JP3273830B2 - 血液成分分離装置 - Google Patents

血液成分分離装置

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JP3273830B2
JP3273830B2 JP14150093A JP14150093A JP3273830B2 JP 3273830 B2 JP3273830 B2 JP 3273830B2 JP 14150093 A JP14150093 A JP 14150093A JP 14150093 A JP14150093 A JP 14150093A JP 3273830 B2 JP3273830 B2 JP 3273830B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、体液バランスの調整、
水分の除去などの目的のために血液を処理する血液成分
分離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、多くの血液成分分離装置が使
用されている。そして、最近、持続的血液濾過法(CA
VH,Continuous Arterio-venous Hemofiltration)、
持続的血液透析法(CAVD,Continuous Arterio-ven
ous Dialysis)といった持続的な血液成分分離が検討さ
れるようになってきた。これら持続的血液濾過法および
持続的血液透析法は、通常の血液透析、血液濾過を行い
にくい患者への適用が検討されている。このような患者
の多くは、血液の循環状態が悪く、また不均衡症状が強
く出るなどの特色がある。具体的には、急性腎不全、心
不全による腎機能低下、多臓器不全などの症状を有する
場合が多い。持続的血液濾過法および持続的血液透析法
は、上記のような重症の患者に主に適用され、輸液など
の投与と平行して除水を行う手段として検討されてい
る。よって、使用される場所は、病院内のICU、CC
Uなどとなる。このような重症の患者への適用は、緊急
性が要求される場合が多く、このため、その準備および
取り扱いが容易であることが必要となり、さらに、使用
時間が通常の透析に比べ長時間に及ぶため、濾液である
除水の量の管理が容易であることも望まれる。さらに使
用される場所は、病院内のICU、CCUなどの決めら
れた空間であることより、特別な監視装置などを用いる
ことなく行うことができることが好ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため従来より、血
液成分分離回路を一体化することが検討されているが
(例えば、特開昭63−95063号公報、特開昭55
−125871号公報)、血液成分分離器さらには血液
成分貯留部などを含めて集約した血液成分分離装置はな
く、使用に当たり準備および取り扱いが容易ではなかっ
た。さらに、分離された血液成分量の管理も継続的に監
視する必要があった。
【0004】そこで、本件出願人は、特開平3−277
370号公報に示す一体型の血液成分分離装置を提案し
ている。この特開平3−277370号公報に示すもの
は、使用時における準備、使用時の取り扱いも容易であ
り、さらに分離された血液成分量の管理も容易であり、
持続的血液濾過法、持続的血液透析法といった持続的な
血液成分分離にすぐに使用することができるという利点
を有している。しかし、最近では、分離された血液成分
量(具体的には、除水量)の管理をより容易かつ確実に
行えるようにすることが要求されてきている。そこで、
本発明の目的は、分離された血液成分量、例えば、除水
量の把握が極めて容易に行なうことができる血液成分分
離装置および、分離される血液成分量の設定、例えば、
除水量の設定および設定量の除水を行うためのコントロ
ールを極めて容易に行なうことができる血液成分分離装
置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、動脈圧により血液を体外循環させて血液成分の分離
を行うための持続的血液成分分離装置であって、該血液
成分分離装置は、血液成分分離器と、血液成分貯留部
と、前記血液成分分離器の血液成分流出口と前記血液成
分貯留部の血液成分流入口とを接続する送液管とを備
え、さらに、該送液管または前記血液成分貯留部は、所
定の貯留空間を持った血液成分流出量測定部を有してい
る持続的血液成分分離装置である。そして、前記送液管
または前記血液成分流出量測定部は、血液成分流出量調
整機能を有していることが好ましい。前記血液成分流出
量調整機能は、流出量に対応した目盛りを有しているこ
とが好ましい。前記血液成分流出量測定部は、前記血液
成分分離器より流出した液体が、該測定部内に滴下し、
単位時間当たりの滴下数を確認可能であることが好まし
い。前記血液成分流出量測定部は、流路開閉部材と、内
部に貯留した血液成分量を測定するための目盛りを有し
ていることが好ましい。
【0006】また、上記目的を達成するものは、動脈圧
により血液を体外循環させて血液成分の分離を行うため
の持続的血液成分分離装置であって、該血液成分分離装
置は、血液成分分離器と、血液成分貯留部と、前記血液
成分分離器の血液成分流出口と前記血液成分貯留部の血
液成分流入口とを接続する送液管とを備え、さらに、前
記血液成分貯留部に貯留可能な最大血液成分量を規定す
