JP2022513406A - 多価制御性t細胞調節因子 - Google Patents

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ニランジャナ ナガラジャン
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Abstract

本開示は、IL-2受容体結合ドメインとST2結合ドメインとを含有する化合物、例えばST2に特異的に結合する抗体又はそのフラグメントを提供する。本開示に記載の方法は、治療を必要とする被験体にIL-2受容体結合ドメインとST2結合ドメインとを含有する化合物を治療有効量投与することによって病態を治療する方法を提供する。【選択図】図1

Description

[関連出願の相互参照]
本出願は、2018年10月31日に出願された米国仮特許出願第62/753397号の優先権を主張するものであり、その全体が引用することにより本明細書の一部をなす。
[配列表の提出]
本出願に関連する配列表は、EFS-Webにより電子フォーマットで提出され、その全体が引用することにより本明細書の一部をなす。配列表を含むテキストファイルの名前は、127754_00820_Sequence_Listingである。テキストファイルのサイズは1158KBであり、テキストファイルは、2019年10月30日に作成された。
炎症性ミオパチーは、慢性筋炎及び筋力低下を特徴とする病態である。筋ジストロフィーは、ジストロフィン遺伝子の突然変異に起因する変性筋疾患であるが、進行性変性の根本原因は筋炎である。これらの疾患に関連する炎症は、筋線維を損傷し、倦怠感、疼痛及び進行性筋変性を引き起こす恐れがある。制御性T細胞(Treg)は、T細胞の特殊なサブセットである。Tregは、免疫系の活性化を抑制することで免疫系の自己寛容を調節する。受容体ST2等の規定の分子マーカーを発現するTregのサブセットが、損傷した骨格筋及び炎症を起こした肺等の炎症組織に見られる。ST2発現Tregの増加及び活性化は、急性筋損傷及び筋ジストロフィーに関連する筋炎の消散に関係があるとされている。さらに、ST2+Tregは内臓脂肪、結腸及び肺等の組織に見られ、これらの組織において免疫調節機能及び組織修復機能を有する。
一態様では、本開示は、a)ヒトIL-2タンパク質ドメインと、b)免疫グロブリンFcタンパク質ドメインと、c)インターロイキン1受容体様1(ST2)に結合するタンパク質ドメインとを含む融合タンパク質に関する。或る特定の実施の形態では、ST2に結合するタンパク質ドメインは、ST2に特異的な抗体又はその抗原結合フラグメントである。或る特定の実施の形態では、融合タンパク質は、少なくとも1つのペプチドリンカードメインを更に含む。或る特定の実施の形態では、ヒトIL-2タンパク質ドメインは、配列番号2のアミノ酸配列に対してT3A、N88R、N88G、D20H、C125S、Q126L及びQ126Fからなる群から選択される置換を有するヒトIL-2を含む。或る特定の実施の形態では、免疫グロブリンFcタンパク質ドメインは、配列番号4、配列番号5、配列番号7、配列番号8又は配列番号9のヒトIgG1 Fc変異体からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。或る特定の実施の形態では、融合タンパク質は、表1に挙げるヒトIgG1重鎖又はそのフラグメントを含む。或る特定の実施の形態では、ST2に特異的な抗体又はその抗原結合フラグメントは、表2に挙げるIgG1重鎖フラグメントを含む。或る特定の実施の形態では、ペプチドリンカードメインは、配列番号6のアミノ酸配列を含む。或る特定の実施の形態では、融合タンパク質は、第1のペプチドリンカードメイン及び第2のペプチドリンカードメインを含む。
本明細書に記載される融合タンパク質の或る特定の実施の形態では、各ドメインはアミノ末端(N末端)及びカルボキシ末端(C末端)を有し、融合タンパク質は、a)ヒトIL-2タンパク質ドメインのC末端がペプチド結合によって第1のペプチドリンカードメインのN末端と融合し、b)IgG Fcタンパク質ドメインのN末端がペプチド結合によって第1のペプチドリンカードメインのC末端と融合し、c)第2のペプチドリンカードメインのN末端がペプチド結合によってIgG Fcタンパク質ドメインのC末端と融合し、d)ST2に結合するタンパク質ドメインのN末端がペプチド結合によって第2のペプチドリンカードメインのC末端と融合するように構成される。或る特定の実施の形態では、融合タンパク質は配列番号12、配列番号13、配列番号14又は配列番号15のアミノ酸配列を含む。
一態様では、本開示は、本明細書に記載される融合タンパク質をコードする核酸に関する。
一態様では、本開示は、本明細書に記載される融合タンパク質を含む二量体タンパク質に関する。或る特定の実施の形態では、二量体タンパク質は、第1の融合タンパク質及び第2の融合タンパク質を含み、各融合タンパク質は、免疫グロブリン(IgG)Fcタンパク質ドメインと、i.ヒトIL-2タンパク質ドメイン;及びii.インターロイキン1受容体様1(ST2)に結合するタンパク質ドメインからなる群から選択される少なくとも1つの付加的なタンパク質ドメインとを含み、b.二量体タンパク質は、少なくとも1つのヒトIL-2タンパク質ドメイン及びST2に結合する少なくとも1つのタンパク質ドメインを含む。或る特定の実施の形態では、第1の融合タンパク質は、ヒトIL-2タンパク質ドメイン、第1の免疫グロブリンFcタンパク質ドメイン及び第1のペプチドリンカーを含み、第2の融合タンパク質は、ST2に結合するタンパク質ドメイン、第2の免疫グロブリンFcタンパク質ドメイン及び第2のペプチドリンカードメインを含む。或る特定の実施の形態では、a.各ドメインは、アミノ末端(N末端)及びカルボキシ末端(C末端)を有し、b.第1の融合タンパク質は、i.ヒトIL-2タンパク質ドメインのC末端がペプチド結合によって第1のペプチドリンカードメインのN末端と融合し、ii.第1のIgG Fcタンパク質ドメインのN末端がペプチド結合によって第1のペプチドリンカードメインのC末端と融合するように構成され、c.第2の融合タンパク質は、i.第2のIgG Fcタンパク質ドメインのC末端がペプチド結合によって第2のペプチドリンカードメインのN末端と融合し、ii.ST2に結合するタンパク質ドメインのN末端がペプチド結合によって第2のペプチドリンカードメインのC末端と融合するように構成される。或る特定の実施の形態では、ST2に結合するタンパク質ドメインは、ST2に特異的な抗体又はその抗原結合フラグメントである。或る特定の実施の形態では、融合タンパク質の少なくとも一方が、表1に挙げるヒトIgG1 ST2抗体を含む。或る特定の実施の形態では、ST2に特異的な抗体又はその抗原結合フラグメントは、表2に挙げるIgG1重鎖フラグメントを含む。或る特定の実施の形態では、ST2に特異的な抗体又はその抗原結合フラグメントは、表1に挙げる軽鎖アミノ酸配列を含む。或る特定の実施の形態では、融合タンパク質の少なくとも一方が、少なくとも1つのペプチドリンカードメインを更に含む。或る特定の実施の形態では、ヒトIL-2タンパク質ドメインは、配列番号2のアミノ酸配列に対してT3A、N88R、N88G、D20H、C125S、Q126L及びQ126Fからなる群から選択される置換を有するヒトIL-2を含む。或る特定の実施の形態では、免疫グロブリンFcタンパク質ドメインは、配列番号4、配列番号5、配列番号7、配列番号8又は配列番号9のヒトIgG1 Fc変異体からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。或る特定の実施の形態では、ペプチドリンカードメインは、配列番号6のアミノ酸配列を含む。
或る特定の実施の形態では、a.第1の融合タンパク質及び第2の融合タンパク質がそれぞれ配列番号12のアミノ酸配列を含み、二量体タンパク質が配列番号19のアミノ酸配列を更に含む;b.第1の融合タンパク質及び第2の融合タンパク質がそれぞれ配列番号13のアミノ酸配列を含み、二量体タンパク質が配列番号20のアミノ酸配列を更に含む;c.第1の融合タンパク質が配列番号16のアミノ酸配列を含み、第2の融合タンパク質が配列番号14のアミノ酸配列を含み、二量体タンパク質が配列番号19のアミノ酸配列を更に含む;d.第1の融合タンパク質が配列番号17のアミノ酸配列を含み、第2の融合タンパク質が配列番号15のアミノ酸配列を含み、二量体タンパク質が配列番号20のアミノ酸配列を更に含む;e.第1の融合タンパク質が配列番号16のアミノ酸配列を含み、第2の融合タンパク質が配列番号11のアミノ酸配列を含み、二量体タンパク質が配列番号19のアミノ酸配列を更に含む;f.第1の融合タンパク質が配列番号17のアミノ酸配列を含み、第2の融合タンパク質が配列番号11のアミノ酸配列を含み、二量体タンパク質が配列番号20のアミノ酸配列を更に含む;g.第1の融合タンパク質が配列番号16のアミノ酸配列を含み、第2の融合タンパク質が配列番号10のアミノ酸配列を含み、二量体タンパク質が配列番号19のアミノ酸配列を更に含む;h.第1の融合タンパク質が配列番号17のアミノ酸配列を含み、第2の融合タンパク質が配列番号10のアミノ酸配列を含み、二量体タンパク質が配列番号20のアミノ酸配列を更に含む;i.第1の融合タンパク質が配列番号18のアミノ酸配列を含み、第2の融合タンパク質が配列番号14のアミノ酸配列を含み、二量体タンパク質が配列番号19のアミノ酸配列を更に含む;又はj.第1の融合タンパク質が配列番号18のアミノ酸配列を含み、第2の融合タンパク質が配列番号15のアミノ酸配列を含み、二量体タンパク質が配列番号20のアミノ酸配列を更に含む。
一態様では、本開示は、本明細書に開示される二量体タンパク質を含む医薬組成物に関する。一態様では、本開示は、病態を治療する方法であって、治療を必要とする被験体に本明細書に開示される医薬組成物を治療有効量投与することを含む、方法に関する。或る特定の実施の形態では、病態は炎症性ミオパチー、筋ジストロフィー、多発性筋炎、皮膚筋炎、脂肪組織の炎症状態、結腸の炎症状態、肺の炎症状態、移植片対宿主病、尋常性天疱瘡、全身性エリテマトーデス、強皮症、潰瘍性大腸炎、クローン病、乾癬、1型糖尿病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、円形脱毛症、ブドウ膜炎、視神経脊髄炎及びデュシェンヌ型筋ジストロフィーからなる群から選択される。或る特定の実施の形態では、投与は皮下である。
一態様では、本開示は、被験体においてST2制御性T細胞をST2制御性T細胞と比べて選択的に活性化する方法であって、被験体に本明細書に開示される医薬組成物を治療有効量投与することを含む、方法に関する。
或る特定の態様では、本開示は、
(i)配列番号241のアミノ酸21~132、配列番号243のアミノ酸21~132、配列番号245のアミノ酸21~128、配列番号247のアミノ酸21~127、配列番号249のアミノ酸21~127、配列番号251のアミノ酸21~127、配列番号253のアミノ酸21~131、配列番号255のアミノ酸21~132、配列番号257のアミノ酸21~127、配列番号259のアミノ酸21~132、配列番号261のアミノ酸21~127、配列番号263のアミノ酸21~127、配列番号265のアミノ酸21~132、配列番号267のアミノ酸21~132、配列番号269のアミノ酸21~127、配列番号271のアミノ酸21~127、配列番号273のアミノ酸21~127、配列番号275のアミノ酸21~127、配列番号277のアミノ酸21~127、配列番号279のアミノ酸21~127、配列番号281のアミノ酸21~127、配列番号283のアミノ酸21~127、配列番号285のアミノ酸21~127、配列番号287のアミノ酸21~132、配列番号289のアミノ酸21~127、配列番号291のアミノ酸21~133、配列番号293のアミノ酸21~127、配列番号295のアミノ酸21~132、配列番号297のアミノ酸21~127、配列番号299のアミノ酸21~132、配列番号301のアミノ酸21~127、配列番号303のアミノ酸21~127、配列番号305のアミノ酸21~132、配列番号307のアミノ酸21~127、配列番号309のアミノ酸21~127、配列番号311のアミノ酸21~127、配列番号313のアミノ酸21~127、配列番号315のアミノ酸21~128、配列番号317のアミノ酸21~132、配列番号319のアミノ酸21~127、配列番号321のアミノ酸21~133、配列番号323のアミノ酸21~127、配列番号325のアミノ酸21~127、配列番号327のアミノ酸21~127、配列番号329のアミノ酸21~127、配列番号331のアミノ酸21~127、配列番号333のアミノ酸21~127、配列番号335のアミノ酸21~127、配列番号337のアミノ酸21~127、配列番号339のアミノ酸21~127、配列番号341のアミノ酸21~128、配列番号343のアミノ酸21~131、配列番号345のアミノ酸21~127、配列番号347のアミノ酸21~131、配列番号349のアミノ酸21~132、配列番号351のアミノ酸21~127、配列番号353のアミノ酸21~127、配列番号355のアミノ酸21~127、配列番号357のアミノ酸21~127、配列番号359のアミノ酸21~127、配列番号361のアミノ酸21~132、配列番号363のアミノ酸21~133、配列番号365のアミノ酸21~132、配列番号367のアミノ酸21~126、配列番号369のアミノ酸21~127、配列番号371のアミノ酸21~132、配列番号373のアミノ酸21~127、配列番号375のアミノ酸21~132、配列番号377のアミノ酸21~132、配列番号379のアミノ酸21~128、配列番号381のアミノ酸21~127、配列番号383のアミノ酸21~127、配列番号385のアミノ酸21~127、配列番号387のアミノ酸21~127、配列番号389のアミノ酸21~127、配列番号391のアミノ酸21~127、配列番号393のアミノ酸21~133、配列番号395のアミノ酸21~127、配列番号397のアミノ酸21~127、配列番号399のアミノ酸21~132、配列番号401のアミノ酸21~127、配列番号403のアミノ酸21~127、配列番号405のアミノ酸21~127、配列番号407のアミノ酸21~132、配列番号409のアミノ酸21~127、配列番号411のアミノ酸21~127、配列番号413のアミノ酸21~127、配列番号415のアミノ酸21~127、配列番号417のアミノ酸21~127、配列番号419のアミノ酸21~132、配列番号421のアミノ酸21~127、配列番号423のアミノ酸21~133、配列番号425のアミノ酸21~132、配列番号427のアミノ酸21~128、配列番号429のアミノ酸21~132、配列番号431のアミノ酸21~132、配列番号433のアミノ酸21~127、配列番号435のアミノ酸21~127、配列番号437のアミノ酸21~127、配列番号439のアミノ酸21~127、配列番号441のアミノ酸21~126、配列番号443のアミノ酸21~132、配列番号445のアミノ酸21~127、配列番号447のアミノ酸21~127、配列番号449のアミノ酸21~127、配列番号451のアミノ酸21~128、配列番号453のアミノ酸21~127、配列番号455のアミノ酸21~127、及び配列番号457のアミノ酸21~133からなる群から選択されるアミノ酸配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有する軽鎖可変領域と、
(ii)配列番号23のアミノ酸25~147、配列番号25のアミノ酸25~147、配列番号27のアミノ酸25~145、配列番号29のアミノ酸25~148、配列番号31のアミノ酸25~141、配列番号33のアミノ酸25~143、配列番号35のアミノ酸25~150、配列番号37のアミノ酸25~148、配列番号39のアミノ酸25~146、配列番号41のアミノ酸25~145、配列番号43のアミノ酸25~143、配列番号45のアミノ酸25~151、配列番号47のアミノ酸25~141、配列番号49のアミノ酸25~140、配列番号51のアミノ酸25~145、配列番号53のアミノ酸25~152、配列番号55のアミノ酸25~142、配列番号57のアミノ酸25~147、配列番号59のアミノ酸25~141、配列番号61のアミノ酸25~148、配列番号63のアミノ酸25~142、配列番号65のアミノ酸25~145、配列番号67のアミノ酸25~140、配列番号69のアミノ酸25~145、配列番号71のアミノ酸25~140、配列番号73のアミノ酸25~140、配列番号75のアミノ酸25~145、配列番号77のアミノ酸25~143、配列番号79のアミノ酸25~143、配列番号81のアミノ酸25~151、配列番号83のアミノ酸25~142、配列番号85のアミノ酸25~144、配列番号87のアミノ酸25~148、配列番号89のアミノ酸25~144、配列番号91のアミノ酸25~140、配列番号93のアミノ酸25~143、配列番号95のアミノ酸25~150、配列番号97のアミノ酸25~147、配列番号99のアミノ酸25~141、配列番号101のアミノ酸25~153、配列番号103のアミノ酸25~152、配列番号105のアミノ酸25~145、配列番号107のアミノ酸25~144、配列番号109のアミノ酸25~146、配列番号111のアミノ酸25~140、配列番号113のアミノ酸25~143、配列番号115のアミノ酸25~144、配列番号117のアミノ酸25~141、配列番号119のアミノ酸25~149、配列番号121のアミノ酸25~145、配列番号123のアミノ酸25~149、配列番号125のアミノ酸25~149、配列番号127のアミノ酸25~147、配列番号129のアミノ酸25~147、配列番号131のアミノ酸25~145、配列番号133のアミノ酸25~146、配列番号135のアミノ酸25~152、配列番号137のアミノ酸25~146、配列番号139のアミノ酸25~149、配列番号141のアミノ酸25~149、配列番号143のアミノ酸25~145、配列番号145のアミノ酸25~142、配列番号147のアミノ酸25~147、配列番号149のアミノ酸25~141、配列番号151のアミノ酸25~140、配列番号153のアミノ酸25~145、配列番号155のアミノ酸25~153、配列番号157のアミノ酸25~146、配列番号159のアミノ酸25~149、配列番号161のアミノ酸25~141、配列番号163のアミノ酸25~156、配列番号165のアミノ酸25~141、配列番号167のアミノ酸25~140、配列番号169のアミノ酸25~140、配列番号171のアミノ酸25~141、配列番号173のアミノ酸25~140、配列番号175のアミノ酸25~144、配列番号177のアミノ酸25~142、配列番号179のアミノ酸25~145、配列番号181のアミノ酸25~145、配列番号183のアミノ酸25~143、配列番号185のアミノ酸25~147、配列番号187のアミノ酸25~143、配列番号189のアミノ酸25~145、配列番号191のアミノ酸25~144、配列番号193のアミノ酸25~143、配列番号195のアミノ酸25~146、配列番号197のアミノ酸25~141、配列番号199のアミノ酸25~146、配列番号201のアミノ酸25~142、配列番号203のアミノ酸25~139、配列番号205のアミノ酸25~144、配列番号207のアミノ酸25~146、配列番号209のアミノ酸25~142、配列番号211のアミノ酸25~151、配列番号213のアミノ酸25~141、配列番号215のアミノ酸25~140、配列番号217のアミノ酸25~146、配列番号219のアミノ酸25~142、配列番号221のアミノ酸25~143、配列番号223のアミノ酸25~150、配列番号225のアミノ酸25~144、配列番号227のアミノ酸25~145、配列番号229のアミノ酸25~149、配列番号231のアミノ酸25~147、配列番号233のアミノ酸25~140、配列番号235のアミノ酸25~141、配列番号237のアミノ酸25~140、及び配列番号239のアミノ酸25~150からなる群から選択されるアミノ酸配列に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
を含む、ST2に特異的に結合する組み換え抗体又はその抗原結合フラグメントに関する。
或る特定の実施の形態では、抗体又は抗原結合フラグメントは、
配列番号241のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号23のアミノ酸25~147を含む重鎖可変領域、
配列番号243のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号25のアミノ酸25~147を含む重鎖可変領域、
配列番号245のアミノ酸21~128を含む軽鎖可変領域及び配列番号27のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
配列番号247のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号29のアミノ酸25~148を含む重鎖可変領域、
配列番号249のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号31のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
配列番号251のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号33のアミノ酸25~143を含む重鎖可変領域、
配列番号253のアミノ酸21~131を含む軽鎖可変領域及び配列番号35のアミノ酸25~150を含む重鎖可変領域、
配列番号255のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号37のアミノ酸25~148を含む重鎖可変領域、
配列番号257のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号39のアミノ酸25~146を含む重鎖可変領域、
配列番号259のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号41のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
配列番号261のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号43のアミノ酸25~143を含む重鎖可変領域、
配列番号263のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号45のアミノ酸25~151を含む重鎖可変領域、
配列番号265のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号47のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
配列番号267のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号49のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
配列番号269のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号51のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
配列番号271のアミノ酸1~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号53のアミノ酸25~152を含む重鎖可変領域、
配列番号273のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号55のアミノ酸25~142を含む重鎖可変領域、
配列番号275のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号57のアミノ酸25~147を含む重鎖可変領域、
配列番号277のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号59のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
配列番号279のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号61のアミノ酸25~148を含む重鎖可変領域、
配列番号281のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号63のアミノ酸25~142を含む重鎖可変領域、
配列番号283のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号65のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
配列番号285のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号67のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
配列番号287のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号69のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
配列番号289のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号71のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
配列番号291のアミノ酸21~133を含む軽鎖可変領域及び配列番号73のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
配列番号293のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号75のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
配列番号295のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号77のアミノ酸25~143を含む重鎖可変領域、
配列番号297のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号79のアミノ酸25~143を含む重鎖可変領域、
配列番号299のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号81のアミノ酸25~151を含む重鎖可変領域、
配列番号301のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号83のアミノ酸25~142を含む重鎖可変領域、
配列番号303のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号85のアミノ酸25~144を含む重鎖可変領域、
配列番号305のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号87のアミノ酸25~148を含む重鎖可変領域、
配列番号307のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号89のアミノ酸25~144を含む重鎖可変領域、
配列番号309のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号91のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
配列番号311のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号93のアミノ酸25~143を含む重鎖可変領域、
配列番号313のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号95のアミノ酸25~150を含む重鎖可変領域、
配列番号315のアミノ酸21~128を含む軽鎖可変領域及び配列番号97のアミノ酸25~147を含む重鎖可変領域、
配列番号317のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号99のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
配列番号319のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号101のアミノ酸25~153を含む重鎖可変領域、
配列番号321のアミノ酸21~133を含む軽鎖可変領域及び配列番号103のアミノ酸25~152を含む重鎖可変領域、
配列番号323のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号105のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
配列番号325のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号107のアミノ酸25~144を含む重鎖可変領域、
配列番号327のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号109のアミノ酸25~146を含む重鎖可変領域、
配列番号329のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号111のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
配列番号331のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号113のアミノ酸25~143を含む重鎖可変領域、
配列番号333のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号115のアミノ酸25~144を含む重鎖可変領域、
配列番号335のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号117のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
配列番号337のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号119のアミノ酸25~149を含む重鎖可変領域、
配列番号339のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号121のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
配列番号341のアミノ酸21~128を含む軽鎖可変領域及び配列番号123のアミノ酸25~149を含む重鎖可変領域、
配列番号343のアミノ酸21~131を含む軽鎖可変領域及び配列番号125のアミノ酸25~149を含む重鎖可変領域、
配列番号345のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号127のアミノ酸25~147を含む重鎖可変領域、
配列番号347のアミノ酸21~131を含む軽鎖可変領域及び配列番号129のアミノ酸25~147を含む重鎖可変領域、
配列番号349のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号131のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
配列番号351のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号133のアミノ酸25~146を含む重鎖可変領域、
配列番号353のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号135のアミノ酸25~152を含む重鎖可変領域、
配列番号355のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号137のアミノ酸25~146を含む重鎖可変領域、
配列番号357のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号139のアミノ酸25~149を含む重鎖可変領域、
配列番号359のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号141のアミノ酸25~149を含む重鎖可変領域、
配列番号361のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号143のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
配列番号363のアミノ酸21~133を含む軽鎖可変領域及び配列番号145のアミノ酸25~142を含む重鎖可変領域、
配列番号365のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号147のアミノ酸25~147を含む重鎖可変領域、
配列番号367のアミノ酸21~126を含む軽鎖可変領域及び配列番号149のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
配列番号369のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号151のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
配列番号371のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号153のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
配列番号373のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号155のアミノ酸25~153を含む重鎖可変領域、
配列番号375のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号157のアミノ酸25~146を含む重鎖可変領域、
配列番号377のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号159のアミノ酸25~149を含む重鎖可変領域、
配列番号379のアミノ酸21~128を含む軽鎖可変領域及び配列番号161のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
配列番号381のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号163のアミノ酸25~156を含む重鎖可変領域、
配列番号383のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号165のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
配列番号385のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号167のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
配列番号387のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号169のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
配列番号389のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号171のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
配列番号391のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号173のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
配列番号393のアミノ酸21~133を含む軽鎖可変領域及び配列番号175のアミノ酸25~144を含む重鎖可変領域、
配列番号395のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号177のアミノ酸25~142を含む重鎖可変領域、
配列番号397のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号179のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
配列番号399のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号181のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
配列番号401のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号183のアミノ酸25~143を含む重鎖可変領域、
配列番号403のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号185のアミノ酸25~147を含む重鎖可変領域、
配列番号405のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号187のアミノ酸25~143を含む重鎖可変領域、
配列番号407のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号189のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
配列番号409のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号191のアミノ酸25~144を含む重鎖可変領域、
配列番号411のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号193のアミノ酸25~143を含む重鎖可変領域、
配列番号413のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号195のアミノ酸25~146を含む重鎖可変領域、
配列番号415のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号197のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
配列番号417のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号199のアミノ酸25~146を含む重鎖可変領域、
配列番号419のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号201のアミノ酸25~142を含む重鎖可変領域、
配列番号421のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号203のアミノ酸25~139を含む重鎖可変領域、
配列番号423のアミノ酸21~133を含む軽鎖可変領域及び配列番号205のアミノ酸25~144を含む重鎖可変領域、
配列番号425のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号207のアミノ酸25~146を含む重鎖可変領域、
配列番号427のアミノ酸21~128を含む軽鎖可変領域及び配列番号209のアミノ酸25~142を含む重鎖可変領域、
配列番号429のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号211のアミノ酸25~151を含む重鎖可変領域、
配列番号431のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号213のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
配列番号433のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号215のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
配列番号435のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号217のアミノ酸25~146を含む重鎖可変領域、
配列番号437のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号219のアミノ酸25~142を含む重鎖可変領域、
配列番号439のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号221のアミノ酸25~143を含む重鎖可変領域、
配列番号441のアミノ酸21~126を含む軽鎖可変領域及び配列番号223のアミノ酸25~150を含む重鎖可変領域、
配列番号443のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号225のアミノ酸25~144を含む重鎖可変領域、
配列番号445のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号227のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
配列番号447のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号229のアミノ酸25~149を含む重鎖可変領域、
配列番号449のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号231のアミノ酸251~147を含む重鎖可変領域、
配列番号451のアミノ酸21~128を含む軽鎖可変領域及び配列番号233のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
配列番号453のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号235のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
配列番号455のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号237のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、又は、
配列番号457のアミノ酸21~133を含む軽鎖可変領域及び配列番号239のアミノ酸25~150を含む重鎖可変領域を含む。
或る特定の実施の形態では、抗体又は抗原結合フラグメントは、
