JP2022500449A - Lsd1阻害剤としてのシクロプロピルアミン系化合物及びその使用 - Google Patents

Lsd1阻害剤としてのシクロプロピルアミン系化合物及びその使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、リジン特異的デメチラーゼ1(LSD1)阻害剤としてのシクロプロピルアミン系化合物、及びLSD1関連疾患を治療するための医薬の製造におけるそれらの使用に関する。前記シクロプロピルアミン系化合物は式(I)の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩である。

Description

本発明は以下の優先権を主張する:
CN201811070319.6、出願日は2018年09月13日であり;CN201910100629.6、出願日は2019年01月31日である。
本発明は、リジン特異的脱メチル化酵素1(LSD1)阻害剤としてのシクロプロピルアミン系化合物、及びLSD1関連疾患を治療するための医薬の製造におけるその使用に関する。具体的に式(I)で表される合物、その異性体及びその薬学的に許容される塩に関する。
ヒストンの翻訳後修飾は、メチル化、アセチル化、リン酸化、ユビキチン化などの過程を含み、エピジェネティクスの重要な調節手段であり、クロマチン構造を変化させることによって遺伝子の発現を影響する[Xueshun Wang、Boshi Huang、Takayoshi Suzuki et al.,Epigenomics、2015、1379〜1396;]。これらの変更はDNAの基本的な配列を変更しないが、このようなエピジェネティックスの変更は、細胞分裂を通じて細胞の全般的なライフサイクル又は細胞の反復過程を通じて持続的に存在する可能性がある[Adrian Bird、Nature、2007、396〜398]。従って、エピジェネティクス機能の異常は、例えば、様々な固形腫瘍、血腫、ウイルス感染、神経系の異常等の様々な病気の病理学的プロセスと密接に関連している[James T Lynch、William J Harris&Tim C P Somervaille、Expert Opin.Ther.Targets、2012、1239〜1249]。そのため、エピジェネティクスは現在、医薬品開発分野の研究のホットスポットになっている。ヒストンのメチル化状態は、ヒストンメチルトランスフェラーゼとヒストン脱メチル化酵素によって共同で調節される。リジン特異的デメチラーゼ(Lysine specific demethylase 1、LSD1、KDM1Aとも呼ばれる)は、最初に報告されたヒストンリジン脱メチル化酵素であり、ヒストンリジンのメチル化状態を調節することにより、転写調節に広く関与し、細胞の増殖と分化、胚性幹細胞の多能性等の多くの生理学的プロセスに影響を与える。[Yujiang Shi、Fei Lan、Caitlin Matsonetal.,Cell、2004、941〜953][Daniel P.Mould、Alison E.McGonagle、Daniel H.Wiseman et al.,Medicinal Research Reviews、2015、35、586〜618]。LSD1構造には主に、N末端のSWIRMドメイン、C末端のアミノオキシダーゼドメイン(AOL)、及び中央のタワードメインの3つの主要部分が含まれている。[Ruchi Anand、Ronen Marmorstein、Journal of Biological Chemistry、2007、35425〜35429]。C末端のアミノオキシダーゼドメインは2つのアクティブポケットを含有し、1つはFAD結合の部位であり、もう1つは基質を認識し、結合する部位である。[Pete Stavropoulos、Gunter Blobel、Andre Hoelz、Nature Structral&Molecular Biology、2006、626〜632]。SWIRMドメインの機能についてはまだ明確な結論がなく、それはFAD又は基質の結合には直接関与しないが、当該領域の突然変異又は除去はいずれもLSD1の活性を低下させ、従って、当該領域はコンフォメーションを調整することによって、活性領域の作用に影響を与える可能性があると推定される。[Yong Chen、Yuting Yang、Feng Wang et al.,Biochemistry、2006、13956〜13961]。タワードメインは、LSD1と他のタンパク質因子の結合ドメインである。LSD1は、異なるタンパク質因子と結合した後、異なる基質に作用するため、ヒストンと遺伝子の発現に異なる調節効果をもたらす。例えば、LSD1をCoRESTが結合した後、ヒストンH3K4に優先的に作用し、脱メチル化を通じて、活性化関連のヒストンマーカーを除去し、遺伝子の転写を阻害する;しかし、アンドロゲン受容体タンパク質と結合すると、組換えLSD1は優先的にH3K9に作用し、脱メチル化を通じてアンドロゲン受容体関連遺伝子の転写を活性化させる[Ruchi Anand、Ronen Marmorstein、Journal of Biological Chemistryv2007、35425〜35429;Eric Metzger、Melanie Wissmann、Na Yin et al.,Nature、2005、436〜439.]。さらに、LSD1は、腫瘍抑制遺伝子p53とDNAメチルトランスフェラーゼ1(DNA methyltransferase 1、DNMT1)等の、一部の非ヒストン基質のメチル化状態も調節する[Yi Chao Zheng、Jinlian Ma、Zhiru Wang、Medicinal Research Reviews、2015、1032〜1071]。
LSD1はFAD依存性アミノオキシダーゼであり、プロトン移動はそれの最も可能性の高い酸化メカニズムであると考えられる[Zheng YC、Yu B、Chen ZS、et al.Epigenomics、2016、8、651〜666.]。先ずは、プロトン移動により、基質のN−CH結合をイミン結合に転換し、当該イミンイオン中間体は加水分解反応を起こし、脱メチル化アミンを生成すると共に、ホルムアルデヒドを生成する。当該触媒サイクル過程で、FADはFADH2に還元され、そのあと、又酸素分子によって酸化されてFADに戻り、同時にHの分子を生成する[Yujiang Shi、FeiLan、Caitlin Matson、Cell、2004、941〜953]。
LSD1は、様々な種類の腫瘍で異常に発現される。LSD1は急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia、AML)のサブタイプで高度に発現しており、白血病幹細胞(leukemia stem cell、LSC)の可能性を維持するための重要な要素である。LSD1は、肺がん、乳がん、前立腺がん、肝臓がん及び膵臓がん等の様々な固形腫瘍で高度に発現しており、腫瘍の予後不良と密接に関連している。LSD1はカドヘリンの発現を阻害し、腫瘍の浸潤及び上皮間葉転換(epithelial−mesenchymal transition、EMT)に密接に関連している[Hosseini A、Minucci S.Epigenomics、2017、9、1123〜1142.]。
現在、LSD1阻害剤として承認されている薬剤はないが、臨床試験段階で8つの薬剤があり、主に血液腫瘍、小細胞肺癌、ユーイング肉腫の治療に使用されている。しかし、巨大な市場の不満に直面して、当該分野では、依然として活性がより優れ、薬物動態パラメーターがより優れた候補化合物を臨床試験に推進して治療のニーズを満足させる必要がある。
本発明は式(I)の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩を提供し、
Figure 2022500449

ここで、
は−(CH)g−、−C(=O)−NH−、−C(=O)−及び−C(=O)−O−から選択され;
はH、Cl、F、Br、I、OH、NH、CN、COOH、−C(=O)NH、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、−C(=O)NH−C1−6アルキル及び5〜6員ヘテロアリールから選択され、ここで、前記C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、−C(=O)NH−C1−6アルキル及び5〜6員ヘテロアリールは任意に1、2又は3個のRに置換され;
環AはC6−10アリール、5〜6員ヘテロアリール、C3−8シクロアルキル及び3〜6員ヘテロシクロアルキルから選択され;
はF、Cl、Br、I、OH、NH、CN、COOH及びC1−3アルキルから選択され;
mは0、1又は2であり;
nは0、1又は2であり、且つ、mとnは同時に0ではなく;
rは0又は1であり;
qは0又は1であり;
gは0、1、2又は3であり;
前記5〜6員ヘテロアリール及び3〜6員ヘテロシクロアルキルは、それぞれ1、2、3又は4個の独立して−NH−、−O−、−S−及びNから選択されるヘテロ原子又はヘテロ原子団を含有し;
“*”がついた炭素原子はキラル炭素原子であり、(R)又は(S)の単一のエナンチオマー又は1つのエナンチオマーに富んだ形で存在し;
“#”がついた炭素原子はキラル炭素原子であり、(R)又は(S)の単一のエナンチオマー又は1つのエナンチオマーに富んだ形で存在する。
本発明のいくつかの実施の態様において、前記RはF、Cl、Br、I、OH、NH、CN、COOH及び−CHから選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明のいくつかの実施の態様において、前記RはH、Cl、F、Br、I、OH、NH、CN、COOH、−C(=O)NH、C1−3アルキル、C1−3アルコキシ、−C(=O)NH−C1−3アルキル及び5員ヘテロアリールから選択され、ここで、前記C1−3アルキル、C1−3アルコキシ、−C(=O)NH−C1−3アルキル及び5員ヘテロアリールは任意に1、2又は3個のRで置換され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明のいくつかの実施の態様において、前記RはH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、COOH、−C(=O)NH、−CH、−OCH及びテトラゾリルから選択され、ここで、前記−CH、−OCH及びテトラゾリルは任意に1、2又は3個のRで置換され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明のいくつかの実施の態様において、前記RはH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、COOH、−C(=O)NH、−CF、−OCH、−CH−COOH及び
Figure 2022500449

