JP7441933B2 - 流路デバイス及び生体成分バッグシステム - Google Patents

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Description

本発明は、流路デバイス及び生体成分バッグシステムに関する。
国際公開第2018/062211号の図9には、複数のバッグに収容されたバフィーコートを、1つのプーリングバッグに移送して集める流路デバイスが開示されている。この流路デバイスは、硬質素材で構成された複数の分岐コネクタと、各分岐コネクタの複数のポート部のそれぞれに接続された複数のチューブとを有する。
上述した流路デバイスでは、複数の分岐コネクタと複数のチューブが必要であるため、部品点数が比較的多くなる。また、多くの部品(分岐コネクタ及びチューブ)を接合する必要があるため、接合工数が増大し、流路デバイスのコストが高騰化するおそれがある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、コストの低廉化を図ることができる流路デバイス及び生体成分バッグシステムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、生体成分及び薬液の少なくともいずれかの液体を流通させるための流路が形成された流路形成部材を備えた流路デバイスであって、前記流路形成部材は、軟質素材で形成された第1シートと、前記第1シートに重ねられ、軟質素材で形成された第2シートと、を有し、前記第1シートと前記第2シートとの間には、前記流路が形成され、前記流路は、複数の第1流路と、前記複数の第1流路に連通する1つの第2流路と、前記複数の第1流路と前記第2流路とを互いに連通させる中間流路とを含み、前記流路形成部材のうち前記流路の両側には、前記第1シートと前記第2シートとを互いに液密に接合する流路シール部が設けられ、前記流路シール部は、前記複数の第1流路のそれぞれの両側に設けられた第1流路シール部と、前記中間流路の両側に設けられた中間流路シール部と、前記第2流路の両側に設けられた第2流路シール部と、を有し、前記流路形成部材のうち前記流路以外の部位には、前記第1シートと前記第2シートとが互いに接合されていない非シール部が設けられ、前記非シール部は、前記第1流路シール部、前記中間流路シール部及び前記第2流路シール部に沿って設けられ、前記流路は、前記複数の第1流路のそれぞれに連通する複数の連通路を含み、前記流路シール部は、前記複数の連通路のそれぞれの両側に設けられた連通路シール部を有し、互いに隣り合う前記連通路シール部の間には、前記連通路シール部に沿って延在するとともに前記第1シートおよび前記第2シートが切り欠かれた切欠部が形成されている、流路デバイスである。
本発明の第2の態様は、生体液及び薬液の少なくともいずれかの液体を流通させるための流路が形成された流路形成部材を備えた流路デバイスであって、前記流路形成部材は、軟質素材で形成された第1シートと、前記第1シートに重ねられ、軟質素材で形成された第2シートと、を有し、前記第1シートと前記第2シートとの間には、前記流路が形成され、前記流路は、複数の第1流路と、前記複数の第1流路に連通する1つの第2流路と、前記複数の第1流路と前記第2流路とを互いに連通させる中間流路と、を含み、前記流路形成部材のうち前記流路の両側には、前記第1シートと前記第2シートとを互いに液密に接合する流路シール部が設けられ、前記流路シール部は、前記複数の第1流路のそれぞれの両側に設けられた第1流路シール部と、前記中間流路の両側に設けられた中間流路シール部と、前記第2流路の両側に設けられた第2流路シール部と、を有し、前記流路形成部材のうち前記流路以外の部位には、前記第1シートと前記第2シートとが互いに接合されていない非シール部が設けられ、前記非シール部は、前記第1流路シール部、前記中間流路シール部及び前記第2流路シール部に沿って設けられ、前記流路は、前記第2流路に連通する接続流路を含み、前記流路シール部は、前記接続流路の両側に設けられた接続流路シール部を有し、前記接続流路シール部の両側には、前記接続流路シール部に沿って延在するとともに前記第1シートおよび前記第2シートが切り欠かれた切欠部が形成されている、流路デバイスである。
本発明の第3の態様は、生体液及び薬液の少なくともいずれかの液体を流通させるための流路が形成された流路形成部材を備えた流路デバイスであって、前記流路形成部材は、軟質素材で形成された第1シートと、前記第1シートに重ねられ、軟質素材で形成された第2シートと、を有し、前記第1シートと前記第2シートとの間には、前記流路が形成され、前記流路は、複数の第1流路と、前記複数の第1流路に連通する1つの第2流路と、前記複数の第1流路と前記第2流路とを互いに連通させる中間流路と、を含み、前記流路形成部材のうち前記流路の両側には、前記第1シートと前記第2シートとを互いに液密に接合する流路シール部が設けられ、前記流路シール部は、前記複数の第1流路のそれぞれの両側に設けられた第1流路シール部と、前記中間流路の両側に設けられた中間流路シール部と、前記第2流路の両側に設けられた第2流路シール部と、を有し、前記第1流路シール部、前記中間流路シール部及び前記第2流路シール部は、前記流路形成部材の外形に沿って延在し、互いに隣り合う前記第1流路シール部の間には、前記第1流路シール部に沿って延在するとともに前記第1シートおよび前記第2シートが切り欠かれた切欠部が形成されている、流路デバイスである。
本発明の第4の態様は、生体液から所望の生体成分を採取する生体成分バッグシステムであって、生体液が収容された複数の第1バッグと、前記複数の第1バッグが接続された流路デバイスと、前記複数の第1バッグから前記流路デバイスを介して導かれた生体成分を収容するための第2バッグと、を備え、前記流路デバイスは、上述した流路デバイスである、生体成分バッグシステムである。