容量可変機能を有していることを特徴とする持続的血
液成分分離装置である。そして、前記貯留部の容量可変
機能は、互いにほぼ平行に設けられた2枚の平板部材を
有する貯留部容量規制部材を有し、該容量規制部材は、
該2枚の平板部材間が、距離が可変の貯留部収納部とに
より構成されていることが好ましい。また、前記貯留部
の容量可変機能は、該貯留部内が複数の貯留室に区分さ
れ、所定容量となる数の貯留室のみ血液成分が流入可能
となっていることにより形成されていることが好まし
い。また、前記貯留部の容量可変機能は、基板と、該基
板に取り付けられる棒状部材とからなり、前記貯留部を
該基板と該棒状部材間により部分的に閉塞するものであ
ることが好ましい。また、前記貯留部の容量可変機能
は、該貯留部内が複数の貯留室に区分され、区分された
貯留室間の連通および遮断を行う貯留室開閉部材により
形成されていることが好ましい。また、前記貯留部の容
量可変機能は、前記貯留部と重なるように設けられた貯
留部容量調整用流体流入室により構成されていることが
好ましい。また、前記血液成分分離器は、血液濾過器ま
たは血漿分離器であることが好ましい。
【0007】そこで、本発明の血液成分分離装置を図1
に示す持続的血液濾過装置に応用した実施例を用いて説
明する。本発明の血液成分分離装置1は、動脈圧により
血液を体外循環させて血液成分の分離を行うための持続
的血液成分分離装置であり、血液成分分離器3と、血液
成分貯留部30と、血液成分分離器3の血液成分流出口
7と血液成分貯留部30の血液成分流入口とを接続する
送液管9とを備え、さらに、送液管9または血液成分貯
留部30は、所定の貯留空間を持った血液成分流出量測
定部34を有しており、ポンプを用いることなく、血液
の体外循環を行うことができるものである。具体的に
は、血液成分分離装置1は、軟質合成樹脂からなる本体
部材2と、本体部材2の一部に形成された血液成分貯留
部30と、本体部材2に取り付けられた血液成分分離器
3と、血液成分分離器3の血液流入口5に接続された第
1送血管21と、血液成分分離器3の血液流出口4に接
続された第2送血管20と、血液成分分離器3の血液成
分流出口7と血液成分貯留部30の血液成分流入口とを
接続する第1送液管9とを備え、これらが使用可能な状
態に配置されており、さらに、第1送液管9または血液
成分貯留部30は、所定量の血液成分の貯留機能を持っ
た血液成分流出量測定部34を有している。
【0008】図1に示す実施例の持続的血液濾過装置1
は、本体部材2と、この本体部材2に、着脱可能に取り
付けられた血液濾過器3と、本体部材2に接続された脱
血側チューブである第1送血管21および送血側チュー
ブである第2送血管20とを有している。本体部材2
は、例えば、後述する血液成分貯留部30となる膨出部
分を有する軟質材料からなる第1のシートに、平面形状
を呈する第2のシートを重ね合わせ、シートの周縁およ
び膨出部周縁を熱融着することにより作成されている。
このようにすることにより、本体部材2に歪みが生じる
ことがなく好適である。ここで、軟質材料としては、可
撓性を有する樹脂シート(例えば、軟質ポリ塩化ビニル
シート等)が好ましい。そして本体部材2の上部には、
袋状の可撓性樹脂シート内に硬質板材(例えば、PP
板)を設けるとともに、吊り下げ部を形成する穴26,
27,28が設けられており、これら穴の周縁部分は熱
融着されて、ハンガー部が形成されている。
【0009】送血側チューブである第1送血管21は、
一袋状の樹脂シート内より一端が露出し、血液濾過器3
の血液流入口5に接続されており、他端も、袋状の樹脂
シート内より露出し、その先端には、動脈側シャントコ
ネクター(図示しない)が接続されており、使用時に
は、このコネクターに患者の動脈への穿刺機能を有する
カテーテルが接続される。さらに、第1送血管21に
は、血液採取ポート31が設けられている。第2送血管
20は、袋状の樹脂シート内より一端が露出し、血液濾
過器3の血液流出ポート4に接続されており、他端も袋
状の樹脂シート内より露出し、その先端には、静脈側シ
ャントコネクター(図示しない)が接続されており、使
用時には、このコネクターに患者の静脈への穿刺機能を
有するカテーテルが接続される。さらに、第2送血管2
0の途中には、ドリップチャンバー14が設けられてい
る。このドリップチャンバー14が取り付けられている
部分の本体部材2は、部分的に打ち抜かれており、その
打ち抜かれた部分にドリップチャンバー14が嵌め込ま
れている。
【0010】ドリップチャンバー14は、ほぼ円筒状を
有しており、ある程度の保形性を有する軟質樹脂(例え
ば、塩化ビニル樹脂)により形成されている。そして、
ドリップチャンバー14の上方には、モニタリングポー
ト16と軟質樹脂製第2送血管20が接続されている。
モニタリングポート16は、その端部にゴムキャップ等
の封止部材が取り付けられ、キャップの離脱または注射
針を穿刺することにより外部と連通可能になっている。
また、ドリップチャンバー14の下端は、袋状の樹脂シ
ート内に収納された第2送血管20と接続されている。
ドリップチャンバー14の内部容量としては、20ml
程度が好ましい。本体部材2の中央には、前述のように
して形成された一定容量に規制された血液成分貯留部3
0が設けられている。そして、この血液成分貯留部30
