散した要素Bを要素Aに噴霧し、次に、この混合物を粉砕して押し圧する。

(実施例6)シャンプー。

相A及び相Bの構成成分を個別に秤量して、溶液が均一になるまで撹拌する。相Bを相Aに加え、一様になるまで撹拌する。相Cを相ABに加え、一様になるまで撹拌する。一定で撹拌しながら、クエン酸を用いてpHを5.6に調節する。

(実施例7)ルースフェイスパウダー。

要素Aを徹底的に乾式ブレンドし、分散させる。別の容器において、一様になるまで、撹拌下で要素Bを80℃まで加熱し、次に、要素Bを要素Aに噴霧して、粉砕する。

個々の混合物が均一になるまで、要素A及びBを個別に撹拌する。次に、一様になるまで撹拌しながら、要素Bを要素Aに加え、この時点で、要素Cを次に加える。撹拌しながら、クエン酸を添加することによって、pHを5.6に調節する。

(実施例8)マニキュア

機械式ミキサを装備した容器に要素Aを投入し、混合物全体が一様になるまで、要素Bをゆっくりと加える。

ネイルエナメル基剤中に0.1質量%のD&C Black2を含む5質量%のチタニアマイクロ球体を含有するマニキュア配合物。この配合物は緑色を示す。

マニキュアの75μm湿潤フィルムは、乾燥フィルム表面で、多角分光光度計を用いて定量すると、光源角度45°及び測定角度15°において、L^*=44.9、a^*=-2.3、b^*=-3.8、C^*=4.4及びh°=239.2となる値を有する色を示した。このフィルムの測定は、標準コントラストカード/不透明チャートの黒色部分の上で行った。

マニキュア中で使用されるチタニアマイクロ球体は、1～7μmのマイクロ球体径の範囲、及び175nmの平均細孔サイズを有する。

(実施例9)リップグロス

好適な容器中で、すべての要素Aの物質を一緒にして、混合しながら要素Bを加える。A及びBの組合せが完了した後、次に、要素Cをこの混合物に加える。

1質量%のチタニアマイクロ球体及び0.5質量%の黒色酸化鉄を含有するリップグロス。この配合物は緑色を示す。

リップグロスの75μm湿潤フィルムは、湿潤フィルム表面で、多角分光光度計を用いて定量すると、光源角度45°及び測定角度15°において、L^*=23.2、a^*=-3.0、b^*=-5.7、C^*=6.4及びh°=242.3となる値を有する色を示した。このフィルムの測定は、標準コントラストカード/不透明チャートの黒色部分の上で行った。

このマイクロ球体は、1～7μmのマイクロ球体径の範囲、及び175nmの平均細孔サイズを有する。

(実施例10)リップグロス

0.2質量%のシリカマイクロ球体を含有するリップグロスは、可視色を示さない/透明に見える。

リップグロス配合物に使用したマイクロ球体は、1～15μmのマイクロ球体径の範囲、及び285nmの平均細孔サイズを有する。

(実施例11)シャワーゲル

相Aの構成成分を秤量して、溶液が均一になるまで撹拌する。アクリレートコポリマーを相Aに加え、一様になるまで撹拌する。アミノメチルプロパノールで中和する。相Cを相ABに加え、一様になるまで撹拌する。

0.2質量%のシリカマイクロ球体を含むシャワーゲル配合物は、赤色を示した。

シャワーゲルに使用したマイクロ球体は、1～15μmのマイクロ球体径の範囲、及び285nmの平均細孔サイズを有する。

ある種の実施形態を例示して説明するが、以下の特許請求の範囲において規定されるそのより幅広い態様で本技術から逸脱することなく、当業者によって、本明細書において変更及び修正を行うことができることを理解すべきである。