本発明によれば、流路(複数の第1流路及び第2流路)を第1シートと第2シートとの間に形成している。そのため、複数の分岐コネクタと複数のチューブを用いる従来品と比較して、部品点数を少なくすることができる。また、第1シートと第2シートとを互いに液密に接合する流路シール部を液体流路の両側に設けている。これにより、多くの部品(パーツ)を接合する必要がないため、接合工数を低減することができる。よって、コストの低廉化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る流路デバイスを備えた生体成分バッグシステムの概略構成図である。 図1の流路デバイスの一部拡大平面図である。 図2のIII-III線に沿った断面図である。 図2の流路デバイスの製造方法を説明するためのフローチャートである。 図4の配置工程の説明図である。 図6Aは、図4の接合工程の説明図であり、図6Bは、図4のブロー成形工程の説明図である。 図1の生体成分バッグシステムを用いた血小板採取方法を説明するためのフローチャートである。 図1の生体成分バッグシステムを用いた血小板採取方法の第1の説明図である。 図1の生体成分バッグシステムを用いた血小板採取方法の第2の説明図である。 第1変形例に係る流路デバイスの一部拡大平面図である。 図10の流路デバイスの製造方法を説明するためのフローチャートである。 第2変形例に係る流路デバイスの一部拡大平面図である。 図11の流路デバイスの製造方法を説明するためのフローチャートである。 第3変形例に係る流路デバイスの一部拡大平面図である。
以下、本発明に係る流路デバイス及び生体成分バッグシステムについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る生体成分バッグシステム12は、複数のBCバッグ14に収容されたバフィーコートをプーリングバッグ18に移送して集めた後、プーリングバッグ18中のバフィーコートから白血球を除去して血小板(血小板製剤)を得るためのものである。ただし、生体成分バッグシステム12は、バフィーコートから血小板を採取する例に限定されず、生体液から所望の生体成分を採取するものであればよい。
生体成分バッグシステム12は、複数のBCバッグ14(第1バッグ)、薬液バッグ16、流路デバイス10A、プーリングバッグ18(第2バッグ)、フィルタ20及び血小板バッグ22(第3バッグ)を備える。
BCバッグ14は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィンのような軟質樹脂製の可撓性を有するシート材を重ね、その周縁のシール部において融着(熱融着、高周波融着)又は接着し、袋状に構成されたものである。なお、薬液バッグ16、プーリングバッグ18及び血小板バッグ22は、BCバッグ14と同様に袋状に構成されたものである。
BCバッグ14にはバフィーコートが収容されている。BCバッグ14内のバフィーコートは、例えば、複数の血液成分を含有する血液(全血)を、血漿、バフィーコート及び濃厚赤血球に遠心分離することにより得られる。ただし、バフィーコートの採取方法は、これに限定されず、適宜変更可能である。なお、BCバッグ14内のバフィーコートには、少量の血漿及び濃厚赤血球が残存している。本実施形態において、BCバッグ14は、6つ設けられている。
薬液バッグ16には、薬液である血小板保存液(PAS:Platelet Additive Solution)が収容されている。血小板保存液としては、Composol、T-sol、Intersol、Plasma LiteA、SSP、SSP+、セト液、M-sol等が挙げられる。
流路デバイス10Aは、複数のBCバッグ14内のバフィーコートを1つのプーリングバッグ18に移送して集めるとともに薬液バッグ16内の血小板保存液をプーリングバッグ18に移送するためのものである。流路デバイス10Aの詳細な構成の説明については後述する。
プーリングバッグ18は、複数のBCバッグ14から導かれたバフィーコートと薬液バッグ16から導かれた血小板保存液とを収容するためのものである。プーリングバッグ18には、第1チューブ24の一端が接続されている。第1チューブ24の他端は、フィルタ20に接続されている。
フィルタ20は、プーリングバッグ18に収容された液体(バフィーコートと血小板保存液との混合液)から白血球を除去する。フィルタ20には、第2チューブ26の一端が接続されている。第2チューブ26の他端は、血小板バッグ22に接続されている。
血小板バッグ22は、バフィーコートから白血球が除去された血小板を収容するためのものである。血小板バッグ22には、チューブ28を介して空気抜き用の図示しないバッグが接続されている。
図1~図3に示すように、流路デバイス10Aは、複数の導入チューブ30、複数の導入ポート部材34(第1ポート部材)、長方形状の流路形成部材36(デバイス本体)、1つの導出ポート部材38(第2ポート部材)及び1つの導出チューブ40を備える。
本実施形態において、導入チューブ30は、7つ設けられている。6つの導入チューブ30の一端は、6つのBCバッグ14のそれぞれに接続され、1つの導入チューブ30の一端は、薬液バッグ16の封止部材17に接続されている。なお、以下の説明では、薬液バッグ16に接続された導入チューブ30を導入チューブ30aということがある。
封止部材17は、封止部材17が破断操作されることにより、薬液バッグ16内と導入チューブ30a内とが互いに連通するように形成される。導入チューブ30aには、導入チューブ30aの内孔を開放及び閉塞するためのクランプ300が設けられている。
図2及び図3において、流路形成部材36は、軟質素材でシート状に形成されている。具体的に、流路形成部材36は、軟質素材で形成された第1シート42及び第2シート44を有する。軟質素材としては、例えば、塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリウレタン等が挙げられる。塩化ビニルの可塑剤としては、例えば、ジイソノニルシクロヘキサン-1,2-ジカルボキシレート、フタル酸ビス-2-エチルヘキシル等が挙げられる。