から選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明のいくつかの実施の態様において、前記Lは単一結合、−CH−、−(CH−、−C(=O)−NH−、−C(=O)−及び−C(=O)−O−から選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明のいくつかの実施の態様において、前記環Aはフェニル、ナフチル、テトラゾリル、ピリジル、ピラジニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、ビシクロ[2.2.2]オクチル及びアゼチジニルから選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明のいくつかの実施の態様において、前記環Aは、
Figure 2022500449

から選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明のいくつかの実施の態様において、前記構造単位
Figure 2022500449

は、
Figure 2022500449

から選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明のいくつかの実施の態様において、前記構造単位
Figure 2022500449

は、
Figure 2022500449

から選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
また、本発明のいくつかの実施の態様は前記変数の任意の組み合わせからなるものである。
本発明のいくつかの実施の態様において、前記化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩は、
Figure 2022500449

から選択され、
ここで、
、L及び環Aは本発明に定義される通りである。
本発明のいくつかの実施の態様において、前記化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩は、
Figure 2022500449

から選択され、
ここで、
は単一結合、−CH−、−(CH−、−(CH−及び−NH−から選択され;
及びLは本発明に定義される通りである。
本発明は以下の式の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 2022500449
Figure 2022500449
本発明のいくつかの実施の態様において、前記塩は塩酸塩から選択される。
本発明は、更にLSD1関連疾患を治療する医薬の製造における前記化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
技術効果
新規なLSD1阻害剤として、本発明の化合物はLSD1に対して有意な阻害活性を有し、NCI−H1417、HL60及びMV−4−11細胞の増殖に対する阻害活性は有意である;同時に、良好な薬物動態特性を有する;並びにヒト小細胞肺癌NCI−H1417異種移植腫瘍モデルにおける化学療法薬シスプラチンとの併用、MC38マウス結腸癌異種移植モデルにおけるPD−1モノクローナル抗体との併用は、優れた腫瘍阻害効果を有する。
定義と説明
別途に説明しない限り、本明細書で用いられる以下の用語及び連語は以下の意味を有する。一つの特定の用語又は連語は、特別に定義されていない限り、不確定又は不明瞭ではなく、普通の定義として理解されるべきである。本明細書で商品名が出た場合、相応の商品又はその活性成分を指す。
本明細書で用いられる用語「薬学的に許容される」は、それらの化合物、材料、組成物及び/又は剤形に対するもので、これらは信頼できる医学的判断の範囲内にあり、ヒト及び動物の組織と接触して使用することに適し、過剰な毒性、刺激性、アレルギー反応又は他の問題又は合併症があまりなく、合理的な利益/リスク比に合う。
用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明の化合物の塩を指し、本発明で発見された特定の置換基を有する化合物と比較的に無毒の酸又は塩基とで製造される。本発明の化合物に比較的に酸性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の塩基でこれらの化合物の中性の形態と接触することで塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミン又はマグネシウムの塩又は類似の塩を含む。本発明の化合物に比較的に塩基性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の酸でこれらの化合物の中性の形態と接触することで酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の実例は、無機酸塩及び有機酸塩、更にアミノ酸(例えばアルギニン等)の塩、及びグルクロン酸のような有機酸の塩を含み、前記無機酸は、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸水素イオン、リン酸、リン酸一水素イオン、リン酸二水素イオン、硫酸、硫酸水素イオン、ヨウ化水素酸、亜リン酸等を含み、前記有機酸は、例えば酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸やメタンスルホン酸等の類似の酸を含む。本発明の一部の特定の化合物は、塩基性及び酸性の官能基を含有するため、任意の塩基付加塩又は酸付加塩に転換することができる。
本発明の薬学的に許容される塩は、酸基又は塩基性基を含む母体化合物から通常の方法で合成することができる。通常の場合、このような塩の製造方法は、水又は有機溶媒あるいは両者の混合物において、遊離酸又は塩基の形態のこれらの化合物を化学量論の適切な塩基又は酸と反応させて製造する。
本発明の化合物は、特定の幾何又は立体異性体の形態が存在してもよい。本発明は、全てのこのような化合物を想定し、シス及びトランス異性体、(−)−及び(+)−エナンチオマー、(R)−及び(S)−エナンチオマー、ジアステレオマー、(D)−異性体、(L)−異性体、及びそのラセミ混合物並びに他の混合物、例えばエナンチオマー又は非エナンチオマーを多く含有する混合物を含み、全てのこれらの混合物は本発明の範囲内に含まれる。アルキル等の置換基に他の不斉炭素原子が存在してもよい。全てのこれらの異性体及びこれらの混合物はいずれも本発明の範囲内に含まれる。
別途に説明しない限り、用語「エナンチオマー」又は「光学異性体」とは互いに鏡像の関係にある立体異性体である。
別途に説明しない限り、用語「シス−トランス異性体」又は「幾何異性体」とは二重結合又は環構成炭素原子の単結合が自由に回転できないことによるものである。
別途に説明しない限り、用語「ジアステレオマー」とは分子が二つ又は複数のキラル中心を有し、かつ分子同士は非鏡像の関係にある立体異性体である。
別途に説明しない限り、「(D)」又は「(+)」は右旋を、「(L)」又は「(−)」は左旋を、「(DL)」又は「(±)」はラセミを表す。
別途に説明しない限り、
Figure 2022500449

表す。
別途に説明しない限り、化合物に炭素−炭素二重結合、炭素−窒素二重結合及び窒素−窒素二重結合等の二重結合構造が存在し、かつ、二重結合の各原子にいずれも2つの異なる置換基が連結している場合(窒素原子を含む二重結合では、窒素原子上の1対の孤立電子対はそれに接続された置換基と見なされる)、当該化合物の二重結合上の原子とその置換基が、
Figure 2022500449