の上部に設けられた濾液流入口には、濾液チューブであ
る第1送液管9の一端に接続された後述する測定部34
の下部が、熱融着などにより液密に接続されており、こ
の第1送液管9の他端は、血液濾過器3の濾液流出口7
に接続されており、さらに、第1送液管9には、血液成
分流出量調整機能である流量調整部材33(例えば、ロ
ーラークレンメ)が取り付けられている。
【0011】さらに、第1送液管9の端部、または、血
液成分貯留部30または第1送液管9と血液成分貯留部
30との接続部には、図1および図3に示すように、所
定の貯留空間を持った血液成分流出量測定部34が設け
られている。この血液成分流出量測定部34は、所定量
の濾液の貯留機能を有している。図3に示す測定部34
は、所定空間を持った測定部本体34aと、この測定部
本体の下部に取り付けられた流路開閉手段である2方活
栓35と、血液濾過器3より流出した濾液を測定部本体
34b内に滴下させる血液成分滴下部34bとを有して
いる。流路開閉手段35は、測定部本体34aの内部と
血液成分貯留部30との連通および遮断を行うものであ
り、流路開閉手段35のコックを回転することにより、
両者間が連通または遮断される。そして、流路開閉手段
35が上記の両者間の連通を遮断した状態にて、測定部
34は、内部に血液成分を貯留可能となる。測定部34
は、外部より、血液成分の滴下を確認することができ、
単位時間、例えば、1分間あたりの血液成分の滴下数を
計測することにより、血液成分である濾液流出量を測定
できる。さらに、この測定部本体34aの側面には、目
盛りが付されており、所定時間あたりに貯留した濾液量
を計測することができる。よって、目盛りまたは血液成
分滴下部のいずれかを有していればよい。好ましくは、
図1および図3に示すように、目盛りと血液成分滴下部
の両者を設けることである。目盛りにより所定時間あた
りの正確な血液成分の流出量を把握でき、血液成分滴下
部により、単位時間内における血液成分の流出量の変化
(滴下数の変化、言い換えれば、滴下速度の変化)を把
握することができ、より正確な濾液量の管理が可能とな
る。
【0012】血液成分流出量測定部34の大きさとして
は、2〜100ml程度の貯留空間を有するものが好ま
しく、より好ましくは5〜50mlである。測定部本体
34aの形成材料としては、内部が確認できる程度の透
明性を有する材料であれば、硬質、軟質どのようなもの
でもよい。具体的には、ある程度の硬度を有するものが
好ましく、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化
ビニル、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポ
リエチレン)などが好適である。また、血液成分滴下部
34bとしては、内径0.5〜4mm程度のものが好適
である。そして、第1送液管9に設けられた流量調整部
材33(例えば、ローラークレンメ)は、上述の血液成
分流出量測定部34により測定された単位時間あたりの
濾液量より、好ましい血液成分流出量(濾液量)となる
ように、調整するものであり、流路調整部材33として
は、ステップ的に血液成分流出量を調整するものでな
く、連続的に、言い換えれば、直線的に血液成分流出量
を変化できるように調整するものが好ましい。具体的に
は、図2に示すように、流路調整部材33は、ほぼ直線
的な傾きを持って形成されたスリット33cと、スリッ
ト33cに沿って均等に設けられた目盛り33eを有す
る流路調整部材本体33aと、このスリット33c内を
移動する2つの突出部33dを側面中心に有するローラ
33bとからなるものが好適である。このローラクレン
メ33では、このローラ33bの外周面と本体33aの
内底面間に第1送液管9が挟持され、このローラ33b
の外周面と本体33aの内底面間の距離に従った量の血
液成分が流出する。
【0013】このように、この血液成分分離装置1で
は、血液成分流出量測定部34により測定した血液成分
流出量が、目的とする血液成分流出量より少ない場合
は、流路調整部材33のローラ33bを回転させて、ロ
ーラ33bの外周面と流路調整部材本体33aの内底面
間の距離を広げて、血液成分流出量を多くし、また逆
に、血液成分流出量測定部34により測定した血液成分
流出量が、目的とする血液成分流出量より多い場合は、
流路調整部材33のローラ33bを回転させて、ローラ
33bの外周面と流路調整部材本体33aの内底面間の
距離を狭くして、血液成分流出量を少なくするように調
整することができる。また、目盛33eを有しているた
め、ローラ33bの移動距離の見当がつけやすく、調整
が容易である。なお、流路調整部材は、血液成分流出量
測定部と血液成分分離器の血液成分流出口との間であれ
ば、どこに設けてもよく、血液成分流出量測定部に直接
設けてもよい。血液成分貯留部30の下端には、濾液排
出用チューブである第2送液管13が取り付けられてお
り、さらにこの第2送液管13には、流路開閉部材19
(例えば、ワンタッチクレンメ)が取り付けられてい
る。また、血液濾過器3の他の濾液流出口6は、密封部
材8(例えば、ゴム栓)により密封されている。血液成
分貯留部30の内部容量としては、500ml程度が好
ましい。
【0014】血液濾過器3としては、再生セルロース
