JP2022504965A - 界面活性剤可溶性抗ふけ剤の付着を増強した組成物 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022504965000001
本発明は、ヘアケア組成物であって、約8%~約25%の1種以上の界面活性剤と、約0.01%~約10%の1種以上の界面活性剤可溶性剤と、を含み、当該組成物が、0.5~1.0の部分的可溶性剤濃度(α)を有し、「α」は、
【数1】
Figure 2022504965000031
(式中、Cは界面活性剤可溶性剤濃度であり、C は界面活性剤濃度であり、K は、各種類の界面活性剤の可溶化能(例えば、オクトピロックスのppm/界面活性剤の重量%の単位)であり、K は、任意の界面活性剤と界面活性剤可溶性剤との組み合わせについて容易に測定することができる)で定義される、ヘアケア組成物に関する。

Description

本発明は、リンスオフパーソナルケア組成物に関しており、驚くべきことに、界面活性剤可溶性剤の付着が、部分的可溶性剤濃度を増加させることによって大幅に増強され得ることが見出された。
ふけの状況は、高い割合の人々に悪影響を及ぼし、多くの製品が、その状況を軽減することを約束している。リーブオントリートメントは、かつて一般的であったが、多くの消費者は、塗布の容易性、時間の節約、及び全般的な利便性のため、シャンプーなどのリンスオフトリートメント製品を好む。リンスオフトリートメントでの固有の問題は、洗浄という事象が迅速かつ効率的であり、このプロセス中に単なる洗浄以上のことを成し遂げるのが困難になることである。長年、この課題には、カチオン性ポリマーをアニオン性界面活性剤と共に使用してコアセルベートを形成する、シャンプー配合物を作製することによって対応可能であった。これらの配合物を粒子状の剤と組み合わせ、コアセルベートを使用して、不溶性粒子状抗ふけ剤の付着を増加させていた。
リンスオフシャシーを形成するコアセルベートを介する不溶性粒子の送達により、フケの状況を軽減する長年の手法には、いくつかの固有の制約がある。第1に、コアセルベート支援による送達は、典型的には、頭皮及び毛髪の両方への無差別の粒子付着をもたらすものであり、望ましくない毛髪の美観を生じることがある。第2に、粒子状抗ふけ剤は製品を不透明化し、視覚的な製品の美観に制約をもたらす。第3に、付着した粒子状抗ふけ剤であっても多くが無駄になる。別個の粒子として付着するとき、抗ふけ剤が占める頭皮表面積は、低く不連続的であり、ここで粒子状物を基質上に溶解して、実際に生物学的対象に対して活性にする必要があり、これは、粒子状抗ふけ剤の環境及び可溶性の性質を考慮すると困難又は不可能となり得る。有効性を改善するために、非常に高い配合された抗ふけ剤使用レベルを採用することが多く、これは、費用がかかり、悪い製品の美観の問題を更にあおるだけになることがある。
粒子状抗ふけ剤に関連する制約の多くは、配合物に可溶性の抗フケ剤に切り替えることによって解消することができるが、望ましく高い付着レベルの抗ふけ剤を所望の生物学的基質上で得ることは困難であった。付着の問題に対抗するために、配合者であれば、可溶性抗ふけ剤粒子状物を作製する手法(例えば、可溶性抗ふけ剤のカプセル化)を教えることができる。これらの手法により、可溶性抗ふけ剤の付着は改善されるが、ここで、粒子状抗ふけ剤の付着に関連する空間的分布及び溶解の課題が再出現する。
可溶性抗ふけ剤のリンスオフ用途における使用に関連する付着困難に加えて、製品開発に対する別の主要な制約は、測定能力であった。多くの場合、インビボ試験を行って、頭皮/皮膚上に付着した抗ふけ剤の量及び/又は活性を測定する。インビトロ試験、又はエクスビボ試験における分析的測定と比較して、これらのインビボ試験は、より費用及び時間がかかり、材料評価範囲が限定される。抗ふけ剤の付着及び/又は活性に関する解決策をこれらの他の試験要領のうちの1つで確かに得ることができる場合、開発中のより多く及びより効率的の両方である配合スクリーニングが可能になる。このことは、基質付着レベルが重要である他の剤について当てはまる。
本発明は、ヘアケア組成物であって、約8%~約25%の1種以上の界面活性剤と、約0.01%~約10%の1種以上の界面活性剤可溶性剤と、を含み、当該組成物が、0.5~1.0の部分的可溶性剤濃度(α)を有し、「α」は、
Figure 2022504965000002
(式中、Cは界面活性剤可溶性剤濃度であり、C は界面活性剤濃度であり、K は各種類の界面活性剤の可溶化能(例えば、オクトピロックスのppm/界面活性剤の重量%の単位)であり、K は任意の界面活性剤と界面活性剤可溶性剤との組み合わせについて容易に測定することができる)で定義される。
背景技術で特定された問題に応じて、本発明は、界面活性剤と界面活性剤可溶性剤との組み合わせを含むリンスオフ洗い剤の形態の、0.5~1.0の部分的可溶性剤濃度(α)を有するパーソナルケア組成物に関する。このような部分的可溶性剤濃度を有するパーソナルケア組成物は、付着増加及び高い活性を示す。この予想外の可溶性剤の付着利点により、広範な配合範囲の柔軟性が可能になる。
比較例に見られるように、リンスオフ配合物から付着した高レベルの界面活性剤可溶性剤は、特許請求される部分的可溶性剤濃度のレベルを外れることなしには、単純な界面活性剤マトリクスから実現不可能である。
実施例17~31の、部分的可溶性剤濃度対インビボ界面活性剤可溶性剤付着。
特に指定がない限り、本明細書において使用する全ての百分率及び比率は、組成物全体の重量基準である。特に指定がない限り、全ての測定は周囲条件で実施されるものと理解され、「周囲条件」とは、約25℃、約1気圧下、及び相対湿度約50%における条件を意味する。全ての数値範囲は、より狭い範囲を含む。記述された上下の範囲限界は組み合わせ可能であり、明示的に記述されていない更なる範囲を作る。
本発明の組成物は、本明細書に記載の必須成分及び任意成分を含む、それらから実質的になる、又はそれらからなることができる。本明細書で使用するとき、「~から実質的になる」とは、組成物又は構成成分が、追加成分を含み得るが、追加成分が、特許請求される組成物又は方法の基本的及び新規な特性を実質的に変えない場合に限ることを意味する。
組成物に関連して使用される「塗布する」又は「塗布」とは、本発明の組成物を毛髪などの角質組織上に塗布する又は広げることを意味する。
本明細書は、本発明を具体的に指摘し、かつ明確に請求する、「特許請求の範囲」をもって結論とするが、本発明は、以下の説明からよりよく理解されるものと考えられる。本明細書で使用するとき、用語「流体」は、液体及びゲルを含む。本明細書で使用するとき、「a」及び「an」などの冠詞は、特許請求の範囲で使用する場合、請求又は記載されているもののうちの1つ以上を意味するものと理解される。本明細書で使用するとき、「含む」とは、最終結果に影響を及ぼさない他の工程及び他の成分を加えることができることを意味する。この用語には、「~からなる」及び「~から本質的になる」という用語が包含される。本明細書で使用するとき、「混合物」は、材料の単純な組み合わせ、及びそのような組み合わせから得ることができる任意の化合物を含むことを意味する。
本明細書で使用するとき、「分子量(molecular weight)」又は「分子量(Molecular weight)」は、特に記述のない限り、重量平均分子量を指す。分子量は、業界標準法であるゲル浸透クロマトグラフィ(「GPC」)(gel permeation chromatography)を使用して測定される。
量の範囲が記載される場合、これらは組成物中の当該成分の総量であり、又は成分定義の範囲に1種超が当てはまる場合、組成物中の、その定義に適合する全ての成分の総量であると理解されるべきである。例えば、組成物が1%~5%の脂肪族アルコールを含む場合、2%のステアリルアルコール及び1%のセチルアルコールを含み、かつ他の脂肪族アルコールは含まない組成物は、この範囲に収まるであろう。
以下に記載される特定の各成分、又はそれらの混合物の量は、ヘアケア組成物中の1種又は複数の成分の総量の100%まで(又は100%)占めることができる。
本明細書で使用するとき、「パーソナルケア組成物」には、シャンプー、シャワージェル、液体手洗い剤、染毛剤、洗顔料、及びその他の界面活性剤系液体組成物等の製品が挙げられる。
本明細書で使用するとき、用語「含む(include、includes、及びincluding)」は非限定的であることを意味し、それぞれ「含む(comprise、comprises、及びcomprising)」を意味すると理解される。
全ての百分率、部及び比率は、別途指定されない限り、本発明の組成物の総重量に基づく。全てのこのような重量は、提示された成分に関する場合、活性レベルに基づき、したがって市販材料に含まれ得るキャリア又は副生成物を含まない。
別途記載のない限り、全ての構成成分又は組成物の濃度は、当該構成成分又は組成物の活性部分に関するものであり、かかる構成成分又は組成物の市販の供給源に存在し得る不純物、例えば残留溶媒又は副生成物は除外される。
本明細書の全体を通して与えられる全ての最大数値限定は、それよりも小さい全ての数値限定を、かかるより小さい数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているかのように含むものと理解すべきである。本明細書の全体を通して与えられる全ての最小数値限定は、それよりも高い全ての数値限定を、かかるより高い数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているかのように含む。本明細書の全体を通して与えられる全ての数値範囲は、かかるより広い数値範囲内に含まれる、より狭い全ての数値範囲を、かかるより狭い数値範囲があたかも全て本明細書に明確に記載されているかのように含む。
界面活性剤可溶性剤
界面活性剤可溶性剤は、界面活性剤水混合物によって分子溶解して、界面活性剤ミセル中に存在する材料である。これらの材料としては、オクトピロックス、トリクロサン、クリンバゾール、シクロピロックス、リロピロックス、MEA-ヒドロキシオクチルオキシピリジノン、ストロビルリン、アゾキシストロビン、1,10-フェナントロリン、ケトコナゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾチアゾール、ビフォナゾール、硝酸ブタコナゾール、クリンバゾール、クロトリマゾール、クロコナゾール、エベルコナゾール、エコナゾール、エルビオール、フェンチコナゾール、フルコナゾール、フルチマゾール、イソコナゾール、ケトコナゾール、ラノコナゾール、メトロニダゾール、ミコナゾール、ネチコナゾール、オモコナゾール、硝酸オキシコナゾール、セルタコナゾール、硝酸サルコナゾール、チオコナゾール、チアゾール、及びこれらの混合物のような抗菌剤及び抗真菌剤が挙げられ、又はアゾール抗菌剤は、テルコナゾール、イトラコナゾール、及びこれらの混合物からなる群から選択されるトリアゾールである。
界面活性剤可溶性剤は、非極性の固形分であっても油状物であってもよく、界面活性剤水混合物によって分子溶解して、界面活性剤ミセル中に存在する。これらとしては、鉱油、大豆油、ポリオイルのような炭化水素材料が挙げられるが、これらに限定されない。
界面活性剤可溶性剤はまた、界面活性剤水混合物によって分子溶解して、界面活性剤ミセル中に存在し得る官能化炭化水素固形分又は油状物であってもよい。これには、メントール及びその他の香料が挙げられるが、これらに限定されない。
界面活性剤可溶性剤は、約0.01%~10%、約0.1%~約7%、約0.20%~5%、約0.20%~約3%、約0.30%~約3%、及び約0.30%~約1%の量で存在してよい。
A.洗浄性界面活性剤
パーソナルケア組成物は、組成物に洗浄性能を提供する約8重量%超の界面活性剤系を含んでよく、又は組成物に洗浄性能を提供する12重量%超の界面活性剤系を含んでよい。界面活性剤系は、アニオン性界面活性剤、並びに/又はアニオン性界面活性剤の組み合わせ、並びに/又はアニオン性界面活性剤と両性、双性イオン性、非イオン性及びこれらの混合物からなる群から選択される共界面活性剤との組み合わせを含む。洗浄性界面活性剤の様々な例及び説明が、米国特許第8,440,605号、米国特許出願公開第2009/155383号、及び同第2009/0221463号に記載されており、参照によりそれら全体が本明細書に組み込まれる。
本組成物における使用に好適なアニオン性界面活性剤は、アルキル及びアルキルエーテルサルフェートである。他の好適なアニオン性界面活性剤は、有機硫酸反応生成物の水溶性の塩である。更に他の好適なアニオン性界面活性剤は、イセチオン酸でエステル化され水酸化ナトリウムで中和された脂肪酸の反応生成物である。他の同様なアニオン性界面活性剤は、米国特許第2,486,921号、同第2,486,922号、及び同第2,396,278号に記載されており、参照によりそれら全体が本明細書に組み込まれる。
ヘアケア組成物は、約10重量%~約25重量%、約11重量%~約20重量%、約12重量%~約20重量%、及び/又は約12重量%~約18重量%の、1種以上の界面活性剤を含んでもよい。
ヘアケア組成物において使用される例示的なアニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウム、C10~15パレス硫酸アンモニウム、C10~15アルキル硫酸アンモニウム、C11~15アルキル硫酸アンモニウム、デシル硫酸アンモニウム、デセス硫酸アンモニウム、ウンデシル硫酸アンモニウム、ウンデセス硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエチルアミン、ラウレス硫酸トリエチルアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウレス硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウレス硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸ジエタノールアミン、ラウレス硫酸ジエタノールアミン、ラウリン酸モノグリセリド硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、C10~15パレス硫酸ナトリウム、C10~15アルキル硫酸ナトリウム、C11~15アルキル硫酸ナトリウム、デシル硫酸ナトリウム、デセス硫酸ナトリウム、ウンデシル硫酸ナトリウム、ウンデセス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウレス硫酸カリウム、C10~15パレス硫酸カリウム、C10~15アルキル硫酸カリウム、C11~15アルキル硫酸カリウム、デシル硫酸カリウム、デセス硫酸カリウム、ウンデシル硫酸カリウム、ウンデセス硫酸カリウム、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ラウリルサルコシン、ココイルサルコシン、ココイル硫酸アンモニウム、ラウロイル硫酸アンモニウム、ココイル硫酸ナトリウム、ラウロイル硫酸ナトリウム、ココイル硫酸カリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ココイル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、トリデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム及びこれらの組み合わせが挙げられる。アニオン性界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウム又はラウレス硫酸ナトリウムであり得る。
本発明の組成物は、約8重量%~約17重量%、約8重量%~約13重量%、及び約10重量%~約13重量%のアニオン性界面活性剤を含有してよい。
本発明の組成物はまた、
a)RO(CHCHRO)SOM、
b)CH(CHCHRCHO(CHCHRO)SOM、及び
c)これらの混合物
(式中、Rは、CH(CH10を表し、Rは、H、又はz及びRにおける炭素原子の合計が8となるように1~4個の炭素原子を含む炭化水素ラジカルを表し、Rは、H又はCHであり、yは0~7であり、yがゼロ(0)でないときyの平均値は約1であり、Mは、一価又は二価の正電荷カチオンである)からなる群から選択されるアニオン性界面活性剤を含んでよい。