配列番号23のアミノ酸25~251、配列番号25のアミノ酸25~250、配列番号27のアミノ酸25~249、配列番号29のアミノ酸25~252、配列番号31のアミノ酸25~245、配列番号33のアミノ酸25~247、配列番号35のアミノ酸25~254、配列番号37のアミノ酸25~252、配列番号39のアミノ酸25~250、配列番号41のアミノ酸25~249、配列番号43のアミノ酸25~248、配列番号45のアミノ酸25~255、配列番号47のアミノ酸25~245、配列番号49のアミノ酸25~244、配列番号51のアミノ酸25~249、配列番号53のアミノ酸25~256、配列番号55のアミノ酸25~246、配列番号57のアミノ酸25~251、配列番号59のアミノ酸25~245、配列番号61のアミノ酸25~252、配列番号63のアミノ酸25~246、配列番号65のアミノ酸25~249、配列番号67のアミノ酸25~244、配列番号69のアミノ酸25~249、配列番号71のアミノ酸25~244、配列番号73のアミノ酸25~244、配列番号75のアミノ酸25~249、配列番号77のアミノ酸25~247、配列番号79のアミノ酸25~247、配列番号81のアミノ酸25~255、配列番号83のアミノ酸25~246、配列番号85のアミノ酸25~248、配列番号87のアミノ酸25~252、配列番号89のアミノ酸25~248、配列番号91のアミノ酸25~244、配列番号93のアミノ酸25~247、配列番号95のアミノ酸25~254、配列番号97のアミノ酸25~251、配列番号99のアミノ酸25~245、配列番号101のアミノ酸25~257、配列番号103のアミノ酸25~256、配列番号105のアミノ酸25~249、配列番号107のアミノ酸25~248、配列番号109のアミノ酸25~250、配列番号111のアミノ酸25~244、配列番号113のアミノ酸25~247、配列番号115のアミノ酸25~248、配列番号117のアミノ酸25~245、配列番号119のアミノ酸25~253、配列番号121のアミノ酸25~249、配列番号123のアミノ酸25~253、配列番号125のアミノ酸25~253、配列番号127のアミノ酸25~251、配列番号129のアミノ酸25~245、配列番号131のアミノ酸25~249、配列番号133のアミノ酸25~250、配列番号135のアミノ酸25~256、配列番号137のアミノ酸25~250、配列番号139のアミノ酸25~247、配列番号141のアミノ酸25~253、配列番号143のアミノ酸25~249、配列番号145のアミノ酸25~246、配列番号147のアミノ酸25~251、配列番号149のアミノ酸25~245、配列番号151のアミノ酸25~244、配列番号153のアミノ酸25~249、配列番号155のアミノ酸25~257、配列番号157のアミノ酸25~250、配列番号159のアミノ酸25~253、配列番号161のアミノ酸25~245、配列番号163のアミノ酸25~260、配列番号165のアミノ酸25~245、配列番号167のアミノ酸25~244、配列番号169のアミノ酸25~244、配列番号171のアミノ酸25~245、配列番号173のアミノ酸25~244、配列番号175のアミノ酸25~248、配列番号177のアミノ酸25~246、配列番号179のアミノ酸1~249、配列番号181のアミノ酸1~249、配列番号183のアミノ酸1~247、配列番号185のアミノ酸1~251、配列番号187のアミノ酸1~247、配列番号189のアミノ酸25~249、配列番号191のアミノ酸25~248、配列番号193のアミノ酸25~246、配列番号195のアミノ酸25~250、配列番号197のアミノ酸25~245、配列番号199のアミノ酸25~250、配列番号201のアミノ酸25~246、配列番号203のアミノ酸25~243、配列番号205のアミノ酸25~248、配列番号207のアミノ酸25~250、配列番号209のアミノ酸25~249、配列番号211のアミノ酸25~255、配列番号213のアミノ酸25~245、配列番号215のアミノ酸25~244、配列番号217のアミノ酸25~250、配列番号219のアミノ酸25~249、配列番号221のアミノ酸25~247、配列番号223のアミノ酸25~254、配列番号225のアミノ酸25~248、配列番号227のアミノ酸25~249、配列番号229のアミノ酸25~253、配列番号231のアミノ酸25~251、配列番号233のアミノ酸25~244、配列番号235のアミノ酸25~245、配列番号237のアミノ酸25~244、及び配列番号239のアミノ酸25~254からなる群から選択される重鎖フラグメントを含む。
或る特定の実施の形態では、抗体又は抗原結合フラグメントは、
配列番号23のアミノ酸25~251を含む重鎖フラグメント及び配列番号241を含む軽鎖、
配列番号25のアミノ酸25~250を含む重鎖フラグメント及び配列番号243を含む軽鎖、
配列番号27のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号245を含む軽鎖、
配列番号29のアミノ酸25~252を含む重鎖フラグメント及び配列番号247を含む軽鎖、
配列番号31のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号249を含む軽鎖、
配列番号33のアミノ酸25~247を含む重鎖フラグメント及び配列番号251を含む軽鎖、
配列番号35のアミノ酸25~254を含む重鎖フラグメント及び配列番号253を含む軽鎖、
配列番号37のアミノ酸25~252を含む重鎖フラグメント及び配列番号255を含む軽鎖、
配列番号39のアミノ酸25~250を含む重鎖フラグメント及び配列番号257を含む軽鎖、
配列番号41のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号259を含む軽鎖、
配列番号43のアミノ酸25~248を含む重鎖フラグメント及び配列番号261を含む軽鎖、
配列番号45のアミノ酸25~255を含む重鎖フラグメント及び配列番号263を含む軽鎖、
配列番号47のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号265を含む軽鎖、
配列番号49のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号267を含む軽鎖、
配列番号51のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号269を含む軽鎖、
配列番号53のアミノ酸25~256を含む重鎖フラグメント及び配列番号271を含む軽鎖、
配列番号55のアミノ酸25~246を含む重鎖フラグメント及び配列番号273を含む軽鎖、
配列番号57のアミノ酸25~251を含む重鎖フラグメント及び配列番号275を含む軽鎖、
配列番号59のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号277を含む軽鎖、
配列番号61のアミノ酸25~252を含む重鎖フラグメント及び配列番号279を含む軽鎖、
配列番号63のアミノ酸25~246を含む重鎖フラグメント及び配列番号281を含む軽鎖、
配列番号65のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号283を含む軽鎖、
配列番号67のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号285を含む軽鎖、
配列番号69のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号287を含む軽鎖、
配列番号71のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号289を含む軽鎖、
配列番号73のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号291を含む軽鎖、
配列番号75のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号293を含む軽鎖、
配列番号77のアミノ酸25~247を含む重鎖フラグメント及び配列番号295を含む軽鎖、
配列番号79のアミノ酸25~247を含む重鎖フラグメント及び配列番号297を含む軽鎖、
配列番号81のアミノ酸25~255を含む重鎖フラグメント及び配列番号299を含む軽鎖、
配列番号83のアミノ酸25~246を含む重鎖フラグメント及び配列番号301を含む軽鎖、
配列番号85のアミノ酸25~248を含む重鎖フラグメント及び配列番号303を含む軽鎖、
配列番号87のアミノ酸25~252を含む重鎖フラグメント及び配列番号305を含む軽鎖、
配列番号89のアミノ酸25~248を含む重鎖フラグメント及び配列番号307を含む軽鎖、
配列番号91のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号309を含む軽鎖、
配列番号93のアミノ酸25~247を含む重鎖フラグメント及び配列番号311を含む軽鎖、
配列番号95のアミノ酸25~254を含む重鎖フラグメント及び配列番号313を含む軽鎖、
配列番号97のアミノ酸25~251を含む重鎖フラグメント及び配列番号315を含む軽鎖、
配列番号99のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号317を含む軽鎖、
配列番号101のアミノ酸25~257を含む重鎖フラグメント及び配列番号319を含む軽鎖、
配列番号103のアミノ酸25~256を含む重鎖フラグメント及び配列番号321を含む軽鎖、
配列番号105のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号323を含む軽鎖、
配列番号107のアミノ酸25~248を含む重鎖フラグメント及び配列番号325を含む軽鎖、
配列番号109のアミノ酸25~250を含む重鎖フラグメント及び配列番号327を含む軽鎖、
配列番号111のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号329を含む軽鎖、
配列番号113のアミノ酸25~247を含む重鎖フラグメント及び配列番号331を含む軽鎖、
配列番号115のアミノ酸25~248を含む重鎖フラグメント及び配列番号333を含む軽鎖、
配列番号117のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号335を含む軽鎖、
配列番号119のアミノ酸25~253を含む重鎖フラグメント及び配列番号337を含む軽鎖、
配列番号121のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号339を含む軽鎖、
配列番号123のアミノ酸25~253を含む重鎖フラグメント及び配列番号341を含む軽鎖、
配列番号125のアミノ酸25~253を含む重鎖フラグメント及び配列番号343を含む軽鎖、
配列番号127のアミノ酸25~251を含む重鎖フラグメント及び配列番号345を含む軽鎖、
配列番号129のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号347を含む軽鎖、
配列番号131のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号349を含む軽鎖、
配列番号133のアミノ酸25~250を含む重鎖フラグメント及び配列番号351を含む軽鎖、
配列番号135のアミノ酸25~256を含む重鎖フラグメント及び配列番号353を含む軽鎖、
配列番号137のアミノ酸25~250を含む重鎖フラグメント及び配列番号355を含む軽鎖、
配列番号139のアミノ酸25~247を含む重鎖フラグメント及び配列番号357を含む軽鎖、
配列番号141のアミノ酸25~253を含む重鎖フラグメント及び配列番号359を含む軽鎖、
配列番号143のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号361を含む軽鎖、
配列番号145のアミノ酸25~246を含む重鎖フラグメント及び配列番号363を含む軽鎖、
配列番号147のアミノ酸25~251を含む重鎖フラグメント及び配列番号365を含む軽鎖、
配列番号149のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号367を含む軽鎖、
配列番号151のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号369を含む軽鎖、
配列番号153のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号371を含む軽鎖、
配列番号155のアミノ酸25~257を含む重鎖フラグメント及び配列番号373を含む軽鎖、
配列番号157のアミノ酸25~250を含む重鎖フラグメント及び配列番号375を含む軽鎖、
配列番号159のアミノ酸25~253を含む重鎖フラグメント及び配列番号377を含む軽鎖、
配列番号161のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号379を含む軽鎖、
配列番号163のアミノ酸25~260を含む重鎖フラグメント及び配列番号381を含む軽鎖、
配列番号165のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号383を含む軽鎖、
配列番号167のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号385を含む軽鎖、
配列番号169のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号387を含む軽鎖、
配列番号171のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号389を含む軽鎖、
配列番号173のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号391を含む軽鎖、
配列番号175のアミノ酸25~248を含む重鎖フラグメント及び配列番号393を含む軽鎖、
配列番号177のアミノ酸25~246を含む重鎖フラグメント及び配列番号395を含む軽鎖、
配列番号179のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号397を含む軽鎖、
配列番号181のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号399を含む軽鎖、
配列番号183のアミノ酸25~247を含む重鎖フラグメント及び配列番号401を含む軽鎖、
配列番号185のアミノ酸25~251を含む重鎖フラグメント及び配列番号403を含む軽鎖、
配列番号187のアミノ酸25~247を含む重鎖フラグメント及び配列番号405を含む軽鎖、
配列番号189のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号407を含む軽鎖、
配列番号191のアミノ酸25~248を含む重鎖フラグメント及び配列番号409を含む軽鎖、
配列番号193のアミノ酸25~246を含む重鎖フラグメント及び配列番号411を含む軽鎖、
配列番号195のアミノ酸25~250を含む重鎖フラグメント及び配列番号413を含む軽鎖、
配列番号197のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号415を含む軽鎖、
配列番号199のアミノ酸25~250を含む重鎖フラグメント及び配列番号417を含む軽鎖、
配列番号201のアミノ酸25~246を含む重鎖フラグメント及び配列番号419を含む軽鎖、
配列番号203のアミノ酸25~243を含む重鎖フラグメント及び配列番号421を含む軽鎖、
配列番号205のアミノ酸25~248を含む重鎖フラグメント及び配列番号423を含む軽鎖、
配列番号207のアミノ酸25~250を含む重鎖フラグメント及び配列番号425を含む軽鎖、
配列番号209のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号427を含む軽鎖、
配列番号211のアミノ酸25~255を含む重鎖フラグメント及び配列番号429を含む軽鎖、
配列番号213のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号431を含む軽鎖、
配列番号215のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号433を含む軽鎖、
配列番号217のアミノ酸25~250を含む重鎖フラグメント及び配列番号435を含む軽鎖、
配列番号219のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号437を含む軽鎖、
配列番号221のアミノ酸25~247を含む重鎖フラグメント及び配列番号439を含む軽鎖、
配列番号223のアミノ酸25~254を含む重鎖フラグメント及び配列番号441を含む軽鎖、
配列番号225のアミノ酸25~248を含む重鎖フラグメント及び配列番号443を含む軽鎖、
配列番号227のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号445を含む軽鎖、
配列番号229のアミノ酸25~253を含む重鎖フラグメント及び配列番号447を含む軽鎖、
配列番号231のアミノ酸25~251を含む重鎖フラグメント及び配列番号449を含む軽鎖、
配列番号233のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号451を含む軽鎖、
配列番号235のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号453を含む軽鎖、
配列番号237のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号455を含む軽鎖、又は、
配列番号239のアミノ酸25~254を含む重鎖フラグメント及び配列番号457を含む軽鎖を含む。
或る特定の実施の形態では、抗体又は抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号41、配列番号43、配列番号45、配列番号47、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号79、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127、配列番号129、配列番号131、配列番号133、配列番号135、配列番号137、配列番号139、配列番号141、配列番号143、配列番号145、配列番号147、配列番号149、配列番号151、配列番号153、配列番号155、配列番号157、配列番号159、配列番号161、配列番号163、配列番号165、配列番号167、配列番号169、配列番号171、配列番号173、配列番号175、配列番号177、配列番号179、配列番号181、配列番号183、配列番号185、配列番号187、配列番号189、配列番号191、配列番号193、配列番号195、配列番号197、配列番号199、配列番号201、配列番号203、配列番号205、配列番号207、配列番号209、配列番号211、配列番号213、配列番号215、配列番号217、配列番号219、配列番号221、配列番号223、配列番号225、配列番号227、配列番号229、配列番号231、配列番号233、配列番号235、配列番号237及び配列番号239からなる群から選択される重鎖アミノ酸配列と、
(ii)配列番号241、配列番号243、配列番号245、配列番号247、配列番号249、配列番号251、配列番号253、配列番号255、配列番号257、配列番号259、配列番号261、配列番号263、配列番号265、配列番号267、配列番号269、配列番号271、配列番号273、配列番号275、配列番号277、配列番号279、配列番号281、配列番号283、配列番号285、配列番号287、配列番号289、配列番号291、配列番号293、配列番号295、配列番号297、配列番号299、配列番号301、配列番号303、配列番号305、配列番号307、配列番号309、配列番号311、配列番号313、配列番号315、配列番号317、配列番号319、配列番号321、配列番号323、配列番号325、配列番号327、配列番号329、配列番号331、配列番号333、配列番号335、配列番号337、配列番号339、配列番号341、配列番号343、配列番号345、配列番号347、配列番号349、配列番号351、配列番号353、配列番号355、配列番号357、配列番号359、配列番号361、配列番号363、配列番号365、配列番号367、配列番号369、配列番号371、配列番号373、配列番号375、配列番号377、配列番号379、配列番号381、配列番号383、配列番号385、配列番号387、配列番号389、配列番号391、配列番号393、配列番号395、配列番号397、配列番号399、配列番号401、配列番号403、配列番号405、配列番号407、配列番号409、配列番号411、配列番号413、配列番号415、配列番号417、配列番号419、配列番号421、配列番号423、配列番号425、配列番号427、配列番号429、配列番号431、配列番号433、配列番号435、配列番号437、配列番号439、配列番号441、配列番号443、配列番号445、配列番号447、配列番号449、配列番号451、配列番号453、配列番号455及び配列番号457からなる群から選択される軽鎖アミノ酸配列と、
を含む。
或る特定の態様では、本開示は、
(i)配列番号23のアミノ酸25~147、配列番号25のアミノ酸25~147、配列番号27のアミノ酸25~145、配列番号29のアミノ酸25~148、配列番号31のアミノ酸25~141、配列番号33のアミノ酸25~143、配列番号35のアミノ酸25~150、配列番号37のアミノ酸25~148、配列番号39のアミノ酸25~146、配列番号41のアミノ酸25~145、配列番号43のアミノ酸25~143、配列番号45のアミノ酸25~151、配列番号47のアミノ酸25~141、配列番号49のアミノ酸25~140、配列番号51のアミノ酸25~145、配列番号53のアミノ酸25~152、配列番号55のアミノ酸25~142、配列番号57のアミノ酸25~147、配列番号59のアミノ酸25~141、配列番号61のアミノ酸25~148、配列番号63のアミノ酸25~142、配列番号65のアミノ酸25~145、配列番号67のアミノ酸25~140、配列番号69のアミノ酸25~145、配列番号71のアミノ酸25~140、配列番号73のアミノ酸25~140、配列番号75のアミノ酸25~145、配列番号77のアミノ酸25~143、配列番号79のアミノ酸25~143、配列番号81のアミノ酸25~151、配列番号83のアミノ酸25~142、配列番号85のアミノ酸25~144、配列番号87のアミノ酸25~148、配列番号89のアミノ酸25~144、配列番号91のアミノ酸25~140、配列番号93のアミノ酸25~143、配列番号95のアミノ酸25~150、配列番号97のアミノ酸25~147、配列番号99のアミノ酸25~141、配列番号101のアミノ酸25~153、配列番号103のアミノ酸25~152、配列番号105のアミノ酸25~145、配列番号107のアミノ酸25~144、配列番号109のアミノ酸25~146、配列番号111のアミノ酸25~140、配列番号113のアミノ酸25~143、配列番号115のアミノ酸25~144、配列番号117のアミノ酸25~141、配列番号119のアミノ酸25~149、配列番号121のアミノ酸25~145、配列番号123のアミノ酸25~149、配列番号125のアミノ酸25~149、配列番号127のアミノ酸25~147、配列番号129のアミノ酸25~147、配列番号131のアミノ酸25~145、配列番号133のアミノ酸25~146、配列番号135のアミノ酸25~152、配列番号137のアミノ酸25~146、配列番号139のアミノ酸25~149、配列番号141のアミノ酸25~149、配列番号143のアミノ酸25~145、配列番号145のアミノ酸25~142、配列番号147のアミノ酸25~147、配列番号149のアミノ酸25~141、配列番号151のアミノ酸25~140、配列番号153のアミノ酸25~145、配列番号155のアミノ酸25~153、配列番号157のアミノ酸25~146、配列番号159のアミノ酸25~149、配列番号161のアミノ酸25~141、配列番号163のアミノ酸25~156、配列番号165のアミノ酸25~141、配列番号167のアミノ酸25~140、配列番号169のアミノ酸25~140、配列番号171のアミノ酸25~141、配列番号173のアミノ酸25~140、配列番号175のアミノ酸25~144、配列番号177のアミノ酸25~142、配列番号179のアミノ酸25~145、配列番号181のアミノ酸25~145、配列番号183のアミノ酸25~143、配列番号185のアミノ酸25~147、配列番号187のアミノ酸25~143、配列番号189のアミノ酸25~145、配列番号191のアミノ酸25~144、配列番号193のアミノ酸25~143、配列番号195のアミノ酸25~146、配列番号197のアミノ酸25~141、配列番号199のアミノ酸25~146、配列番号201のアミノ酸25~142、配列番号203のアミノ酸25~139、配列番号205のアミノ酸25~144、配列番号207のアミノ酸25~146、配列番号209のアミノ酸25~142、配列番号211のアミノ酸25~151、配列番号213のアミノ酸25~141、配列番号215のアミノ酸25~140、配列番号217のアミノ酸25~146、配列番号219のアミノ酸25~142、配列番号221のアミノ酸25~143、配列番号223のアミノ酸25~150、配列番号225のアミノ酸25~144、配列番号227のアミノ酸25~145、配列番号229のアミノ酸25~149、配列番号231のアミノ酸25~147、配列番号233のアミノ酸25~140、配列番号235のアミノ酸25~141、配列番号237のアミノ酸25~140、及び配列番号239のアミノ酸25~150からなる群から選択される重鎖可変ドメインアミノ酸配列に規定される相補性決定領域(CDR)を含む重鎖可変ドメインと、
(ii)配列番号241のアミノ酸21~132、配列番号243のアミノ酸21~132、配列番号245のアミノ酸21~128、配列番号247のアミノ酸21~127、配列番号249のアミノ酸21~127、配列番号251のアミノ酸21~127、配列番号253のアミノ酸21~131、配列番号255のアミノ酸21~132、配列番号257のアミノ酸21~127、配列番号259のアミノ酸21~132、配列番号261のアミノ酸21~127、配列番号263のアミノ酸21~127、配列番号265のアミノ酸21~132、配列番号267のアミノ酸21~132、配列番号269のアミノ酸21~127、配列番号271のアミノ酸21~127、配列番号273のアミノ酸21~127、配列番号275のアミノ酸21~127、配列番号277のアミノ酸21~127、配列番号279のアミノ酸21~127、配列番号281のアミノ酸21~127、配列番号283のアミノ酸21~127、配列番号285のアミノ酸21~127、配列番号287のアミノ酸21~132、配列番号289のアミノ酸21~127、配列番号291のアミノ酸21~133、配列番号293のアミノ酸21~127、配列番号295のアミノ酸21~132、配列番号297のアミノ酸21~127、配列番号299のアミノ酸21~132、配列番号301のアミノ酸21~127、配列番号303のアミノ酸21~127、配列番号305のアミノ酸21~132、配列番号307のアミノ酸21~127、配列番号309のアミノ酸21~127、配列番号311のアミノ酸21~127、配列番号313のアミノ酸21~127、配列番号315のアミノ酸21~128、配列番号317のアミノ酸21~132、配列番号319のアミノ酸21~127、配列番号321のアミノ酸21~133、配列番号323のアミノ酸21~127、配列番号325のアミノ酸21~127、配列番号327のアミノ酸21~127、配列番号329のアミノ酸21~127、配列番号331のアミノ酸21~127、配列番号333のアミノ酸21~127、配列番号335のアミノ酸21~127、配列番号337のアミノ酸21~127、配列番号339のアミノ酸21~127、配列番号341のアミノ酸21~128、配列番号343のアミノ酸21~131、配列番号345のアミノ酸21~127、配列番号347のアミノ酸21~131、配列番号349のアミノ酸21~132、配列番号351のアミノ酸21~127、配列番号353のアミノ酸21~127、配列番号355のアミノ酸21~127、配列番号357のアミノ酸21~127、配列番号359のアミノ酸21~127、配列番号361のアミノ酸21~132、配列番号363のアミノ酸21~133、配列番号365のアミノ酸21~132、配列番号367のアミノ酸21~126、配列番号369のアミノ酸21~127、配列番号371のアミノ酸21~132、配列番号373のアミノ酸21~127、配列番号375のアミノ酸21~132、配列番号377のアミノ酸21~132、配列番号379のアミノ酸21~128、配列番号381のアミノ酸21~127、配列番号383のアミノ酸21~127、配列番号385のアミノ酸21~127、配列番号387のアミノ酸21~127、配列番号389のアミノ酸21~127、配列番号391のアミノ酸21~127、配列番号393のアミノ酸21~133、配列番号395のアミノ酸21~127、配列番号397のアミノ酸21~127、配列番号399のアミノ酸21~132、配列番号401のアミノ酸21~127、配列番号403のアミノ酸21~127、配列番号405のアミノ酸21~127、配列番号407のアミノ酸21~132、配列番号409のアミノ酸21~127、配列番号411のアミノ酸21~127、配列番号413のアミノ酸21~127、配列番号415のアミノ酸21~127、配列番号417のアミノ酸21~127、配列番号419のアミノ酸21~132、配列番号421のアミノ酸21~127、配列番号423のアミノ酸21~133、配列番号425のアミノ酸21~132、配列番号427のアミノ酸21~128、配列番号429のアミノ酸21~132、配列番号431のアミノ酸21~132、配列番号433のアミノ酸21~127、配列番号435のアミノ酸21~127、配列番号437のアミノ酸21~127、配列番号439のアミノ酸21~127、配列番号441のアミノ酸21~126、配列番号443のアミノ酸21~132、配列番号445のアミノ酸21~127、配列番号447のアミノ酸21~127、配列番号449のアミノ酸21~127、配列番号451のアミノ酸21~128、配列番号453のアミノ酸21~127、配列番号455のアミノ酸21~127及び配列番号457のアミノ酸21~133からなる群から選択される軽鎖可変領域アミノ酸配列に規定されるCDRを含む軽鎖可変ドメインと、
を含む、ST2に特異的に結合する単離抗体又はその抗原結合フラグメントに関する。
或る特定の態様では、本開示は、ST2に特異的に結合する組み換え抗体又はその抗原結合フラグメントであって、該抗体又はその抗原結合フラグメントが、6つの相補性決定領域(CDR):CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2及びCDRL3を含み、
CDRH1が配列番号458、配列番号464、配列番号470、配列番号476、配列番号482、配列番号488、配列番号494、配列番号500、配列番号506、配列番号512、配列番号518、配列番号524、配列番号530、配列番号536、配列番号542、配列番号548、配列番号554、配列番号560、配列番号566、配列番号572、配列番号578、配列番号584、配列番号590、配列番号596、配列番号602、配列番号608、配列番号614、配列番号620、配列番号626、配列番号632、配列番号638、配列番号644、配列番号650、配列番号656、配列番号662、配列番号668、配列番号674、配列番号680、配列番号686、配列番号692、配列番号698、配列番号704、配列番号710、配列番号716、配列番号722、配列番号728、配列番号734、配列番号740、配列番号746、配列番号752、配列番号758、配列番号764、配列番号770、配列番号776、配列番号782、配列番号788、配列番号794、配列番号800、配列番号806、配列番号812、配列番号818、配列番号824、配列番号830、配列番号836、配列番号842、配列番号848、配列番号854、配列番号860、配列番号866、配列番号872、配列番号878、配列番号884、配列番号890、配列番号896、配列番号902、配列番号908、配列番号914、配列番号920、配列番号926、配列番号932、配列番号938、配列番号944、配列番号950、配列番号956、配列番号962、配列番号968、配列番号974、配列番号980、配列番号986、配列番号992、配列番号998、配列番号1004、配列番号1010、配列番号1016、配列番号1022、配列番号1028、配列番号1034、配列番号1040、配列番号1046、配列番号1052、配列番号1058、配列番号1064、配列番号1070、配列番号1076、配列番号1082、配列番号1088、配列番号1094、配列番号1100及び配列番号1106からなる群から選択されるCDRH1アミノ酸配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
CDRH2が配列番号459、配列番号465、配列番号471、配列番号477、配列番号483、配列番号489、配列番号495、配列番号501、配列番号507、配列番号513、配列番号519、配列番号525、配列番号531、配列番号537、配列番号543、配列番号549、配列番号555、配列番号561、配列番号567、配列番号573、配列番号579、配列番号585、配列番号591、配列番号597、配列番号603、配列番号609、配列番号615、配列番号621、配列番号627、配列番号633、配列番号639、配列番号645、配列番号651、配列番号657、配列番号663、配列番号669、配列番号675、配列番号681、配列番号687、配列番号693、配列番号699、配列番号705、配列番号711、配列番号717、配列番号723、配列番号729、配列番号735、配列番号741、配列番号747、配列番号753、配列番号759、配列番号765、配列番号771、配列番号777、配列番号783、配列番号789、配列番号795、配列番号801、配列番号807、配列番号813、配列番号819、配列番号825、配列番号831、配列番号837、配列番号843、配列番号849、配列番号855、配列番号861、配列番号867、配列番号873、配列番号879、配列番号885、配列番号891、配列番号897、配列番号903、配列番号909、配列番号915、配列番号921、配列番号927、配列番号933、配列番号939、配列番号945、配列番号951、配列番号957、配列番号963、配列番号969、配列番号975、配列番号981、配列番号987、配列番号993、配列番号999、配列番号1005、配列番号1011、配列番号1017、配列番号1023、配列番号1029、配列番号1035、配列番号1041、配列番号1047、配列番号1053、配列番号1059、配列番号1065、配列番号1071、配列番号1077、配列番号1083、配列番号1089、配列番号1095、配列番号1101及び配列番号1107からなる群から選択されるCDRH2アミノ酸配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
CDRH3が配列番号460、配列番号466、配列番号472、配列番号478、配列番号484、配列番号490、配列番号496、配列番号502、配列番号508、配列番号514、配列番号520、配列番号526、配列番号532、配列番号538、配列番号544、配列番号550、配列番号556、配列番号562、配列番号568、配列番号574、配列番号580、配列番号586、配列番号592、配列番号598、配列番号604、配列番号610、配列番号616、配列番号622、配列番号628、配列番号634、配列番号640、配列番号646、配列番号652、配列番号658、配列番号664、配列番号670、配列番号676、配列番号682、配列番号688、配列番号694、配列番号700、配列番号706、配列番号712、配列番号718、配列番号724、配列番号730、配列番号736、配列番号742、配列番号748、配列番号754、配列番号760、配列番号766、配列番号772、配列番号778、配列番号784、配列番号790、配列番号796、配列番号802、配列番号808、配列番号814、配列番号820、配列番号826、配列番号832、配列番号838、配列番号844、配列番号850、配列番号856、配列番号862、配列番号868、配列番号874、配列番号880、配列番号886、配列番号892、配列番号898、配列番号904、配列番号910、配列番号916、配列番号922、配列番号928、配列番号934、配列番号940、配列番号946、配列番号952、配列番号958、配列番号964、配列番号970、配列番号976、配列番号982、配列番号988、配列番号994、配列番号1000、配列番号1006、配列番号1012、配列番号1018、配列番号1024、配列番号1030、配列番号1036、配列番号1042、配列番号1048、配列番号1054、配列番号1060、配列番号1066、配列番号1072、配列番号1078、配列番号1084、配列番号1090、配列番号1096、配列番号1102及び配列番号1108からなる群から選択されるCDRH3アミノ酸配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
CDRL1が配列番号461、配列番号467、配列番号473、配列番号479、配列番号485、配列番号491、配列番号497、配列番号503、配列番号509、配列番号515、配列番号521、配列番号527、配列番号533、配列番号539、配列番号545、配列番号551、配列番号557、配列番号563、配列番号569、配列番号575、配列番号581、配列番号587、配列番号593、配列番号599、配列番号605、配列番号611、配列番号617、配列番号623、配列番号629、配列番号635、配列番号641、配列番号647、配列番号653、配列番号659、配列番号665、配列番号671、配列番号677、配列番号683、配列番号689、配列番号695、配列番号701、配列番号707、配列番号713、配列番号719、配列番号725、配列番号731、配列番号737、配列番号743、配列番号749、配列番号755、配列番号761、配列番号767、配列番号773、配列番号779、配列番号785、配列番号791、配列番号797、配列番号803、配列番号809、配列番号815、配列番号821、配列番号827、配列番号833、配列番号839、配列番号845、配列番号851、配列番号857、配列番号863、配列番号869、配列番号875、配列番号881、配列番号887、配列番号893、配列番号899、配列番号905、配列番号911、配列番号917、配列番号923、配列番号929、配列番号935、配列番号941、配列番号947、配列番号953、配列番号959、配列番号965、配列番号971、配列番号977、配列番号983、配列番号989、配列番号995、配列番号1001、配列番号1007、配列番号1013、配列番号1019、配列番号1025、配列番号1031、配列番号1037、配列番号1043、配列番号1049、配列番号1055、配列番号1061、配列番号1067、配列番号1073、配列番号1079、配列番号1085、配列番号1091、配列番号1097、配列番号1103及び配列番号1109からなる群から選択されるCDRL1アミノ酸配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
CDRL2が配列番号462、配列番号468、配列番号474、配列番号480、配列番号486、配列番号492、配列番号498、配列番号504、配列番号510、配列番号516、配列番号522、配列番号528、配列番号534、配列番号540、配列番号546、配列番号552、配列番号558、配列番号564、配列番号570、配列番号576、配列番号582、配列番号588、配列番号594、配列番号600、配列番号606、配列番号612、配列番号618、配列番号624、配列番号630、配列番号636、配列番号642、配列番号648、配列番号654、配列番号660、配列番号666、配列番号672、配列番号678、配列番号684、配列番号690、配列番号696、配列番号702、配列番号708、配列番号714、配列番号720、配列番号726、配列番号732、配列番号738、配列番号744、配列番号750、配列番号756、配列番号762、配列番号768、配列番号774、配列番号780、配列番号786、配列番号792、配列番号798、配列番号804、配列番号810、配列番号816、配列番号822、配列番号828、配列番号834、配列番号840、配列番号846、配列番号852、配列番号858、配列番号864、配列番号870、配列番号876、配列番号882、配列番号888、配列番号894、配列番号900、配列番号906、配列番号912、配列番号918、配列番号924、配列番号930、配列番号936、配列番号942、配列番号948、配列番号954、配列番号960、配列番号966、配列番号972、配列番号978、配列番号984、配列番号990、配列番号996、配列番号1002、配列番号1008、配列番号1014、配列番号1020、配列番号1026、配列番号1032、配列番号1038、配列番号1044、配列番号1050、配列番号1056、配列番号1062、配列番号1068、配列番号1074、配列番号1080、配列番号1086、配列番号1092、配列番号1098、配列番号1104及び配列番号1110からなる群から選択されるCDRL2配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
CDRL3が配列番号463、配列番号469、配列番号475、配列番号481、配列番号487、配列番号493、配列番号499、配列番号505、配列番号511、配列番号517、配列番号523、配列番号529、配列番号535、配列番号541、配列番号547、配列番号553、配列番号559、配列番号565、配列番号571、配列番号577、配列番号583、配列番号589、配列番号595、配列番号601、配列番号607、配列番号613、配列番号619、配列番号625、配列番号631、配列番号637、配列番号643、配列番号649、配列番号655、配列番号661、配列番号667、配列番号673、配列番号679、配列番号685、配列番号691、配列番号697、配列番号703、配列番号709、配列番号715、配列番号721、配列番号727、配列番号733、配列番号739、配列番号745、配列番号751、配列番号757、配列番号763、配列番号769、配列番号775、配列番号781、配列番号787、配列番号793、配列番号799、配列番号805、配列番号811、配列番号817、配列番号823、配列番号829、配列番号835、配列番号841、配列番号847、配列番号853、配列番号859、配列番号865、配列番号871、配列番号877、配列番号883、配列番号889、配列番号895、配列番号901、配列番号907、配列番号913、配列番号919、配列番号925、配列番号931、配列番号937、配列番号943、配列番号949、配列番号955、配列番号961、配列番号967、配列番号973、配列番号979、配列番号985、配列番号991、配列番号997、配列番号1003、配列番号1009、配列番号1015、配列番号1021、配列番号1027、配列番号1033、配列番号1039、配列番号1045、配列番号1051、配列番号1057、配列番号1063、配列番号1069、配列番号1075、配列番号1081、配列番号1087、配列番号1093、配列番号1099、配列番号1105及び配列番号1111からなる群から選択されるCDRL3配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、組み換え抗体又はその抗原結合フラグメントに関する。
或る特定の実施の形態では、組み換え抗体、又はその抗原結合フラグメントは、完全ヒト抗体である。或る特定の実施の形態では、抗原結合フラグメントは、Fabフラグメント、F(ab’)2フラグメント、Fdフラグメント、Fvフラグメント、dAbフラグメント、一本鎖Fv(scFv)、二量体化可変領域(V領域)フラグメント(ダイアボディ)及びジスルフィド安定化V領域フラグメント(dsFv)からなる群から選択される。
或る特定の態様では、本開示は、a)ヒトIL-2タンパク質ドメインと、b)免疫グロブリンFcタンパク質ドメインと、c)本明細書に開示されるST2に特異的な抗体又はその抗原結合フラグメントを含むST2結合ドメインとを含む、融合タンパク質に関する。本明細書に開示される融合タンパク質の或る特定の実施の形態では、融合タンパク質は、少なくとも1つのペプチドリンカードメインを更に含む。本明細書に開示される融合タンパク質の或る特定の実施の形態では、ヒトIL-2タンパク質ドメインは、配列番号2のアミノ酸配列に対してT3A、N88R、N88G、D20H、C125S、Q126L及びQ126Fからなる群から選択される置換を有するヒトIL-2を含む。本明細書に開示される融合タンパク質の或る特定の実施の形態では、免疫グロブリンFcタンパク質ドメインは、配列番号4、配列番号5、配列番号7、配列番号8又は配列番号9のヒトIgG1 Fc変異体からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。本明細書に開示される融合タンパク質の或る特定の実施の形態では、ペプチドリンカードメインは、配列番号6のアミノ酸配列を含む。本明細書に開示される融合タンパク質の或る特定の実施の形態では、融合タンパク質は、第1のペプチドリンカードメイン及び第2のペプチドリンカードメインを含む。
本明細書に開示される融合タンパク質の或る特定の実施の形態では、各ドメインは、アミノ末端(N末端)及びカルボキシ末端(C末端)を有し、融合タンパク質は、
a)ヒトIL-2タンパク質ドメインのC末端がペプチド結合によって第1のペプチドリンカードメインのN末端と融合し、
b)IgG Fcタンパク質ドメインのN末端がペプチド結合によって第1のペプチドリンカードメインのC末端と融合し、