第1シート42と第2シート44とは、厚さ方向に重ねられた状態で互いに接合されている。第1シート42と第2シート44との接合手段は、例えば、融着(高周波融着、熱融着等)、接着等が挙げられる。
図2に示すように、流路形成部材36の一方の長辺である第1端部46には、複数の導入ポート部材34が設けられている。導入ポート部材34は、硬質材料(例えば、塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリウレタン等)で円筒状に形成されている。本実施形態において、導入ポート部材34は、7つ設けられている。複数の導入ポート部材34は、流路形成部材36の長手方向に等間隔に並んで配置されている。真ん中に位置する導入ポート部材34は、流路形成部材36の長手方向の中央部に位置している。複数の導入ポート部材34のそれぞれには、導入チューブ30の他端が接続されている。
流路形成部材36の他方の長辺である第2端部48には、1つの導出ポート部材38が設けられている。導出ポート部材38は、導入ポート部材34と同様に構成されている。導出ポート部材38は、流路形成部材36の長手方向の中央部に位置している。導出ポート部材38には、導出チューブ40の一端が接続されている。導出チューブ40の他端は、プーリングバッグ18に接続されている。導出チューブ40には、導出チューブ40の内孔を開放及び閉塞するためのクランプ302が設けられている(図1参照)。
流路形成部材36には、バフィーコート(生体成分)及び血小板保存液(薬液)の少なくともいずれかが流通する液体流路50(流路)が形成されている。液体流路50は、第1シート42と第2シート44との間に形成されている。液体流路50は、複数の第1流路52、1つの中間流路54及び1つの第2流路56を含む。
本実施形態において、第1流路52は、7つ設けられている。各第1流路52は、流路形成部材36の第1端部46から第2端部48側に向かって直線状に延出している。各第1流路52には、導入ポート部材34が設けられている。中間流路54は、流路形成部材36の長手方向に沿って延在している。中間流路54には、複数の第1流路52の延出端が繋がっている。第2流路56は、中間流路54から流路形成部材36の第2端部48まで直線状に延出している。第2流路56には、導出ポート部材38が設けられている。
すなわち、複数の第1流路52は、中間流路54に対して第2流路56とは反対側(第1端部46側)に位置する。複数の第1流路52は、互いに離間した状態で中間流路54の延在方向に並んでいる。第2流路56は、中間流路54の延在方向の中央部に連通している。
流路形成部材36は、複数の第1流路52を形成する複数の第1流路壁部52aと、中間流路54を形成する中間流路壁部54aと、第2流路56を形成する第2流路壁部56aとを有する。複数の第1流路壁部52a、中間流路壁部54a及び第2流路壁部56aは、自然状態で流路形成部材36の厚さ方向に凸状に膨らんでいる(図3参照)。
流路形成部材36には、第1シート42と第2シート44との融着箇所であるシール部58が設けられている。シール部58は、外縁シール部60と流路シール部62とを含む。外縁シール部60は、第1シート42の外縁部と第2シート44の外縁部とを互いに接合する。流路シール部62は、液体流路50の両側において第1シート42と第2シート44とを互いに液密に接合する。具体的に、流路シール部62は、複数の第1流路52のそれぞれの両側に設けられた第1流路シール部64と、中間流路54の両側に設けられた中間流路シール部66と、第2流路56の両側に設けられた第2流路シール部68とを有する。
第1流路シール部64は、第1流路52の全長に沿って延在している。第1流路シール部64は、外縁シール部60と中間流路シール部66とに連結している。中間流路シール部66は、中間流路54に沿って延在している。中間流路シール部66は、第1流路シール部64と第2流路シール部68とに連結している。第2流路シール部68は、第2流路56の全長に亘って延在している。第2流路シール部68は、中間流路シール部66と外縁シール部60とに連結している。
流路形成部材36には、複数の導入ポート部材34を固着するための複数の第1固着部70と、導出ポート部材38を固着するための第2固着部72とが設けられている。第1固着部70は、導入ポート部材34の延在方向と直交する方向(交差する方向)に延在している。第1固着部70の両端部では、第1シート42と第2シート44とが互いに固着されている。第1固着部70の中央部では、第1シート42と導入ポート部材34が互いに固着(シール)されるとともに第2シート44と導入ポート部材34とが互いに固着(シール)されている(図3参照)。
第2固着部72は、導出ポート部材38の延在方向と直交する方向(交差する方向)に延在している。第2固着部72のそれぞれの両端部では、第1シート42と第2シート44とが互いに固着されている。第2固着部72の中央部では、第1シート42と導出ポート部材38が互いに固着(シール)されるとともに第2シート44と導出ポート部材38が互いに固着(シール)されている(図3参照)。
流路形成部材36のうち液体流路50以外の部位には、第1シート42と第2シート44とが互いに接合(融着)されていない非シール部74が設けられている。非シール部74は、厚さ方向に膨出していない。非シール部74は、シール部58よりも厚く形成されている。非シール部74は、第1流路シール部64、中間流路シール部66及び第2流路シール部68に沿って設けられている。換言すれば、非シール部74は、第1流路シール部64、中間流路シール部66及び第2流路シール部68に連結している。
非シール部74は、第1非シール部76と第2非シール部78とを含む。第1非シール部76は、最外に位置する第1流路シール部64、中間流路シール部66、第2流路シール部68及び外縁シール部60に囲まれている。第2非シール部78は、互いに隣り合う第1流路シール部64の間に位置する。外縁シール部60は、非シール部74を囲むように延在している。