で連結している場合、当該化合物の(Z)形異性体、(E)形異性体、又は2つの異性体の混合物を意味する。例えば、下記の式(A)は、当該化合物が式(A−1)又は式(A−2)の単一の異性体の形で存在するか、又は式(A−1)と式(A−2)の2つの異性体の形で存在することを意味し;下記の式(B)は、当該化合物が式(B−1)又は式(B−2)の単一の異性体の形で存在するか、又は式(B−1)と式(B−2)の2つの異性体の形で存在することを意味する。下記の式(C)は、当該化合物が式(C−1)又は式(C−2)の単一の異性体の形で存在するか、又は式(C−1)と式(C−2)の2つの異性体の形で存在することを意味する。
Figure 2022500449
本発明の化合物は、特定のものが存在してもよい。別途に説明しない限り、用語「互変異性体」又は「互変異性体の形態」とは室温において、異なる官能基の異性体が動的平衡にあり、かつ快速に互いに変換できることを指す。互変異性体は可能であれば(例えば、溶液において)、互変異性体の化学的平衡に達することが可能である。例えば、プロトン互変異性体(proton tautomer)(プロトトロピー互変異性体(prototropic tautomer)とも呼ばれる)は、プロトンの移動を介する相互変換、例えばケト−エノール異性化やイミン−エナミン異性化を含む。原子価互変異性体(valence tautomer)は、一部の結合電子の再構成による相互変換を含む。中では、ケト−エノール互変異性化の具体的な実例は、ペンタン−2,4−ジオンと4−ヒドロキシ−3−ペンテン−2−オンの二つの互変異性体の間の相互変換である。
別途に説明しない限り、用語「一つの異性体を豊富に含む」、「異性体が豊富に含まれる」、「一つのエナンチオマーを豊富に含む」又は「エナンチオマーが豊富に含まれる」とは、それにおける一つの異性体又はエナンチオマーの含有量が100%未満で、かつ当該異性体又はエナンチオマーの含有量は60%以上、又は70%以上、又は80%以上、又は90%以上、又は95%以上、又は96%以上、又は97%以上、又は98%以上、又は99%以上、又は99.5%以上、又は99.6%以上、又は99.7%以上、又は99.8%以上、又は99.9%以上である。
別途に説明しない限り、用語「異性体の過剰量」又は「エナンチオマーの過剰量」とは、二つの異性体又は二つのエナンチオマーの間の相対百分率の差の値である。例えば、その一方の異性体又はエナンチオマーの含有量が90%で、もう一方の異性体又はエナンチオマーの含有量が10%である場合、異性体又はエナンチオマーの過剰量(ee値)は80%である。
光学活性な(R)−及び(S)−異性体並びにD及びL異性体は、キラル合成又はキラル試薬又は他の通常の技術を用いて調製することができる。本発明のある化合物の一つのエナンチオマーを得るには、不斉合成又はキラル補助剤を有する誘導作用によって調製することができるが、その中で、得られたジアステレオマー混合物を分離し、かつ補助基を分解させて純粋な所要のエナンチオマーを提供する。あるいは、分子に塩基性官能基(例えばアミノ基)又は酸性官能基(例えばカルボキシ基)が含まれる場合、適切な光学活性な酸又は塩基とジアステレオマーの塩を形成させ、更に本分野で公知の通常の方法によってジアステレオマーの分割を行った後、回収して単離されたエナンチオマーを得る。また、エナンチオマーとジアステレオマーの分離は、通常、クロマトグラフィー法によって行われ、前記クロマトグラフィー法はキラル固定相を使用し、かつ任意に化学誘導法(例えばアミンからカルバミン酸塩を生成させる)と併用する。本発明の化合物は、当該化合物を構成する一つ又は複数の原子に、非天然の比率の原子同位元素が含まれてもよい。例えば、三重水素(H)、ヨウ素−125(125I)又はC−14(14C)のような放射性同位元素で化合物を標識することができる。また、例えば、水素を重水素で置換して重水素化薬物を形成することができ、重水素と炭素からなる結合は水素と炭素からなる結合よりも強固で、未重水素化薬物と比べ、重水素化薬物は毒性・副作用の低下、薬物の安定性の増加、治療効果の増強、薬物の生物半減期の延長等のメリットがある。本発明の化合物の全ての同位元素の構成の変換は、放射性の有無を問わず、いずれも本発明の範囲内に含まれる。「任意の」又は「任意に」とは後記の事項又は状況が現れる可能性があるが必ずしも現れるわけではなく、かつ当該記述はそれに記載される事項又は状況が生じる場合及びその事項又は状況が生じない場合を含むことを意味する。
用語「置換される」とは、特定の原子における任意の一つ又は複数の水素原子が置換基で置換されることで、特定の原子の原子価状態が正常でかつ置換後の化合物が安定していれば、重水素及び水素の変形体を含んでもよい。置換基がオキソ(即ち=O)である場合、2つの水素原子が置換されたことを意味する。酸素置換は、芳香族基に生じない。用語「任意に置換される」とは、置換されていてもよく、置換されていなくてもよいことを指し、別途に定義しない限り、置換基の種類と数は化学的実現できれば任意である。
変量(例えばR)のいずれかが化合物の組成又は構造で1回以上現れる場合、その定義はいずれの場合においても独立である。そのため、例えば、一つの基が0〜2個のRで置換された場合、前記基は任意に2個以下のRで置換され、かついずれの場合においてもRが独立の選択肢を有する。また、置換基及び/又はその変形体の組み合わせは、このような組み合わせでのみに安定した化合物になる場合のみ許容される。
連結基の数が0の場合、例えば−(CRR)−は、当該連結基が単結合であることを意味する。
そのうちの一つの変量が単結合から選択される場合、それが連結している2つの基が直接連結していることを示し、例えばA−L−ZにおけるLが単結合を表す場合、この構造は実際にA−Zになる。
一つの置換基がない場合、当該置換基が存在しないことを表し、例えばA−XにおけるXがない場合、当該構造が実際にAとなることを表す。置換基の結合が一つの環上の2つ以上の原子に交差結合できる場合、当該置換基は環上の任意の原子に結合でき、例えば、構造単位
Figure 2022500449

は、その置換基Rがシクロヘキシル又はシクロヘキサジエン上の任意の位置で置換できる。挙げられた置換基に対してその中のどの原子が置換された基に連結されたかを明示しない場合、その置換基はいずれかの原子を通じて結合され、例えば、ピリジルを置換基とする場合、ピリジル上のいずれかの炭素原子を通じて置換された基に連結されることができる。
挙げられた連結基に対してその連結方向を明示しない場合、その連結方向は任意で、例えば、
Figure 2022500449

