JP2022516966A - 手持ち式工作機械 - Google Patents

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Abstract

本発明は、駆動ユニット(20)が配置されるハウジング(12)と、使用工具(28)を着脱可能に収容するための工具収容部(26)であって、前記使用工具(28)が打撃および/または回転駆動可能である、工具収容部と、少なくとも1つの運動量を検出するためのセンサユニット(205)と、手持ち式工作機械(10)を開ループ制御または閉ループ制御するための電子機器(40)と、を備え、電子機器(40)が、少なくとも1つの運動量にもとづいて打撃モードを検知するための打撃識別ユニット(202)、および/またはハウジング(12)の回転を検知するための回転識別ユニット(204)を有し、電子機器(40)が、検知された打撃モードおよび/またはハウジング(12)の検知された回転にもとづいて駆動ユニット(20)を制御する、手持ち式工作機械に関する。電子機器(40)が、打撃識別ユニット(202)のための少なくとも2つのパラメータセットおよび/または回転識別ユニット(204)のための少なくとも2つのパラメータセットを有し、電子機器(40)は、少なくとも2つのパラメータセットのうちの1つを自動的に選定するように形成されていることが提案される。【選択図】 図1

Description

特許文献1には、打撃機構を有する手持ち式工作機械のためのセンサユニットが記載され、このセンサユニットは、少なくとも1つの打撃特性量を検出するように企図されている少なくとも1つの機械的測定量のためセンサを有する。
独国特許出願公開第102012208855号明細書
本発明は、代替的に、手持ち式工作機械のための動作方式切替装置であって、特に手動で操作可能な操作要素と、動作方式切替装置の少なくとも1つの切替ポジション情報を電子機器に提供するように形成されているポジション決定ユニットと、を備え、ポジション決定ユニットが少なくとも1つの信号発生要素と、信号発生要素の信号を検出するための少なくとも2つのセンサ要素とを有する、動作方式切替装置に関する。少なくとも2つのセンサ要素は、少なくとも1つの切替ポジションにおいて、2つのセンサ要素が1つの信号発生要素の信号を検出するように配置されていることが提案される。それによって有利にも、切替ポジションの特に確実な検知を保証することができる。
これに関連して、手持ち式工作機械とは特に、電気的に駆動される使用工具によって工作物を加工するための器具と解されるべきである。これに関連して、典型的な手持ち式工作機械は、手持ち式穿孔機もしくは据置式穿孔機、ドライバ、打撃穿孔機、ハンマードリル、ジグソー、丸鋸、チョップソー、鉋、アングルグラインダ、振動グラインダ、研磨機、またはそれに類するものである。手持ち式工作機械は、電源コード式器具として、またはコードレスのバッテリ式器具として形成され得る。動作方式切替装置は、特に手持ち式工作機械の少なくとも2つの異なった動作方式間で切り替えるように形成されている。これに関連して、手持ち式工作機械の異なった動作方式とは特に、手持ち式工作機械と接続された使用工具が、例えば回転駆動運動、線形振動(linear oszillierende)駆動運動、あるいは回転および線形振動駆動運動などの異なった駆動運動を実行することと解されるべきである。これに代えて、またはこれに加えて、動作方式は、使用工具の右回りまたは左回りでもあり得る。同様に、例えば使用工具の異なった回転速度、または手持ち式工作機械の打撃エネルギーなどの異なった出力段(Leistungsstufe)が動作方式切替装置により考えられる(denkbar)ことが考えられる。操作要素によって動作方式を機械的、および/または電気的もしくは電子的に切替可能である。これに関連して、機械的に切り替えるとは特に、操作要素が動作方式切替装置と機械的に結合されている、または動作方式の切替えを自ら行うことと解されるべきである。これに関連して、電気的または電子的な切替えとは特に、電子機器に操作要素のポジションが提供され、電子機器もまた、例えば電気的アクチュエータによって、または駆動ユニットの電子的制御によって動作方式の切替えを誘発することと解されるべきである。操作要素は少なくとも2つの切替ポジションを有している。電子機器は特に、切替ポジション情報にもとづいて動作方式切替装置の、特に動作方式切替装置の操作要素の切替ポジションを検知するように形成されている。好ましくは、電子機器は、検知された切替ポジションに依存して電気的アクチュエータを作動させるように、回転方向を変更するように、電子的追加機能を作動させるように、出力段を変更するように、またはそれに類することをするように形成されている。電子機器は特に、情報を処理するための少なくとも1つの演算処理ユニット、例えばマイクロプロセッサを有する。さらに、電子機器は、殊に回路基板上に配置されている、例えば情報を記憶するための記憶ユニット、電気的スイッチ、センサ要素等々の電子部品を有し得る。電子機器は特に、手持ち式工作機械を、特に手持ち式工作機械の駆動ユニットを開ループ制御または閉ループ制御するように形成されている。ポジション決定ユニットは、電子機器とは別個に形成されていてもよいし、または少なくとも部分的に電子機器に割り当てられていてもよい。特に、ポジション決定ユニットのセンサ要素は、例えばケーブル接続を介して電子機器と電気的に接続されている。センサ要素は殊に、ポジション決定ユニットの回路基板上に配置されている。これに代えて、センサ要素が電子機器の回路基板上に配置されているか、またはワイヤレス通信インターフェースを介して電子機器と接続されていることも考えられよう。信号発生要素は特に、この信号発生要素の周辺における物理量を変化させるように形成されている。その際、物理量は信号に相当する。信号は、例えば磁気信号、光学信号、誘導信号、静電容量信号等々として形成され得る。信号発生要素から出される信号は、バイナリ、アナログ、またはデジタルに形成され得る。アナログ信号とは特に2つの限界値間に実質的に無限数の値を取り得る信号と解されるべきである。デジタル信号とは特に2つの限界値間に有限数の値を取り得る信号と解されるべきである。バイナリ信号とは特に2段階のデジタル信号と解されるべきである。センサ要素は特に、信号発生要素の信号にもとづいてそれぞれ1つの切替ポジション情報を検知するように形成されている。
さらに、センサ要素のうちの少なくとも1つが、電子機器にバイナリ切替ポジション情報を提供するように形成されていることが提案される。殊に、少なくとも2つのセンサ要素は、電子機器にバイナリ切替ポジション情報を提供するように形成されている。特に、少なくとも2つのセンサ要素は、閾値法により切替ポジション情報を検知するように形成されている。
さらに、電子機器が、少なくとも2つのセンサ要素の切替ポジション情報に依存して切替ポジションを検知するように形成されていることが提案される。それによって有利にも、切替ポジションの特に信頼できる決定が保証され得る。特に、電子機器は、2つの切替ポジション情報が互いに異なる場合に切替ポジションを検知するように形成されている。それによって有利にも、誤誘発(Fehlausloesung)の確率を最小化することができる。これに加えて、信号発生要素が操作要素と機械的に接続されていることが提案される。信号発生要素は、操作要素と例示的に力結合的および/もしくは形状結合的、またはさらに材料結合的に接続され得る。殊に、操作要素が収容ポケットを有し、これらの収容ポケットに信号発生要素が配置されている。操作要素は、特に直線的に可動に、または回転可能に支承されて形成されている。殊に、動作方式切替装置は、操作要素が切替ポジションで係止するように形成されている。その際、切替ポジションの数は操作要素の係止ポジションの数に相当する。
さらに、動作方式切替装置が少なくとも2つの信号発生要素を有し、少なくとも2つの信号発生要素の信号がそれぞれ2つのセンサ要素によって検出可能であることが提案される。特に、少なくとも2つの信号発生要素は、少なくとも2つのセンサ要素によって検出される信号が常に互いに異なるように形成または配置されている。それによって有利にも、これらの同じセンサ要素によって複数の切替ポジションを検出することができる。
さらに、2つの信号発生要素が実質的に同一に形成されていることが提案される。特に、これらのセンサ要素は、実質的に同じ信号を検出するように形成されている。センサ要素は、能動型センサまたは受動型センサとして形成され得る。その際、受動型センサとは特に、物理量によってパラメータが変化し得る、例えばNTCなどの少なくとも1つの受動部品を有するセンサ要素と解されるべきである。能動型センサ要素とは特に、例えばホールセンサなどのIC部品と解されるべきである。殊に、少なくとも2つのセンサ要素が、例えばホールセンサなどの磁場センサとして形成されている。ホールセンサは、例えばユニポーラまたはバイポーラに形成され得る。
これに代えて、またはこれに加えて、少なくとも1つのセンサ要素、特に少なくとも2つのセンサ要素がマイクロスイッチまたはリードスイッチとして形成されていることも考えられる。これに加えて、信号発生要素が特別に作成された表面として形成されていることが考えられる。例示的に、動作方式切替装置の表面、特に操作要素の表面が周辺とは異なり、それに伴い信号発生要素を形成する特定の色、特定の粗さ、特定の伝動性、特定の強度等々を有することが考えられる。
さらに、第2信号発生要素が、操作要素のポジションとは無関係に2つのセンサ要素に相対して第1信号発生要素と同じポジションを決して取り得ないように2つの信号発生要素が互いに配置されていることが提案される。それによって有利にも、同じ信号発生要素でも切替ポジションが確実に検知されることを確保することができる。
さらに、本発明は、特に手動で操作可能な操作要素と、電子機器に動作方式切替装置の少なくとも1つの切替ポジション情報を提供するように形成されているポジション決定ユニットとを有し、ポジション決定ユニットが少なくとも1つの信号発生要素と、信号発生要素の信号を検出するための少なくとも2つのセンサ要素とを有する、動作方式切替装置を備える手持ち式工作機械、特にハンマードリルに関する。少なくとも2つのセンサ要素が、少なくとも1つの切替ポジションにおいて、2つのセンサ要素が1つの信号発生要素の信号を検出するように配置されていることが提案される。その際、手動の操作は操作要素により直接的に行うことができ、またはこれに代えて、例えば別の操作要素と接続されているテンションベルト、操作ケーブル等々の結合要素との機械的結合を介して間接的に行うことができる。
