JP2022515305A - 生体成分分離デバイス - Google Patents

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Abstract

生体成分分離デバイス(10)は、軟質素材でシート状に形成されてフィルタ収容部(24)が設けられたデバイス本体(12)と、フィルタ部材(16)と、導入ポート部材(14a)と、導出ポート部材(14b)とを備える。デバイス本体(12)には、導入ライン(26)と導出ライン(28)とが設けられる。導入チューブ(100)によるデバイス本体(12)の吊り下げ状態で、フィルタ収容部(24)と導入ライン(26)とが接続するフィルタ収容部入口(30)がフィルタ収容部(24)と導出ライン(28)とが接続するフィルタ収容部出口(32)よりも下方に位置する。【選択図】図1

Description

本発明は、生体液から所定の生体成分を分離する生体成分分離デバイスに関する。
例えば、再公表WO2010/026891号には、供血者から採取した血液から所定の血液成分(例えば、白血球)を分離する血液分離デバイスが開示されている。この血液分離デバイスは、ハウジングと、ハウジング内を第1室と第2室とに区画するフィルタ部材と、ハウジングの一端部に設けられた導入ポート部材と、ハウジングの他端部に設けられた導出ポート部材とを備える。導入ポート部材の内孔は第1室内に連通し、導出ポート部材の内孔は第2室内に連通する。
上述した血液分離デバイスを使用する場合、分離前の血液が収容された血液バッグと血液分離デバイスの導入ポート部材とを導入チューブで互いに接続するとともに、分離後の血液成分を収容するための収容バッグと血液分離デバイスの導出ポート部材とを導出チューブで互いに接続する。
その後、血液分離デバイスのプライミング動作を行う。すなわち、ユーザは、血液バッグを懸架台に吊るし、上方に導出ポート部材が位置するとともに下方に導入ポート部材が位置するように血液分離デバイスを上下反転させた状態に保持する。これにより、落差によって血液バッグから導入ポート部材を介してハウジング内に血液が流入するとともにハウジング内の空気が導出ポート部材から排出される。
プライミング動作が終了すると、上方に導入ポート部材が位置するとともに下方に導出ポート部材が位置するように血液分離デバイスを導入チューブで吊るした状態で、落差によって血液バッグから血液分離デバイスに導かれた血液をフィルタ部材で濾過する。このように、上述した血液分離デバイスでは、プライミング動作を行う際に、血液分離デバイスを上下反転させる必要があり、手間がかかる。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、簡易且つ経済的な構成で、プライミング動作を自動的に行うことができる生体成分分離デバイスを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、生体液から所定の生体成分を分離する生体成分分離デバイスであって、軟質素材でシート状に形成されたデバイス本体と、前記デバイス本体に設けられたフィルタ収容部の内部空間を第1室と第2室とに区画し、前記所定の生体成分を捕捉するフィルタ部材と、前記デバイス本体に設けられた前記生体液を導入する導入ポート部材と、前記デバイス本体に設けられて前記生体液を導出する導出ポート部材と、を備え、前記デバイス本体には、前記第1室と前記導入ポート部材とを互いにつなぐ導入ラインと、前記第2室と前記導出ポート部材とを互いにつなぐ導出ラインと、が設けられ、前記デバイス本体の吊り下げ状態で、前記フィルタ収容部と前記導入ラインとが接続するフィルタ収容部入口が前記フィルタ収容部と前記導出ラインが接続するフィルタ収容部出口よりも下方に位置する、生体成分分離デバイスである。
本発明の他の態様は、生体液から所定の生体成分を分離する生体成分分離デバイスであって、軟質素材でシート状に形成されたデバイス本体と、前記デバイス本体に設けられて流入口・流出口を備えたフィルタ収容部の内部空間を第1室と第2室とに区画し、前記所定の生体成分を捕捉するフィルタ部材と、前記デバイス本体に設けられた前記生体液を導入する導入ポート部と、前記デバイス本体に設けられて前記生体液を導出する導出ポート部と、前記第1室に設けられた前記流入口と前記導入ポート部とをつなぐ第1のラインと、前記第2室に設けられた前記流出口と前記導出ポート部とをつなぐ第2のラインと、を備え、前記第1室の前記流入口と前記導出ポート部とは互いに対向する位置にあり、前記第2室の前記流出口と前記導入ポート部とは互いに対向する位置にある、生体成分分離デバイスである。
本発明の一態様によれば、デバイス本体の吊り下げ状態で、フィルタ収容部入口がフィルタ収容部出口よりも下方に位置するため、デバイス本体を上下反転させることなくプライミング動作を自動的に行うことができる。すなわち、デバイス本体の吊り下げ状態で、導入ラインから下方に位置するフィルタ収容部入口を介してフィルタ収容部内に導入された生体液によってフィルタ収容部内の空気を上方に位置するフィルタ収容部出口を介して導出ラインに排出することができる。また、シート状に形成されたデバイス本体に導入ラインと導出ラインとが設けられているため、導入ライン、導出ライン及びデバイス本体を別々に成形する場合と比較して、生体成分分離デバイスを低コストで製造することができる。従って、生体成分分離デバイスを簡易且つ経済的な構成にすることができる。