における連結基Lが−M−W−である場合、−M−W−は左から右への読む順と同様の方向で環Aと環Bを連結して
Figure 2022500449

を構成してもよく、左から右への読む順と反対の方向で環Aと環Bを連結して
Figure 2022500449

を構成してもよい。前記連結基、置換基及び/又はその変形体の組み合わせは、このような組み合わせで安定した化合物になる場合のみ許容される。
別途に定義しない限り、環内の原子数は、通常、環の員数として定義され、例えば、「5〜7員環」とは、5〜7個の原子が配置された「環」を指す。
別途に定義しない限り、「3〜12員環」は3〜12個の環原子で構成されるシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニル、又はヘテロシクロアルケニルを表す。前記環は単環式を含み、又、スピロ環、縮合環及び架橋環などの二環式又は多環式環系を含む。別途に定義しない限り、当該環は任意に1、2又は3個の独立してO、S及びNから選択されルヘテロ原子を含む。前記3〜12員環の例には3〜10員、3〜9員、3〜8員、3〜7員、3〜6員、3〜5員、4〜10員、4〜9員、4〜8員、4〜7員、4〜6員、4〜5員、5〜10員、5〜9員、5〜8員、5〜7員、5〜6員、6〜10員、6〜9員、6〜8員及び6〜7員環等が含まれる。用語「5〜7員ヘテロシクロアルキル」はピペリジニル等を含むが、フェニルは含まない。用語「環」はまた、少なくとも1つの環を含む環系を含み、ここで、各「環」は独立して前記の定義を満たす。
別途に定義しない限り、「C1−6アルキル」という用語は、1〜6個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基を指す。前記C1−6アルキルには、C1−5、C1−4、C1−3、C1−2、C2−6、C2−4、C及びCアルキルが含まれ;それは、一価(例えば、メチル)、二価(例えば、メチレン)、又は多価(例えば、メチン)であり得る。C1−6アルキルの例には、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n−プロピル及びイソプロピルを含む)、ブチル(n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチルを含む)、ペンチル(n−ペンチル、イソペンチル及びネオペンチルを含む)、ヘキシル等が含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C1−3アルキル」という用語は、1〜3個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基を指す。前記C1−3アルキルはC1−2及びC2−3アルキルが含まれ;それは、一価(例えば、メチル)、二価(例えば、メチレン)、又は多価(例えば、メチン)であり得る。C1−3アルキルの例には、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n−プロピル及びイソプロピルを含む)等が含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C1−6アルコキシ」という用語は、一つの酸素原子を介して分子の残りの部分に結合した1〜6個の炭素原子を含むアルキルを指す。前記C1−6アルコキシはC1−4、C1−3、C1−2、C2−6、C2−4、C、C、C及びCアルコキシ等を含む。C1−6アルコキシの例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(n−プロポキシ及びイソプロポキシを含む)、ブトキシ(n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ及びtert−ブトキシを含む)、ペントキシ(n−ペントキシ、イソペントキシ及びネオペントキシを含む)、ヘキシルオキシ等が含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C1−3アルコキシ」という用語は、一つの酸素原子を介して分子の残りの部分に結合した1〜3個の炭素原子を含むアルキルを指す。前記C1−3アルコキシはC1−2、C2−3、C及びCアルコキシ等を含む。C1−3アルコキシの例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(n−プロポキシ及びイソプロポキシを含む)等が含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C3−8シクロアルキル」という用語は、3〜8個の炭素原子で構成される飽和環状炭化水素基を表し、これには単環式及び二環式環系が含まれ、ここで、二環式環系にはスピロ環、縮合環及び架橋環が含まれる。前記C3−8シクロアルキルには、C3−6、C3−5、C4−8、C4−6、C4−5、C5−8又はC5−6シクロアルキル等が含まれ;それは一価、二価又は多価であり得る。C3−8シクロアルキルの実例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ノルボルニル、[2.2.2]ジシクロオクタン等が含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「3〜6員ヘテロシクロアルキル」自身あるいは他の用語と合わせたものはそれぞれ3〜6個の環原子からなる飽和環状基を表し、その1、2、3、又は4つの環原子は、独立してO、S、及びNから選択されるヘテロ原子であり、残りは炭素原子であり、ここで、窒素原子は任意に四級化され、窒素及び硫黄ヘテロ原子は任意に酸化(即ち、NO及びS(O)、pは1又は2である)されることができる。それは単環、二環系を含み、ここで、二環はスピロ環、縮合環及び架橋環を含む。また、当該「3〜6員ヘテロシクロアルキル」について、ヘテロ原子はヘテロシクロアルキルの分子の他の部分との連結位置を占めてもよい。前記3〜6員ヘテロシクロアルキルには、4〜6員、5〜6員、4員、5員及び6員ヘテロシクロアルキル等が含まれる。3〜6員ヘテロシクロアルキルの例は、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジル、ピラゾリニル、イミダゾリジニル、テトラヒドロチエニル(テトラヒドロチエン−2−イル及びテトラヒドロチエン−3−イル等を含む)、テトラヒドロフリル(テトラヒドロフラン−2−イル等を含む)、テトラヒドロピラニル、ピペリジル(1−ピペリジル、2−ピペリジル及び3−ピペリジル等を含む)、ピペラジル(1−ピペラジル及び2−ピペラジル等を含む)、モルホリル(3−モルホリル及び4−モルホリル等を含む)、ジオキサニル、ジチアニル、イソオキサゾリジニル、イソチアゾリジニル、1,2−オキサジニル、1,2−チアジニル、ヘキサヒドロピリダジニル、ホモピペラジル又はホモピペリジニルを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「C6−10アリール環」と「C6−10アリール」は互換的に使用でき、用語「C6−10アリール環」又は「C6−10アリール」は共役π電子系を持つ6〜10個の環原子からなる環状炭化水素基を表し、それは、単環式、縮合二環式、又は縮合三環系であり得、ここで、各環はいずれも芳香族である。それは一価、二価又は多価であり得、C6−10アリールはC6−9、C、C10及びCアリールなどが含まれる。C6−10アリールの例は、フェニル、ナフチル(1−ナフチル及び2−ナフチルなどを含む)を含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、本発明の用語「5〜6員ヘテロアリール環」と「5〜6員ヘテロアリール」は互換的に使用でき、用語「5〜6員ヘテロアリール」は共役π電子系を持つ5〜6個の環原子からなる環状基を表し、その1、2、3、又は4つの環原子は、独立してO、S及びNのヘテロ原子から選択され、残りは炭素原子である。ここで、窒素原子は任意に四級化され、窒素及び硫黄ヘテロ原子は任意に酸化(即ち、NO及びS(O)、pは1又は2である)されることができる。前記5〜6員ヘテロアリールはヘテロ分子又は炭素原子を介して分子の他の部分との連結される。前記5〜6員ヘテロアリールは、5員及び6員ヘテロアリールを含む。前記5〜6員ヘテロアリールの例は、ピロリル(N−ピロリル、2−ピロリル及び3−ピロリル等を含む)、ピラゾリル(2−ピラゾリル及び3−ピラゾリル等を含む)、イミダゾリル(N−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル及び5−イミダゾリル等を含む)、オキサゾリル(2−オキサゾリル、4−オキサゾリル及び5−オキサゾリル等を含む)、トリアゾリル(1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル、1H−1,2,4−トリアゾリル及び4H−1,2,4−トリアゾリル等を含む)、テトラゾリル、イソオキサゾリル(3−イソキサゾリル、4−イソキサゾリル及び5−イソキサゾリル等を含む)、チアゾリル(2−チアゾリル、4−チアゾリル及び5−チアゾリル等を含む)、フラニル(2−フラニル及び3−フラニル等を含む)、チエニル(2−チエニル及び3−チエニル等を含む)、ピリジル(2−ピリジル、3−ピリジル及び4−ピリジル等を含む)、ピラジニル、ピリミジニル(2−ピリミジニル及び4−ピリミジニル等を含む)を含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、Cn−n+m又はC−Cn+mはn〜n+m個の炭素の任意の一つの具体的な様態を含み、例えば、C1−12はC、C、C、C、C、C、C、C、C、C10、C11、及びC12を含み、n〜n+mのうちの任意の一つの範囲も含み、例えば、C1−12はC1−3、C1−6、C1−9、C3−6、C3−9、C3−12、C6−9、C6−12、及びC9−12等を含む。同様に、n員〜n+m員は環における原子数がn〜n+m個であることを表し、例えば、3〜12員環は3員環、4員環、5員環、6員環、7員環、8員環、9員環、10員環、11員環、及び12員環を含み、n〜n+mのうちの任意の一つの範囲も含み、例えば、3〜12員環は3〜6員環、3〜9員環、5〜6員環、5〜7員環、6〜7員環、6〜8員環、及び6〜10員環等を含む。
用語「脱離基」とは別の官能基又は原子で置換反応(例えば求核置換反応)を通じて置換された官能基又は原子を指す。例えば、代表的な脱離基は、トリフルオロメタンスルホン酸エステル、塩素、臭素、ヨウ素、例えばメタンスルホン酸エステル、トルエンスルホン酸エステル、p−ブロモベンゼンスルホン酸エステル、p−トルエンスルホン酸エステル等のスルホン酸エステル、例えばアセチルオキシ、トリフルオロアセチルオキシ等のアシルオキシを含む。
用語「保護基」は「アミノ保護基」、「ヒドロキシ保護基」又は「メルカプト保護基」を含むが、これらに限定されない。用語「アミノ保護基」とはアミノ基の窒素の位置における副反応の防止に適する保護基を指す。代表的なアミノ保護基は、ホルミル、アルカノイル(例えば、アセチル、トリクロロアセチル又はトリフルオロアセチル)ようなアシル、t−ブトキシカルボニル(Boc)のようなアルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)及び9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)のようなアリールメトキシカルボニル、ベンジル(Bn)、トリフェニルメチル(Tr)、1、1−ビス(4’−メトキシフェニル)メチルのようなアリールメチル、トリメチルシリル(TMS)及びt−ブチルジメチルシリル(TBS)のようなシリル等を含むが、これらに限定されない。用語「ヒドロキシ保護基」とはヒドロキシ基の副反応の防止に適する保護基を指す。代表的なヒドロキシ保護基は、メチル、エチル及びt−ブチルのようなアルキル、アルカノイル(例えばアセチル)のようなアシル、ベンジル(Bn)、p−メトキシベンジル(PMB)、9−フルオレニルメチル(Fm)及びジフェニルメチル(DPM)のようなアリールメチル、トリメチルシリル(TMS)及びt−ブチルジメチルシリル(TBS)のようなシリル等を含むが、これらに限定されない。