本明細書に例示的に記載されている実施形態は、本明細書において具体的に開示されていない、任意の要素(単数又は複数)、制限(単数又は複数)の非存在下で好適に行われ得る。したがって、例えば、用語「含む(comprising)」、「含む(including)」、「含む(containing)」等は、幅広くかつ非限定的に一読されるものとする。更に、本明細書において使用されている用語及び表現は、記載の用語として使用されており、制限の用語として使用されているわけではなく、示されている及び記載されている特徴の任意の等価物又はその一部を除外するこのような用語及び表現の使用を意図しているわけではないが、特許請求されている技術の範囲内で様々な修正が可能であることが認識される。更に、語句「から実質的になる」は、具体的に列挙されているそのような要素、及び特許請求されている技術の基礎的及び新規性質に実質的に影響を及ぼさないそのような追加要素を含むことが理解されよう。語句「からなる」は、指定されていない任意の要素を除外する。

本開示は、本出願において記載されている特定の実施形態に関して限定されない。多数の修正及び変形が、当業者に明白である通り、その趣旨及び範囲から逸脱することなく行うことができる。本開示の範囲内にある、機能的に等価な方法及び組成物は、本明細書において列挙されているものに加えて、上述の説明から当業者には明白となろう。このような修正及び変形は、添付の特許請求の範囲内に収まることが意図されている。本開示は、こうした特許請求の範囲に与えられる等価物の全範囲を伴って、添付の特許請求の範囲の用語によってしか限定的されないものとする。本開示が、当然ながら様々になり得る、特定の方法、試薬、化合物組成又は生物系に限定されないことを理解されたい。本明細書において使用される用語は、特定の実施形態を説明するために過ぎず、制限することを意図するものでないことも理解されるべきである。

更に、本開示の特徴又は態様が、マーカッシュグループに関して記載されている場合、当業者は、本開示はまた、これにより、マーカッシュグループの任意の個々のメンバー又はそのメンバーの部分群に関して記載されていることを認識している。

当業者によって理解されている通り、任意の目的及びすべての目的のため、特に、記載されている説明の提供に関して、本明細書において開示されている範囲はすべて、可能な部分範囲のいずれか及びすべて、並びにその部分範囲の組合せをやはり包含する。いずれの列挙されている範囲も、同じ範囲が、少なくとも等しい2分の1、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1等に分けられることを十分に記載し、かつ可能にしているものとして容易に認識され得る。非限定例として、本明細書において議論されている範囲はそれぞれ、3分の1の下側、3分の1の中央部、及び3分の1の上側等に容易に分けることができる。当業者にとって同様に理解される通り、「最大で」、「少なくとも」、「より大きい」、「未満」等のすべての語句は、列挙されている数を含み、続いて、上で議論されている部分範囲に分けることができる範囲を指す。最後に、当業者によって理解される通り、範囲は、個々のメンバーのそれぞれを含む。

本明細書中において言及されているすべての公報、特許出願、交付特許及びその他の文献は、あたかも個々の公報、特許出願、交付特許又は他の文献の各々が、具体的及び個々に示されて参照によりその全体が組み込まれているかのごとく、参照により本明細書に組み込まれている。参照により組み込まれている原文に含まれる定義は、本開示における定義と矛盾する場合には除外される。

上記の知見を要約すると、本発明は、以下の実施形態を含み、これらは、本明細書において定義されている個々の相互依存によって示される通り、実施形態の特定の組合せを含む。

実施形態(1):担体及び多孔質金属酸化物球体を含む化粧用又はパーソナルケア配合物であって、多孔質金属酸化物球体が、約0.5μm～約100μmの平均径及び約0.10～約0.80の平均多孔度を有しており、多孔質金属酸化物球体が細孔の複数の集団を有し、そのそれぞれが平均細孔径を有しており、各集団が異なる平均細孔径を有し、この平均細孔径が、約50nm～約999nmである、化粧用又はパーソナルケア配合物。

実施形態(2):担体が、水、ポリマー、トリグリセリド、エステル、光吸収剤、多孔質金属酸化物球体以外の顔料、ワックス、アルコール、酸、塩基、抗酸化剤、フレグランス、保存料及びビタミンのうちの1種又は複数を含む、実施形態(1)の化粧用又はパーソナルケア配合物。

