JP2022520851A - 少なくとも２つのプレス部品を粉末プレスするための方法および粉末プレス装置 - Google Patents

Abstract

本発明は、少なくとも２つのプレス部品、特にセラミック粉末プレス部品および／または金属粉末プレス部品を粉末プレスするための方法であって、第１のプレス部品をプレスするための第１の粉末（１７）を、ダイ（１２）の第１のキャビティ（１３）内に第１の充填高さで充填し、第２のプレス部品をプレスするための第２の粉末（１８）を、ダイ（１２）の第２のキャビティ（１４）内に第２の充填高さで充填し、第１の充填高さと第２の充填高さとを個別に調節する、方法に関する。好適には、第１の粉末（１７）は第１の充填シュー（１０）を介して、第２の粉末（１８）は第２の充填シュー（１１）を介して充填され、この場合、２つの充填シュー（１０，１１）は少なくとも所定の時間で、非同時的に動かされる。上述した方法を実施するのに適した粉末プレス装置も特許請求される。

Description

本発明は、少なくとも２つのプレス部品、特にセラミック粉末プレス部品および／または金属粉末プレス部品を粉末プレスするための方法、ならびに対応するプレス装置に関する。

複数のプレス部品を１種の（粉末状の）出発材料からプレスすることができるように（すなわち１プレス工程で）するために、複数のキャビティを準備しなければならない。このためには、実際のプレスの前に、出発材料（粉末）を、両キャビティに共に供給し、相応に充填する。これにより製作されるプレス部品の品質は、改善の余地があるとみなされている。

本発明の課題は、少なくとも２つのプレス部品を粉末プレスするための方法ならびに対応するプレス装置を提案することであり、この場合、（特に、プレス部品の寸法および／または重量に関する）品質が改善されることが望ましい。

特にこの課題は、少なくとも２つのプレス部品、特にセラミック粉末プレス部品および／または金属粉末プレス部品を粉末プレスするための方法であって、第１のプレス部品をプレスするための（特に金属および／またはセラミックを含む）第１の粉末を、ダイの第１のキャビティ内に第１の充填高さで充填し、第２のプレス部品をプレスするための（金属材料および／またはセラミック材料を含む）第２の粉末を、ダイの第２のキャビティ内に第２の充填高さで充填し、第１の充填高さと第２の充填高さとを互いに独立的に調節する、方法によって解決される。充填後、次いで好適には、プレス工程が続き、プレス工程では、少なくとも２つのプレス部品が好適には同時にまたは少なくとも時間的に重複してプレスされる。

本発明の核となる考えは、第１の充填高さと第２の充填高さとを互いに独立的に調節することにある。これに関して、本発明によれば、複数の（例えば２つの）キャビティへの充填を、（例えば、フィラーおよび／または充填管の綿密な調節に際しても）異なるように行うことができることが認識された。両方の（または複数の）キャビティに関して充填高さを共に変更するかまたは変更可能である（だけでなく、個別にまたは互いに独立的に変更するかまたは変更可能である）ことにより、著しい品質向上を達成することができる。

ダイは、好適には１つの部品から、特に一体的に（場合によっては、モノリシックに）製作されているが、複数の部品から成っていてもよい。この方法で使用されるプレス機（プレス装置）は、キャビティごとに少なくとも１つのまたはちょうど１つの、または少なくとも２つのまたはちょうど２つの上ポンチと、場合によっては少なくとも１つのまたはちょうど１つの、または少なくとも２つのまたはちょうど２つの下ポンチとを有することができる。プレス中、（各）下ポンチは好適には固定的に支持されており、すなわち浮動式または油圧式に支持されているのではない。

充填高さとは特に、（充填工程終了後かつ次のプレス工程前の）対応する充填の最も高い点に対する、対応する充填の最も低い点の間隔であると理解されてよく、かつ／または（充填工程終了後かつ次のプレス工程前の）１つの（共通の）基準点に対する、例えば各キャビティの上端部および／または場合によっては共通のダイの上面および／またはプレス装置の（固定の）基礎に対する、対応する充填の高さ（鉛直方向の間隔）によって表すことができる。（各）充填高さの個別の調節とは特に、充填高さ（例えば、第１の充填高さ）を、それぞれ他方の充填高さ（例えば、第２の充填高さ）とは独立的に調節できること、または（特に、先行する充填工程に対して）変更できることであると理解される。例えば、（例えば、第１の）充填高さは、（先行する充填工程における先行する充填高さに対して）変更されるかまたは変更可能であり、第２の充填高さは、（先行する充填工程における先行する充填高さに対して）変更されない。