上述した構成を備えた流路デバイス10Aの製造方法は、図4に示すように、配置工程、接合工程、ブロー成形工程及びチューブ接合工程を含む。
配置工程(図4のステップS1)では、図5に示すように、軟質素材で形成された長方形状の第1素材シート200と軟質素材で形成された長方形状の第2素材シート202との間に、複数(7つ)の導入ポート部材34及び1つの導出ポート部材38が配置されるようにセットする。導入ポート部材34は、第1素材シート200の一方の長辺と第2素材シート202の一方の長辺との間に配置される。導出ポート部材38は、第1素材シート200の他方の長辺と第2素材シート202の他方の長辺との間に配置される。
接合工程(図4のステップS2)では、図6Aに示すように、複数の導入ポート部材34を第1素材シート200及び第2素材シート202に接合するとともに導出ポート部材38を第1素材シート200及び第2素材シート202に接合する。この場合、これらの接合には、高周波融着装置、熱融着装置等が用いられる。接合工程で得られた中間製造物204には、第1固着部70と第2固着部72が形成される。
そして、中間製造物204は、ブロー成形工程(図4のステップS3)において、図6Bに示すように、シート接合装置206を構成する一対の金型208、210の所定位置に配置される。本実施形態において、シート接合装置206は、高周波融着装置である。シート接合装置206は、熱融着装置等であってもよい。一対の金型208、210の成形面には、流路形成部材36の液体流路50を囲む部分(第1流路壁部52a、中間流路壁部54a及び第2流路壁部56a)を形成するための溝が設けられている。
ブロー成形工程では、第1素材シート200と第2素材シート202とを金型208、210間に挟み込んで、第1素材シート200と第2素材シート202とを接合するとともに液体流路50が形成されるようにブロー成形する。
具体的には、一対の金型208、210を閉じて、第1素材シート200と第2素材シート202とを重ね合わせ、液体流路50(第1流路52、中間流路54及び第2流路56)を形成するように第1素材シート200と第2素材シート202の所定箇所を高周波融着する。この際、図示しないブローノズルからエアを吹き出して、第1素材シート200及び第2素材シート202において、金型208、210に設けられた溝に対応する箇所を膨らませることで、液体流路50(第1流路52、中間流路54及び第2流路56)が形成される。
ブロー成形工程後、ブローノズルが流路形成部材36から引き抜かれる。次に、一対の金型208、210を開いて、成形品である流路形成部材36が取り出される。
その後、チューブ接合工程(図4のステップS4)において、複数の導入ポート部材34のそれぞれに導入チューブ30を接合し、導出ポート部材38に導出チューブ40を接合する。これにより、流路デバイス10Aが製造されるに至る。
次に、生体成分バッグシステム12を用いてバフィーコートから白血球が除去された血小板を得る血小板採取方法について説明する。図7に示すように、血小板採取方法は、吊り下げ工程、第1移送工程、第2移送工程及び白血球除去工程を含む。
図8に示すように、まず、吊り下げ工程(図7のステップS20)において、図示しない懸架台に複数のBCバッグ14及び薬液バッグ16を吊るす。この際、流路デバイス10Aは、導入チューブ30に吊り下げられる。つまり、血小板バッグ22は、複数のBCバッグ14及び薬液バッグ16よりも下方(鉛直下方)に位置する。
次に、第1移送工程(図7のステップS21)において、クランプ302を開放する。そうすると、複数のBCバッグ14内のバフィーコートは、重力の作用(落差)によって、複数の導入チューブ30、複数の導入ポート部材34、複数の第1流路52、中間流路54、第2流路56、導出ポート部材38及び導出チューブ40を介してプーリングバッグ18内に移送される。
第1移送工程が完了すると、第2移送工程(図7のステップS22)において、薬液バッグ16の封止部材17を破断するとともにクランプ300を開放する。そうすると、薬液バッグ16内の血小板保存液は、重力の作用(落差)によって、導入チューブ30a、導入ポート部材34、中間流路54、第2流路56、導出ポート部材38及び導出チューブ40を介してプーリングバッグ18内に移送される。これにより、プーリングバッグ18内でバフィーコートに含まれる血漿が血小板保存液に置換される。その後、シーラー等によって導出チューブ40を溶着及び封止し、導出チューブ40を封止した部分で切断する。
その後、白血球除去工程(図7のステップS23)において、図9に示すように、生体成分バッグシステム12のプーリングバッグ18を図示しないカセットに装着し、そのカセットを遠心分離移送装置212のインサートユニット214に装着する。この際、プーリングバッグ18よりも遠心分離移送装置212の径方向外側(矢印A1方向)にフィルタ20を位置させ、フィルタ20よりも遠心分離移送装置212の径方向外側(矢印A1方向)に血小板バッグ22を位置させる。
その後、遠心分離移送装置212の図示しない遠心ドラムを回転させる。そうすると、プーリングバッグ18に収容されたバフィーコートが遠心力を受けることにより、濃厚赤血球が遠心分離移送装置212の径方向外側に移り、血小板(白血球を含む)が遠心分離移送装置212の径方向内方(矢印A2方向)に移り、2層に分離する。続いて、プーリングバッグ18に遠心力を与えたまま、押子216を遠心力方向、すなわち遠心分離移送装置212の径方向外方(矢印A1方向)に変位させてプーリングバッグ18を押圧する。
そうすると、プーリングバッグ18内の血小板(白血球を含む)は、第1チューブ24を介してフィルタ20を流通する。この際、血小板に含まれる白血球がフィルタ20によって除去(トラップ)される。白血球が除去された血小板は、第2チューブ26を介して血小板バッグ22に収容及び保存される。これにより、白血球を含まない血小板を得ることができる。