本発明の化合物は当業者に熟知の様々な合成方法によって製造することができ、以下に挙げられた具体的な実施形態、それと他の化学合成方法と合わせた実施形態及び当業者に熟知の同等の代替方法を含み、好適な実施形態は本発明の実施例を含むが、これらに限定されない。
本発明に使用される溶媒は市販品として入手可能である。本発明は下記略号を使用する:aqは水を表し;HATUはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートを表し;EDCはN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩を表し;m−CPBAは3−クロロペルオキシ安息香酸を表し;eqは当量、等量を表し;CDIはカルボニルジイミダゾールを表し;DCMはジクロロメタンを表し;PEは石油エーテルを表し;DIADはアゾジカルボン酸ジイソプロピルを表し;DMFはN,N−ジメチルホルムアミドを表し;DMSOはジメチルスルホキシドを表し;EtOAcは酢酸エチルを表し;EtOHはエタノールを表し;MeOHはメタノールを表し;CBzはベンジルオキシカルボニルを表し、アミン保護基であり;BOCはt−ブトキシカルボニルを表し、アミン保護基の一種であり;HOAcは酢酸を表し;NaCNBHはシアノ水素化ホウ素ナトリウムを表し;r.t.は室温を表し;O/Nは一晩を表し;THFはテトラヒドロフランを表し;BoCOはジ−tert−ブチルジカルボナートを表し;TFAはトリフルオロ酢酸を表し;本発明の化合物の塩酸塩に飽和炭酸水素ナトリウム溶液を添加してpHを中性に調整し、高速液体クロマトグラフィー(中性、炭酸水素アンモニウム系)により化合物の遊離塩基を得る。
化合物は人工的に又はChemDraw(登録商標)ソフトによって名付けられ、市販化合物はメーカーのカタログの名称が使用される。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明を限定するものではない。本明細書は本発明を詳細に説明し、その具体的な実施例も開示し、本発明の精神及び範囲から逸脱しない限り、本発明の具体的な実施例に様々な変更及び改善を加えることができることは、当業者には明らかである。
実施例1
Figure 2022500449
工程1
水酸化ナトリウム(279g、6.99mol)を水(3L)に溶解させ、反応溶液を氷水浴で10℃に冷却させ、化合物1−1(997g、3.49mol)をバッチに反応溶液に添加し、10℃下で2時間撹拌反応させた。反応溶液に酢酸エチル(2L×1)を添加して抽出し、酢酸エチル(1.6L×1)で抽出した。合わせた有機相を水(1.5L×1)で洗浄し、次に飽和食塩水(1.5L×1)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して溶媒を除去して、化合物1−2を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.18〜7.14(m、2H)、7.08〜7.04(m、1H)、6.95〜6.92(m、2H)、2.48〜2.44(m、1H)、1.80〜1.76(m、1H)、0.98〜0.87(m、2H)。
工程2
化合物1−3(1.00g、6.62mmol)及び1−4(1.50g、9.26mmol)を1,2−ジクロロエタン(10mL)に溶解させた。反応溶液を50℃下で12時間攪拌した。反応溶液を0℃に冷却させ、1時間攪拌し、濾過し、ケーキをジクロロメタン(10mL×2)で洗浄して化合物1−5を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ 8.43(s、1H)、8.02〜7.99(m、2H)、7.82〜7.80(m、2H)、7.11(s、1H)、7.04(s、1H)、3.85(m、3H)。
工程3
化合物1−6(1.00g、3.92mmol)及び化合物1−2(522mg、3.92mmol)を無水ジクロロメタン(20mL)に溶解させ、反応溶液に氷酢酸(706mg、11.8mmol)を添加した。反応溶液を20℃下で1時間攪拌し、酢酸水素化ホウ素ナトリウム(2.49g、11.8mmol)を添加し、反応溶液を20℃下で続いて10時間攪拌した。反応溶液をジクロロメタン(80mL)で希釈した後順次に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL×3)、水(100mL×2)、飽和食塩水(100mL×1)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、得られた親溶液を濃縮して化合物1−7を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.18〜7.16(m、2H)、7.11〜7.17(m、1H)、6.96〜6.94(m、2H)、3.92〜3.89(m、1H)、3.61〜3.55(m、1H)、3.52〜3.48(m、3H)、3.27〜3.23(m、2H)、2.24〜2.21(m、1H)、1.99〜1.94(m、1H)、1.85〜1.79(m、1H)、1.55〜1.47(m、6H)、1.38(s、9H)、1.01〜0.90(m、2H)。MS−ESI計算値[M+H]373、測定値373。
工程4
化合物1−7(1.10g、2.95mmol)を無水ジクロロメタン(20mL)に溶解させ、トリエチルアミン(448mg、4.43mmol)と無水トリフルオロ酢酸(930mg、4.43mmol)を添加した。反応溶液を15℃下で12時間攪拌反応させた。反応溶液にジクロロメタン(50mL)を添加し、有機相を塩酸(1M、50mL×1)と飽和食塩水(50mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(5/1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.3)で分離して化合物1−8を得た。MS−ESI計算値[M−56+H]413、[M−Boc+H]369、測定値413、369。
工程5
化合物1−8(600mg、1.28mmol)を無水ジクロロメタン(6mL)に溶解させ、20℃下でトリフルオロ酢酸(4.62g、40.5mmol)を添加した。反応溶液を20℃下で2時間攪拌反応させ、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をジクロロメタン(6mL)に溶解させ、その中にトリエチルアミン(250μL)を添加した後室温で30分間攪拌し、減圧濃縮して溶媒を除去して化合物1−9を得た。MS−ESI計算値[M+H]369、測定値369。
工程6
化合物1−9(100mg、0.271mmol)及び化合物1−5(69.9mg、0.285mmol)を1,2−ジクロロエタン(10mL)に溶解させた。反応溶液を50℃下で2時間攪拌し、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をジクロロメタン(50mL)で溶解させ、有機相を順次に水(50mL×1)、飽和食塩水(50mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮し、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(1/1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.34)で分離して化合物1−10を得た。MS−ESI計算値[M+H]546、測定値546。
工程7
化合物1−10(100mg、0.183mmol)を水(3mL)とテトラヒドロフラン(3mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム(22.0mg、0.549mmol)を添加した。反応溶液を50℃下で12時間攪拌し、減圧濃縮してテトラヒドロフランを除去し、残留物を水(3mL)で溶解させ、塩酸(1mol/L)でpHを4に調整し、高速液体クロマトグラフィー(酸性、塩酸系)で分離して化合物1の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 7.92(d、J=8.8、2H)、7.47(d、J=8.8、2H)、7.34〜7.30(m、2H)、7.26〜7.22(m、1H)、7.20〜7.18(m、2H)、4.16〜4.06(m、3H)、3.86〜3.79(m、2H)、3.42〜3.38(m、2H)、3.02〜3.01(m、1H)、2.53〜2.38(m、2H)、1.93〜1.79(m、4H)、1.56〜1.53(m、2H)、1.46〜1.43(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]436、測定値436。
実施例2
Figure 2022500449
工程1
化合物2−1(194mg、0.856mmol)と化合物1−2(114mg、0.856mmol)を無水ジクロロメタン(1mL)に溶解させ、反応溶液に氷酢酸(154mg、2.57mmol)を添加した。反応溶液を26℃下で2時間攪拌し、酢酸水素化ホウ素ナトリウム(544mg、2.57mmol)を添加し、反応溶液を26℃下で続いて10時間攪拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム(30mL)を添加し、ジクロロメタンで抽出し(30mL×3)、有機相を合わせ、有機相を飽和食塩水(30mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮し、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(2:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.26)で分離して化合物2−2を得た。MS−ESI計算値[M+H]345、測定値345。
工程2
化合物2−2(154mg、0.447mmol)を無水ジクロロメタン(5mL)に溶解させ、トリエチルアミン(67.9mg、0.670mmol)と無水トリフルオロ酢酸(141mg、0.670mmol)を添加した。反応溶液を25℃下で12時間攪拌反応させた。反応溶液にジクロロメタン(50mL)を添加し、有機相を塩酸(1M、30mL)と飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮し、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(3/1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.84)で分離して化合物2−3を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.34〜7.31(m、2H)、7.28〜7.23(m、1H)、7.09〜7.03(m、2H)、4.55〜4.47(m、1H)、4.16〜3.84(m、6H)、3.12〜2.91(m、1H)、2.49〜2.05(m、3H)、1.53〜1.43(m、11H)。MS−ESI計算値[M−56+H]385、[M−Boc+H]341、測定値385、341。
工程3
化合物2−3(160mg、0.408mmol)を無水ジクロロメタン(2mL)に溶解させ、0℃下でトリフルオロ酢酸(1mL、13.5μmol)を滴下した。反応溶液を20℃下で1時間攪拌し、減圧濃縮して溶媒を除去して、化合物2−4を得た。MS−ESI計算値[M+H]341、測定値341。
工程4