(例えば、銅アンモニアセルロース、酢酸セルロー
ス)、ポリサルホン、ポリアミド、ポリアクリロニトリ
ル、ポリメチルメタアクリレートなどの中空糸膜を用い
た中空糸膜型血液濾過器が好適に使用でき、膜面積とし
ては、0.2〜0.6m2程度が好ましい。またこの血
液濾過器3としては50〜150ml/min程度の血
流において、100〜500ml/h程度の濾液を得る
ことができるものが好ましい。そして、上記の持続的血
液濾過装置1内には、生体に安全な液体、具体的には、
RO水、生理食塩水などの無菌水が充填され、血液濾過
装置1の端部が密封されていることが好ましい。このよ
うに、あらかじめ液体を充填しておけば、使用時におけ
るプライミング作業が容易となり好ましい。そして、こ
のように内部に液体が充填された状態にて血液濾過装置
1は滅菌される。滅菌は、高圧蒸気滅菌または放射線滅
菌が好適である。また、滅菌前に、血液濾過装置1全体
を袋に入れ密封してもよい。
【0015】本発明の血液成分分離装置としては、血液
成分分離器として、血液濾過器を用い、血液成分貯留部
内に濾液を貯留する構成としたものも考えられる。この
血液濾過器としては、30〜80ml/min程度の濾
液量を得ることができるものが好ましい。その他の構成
は、図1に示した実施例と同様のものが使用できる。こ
の実施例の血液成分分離装置は、患者の脱血流速(動脈
圧)によって、血液を循環するタイプのものである。こ
の血液成分分離装置1は、ポンプを用いることなく血液
循環を行うものであるので、管理がより容易である。
【0016】次に、図4を用いて、本発明の血液成分分
離装置を持続的血液透析装置に応用した実施例を説明す
る。この血液成分分離装置40と、図1に示した血液成
分分離装置1との相違は、図1に示したものでは、血液
からの血液成分(具体的には、水分)の除去のみを目的
としているのに対して、この血液成分分離装置40で
は、血液からの水分の除去ならびに電解質調整を持続的
に行うことを目的としている。血液成分分離装置の基本
構成は、上述した図1のものと同じであり、相違点のみ
説明する。この血液成分分離装置40では、血液成分分
離器である血液透析器3のハウジングの上部側ポート6
を透析液流入口として用いており、この流入口6には、
透析液充填容器37が第3送液管であるチューブ38を
介して接続されている。そしてチューブ38には、流路
調整部材39が設けられており、これにより透析液の流
入量が調整される。そして、血液透析器3のハウジング
の下部側ポート7は、透析液ならびに濾液流出口として
用いられており、このポート7には、第1送液管である
濾液チューブ9が接続されており、このチューブ9に
は、流路調整部材33が設けられている。
【0017】そして、第1送液管9の端部、または、血
液成分貯留部30または第1送液管9と血液成分貯留部
30との接続部には、図4に示すように、所定の貯留空
間を持った血液成分流出量測定部34が設けられてい
る。流路調整部材33および血液成分流出量測定部34
としては、上述したものが好適に使用できる。さらに、
血液成分流出量測定部34としては、貯留空間が、図1
に示したものより大きいものが好ましい。この血液成分
分離装置40では、血液中の水分除去だけでなく、溶質
バランスの管理をすることもできる。また、この図4に
示す血液成分分離装置40では、血液透析器3の濾液側
ポートに接続される送液管の接続を変更することによ
り、図1に示した血液濾過装置として、使用できる。つ
まり、患者の状態に応じて、除水のみで対応できるとき
には、図1の状態とし、透析による溶質除去、電解質調
整などが必要なときは、図4に示すように、変更できる
ものであることが好ましい。図1および図4に示す血液
成分分離装置は、上記のような変更を容易に行うことが
できる。
【0018】次に、図5に示す血液成分分離装置につい
て説明する。この血液成分分離装置50は、動脈圧によ
り血液を体外循環させて血液成分の分離を行うための持
続的血液成分分離装置であり、血液成分分離器3と、血
液成分貯留部30と、血液成分分離器3の血液成分流出
口7と血液成分貯留部30の血液成分流入口とを接続す
る送液管9とを備え、さらに、血液成分貯留部の容量可
変機能44を有している。具体的には、この血液成分分
離装置50は、軟質合成樹脂からなる本体部材2と、本
体部材2の一部に形成された血液成分貯留部30と、本
体部材2に取り付けられた血液成分分離器3と、血液成
分分離器3の血液流入口5に接続された第1送血管21
と、血液成分分離器3の血液流出口4に接続された第2
送血管20と、血液成分分離器3の血液成分流出口7と
血液成分貯留部30の血液成分流入口とを接続する第1
送液管9とを備え、これらが使用可能な状態に配置され
ており、さらに、血液成分貯留部30の容量可変機能4
4を有している。
【0019】本体部材2は、例えば、血液成分貯留部3
0となる膨出部分を有する軟質材料からなる第1のシー
トに、平面形状を呈する第2のシートを重ね合わせ、シ
ートの周縁および膨出部周縁を熱融着することにより作
成されている。軟質材料としては、可撓性を有する樹脂
シート(例えば、軟質ポリ塩化ビニルシート等)が好ま
しい。そして本体部材2の上部には、袋状の可撓性樹脂
シート内に硬質板材(例えば、PP板)が設けられると
ともに、吊り下げ部を形成する穴26,27,28が設