好適なアニオン性アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェート界面活性剤としては、ガーベットアルコール、アルドール縮合誘導アルコール、オキソアルコール、F-Tオキソアルコール及びこれらの混合物からなる群から選択され得るC8~C18分枝状アルコールから合成される分枝状アルキル鎖を有するものが挙げられるが、これらに限定されない。2-アルキル分枝状アルコールの非限定的な例としては、2-メチル-1-ウンデカノール、2-エチル-1-デカノール、2-プロピル-1-ノナノール、2-ブチル1-オクタノール、2-メチル-1-ドデカノール、2-エチル-1-ウンデカノール、2-プロピル-1-デカノール、2-ブチル-1-ノナノール、2-ペンチル-1-オクタノール、2-ペンチル-1-ヘプタノール、並びに商標名LIAL(登録商標)(Sasol)、ISALCHEM(登録商標)(Sasol)、及びNEODOL(登録商標)(Shell)で販売されるものなどのオキソアルコール、並びに2-エチル-1-ヘキサノール、2-プロピル-1-ブタノール、2-ブチル-1-オクタノール、2-ブチル-1-デカノール、2-ペンチル-1-ノナノール、2-ヘキシル-1-オクタノール、2-ヘキシル-1-デカノール、並びに商標名ISOFOL(登録商標)(Sasol)で販売されるもの、又は商標名LUTENSOL XP(登録商標)(BASF)及びLUTENSOL XL(登録商標)(BASF)でアルコールエトキシレート及びアルコキシレートとして販売されるものなどのガーベット及びアルドール縮合誘導アルコールが挙げられる。
アニオン性アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェートはまた、商標名EXXAL(商標)(Exxon)及びMarlipal(登録商標)(Sasol)で販売されているブチレン又はプロピレンから誘導されるC8~C18分枝状アルコールから合成されるものを含んでもよい。これは、トリデセス-n硫酸ナトリウム(STnS)の亜分類のアニオン性界面活性剤を含み、nは、約0.5~約3.5である。この亜分類の例示的な界面活性剤は、トリデセス-2硫酸ナトリウム及びトリデセス-3硫酸ナトリウムである。本発明の組成物は、トリデシル硫酸ナトリウムも含み得る。
界面活性剤系は、1つ以上のアミノ酸系アニオン性界面活性剤を含み得る。アミノ酸系アニオン性界面活性剤の非限定的な例としては、アシルグリシネートのナトリウム塩、アンモニウム塩、又はカリウム塩;アシルサルコシネートのナトリウム塩、アンモニウム塩、又はカリウム塩;アシルグルタメートのナトリウム塩、アンモニウム塩、又はカリウム塩;アシルアラニネートのナトリウム塩、アンモニウム塩、又はカリウム塩;及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
アミノ酸系アニオン性界面活性剤は、グルタメート、例えば、アシルグルタメートであり得る。組成物は、約2重量%~約22%重量%、約3重量%~約19%重量%、4重量%~約17%重量%、及び/又は約5重量%~約15%重量%のアシルグルタメート濃度を含み得る。
アシルグルタメートの非限定的な例は、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸二ナトリウム、ココイルグルタミン酸アンモニウム、ココイルグルタミン酸二アンモニウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸二ナトリウム、ココイル加水分解コムギタンパクグルタミン酸ナトリウム、ココイル加水分解コムギタンパクグルタミン酸二ナトリウム、ココイルグルタミン酸カリウム、ココイルグルタミン酸二カリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸二カリウム、ココイル加水分解コムギタンパクグルタミン酸カリウム、ココイル加水分解コムギタンパクグルタミン酸二カリウム、カプリロイルグルタミン酸ナトリウム、カプリロイルグルタミン酸二ナトリウム、カプリロイルグルタミン酸カリウム、カプリロイルグルタミン酸二カリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸ナトリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸二ナトリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸カリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸二カリウム、水素添加タローグルタミン酸二ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸二ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸二カリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸二ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸カリウム、ミリストイルグルタミン酸二カリウム、ココイル/水素添加タローグルタミン酸ナトリウム、ココイル/パルモイル/サンフラワーオイル(sunfloweroyl)グルタミン酸ナトリウム、水素添加タローオイル(tallowoyl)グルタミン酸ナトリウム、オリボイル(olivoyl)グルタミン酸ナトリウム、オリボイルグルタミン酸二ナトリウム、パルモイルグルタミン酸ナトリウム、パルモイルグルタミン酸二ナトリウム、TEA-ココイルグルタメート、TEA-水素添加タローオイルグルタメート、TEA-ラウロイルグルタメート、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。
アミノ酸系アニオン性界面活性剤は、アラニネート、例えばアシルアラニネートであり得る。アシルアラニネートの非限定的な例としては、ココイルアラニン酸ナトリウム、ラウロイルアラニン酸ナトリウム、N-ドデカノイル-l-アラニン酸ナトリウム、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。組成物は、約2重量%~約20%重量%、約7重量%~約15%重量%、及び/又は約8重量%~約12%重量%のアシルアラニネート濃度を有し得る。
アミノ酸系アニオン性界面活性剤は、スルホスクシネート、アニオン性アルキル及びアルキルエーテルスルホスクシネート、並びに/又はジアルキル及びジアルキルエーテルスルホスクシネート、並びにこれらの混合物であることができる。スルホスクシネート界面活性剤の非限定的な例としては、N-オクタデシルスルホコハク酸二ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸二アンモニウム、ラウリルスルホコハク酸ナトリウム、ラウレススルホコハク酸二ナトリウム、ビストリデシルスルホスクシネート、N-(1,2-ジカルボキシエチル)-N-オクタデシルスルホコハク酸四ナトリウム、スルホコハク酸ナトリウムのジアミルエステル、スルホコハク酸ナトリウムのジヘキシルエステル、スルホコハク酸ナトリウムのジオクチルエステル、ビストリデシルスルホコハク酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ジシクロヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ジアミルスルホコハク酸ナトリウム、ジイソブチルスルホコハク酸ナトリウム、直鎖ビス(トリデシル)スルホスクシネート、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。ジアルキル及びジアルキルエーテルスルホスクシネートは、C6~15直鎖又は分枝状ジアルキル又はジアルキルエーテルスルホスクシネートであってよい。アルキル部分は、対称的(すなわち、同じアルキル部分)であっても、非対称的(すなわち、異なるアルキル部分)であってもよい。サルコシネートの非限定的な例は、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ココイルサルコシン酸ナトリウム、ミリストイルサルコシン酸ナトリウム、TEA-ココイルサルコシネート、ココイルサルコシン酸アンモニウム、ラウロイルサルコシン酸アンモニウム、ダイマージリノレイルビス-ラウロイルグルタメート/ラウロイルサルコシネート、ラウロアンホ二酢酸ラウロイルサルコシン酸二ナトリウム(disodium lauroamphodiacetate lauroyl sarcosinate)、イソプロピルラウロイルサルコシネート、ココイルサルコシン酸カリウム、ラウロイルサルコシン酸カリウム、ココイルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ミリストイルサルコシン酸ナトリウム、オレオイルサルコシン酸ナトリウム、パルミトイルサルコシン酸ナトリウム、TEA-ココイルサルコシネート、TEA-ラウロイルサルコシネート、TEA-オレオイルサルコシネート、TEA-パーム核サルコシネート、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
アミノ酸系アニオン性界面活性剤は、グリシネート、例えば、アシルグリシネートであり得る。アシルグリシネートの非限定的な例としては、ココイルグリシン酸ナトリウム、ラウロイルグリシン酸ナトリウム、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
組成物は、スルホスクシネート、イセチオネート、スルホネート、スルホアセテート、グルコースカルボキシレート、アルキルエーテルカルボキシレート、アシルタウレート、及びこれらの混合物からなる群から選択される追加のアニオン性界面活性剤を含有することができる。
好適なイセチオネート界面活性剤としては、イセチオン酸でエステル化され水酸化ナトリウムで中和された脂肪酸の反応生成物を挙げることができる。イセチオネート界面活性剤のための好適な脂肪酸は、メチルタウリドのアミドなど、ココナッツ油又はパーム核油から誘導され得る。イセチオネートの非限定的な例は、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸アンモニウム、水素添加ココイルメチルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ココイルメチルイセチオン酸ナトリウム、ミリストイルイセチオン酸ナトリウム、オレオイルイセチオン酸ナトリウム、オレイルメチルイセチオン酸ナトリウム、パームカーネルオイル(palm kerneloyl)イセチオン酸ナトリウム、ステアロイルメチルイセチオン酸ナトリウム、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。
スルホネートの非限定的な例としては、αオレフィンスルホネート、直鎖アルキルベンゼンスルホネート、ラウリルグルコシドヒドロキシプロピルスルホン酸ナトリウム、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
スルホアセテートの非限定的な例としては、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸アンモニウム、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
グルコースカルボキシレートの非限定的な例としては、ラウリルグルコシドカルボン酸ナトリウム、ココイルグルコシドカルボン酸ナトリウム、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
アルキルエーテルカルボキシレートの非限定的な例としては、ラウレス-4カルボン酸ナトリウム、ラウレス-5カルボキシレート、ラウレス-13カルボキシレート、C12~13パレス-8カルボン酸ナトリウム、C12~15パレス-8カルボン酸ナトリウム、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
アシルタウレートの非限定的な例としては、メチルココイルタウリン酸ナトリウム、メチルラウロイルタウリン酸ナトリウム、メチルオレオイルタウリン酸ナトリウム、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
界面活性剤系は、1つ以上の両性界面活性剤を更に含んでもよく、両性界面活性剤は、ベタイン、スルタイン、ヒドロキシスルタノン、アンホヒドロキシプロピルスルホネート、アルキルアンホアセテート(amphoactates)、アルキルアンホジアセテート、及びこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。
多くの場合に共界面活性剤として使用されるベタイン両性界面活性剤の例としては、ココジメチルカルボキシメチルベタイン、ココアミドプロピルベタイン(CAPB)、ココベタイン、ラウリルアミドプロピルベタイン(LAPB)、オレイルベタイン、ラウリルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルαカルボキシエチルベタイン、セチルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルビス-(2-ヒドロキシエチル)カルボキシメチルベタイン、ステアリルビス-(2-ヒドロキシプロピル)カルボキシメチルベタイン、オレイルジメチルγ-カルボキシプロピルベタイン、ラウリルビス-(2-ヒドロキシプロピル)α-カルボキシエチルベタイン、及びこれらの混合物を挙げることができる。スルホベタインの例としては、ココジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルジメチルスルホエチルベタイン、ラウリルビス-(2-ヒドロキシエチル)スルホプロピルベタイン、及びこれらの混合物を挙げることができる。
アルキルアンホアセテートの非限定的な例としては、ココイルアンホ酢酸ナトリウム、ラウロイルアンホ酢酸ナトリウム、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
界面活性剤系は、1つ以上の非イオン性界面活性剤を更に含んでもよく、非イオン性界面活性剤は、アルキルポリグルコシド、アルキルグリコシド、アシルグルカミド、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。アルキルグルコシドの非限定的な例としては、デシルグルコシド、ココイルグルコシド、ラウロイルグルコシド、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
アシルグルカミドの非限定例としては、ラウロイル/ミリストイルメチルグルカミド、カプリロイル/カプロイルメチルグルカミド、ラウロイル/ミリストイルメチルグルカミド、ココイルメチルグルカミド、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
ヘアケア組成物は、共界面活性剤を含んでもよい。共界面活性剤は、両性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。共界面活性剤としては、ラウラミドプロピルベタイン、ココアミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ二酢酸二ナトリウム、コカミドモノエタノールアミド、及びこれらの混合物を挙げることができるが、これらに限定されない。
本明細書のヘアケア組成物での使用に好適な両性又は双性イオン性の界面活性剤としては、シャンプー又はその他のヘアケアクレンジングでの使用に公知のものが挙げられる。好適な双性イオン性又は両性の界面活性剤の非限定的な例が、米国特許第5,104,646号及び同第5,106,609号に記載されており、参照によりそれら全体が本明細書に組み込まれる。