c)第2のペプチドリンカードメインのN末端がペプチド結合によってIgG Fcタンパク質ドメインのC末端と融合し、
d)ST2結合ドメインのN末端がペプチド結合によって第2のペプチドリンカードメインのC末端と融合するように構成される。
或る特定の態様では、本開示は、本明細書に開示される融合タンパク質をコードする核酸に関する。或る特定の態様では、本開示は、本明細書に開示される融合タンパク質を含む二量体タンパク質に関する。
或る特定の態様では、本開示は、第1の融合タンパク質と第2の融合タンパク質とを含む二量体タンパク質であって、
a.各融合タンパク質は、免疫グロブリン(IgG)Fcタンパク質ドメインと、
i.ヒトIL-2タンパク質ドメイン、及び、
ii.本明細書に開示される抗体又は抗原結合フラグメントを含むST2結合ドメイン、
からなる群から選択される少なくとも1つの付加的なタンパク質ドメインと、
を含み、
b.該二量体タンパク質は、ヒトIL-2タンパク質ドメインの少なくとも1つ及びST2結合ドメインの少なくとも1つを含む、
二量体タンパク質に関する。
本明細書に開示される二量体タンパク質の或る特定の実施の形態では、
a.第1の融合タンパク質はヒトIL-2タンパク質ドメイン、第1の免疫グロブリンFcタンパク質ドメイン及び第1のペプチドリンカーを含み、
b.第2の融合タンパク質はST2結合ドメイン、第2の免疫グロブリンFcタンパク質ドメイン及び第2のペプチドリンカードメインを含む。
本明細書に開示される二量体タンパク質の或る特定の実施の形態では、
a.各ドメインはアミノ末端(N末端)及びカルボキシ末端(C末端)を有し、
b.第1の融合タンパク質は、
i.ヒトIL-2タンパク質ドメインのC末端がペプチド結合によって第1のペプチドリンカードメインのN末端と融合し、
ii.第1のIgG Fcタンパク質ドメインのN末端がペプチド結合によって第1のペプチドリンカードメインのC末端と融合するように構成され、
c.第2の融合タンパク質は、
i.第2のIgG Fcタンパク質ドメインのC末端がペプチド結合によって第2のペプチドリンカードメインのN末端と融合し、
ii.ST2結合ドメインのN末端がペプチド結合によって第2のペプチドリンカードメインのC末端と融合するように構成される。
本明細書に開示される二量体タンパク質の或る特定の実施の形態では、融合タンパク質の少なくとも一方は、少なくとも1つのペプチドリンカードメインを更に含む。本明細書に開示される二量体タンパク質の或る特定の実施の形態では、ペプチドリンカードメインは、配列番号6のアミノ酸配列を含む。或る特定の実施の形態では、ヒトIL-2タンパク質ドメインは、配列番号2のアミノ酸配列に対してT3A、N88R、N88G、D20H、C125S、Q126L及びQ126Fからなる群から選択される置換を有するヒトIL-2を含む。本明細書に開示される二量体タンパク質の或る特定の実施の形態では、免疫グロブリンFcタンパク質ドメインは、配列番号4、配列番号5、配列番号7、配列番号8又は配列番号9のヒトIgG1 Fc変異体からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
或る特定の態様では、本開示は、本明細書に開示される二量体タンパク質を含む医薬組成物に関する。
或る特定の態様では、本開示は、病態を治療する方法であって、治療を必要とする被験体に本明細書に開示される医薬組成物を治療有効量投与することを含む、方法に関する。
或る特定の態様では、病態は、炎症性ミオパチー、筋ジストロフィー、多発性筋炎、皮膚筋炎、脂肪組織の炎症状態、結腸の炎症状態、肺の炎症状態、移植片対宿主病、尋常性天疱瘡、全身性エリテマトーデス、強皮症、潰瘍性大腸炎、クローン病、乾癬、1型糖尿病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、円形脱毛症、ブドウ膜炎、視神経脊髄炎及びデュシェンヌ型筋ジストロフィーからなる群から選択される。或る特定の態様では、投与は皮下である。
或る特定の態様では、本開示は、被験体においてST2制御性T細胞をST2制御性T細胞と比べて選択的に活性化する方法であって、該被験体に本明細書に開示される医薬組成物を治療有効量投与することを含む、方法に関する。
[文献の引用]
本明細書で挙げられる全ての出版物、特許、及び特許出願は、それぞれの個々の出版物、特許、又は特許出願が、引用することにより本明細書の一部をなすと具体的に個別に示されるのと同じ程度で、引用することにより本明細書の一部をなす。
IL-2Rαβγを発現する細胞とST2を発現する細胞との重複を示す図である。 IL2R結合部分と、ST2結合部分と、それらの間のリンカーとを有する化合物の概略図である。 多量体化部分に共有結合したIL2R結合部分と、多量体化部分に共有結合したST2結合部分と、多量体化部分の間の共有結合とを有する例示的な化合物の概略図である。 多量体化部分に共有結合したIL2R結合部分と、多量体化部分に共有結合したリンカーに共有結合したST2結合部分と、多量体化部分の間の共有結合とを有する例示的な化合物の概略図である。 多量体化部分に共有結合したリンカーに共有結合したIL2R結合部分と、多量体化部分に共有結合したST2結合部分と、多量体化部分の間の共有結合とを有する例示的な化合物の概略図である。 多量体化部分に共有結合したリンカーに共有結合したIL2R結合部分と、多量体化部分に共有結合したリンカーに共有結合したST2結合部分と、多量体化部分の間の共有結合とを有する例示的な化合物の概略図である。 a)ST2結合部分に共有結合した多量体化部分に共有結合したIL2R結合部分と、b)IL2R結合部分に共有結合した多量体化部分に共有結合したST2結合部分と、c)多量体化部分の間の共有結合とを有する例示的な化合物の概略図である。 IgG1 Fc領域を含む二量体タンパク質の概略図である。二量体タンパク質は、IL-2変異体(N88R、C125S)及びST2に結合する抗原結合フラグメント(Fab)(Ab2又はAb4)を含む。各図は、一方がFab領域としてAb2を含有し、もう一方がFab領域としてAb4を含有する2つの異なる二量体タンパク質を表す。タンパク質名において、「N」はN末端を示し、「C」はC末端を示し、「v」は変異体を示し、「B」は二価を示し、「M」は一価を示す。 ヒトST2とAb2/IL-2v二重特異性分子との間の結合を示すBiacoreセンサーグラムである。 ヒトST2とAb4/IL-2v二重特異性分子との間の結合を示すBiacoreセンサーグラムである。 ヒトIL2RαとAb2/IL-2v二重特異性分子との間の結合を示すBiacoreセンサーグラムである。 ヒトIL2RαとAb4/IL-2v二重特異性分子との間の結合を示すBiacoreセンサーグラムである。
制御性T細胞(Treg)は、CD4+通常型(conventional)T細胞(Tconv)及びCD8+細胞等の他の免疫細胞の活性を抑制するCD4+CD25+T細胞のクラスである。Tregは、免疫系恒常性の中核をなし、自己抗原に対する寛容を維持し、外来抗原に対する免疫応答を調節する。Tregは、インターロイキン2(IL-2)によって強く活性化され得るが、IL-2は他の多くの細胞型も活性化し、これが重大な毒性を引き起こす恐れがある。特定の分子マーカーの発現及び種々の免疫応答におけるそれらの役割によって規定され得るTregのサブセットが存在することが明らかになっている。Tregサブセットの1つは、ST2+Tregサブセットである。ST2+Tregの決定的な細胞表面マーカーは、インターロイキン1受容体様1タンパク質(IL1RL1)としても知られるサイトカイン受容体の成分であるST2であり、これはIL-33受容体のサブユニットである。IL-33は、急性炎症応答に関連する炎症性サイトカインである「アラーミン」として分類される。ST2+Tregは筋肉、内臓脂肪、結腸及び肺等の組織に見られ、免疫調節機能及び組織修復機能を有する。
骨格筋は、通常はT細胞を欠いているが、急性筋損傷後に多数のST2+Tregが急速に多数の筋組織へと移動する。筋組織へのこれらのTregの動員及び成長因子アンフィレグリン(AREG)の産生は、筋肉衛星細胞の活性化及び組織修復と関連付けられている。Treg欠損は、損傷後の筋肉修復を損ない、IL-2-IL-2R複合体を用いた筋肉中のTregの増加は、ジストロフィン欠損筋ジストロフィーの動物モデルにおける転帰の改善をもたらす。AREGを産生するTregの相当な割合がST2+である。また、ST2+Tregは、インフルエンザウイルス感染後の炎症を起こした肺組織にも関連付けられており、感染後の肺組織修復に関連する。ST2受容体のリガンドであるIL-33によるST2+Tregの処理は、AREG産生及び組織修復を増大する。したがって、ST2+Tregの数又はST2+Tregの活性を高めることで、炎症性ミオパチー、炎症性筋疾患等の自己免疫疾患及び炎症性疾患を治療又は予防し、損傷又はストレス後の組織の治癒を改善することができる。
例えば、ST2+Tregの役割は、筋炎の動物モデルにおいて確立されている。これらの動物モデルの1つは、野生型マウスにおける急性筋損傷(Burzyn et al., 2013, Cell 155(6): 1282-1295)であり、第2のモデルは、ジストロフィンの遺伝的欠損に起因する慢性筋炎のモデルであるmdxマウス筋ジストロフィーモデル(mdxマウス;Villalta et al., 2014, Sci Transl Med 5(258): 258ra142)である。ST2+Tregの役割は、炎症性腸疾患のマウスモデルにおいても確立されている(Schiering et al., 2014, Nature 513(7519):564-568)。
ST2+Treg数を選択的に増加させ、及び/又はST2+Treg活性を高めることができる化合物及び方法を提供することで、本開示は、炎症性疾患及び変性疾患の新たな治療を可能にする。例えば、本開示は、IL-2受容体(IL-2R又はIL2R)に結合する第1の部分とST2に結合する第2の部分とを有する化合物を提供する。IL-2Rは、T細胞、NK細胞、好酸球及び単球を含む様々な異なる免疫細胞型上で発現されるヘテロ三量体タンパク質である。この広範な発現パターンは、免疫系に対する多面的効果及びIL-2治療の高い全身毒性を引き起こし、IL-2R+細胞の標的化を困難なものとする可能性がある。
IL2-Rは、3つの異なるIL-2Rタンパク質:α(アルファ)、β(ベータ)及びγ(ガンマ)の異なる組合せによって生成する3つの形態を有する。これらの受容体鎖は集合して、3つの異なる受容体形態:(1)シグナル伝達しない低親和性受容体であるIL2Rα、(2)CD4+通常型T細胞(Tconv)、NK細胞、好酸球及び単球上で広く発現される、IL2Rβ及びIL2Rγから構成される中親和性受容体(IL2Rβγ)、並びに(3)活性化T細胞上で一時的に発現され、Treg細胞上で構成的に発現される、IL2Rα、IL2Rβ及びIL2Rγから構成される高親和性受容体(IL2Rαβγ)を生成する。通常型T細胞(Tconv)は、抗原によって活性化され、免疫攻撃に関与するものである。通常型T細胞には、ヘルパーT細胞、細胞傷害性T細胞及び記憶T細胞が含まれる。IL-2の突然変異は、異なるIL-2R受容体形態に対するIL-2の結合親和性を変化させ得る。このため、本開示は、高親和性受容体(IL2Rαβγ)に選択的に結合する部分を含むことによってTreg、例えばST2+Tregを選択的に活性化し、増加させる化合物を提供する。例示的な部分としては、IL-2変異体が高親和性受容体(IL2Rαβγ)に中親和性受容体及び低親和性受容体と比べて選択的に結合するように野生型IL-2に対して結合を変化させる1つ以上の突然変異を含むIL-2変異体が挙げられるが、これに限定されない。
本開示の方法及び組成物は、IL-2受容体に結合する第1の部分とST2に結合する第2の部分とを含む化合物に関する。第1の部分と第2の部分により、ST2+Tregを活性化し増加させる該化合物の能力が、はるかに選択的かつ強力となり得る。幾つかの実施形態では、これらの化合物は、IL-2受容体又はその特定のアイソフォームとST2との両方を発現する細胞を標的とする。例えば、IL2Rαβγアイソフォームに特異的に結合する化合物は、ST2を発現するTreg細胞に結合することができる。図1は、Tregの混合集団におけるIL-2Rαβγ及びST2の発現ドメイン、並びに本開示の化合物が結合し得る重複部分の一例を示す。幾つかの実施形態では、第1及び第2の部分は、例えば免疫グロブリンFcドメインによって共有結合している。幾つかの実施形態では、化合物はまた、IL-2受容体結合部分と免疫グロブリンFcドメインとを接続するリンカー及び/又はST2結合部分と免疫グロブリンFcドメインとを接続するリンカーを含む。幾つかの実施形態では、化合物は、免疫に関与する白血球細胞、例えば白血球又はリンパ球の活性を調節することができる。免疫グロブリンFcドメインは、分子のin vivo安定性を増大することができ、リンカーが部分とFcドメインとを共有結合的に接続する。IL2受容体及びST2に結合する部分を設けることで、本明細書に記載される化合物は、IL2受容体及びST2の両方を発現する細胞(例えばT制御性細胞)を標的とすることができる。幾つかの実施形態では、Fcドメインは、そのエフェクター機能を欠いている。例示的な化合物は、IL-2受容体に結合する第1の部分とST2に結合する第2の部分とを含み、IL-2受容体に結合する第1の部分がリンカーによって第1のエフェクター欠損Fcドメインに共有結合し、ST2に結合する第2の部分がリンカーによって第2のエフェクター欠損Fcドメインに共有結合し、第1のエフェクター欠損Fcドメイン及び第2のエフェクター欠損Fcドメインは、ジスルフィド結合によって共有結合する。例示的な化合物が、ST2結合部分及びIL2R結合部分をリンカー及び多量体化ドメイン(例えばFcドメインであり得る)との様々な組合せで含む化合物を示す図2A~図2Eに示される。かかる化合物の別の例が図2Fに示されるが、IL2部分及びST2結合部分は、それぞれIgG Fcタンパク質のN末端及びC末端にある。かかるタンパク質は、ST2結合部分がN末端にあり、IL2部分がC末端にある逆の向きであってもよく、ST-2結合部分及びそれらのそれぞれのFcドメインの一方若しくは両方の間、又はIL2R結合部分及びそれらのそれぞれのFcドメインの一方若しくは両方の間にペプチドリンカーを組み込んでもよい。病態、例えば炎症性ミオパチー等の炎症状態を治療する例示的な方法は、治療を必要とする被験体に本明細書に記載される化合物を治療有効量投与することを含む。例示的な病態としては、筋ジストロフィー及び皮膚筋炎が挙げられるが、これらに限定されない。
IL-2受容体に結合する部分
上記のように、本開示は、IL-2受容体に結合する第1の部分とST2に結合する第2の部分とを含む化合物を提供する。IL-2受容体に結合する部分は、完全長の野生型IL-2、より短いもの又はより長いものを含むポリペプチドであり得る。IL-2受容体結合部分は、配列番号2に示される野生型IL-2配列(APTSSSTKKTQLQLEHLLLDLQMILNGINNYKNPKLTRMLTFKFYMPKKATELKHLQCLEEELKPLEEVLNLAQSKNFHLRPRDLISNINVIVLELKGSETTFMCEYADETATIVEFLNRWITFXQSIISTLT)又はIL-2の変異体を有し得る。IL-2変異体は、野生型IL-2アミノ酸配列から逸脱する1つ以上の置換、欠失又は挿入を含有してもよい。残基は、本明細書において1文字のアミノ酸コードに続くIL-2アミノ酸の位置によって表され、例えばK35は、野生型IL-2配列の35位のリジン残基である。置換は、本明細書において1文字のアミノ酸コードに続くIL-2アミノ酸の位置、その後の1文字の置換アミノ酸コードによって表され、例えばK35Aは、配列番号2の35位のリジン残基のアラニン残基による置換である。
本明細書の化合物は、野生型IL-2の特異性と同様の又は同様でない、異なるIL-2受容体クラスに対する特異性を示すことができる。本明細書の化合物は、野生型IL-2と比較して増大した安定性又は生物学的効果を示すことができる。例えば、突然変異により、野生型IL-2と比較して或る特定のIL-2受容体に対する特異性が増大した化合物をもたらすことができる。幾つかの実施形態では、化合物は、例えばそのIL-2結合部分により、IL2Rαβγ受容体にIL2Rβγ受容体と比べて選択的に結合する。幾つかの実施形態では、この選択的結合は、野生型IL-2配列と比較したIL-2配列中の1つ以上の突然変異によるものである。例えば、IL-2 N88Rは、IL2Rβγ受容体よりもIL2Rαβγ受容体への結合に選択的である。IL-2は、IL2Rβγ発現NK細胞の増殖の刺激の3000倍の低下を示した上で、IL2Rαβγを発現するPHA活性化T細胞の増殖を、野生型IL-2と同程度効果的に刺激することができる。IL2Rαβγに対する選択性の増大を示す他の突然変異としては、置換D20H、N88I、N88G、Q126L及びQ126Fが挙げられる。
幾つかの実施形態では、IL-2受容体結合部分は、本開示の化合物の安定性を高める突然変異を含む。例えば、IL-2 C125S突然変異は、不対システイン残基を排除し、それによりIL-2ポリペプチドのミスフォールディングを防ぐことによって安定性を促進する。ミスフォールディングは、タンパク質凝集を引き起こし、in vivoでのポリペプチドのクリアランスを増大する可能性がある。幾つかの実施形態では、IL-2ポリペプチドは、グリコシル化部位を生じる又は除去する突然変異を含む。例えば、IL-2突然変異T3Aは、O結合型グリコシル化部位を除去する。幾つかの実施形態では、T3A突然変異を有するIL-2変異体は、N88R突然変異及び/又はC125S突然変異も含む。幾つかの実施形態では、IL-2変異体は、配列番号3のようにT3A、N88R及びC125S突然変異を含む。
幾つかの実施形態では、置換は3位、20位、88位、125位及び126位の1つ以上で生じる。幾つかの実施形態では、置換は上記の位置の1つ、2つ、3つ、4つ又は5つで生じる。幾つかの実施形態では、IL-2変異体は、88位及び125位での突然変異、例えばN88R及びC125Sを含む。幾つかの実施形態では、IL-2受容体結合部分は、配列番号1:APTSSSTKKTQLQLEHLLLDLQMILNGINNYKNPKLTRMLTFKFYMPKKATELKHLQCLEEELKPLEEVLNLAQSKNFHLRPRDLISRINVIVLELKGSETTFMCEYADETATIVEFLNRWITFSQSIISTLTに規定されるアミノ酸配列を含む。幾つかの実施形態では、IL-2変異体は3位、88位及び125位での突然変異、例えば配列番号3:APASSSTKKTQLQLEHLLLDLQMILNGINNYKNPKLTRMLTFKFYMPKKATELKHLQCLEEELKPLEEVLNLAQSKNFHLRPRDLISRINVIVLELKGSETTFMCEYADETATIVEFLNRWITFSQSIISTLTのようにT3A、N88R及びC125Sを含む。幾つかの実施形態では、IL-2変異体は、野生型IL-2配列と比較して1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個、17個、18個、19個又は20個の突然変異(例えば置換)を含む。
本明細書の化合物は、野生型IL-2アミノ酸配列(配列番号2)に対して少なくとも60%、少なくとも61%、少なくとも62%、少なくとも63%、少なくとも64%、少なくとも65%、少なくとも66%、少なくとも67%、少なくとも68%、少なくとも69%、少なくとも70%、少なくとも71%、少なくとも72%、少なくとも73%、少なくとも74%、少なくとも75%、少なくとも76%、少なくとも77%、少なくとも78%、少なくとも79%、少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一のアミノ酸配列を含むIL-2変異体を含む。本明細書の化合物は、野生型IL-2アミノ酸配列に対して60%~99%同一のアミノ酸配列、例えば野生型IL-2アミノ酸配列に対して80%~99%同一のアミノ酸配列、野生型IL-2アミノ酸配列に対して85%~99%同一のアミノ酸配列、野生型IL-2アミノ酸配列に対して90%~99%同一のアミノ酸配列又は野生型IL-2アミノ酸配列(配列番号2)に対して95%~99%同一のアミノ酸配列を含むIL-2変異体を含む。本明細書の化合物は、野生型IL-2アミノ酸配列(配列番号2)に対して少なくとも60%、少なくとも61%、少なくとも62%、少なくとも63%、少なくとも64%、少なくとも65%、少なくとも66%、少なくとも67%、少なくとも68%、少なくとも69%、少なくとも70%、少なくとも71%、少なくとも72%、少なくとも73%、少なくとも74%、少なくとも75%、少なくとも76%、少なくとも77%、少なくとも78%、少なくとも79%、少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一の、N88R突然変異を有するアミノ酸配列を含むIL-2変異体を含む。本明細書の化合物は、野生型IL-2アミノ酸配列に対して60%~99%同一の、N88R突然変異を有するアミノ酸配列、例えば野生型IL-2アミノ酸配列(配列番号2)に対して80%~99%同一のアミノ酸配列、野生型IL-2アミノ酸配列(配列番号2)に対して85%~99%同一のアミノ酸配列、野生型IL-2アミノ酸配列(配列番号2)に対して90%~99%同一のアミノ酸配列、又は野生型IL-2アミノ酸配列(配列番号2)に対して95%~99%同一のアミノ酸配列を含むIL-2変異体を含む。
実施形態には、Treg細胞を選択的に刺激し、野生型IL-2アミノ酸配列(配列番号2)に対して少なくとも60%、少なくとも61%、少なくとも62%、少なくとも63%、少なくとも64%、少なくとも65%、少なくとも66%、少なくとも67%、少なくとも68%、少なくとも69%、少なくとも70%、少なくとも71%、少なくとも72%、少なくとも73%、少なくとも74%、少なくとも75%、少なくとも76%、少なくとも77%、少なくとも78%、少なくとも79%、少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一の、N88R及びC125S突然変異を有するアミノ酸配列を含むIL-2変異体も含まれる。本明細書の化合物は、野生型IL-2アミノ酸配列(配列番号2)に対して60%~99%同一の、N88R及びC125S突然変異を有するアミノ酸配列、例えば野生型IL-2アミノ酸配列(配列番号2)に対して80%~99%同一のアミノ酸配列、野生型IL-2アミノ酸配列(配列番号2)に対して85%~99%同一のアミノ酸配列、野生型IL-2アミノ酸配列(配列番号2)に対して90%~99%同一のアミノ酸配列又は野生型IL-2アミノ酸配列(配列番号2)に対して95%~99%同一のアミノ酸配列を含むIL-2変異体を含む。
化合物はまた、Treg細胞を選択的に刺激し、野生型IL-2アミノ酸配列(配列番号2)に対して少なくとも60%、少なくとも61%、少なくとも62%、少なくとも63%、少なくとも64%、少なくとも65%、少なくとも66%、少なくとも67%、少なくとも68%、少なくとも69%、少なくとも70%、少なくとも71%、少なくとも72%、少なくとも73%、少なくとも74%、少なくとも75%、少なくとも76%、少なくとも77%、少なくとも78%、少なくとも79%、少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むIL-2変異体を含む。化合物はまた、Treg細胞を選択的に刺激し、野生型IL-2アミノ酸配列(配列番号2)に対して60%~99%同一のアミノ酸配列、例えば野生型IL-2アミノ酸配列(配列番号2)に対して80%~99%同一のアミノ酸配列、野生型IL-2アミノ酸配列(配列番号2)に対して85%~99%同一のアミノ酸配列、野生型IL-2アミノ酸配列(配列番号2)に対して90%~99%同一のアミノ酸配列又は野生型IL-2アミノ酸配列(配列番号2)に対して95%~99%同一のアミノ酸配列を含むIL-2変異体を含む。
様々な方法及びソフトウェアプログラム、例えばNCBI BLAST、Clustal W、MAFFT、Clustal Omega、AlignMe、Praline又は別の好適な方法若しくはアルゴリズムを用いて、2つ以上のペプチド又は核酸の間の相同性を決定することができる。幾つかの実施形態では、同一性パーセントは、以下のパラメーター:1のミスマッチペナルティ、1のギャップペナルティ、0.33のギャップサイズペナルティ及び30の結合ペナルティ(joining penalty)に基づき、FastDBによって算出される。
有用なアルゴリズムの一例は、PILEUPである。PILEUPは、プログレッシブペアワイズアラインメントを用いて関連配列の群から多重配列アラインメントを作成する。このアルゴリズムは、アラインメントの作成に用いられるクラスタリング関係を示すツリーをプロットすることもできる。PILEUPパラメーターの非限定的な例としては、3.00のデフォルトギャップウェイト、0.10のデフォルトギャップ長ウェイト及び重み付けエンドギャップ(weighted end gaps)が挙げられる。
有用なアルゴリズムの別の例は、BLASTアルゴリズムである。BLASTプログラムの非限定的な例は、WU-BLAST-2プログラムである。WU-BLAST-2には幾つかの検索パラメーターを用いるが、その殆どが、例えばデフォルト値に設定される。調整可能なパラメーターは、例えば以下の値:オーバーラップ範囲(overlap span)=1、オーバーラップ率(overlap fraction)=0.125、ワード閾値(T)=11で設定される。HSP S及びHSP S2パラメーターは動的値であり、特定の配列の組成及び対象の配列が検索されている特定のデータベースの組成に応じて、プログラム自体によって確立される。これらの値は、感度が増大するように調整することができる。
更なる有用なアルゴリズムは、ギャップ付きBLASTである。ギャップ付きBLASTでは、BLOSUM-62置換スコアを用い、閾値Tパラメーターを9に設定し、ギャップなしの伸長を開始する2ヒット法により、ギャップ長kに10+kのコストを負荷し、Xuを16に設定し、Xgをデータベース検索段階では40、アルゴリズムの出力段階では67に設定する。ギャップ付きアラインメントは、例えば約22ビットに対応するスコアによって開始する。
更なる有用なツールは、多重配列アラインメントのために一般に使用される一連のコンピュータプログラムであるClustalである。Clustalの最近のバージョンとしては、ClustalW、ClustalX及びClustal Omegaが挙げられる。Clustal法を用いたペアワイズアラインメント及びタンパク質配列の同一性パーセントの計算のためのデフォルトパラメーターは、KTUPLE=1、GAP PENALTY=3、WINDOW=5及びDIAGONALS SAVED=5である。核酸については、これらのパラメーターは、KTUPLE=2、GAP PENALTY=5、WINDOW=4及びDIAGONALS SAVED=4である。
突然変異は、選ばれた部位又はランダムに組み込むことができる。例えば、標的コドン又は領域でのランダム突然変異誘発は、活性についてスクリーニングされる突然変異体をもたらし得る。既知の配列を有するDNA中の所定の部位に置換突然変異を生じさせる技法としては、例えばM13プライマー突然変異誘発及びPCR突然変異誘発が挙げられる。突然変異体のスクリーニングは、例えば本明細書に記載されるアッセイを用いて達成することができる。
アミノ酸置換は、単一又は複数の残基であり得る。挿入は、例えば約1個~約20個のアミノ酸残基又はそれ以上であり得る。欠失は、例えば約1個~約20個のアミノ酸残基又はそれ以上であり得る。置換、欠失、挿入又はそれらの任意の組合せをサンプル化合物において生じさせることができる。
ST2に結合する部分
ST2(インターロイキン1受容体様1)は、膜結合型サイトカイン受容体であり、IL-1受容体ファミリーのメンバーである。ヒトST2は、3つのIg様ドメインを有する310アミノ酸(aa)の細胞外ドメイン(ECD)、21aaの膜貫通セグメント、及び細胞内TIRドメインを有する207aaの細胞質ドメインからなる(Tominaga, S. et al., 1992, Biochim. Biophys. Acta 1171:215及びLi, H. et al., 2000, Genomics 67:284.)。ST2はIL-33に結合し、IL-1受容体アクセサリータンパク質(1RAcP)とヘテロ二量体化する。幾つかの実施形態では、本開示の化合物は、ST2に結合する結合部分を含む。本明細書の化合物は、ST2又はST2-1RAcP受容体複合体に対して増大又は減少した親和性を有し得る。一部の化合物は、ST2に対して増強した親和性を有し得る。他の化合物は、1RAcPに対して低下した親和性を有する可能性があり、これによりIL-33受容体を活性化する能力が低下する。
ST2結合リガンドは、ST2に対して結合親和性を有する抗体及び抗原結合抗体フラグメントを含み得る。本明細書で使用される場合、「抗体」は、特定の標的抗原、例えばST2に結合する少なくとも1つの相補性決定領域を含むタンパク質である。完全長抗体では、各重鎖は、重鎖可変領域(本明細書ではHCVR又はVHと略される)及び重鎖定常領域から構成される。重鎖定常領域は3つのドメイン、CH1、CH2及びCH3から構成される。各軽鎖は、軽鎖可変領域(本明細書ではLCVR又はVLと略される)及び軽鎖定常領域から構成される。軽鎖定常領域は1つのドメイン、CLから構成される。VH及びVL領域は、フレームワーク領域(FR)と称される、より保存された領域が組み入れられた相補性決定領域(CDR)と称される超可変性の領域に更に細分することができる。各VH及びVLは、アミノ末端からカルボキシ末端に向かって以下の順序:FR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、FR4で配置される、3つのCDR及び4つのFRから構成される。例えば、VH領域はCDRH1、CDRH2、CDRH3と表される3つのCDRを含み、VL領域はCDRL1、CDRL2及びCDRL3と表される3つのCDRを含む。免疫グロブリンの軽鎖は、κ型又はλ型であり得る。例えば、抗体はモノクローナル抗体、修飾抗体、キメラ抗体、再形成抗体又はヒト化抗体であってもよい。「モノクローナル抗体」という用語は、本明細書で使用される場合、特定のエピトープと免疫反応することが可能な抗原結合部位を1種のみ含有する抗体分子の集団を指す。抗体は、商業的供給源から得るか又は既知の方法を用いて作製することができる。抗体は任意の免疫グロブリン型、例えばIgG、IgM、IgY、IgA1、IgA2、IgD又はIgEであり得る。一実施形態では、抗体はヒト抗体であり得る。
HCVR及びLCVRアミノ酸配列内のCDRを特定する方法及び技法は当該技術分野で既知であり、本明細書に開示される指定のHCVR及び/又はLCVRアミノ酸配列内のCDRを特定するために適用することができる。CDRの境界を特定するために適用され得る従来の定義としては、Kabat定義、Chothia定義及びAbM定義が挙げられる。一般的には、Kabat定義は配列の変動性に基づき、Chothia定義は構造ループ領域の位置に基づき、AbM定義は、KabatアプローチとChothiaアプローチとの間の折衷案である。例えば、CDRはKabatナンバリングシステムに従って定義することができる(Kabat et al., Sequences of proteins of immunological interest, 5.sup.th Ed., U.S. Department of Health and Human Services, NIH, 1991及びその後の版)。3つの重鎖CDR及び3つの軽鎖CDRが存在する。ここで、「CDR("CDR" and "CDRs")」という用語は、場合に応じて、抗体が認識する抗原又はエピトープに対する抗体の結合親和性に関与しているアミノ酸残基の大部分を含有する領域の1つ以上又は更には全てを示すために使用される。例えば、Kabat, "Sequences of Proteins of Immunological Interest," National Institutes of Health, Bethesda, Md. (1991)、Al-Lazikani et al., J. Mol. Biol. 273:927-948 (1997)及びMartin et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 86:9268-9272 (1989)を参照されたい。
本明細書に開示される、例えば表2DのCDR配列は、IMGTによって定義される免疫グロブリンの重鎖及び軽鎖の超可変領域を示す。
IMGT固有ナンバリングは、抗原受容体、鎖型又は種を問わず可変ドメインを比較するために定義された(Lefranc M.-P., Immunology Today 18, 509 (1997)/Lefranc M.-P., The Immunologist, 7, 132-136 (1999)/Lefranc, M.-P., Pommie, C., Ruiz, M., Giudicelli, V., Foulquier, E., Truong, L., Thouvenin-Contet, V. and Lefranc, Dev. Comp. Immunol., 27, 55-77 (2003))。IMGT固有ナンバリングでは、保存されたアミノ酸は常に同じ位置を有し、例えばシステイン23(1st-CYS)、トリプトファン41(CONSERVED-TRP)、疎水性アミノ酸89、システイン104(2nd-CYS)、フェニルアラニン又はトリプトファン118(J-PHE又はJ-TRP)である。IMGT固有ナンバリングは、フレームワーク領域(FR1-IMGT:位置1~26、FR2-IMGT:39~55、FR3-IMGT:66~104及びFR4-IMGT:118~128)及び相補性決定領域:CDR1-IMGT:27~38、CDR2-IMGT:56~65及びCDR3-IMGT:105~117の標準化された画定をもたらす。ギャップは非占有位置を表すため、CDR-IMGTの長さ(括弧内に示され、ドットで区切られる、例えば[8.8.13])は、極めて重要な情報となる。IMGT固有ナンバリングは、IMGT Colliers de Perlesとして表される2Dグラフ表示(Ruiz, M. and Lefranc, M.-P., Immunogenetics, 53, 857-883 (2002)/Kaas, Q. and Lefranc, M.-P., Current Bioinformatics, 2, 21-30 (2007))及びIMGT/3Dstructure-DBでの3D構造(Kaas, Q., Ruiz, M. and Lefranc, M.-P., T cell receptor and MHC structural data. Nucl. Acids. Res., 32, D208-D210 (2004))に使用される。
抗体の「抗原結合フラグメント」という用語(又は単に「抗体フラグメント」)は、本明細書で使用される場合、抗原(例えばST1)に特異的に結合する能力を保持する抗体の1つ以上のフラグメントを指す。抗体の抗原結合機能が完全長抗体のフラグメントによって果たされ得ることが示されている。本発明への使用に適した抗原結合抗体フラグメント(すなわち、ST2に特異的に結合する抗体フラグメント)としては、Fabフラグメント、F(ab’)2フラグメント、Fdフラグメント、Fvフラグメント、dAbフラグメント、一本鎖Fv(scFv)、二量体化可変領域(V領域)フラグメント(ダイアボディ(diabody))、ジスルフィド安定化V領域フラグメント(dsFv)、アフィボディ(affibodies)、抗体ミメティック、及びST2への特異的結合を保持する1つ以上の単離相補性決定領域(CDR)が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で使用される場合、「単離」CDRは、天然に存在する抗体の状況にないCDRである。
Fabフラグメントは軽鎖可変領域(VL)、重鎖可変領域(VH)、軽鎖定常領域(CL)及び重鎖定常CH1ドメインからなる。F(ab’)2フラグメントは、2つの連結したFabフラグメントを含む二価フラグメントである。Fdフラグメントは、VH及びCH1ドメインからなる。Fvフラグメントは、単一抗体のVL及びVHドメインからなる。dAbフラグメントは、VH又はVLドメインからなる。一本鎖Fv分子(scFv)は、2つのドメインが会合して抗原結合部位を形成することを可能にするペプチドリンカーによって連結したVHドメイン及びVLドメインからなる。Fv、scFv又はダイアボディ分子は、VH及びVLドメインを連結するジスルフィド架橋を組み込むことで安定化させることができる。結合フラグメントの他の例は、抗体ヒンジ領域に由来する1つ以上のシステインを含む重鎖CH1ドメインのカルボキシル末端での数個の残基の付加によってFabフラグメントとは異なるFab’、及び定常ドメインのシステイン残基(複数の場合もある)が遊離チオール基を有するFab’フラグメントであるFab’-SHである。
さらに、Fvフラグメントの2つのドメイン、VL及びVHは、別個の遺伝子によってコードされるが、これらを、組み換え法を用いて、VL及びVH領域が対合して一価分子(一本鎖Fv(scFv)として知られる;例えば、Bird et al. (1988) Science 242:423-426及びHuston et al. (1988) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 85:5879-5883を参照されたい)を形成する単一タンパク質鎖として作製することを可能にする合成リンカーによって接合することができる。かかる一本鎖抗体も、抗体の「抗原結合フラグメント」という用語に包含されることが意図される。ダイアボディ等の他の形態の一本鎖抗体も包含される。ダイアボディは、VH及びVLドメインが単一ポリペプチド鎖上に発現されるが、同じ鎖上の2つのドメイン間の対合を可能にするには短すぎるリンカーを用いることで、ドメインを別の鎖の相補的なドメインと対合させ、2つの抗原結合部位を生じる二価の二重特異性抗体である(例えば、Holliger, P., et al. (1993) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 90:6444-6448、Poljak, R.J., et al. (1994) Structure 2:1121-1123を参照されたい)。かかる抗体結合フラグメントは、当該技術分野で既知である(Kontermann and Dubel eds., Antibody Engineering (2001) Springer-Verlag. New York. 790 pp. (ISBN 3-540-41354-5))。
ポリクローナル抗体は、好適な被験体を、本発明のタンパク質を免疫原として免疫化することによって作製することができる。免疫化された被験体における抗体価は、標準的な技法、例えば固定化されたポリペプチドを用いた酵素結合免疫吸着法(ELISA)によって経時的にモニタリングすることができる。免疫化後の適切な時点、例えば特異抗体価が最も高い時点で、抗体産生細胞を被験体から得て、標準的な技法、例えばKohler and Milstein (1975) Nature 256:495-497に最初に記載されたハイブリドーマ法、ヒトB細胞ハイブリドーマ法(Kozbor et al., 1983, Immunol. Today 4:72を参照されたい)、EBVハイブリドーマ法(Cole et al., pp. 77-96 In Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy, Alan R. Liss, Inc., 1985を参照されたい)又はトリオーマ法によるモノクローナル抗体(mAb)の作製に使用することができる。ハイブリドーマを作製する技術は既知である(概して、Current Protocols in Immunology, Coligan et al. ed., John Wiley & Sons, New York, 1994を参照されたい)。本発明のモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ細胞は、例えば標準ELISAアッセイを用いて、対象のポリペプチド(すなわちST2)に結合する抗体についてハイブリドーマ培養上清をスクリーニングすることによって検出される。
モノクローナル抗体を分泌するハイブリドーマを作製する代わりに、ST2に対するモノクローナル抗体を、対象のポリペプチドを用いて組み換えコンビナトリアル免疫グロブリンライブラリー(例えば抗体ファージディスプレイライブラリー)をスクリーニングすることによって特定及び単離することができる。ファージディスプレイライブラリーを生成及びスクリーニングするためのキットは、市販されている(例えば、PharmaciaのRecombinant Phage Antibody System、カタログ番号27-9400-01及びStratageneのSurfZAP Phage Display Kit、カタログ番号240612)。さらに、抗体ディスプレイライブラリーの生成及びスクリーニングへの使用に特に適した方法及び試薬の例は、例えば米国特許第5,223,409号、国際公開第92/18619号、国際公開第91/17271号、国際公開第92/20791号、国際公開第92/15679号、国際公開第93/01288号、国際公開第92/01047号、国際公開第92/09690号、国際公開第90/02809号、Fuchs et al. (1991) Bio/Technology 9:1370-1372、Hay et al. (1992) Hum. Antibod. Hybridomas 3:81-85、Huse et al. (1989) Science 246:1275-1281、Griffiths et al. (1993) EMBO J. 12:725-734に見ることができる。
ST2に特異的に結合する組み換え抗体も作製することができる。組み換え抗体としては、ヒト部分及び非ヒト部分の両方を含むキメラ及びヒト化モノクローナル抗体、一本鎖抗体及び多特異性抗体が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で規定される「完全ヒト」抗体又は抗体フラグメントは、抗体又は抗体フラグメントの各部分がヒト起源である抗体又は抗体フラグメントを指す。キメラ抗体は、異なる部分が異なる動物種に由来する分子、例えばマウスmAbに由来する可変領域とヒト免疫グロブリン定常領域とを有する分子である(例えば、全体が引用することにより本明細書の一部をなす、Cabilly et al.の米国特許第4,816,567号及びBoss et al.の米国特許第4,816,397号を参照されたい)。一本鎖抗体は、抗原結合部位を有し、単一のポリペプチドからなる。これらは、当該技術分野で既知の技法によって、例えばLadner et. alの米国特許第4,946,778号(その全体が引用することにより本明細書の一部をなす)、Bird et al., (1988) Science 242:423-426、Whitlow et al., (1991) Methods in Enzymology 2:1-9、Whitlow et al., (1991) Methods in Enzymology 2:97-105、及びHuston et al., (1991) Methods in Enzymology Molecular Design and Modeling: Concepts and Applications 203:46-88に記載の方法を用いて作製することができる。
ヒト化抗体は、非ヒト種に由来する1つ以上の相補性決定領域(CDR)とヒト免疫グロブリン分子に由来するフレームワーク領域とを有する、非ヒト種に由来する抗体分子である(例えば、全体が引用することにより本明細書の一部をなす、Queenの米国特許第5,585,089号を参照されたい)。ヒト化モノクローナル抗体は、当該技術分野で既知の組み換えDNA法によって、例えば国際公開第87/02671号、欧州特許出願公開第184,187号、欧州特許出願公開第171,496号、欧州特許出願公開第173,494号、国際公開第86/01533号、米国特許第4,816,567号、欧州特許出願公開第125,023号、Better et al. (1988) Science 240:1041-1043、Liu et al. (1987) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 84:3439-3443、Liu et al. (1987) J. Immunol. 139:3521-3526、Sun et al. (1987) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 84:214-218、Nishimura et al. (1987) Cancer Res. 47:999-1005、Wood et al. (1985) Nature 314:446-449、及びShaw et al. (1988) J. Natl. Cancer Inst. 80:1553-1559、Morrison (1985) Science 229:1202-1207、Oi et al. (1986) Bio/Techniques 4:214、米国特許第5,225,539号、Jones et al. (1986) Nature 321:552-525、Verhoeyan et al. (1988) Science 239:1534、及びBeidler et al. (1988) J. Immunol. 141:4053-4060に記載の方法を用いて作製することができる。