けられており、この穴の周縁部分は熱融着されて、ハン
ガー部が形成されている。送血側チューブである第1送
血管21は、袋状の樹脂シート内より一端が露出し、血
液濾過器3の血液流入口5に接続されており、他端も、
袋状の樹脂シート内より露出し、その先端には、動脈側
シャントコネクター(図示しない)が接続されており、
使用時には、このコネクターに患者の動脈への穿刺機能
を有するカテーテルが接続される。さらに、第1送血管
21には、血液採取ポート31が設けられている。第2
送血管20は、袋状の樹脂シート内より一端が露出し、
血液濾過器3の血液流出ポート4に接続されており、他
端も袋状の樹脂シート内より露出し、その先端には、静
脈側シャントコネクター(図示しない)が接続されてお
り、使用時には、このコネクターに患者の静脈への穿刺
機能を有するカテーテルが接続される。
【0020】本体部材2の中央には、前述のようにして
形成された一定容量に規制された血液成分貯留部30が
設けられている。そして、この血液成分貯留部30の上
部に設けられた濾液流入口には、濾液チューブである第
1送液管9が、熱融着などにより液密に接続されてお
り、この第1送液管9の他端は、血液濾過器3の濾液流
出口7に接続されており、さらに、第1送液管9には、
流量調整部材33(例えば、ローラークレンメ)が取り
付けられている。流量調整部材33としては、図2に示
し、上述したものが、好適に使用できる。そして、この
血液成分分離装置50は、図5、図6および図7に示す
ように、血液成分貯留部30の容量可変機能44を有し
ており、この容量可変機能を用いることにより、除去さ
れる血液成分量を任意設定でき、過剰な血液成分の除去
を行うことを防止できる。
【0021】この実施例の血液成分分離装置50の容量
可変機能44は、互いにほぼ平行に設けられた2本のフ
レーム44とこのフレームを保持する基板部材41と、
このフレーム間にフレームに直交するように設けられた
棒状部材45と、この棒状部材45をフレームの任意位
置に固定する固定部材とを有し、かつ棒状部材が固定さ
れた状態で、棒状部材45と基板部材41間により貯留
部30が閉塞されるように構成されている。具体的に
は、3つのフック42a,42b,42cと、後述する
4つのフレーム固定ピン挿通孔41aを有する基板部材
41と、基板部材41の縦方向に延びる細長い空隙44
bと、基板部材41への固定ピン44cを有する2本の
フレーム44a,44aと、固定ピン44cの外周面に
設けられたネジ山に螺合するネジ穴を有する4つの固定
ナット47と、2本のフレーム44a,44a間にほぼ
フレームに対して直交するように設けられた棒状部材4
5と、この棒状部材45を、フレームの長手方向に移動
可能かつ任意の位置にて固定する2つの棒状部材固定部
材46a,46aとにより構成されている。図6は、フ
レーム44aの側面より見た外観図であり、図7は、容
量可変機能44を図5の棒状部材45部分で切断した断
面図である。
【0022】基板部材41の3つのフック42a,42
b,42cは、本体部材2の穴26,27,28の挿入
され、本体部材2は、基板部材41に吊り下げられた状
態となっている。この状態にて、血液成分分離装置50
の本体部材2に設けられた、フレームの固定ピン44c
を挿通する4つの穴29は、基板部材に設けられた4つ
の固定ピン貫通孔41aとほぼ同じ位置となるように設
けられている。そして、フレーム44は、固定ナット4
7により、基板部材41に着脱可能に固定されている。
また、基板部材41には、ベットハンガー43が設けら
れており、血液成分分離装置50をベットの側面に吊り
下げることができるようになっている。
【0023】そして、棒状部材固定部材46a,46a
は、棒状部材45の側面に設けられたネジ穴45aに螺
合するネジ部を有しており、固定部材46aを回転する
ことにより、棒状部材45のフレーム44への固定およ
びその解除ができる。そして、棒状部材45は、固定さ
れない状態では、血液成分貯留部30に押されて浮き上
がった状態となるが、固定部材46aは、フレーム44
側に向かって縮径するテーパー面を有しているため、固
定部材46aをフレーム44に固定する方向に回転させ
ると、棒状部材45が、徐々に基板部材41側に近づ
き、血液成分貯留部30は、棒状部材45と基板部材4
1に挟持され、閉塞する。このため、図5および図7に
示すように、棒状部材45より下方の血液成分貯留部3
0内には、血液成分である濾液が流入不能となり、棒状
部材45より上方部分のみ濾液が流入可能となる。これ
により、血液成分貯留部30に貯留可能な最大血液成分
量が規定される。そして、棒状部材45の位置を変更す
ることにより、貯留部30に貯留可能な血液成分量を任
意設定できる。また、棒状部材45が不要な場合は、2
つの固定部材46を取り外すことにより、棒状部材45
は、フレームより取り外される。なお、図5の貯留部3
0の左側の目盛りは、棒状部材45を設けた場合の目盛
りであり、右側の目盛りは、棒状部材45を設けない場
合の目盛りである。
【0024】また、容量可変機能44は、図8に示すよ
うに、互いにほぼ平行に設けられた2枚の平板部材5
1,52を有する貯留部容量規制部材を有し、容量規制
部材は、2枚の平板部材間が、距離が可変の貯留部収納
部を構成するものであってもよい。この容量可変機能4