組成物での使用に好適な両性共界面活性剤は、脂肪族ラジカルが直鎖又は分枝鎖であることができる脂肪族二級及び三級アミンの誘導体として説明される界面活性剤が挙げられるが、その際、脂肪族置換基のうちの1つは約8~約18個の炭素原子を含有し、1つはカルボキシ、スルホネート、サルフェート、ホスフェート、又はホスホネートなどのアニオン性基を含有する。好適な両性界面活性剤としては、コカミノプロピオン酸ナトリウム、コカミノジプロピオン酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ二酢酸ナトリウム、ココアンホヒドロキシプロピルスルホン酸ナトリウム、ココアンホプロピオン酸ナトリウム、コーンアンホプロピオン酸ナトリウム、ラウラミノプロピオン酸ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホ二酢酸ナトリウム、ラウロアンホヒドロキシプロピルスルホン酸ナトリウム、ラウロアンホプロピオン酸ナトリウム、コーンアンホプロピオン酸ナトリウム、ラウリミノジプロピオン酸ナトリウム、コカミノプロピオン酸アンモニウム、コカミノジプロピオン酸アンモニウム、ココアンホ酢酸アンモニウム、ココアンホ二酢酸アンモニウム、ココアンホヒドロキシプロピルスルホン酸アンモニウム、ココアンホプロピオン酸アンモニウム、コーンアンホプロピオン酸アンモニウム、ラウラミノプロピオン酸アンモニウム、ラウロアンホ酢酸アンモニウム、ラウロアンホ二酢酸アンモニウム、ラウロアンホヒドロキシプロピルスルホン酸アンモニウム、ラウロアンホプロピオン酸アンモニウム、コーンアンホプロピオン酸アンモニウム、ラウリミノジプロピオン酸アンモニウム、コカミノプロピオン酸トリエタノールアミン、コカミノジプロピオン酸トリエタノールアミン、ココアンホ酢酸トリエタノールアミン、ココアンホヒドロキシプロピルスルホン酸トリエタノールアミン、ココアンホプロピオン酸トリエタノールアミン、コーンアンホプロピオン酸トリエタノールアミン、ラウラミノプロピオン酸トリエタノールアミン、ラウロアンホ酢酸トリエタノールアミン、ラウロアンホヒドロキシプロピルスルホン酸トリエタノールアミン、ラウロアンホプロピオン酸トリエタノールアミン、コーンアンホプロピオン酸トリエタノールアミン、ラウリミノジプロピオン酸トリエタノールアミン、ココアンホジプロピオン酸、カプロアンホ二酢酸二ナトリウム、カプロアンホジプロピオン酸二ナトリウム、カプリロアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリロアンホジプロピオン酸二ナトリウム(disodium capryloamphodipriopionate)、ココアンホカルボキシエチルヒドロキシプロピルスルホン酸二ナトリウム、ココアンホ二酢酸二ナトリウム、ココアンホジプロピオン酸二ナトリウム、ジカルボキシエチルココプロピレンジアミン二ナトリウム、ラウレス-5カルボキシアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウリミノジプロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウロアンホジプロピオン酸二ナトリウム、オレオアンホジプロピオン酸二ナトリウム、PPG-2-イソデセチル-7カルボキシアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウラミノプロピオン酸、ラウロアンホジプロピオン酸、ラウリルアミノプロピルグリシン、ラウリルジエチレンジアミノグリシン、及びこれらの混合物からなる群から選択されるものが挙げられるが、これらに限定されない。
本組成物は、双性イオン性共界面活性剤を含んでもよく、この双性イオン性界面活性剤は、脂肪族四級アンモニウム、ホスホニウム、及びスルホニウム化合物の誘導体であり、ここで脂肪族ラジカルは直鎖又は分枝鎖であってよく、脂肪族置換基のうちの1つは約8~約18個の炭素原子を含有し、1つはカルボキシ、スルホネート、サルフェート、ホスフェート又はホスホネートなどのアニオン性基を含有する。双性イオン性界面活性剤は、コカミドエチルベタイン、コカミドプロピルアミンオキシド、コカミドプロピルベタイン、コカミドプロピルジメチルアミノヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン、コカミドプロピルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、ココベタインアミドアンホプロピオネート、ココ-ベタイン、ココ-ヒドロキシスルタイン、ココ/オレアミドプロピルベタイン、ココ-スルタイン、ラウラミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン、ラウリルヒドロキシスルタイン、ラウリルスルタイン、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。
本発明での使用に好適な非イオン性界面活性剤には、McCutcheion’s Detergents and Emulsifiers,North American edition(1986年)、Allured Publishing Corp.、及びMcCutcheion’s Functional Materials,North American edition(1992年)に記載されているものが挙げられる。本発明のパーソナルケア組成物での使用に好適な非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレン化アルキルフェノール、ポリオキシエチレン化アルコール、ポリオキシエチレン化ポリオキシプロピレングリコール、アルカン酸のグリセリルエステル、アルカン酸のポリグリセリルエステル、アルカン酸のプロピレングリコールエステル、アルカン酸のソルビトールエステル、アルカン酸のポリオキシエチレン化ソルビトールエステル、アルカン酸のポリオキシエチレングリコールエステル、ポリオキシエチレン化アルカン酸、アルカノールアミド、N-アルキルピロリドン、アルキルグリコシド、アルキルポリグルコシド、アルキルアミンオキシド、及びポリオキシエチレン化シリコーンが挙げられるが、これらに限定されない。好適な非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシプロピレン及びポリオキシエチレンから構成される非イオン性トリブロックコポリマーが挙げられる。非限定的な例は、Poloxamer184という、ポリオキシエチレンの2つの親水性鎖が隣接したポリオキシプロピレンの中央の疎水性鎖から構成される非イオン性トリブロックコポリマーである。
共界面活性剤は、コカミド、コカミドメチルMEA、コカミドDEA、コカミドMEA、コカミドMIPA、ラウラミドDEA、ラウラミドMEA、ラウラミドMIPA、ミリスタミドDEA、ミリスタミドMEA、PEG-20コカミドMEA、PEG-2コカミド、PEG-3コカミド、PEG-4コカミド、PEG-5コカミド、PEG-6コカミド、PEG-7コカミド、PEG-3ラウラミド、PEG-5ラウラミド、PEG-3オレアミド、PPG-2コカミド、PPG-2ヒドロキシエチルコカミド、PPG-2ヒドロキシエチルイソステアラミド及びこれらの混合物を含むアルカノールアミドの群から選択される非イオン性界面活性剤であることができる。
代表的なポリオキシエチレン化アルコールには、C9~C16の範囲であり約1~約110個のアルコキシ基を有するアルキル鎖が挙げられ、それには、ラウレス-3、ラウレス-23、セテス-10、ステアレス-10、ステアレス-100、べへネス-10、及びShell Chemicals(Houston,Texas)から商標名Neodol(登録商標)91、Neodol(登録商標)23、Neodol(登録商標)25、Neodol(登録商標)45、Neodol(登録商標)135、Neodol(登録商標)67、Neodol(登録商標)PC100、Neodol(登録商標)PC200、Neodol(登録商標)PC600で市販されているもの、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
同様に市販されているものは、Brij(登録商標)の商標名でUniqema(Wilmington,Delaware)から市販されているポリオキシエチレン脂肪族エーテルであり、限定するものではないが、Brij(登録商標)30、Brij(登録商標)35、Brij(登録商標)52、Brij(登録商標)56、Brij(登録商標)58、Brij(登録商標)72、Brij(登録商標)76、Brij(登録商標)78、Brij(登録商標)93、Brij(登録商標)97、Brij(登録商標)98、Brij(登録商標)721、及びこれらの混合物が挙げられる。
好適なアルキルグリコシド及びアルキルポリグルコシドは、式(S)n-O-Rで表すことができ、式中、Sは、グルコース、フルクトース、マンノース、ガラクトースなどの糖部分であり、nは、約1~約1000の整数であり、Rは、C8~C30アルキル基である。アルキル基を誘導することができる長鎖アルコールの例としては、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、及び同様のものが挙げられる。これらの界面活性剤の例としては、アルキルポリグルコシドが挙げられ、この場合、Sは、グルコース部分であり、Rは、C8~20アルキル基であり、nは、約1~約9の整数である。これらの界面活性剤の市販例としては、Cognis(Ambler,Pa)から商標名APG(登録商標)325CS、APG(登録商標)600CS、及びAPG(登録商標)625CSで入手可能な、デシルポリグルコシド及びラウリルポリグルコシドが挙げられる。同様に本明細書で有用なのは、スクロースココエート及びスクロースラウレートなどのスクロースエステル界面活性剤、並びにDow Chemical Company(Houston,Tx)から商標名Triton(商標)BG-10及びTriton(商標)CG-110で入手可能なアルキルポリグルコシドである。
本発明での使用に好適な他の非イオン性界面活性剤はグリセリルエステル及びポリグリセリルエステルであり、限定するものではないが、グリセリルモノエステル、例えばグリセリルオレエート、グリセリルモノステアレート、グリセリルモノパルミテート、グリセリルモノベヘネート及びこれらの混合物などのC12~22の飽和、不飽和及び分枝鎖脂肪酸のグリセリルモノエステル、並びに例えばポリグリセリル-4イソステアレート、ポリグリセリル-3オレエート、ポリグリセリル-2-セスキオレエート、トリグリセリルジイソステアレート、ジグリセリルモノオレエート、テトラグリセリルモノオレエート、及びこれらの混合物などのC12~22の飽和、不飽和及び分枝鎖脂肪酸のポリグリセリルエステルが挙げられる。
同様に非イオン性界面活性剤として本明細書で有用なものは、ソルビタンエステルである。C12~22の飽和、不飽和、及び分枝鎖脂肪酸のソルビタンエステルが、本明細書で有用である。これらのソルビタンエステルは、通常、モノエステル、ジエステル、トリエステルなどのエステルの混合物を含む。好適なソルビタンエステルの代表的な例としては、ソルビタンモノラウレート(SPAN(登録商標)20)、ソルビタンモノパルミテート(SPAN(登録商標)40)、ソルビタンモノステアレート(SPAN(登録商標)60)、ソルビタントリステアレート(SPAN(登録商標)65)、ソルビタンモノオレエート(SPAN(登録商標)80)、ソルビタントリオレエート(SPAN(登録商標)85)、及びソルビタンイソステアレートが挙げられる。
同様に本明細書に用いるのに好適なものは、ソルビタンエステルのアルコキシル化誘導体であり、限定するものではないが、全てUniqemaから入手可能である、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート(Tween(登録商標)20)、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノパルミテート(Tween(登録商標)40)、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート(Tween(登録商標)60)、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート(Tween(登録商標)80)、ポリオキシエチレン(4)ソルビタンモノラウレート(Tween(登録商標)21)、ポリオキシエチレン(4)ソルビタンモノステアレート(Tween(登録商標)61)、ポリオキシエチレン(5)ソルビタンモノオレエート(Tween(登録商標)81)、及びこれらの混合物が挙げられる。
同様に本明細書に用いるのに好適なものは、アルキルフェノールエトキシレートであり、限定するものではないが、ノニルフェノールエトキシレート(Dow Chemical Company(Houston,Tx)から入手可能であるTergitol(商標)NP-4、NP-6、NP-7、NP-8、NP-9、NP-10、NP-11、NP-12、NP-13、NP-15、NP-30、NP-40、NP-50、NP-55、NP-70)及びオクチルフェノールエトキシレート(Dow Chemical Company(Houston,TX)から入手可能であるTriton(商標)X-15、X-35、X-45、X-114、X-100、X-102、X-165、X-305、X-405、X-705)が挙げられる。
同様に本明細書での使用に好適なものは、ラウラミンオキシド及びコカミンオキシドを含む三級アルキルアミンオキシドである。
ヘアケア組成物での使用に好適な他のアニオン性、双性イオン性、両性、及び非イオン性の追加の界面活性剤の非限定的な例は、McCutcheon’s,Emulsifiers and Detergents,1989 Annual(M.C.Publishing Co.発行)、及び米国特許第3,929,678号、同第2,658,072号、同第2,438,091号、同第2,528,378号に記載されており、参照によりそれら全体が本明細書に組み込まれる。
ヘアケア組成物は、界面活性剤の濃度対界面活性剤可溶性活性濃度が重量基準で15:1であってよい。ヘアケア組成物は、界面活性剤の濃度対界面活性剤可溶性活性の濃度が重量基準で10:1であってよい。ヘアケア組成物は、界面活性剤の濃度対界面活性剤可溶性活性の濃度が重量基準で8:1であってよい。
B.カチオン性ポリマー
ヘアケア組成物は、カチオン性ポリマーを含み得る。これらのカチオン性ポリマーは、(a)カチオン性グアーポリマー、(b)カチオン性非グアーガラクトマンナンポリマー、(c)カチオン性タピオカポリマー、(d)アクリルアミドモノマーとカチオン性モノマーとのカチオン性コポリマー、及び/又は(e)洗浄性界面活性剤と組み合わせた際にリオトロピック液晶を形成してもしなくてもよい、合成非架橋カチオン性ポリマー、(f)カチオン性セルロースポリマー、のうちの少なくとも1つを含み得る。更に、カチオン性ポリマーは、カチオン性ポリマーの混合物であってもよい。
ヘアケア組成物は、カチオン性に置換されたガラクトマンナン(グアー)ガム誘導体であるカチオン性グアーポリマーを含み得る。これらのグアーガム誘導体の調製に用いられるグアーガムは、典型的に、グアープラントの種から天然に産出される材料として得られる。グアー分子自体は、単員ガラクトース単位が交互にマンノース単位上にある、一定の間隔で分岐する直鎖状マンナンである。マンノース単位は、β(1-4)グリコシド結合によって互いに結合している。ガラクトース分岐は、α(1-6)結合によって生じる。グアーガムのカチオン性誘導体は、ポリガラクトマンナンのヒドロキシル基と反応性四級アンモニウム化合物との間の反応によって得られる。グアー構造上へのカチオン性基の置換度は、上述の必要なカチオン性電荷密度を提供するのに十分でなくてはならない。
カチオン性グアーポリマーは、四級アンモニウム化合物から形成することができる。カチオン性グアーポリマーを形成するための四級アンモニウム化合物は、一般式1に適合することができ、
Figure 2022504965000003
式中、R、R、及びRは、メチル又はエチル基であり、Rは、一般式2のエポキシアルキル基であるか、
Figure 2022504965000004
又は、Rは、一般式3のハロヒドリン基であり、
Figure 2022504965000005
式中、Rは、C~Cアルキレンであり、Xは、塩素又は臭素であり、Zは、Cl-、Br-、I-、又はHSO-などのアニオンである。
カチオン性グアーポリマーは、一般式4に適合することができ、
Figure 2022504965000006
式中、Rは、グアーガムであり、R、R、R、及びRは、上の定義と同様であり、Zは、ハロゲンである。カチオン性グアーポリマーは、式5に適合することができる。
Figure 2022504965000007
好適なカチオン性グアーポリマーとしては、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドなどのカチオン性グアーガム誘導体が挙げられる。カチオン性グアーポリマーは、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドであり得る。グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドの具体例としては、Solvayから市販されているJaguar(登録商標)シリーズ、例えば、Solvayから市販されているJaguar(登録商標)C-500が挙げられる。Jaguar(登録商標)C-500は、0.8meq/gの電荷密度及び500,000g/モルの分子量を有する。他の好適なグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドは、約1.3meq/gの電荷密度及び約500,000g/molの分子量を有し、SolvayからJaguar(登録商標)Optimaとして入手可能であるグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドである。他の好適なグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドは、約0.7meq/gの電荷密度及び約1,500,000g/molの分子量を有し、SolvayからJaguar(登録商標)Excelとして入手可能であるグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドである。他の好適なグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドは、約1.1meq/gの電荷密度及び約500,000g/molの分子量を有し、ASIから入手可能であるグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、約1.5meq/gの電荷密度及び約500,000g/molの分子量を有し、ASIから入手可能であるグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドである。