実施形態(3):担体が、ポリマー、トリグリセリド、エステル、光吸収剤、多孔質金属酸化物球体以外の顔料、ワックス、アルコール、酸、塩基、抗酸化剤、フレグランス、保存料及びビタミンのうちの1種又は複数を含む、実施形態(1)～(2)のいずれか1つの化粧用又はパーソナルケア配合物。

実施形態(4):口紅、リップライナー、リップグロス、アイシャドウ、アイライナー、ネイルエナメル、マニキュア、コンシーラー、ファンデーション又はクリームから選択される化粧品である、実施形態(1)～(3)のいずれか1つの化粧用又はパーソナルケア配合物。

実施形態(5):シャンプー、ボディウォッシュ、クレンザー、石鹸、ボディバター、ローション、クリーム、バーム、美容液、マスク又は日焼け防止剤から選択される、パーソナルケア配合物である、実施形態(1)～(4)のいずれか1つの化粧用又はパーソナルケア配合物。

実施形態(6):多孔質金属酸化物球体が、0質量%超～約99.9質量%で配合物に存在する、実施形態(1)～(5)のいずれか1つの化粧用又はパーソナルケア配合物。

実施形態(7):多孔質金属酸化物球体が、0.01質量%～約80質量%で配合物に存在する、実施形態(1)～(6)のいずれか1つの化粧用又はパーソナルケア配合物。

実施形態(8):多孔質金属酸化物球体が、約5質量%～約50質量%で配合物に存在する、実施形態(1)～(7)のいずれか1つの化粧用又はパーソナルケア配合物。

実施形態(9):多孔質金属酸化物球体が、約5質量%～約25質量%で配合物に存在する、実施形態(1)～(8)のいずれか1つの化粧用又はパーソナルケア配合物。

実施形態(10):ネイルエナメルであり、担体がネイルエナメル基剤を含む、実施形態(1)～(7)のいずれか1つの化粧用又はパーソナルケア配合物。

実施形態(11):担体、及び秩序構造を有する多孔質金属酸化物球体を含む、化粧用又はパーソナルケア配合物であって、角度依存性色を示す、化粧用又はパーソナルケア配合物。

実施形態(12):多孔質金属酸化物球体が、約0.5μm～約100μmの平均径及び約0.10～約0.80の平均多孔度を有しており、多孔質金属酸化物球体が細孔の複数の集団を有し、そのそれぞれが平均細孔径を有しており、各集団が異なる平均細孔径を有し、この平均細孔径が、約50nm～約999nmである、実施形態(11)の化粧用又はパーソナルケア配合物。

実施形態(13):秩序構造が、多孔質金属酸化物球体の各々の少なくとも1つの領域上の細孔の繰り返しパターンである、実施形態(11)又は(12)の化粧用又はパーソナルケア配合物。

実施形態(14):担体が、水、ポリマー、トリグリセリド、エステル、光吸収剤、多孔質金属酸化物球体以外の顔料、ワックス、アルコール、酸、塩基、抗酸化剤、フレグランス、保存料及びビタミンのうちの1種又は複数を含む、実施形態(11)～(13)のいずれか1つの化粧用又はパーソナルケア配合物。

実施形態(15):担体が、ポリマー、トリグリセリド、エステル、光吸収剤、多孔質金属酸化物球体以外の顔料、ワックス、アルコール、酸、塩基、抗酸化剤、フレグランス、保存料及びビタミンのうちの1種又は複数を含む、実施形態(11)～(13)のいずれか1つの化粧用又はパーソナルケア配合物。

実施形態(16):口紅、リップライナー、リップグロス、アイシャドウ、アイライナー、ネイルエナメル、マニキュア、コンシーラー、ファンデーション又はクリームから選択される化粧品である、実施形態(11)～(15)のいずれか1つの化粧用又はパーソナルケア配合物。