これに加えて、本発明は、
-動作方式切替装置の切替ポジションを提供するステップと、
-切替ポジションにもとづいて打撃識別ユニットおよび/または回転識別ユニットを動作停止させるステップと、を包含する手持ち式工作機械を制御する方法に関する。
切替ポジションの提供は、特に少なくとも2つのセンサ要素と少なくとも1つの信号発生要素とを有するポジション決定ユニットによって行われ、2つのセンサ要素が信号発生要素ごとに2つの切替ポジション情報を検出して電子機器に提供し、電子機器は、2つの切替ポジション情報にもとづいて切替ポジションを検知する。打撃識別ユニットによる打撃識別および回転識別ユニットによる回転識別は、手持ち式工作機械の使用を利用者にとってより快適かつより安全にする手持ち式工作機械の電子的追加機能である。
さらに、方法が、切替ポジションがチゼル動作に相当する場合に回転識別ユニットを動作停止させるという付加的ステップを包含することが提案される。チゼル動作とは特に、使用工具が専ら線形振動駆動される手持ち式工作機械の動作方式と解されるべきである。有利にも、チゼル動作における回転識別ユニットを動作停止させることによって誤誘発を回避することができる。
さらに、方法が、切替ポジションが左回りのハンマードリル動作に相当する場合に打撃識別ユニットを動作停止させるという付加的ステップを包含することが提案される。ハンマードリル動作とは特に、使用工具が回転および線形振動駆動される手持ち式工作機械の動作方式と解されるべきである。
本発明は、駆動ユニットが配置されるハウジングと、使用工具を着脱可能に収容するための工具収容部であって、使用工具が打撃および/または回転駆動可能である、工具収容部と、少なくとも1つの運動量を検出するためのセンサユニットと、手持ち式工作機械を開ループ制御または閉ループ制御するための電子機器と、を備え、電子機器が、少なくとも1つの運動量にもとづいて打撃モードを検知するための打撃識別ユニット、および/またはハウジングの回転を検知するための回転識別ユニットを有し、電子機器が、検知された打撃モードおよび/またはハウジングの検知された回転にもとづいて駆動ユニットを制御する、手持ち式工作機械に関する。電子機器が、打撃識別ユニットのための少なくとも2つのパラメータセットおよび/または回転識別ユニットのための少なくとも2つのパラメータセットを有し、電子機器は、少なくとも2つのパラメータセットのうちの1つを自動的に選定するように形成されていることが提案される。それによって有利にも、手持ち式工作機械を異なった条件に対して最適に適合させることができる。
手持ち式工作機械のハウジングは、少なくとも部分的に、特に完全に外側ハウジングとして形成されている。ハウジングは、単一部分または複数部分から形成され得る。ハウジングは、少なくとも部分的に、特に完全にプラスチックから形成されている。センサユニットは、例えば加速度センサ、ジャイロセンサ、圧力センサ、傾きセンサ、ホールセンサ、電流センサ、回転速度センサ等々として形成され得る少なくとも1つのセンサを有する。これに代えて、センサユニットが、同じまたは相違に形成され得る2つ以上のセンサを有することも考えられる。これに関連して、運動量とは特に、手持ち式工作機械の運動を検知可能であるセンサユニットによって検出される測定量と解されるべきである。手持ち式工作機械の運動は、例えば手持ち式工作機械のハウジングの直線運動および/または回転運動であり得る。さらに、運動は震動(Vibration)、あるいは手持ち式工作機械または手持ち式工作機械のハウジングに作用する振動(Schwingung)でもあり得る。手持ち式工作機械は、空転モードおよび打撃モードで駆動することができる特に空気圧式打撃機構を有する。空転モードおよび打撃モードにおいて、駆動ユニットの駆動運動が打撃機構に伝達され、打撃モードでのみ使用工具が打撃駆動または線形振動駆動される。空転モードにおいて、使用工具は打撃駆動および線形振動駆動されない。特に、空気圧式打撃機構は、ハンマー管内を直線運動可能に支承されたピストンを有し、ピストンは、ハンマー管内のピストン圧を増加させるように形成されている。その際、空転モードにおいて、ピストン圧は実質的にゼロであるか、または打撃モードにおけるより少なくとも著しく低い。このことは例示的に、ハンマー管が、例えば独国特許出願公開第102011081990号明細書に記載されているように、工作物に使用工具が当たった場合に閉鎖される空転制御開口部を有することによって実現され得る。殊に、打撃識別ユニットは、打撃モードおよび/もしくは空転モード、ならびに/または打撃モードと空転モードとの間の移行を検知するように形成されている。打撃識別ユニットは、手持ち式工作機械の能力および/またはハンドリングが最適化される手持ち式工作機械の電子的追加機能である。例えば、ユーザに対して震動を低減するため、および打撃モードへの移行時に打撃機構の確実な開始を保証するために、空転モードが検知された場合に駆動ユニットの回転数を低減することができる。さらに、最大の材料除去能力を実現するために、打撃モードが検知された場合に駆動ユニットの回転数を増加させることができる。回転識別ユニットは特に、手持ち式工作機械の作業軸線を中心とした手持ち式工作機械のハウジングの回転を検知するように形成されている。回転識別ユニットは、例えば使用工具が補強部材(Armierung)とともに傾いた場合に、手持ち式工作機械の不意の、および予見できない回転に対してユーザを保護する手持ち式工作機械の電子的追加機能である。ハウジングの回転が検知された場合、例えば駆動ユニットをスイッチオフするか、または駆動ユニットの回転数を著しく低減することができる。これに関連して、パラメータセットとは特に、打撃識別ユニットまたは回転識別ユニットを異なった処理の異形に設定するパラメータデータと解されるべきである。その際、処理とは、状態もしくはモードの検出もしくは検知、または検知された状態/モードにもとづく開ループ制御信号もしくは閉ループ制御信号であり得る。
さらに、2つのパラメータセットが、第1パラメータセットを用いるハウジングの回転の検知と、第2パラメータセットを用いるハウジングの回転の検知とが互いに異なるように形成されていることが提案される。さらに、2つのパラメータセットが、第1パラメータセットを用いる打撃モードの検知と第2パラメータセットを用いる打撃モードの検知とが互いに異なるように形成されていることが提案される。
これに加えて、第1パラメータセットと第2パラメータセットが、少なくとも閾値の点で異なることが提案される。それによって有利にも、電子的追加機能の誘発の感度を自動的に設定することができる。感度は、高くすることもできるし、低くすることもできる。これに関連して、より高い感度とは特に、検知がより早く行われる比較的低い閾値と解されるべきである。
さらに、2つのパラメータセットは、第1パラメータセットを用いて検知された打撃モードにもとづいた駆動ユニットの制御が、第2パラメータセットを用いて検知された打撃モードにもとづいた駆動ユニットの制御とは異なるように形成されていることが提案される。特に、第1パラメータセットと第2パラメータセットは、少なくとも打撃機構の打撃周波数または駆動ユニットの打撃回転数の点で異なる。この場合、打撃周波数または空転周波数とは特に、打撃モードまたは空転モードにおける打撃機構の線形振動駆動される駆動要素の周波数と解されるべきである。特に打撃周波数は、実質的に、使用工具が打撃モードで駆動される周波数に相当する。打撃機構の駆動要素は、特に打撃ピストンとして形成されている。打撃モードにおける打撃機構の打撃周波数は、特に空転モードにおける打撃機構の空転周波数とは異なる。特に打撃周波数は空転周波数より高い。
これに加えて、手持ち式工作機械が、駆動ユニットを手動で制御するための作動スイッチを有し、作動スイッチのポジションが作動スイッチポジションユニットにより検知可能、および電子機器に提供可能であることが提案される。作動スイッチポジションユニットは、例えばポテンショメータとして形成され得る。殊に、作動スイッチポジションユニットは、作動スイッチの設定可能な最小のポジション、および設定可能な最大のポジションを検出または検知するように形成されている。
さらに、手持ち式工作機械がバッテリパックを有し、バッテリパック動作パラメータが電子機器に提供可能であることが提案される。バッテリパック動作パラメータは、例えば利用可能な電流、または温度情報として形成され得る。バッテリパック動作パラメータはバッテリパック電子機器によって検知され、手持ち式工作機械の電子機器に提供され得る。これに代えて、バッテリパック動作パラメータがバッテリパックの符号化要素または符号化抵抗器により手持ち式工作機械の電子機器に提供されることも考えられる。
さらに、電子機器が、作動スイッチポジション、駆動ユニットの電気モータの瞬時回転数、重量パラメータ、および/またはバッテリパック動作パラメータにもとづいて少なくとも2つのパラメータセットのうちの1つをアクティブ化するように形成されていることが提案される。それによって有利にも、打撃識別ユニットおよび/または回転識別ユニットを最適に適合させることができる。瞬時回転数は、例えば手持ち式工作機械の電子機器によって適当なセンサ系を用いて検知され得る。当業者には瞬時回転数、特に手持ち式工作機械の瞬時回転数を検知するための異なった手段および可能性が知られている。重量パラメータは、例えばバッテリパックの重量、付属部品の重量、あるいはバッテリパックおよび/または付属部品を有する手持ち式工作機械のシステムの重量として形成され得る。付属部品は、例えば手持ち式工作機械と着脱可能に接続可能な、例えば集塵機などの付属部品であり得る。
これに代えて、手持ち式工作機械のユーザが回転識別ユニットまたは打撃識別ユニットのためのパラメータセットのうちの1つを、ユーザインターフェースを介して選定することも考えられる。ユーザインターフェースは、手持ち式工作機械、または手持ち式工作機械のハウジングに配置され、特にHMIインターフェースとして形成されている。その際、ユーザインターフェースは、特に情報を表示するための表示器と操作手段とを備えている。これに代えて、またはこれに加えて、ユーザが回転識別ユニットまたは打撃識別ユニットのためのパラメータセットのうちの1つを、例えばスマートフォンなどの外部装置を介して選定することも考えられる。殊に、手持ち式工作機械はこのために、ワイヤレスでデータ伝送するように形成されている通信インターフェースを有している。