他の好適なグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドは、約0.7meq/gの電荷密度及び約600,000g/molの分子量を有し、Solvayから入手可能であるHi-Care1000、約0.7meq/gの電荷密度及び約425,000g/molの分子量を有し、ASIから入手可能であるN-Hance3269及びN-Hance3270、約0.8meq/gの電荷密度及び約1,100,000g/molの分子量を有し、ASIから入手可能であるN-Hance3196である。AquaCat CG518は、約0.9meq/gの電荷密度及び約50,000g/molの分子量を有し、ASIから入手可能である。約1.1meq/gの電荷密度及び約800,000の分子量を有するホウ酸塩(ホウ素)を含まないグアーであるBF-13、並びに約1.5meq/gの電荷密度及び約800,000の分子量を有するホウ酸塩(ホウ素)を含まないグアーであるBF-17は、いずれもASIから入手可能である。
本発明のヘアケア組成物は、モノマー対モノマー基準で2:1超のマンノース対ガラクトース比を有するガラクトマンナンポリマー誘導体を含んでよく、このガラクトマンナンポリマー誘導体は、カチオン性ガラクトマンナンポリマー誘導体及び正味の正電荷を有する両性ガラクトマンナンポリマー誘導体からなる群から選択される。本明細書で使用するとき、用語「カチオン性ガラクトマンナン」は、カチオン性基が付加されたガラクトマンナンポリマーを指す。用語「両性ガラクトマンナン」は、ポリマーが正味の正電荷を有するようにカチオン性基及びアニオン性基が付加されたガラクトマンナンポリマーを指す。
ガラクトマンナンポリマーは、マメ科植物の種子の内胚乳に存在する。ガラクトマンナンポリマーは、マンノースモノマーとガラクトースモノマーとの組み合わせから構成される。ガラクトマンナン分子は、特定のマンノース単位上の単員ガラクトース単位が一定の間隔で分岐した直鎖状マンナンである。マンノース単位は、β(1-4)グリコシド結合によって互いに結合されている。ガラクトース分岐は、α(1-6)結合によって生じる。マンノースモノマーとガラクトースモノマーとの比は、植物種によって様々であり、気候の影響も受ける。本発明の非グアーガラクトマンナンポリマー誘導体は、モノマー対モノマー基準で2:1より大きいマンノース対ガラクトースの比を有する。好適なマンノース対ガラクトースの比は、約3:1より大きくてもよく、マンノース対ガラクトースの比は約4:1より大きくてもよい。マンノース対ガラクトースの比の分析は、当該技術分野において周知であり、典型的には、ガラクトース含量の測定に基づく。
非グアーガラクトマンナンポリマー誘導体の調製に用いられるガムは、典型的には、植物の種又はマメなどの天然物質として得られる。様々な非グアーガラクトマンナンポリマーの例としては、タラガム(マンノース3部/ガラクトース1部)、ローカストビーン又はカロブ(マンノース4部/ガラクトース1部)、及びカッシアガム(マンノース5部/ガラクトース1部)が挙げられるが、これらに限定されない。
非グアー性ガラクトマンナンポリマー誘導体は、約1,000~約10,000,000、及び/又は約5,000~約3,000,000の分子量を有し得る。
本発明のヘアケア組成物は更に、約0.5meq/g~約7meq/gのカチオン性電荷密度を有するガラクトマンナンポリマー誘導体を含むことができる。このガラクトマンナンポリマー誘導体は、約1meq/g~約5meq/gのカチオン電荷密度を有し得る。ガラクトマンナン構造へのカチオン性基の置換度は、必要なカチオン性電荷密度をもたらすのに十分である必要がある。
ガラクトマンナンポリマー誘導体は、非グアーガラクトマンナンポリマーのカチオン性誘導体であってよく、これは、ポリガラクトマンナンポリマーのヒドロキシル基と反応性四級アンモニウム化合物との反応によって得られる。カチオン性ガラクトマンナンポリマー誘導体の形成に使用する好適な四級アンモニウム化合物としては、上記で定義された一般式1~5に適合するものが挙げられる。
上記の試薬から形成されるカチオン性非グアーガラクトマンナンポリマー誘導体は、一般式6により表され、
Figure 2022504965000008
式中、Rはガムである。カチオン性ガラクトマンナン誘導体は、ガムヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドであることができ、これは、以下の一般式7によってより具体的に表すことができる。
Figure 2022504965000009
代替的に、ガラクトマンナンポリマー誘導体は、正味の正電荷を有する両性ガラクトマンナンポリマー誘導体であってよく、これはカチオン性ガラクトマンナンポリマー誘導体がアニオン性基を更に含む場合に得られる。
カチオン性非グアーガラクトマンナンは、約4:1より大きいマンノース対ガラクトース比、約1,000g/mol~約10,000,000g/mol、及び/又は約50,000g/mol~約1,000,000g/mol、及び/又は約100,000g/mol~約900,000g/mol、及び/又は約150,000g/mol~約400,000g/molの分子量、並びに約1meq/g~約5meq/g、及び/又は2meq/g~約4meq/gのカチオン性電荷密度を有することができ、カッシアという植物から得ることができる。
ヘアケア組成物は、水溶性のカチオン変性デンプンポリマーを含むことができる。本明細書で使用するとき、用語「カチオン変性デンプン」とは、デンプンがより小さい分子量に分解される前にカチオン性基が付加されたデンプン、又はデンプンの変性後にカチオン性基が付加されて所望の分子量に達したデンプンを指す。用語「カチオン変性デンプン」の定義には、両性変性デンプンも含まれる。用語「両性変性デンプン」とは、カチオン性基及びアニオン性基が付加されたデンプン加水分解物を指す。
本発明で開示されるカチオン変性デンプンポリマーは、約0.5%~約4%の結合窒素の百分率を有する。
ヘアケア組成物で用いるカチオン変性デンプンポリマーは、約850,000g/mol~約1,500,000g/mol、及び/又は約900,000g/mol~約1,500,000g/molの分子量を有することができる。
ヘアケア組成物は、約0.2meq/g~約5meq/g、及び/又は約0.2meq/g~約2meq/gの電荷密度を有するカチオン変性デンプンポリマーを含んでよい。このような電荷密度を得るための化学修飾としては、デンプン分子にアミノ基及び/又はアンモニウム基を付加することが挙げられるが、これに限定されない。これらのアンモニウム基の非限定的な例としては、ヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、トリメチルヒドロキシプロピルアンモニウムクロリド、ジメチルステアリルヒドロキシプロピルアンモニウムクロリド、及びジメチルドデシルヒドロキシプロピルアンモニウムクロリドなどの置換基を挙げることができる。Solarek,D.B.,Cationic Starches in Modified Starches:Properties and Uses,Wurzburg,O.B.,Ed.,CRC Press,Inc.(Boca Raton,Fla.),1986,pp 113~125を参照のこと。カチオン性基は、より小さな分子量に分解される前にデンプンに付加されてもよく、又はカチオン性基は、そのような変性の後に付加されてもよい。
カチオン変性デンプンポリマーは通常、約0.2~約2.5のカチオン性基の置換度を有する。本明細書で使用するとき、カチオン変性デンプンポリマーの「置換度」とは、置換基によって誘導体化された各無水グルコース単位上のヒドロキシル基数の平均値である。各無水グルコース単位は、置換に利用できる3個の可能なヒドロキシル基を有しているため、可能な最大置換度は3である。置換度は、無水グルコース単位1モル当たりの置換基のモル数として、モル平均基準で表される。置換度は、当該技術分野において周知のプロトン核磁気共鳴分光法(「.sup.1H NMR」)法を使用して求めることができる。好適な.sup.1H NMR法としては、「Observation on NMR Spectra of Starches in Dimethyl Sulfoxide,Iodine-Complexing,and Solvating in Water-Dimethyl Sulfoxide」,Qin-Ji Peng and Arthur S.Perlin,Carbohydrate Research,160(1987),57-72、及び「An Approach to the Structural Analysis of Oligosaccharides by NMR Spectroscopy」,J.Howard Bradbury and J.Grant Collins,Carbohydrate Research,71,(1979),15~25に記載されているものが挙げられる。
化学変性前のデンプン源は、塊茎、マメ科植物、穀草、及び穀物などの様々な供給源から選択することができる。この供給源のデンプンの非限定的な例としては、トウモロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン、ワクシートウモロコシデンプン、オート麦デンプン、キャッサバデンプン、ワクシー大麦、ワクシー米デンプン、グルテナス米デンプン、もち米デンプン、アミオカ、ジャガイモデンプン、タピオカデンプン、オート麦デンプン、サゴデンプン、もち米、又はこれらの混合物を挙げることができる。
カチオン変性デンプンポリマーは、分解カチオン性トウモロコシデンプン、カチオン性タピオカ、カチオン性ジャガイモデンプン、及びこれらの混合物から選択することができる。代替的に、カチオン変性デンプンポリマーは、カチオン性トウモロコシデンプン及びカチオン性タピオカである。
デンプンは、より小さな分子量に分解する前又は変性した後、1つ以上の追加の変性を含み得る。例えば、これらの変性としては、架橋、安定化反応、リン酸化反応、及び加水分解を挙げることができる。安定化反応としては、アルキル化及びエステル化を挙げることができる。
カチオン変性デンプンポリマーは、加水分解デンプン(例えば、酸、酵素、若しくはアルカリ分解)、酸化デンプン(例えば、過酸化物、過酸、次亜塩素酸塩、アルカリ、若しくはその他のいずれかの酸化剤)、物理的/機械的に分解させたデンプン(例えば、加工装置の熱機械エネルギー投入によるもの)、又はこれらの組み合わせの形態で組成物に組み込まれてよい。
デンプンの最適な形態は、簡単に水に可溶化し、実質的に透明な(600nmで約80の%透過率)水溶液を形成するものである。組成物の透過率は、紫外可視(Ultra-Violet/Visible、UV/VIS)吸光度測定法によって測定され、この測定法は、関連する指示事項に従って、Gretag Macbeth Colorimeter Color i 5を用いて、サンプルのUV/VIS光の吸収率又は透過率を測定する。600nmの光波長が、化粧品組成物の透明度を特徴付けるのに適していることが示されている。
ヘアケア組成物で用いるのに好適なカチオン変性デンプンは、公知のデンプン供給元から入手可能である。同様に、ヘアケア組成物での使用に好適なものは、当該技術分野において公知のように、カチオン変性デンプンに更に誘導体化することができる非イオン性変性デンプンである。他の好適な変性デンプンの出発材料は、ヘアケア組成物での使用に好適なカチオン変性デンプンポリマーを製造するために、当該技術分野において公知であるように、四級化されてもよい。
デンプン分解手順:デンプンスラリーは、水中に粒状のデンプンを混合することによって調製することができる。温度を約35℃まで上昇させる。次に、デンプンに基づいて約50ppmの濃度で、過マンガン酸カリウム水溶液を添加する。水酸化ナトリウムでpHを約11.5まで上昇させ、スラリーを十分に攪拌して、デンプンが沈殿しないようにする。次に、デンプンに基づく過酸化物濃度が約1%になるまで、水で希釈した過酸化水素の約30%溶液を加える。続いて、追加の水酸化ナトリウムを加えることによって、pHを約11.5に戻す。この反応は、約1~約20時間かけて完了する。次に、混合物を希塩酸で中和する。分解したデンプンをろ過によって回収してから、洗浄、乾燥する。
ヘアケア組成物には、アクリルアミドモノマーとカチオン性モノマーとのカチオン性コポリマーを含めることができ、このコポリマーは、約1.0meq/g~約3.0meq/gの電荷密度を有する。カチオン性コポリマーは、アクリルアミドモノマーとカチオン性モノマーとの合成カチオン性コポリマーであってよい。
カチオン性コポリマーは、以下を含み得る。
(i)次式AMのアクリルアミドモノマー:
Figure 2022504965000010
式中、Rは、H、又はC1~4アルキルであり、R10及びR11は独立して、H、C1~4アルキル、CHOCH、CHOCHCH(CH、及びフェニルからなる群から選択されるか、共にC3~6シクロアルキルである。
(ii)次式CMに適合するカチオン性モノマー:
Figure 2022504965000011
式中、kは1であり、v、v’、及びv’’はそれぞれ独立して、1~6の整数であり、wは0、又は1~10の整数であり、Xはアニオンである。
カチオン性モノマーは、式CMに適合し、式中、k=1、v=3及びw=0、z=1であり、XはClであって、次の構造を形成することができる。
Figure 2022504965000012
上の構造は、ジクワット(diquat)と称されることがある。代替的に、カチオン性モノマーは、式CMに適合することができ、式中、v及びv’’はそれぞれ3であり、v’=1、w=1、y=1であり、XはClであって、次のようになる。
Figure 2022504965000013
上記の構造は、トリクワット(triquat)と称されることがある。
好適なアクリルアミドモノマーとしては、アクリルアミド又はメタクリルアミドのいずれかが挙げられるが、これらに限定されない。
カチオン性コポリマー(b)はAM:TRIQUATであり得、これは、アクリルアミドと1,3-プロパンジアミニウム,N-[2-[[[ジメチル[3-[(2-メチル-1-オキソ-2-プロペニル)アミノ]プロピル]アンモニオ]アセチル]アミノ]エチル]2-ヒドロキシ-N,N,N’,N’,N’-ペンタメチル-,トリクロリドとのコポリマーである。AM:TRIQUATはまた、ポリクオタニウム76(PQ76)としても知られている。AM:TRIQUATは、1.6meq/gの電荷密度、及び1,100,000g/molの分子量を有し得る。
更に、カチオン性コポリマーは、アクリルアミドモノマー及びカチオン性モノマーのものであってよく、カチオン性モノマーは、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジテルチオ(ditertio)ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド;エチレンイミン、ビニルアミン、2-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン;トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートクロリド、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートメチルサルフェート、ジメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートベンジルクロリド、4-ベンゾイルベンジルジメチルアンモニウムエチルアクリレートクロリド、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリルアミドクロリド、トリメチルアンモニウムプロピル(メタ)アクリルアミドクロリド、ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