実施形態(17):シャンプー、ボディウォッシュ、クレンザー、石鹸、ボディバター、ローション、クリーム、バーム、美容液、マスク又は日焼け防止剤から選択される、パーソナルケア配合物である、実施形態(11)～(14)のいずれか1つの化粧用又はパーソナルケア配合物。

実施形態(18):多孔質金属酸化物球体が、0質量%超～約99.9質量%で配合物に存在する、実施形態(11)～(17)のいずれか1つの化粧用又はパーソナルケア配合物。

実施形態(19):多孔質金属酸化物球体が、0.01質量%～約80質量%で配合物に存在する、実施形態(11)～(18)のいずれか1つの化粧用又はパーソナルケア配合物。

実施形態(20):多孔質金属酸化物球体が、約5質量%～約50質量%で配合物に存在する、実施形態(11)～(19)のいずれか1つの化粧用又はパーソナルケア配合物。

実施形態(21):多孔質金属酸化物球体が、約5質量%～約25質量%で配合物に存在する、実施形態(11)～(20)のいずれか1つの化粧用又はパーソナルケア配合物。

実施形態(22):担体及び多孔質金属酸化物球体を含む配合物であって、刺激応答性である化粧用又はパーソナルケア配合物である、配合物。

実施形態(23):多孔質金属酸化物球体が、約0.5μm～約100μmの平均径及び約0.10～約0.80の平均多孔度を有しており、多孔質金属酸化物球体が細孔の複数の集団を有し、そのそれぞれが平均細孔径を有しており、各集団が異なる平均細孔径を有し、この平均細孔径が、約50nm～約999nmである、実施形態(22)の配合物。