実施形態では、少なくとも１つの（または両方のまたはすべての）キャビティのサイズ（または容積）を、キャビティの充填を開始する時点と、キャビティの充填を終了する時点との間で変更することが、特に拡大することができる。これにより、例えば、キャビティが（所定の充填ステップで）上縁部まで充填される場合に、特に簡単な形式で、充填高さの調節を行うことができる。しかしながら、（各）キャビティを、充填工程の開始前に既に相応に適合させることもでき、その後は（キャビティの容積に関して、充填工程の終了まで）それ以上、変更させないこともできる。しかしながら、一般的には、充填高さを調節するステップは、少なくとも１つのキャビティの少なくとも１回の容積変更を、特に少なくとも１つのキャビティの容積拡大を含む。

好適には、第１の粉末は第１の充填シューを介して、第２の粉末は第２の充填シューを介して充填される。これらの充填シューは、好適には互いに離間されており、または少なくとも構造的に画定されており、または互いに画定されている粉末材料収容部を有している。さらに好適には、第１の充填シューと第２の充填シューとは、少なくとも所定の時間で、非同時的に可動であり、または相応に非同時的に動かされる。具体的な実施形態では、他方の（第２の）充填シューが、他方の（第２の）キャビティの上方に留まっている間に、（特に第１の）充填シューを、（第１の）キャビティから離すことができる。これにより、特に簡単な形式で個別の調節が可能となる。特にこれにより、両充填シューは必ずしも同時に、その各キャビティの上方に配置されているわけではなく（またはこれらから同時に離されて配置されているわけではなく）、これにより例えば一方のキャビティのみを充填するが、他方のキャビティは充填しないということが可能である。これにより、簡単に、構成部品の品質を改善することができる。

少なくとも１つの、好適には第２のキャビティに充填する際に、少なくとも２回の充填工程を実施することができる。少なくとも２回の充填工程は特に、充填が中断されるときに、かつ／または充填中に、他方のキャビティ（特に第１のキャビティ）で充填の中断が行われている間に、行われるべきである。第２の粉末を第２のキャビティ内に充填する第１の充填工程は、好適には、第１の粉末を第１のキャビティ内に充填する充填工程が行われる前にかつ／または行われる間に、行われる。第２の粉末を第２のキャビティ内に充填する第２の充填工程は、好適には、第１の粉末を第１のキャビティ内に充填する充填工程が行われていない間に、特に第１の充填シューが第１のキャビティから既に離されるように動かされた後に、行われる。この関連で、２つの（またはそれ以上の）充填工程が言及される場合、それは、１つの共通の全体的な充填工程のうちの２つの異なる時間区分であると理解されるべきであり、この場合、１つの全体的な充填工程とは、プレスすべき材料が完全に、対応するキャビティ内に充填され、これにより次いで、これら材料をプレスすることができる工程であると理解されたい。すなわち、２回の充填工程とは特に、複数の構成部品をプレスするためにキャビティを繰り返し充填することを意味するのではなく、同じキャビティを多段階的に（複数のステップを含めて）充填することを意味する。全体として、これにより、簡単な形式で個別の調節が可能となる。

好適には、第２のキャビティの完全な充填が終了する前に、第１のキャビティの完全な充填を終了する。これによっても、特に簡単な形式で充填高さの個別の調節を行うことができる。

実施例によれば、第１のキャビティに配属された少なくとも１つの第１の下ポンチおよび／または第２のキャビティに配属された少なくとも１つの第２の下ポンチは、非浮動式に（または固定のストッパを介して）支持されている。すなわち、特に、第１の下ポンチおよび／または第２の下ポンチは、プレス中（圧縮運動以外は）動かず、定置に留まる。特に、第１の下ポンチおよび／または第２の下ポンチは、（プレス中）油圧式に支持されるべきではない。