この場合、本実施形態に係る流路デバイス10A及び生体成分バッグシステム12は、以下の効果を奏する。
流路デバイス10Aにおいて、液体流路50は、複数の第1流路52と、複数の第1流路52のそれぞれに連通する中間流路54と、中間流路54に連通する第2流路56とを含む。流路形成部材36は、軟質素材で形成された第1シート42と、第1シート42に重ねられ、軟質素材で形成された第2シート44とを有する。第1シート42と第2シート44との間には、液体流路50が形成され、流路形成部材36のうち液体流路50の両側には、第1シート42と第2シート44とを互いに液密に接合する流路シール部62が設けられている。
このような構成によれば、複数の第1流路52、中間流路54及び第2流路56を含む液体流路50を第1シート42と第2シート44との間に形成している。そのため、複数の分岐コネクタと複数のチューブを用いる従来品と比較して、部品点数を少なくすることができる。また、第1シート42と第2シート44とを互いに液密に接合する流路シール部62を液体流路50の両側に設けている。これにより、多くのパーツを接合する必要がないため、接合工数を低減することができる。よって、コストの低廉化を図ることができる。
複数の第1流路52は、中間流路54に対して第2流路56とは反対側に位置する。
このような構成によれば、流路デバイス10Aの構成を簡素化することができる。
複数の第1流路52は、互いに離間した状態で中間流路54の延在方向に並んでいる。
このような構成によれば、流路デバイス10Aの構成を一層簡素化することができる。
第2流路56は、中間流路54の延在方向の中央部に連通している。
このような構成によれば、各第1流路52に導かれたバフィーコート(生体成分)を第2流路56に効率的に流通させることができる。
複数の第1流路52は、3つ以上である。
このような構成によれば、従来品と比べて流路デバイス10Aのコストの一層の低廉化を図ることができる。
流路シール部62は、複数の第1流路52のそれぞれの両側に設けられた第1流路シール部64と、中間流路54の両側に設けられた中間流路シール部66と、第2流路56の両側に設けられた第2流路シール部68とを有する。
このような構成によれば、第1流路52、中間流路54及び第2流路56からの液漏れを効果的に抑えることができる。
流路形成部のうち流路以外の部位には、第1シート42と第2シート44とが互いに接合されていない非シール部74が設けられ、非シール部74は、第1流路シール部64、中間流路シール部66及び第2流路シール部68に沿って設けられている。
このような構成によれば、第1流路シール部64、中間流路シール部66及び第2流路シール部68を非シール部74材によって保護することができる。
流路形成部材36には、非シール部74を囲むように延在し、第1シート42と第2シート44とを互いに接合する外縁シール部60が設けられている。
このような構成によれば、非シール部74を外縁シール部60で保護することができる。
(第1変形例)
次に、第1変形例に係る流路デバイス10Bについて説明する。なお、本変形例に係る流路デバイス10Bにおいて、上述した流路デバイス10Aと同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その説明については省略する。後述する第2変形例に係る流路デバイス10C及び第3変形例に係る流路デバイス10Dについても同様である。
図10に示すように、流路デバイス10Bの流路形成部材36aの液体流路50a(流路)は、複数(7つ)の第1流路52のそれぞれに連通する複数(7つ)の導入流路80(連通路)と、第2流路56に連通する導出流路84(接続流路)とを含む。流路形成部材36aは、複数の導入流路80を形成する複数の導入流路壁部80a(連通路壁部)と、導出流路84を形成する複数の導出流路壁部84a(接続流路壁部)とを有する。
シール部58aは、外縁シール部60と流路シール部62aとを有する。流路シール部62aは、複数の導入流路80のそれぞれの両側に設けられた導入流路シール部86(連通路シール部)と、導出流路84の両側に設けられた導出流路シール部90(接続流路シール部)とを備える。
導入流路シール部86及び導出流路シール部90は、流路形成部材36aの外形に沿って延在している。すなわち、導入流路シール部86の外側及び導出流路シール部90の外側には、非シール部74が存在しない。そのため、互いに隣り合う導入流路シール部86の間には、導入流路シール部86に沿って延在した空間S(空間)が形成されている。
流路デバイス10Bでは、上述した導入ポート部材34及び導出ポート部材38が省略される。また、6つの導入流路壁部80aは、上述した6つの導入チューブ30に代えて設けられるため、複数のBCバッグ14のそれぞれに接続される。1つの導入流路壁部80aは、上述した1つの導入チューブ30aに代えて設けられるため、薬液バッグ16に接続される。導出流路壁部84aは、上述した導出チューブ40に代えて設けられるため、プーリングバッグ18に接続される。薬液バッグ16に接続された導入流路壁部80aには、クランプ300(図1参照)が設けられ、導出流路壁部84aにはクランプ302(図1参照)が設けられる。
このような流路デバイス10Bの製造方法では、図11に示すように、ブロー成形工程及びトリミング工程が行われる。
ブロー成形工程(図11のステップS11)では、上述したブロー成形工程(図4のステップS3)と同様の処理が行われる。すなわち、第1素材シート200と第2素材シート202とを重ね合わせ、液体流路50a(導入流路80、第1流路52、中間流路54、第2流路56及び導出流路84)を形成するように第1素材シート200と第2素材シート202の所定箇所を高周波融着するとともにブロー成形する。
トリミング工程(図11のステップS12)では、ブロー成形工程の後で、第1素材シート200及び第2素材シート202の一部をトリミング(切断)する。具体的には、各導入流路シール部86及び導出流路シール部90に沿って、第1素材シート200及び第2素材シート202を切断する。そして、第1素材シート200及び第2素材シート202のうち、隣り合う導入流路シール部86の間の部分と、導出流路シール部90の外側の部分が取り除かれる。これにより、流路デバイス10Bが製造されるに至る。