カチオン性コポリマーは、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートクロリド、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートメチルサルフェート、ジメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートベンジルクロリド、4-ベンゾイルベンジルジメチルアンモニウムエチルアクリレートクロリド、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリルアミドクロリド、トリメチルアンモニウムプロピル(メタ)アクリルアミドクロリド、ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、及びこれらの混合物を含むカチオン性モノマーからなる群から選択されるカチオン性モノマーを含むことができる。
カチオン性コポリマーは、水溶性であってよい。カチオン性コポリマーは、(1)(メタ)アクリルアミドと(メタ)アクリルアミドを主成分とするカチオン性モノマーとのコポリマー、及び/又は加水分解に対して安定なカチオン性モノマー、(2)(メタ)アクリルアミドと、カチオン性(メタ)アクリル酸エステルを主成分とするモノマーと、(メタ)アクリルアミドを主成分とするモノマーと、のターポリマー、及び/又は加水分解に対して安定なカチオン性モノマーから形成される。カチオン性(メタ)アクリル酸エステルを主成分とするモノマーは、四級化窒素原子を含有する(メタ)アクリル酸のカチオン化エステルであってよい。四級化窒素原子を含有する(メタ)アクリル酸のカチオン化エステルは、アルキル基及びアルキレン基内のC1~C3で四級化されたジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートであってよい。四級化窒素原子を含有する(メタ)アクリル酸の好適なカチオン化エステルは、塩化メチルで四級化されたジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、及びジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレートのアンモニウム塩からなる群から選択することができる。四級化窒素原子を含有する(メタ)アクリル酸のカチオン化エステルは、ハロゲン化アルキルで、又はメチルクロリド若しくはベンジルクロリド若しくはジメチルサルフェートで四級化された、ジメチルアミノエチルアクリレート(ADAME-Quat)であり得る。カチオン性モノマーは、(メタ)アクリルアミドを主成分とする場合、アルキル基及びアルキレン基内のC1~C3で四級化されたジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミドであるか、又はハロゲン化アルキル、若しくはメチルクロリド若しくはベンジルクロリド若しくはジメチルサルフェートで四級化されたジメチルアミノプロピルアクリルアミドであり得る。
(メタ)アクリルアミドを主成分とする好適なカチオン性モノマーには、アルキル基及びアルキレン基内のC1~C3で四級化されたジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミドが挙げられる。(メタ)アクリルアミドを主成分とするカチオン性モノマーは、ハロゲン化アルキルで、特にメチルクロリド又はベンジルクロリド又はジメチルサルフェートで四級化されたジメチルアミノプロピルアクリルアミドであり得る。
カチオン性モノマーは、加水分解に対して安定なカチオン性モノマーであってよい。ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド以外に、加水分解に対して安定なカチオン性モノマーは、OECD加水分解試験に対して安定であると見なすことができる全てのモノマーであり得る。カチオン性モノマーは加水分解に対して安定であることができ、加水分解に対して安定なカチオン性モノマーは、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド、及び水溶性カチオン性スチレン誘導体からなる群から選択することができる。
カチオン性コポリマーは、アクリルアミドと、メチルクロリドで四級化された2-ジメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレート(ADAME-Q)と、メチルクロリドで四級化された3-ジメチルアンモニウムプロピル(メタ)アクリルアミド(DIMAPA-Q)と、のターポリマーであり得る。カチオン性コポリマーは、アクリルアミド及びアクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドから形成することができ、このアクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドは、約1.0meq/g~約3.0meq/gの電荷密度を有する。
カチオン性コポリマーは、約1.1meq/g~約2.5meq/g、又は約1.1meq/g~約2.3meq/g、又は約1.2meq/g~約2.2meq/g、又は約1.2meq/g~約2.1meq/g、又は約1.3meq/g~約2.0meq/g、又は約1.3meq/g~約1.9meq/gの電荷密度を有することができる。
カチオン性コポリマーは、約100,000g/mol~約1,500,000g/mol、又は約300,000g/mol~約1,500,000g/mol、又は約500,000g/mol~約1,500,000g/mol、又は約700,000g/mol~約1,000,000g/mol、又は約900,000g/mol~約1,200,000g/molの分子量を有することができる。
カチオン性コポリマーは、トリメチルアンモニオプロピルメタクリルアミドクロリド-N-アクリルアミドコポリマーであり得、これは、AM:MAPTACとしても知られている。AM:MAPTACは、約1.3meq/gの電荷密度、及び約1,100,000g/molの分子量を有し得る。カチオン性コポリマーは、AM:ATPACであり得る。AM:ATPACは、約1.8meq/gの電荷密度、及び1,100,000g/molの分子量を有し得る。
(a)カチオン性合成ポリマー
ヘアケア組成物は、
i)1以上のカチオン性モノマー単位、及び任意に、
ii)負電荷を有する1以上のモノマー単位、及び/又は
iii)非イオン性モノマー、
から形成され得るカチオン性合成ポリマーを含み得る。
ここで、結果として得られるコポリマーの電荷は正である。これらの3種のモノマーの比は「m」、「p」及び「q」で表され、ここで「m」は、カチオン性モノマーの数であり、「p」は、負電荷を有するモノマーの数であり、「q」は、非イオン性モノマーの数である。
カチオン性ポリマーは、以下の構造を有する、水溶性又は分散性で、非架橋型の合成カチオン性ポリマーであり得、
Figure 2022504965000014
式中、Aは以下のカチオン性部分のうちの1つ以上であってよい。
Figure 2022504965000015
式中、@は、アミド、アルキルアミド、エステル、エーテル、アルキル、又はアルキルアリールであり、
Yは、C1~C22アルキル、アルコキシ、アルキリデン、アルキル、又はアリールオキシであり、
Ψは、C1~C22アルキル、アルキルオキシ、アルキルアリール又はアルキルアリールオキシであり、
Zは、C1~C22アルキル、アルキルオキシ、アリール又はアリールオキシであり、
R1は、H、C1~C4の直鎖又は分枝鎖アルキルであり、
sは、0又は1であり、nは、0又は≧1であり、
T及びR7は、C1~C22アルキルであり、
は、ハロゲン、ヒドロキシド、アルコキシド、サルフェート又はアルキルサルフェートである。
上記の構造中、負電荷を有するモノマーは、R2’がH、C1~C4の直鎖又は分枝鎖アルキルであり、R3が以下のとおりであることによって定義される。
Figure 2022504965000016
式中、Dは、O、N、又はSであり、
Qは、NH、又はOであり、
uは、1~6であり、
tは、0~1であり、
Jは、元素P、S、Cを含有する酸素化された官能基である。
上記の構造中、非イオン性モノマーは、R2’’がH、C1~C4の直鎖又は分枝鎖アルキルであり、R6が直鎖又は分枝鎖アルキル、アルキルアリール、アリールオキシ、アルキルオキシ、アルキルアリールオキシであることによって定義され、βは以下:
Figure 2022504965000017
のように定義され、
式中、G’及びG’’は互いに独立して、O、S、又はN-Hであり、Lは、0又は1である。
カチオン性モノマーの例としては、アミノアルキル(メタ)アクリレート、(メタ)アミノアルキル(メタ)アクリルアミド;少なくとも1つの二級、三級、若しくは四級アミン官能基、又は窒素原子を含有する複素環基、ビニルアミン又はエチレンイミンを含むモノマー;ジアリルジアルキルアンモニウム塩;これらの混合物、これらの塩、及びこれらに由来するマクロモノマーが挙げられる。
カチオン性モノマーの更なる例としては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジテルチオ(ditertio)ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、エチレンイミン、ビニルアミン、2-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートクロリド、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートメチルサルフェート、ジメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートベンジルクロリド、4-ベンゾイルベンジルジメチルアンモニウムエチルアクリレートクロリド、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリルアミドクロリド、トリメチルアンモニウムプロピル(メタ)アクリルアミドクロリド、ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、ジアリルジメチルアンモニウムクロリドが挙げられる。
好適なカチオン性モノマーとしては、式-NR (式中、Rは、同じであるか又は異なるものであり、水素原子、1~10個の炭素原子を含むアルキル基、又はベンジル基を表し、任意にヒドロキシル基を有する)の四級アンモニウム基を含み、アニオン(対イオン)を含むものが挙げられる。アニオンの例は、塩化物、臭化物などのハロゲン化物、サルフェート、ヒドロサルフェート、アルキルサルフェート(例えば、1~6個の炭素原子を含む)、ホスフェート、シトレート、ホルメート、及びアセテートである。
好適なカチオン性モノマーとしては、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートクロリド、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートメチルサルフェート、ジメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートベンジルクロリド、4-ベンゾイルベンジルジメチルアンモニウムエチルアクリレートクロリド、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリルアミドクロリド、トリメチルアンモニウムプロピル(メタ)アクリルアミドクロリド、ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロリドが挙げられる。
更なる好適なカチオン性モノマーとしては、トリメチルアンモニウムプロピル(メタ)アクリルアミドクロリドが挙げられる。
負電荷を有するモノマーの例としては、ホスフェート又はホスホネート基を含むαエチレン性不飽和モノマー、αエチレン性不飽和モノカルボン酸、αエチレン性不飽和ジカルボン酸のモノアルキルエステル、αエチレン性不飽和ジカルボン酸のモノアルキルアミド、スルホン酸基を含むαエチレン性不飽和化合物、及びスルホン酸基を含むαエチレン性不飽和化合物の塩が挙げられる。
負電荷を有する好適なモノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、ビニルスルホン酸、ビニルスルホン酸の塩、ビニルベンゼンスルホン酸、ビニルベンゼンスルホン酸の塩、α-アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸、α-アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸の塩、2-スルホエチルメタクリレート、2-スルホエチルメタクリレートの塩、アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPS)、アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸の塩、及びスチレンスルホネート(SS)が挙げられる。
非イオン性モノマーの例としては、酢酸ビニル、αエチレン性不飽和カルボン酸のアミド、αエチレン性不飽和モノカルボン酸と水素化又はフッ素化アルコールとのエステル、ポリエチレンオキシド(メタ)アクリレート(すなわちポリエトキシル化(メタ)アクリル酸)、αエチレン性不飽和ジカルボン酸のモノアルキルエステル、αエチレン性不飽和ジカルボン酸のモノアルキルアミド、ビニルニトリル、ビニルアミンアミド、ビニルアルコール、ビニルピロリドン、及びビニル芳香族化合物が挙げられる。
好適な非イオン性モノマーとしては、スチレン、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリロニトリル、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n-プロピルアクリレート、n-ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n-プロピルメタクリレート、n-ブチルメタクリレート、2-エチル-ヘキシルアクリレート、2-エチル-ヘキシルメタクリレート、2-ヒドロキシエチルアクリレート、及び2-ヒドロキシエチルメタクリレートが挙げられる。
ポリマーが、水、ヘアケア組成物、又はヘアケア組成物のコアセルベート相中で可溶性又は分散性を維持する限り、また、対イオンが、ヘアケア組成物の必須成分と物理的及び化学的に相溶性であるか、又はそうでなければ製品の性能、安定性、又は審美性を過度に損なわない限り、合成カチオン性ポリマーに付随するアニオン性対イオン(X-)は、任意の既知の対イオンであってよい。このような対イオンの非限定例としては、ハロゲン化物(例えば、塩素、フッ素、臭素、ヨウ素)、サルフェート及びメチルサルフェートが挙げられる。
本明細書に記載されるカチオン性ポリマーは、傷んだ髪、特に化学的に処理された毛髪に、代用の疎水性F層をもたらすのに役立ち得る。微視的に薄いF層は天然の耐候性を提供しつつ、水分の封じ込めを助け、更なる傷みを防ぐ。化学的な処理により、毛髪のキューティクルが傷み、その防御作用をもつF層が毛髪から剥がれ落ちてしまう。F層が剥がれ落ちるにつれ、毛髪は親水性が増すようになる。化学的に処理された毛髪にリオトロピック液晶を適用すると、その毛髪は更に疎水性になり、外観も触感も、未処理の毛髪のようになることが分かっている。いずれの理論にも束縛されるものではないが、リオトロピック液晶複合体は疎水性の層又は膜を形成し、天然のF層が毛髪を保護するのと同様に、毛髪繊維をコーティングし毛髪を保護すると考えられている。疎水層は、毛髪を、ほぼ未処理の毛髪のようなより健康的な状態に戻す。リオトロピック液晶は、本明細書に記載される合成カチオン性ポリマーを、ヘアケア組成物の上記のアニオン性洗浄性界面活性剤成分と組み合わせることによって形成される。合成カチオン性ポリマーの電荷密度は比較的高い。カチオン性電荷密度が比較的高い一部の合成ポリマーは、主にそれらの異常な線形の電荷密度のためにリオトロピック液晶を形成しないことに留意されたい。このような合成カチオン性ポリマーは、国際公開第94/06403号(Reichら)に記載されている。本明細書に記載の合成ポリマーは、傷んだ髪に対するコンディショニング性能を向上させる安定したヘアケア組成物に配合することができる。
リオトロピック液晶を形成し得るカチオン性合成ポリマーは、約2meq/gm~約7meq/gm、及び/又は約3meq/gm~約7meq/gm、及び/又は約4meq/gm~約7meq/gmのカチオン性電荷密度を有し得る。カチオン性電荷密度は約6.2meq/gmであってよい。このポリマーはまた、約1,000~約5,000,000、及び/又は約10,000~約1,500,000、及び/又は約100,000~約1,500,000の分子量を有する。
有益剤のコンディショニング及び付着の増強を提供するが、必ずしもリオトロピック液晶を形成しないカチオン性合成ポリマーは、約0.7meq/gm~約7meq/gm、及び/又は約0.8meq/gm~約5meq/gm、及び/又は約1.0meq/gm~約3meq/gmのカチオン性電荷密度を有し得る。このポリマーはまた、約1,000~約1,500,000、約10,000~約1,500,000、及び約100,000~約1,500,000の分子量を有する。