化合物2−4(200mg、0.587mmol)、化合物2−5(137mg、0.599mmol)及びトリエチルアミン(178mg、1.76mmol)をアセトニトリル(5mL)に溶解させた。反応溶液を50℃下で2時間攪拌し、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をジクロロメタン(50mL)に溶解させ、有機相を順次に水(50mL×1)、飽和食塩水(50mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮し、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(1/1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.34)で分離して化合物2−6を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.01〜7.98(m、2H)、7.38〜7.24(m、5H)、7.10〜7.04(m、2H)、4.62〜4.51(m、1H)、4.04〜3.98(m、1H)、3.92〜3.84(m、4H)、3.73〜3.70(m、2H)、3.54〜3.18(m、4H)、3.08〜2.89(m、1H)、2.60〜2.34(m、3H)、1.59〜1.42(m、2H)。MS−ESI計算値[M+H]489、測定値489。
工程5
化合物2−6(140mg、0.287mmol)を水(1mL)とテトラヒドロフラン(4mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム(34.4mg、0.859mmol)を添加した。反応溶液を50℃下で2時間攪拌し、減圧濃縮してテトラヒドロフランを除去し、残留物を水(3mL)で溶解させ、塩酸(1mol/L)でpH値を4に調整し、高速液体クロマトグラフィー(酸性、塩酸系)で分離して化合物2の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 8.12〜8.10(m、2H)、7.61〜7.59(m、2H)、7.33〜7.29(m、2H)、7.25〜7.17(m、3H)、4.65〜4.45(m、3H)、4.36〜4.08(m、6H)、3.03〜2.99(m、1H)、2.90〜2.80(m、1H)、2.60〜2.53(m、2H)、1.61〜1.55(m、1H)、1.45〜1.40(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]379、測定値379。
実施例3
Figure 2022500449
工程1
化合物3−1(89.1mg、0.543mmol)と化合物1−9(100mg、0.271mmol)を無水ジクロロメタン(2mL)に溶解させ、反応溶液に氷酢酸(48.9mg、0.814mmol)を添加した。反応溶液を0〜30℃下で12時間攪拌し、酢酸水素化ホウ素ナトリウム(173mg、0.814mmol)を添加し、反応溶液を30℃下で続いて1時間攪拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム(20mL)を添加し、ジクロロメタンで抽出し(10mL×3)、合わせた有機相を順次に水(10mL×1)と飽和食塩水(10mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮し、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(3:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.86)で分離して化合物3−2を得た。MS−ESI計算値[M+H]517、測定値517。
工程2
化合物3−2(30.0mg、0.580mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)、エタノール(1mL)及び水(1mL)に溶解させ、反応溶液に水酸化ナトリウム(6.97mg、0.174mmol)を添加した。反応溶液を60℃下で3時間攪拌し、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を水で希釈し、塩酸水溶液(1mol/L)でpHを約4に調整した。高速液体クロマトグラフィー(塩酸系)で調製して化合物3の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 8.23(s、1H)、8.18〜8.16(m、1H)、7.85〜7.83(m、1H)、7.64〜7.62(m、1H)、7.34〜7.31(m、2H)、7.25〜7.19(m、3H)、4.54(s、2H)、4.44〜4.14(m、3H)、3.42〜3.37(m、2H)、3.31〜3.28(m、2H)、3.03〜3.02(m、1H)、2.62−2.58(m、1H)、2.45〜2.40(m、1H)、2.16〜2.05(m、4H)、1.95〜1.88(m、1H)、1.64〜1.59(m、1H)、1.46〜1.42(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]407、測定値407。
実施例4
Figure 2022500449
工程1
実施例2の工程1を参照して化合物4−2を得た。MS−ESI計算値[M+H]359、測定値359。
工程2
実施例2の工程2を参照して化合物4−3を得た。MS−ESI計算値[M+Na]477、測定値477。
工程3
実施例2の工程3を参照して化合物4−4を得た。MS−ESI計算値[M+H]355、測定値355。
工程4
実施例2の工程4を参照して化合物4−6を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.92〜7.90(m、2H)、7.28〜7.26(m、4H)、7.25〜7.22(m、2H)、7.16〜7.01(m、1H)、4.32〜4.27(m、2H)、4.14〜4.02(m、1H)、3.84〜3.74(m、1H)、3.66〜3.63(m、2H)、3.40〜3.37(m、2H)、3.15〜3.08(m、1H)、3.03〜2.95(m、3H)、2.15〜2.10(m、4H)、1.65〜1.55(m、1H)、1.39〜1.29(m、5H)。MS−ESI計算値[M+H]517、測定値517。
工程5
実施例2の工程5を参照して化合物4の塩酸塩を得た。HNMR(400MHz、CDOD)δ8.11(d、J=8.0、2H)、7.63(dd、J=8.0、2.8、2H)、7.31−7.29(m、2H)、7.23−7.19(m、3H)、4.55(s、2H)、4.36−4.34(m、3H)、4.23−4.02(m、2H)、3.64−3.62(m、2H)、3.02−2.99(m、1H)、2.79−2.71(m、1H)、2.55−2.49(m、1H)、2.12−2.07(m、1H)、1.85−1.73(m、2H)、1.60−1.56(m、1H)、1.46−1.44(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]393、測定値393。
実施例5
Figure 2022500449
工程1
実施例2の工程1を参照して化合物5−2を得た。MS−ESI計算値[M+H]359、測定値359。
工程2
実施例2の工程2を参照して化合物5−3を得た。MS−ESI計算値[M+H]455、測定値455。
工程3
実施例2の工程3を参照して化合物5−4を得た。MS−ESI計算値[M+H]355、測定値355。
工程4
実施例2の工程4を参照して化合物5−5を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.96〜7.94(m、2H)、7.36〜7.29(m、4H)、7.22〜7.20(m、1H)、7.02〜6.95(m、2H)、4.63〜4.52(m、2H)、4.32〜4.26(m、2H)、3.52(s、2H)、3.11〜3.02(m、1H)、2.65〜2.63(m、2H)、2.29〜2.14(m、3H)、1.93〜1.79(m、2H)、1.54〜1.49(m、4H)、1.33〜1.26(m、4H)。MS−ESI計算値[M+H]517、測定値517。
工程5
実施例2の工程5を参照して化合物5の塩酸塩を得たH NMR(400MHz、CDOD)δ 8.13(d、J=8.0、2H)、7.68(d、J=8.0、2H)、7.31〜7.28(m、2H)、7.24〜7.15(m、3H)、4.70〜4.64(m、1H)、4.45〜4.37(m、3H)、3.53〜3.34(m、2H)、3.27〜3.21(m、2H)、2.91〜2.88(m、1H)、2.60〜2.20(m、6H)、1.63〜1.58(m、1H)、1.38〜1.32(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]393、測定値393。
実施例6
Figure 2022500449
工程1
化合物1−9(345mg、0.936mmol)と化合物6−1(154mg、0.937mmol)を無水ジクロロメタン(10mL)に溶解させ、反応溶液に氷酢酸(5.62mg、93.6umol)を添加した。反応溶液を20℃下で10時間攪拌し、酢酸水素化ホウ素ナトリウム(397mg、1.87mmol)を添加し、反応溶液を20℃下で続いて2時間攪拌した。反応溶液をジクロロメタン(50mL)で希釈し、順次に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL×3)、水(50mL×2)、飽和食塩水(50mL×1)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、得られた親溶液を濃縮し、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(1:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.24)で分離して化合物6−2を得た。MS−ESI計算値[M+H]517、測定値517。
工程2
化合物6−2(280mg、0.542mmol)をテトラヒドロフラン(3mL)、水(3mL)とエタノール(3mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム(65.1mg、1.63mmol)を添加した。反応溶液を60℃下で3時間攪拌し、減圧濃縮してテトラヒドロフランとエタノールを除去し、残留物を水(10mL)で溶解させ、塩酸(1M)でpH値を4に調整し、減圧濃縮した後残留物を高速液体クロマトグラフィー(酸性、塩酸系)で分離して化合物6の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 8.13(d、J=8.0Hz、2H)、7.72(d、J=8.0Hz、2H)、7.34〜7.30(m、2H)、7.26〜7.19(m、3H)、4.43(s、2H)、4.22〜4.19(m、1H)、4.7〜4.11(m、2H)、3.53〜3.37(m、2H)、3.32〜3.24(m、2H)、3.03〜3.00(m、1H)、2.64〜2.60(m、1H)、2.45〜2.40(m、1H)、2.24〜2.05(m、4H)、2.00〜1.93(m、1H)、1.64〜1.61(m、1H)、1.45〜1.40(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]407、測定値407。化合物6の塩酸塩を水(2mL)とアセトニトリル(2mL)に溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を添加してpHを中性に調整した。混合物を高速液体クロマトグラフィー(中性、炭酸水素アンモニウム系)で分離して化合物6を得た。
実施例7
Figure 2022500449
工程1
実施例6の工程1を参照して化合物7−2を得た。MS−ESI計算値[M+H]517、測定値517。
工程2
実施例6の工程2を参照して化合物7の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 8.25〜8.23(m、1H)、7.74〜7.65(m、3H)、7.34〜7.31(m、2H)、7.26〜7.21(m、3H)、4.61(s、2H)、4.23〜4.21(m、3H)、3.52〜3.37(m、4H)、3.03〜3.00(m、1H)、2.67〜2.63(m、1H)、2.44〜2.40(m、1H)、2.16〜2.09(m、4H)、1.96〜1.87(m、1H)、1.69〜1.66(m、1H)、1.45〜1.39(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]407、測定値407。
実施例8
Figure 2022500449
工程1