本変形例において、液体流路50aは、複数の第1流路52のそれぞれに連通する複数の導入流路80を含む。流路シール部62aは、複数の導入流路80のそれぞれの両側に設けられた導入流路シール部86を有する。互いに隣り合う導入流路シール部86の間には、導入流路シール部86に沿って延在した空間Sが形成されている。
このような構成によれば、複数の導入流路80を流路形成部材36aに一体に設けることができるため、流路デバイス10Bのコストのさらなる低廉化を図ることができる。また、互いに隣り合う導入流路シール部86の間に空間Sを形成しているため、複数の導入流路80を互いに干渉することなく自由に配置することができる。さらに、導入流路80にクランプ300を簡単に取り付けることができる。
液体流路50aは、第2流路56に連通する導出流路84を含む。流路シール部62aは、導出流路84の両側に設けられた導出流路シール部90を有する。導出流路シール部90は、流路形成部材36aの外形に沿って延在している。
このような構成によれば、導出流路84を流路形成部材36aに一体に設けることができるため、流路デバイス10Bのコストの一層の低廉化を図ることができる。また、導出流路シール部90が流路形成部材36aの外形に沿って延在しているため、導出流路84の位置調整を容易に行うことができる。さらに、導出流路84にクランプ302を簡単に取り付けることができる。
本変形例において、流路デバイス10Bは、複数の導入流路80を上述した導入チューブ30に代えてもよい。また、流路デバイス10Bは、導出流路84を上述した導出チューブ40に代えてもよい。
(第2変形例)
次に、第2変形例に係る流路デバイス10Cについて説明する。図12に示すように、本変形例に係る流路デバイス10Cの流路形成部材36bは、上述した非シール部74がトリミング(切断)されている。つまり、流路形成部材36bのシール部58bは、上述した外縁シール部60を有さず、流路シール部62を有する。第1流路シール部64、中間流路シール部66及び第2流路シール部68は、流路形成部材36bの外形に沿って延在している。
このような流路デバイス10Cの製造方法は、図13に示すように、配置工程、接合工程、ブロー成形工程、トリミング工程及びチューブ接合工程を含む。なお、配置工程(ステップS1)、接合工程(ステップS2)、ブロー工程(ステップS3)及びチューブ接合工程(ステップS4)の説明については、上述したため省略する。
トリミング工程(図13のステップS13)では、各第1流路シール部64、中間流路シール部66及び第2流路シール部68に沿って、第1素材シート200及び第2素材シート202を切断する。そして、第1素材シート200及び第2素材シート202のうち、隣り合う第1流路シール部64の間の部分と、最外に位置する第1流路シール部64、中間流路シール部66及び第2流路シール部68の外側の部分とが取り除かれる。これにより、流路デバイス10Cが製造されるに至る。
本変形例において、第1流路シール部64、中間流路シール部66及び第2流路シール部68は、流路形成部材36bの外形に沿って延在している。
このような構成によれば、流路形成部材36bの小型化を図ることができる。
本変形例では、第1変形例に係る流路デバイス10Bのように、複数の導入チューブ30に代えて導入流路80が設けられてもよい。また、本変形例では、第1変形例に係る流路デバイス10Bのように、導出チューブ40に代えて導出流路84が設けられてもよい。
(第3変形例)
次に、第3変形例に係る流路デバイス10Dについて説明する。図14に示すように、本変形例に係る流路デバイス10Dの流路形成部材36cの液体流路50b(流路)は、複数(4つ)の第1流路52と、複数の第1流路52に直接連通する第2流路56とを含む。つまり、液体流路50bは、上述した中間流路54を含まない。複数の第1流路壁部52aは、第2流路壁部56aに直接連結している。
シール部58cは、外縁シール部60と流路シール部62bとを有する。流路シール部62bは、第1流路シール部64と、第1流路シール部64に直接連結された第2流路シール部68とを含む。
本変形例に係る流路デバイス10D、上述した流路デバイス10Aと同様の効果を奏する。
本変形例では、第1変形例に係る流路デバイス10Bのように、複数の導入チューブ30に代えて導入流路80が設けられてもよい。また、本変形例では、第1変形例に係る流路デバイス10Bのように、導出チューブ40に代えて導出流路84が設けられてもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
流路形成部材36、36a~36cに形成される流路構成や、設けられるバッグ(BCバッグ14、薬液バッグ16及びプーリングバッグ18)の数及び配置は、上述及び図示した構成に限らず、生体成分の種類や使用方法等に応じて改変がなされてもよい。また、導入チューブ30、導入流路80及び第1流路52の数は、7つ又は4つに限定されず、複数であれば適宜変更可能である。
生体成分バッグシステム12において、各BCバッグ14には、初期状態でBCバッグ14内と導入チューブ30内との間の連通を遮断する封止部材が設けられてもよい。この封止部材は、破断操作されることにより、BCバッグ14内と導入チューブ30内とが互いに連通するように形成される。流路形成部材36、36cには、導入ポート部材34を用いることなく、導入チューブ30が直接溶着されてもよい。また、流路形成部材36、36cには、導出ポート部材38を用いることなく、導出チューブ40が直接溶着されてもよい。
流路デバイス10A~10Dは、生体成分を第2流路56から中間流路54を介して複数の第1流路52に分岐させるように使用することもできる。
以上の実施形態をまとめると、以下のようになる。