より詳細には、ヒト化抗体は例えば、内因性免疫グロブリン重鎖及び軽鎖遺伝子を発現することができないが、ヒト重鎖及び軽鎖遺伝子を発現することができるトランスジェニックマウスを用いて作製することができる。トランスジェニックマウスは、選択された抗原、例えばST2によって通常の方法で免疫化される。抗原に対するモノクローナル抗体は、従来のハイブリドーマ技術を用いて得ることができる。トランスジェニックマウスが保有するヒト免疫グロブリン導入遺伝子は、B細胞分化時に再構成され、続いてクラススイッチ及び体細胞突然変異を受ける。このため、かかる技法を用いてIgG、IgA及びIgE抗体を作製することが可能である。ヒト抗体を作製するこの技術の概要については、Lonberg and Huszar (1995) Int. Rev. Immunol. 13:65-93を参照されたい。ヒト抗体及びヒトモノクローナル抗体を作製するこの技術並びにかかる抗体を作製するプロトコルの詳細な論考については、例えば米国特許第5,625,126号、米国特許第5,633,425号、米国特許第5,569,825号、米国特許第5,661,016号及び米国特許第5,545,806号を参照されたい。加えて、企業は、上記のものと同様の技術を用いて、選択された抗原(例えばST2)に対するヒト抗体の提供に取り組むことができる。
ST2を認識する完全ヒト抗体は、「誘導選択」と称される技法を用いて生成することができる。このアプローチでは、選択された非ヒトモノクローナル抗体、例えばマウス抗体を用いて、同じエピトープを認識する完全ヒト抗体の選択を誘導する(Jespers et al., 1994, Bio/technology 12:899-903)。
ST2抗体は、(例えば被験体の血液又は血清からの)産生又は合成の後に単離し、既知の技法によって更に精製することができる。例えば、IgG抗体は、プロテインAクロマトグラフィーを用いて精製することができる。ST2に特異的な抗体は、例えばアフィニティークロマトグラフィーによって選択又は(例えば部分的に精製)又は精製することができる。例えば、組み換えによって発現及び精製された(又は部分的に精製された)ST2タンパク質を作製し、例えばクロマトグラフィーカラム等の固体支持体に共有結合的又は非共有結合的に連結する。次いで、カラムを用いて、多数の異なるエピトープに対する抗体を含有するサンプルからST2に特異的な抗体をアフィニティー精製し、それにより実質的に精製された抗体組成物、すなわち汚染抗体を実質的に含まない組成物を生成することができる。
ST2に結合する抗体は、当該技術分野で既知である。例えば、米国特許出願公開第2017/0002079号は、XENOMOUSE(商標)技術(米国特許第6,114,598号、同第6,162,963号、同第6,833,268号、同第7,049,426号、同第7,064,244号(それらの全体が引用することにより本明細書の一部をなす)、Green et al., 1994, Nature Genetics 7:13-21、Mendez et al., 1997, Nature Genetics 15:146-156、Green and Jakobovitis, 1998, J. Ex. Med. 188:483-495、Kellermann and Green, 2002, Current Opinion in Biotechnology, 13:593-597)を用いて作製された、ヒトST2に対する様々なST2結合抗体(例えばAb1、Ab2、Ab3、Ab4及びAb12~Ab36)を記載している。特に、米国特許出願公開第2017/0002079号(その全体が引用することにより本明細書の一部をなす)の実施例2を参照されたい。ヒトST2に対する抗ST2抗体は、国際公開第2012/113813号(例えばモノクローナル抗体ral70)及び米国特許第7087396号(例えばモノクローナル抗体2A5、FB9及びHB12)(各々、その全体が引用することにより本明細書の一部をなす)にも記載されている。例えば、米国特許第7087396号は、実施例1にヒトST2に対するモノクローナル抗体の作製を記載している。ST2結合抗体は、市販もされている(例えばR&D Systems, Inc.(Minneapolis,MN)、カタログ番号MAB523及びAF523)。MAB523は、ヒトST2を検出するモノクローナルマウスIgG1抗体である。AF523は、ヒトST2を検出する抗原アフィニティー精製ポリクローナルヤギIgG1である。
幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、重鎖及び軽鎖を含む。幾つかの実施形態では、重鎖は配列番号16のアミノ酸配列を含み、軽鎖は配列番号19のアミノ酸配列を含む(Ab2)。幾つかの実施形態では、重鎖は配列番号17のアミノ酸配列を含み、軽鎖は配列番号20のアミノ酸配列を含む(Ab4)。幾つかの実施形態では、重鎖は、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。幾つかの実施形態では、重鎖は、配列番号17のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。幾つかの実施形態では、軽鎖は、配列番号19のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。幾つかの実施形態では、軽鎖は、配列番号20のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、下記表1に示される重鎖及び軽鎖の組合せを含む。表1に、実施例3に記載のようにファージディスプレイヒト抗体ライブラリーのスクリーニングによって特定されたヒトST2 IgG1抗体を挙げる。スクリーニングにおいて特定された109個のST2抗体のそれぞれについてのIgG1重鎖及び軽鎖を提示する。例えば、幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、配列番号23のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号241のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む(例えばST2抗体1)。幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、配列番号22の核酸配列によってコードされる重鎖及び配列番号240の核酸配列によってコードされる軽鎖を含む(例えばST2抗体1)。幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表1に挙げるIgG1重鎖アミノ酸配列に対して少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖を含む。幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表1に挙げる軽鎖アミノ酸配列に対して少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表1に挙げるIgG1重鎖核酸配列に対して少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の配列同一性を有する核酸配列によってコードされる重鎖を含む。幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表1に挙げる軽鎖核酸配列に対して少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の配列同一性を有する核酸配列によってコードされる軽鎖を含む。
幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表1に挙げるヒトST2 IgG1抗体を含むか又はそれからなる。幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表1に挙げるST2抗体に対して少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の配列同一性を有するヒトST2 IgG1抗体を含むか又はそれからなる。
表1のヒトST2 IgG1抗体重鎖は、シグナルペプチド(アミノ酸1~24)、重鎖可変領域、CH1ドメイン及びFcドメインからなる。例えば、配列番号23において、アミノ酸1~24はヒトIgG1重鎖シグナルペプチドであり、アミノ酸25~147は重鎖可変領域であり、アミノ酸148~251はヒトIgG1重鎖定常ドメインCH1であり、アミノ酸252~476はヒトIgG1 Fcドメインである。表1のヒトST2 IgG1抗体軽鎖(lights chains)は、シグナルペプチド(アミノ酸1~20)、軽鎖可変領域及び軽鎖定常ドメインからなる。例えば、配列番号241において、アミノ酸1~20はヒトIgG1軽鎖シグナルペプチドであり、アミノ酸21~132は軽鎖可変領域であり、アミノ酸133~239はヒトIgG1軽鎖定常ドメインである。
Figure 2022513406000002
Figure 2022513406000003
Figure 2022513406000004
幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、ST2に特異的に結合する、表1に挙げるヒトST2 IgG1抗体のフラグメントを含むか又はそれからなる。例えば、幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表2A又は表2Bに挙げるIgG1重鎖フラグメントを含むか又はそれからなる。表2Aに、Fc領域が除去された、表1に挙げるIgG1重鎖アミノ酸配列のフラグメントを挙げる、すなわちこのフラグメントは、重鎖可変領域及びC1重鎖定常領域からなる。表2Bに、各ST2抗体の重鎖可変領域を挙げる。幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表2A又は表2Bに挙げるIgG1重鎖フラグメントに対して少なくとも85%の配列同一性を有するIgG1重鎖フラグメントを含む。幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表2A又は表2Bに挙げるIgG1重鎖フラグメントに対して少なくとも90%の配列同一性を有するIgG1重鎖フラグメントを含む。幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表2A又は表2Bに挙げるIgG1重鎖フラグメントに対して少なくとも95%の配列同一性を有するIgG1重鎖フラグメントを含む。幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表2A又は表2Bに挙げるIgG1重鎖フラグメントに対して少なくとも96%の配列同一性を有するIgG1重鎖フラグメントを含む。幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表2A又は表2Bに挙げるIgG1重鎖フラグメントに対して少なくとも97%の配列同一性を有するIgG1重鎖フラグメントを含む。幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表2A又は表2Bに挙げるIgG1重鎖フラグメントに対して少なくとも98%の配列同一性を有するIgG1重鎖フラグメントを含む。幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表2A又は表2Bに挙げるIgG1重鎖フラグメントに対して少なくとも99%の配列同一性を有するIgG1重鎖フラグメントを含む。
幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表2Cに挙げるIgG1軽鎖可変領域を含むか又はそれからなる。幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表2Bに挙げる重鎖可変領域及び表2Cに挙げる同じ抗体の対応する軽鎖可変領域を含むか又はそれからなる。例えば、幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、抗体1の重鎖可変領域(すなわち配列番号23のアミノ酸1~147)及び抗体1の軽鎖可変領域(すなわち配列番号241のアミノ酸1~132)を含むか又はそれからなる。幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表2Aに挙げる重鎖フラグメント(重鎖可変領域+C1)及び表2Cに挙げる同じ抗体の対応する軽鎖を含むか又はそれからなる。例えば、幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、配列番号23のアミノ酸1~251(抗体1)及び抗体1の軽鎖(すなわち配列番号24)を含むか又はそれからなる。
幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表2Cに挙げるIgG1軽鎖可変領域に対して少なくとも85%の配列同一性を有するIgG1軽鎖可変領域を含む。幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表2Cに挙げるIgG1軽鎖可変領域に対して少なくとも90%の配列同一性を有するIgG1軽鎖可変領域を含む。幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表2Cに挙げるIgG1軽鎖可変領域に対して少なくとも95%の配列同一性を有するIgG1軽鎖可変領域を含む。幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表2Cに挙げるIgG1軽鎖可変領域に対して少なくとも96%の配列同一性を有するIgG1軽鎖可変領域を含む。幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表2Cに挙げるIgG1軽鎖可変領域に対して少なくとも97%の配列同一性を有するIgG1軽鎖可変領域を含む。幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表2Cに挙げるIgG1軽鎖可変領域に対して少なくとも98%の配列同一性を有するIgG1軽鎖可変領域を含む。幾つかの実施形態では、ST2に特異的に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントは、表2Cに挙げるIgG1軽鎖可変領域に対して少なくとも99%の配列同一性を有するIgG1軽鎖可変領域を含む。
Figure 2022513406000005
Figure 2022513406000006
Figure 2022513406000007
Figure 2022513406000008
Figure 2022513406000009
Figure 2022513406000010
或る特定の態様では、本開示は、ST2に特異的に結合する組み換え抗体又はその抗原結合フラグメントであって、該抗体又はその抗原結合フラグメントが、6つの相補性決定領域(CDR):CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2及びCDRL3を含み、
CDRH1が、配列番号23のアミノ酸25~147、配列番号25のアミノ酸25~147、配列番号27のアミノ酸25~145、配列番号29のアミノ酸25~148、配列番号31のアミノ酸25~141、配列番号33のアミノ酸25~143、配列番号35のアミノ酸25~150、配列番号37のアミノ酸25~148、配列番号39のアミノ酸25~146、配列番号41のアミノ酸25~145、配列番号43のアミノ酸25~143、配列番号45のアミノ酸25~151、配列番号47のアミノ酸25~141、配列番号49のアミノ酸25~140、配列番号51のアミノ酸25~145、配列番号53のアミノ酸25~152、配列番号55のアミノ酸25~142、配列番号57のアミノ酸25~147、配列番号59のアミノ酸25~141、配列番号61のアミノ酸25~148、配列番号63のアミノ酸25~142、配列番号65のアミノ酸25~145、配列番号67のアミノ酸25~140、配列番号69のアミノ酸25~145、配列番号71のアミノ酸25~140、配列番号73のアミノ酸25~140、配列番号75のアミノ酸25~145、配列番号77のアミノ酸25~143、配列番号79のアミノ酸25~143、配列番号81のアミノ酸25~151、配列番号83のアミノ酸25~142、配列番号85のアミノ酸25~144、配列番号87のアミノ酸25~148、配列番号89のアミノ酸25~144、配列番号91のアミノ酸25~140、配列番号93のアミノ酸25~143、配列番号95のアミノ酸25~150、配列番号97のアミノ酸25~147、配列番号99のアミノ酸25~141、配列番号101のアミノ酸25~153、配列番号103のアミノ酸25~152、配列番号105のアミノ酸25~145、配列番号107のアミノ酸25~144、配列番号109のアミノ酸25~146、配列番号111のアミノ酸25~140、配列番号113のアミノ酸25~143、配列番号115のアミノ酸25~144、配列番号117のアミノ酸25~141、配列番号119のアミノ酸25~149、配列番号121のアミノ酸25~145、配列番号123のアミノ酸25~149、配列番号125のアミノ酸25~149、配列番号127のアミノ酸25~147、配列番号129のアミノ酸25~147、配列番号131のアミノ酸25~145、配列番号133のアミノ酸25~146、配列番号135のアミノ酸25~152、配列番号137のアミノ酸25~146、配列番号139のアミノ酸25~149、配列番号141のアミノ酸25~149、配列番号143のアミノ酸25~145、配列番号145のアミノ酸25~142、配列番号147のアミノ酸25~147、配列番号149のアミノ酸25~141、配列番号151のアミノ酸25~140、配列番号153のアミノ酸25~145、配列番号155のアミノ酸25~153、配列番号157のアミノ酸25~146、配列番号159のアミノ酸25~149、配列番号161のアミノ酸25~141、配列番号163のアミノ酸25~156、配列番号165のアミノ酸25~141、配列番号167のアミノ酸25~140、配列番号169のアミノ酸25~140、配列番号171のアミノ酸25~141、配列番号173のアミノ酸25~140、配列番号175のアミノ酸25~144、配列番号177のアミノ酸25~142、配列番号179のアミノ酸25~145、配列番号181のアミノ酸25~145、配列番号183のアミノ酸25~143、配列番号185のアミノ酸25~147、配列番号187のアミノ酸25~143、配列番号189のアミノ酸25~145、配列番号191のアミノ酸25~144、配列番号193のアミノ酸25~143、配列番号195のアミノ酸25~146、配列番号197のアミノ酸25~141、配列番号199のアミノ酸25~146、配列番号201のアミノ酸25~142、配列番号203のアミノ酸25~139、配列番号205のアミノ酸25~144、配列番号207のアミノ酸25~146、配列番号209のアミノ酸25~142、配列番号211のアミノ酸25~151、配列番号213のアミノ酸25~141、配列番号215のアミノ酸25~140、配列番号217のアミノ酸25~146、配列番号219のアミノ酸25~142、配列番号221のアミノ酸25~143、配列番号223のアミノ酸25~150、配列番号225のアミノ酸25~144、配列番号227のアミノ酸25~145、配列番号229のアミノ酸25~149、配列番号231のアミノ酸25~147、配列番号233のアミノ酸25~140、配列番号235のアミノ酸25~141、配列番号237のアミノ酸25~140、及び配列番号239のアミノ酸25~150からなる群から選択される重鎖可変ドメインアミノ酸配列に規定されるCDRH1アミノ酸配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
CDRH2が、配列番号23のアミノ酸25~147、配列番号25のアミノ酸25~147、配列番号27のアミノ酸25~145、配列番号29のアミノ酸25~148、配列番号31のアミノ酸25~141、配列番号33のアミノ酸25~143、配列番号35のアミノ酸25~150、配列番号37のアミノ酸25~148、配列番号39のアミノ酸25~146、配列番号41のアミノ酸25~145、配列番号43のアミノ酸25~143、配列番号45のアミノ酸25~151、配列番号47のアミノ酸25~141、配列番号49のアミノ酸25~140、配列番号51のアミノ酸25~145、配列番号53のアミノ酸25~152、配列番号55のアミノ酸25~142、配列番号57のアミノ酸25~147、配列番号59のアミノ酸25~141、配列番号61のアミノ酸25~148、配列番号63のアミノ酸25~142、配列番号65のアミノ酸25~145、配列番号67のアミノ酸25~140、配列番号69のアミノ酸25~145、配列番号71のアミノ酸25~140、配列番号73のアミノ酸25~140、配列番号75のアミノ酸25~145、配列番号77のアミノ酸25~143、配列番号79のアミノ酸25~143、配列番号81のアミノ酸25~151、配列番号83のアミノ酸25~142、配列番号85のアミノ酸25~144、配列番号87のアミノ酸25~148、配列番号89のアミノ酸25~144、配列番号91のアミノ酸25~140、配列番号93のアミノ酸25~143、配列番号95のアミノ酸25~150、配列番号97のアミノ酸25~147、配列番号99のアミノ酸25~141、配列番号101のアミノ酸25~153、配列番号103のアミノ酸25~152、配列番号105のアミノ酸25~145、配列番号107のアミノ酸25~144、配列番号109のアミノ酸25~146、配列番号111のアミノ酸25~140、配列番号113のアミノ酸25~143、配列番号115のアミノ酸25~144、配列番号117のアミノ酸25~141、配列番号119のアミノ酸25~149、配列番号121のアミノ酸25~145、配列番号123のアミノ酸25~149、配列番号125のアミノ酸25~149、配列番号127のアミノ酸25~147、配列番号129のアミノ酸25~147、配列番号131のアミノ酸25~145、配列番号133のアミノ酸25~146、配列番号135のアミノ酸25~152、配列番号137のアミノ酸25~146、配列番号139のアミノ酸25~149、配列番号141のアミノ酸25~149、配列番号143のアミノ酸25~145、配列番号145のアミノ酸25~142、配列番号147のアミノ酸25~147、配列番号149のアミノ酸25~141、配列番号151のアミノ酸25~140、配列番号153のアミノ酸25~145、配列番号155のアミノ酸25~153、配列番号157のアミノ酸25~146、配列番号159のアミノ酸25~149、配列番号161のアミノ酸25~141、配列番号163のアミノ酸25~156、配列番号165のアミノ酸25~141、配列番号167のアミノ酸25~140、配列番号169のアミノ酸25~140、配列番号171のアミノ酸25~141、配列番号173のアミノ酸25~140、配列番号175のアミノ酸25~144、配列番号177のアミノ酸25~142、配列番号179のアミノ酸25~145、配列番号181のアミノ酸25~145、配列番号183のアミノ酸25~143、配列番号185のアミノ酸25~147、配列番号187のアミノ酸25~143、配列番号189のアミノ酸25~145、配列番号191のアミノ酸25~144、配列番号193のアミノ酸25~143、配列番号195のアミノ酸25~146、配列番号197のアミノ酸25~141、配列番号199のアミノ酸25~146、配列番号201のアミノ酸25~142、配列番号203のアミノ酸25~139、配列番号205のアミノ酸25~144、配列番号207のアミノ酸25~146、配列番号209のアミノ酸25~142、配列番号211のアミノ酸25~151、配列番号213のアミノ酸25~141、配列番号215のアミノ酸25~140、配列番号217のアミノ酸25~146、配列番号219のアミノ酸25~142、配列番号221のアミノ酸25~143、配列番号223のアミノ酸25~150、配列番号225のアミノ酸25~144、配列番号227のアミノ酸25~145、配列番号229のアミノ酸25~149、配列番号231のアミノ酸25~147、配列番号233のアミノ酸25~140、配列番号235のアミノ酸25~141、配列番号237のアミノ酸25~140、及び配列番号239のアミノ酸25~150からなる群から選択される重鎖可変ドメインアミノ酸配列に規定されるCDRH2アミノ酸配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
CDRH3が、配列番号23のアミノ酸25~147、配列番号25のアミノ酸25~147、配列番号27のアミノ酸25~145、配列番号29のアミノ酸25~148、配列番号31のアミノ酸25~141、配列番号33のアミノ酸25~143、配列番号35のアミノ酸25~150、配列番号37のアミノ酸25~148、配列番号39のアミノ酸25~146、配列番号41のアミノ酸25~145、配列番号43のアミノ酸25~143、配列番号45のアミノ酸25~151、配列番号47のアミノ酸25~141、配列番号49のアミノ酸25~140、配列番号51のアミノ酸25~145、配列番号53のアミノ酸25~152、配列番号55のアミノ酸25~142、配列番号57のアミノ酸25~147、配列番号59のアミノ酸25~141、配列番号61のアミノ酸25~148、配列番号63のアミノ酸25~142、配列番号65のアミノ酸25~145、配列番号67のアミノ酸25~140、配列番号69のアミノ酸25~145、配列番号71のアミノ酸25~140、配列番号73のアミノ酸25~140、配列番号75のアミノ酸25~145、配列番号77のアミノ酸25~143、配列番号79のアミノ酸25~143、配列番号81のアミノ酸25~151、配列番号83のアミノ酸25~142、配列番号85のアミノ酸25~144、配列番号87のアミノ酸25~148、配列番号89のアミノ酸25~144、配列番号91のアミノ酸25~140、配列番号93のアミノ酸25~143、配列番号95のアミノ酸25~150、配列番号97のアミノ酸25~147、配列番号99のアミノ酸25~141、配列番号101のアミノ酸25~153、配列番号103のアミノ酸25~152、配列番号105のアミノ酸25~145、配列番号107のアミノ酸25~144、配列番号109のアミノ酸25~146、配列番号111のアミノ酸25~140、配列番号113のアミノ酸25~143、配列番号115のアミノ酸25~144、配列番号117のアミノ酸25~141、配列番号119のアミノ酸25~149、配列番号121のアミノ酸25~145、配列番号123のアミノ酸25~149、配列番号125のアミノ酸25~149、配列番号127のアミノ酸25~147、配列番号129のアミノ酸25~147、配列番号131のアミノ酸25~145、配列番号133のアミノ酸25~146、配列番号135のアミノ酸25~152、配列番号137のアミノ酸25~146、配列番号139のアミノ酸25~149、配列番号141のアミノ酸25~149、配列番号143のアミノ酸25~145、配列番号145のアミノ酸25~142、配列番号147のアミノ酸25~147、配列番号149のアミノ酸25~141、配列番号151のアミノ酸25~140、配列番号153のアミノ酸25~145、配列番号155のアミノ酸25~153、配列番号157のアミノ酸25~146、配列番号159のアミノ酸25~149、配列番号161のアミノ酸25~141、配列番号163のアミノ酸25~156、配列番号165のアミノ酸25~141、配列番号167のアミノ酸25~140、配列番号169のアミノ酸25~140、配列番号171のアミノ酸25~141、配列番号173のアミノ酸25~140、配列番号175のアミノ酸25~144、配列番号177のアミノ酸25~142、配列番号179のアミノ酸25~145、配列番号181のアミノ酸25~145、配列番号183のアミノ酸25~143、配列番号185のアミノ酸25~147、配列番号187のアミノ酸25~143、配列番号189のアミノ酸25~145、配列番号191のアミノ酸25~144、配列番号193のアミノ酸25~143、配列番号195のアミノ酸25~146、配列番号197のアミノ酸25~141、配列番号199のアミノ酸25~146、配列番号201のアミノ酸25~142、配列番号203のアミノ酸25~139、配列番号205のアミノ酸25~144、配列番号207のアミノ酸25~146、配列番号209のアミノ酸25~142、配列番号211のアミノ酸25~151、配列番号213のアミノ酸25~141、配列番号215のアミノ酸25~140、配列番号217のアミノ酸25~146、配列番号219のアミノ酸25~142、配列番号221のアミノ酸25~143、配列番号223のアミノ酸25~150、配列番号225のアミノ酸25~144、配列番号227のアミノ酸25~145、配列番号229のアミノ酸25~149、配列番号231のアミノ酸25~147、配列番号233のアミノ酸25~140、配列番号235のアミノ酸25~141、配列番号237のアミノ酸25~140、及び配列番号239のアミノ酸25~150からなる群から選択される重鎖可変ドメインアミノ酸配列に規定されるCDRH3アミノ酸配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
CDRL1が、配列番号241のアミノ酸21~132、配列番号243のアミノ酸21~132、配列番号245のアミノ酸21~128、配列番号247のアミノ酸21~127、配列番号249のアミノ酸21~127、配列番号251のアミノ酸21~127、配列番号253のアミノ酸21~131、配列番号255のアミノ酸21~132、配列番号257のアミノ酸21~127、配列番号259のアミノ酸21~132、配列番号261のアミノ酸21~127、配列番号263のアミノ酸21~127、配列番号265のアミノ酸21~132、配列番号267のアミノ酸21~132、配列番号269のアミノ酸21~127、配列番号271のアミノ酸21~127、配列番号273のアミノ酸21~127、配列番号275のアミノ酸21~127、配列番号277のアミノ酸21~127、配列番号279のアミノ酸21~127、配列番号281のアミノ酸21~127、配列番号283のアミノ酸21~127、配列番号285のアミノ酸21~127、配列番号287のアミノ酸21~132、配列番号289のアミノ酸21~127、配列番号291のアミノ酸21~133、配列番号293のアミノ酸21~127、配列番号295のアミノ酸21~132、配列番号297のアミノ酸21~127、配列番号299のアミノ酸21~132、配列番号301のアミノ酸21~127、配列番号303のアミノ酸21~127、配列番号305のアミノ酸21~132、配列番号307のアミノ酸21~127、配列番号309のアミノ酸21~127、配列番号311のアミノ酸21~127、配列番号313のアミノ酸21~127、配列番号315のアミノ酸21~128、配列番号317のアミノ酸21~132、配列番号319のアミノ酸21~127、配列番号321のアミノ酸21~133、配列番号323のアミノ酸21~127、配列番号325のアミノ酸21~127、配列番号327のアミノ酸21~127、配列番号329のアミノ酸21~127、配列番号331のアミノ酸21~127、配列番号333のアミノ酸21~127、配列番号335のアミノ酸21~127、配列番号337のアミノ酸21~127、配列番号339のアミノ酸21~127、配列番号341のアミノ酸21~128、配列番号343のアミノ酸21~131、配列番号345のアミノ酸21~127、配列番号347のアミノ酸21~131、配列番号349のアミノ酸21~132、配列番号351のアミノ酸21~127、配列番号353のアミノ酸21~127、配列番号355のアミノ酸21~127、配列番号357のアミノ酸21~127、配列番号359のアミノ酸21~127、配列番号361のアミノ酸21~132、配列番号363のアミノ酸21~133、配列番号365のアミノ酸21~132、配列番号367のアミノ酸21~126、配列番号369のアミノ酸21~127、配列番号371のアミノ酸21~132、配列番号373のアミノ酸21~127、配列番号375のアミノ酸21~132、配列番号377のアミノ酸21~132、配列番号379のアミノ酸21~128、配列番号381のアミノ酸21~127、配列番号383のアミノ酸21~127、配列番号385のアミノ酸21~127、配列番号387のアミノ酸21~127、配列番号389のアミノ酸21~127、配列番号391のアミノ酸21~127、配列番号393のアミノ酸21~133、配列番号395のアミノ酸21~127、配列番号397のアミノ酸21~127、配列番号399のアミノ酸21~132、配列番号401のアミノ酸21~127、配列番号403のアミノ酸21~127、配列番号405のアミノ酸21~127、配列番号407のアミノ酸21~132、配列番号409のアミノ酸21~127、配列番号411のアミノ酸21~127、配列番号413のアミノ酸21~127、配列番号415のアミノ酸21~127、配列番号417のアミノ酸21~127、配列番号419のアミノ酸21~132、配列番号421のアミノ酸21~127、配列番号423のアミノ酸21~133、配列番号425のアミノ酸21~132、配列番号427のアミノ酸21~128、配列番号429のアミノ酸21~132、配列番号431のアミノ酸21~132、配列番号433のアミノ酸21~127、配列番号435のアミノ酸21~127、配列番号437のアミノ酸21~127、配列番号439のアミノ酸21~127、配列番号441のアミノ酸21~126、配列番号443のアミノ酸21~132、配列番号445のアミノ酸21~127、配列番号447のアミノ酸21~127、配列番号449のアミノ酸21~127、配列番号451のアミノ酸21~128、配列番号453のアミノ酸21~127、配列番号455のアミノ酸21~127、及び配列番号457のアミノ酸21~133からなる群から選択される軽鎖可変領域アミノ酸配列に規定されるCDRL1アミノ酸配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
CDRL2が、配列番号241のアミノ酸21~132、配列番号243のアミノ酸21~132、配列番号245のアミノ酸21~128、配列番号247のアミノ酸21~127、配列番号249のアミノ酸21~127、配列番号251のアミノ酸21~127、配列番号253のアミノ酸21~131、配列番号255のアミノ酸21~132、配列番号257のアミノ酸21~127、配列番号259のアミノ酸21~132、配列番号261のアミノ酸21~127、配列番号263のアミノ酸21~127、配列番号265のアミノ酸21~132、配列番号267のアミノ酸21~132、配列番号269のアミノ酸21~127、配列番号271のアミノ酸21~127、配列番号273のアミノ酸21~127、配列番号275のアミノ酸21~127、配列番号277のアミノ酸21~127、配列番号279のアミノ酸21~127、配列番号281のアミノ酸21~127、配列番号283のアミノ酸21~127、配列番号285のアミノ酸21~127、配列番号287のアミノ酸21~132、配列番号289のアミノ酸21~127、配列番号291のアミノ酸21~133、配列番号293のアミノ酸21~127、配列番号295のアミノ酸21~132、配列番号297のアミノ酸21~127、配列番号299のアミノ酸21~132、配列番号301のアミノ酸21~127、配列番号303のアミノ酸21~127、配列番号305のアミノ酸21~132、配列番号307のアミノ酸21~127、配列番号309のアミノ酸21~127、配列番号311のアミノ酸21~127、配列番号313のアミノ酸21~127、配列番号315のアミノ酸21~128、配列番号317のアミノ酸21~132、配列番号319のアミノ酸21~127、配列番号321のアミノ酸21~133、配列番号323のアミノ酸21~127、配列番号325のアミノ酸21~127、配列番号327のアミノ酸21~127、配列番号329のアミノ酸21~127、配列番号331のアミノ酸21~127、配列番号333のアミノ酸21~127、配列番号335のアミノ酸21~127、配列番号337のアミノ酸21~127、配列番号339のアミノ酸21~127、配列番号341のアミノ酸21~128、配列番号343のアミノ酸21~131、配列番号345のアミノ酸21~127、配列番号347のアミノ酸21~131、配列番号349のアミノ酸21~132、配列番号351のアミノ酸21~127、配列番号353のアミノ酸21~127、配列番号355のアミノ酸21~127、配列番号357のアミノ酸21~127、配列番号359のアミノ酸21~127、配列番号361のアミノ酸21~132、配列番号363のアミノ酸21~133、配列番号365のアミノ酸21~132、配列番号367のアミノ酸21~126、配列番号369のアミノ酸21~127、配列番号371のアミノ酸21~132、配列番号373のアミノ酸21~127、配列番号375のアミノ酸21~132、配列番号377のアミノ酸21~132、配列番号379のアミノ酸21~128、配列番号381のアミノ酸21~127、配列番号383のアミノ酸21~127、配列番号385のアミノ酸21~127、配列番号387のアミノ酸21~127、配列番号389のアミノ酸21~127、配列番号391のアミノ酸21~127、配列番号393のアミノ酸21~133、配列番号395のアミノ酸21~127、配列番号397のアミノ酸21~127、配列番号399のアミノ酸21~132、配列番号401のアミノ酸21~127、配列番号403のアミノ酸21~127、配列番号405のアミノ酸21~127、配列番号407のアミノ酸21~132、配列番号409のアミノ酸21~127、配列番号411のアミノ酸21~127、配列番号413のアミノ酸21~127、配列番号415のアミノ酸21~127、配列番号417のアミノ酸21~127、配列番号419のアミノ酸21~132、配列番号421のアミノ酸21~127、配列番号423のアミノ酸21~133、配列番号425のアミノ酸21~132、配列番号427のアミノ酸21~128、配列番号429のアミノ酸21~132、配列番号431のアミノ酸21~132、配列番号433のアミノ酸21~127、配列番号435のアミノ酸21~127、配列番号437のアミノ酸21~127、配列番号439のアミノ酸21~127、配列番号441のアミノ酸21~126、配列番号443のアミノ酸21~132、配列番号445のアミノ酸21~127、配列番号447のアミノ酸21~127、配列番号449のアミノ酸21~127、配列番号451のアミノ酸21~128、配列番号453のアミノ酸21~127、配列番号455のアミノ酸21~127、及び配列番号457のアミノ酸21~133からなる群から選択される軽鎖可変領域アミノ酸配列に規定されるCDRL2配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
CDRL3が、配列番号241のアミノ酸21~132、配列番号243のアミノ酸21~132、配列番号245のアミノ酸21~128、配列番号247のアミノ酸21~127、配列番号249のアミノ酸21~127、配列番号251のアミノ酸21~127、配列番号253のアミノ酸21~131、配列番号255のアミノ酸21~132、配列番号257のアミノ酸21~127、配列番号259のアミノ酸21~132、配列番号261のアミノ酸21~127、配列番号263のアミノ酸21~127、配列番号265のアミノ酸21~132、配列番号267のアミノ酸21~132、配列番号269のアミノ酸21~127、配列番号271のアミノ酸21~127、配列番号273のアミノ酸21~127、配列番号275のアミノ酸21~127、配列番号277のアミノ酸21~127、配列番号279のアミノ酸21~127、配列番号281のアミノ酸21~127、配列番号283のアミノ酸21~127、配列番号285のアミノ酸21~127、配列番号287のアミノ酸21~132、配列番号289のアミノ酸21~127、配列番号291のアミノ酸21~133、配列番号293のアミノ酸21~127、配列番号295のアミノ酸21~132、配列番号297のアミノ酸21~127、配列番号299のアミノ酸21~132、配列番号301のアミノ酸21~127、配列番号303のアミノ酸21~127、配列番号305のアミノ酸21~132、配列番号307のアミノ酸21~127、配列番号309のアミノ酸21~127、配列番号311のアミノ酸21~127、配列番号313のアミノ酸21~127、配列番号315のアミノ酸21~128、配列番号317のアミノ酸21~132、配列番号319のアミノ酸21~127、配列番号321のアミノ酸21~133、配列番号323のアミノ酸21~127、配列番号325のアミノ酸21~127、配列番号327のアミノ酸21~127、配列番号329のアミノ酸21~127、配列番号331のアミノ酸21~127、配列番号333のアミノ酸21~127、配列番号335のアミノ酸21~127、配列番号337のアミノ酸21~127、配列番号339のアミノ酸21~127、配列番号341のアミノ酸21~128、配列番号343のアミノ酸21~131、配列番号345のアミノ酸21~127、配列番号347のアミノ酸21~131、配列番号349のアミノ酸21~132、配列番号351のアミノ酸21~127、配列番号353のアミノ酸21~127、配列番号355のアミノ酸21~127、配列番号357のアミノ酸21~127、配列番号359のアミノ酸21~127、配列番号361のアミノ酸21~132、配列番号363のアミノ酸21~133、配列番号365のアミノ酸21~132、配列番号367のアミノ酸21~126、配列番号369のアミノ酸21~127、配列番号371のアミノ酸21~132、配列番号373のアミノ酸21~127、配列番号375のアミノ酸21~132、配列番号377のアミノ酸21~132、配列番号379のアミノ酸21~128、配列番号381のアミノ酸21~127、配列番号383のアミノ酸21~127、配列番号385のアミノ酸21~127、配列番号387のアミノ酸21~127、配列番号389のアミノ酸21~127、配列番号391のアミノ酸21~127、配列番号393のアミノ酸21~133、配列番号395のアミノ酸21~127、配列番号397のアミノ酸21~127、配列番号399のアミノ酸21~132、配列番号401のアミノ酸21~127、配列番号403のアミノ酸21~127、配列番号405のアミノ酸21~127、配列番号407のアミノ酸21~132、配列番号409のアミノ酸21~127、配列番号411のアミノ酸21~127、配列番号413のアミノ酸21~127、配列番号415のアミノ酸21~127、配列番号417のアミノ酸21~127、配列番号419のアミノ酸21~132、配列番号421のアミノ酸21~127、配列番号423のアミノ酸21~133、配列番号425のアミノ酸21~132、配列番号427のアミノ酸21~128、配列番号429のアミノ酸21~132、配列番号431のアミノ酸21~132、配列番号433のアミノ酸21~127、配列番号435のアミノ酸21~127、配列番号437のアミノ酸21~127、配列番号439のアミノ酸21~127、配列番号441のアミノ酸21~126、配列番号443のアミノ酸21~132、配列番号445のアミノ酸21~127、配列番号447のアミノ酸21~127、配列番号449のアミノ酸21~127、配列番号451のアミノ酸21~128、配列番号453のアミノ酸21~127、配列番号455のアミノ酸21~127、及び配列番号457のアミノ酸21~133からなる群から選択される軽鎖可変領域アミノ酸配列に規定されるCDRL3配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、組み換え抗体又はその抗原結合フラグメントに関する。
ヒトST2 IgG1抗体1~109のCDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2及びCDRL3アミノ酸配列を下記表2Dに提示する。