4は、後述する4つの固定プレート固定ピン螺合穴と、
移動プレート移動用ネジ53を有する基板部材41と、
4本の固定ピン52により基板部材41に固定された固
定プレート51と、血液成分貯留部30(本体部材2)
と基板部材41との間に設けられ、上記4本の固定ピン
52を貫通する4つの貫通孔54aを有する移動プレー
ト54とにより構成されている。移動用ネジ53の先端
は、移動プレート54のほぼ中心に当接しており、移動
用ネジ53の螺合の進行により、ネジ53のネジ部53
aの先端が移動プレートを押圧し、移動プレート54
は、固定プレート51側に移動する。これにより、固定
プレート51と移動プレート52間の距離が短くなり、
血液成分貯留部30の膨張が抑制される。そして、移動
用ネジ53およびネジ53が設けられる付近の基板部材
41に、ネジの回転にともなう、貯留部30の貯留量を
表示する目盛り(図示せず)をあらかじめ設けることに
より、貯留部30の最大貯留量を任意かつ容易に設定で
きる。
【0025】そして、血液成分貯留部30の下端には、
濾液排出用チューブである第2送液管13が取り付けら
れており、さらにこの第2送液管13には、流路開閉部
材19(例えば、スライドクレンメ)が取り付けられて
いる。また、血液濾過器3の他の濾液流出口6は、密封
部材8(例えば、ゴム栓)により密封されている。血液
成分貯留部30の内部容量としては、500ml程度が
好ましい。血液濾過器3としては、上述したものが好適
に使用できる。この実施例の血液成分分離装置は、患者
の脱血流速(動脈圧)によって、血液を循環するタイプ
のものである。この血液成分分離装置1は、ポンプを用
いることなく血液循環を行うものであるので、管理がよ
り容易である。
【0026】次に、図10に示す実施例の血液成分分離
装置50について説明する。この実施例の血液成分分離
装置の基本構成は、図1に示したものと同じである。そ
して、この血液成分分離装置50では、貯留部30に
は、容量可変機能が設けられており、貯留部内が複数の
貯留室30a,30b,30cに区分され、所定容量と
なる数の貯留室のみ血液成分が流入可能となっている。
具体的には、貯留部内が複数の貯留室に区分されてお
り、さらに区分された貯留室間の連通および遮断を行う
貯留室開閉部材61,62が設けられてている。具体的
に説明すると、貯留部30は、貯留部30の縦方向に延
びる仕切部30dにより3つの部屋に区分されている。
仕切部30は、本体部材2の貯留部30部を部分的に熱
融着することにより形成される。そして、第1の貯留部
30aは、第1送液管9と連通しており、血液成分分離
器3より流出した濾液は、第1貯留部30aに流入す
る。第1貯留部30aと第2貯留部30bとは、第1開
閉部材61により連通している。このため、開閉部材6
1が開放状態でなければ、濾液は、第2貯留部30bに
は流入できず、第1貯留部30aのみに貯留する。ま
た、同様に、第2貯留部30bと第3貯留部30cは、
第2開閉部材62のみにより連通している。よって開閉
部材61が開放状態でなければ、濾液は、第3貯留部3
0cには流入しない。よって、この血液成分分離器50
では、開閉部材61,62の開閉により、血液成分貯留
部30の貯留量を3段階に調整することができる。そし
て、この実施例の血液成分分離器50では、第1送液管
9には、流量調整部材33(例えば、ローラークレン
メ)が取り付けられている。さらに、図11に示すよう
に、第1送液管9の端部、または、血液成分貯留部30
または第1送液管9と血液成分貯留部30との接続部
に、所定の貯留空間を持った血液成分流出量測定部34
を設けることが好ましい。このように、血液成分流出量
測定部34と貯留部30の容量可変機能の両者を設ける
ことにより、より正確かつ容易な濾液のコントロールを
行うことができる。
【0027】次に、図12に示す実施例の血液成分分離
装置60について説明する。この実施例の血液成分分離
装置の基本構成は、図1に示したものと同じである。そ
して、この血液成分分離装置60では、貯留部30に
は、容量可変機能が設けられている。容量可変機構は、
貯留部30と重なるように、その外側に設けられた容量
調整用液体流入室36により構成されている。この血液
成分分離装置60では、貯留部30付近は、本体部2を
形成する2枚の樹脂シートの上に、さらに1枚の樹脂シ
ートが、重ねられた状態で、その周縁部が熱融着されて
おり、このため、図13に示すように、貯留部30と重
なるように、容量調整用液体流入室36が形成されてい
る。そして、この容量調整用液体流入室36には、その
上部に設けられた調整用液体導入口36aと、下部に設
けられた調整用液体排出口36bが設けられている。こ
のため、調整用液体導入口36aより、適宜量の調整用
液体を流入室36内に流入させることにより、貯留部3
0内に流入できる血液成分量が規制される。なお、容量
調整用液体流入室36は、貯留部30の表側でなく、裏
側にあってもよく、さらに、貯留部30が、2つの容量
調整用液体流入室36に挟まれるように形成してもよ
い。
【0028】また、貯留部30と容量調整用液体流入室
36とを区分するシート2a(図13に示す実施例で
は、本体部2の貯留部30の表面側を形成する部分のシ
ート2a)は、貯留部30の最大容量を有効に規制でき
るように、シート2aを挟む2つのシート2b(シート