上記実施形態は、生体成分及び薬液の少なくともいずれかの液体を流通させるための流路(50、50a、50b)が形成された流路形成部材(36、36a~36c)を備えた流路デバイス(10A~10D)であって、前記流路形成部材は、軟質素材で形成された第1シート(42)と、前記第1シートに重ねられ、軟質素材で形成された第2シート(44)と、を有し、前記第1シートと前記第2シートとの間には、前記流路が形成され、前記流路は、複数の第1流路(52)と、前記複数の第1流路に連通する第2流路(56)と、を含み、前記流路形成部材のうち前記流路の両側には、前記第1シートと前記第2シートとを互いに液密に接合する流路シール部(62、62a、62b)が設けられている、流路デバイスを開示している。
上記の流路デバイスにおいて、前記流路は、前記複数の第1流路と前記第2流路とを互いに連通させる中間流路(54)を含んでもよい。
上記の流路デバイスにおいて、前記複数の第1流路は、前記中間流路に対して前記第2流路とは反対側に位置してもよい。
上記の流路デバイスにおいて、前記複数の第1流路は、互いに離間した状態で前記中間流路の延在方向に並んでもよい。
上記の流路デバイスにおいて、前記第2流路は、前記中間流路の延在方向の中央部に連通してもよい。
上記の流路デバイスにおいて、前記複数の第1流路は、3つ以上であってもよい。
上記の流路デバイスにおいて、前記流路シール部は、前記複数の第1流路のそれぞれの両側に設けられた第1流路シール部(64)と、前記中間流路の両側に設けられた中間流路シール部(66)と、前記第2流路の両側に設けられた第2流路シール部(68)と、を有してもよい。
上記の流路デバイスにおいて、前記流路形成部材のうち前記流路以外の部位には、前記第1シートと前記第2シートとが互いに接合されていない非シール部(74)が設けられ、前記非シール部は、前記第1流路シール部、前記中間流路シール部及び前記第2流路シール部に沿って設けられてもよい。
上記の流路デバイスにおいて、前記流路形成部材には、前記非シール部を囲むように延在し、前記第1シートと前記第2シートとを互いに接合する外縁シール部(60)が設けられてもよい。
上記の流路デバイスにおいて、前記流路は、前記複数の第1流路のそれぞれに連通する複数の連通路(80、82)を含み、前記流路シール部は、前記複数の連通路のそれぞれの両側に設けられた連通路シール部(86、88)を有し、互いに隣り合う前記連通路シール部の間には、前記連通路シール部に沿って延在した空間(S)が形成されてもよい。
上記の流路デバイスにおいて、前記流路は、前記第2流路に連通する接続流路(84)を含み、前記流路シール部は、前記接続流路の両側に設けられた接続流路シール部(90)を有し、前記接続流路シール部は、前記流路形成部材の外形に沿って延在してもよい。
上記の流路デバイスにおいて、前記第1流路シール部、前記中間流路シール部及び前記第2流路シール部は、前記流路形成部材の外形に沿って延在してもよい。
前記流路シール部には、前記複数の第1流路のそれぞれに連通するポートを形成する複数の第1ポート部材(34)と、前記第2流路に連通するポートを形成する1つの第2ポート部材(38)と、が設けられてもよい。
上記実施形態は、生体液から所望の生体成分を採取する生体成分バッグシステム(12)であって、生体液が収容された複数の第1バッグ(14)と、前記複数の第1バッグが接続された流路デバイスと、前記複数の第1バッグから前記流路デバイスを介して導かれた生体成分を収容するための第2バッグ(18)と、を備え、前記流路デバイスは、生体液及び薬液の少なくともいずれかの液体を流通させるための流路が形成された流路形成部材を備え、前記流路形成部材は、軟質素材で形成された第1シートと、前記第1シートに重ねられ、軟質素材で形成された第2シートと、を有し、前記第1シートと前記第2シートとの間には、前記流路が形成され、前記流路は、複数の第1流路と、前記複数の第1流路に連通する1つの第2流路と、を含み、前記流路形成部材のうち前記流路の両側には、前記第1シートと前記第2シートとを互いに液密に接合する流路シール部が設けられている、生体成分バッグシステムを開示している。
上記の生体成分バッグシステムにおいて、前記流路デバイスに接続されて薬液が収容された薬液バッグ(16)と、前記流路デバイスを介して前記第2バッグ内に収容される生体成分及び薬液を含む液体から所定の生体成分を除去するためのフィルタ(20)と、前記フィルタを通過した生体成分を収容するための第3バッグ(22)と、を備えてもよい。
上記の生体成分バッグシステムにおいて、前記複数の第1バッグのそれぞれには、生体液としてのバフィーコートが収容され、前記薬液バッグには、薬液としての血小板保存液が収容され、前記フィルタは、バフィーコートから白血球を除去し、前記第3バッグは、前記フィルタを通過した血小板と血小板保存液とを収容してもよい。

Claims (11)

  1. 生体液及び薬液の少なくともいずれかの液体を流通させるための流路が形成された流路形成部材を備えた流路デバイスであって、
    前記流路形成部材は、
    軟質素材で形成された第1シートと、
    前記第1シートに重ねられ、軟質素材で形成された第2シートと、を有し、
    前記第1シートと前記第2シートとの間には、前記流路が形成され、
    前記流路は、
    複数の第1流路と、
    前記複数の第1流路に連通する1つの第2流路と、
    前記複数の第1流路と前記第2流路とを互いに連通させる中間流路とを含み、
    前記流路形成部材のうち前記流路の両側には、前記第1シートと前記第2シートとを互いに液密に接合する流路シール部が設けられ
    前記流路シール部は、
    前記複数の第1流路のそれぞれの両側に設けられた第1流路シール部と、
    前記中間流路の両側に設けられた中間流路シール部と、
    前記第2流路の両側に設けられた第2流路シール部と、を有し、
    前記流路形成部材のうち前記流路以外の部位には、前記第1シートと前記第2シートとが互いに接合されていない非シール部が設けられ、