これに加えて、本発明は、手持ち式工作機械の打撃識別ユニットおよび/または回転識別ユニットを自動的に適合させる方法であって、
-打撃識別ユニットのための少なくとも2つのパラメータセット、および/または回転識別ユニットのための少なくとも2つのパラメータセットを提供するステップと、
-作動スイッチのポジション、瞬時回転数、重量パラメータ、および/またはバッテリパック動作パラメータを提供するステップと、
-作動スイッチのポジション、瞬時回転数、重量パラメータ、および/もしくはバッテリパック動作パラメータにもとづいて少なくとも2つのパラメータセットのうちの1つを選定するステップ、ならびに/または作動スイッチのポジション、瞬時回転数、および/もしくはバッテリパック動作パラメータにもとづいて打撃識別ユニットおよび/もしくは回転識別ユニットを動作停止させるステップと、を包含する方法に関する。
さらに、作動スイッチのポジションが設定可能な最大のポジションに相当する場合に第1パラメータセットがアクティブ化され、第1パラメータセットは第2パラメータセットより小さい閾値を有することが提案される。これに代えて、またはこれに加えて、瞬時回転数が設定可能な最大の空転回転数に相当する場合に第1パラメータセットがアクティブ化され、第1パラメータセットは第2パラメータセットより小さい閾値を有することが提案される。それによって有利にも、作動スイッチが完全に押された場合、または全負荷下で感度の低下を実現することができ、それによって誤誘発の数を低減することができる。特に、作動スイッチのポジションが設定可能な最大のポジションの50%~90%の範囲に相当するか、または瞬時回転数が設定可能な最大の空転回転数の50%~90%の範囲である場合に第2パラメータセットがアクティブ化される。
さらに、バッテリ動作パラメータが利用可能な電流として形成され、第1パラメータセットは、利用可能な電流が手持ち式工作機械の最適電流に相当する場合にアクティブ化され、第2パラメータセットは、利用可能な電流が手持ち式工作機械の最適電流より小さい場合にアクティブ化されることが提案される。それによって有利にも、手持ち式工作機械を利用可能な電力に適合させることができる。これに関連して「利用可能な電流」とは特に、手持ち式工作機械と接続された状態のバッテリパックによって手持ち式工作機械にエネルギー供給のために提供される電流と解されるべきである。例えば内部に配置されたバッテリセルの数および/もしくは回路設定の点で、またはバッテリセルの性能の点で異なるバッテリパックでは、通常、利用可能な電流が異なる。実質的に同じ構造のバッテリパックでも、例えば異なった充電状態、異なった摩耗状態、異なった動作温度、および/またはバッテリセル温度等々にもとづいて利用可能な電流が異なり得る。これに関連して、「手持ち式工作機械の最適な電流」とは特に、最大出力で動作するために手持ち式工作機械が必要とする電流と解されるべきである。これに代えて、手持ち式工作機械の最適な電流が、手持ち式工作機械との接続直後に完全に充電した状態のバッテリパックが手持ち式工作機械に利用可能にする電流であることも考えられる。
これに加えて、第1パラメータセットと第2パラメータセットは、同じ空転周波数を有し、および/または第2パラメータセットは、第1パラメータセットより低い打撃周波数を有することが提案される。
さらに本発明は、代替的に、駆動ユニットが配置されるハウジングと、特に空気圧式打撃機構と、使用工具を着脱可能に収容するための工具収容部であって、使用工具が打撃駆動可能である工具収容部と、少なくとも1つの運動軸線に沿って少なくとも1つの運動量を検出するための加速度センサを有するセンサユニットと、少なくとも1つの運動量にもとづいて打撃モードを検知するための打撃識別ユニットと、を備える手持ち式工作機械に関する。加速度センサが、手持ち式工作機械の打撃周波数または空転周波数の第1高調波および/または第2高調波を検出するように形成されていることが提案される。それによって有利にも、特に確実な打撃識別を実現することができる。打撃動作における打撃周波数の領域での加速度センサの信号は、空転動作における打撃周波数の領域での加速度センサの信号と同等の強度である。これとは対照的に、加速度センサの信号は、打撃動作における打撃周波数の第1高調波および第2高調波の領域において、空転動作におけるよりも著しく強く現れ、それによって有利にも、これらの信号領域を考慮して打撃モードの非常に正確な検知が可能になる。
運動軸線は、手持ち式工作機械の作業軸線に対して特に平行または同軸に延在する。しかし、作業軸線に対して垂直方向または接線方向に延在する少なくとも1つの運動軸線も考えられる。高調波とは基本周波数の整数倍と解されるべきであり、基本周波数は、打撃周波数もしくは空転周波数として形成されている。特に、加速度センサは0~500Hzの周波数領域、殊に0~250Hzの周波数領域、好ましくは0~150Hzの周波数領域において運動量を検出するように形成されている。
さらに、打撃識別ユニットが運動量をフィルタリングするためのフィルタユニットを有することが提案される。それによって有利にも、打撃識別の精度を向上させることができる。フィルタユニットはアナログまたはデジタルで形成され得る。フィルタユニットは、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタおよび/またはバンドパスフィルタを有し得る。
これに加えて、フィルタユニットがハイパスフィルタを有することが提案され、ハイパスフィルタは、打撃周波数未満の、特に5~30Hzの範囲、殊に5~15Hzの範囲の限界周波数を有する。それによって有利にも、例えば重力または手持ち式工作機械のユーザの動きによる低周波ノイズを効率的にフィルタリングすることができる。その際、限界周波数は、特に運動量が少なくとも部分的にフィルタリングされる範囲の平均値である。範囲は、殊に、30Hz未満、殊に15Hz未満の幅を有する。
さらに、フィルタユニットがIIRフィルタとして形成されていることが提案される。IIRフィルタとは特に、無限インパルス応答を有するフィルタと解されるべきである。特に、IIRフィルタは、バターワースフィルタとして、チェビシェフフィルタとして、またはベッセルフィルタとして形成されている。それによって有利にも、小さい演算処理能力でも最適な打撃識別を保証する特に効率的な打撃識別ユニットを実現することができる。これに代えて、フィルタユニットがFIRとして形成されていることも可能である。
さらに、打撃識別ユニットが検査インターバルを有し、センサユニットが検出インターバルを有することが提案され、検査インターバルと検出インターバルとの比は少なくとも10、特に少なくとも25、殊に少なくとも50である。これに関連して、検査インターバルとは、打撃識別ユニットの閾値比較が行われ、その終わりに打撃モードまたは空転モードが検知される時間長さと解されるべきである。これに関連して、検出インターバルとは特に、センサユニットによってそれぞれ1つの運動量が検出される、および/または打撃識別ユニットに提供される時間的な隔たりと解されるべきである。特に、センサユニットは、0~20ms、特に1~10ms、殊に2~5msの検出インターバルを有する。殊に、打撃識別ユニットは、0~5の打撃周期、特に1~4の打撃周期、殊に2~3の打撃周期の範囲の検査インターバルを有する。適切な検査インターバルおよび検出インターバルを選択することによって、打撃モードの検知を最適化することができる。
これに加えて、センサユニットがモータ量を検出するための電流センサおよび/または回転数センサを有し、打撃識別ユニットは、運動量およびモータ量にもとづいて打撃モードを検知するように形成されていることが提案される。それによって有利にも、打撃モードの検知をさらに向上させることができる。モータ量は、例えば電気モータに給電される電流、回転数プロファイルまたは電気モータの回転数であり得る。特に、モータ量によって、電気モータにかかる負荷を検知可能、または少なくとも推定可能である。
さらに、本発明は、手持ち式工作機械の回転数を自動的に開ループ制御または閉ループ制御する方法であって、
-センサユニットによって運動量および/またはモータ量を検出するステップと、
-運動量および/またはモータ量を静的閾値または動的閾値と閾値比較することにより手持ち式工作機械の動作モードを検知するステップと、
-動作モードの転換、特に空転モードから打撃モードへの移行が検知される場合に手持ち式工作機械の回転数を変化させる、特に増加させるステップと、
を包含する、方法に関する。
動的閾値とは特に、手持ち式工作機械、特に手持ち式工作機械の電子機器に、少なくとも閾値の点で互いに異なる打撃識別ユニットのための複数のパラメータセットが提供され、電子機器がパラメータセットのうちの1つを選定する、またはアクティブ化することと解されるべきである。静的閾値とは特に、電子機器にただ1つのパラメータセットが提供されるか、または全部のパラメータセットが実質的に同じ閾値を有することと解されるべきである。
さらに、手持ち式工作機械の作業軸線の位置が検知され、作業軸線の位置に依存して動的閾値を適合させることが提案される。作業軸線の位置は、特にセンサユニット、殊に加速度センサにより検出され得る。これに代えて、センサユニットが、手持ち式工作機械の作業軸線の位置を検出するように形成されている付加的センサ要素を有することも考えられる。
これに加えて、手持ち式工作機械の重量が検知され、重量に依存して動的閾値を適合させることが提案される。重量は、例えば付属部品および/またはバッテリパックによって提供される重量パラメータにより検知することができる。
さらに、静的閾値が学習モードにより検知されることが提案される。それによって有利にも、特に正確な打撃識別を実現することができる。学習モードにおいて、閾値、特に静的閾値がユーザ自身によって較正される。その際、閾値および/または制御されるべき打撃回転数は、加工されるべき工作物、例示的に花崗岩などの非常に硬い材料または空洞れんがなどのもろい材料に依存して適合させることができる。
他の利点は以下の図面の説明から明らかになる。図面、明細書、および特許請求の範囲は、多数の特徴の組み合わせを含む。当業者は、これらの特徴を好適に個別に検討し、かつ統合してさらなる有意義な組み合わせとするだろう。本発明の異なった実施形態の実質的に同じ特徴の参照符号には、同じ数字、および実施形態を特徴付ける文字が付されている。