好適なカチオン性セルロースポリマーは、トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの塩であり、これは、当業界(CTFA)ではポリクオタニウム10と称され、Dow/Amerchol Corp.(Edison,N.J.,USA)から、Polymer LR、JR、及びKGシリーズのポリマーで入手可能である。非限定的な例としては、JR-400、JR-125、JR-30M、KG-30M、JP、LR-400及びこれらの混合物が挙げられる。カチオン性セルロースの他の好適な種類としては、当業界(CTFA)ではポリクオタニウム24と呼ばれる、ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースのポリマー性四級アンモニウム塩が挙げられる。これらの材料は、Dow/Amerchol Corpより、Polymer LM-200の商標名で入手可能である。カチオン性セルロースの他の好適な種類としては、当業界(CTFA)ではポリクオタニウム67と呼ばれる、ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシド及びトリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースのポリマー性四級アンモニウム塩が挙げられる。これらの材料は、Dow/Amerchol Corp.から、SoftCAT Polymer SL-5、SoftCAT Polymer SL-30、Polymer SL-60、Polymer SL-100、Polymer SK-L、Polymer SK-M、Polymer SK-MH、及びPolymer SK-Hという商品名で入手可能である。
好適なカチオン性セルロースポリマーは、約0.5meq/gm~約2.5meq/gm、及び/又は約0.6meq/gm~約2.2meq/gm、及び/又は約0.6meq/gm~約2.0meq/gmのカチオン性電荷密度を有し得る。更に、カチオン性電荷密度は約1.9meq/gmであってよい。このポリマーはまた、約200,000~約3,000,000、及び/又は約300,000~約2,200,000、及び/又は約1,000,000~約2,200,000、及び/又は約300,000~約1,500,000の分子量を有する。カチオン性セルロースポリマーは、約1.7~約2.1meq/gのカチオン性電荷密度、及び約1,000,000~約2,000,000の分子量を有し得る。
カチオン性ポリマーの濃度は、ヘアケア組成物の約0.01重量%~約5重量%、約0.08重量%~約3重量%、約0.1重量%~約2重量%、及び/又は約0.2重量%~約1重量%の範囲である。
カチオン性ポリマーの濃度は、ヘアケア組成物の約0.01重量%~約5重量%、約0.08重量%~約3重量%、約0.1重量%~約2重量%、及び/又は約0.2重量%~約1重量%の範囲である。
増粘ポリマー
ヘアケア組成物は、組成物の粘度を増加させるために増粘ポリマーを含み得る。好適な増粘ポリマーを使用することができる。ヘアケア組成物は、約0.25%~約10%の増粘ポリマー、約0.5%~約8%の増粘ポリマー、約1.0%~約5%の増粘ポリマー、及び約1%~約4%の増粘ポリマーを含み得る。増粘ポリマー変性剤は、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド増粘剤であってよい。増粘ポリマーは、アニオン性増粘ポリマーであってよい。
ヘアケア組成物は、アクリル酸、メタクリル酸、又はその他の関連する誘導体に基づくホモポリマーである増粘ポリマーを含んでよく、非限定的な例としては、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリエチルアクリレート、及びポリアクリルアミドが挙げられる。
増粘ポリマーは、アルカリ膨張性及び疎水変性アルカリ膨張性アクリルコポリマー又はメタクリレートコポリマーであってよく、非限定的な例としては、アクリル酸/アクリロニトロゲンコポリマー、アクリレート/ステアレス-20イタコネートコポリマー、アクリレート/セテス-20イタコネートコポリマー、アクリレート/アミノアクリレート/C10~30アルキルPEG-20イタコネートコポリマー、アクリレート/アミノアクリレートコポリマー、アクリレート/ステアレス-20メタクリレートコポリマー、アクリレート/ベヘネス-25メタクリレートコポリマー、アクリレート/ステアレス-20メタクリレートクロスポリマー、アクリレート/ベヘネス-25メタクリレート/HEMAクロスポリマー、アクリレート/ビニルネオデカノエートクロスポリマー、アクリレート/ビニルイソデカノエートクロスポリマー、アクリレート/パルメタ-25アクリレートコポリマー、アクリル酸/アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸コポリマー、及びアクリレート/C10~C30アルキルアクリレートクロスポリマーが挙げられる。
増粘ポリマーは、可溶性架橋アクリル系ポリマーであってよく、非限定的な例としては、カルボマーが挙げられる。
増粘ポリマーは、会合性高分子増粘剤であってよく、非限定的な例としては、疎水変性されたアルカリ膨潤性エマルションが挙げられ、非限定的な例としては、疎水変性ポリポリアクリレート;疎水変性ポリアクリル酸、及び疎水変性ポリアクリルアミド;疎水変性ポリエーテルが挙げられ、これらの材料は、セチル、ステアリル、オレイル(oleayl)、及びこれらの組み合わせから選択され得る疎水性物質を有し得る。
増粘ポリマーは、ポリビニルピロリドン、架橋ポリビニルピロリドン、及び誘導体と組み合わせて使用することができる。増粘ポリマーは、ポリビニルアルコール及び誘導体と組み合わされてもよい。増粘ポリマーは、ポリエチレンイミン及び誘導体と組み合わされてもよい。
増粘ポリマーは、アルギン酸系材料と組み合わされてもよく、非限定的な例としては、アルギン酸ナトリウム及びアルギン酸プロピレングリコールエステルが挙げられる。
増粘ポリマーは、ポリウレタンポリマーと組み合わせて使用することができ、非限定的な例としては、疎水変性アルコキシル化ウレタンポリマーが挙げられ、非限定的な例としては、PEG-150/デシルアルコール/SMDIコポリマー、PEG-150/ステアリルアルコール/SMDIコポリマー、ポリウレタン-39が挙げられる。
増粘ポリマーは、会合性高分子増粘剤と組み合わされてもよく、非限定的な例としては、疎水変性セルロース誘導体、並びに繰り返し単位が約10~約300、約30~約200、及び約40~約150の繰り返しエチレンオキシド基の親水性部分が挙げられる。この部類の非限定的な例としては、PEG-120-メチルグルコースジオレエート、PEG-(40又は60)ソルビタンテトラオレエート、PEG-150ペンタエリスリチルテトラステアレート、PEG-55プロピレングリコールオレエート、PEG-150ジステアレートが挙げられる。
増粘ポリマーは、セルロース及び誘導体と組み合わされてもよく、非限定的な例としては、微結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース;ニトロセルロース;硫酸セルロース;セルロース粉末;疎水変性セルロースが挙げられる。
増粘ポリマーは、グアー及びグアー誘導体と組み合わされてもよく、非限定的な例としては、ヒドロキシプロピルグアー、及びヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドが挙げられる。
増粘ポリマーは、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、及びPOE-PPOコポリマーと組み合わされてもよい。
増粘ポリマーは、以下の一般式で特徴付けられるポリアルキレングリコールと組み合わされてもよく、
Figure 2022504965000018
式中、Rは水素、メチル、又はこれらの混合物であり、好ましくは水素であり、nは平均2,000~180,000、又は7,000~90,000、又は7,000~45,000の整数である。この部類の非限定的な例としては、PEG-7M、PEG-14M、PEG-23M、PEG-25M、PEG-45M、PEG-90M、又はPEG-100Mが挙げられる。
増粘ポリマーは、シリカと組み合わされてもよく、非限定的な例としては、ヒュームドシリカ、沈降シリカ、及びシリコーン表面処理シリカが挙げられる。
増粘ポリマーは、水膨潤性粘土と組み合わされてもよく、非限定的な例としては、ラポナイト、ベントナイト、モンモリロナイト、スメクタイト、及びヘクトナイトが挙げられる。
増粘ポリマーは、ゴムと組み合わされてもよく、非限定的な例としては、キサンタンガム、グアーガム、ヒドロキシプロリルグアーガム、アラビアガム、トラガント、ガラクタン、カロブガム、カラヤガム、及びローカストビーンガムが挙げられる。
増粘ポリマーは、ジベンジリデンソルビトール、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(Cydonia oblonga Mill)、(米、コーン、じゃがいも、麦などから得る)デンプン、デンプン誘導体(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン)、藻類抽出物、デキストラン、サクシノグルカン、及びプレランと組み合わされてもよい。
増粘ポリマーの非限定的な例としては、アクリルアミド/アンモニウムアクリレートコポリマー(及び)ポリイソブテン(及び)ポリソルベート20;アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウムコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80、アクリロイルジメチルタウリン酸アンモニウム/VPコポリマー、アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウムコポリマー、アクリレートコポリマー、アクリレートクロスポリマー-4、アクリレートクロスポリマー-3、アクリレート/ベヘネス-25メタクリレートコポリマー、アクリレート/C10~C30アルキルアクリレートクロスポリマー、アクリレート/ステアレス-20イタコネートコポリマー、ポリアクリル酸アンモニウム/イソヘキサデカン/PEG-40ヒマシ油;カルボマー、カルボマーナトリウム、架橋ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリアクリルアミド/C13~14イソパラフィン/ラウレス-7、ポリアクリレート13/ポリイソブテン/ポリソルベート20、ポリアクリレートクロスポリマー-6、ポリアミド-3、ポリクオタニウム-37(及び)水素添加ポリデセン(及び)トリデセス-6、アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム/アクリル酸コポリマー、アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウレート/ジメチルアクリルアミド、クロスポリマー(及び)イソヘキサデカン(及び)ポリソルベート60、ポリアクリル酸ナトリウムが挙げられる。例示的な市販の増粘ポリマーとしては、ACULYN(商標)28、ACULYN(商標)33、ACULYN(商標)88、ACULYN(商標)22、ACULYN(商標)Excel、Carbopol(登録商標)AquaSF-1、Carbopol(登録商標)ETD2020、Carbopol(登録商標)Ultrez20、Carbopol(登録商標)Ultrez21、Carbopol(登録商標)Ultrez10、Carbopol(登録商標)Ultrez30、Carbopol(登録商標)1342、Carbopol(登録商標)AquaSF-2ポリマー、Sepigel(商標)305、Simulgel(商標)600、Sepimax Zen、Carbopol(登録商標)SMART1000、Rheocare(登録商標)TTA、Rheomer(登録商標)SC-Plus、STRUCTURE(登録商標)PLUS、Aristoflex(登録商標)AVC、Stabylen30、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
ゲルネットワーク
本発明において、ゲルネットワークが存在してもよい。本発明のゲルネットワーク構成成分は、少なくとも1種類の脂肪族両親媒性物質を含む。本明細書で使用するとき、「脂肪族両親媒性物質」とは、アルキル、アルケニル(最大3つの二重結合を含む)、アルキル芳香族、又はC12~C70の長さの分枝状アルキル基として定義される疎水性末端基、及び化合物を水溶性にしない親水性先端基を有する化合物を指し、化合物はまた、シャンプー組成物のpHにおいて、正味の中性電荷を有する。
本発明のシャンプー組成物は、事前形成した分散ゲルネットワーク相の一部として、シャンプー組成物の約0.05重量%~約14重量%、約0.5重量%~約10重量%、及び約1重量%~約8重量%の量で脂肪族両親媒性物質を含む。
本発明によると、好適な脂肪族両親媒性物質、又は2つ以上の脂肪族両親媒性物質の好適な混合物は、少なくとも約27℃の融点を有する。本明細書で使用するとき、融点は、U.S.Pharmacopeia,USP-NF General Chapter<741>「Melting range or temperature」に記載される標準融点法で測定することができる。2種以上の材料の混合物の融点は、個々の融点以上の温度で2つ以上の材料を混合し、次いで、混合物を冷却することにより測定される。得られた複合物が、約27℃未満で均質固体であると、混合物は本発明における使用に好適な融点を有する。個々の融点が約27℃未満である少なくとも1種の脂肪族両親媒性物質を含む、2種以上の脂肪族両親媒性物質の混合物であっても、混合物の複合融点が、少なくとも約27℃であるなら、本発明における使用に好適である。
本発明の好適な脂肪族両親媒性物質としては、脂肪アルコール、アルコキシル化脂肪アルコール、脂肪フェノール、アルコキシル化脂肪フェノール、脂肪アミド、アルコキシル化(alkyoxylated)脂肪アミド、脂肪アミン、脂肪アルキルアミドアルキルアミン、脂肪アルコキシル化(alkyoxyalted)アミン、脂肪カルバメート、脂肪アミンオキシド、脂肪酸、アルコキシル化脂肪酸、脂肪ジエステル、脂肪ソルビタンエステル、脂肪糖エステル、メチルグルコシドエステル、脂肪グリコールエステル、モノ、ジ-、及びトリ-グリセリド、ポリグリセリン脂肪エステル、アルキルグリセリルエーテル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、コレステロール、セラミド、脂肪シリコーンワックス、脂肪グルコースアミド、及びリン脂質、並びにこれらの混合物が挙げられる。
シャンプー組成物は、脂肪族アルコールゲルネットワークを含んでもよい。これらのゲルネットワークは、脂肪族アルコールと界面活性剤とを約1:1~約40:1、約2:1~約20:1、及び/又は約3:1~約10:1の割合で加え合わせることによって形成される。ゲルネットワークの形成には、脂肪族アルコールの水分散液を界面活性剤と共に、脂肪族アルコールの融点を超える温度まで加熱することを伴う。この混合プロセス中に、脂肪族アルコールは融解し、界面活性剤を脂肪族アルコール液滴に区分化する。界面活性剤は、脂肪族アルコール中に界面活性剤と共に水を運び込む。これによって、等方性脂肪族アルコール液滴が液晶相液滴へと変化する。この混合物が鎖溶融温度よりも低温に冷却されると、液晶相は固体結晶性ゲルネットワークへと変換される。ゲルネットワークは、化粧用クリーム及びヘアコンディショナーに安定化効果をもたらす。加えて、これらは、ヘアコンディショナーに対して調整された感触効果をもたらす。
脂肪族アルコールは、重量で約0.05重量%~約14重量%の濃度で、脂肪族アルコールゲルネットワークに含まれ得る。例えば、脂肪族アルコールは、約1重量%~約10重量%、及び/又は約6重量%~約8重量%の範囲の量で存在してよい。
本発明で有用な脂肪族アルコールとしては、約10~約40個の炭素原子、約12~約22個の炭素原子、約16~約22個の炭素原子、及び/又は約16~約18個の炭素原子を有するものが挙げられる。これらの脂肪族アルコールは、直鎖アルコールであっても分枝鎖アルコールであってもよく、また飽和であっても不飽和であってもよい。脂肪族アルコールの非限定例としては、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、及びこれらの混合物が挙げられる。セチルアルコールとステアリルアルコールとの約20:80~約80:20の比での混合物が好適である。