Figure 2022513406000011
Figure 2022513406000012
Figure 2022513406000013
幾つかの実施形態では、本開示は、
配列番号23のアミノ酸25~147、配列番号25のアミノ酸25~147、配列番号27のアミノ酸25~145、配列番号29のアミノ酸25~148、配列番号31のアミノ酸25~141、配列番号33のアミノ酸25~143、配列番号35のアミノ酸25~150、配列番号37のアミノ酸25~148、配列番号39のアミノ酸25~146、配列番号41のアミノ酸25~145、配列番号43のアミノ酸25~143、配列番号45のアミノ酸25~151、配列番号47のアミノ酸25~141、配列番号49のアミノ酸25~140、配列番号51のアミノ酸25~145、配列番号53のアミノ酸25~152、配列番号55のアミノ酸25~142、配列番号57のアミノ酸25~147、配列番号59のアミノ酸25~141、配列番号61のアミノ酸25~148、配列番号63のアミノ酸25~142、配列番号65のアミノ酸25~145、配列番号67のアミノ酸25~140、配列番号69のアミノ酸25~145、配列番号71のアミノ酸25~140、配列番号73のアミノ酸25~140、配列番号75のアミノ酸25~145、配列番号77のアミノ酸25~143、配列番号79のアミノ酸25~143、配列番号81のアミノ酸25~151、配列番号83のアミノ酸25~142、配列番号85のアミノ酸25~144、配列番号87のアミノ酸25~148、配列番号89のアミノ酸25~144、配列番号91のアミノ酸25~140、配列番号93のアミノ酸25~143、配列番号95のアミノ酸25~150、配列番号97のアミノ酸25~147、配列番号99のアミノ酸25~141、配列番号101のアミノ酸25~153、配列番号103のアミノ酸25~152、配列番号105のアミノ酸25~145、配列番号107のアミノ酸25~144、配列番号109のアミノ酸25~146、配列番号111のアミノ酸25~140、配列番号113のアミノ酸25~143、配列番号115のアミノ酸25~144、配列番号117のアミノ酸25~141、配列番号119のアミノ酸25~149、配列番号121のアミノ酸25~145、配列番号123のアミノ酸25~149、配列番号125のアミノ酸25~149、配列番号127のアミノ酸25~147、配列番号129のアミノ酸25~147、配列番号131のアミノ酸25~145、配列番号133のアミノ酸25~146、配列番号135のアミノ酸25~152、配列番号137のアミノ酸25~146、配列番号139のアミノ酸25~149、配列番号141のアミノ酸25~149、配列番号143のアミノ酸25~145、配列番号145のアミノ酸25~142、配列番号147のアミノ酸25~147、配列番号149のアミノ酸25~141、配列番号151のアミノ酸25~140、配列番号153のアミノ酸25~145、配列番号155のアミノ酸25~153、配列番号157のアミノ酸25~146、配列番号159のアミノ酸25~149、配列番号161のアミノ酸25~141、配列番号163のアミノ酸25~156、配列番号165のアミノ酸25~141、配列番号167のアミノ酸25~140、配列番号169のアミノ酸25~140、配列番号171のアミノ酸25~141、配列番号173のアミノ酸25~140、配列番号175のアミノ酸25~144、配列番号177のアミノ酸25~142、配列番号179のアミノ酸25~145、配列番号181のアミノ酸25~145、配列番号183のアミノ酸25~143、配列番号185のアミノ酸25~147、配列番号187のアミノ酸25~143、配列番号189のアミノ酸25~145、配列番号191のアミノ酸25~144、配列番号193のアミノ酸25~143、配列番号195のアミノ酸25~146、配列番号197のアミノ酸25~141、配列番号199のアミノ酸25~146、配列番号201のアミノ酸25~142、配列番号203のアミノ酸25~139、配列番号205のアミノ酸25~144、配列番号207のアミノ酸25~146、配列番号209のアミノ酸25~142、配列番号211のアミノ酸25~151、配列番号213のアミノ酸25~141、配列番号215のアミノ酸25~140、配列番号217のアミノ酸25~146、配列番号219のアミノ酸25~142、配列番号221のアミノ酸25~143、配列番号223のアミノ酸25~150、配列番号225のアミノ酸25~144、配列番号227のアミノ酸25~145、配列番号229のアミノ酸25~149、配列番号231のアミノ酸25~147、配列番号233のアミノ酸25~140、配列番号235のアミノ酸25~141、配列番号237のアミノ酸25~140、及び配列番号239のアミノ酸25~150からなる群から選択される重鎖可変ドメインアミノ酸配列に規定される相補性決定領域(CDR)を含む重鎖可変ドメインを含み、
配列番号241のアミノ酸21~132、配列番号243のアミノ酸21~132、配列番号245のアミノ酸21~128、配列番号247のアミノ酸21~127、配列番号249のアミノ酸21~127、配列番号251のアミノ酸21~127、配列番号253のアミノ酸21~131、配列番号255のアミノ酸21~132、配列番号257のアミノ酸21~127、配列番号259のアミノ酸21~132、配列番号261のアミノ酸21~127、配列番号263のアミノ酸21~127、配列番号265のアミノ酸21~132、配列番号267のアミノ酸21~132、配列番号269のアミノ酸21~127、配列番号271のアミノ酸21~127、配列番号273のアミノ酸21~127、配列番号275のアミノ酸21~127、配列番号277のアミノ酸21~127、配列番号279のアミノ酸21~127、配列番号281のアミノ酸21~127、配列番号283のアミノ酸21~127、配列番号285のアミノ酸21~127、配列番号287のアミノ酸21~132、配列番号289のアミノ酸21~127、配列番号291のアミノ酸21~133、配列番号293のアミノ酸21~127、配列番号295のアミノ酸21~132、配列番号297のアミノ酸21~127、配列番号299のアミノ酸21~132、配列番号301のアミノ酸21~127、配列番号303のアミノ酸21~127、配列番号305のアミノ酸21~132、配列番号307のアミノ酸21~127、配列番号309のアミノ酸21~127、配列番号311のアミノ酸21~127、配列番号313のアミノ酸21~127、配列番号315のアミノ酸21~128、配列番号317のアミノ酸21~132、配列番号319のアミノ酸21~127、配列番号321のアミノ酸21~133、配列番号323のアミノ酸21~127、配列番号325のアミノ酸21~127、配列番号327のアミノ酸21~127、配列番号329のアミノ酸21~127、配列番号331のアミノ酸21~127、配列番号333のアミノ酸21~127、配列番号335のアミノ酸21~127、配列番号337のアミノ酸21~127、配列番号339のアミノ酸21~127、配列番号341のアミノ酸21~128、配列番号343のアミノ酸21~131、配列番号345のアミノ酸21~127、配列番号347のアミノ酸21~131、配列番号349のアミノ酸21~132、配列番号351のアミノ酸21~127、配列番号353のアミノ酸21~127、配列番号355のアミノ酸21~127、配列番号357のアミノ酸21~127、配列番号359のアミノ酸21~127、配列番号361のアミノ酸21~132、配列番号363のアミノ酸21~133、配列番号365のアミノ酸21~132、配列番号367のアミノ酸21~126、配列番号369のアミノ酸21~127、配列番号371のアミノ酸21~132、配列番号373のアミノ酸21~127、配列番号375のアミノ酸21~132、配列番号377のアミノ酸21~132、配列番号379のアミノ酸21~128、配列番号381のアミノ酸21~127、配列番号383のアミノ酸21~127、配列番号385のアミノ酸21~127、配列番号387のアミノ酸21~127、配列番号389のアミノ酸21~127、配列番号391のアミノ酸21~127、配列番号393のアミノ酸21~133、配列番号395のアミノ酸21~127、配列番号397のアミノ酸21~127、配列番号399のアミノ酸21~132、配列番号401のアミノ酸21~127、配列番号403のアミノ酸21~127、配列番号405のアミノ酸21~127、配列番号407のアミノ酸21~132、配列番号409のアミノ酸21~127、配列番号411のアミノ酸21~127、配列番号413のアミノ酸21~127、配列番号415のアミノ酸21~127、配列番号417のアミノ酸21~127、配列番号419のアミノ酸21~132、配列番号421のアミノ酸21~127、配列番号423のアミノ酸21~133、配列番号425のアミノ酸21~132、配列番号427のアミノ酸21~128、配列番号429のアミノ酸21~132、配列番号431のアミノ酸21~132、配列番号433のアミノ酸21~127、配列番号435のアミノ酸21~127、配列番号437のアミノ酸21~127、配列番号439のアミノ酸21~127、配列番号441のアミノ酸21~126、配列番号443のアミノ酸21~132、配列番号445のアミノ酸21~127、配列番号447のアミノ酸21~127、配列番号449のアミノ酸21~127、配列番号451のアミノ酸21~128、配列番号453のアミノ酸21~127、配列番号455のアミノ酸21~127、及び配列番号457のアミノ酸21~133からなる群から選択される軽鎖可変領域アミノ酸配列に規定されるCDRを含む軽鎖可変ドメインを含む、ST2に特異的に結合する単離抗体又はその抗原結合フラグメントに関する。
幾つかの態様では、本開示は、ST2に特異的に結合する組み換え抗体又はその抗原結合フラグメントに関する。該組み換え抗体又はその抗原結合フラグメントは、表2Dに規定される6つの相補性決定領域(CDR):CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2及びCDRL3を含む。例えば、幾つかの実施形態では、抗体又はその抗原結合フラグメントは、表2Dに規定される、抗体1の6つの相補性決定領域(CDR):CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2及びCDRL3、抗体2の6つの相補性決定領域(CDR):CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2及びCDRL3、又は抗体3の6つの相補性決定領域(CDR):CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2及びCDRL3等を含む。幾つかの実施形態では、CDRH1は、表2Dに規定されるCDRH1アミノ酸配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。幾つかの実施形態では、CDRH2は、表2Dに規定されるCDRH2アミノ酸配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。幾つかの実施形態では、CDRH3は、表2Dに規定されるCDRH3アミノ酸配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。幾つかの実施形態では、CDRL1は、表2Dに規定されるCDRL1アミノ酸配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。幾つかの実施形態では、CDRL2は、表2Dに規定されるCDRL2アミノ酸配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。幾つかの実施形態では、CDRL3は、表2Dに規定されるCDRL3アミノ酸配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
IL-2R結合部分とST2結合部分との間の連結
IL-2R及びST2結合部分は連結される。IL-2受容体に結合する第1の部分及びST2に結合する第2の部分は、共有結合的又は非共有結合的に連結される。幾つかの実施形態では、IL-2受容体に結合する第1の部分及びST2に結合する第2の部分は、共有結合する。例えば、IL-2受容体に結合する第1の部分及びST2に結合する第2の部分は、スルフィド結合又はジスルフィド結合によって共有結合していてもよい。幾つかの実施形態では、IL-2受容体に結合する第1の部分及びST2に結合する第2の部分を含む化合物は、1つの多量体化部分又は2つの多量体化部分、例えばFcドメインを含む。例えば、第1の多量体化部分が、IL-2受容体に結合する第1の部分に共有結合していてもよく、第2の多量体化部分が、ST2に結合する第2の部分に共有結合していてもよい。2つの多量体化部分はまた、互いに共有結合していてもよい。幾つかの実施形態では、2つの多量体化部分はポリペプチド配列である。例えば、幾つかの実施形態では、ジスルフィド結合によって、IL-2R結合部分に共有結合した第1のFcドメイン及びST2結合部分に共有結合した第2のFcドメインが共有結合している。
免疫グロブリンFcドメイン
幾つかの実施形態では、多量体化部分は免疫グロブリンFcドメイン、例えば対応する野生型免疫グロブリンFcドメインと比較してエフェクター機能を欠く免疫グロブリンFcドメインである。免疫グロブリンFcドメインの非限定的な例は、IgG、IgA、IgD、IgM及びIgE免疫グロブリンFcドメインである。幾つかの実施形態では、免疫グロブリンFcドメインは、IgG1免疫グロブリンFcドメインである。
免疫グロブリンFcドメインは、融合タンパク質に組み込むことで多数の治療的有用性を有する。例えば、免疫グロブリンFcドメインは、融合パートナータンパク質の循環半減期を延長することができる。幾つかの実施形態では、循環半減期の延長は、融合タンパク質の凝集を防ぐことで、その安定性を増大させ、クリアランスを遅くするFcドメインによるものである。
4つのヒトIgGサブクラスは、エフェクター機能(CDC、ADCC)、循環半減期及び安定性の点で異なる。IgG1は、Fcエフェクター機能を有し、最も豊富なIgGサブクラスである。IgG2は、Fcエフェクター機能を欠くが、他のIgG2分子との二量体化、及びヒンジ領域中のジスルフィド結合のスクランブリングに起因する不安定性の両方を受ける。IgG3は、Fcエフェクター機能を有し、長く強固なヒンジ領域を有する。IgG4は、Fcエフェクター機能を欠き、他のサブクラスよりも短い循環半減期を有する。IgG4二量体は、ヒンジ領域中に単一のジスルフィド結合しか有さず、異なるIgG4分子間のH鎖の交換が生じることから生化学的に不安定である。Fc配列修飾を、凝集を防ぐためにIgG2 Fcのヒンジ領域に対して、又は二量体を安定化するためにIgG4 Fcのヒンジ領域に対して行うことができる。
IgG1のエフェクター機能欠損変異体を生成することができる。例えば、アミノ酸置換をN結合型グリコシル化部位の位置であるN297位で行うことができる。幾つかの実施形態では、置換はN297Aである。このアスパラギン残基の置換は、グリコシル化部位を除去し、抗体依存性細胞介在性細胞傷害(ADCC)及び補体依存性細胞傷害(CDC)活性を顕著に低減することで、望ましくない細胞溶解を妨げる。
様々な他のエフェクター機能欠損IgG1変異体も当業者(skilled worker)に認識され得る。かかる変異体の非限定的な一例は、Clq及びFcyR結合部位のアミノ酸が突然変異したIgG1(L234F/L235E/P331S)である。これらの(又は同様の)Fc変異体を用いて、エフェクター欠損の安定したIL-2選択的アゴニスト-Fc融合タンパク質(IL2SA-Fc)を生成することができる。Fcタンパク質部分の形態を操作して、二量体ではなく安定した単量体を作製することもできる。これらの修飾Fcタンパク質部分も本開示のIL-2化合物と組み合わせることができる。さらに、IL-2-Fc H鎖ポリペプチドを含む機能的に単量体のヘテロ二量体をFc H鎖ポリペプチドと組み合わせ、二重特異性抗体技術を用いてIL-2選択的アゴニストと集合させることができる。IL-2 Fc融合タンパク質は、IgG部分における抗原特異性の有無に関わらず、無傷のIgG抗体分子を用いて作製することもできる。さらに、ヒンジ領域の一部を欠くFc変異体を本明細書に記載される化合物及び方法と共に使用することができる。
幾つかの実施形態では、免疫グロブリンFc部分の配列は、N297A突然変異を含むIgG1 Fc部分、例えば以下に示す配列である:
Figure 2022513406000014
(配列番号7;N297A突然変異は、太字及び下線で示す)。
幾つかの実施形態では、IgG1 Fc部分は、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも60%、少なくとも61%、少なくとも62%、少なくとも63%、少なくとも64%、少なくとも65%、少なくとも66%、少なくとも67%、少なくとも68%、少なくとも69%、少なくとも70%、少なくとも71%、少なくとも72%、少なくとも73%、少なくとも74%、少なくとも75%、少なくとも76%、少なくとも77%、少なくとも78%、少なくとも79%、少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性を有する。
本開示の化合物は、2つのIgポリペプチドがFcドメインを形成するのを可能にする条件下で作製することができる。2つのIgポリペプチドは、異なる部分とコンジュゲートすることができる。場合によっては、一方のIgGポリペプチドがIL-2部分とコンジュゲートし、第2のIgポリペプチドが、IL2受容体以外の細胞表面タンパク質に結合する部分に結合する。幾つかの実施形態では、結合部分が結合する細胞表面タンパク質はST2である。
リンカー
FcドメインとIL2受容体結合部分又はST2結合部分との間の接合部での連結は、(1)2つのタンパク質配列の直接融合、(2)介在リンカーペプチドによる融合、又は(3)非ペプチド部分による融合であり得る。幾つかの実施形態では、リンカーによりIL2R結合部分及びST2結合部分が直接連結する。リンカーペプチドは、2つのタンパク質部分間にスペーサーとして含まれていてもよい。リンカーペプチドは、構成タンパク質部分の適当なタンパク質フォールディング、安定性、発現及び生物活性を促進し得る。長く柔軟なリンカーペプチドは、グリシン、セリン又はトレオニンから構成することができ、複数のグリシン残基が高度に柔軟な立体構造をもたらす。セリン又はトレオニン残基は、ペプチド内の又は構成融合タンパク質部分との疎水性相互作用を制限する極性表面領域をもたらす。幾つかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列GGGGS(配列番号21)の反復等、グリシン及びセリンに富んでいる。幾つかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GGGGS)(配列番号21)の配列を有し、nは1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。幾つかの実施形態では、nは3であり、すなわち、ペプチドリンカーはGGGGSGGGGSGGGGS(配列番号6)の配列を有する。幾つかの実施形態では、IL-2受容体結合部分は、リンカーペプチドのN末端側にあり、免疫グロブリンFcドメインは、リンカーペプチドのC末端側にある。幾つかの実施形態では、IL-2受容体結合部分は、リンカーペプチドのC末端側にあり、免疫グロブリンFcドメインは、リンカーペプチドのN末端側にある。
幾つかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号6のアミノ酸配列に対して少なくとも60%、少なくとも61%、少なくとも62%、少なくとも63%、少なくとも64%、少なくとも65%、少なくとも66%、少なくとも67%、少なくとも68%、少なくとも69%、少なくとも70%、少なくとも71%、少なくとも72%、少なくとも73%、少なくとも74%、少なくとも75%、少なくとも76%、少なくとも77%、少なくとも78%、少なくとも79%、少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性を有する。
医薬組成物
本発明の医薬組成物は、本明細書に記載される任意の化合物を含み得る。幾つかの実施形態では、医薬組成物は、本開示の化合物を担体、安定化剤、希釈剤、分散剤、懸濁化剤、増粘剤及び/又は賦形剤等の他の化学成分と共に含む。医薬組成物は、本開示の化合物の生物への投与を容易にする。医薬組成物は、例えば静脈内、皮下、筋肉内、経口、非経口、眼内、皮下、経皮、経鼻、膣内及び局所投与を含む様々な形態及び経路によって医薬組成物として治療有効量で投与することができる。
医薬組成物は局部的に、例えば器官への直接的な、任意にデポー剤又は徐放性製剤又は移植物中の化合物の注射によって投与することができる。医薬組成物は、速放性製剤の形態、持続放出性製剤の形態又は中間放出性(intermediate release)製剤の形態で提供することができる。速放性形態は、即時放出をもたらし得る。持続放出性製剤は、制御放出又は持続遅延放出をもたらし得る。
経口投与のために、本開示の化合物と薬学的に許容可能な担体又は賦形剤とを組み合わせることによって医薬組成物を製剤化することができる。かかる担体を用いて、被験体による経口摂取のための液体、ゲル、シロップ、エリキシル、スラリー又は懸濁液を製剤化することができる。経口溶解性製剤に使用される溶媒の非限定的な例としては、水、エタノール、イソプロパノール、食塩水、生理食塩水、DMSO、ジメチルホルムアミド、リン酸カリウム緩衝液、リン酸緩衝食塩水(PBS)、リン酸ナトリウム緩衝液、4-2-ヒドロキシエチル-1-ピペラジンエタンスルホン酸緩衝液(HEPES)、3-(N-モルホリノ)プロパンスルホン酸緩衝液(MOPS)、ピペラジン-N,N’-ビス(2-エタンスルホン酸)緩衝液(PIPES)及びクエン酸ナトリウム緩衝食塩水(saline sodium citrate buffer)(SSC)を挙げることができる。経口溶解性製剤に使用される共溶媒の非限定的な例としては、スクロース、尿素、cremaphor、DMSO及びリン酸カリウム緩衝液を挙げることができる。
医薬調製物は、静脈内投与用に製剤化することができる。医薬組成物は、油性又は水性ビヒクル中の滅菌懸濁液、溶液又はエマルションとして非経口注射に適した形態とすることができ、懸濁化剤、安定化剤及び/又は分散剤等の製剤化剤(formulatory agents)を含有し得る。非経口投与用の医薬製剤は、水溶性形態の本開示の化合物の水溶液を含む。本開示の化合物の懸濁液は、油性注射用懸濁液として調製することができる。好適な親油性溶媒又はビヒクルとしては、ゴマ油等の脂肪油、又はオレイン酸エチル若しくはトリグリセリド等の合成脂肪酸エステル、又はリポソームが挙げられる。懸濁液は、好適な安定化剤、又は化合物の溶解性を高め、高濃度溶液の調製を可能にする作用物質を含有していてもよい。代替的には、活性成分は、使用前に好適なビヒクル、例えば滅菌パイロジェンフリー水を用いて構成するための粉末形態であってもよい。
本開示の化合物は、局所的に投与することができ、溶液、懸濁液、ローション、ゲル、ペースト、薬用スティック、バーム、クリーム及び軟膏等の様々な局所的に投与可能な組成物に製剤化することができる。かかる医薬組成物は可溶化剤、安定化剤、張性増強剤(tonicity enhancing agents)、緩衝剤及び防腐剤を含有し得る。
本開示の化合物は、ココアバター又は他のグリセリド等の従来の坐剤基剤、並びにポリビニルピロリドン及びPEG等の合成ポリマーを含有する、浣腸、直腸用ゲル、直腸用フォーム、直腸用エアロゾル、坐剤、ゼリー坐剤又は停留浣腸等の直腸用組成物に製剤化することもできる。坐剤形態の組成物では、任意にココアバターと組み合わせた脂肪酸グリセリドの混合物等の低融点ワックスを溶融することができる。
本明細書で提供される治療又は使用方法を実施する際に、本明細書に記載される化合物を、治療すべき疾患又は病態を有する被験体に医薬組成物中で治療有効量投与する。幾つかの実施形態では、被験体は、ヒト等の哺乳動物である。治療有効量は、疾患の重症度、被験体の年齢及び相対的健康状態、使用する化合物の効力及び他の因子に応じて大きく異なり得る。化合物は、単独で又は混合物の成分として1つ以上の治療剤と組み合わせて使用することができる。
医薬組成物は、薬学的に使用することができる調製物へと本開示の化合物を加工することを容易にする、賦形剤及び助剤を含む1つ以上の生理学的に許容可能な担体を用いて製剤化することができる。製剤は、選ばれる投与経路に応じて変更することができる。本明細書に記載される化合物を含む医薬組成物は、例えば混合、溶解、乳化、カプセル化、封入又は圧縮プロセスによって製造することができる。
医薬組成物は、少なくとも1つの薬学的に許容可能な担体、希釈剤又は賦形剤と、遊離塩基又は薬学的に許容可能な塩形態としての本明細書に記載される化合物とを含み得る。医薬組成物は可溶化剤、安定化剤、張性増強剤、緩衝剤及び防腐剤を含有していてもよい。
本明細書に記載される化合物を含む組成物を作製する方法は、化合物を1つ以上の不活性の薬学的に許容可能な賦形剤又は担体と共に製剤化して、固体、半固体又は液体の組成物を形成することを含む。固体組成物としては、例えば粉末、錠剤、分散性顆粒、カプセル及びカシェ剤が挙げられる。液体組成物としては、例えば化合物が溶解した溶液、化合物を含むエマルション、又は本明細書に開示される化合物を含むリポソーム、ミセル若しくはナノ粒子を含有する溶液が挙げられる。半固体組成物としては、例えばゲル、懸濁液及びクリームが挙げられる。組成物は、液体溶液若しくは懸濁液、使用前に液体に溶解若しくは懸濁するのに適した固体形態、又はエマルションであり得る。これらの組成物は、湿潤剤又は乳化剤、pH緩衝剤及び他の薬学的に許容可能な添加剤等の非毒性の補助物質を少量含有していてもよい。
本発明への使用に適した剤形の非限定的な例としては、液体、粉末、ゲル、ナノ懸濁液、ナノ粒子、ミクロゲル、水性又は油性懸濁液、エマルション、及びそれらの任意の組合せが挙げられる。
本発明への使用に適した薬学的に許容可能な賦形剤の非限定的な例としては、結合剤、崩壊剤、固結防止剤(anti-adherents)、帯電防止剤、界面活性剤、酸化防止剤、コーティング剤、着色剤、可塑剤、防腐剤、懸濁化剤、乳化剤、抗微生物剤、球形化剤(spheronization agents)、及びそれらの任意の組合せが挙げられる。
本発明の組成物は、例えば即時放出性形態又は制御放出性製剤であり得る。即時放出性製剤は、化合物が迅速に作用し得るように製剤化することができる。即時放出性製剤の非限定的な例としては、容易に溶解可能な製剤が挙げられる。制御放出性製剤は、活性剤の放出速度及び放出プロファイルが生理学的及び時間治療学的要件に合致し得るように適合されたか、又は代替的には、プログラムされた速度での活性剤の放出が達成されるように製剤化された医薬製剤であり得る。制御放出性製剤の非限定的な例としては、顆粒、遅延放出性顆粒、ヒドロゲル(例えば、合成又は天然起源のもの)、他のゲル化剤(例えば、ゲル形成食物繊維)、マトリックスベースの製剤(例えば、少なくとも1つの活性成分が分散されたポリマー材料を含む製剤)、マトリックス内の顆粒、ポリマー混合物及び粒状塊が挙げられる。
一部では、制御放出性製剤は遅延放出性形態である。遅延放出性形態は、化合物の作用を長時間にわたって遅らせるように製剤化することができる。遅延放出性形態は、有効用量の1つ以上の化合物の放出を、例えば約4時間、約8時間、約12時間、約16時間又は約24時間にわたって遅らせるように製剤化することができる。
制御放出性製剤は、徐放性形態であってもよい。徐放性形態は、例えば化合物の作用を長時間にわたって持続させるように製剤化することができる。徐放性形態は、有効用量の本明細書に記載される任意の化合物(例えば、生理学的に効果的な血液プロファイルをもたらす)を約4時間、約8時間、約12時間、約16時間又は約24時間にわたって与えるように製剤化することができる。
薬学的に許容可能な賦形剤の非限定的な例は、例えばRemington: The Science and Practice of Pharmacy, Nineteenth Ed (Easton, Pa.: Mack Publishing Company, 1995)、Hoover, John E., Remington’s Pharmaceutical Sciences, Mack Publishing Co., Easton, Pennsylvania 1975、Liberman, H.A. and Lachman, L., Eds., Pharmaceutical Dosage Forms, Marcel Decker, New York, N.Y., 1980及びPharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems, Seventh Ed. (Lippincott Williams & Wilkins 1999)(各々、その全体が引用することにより本明細書の一部をなす)に見ることができる。
複数の治療剤を任意の順序で又は同時に投与することができる。幾つかの実施形態では、本発明の化合物は、抗生物質と組み合わせて、その前又はその後に投与される。同時の場合、複数の治療剤を単一の一体化形態又は複数の形態で、例えば複数の別個の丸薬として与えることができる。薬剤は、単一のパッケージ又は複数のパッケージに共に又は別個にパッケージングすることができる。治療剤の1つ又は全てを複数回投与で与えることができる。同時でない場合、複数回投与の間のタイミングを約1ヶ月まで変化させることができる。
本明細書に記載される治療剤は、疾患又は病態の発症前、発症時又は発症後に投与することができ、治療剤を含有する組成物を投与するタイミングを変化させることができる。例えば、組成物は予防薬として使用することができ、疾患又は病態の発症の可能性を減らすために、病態又は疾患の傾向がある被験体に連続投与することができる。組成物は、症状の発現時に又その後可能な限り早く被験体に投与され得る。治療剤の投与は、症状の発現後48時間以内、症状の発現後24時間以内、症状の発現後6時間以内又は症状の発現後3時間以内に開始することができる。初回投与は、実用的な任意の経路、例えば本明細書に記載される任意の製剤を用いた本明細書に記載される任意の経路によるものであり得る。治療剤は、疾患又は病態の発現が検出された又は疑われた後に実施可能になり次第、疾患の治療に必要とされる時間、例えば約1ヶ月~約3ヶ月にわたって投与することができる。治療の長さは、各被験体によって異なり得る。
本明細書に記載される医薬組成物は、正確な投与量の単回投与に適した単位剤形であり得る。単位剤形では、製剤は、適切な量の1つ以上の化合物を含有する単位用量に分けられる。投与単位(unit dosage)は、個別の量の製剤を含有するパッケージの形態であってもよい。非限定的な例は、パッケージングされた注射剤、バイアル又はアンプルである。水性懸濁液組成物は、単回投与用の再封不可能な容器にパッケージングすることができる。複数回投与用の再封可能な容器を、例えば防腐剤と組み合わせて又は防腐剤なしで使用してもよい。注射用の製剤は単位剤形、例えばアンプルで、又は防腐剤の入った複数回投与用の容器で与えることができる。
本明細書で提供される医薬組成物は、他の療法、例えば化学療法、放射線、外科手術、抗炎症剤及び選択されたビタミンと併せて投与することができる。他の作用物質を医薬組成物の前、その後又はそれと同時に投与することができる。
意図される投与様式に応じて、医薬組成物は固体、半固体又は液体の剤形、例えば錠剤、坐剤、丸薬、カプセル、粉末、液体、懸濁液、ローション、クリーム又はゲルの形態等、例えば正確な投与量の単回投与に適した単位剤形であり得る。
固体組成物については、非毒性の固体担体として、例えば医薬品グレードのマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、タルク、セルロース、グルコース、スクロース及び炭酸マグネシウムが挙げられる。
本開示への使用に適した剤形の非限定的な例としては、液体、エリキシル、ナノ懸濁液、水性又は油性懸濁液、滴剤、シロップ及びそれらの任意の組合せが挙げられる。本開示への使用に適した薬学的に許容可能な賦形剤の非限定的な例としては、造粒剤、結合剤、滑沢剤、崩壊剤、甘味剤、流動促進剤、固結防止剤、帯電防止剤、界面活性剤、酸化防止剤、ガム、コーティング剤、着色剤、着香料、コーティング剤、可塑剤、防腐剤、懸濁化剤、乳化剤、植物セルロース系材料及び球形化剤、並びにそれらの任意の組合せが挙げられる。
本発明の組成物は、キットとしてパッケージングすることができる。幾つかの実施形態では、キットは、組成物の投与/使用についての説明書を含む。説明書き(written material)は、例えばラベルであってもよい。説明書きは、投与方法の条件を提示するものであり得る。説明は、療法の実施により最適な臨床転帰を達成するための最良の指針を被験体及び監修医師に与えるものである。説明書きは、ラベルであってもよい。幾つかの実施形態では、ラベルは規制機関、例えば米国食品医薬品局(FDA)、欧州医薬品庁(EMA)又は他の規制機関の承認済みであり得る。
疾患
本開示の化合物は、様々な自己免疫又は免疫関連疾患又は病態に、例えばかかる疾患又は病態を治療するために適用することができる。例えば、本開示は、治療を必要とする被験体に本開示の化合物を治療有効量投与することを含む、病態を治療する方法を提供する。幾つかの実施形態では、治療を必要とする被験体に投与される化合物は、IL-2Rに結合する第1の部分及びST2に結合する第2の部分を含み、第1の部分がリンカーによって第1のFcドメインに共有結合し、第2の部分がリンカーによって第2のFcドメインに共有結合し、第1及び第2のFcドメインが共有結合しており、さらに、第1及び第2のFcドメインがエフェクター機能を欠く。
自己免疫疾患には、心臓、腎臓、肝臓、肺、生殖器、消化器系又は皮膚等の器官を侵す疾患が含まれる。自己免疫疾患には、内分泌腺、副腎、甲状腺、唾液腺及び外分泌腺を含む腺、並びに膵臓を侵す疾患が含まれる。自己免疫疾患は、多腺性の場合もある。自己免疫疾患は、1つ以上の組織、例えば結合組織、筋肉又は血液を標的とし得る。自己免疫疾患は、神経系又は眼、耳若しくは血管系を標的とし得る。自己免疫疾患は、複数の器官、組織及び/又は系を侵す全身性の場合もある。幾つかの実施形態では、免疫関連疾患又は病態は、炎症性疾患又は病態である。幾つかの実施形態では、炎症性疾患又は病態は、筋肉、内臓脂肪、結腸及び/又は肺組織の炎症を伴うものである。
或る特定の実施形態では、自己免疫疾患は移植片対宿主病、尋常性天疱瘡、全身性エリテマトーデス、強皮症、潰瘍性大腸炎、クローン病、乾癬、1型糖尿病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、円形脱毛症、ブドウ膜炎、視神経脊髄炎及びデュシェンヌ型筋ジストロフィーからなる群から選択される。
幾つかの実施形態では、本開示の化合物により、筋組織を侵す疾患、例えば炎症性ミオパチー、筋ジストロフィー、免疫系が関与する筋疾患及び炎症を伴う筋疾患を治療する。
炎症性ミオパチーは、典型的には筋肉の炎症、及び筋力低下等の関連症状を伴う疾患である。筋力低下は進行性の場合もある。炎症性ミオパチー(例えば皮膚筋炎)に関連する症状としては、例えば筋力低下(例えば近位筋力低下)、皮膚発疹、歩行又は起立後の倦怠感、つまずき又は転倒、嚥下障害、発声障害、呼吸困難、筋肉痛、筋圧痛、体重減少、微熱、炎症を起こした肺、光線過敏症、皮下又は筋肉内のカルシウム沈着(石灰沈着症)、及び炎症性ミオパチーの生物学的随伴症状(biological concomitants)を挙げることができる。
炎症性ミオパチーはアレルギー反応、他の疾患、薬物若しくは毒素への曝露、若しくは感染因子への曝露に起因し得るか、又は特発性(原因不明)の場合がある。炎症性ミオパチーは、急性炎症性ミオパチー又は慢性炎症性ミオパチーであり得る。炎症性ミオパチーは、成人及び小児の両方に生じる可能性がある(例えば若年性皮膚筋炎)。炎症性ミオパチーは皮膚、肺、心臓、眼及び胃腸系等の身体の他の器官又は系に影響を与える症状を含み得る。幾つかの実施形態では、炎症性ミオパチーは、慢性炎症性ミオパチー(例えば、皮膚筋炎、多発性筋炎又は封入体筋炎)である。
幾つかの実施形態では、炎症性ミオパチーはアレルギー反応、別の疾患(例えば癌又は結合組織疾患)、毒性物質、医薬品又は感染因子(例えばウイルス)への曝露に起因し得る。幾つかの実施形態では、炎症性ミオパチーは狼瘡、関節リウマチ又は全身性硬化症に関連する。幾つかの実施形態では、炎症性ミオパチーは特発性である。幾つかの実施形態では、炎症性ミオパチーは多発性筋炎、皮膚筋炎、封入体筋炎及び免疫介在性壊死性ミオパチーから選択される。幾つかの実施形態では、炎症性ミオパチーは皮膚筋炎である。
炎症性ミオパチー(例えば皮膚筋炎)の生物学的随伴症状としては、例えばサイトカイン(例えばI型インターフェロン(IFN-α及び/又はIFN-β等)、インターロイキン(IL-6、IL-10、IL-15、IL-17及びIL-18等)、及びTNF-α、TGF-β、B細胞活性化因子(BAFF)のレベルの変化(例えば上昇)、並びにIFN誘導性遺伝子(例えば、I型IFN誘導性遺伝子)の過剰発現が挙げられる。炎症性ミオパチーの他の生物学的随伴症状としては、例えば赤血球沈降速度(ESR)の上昇及び/又はクレアチンキナーゼレベルの上昇を挙げることができる。炎症性ミオパチーの更なる生物学的随伴症状としては、自己抗体、例えば抗合成酵素自己抗体(例えば抗Jo1抗体)、抗シグナル認識粒子抗体(抗SRP)、抗Mi-2抗体、抗p155抗体、抗PM/Sci抗体及び抗RNP抗体を挙げることができる。
筋ジストロフィーは、原発性又は続発性骨格筋障害を特徴とする深刻な神経筋疾患群である多様な遺伝性神経筋障害の群である。筋ジストロフィーの例としては、デュシェンヌ型筋ジストロフィー、ベッカー型筋ジストロフィー、肢帯型筋ジストロフィー、顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー、福山型先天性筋ジストロフィー及びメロシン欠損型先天性筋ジストロフィーが挙げられるが、これらに限定されない。筋ジストロフィーの最も一般的な形態は、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)である。DMDは、ジストロフィンをコードする遺伝子の突然変異を特徴とするX連鎖劣性障害である。殆どの患者が呼吸器不全又は心不全のために30歳前に死亡する。ベッカー型筋ジストロフィー(良性偽肥大性筋ジストロフィーとしても知られる)は、どちらもジストロフィン遺伝子の突然変異に起因するという点でDMDと関連している。DMDを患う生物は、機能的ジストロフィンを産生しない。このため、DMDはBMDよりもはるかに重篤である。
被験体
本開示の化合物は、それを必要とする脊椎動物等の被験体に投与される。幾つかの実施形態では、被験体はマウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネコ、ウマ、ヒツジ、ウシ、サル、カニクイザル又はヒトである。被験体は、例えば高齢者、成人、青年、少年(pre-adolescents)、小児、幼児及び乳児であり得る。幾つかの実施形態では、被験体は、炎症性ミオパチーの動物モデルである。幾つかの実施形態では、被験体は、炎症性ミオパチーを有するヒト又は炎症性ミオパチーを発症するリスクがあるヒトである。幾つかの実施形態では、被験体は、炎症性ミオパチーの家族歴を有する。幾つかの実施形態では、被験体は、炎症性ミオパチーに関連する遺伝子を保有する。幾つかの実施形態では、被験体は、炎症性ミオパチーに関連するバイオマーカーについて陽性である。幾つかの実施形態では、被験体は、炎症性ミオパチーと診断されている。幾つかの実施形態では、被験体は、炎症性ミオパチーに関連する1つ以上の兆候又は症状、例えば本明細書に記載される症状の1つ以上を有する。
幾つかの実施形態では、被験体は、筋ジストロフィーの動物モデルである。幾つかの実施形態では、被験体は、筋ジストロフィーを有するヒト又は筋ジストロフィーを発症するリスクがあるヒトである。幾つかの実施形態では、被験体は、筋ジストロフィーの家族歴を有する。幾つかの実施形態では、被験体は、筋ジストロフィーに関連する遺伝子を保有する。幾つかの実施形態では、被験体は、筋ジストロフィーに関連するバイオマーカーについて陽性である。幾つかの実施形態では、被験体は、筋ジストロフィーと診断されている。幾つかの実施形態では、被験体は、筋ジストロフィーに関連する1つ以上の兆候又は症状、例えば本明細書に記載される症状の1つ以上を有する。
投薬
本明細書に記載される医薬組成物は、正確な投与量の単回投与に適した単位剤形であり得る。単位剤形では、製剤は、適切な量の1つ以上の化合物を含有する単位用量に分けられる。投与単位は、個別の量の製剤を含有するパッケージの形態であってもよい。非限定的な例は、バイアル又はアンプル内の液体である。水性懸濁液組成物は、単回投与用の再封不可能な容器にパッケージングすることができる。複数回投与用の再封可能な容器を、例えば防腐剤と組み合わせて使用してもよい。非経口注射用の製剤は単位剤形、例えばアンプルで、又は防腐剤の入った複数回投与用の容器で与えることができる。
本明細書に記載される化合物は、組成物中で1用量当たり約0.5μg~約7000μg、約1μg~約1000μg、約1μg~約250μg、約1μg~約25μg、約5μg~約50μg、約0.5μg~約15μg又は約0.5μg~約10μgの範囲で存在し得る。
本明細書に記載される化合物は、組成物中で約0.5μg、約1μg、約2μg、約3μg、約4μg、約5μg、約6μg、約7μg、約8μg、約9μg、約10μg、約11μg、約12μg、約13μg、約14μg、約15μg、約16μg、約17μg、約18μg、約19μg、約20μg、約21μg、約22μg、約23μg、約24μg、約25μg、約26μg、約27μg、約28μg、約29μg、約30μg、約31μg、約32μg、約33μg、約34μg、約35μg、約36μg、約37μg、約38μg、約39μg、約40μg、約41μg、約42μg、約43μg、約44μg、約45μg、約46μg、約47μg、約48μg、約49μg、約50μg、約55μg、約60μg、約65μg、約70μg、約75μg、約80μg、約85μg、約90μg、約95μg、約100μg、約125μg、約150μg、約175μg、約200μg、約250μg、約300μg、約350μg、約400μg、約450μg、約500μg、約550μg、約600μg、約650μg、約700μg、約750μg、約800μg、約850μg、約900μg、約950μg、約1000μg、約1050μg、約1100μg、約1150μg、約1200μg、約1250μg、約1300μg、約1350μg、約1400μg、約1450μg、約1500μg、約1550μg、約1600μg、約1650μg、約1700μg、約1750μg、約1800μg、約1850μg、約1900μg、約1950μg、約2000μg、約2500μg、約3000μg、約3500μg、約4000μg、約4500μg、約5000μg、約5500μg、約6000μg、約6500μg、約7000μg、約7500μg、約8000μg、約9000μg、約10000μg(10mg)、約11mg、約12mg、約13mg、約14mg、約15mg、約16mg、約17mg、約18mg、約19mg、約20mg、約21mg、約22mg、約23mg、約24mg、約25mg、約26mg、約27mg、約28mg、約29mg、約30mg、約31mg、約32mg、約33mg、約34mg、約35mg、約36mg、約37mg、約38mg、約39mg、又は約40mgの量で存在し得る。これらの値のいずれも組成物中の化合物の量についての範囲を規定するために用いることができる。例えば、化合物は組成物中で約0.5μg~約40mg、約500μg~約10mg又は約50μg~約5mgの範囲で存在し得る。