本発明の他の態様によれば、第1室の流入口と導出ポート部とが互いに対向する位置にあり、第2室の流出口と導入ポート部とが互いに対向する位置にあるため、デバイス本体の吊り下げ状態で、第1室の流入口を第2室の流出口よりも下方に位置させることができる。これにより、簡易且つ経済的な構成で、プライミング動作を自動的に行うことができる生体成分分離デバイスを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る生体成分分離デバイスの平面図である。 図1のデバイス本体のフィルタ収容部及びフィルタ部材の縦断面図である。 図3Aは、図1の生体成分分離デバイスの製造方法を説明するフローチャートであり、図3Bは、フィルタ製造工程を説明するフローチャートである。 図4Aは、フィルタ製造工程の第1の説明図であり、図4Bは、フィルタ製造工程の第2の説明図である。 配置工程の説明図である。 図6Aは、接合工程の説明図であり、図6Bは、ブロー成形工程の説明図である。 図1の生体成分分離デバイスを用いた生体成分分離方法を説明するフローチャートである。 生体成分分離方法の説明図である。
以下、本発明に係る生体成分分離デバイスについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1に示す生体成分分離デバイス10は、生体液から生体成分を分離する生体成分分離カセットである。具体的には、生体成分分離デバイス10は、例えば、血液から所定の血液成分(白血球等)を分離する血液成分分離デバイスとして構成されている。ただし、生体成分分離デバイス10は、例えば、細胞から所定の細胞成分を分離する細胞成分分離デバイスとして構成されていてもよい。
生体成分分離デバイス10は、汚染防止や衛生のため、1回の使用毎に使い捨てされる。図1に示すように、生体成分分離デバイス10は、デバイス本体12、導入ポート部材14a(導入ポート部)、導出ポート部材14b(導出ポート部)及びフィルタ部材16を備える。
デバイス本体12は、平面視で長方形状に構成されている。デバイス本体12は、長手方向の一端部である第1端部12aと、長手方向の他端部である第2端部12bと、短手方向の一方側の側部である第1側部12cと、短手方向の他端側の側部である第2側部12dとを含む。
デバイス本体12は、軟質素材でシート状に形成されている。具体的には、デバイス本体12は、軟質素材で形成された第1シート18及び第2シート20を有する。第1シート18と第2シート20とは、厚さ方向に重ねられた状態で互いに接合されている。第1シート18と第2シート20との接合手段は、例えば、融着(高周波融着、熱融着等)、接着等が挙げられる。
第1シート18及び第2シート20を構成する軟質素材としては、例えば、塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリウレタン等が挙げられる。塩化ビニルの可塑剤としては、例えば、ジイソノニルシクロヘキサン-1,2-ジカルボキシレート、フタル酸ビス-2-エチルヘキシル等が挙げられる。
デバイス本体12の外周縁部には、硬質素材(例えば、塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリカーボネート等)で構成された導入ポート部材14a及び導出ポート部材14bが設けられている。導入ポート部材14aは、デバイス本体12の第1端部12aに設けられている。導入ポート部材14aは、デバイス本体12の幅方向の中央に位置する。導入ポート部材14aには、導入チューブ100が接続される。導出ポート部材14bは、デバイス本体12の第2端部12bに設けられている。導出ポート部材14bは、デバイス本体12の幅方向の中央に位置する。導出ポート部材14bには、導出チューブ102が接続される。
デバイス本体12には、生体液が流通する流路22が形成されている。流路22は、第1シート18と第2シート20との間に形成されている。流路22は、フィルタ収容部24、導入ライン26(第1のライン)及び導出ライン28(第2のライン)を有する。
フィルタ収容部24は、デバイス本体12の略中央に位置し、フィルタ部材16を収容する。フィルタ収容部24の内部空間Sは、フィルタ部材16によってデバイス本体12の厚さ方向に第1室17aと第2室17bとに区画されている(図2参照)。フィルタ収容部24のうちデバイス本体12の長手方向の一端部には、導出ライン28が連結されている。フィルタ収容部24のうちデバイス本体12の長手方向の他端部には、導入ライン26が連結されている。すなわち、フィルタ収容部24と導入ライン26とが接続するフィルタ収容部入口30(流入口)は、フィルタ収容部24と導出ライン28とが接続するフィルタ収容部出口32(流出口)よりも導出ポート部材14bが位置する側(第2端部12b側)に位置している。