好適には、第１のプレス部品および／または第２のプレス部品は、プレス後、特に個別に測定され、好適には計量される。この測定（特に計量）に基づき、好適には、新たな第１の充填高さおよび／または第２の充填高さが決定される、特に計算される。さらに好適には、次いで、より低い充填高さが割り当てられたキャビティの完全な充填を、他方のキャビティが完全に充填される前に行うことができる。充填高さを、両キャビティに関して共に変化させることしかできない場合には、特に両プレス部品の重量の平均値に基づいて、（好適には自動的な）充填高さの調節が行われる。充填高さの個別の調節およびプレス部品の個別の測定により、全体として著しい品質向上が得られる。

一般的に、充填高さの調節は自動で（特に、電子的な制御装置によって）行うことができ、このために、プレス部品の対応する測定が考慮される。この測定とは無関係に、対応する充填高さを変化させることができ、または適合させることができる。これにより、全体として簡単に、品質向上が達成される。

第１のキャビティおよび／または第２のキャビティは、好適には、それぞれ（完全な）充填後に、かつ／またはそれぞれ（完全な）充填の中断直前に、かつ／または第１の充填工程と第２の充填工程との間に、かつ／またはプレス工程の直前に、それぞれの上縁部まで充填される。第１のキャビティおよび／または第２のキャビティは、それぞれ（完全な）充填後に、かつ／またはそれぞれ（完全な）充填の中断直前に、かつ／または２つの充填工程の間に、かつ／またはプレス工程の直前に、それぞれの上縁部まで充填されなくてもよい。特に、第２のキャビティが、（完全な）充填後に、その上縁部まで充填されていて、第１のキャビティは充填されていなくてもよい（またはその逆であってもよい）。

第１のキャビティおよび第２のキャビティのそれぞれ（完全な）充填後に、かつ／またはプレス工程の直前に、第１のキャビティにおける第１の充填の上端部と、第２のキャビティにおける第２の充填の上端部とは、同じ高さにまたは異なる高さにあってよい。

さらに、第１のキャビティおよび第２のキャビティのそれぞれ（完全な）充填後に、かつ／またはプレス工程の直前に、第１のキャビティにおける第１の充填の下端部と、第２のキャビティにおける第２の充填の下端部とは、同じ高さにまたは異なる高さにあってよい。

少なくとも２つのキャビティによって、（重量および／またはジオメトリに関して）同じまたは少なくとも同種の２つのプレス部品を製造することができ、または２つの異なるプレス部品を製造することができる。

１つのプレス工程で、２つよりも多い、例えば少なくとも３つの、または少なくとも５つのプレス部品をプレスすることができる。

第１のキャビティに配属されている少なくとも１つの第１の下ポンチと、第２のキャビティに配属されている少なくとも１つの第２の下ポンチとは、特に（一方では）第１のキャビティに、（他方では）第２のキャビティに配属されているすべての下ポンチは、対応するキャビティの充填前および／または充填中に、互いに独立的に動くことができ、もしくは互いに独立的に可動であって、かつ／または異なるプレート（アダプタプレート）に連結されていてよい。これにより、各下ポンチの個別の位置決めを介して、キャビティの高さまたは充填高さも個別に調節することができる。このような調節は比較的簡単に（例えば、制御装置の対応する構成を介して）可能であるが、対応するプレート（アダプタプレート）に偏心的な力がかけられることにより、問題はない。

相応して、代替的に、第１のキャビティに配属されている少なくとも１つの第１の下ポンチと、第２のキャビティに配属されている少なくとも１つの第２の下ポンチとは、対応するキャビティの充填前および／または充填中に、一緒にのみ動くことができ、または相応に一緒にのみ可動であってよく、かつ／または同じプレート（アダプタプレート）に連結されている。このような形式の連結により、対応する下ポンチの調節を介して充填高さを個別に適合させる可能性はなくなる。しかしながら、充填高さの調節は、この場合、特に好適に、個別に可動の個々の充填シューによって行うことができる。