    前記非シール部は、前記第1流路シール部、前記中間流路シール部及び前記第2流路シール部に沿って設けられ、
    前記流路は、前記複数の第1流路のそれぞれに連通する複数の連通路を含み、
    前記流路シール部は、前記複数の連通路のそれぞれの両側に設けられた連通路シール部を有し、
    互いに隣り合う前記連通路シール部の間には、前記連通路シール部に沿って延在するとともに前記第1シートおよび前記第2シートが切り欠かれた切欠部が形成されている、流路デバイス。
  2. 請求項記載の流路デバイスであって、
    前記複数の第1流路は、前記中間流路に対して前記第2流路とは反対側に位置する、流路デバイス。
  3. 請求項記載の流路デバイスであって、
    前記複数の第1流路は、互いに離間した状態で前記中間流路の延在方向に並んでいる、流路デバイス。
  4. 請求項記載の流路デバイスであって、
    前記第2流路は、前記中間流路の延在方向の中央部に連通している、流路デバイス。
  5. 請求項又はに記載の流路デバイスであって、
    前記複数の第1流路は、3つ以上である、流路デバイス。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の流路デバイスであって、
    前記流路形成部材には、前記非シール部を囲むように延在し、前記第1シートと前記第2シートとを互いに接合する外縁シール部が設けられている、流路デバイス。
  7. 生体液及び薬液の少なくともいずれかの液体を流通させるための流路が形成された流路形成部材を備えた流路デバイスであって、
    前記流路形成部材は、
    軟質素材で形成された第1シートと、
    前記第1シートに重ねられ、軟質素材で形成された第2シートと、を有し、
    前記第1シートと前記第2シートとの間には、前記流路が形成され、
    前記流路は、
    複数の第1流路と、
    前記複数の第1流路に連通する1つの第2流路と、
    前記複数の第1流路と前記第2流路とを互いに連通させる中間流路と、を含み、
    前記流路形成部材のうち前記流路の両側には、前記第1シートと前記第2シートとを互いに液密に接合する流路シール部が設けられ、
    前記流路シール部は、
    前記複数の第1流路のそれぞれの両側に設けられた第1流路シール部と、
    前記中間流路の両側に設けられた中間流路シール部と、
    前記第2流路の両側に設けられた第2流路シール部と、を有し、
    前記流路形成部材のうち前記流路以外の部位には、前記第1シートと前記第2シートとが互いに接合されていない非シール部が設けられ、
    前記非シール部は、前記第1流路シール部、前記中間流路シール部及び前記第2流路シール部に沿って設けられ、
    前記流路は、前記第2流路に連通する接続流路を含み、
    前記流路シール部は、前記接続流路の両側に設けられた接続流路シール部を有し、
    前記接続流路シール部の両側には、前記接続流路シール部に沿って延在するとともに前記第1シートおよび前記第2シートが切り欠かれた切欠部が形成されている、流路デバイス。
  8. 生体液及び薬液の少なくともいずれかの液体を流通させるための流路が形成された流路形成部材を備えた流路デバイスであって、
    前記流路形成部材は、
    軟質素材で形成された第1シートと、
    前記第1シートに重ねられ、軟質素材で形成された第2シートと、を有し、
    前記第1シートと前記第2シートとの間には、前記流路が形成され、
    前記流路は、
    複数の第1流路と、
    前記複数の第1流路に連通する1つの第2流路と、
    前記複数の第1流路と前記第2流路とを互いに連通させる中間流路と、を含み、
    前記流路形成部材のうち前記流路の両側には、前記第1シートと前記第2シートとを互いに液密に接合する流路シール部が設けられ、
    前記流路シール部は、
    前記複数の第1流路のそれぞれの両側に設けられた第1流路シール部と、
    前記中間流路の両側に設けられた中間流路シール部と、
    前記第2流路の両側に設けられた第2流路シール部と、を有し、
    前記第1流路シール部、前記中間流路シール部及び前記第2流路シール部は、前記流路形成部材の外形に沿って延在し
    互いに隣り合う前記第1流路シール部の間には、前記第1流路シール部に沿って延在するとともに前記第1シートおよび前記第2シートが切り欠かれた切欠部が形成されている、流路デバイス。
  9. 生体液から所望の生体成分を採取する生体成分バッグシステムであって、
    生体液が収容された複数の第1バッグと、
    前記複数の第1バッグが接続された流路デバイスと、
    前記複数の第1バッグから前記流路デバイスを介して導かれた生体成分を収容するための第2バッグと、を備え、
    前記流路デバイスは、請求項1~8のいずれか1項に記載の流路デバイスである、生体成分バッグシステム。
  10. 請求項記載の生体成分バッグシステムであって、
    前記流路デバイスに接続されて薬液が収容された薬液バッグと、
    前記流路デバイスを介して前記第2バッグ内に収容される生体成分及び薬液を含む液体から所定の生体成分を除去するためのフィルタと、
    前記フィルタを通過した生体成分を収容するための第3バッグと、を備える生体成分バッグシステム。
  11. 請求項10記載の生体成分バッグシステムであって、
    前記複数の第1バッグのそれぞれには、生体液としてのバフィーコートが収容され、
    前記薬液バッグには、薬液としての血小板保存液が収容され、
    前記フィルタは、前記バフィーコートから白血球を除去し、
    前記第3バッグは、前記フィルタを通過した血小板と前記血小板保存液とを収容する、生体成分バッグシステム。
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