手持ち式工作機械の側面図である。 手持ち式工作機械の電子機器の斜視図である。 動作方式切替装置の斜視図である。 動作方式切替装置の操作要素の下面図である。 動作方式切替装置の縦断面図である。 チゼル動作における動作方式切替装置の上面図である。 磁束密度を示す線図による信号発生要素の模式図である。 左回りのハンマードリルモードにおける動作方式切替装置の上面図である。 検知された切替ポジションにもとづく制御方法のフローチャートである。 動作方式切替装置の代替実施形態の図である。 打撃識別ユニットのためのパラメータセットを選定する方法のフローチャートである。 回転識別ユニットのためのパラメータセットを選定する方法のフローチャートである。 回転識別ユニットのためのパラメータセットを選定する別の方法のフローチャートである。 打撃識別ユニットおよび回転識別ユニットのためのパラメータセットを選定する方法のフローチャートである。 打撃識別ユニットのためのパラメータセットを選定する別の方法のフローチャートである。 打撃識別ユニットによる駆動ユニットの自動制御に関するフローチャートである。 運動量の例示的周波数スペクトルの図である。 例示的な閾値法の図である。
図1において、本発明による動作方式切替装置100を有する手持ち式工作機械10の側面図が示されている。手持ち式工作機械10は、例示的にハンマードリルとして形成されている。手持ち式工作機械10は、外側ハウジング14と内側ハウジング16とを含むハウジング12を有する。手持ち式工作機械10のハウジング12内に、電気モータ18を有する駆動ユニット20が配置され、駆動ユニットは、打撃機構24を有する伝動装置ユニット22に駆動運動を伝達する。打撃機構24は、例示的に空気圧式打撃機構として形成され、図示されない偏心体ユニットを有する。
内側ハウジング16は、外側ハウジング14によって少なくとも部分的に、特に完全に包囲されるモータハウジング19および伝動装置ハウジング23を有する。伝動装置ハウジング23内に打撃機構24、特に伝動装置ユニット22が実質的に完全に収容されている。伝動装置ハウジング23は、特に、伝動装置ユニット22を潤滑するための潤滑剤が少なくとも部分的に入った油脂空間を形成する。モータハウジング19は、特に電気モータ18を収容および/または支承するように形成されている。モータハウジング19は、例示的にねじ結合により伝動装置ハウジング23と接続されている。伝動装置ハウジング23は、例示的にモータハウジング19とは別の材料からなる。伝動装置ハウジング23が例示的に金属材料からなるのに対して、モータハウジング19および外側ハウジング14はプラスチックからなる。特に、伝動装置ハウジング23は、モータハウジング19および/または外側ハウジング14より高い強度を有する。
駆動ユニット20の駆動運動は、使用工具28が着脱可能に取り付けられている工具収容部26に伝動装置ユニット22を介して伝達される。工具収容部26は、特にドリルチャックとして形成されている。使用工具28は、例示的に作業軸線29を中心に回転駆動可能、および/または作業軸線に沿って線形振動駆動もしくは打撃駆動可能に形成されている。これに加えて、使用工具28を右回りもしくは時計回り、または左回りに駆動させることができる。作業軸線29は、駆動ユニット20のモータ軸線29に対して例示的に交差し、特に実質的に垂直方向に延在する。
手持ち式工作機械10はハンドグリップ30を有する。ハンドグリップ30は、ハウジング12の、工具収容部26から離反する側に配置されている。ハンドグリップ30は、作動スイッチ32を有し、この作動スイッチを介して手持ち式工作機械10を手動で制御可能、またはスイッチオンおよびオフ可能である。ハンドグリップ30は、例示的に震動遮断ハンドグリップ30として形成されている。ハンドグリップ30は、ハウジング12に相対して可動にハウジングと接続されている。これに加えてハンドグリップ30には、特にチゼル動作において手持ち式工作機械10をロックするように形成されているロックスイッチ33が配置されている。さらに、手持ち式工作機械10は、ハウジング12と着脱可能に接続されている補助ハンドグリップ34を有する。手持ち式工作機械10は、例示的にバッテリ手持ち式工作機械として形成されている。例示的に、手持ち式工作機械10はバッテリインターフェース36を有し、このバッテリインターフェースを介してバッテリパック38が手持ち式工作機械10、特にハンドグリップ30と着脱可能に接続されている。
手持ち式工作機械10は、手持ち式工作機械10、特に手持ち式工作機械10の駆動ユニット20を開ループ制御または閉ループ制御するように形成された電子機器40を有する。電子機器40は、電気モータ18の下方、特にモータハウジング19の下方に配置されている。電気モータ18の上方には伝動装置ユニット22、特に伝動装置ハウジング23が配置されている。図2において、電子機器40の斜視図が示されている。電子機器40は、例示的に下ハウジング部材44と図示されない上ハウジング部材とからなる電子機器ハウジング42内に配置されている。電子機器ハウジング42は、特に、粉塵および/または湿気の侵入に対して電子機器40を保護するように形成されている。電子機器ハウジング42は、外側ハウジング14によって実質的に完全に包囲され、かつ外側ハウジングと接続されている。電子機器40は、演算処理ユニット50および記憶ユニット52が配置されている回路基板48を有する。さらに、電子機器40の回路基板48上に、図示されない差込みコネクタと接続可能なソケット54が配置されている。ソケット54は、電子機器ハウジング42が閉状態であるときにも差込みコネクタと接続できるように配置されている。
これに加えて、手持ち式工作機械10は、ユーザインターフェース56を有する。ユーザインターフェース56は、詳しく図示されない表示要素と、ユーザインターフェース56を操作するためのインターフェース操作要素とを含む。表示要素上には、例示的に手持ち式工作機械10と接続されたバッテリパック38の充電状態、手持ち式工作機械10および/もしくはバッテリパック38の温度情報、選択された動作方式、ならびに/または選択された動作モードなどを表示可能である。ユーザインターフェース56は、ハウジング12の、工具収容部26から離反した、かつハンドグリップ30の方を向いた側に配置されている。
手持ち式工作機械10は、情報を外部装置へ、または外部装置から特にワイヤレスで送信および/または受信するための通信インターフェース58を備える。外部装置は、例えばコンピュータネットワークとして、スマートフォンとして、殊にモバイルコンピュータとして、またはそれに類するものとして形成され得る。通信インターフェース58は、手持ち式工作機械10と着脱可能に接続されている通信モジュール60を有する。通信モジュール60は、ブルートゥース(登録商標)を介してデータ伝送するように形成された詳しく図示されない通信要素を有する。これに代えて、通信要素が例えばWLANまたは移動無線ネットワークなどの別の工業標準規格によりデータ伝送するように形成されていることも考えられよう。殊に、通信インターフェース58は、特に無線モジュールは、例えば弾性シールリングの形式の減衰要素を有する。減衰要素によって、手持ち式工作機械の動作時に生じる震動に対して無線モジュールを効果的に保護することができる。通信インターフェース58は、電子機器40と伝動装置ユニット22との間、特に駆動ユニット20の隣に配置されている。
動作方式切替装置100、ユーザインターフェース56、および通信インターフェース58は電子機器40と電気的に接続されている。電気的接続は、例示的に差込みコネクタによって電子機器40のソケット54と接続されているデータケーブルを介して行われる。
動作方式切替装置100は、例示的に手持ち式工作機械10の上面に配置されている。これに代えて、例えば手持ち式工作機械10のハウジング12の側方、特に伝動装置ユニット22の隣など別の配置も考えられる。動作方式切替装置100は、例示的に回転つまみとして形成されている操作要素102を有する。操作要素102は、操作軸線104を中心に回転可能に支承されている。操作要素102はグリップ領域106を有し、このグリップ領域は、操作要素102をグリップ領域106の横からつかむことができるように外に向かって隆起する。操作要素102は、現在選択されている切替ポジションまたは動作方式を手持ち式工作機械10のユーザに示すマーキング108を有する。
操作要素102は、例示的に4つの異なった切替ポジションを有する。操作要素102は、殊に、操作要素102が切替ポジションで係止するように形成されている。4つの切替ポジションは、手持ち式工作機械10のハウジング12上に、例示的に1~4の数字でマーキングされ、切替ポジションの1はチゼル動作、切替ポジションの2はヴァリオロック、切替ポジションの3は右回りのハンマードリル動作、切替ポジションの4は左回りのハンマードリル動作に相当する。チゼル動作または切替ポジションの1は、使用工具28が線形振動駆動可能にだけ形成されている動作方式に相当する。ヴァリオロックまたは切替ポジションの2は、工具収容部26がチゼル動作のために準備または方向合わせされる動作方式に相当する。右回りのハンマードリルモードまたは切替ポジションの3は、使用工具28が右回りで回転駆動および線形振動駆動される動作方式に相当する。左回りのハンマードリルモードまたは切替ポジションの4は、使用工具28が左回りで回転駆動および線形振動駆動される動作方式に相当する。操作要素102は、第1切替ポジションと最後の切替ポジションとの間で切り替えるように180°回転可能に形成されている。操作要素102の回転性は、殊に詳しく図示されないストッパ要素により制限されている。
さらに、動作方式切替装置100は、少なくとも1つの切替ポジション情報を電子機器40に提供するためのポジション決定ユニット110を有する。ポジション決定ユニット110は、例示的に2つの信号発生要素112と、信号発生要素112の信号を検出するための2つのセンサ要素114、115とを有する。信号発生要素112は、操作要素102と機械的に接続されている。特に、操作要素102はその内面に、殊にグリップ領域106の内面に収容ポケット116を有し、収容ポケットに信号発生要素112が力結合的および形状結合的に収容されている。信号発生要素112は、例示的に永久磁石118として形成され、それぞれ1つのN極120とS極122を有している。信号発生要素112は実質的に同一に形成されていて、同じ大きさを有し、かつ実質的に同一に磁化されている。信号発生要素112は、実質的に円柱状の基本形状を有している。殊に、N極120は、信号発生要素112のS極122とは異なる形状を有し、それによって輪郭に適合させた操作要素102の収容ポケット116への信号発生要素112の間違いのない組み付けを保証することができる。例示的にN極120が円錐状の部分領域を有するのに対して、S極122は一貫して円柱状に形成されている。