図1及び図2において、導入ライン26は、導入ポート部材14aの内孔15aとフィルタ収容部24の第1室17aとを互いに連通する。換言すれば、導入ライン26は、導入ポート部材14aと第1室17aとを互いにつなぐ。すなわち、導入ライン26は、導入ポート部材14aから第1室17a内に生体液を導く流路である。導入ライン26の一端は導入ポート部材14aに連結し、導入ライン26の他端はフィルタ収容部24の他端部(フィルタ収容部入口30)に連結している。
図1に示すように、導入ライン26は、導入延出部34と導入ターン部36とを有する。導入延出部34は、導入ポート部材14aからフィルタ収容部24よりも導出ポート部材14bが位置する側(第2端部12b側)まで延出している。導入延出部34は、導入ポート部材14aから第1側部12cに向かって第2端部12b側に傾斜する第1傾斜部38と、第1傾斜部38の延出端からフィルタ収容部24よりも導出ポート部材14bが位置する側まで延出した第1直線部40とを含む。
第1直線部40は、デバイス本体12の長手方向に沿って延在している。第1直線部40は、フィルタ収容部24に対してデバイス本体12の短手方向の一方側(第1側部12c側)に位置する。換言すれば、第1直線部40は、フィルタ収容部24と第1側部12cとの間に位置する。第1直線部40の延出端は、フィルタ収容部24よりも第2端部12b側に位置する。
導入ターン部36は、導入延出部34の延出端からフィルタ収容部24が位置する側に湾曲してフィルタ収容部入口30まで延出している。導入ターン部36は、180°湾曲している。つまり、導入ターン部36は、平面視でU字状に形成されている。
図1及び図2において、導出ライン28は、導出ポート部材14bの内孔15bとフィルタ収容部24の第2室17bとを互いに連通する。換言すれば、導出ライン28は、導出ポート部材14bと第2室17bとを互いにつなぐ。すなわち、導出ライン28は、第2室17b内の生体液を導出ポート部材14bに導く流路である。導出ライン28の一端はフィルタ収容部24の一端(フィルタ収容部出口32)に連結し、導出ライン28の他端は導出ポート部材14bに連結している。
図1に示すように、導出ライン28は、導出延出部42と導出ターン部44とを有する。導出延出部42は、導出ポート部材14bからフィルタ収容部24よりも導入ポート部材14aが位置する側(第1端部12a側)まで延出している。導出延出部42は、導出ポート部材14bから第2側部12dに向かって第1端部12a側に傾斜する第2傾斜部46と、第2傾斜部46の延出端からフィルタ収容部24よりも導入ポート部材14aが位置する側まで延出した第2直線部48とを含む。
第2直線部48は、デバイス本体12の長手方向に沿って延在している。第2直線部48は、フィルタ収容部24に対してデバイス本体12の短手方向の他方側(第2側部12d側)に位置する。換言すれば、第2直線部48は、フィルタ収容部24と第2側部12dとの間に位置する。第2直線部48の延出端は、フィルタ収容部24よりも第1端部12a側に位置する。
導出ターン部44は、導出延出部42の延出端からフィルタ収容部24が位置する側に湾曲してフィルタ収容部出口32まで延出している。導出ターン部44は、180°湾曲している。つまり、導出ターン部44は、平面視で逆U字上に形成されている。
フィルタ収容部入口30及びフィルタ収容部出口32は、デバイス本体12の短手方向におけるフィルタ収容部24の中央に位置する。換言すれば、フィルタ収容部入口30及びフィルタ収容部出口32は、デバイス本体12の短手方向の中央に位置する。
フィルタ収容部24は、デバイス本体12の短手方向から第1直線部40と第2直線部48とに挟まれている。導入ポート部材14a、フィルタ収容部入口30、フィルタ収容部出口32及び導出ポート部材14bは、デバイス本体12の長手方向に沿った同一直線上に配置されている。なお、導入ポート部材14a、フィルタ収容部入口30、フィルタ収容部出口32及び導出ポート部材14bは、デバイス本体12の短手方向の中央に位置するのが好ましいが、特にこれに限定はされず、上記同一直線上に配置されていなくてもよい。導入ポート部材14a及び導出ポート部材14bがデバイス本体12の短手方向の中央に位置すると、生体成分分離デバイス10を吊るしたときに生体成分分離デバイス10が傾く(デバイス本体12の長手方向が鉛直方向に対して傾斜する)ことを抑えることができる。
デバイス本体12には、第1シート18及び第2シート20の融着箇所であるシール部50が形成されている。シール部50は、外縁シール部50a、第1シール部50b、第2シール部50c及び第3シール部50dを含む。外縁シール部50aは、デバイス本体12の外周縁部に沿って形成されている。第1シール部50bは、導入ライン26の両側に全長に亘って形成されている。第2シール部50cは、フィルタ収容部24の外周に沿って形成されている。第3シール部50dは、導出ライン28の両側に全長に亘って形成されている。