出発材料（粉末）は、第１のキャビティおよび第２のキャビティ、および場合によってはさらなるキャビティに関して共通して（特に、互いに独立的に可動の下ポンチの場合は、場合によっては、この材料のための１つだけのチャンバを備えた、例えば共通の充填装置を介して、特に共通の充填シューを介して）または別個に（特に別個の、好適には互いに個別に可動の充填装置、特に充填シューを介して）提供することができ、相応に充填することができる。

上述した課題はさらに、特に上記の方法を実施するための、少なくとも２つのプレス部品、特にセラミック粉末プレス部品および／または金属粉末プレス部品を粉末プレスするための粉末プレス装置であって、第１の粉末から第１のプレス部品をプレスするためのダイの少なくとも１つの第１のキャビティ、および第２の粉末から第２のプレス部品をプレスするためのダイの第２のキャビティと、第１の粉末または第２の粉末を第１のキャビティまたは第２のキャビティ内に充填するための少なくとも１つの充填装置、特に少なくとも１つの充填シュー、好適には少なくとも１つの第１の充填シューおよび第２の充填シューと、第１の粉末を第１の充填高さで充填し、第２の粉末を第２の充填高さで充填し、この場合、第１の充填高さと第２の充填高さとは互いに独立的に調節可能であるように、プレス装置を制御するように構成された少なくとも１つの制御装置と、を含む粉末プレス装置によって解決される。利点に関しては、上記の方法についての説明が参照される。粉末プレス装置（粉末プレス機）は、キャビティごとに少なくとも１つのまたはちょうど１つの、または少なくとも２つのまたはちょうど２つの上ポンチと、場合によっては少なくとも１つのまたはちょうど１つの、または少なくとも２つのまたはちょうど２つの下ポンチとを有することができる。

第１の粉末は、第２の粉末と組成が同じであってよい、または第２の粉末とは組成が異なっていてよい。第１の粉末および第２の粉末の供給源は同じであってよい。代替的に、第１の粉末および第２の粉末は異なる供給源から提供されてもよい。

少なくとも１つの、複数の、またはすべてのポンチ（下ポンチおよび／または上ポンチ）は、電気モータによって、かつ／または油圧によって動かすことができる。好適には、第１の充填装置および第２の充填装置、特に第１の充填シューおよび第２の充填シューは、少なくとも所定の時間で（対応する第１の駆動装置および／または第２の駆動装置を介して）非同時的に可動である（または個別に可動である）。さらに好適には、第２の充填装置（第２の充填シュー）が第２のキャビティの上方に配置されているとき、第１の充填装置（第１の充填シュー）は第１のキャビティから離れることができる。

第１のキャビティに配属された少なくとも１つの第１の下ポンチおよび／または第２のキャビティに配属された少なくとも１つの第２の下ポンチは、（少なくともプレス中は）非浮動式に（または固定のストッパを介して）支持されていてよい。

第１のプレス部品および／または第２のプレス部品を、プレス後、特に個別に測定するために、好適には計量するために、少なくとも１つの測定装置が、特に計量装置が、好適には設けられている。好適にはさらに、測定、特に計量に基づき、好適には新たな第１の充填高さおよび／または第２の充填高さを決定し、好適には計算するために、決定ユニット、特に計算ユニットを設けることができ、これによりさらに好適には次いで、より低い充填高さが割り当てられているキャビティの完全な充填を、他方のキャビティが完全に充填される前に行うことができる。

第１のキャビティに配属されている少なくとも１つの第１の下ポンチと、第２のキャビティに配属されている少なくとも１つの第２の下ポンチとは、特に（一方では）第１のキャビティに、および（他方では）第２のキャビティに配属されているすべての下ポンチは、対応するキャビティの充填前および／または充填中に、互いに独立的に可動であってよく、かつ／または異なるプレート（アダプタプレート）に連結されていてよい。

第１のキャビティに配属されている少なくとも１つの第１の下ポンチと、第２のキャビティに配属されている少なくとも１つの第２の下ポンチとは、対応するキャビティの充填前および／または充填中に、一緒に（のみ）可動であってよく、かつ／または同じプレート（アダプタプレート）に連結されていてよい。