実施例6の工程1を参照して化合物8−2を得た。MS−ESI計算値[M+H]489、測定値489。
工程2
実施例6の工程2を参照して化合物8の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 7.50(d、J=8.8Hz、2H)、7.34〜7.31(m、2H)、7.26〜7.20(m、3H)、7.03(d、J=8.8Hz、2H)、4.27(s、2H)、4.21〜4.19(m、1H)、4.16〜4.15(m、2H)、3.84(s、3H)、3.49〜3.38(m、2H)、3.25〜3.16(m、2H)、3.03〜3.02(m、1H)、2.65〜2.61(m、1H)、2.44〜2.39(m、1H)、2.17〜2.06(m、4H)、1.98〜1.89(m、1H)、1.65〜1.62(m、1H)、1.45〜1.39(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]393、測定値393。
実施例9
Figure 2022500449
工程1
化合物9−1(50.5mg、0.407mmol)と化合物1−9(100mg、0.271mmol)を無水ジクロロメタン(6mL)に溶解させ、氷酢酸(48.9mg、0.814mmol)を添加した。反応溶液を0〜30℃下で12時間攪拌し、酢酸水素化ホウ素ナトリウム(172mg、0.814mmol)を添加し、反応溶液を30℃下で続いて1時間攪拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム(20mL)を添加し、ジクロロメタンで抽出し(10mL×3)、有機相を合わせ、有機相を順次に水(10mL×1)と飽和食塩水(10mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮し、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(3:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.86)で分離して化合物9−2を得た。MS−ESI計算値[M+H]477、測定値477。
工程2
化合物9−2(40.0mg、83.9μmol)をテトラヒドロフラン(1mL)、エタノール(1mL)と水(1mL)に溶解させ、反応溶液に水酸化ナトリウム(10.0mg、0.252mmol)を添加した。反応溶液を60℃下で2.5時間攪拌反応させ、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を水で希釈し、塩酸水溶液(1mol/L)でpHを約4に調整した。高速液体クロマトグラフィー(酸性、塩酸系)で分離して化合物9の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 7.66〜7.63(dd、J=7.7、5.5、2H)、7.33〜7.31(m、2H)、7.26〜7.20(m、5H)、4.35(s、2H)、4.22〜4.15(m、3H)、3.43〜3.36(m、2H)、3.26〜3.20(m、2H)、3.03(s、1H)、2.63〜2.62(m、1H)、2.45〜2.40(m、1H)、2.19〜2.08(m、4H)、1.98〜1.95(m、1H)、1.65〜1.62(m、1H)、1.43〜1.42(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]381、測定値381。
実施例10
Figure 2022500449
工程1
化合物10−1(70.9mg、0.407mmol)と化合物1−9(100mg、0.271mmol)を無水ジクロロメタン(2mL)に溶解させ、反応溶液に氷酢酸(48.9mg、0.814mmol)を添加した。反応溶液を30℃下で12時間攪拌し、酢酸水素化ホウ素ナトリウム(173mg、0.814mmol)を添加し、反応溶液を30℃下で続いて1時間攪拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム(20mL)を添加し、ジクロロメタンで抽出し(10mL×3)、有機相を合わせ、有機相を水(10mL×1)と飽和食塩水(10mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮し、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(3:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.86)で分離して化合物10−2を得た。MS−ESI計算値[M+H]527、測定値527。
工程2
化合物10−2(40.0mg、76.0umol)をテトラヒドロフラン(1mL)、エタノール(1mL)と水(1mL)に溶解させ、反応溶液に水酸化ナトリウム(9.12mg、0.228mmol)を添加した。反応溶液を60℃下で2.5時間攪拌反応させ、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を水で希釈し、塩酸水溶液(1mol/L)でpHを約4に調整した。高速液体クロマトグラフィー(酸性、塩酸系)で分離して化合物10の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 7.84〜7.80(m、4H)、7.35〜7.31(m、2H)、7.27〜7.26(m、1H)、7.22〜7.19(m、2H)、4.46(s、2H)、4.23〜4.12(m、3H)、3.45〜3.42(m、2H)、3.29〜3.25(m、2H)、3.04〜3.02(m、1H)、2.61〜2.57(m、1H)、2.46〜2.41(m、1H)、2.20〜2.04(m、4H)、1.97〜1.94(m、1H)、1.61〜1.59(m、1H)、1.47〜1.41(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]431、測定値431。
実施例11
Figure 2022500449
工程1
化合物11−1(87.6mg、0.407mmol)と化合物1−9(100mg、0.271mmol)を無水ジオキサン(5mL)に溶解させ、反応溶液に4,5−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィン)−9,9−ジメチルキサンテン(31.4mg、54.3μmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(24.9mg、27.1umol)と炭酸セシウム(177mg、0.543mmol)を添加した。反応溶液を100℃下で10時間攪拌反応させた。反応溶液に水(10mL)を添加し、酢酸エチルで抽出し(10mL×3)、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮し、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(3:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.40)で分離して化合物11−2を得た。MS−ESI計算値[M+H]503、測定値503。
工程2
化合物11−2(35.0mg、55.5μmol)をテトラヒドロフラン(1mL)、エタノール(1mL)と水(1mL)に溶解させ、反応溶液に水酸化ナトリウム(6.66mg、0.166mmol)を添加した。反応溶液を60℃下で3時間攪拌反応させ、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を水で希釈し、塩酸水溶液(1mol/L)でpHを約4に調整した。高速液体クロマトグラフィー(酸性、塩酸系)で分離して化合物11の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 8.15〜8.13(d、J=8.8、2H)、7.64〜7.61(d、J=8.56、2H)、7.36〜7.33(m、2H)、7.28〜7.22(m、3H)、4.25〜4.18(m、3H)、3.81〜3.62(m、4H)、3.10〜3.06(m、1H)、2.63〜2.59(m、1H)、2.55〜2.50(m、1H)、2.33〜2.32(m、1H)、2.20〜2.09(m、4H)、1.65〜1.60(m、1H)、1.49〜1.45(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]393、測定値393。
実施例12
Figure 2022500449
工程1
化合物12−1(219mg、0.957mmol)と化合物1−9(235mg、0.638mmol)を無水ジオキサン(4mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で反応溶液に炭酸セシウム(520mg、1.59mmol)とメタンスルホン酸(2−ジシクロヘキシルホスフィン)−3,6−ジメトキシ−2,4,6−トリイソプロピル−1,1−ビフェニル)(2−アミノ−1,1−ビフェニル)−2−イル)パラジウム(II)(57.8mg、63.8μmol)を添加した。反応溶液を100℃下で14時間攪拌した。反応溶液に水(10mL)を添加し、酢酸エチルで抽出し(10mL×3)、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮し、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(2:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.50)で分離して化合物12−2を得た。MS−ESI計算値[M+H]517、測定値517。
工程2
化合物12−2(140mg、0.271mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)、エタノール(1mL)と水(1mL)に溶解させ、反応溶液に水酸化ナトリウム(32.5mg、0.813mmol)を添加した。反応溶液を60℃下で3時間攪拌反応させ、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を水で希釈し、塩酸水溶液(1mol/L)でpHを約4に調整した。高速液体クロマトグラフィー(酸性、塩酸系)で分離して化合物12の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 7.76〜7.73(d、J=8.8、2H)、7.56〜7.54(d、J=8.31、2H)、7.36〜7.30(m、2H)、7.28〜7.22(m、3H)、4.30〜4.20(m、2H)、3.91〜3.82(m、2H)、3.73(s、2H)、3.66〜3.59(m、2H)、3.34〜3.32(m、1H)、3.09〜3.05(m、1H)、2.68〜2.64(m、1H)、2.58〜2.46(m、2H)、2.32〜2.18(m、4H)、1.70〜1.64(m、1H)、1.48〜1.42(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]407、測定値407。
実施例13
Figure 2022500449
工程1
化合物1−9(200mg、0.513mmol)と化合物13−1(114mg、0.814mmol)を無水ジクロロメタン(5mL)に溶解させ、酢酸(97.8mg、1.63mmol)を添加し、30℃の条件下で12時間反応させ、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(345mg、1.63mmol)を添加し、30℃の条件下で1時間反応させた。反応溶液を先にジクロロメタン(10mL)で希釈し、次に飽和炭酸水素ナトリウム(15mL×1)、水(15mL×1)と飽和食塩水(15mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮した。生成物を薄層クロマトグラフィー(1:2石油エーテル/酢酸エチル、R=0.25)で分離して化合物13−2を得た。MS−ESI計算値[M+H]493、測定値493。
工程2