また、デバイス本体12には、固着部52が形成されている。固着部52は、第1固着部52a、第2固着部52b、第3固着部52c及び第4固着部52dを有する。第1固着部52aは、導入ポート部材14aをデバイス本体12に固定する。第1固着部52aは、導入ポート部材14aを交差するようにデバイス本体12の短手方向に沿って延びている。第1固着部52aの両端部では、第1シート18と第2シート20とが互いに固着(シール)されている。第1固着部52aの中央部では、第1シート18と導入ポート部材14aとが互いに固着(シール)されるとともに第2シート20と導入ポート部材14aとが互いに固着(シール)されている。
第2固着部52bは、導出ポート部材14bをデバイス本体12に固定する。第2固着部52bは、導出ポート部材14bを交差するようにデバイス本体12の短手方向に沿って延びている。第2固着部52bの両端部では、第1シート18と第2シート20とが互いに固着(シール)されている。第2固着部52bの中央部では、第1シート18と導出ポート部材14bとが互いに固着(シール)されるとともに第2シート20と導出ポート部材14bとが互いに固着(シール)されている。
第3固着部52cは、フィルタ部材16と後述する第1チューブ62aとをフィルタ収容部24に固定する。第4固着部52dは、フィルタ部材16と後述する第2チューブ62bとをフィルタ収容部24に固定する。第3固着部52c及び第4固着部52dの詳細な説明については後述する。
デバイス本体12において、シール部50及び固着部52以外の箇所は、第1シート18と第2シート20とが互いに接合(融着)されていない非シール部である。シール部50は、形成時に加圧されているため、非シール部よりも厚みが小さく、非シール部に対して凹んでいる。換言すれば、非シール部は、シール部50に対して厚さ方向に突出している。デバイス本体12のうち流路22を形成する壁部は、デバイス本体12の両面側において、デバイス本体12の厚さ方向に凸状に膨らんでいる。従って、流路22は、自然状態で開いている。
図2に示すように、フィルタ部材16は、フィルタ収容部24の内部空間Sをデバイス本体12の厚さ方向に第1室17aと第2室17bとに区画するように配置されている。フィルタ部材16は、フィルタ本体54と、フィルタ本体54を支持する支持シート56とを有する。
フィルタ本体54は、生体液から所定の生体成分を分離(除去、トラップ)する濾材である。フィルタ本体54は、一方の面から他方の面に連通する微細な連通孔を有するシート状の多孔質体からなる。このような多孔質体としては、例えばポリウレタン製のスポンジシート、不織布等が挙げられる。詳細な図示は省略するが、フィルタ本体54は、複数枚(例えば、2~10枚程度)積層して形成されている。ただし、フィルタ本体54は、1枚であってもよい。
支持シート56は、樹脂材料によって液体が通過しないように形成されている。図1において、支持シート56の外形は、長方形状に形成されている。支持シート56の長手方向は、デバイス本体12の長手方向に沿っている。支持シート56は、フィルタ本体54の外側を周回するように延在している。
図2において、支持シート56の中央部には、フィルタ本体54によって覆われる孔58が形成されている。孔58は、支持シート56の延在方向に延びている。支持シート56のうち孔58の外周側には、フィルタ本体54と支持シート56との間から生体液が流れることを阻止するためのフィルタシール部60が設けられている。フィルタシール部60は、フィルタ本体54を支持シート56に液密に接合する。フィルタシール部60は、フィルタ本体54の外周縁部に沿って一周延在している。支持シート56の外周縁部は、第2シール部50cによって第1シート18及び第2シート20に液密に接合(融着)している(図1参照)。
図2に示すように、導入ライン26におけるフィルタ収容部24側の端部内には、第1室17aに連通する内孔61aを有する第1チューブ62aが配置されている。第1チューブ62aは、デバイス本体12の長手方向に沿って延在している(図1参照)。第1チューブ62aと第1シート18との間には、支持シート56の第1部位56aが挟持されている。
図1及び図2において、第1チューブ62a及び支持シート56の第1部位56aは、第3固着部52cによってデバイス本体12に固着されている。第3固着部52cは、第1チューブ62aと交差するようにデバイス本体12の短手方向に沿って延びている。第3固着部52cの両端部では、第1シート18と第2シート20とが互いに固着(シール)されている。第3固着部52cの中央部では、第1シート18と支持シート56の第1部位56aとが互いに固着(シール)されるとともに支持シート56の第1部位56aと第1チューブ62aとが互いに固着され(シール)され、且つ第2シート20と第1チューブ62aとが互いに固着(シール)されている。