実施形態(24):pH、圧力、紫外光、可視光、近赤外光、温度又は電流から選択される刺激に応答して色が変化する、実施形態(22)又は(23)の配合物。

Claims

担体及び多孔質金属酸化物球体を含む化粧用又はパーソナルケア配合物であって、多孔質金属酸化物球体が、約0.5μm～約100μmの平均径及び約0.10～約0.80の平均多孔度を有しており、多孔質金属酸化物球体が細孔の複数の集団を有し、そのそれぞれが平均細孔径を有しており、各集団が異なる平均細孔径を有し、この平均細孔径が、約50nm～約999nmである、化粧用又はパーソナルケア配合物。
担体が、水、ポリマー、トリグリセリド、エステル、光吸収剤、多孔質金属酸化物球体以外の顔料、ワックス、アルコール、酸、塩基、抗酸化剤、フレグランス、保存料及びビタミンのうちの1種又は複数を含む、請求項1に記載の化粧用又はパーソナルケア配合物。
担体が、ポリマー、トリグリセリド、エステル、光吸収剤、多孔質金属酸化物球体以外の顔料、ワックス、アルコール、酸、塩基、抗酸化剤、フレグランス、保存料及びビタミンのうちの1種又は複数を含む、請求項1又は2に記載の化粧用又はパーソナルケア配合物。
口紅、リップライナー、リップグロス、アイシャドウ、アイライナー、ネイルエナメル、マニキュア、コンシーラー、ファンデーション又はクリームから選択される化粧品である、請求項1から3のいずれか一項に記載の化粧用又はパーソナルケア配合物。
シャンプー、ボディウォッシュ、クレンザー、石鹸、ボディバター、ローション、クリーム、バーム、美容液、マスク又は日焼け防止剤から選択される、パーソナルケア配合物である、請求項1から4のいずれか一項に記載の化粧用又はパーソナルケア配合物。
多孔質金属酸化物球体が、0質量%超～約99.9質量%で配合物に存在する、請求項1から5のいずれか一項に記載の化粧用又はパーソナルケア配合物。
多孔質金属酸化物球体が、0.01質量%～約80質量%で配合物に存在する、請求項1から6のいずれか一項に記載の化粧用又はパーソナルケア配合物。
多孔質金属酸化物球体が、約5質量%～約50質量%で配合物に存在する、請求項1から7のいずれか一項に記載の化粧用又はパーソナルケア配合物。
多孔質金属酸化物球体が、約5質量%～約25質量%で配合物に存在する、請求項1から8のいずれか一項に記載の化粧用又はパーソナルケア配合物。
ネイルエナメルであり、担体がネイルエナメル基剤を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の化粧用又はパーソナルケア配合物。
担体、及び秩序構造を有する多孔質金属酸化物球体を含む、化粧用又はパーソナルケア配合物であって、角度依存性色を示す、化粧用又はパーソナルケア配合物。
多孔質金属酸化物球体が、約0.5μm～約100μmの平均径及び約0.10～約0.80の平均多孔度を有しており、多孔質金属酸化物球体が細孔の複数の集団を有し、そのそれぞれが平均細孔径を有しており、各集団が異なる平均細孔径を有し、この平均細孔径が、約50nm～約999nmである、請求項11に記載の化粧用又はパーソナルケア配合物。
秩序構造が、多孔質金属酸化物球体の各々の少なくとも1つの領域上の細孔の繰り返しパターンである、請求項11又は12に記載の化粧用又はパーソナルケア配合物。
担体が、水、ポリマー、トリグリセリド、エステル、光吸収剤、多孔質金属酸化物球体以外の顔料、ワックス、アルコール、酸、塩基、抗酸化剤、フレグランス、保存料及びビタミンのうちの1種又は複数を含む、請求項11から13のいずれか一項に記載の化粧用又はパーソナルケア配合物。
担体が、ポリマー、トリグリセリド、エステル、光吸収剤、多孔質金属酸化物球体以外の顔料、ワックス、アルコール、酸、塩基、抗酸化剤、フレグランス、保存料及びビタミンのうちの1種又は複数を含む、請求項11から13のいずれか一項に記載の化粧用又はパーソナルケア配合物。
口紅、リップライナー、リップグロス、アイシャドウ、アイライナー、ネイルエナメル、マニキュア、コンシーラー、ファンデーション又はクリームから選択される化粧品である、請求項11から15のいずれか一項に記載の化粧用又はパーソナルケア配合物。
シャンプー、ボディウォッシュ、クレンザー、石鹸、ボディバター、ローション、クリーム、バーム、美容液、マスク又は日焼け防止剤から選択される、パーソナルケア配合物である、請求項11から14のいずれか一項に記載の化粧用又はパーソナルケア配合物。
多孔質金属酸化物球体が、0質量%超～約99.9質量%で配合物に存在する、請求項11から17のいずれか一項に記載の化粧用又はパーソナルケア配合物。
多孔質金属酸化物球体が、0.01質量%～約80質量%で配合物に存在する、請求項11から18のいずれか一項に記載の化粧用又はパーソナルケア配合物。
多孔質金属酸化物球体が、約5質量%～約50質量%で配合物に存在する、請求項11から19のいずれか一項に記載の化粧用又はパーソナルケア配合物。
多孔質金属酸化物球体が、約5質量%～約25質量%で配合物に存在する、請求項11から20のいずれか一項に記載の化粧用又はパーソナルケア配合物。
担体及び多孔質金属酸化物球体を含む配合物であって、刺激応答性である化粧用又はパーソナルケア配合物である、配合物。
多孔質金属酸化物球体が、約0.5μm～約100μmの平均径及び約0.10～約0.80の平均多孔度を有しており、多孔質金属酸化物球体が細孔の複数の集団を有し、そのそれぞれが平均細孔径を有しており、各集団が異なる平均細孔径を有し、この平均細孔径が、約50nm～約999nmである、請求項22に記載の配合物。
pH、圧力、紫外光、可視光、近赤外光、温度又は電流から選択される刺激に応答して色が変化する、請求項22又は23に記載の配合物。