上記課題はさらに、少なくとも２つのプレス部品、特にセラミック粉末プレス部品および／または金属粉末プレス部品を粉末プレスするための、上述した、かつ以下に記載するプレス装置の使用によって解決される。

充填前または充填中に、対応するキャビティの高さおよび／または容積が変更させる場合、これは、ダイを、配属された少なくとも１つの下ポンチに対して相対運動させることにより、すなわち例えばダイを動かし、配属された下ポンチをその位置に留めることにより、またはその逆のようにすることにより、またはダイおよび下ポンチを両方とも動かすことにより、行われる。

具体的な方法の構成では、プレス装置には２つの（個別の）充填シューが互いに隣接して配置されている。これらの充填シューは、好適には、互いに独立的な２つの充填軸により駆動される。

第１の充填位置は、（僅かに）より低い充填高さを有しているキャビティに合わせられる（例えば、配属された第１の充填シューを有している第１のキャビティとも呼ばれる）。両充填シューは、この場合、（特に同期的に）キャビティの上方に位置決めされる（移動する）ことができる。第１の充填シューは、（基本的には通常の）充填運動を実施し、次いで再び（特に出発位置に）戻る。第２の充填シューも同様にまずは（基本的に通常の）充填運動を行うが、次いで好適には最終的な後退運動を行う前に第２のキャビティの上方に留まる。

第１の充填シューがもはや第１のキャビティの上方に位置しなくなるとすぐに、ダイおよび／または対応する下ポンチ（または下ポンチに配属されたプレート）が、第２のキャビティのための所望の充填位置へと移動する。

第２の充填シューが充填を終了した後、通常のプレスサイクルを実施することができる。

両部品は、プレス後、個別に計量することができる。各部品重量に基づき、新たな充填高さが計算され、必要時には、充填高さの調節または充填高さの適合を（自動的に）行うことができる。

そして最初に、（僅かに）より低い充填高さでキャビティを再び充填することができる。

方法の代替的な実施形態では、各（下）ポンチは固有のプレート（アダプタプレート）に連結されてよい。この場合、（すべての）ポンチの充填位置およびプレス位置を、好適には個別に調節することができる。

プレス制御装置は、両キャビティ（または複数のキャビティ）の（個別の）充填高さ調節を適合させることができるように構成されている。

さらなる実施形態は、従属請求項に記載されている。

以下に、図面につき詳しく説明される実施例に基づき本発明を説明する。

プレス装置の第１の実施形態を上方から見た概略図である。 図１の実施形態を概略的な断面図で示す図である。 図１の実施形態を異なる状態で示す図である。 図３の状態を概略的な断面図で示す図である。 別の状態にある図１の実施形態を上方から見た概略図である。 図５の状態を概略的な断面図で示す図である。 別の状態にある図１の実施形態を上方から見た概略図である。 図７の状態を概略的な断面図で示す図である。 プレス装置の別の実施形態を上方から見た概略図である。 図９の実施形態を概略的な断面図で示す図である。 別の状態にある図９の実施形態を上方から見た概略図である。 図１１の状態を概略的な断面図で示す図である。 別の状態にある図９の実施形態を上方から見た概略図である。 図１３の状態を概略的な断面図で示す図である。

以下の説明では、同じ部分および同じ作用をする部分には同じ符号を使用する。

図１には、本発明によるプレス装置を上方から見た（極めて）概略的な図が示されている。このプレス装置は、第１の充填シュー１０、第２の充填シュー１１、ダイ１２ならびに第１のキャビティ１３および第２のキャビティ１４を含む。第１のキャビティ１３では、（図示されていない）第１のプレス部品をプレスすることができ、第２のキャビティ１４では、（同じく図示されていない）第２のプレス部品をプレスすることができる。図１のプレス装置の状態では、充填シュー１０，１１は、キャビティ１３，１４の上方に配置されていない。この状態では、出発材料（粉末）はキャビティ１３，１４内に充填されない。

図２によると、キャビティ１３，１４は、第１の下ポンチ１５と第２の下ポンチ１６とによって画定される。キャビティごとに、複数の、例えば２つの下ポンチが設けられていてもよい。