図2に示すように、導出ライン28におけるフィルタ収容部24側の端部内には、第2室17bに連通する内孔61bを有する第2チューブ62bが配置されている。第1チューブ62aと第2チューブ62bとは、内部空間Sを介して互いに対向配置されている。第2チューブ62bは、デバイス本体12の長手方向に沿って延在している。第2チューブ62bと第2シート20との間には、支持シート56の第2部位56bが挟持されている。
図1及び図2において、第2チューブ62b及び支持シート56の第2部位56bは、第4固着部52dによってデバイス本体12に固着されている。第4固着部52dは、第2チューブ62bと交差するようにデバイス本体12の短手方向に沿って延びている。第4固着部52dの両端部では、第1シート18と第2シート20とが互いに固着(シール)されている。第4固着部52dの中央部では、第2シート20と支持シート56の第2部位56bとが互いに固着(シール)されるとともに支持シート56の第2部位56bと第2チューブ62bとが互いに固着(シール)され、且つ第1シート18と第2チューブ62bとが互いに固着(シール)されている。
上述した生体成分分離デバイス10は、例えば、以下の製造方法によって製造することができる。本実施形態に係る生体成分分離デバイス10の製造方法は、図3Aに示すように、フィルタ製造工程(ステップS1)、配置工程(ステップS2)、接合工程(ステップS3)、ブロー成形工程(ステップS4)を含む。
フィルタ製造工程(図3AのステップS1)は、図3Bに示すように、シート加工工程(ステップS10)、フィルタ加工工程(ステップS11)及びシール工程(ステップS12)を含む。シート加工工程(図3BのステップS10)では、図4Aに示すように、シート素材70を長方形状に打ち抜き加工するとともに長方形の中央部に孔58を打ち抜き加工することにより支持シート56を成形する。なお、シート加工工程では、レーザ加工装置等を用いてシート素材70を支持シート56の形状に切り出してもよい。フィルタ加工工程(ステップS11)では、シート状のフィルタ素材72を打ち抜き加工することによりフィルタ本体54を成形する。なお、フィルタ本体54は、支持シート56の孔58よりも一回り大きく成形される。
シール工程(ステップS12)では、図4Bに示すように、支持シート56の孔58を覆うように支持シート56の片方の面にフィルタ本体54を重ねた状態でフィルタ本体54の外周縁部を支持シート56に対して一周接合することによりフィルタシール部60を形成する。これにより、フィルタ部材16が製造される。
続いて、配置工程(図3AのステップS2)では、図5に示すように、軟質素材で形成された第1素材シート74と軟質素材で形成された第2素材シート76との間に、導入ポート部材14a、導出ポート部材14b、フィルタ部材16、第1チューブ62a及び第2チューブ62bが配置されるようにセットする。
導入ポート部材14aは、第1素材シート74の一端部と第2素材シート76の一端部との間に配置される。導出ポート部材14bは、第1素材シート74の他端部と第2素材シート76の他端部との間に配置される。フィルタ部材16は、第1素材シート74の中央部と第2素材シート76の中央部との間に配置される。支持シート56の第1部位56aは、第1チューブ62aと第1素材シート74との間に配置され、支持シート56の第2部位56bは、第2チューブ62bと第2素材シート76との間に配置される。
接合工程(図3AのステップS3)では、導入ポート部材14aを第1シート18及び第2シート20に接合するとともに導出ポート部材14bを第1シート18及び第2シート20に接合する。また、図6Aに示すように、第1部位56aを第1シート18及び第1チューブ62aに接合するとともに第2部位56bを第2シート20及び第2チューブ62bに接合する。この場合、これらの接合には、高周波融着装置、熱融着装置等が用いられる。
接合工程で得られた中間製造物78は、図6Bに示すシート接合装置80を構成する一対の金型82a、82bの所定位置に配置される。本実施形態において、シート接合装置80は、高周波融着装置である。シート接合装置80は、熱融着装置等であってもよい。一対の金型82a、82bの成形面には、デバイス本体12の流路22を囲む部分(凸状壁部)を形成するための溝が設けられている。
ブロー成形工程(図3AのステップS4)では、図6Bに示すように、第1素材シート74と第2素材シート76とを金型82a、82b間に挟み込んで、第1素材シート74と第2素材シート76とを接合するとともに、フィルタ部材16が配置された流路22が形成されるようにブロー成形する。
具体的には、一対の金型82a、82bを閉じて、第1素材シート74と第2素材シート76とを重ね合わせ、流路22(フィルタ収容部24、導入ライン26及び導出ライン28)を形成するように第1素材シート74と第2素材シート76の所定箇所を高周波融着する。この際、図示しないブローノズルからエアを吹き出して、第1素材シート74及び第2素材シート76において、金型82a、82bに設けられた溝に対応する箇所を膨らませることで、流路22(フィルタ収容部24、導入ライン26及び導出ライン28)が形成される。