ゲルネットワークの調製:容器を水で満たし、その水を約74℃まで加熱する。セチルアルコール、ステアリルアルコール、及びSLES界面活性剤を、加熱した水に添加する。組み込み後、得られた混合物を熱交換器に通し、そこで混合物を約35℃まで冷却する。冷却すると、脂肪族アルコール及び界面活性剤が結晶化して、結晶性ゲルネットワークが形成される。表1に、例示的ゲルネットワーク組成物の構成成分及びそれぞれの量を示す。
Figure 2022504965000019
1.水混和性溶媒
ヘアケア組成物において有用なキャリアとしては、水、並びに低級アルキルアルコール、多価アルコール、3~4個の炭素原子を有するケトン、C1~C6アルコールのC1~C6エステル、スルホキシド、アミド、炭酸エステル、エトキシル化及びプロポキシル化(proposylated)C1~C10アルコール、ラクトン、ピロリドン、並びにこれらの混合物の水溶液を挙げることができる。低級アルキルアルコールの非限定的な例は、エタノール及びイソプロパノールなどの、1~6個の炭素を有する一価アルコールである。本明細書で有用な多価アルコールの非限定的な例としては、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、プロパンジオール及びこれらの混合物が挙げられる。
ヘアケア組成物は、キシレンスルホン酸ナトリウム、クメンスルホン酸ナトリウム又はトルエンスルホン酸ナトリウムなどの低級アルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ金属又はアンモニウム塩であるヒドロトロープ/粘度調整剤を含み得る。
ヘアケア組成物は、シリコーン/PEG-8シリコーン/PEG-9シリコーン/PEG-nシリコーン/シリコーンエーテル(nは別の整数であり得る)を含むことができ、非限定的な例としては、PEG8-ジメチコーンA208MW855、PEG8ジメチコーンD208MW2706が挙げられる。
C.頭皮用健康剤
本発明において、1種以上の頭皮用健康剤が加えられて、界面活性剤可溶性抗ふけ剤によってもたらされる抗真菌/抗ふけ効果に加え、頭皮への効果をもたらしてもよい。この材料群は様々であり、加湿、バリア改善、抗真菌、抗細菌、並びに抗酸化、抗かゆみ、及び感覚惹起を含む幅広い効果をもたらし、ピリチオンの多価金属塩などの更なる抗ふけ剤の非限定的な例としては、ジンクピリチオン(ZPT)及び銅ピリチオン、硫黄、又は硫化セレンが挙げられる。このような頭皮用健康剤としては、ビタミンE及びF、サリチル酸、ナイアシンアミド、カフェイン、パンテノール、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、塩基性炭酸亜鉛、グリコール、グリコール酸、PCA、PEG、エリスリトール、グリセリン、トリクロサン、乳酸塩、ヒアルロン酸塩、アラントイン及び他の尿素、ベタイン、ソルビトール、グルタメート、キシリトール、メントール、乳酸メンチル、イソシクロモン、ベンジルアルコール、以下の構造を含む化合物:
Figure 2022504965000020
(Rは、H、アルキル、アミノアルキル、アルコキシから選択され、
Q=H、O、-OR、-N(R、-OPO(OR、-PO(OR、-P(OR(式中、x=1~2)、
V=NR、O、-OPO(OR、-PO(OR、-P(OR(式中、x=1~2)、
W=H、O、
n=0の場合、X、Yは、H、アリール、ナフチルから独立して選択され、
n≧1の場合、X、Yは、脂肪族CH又は芳香族CHであり、Zは脂肪族CH、芳香族CH、又はヘテロ原子から選択され、
A=低級アルコキシ、低級アルキルチオ、アリール、置換アリール又は縮合アリールであり、
印の位置では、立体化学が可変である)
並びに、ペパーミント、スペアミント、アルガン、ホホバ及びアロエを含む天然抽出物/油が挙げられるが、これらに限定されない。
D.任意成分
本発明において、ヘアケア組成物は、有益剤などの、1種以上の任意成分を更に含んでもよい。好適な有益剤としては、コンディショニング剤、カチオン性ポリマーシリコーンエマルション、界面活性剤混和性溶媒、抗ふけ剤、ゲルネットワーク、キレート剤、及びヒマワリ油又はヒマシ油等の天然油が挙げられるが、これらに限定されない。更なる好適な任意成分としては、香料、香料マイクロカプセル、着色剤、粒子、抗菌剤、消泡剤(foam busters)、帯電防止剤、レオロジー変性剤及び増粘剤、懸濁材料及び構造化剤、pH調整剤及び緩衝剤、防腐剤、真珠光沢剤、溶媒、希釈剤、抗酸化剤、ビタミン並びにこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。組成物は、約0.5%~約7%の香料を有し得る。
そのような任意成分は、組成物の成分に物理的及び化学的に相溶性でなければならず、そうでなければ製品の安定性、審美性、又は性能を過度に損なってはいけない。CTFA Cosmetic Ingredient Handbook,第10版(Cosmetic,Toiletry,and Fragrance Association,Inc.(Washington,D.C.)より出版)(2004年)(以下「CTFA」)に、本明細書の組成物に付加され得る様々な非限定的な材料が記載されている。
1.界面活性剤混和性溶媒
ヘアケア組成物は、界面活性剤混和性溶媒を含んでもよく、これは界面活性剤ミセルにて溶解する。これらの材料としては、炭化水素及び十分なアルキル部分を有する官能化炭化水素が挙げられ、それにより、これらは水溶性になっていないが、代わりに水中で分散し、界面活性剤の存在下で溶解する/混和性になる。これらの材料としては、1,10-デカンジオール、1,12-ドデカンジオール、1,2-ヘプタデカンジオール、1,14-ヘプタデカンジオール、及び1,17-ヘプタデカンジオール、ヘキサン-1,3,5-トリオール、ポリオールが挙げられるが、これらに限定されない。代表的な界面活性剤混和性溶媒は、界面活性剤可溶性活性剤の定義と重なり得る。これらの2つの定義の間の差異は、対象となる基質への材料の送達の重要性であり、送達は、界面活性剤可溶性活性剤で重要である。
界面活性剤混和性溶媒の濃度は、ヘアケア組成物の約0.01重量%~約10重量%、約0.1重量%~約3重量%、約0.5重量%~約4重量%、及び/又は約1重量%~約2重量%の範囲である。
2.コンディショニング剤
ヘアケア組成物のコンディショニング剤は、シリコーンコンディショニング剤であってよい。シリコーンコンディショニング剤は、揮発性シリコーン、不揮発性シリコーン、又はこれらの組み合わせを含み得る。シリコーンコンディショニング剤の濃度は、典型的には、組成物の約0.01重量%~約10重量%、約0.1重量%~約8重量%、約0.1重量%~約5重量%、及び/又は約0.2重量%~約3重量%の範囲である。好適なシリコーンコンディショニング剤、及びシリコーン用の任意の懸濁化剤の非限定的な例が、米国再発行特許第34,584号、米国特許第5,104,646号、及び米国特許第5,106,609号に記載されており、これらの記載は参照により本明細書に組み込まれる。
本発明の組成物に使用するためのシリコーンコンディショニング剤は、25℃で測定した場合に、約20~約2,000,000センチストーク(「csk」)、約1,000~約1,800,000csk、約10,000~約1,500,000csk、及び/又は約20,000~約1,500,000cskの粘度を有し得る。
分散したシリコーンコンディショニング剤粒子は、典型的には、約0.01マイクロメートル~約60マイクロメートルの範囲の体積平均粒径を有する。小さい粒子を毛髪に塗布する場合、体積平均粒径は、典型的には、約0.01マイクロメートル~約4マイクロメートル、約0.01マイクロメートル~約2マイクロメートル、約0.01マイクロメートル~約0.5マイクロメートルの範囲である。
シリコーン流体、ゴム、及び樹脂、並びにシリコーンの製造を考察する項を含むシリコーンに関する更なる資料が、Encyclopedia of Polymer Science and Engineering,vol.15,2d ed.,pp 204-308,John Wiley & Sons,Inc.(1989)に見られ、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明での使用に好適なシリコーンエマルションとしては、不溶性ポリシロキサンのエマルションが挙げられるが、これらに限定されない。これらは、米国特許第6,316,541号、若しくは米国特許第4,476,282号、若しくは米国特許出願公開第2007/0276087号に提供される説明に従って、エマルション重合を介して調製され得るか、又はそれらは、米国特許第9,255,184(B2)号、若しくは米国特許第7,683,119号、若しくはEmulsions and Emulsion Stability,edited by Johan Sjoblom,CRC Press,2005に記載されるような様々な乳化方法を介して、重合が完了した後に乳化され得る。これらの参考文献は、使用されるシリコーンの官能性、乳化方法、及び所望のエマルション粒径に基づいて、好適な乳化剤及び乳化剤配合物の非限定的なリストについて考慮することができる。したがって、好適な不溶性ポリシロキサンとしては、約5csk~約500,000cskの内相粘度を有するα,ωヒドロキシ末端ポリシロキサン、又はα,ωアルコキシ末端ポリシロキサンなどのポリシロキサンが挙げられる。例えば、不溶性ポリシロキサンは、400,000csk未満、200,000csk未満、及び約10,000csk~約180,000cskの内相粘度を有し得る。不溶性ポリシロキサンは、約10nm~約10マイクロメートルの範囲内の平均粒径を有することができる。平均粒径は、例えば、約15nm~約5マイクロメートル、約20nm~約1マイクロメートル、約25nm~約550nm、又は約1~10マイクロメートルの範囲内であり得る。エマルション中の分散シリコーンの濃度は、エマルション組成物の約5~90重量パーセント、又は20~85重量パーセント、又は30~80重量パーセントの範囲内であり得る。
不溶性ポリシロキサンの平均分子量、不溶性ポリシロキサンの内相粘度、シリコーンエマルションの粘度及び不溶性ポリシロキサンを含む粒子の大きさは、Smith,A.L.The Analytical Chemistry of Silicones,John Wiley & Sons,Inc.:New York,1991に開示されている方法のように、当業者に広く用いられている方法によって測定される。例えば、シリコーンエマルションの粘度は、30℃で、2.5rpmのスピンドル6を備えたBrookfield粘度計を用いて測定することができる。シリコーンエマルションは、追加の乳化剤を、アニオン性界面活性剤と共に更に含んでよい。
本発明の組成物で使用するのに好適なシリコーンの他の部類としては、i)25℃で測定したときに約1,000,000csk未満の粘度を有する流動性物質であるシリコーン流体(シリコーン油が挙げられるが、これに限定されない)、ii)少なくとも1つの一級、二級、又は三級アミンを含有する、アミノシリコーン、iii)少なくとも1つの四級アンモニウム官能基を含有するカチオン性シリコーン、iv)シリコーンゴム(25℃で測定したときに1,000,000csk以上の粘度を有する材料を含む)、v)高架橋ポリマーシロキサン系を含むシリコーン樹脂、vi)少なくとも1.46の屈折率を有する高屈折率シリコーン、及びvii)これらの混合物を挙げることができる。
本発明のヘアケア組成物のコンディショニング剤は、単独で又は上記のシリコーンなどの他のコンディショニング剤と組み合わせて、油又はワックスなどの少なくとも1つの有機コンディショニング材料を更に含んでもよい。有機材料は、非ポリマー、オリゴマー、又はポリマーであり得る。これは、油又はワックスの形態であってよく、配合物にそのまま添加してもよいし、予備乳化した形態で添加してもよい。有機コンディショニング材料のいくつかの非限定例としては、i)炭化水素油、ii)ポリオレフィン、iii)脂肪族エステル、iv)フッ素化コンディショニング化合物、v)脂肪族アルコール、vi)アルキルグルコシド及びアルキルグルコシド誘導体、vii)四級アンモニウム化合物、viii)CTFA名称がPEG-200、PEG-400、PEG-600、PEG-1000、PEG-2M、PEG-7M、PEG-14M、PEG-45Mであるもの、及びこれらの混合物などの、最大約2,000,000の分子量を有するポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールを挙げることができるが、これらに限定されない。
3.乳化剤
種々のアニオン性及び非イオン性乳化剤を本発明のヘアケア組成物に用いることができる。アニオン性及び非イオン性乳化剤は、本質的にモノマー又はポリマーのいずれかであることができる。モノマーの例としては、アルキルエトキシレート、アルキルサルフェート、石鹸、及び脂肪酸エステル、並びにこれらの誘導体が例示として挙げられるが、これらに限定されない。ポリマーの例としては、ポリアクリレート、ポリエチレングリコール、及びブロックコポリマー、並びにこれらの誘導体が例示として挙げられるが、これらに限定されない。ラノリン、レシチン及びリグニンなどの天然の乳化剤、並びにこれらの誘導体も、有用な乳化剤の非限定的な例である。
4.キレート剤
ヘアケア組成物は、キレート剤を更に含むことができる。好適なキレート剤としては、A E Martell & R M Smith,Critical Stability Constants,Vol.1,Plenum Press,New York & London(1974)及びA E Martell & R D Hancock,Metal Complexes in Aqueous Solution,Plenum Press,New York & London(1996)に記載されるものが挙げられ、いずれも参照により本明細書に組み込まれる。キレート剤に関し、用語「塩及びこれらの誘導体」は、参照しているキレート剤と同じ官能構造(例えば、同じ化学主鎖)を含み、同様の又はより優れたキレート化特性を有する塩及び誘導体を意味する。この用語には、アルカリ金属、アルカリ土類、アンモニウム、置換アンモニウム塩(すなわち、モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム)塩、酸性部分を有するキレート剤のエステル、及びこれらの混合物、特に、全てのナトリウム、カリウム又はアンモニウム塩が含まれる。用語「誘導体」はまた、米国特許第5,284,972号に例示されているものなどの「キレート化界面活性剤」化合物、及び米国特許5,747,440号に開示されているポリマーEDDS(エチレンジアミン二コハク酸)などの、親キレート剤と同じ官能構造を有する1つ以上のキレート化基を含む大型分子も含む。
キレート剤は、本明細書に記載の組成物中に全組成物の0.001重量%~10.0重量%、約0.01%~2.0%の範囲の量で組み込み可能である。
非限定的なキレート剤の部類として、カルボン酸、アミノカルボン酸、例えばアミノシド(aminocids)、リン酸、ホスホン酸、ポリホスホン酸、ポリエチレンイミン、多官能置換芳香族、それらの誘導体及び塩が挙げられる。