2aとともに貯留部30を形成するシート),シート2
c(シート2aとともに液体流入室36を形成するシー
ト)より柔軟なものであることが好ましい。さらに、図
12に示すように、第1送液管9の端部、または、血液
成分貯留部30または第1送液管9と血液成分貯留部3
0との接続部に、所定の貯留空間を持った血液成分流出
量測定部34および流量調整部材33を設けることが好
ましい。このように、血液成分流出量測定部34と貯留
部30の容量可変機能の両者を設けることにより、より
正確かつ容易な濾液のコントロールを行うことができ
る。
【0029】
【作用】本発明の血液成分分離装置の作用を図12に示
した実施例を用いて説明する。まず、血液成分分離装置
60の吊り下げ部26を用いて、ベッドサイドに置いた
スタンドに吊り下げる。高さとしては、患者の高さより
若干低い位置とする。そして、患者に、先端に穿刺針を
有する脱血用カテーテルおよび送血用カテーテル(とも
に図示せず)を穿刺し、それぞれのカテーテルの途中を
鉗子などによりクランプする。次に、血液成分分離装置
60の接続チューブ(図示せず)を取り外し、コネクタ
(図示せず)に脱血用カテーテルを接続し、患者の動脈
圧で、血液成分分離装置60内に血液をゆっくり流入さ
せる。流入した血液により血液成分分離装置60内に充
填されている液体は、コネクタ(図示せず)より流出
し、血液成分分離装置60内のほぼ全体の液体が血液に
置換された後、送血用カテーテルをコネクタ(図示せ
ず)に接続する。そして、血液成分貯留部30に接続さ
れている第2送液管13の流路開閉部材19は閉塞状態
に維持し、血液成分貯留部30の上部に接続されている
第1送液管9に取り付けられている血液成分流出量測定
部34の2方活栓35を開放状態にし、測定部34内の
滴下速度(滴下部34b内径3mm、約1g/14滴)
を見ながら、目盛り付きローラクレンメ33を調整す
る。そして、2方活栓35を閉塞状態にして、一定時間
後(例えば、1分後)、測定部34内に貯留した濾液量
を測定し、再び目盛り付きローラクレンメ33により微
調整を行い、目的とする濾過速度に設定する。よって、
この血液成分分離装置では、血液成分流出量測定部を有
することにより、単位時間における血液成分流出量を容
易かつ正確に把握できるので、その調整も正確に行うこ
とができる。
【0030】さらに、この実施例の血液成分分離装置6
0は、貯留部30の容量調整機能を有している。貯留部
容量調整用液体流入室36の調整用液体導入口36aよ
り、シリンジを用いて、水または生理食塩水を注入す
る。貯留部30の最大容量が、600mlであるので、
この貯留量を400mlとする場合には、調整用液体流
入室36に200mlの水を注入する。そして、流路開
閉手段であるワンタッチクレンメ19は閉塞状態のまま
とし、2方活栓35を開放状態とし、濾液が貯留部30
に流入するようにする。このようにして、この血液成分
分離装置1では、血液成分貯留部30は、任意に調整し
た一定容量のものとなっているので、必要以上に患者よ
り除水することがない。よって、例えば、点滴により患
者に所定時間中に投与する液体量を、この血液成分貯留
部30の容量とほぼ同じものとすることにより、患者に
投与する液体量と除水量をほぼ等しいものとすることが
でき、点滴の管理を行うのみでよく、特別な除水量の管
理を行う必要がない。
【0031】また、長時間による血液成分分離の場合、
濾液量が急激に低下する場合があるが、目盛り付きロー
ラクレンメ33により調整が容易であり、さらに、測定
部34により、正確に調整することができる。また、血
液成分分離中に、BUNなどの尿毒性物質の除去性能を
向上させる必要が生じることがある。この場合は、図1
4に示すように、濾液流出口であったポート7から送液
管9を取り外し、またポート6よりキャップ8を取り外
す。そして、送液管9をポート6に接続すると共に、ポ
ート7に第3送液管38を接続し、血液透析器3の内部
と透析液充填容器37を連通し、透析液の流量は、流路
調整部材39により調整する。これにより、持続的血液
透析を行うことができる。こうして一定時間血液成分分
離処理を行った後に、患者に穿刺された脱血用カテーテ
ルを取り外し、カテーテル内に生理食塩水を導入して送
血管内、血液成分分離器内を充填することにより、返血
処理を行う。
【0032】
【発明の効果】上記目的を達成するものは、動脈圧によ
り血液を体外循環させて血液成分の分離を行うための持
続的血液成分分離装置であって、該血液成分分離装置
は、血液成分分離器と、血液成分貯留部と、前記血液成
分分離器の血液成分流出口と前記血液成分貯留部の血液
成分流入口とを接続する送液管とを備え、さらに、該送
液管または前記血液成分貯留部は、所定の貯留空間を持
った血液成分流出量測定部を有している持続的血液成分
分離装置であるので、単位時間における血液成分流出量
を容易かつ正確に把握できるので、流量の把握が短時間
に行え、さらに、流量調整部材を用いることにより、そ
の調整も正確に行うことができる。
【0033】また、上記目的を達成するものは、動脈圧
により血液を体外循環させて血液成分の分離を行うため
の持続的血液成分分離装置であって、該血液成分分離装
置は、血液成分分離器と、血液成分貯留部と、前記血液
成分分離器の血液成分流出口と前記血液成分貯留部の血