幾つかの実施形態では、用量は、被験体の体重(mass)で除算した薬物の量、例えば被験体の体重1kg当たりの薬物のμg又はmg量を単位として表すことができる。幾つかの実施形態では、化合物は約0.5μg/kg、約1μg/kg、約2μg/kg、約3μg/kg、約4μg/kg、約5μg/kg、約6μg/kg、約7μg/kg、約8μg/kg、約9μg/kg、約10μg/kg、約11μg/kg、約12μg/kg、約13μg、約14μg/kg、約15μg/kg、約16μg/kg、約17μg/kg、約18μg/kg、約19μg/kg、約20μg/kg、約25μg/kg、約30μg/kg、約35μg/kg、約40μg/kg、約45μg/kg、約50μg/kg、約55μg/kg、約60μg/kg、約65μg/kg、約70μg/kg、約75μg/kg、約80μg/kg、約85μg/kg、約90μg/kg、約95μg/kg、約100μg/kg、約125μg/kg、約150μg/kg、約175μg/kg、約200μg/kg、約250μg/kg、約300μg/kg、約350μg/kg、約400μg/kg、約450μg/kg、約500μg/kg、約550μg/kg、約600μg/kg、約650μg/kg、約700μg/kg、約750μg/kg、約800μg/kg、約850μg/kg、約900μg/kg、約950μg/kg、約1000μg/kg、約1050μg/kg、約1100μg/kg、約1150μg/kg、約1200μg/kg、約1250μg/kg、約1300μg/kg、約1350μg/kg、約1400μg/kg、約1450μg/kg、約1500μg/kg、約1550μg/kg、約1600μg/kg、約1650μg/kg、約1700μg/kg、約1750μg/kg、約1800μg/kg、約1850μg/kg、約1900μg/kg、約1950μg/kg、約2000μg/kg、約2500μg/kg、約3000μg/kg、約3500μg/kg、約4000μg/kg、約4500μg/kg、又は約5000μg/kgの用量で投与される。これらの値のいずれも化合物の用量についての範囲を規定するために用いることができる。例えば、幾つかの実施形態では、化合物は、約0.5μg/kg~約250μg/kg、1μg/kg~約200μg/kg、5μg/kg~約150μg/kg、約10μg/kg~約100μg/kg、約10μg/kg~約50μg/kg、約15μg/kg~約35μg/kg又は約0.5μg/kg~約5000μg/kgの範囲の用量で投与される。
開示の化合物は、任意の所望の間隔で投与することができる。例えば、化合物は週に1回、週に2回、週に3回、週に4回、週に5回、週に6回、週に7回、週に8回、週に9回、又は週に10回投与することができる。毎日の投与の間隔は、任意の時間間隔、例えば、1時間に1回、2時間に1回、3時間に1回、4時間に1回、5時間に1回、6時間に1回、7時間に1回、8時間に1回、9時間に1回、10時間に1回、11時間に1回又は12時間に1回であり得る。化合物は1週間に1回、2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回、5週間に1回、6週間に1回、7週間に1回又は8週間に1回投与することができる。化合物の投与は、化合物を投与する者又は化合物が与えられる被験体に合わせて不規則な投与スケジュールを有していてもよい。そのため、化合物は、例えば1日に1回、1日に2回又は1日に3回投与することができる。
投与量は各投与で同じ量であってもよく、又は投与量が異なっていてもよい。例えば、第1の量を朝に投与することができ、第2の量を夜に投与することができる。被験体は、高い第1の用量及びより低いその後の用量が与えられ得る。用量は、疾患の症状若しくはマーカーの改善又は有害反応の発生に応じて上下に調整することができる。
薬学的に許容可能な担体の非限定的な例としては、食塩水、リンガー溶液及びデキストロース溶液が挙げられる。液体担体を溶液、懸濁液及びエマルションの調製に使用することができる。本明細書に記載される化合物は、水、有機溶媒若しくはその両方の混合物、又は薬学的に許容可能な油若しくは脂肪等の薬学的に許容可能な液体担体に溶解又は懸濁することができる。液体担体は可溶化剤、乳化剤、緩衝剤、防腐剤、甘味料、着香料、懸濁化剤、増粘剤、染料、粘性調節剤、安定化剤及び浸透圧調節剤等の他の好適な医薬添加剤を含有していてもよい。非経口投与用の液体担体の例としては、水、アルコール(一価アルコール及び多価アルコール、例えばグリコールを含む)及びその誘導体、並びに油(例えば分留ヤシ油及びラッカセイ油)が挙げられる。非経口投与については、担体は、オレイン酸エチル又はミリスチン酸イソプロピル等の油性エステルであり得る。滅菌液体担体が非経口投与用の滅菌液体形態の組成物に使用される。溶液のpHは約5~約8、例えば約7~約7.5であり得る。
幾つかの実施形態では、本開示の分子による治療は、野生型IL-2ポリペプチドによる治療よりも良好な耐容性を示す。幾つかの実施形態では、治療有効用量の本開示の分子による治療は、IL2(C125S)による治療と比べて、引き起こされる下痢の事例が少ない。幾つかの実施形態では、治療有効量の本開示の分子による治療は、毛細血管漏出症候群を引き起こさない。幾つかの実施形態では、治療有効量の本開示の分子による治療は、好中球活性の低下又は感染リスクの増大を引き起こさない。
本開示の化合物は、IL-2受容体に対して高い、中程度の又は低い親和性を有する。本開示の化合物は、ST2に対して高い、中程度の又は低い親和性を有する。IL2R及びST2に対して個々に中程度の又は低い親和性を有する化合物は、両方の受容体が細胞上に存在する場合、高いアビディティーを有し得る。本開示の化合物は、個々のST2又はIL2Rのいずれかに対する結合について、例えば約1pmol~約1mmol、約10pmol~約1mmol、約100pmol~約1mmol、約1μmol~約1mmol、約10μmol~約1mmol、約1μmol~約100μmol、約1μmol~約500μmol、約200μmol~約800μmol、約10μmol~約100μmole又は約500μmole~約1mmolの解離定数(Kd)を有する。本開示の化合物は、ST2及びIL-2Rの両方に結合する場合に、例えば個々のKdの95%未満、90%未満、85%未満、80%未満、75%未満、70%未満、65%未満、60%未満、55%未満、50%未満、45%未満、40%未満、35%未満、30%未満、25%未満、20%未満、15%未満、10%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満、又は1%未満のより低い見かけのKdを有し得る。
薬物動態
用量は、本明細書に記載される所望の又は効果的な血液プロファイル等の所望の薬物動態(PK)又は薬力学プロファイルを達成するように調節することができる。
薬物動態及び薬力学的データは、様々な実験法によって得ることができる。特定の組成物を説明する適切な薬物動態及び薬力学的プロファイル成分は、ヒト被験体における薬物代謝の変動によって変化し得る。薬物動態及び薬力学的プロファイルは、被験体の群の平均パラメーターの決定に基づくことができる。被験体の群は、代表的な平均の決定に適した任意の妥当な数の被験体、例えば5人の被験体、10人の被験体、15人の被験体、20人の被験体、25人の被験体、30人の被験体、35人の被験体又はそれ以上を含む。平均は例えば、測定される各パラメーターについて全ての被験体の測定値の平均を算出することによって決定される。用量は、本明細書に記載される所望の又は効果的な血液プロファイル等の所望の薬物動態又は薬力学プロファイルを達成するように調節することができる。
薬力学的パラメーターは、本発明の組成物を説明するのに適した任意のパラメーターであり得る。例えば、薬力学的プロファイルは投与後、例えば約0分、約1分、約2分、約3分、約4分、約5分、約6分、約7分、約8分、約9分、約10分、約11分、約12分、約13分、約14分、約15分、約16分、約17分、約18分、約19分、約20分、約21分、約22分、約23分、約24分、約25分、約26分、約27分、約28分、約29分、約30分、約31分、約32分、約33分、約34分、約35分、約36分、約37分、約38分、約39分、約40分、約41分、約42分、約43分、約44分、約45分、約46分、約47分、約48分、約49分、約50分、約51分、約52分、約53分、約54分、約55分、約56分、約57分、約58分、約59分、約60分、約0時間、約0.5時間、約1時間、約1.5時間、約2時間、約2.5時間、約3時間、約3.5時間、約4時間、約4.5時間、約5時間、約5.5時間、約6時間、約6.5時間、約7時間、約7.5時間、約8時間、約8.5時間、約9時間、約9.5時間、約10時間、約10.5時間、約11時間、約11.5時間、約12時間、約12.5時間、約13時間、約13.5時間、約14時間、約14.5時間、約15時間、約15.5時間、約16時間、約16.5時間、約17時間、約17.5時間、約18時間、約18.5時間、約19時間、約19.5時間、約20時間、約20.5時間、約21時間、約21.5時間、約22時間、約22.5時間、約23時間、約23.5時間、約24時間、約2日、約3日、約4日、約5日、約6日、約7日、約8日、約9日、約10日、約11日、約12日、約13日又は約14日の時点で得ることができる。
薬物動態パラメーターは、化合物を説明するのに適した任意のパラメーターであり得る。Cmaxは、例えば約1ng/mL以上、約5ng/mL以上、約10ng/mL以上、約15ng/mL以上、約20ng/mL以上、約25ng/mL以上、約50ng/mL以上、約75ng/mL以上、約100ng/mL以上、約200ng/mL以上、約300ng/mL以上、約400ng/mL以上、約500ng/mL以上、約600ng/mL以上、約700ng/mL以上、約800ng/mL以上、約900ng/mL以上、約1000ng/mL以上、約1250ng/mL以上、約1500ng/mL以上、約1750ng/mL以上、約2000ng/mL以上、約2500ng/mL以上、又は本明細書に記載される化合物の薬物動態プロファイルを説明するのに適切な任意の他のCmaxであり得る。Cmaxは、例えば50μg/kgで静脈注射によって投与した場合、血液中で、例えば約5ng/mL~約10000ng/mL、約50ng/mL~約10000ng/mL、約500ng/mL~約10000ng/mL、約5000ng/mL~約10000ng/mL、約1000ng/mL~約5000ng/mL、約1000ng/mL~約3000ng/mL、約5000ng/mL~約8000ng/mL又は約500ng/mL~約1000ng/mLであり得る。Cmaxは、例えば50μg/kgで皮下注射によって投与した場合、血液中で、例えば約5ng/mL~約50ng/mL、約50ng/mL~約500ng/mL、約100ng/mL~約250ng/mL、約1000ng/mL~約5000ng/mL、約1000ng/mL~約2000ng/mL、約2000ng/mL~約5000ng/mL、約5000ng/mL~約10000ng/mL又は約5000ng/mL~約7000ng/mLであり得る。Cmaxは、与えられる化合物の用量によって異なる場合がある。与えられる用量は、50μg/kg、100μg/kg、200μg/kg、250μg/kg、300μg/kg、400μg/kg、500μg/kg、600μg/kg、700μg/kg、800μg/kg、900μg/kg又は1000μg/kgであり得る。
本明細書に記載される化合物のTmaxは、例えば約0.5時間以下、約1時間以下、約1.5時間以下、約2時間以下、約2.5時間以下、約3時間以下、約3.5時間以下、約4時間以下、約4.5時間以下、約5時間以下、約5.5時間以下、約6時間以下、約6.5時間以下、約7時間以下、約7.5時間以下、約8時間以下、約8.5時間以下、約9時間以下、約9.5時間以下、約10時間以下、約10.5時間以下、約11時間以下、約11.5時間以下、約12時間以下、約12.5時間以下、約13時間以下、約13.5時間以下、約14時間以下、約14.5時間以下、約15時間以下、約15.5時間以下、約16時間以下、約16.5時間以下、約17時間以下、約17.5時間以下、約18時間以下、約18.5時間以下、約19時間以下、約19.5時間以下、約20時間以下、又は本明細書に記載される化合物の薬物動態プロファイルを説明するのに適切な任意の他のTmaxであり得る。Tmaxは、例えば約0.1時間~約24時間、約0.1時間~約0.5時間、約0.5時間~約1時間、約1時間~約1.5時間、約1.5時間~約2時間、約2時間~約2.5時間、約2.5時間~約3時間、約3時間~約3.5時間、約3.5時間~約4時間、約4時間~約4.5時間、約4.5時間~約5時間、約5時間~約5.5時間、約5.5時間~約6時間、約6時間~約6.5時間、約6.5時間~約7時間、約7時間~約7.5時間、約7.5時間~約8時間、約8時間~約8.5時間、約8.5時間~約9時間、約9時間~約9.5時間、約9.5時間~約10時間、約10時間~約10.5時間、約10.5時間~約11時間、約11時間~約11.5時間、約11.5時間~約12時間、約12時間~約12.5時間、約12.5時間~約13時間、約13時間~約13.5時間、約13.5時間~約14時間、約14時間~約14.5時間、約14.5時間~約15時間、約15時間~約15.5時間、約15.5時間~約16時間、約16時間~約16.5時間、約16.5時間~約17時間、約17時間~約17.5時間、約17.5時間~約18時間、約18時間~約18.5時間、約18.5時間~約19時間、約19時間~約19.5時間、約19.5時間~約20時間、約20時間~約20.5時間、約20.5時間~約21時間、約21時間~約21.5時間、約21.5時間~約22時間、約22時間~約22.5時間、約22.5時間~約23時間、約23時間~約23.5時間、又は約23.5時間~約24時間であり得る。
本明細書に記載される化合物のAUC(0-inf)(AUC(0-∞)とも呼ばれる)又はAUC(last)は、例えば約1ng・時間/mL以上、約5ng・時間/mL以上、約10ng・時間/mL以上、約20ng・時間/mL以上、約30ng・時間/mL以上、約40ng・時間/mL以上、約50ng・時間/mL以上、約100ng・時間/mL以上、約150ng・時間/mL以上、約200ng・時間/mL以上、約250ng・時間/mL以上、約300ng・時間/mL以上、約350ng・時間/mL以上、約400ng・時間/mL以上、約450ng・時間/mL以上、約500ng・時間/mL以上、約600ng・時間/mL以上、約700ng・時間/mL以上、約800ng・時間/mL以上、約900ng・時間/mL以上、約1000ng・時間/mL以上、約1250ng・時間/mL以上、約1500ng・時間/mL以上、約1750ng・時間/mL以上、約2000ng・時間/mL以上、約2500ng・時間/mL以上、約3000ng・時間/mL以上、約3500ng・時間/mL以上、約4000ng・時間/mL以上、約5000ng・時間/mL以上、約6000ng・時間/mL以上、約7000ng・時間/mL以上、約8000ng・時間/mL以上、約9000ng・時間/mL以上、約10000ng・時間/mL以上、約11000ng・時間/mL以上、約12000ng・時間/mL以上、約13000ng・時間/mL以上、約14000ng・時間/mL以上、約15000ng・時間/mL以上、約16000ng・時間/mL以上、約17000ng・時間/mL以上、約18000ng・時間/mL以上、約19000ng・時間/mL以上、約20000ng・時間/mL以上、又は本明細書に記載される化合物の薬物動態プロファイルを説明するのに適切な任意の他のAUC(0-inf)であり得る。化合物のAUC(0-inf)は、例えば約1ng・時間/mL~約10000ng・時間/mL、約1ng・時間/mL~約10ng・時間/mL、約10ng・時間/mL~約25ng・時間/mL、約25ng・時間/mL~約50ng・時間/mL、約50ng・時間/mL~約100ng・時間/mL、約100ng・時間/mL~約200ng・時間/mL、約200ng・時間/mL~約300ng・時間/mL、約300ng・時間/mL~約400ng・時間/mL、約400ng・時間/mL~約500ng・時間/mL、約500ng・時間/mL~約600ng・時間/mL、約600ng・時間/mL~約700ng・時間/mL、約700ng・時間/mL~約800ng・時間/mL、約800ng・時間/mL~約900ng・時間/mL、約900ng・時間/mL~約1000ng・時間/mL、約1000ng・時間/mL~約1250ng・時間/mL、約1250ng・時間/mL~約1500ng・時間/mL、約1500ng・時間/mL~約1750ng・時間/mL、約1750ng・時間/mL~約2000ng・時間/mL、約2000ng・時間/mL~約2500ng・時間/mL、約2500ng・時間/mL~約3000ng・時間/mL、約3000ng・時間/mL~約3500ng・時間/mL、約3500ng・時間/mL~約4000ng・時間/mL、約4000ng・時間/mL~約4500ng・時間/mL、約4500ng・時間/mL~約5000ng・時間/mL、約5000ng・時間/mL~約5500ng・時間/mL、約5500ng・時間/mL~約6000ng・時間/mL、約6000ng・時間/mL~約6500ng・時間/mL、約6500ng・時間/mL~約7000ng・時間/mL、約7000ng・時間/mL~約7500ng・時間/mL、約7500ng・時間/mL~約8000ng・時間/mL、約8000ng・時間/mL~約8500ng・時間/mL、約8500ng・時間/mL~約9000ng・時間/mL、約9000ng・時間/mL~約9500ng・時間/mL、約9500ng・時間/mL~約10000ng・時間/mL、約10000ng・時間/mL~約10500ng・時間/mL、約10500ng・時間/mL~約11000ng・時間/mL、約11000ng・時間/mL~約11500ng・時間/mL、約11500ng・時間/mL~約12000ng・時間/mL、約12000ng・時間/mL~約12500ng・時間/mL、約12500ng・時間/mL~約13000ng・時間/mL、約13000ng・時間/mL~約13500ng・時間/mL、約13500ng・時間/mL~約14000ng・時間/mL、約14000ng・時間/mL~約14500ng・時間/mL、約14500ng・時間/mL~約15000ng・時間/mL、約15000ng・時間/mL~約15500ng・時間/mL、約15500ng・時間/mL~約16000ng・時間/mL、約16000ng・時間/mL~約16500ng・時間/mL、約16500ng・時間/mL~約17000ng・時間/mL、約17000ng・時間/mL~約17500ng・時間/mL、約17500ng・時間/mL~約18000ng・時間/mL、約18000ng・時間/mL~約18500ng・時間/mL、約18500ng・時間/mL~約19000ng・時間/mL、約19000ng・時間/mL~約19500ng・時間/mL又は約19500ng・時間/mL~約20000ng・時間/mLであり得る。例えば、化合物のAUC(0-inf)は、50μg/kgで静脈内投与した場合に約8500ng・時間/mL、又は50μg/kgで皮下投与した場合に約4000ng・時間/mLであり得る。
本明細書に記載される化合物の血漿濃度は、例えば約1ng/mL以上、約5ng/mL以上、約10ng/mL以上、約15ng/mL以上、約20ng/mL以上、約25ng/mL以上、約50ng/mL以上、約75ng/mL以上、約100ng/mL以上、約150ng/mL以上、約200ng/mL以上、約300ng/mL以上、約400ng/mL以上、約500ng/mL以上、約600ng/mL以上、約700ng/mL以上、約800ng/mL以上、約900ng/mL以上、約1000ng/mL以上、約1200ng/mL以上、又は本明細書に記載される化合物の任意の他の血漿濃度であり得る。血漿濃度は、例えば約1ng/mL~約2000ng/mL、約1ng/mL~約5ng/mL、約5ng/mL~約10ng/mL、約10ng/mL~約25ng/mL、約25ng/mL~約50ng/mL、約50ng/mL~約75ng/mL、約75ng/mL~約100ng/mL、約100ng/mL~約150ng/mL、約150ng/mL~約200ng/mL、約200ng/mL~約250ng/mL、約250ng/mL~約300ng/mL、約300ng/mL~約350ng/mL、約350ng/mL~約400ng/mL、約400ng/mL~約450ng/mL、約450ng/mL~約500ng/mL、約500ng/mL~約600ng/mL、約600ng/mL~約700ng/mL、約700ng/mL~約800ng/mL、約800ng/mL~約900ng/mL、約900ng/mL~約1000ng/mL、約1000ng/mL~約1100ng/mL、約1100ng/mL~約1200ng/mL、約1200ng/mL~約1300ng/mL、約1300ng/mL~約1400ng/mL、約1400ng/mL~約1500ng/mL、約1500ng/mL~約1600ng/mL、約1600ng/mL~約1700ng/mL、約1700ng/mL~約1800ng/mL、約1800ng/mL~約1900ng/mL、又は約1900ng/mL~約2000ng/mLであり得る。
薬力学的パラメーターは、本開示の組成物を説明するのに適した任意のパラメーターであり得る。例えば、薬力学的プロファイルは、例えば約24時間、約48時間、約72時間又は1週間にわたってTreg細胞数の増加を示し得る。
本発明の方法を用いて投与される化合物について算出することができる薬力学的及び薬物動態パラメーターの非限定的な例としては、a)用量Dとして表すことができる、投与される薬物の量、b)τとして表すことができる投与間隔、c)分布容積V(ここで、V=D/Cである)として表すことができる、薬物が分布する見かけの容積、d)濃度C又はCss(ここで、C又はCss=D/Vdである)として表すことができ、複数のサンプルにわたる平均血漿濃度として表すことができる、所与の血漿容積中の薬物の量、e)薬物の半減期t1/2(ここで、t1/2=ln(2)/kである)、f)薬物が身体から除去される速度k(ここで、k=ln(2)/t1/2=CL/Vである)、g)式を平衡させるのに必要とされる注入速度Kin(ここで、Kin=Css・CLである)、h)AUC0-∞(ここで、
Figure 2022513406000015
である)として表すことができ、又は定常状態では、AUCτ,ss(ここで、
Figure 2022513406000016
である)として表すことができる、単回用量の投与後の濃度-時間曲線の積分、i)CL(クリアランス)(ここで、CL=V・k=D/AUCである)として表すことができる、単位時間当たりの薬物が除去される血漿の容積、j)f(ここで、f=AUCpo・Div/AUCiv・Dpoである)として表すことができる、薬物の全身利用可能な割合、k)投与後の薬物のピーク血漿濃度Cmax、l)薬物がCmaxに達するのにかかる時間tmax、m)次の用量が投与される前に薬物が達する最低濃度Cmin、及びn)%PTF=100・(Cmax,ss-Cmin,ss)/Cav,ss(ここで、Cav,ss=AUCτ,ss/τである)として表すことができる、定常状態での1つの投与間隔内でのピークトラフ値変動が挙げられる。
本開示の化合物は、被験体に投与した場合に高い安定性を有し得る。投与される化合物は、約6時間超、約7時間超、約8時間超、約9時間超、約10時間超、約11時間超、約12時間超、約13時間超、約14時間超、約15時間超、約16時間超、約17時間超、約18時間超、約19時間超、約20時間超、約21時間超、約22時間超、約23時間超、約24時間超、約25時間超、約26時間超、約27時間超、約28時間超、約29時間超、約30時間超、約31時間超、約32時間超、約33時間超、約34時間超、約35時間超、約36時間超、約37時間超、約38時間超、約39時間超、約40時間超、約41時間超、約42時間超、約43時間超、約44時間超、約45時間超、約46時間超、約47時間超、約48時間超、約49時間超、約50時間超、約51時間超、約52時間超、約53時間超、約54時間超、約55時間超、約56時間超、約57時間超、約58時間超、約59時間超、約60時間超、約61時間超、約62時間超、約63時間超、又は約64時間超の生理学的半減期を有し得る。
本開示の化合物の半減期は、投与される用量に基づいて変化し得る。例えば、50μg/kgの用量で投与した場合の化合物の半減期は、100μg/kg又は250μg/kgの用量で投与した場合の同じ化合物の半減期よりも短い可能性がある。化合物の半減期は、用いられる投与経路に基づいて変化し得る。化合物の半減期は、化合物を皮下投与した場合に静脈内の場合よりも長い可能性がある。例えば、皮下に送達された化合物の半減期は、約15時間~約25時間であり得る一方で、静脈内に送達された化合物の半減期は、約5時間~約15時間であり得る。幾つかの実施形態では、50μg/kgで静脈内投与した場合の化合物の半減期は、約6時間~約14時間、約7時間~約13時間、約8時間~約12時間又は約9時間~約11時間である。幾つかの実施形態では、50μg/kgで静脈内投与した場合の化合物の半減期は、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間、約12時間、約13時間、約14時間又は約15時間である。幾つかの実施形態では、50μg/kgで皮下投与した場合の化合物の半減期は、約15時間~約27時間、約16時間~約26時間、約17時間~約25時間、約18時間~約24時間、約19時間~約23時間又は約20時間~約22時間である。幾つかの実施形態では、50μg/kgで皮下投与した場合の化合物の半減期は、約10時間、約11時間、約12時間、約13時間、約14時間、約15時間、約16時間、約17時間、約18時間、約19時間、約21時間、約22時間、約23時間、約24時間、約25時間、約26時間、約27時間、約28時間、約29時間又は約30時間である。血液からの化合物のクリアランスは、皮下に送達された化合物よりも静脈内に送達された化合物で速い可能性がある。
二量体タンパク質の作製:ヘテロ二量体及びホモ二量体
幾つかの実施形態では、本開示の化合物はヘテロ二量体、例えば第1の融合タンパク質の一部であるIL2R結合部分(例えばIL-2又はIL-2変異体)及び第2の融合タンパク質の一部であるST2結合部分(例えばST2に結合する抗体又はその抗原結合フラグメント)を含むヘテロ二量体である。幾つかの実施形態では、第1及び第2の融合タンパク質は各々、IgG Fcドメイン、例えばIgG1 Fcドメイン又はその変異体を含む。ヘテロ二量体は、2つの構成組み換えタンパク質を個別に発現させ、それらを精製し、in vitroでそれらを組み合わせて、ジスルフィド結合ヘテロ二量体を形成することによって作製することができる。ヘテロ二量体Fc融合タンパク質は、「ノブイントゥホール(knobs into holes)」アプローチを用いて2つの構成cDNA構築物をトランスフェクトした単一細胞において作製することもできる。この戦略により、ホモ二量体の形成を妨げるが、ヘテロ二量体の形成を促進する相補的界面を形成する突然変異が2つのFcポリペプチド鎖間のCH2-CH3界面に導入される。このようにして、ヘテロ二量体Fc融合タンパク質が、組み換えタンパク質を発現する宿主細胞において形成され、ヘテロ二量体タンパク質として分泌され得る。以下は、ヒトIgG1バックグラウンドでのかかるFc構築物の2つの例である。突然変異残基T366Y及びY407Tを太字及び下線で示し、N297A残基に下線を付ける。
(A)IgG1 Fc(N297A;T366Y):
Figure 2022513406000017
(配列番号8)
(B)IgG1 Fc(N297A;Y407T):
Figure 2022513406000018
(配列番号9)
2つの異なる結合部分、例えばIL-2及びST2抗体又はそのフラグメントを、それぞれFc配列(A)及び(B)に付加し、ヘテロ二量体タンパク質を構築することができる。
幾つかの実施形態では、第1の融合タンパク質は、突然変異T350V、L351Y、F405A及びY407Vを含むIgG1 Fcドメインを含み(例えば配列番号4)、第2の融合タンパク質は、突然変異T350V、T366L、K392L及びT394Wを含む(例えば配列番号5)。かかる突然変異は、適当な対合及び安定性を改善することが報告されている(Von Kreudenstein et al., 2013, mAbs 5: 646-654;国際公開第2014082179号)。例示的なヒトIgG1 Fcドメイン配列を以下に示し、N297A突然変異には下線を付け、T350V、L351Y、F405A、Y407V、T350V、T366L、K392L及びT394W突然変異は太字及び下線で示す。
(A)IgG1 Fc(N297A、T350V、L351Y、F405A及びY407V)
Figure 2022513406000019
(配列番号4)
(B)IgG1 Fc(N297A、T350V、T366L、K392L及びT394W)
Figure 2022513406000020
(配列番号5)
例示的なヘテロ二量体を図3A、図3B、図3C、図3D及び図3Eに示す。
幾つかの実施形態では、本開示の化合物は、ホモ二量体、例えば各々がIL2R結合部分(例えばIL-2又はIL-2変異体)及びST2結合部分(例えばST2に結合する抗体又はその抗原結合フラグメント)を含有する2つの同一の融合タンパク質を含むホモ二量体である。幾つかの実施形態では、2つの同一の融合タンパク質は各々、IgG Fcドメイン、例えばIgG1 Fcドメイン又はその変異体を含む。特定の実施形態では、IgG1 Fcドメインは、N297A突然変異を含むヒトIgG1 Fcドメインである(例えば配列番号7)。例示的なホモ二量体を図3Aに示す。
IL2R結合部分(例えばIL-2又はIL-2変異体)及びST2結合部分(例えばST2に結合する抗体又はその抗原結合フラグメント)は、直接的に又はペプチドリンカー(例えばGSリンカー)を介してIgG FcドメインのN末端又はC末端に付着させることができる。IL2R結合部分及びST2結合部分の様々な組合せを用いることができる。幾つかの実施形態では、二量体タンパク質は、IgG FcドメインのN末端側にIL2R結合部分を含む第1の融合タンパク質及びIgG FcドメインのC末端側にST2結合部分を含む第2の融合タンパク質を含む。幾つかの実施形態では、第1の融合タンパク質は、IgG FcドメインのN末端側にIL2R結合部分を含み、第2の融合タンパク質は、IgG FcドメインのN末端側にST2結合部分を含む(例えば、図3Dを参照されたい)。幾つかの実施形態では、第1の融合タンパク質は、IgG FcドメインのC末端側にIL2R結合部分を含み、第2の融合タンパク質は、IgG FcドメインのN末端側にST2結合部分を含む(例えば、図3Cを参照されたい)。幾つかの実施形態では、第1の融合タンパク質は、IgG FcドメインのC末端側にIL2R結合部分を含み、第2の融合タンパク質は、IgG FcドメインのC末端側にST2結合部分を含む。幾つかの実施形態では、第1の融合タンパク質は、IgG FcドメインのN末端側にST2結合部分、及びIgG FcドメインのC末端側にIL2R結合部分を含み、第2の融合タンパク質は、IgG FcドメインのN末端側にST2結合部分を含む(例えば、図3Bを参照されたい)。幾つかの実施形態では、第1の融合タンパク質は、IgG FcドメインのN末端側にST2結合部分、及びIgG FcドメインのC末端側にIL2R結合部分を含み、第2の融合タンパク質は、IgG FcドメインのN末端側にIL2R結合部分を含む。幾つかの実施形態では、第1の融合タンパク質及び第2の融合タンパク質の両方が、IgG FcドメインのN末端側にST2結合部分、及びIgG FcドメインのC末端側にIL2R結合部分を含む(例えば、図3Aを参照されたい)。幾つかの実施形態では、第1の融合タンパク質及び第2の融合タンパク質の両方が、IgG FcドメインのN末端側にIL2R結合部分及びIgG FcドメインのC末端側にST2結合部分を含む。幾つかの実施形態では、第1の融合タンパク質は、IgG FcドメインのC末端側にIL2R結合部分を含み、第2の融合タンパク質は、IgG FcドメインのN末端側にST2結合部分、及びIgG FcドメインのC末端側にIL2R結合部分を含む(例えば、図3Eを参照されたい)。
幾つかの実施形態では、二量体タンパク質は、少なくとも1つのIL2R結合部分(例えばIL-2又はIL-2変異体)及び少なくとも1つのST2結合部分(例えばST2に結合する抗体又はその抗原結合フラグメント)を含む。幾つかの実施形態では、二量体タンパク質は、IL2R結合部分を1つのみ含む。幾つかの実施形態では、二量体タンパク質は、ST2結合部分を1つのみ含む。
幾つかの実施形態では、二量体タンパク質は、少なくとも2つのIL2R結合部分を含む。例えば、幾つかの実施形態では、第1及び第2の融合タンパク質は各々、少なくとも1つのIL2R結合部分を含有する。例えば、図3A及び図3Eを参照されたい。幾つかの実施形態では、二量体タンパク質は、少なくとも2つのST2結合部分を含む。例えば、幾つかの実施形態では、第1及び第2の融合タンパク質は各々、少なくとも1つのST2結合部分を含有する。例えば、図3A及び図3Bを参照されたい。
本明細書に記載される実施形態のいずれかにおいて、IL2R結合部分及びST2結合部分を、ペプチドリンカー(例えばGSリンカー)を介してIgG Fcドメインに付着させることができる。二量体タンパク質は1つ、2つ、3つ、4つ又はそれ以上のペプチドリンカーを含有し得る。幾つかの実施形態では、二量体タンパク質は、少なくとも1つ、2つ、3つ又は4つのペプチドリンカーを含む。
幾つかの実施形態では、IL2R結合部分及び/又はST2結合部分は、ペプチド結合によって、すなわち結合部分とIgG Fcドメインとの間にペプチドリンカーを付加することなくIgG Fcドメインに直接融合される。幾つかの実施形態では、二量体タンパク質は、ペプチドリンカーを含まない。
幾つかの実施形態では、二量体タンパク質の第1の融合タンパク質は、IL-2結合部分(例えばヒトIL-2タンパク質ドメイン又はその変異体)のC末端がペプチド結合によって第1のペプチドリンカードメインのN末端と融合し、第1のIgG Fcタンパク質ドメインのN末端がペプチド結合によって第1のペプチドリンカードメインのC末端と融合するように構成される。幾つかの実施形態では、二量体タンパク質の第2の融合タンパク質は、第2のIgG Fcタンパク質ドメインのC末端がペプチド結合によって第2のペプチドリンカードメインのN末端と融合し、ST2に結合するタンパク質ドメインのN末端がペプチド結合によって第2のペプチドリンカードメインのC末端と融合するように構成される。幾つかの実施形態では、二量体タンパク質の第2の融合タンパク質は、ST2結合部分のC末端がペプチド結合によって第2のペプチドリンカードメインのN末端と融合し、第2のIgG Fcタンパク質ドメインのN末端がペプチド結合によって第2のペプチドリンカードメインのC末端と融合するように構成される。幾つかの実施形態では、二量体タンパク質は、配列番号10のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の配列同一性を有する融合タンパク質を含む。幾つかの実施形態では、二量体タンパク質は、配列番号11のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の配列同一性を有する融合タンパク質を含む。幾つかの実施形態では、二量体タンパク質は、配列番号12のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の配列同一性を有する融合タンパク質を含む。幾つかの実施形態では、二量体タンパク質は、配列番号13のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の配列同一性を有する融合タンパク質を含む。幾つかの実施形態では、二量体タンパク質は、配列番号14のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の配列同一性を有する融合タンパク質を含む。幾つかの実施形態では、二量体タンパク質は、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の配列同一性を有する融合タンパク質を含む。幾つかの実施形態では、二量体タンパク質は、配列番号18のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の配列同一性を有する融合タンパク質を含む。
幾つかの実施形態では、二量体タンパク質は、ST2抗体の軽鎖を更に含む。例えば、幾つかの実施形態では、融合タンパク質は、ST2抗体の重鎖(例えば表1に挙げるヒトIgG1 ST2抗体重鎖)を含み、二量体タンパク質は、ST2抗体の対応する軽鎖(例えば表1に挙げる軽鎖)を更に含む。軽鎖は、ジスルフィド結合によって重鎖に連結し得る。幾つかの実施形態では、二量体タンパク質は1つのST2抗体、例えば1つの重鎖及び1つの軽鎖を含む抗原結合フラグメント(Fab)のみを含む。幾つかの実施形態では、二量体タンパク質は2つのST2抗体、例えば各々が重鎖及び軽鎖を含む2つのFabフラグメントを含む。
Figure 2022513406000021
Figure 2022513406000022
Figure 2022513406000023
Figure 2022513406000024
Figure 2022513406000025
Figure 2022513406000026
Figure 2022513406000027
Figure 2022513406000028
Figure 2022513406000029
Figure 2022513406000030
実施例1. ST2及びIL2Rを標的とする二重特異性分子の構築
ST2(IL-33受容体)及びIL-2高親和性受容体を標的とする二重特異性分子を構築した。構築した全ての分子を下記表1に挙げる。それらの概略図を図3に示す。
表1及び図3の二重特異性分子は、ヒトIL-2変異体(N88R、C125S)及び抗ST2抗体の抗原結合フラグメント(Fab)から構成される。概念実証として、2つの抗ST2 mAbであるAb2及びAb4を公開された特許出願(米国特許出願公開第2017/0002079号)から選択した。各二重特異性分子は、抗ST2抗原結合フラグメントに関して一価又は二価のいずれかであり、ペプチドリンカー(GS)によってN又はC末端でIL-2受容体アゴニストに共有結合的に接続される。
ヘテロ二量体Fcタンパク質の作製は、潜在的なホモ二量体汚染のために困難であり得る。本実施例の全てのヘテロ二量体分子が、望ましくないホモ二量体対合を低減するためにFcドメイン上に突然変異を有する。突然変異としては、一方の鎖上のT350V、L351Y、F405A及びY407V、並びにもう一方の鎖上のT350V、T366L、K392L及びT394Wが挙げられる。かかる突然変異は、適当な対合及び安定性を改善することが報告されている(Von Kreudenstein et al., 2013, mAbs 5: 646-654、国際公開第2014082179号)。
Figure 2022513406000031
全ての分子は、一時的にトランスフェクトしたHEK293細胞において産生され、プロテインAアフィニティークロマトグラフィーに続くサイズ排除クロマトグラフィーによって精製した。
実施例2. 抗ST2/IL2v二重特異性分子の結合特性評価
ヒトST2及びIL2Raへの抗ST2/IL2v二重特異性タンパク質の結合を、Biacore T200機器(GE)を用いた表面プラズモン共鳴(SPR)によって評価した。抗His Tag抗体(GenScript)をNHS-EDSカップリングによりCM4チップ(GE)に固定化し、結合反応を25℃のHBS-EP+バッファー(GE)中で行った。Hisタグ付きST2 ECDタンパク質を抗His Tag抗体コーティングチップによって捕捉した。
ST2結合については、ヒスチジンタグ付きヒトST2 ECDタンパク質をチップ上にリガンドとして捕捉した。抗ST2 mAb(Ab2)のFab及びIL-2vから構成されるAb2-IL2v二重特異性分子を、アナライトとして50μl/分の流量で400秒間注入し、600秒間解離させた。Ab2-IL2v二重特異性分子を様々な濃度で調製した(3倍希釈によって0.012nM~1nM)。抗ST2 mAbであるAb4のFab及びIL-2vから構成されるAb4-IL2v二重特異性分子を、アナライトとして50μl/分の流量で200秒間注入し、400秒間解離させた。Ab4-IL2v二重特異性分子を様々な濃度で調製した(3倍希釈によって0.062nM~5nM)。チップ表面を10mMグリシン(pH1.7)で再生した。一価抗ST2二重特異性分子の会合及び解離シグナルを、Biacore Evaluation Software Version 2.0を用いて1:1結合に適合させ、速度定数(k及びk)を得て、解離定数(K)を算出した。
センサーグラムを図4A及び図4Bに示し、速度定数及び解離定数を下記表3にまとめる。全ての二重特異性分子がST2タンパク質に対して明らかな結合を示した。一価Ab2-IL2v二重特異性分子のK値は、米国特許出願公開第2017/0002079号に報告された値である34pMと比較して94pM~137pMの範囲であった。一価Ab4/IL2v二重特異性分子のK値は、米国特許出願公開第2017/0002079号に報告された値である301pMと比較して289pM~378pMの範囲であった。
Figure 2022513406000032
二重特異性分子がST2及びIL2Raの両方に同時に結合するかを試験するために、二重特異性分子をチップ上に固定化されたヒスチジンタグ付きヒトST2によって捕捉した。続いて、IL2Rαをアナライトとして50μl/分の流量で50秒間注入し、60秒間解離させた。IL2Raを様々な濃度で調製した(3倍希釈によって2.5nM~200nM)。チップ表面を10mMグリシン(pH1.7)で再生した。会合及び解離シグナルを、Biacore Evaluation Software Version 2.0を用いて1:1結合に適合させ、速度定数(k及びk)を得て、解離定数(K)を算出した。
センサーグラムを図5A及び図5Bに示し、速度定数及び解離定数を下記表4にまとめる。これらは全て以前に報告された値と同等のK値(25nM~43nM)でヒトIL2Rαに結合した。これによりIL2v部分がIL2Ra結合を保持することが示され、二重特異性分子は、ST2タンパク質に結合した上でIL2Raに対する結合を示したことから、ST2及びIL2Raの両方に同時に結合することができる。
Figure 2022513406000033
実施例3. 新規のヒトST2抗体の単離
新規のヒトST2抗体を、ヒトscFvファージディスプレイライブラリーを用いて生成した。組み換えヒトST2細胞外ドメイン(ECD)を用いて選択を行った。3回の選択後に富化されたファージ粒子をELISAスクリーニングに供した。ELISAによってST2 ECDへの結合が示されたファージ粒子からのscFvフラグメントをIgG1に再フォーマットした。
実施例4. ヒトST2及びマウスST2に対するヒトST2抗体の結合親和性
ヒト及びマウスST2タンパク質に対する再フォーマットしたヒトST2抗体の結合を、Carterra(Salt Lake City,UT)のハイスループット抗体スクリーニング及び特性評価プラットホームを用いて表面プラズモン共鳴(SPR)によって評価した。抗体をリガンド分子として固定化し、ST2タンパク質をアナライト分子として流し、下記表5に示されるような1対1の結合反応速度及び親和性を得た。
Figure 2022513406000034
Figure 2022513406000035
Figure 2022513406000036
Figure 2022513406000037
実施例5. マウス脾臓でのST2+Tregの活性化における二重特異性分子の評価(仮想(Prophetic))
ST2+Tregは、幾つかのヒト組織に高レベルで見られるが、血液中には0.01%未満の非常に低い頻度でしか見られない。ヒトドナーから組織を得ることが困難であるため、IL-2変異体及びST2抗体を含有する二重特異性Fc融合タンパク質の効果を、血液中で見られるレベル(Tregの0.1%~1.0%)よりも高レベルのST2+Treg(Tregの5%~10%)を有することが見出されたマウス脾臓に由来するST2+Tregで評定する。脾臓をC57Bl/6Jマウスから単離し、単細胞懸濁液を様々な濃度の一価IL-2変異体Fc融合体、一価ST2抗体Fc融合体又は二重特異性IL-2変異体/ST2抗体Fc融合体で刺激する。IL-2によるTreg活性化を、細胞内リン酸化STAT5(pSTAT5)のレベルをフローサイトメトリーによって決定することで測定する。二重特異性タンパク質がST2+TregにおけるpSTAT5誘導を、IL-2変異体Fc融合体又はST2抗体Fc融合タンパク質のいずれか単独で見られるレベルを超えて増強するが、ST2-Tregでは増強しないことが予想され、二重特異性分子がST2+Tregを選択的に活性化することが実証される。
実施例6. 正常マウスにおけるIL2/ST2抗体二重特異性分子の活性(仮想)
正常マウスにおけるTreg集団に対するそれらの活性を決定するために、BALB/cマウスに0.001mg/kg、0.01mg/kg又は0.1mg/kgの単回用量のIL-2変異体/Fc融合タンパク質、ST2抗体/Fc融合タンパク質又は二重特異性IL2-ST2抗体融合タンパク質のいずれかを静脈内注射する(例えば図3)。脾臓及び肝臓を処理の2日後、4日後、6日後又は8日後に摘出し、ST2+Tregの数及びパーセンテージ(CD4細胞の割合として)を決定する。加えて、ST2+及びST2-Tregサブセットの増殖指数を、Ki67に対する抗体を用いた細胞の細胞内染色によって決定する。