ブローノズルから吹き出されたエアは、フィルタ本体54を通過するため、フィルタ部材16よりも奥側へとエアが確実に供給される。これにより、互いに接合された第1シート18と第2シート20を有するとともに内部に流路22が形成され且つフィルタ部材16が内蔵されたデバイス本体12が成形される。ブロー成形工程後、ブローノズルがデバイス本体12から引き抜かれる。次に、一対の金型82a、82bを開いて、成形品であるデバイス本体12が取り出される。
次に、本実施形態に係る生体成分分離デバイス10を用いた生体成分分離方法(血液成分分離方法)について説明する。生体成分分離方法は、図7に示すように、チューブ接続工程(ステップS20)、吊り下げ工程(ステップS21)、生体液移送工程(ステップS22)を含む。
チューブ接続工程(図7のステップS20)では、図8に示すように、導入チューブ100を導入ポート部材14aに接続するとともに導出ポート部材14bに導出チューブ102を接続する。導入チューブ100の一端部は生体液バッグ104の封止部材106に接続され、導入チューブ100の他端部は導入ポート部材14aに接続される。生体液バッグ104には、生体液(例えば、血液又は細胞等)が収容されている。導出チューブ102の一端部は導出ポート部材14bに接続され、導出チューブ102の他端部は収容バッグ108に接続される。
吊り下げ工程(図7のステップS21)では、図示しない懸架台に生体液バッグを吊るす。この際、デバイス本体12は、導入チューブ100に吊り下げられる。つまり、デバイス本体12は、長手方向が鉛直方向に沿うように導入チューブ100に吊り下げられる。
この状態で、フィルタ収容部24と導入ライン26とを接続するフィルタ収容部入口30は、フィルタ収容部24と導出ライン28とを接続するフィルタ収容部出口32よりも下方に位置する。換言すれば、デバイス本体12の吊り下げ状態で、フィルタ収容部入口30がフィルタ収容部24の下端に位置し、フィルタ収容部出口32がフィルタ収容部24の上端に位置する。また、導入ポート部材14a、フィルタ収容部入口30、フィルタ収容部出口32及び導出ポート部材14bが鉛直方向に沿った同一直線上に配置される。デバイス本体12の吊り下げ状態で、フィルタ部材16は、鉛直方向に沿うように延在している。
生体液移送工程(図7のステップS22)では、生体液バッグ104の封止部材106を破断する。そうすると、落差(重力)によって、生体液バッグ104内の生体液が、導入チューブ100、導入ポート部材14a及び導入ライン26を介してフィルタ収容部24の下端部に位置するフィルタ収容部入口30から第1室17a内に流入する。
第1室17a内に流入した生体液は、フィルタ収容部24の内部空間Sに存在している空気をフィルタ収容部24の上端部に位置するフィルタ収容部出口32から導出ライン28に排出しながらフィルタ収容部24の第1室17a内の全体に広がるとともにフィルタ本体54を流通して第2室17b内に流入する。そして、フィルタ収容部24の内部空間S(第1室17a及び第2室17b)が生体液で満たされることにより、フィルタ収容部24が自動的にプライミング動作される。
第1室17a内の生体液がフィルタ本体54を流通すると、生体液から所定の生体成分(例えば、白血球等の血液成分又は細胞成分)がフィルタ本体54にトラップされる。つまり、生体液から生体成分が分離(除去)される。このとき、フィルタ収容部24の内部空間Sに空気がほとんど存在していないため、フィルタ本体54による生体成分の分離が効率的に行われる。
フィルタ本体54を流通した生体液(生体成分が分離された後の生体液)は、フィルタ収容部出口32、導出ライン28、導出ポート部材14b及び導出チューブ102を流れて収容バッグ108内に収容される。
この場合、本実施形態に係る生体成分分離デバイス10は、以下の効果を奏する。
生体成分分離デバイス10では、導入チューブ100によるデバイス本体12の吊り下げ状態で、フィルタ収容部24と導入ライン26とが接続するフィルタ収容部入口30がフィルタ収容部24と導出ライン28とが接続するフィルタ収容部出口32よりも下方に位置する。
このような構成によれば、デバイス本体12の吊り下げ状態で、フィルタ収容部入口30がフィルタ収容部出口32よりも下方に位置するため、デバイス本体12を上下反転させることなくプライミング動作を自動的に行うことができる。すなわち、デバイス本体12の吊り下げ状態で、導入ライン26から下方に位置するフィルタ収容部入口30を介してフィルタ収容部24内に導入された生体液によってフィルタ収容部24内の空気を上方に位置するフィルタ収容部出口32を介して導出ライン28に排出することができる。また、シート状に形成されたデバイス本体12に導入ライン26と導出ライン28とが設けられているため、導入ライン26、導出ライン28及びデバイス本体12を別々に成形する場合と比較して、生体成分分離デバイス10を低コストで製造することができる。従って、生体成分分離デバイス10を簡易且つ経済的な構成にすることができる。