2つの信号発生要素112は、操作要素102の操作軸線104に対して例示的に鏡対称に配置されている。それによって有利にも、選択された切替ポジションとは無関係に、これらの信号発生要素112が同じポジションおよび向きを決して取り得ないことを確保することができる。
図4において、図3aに描かれた平面Aに沿う動作方式切替装置100の縦断面図が示されている。平面Aは、操作要素102のマーキング108と交わり、この操作要素の下方に信号発生要素112のうちの1つが配置されている。信号発生要素112は、手持ち式工作機械10のハウジング12の内部の方を向いた内面上の操作要素102の収容ポケット116のうちの1つに配置されている。信号発生要素112は丸い横断面を有する。ポジション決定ユニット110は、2つのセンサ要素114、115が配置されている回路基板124を有する。示された図示において、信号発生要素112の下方に配置されている第1センサ要素114が示されている。センサ要素114、115は、十分な強度の信号を検出するために、少なくとも1つの切替ポジションにおいて信号発生要素112の隣に配置されていることが有利である。センサ要素114、115は、特に伝動装置ユニット22と操作要素102との間、殊に伝動装置ハウジング23と外側ハウジング14との間に配置されている。伝動装置ハウジング23の外側にセンサ要素114、115を配置することによって、これらのセンサ要素を研磨粒子および潤滑剤に対して効果的に保護することができる。センサ要素114、115をさらに保護するために、動作方式切替装置100は、少なくともセンサ要素114、115が配置されている側で回路基板124を覆う保護要素126を有している。保護要素126は、例示的にポッティング材(Vergussmasse)として形成されている。ポッティング材として形成された保護要素126は、特に信号発生要素112とセンサ要素114、115との間に配置されている。
図5において、動作方式切替装置100の上面図が示され、操作要素102が見えなくされ、保護要素126が透明に示されている。操作要素102は、上述のようにチゼル動作に相当する第1切替ポジションに切り替えられている。ポジション決定ユニット110の回路基板124は矩形の形状を有し、かつ完全に、動作方式切替装置100の、工具収容部26から離反した側に配置されている。2つのセンサ要素114、115は、操作要素102の操作軸線104に対して実質的に同じ距離を有する。これに加えてセンサ要素114、115が回路基板124上に互いに離間して配置されている。特に、2つのセンサ要素114、115は、少なくとも1つの切替ポジション、例示的に図示されるように第1切替ポジションにおいて、信号発生要素112のうちの1つがセンサ要素114、115の上方に位置するように互いに距離をおいている。特に、センサ要素114、115はそれぞれ1つの第1端領域128と、第1端領域128の向かい側に位置する第2端領域130とを有する。永久磁石として形成された信号発生要素112は、第1端領域128にN極120を有し、第2端領域130にS極122を有する。2つのセンサ要素114、115は、それぞれ、信号発生要素112の異なった端領域128、130の隣に配置されている。図6に例示的に示されるように、この配置により、信号発生要素112の信号をセンサ要素114、115の上方で2つのセンサ要素114、115によって検出できることが有利である。
図6において、センサ要素114、115の上方に図5からの信号発生要素112の模式図が線図で示され、この線図は、軸方向のポジションに依存した信号発生要素112の磁束密度を例示的に示す。その際、磁束密度は、アナログ信号として形成される信号発生要素112の信号に相当する。センサ要素114、115は、磁場センサとして、特にホールセンサとして形成されている。例示的に、センサ要素114、115は、ユニポーラホールセンサとして形成され、ユニポーラホールセンサは、信号を閾値法によって正極性または負極性の領域でのみ検出する。例示的に、センサ要素114、115は、負の磁束密度の領域の信号を検出可能に形成されている。
センサ要素114、115は、信号発生要素112の検出された信号にもとづいてそれぞれ1つの切替ポジション情報を検知するように形成されている。殊に、センサ要素114、115は、検出された信号にもとづいてバイナリ切替ポジション情報を検知するように形成され、磁束密度の閾値132を超えない場合、切替ポジション情報はゼロまたは負であり、磁束密度の閾値132を超える場合、切替ポジション情報は1または正である。
第1端領域128に配置されている第1センサ要素114は、実質的に最大正の磁束密度の領域で信号を検出する。センサ要素114、115は、負の磁束密度の領域で閾値比較を行うので、それに伴い第1センサ要素114の切替ポジション情報信号はゼロである。第2端領域130に配置されている第2センサ要素115は、閾値132を超える最小負の磁束密度の範囲の信号を検出する。それに伴い正の切替ポジション情報信号または1が検知される。最大または最小の磁束密度の領域にセンサ要素114、115を配置することによって、有利にも、切替ポジションにおいて切替ポジション情報の一義的な検知が保証されることを確保することができる。
図7において、動作方式切替装置100が、左回りのハンマードリルモードに相当する第4切替ポジションで示されている。信号発生要素112を鏡対称に配置することによって、信号発生要素112がセンサ要素114、115の上方に逆の向きで位置し、それにより、その前は正の切替ポジション情報を検知した第2センサ要素115が今度は負の切替ポジション情報または0を検知し、その前は負の切替ポジション情報を検知した第1センサ要素114が今度は正の切替ポジション情報または1を検知する。
センサ要素114、115によって検知された切替ポジション情報が電子機器40に提供され、電子機器は、この情報にもとづいて手持ち式工作機械10を開ループ制御または閉ループ制御する。このために回路基板124は、回路基板124上に配置されているソケット136にセンサ要素114、115を電気的に接続する導体路134を有する。ソケット136により、詳しく図示されない差込みコネクタを介して動作方式切替装置100を電子機器40に電気的に接続することができる。
図8において、動作方式切替装置100によって提供される切替ポジション情報にもとづいて可能な制御方法がフローチャートで示されている。
第1方法ステップ150において、手持ち式工作機械10の電子機器40が初期化される。この初期化ステップにおいて、電子機器40によって切替ポジションが右回りのハンマードリル動作にセットされ、それにより電気モータ18が右回りで駆動される。初期化は、手持ち式工作機械10の使用開始時、例えば手持ち式工作機械10をバッテリパック38と接続した場合、または作動スイッチ32を操作した場合に行われる。
次のステップ152において、少なくとも第1センサ要素114および第2センサ要素115によって切替ポジション情報が検出される。その際、第1センサ要素114および第2センサ要素115は、1つの信号発生要素112の信号にもとづいて切替ポジション情報を検出する。この切替ポジション情報はバイナリで形成され、閾値132を超えた場合に1であり、閾値132を超えない場合に0である。
次のステップ154において、切替ポジション情報が電子機器40に提供される。このためにセンサ要素114、115は、電子機器40と電気的に接続されている。
比較ステップ156において、電子機器40は、ポジション決定ユニット110の切替ポジション情報にもとづいて動作方式切替装置100の切替ポジションを検知する。
第1センサ要素114の切替ポジション情報が正または1であり、第2センサ要素115の切替ポジション情報が負またはゼロである場合、ステップ158において、左回りのハンマードリルモードが検知される。電子機器40は、左回りのハンマードリルモードが検知された場合、使用工具28が左回りで駆動されるように駆動ユニット20を制御する。これに加えて、少なくとも1つの電子的追加機能を作動、動作停止、または適合させることが考えられる。例えば、左回りのハンマードリルモードが検知された場合、打撃識別ユニット202が動作停止されることが考えられる。これに代えて、またはこれに加えて、ハンマードリルモード、特に左回りまたは右回りのハンマードリルモードを検知した場合、回転識別ユニット204を作動させることが考えられる。殊に、回転識別ユニットのパラメータセットが適合され、それにより左回りでは、右回りのときとは別のパラメータセットが使用される。特に、パラメータセットが、回転方向に依存した閾値を有することが考えられる。さらに、左回りのハンマードリルモードでは、右回りのハンマードリルモードと比べてより高い回転数および/またはより高いトルクに設定されることが考えられる。
2つのセンサ要素114、115の切替ポジション情報が同じである場合、ステップ160において、電子機器40が右回りのハンマードリルモードを検知する。例えば、操作要素102のマーキングが第1切替ポジションと第4切替ポジションとの間に配置され、信号発生要素112の信号がセンサ要素114、115によって十分な強度で検出され得ない場合、2つの切替ポジション情報はゼロであり得る。強い外部磁界がセンサ要素114、115に作用し、それに伴い切替ポジション情報の検出を歪曲する場合、2つの切替ポジション情報が1であることも考えられる。
第1センサ要素114の切替ポジション情報が負またはゼロであり、第2センサ要素115の切替ポジション情報が正または1である場合、ステップ162において、チゼル動作が検知される。チゼル動作において、電子機器40によって電子的追加機能、厳密には打撃識別ユニットが作動される。特に打撃識別ユニットは、チゼル動作でしか作動されない。これに代えて、チゼル動作において、打撃識別ユニットのパラメータセットをハンマードリルモードと比較して適合させることが考えられる。これに加えて、チゼル動作において、電子的追加機能、厳密には回転識別も電子機器40によって動作停止される。これに加えて、ロックスイッチ33の位置が電子機器40に提供され、作動スイッチ32のロックをチゼル動作の切替ポジションにおいてのみ電子機器40によって作動させることが考えられる。