充填シュー１０，１１は、互いに隣接して、または同じ高さに配置されており、この構成によれば、２つの独立した充填軸によって駆動されている。

図３では、図１の充填シュー１０，１１は今や、キャビティ１３，１４の上方に配置されている。これにより、第１の粉末１７（図４参照）と第２の粉末１８とを、キャビティ１３，１４内に充填することができる。図４では、キャビティには（図４に示した延在で）その上縁部まで、それぞれの粉末１７，１８が充填されている。すなわち、第１のキャビティ１３における対応する充填の上端部は、第２のキャビティ１４の充填における上端部の高さにある。この場合、同様に（必ずしもというわけではないが）、第１のキャビティ１３における充填の下端部は、第２のキャビティ１４の充填の下端部の高さにある。

したがって図４には、（この場合、好適には、一緒に動くことのできる下ポンチ１５，１６）の第１の充填位置が示されている。この第１の充填位置は、好適には、より低い（必要なまたは必須の）充填高さを有したキャビティに合わせられる。この構成によれば、両充填シューは、キャビティ１３，１４の上方で同期的に移動することができる。

第１の充填シュー１０は、充填工程を実施し、次いで再びその出発位置に戻る（図５参照）。この場合、（第２の充填シューも、充填工程を実施した後）第２の充填シュー１１は、所属のキャビティ１４の上方に留まる。

第１の充填シュー１０が、所属のキャビティ１３の上方にもはや位置しなくなった時点で、ダイ１２、および／または下ポンチ１５，１６に配属されている少なくとも１つのプレート（図示せず）が移動し、すなわち結果として、ダイとポンチ１５，１６との間の相対運動が行われる（図８参照）。これにより、第２の粉末１８のさらなる材料を第２のキャビティ１４内に充填することができる。これにより、全体として、第２のキャビティ１４内の充填高さは、第１のキャビティ１３内の充填高さよりも大きい。

第２の充填シュー１１が（完全な）充填を終了した後は、公知の形式で、プレスサイクルが実施される。

プレス後、両キャビティから得られたプレス部品が（個別に）計量される。各部品重量に基づき、新たな充填高さが計算され、必要時には、充填高さの調節が（自動的に）行われる。

そして最初に、比較した場合、より低い（必要なまたは必須の）充填高さを有していているキャビティが再び充填される。

図９～図１４には、代替的な実施形態が示されている。この場合、第１の下ポンチ１５および第２の下ポンチ１６は、第１の下ポンチプレート２０または第２の下ポンチプレート２１を介して移動可能である。図９および図１０の出発位置では、充填シュー１０，１１は、所属のキャビティ１３，１４および下ポンチ１５，１６の上端部２２，２３の上方にはなく、同じ高さにある。すなわちこの状態では、キャビティ１３，１４は同じ高さである。

図１１、図１２に示したように、今や、第２の下ポンチプレート２１が下方に移動し、この場合、第１の下ポンチプレート２０は同じ場所に留まる（これは場合によっては移動することもできる）。充填シュー１０，１１（図１１参照）は、まだ出発位置にある（しかしながら、既に少なくとも部分的に移動していてもよい）。

今や充填シュー１０，１１（図１３参照）は、（共同のまたは個別の移動で）キャビティ１３，１４の上方に位置する。図１２のキャビティ１４が拡大された後、今や相応に、第２の粉末１８の図１４に示した充填高さも拡大される。この実施形態では、複数の、場合によってはすべてのポンチの充填位置およびプレス位置は、個別に調節できる。個別の充填高さ調節のために、対応するプログラミングを提供することができる。

上述したすべての部品は、それ自体でおよび各組み合わせにおいて、特に図示した詳細は本発明の本質として特許請求されることを、ここで指摘する。当業者には本発明の変更が可能である。

１０ 第１の充填シュー
１１ 第２の充填シュー
１２ ダイ
１３ 第１のキャビティ
１４ 第２のキャビティ
１５ 第１の下ポンチ
１６ 第２の下ポンチ
１７ 第１の粉末
１８ 第２の粉末
２０ 第１の下ポンチプレート
２１ 第２の下ポンチプレート
２２ 第１の下ポンチ１５の上端部
２３ 第２の下ポンチ１６の上端部