フィルタ収容部入口30は、デバイス本体12の吊り下げ状態で、フィルタ収容部24の下端に位置する。このような構成によれば、フィルタ収容部24内の空気を導出ライン28に効率的に排出することができる。
フィルタ収容部出口32は、デバイス本体12の吊り下げ状態で、フィルタ収容部24の上端に位置する。このような構成によれば、フィルタ収容部24内の空気を導出ライン28に一層効率的に排出することができる。
デバイス本体12は、一方向に延在し、導入ポート部材14aは、デバイス本体12の一端部に設けられ、導出ポート部材14bは、デバイス本体12の他端部に設けられ、フィルタ収容部入口30は、フィルタ収容部出口32よりも導出ポート部材14bが位置する側に位置する。このような構成によれば、簡易な構成により、デバイス本体12の吊り下げ状態で、フィルタ収容部入口30をフィルタ収容部出口32よりも下方に位置させることができる。
導入ポート部材14a、フィルタ収容部入口30、フィルタ収容部出口32及び導出ポート部材14bは、デバイス本体12の長手方向に沿った同一直線上に配置されている。このような構成によれば、導入チューブ100によってデバイス本体12をバランスよく吊り下げることができる。
導入ライン26は、フィルタ収容部24に対してデバイス本体12の短手方向の一方側に位置し、導出ライン28は、フィルタ収容部24に対してデバイス本体12の短手方向の他方側に位置している。このような構成によれば、導入チューブ100によってデバイス本体12をバランスよく吊り下げることができる。
導入ライン26は、導入ポート部材14aからフィルタ収容部24よりも導出ポート部材14bが位置する側まで延出した導入延出部34と、導入延出部34の延出端からフィルタ収容部24が位置する側に湾曲してフィルタ収容部入口30まで延出した導入ターン部36と、を有する。導出ライン28は、導出ポート部材14bからフィルタ収容部24よりも導入ポート部材14aが位置する側まで延出した導出延出部42と、導出延出部42の延出端からフィルタ収容部24が位置する側に湾曲してフィルタ収容部出口32まで延出した導出ターン部44と、を有する。
このような構成によれば、簡易な構成により、導入チューブ100によってデバイス本体12をバランスよく吊り下げることができる。
デバイス本体12は、軟質素材で構成された第1シート18及び第2シート20が厚さ方向に重ねられた状態で互いに接合して形成され、第1シート18と第2シート20の間には、フィルタ収容部24、導入ライン26及び導出ライン28が形成されている。このような構成によれば、生体成分分離デバイス10を容易に製造することができる。
フィルタ部材16は、フィルタ本体54と、フィルタ本体54を周回するようにフィルタ本体54の外縁部に液密に接合された支持シート56と、を含み、支持シート56の外縁部は、デバイス本体12に液密に接合されている。このような構成によれば、フィルタ部材16を容易に製造することができる。
生体成分分離デバイス10は、軟質素材でシート状に形成されたデバイス本体12と、デバイス本体12に設けられて流入口(フィルタ収容部入口30)・流出口(フィルタ収容部出口32)を備えたフィルタ収容部24の内部空間Sを第1室17aと第2室17bとに区画し、所定の生体成分を捕捉するフィルタ部材16と、デバイス本体12に設けられた生体液を導入する導入ポート部(導入ポート部材14a)と、デバイス本体12に設けられて生体液を導出する導出ポート部(導出ポート部材14b)と、第1室17aに設けられた流入口(フィルタ収容部入口30)と導入ポート部(導入ポート部材14a)とをつなぐ第1のライン(導入ライン26)と、第2室17bに設けられた流出口(フィルタ収容部出口32)と導出ポート部(導出ポート部材14b)とをつなぐ第2のライン(導出ライン28)と、を備える。第1室17aの流入口(フィルタ収容部入口30)と導出ポート部(導出ポート部材14b)とは互いに対向する位置にあり、第2室17bの流出口(フィルタ収容部出口32)と導入ポート部(導入ポート部材14a)とは互いに対向する位置にある。
このような構成によれば、デバイス本体12の吊り下げ状態で、第1室17aの流入口(フィルタ収容部入口30)を第2室17bの流出口(フィルタ収容部出口32)よりも下方に位置させることができる。これにより、簡易且つ経済的な構成で、プライミング動作を自動的に行うことができる生体成分分離デバイス10を提供することができる。
本発明は、上述した構成に限定されない。導出ポート部材14bは、第1側部12c又は第2側部12dに設けられていてもよい。導入ライン26及び導出ライン28の形状は、任意に変更可能である。フィルタ収容部入口30及びフィルタ収容部出口32は、デバイス本体12の吊り下げ状態で、フィルタ収容部入口30がフィルタ収容部出口32よりも下方に位置すれば、どのように配置されていてもよい。
本発明に係る生体成分分離デバイスは、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。

Claims (10)

  1. 生体液から所定の生体成分を分離する生体成分分離デバイスであって、