図9において、動作方式切替装置100aの代替実施形態が模式図で示されている。動作方式切替装置100aは、唯一の信号発生要素112aと5つのセンサ要素114a、115a、138a、139a、140aを有する。信号発生要素112aは、上記の実施例と実質的に同様に形成されている。信号発生要素112aは永久磁石として形成され、かつ第1端領域128aを含むN極120aと、第2端領域130aを含むS極122aを有する。図9において、信号発生要素112aは、それぞれ1つの切替ポジションに相当する4つの異なったポジションに示されている。5つのセンサ要素114a、115a、138a、139a、140aは、動作方式切替装置100aの操作軸線104aに対して実質的に同じ距離、および互いに実質的に同じ距離を有する。2つのセンサ要素114a、115a、138a、139a、140a間の距離は、殊に、距離が実質的に信号発生要素112aの長さに相当するように選択されている。この配置によって、2つのセンサ要素114aによって4つの切替ポジションの各々において信号発生要素112aの信号が検出され得る。検出された信号にもとづいて、上記の実施例と同様に、少なくとも2つの切替ポジション情報が手持ち式工作機械の電子機器に提供される。
図1による手持ち式工作機械10は、打撃識別ユニット202および回転識別ユニット204により実現される打撃識別および回転識別の形式の2つの電子的追加機能を有する。打撃識別ユニット202および回転識別ユニット204は、手持ち式工作機械10の電子機器40に割り当てられている。
電子機器40は、少なくとも1つの運動量を検出するためのセンサユニット205を有する。センサユニット205は、例示的に加速度センサ206を含む(図2を参照)。加速度センサ206は、電子機器40の回路基板48上に配置されている。センサユニット205は、特に、電子機器40に運動量を提供するように形成されている。
手持ち式工作機械10は、作動スイッチ32の作動スイッチポジションを検知するように形成されている作動スイッチポジションユニット208を有する。作動スイッチポジションユニット208は、作動スイッチ32の領域、特に手持ち式工作機械10のハンドグリップ30に配置されている。作動スイッチポジションユニット208は、例えばポテンショメータを含み、当業者に既知の別の作動スイッチポジションを検知する手段も考えられよう。作動スイッチポジションユニット208は、作動スイッチポジションを提供するために、例示的にデータ伝送のためのケーブル接続を介して電子機器40と接続されている。
エネルギー供給のために手持ち式工作機械10と接続されたバッテリパック38は、バッテリパック電子機器210を有している。バッテリパック電子機器210は、少なくとも1つのバッテリパック動作パラメータを検知するように、および/または手持ち式工作機械10のバッテリパックパラメータを、特に手持ち式工作機械10の電子機器40に提供するように形成されている。さらに、バッテリパック電子機器210は、手持ち式工作機械10、特に手持ち式工作機械10の電子機器40に重量パラメータを提供するように形成されている。
打撃識別ユニット202は、運動量にもとづいて空転モードおよび打撃モードを検知するように形成されている。検知された空転モードまたは打撃モードに依存して、手持ち式工作機械10の駆動ユニット20が打撃識別ユニット202または電子機器40によって制御される。特に、駆動ユニット20は、空転モードでは、打撃モードでの打撃回転数より小さい空転回転数で駆動ユニット20が駆動されるように制御される。打撃識別ユニット202は少なくとも2つのパラメータセットを有し、使用されるパラメータセットに応じて空転モードもしくは打撃モードの検知および/または駆動ユニット20の制御が異なる。電子機器40は、パラメータセットのうちの1つを自動的に選定するように形成されている。選定は、手持ち式工作機械10の動作方式切替装置の切替ポジション、作動スイッチポジション、バッテリパック動作パラメータ、重量パラメータ、および/または瞬時回転数を考慮して行われる。
回転識別ユニット204は、運動量にもとづいて手持ち式工作機械10のハウジング12の回転を検知するように形成されている。手持ち式工作機械10のハウジング12の検知された回転に依存して、手持ち式工作機械10の駆動ユニット20が回転識別ユニット204または電子機器40によって制御され、特に制動される。殊に、駆動ユニット20は、駆動ユニット20が50%~100%の範囲の分だけ制動されるように制御される。駆動ユニット20が完全に停止するように制動されることが好ましい。回転識別ユニット204は少なくとも2つのパラメータセットを有し、使用されるパラメータセットに応じて、ハウジング12の回転の検知および/または駆動ユニット20の制御が異なる。電子機器40は、パラメータセットのうちの1つを自動的に選定するように形成されている。選定は、手持ち式工作機械10の動作方式切替装置の切替ポジション、作動スイッチポジション、バッテリパック動作パラメータ、重量パラメータ、および/または瞬時回転数を考慮して行われる。
図10~図13において、パラメータセットを選定する、および打撃識別ユニットまたは回転識別ユニットにより検知または制御に影響を及ぼす例示的方法が示される。個々の方法を適切に互いに組み合わせることもできる。
図10において、ステップ212で打撃識別ユニット202または電子機器40に2つのパラメータセットが提供される。提供は、例示的に電子機器40の図示されない記憶ユニットに2つのパラメータセットを記憶することにより行われる。
次のステップ214において、作動スイッチポジションユニット208を介して電子機器40に作動スイッチポジションが提供される。
提供された作動スイッチポジションが実質的に設定可能な最大の作動スイッチポジションに相当する場合、ステップ216において、電子機器40は打撃識別ユニット202のための第1パラメータセットを選定する。これに関連して、設定可能な最大の作動スイッチポジションとは、特に作動スイッチが実質的に完全に押された作動スイッチのポジションと解されるべきである。
提供された作動スイッチポジションが設定可能な最大の作動スイッチポジションの50%~100%の範囲に相当する場合、ステップ218において、電子機器40は打撃識別ユニット202のための第2パラメータセットを選定する。
提供された作動スイッチポジションが設定可能な最大の作動スイッチポジションの50%未満の範囲に相当する場合、ステップ220において打撃識別ユニット202が動作停止される。
第1パラメータセットは、打撃モードを検知するための、第2パラメータセットより低い閾値を有する。したがってセンサユニット205によって検出された運動量が電子機器40または打撃識別ユニット202に提供される場合、運動量は第1パラメータセットまたは第2パラメータセットの閾値と比較され、作動スイッチポジションが設定可能な最大の作動スイッチポジションに相当しない場合、打撃モードは検知されないか、またはかなり後から検知される。それによって有利にも、誤誘発の数を著しく低減することができる。
打撃モードが検知された場合、ステップ221において、駆動ユニット20の回転数が打撃回転数へ設定される。瞬時回転数がその前は空転回転数であった場合、空転回転数を打撃回転数へ上昇させる。
図11aにおいて、ステップ222で回転識別ユニット204または電子機器40に2つのパラメータセットが提供される。提供は、例示的に電子機器40の図示されない記憶ユニットに2つのパラメータセットを記憶することにより行われる。
次のステップ224において、電子機器40に駆動ユニット20の瞬時回転数が提供される。電子機器40が、例えば電流センサまたはホールセンサによって瞬時回転数または実回転数を自己検知することが考えられる。
瞬時回転数が実質的に設定可能な最大の瞬時回転数に相当する場合、ステップ226において、電子機器40が回転識別ユニット204のための第1パラメータセットを選定する。
瞬時回転数が設定可能な最大の瞬時回転数の50%~100%の範囲に相当する場合、ステップ228において、電子機器40が回転識別ユニット204のための第2パラメータセットを選定する。
提供された瞬時回転数が設定可能な最大の瞬時回転数の50%未満の範囲に相当する場合、ステップ230において回転識別ユニット204が動作停止される。
第1パラメータセットは、ハウジングの回転を検知するための、第2パラメータセットより低い閾値を有する。したがって、センサユニット205によって検出された運動量が電子機器40または回転識別ユニット204に提供された場合、運動量は第1パラメータセットまたは第2パラメータセットの閾値と比較され、最大回転数が設定可能な最大の瞬時回転数に相当しない場合、ハウジングの回転は検知されないか、またはかなり後から検知される。有利にも、この場合も誤誘発の数を著しく低減することができる。ハウジングの回転が検知される場合、ステップ231において、駆動ユニット20、特に電気モータ18が停止するように制動される。
図11bにおいて、ステップ222aで回転識別ユニット204aまたは電子機器40に2つのパラメータセットが提供される。提供は、例示的に電子機器40の図示されない記憶ユニットに2つのパラメータセットを記憶することにより行われる。
さらなるステップ224aにおいて、電子機器40に切替ポジションが提供される。切替ポジションが右回りのハンマードリルモードに相当する場合、ステップ226aにおいて、電子機器40が回転識別ユニット204のための第1パラメータセットを選定する。切替ポジションが左回りのハンマードリルモードに相当する場合、ステップ228aにおいて、電子機器40が回転識別ユニット204のための第2パラメータセットを選定する。切替ポジションがチゼルモードに相当する場合、ステップ230aにおいて回転識別ユニット204が動作停止される。
パラメータセットは、特に回転方向に依存する閾値の点で異なる。これに関連して、回転方向に依存する閾値とは、特に、手持ち式工作機械の互いに逆の方向の同等の回転が異なった強度で検知されるか、または2つの互いに逆の方向のうちの1つの方向にのみ検知されるように閾値が選択されていると解されるべきである。その際、互いに逆の方向の同等の回転は、実質的に同じ加速度、速度、変位量(Strecke)、および回転角度を有する。特に、第1パラメータセットの閾値は、右回りでは、手持ち式工作機械の時計回りの回転の検知が、手持ち式工作機械の反時計回りの回転の検知より高感度または早期に誘発されるように選択されている。それに加えて、第2パラメータセットの閾値は、左回りでは、手持ち式工作機械の反時計回りの回転の検知が、手持ち式工作機械の時計回りの回転の検知より高感度または早期に誘発されるように選択されている。それによって有利にも、誤誘発の数を低減することができる。これに代えて、第1パラメータセットまたは第2パラメータセットの回転方向に依存する閾値が、時計回りの回転のみ、または反時計回りの回転のみが検知可能であるように選択されていることも考えられる。したがって、右回りでの回転識別は反時計回りのハウジングの回転に対してオフにされ得る。