Claims (15)

1. 少なくとも２つのプレス部品、特にセラミック粉末プレス部品および／または金属粉末プレス部品を粉末プレスするための方法であって、第１のプレス部品をプレスするための第１の粉末（１７）を、ダイ（１２）の第１のキャビティ（１３）内に第１の充填高さで充填し、第２のプレス部品をプレスするための第２の粉末（１８）を、前記ダイ（１２）の第２のキャビティ（１４）内に第２の充填高さで充填し、第１の充填高さと第２の充填高さとを個別に調節する、方法。
2. 前記第１の粉末（１７）を、第１の充填装置、特に第１の充填シュー（１０）を介して充填し、第２の粉末（１８）を第２の充填装置、特に第２の充填シュー（１１）を介して充填し、前記第１の充填シュー（１０）と前記第２の充填シュー（１１）とを、好適には少なくとも部分的に非同時的に動かし、特に、前記第２の充填シュー（１１）がまだ前記第２のキャビティ（１４）の上方に留まっている間に既に、前記第１の充填シュー（１０）を前記第１のキャビティ（１３）から離す、請求項１記載の方法。
3. 少なくとも１つの、好適には前記第２のキャビティ（１４）内への充填において、少なくとも２つの充填工程を実施し、この場合、好適には、前記第１の粉末（１７）を前記第１のキャビティ（１３）内に充填する充填工程を行う前にかつ／または行う間に、前記第２の粉末（１８）を前記第２のキャビティ（１４）内に充填する第１の充填工程を行い、好適には、前記第１の粉末（１７）を前記第１のキャビティ（１３）内に充填する充填工程を行っていない間に、特に、前記第１の充填シュー（１０）が前記第１のキャビティ（１３）から既に離されるように動かされた後に、前記第２の粉末（１８）を前記第２のキャビティ（１４）内に充填する第２の充填工程を行う、請求項１または２記載の方法。
4. 前記第２のキャビティ（１４）の完全な充填が終了する前に、前記第１のキャビティ（１３）の完全な充填を終了する、請求項１から３までのいずれか１項記載の方法。
5. 前記第１のキャビティ（１３）に配属された少なくとも１つの第１の下ポンチ（１５）および／または前記第２のキャビティ（１４）に配属された少なくとも１つの第２の下ポンチ（１６）は、非浮動式に支持されている、請求項１から４までのいずれか１項記載の方法。
6. プレス後、前記第１のプレス部品および前記第２のプレス部品を、特に個別に測定し、好適には計量し、前記測定、特に前記計量に基づき、好適には新たな第１の充填高さおよび／または第２の充填高さを決定し、好適には計算し、さらに好適には次いで、より低い充填高さが割り当てられたキャビティの完全な充填を、他方のキャビティが完全に充填される前に行う、請求項１から５までのいずれか１項記載の方法。
7. 前記第１のキャビティ（１３）および／または前記第２のキャビティ（１４）を、各充填後に、かつ／または各充填の中断の直前に、かつ／またはプレス工程の直前に、それぞれの上縁部まで充填し、またはそれぞれの上縁部まで充填せず、特に前記第２のキャビティ（１４）を、充填後に、前記第２のキャビティの上縁部まで充填し、前記第１のキャビティ（１３）は充填せず、かつ／または
   前記第１のキャビティ（１３）および前記第２のキャビティ（１４）の各充填後に、かつ／またはプレス工程の直前に、前記第１のキャビティ（１３）における第１の充填の上端部と、前記第２のキャビティ（１４）における第２の充填の上端部とは、同じ高さにまたは異なる高さにあり、かつ／または
   前記第１のキャビティ（１３）における第１の充填の下端部と、前記第２のキャビティ（１４）における第２の充填の下端部とは、同じ高さにまたは異なる高さにある、
   請求項１から６までのいずれか１項記載の方法。
8. 前記第１のキャビティ（１３）に配属されている少なくとも１つの第１の下ポンチ（１５）と、前記第２のキャビティ（１４）に配属されている少なくとも１つの第２の下ポンチ（１６）とは、特に前記第１のキャビティ（１３）および前記第２のキャビティ（１４）に配属されているすべての下ポンチ（１５，１６）は、対応する前記キャビティ（１３，１４）の充填前および／または充填中に、互いに独立して動かされ、かつ／または異なるプレートに連結されている、請求項１から７までのいずれか１項記載の方法。