液成分流入口とを接続する送液管とを備え、さらに、前
記血液成分貯留部に貯留可能な最大血液成分貯留量を規
定する容量可変機能を有しているので、貯留部は、容易
可変かつ設定された容量は一定容量となる。このため、
患者に点滴などにより所定時間中に投与する液体量に併
せて貯留部の容量を設定でき、さらに、患者に投与する
液体量と除水量をほぼ等しいものとすることができ、患
者より過剰除水を行うことがなく安全である。さらに、
点滴の管理を行うのみでよく、特別な除水量の管理を行
う必要がなく、除水の管理が極めて容易である。よっ
て、持続的血液濾過法、持続的血液透析法といった持続
的な血液処理に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の血液成分分離装置の一実施例
の概略図である。
【図2】図2は、本発明の血液成分分離装置に使用され
る流量調整部であるローラクレンメの一例を示す側面図
である。
【図3】図3は、本発明の血液成分分離装置に使用され
る血液成分流出量測定部の一例を示す側面図である。
【図4】図4は、本発明の血液成分分離装置の他の実施
例の概略図である。
【図5】図5は、本発明の血液成分分離装置の他の実施
例の概略図である。
【図6】図6は、図5における貯留部容量調整機能を構
成するフレームの側面より見た部分外観図である。
【図7】図7は、図5における容量可変機能を構成する
棒状部材部分で切断した断面部分図である。
【図8】図8は、本発明の血液成分分離装置の他の実施
例の概略図である。
【図9】図9は、図8におけるA−A線にて切断した血
液成分分離装置の断面図部分図である。
【図10】図10は、本発明の血液成分分離装置の他の
実施例の概略図である。
【図11】図11は、本発明の血液成分分離装置の他の
実施例の概略図である。
【図12】図12は、本発明の血液成分分離装置の他の
実施例の概略図である。
【図13】図13は、図12の血液成分分離装置の貯留
部付近の断面部分図である。
【図14】図14は、本発明の血液成分分離装置の作用
を説明するための概略図である。
【符号の説明】
1 血液成分分離装置 2 本体部材、 3 血液成分分離器 4 血液流出口 5 血液流入口 7 濾液流出口 9 第1送液管 13 第2送液管 19 流路開閉部材 20 第2送血管 21 第1送血管 30 血液貯留部 33 流量調整部材 34 血液成分流出量測定部 35 流路開閉部材 44 貯留部容量可変機能
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−277370(JP,A) 特開 平3−292961(JP,A) 特開 平1−166766(JP,A) 特開 昭55−125871(JP,A) 実開 平3−33654(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 1/34 500

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動脈圧により血液を体外循環させて血液
    成分の分離を行うための持続的血液成分分離装置であっ
    て、該血液成分分離装置は、血液成分分離器と、血液成
    分貯留部と、前記血液成分分離器の血液成分流出口と前
    記血液成分貯留部の血液成分流入口とを接続する送液管
    とを備え、さらに、前記血液成分貯留部に貯留可能な最
    大血液成分量を規定する容量可変機能を有していること
    を特徴とする持続的血液成分分離装置。
  2. 【請求項2】 前記貯留部の容量可変機能は、互いにほ
    ぼ平行に設けられた2枚の平板部材を有する貯留部容量
    規制部材を有し、該容量規制部材は、該2枚の平板部材
    間が、距離が可変の貯留部収納部とにより構成されてい
    る請求項1に記載の持続的血液成分分離装置。
  3. 【請求項3】 前記貯留部の容量可変機能は、該貯留部
    内が複数の貯留室に区分され、所定容量となる数の貯留
    室のみ血液成分が流入可能となっていることにより形成
    されている請求項1に記載の持続的血液成分分離装置。
  4. 【請求項4】 前記貯留部の容量可変機能は、基板と、
    該基板に取り付けられる棒状部材とからなり、前記貯留
    部を該基板と該棒状部材間により部分的に閉塞するもの
    である請求項1に記載の持続的血液成分分離装置。
  5. 【請求項5】 前記貯留部の容量可変機能は、該貯留部
    内が複数の貯留室に区分され、区分された貯留室間の連
    通および遮断を行う貯留室開閉部材により形成されてい
    る請求項1に記載の持続的血液成分分離装置。
  6. 【請求項6】 前記貯留部の容量可変機能は、前記貯留
    部と重なるように設けられた貯留部容量調整用流体流入
    室により構成されている請求項1に記載の持続的血液成
    分分離装置。
  7. 【請求項7】 前記持続的血液成分分離装置は、前記送
    液管の端部、または、前記血液成分貯留部または前記送
    液管と前記血液成分貯留部との接続部に、所定の貯留空
    間を持った血液成分流出量測定部を備えている請求項1
    に記載の持続的血液成分分離装置。
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