このことは、例示的に回転方向に依存する運動量を検出することによって実現され得る。例えば加速度センサ、殊に3軸加速度センサ、および/または回転速度センサなどの慣性センサ系を使用することによって、回転方向に依存する運動量が検出可能である。特に、運動量は作業軸線29に対して接線方向に沿って検出可能であり、この運動量により、接線方向加速度、接線方向速度、および/または接線方向変位量が検知可能である。殊に、運動量は、接線方向に沿ってハイパスフィルタおよびローパスフィルタによってフィルタリングされる。
例えば加速度センサは、検出された運動量が、ハウジングの時計回りの回転時に正であり、ハウジングの反時計回りの回転時に負であるように形成され得る。右回りの運動量が検知された特に正の閾値を超える場合、ステップ231aにおいて、駆動ユニット20、特に電気モータ18が停止するように制動される。左回りの運動量が検知された特に負の閾値を下回る場合、ステップ231aにおいて、駆動ユニット20、特に電気モータ18が同様に停止するように制動される。
図12において、ステップ232で打撃識別ユニット202および回転識別ユニット204にそれぞれ2つのパラメータセットが提供される。提供は、例示的に電子機器40の図示されない記憶ユニットに2つのパラメータセットを記憶することにより行われる。
次のステップ234において、電子機器40にバッテリパック38の重量パラメータが提供される。重量パラメータは、例えばバッテリパック38に記憶され、バッテリパック38を手持ち式工作機械10と接続した場合に手持ち式工作機械に伝達される。これに代えて、手持ち式工作機械10の電子機器40がバッテリパック38によって利用可能にされる電流にもとづいて重量パラメータを検知または推定することも考えられよう。
重量パラメータにもとづいて2つの閾値比較が行われる。提供された重量パラメータが第1閾値を上回る、またはバッテリパックの重量が第1閾値を上回る場合、ステップ236において、電子機器40によって、打撃識別ユニット202のための第1パラメータセットが選定される。提供された重量パラメータが第1閾値を下回る場合、ステップ238において、打撃識別ユニット202のための第2パラメータセットが電子機器40によって選定される。バッテリパック、または手持ち式工作機械10とバッテリパック38とからなるシステム全体が重ければ重いほど、センサユニット205によって検出される運動量またはハウジング12に作用する震動が少ないという結果になる。したがって、打撃識別ユニット202のための第1パラメータセットは、打撃モードを検知するための、第2パラメータセットより小さい閾値を有し、それによって有利にも、システムの重量がより重い場合でも引き続き打撃モードが確実に検知される。
重量パラメータが第2閾値を上回る場合、ステップ240において、電子機器40によって、回転識別ユニット204のための第1パラメータセットが選定される。重量パラメータが第2閾値を下回る場合、ステップ242において、電子機器40によって、回転識別ユニット204のための第2パラメータセットが選定される。回転識別ユニット204のための第1パラメータセットは、回転識別ユニット204のための第2パラメータセットより低い閾値を有する。それによって有利にも、システムがより重い、かつ惰性である場合でも、ユーザを保護するために、手持ち式工作機械10のハウジング12の回転の十分に迅速な検知が確保され得る。第1閾値と第2閾値は例示的に実質的に同一に形成されている。しかし第1閾値と第2閾値を相違に形成することも考えられる。
図13において、ステップ244で打撃識別ユニット202に2つのパラメータセットが提供される。次のステップ246において、電子機器40にバッテリパック38のバッテリパック動作パラメータが提供される。バッテリパック動作パラメータは、例示的にバッテリパック38から手持ち式工作機械10の電子機器40に伝送される。電子機器40が、例えばバッテリパック38の電力接点と接続することによりバッテリパック動作パラメータを自己検知することも考えられよう。バッテリパック動作パラメータは、例示的に利用可能な電流として形成されている。
閾値法で、利用可能な電流として形成されたバッテリパック動作パラメータが最適電流と比較される。その際、最適電流は、手持ち式工作機械10が実質的に最大の動作電力を有する電流に相当する。利用可能な電流が実質的に最適電流に相当する場合、または利用可能な電流が最適電流の10%の範囲である場合、ステップ248において、電子機器40によって打撃識別ユニット202のための第1パラメータセットが選定される。そうでない場合、ステップ249において、電子機器40によって打撃識別ユニット202のための第2パラメータセットが選定される。
その際、第1パラメータセットおよび第2パラメータセットは同一の空転回転数を有し、打撃識別ユニット202によって空転モードが検知された場合に駆動ユニット20はこの回転数で駆動される。第2パラメータセットは第1パラメータセットより低い打撃回転数を有し、打撃識別ユニット202によって打撃モードが検知された場合に駆動ユニット20はこの回転数で駆動される。有利には、利用可能な電流が最適電流に相当しない場合、最大電力が利用可能でなく、バッテリパック38が交換されるか、または充電される必要があることをより少ない打撃周波数によりユーザに伝えることができる。殊に、第2パラメータセットの打撃回転数は、第1パラメータセットの打撃回転数より少なくとも10%小さい、殊に少なくとも20%小さい、好ましくは少なくとも30%小さい。
図14において、打撃識別ユニット202によって手持ち式工作機械10の回転数を自動的に開ループ制御または閉ループ制御する方法がフローチャートで模式的に示されている。
第1方法ステップ250において、手持ち式工作機械10の電子機器40が初期化される。初期化は、手持ち式工作機械10の使用開始時、特に作動スイッチ32の操作時に行われる。この初期化ステップにおいて、電子機器40または打撃識別ユニット202によって空転モードが検知またはセットされ、それにより駆動ユニット20は最大限でも空転回転数で駆動可能である。
さらなるステップ252において、センサユニット205の加速度センサ206によって運動量が検出される。図15において、例示的に運動量の周波数スペクトルが示され、運動量は打撃動作中に検出されたものである。加速度センサ206は、特に、打撃機構24の打撃周波数278の少なくとも第2高調波282を検出するように形成されている。例示的に、加速度センサ206は、0と200Hzとの間の周波数範囲の運動量を検出するように形成されている。周波数スペクトルは、3つのピークまたは最大値を有し、第1ピークは打撃機構24の打撃周波数278に相当する。打撃周波数278は例示的に約40Hzである。第2ピークは、約80Hzで打撃周波数278の第1高調波280に相当し、第3ピークは、約120Hzで打撃周波数278の第2高調波282に相当する。運動量の検出は、例示的に5msおきに行われ、それに伴い検出インターバルは、例示的に5msである。しかし検出される運動量の数を増やすため、または打撃モードの検知の精度を向上させるために、2msまたは1ms未満のより小さい検出インターバルも考えられる。
ステップ254において、運動量がフィルタユニットによってフィルタリングされる。フィルタユニットは、例示的に打撃周波数278未満の限界周波数を有するハイパスフィルタとして形成されている。例示的に、限界周波数は20Hzであり、10Hzの限界周波数も有利である。ハイパスフィルタは、IIRフィルタとして形成され、そのフィルタ特性はチェビシェフフィルタに相当する。それによって有利にも、通過域において良好なエッジ急峻性を実現することができる。これに代えて、フィルタ特性がベッセルフィルタに相当することも考えられる。それによって有利にも、通過域における一定の群遅延を実現することができる。別の有利な代替案として、バターワースフィルタに相当するフィルタ特性が考えられる。それによって有利にも、通過域および阻止域において良好な振幅挙動を実現することができる。
ステップ256において、フィルタリングされた運動量284が電子機器40もしくは打撃識別ユニット202に提供される。電子機器40または打撃識別ユニット202は、閾値法258が実行される検査インターバル286を有する。検査インターバル286は、2~3の打撃周期の範囲であり、例示的に約50msである。したがって検査インターバル内に、検出された運動量にもとづいて閾値法が実行可能になるまで、ステップ252、254、256が全部で10回繰り返される。
フィルタリングされた運動量にもとづいて打撃モードを検知するための種々の閾値法が考えられる。例示的に、検査インターバル内に運動量の平均値または中央値を検知することができ、この値を閾値と、またはその前に検知された平均値もしくは中央値と比較することができる。これに代えて、検査インターバルにおいて、単に運動量の最大値または最小値を閾値またはその前の値と比較することも考えられよう。
図16において、例示的に使用される閾値法が模式的に示されている。検査インターバル286内に、フィルタリングされた運動量284の最大値と最小値が検知され、これらの2つの値の差288が求められる。この差288は閾値290と比較される。差288が閾値290より大きい場合、ステップ260において打撃モードが検知される。差288が閾値290より小さい場合、ステップ262において空転モードが検知される。図示される例では、第1検査インターバル286において空転モードが検知され、第2検査インターバル286において打撃モードが検知される。
打撃モードが検知される場合、ステップ264において、駆動ユニット20の回転数が空転回転数から打撃回転数へ上昇される。それによって有利にも、打撃機構24の空転周波数も打撃機構24の打撃周波数に上昇し、それによって手持ち式工作機械10の材料除去性能も上昇する。