9. 前記第１のキャビティ（１３）に配属されている少なくとも１つの第１の下ポンチ（１５）と、前記第２のキャビティ（１４）に配属されている少なくとも１つの第２の下ポンチ（１６）とは、対応する前記キャビティ（１３，１４）の充填前および／または充填中に、一緒にしか動かず、もしくは一緒にしか動くことはできず、かつ／または同じプレートに連結されている、請求項１から７までのいずれか１項記載の方法。
10. 特に請求項１から９までのいずれか１項記載の方法を実施するための、少なくとも２つのプレス部品、特にセラミック粉末プレス部品および／または金属粉末プレス部品を粉末プレスするための粉末プレス装置であって、
    第１の粉末（１７）から第１のプレス部品をプレスするためのダイ（１２）の少なくとも１つの第１のキャビティ（１３）、および第２の粉末（１８）から第２のプレス部品をプレスするための前記ダイ（１２）の第２のキャビティ（１４）と、
    前記第１の粉末（１７）または前記第２の粉末（１８）を前記第１のキャビティまたは前記第２のキャビティ内に充填するための少なくとも１つの充填装置、特に少なくとも１つの充填シュー、好適には少なくとも１つの第１の充填シュー（１０）および第２の充填シュー（１１）と、
    前記第１の粉末（１７）を第１の充填高さで充填し、前記第２の粉末（１８）を第２の充填高さで充填し、この場合、第１の充填高さと第２の充填高さとは互いに独立して調節可能であるように、前記プレス装置を制御するように構成された少なくとも１つの制御装置と、
    を含む、粉末プレス装置。
11. 前記第１の充填装置および第２の充填装置、特に第１の充填シュー（１０）および第２の充填シュー（１１）は、少なくとも所定の時間で非同時的に可動であって、特に前記第２の充填シュー（１１）が、前記第２のキャビティ（１４）の上方に配置されている場合に、前記第１の充填シュー（１０）は前記第１のキャビティ（１３）から離れることができる、請求項１０記載のプレス装置。
12. 前記第１のキャビティ（１３）に配属された少なくとも１つの第１の下ポンチ（１５）および／または前記第２のキャビティ（１４）に配属された少なくとも１つの第２の下ポンチ（１６）は、非浮動式に支持されている、請求項１０または１１記載のプレス装置。
13. プレス後、前記第１のプレス部品および前記第２のプレス部品を、特に個別に測定し、好適には計量するために、少なくとも１つの測定装置が、特に計量装置が設けられており、前記測定、特に前記計量に基づき、好適には新たな第１のおよび／または第２の充填高さを決定するために、好適には計算するために、好適にはさらに決定ユニットが、特に計算ユニットが設けられており、これによりさらに好適には次いで、より低い充填高さが割り当てられているキャビティの完全な充填を、他方のキャビティが完全に充填される前に行うことができる、請求項１０から１２までのいずれか１項記載のプレス装置。
14. 前記第１のキャビティ（１３）に配属されている少なくとも１つの第１の下ポンチ（１５）と、前記第２のキャビティ（１４）に配属されている少なくとも１つの第２の下ポンチ（１６）とは、特に前記第１のキャビティ（１３）および前記第２のキャビティ（１４）に配属されているすべての下ポンチ（１５，１６）は、対応する前記キャビティ（１３，１４）の充填前および／または充填中に、互いに独立的に可動であり、かつ／または異なるプレートに連結されている、請求項１０から１３までのいずれか１項記載のプレス装置。
15. 前記第１のキャビティ（１３）に配属されている少なくとも１つの第１の下ポンチ（１５）と、前記第２のキャビティ（１４）に配属されている少なくとも１つの第２の下ポンチ（１６）とは、対応する前記キャビティ（１３，１４）の充填前および／または充填中に、一緒にしか動くことはできず、かつ／または同じプレートに連結されている、請求項１０から１３までのいずれか１項記載のプレス装置。

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