二重特異性IL2-ST2抗体Fc融合体がST2+Tregに対してIL2変異体Fc融合体及びST2抗体Fc融合体よりも高い選択性を有する場合、ST2-Tregよりも大幅なST2+Tregの増加が、IL2変異体Fc融合体及びST2抗体Fc融合体と比較して二重特異性タンパク質による処理後に観察される。Ki67+細胞のパーセントに反映されるように、IL2変異体Fc融合体及びST2抗体Fc融合体と比較した増殖指数の増加も、二重特異性タンパク質による処理によって生じる。Tregに対するタンパク質の効果を、投与したタンパク質の薬物動態と関連付けることができる。投与後に採取した血液サンプルを定量的イムノアッセイによって評価し、投与した分子の薬物動態を決定する。
実施例7. 筋炎のモデルにおける活性(仮想)
ST2+Tregの役割は、筋炎の動物モデルにおいて確立されている。これらの動物モデルの1つは、野生型マウスにおける急性筋損傷(Burzyn et al., 2013, Cell 155(6): 1282-1295)であり、第2のモデルは、ジストロフィンの遺伝的欠損に起因する慢性筋炎のモデルであるmdxマウス筋ジストロフィーモデル(mdxマウス;Villalta et al., 2014, Sci Transl Med 5(258): 258ra142)である。
急性筋損傷を、Burzyn et al.(上掲)によって記載されているように、C57Bl/6Jマウスの後肢筋肉にカルディオトキシンを注射することによってマウスにおいて開始する。0.1mg/kgのIL-2-ST2抗体二重特異性分子(例えば図3A及び図3B)による処理を損傷当日及び再び7日目に開始する。マウスを1日目、4日目、7日目及び14日目に屠殺し、筋肉中のTreg、Teff及び他の浸潤免疫細胞の数をフローサイトメトリーによって決定する。Tregによるアンフィレグリン(AREG)産生は、筋肉修復の極めて重要なメディエーターであり(Burzyn et al.、上掲)、AREG+Tregの頻度及び増殖指数(Ki67+Treg)を細胞内フローサイトメトリーによって決定する。血清中のクレアチンキナーゼレベル及び筋線維の形態等の筋損傷及び修復の尺度も評定する。
マウスmdx筋ジストロフィーモデルについては、mdxマウスの処理を2週齢で開始する。マウスを0.1mg/kgの試験タンパク質で毎週処理し、6週齢で屠殺する。増殖性Treg(Ki67+)及びAREG+Tregの数及び頻度を、処理したマウスの筋肉において年齢適合非処理対照と比較して測定する。
ST2+Tregの活性化の成功は、筋肉におけるTregの数的増加、より高い割合のKi67+Treg又はより高い割合のAREG+Tregをもたらす。さらに、マウスは、Teff細胞の減少、血清クレアチンキナーゼの減少及び筋肉形態の改善を示し得る。
実施例8. 炎症性腸疾患のモデルにおける活性(仮想)
ST2+Tregの役割は、炎症性腸疾患のマウスモデルにおいて確立されている(Schiering et al., 2014, Nature 513(7519):564-568)。結腸組織でのST2+Tregに対する試験タンパク質の効果を、炎症性腸疾患の急性モデルにおいて試験する。C57Bl/6Jマウスに飲用水中の3%デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)を7日間与える。DSS処理を1日目に開始し、マウスをDSS処理の1日目及び4日目に0.1mg/kg又は0.4mg/kgのIL-2/ST2抗体二重特異性分子(例えば図3A及び図3B)でIV、IP又はSC処理する。7日目のDSS処理後にマウスを屠殺し、脾臓、結腸及び腸間膜リンパ節(MLN)を摘出する。結腸切片を疾患重症度及び大腸炎スコアについて組織学的に分析する。ST2+Treg集団を脾臓、結腸及びMLNにおいて測定する。
処理の成功は、処理したマウスにおいて対照と比較した体重減少の低減、疾患スコア又は組織学の改善をもたらし得る。疾患の改善は、処理したマウスの結腸及びMLNにおけるKi67+増殖性ST2+Tregの特異的増加を伴う可能性がある。
本発明の好ましい実施形態を本明細書に示し、記載したが、このような実施形態が例示に過ぎないことは当業者であれば明らかであるだろう。この先、多くの変形、変更及び置換が本発明から逸脱することなく当業者により為されるだろう。本明細書に記載の本発明の実施形態の種々の代替物を本発明の実施に使用することができることが理解されるはずである。添付の特許請求の範囲は本発明の範囲を定義し、これによってこれらの特許請求の範囲及び均等物の範囲内の方法及び構造が包含されることを意図している。

Claims (30)

  1. (i)配列番号241のアミノ酸21~132、配列番号243のアミノ酸21~132、配列番号245のアミノ酸21~128、配列番号247のアミノ酸21~127、配列番号249のアミノ酸21~127、配列番号251のアミノ酸21~127、配列番号253のアミノ酸21~131、配列番号255のアミノ酸21~132、配列番号257のアミノ酸21~127、配列番号259のアミノ酸21~132、配列番号261のアミノ酸21~127、配列番号263のアミノ酸21~127、配列番号265のアミノ酸21~132、配列番号267のアミノ酸21~132、配列番号269のアミノ酸21~127、配列番号271のアミノ酸21~127、配列番号273のアミノ酸21~127、配列番号275のアミノ酸21~127、配列番号277のアミノ酸21~127、配列番号279のアミノ酸21~127、配列番号281のアミノ酸21~127、配列番号283のアミノ酸21~127、配列番号285のアミノ酸21~127、配列番号287のアミノ酸21~132、配列番号289のアミノ酸21~127、配列番号291のアミノ酸21~133、配列番号293のアミノ酸21~127、配列番号295のアミノ酸21~132、配列番号297のアミノ酸21~127、配列番号299のアミノ酸21~132、配列番号301のアミノ酸21~127、配列番号303のアミノ酸21~127、配列番号305のアミノ酸21~132、配列番号307のアミノ酸21~127、配列番号309のアミノ酸21~127、配列番号311のアミノ酸21~127、配列番号313のアミノ酸21~127、配列番号315のアミノ酸21~128、配列番号317のアミノ酸21~132、配列番号319のアミノ酸21~127、配列番号321のアミノ酸21~133、配列番号323のアミノ酸21~127、配列番号325のアミノ酸21~127、配列番号327のアミノ酸21~127、配列番号329のアミノ酸21~127、配列番号331のアミノ酸21~127、配列番号333のアミノ酸21~127、配列番号335のアミノ酸21~127、配列番号337のアミノ酸21~127、配列番号339のアミノ酸21~127、配列番号341のアミノ酸21~128、配列番号343のアミノ酸21~131、配列番号345のアミノ酸21~127、配列番号347のアミノ酸21~131、配列番号349のアミノ酸21~132、配列番号351のアミノ酸21~127、配列番号353のアミノ酸21~127、配列番号355のアミノ酸21~127、配列番号357のアミノ酸21~127、配列番号359のアミノ酸21~127、配列番号361のアミノ酸21~132、配列番号363のアミノ酸21~133、配列番号365のアミノ酸21~132、配列番号367のアミノ酸21~126、配列番号369のアミノ酸21~127、配列番号371のアミノ酸21~132、配列番号373のアミノ酸21~127、配列番号375のアミノ酸21~132、配列番号377のアミノ酸21~132、配列番号379のアミノ酸21~128、配列番号381のアミノ酸21~127、配列番号383のアミノ酸21~127、配列番号385のアミノ酸21~127、配列番号387のアミノ酸21~127、配列番号389のアミノ酸21~127、配列番号391のアミノ酸21~127、配列番号393のアミノ酸21~133、配列番号395のアミノ酸21~127、配列番号397のアミノ酸21~127、配列番号399のアミノ酸21~132、配列番号401のアミノ酸21~127、配列番号403のアミノ酸21~127、配列番号405のアミノ酸21~127、配列番号407のアミノ酸21~132、配列番号409のアミノ酸21~127、配列番号411のアミノ酸21~127、配列番号413のアミノ酸21~127、配列番号415のアミノ酸21~127、配列番号417のアミノ酸21~127、配列番号419のアミノ酸21~132、配列番号421のアミノ酸21~127、配列番号423のアミノ酸21~133、配列番号425のアミノ酸21~132、配列番号427のアミノ酸21~128、配列番号429のアミノ酸21~132、配列番号431のアミノ酸21~132、配列番号433のアミノ酸21~127、配列番号435のアミノ酸21~127、配列番号437のアミノ酸21~127、配列番号439のアミノ酸21~127、配列番号441のアミノ酸21~126、配列番号443のアミノ酸21~132、配列番号445のアミノ酸21~127、配列番号447のアミノ酸21~127、配列番号449のアミノ酸21~127、配列番号451のアミノ酸21~128、配列番号453のアミノ酸21~127、配列番号455のアミノ酸21~127、及び配列番号457のアミノ酸21~133からなる群から選択されるアミノ酸配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有する軽鎖可変領域と;
    (ii)配列番号23のアミノ酸25~147、配列番号25のアミノ酸25~147、配列番号27のアミノ酸25~145、配列番号29のアミノ酸25~148、配列番号31のアミノ酸25~141、配列番号33のアミノ酸25~143、配列番号35のアミノ酸25~150、配列番号37のアミノ酸25~148、配列番号39のアミノ酸25~146、配列番号41のアミノ酸25~145、配列番号43のアミノ酸25~143、配列番号45のアミノ酸25~151、配列番号47のアミノ酸25~141、配列番号49のアミノ酸25~140、配列番号51のアミノ酸25~145、配列番号53のアミノ酸25~152、配列番号55のアミノ酸25~142、配列番号57のアミノ酸25~147、配列番号59のアミノ酸25~141、配列番号61のアミノ酸25~148、配列番号63のアミノ酸25~142、配列番号65のアミノ酸25~145、配列番号67のアミノ酸25~140、配列番号69のアミノ酸25~145、配列番号71のアミノ酸25~140、配列番号73のアミノ酸25~140、配列番号75のアミノ酸25~145、配列番号77のアミノ酸25~143、配列番号79のアミノ酸25~143、配列番号81のアミノ酸25~151、配列番号83のアミノ酸25~142、配列番号85のアミノ酸25~144、配列番号87のアミノ酸25~148、配列番号89のアミノ酸25~144、配列番号91のアミノ酸25~140、配列番号93のアミノ酸25~143、配列番号95のアミノ酸25~150、配列番号97のアミノ酸25~147、配列番号99のアミノ酸25~141、配列番号101のアミノ酸25~153、配列番号103のアミノ酸25~152、配列番号105のアミノ酸25~145、配列番号107のアミノ酸25~144、配列番号109のアミノ酸25~146、配列番号111のアミノ酸25~140、配列番号113のアミノ酸25~143、配列番号115のアミノ酸25~144、配列番号117のアミノ酸25~141、配列番号119のアミノ酸25~149、配列番号121のアミノ酸25~145、配列番号123のアミノ酸25~149、配列番号125のアミノ酸25~149、配列番号127のアミノ酸25~147、配列番号129のアミノ酸25~147、配列番号131のアミノ酸25~145、配列番号133のアミノ酸25~146、配列番号135のアミノ酸25~152、配列番号137のアミノ酸25~146、配列番号139のアミノ酸25~149、配列番号141のアミノ酸25~149、配列番号143のアミノ酸25~145、配列番号145のアミノ酸25~142、配列番号147のアミノ酸25~147、配列番号149のアミノ酸25~141、配列番号151のアミノ酸25~140、配列番号153のアミノ酸25~145、配列番号155のアミノ酸25~153、配列番号157のアミノ酸25~146、配列番号159のアミノ酸25~149、配列番号161のアミノ酸25~141、配列番号163のアミノ酸25~156、配列番号165のアミノ酸25~141、配列番号167のアミノ酸25~140、配列番号169のアミノ酸25~140、配列番号171のアミノ酸25~141、配列番号173のアミノ酸25~140、配列番号175のアミノ酸25~144、配列番号177のアミノ酸25~142、配列番号179のアミノ酸25~145、配列番号181のアミノ酸25~145、配列番号183のアミノ酸25~143、配列番号185のアミノ酸25~147、配列番号187のアミノ酸25~143、配列番号189のアミノ酸25~145、配列番号191のアミノ酸25~144、配列番号193のアミノ酸25~143、配列番号195のアミノ酸25~146、配列番号197のアミノ酸25~141、配列番号199のアミノ酸25~146、配列番号201のアミノ酸25~142、配列番号203のアミノ酸25~139、配列番号205のアミノ酸25~144、配列番号207のアミノ酸25~146、配列番号209のアミノ酸25~142、配列番号211のアミノ酸25~151、配列番号213のアミノ酸25~141、配列番号215のアミノ酸25~140、配列番号217のアミノ酸25~146、配列番号219のアミノ酸25~142、配列番号221のアミノ酸25~143、配列番号223のアミノ酸25~150、配列番号225のアミノ酸25~144、配列番号227のアミノ酸25~145、配列番号229のアミノ酸25~149、配列番号231のアミノ酸25~147、配列番号233のアミノ酸25~140、配列番号235のアミノ酸25~141、配列番号237のアミノ酸25~140、及び配列番号239のアミノ酸25~150からなる群から選択されるアミノ酸配列に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有する重鎖可変領域と;
    を含む、ST2に特異的に結合する組み換え抗体又はその抗原結合フラグメント。
  2. 配列番号241のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号23のアミノ酸25~147を含む重鎖可変領域、
    配列番号243のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号25のアミノ酸25~147を含む重鎖可変領域、
    配列番号245のアミノ酸21~128を含む軽鎖可変領域及び配列番号27のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
    配列番号247のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号29のアミノ酸25~148を含む重鎖可変領域、
    配列番号249のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号31のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
    配列番号251のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号33のアミノ酸25~143を含む重鎖可変領域、
    配列番号253のアミノ酸21~131を含む軽鎖可変領域及び配列番号35のアミノ酸25~150を含む重鎖可変領域、
    配列番号255のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号37のアミノ酸25~148を含む重鎖可変領域、
    配列番号257のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号39のアミノ酸25~146を含む重鎖可変領域、
    配列番号259のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号41のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
    配列番号261のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号43のアミノ酸25~143を含む重鎖可変領域、
    配列番号263のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号45のアミノ酸25~151を含む重鎖可変領域、
    配列番号265のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号47のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
    配列番号267のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号49のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
    配列番号269のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号51のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
    配列番号271のアミノ酸1~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号53のアミノ酸25~152を含む重鎖可変領域、
    配列番号273のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号55のアミノ酸25~142を含む重鎖可変領域、
    配列番号275のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号57のアミノ酸25~147を含む重鎖可変領域、
    配列番号277のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号59のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
    配列番号279のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号61のアミノ酸25~148を含む重鎖可変領域、
    配列番号281のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号63のアミノ酸25~142を含む重鎖可変領域、
    配列番号283のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号65のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
    配列番号285のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号67のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
    配列番号287のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号69のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
    配列番号289のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号71のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
    配列番号291のアミノ酸21~133を含む軽鎖可変領域及び配列番号73のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
    配列番号293のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号75のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
    配列番号295のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号77のアミノ酸25~143を含む重鎖可変領域、
    配列番号297のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号79のアミノ酸25~143を含む重鎖可変領域、
    配列番号299のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号81のアミノ酸25~151を含む重鎖可変領域、
    配列番号301のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号83のアミノ酸25~142を含む重鎖可変領域、
    配列番号303のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号85のアミノ酸25~144を含む重鎖可変領域、
    配列番号305のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号87のアミノ酸25~148を含む重鎖可変領域、
    配列番号307のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号89のアミノ酸25~144を含む重鎖可変領域、
    配列番号309のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号91のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
    配列番号311のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号93のアミノ酸25~143を含む重鎖可変領域、
    配列番号313のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号95のアミノ酸25~150を含む重鎖可変領域、
    配列番号315のアミノ酸21~128を含む軽鎖可変領域及び配列番号97のアミノ酸25~147を含む重鎖可変領域、
    配列番号317のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号99のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
    配列番号319のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号101のアミノ酸25~153を含む重鎖可変領域、
    配列番号321のアミノ酸21~133を含む軽鎖可変領域及び配列番号103のアミノ酸25~152を含む重鎖可変領域、
    配列番号323のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号105のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
    配列番号325のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号107のアミノ酸25~144を含む重鎖可変領域、
    配列番号327のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号109のアミノ酸25~146を含む重鎖可変領域、
    配列番号329のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号111のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
    配列番号331のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号113のアミノ酸25~143を含む重鎖可変領域、
    配列番号333のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号115のアミノ酸25~144を含む重鎖可変領域、
    配列番号335のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号117のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
    配列番号337のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号119のアミノ酸25~149を含む重鎖可変領域、
    配列番号339のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号121のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
    配列番号341のアミノ酸21~128を含む軽鎖可変領域及び配列番号123のアミノ酸25~149を含む重鎖可変領域、
    配列番号343のアミノ酸21~131を含む軽鎖可変領域及び配列番号125のアミノ酸25~149を含む重鎖可変領域、
    配列番号345のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号127のアミノ酸25~147を含む重鎖可変領域、
    配列番号347のアミノ酸21~131を含む軽鎖可変領域及び配列番号129のアミノ酸25~147を含む重鎖可変領域、
    配列番号349のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号131のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
    配列番号351のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号133のアミノ酸25~146を含む重鎖可変領域、
    配列番号353のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号135のアミノ酸25~152を含む重鎖可変領域、
    配列番号355のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号137のアミノ酸25~146を含む重鎖可変領域、
    配列番号357のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号139のアミノ酸25~149を含む重鎖可変領域、
    配列番号359のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号141のアミノ酸25~149を含む重鎖可変領域、
    配列番号361のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号143のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
    配列番号363のアミノ酸21~133を含む軽鎖可変領域及び配列番号145のアミノ酸25~142を含む重鎖可変領域、
    配列番号365のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号147のアミノ酸25~147を含む重鎖可変領域、
    配列番号367のアミノ酸21~126を含む軽鎖可変領域及び配列番号149のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
    配列番号369のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号151のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
    配列番号371のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号153のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
    配列番号373のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号155のアミノ酸25~153を含む重鎖可変領域、
    配列番号375のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号157のアミノ酸25~146を含む重鎖可変領域、
    配列番号377のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号159のアミノ酸25~149を含む重鎖可変領域、
    配列番号379のアミノ酸21~128を含む軽鎖可変領域及び配列番号161のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
    配列番号381のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号163のアミノ酸25~156を含む重鎖可変領域、
    配列番号383のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号165のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
    配列番号385のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号167のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
    配列番号387のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号169のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
    配列番号389のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号171のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
    配列番号391のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号173のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
    配列番号393のアミノ酸21~133を含む軽鎖可変領域及び配列番号175のアミノ酸25~144を含む重鎖可変領域、
    配列番号395のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号177のアミノ酸25~142を含む重鎖可変領域、
    配列番号397のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号179のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
    配列番号399のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号181のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
    配列番号401のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号183のアミノ酸25~143を含む重鎖可変領域、
    配列番号403のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号185のアミノ酸25~147を含む重鎖可変領域、
    配列番号405のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号187のアミノ酸25~143を含む重鎖可変領域、
    配列番号407のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号189のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
    配列番号409のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号191のアミノ酸25~144を含む重鎖可変領域、
    配列番号411のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号193のアミノ酸25~143を含む重鎖可変領域、
    配列番号413のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号195のアミノ酸25~146を含む重鎖可変領域、
    配列番号415のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号197のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
    配列番号417のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号199のアミノ酸25~146を含む重鎖可変領域、
    配列番号419のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号201のアミノ酸25~142を含む重鎖可変領域、
    配列番号421のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号203のアミノ酸25~139を含む重鎖可変領域、
    配列番号423のアミノ酸21~133を含む軽鎖可変領域及び配列番号205のアミノ酸25~144を含む重鎖可変領域、
    配列番号425のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号207のアミノ酸25~146を含む重鎖可変領域、
    配列番号427のアミノ酸21~128を含む軽鎖可変領域及び配列番号209のアミノ酸25~142を含む重鎖可変領域、
    配列番号429のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号211のアミノ酸25~151を含む重鎖可変領域、
    配列番号431のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号213のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
    配列番号433のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号215のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
    配列番号435のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号217のアミノ酸25~146を含む重鎖可変領域、
    配列番号437のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号219のアミノ酸25~142を含む重鎖可変領域、
    配列番号439のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号221のアミノ酸25~143を含む重鎖可変領域、
    配列番号441のアミノ酸21~126を含む軽鎖可変領域及び配列番号223のアミノ酸25~150を含む重鎖可変領域、
    配列番号443のアミノ酸21~132を含む軽鎖可変領域及び配列番号225のアミノ酸25~144を含む重鎖可変領域、
    配列番号445のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号227のアミノ酸25~145を含む重鎖可変領域、
    配列番号447のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号229のアミノ酸25~149を含む重鎖可変領域、
    配列番号449のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号231のアミノ酸251~147を含む重鎖可変領域、
    配列番号451のアミノ酸21~128を含む軽鎖可変領域及び配列番号233のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、
    配列番号453のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号235のアミノ酸25~141を含む重鎖可変領域、
    配列番号455のアミノ酸21~127を含む軽鎖可変領域及び配列番号237のアミノ酸25~140を含む重鎖可変領域、又は、
    配列番号457のアミノ酸21~133を含む軽鎖可変領域及び配列番号239のアミノ酸25~150を含む重鎖可変領域、
    を含む、請求項1に記載の抗体又は抗原結合フラグメント。
  3. 配列番号23のアミノ酸25~251、配列番号25のアミノ酸25~250、配列番号27のアミノ酸25~249、配列番号29のアミノ酸25~252、配列番号31のアミノ酸25~245、配列番号33のアミノ酸25~247、配列番号35のアミノ酸25~254、配列番号37のアミノ酸25~252、配列番号39のアミノ酸25~250、配列番号41のアミノ酸25~249、配列番号43のアミノ酸25~248、配列番号45のアミノ酸25~255、配列番号47のアミノ酸25~245、配列番号49のアミノ酸25~244、配列番号51のアミノ酸25~249、配列番号53のアミノ酸25~256、配列番号55のアミノ酸25~246、配列番号57のアミノ酸25~251、配列番号59のアミノ酸25~245、配列番号61のアミノ酸25~252、配列番号63のアミノ酸25~246、配列番号65のアミノ酸25~249、配列番号67のアミノ酸25~244、配列番号69のアミノ酸25~249、配列番号71のアミノ酸25~244、配列番号73のアミノ酸25~244、配列番号75のアミノ酸25~249、配列番号77のアミノ酸25~247、配列番号79のアミノ酸25~247、配列番号81のアミノ酸25~255、配列番号83のアミノ酸25~246、配列番号85のアミノ酸25~248、配列番号87のアミノ酸25~252、配列番号89のアミノ酸25~248、配列番号91のアミノ酸25~244、配列番号93のアミノ酸25~247、配列番号95のアミノ酸25~254、配列番号97のアミノ酸25~251、配列番号99のアミノ酸25~245、配列番号101のアミノ酸25~257、配列番号103のアミノ酸25~256、配列番号105のアミノ酸25~249、配列番号107のアミノ酸25~248、配列番号109のアミノ酸25~250、配列番号111のアミノ酸25~244、配列番号113のアミノ酸25~247、配列番号115のアミノ酸25~248、配列番号117のアミノ酸25~245、配列番号119のアミノ酸25~253、配列番号121のアミノ酸25~249、配列番号123のアミノ酸25~253、配列番号125のアミノ酸25~253、配列番号127のアミノ酸25~251、配列番号129のアミノ酸25~245、配列番号131のアミノ酸25~249、配列番号133のアミノ酸25~250、配列番号135のアミノ酸25~256、配列番号137のアミノ酸25~250、配列番号139のアミノ酸25~247、配列番号141のアミノ酸25~253、配列番号143のアミノ酸25~249、配列番号145のアミノ酸25~246、配列番号147のアミノ酸25~251、配列番号149のアミノ酸25~245、配列番号151のアミノ酸25~244、配列番号153のアミノ酸25~249、配列番号155のアミノ酸25~257、配列番号157のアミノ酸25~250、配列番号159のアミノ酸25~253、配列番号161のアミノ酸25~245、配列番号163のアミノ酸25~260、配列番号165のアミノ酸25~245、配列番号167のアミノ酸25~244、配列番号169のアミノ酸25~244、配列番号171のアミノ酸25~245、配列番号173のアミノ酸25~244、配列番号175のアミノ酸25~248、配列番号177のアミノ酸25~246、配列番号179のアミノ酸1~249、配列番号181のアミノ酸1~249、配列番号183のアミノ酸1~247、配列番号185のアミノ酸1~251、配列番号187のアミノ酸1~247、配列番号189のアミノ酸25~249、配列番号191のアミノ酸25~248、配列番号193のアミノ酸25~246、配列番号195のアミノ酸25~250、配列番号197のアミノ酸25~245、配列番号199のアミノ酸25~250、配列番号201のアミノ酸25~246、配列番号203のアミノ酸25~243、配列番号205のアミノ酸25~248、配列番号207のアミノ酸25~250、配列番号209のアミノ酸25~249、配列番号211のアミノ酸25~255、配列番号213のアミノ酸25~245、配列番号215のアミノ酸25~244、配列番号217のアミノ酸25~250、配列番号219のアミノ酸25~249、配列番号221のアミノ酸25~247、配列番号223のアミノ酸25~254、配列番号225のアミノ酸25~248、配列番号227のアミノ酸25~249、配列番号229のアミノ酸25~253、配列番号231のアミノ酸25~251、配列番号233のアミノ酸25~244、配列番号235のアミノ酸25~245、配列番号237のアミノ酸25~244、及び配列番号239のアミノ酸25~254からなる群から選択される重鎖フラグメントを含む、請求項1に記載の抗体又は抗原結合フラグメント。
  4. 配列番号23のアミノ酸25~251を含む重鎖フラグメント及び配列番号241を含む軽鎖、
    配列番号25のアミノ酸25~250を含む重鎖フラグメント及び配列番号243を含む軽鎖、
    配列番号27のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号245を含む軽鎖、
    配列番号29のアミノ酸25~252を含む重鎖フラグメント及び配列番号247を含む軽鎖、
    配列番号31のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号249を含む軽鎖、
    配列番号33のアミノ酸25~247を含む重鎖フラグメント及び配列番号251を含む軽鎖、
    配列番号35のアミノ酸25~254を含む重鎖フラグメント及び配列番号253を含む軽鎖、
    配列番号37のアミノ酸25~252を含む重鎖フラグメント及び配列番号255を含む軽鎖、
    配列番号39のアミノ酸25~250を含む重鎖フラグメント及び配列番号257を含む軽鎖、
    配列番号41のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号259を含む軽鎖、
    配列番号43のアミノ酸25~248を含む重鎖フラグメント及び配列番号261を含む軽鎖、
    配列番号45のアミノ酸25~255を含む重鎖フラグメント及び配列番号263を含む軽鎖、
    配列番号47のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号265を含む軽鎖、
    配列番号49のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号267を含む軽鎖、
    配列番号51のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号269を含む軽鎖、
    配列番号53のアミノ酸25~256を含む重鎖フラグメント及び配列番号271を含む軽鎖、
    配列番号55のアミノ酸25~246を含む重鎖フラグメント及び配列番号273を含む軽鎖、
    配列番号57のアミノ酸25~251を含む重鎖フラグメント及び配列番号275を含む軽鎖、
    配列番号59のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号277を含む軽鎖、
    配列番号61のアミノ酸25~252を含む重鎖フラグメント及び配列番号279を含む軽鎖、
    配列番号63のアミノ酸25~246を含む重鎖フラグメント及び配列番号281を含む軽鎖、
    配列番号65のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号283を含む軽鎖、