回転数が変化した後、ステップ266において打撃モードまたは空転モードの検知が休止される。このために、電子機器40または打撃識別ユニット202は、打撃モードまたは空転モードの検知が休止される休止インターバルを有する。休止インターバルは、特に、検査インターバル286より長く形成されている。殊に、休止インターバルは、検査インターバル286の少なくとも2倍の長さ、好ましくは検査インターバル286の少なくとも4倍の長さである。それによって有利にもトグル効果を回避することができる。
休止インターバルに続いて、ステップ252、254、256が繰り返され、フィルタリングされた運動量が電子機器40または打撃識別ユニット202に提供される。フィルタリングされた運動量は、打撃モードにおいて、実質的に空転モードにおける閾値法258に相当する閾値法268で生じる。2つの閾値法258、268は、特に、異なる検査インターバルの点で区別される。特に、打撃モードにおける検査インターバルは、空転モードにおけるより長い。殊に、打撃モードにおける検査インターバルは、空転モードにおけるより少なくとも50%長く、好ましくは少なくとも2倍の長さである。これに代えて、またはこれに加えて、打撃モードにおける閾値が空転モードにおけるより大きく、または小さく形成されていることも考えられよう。閾値を下回る場合、ステップ270において、引き続き打撃モードが検知され、閾値法268が繰り返して行われる。
閾値を下回る場合、ステップ272において空転モードが検知される。その後に、ステップ274において駆動ユニット20の打撃回転数が空転回転数へ低下され、ステップ264において、打撃モードでの休止と同様に休止が続く。これに続いて、空転モードにおいて、打撃モードが検知されるまで閾値法258が新たに実行される。
その際、閾値法258、268における閾値は動的に形成されている。特に、動的閾値は、手持ち式工作機械の位置、動作方式切替ポジション、作動スイッチポジション、バッテリパックの重量、瞬時回転数などに依存して選定される。これに代えて、閾値法258、268における閾値が静的に形成され、したがって常に同じであることも考えられよう。
10 手持ち式工作機械
12 ハウジング
14 外側ハウジング
16 内側ハウジング
18 電気モータ
19 モータハウジング
20 駆動ユニット
22 伝動装置ユニット
23 伝動装置ハウジング
24 打撃機構
26 工具収容部
28 使用工具
29 作業軸線
30 ハンドグリップ
32 作動スイッチ
33 ロックスイッチ
34 補助ハンドグリップ
36 バッテリインターフェース
38 バッテリパック
40 電子機器
42 電子機器ハウジング
44 下ハウジング部材
48 回路基板
50 演算処理ユニット
52 記憶ユニット
54 ソケット
56 ユーザインターフェース
58 通信インターフェース
60 通信モジュール
100、100a 動作方式切替装置
102 操作要素
104、104a 操作軸線
106 グリップ領域
108 マーキング
110 ポジション決定ユニット
112、112a 信号発生要素
114、115、114a、115a、138a、139a、140a センサ要素
116 収容ポケット
118 永久磁石
120、120a N極
122、122a S極
124 回路基板
126 保護要素
128、128a 第1端領域
130、130a 第2端領域
132 閾値
134 導体路
136 ソケット
202 打撃識別ユニット
204 回転識別ユニット
205 センサユニット
208 作動スイッチポジションユニット
258、268 閾値法
278 打撃周波数
280 第1高調波
282 第2高調波
284 運動量
286 検査インターバル
288 差
290 閾値
A 平面

Claims (15)

  1. 駆動ユニット(20)が配置されるハウジング(12)と、使用工具(28)を着脱可能に収容するための工具収容部(26)であって、前記使用工具(28)が打撃および/または回転駆動可能である、工具収容部と、少なくとも1つの運動量を検出するためのセンサユニット(205)と、手持ち式工作機械(10)を開ループ制御または閉ループ制御するための電子機器(40)と、を備え、前記電子機器(40)が、前記少なくとも1つの運動量にもとづいて打撃モードを検知するための打撃識別ユニット(202)、および/または前記ハウジング(12)の回転を検知するための回転識別ユニット(204)を有し、前記電子機器(40)が、前記検知された打撃モードおよび/または前記ハウジング(12)の前記検知された回転にもとづいて前記駆動ユニット(20)を制御する、手持ち式工作機械において、
    前記電子機器(40)が、前記打撃識別ユニット(202)のための少なくとも2つのパラメータセットおよび/または前記回転識別ユニット(204)のための少なくとも2つのパラメータセットを有し、前記電子機器(40)は、前記少なくとも2つのパラメータセットのうちの1つを自動的に選定するように形成されていることを特徴とする、手持ち式工作機械。
  2. 前記2つのパラメータセットは、第1パラメータセットを用いる前記ハウジング(12)の回転の検知と第2パラメータセットを用いる前記ハウジング(12)の回転の検知とが互いに異なるように形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の手持ち式工作機械。
  3. 前記2つのパラメータセットは、前記第1パラメータセットを用いる前記打撃モードの検知と前記第2パラメータセットを用いる前記打撃モードの検知とが互いに異なるように形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の手持ち式工作機械。
  4. 前記第1パラメータセットと前記第2パラメータセットは、少なくとも閾値の点で異なることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の手持ち式工作機械。
  5. 前記2つのパラメータセットは、前記第1パラメータセットを用いて検知された打撃モードにもとづいた前記駆動ユニット(20)の制御が、前記第2パラメータセットを用いて検知された打撃モードにもとづいた前記駆動ユニット(20)の制御とは異なるように形成されていることを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の手持ち式工作機械。
  6. 前記第1パラメータセットと前記第2パラメータセットは、少なくとも打撃周波数の点で異なることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の手持ち式工作機械。
  7. 前記手持ち式工作機械(10)は、前記駆動ユニット(20)を手動で制御するための作動スイッチ(32)を有し、前記作動スイッチ(32)のポジションが作動スイッチポジションユニット(208)により検知可能、および前記電子機器(40)に提供可能であることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の手持ち式工作機械。
  8. 前記手持ち式工作機械(10)がバッテリパック(38)を有し、バッテリパック動作パラメータが前記電子機器(40)に提供可能であることを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載の手持ち式工作機械。
  9. 前記電子機器(40)は、前記作動スイッチポジション、前記駆動ユニット(20)の電気モータ(18)の瞬時回転数、重量パラメータ、および/またはバッテリパック動作パラメータにもとづいて前記少なくとも2つのパラメータセットのうちの1つをアクティブ化するように形成されていることを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載の手持ち式工作機械。
  10. 手持ち式工作機械(10)の打撃識別ユニット(202)および/または回転識別ユニット(204)を自動的に適合させる方法であって、
    -前記打撃識別ユニット(202)のための少なくとも2つのパラメータセット、および/または前記回転識別ユニット(204)のための少なくとも2つのパラメータセットを提供するステップと、
    -作動スイッチ(32)のポジション、瞬時回転数、重量パラメータ、および/またはバッテリパック動作パラメータを提供するステップと、
    -前記作動スイッチの前記ポジション、前記瞬時回転数、前記重量パラメータ、および/もしくは前記バッテリパック動作パラメータにもとづいて前記少なくとも2つのパラメータセットのうちの1つを選定するステップ、ならびに/または前記作動スイッチの前記ポジション、前記瞬時回転数、および/もしくは前記バッテリパック動作パラメータにもとづいて前記打撃識別ユニット(202)および/もしくは前記回転識別ユニット(204)を動作停止させるステップと、を包含する、方法。
  11. 前記作動スイッチ(32)の前記ポジションが設定可能な最大のポジションに相当する場合に前記第1パラメータセットがアクティブ化され、前記第1パラメータセットは前記第2パラメータセットより小さい閾値を有する、請求項10に記載の方法。
  12. 前記瞬時回転数が設定可能な最大の空転回転数に相当する場合に前記第1パラメータセットがアクティブ化され、前記第1パラメータセットは前記第2パラメータセットより小さい閾値を有する、請求項10または11に記載の方法。
  13. 前記作動スイッチ(32)のポジションが前記設定可能な最大のポジションの50%~90%の範囲に相当するか、または瞬時回転数が前記設定可能な最大の空転回転数の50%~90%の範囲である場合に前記第2パラメータセットがアクティブ化される、請求項10に記載の方法。
  14. 前記バッテリ動作パラメータが利用可能な電流として形成され、前記第1パラメータセットは、前記利用可能な電流が前記手持ち式工作機械(10)の最適電流に相当する場合にアクティブ化され、前記第2パラメータセットは、前記利用可能な電流が前記手持ち式工作機械(10)の最適電流より小さい場合にアクティブ化される、請求項10~13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記第1パラメータセットと前記第2パラメータセットは、同じ空転周波数を有し、および/または前記第2パラメータセットは、前記第1パラメータセットより低い打撃周波数を有する、請求項10~14のいずれか1項に記載の方法。
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