非限定的なキレート剤としては、以下の材料及びそれらの塩が挙げられる。エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、エチレンジアミン三酢酸、エチレンジアミン-N,N’-二コハク酸(EDDS)、エチレンジアミン-N,N’-二グルタル酸(EDDG)、サリチル酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、マロン酸、ヒスチジン、ジエチレントリアミンペンタアセテート(DTPA)、N-ヒドロキシエチルエチレンジアミントリアセテート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミンテトラプロピオネート、トリエチレンテトラアミンヘキサアセテート、エタノールジグリシン、プロピレンジアミン四酢酸(PDTA)、メチルグリシン二酢酸(MODA)、ジエチレントリアミン五酢酸、メチルグリシン二酢酸(MGDA)、N-アシル-N,N’,N’-エチレンジアミン三酢酸、ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン二グルタル酸(EDGA)、2-ヒドロキシプロピレンジアミン二コハク酸(HPDS)、グリシンアミド-N、N’-二コハク酸(GADS)、2-ヒドロキシプロピレンジアミン-N-N’-二コハク酸(HPDDS)、N-2-ヒドロキシエチル-N,N-二酢酸、グリセリルイミノ二酢酸、イミノ二酢酸-N-2-ヒドロキシプロピルスルホン酸、アスパラギン酸N-カルボキシメチル-N-2-ヒドロキシプロピル-3-スルホン酸、アラニン-N,N’-二酢酸、アスパラギン酸-N,N’-二酢酸、アスパラギン酸N-一酢酸、イミノ二コハク酸、ジアミン-N,N’-二ポリ酸、モノアミド-N,N’-二ポリ酸、ジアミノアルキル二(スルホコハク酸)(DDS)、エチレンジアミン-N-N’-ビス(オルト-ヒドロキシフェニル酢酸))、N,N’-ビス(2-ヒドロキシベンジル)エチレンジアミン-N、N’-二酢酸、エチレンジアミンテトラプロプリオネート(ethylenediaminetetraproprionate)、トリエチレンテトラアミンヘキサアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセテート、ジピコリン酸、エチレン二システイン酸(EDC)、エチレンジアミン-N,N’-ビス(2-ヒドロキシフェニル酢酸)(EDDHA)、グルタミン酸二酢酸(GLDA)、六座アミノカルボキシレート(HBED)、ポリエチレンイミン、1-ヒドロキシジホスホネート、アミノトリ(メチレンホスホン酸)(ATMP)、ニトリロトリメチレンホスホネート(NTP)、エチレンジアミンテトラメチレンホスホネート、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネート(DTPMP)、エタン-1-ヒドロキシジホスホネート(HEDP)、2-ホスホノブタン-1,2,4-三カルボン酸、ポリリン酸(polvphosphoric acid)、トリポリリン酸ナトリウム、二リン酸四ナトリウム、ヘキサメタリン酸、メタリン酸ナトリウム、ホスホン酸及び誘導体、アミノアルキレン-ポリ(アルキレンホスホン酸)、アミノトリ(1-エチルホスホン酸)、エチレンジアミンテトラ(1-エチルホスホン酸)、アミノトリ(1-プロピルホスホン酸)、アミノトリ(イソプロピルホスホン酸)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)(EDTMP)、1,2-ジヒドロキシ-3,5-ジスルホベンゼン。
水性キャリア
ヘアケア組成物は、(周囲条件下で)注ぐことが可能な液体の形態であってよい。したがって、このような組成物は、典型的にキャリアを含み、これはヘアケア組成物の約40重量%~約85重量%、代替的に約45重量%~約80重量%、代替的に約50重量%~約75重量%の濃度で存在する。キャリアは、水、又は水と有機溶媒との混和性混合物を含んでもよいが、1つの態様では、他の必須又は任意成分の微量成分として組成物中に偶然組み込まれる場合を除き、最小限の有機溶媒を有するか、又は有意の濃度の有機溶媒を有さない水を含んでもよい。
本発明のヘアケア組成物に有用であり得るキャリアとしては、水並びに低級アルキルアルコール及び多価アルコール類の水溶液を挙げることができる。本明細書で有用な低級アルキルアルコールは、1~6個の炭素を有する一価アルコール、一態様では、エタノール及びイソプロパノールである。本明細書で有用な例示的な多価アルコールとしては、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、及びプロパンジオールが挙げられる。
G.製品形態
本発明のヘアケア組成物は、典型的なヘアケア製剤中に存在し得る。この組成物は、溶液、分散液、エマルション、粉末、タルク、カプセル状、球体、スポンジャー、固形剤形、泡、及びその他の送達機構の形態であってよい。本発明の組成物は、ヘアトニック、トリートメント及びスタイリング製品のようなリーブオンヘア製品、シャンプー及びパーソナルクレンジング製品のようなリンスオフヘア製品、並びにトリートメント製品、並びに毛髪に塗布可能な任意のその他の形態とすることができる。
各界面活性剤の可溶化能(K )の測定
測定のための溶液は、1重量%及び/又は2重量%の界面活性剤をpH5.5のクエン酸リン酸緩衝液に添加することによって調製する。次いで、必要に応じて、クエン酸を添加して、得られた界面活性剤溶液のpHをpH5.5に調整する。次いで、界面活性剤可溶性剤を、これらの溶液に過剰(0.5重量%以上)に添加し、次いで数分間超音波処理する。得られた溶液のpHが6.5を超えている場合、更なるクエン酸を添加して、pHをこの閾値未満に下げる。次いで、分散液を室温で24~48時間平衡化させる。意図されるように、粒子状オクトピロックスは、平衡化時間後に依然として明らかに可視である。次いで、上澄み中に溶解した界面活性剤可溶性剤の濃度を分析的に測定する。
Figure 2022504965000021
Figure 2022504965000022
部分的可溶性剤濃度(α)の計算
界面活性剤又は界面活性剤ブレンド中での可溶性剤の可溶化能を測定してから、その情報を、部分的可溶性剤濃度(α)に変換することができ、「α」は、
Figure 2022504965000023
(式中、Cは界面活性剤可溶性剤濃度であり、C は界面活性剤濃度であり、K は、各種類の界面活性剤の可溶化能(例えば、オクトピロックスのppm/界面活性剤の重量%の単位)である)で定義される。K は、任意の界面活性剤(又は界面活性剤ブレンド)と界面活性剤可溶性剤との組み合わせについて容易に測定することができる。
部分的可溶性剤濃度(α)についてのサンプル計算:
Figure 2022504965000024
界面活性剤可溶性剤の付着測定
インビボにおける頭皮上への界面活性剤可溶性剤の付着は、クレンジング組成物を含有する界面活性剤可溶性剤で頭皮を処理し、洗い流した後、可溶性剤をエタノール抽出することによって測定することができる。エタノール抽出溶媒中の剤の濃度を、HPLCで測定する。定量化は、標準曲線を基準にして行われる。HPLCにより検出された濃度は、体積で乗算された濃度を使用することにより収集された量にグラムで変換される。
付着効率は、以下の等式を使用して計算することができる。各場合に抽出された頭皮の面積を、一定に保持する。
Figure 2022504965000025
付着効率のサンプル計算:
実施例の配合物で付着したOctopiroxの質量=1.2μg
対照配合物で付着したOctopiroxの質量=0.7μg
Figure 2022504965000026
付着効率=1.7倍
付着対照洗浄組成物の調製
付着対照組成物を、試験組成物と同じ界面活性剤可溶性剤の種類及び濃度並びに界面活性剤濃度で、ただし、対照配合物では界面活性剤としてラウレス-1硫酸ナトリウムの利用により、配合を作製することにより調製する。配合物をpH約6に調整する。例えば、実施例26として示す配合物は、実施例25.として示す試験組成物に対しての付着対照組成物である。調製技術は、試験単純洗浄組成物を調製するために使用されるプロトコルに合致している。
例示的洗浄組成物の調製
界面活性剤と、界面活性剤可溶性活性物質と、残部の水とを、十分に撹拌しながら混合して、均質な混合物を確保することによって、例示的洗浄組成物を調製する。混合物を、50~75℃まで加熱して、界面活性剤可溶性剤の可溶化を加速させ、次いで冷却することができる。次いで、生成物のpHを必要に応じて調整して、pH約6の組成物をもたらす。
非限定的な実施例
以下の実施例で示されるシャンプー組成物は、従来の配合及び混合方法により調製される。例示した全ての量は、活性基準の重量パーセントで列記され、特に指定されない限り、希釈剤、防腐剤、着色溶液、画像成分、植物等の微量材料は除外してある。特に規定のない限り、全ての%は重量に基づく。
Figure 2022504965000027
実施例17~25の考察
部分的可溶性剤濃度とインビボ界面活性剤可溶性剤付着との間には強い相関がある。これらの実施例では、界面活性剤の種類の影響が強調されている。実施例17~25は、広範囲の部分的可溶性剤濃度及び相関するインビボ界面活性剤可溶性付着値を示しており、界面活性剤の固有可溶化能(K )の重要性が強調されている。
Figure 2022504965000028
実施例26~27の考察
実施例26~27では、オクトピロックス濃度(C)及び界面活性剤の種類(K )は一定に保持され、部分的可溶性剤濃度及び界面活性剤可溶性剤付着の劇的な増加が観察され、C 、界面活性剤濃度の重要性が強調されている。
Figure 2022504965000029
実施例28~31の考察
実施例28~31では、複数の方策を用いて、高い部分的可溶性剤濃度:高い可溶性活性レベル(C)、低い界面活性剤濃度(C )、及び/又は低い固有可溶化能(K )を得ている。これらの高い値は、高いインビボ付着の結果にも反映されている。
実施例17~31からのデータの全てを総体としてプロットすると、部分的可溶性剤濃度とインビボ界面活性剤可溶性剤付着との間の良好な相関が明らかである(図1)。
図1は、実施例17~31の、部分的可溶性剤濃度対インビボ界面活性剤可溶性剤付着を示している。
部分的可溶性剤濃度とインビボ可溶性剤付着との間の相関は高く、部分的可溶性剤濃度の測定結果は比較的容易に得られる。インビボ付着測定とは異なり、部分的可溶性剤濃度については、実験室で調製及び分析した単純な溶液を使用して測定しており、この後者のプロセスにより、ヒトでの使用を考慮する必要がないため、はるかに安価で迅速になりかつ柔軟性があるものになる。この単純な実験室測定でインビボ挙動を評価及び予測する能力は、驚くべきものであり、製品開発に有利である。
部分的可溶性剤濃度を計算するための等式が表すように、3つの成分(C、C 、及びK )の全てに影響力がある。実用上の制約により、多くの場合、配合者の界面活性剤濃度(C )及び界面活性剤可溶性剤濃度(C)が設定され、配合の柔軟性はわずかしか残らない。部分的可溶性剤濃度(α)とインビボ可溶性剤付着との間の、この驚くべき活用可能な相関の発見により、配合者に、新たな側面、すなわち界面活性剤選択にて、大きな自由度がもたらされる。各界面活性剤の可溶化能を迅速に測定することにより、配合者はここで、憶測をはるかに減らしインビボ試験により付着目標を達成させ、配合物の開発及び特に剤付着に関して配合物品質の改善を加速することができる。
実施例1~16が示すように、界面活性剤の選択は、可溶化能、ひいては部分的可溶性剤濃度及びインビボ付着に大きな影響を及ぼす。この関係性の知見により、特定の界面活性剤の種類が、高い部分的可溶性剤濃度を得るために他よりも有利であるという発見となった。可溶性活性濃度が1重量%で固定され、界面活性剤濃度が15重量%で固定されている場合であっても、界面活性剤の選択は、驚くべきことに界面活性剤可溶性剤付着目標の達成を左右し得る。活性及び界面活性剤濃度が固定された場合であっても、界面活性剤の選択は、付着に大きく影響を及ぼし、単独に設定したこの実施例のみにおいては、1.7μg/cmから3.0μg/cmまで変動させることが示されている。本発明は、約0.5~1.0、約0.6~1.0、及び約0.75~1の部分的可溶性剤濃度を包含することによってより高い界面活性剤可溶性剤付着目標が可能になる界面活性剤を対象とする。
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、このような各寸法は、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
相互参照される又は関連する任意の特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本願に引用される全ての文書は、除外又は限定することを明言しない限りにおいて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせたときに、そのようないかなる発明も教示、示唆又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文書内の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
本発明の特定の態様について説明し記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正が可能であることが当業者には自明である。したがって、本発明の範囲内にある全てのそのような変更及び修正を添付の特許請求の範囲に網羅することが意図されている。

Claims (12)

  1. ヘアケア組成物であって、
    a)8%~25%の1種以上の界面活性剤と、
    b)0.01%~10%の1種以上の界面活性剤可溶性剤と、を含み、
    c)前記組成物が、0.5~1.0の部分的可溶性剤濃度(α)を有し、「α」は、
    Figure 2022504965000030
    (式中、Cは前記界面活性剤可溶性剤濃度であり、C は前記界面活性剤濃度であり、K は各種類の界面活性剤の可溶化能(例えば、オクトピロックスのppm/界面活性剤の重量%の単位)であり、K は任意の界面活性剤と界面活性剤可溶性剤との組み合わせについて測定することができる)で定義される、ヘアケア組成物。
  2. 前記組成物が、それぞれの対照組成物の付着効率の1.2倍以上の付着効率を有し、好ましくはそれぞれの対照組成物の付着効率の1.4倍以上の付着効率を有し、好ましくはそれぞれの対照組成物の付着効率の1.6倍以上の付着効率を有する、請求項1に記載のヘアケア組成物。
  3. 界面活性剤濃度と界面活性剤可溶性活性濃度とが重量基準で15:1であり、好ましくは界面活性剤濃度と界面活性剤可溶性活性濃度とが重量基準で10:1であり、好ましくは界面活性剤濃度と界面活性剤可溶性活性濃度とが重量基準で8:1である、請求項1又は2に記載のヘアケア組成物。
  4. 前記部分的可溶性剤濃度が0.6~1.0であり、好ましくは前記部分的可溶性剤濃度が0.75~1である、請求項1~3のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  5. 前記界面活性剤可溶性剤が0.2重量%~3重量%であり、好ましくは前記界面活性剤可溶性剤が0.3重量%~1重量%である、請求項1~4のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  6. 1種以上の頭皮用健康剤を更に含み、好ましくは前記界面活性剤可溶性剤がヒドロキシルピリジンであり、好ましくは前記ヒドロキシルピリドンがピロクトンオラミンである、請求項1~5のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  7. 前記界面活性剤可溶性剤がアゾールであり、好ましくは前記アゾールがクリンバゾールである、請求項1~6のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  8. 前記界面活性剤可溶性剤がメントールである、請求項1~7のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  9. 前記界面活性剤が、アニオン性界面活性剤又はアニオン性界面活性剤の組み合わせである、請求項1~8のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  10. 前記アニオン性界面活性剤が8重量%~17重量%であり、好ましくは前記アニオン性界面活性剤が8重量%~13重量%であり、好ましくは前記アニオン性界面活性剤が10重量%~13重量%である、請求項1~9のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  11. 前記アニオン性界面活性剤が、ラウリル硫酸ナトリウムと、nが0.5~3.5であるラウレス-n硫酸ナトリウムと、アルキル鎖が直鎖又は分枝鎖であり得るC10~15アルキル硫酸ナトリウムと、nが0.5~3.5であり、アルキル鎖が直鎖又は分枝鎖であり得る、C10~15パレス-n硫酸ナトリウムと、デシル硫酸ナトリウムと、nが0.5~3.5であるデセス-n硫酸ナトリウムと、ウンデシル硫酸ナトリウムと、nが0.5~3.5であるウンデセス-n硫酸ナトリウムと、トリデシル硫酸ナトリウムと、nが0.5~3.5であるトリデセス-n硫酸ナトリウムと、
    a)R1O(CH2CHR3O)ySO3M、
    b)CH3(CH2)zCHR2CH2O(CH2CHR3O)ySO3M、及び
    c)これらの混合物
    (式中、R1は、CH3(CH2)10を表し、R2は、H、又はz及びR2における炭素原子の合計が8となるように1~4個の炭素原子を含む炭化水素ラジカルを表し、R3は、H又はCH3であり、yは0~7であり、yがゼロ(0)でないときyの平均値は1であり、Mは、一価又は二価の正電荷カチオンである)
    からなる群から選択されるアニオン性界面活性剤と、からなる群から選択される界面活性剤を含むアニオン性界面活性剤ブレンドである、請求項1~10のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  12. 前記アニオン性界面活性剤が、アミノ酸系アニオン性界面活性剤からなる群から選択される界面活性剤を含むアニオン性界面活性剤ブレンドである、請求項1~11のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
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