    軟質素材でシート状に形成されたデバイス本体と、
    前記デバイス本体に設けられたフィルタ収容部の内部空間を第1室と第2室とに区画し、前記所定の生体成分を捕捉するフィルタ部材と、
    前記デバイス本体に設けられた前記生体液を導入する導入ポート部材と、
    前記デバイス本体に設けられて前記生体液を導出する導出ポート部材と、を備え、
    前記デバイス本体には、
    前記第1室と前記導入ポート部材とを互いにつなぐ導入ラインと、
    前記第2室と前記導出ポート部材とを互いにつなぐ導出ラインと、が設けられ、
    前記デバイス本体の吊り下げ状態で、前記フィルタ収容部と前記導入ラインとが接続するフィルタ収容部入口が前記フィルタ収容部と前記導出ラインが接続するフィルタ収容部出口よりも下方に位置する、生体成分分離デバイス。
  2. 請求項1記載の生体成分分離デバイスであって、
    前記フィルタ収容部入口は、前記デバイス本体の吊り下げ状態で、前記フィルタ収容部の下端に位置する、生体成分分離デバイス。
  3. 請求項1又は2に記載の生体成分分離デバイスであって、
    前記フィルタ収容部出口は、前記デバイス本体の吊り下げ状態で、前記フィルタ収容部の上端に位置する、生体成分分離デバイス。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の生体成分分離デバイスであって、
    前記デバイス本体は、一方向に延在し、
    前記導入ポート部材は、前記デバイス本体の一端部に設けられ、
    前記導出ポート部材は、前記デバイス本体の他端部に設けられ、
    前記フィルタ収容部入口は、前記フィルタ収容部出口よりも前記導出ポート部材が位置する側に位置する、生体成分分離デバイス。
  5. 請求項4記載の生体成分分離デバイスであって、
    前記導入ポート部材、前記フィルタ収容部入口、前記フィルタ収容部出口及び前記導出ポート部材は、前記デバイス本体の長手方向に沿った同一直線上に配置されている、生体成分分離デバイス。
  6. 請求項4又は5に記載の生体成分分離デバイスであって、
    前記導入ラインは、前記フィルタ収容部に対して前記デバイス本体の短手方向の一方側に位置し、
    前記導出ラインは、前記フィルタ収容部に対して前記デバイス本体の短手方向の他方側に位置している、生体成分分離デバイス。
  7. 請求項6記載の生体成分分離デバイスであって、
    前記導入ラインは、
    前記導入ポート部材から前記フィルタ収容部よりも前記導出ポート部材が位置する側まで延出した導入延出部と、
    前記導入延出部の延出端から前記フィルタ収容部が位置する側に湾曲して前記フィルタ収容部入口まで延出した導入ターン部と、を有し、
    前記導出ラインは、
    前記導出ポート部材から前記フィルタ収容部よりも前記導入ポート部材が位置する側まで延出した導出延出部と、
    前記導出延出部の延出端から前記フィルタ収容部が位置する側に湾曲して前記フィルタ収容部出口まで延出した導出ターン部と、を有する、生体成分分離デバイス。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の生体成分分離デバイスであって、
    前記デバイス本体は、軟質素材で構成された第1シート及び第2シートが厚さ方向に重ねられた状態で互いに接合して形成され、
    前記第1シートと前記第2シートの間には、前記フィルタ収容部、前記導入ライン及び前記導出ラインが形成されている、生体成分分離デバイス。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載の生体成分分離デバイスであって、
    前記フィルタ部材は、
    フィルタ本体と、
    前記フィルタ本体を周回するように前記フィルタ本体の外縁部に液密に接合された支持シートと、を含み、
    前記支持シートの外縁部は、前記デバイス本体に液密に接合されている、生体成分分離デバイス。
  10. 生体液から所定の生体成分を分離する生体成分分離デバイスであって、
    軟質素材でシート状に形成されたデバイス本体と、
    前記デバイス本体に設けられて流入口・流出口を備えたフィルタ収容部の内部空間を第1室と第2室とに区画し、前記所定の生体成分を捕捉するフィルタ部材と、
    前記デバイス本体に設けられた前記生体液を導入する導入ポート部と、
    前記デバイス本体に設けられて前記生体液を導出する導出ポート部と、
    前記第1室に設けられた前記流入口と前記導入ポート部とをつなぐ第1のラインと、
    前記第2室に設けられた前記流出口と前記導出ポート部とをつなぐ第2のラインと、を備え、
    前記第1室の前記流入口と前記導出ポート部とは互いに対向する位置にあり、
    前記第2室の前記流出口と前記導入ポート部とは互いに対向する位置にある、生体成分分離デバイス。
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