    配列番号67のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号285を含む軽鎖、
    配列番号69のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号287を含む軽鎖、
    配列番号71のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号289を含む軽鎖、
    配列番号73のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号291を含む軽鎖、
    配列番号75のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号293を含む軽鎖、
    配列番号77のアミノ酸25~247を含む重鎖フラグメント及び配列番号295を含む軽鎖、
    配列番号79のアミノ酸25~247を含む重鎖フラグメント及び配列番号297を含む軽鎖、
    配列番号81のアミノ酸25~255を含む重鎖フラグメント及び配列番号299を含む軽鎖、
    配列番号83のアミノ酸25~246を含む重鎖フラグメント及び配列番号301を含む軽鎖、
    配列番号85のアミノ酸25~248を含む重鎖フラグメント及び配列番号303を含む軽鎖、
    配列番号87のアミノ酸25~252を含む重鎖フラグメント及び配列番号305を含む軽鎖、
    配列番号89のアミノ酸25~248を含む重鎖フラグメント及び配列番号307を含む軽鎖、
    配列番号91のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号309を含む軽鎖、
    配列番号93のアミノ酸25~247を含む重鎖フラグメント及び配列番号311を含む軽鎖、
    配列番号95のアミノ酸25~254を含む重鎖フラグメント及び配列番号313を含む軽鎖、
    配列番号97のアミノ酸25~251を含む重鎖フラグメント及び配列番号315を含む軽鎖、
    配列番号99のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号317を含む軽鎖、
    配列番号101のアミノ酸25~257を含む重鎖フラグメント及び配列番号319を含む軽鎖、
    配列番号103のアミノ酸25~256を含む重鎖フラグメント及び配列番号321を含む軽鎖、
    配列番号105のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号323を含む軽鎖、
    配列番号107のアミノ酸25~248を含む重鎖フラグメント及び配列番号325を含む軽鎖、
    配列番号109のアミノ酸25~250を含む重鎖フラグメント及び配列番号327を含む軽鎖、
    配列番号111のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号329を含む軽鎖、
    配列番号113のアミノ酸25~247を含む重鎖フラグメント及び配列番号331を含む軽鎖、
    配列番号115のアミノ酸25~248を含む重鎖フラグメント及び配列番号333を含む軽鎖、
    配列番号117のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号335を含む軽鎖、
    配列番号119のアミノ酸25~253を含む重鎖フラグメント及び配列番号337を含む軽鎖、
    配列番号121のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号339を含む軽鎖、
    配列番号123のアミノ酸25~253を含む重鎖フラグメント及び配列番号341を含む軽鎖、
    配列番号125のアミノ酸25~253を含む重鎖フラグメント及び配列番号343を含む軽鎖、
    配列番号127のアミノ酸25~251を含む重鎖フラグメント及び配列番号345を含む軽鎖、
    配列番号129のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号347を含む軽鎖、
    配列番号131のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号349を含む軽鎖、
    配列番号133のアミノ酸25~250を含む重鎖フラグメント及び配列番号351を含む軽鎖、
    配列番号135のアミノ酸25~256を含む重鎖フラグメント及び配列番号353を含む軽鎖、
    配列番号137のアミノ酸25~250を含む重鎖フラグメント及び配列番号355を含む軽鎖、
    配列番号139のアミノ酸25~247を含む重鎖フラグメント及び配列番号357を含む軽鎖、
    配列番号141のアミノ酸25~253を含む重鎖フラグメント及び配列番号359を含む軽鎖、
    配列番号143のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号361を含む軽鎖、
    配列番号145のアミノ酸25~246を含む重鎖フラグメント及び配列番号363を含む軽鎖、
    配列番号147のアミノ酸25~251を含む重鎖フラグメント及び配列番号365を含む軽鎖、
    配列番号149のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号367を含む軽鎖、
    配列番号151のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号369を含む軽鎖、
    配列番号153のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号371を含む軽鎖、
    配列番号155のアミノ酸25~257を含む重鎖フラグメント及び配列番号373を含む軽鎖、
    配列番号157のアミノ酸25~250を含む重鎖フラグメント及び配列番号375を含む軽鎖、
    配列番号159のアミノ酸25~253を含む重鎖フラグメント及び配列番号377を含む軽鎖、
    配列番号161のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号379を含む軽鎖、
    配列番号163のアミノ酸25~260を含む重鎖フラグメント及び配列番号381を含む軽鎖、
    配列番号165のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号383を含む軽鎖、
    配列番号167のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号385を含む軽鎖、
    配列番号169のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号387を含む軽鎖、
    配列番号171のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号389を含む軽鎖、
    配列番号173のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号391を含む軽鎖、
    配列番号175のアミノ酸25~248を含む重鎖フラグメント及び配列番号393を含む軽鎖、
    配列番号177のアミノ酸25~246を含む重鎖フラグメント及び配列番号395を含む軽鎖、
    配列番号179のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号397を含む軽鎖、
    配列番号181のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号399を含む軽鎖、
    配列番号183のアミノ酸25~247を含む重鎖フラグメント及び配列番号401を含む軽鎖、
    配列番号185のアミノ酸25~251を含む重鎖フラグメント及び配列番号403を含む軽鎖、
    配列番号187のアミノ酸25~247を含む重鎖フラグメント及び配列番号405を含む軽鎖、
    配列番号189のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号407を含む軽鎖、
    配列番号191のアミノ酸25~248を含む重鎖フラグメント及び配列番号409を含む軽鎖、
    配列番号193のアミノ酸25~246を含む重鎖フラグメント及び配列番号411を含む軽鎖、
    配列番号195のアミノ酸25~250を含む重鎖フラグメント及び配列番号413を含む軽鎖、
    配列番号197のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号415を含む軽鎖、
    配列番号199のアミノ酸25~250を含む重鎖フラグメント及び配列番号417を含む軽鎖、
    配列番号201のアミノ酸25~246を含む重鎖フラグメント及び配列番号419を含む軽鎖、
    配列番号203のアミノ酸25~243を含む重鎖フラグメント及び配列番号421を含む軽鎖、
    配列番号205のアミノ酸25~248を含む重鎖フラグメント及び配列番号423を含む軽鎖、
    配列番号207のアミノ酸25~250を含む重鎖フラグメント及び配列番号425を含む軽鎖、
    配列番号209のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号427を含む軽鎖、
    配列番号211のアミノ酸25~255を含む重鎖フラグメント及び配列番号429を含む軽鎖、
    配列番号213のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号431を含む軽鎖、
    配列番号215のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号433を含む軽鎖、
    配列番号217のアミノ酸25~250を含む重鎖フラグメント及び配列番号435を含む軽鎖、
    配列番号219のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号437を含む軽鎖、
    配列番号221のアミノ酸25~247を含む重鎖フラグメント及び配列番号439を含む軽鎖、
    配列番号223のアミノ酸25~254を含む重鎖フラグメント及び配列番号441を含む軽鎖、
    配列番号225のアミノ酸25~248を含む重鎖フラグメント及び配列番号443を含む軽鎖、
    配列番号227のアミノ酸25~249を含む重鎖フラグメント及び配列番号445を含む軽鎖、
    配列番号229のアミノ酸25~253を含む重鎖フラグメント及び配列番号447を含む軽鎖、
    配列番号231のアミノ酸25~251を含む重鎖フラグメント及び配列番号449を含む軽鎖、
    配列番号233のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号451を含む軽鎖、
    配列番号235のアミノ酸25~245を含む重鎖フラグメント及び配列番号453を含む軽鎖、
    配列番号237のアミノ酸25~244を含む重鎖フラグメント及び配列番号455を含む軽鎖、又は、
    配列番号239のアミノ酸25~254を含む重鎖フラグメント及び配列番号457を含む軽鎖、
    を含む、請求項1に記載の抗体又は抗原結合フラグメント。
  5. (i)配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号41、配列番号43、配列番号45、配列番号47、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号79、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127、配列番号129、配列番号131、配列番号133、配列番号135、配列番号137、配列番号139、配列番号141、配列番号143、配列番号145、配列番号147、配列番号149、配列番号151、配列番号153、配列番号155、配列番号157、配列番号159、配列番号161、配列番号163、配列番号165、配列番号167、配列番号169、配列番号171、配列番号173、配列番号175、配列番号177、配列番号179、配列番号181、配列番号183、配列番号185、配列番号187、配列番号189、配列番号191、配列番号193、配列番号195、配列番号197、配列番号199、配列番号201、配列番号203、配列番号205、配列番号207、配列番号209、配列番号211、配列番号213、配列番号215、配列番号217、配列番号219、配列番号221、配列番号223、配列番号225、配列番号227、配列番号229、配列番号231、配列番号233、配列番号235、配列番号237及び配列番号239からなる群から選択される重鎖アミノ酸配列と、
    (ii)配列番号241、配列番号243、配列番号245、配列番号247、配列番号249、配列番号251、配列番号253、配列番号255、配列番号257、配列番号259、配列番号261、配列番号263、配列番号265、配列番号267、配列番号269、配列番号271、配列番号273、配列番号275、配列番号277、配列番号279、配列番号281、配列番号283、配列番号285、配列番号287、配列番号289、配列番号291、配列番号293、配列番号295、配列番号297、配列番号299、配列番号301、配列番号303、配列番号305、配列番号307、配列番号309、配列番号311、配列番号313、配列番号315、配列番号317、配列番号319、配列番号321、配列番号323、配列番号325、配列番号327、配列番号329、配列番号331、配列番号333、配列番号335、配列番号337、配列番号339、配列番号341、配列番号343、配列番号345、配列番号347、配列番号349、配列番号351、配列番号353、配列番号355、配列番号357、配列番号359、配列番号361、配列番号363、配列番号365、配列番号367、配列番号369、配列番号371、配列番号373、配列番号375、配列番号377、配列番号379、配列番号381、配列番号383、配列番号385、配列番号387、配列番号389、配列番号391、配列番号393、配列番号395、配列番号397、配列番号399、配列番号401、配列番号403、配列番号405、配列番号407、配列番号409、配列番号411、配列番号413、配列番号415、配列番号417、配列番号419、配列番号421、配列番号423、配列番号425、配列番号427、配列番号429、配列番号431、配列番号433、配列番号435、配列番号437、配列番号439、配列番号441、配列番号443、配列番号445、配列番号447、配列番号449、配列番号451、配列番号453、配列番号455及び配列番号457からなる群から選択される軽鎖アミノ酸配列と、
    を含む、請求項1に記載の抗体又は抗原結合フラグメント。
  6. (i)配列番号23のアミノ酸25~147、配列番号25のアミノ酸25~147、配列番号27のアミノ酸25~145、配列番号29のアミノ酸25~148、配列番号31のアミノ酸25~141、配列番号33のアミノ酸25~143、配列番号35のアミノ酸25~150、配列番号37のアミノ酸25~148、配列番号39のアミノ酸25~146、配列番号41のアミノ酸25~145、配列番号43のアミノ酸25~143、配列番号45のアミノ酸25~151、配列番号47のアミノ酸25~141、配列番号49のアミノ酸25~140、配列番号51のアミノ酸25~145、配列番号53のアミノ酸25~152、配列番号55のアミノ酸25~142、配列番号57のアミノ酸25~147、配列番号59のアミノ酸25~141、配列番号61のアミノ酸25~148、配列番号63のアミノ酸25~142、配列番号65のアミノ酸25~145、配列番号67のアミノ酸25~140、配列番号69のアミノ酸25~145、配列番号71のアミノ酸25~140、配列番号73のアミノ酸25~140、配列番号75のアミノ酸25~145、配列番号77のアミノ酸25~143、配列番号79のアミノ酸25~143、配列番号81のアミノ酸25~151、配列番号83のアミノ酸25~142、配列番号85のアミノ酸25~144、配列番号87のアミノ酸25~148、配列番号89のアミノ酸25~144、配列番号91のアミノ酸25~140、配列番号93のアミノ酸25~143、配列番号95のアミノ酸25~150、配列番号97のアミノ酸25~147、配列番号99のアミノ酸25~141、配列番号101のアミノ酸25~153、配列番号103のアミノ酸25~152、配列番号105のアミノ酸25~145、配列番号107のアミノ酸25~144、配列番号109のアミノ酸25~146、配列番号111のアミノ酸25~140、配列番号113のアミノ酸25~143、配列番号115のアミノ酸25~144、配列番号117のアミノ酸25~141、配列番号119のアミノ酸25~149、配列番号121のアミノ酸25~145、配列番号123のアミノ酸25~149、配列番号125のアミノ酸25~149、配列番号127のアミノ酸25~147、配列番号129のアミノ酸25~147、配列番号131のアミノ酸25~145、配列番号133のアミノ酸25~146、配列番号135のアミノ酸25~152、配列番号137のアミノ酸25~146、配列番号139のアミノ酸25~149、配列番号141のアミノ酸25~149、配列番号143のアミノ酸25~145、配列番号145のアミノ酸25~142、配列番号147のアミノ酸25~147、配列番号149のアミノ酸25~141、配列番号151のアミノ酸25~140、配列番号153のアミノ酸25~145、配列番号155のアミノ酸25~153、配列番号157のアミノ酸25~146、配列番号159のアミノ酸25~149、配列番号161のアミノ酸25~141、配列番号163のアミノ酸25~156、配列番号165のアミノ酸25~141、配列番号167のアミノ酸25~140、配列番号169のアミノ酸25~140、配列番号171のアミノ酸25~141、配列番号173のアミノ酸25~140、配列番号175のアミノ酸25~144、配列番号177のアミノ酸25~142、配列番号179のアミノ酸25~145、配列番号181のアミノ酸25~145、配列番号183のアミノ酸25~143、配列番号185のアミノ酸25~147、配列番号187のアミノ酸25~143、配列番号189のアミノ酸25~145、配列番号191のアミノ酸25~144、配列番号193のアミノ酸25~143、配列番号195のアミノ酸25~146、配列番号197のアミノ酸25~141、配列番号199のアミノ酸25~146、配列番号201のアミノ酸25~142、配列番号203のアミノ酸25~139、配列番号205のアミノ酸25~144、配列番号207のアミノ酸25~146、配列番号209のアミノ酸25~142、配列番号211のアミノ酸25~151、配列番号213のアミノ酸25~141、配列番号215のアミノ酸25~140、配列番号217のアミノ酸25~146、配列番号219のアミノ酸25~142、配列番号221のアミノ酸25~143、配列番号223のアミノ酸25~150、配列番号225のアミノ酸25~144、配列番号227のアミノ酸25~145、配列番号229のアミノ酸25~149、配列番号231のアミノ酸25~147、配列番号233のアミノ酸25~140、配列番号235のアミノ酸25~141、配列番号237のアミノ酸25~140、及び配列番号239のアミノ酸25~150からなる群から選択される重鎖可変ドメインアミノ酸配列に規定される相補性決定領域(CDR)を含む重鎖可変ドメインと;
    (ii)配列番号241のアミノ酸21~132、配列番号243のアミノ酸21~132、配列番号245のアミノ酸21~128、配列番号247のアミノ酸21~127、配列番号249のアミノ酸21~127、配列番号251のアミノ酸21~127、配列番号253のアミノ酸21~131、配列番号255のアミノ酸21~132、配列番号257のアミノ酸21~127、配列番号259のアミノ酸21~132、配列番号261のアミノ酸21~127、配列番号263のアミノ酸21~127、配列番号265のアミノ酸21~132、配列番号267のアミノ酸21~132、配列番号269のアミノ酸21~127、配列番号271のアミノ酸21~127、配列番号273のアミノ酸21~127、配列番号275のアミノ酸21~127、配列番号277のアミノ酸21~127、配列番号279のアミノ酸21~127、配列番号281のアミノ酸21~127、配列番号283のアミノ酸21~127、配列番号285のアミノ酸21~127、配列番号287のアミノ酸21~132、配列番号289のアミノ酸21~127、配列番号291のアミノ酸21~133、配列番号293のアミノ酸21~127、配列番号295のアミノ酸21~132、配列番号297のアミノ酸21~127、配列番号299のアミノ酸21~132、配列番号301のアミノ酸21~127、配列番号303のアミノ酸21~127、配列番号305のアミノ酸21~132、配列番号307のアミノ酸21~127、配列番号309のアミノ酸21~127、配列番号311のアミノ酸21~127、配列番号313のアミノ酸21~127、配列番号315のアミノ酸21~128、配列番号317のアミノ酸21~132、配列番号319のアミノ酸21~127、配列番号321のアミノ酸21~133、配列番号323のアミノ酸21~127、配列番号325のアミノ酸21~127、配列番号327のアミノ酸21~127、配列番号329のアミノ酸21~127、配列番号331のアミノ酸21~127、配列番号333のアミノ酸21~127、配列番号335のアミノ酸21~127、配列番号337のアミノ酸21~127、配列番号339のアミノ酸21~127、配列番号341のアミノ酸21~128、配列番号343のアミノ酸21~131、配列番号345のアミノ酸21~127、配列番号347のアミノ酸21~131、配列番号349のアミノ酸21~132、配列番号351のアミノ酸21~127、配列番号353のアミノ酸21~127、配列番号355のアミノ酸21~127、配列番号357のアミノ酸21~127、配列番号359のアミノ酸21~127、配列番号361のアミノ酸21~132、配列番号363のアミノ酸21~133、配列番号365のアミノ酸21~132、配列番号367のアミノ酸21~126、配列番号369のアミノ酸21~127、配列番号371のアミノ酸21~132、配列番号373のアミノ酸21~127、配列番号375のアミノ酸21~132、配列番号377のアミノ酸21~132、配列番号379のアミノ酸21~128、配列番号381のアミノ酸21~127、配列番号383のアミノ酸21~127、配列番号385のアミノ酸21~127、配列番号387のアミノ酸21~127、配列番号389のアミノ酸21~127、配列番号391のアミノ酸21~127、配列番号393のアミノ酸21~133、配列番号395のアミノ酸21~127、配列番号397のアミノ酸21~127、配列番号399のアミノ酸21~132、配列番号401のアミノ酸21~127、配列番号403のアミノ酸21~127、配列番号405のアミノ酸21~127、配列番号407のアミノ酸21~132、配列番号409のアミノ酸21~127、配列番号411のアミノ酸21~127、配列番号413のアミノ酸21~127、配列番号415のアミノ酸21~127、配列番号417のアミノ酸21~127、配列番号419のアミノ酸21~132、配列番号421のアミノ酸21~127、配列番号423のアミノ酸21~133、配列番号425のアミノ酸21~132、配列番号427のアミノ酸21~128、配列番号429のアミノ酸21~132、配列番号431のアミノ酸21~132、配列番号433のアミノ酸21~127、配列番号435のアミノ酸21~127、配列番号437のアミノ酸21~127、配列番号439のアミノ酸21~127、配列番号441のアミノ酸21~126、配列番号443のアミノ酸21~132、配列番号445のアミノ酸21~127、配列番号447のアミノ酸21~127、配列番号449のアミノ酸21~127、配列番号451のアミノ酸21~128、配列番号453のアミノ酸21~127、配列番号455のアミノ酸21~127及び配列番号457のアミノ酸21~133からなる群から選択される軽鎖可変領域アミノ酸配列に規定されるCDRを含む軽鎖可変ドメインと;
    を含む、ST2に特異的に結合する単離抗体又はその抗原結合フラグメント。
  7. ST2に特異的に結合する組み換え抗体又はその抗原結合フラグメントであって、該抗体又はその抗原結合フラグメントが、6つの相補性決定領域(CDR):CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2及びCDRL3を含み、
    CDRH1が、配列番号458、配列番号464、配列番号470、配列番号476、配列番号482、配列番号488、配列番号494、配列番号500、配列番号506、配列番号512、配列番号518、配列番号524、配列番号530、配列番号536、配列番号542、配列番号548、配列番号554、配列番号560、配列番号566、配列番号572、配列番号578、配列番号584、配列番号590、配列番号596、配列番号602、配列番号608、配列番号614、配列番号620、配列番号626、配列番号632、配列番号638、配列番号644、配列番号650、配列番号656、配列番号662、配列番号668、配列番号674、配列番号680、配列番号686、配列番号692、配列番号698、配列番号704、配列番号710、配列番号716、配列番号722、配列番号728、配列番号734、配列番号740、配列番号746、配列番号752、配列番号758、配列番号764、配列番号770、配列番号776、配列番号782、配列番号788、配列番号794、配列番号800、配列番号806、配列番号812、配列番号818、配列番号824、配列番号830、配列番号836、配列番号842、配列番号848、配列番号854、配列番号860、配列番号866、配列番号872、配列番号878、配列番号884、配列番号890、配列番号896、配列番号902、配列番号908、配列番号914、配列番号920、配列番号926、配列番号932、配列番号938、配列番号944、配列番号950、配列番号956、配列番号962、配列番号968、配列番号974、配列番号980、配列番号986、配列番号992、配列番号998、配列番号1004、配列番号1010、配列番号1016、配列番号1022、配列番号1028、配列番号1034、配列番号1040、配列番号1046、配列番号1052、配列番号1058、配列番号1064、配列番号1070、配列番号1076、配列番号1082、配列番号1088、配列番号1094、配列番号1100及び配列番号1106からなる群から選択されるCDRH1アミノ酸配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
    CDRH2が、配列番号459、配列番号465、配列番号471、配列番号477、配列番号483、配列番号489、配列番号495、配列番号501、配列番号507、配列番号513、配列番号519、配列番号525、配列番号531、配列番号537、配列番号543、配列番号549、配列番号555、配列番号561、配列番号567、配列番号573、配列番号579、配列番号585、配列番号591、配列番号597、配列番号603、配列番号609、配列番号615、配列番号621、配列番号627、配列番号633、配列番号639、配列番号645、配列番号651、配列番号657、配列番号663、配列番号669、配列番号675、配列番号681、配列番号687、配列番号693、配列番号699、配列番号705、配列番号711、配列番号717、配列番号723、配列番号729、配列番号735、配列番号741、配列番号747、配列番号753、配列番号759、配列番号765、配列番号771、配列番号777、配列番号783、配列番号789、配列番号795、配列番号801、配列番号807、配列番号813、配列番号819、配列番号825、配列番号831、配列番号837、配列番号843、配列番号849、配列番号855、配列番号861、配列番号867、配列番号873、配列番号879、配列番号885、配列番号891、配列番号897、配列番号903、配列番号909、配列番号915、配列番号921、配列番号927、配列番号933、配列番号939、配列番号945、配列番号951、配列番号957、配列番号963、配列番号969、配列番号975、配列番号981、配列番号987、配列番号993、配列番号999、配列番号1005、配列番号1011、配列番号1017、配列番号1023、配列番号1029、配列番号1035、配列番号1041、配列番号1047、配列番号1053、配列番号1059、配列番号1065、配列番号1071、配列番号1077、配列番号1083、配列番号1089、配列番号1095、配列番号1101及び配列番号1107からなる群から選択されるCDRH2アミノ酸配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
    CDRH3が、配列番号460、配列番号466、配列番号472、配列番号478、配列番号484、配列番号490、配列番号496、配列番号502、配列番号508、配列番号514、配列番号520、配列番号526、配列番号532、配列番号538、配列番号544、配列番号550、配列番号556、配列番号562、配列番号568、配列番号574、配列番号580、配列番号586、配列番号592、配列番号598、配列番号604、配列番号610、配列番号616、配列番号622、配列番号628、配列番号634、配列番号640、配列番号646、配列番号652、配列番号658、配列番号664、配列番号670、配列番号676、配列番号682、配列番号688、配列番号694、配列番号700、配列番号706、配列番号712、配列番号718、配列番号724、配列番号730、配列番号736、配列番号742、配列番号748、配列番号754、配列番号760、配列番号766、配列番号772、配列番号778、配列番号784、配列番号790、配列番号796、配列番号802、配列番号808、配列番号814、配列番号820、配列番号826、配列番号832、配列番号838、配列番号844、配列番号850、配列番号856、配列番号862、配列番号868、配列番号874、配列番号880、配列番号886、配列番号892、配列番号898、配列番号904、配列番号910、配列番号916、配列番号922、配列番号928、配列番号934、配列番号940、配列番号946、配列番号952、配列番号958、配列番号964、配列番号970、配列番号976、配列番号982、配列番号988、配列番号994、配列番号1000、配列番号1006、配列番号1012、配列番号1018、配列番号1024、配列番号1030、配列番号1036、配列番号1042、配列番号1048、配列番号1054、配列番号1060、配列番号1066、配列番号1072、配列番号1078、配列番号1084、配列番号1090、配列番号1096、配列番号1102及び配列番号1108からなる群から選択されるCDRH3アミノ酸配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
    CDRL1が、配列番号461、配列番号467、配列番号473、配列番号479、配列番号485、配列番号491、配列番号497、配列番号503、配列番号509、配列番号515、配列番号521、配列番号527、配列番号533、配列番号539、配列番号545、配列番号551、配列番号557、配列番号563、配列番号569、配列番号575、配列番号581、配列番号587、配列番号593、配列番号599、配列番号605、配列番号611、配列番号617、配列番号623、配列番号629、配列番号635、配列番号641、配列番号647、配列番号653、配列番号659、配列番号665、配列番号671、配列番号677、配列番号683、配列番号689、配列番号695、配列番号701、配列番号707、配列番号713、配列番号719、配列番号725、配列番号731、配列番号737、配列番号743、配列番号749、配列番号755、配列番号761、配列番号767、配列番号773、配列番号779、配列番号785、配列番号791、配列番号797、配列番号803、配列番号809、配列番号815、配列番号821、配列番号827、配列番号833、配列番号839、配列番号845、配列番号851、配列番号857、配列番号863、配列番号869、配列番号875、配列番号881、配列番号887、配列番号893、配列番号899、配列番号905、配列番号911、配列番号917、配列番号923、配列番号929、配列番号935、配列番号941、配列番号947、配列番号953、配列番号959、配列番号965、配列番号971、配列番号977、配列番号983、配列番号989、配列番号995、配列番号1001、配列番号1007、配列番号1013、配列番号1019、配列番号1025、配列番号1031、配列番号1037、配列番号1043、配列番号1049、配列番号1055、配列番号1061、配列番号1067、配列番号1073、配列番号1079、配列番号1085、配列番号1091、配列番号1097、配列番号1103及び配列番号1109からなる群から選択されるCDRL1アミノ酸配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
    CDRL2が、配列番号462、配列番号468、配列番号474、配列番号480、配列番号486、配列番号492、配列番号498、配列番号504、配列番号510、配列番号516、配列番号522、配列番号528、配列番号534、配列番号540、配列番号546、配列番号552、配列番号558、配列番号564、配列番号570、配列番号576、配列番号582、配列番号588、配列番号594、配列番号600、配列番号606、配列番号612、配列番号618、配列番号624、配列番号630、配列番号636、配列番号642、配列番号648、配列番号654、配列番号660、配列番号666、配列番号672、配列番号678、配列番号684、配列番号690、配列番号696、配列番号702、配列番号708、配列番号714、配列番号720、配列番号726、配列番号732、配列番号738、配列番号744、配列番号750、配列番号756、配列番号762、配列番号768、配列番号774、配列番号780、配列番号786、配列番号792、配列番号798、配列番号804、配列番号810、配列番号816、配列番号822、配列番号828、配列番号834、配列番号840、配列番号846、配列番号852、配列番号858、配列番号864、配列番号870、配列番号876、配列番号882、配列番号888、配列番号894、配列番号900、配列番号906、配列番号912、配列番号918、配列番号924、配列番号930、配列番号936、配列番号942、配列番号948、配列番号954、配列番号960、配列番号966、配列番号972、配列番号978、配列番号984、配列番号990、配列番号996、配列番号1002、配列番号1008、配列番号1014、配列番号1020、配列番号1026、配列番号1032、配列番号1038、配列番号1044、配列番号1050、配列番号1056、配列番号1062、配列番号1068、配列番号1074、配列番号1080、配列番号1086、配列番号1092、配列番号1098、配列番号1104及び配列番号1110からなる群から選択されるCDRL2配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
    CDRL3が、配列番号463、配列番号469、配列番号475、配列番号481、配列番号487、配列番号493、配列番号499、配列番号505、配列番号511、配列番号517、配列番号523、配列番号529、配列番号535、配列番号541、配列番号547、配列番号553、配列番号559、配列番号565、配列番号571、配列番号577、配列番号583、配列番号589、配列番号595、配列番号601、配列番号607、配列番号613、配列番号619、配列番号625、配列番号631、配列番号637、配列番号643、配列番号649、配列番号655、配列番号661、配列番号667、配列番号673、配列番号679、配列番号685、配列番号691、配列番号697、配列番号703、配列番号709、配列番号715、配列番号721、配列番号727、配列番号733、配列番号739、配列番号745、配列番号751、配列番号757、配列番号763、配列番号769、配列番号775、配列番号781、配列番号787、配列番号793、配列番号799、配列番号805、配列番号811、配列番号817、配列番号823、配列番号829、配列番号835、配列番号841、配列番号847、配列番号853、配列番号859、配列番号865、配列番号871、配列番号877、配列番号883、配列番号889、配列番号895、配列番号901、配列番号907、配列番号913、配列番号919、配列番号925、配列番号931、配列番号937、配列番号943、配列番号949、配列番号955、配列番号961、配列番号967、配列番号973、配列番号979、配列番号985、配列番号991、配列番号997、配列番号1003、配列番号1009、配列番号1015、配列番号1021、配列番号1027、配列番号1033、配列番号1039、配列番号1045、配列番号1051、配列番号1057、配列番号1063、配列番号1069、配列番号1075、配列番号1081、配列番号1087、配列番号1093、配列番号1099、配列番号1105及び配列番号1111からなる群から選択されるCDRL3配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列、
    を含む、組み換え抗体又はその抗原結合フラグメント。
  8. 完全ヒト抗体である、請求項1~7のいずれか一項に記載の組み換え抗体又はその抗原結合フラグメント。
  9. 前記フラグメントがFabフラグメント、F(ab’)2フラグメント、Fdフラグメント、Fvフラグメント、dAbフラグメント、一本鎖Fv(scFv)、二量体化可変領域(V領域)フラグメント(ダイアボディ)及びジスルフィド安定化V領域フラグメント(dsFv)からなる群から選択される、請求項1~8のいずれか一項に記載の抗原結合フラグメント。
  10. a)ヒトIL-2タンパク質ドメインと、
    b)免疫グロブリンFcタンパク質ドメインと、
    c)請求項1~9のいずれか一項に記載のST2に特異的な抗体又はその抗原結合フラグメントを含むST2結合ドメインと、
    を含む融合タンパク質。
  11. 少なくとも1つのペプチドリンカードメインを更に含む、請求項10に記載の融合タンパク質。
  12. 前記ヒトIL-2タンパク質ドメインが、配列番号2のアミノ酸配列に対してT3A、N88R、N88G、D20H、C125S、Q126L及びQ126Fからなる群から選択される置換を有するヒトIL-2を含む、請求項10又は11に記載の融合タンパク質。
  13. 前記免疫グロブリンFcタンパク質ドメインが配列番号4、配列番号5、配列番号7、配列番号8又は配列番号9のヒトIgG1 Fc変異体からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項10~12のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
  14. 前記ペプチドリンカードメインが配列番号6のアミノ酸配列を含む、請求項10~13のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
  15. 第1のペプチドリンカードメイン及び第2のペプチドリンカードメインを含む、請求項10~14のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
  16. 各ドメインがアミノ末端(N末端)及びカルボキシ末端(C末端)を有し、前記融合タンパク質が、
    a)前記ヒトIL-2タンパク質ドメインのC末端がペプチド結合によって前記第1のペプチドリンカードメインのN末端と融合し、
    b)前記IgG Fcタンパク質ドメインのN末端がペプチド結合によって前記第1のペプチドリンカードメインのC末端と融合し、
    c)前記第2のペプチドリンカードメインのN末端がペプチド結合によって前記IgG Fcタンパク質ドメインのC末端と融合し、
    d)前記ST2結合ドメインのN末端がペプチド結合によって前記第2のペプチドリンカードメインのC末端と融合するように構成される、請求項15に記載の融合タンパク質。
  17. 請求項10~16のいずれか一項に記載の融合タンパク質をコードする核酸。
  18. 請求項10~16のいずれか一項に記載の融合タンパク質を含む二量体タンパク質。
  19. 第1の融合タンパク質と第2の融合タンパク質とを含む二量体タンパク質であって、
    a.各融合タンパク質が、免疫グロブリン(IgG)Fcタンパク質ドメインと、
    i.ヒトIL-2タンパク質ドメイン、及び、
    ii.請求項1~9のいずれか一項に記載の抗体又は抗原結合フラグメントを含むST2結合ドメイン、
    からなる群から選択される少なくとも1つの付加的なタンパク質ドメインと、
    を含み、
    b.該二量体タンパク質が、前記ヒトIL-2タンパク質ドメインの少なくとも1つ及び前記ST2結合ドメインの少なくとも1つを含む、
    二量体タンパク質。
  20. a.前記第1の融合タンパク質が前記ヒトIL-2タンパク質ドメイン、第1の免疫グロブリンFcタンパク質ドメイン及び第1のペプチドリンカーを含み、
    b.前記第2の融合タンパク質が前記ST2結合ドメイン、第2の免疫グロブリンFcタンパク質ドメイン及び第2のペプチドリンカードメインを含む、請求項19に記載の二量体タンパク質。
  21. a.各ドメインがアミノ末端(N末端)及びカルボキシ末端(C末端)を有し、
    b.前記第1の融合タンパク質が、
    i.前記ヒトIL-2タンパク質ドメインのC末端がペプチド結合によって前記第1のペプチドリンカードメインのN末端と融合し、
    ii.前記第1のIgG Fcタンパク質ドメインのN末端がペプチド結合によって前記第1のペプチドリンカードメインのC末端と融合するように構成され、
    c.前記第2の融合タンパク質が、
    i.前記第2のIgG Fcタンパク質ドメインのC末端がペプチド結合によって前記第2のペプチドリンカードメインのN末端と融合し、
    ii.前記ST2結合ドメインのN末端がペプチド結合によって前記第2のペプチドリンカードメインのC末端と融合するように構成される、請求項19に記載の二量体タンパク質。
  22. 前記融合タンパク質の少なくとも一方が少なくとも1つのペプチドリンカードメインを更に含む、請求項19に記載の二量体タンパク質。
  23. 前記ペプチドリンカードメインが配列番号6のアミノ酸配列を含む、請求項19~22のいずれか一項に記載の二量体タンパク質。
  24. 前記ヒトIL-2タンパク質ドメインが、配列番号2のアミノ酸配列に対してT3A、N88R、N88G、D20H、C125S、Q126L及びQ126Fからなる群から選択される置換を有するヒトIL-2を含む、請求項19~23のいずれか一項に記載の二量体タンパク質。
  25. 前記免疫グロブリンFcタンパク質ドメインが配列番号4、配列番号5、配列番号7、配列番号8又は配列番号9のヒトIgG1 Fc変異体からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項19~24のいずれか一項に記載の二量体タンパク質。
  26. 請求項19~25のいずれか一項に記載の二量体タンパク質を含む医薬組成物。
  27. 病態を治療する方法であって、治療を必要とする被験体に請求項26に記載の医薬組成物を治療有効量投与することを含む、方法。
  28. 前記病態が炎症性ミオパチー、筋ジストロフィー、多発性筋炎、皮膚筋炎、脂肪組織の炎症状態、結腸の炎症状態、肺の炎症状態、移植片対宿主病、尋常性天疱瘡、全身性エリテマトーデス、強皮症、潰瘍性大腸炎、クローン病、乾癬、1型糖尿病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、円形脱毛症、ブドウ膜炎、視神経脊髄炎及びデュシェンヌ型筋ジストロフィーからなる群から選択される、請求項27に記載の方法。
  29. 投与が皮下である、請求項27又は28に記載の方法。
  30. 被験体においてST2制御性T細胞をST2制御性T細胞と比べて選択的に活性化する方法であって、該被験体に請求項26に記載の医薬組成物を治療有効量投与することを含む、方法。
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