化合物13−2(67.0mg、0.136μmol)をテトラヒドロフラン(2mL)、エタノール(2mL)と水(2mL)の混合溶媒に溶解させ、水酸化ナトリウム(16.3mg、0.408mmol)を添加した。50℃の条件下で2時間反応させた。減圧濃縮して有機相を除去し、残留物を水(3mL)で溶解させ、塩酸(1mol/L)でpH値を4に調整し、高速液体クロマトグラフィー(酸性、塩酸系)で分離して化合物13の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、DO)δ 7.48〜7.46(m、2H)、7.41〜7.39(m、2H)、7.35〜7.31(m、2H)、7.28〜7.24(m、1H)、7.16〜7.14(m、2H)、4.30〜4.17(m、3H)、4.12〜4.03(m、2H)、3.52〜3.33(m、2H)、3.18〜3.00(m、2H)、2.89〜3.00(m、1H)、2.54〜2.48(m、1H)、2.42〜2.38(m、1H)、2.07〜1.93(m、4H)、1.84〜1.70(m、1H)、1.55〜1.46(m、1H)、1.45〜1.38(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]397、測定値397。
実施例14
Figure 2022500449
工程1
化合物1−9(200mg、0.543mmol)と化合物14−1(134mg、0.814mmol)を無水ジクロロメタン(5mL)に溶解させ、酢酸(97.8mg、1.63mmol)を添加し、30℃の条件下で12時間反応させ、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(345mg、1.63mmol)を添加し、30℃の条件下で1時間反応させた。反応溶液を先にジクロロメタン(10mL)で希釈し、次に飽和炭酸水素ナトリウム(15mL×1)、水(15mL×1)と飽和食塩水(15mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮した。生成物を薄層クロマトグラフィー(1:2石油エーテル/酢酸エチル、R=0.25)で分離して化合物14−2を得た。MS−ESI計算値[M+H]518、測定値518。
工程2
化合物14−2(109mg、0.210mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)、エタノール(2mL)と水(2mL)の混合溶媒に溶解させ、水酸化ナトリウム(25.3mg、0.632mmol)を添加した。50℃の条件下で2時間反応させた。減圧濃縮して有機相を除去し、残留物を水(10mL)で溶解させ、塩酸(1mol/L)でpH値を4に調整し、高速液体クロマトグラフィー(酸性、塩酸系)で分離して化合物14の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、DO)δ 9.07(s、1H)、8.38(d、J=8.0Hz、1H)、7.62(d、J=8.0Hz、1H)、7.29〜7.10(m、5H)、4.48(s、2H)、4.19〜4.07(m、3H)、3.38〜3.28(m、4H)、2.89〜2.88(m、1H)、2.49〜2.42(m、2H)、2.15〜1.86(m、5H)、1.36〜1.48(m、2H)。MS−ESI計算値[M+H]408、測定値408。
実施例15
Figure 2022500449
工程1
化合物1−8を超臨界流体抽出法[カラム:ChiralpakAD250×25mmI.D.,10μm;移動相:A:二酸化炭素、B:メタノール(0.1%のアンモニア水);アイソクラティック:B30%;流量:60g/min;カラム圧力:100bar]で分離して化合物15−1(保持時間=0.991min)と化合物15−2(保持時間=1.248min)を得た。化合物15−1は、MS−ESI計算値は[M+H]469であり、測定値は469であり;化合物15−2は、MS−ESI計算値は[M+H]469であり、測定値は469であった。
工程2
化合物15−1(300mg、0.640mmol)を無水ジクロロメタン(3mL)に溶解させ、氷水浴で0℃に冷却させ、氷水浴の条件下でトリフルオロ酢酸(1.54g、13.5mmol、1.0mL)を添加し、室温まで昇温させて2時間攪拌反応させ、減圧濃縮して溶媒を除去し、化合物15−3を得た。MS−ESI計算値[M+H]369、測定値369。
工程3
化合物15−3(200mg、0.543mmol)とトリエチルアミン(164mg、1.63mmol)をアセトニトリル(10mL)に溶解させ、化合物2−5(186mg、0.814mmol)を添加し、反応溶液を50℃の条件下で12時間反応させた。減圧濃縮して溶媒を除去し、生成物を先ずはジクロロメタン(30mL×1)で溶解させ、次に順次に希塩酸(1mol/L、10mL×2)と食塩水(10mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮した。生成物を薄層クロマトグラフィー(1:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.55)で分離して化合物15−4を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.99〜7.96(m、2H)、7.39〜7.37(m、2H)、7.31〜7.27(m、2H)、7.24〜7.20(m、1H)、7.07〜7.05(m、2H)、3.92〜3.91(m、4H)、3.53(s、2H)、2.43〜2.35(m、5H)、2.12〜1.98(m、2H)、1.74〜1.71(m、3H)、1.64〜1.58(m、6H)。MS−ESI計算値[M+H]517、測定値517。
工程4
実施例14の工程2を参照して化合物15の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、DO)δ ppm8.04〜8.00(m、2H)、7.55〜7.53(m、2H)、7.33〜7.27(m、2H)、7.26〜7.23(m、1H)、7.14〜7.12(m、2H)、4.37〜4.32(m、3H)、4.07〜4.06(m、2H)、3.51〜3.33(m、2H)、3.19〜3.09(m、2H)、2.92〜2.88(m、1H)、2.49〜2.34(s、2H)、2.03〜1.95(m、4H)、1.76〜1.69(m、1H)、1.47〜1.37(m、2H)。MS−ESI計算値[M+H]407、測定値407。
実施例16
Figure 2022500449
工程1
実施例15の工程2を参照して化合物16−1を得た。MS−ESI計算値[M+H]369、測定値369。
工程2
実施例15の工程3を参照して化合物16−2を得た。MS−ESI計算値[M+H]517、測定値517。
工程3
実施例14の工程2を参照して化合物16の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、DO)δ 8.04〜8.02(m、2H)、7.55〜7.53(m、2H)、7.32〜7.23(m、3H)、7.14(m、2H)、4.37〜4.32(m、2H)、4.19〜4.03(m、3H)、3.49〜3.33(m、2H)、3.22〜3.04(m、2H)、2.90(m、1H)、2.48(m、1H)、2.40〜2.34(m、1H)、2.03〜1.92(m、4H)、1.77〜1.70(m、1H)、1.50〜1.37(m、2H)。MS−ESI計算値[M+H]407、測定値407。
実施例17
Figure 2022500449
工程1
化合物17−1(100mg、0.462mmol)とトリエチルアミン(140mg、1.39mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、氷水浴で0℃に冷却させ、窒素ガス下で化合物17−2(106mg、0.925mmol)を滴下し、20℃の条件下で12時間反応させ、反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム(10mL)を添加してクエンチングさせ、有機相を飽和食塩水(10mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮し、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(1:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.53)で分離して化合物17−3を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.60(s、1H)、8.10〜8.07(m、1H)、7.97〜7.95(m、1H)、7.88〜7.86(m、2H)、7.59〜7.56(m、1H)、4.76(s、2H)、3.99(s、3H)、1.59(s、3H)。
工程2
実施例15の工程3を参照して化合物17−4を得た。MS−ESI計算値[M+H]567、[M+Na]589、測定値567、589。
工程3
実施例14の工程2を参照して化合物17の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 8.20〜8.16(m、3H)、8.08〜8.05(m、1H)、7.77〜7.74(m、1H)、7.37〜7.27(m、2H)、8.71(s、1H)、7.29〜7.27(m、1H)、7.22〜7.20(m、2H)、4.58(s、2H)、4.23〜4.11(m、3H)、3.52〜3.36(m、4H)、3.05〜3.01(m、1H)、2.57(s、1H)、2.47〜2.42(m、1H)、2.14〜2.11(m、4H)、1.97〜1.92(m、1H)、1.60〜1.58(m、1H)、1.48〜1.43(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]457、測定値457。
実施例18
Figure 2022500449
工程1
実施例15の工程3を参照して化合物18−2を得た。MS−ESI計算値[M+H]519、[M+Na]541、測定値519、541。
工程2
実施例14の工程2を参照して化合物18の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 9.36(s、1H)、8.86(s、1H)、7.35〜7.31(m、2H)、7.27〜7.23(m、1H)、7.21〜7.19(m、2H)、4.71(s、2H)、4.25〜4.12(m、3H)、3.69〜3.55(m、2H)、3.49〜3.36(m、2H)、3.04〜3.02(m、1H)、2.59〜2.43(m、2H)、2.27〜2.07(m、4H)、2.01〜1.95(m、1H)、1.61〜1.59(m、1H)、1.47〜1.41(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]409、測定値409。
実施例19
Figure 2022500449
工程1
実施例15の工程3を参照して化合物19−2を得た。MS−ESI計算値[M+H]531、測定値531。
工程2
実施例14の工程2を参照して化合物19の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 8.04〜8.00(m、2H)、7.46〜7.44(m、2H)、7.36〜7.32(m、2H)、7.30〜7.25(m、1H)、7.22〜7.20(m、2H)、4.27〜4.11(m、3H)、3.64〜3.56(m、2H)、3.44〜3.40(m、2H)、3.31〜3.24(m、2H)、3.22〜3.18(m、2H)、3.06〜3.03(m、1H)、2.60〜2.44(m、2H)、2.24〜2.06(m、4H)、1.99〜1.91(m、1H)、1.62〜1.57(m、1H)、1.46(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]421、測定値421。
実施例20
Figure 2022500449
工程1
実施例6の工程1を参照して化合物20−2を得た。MS−ESI計算値[M+H]518、測定値518。
工程2
実施例6の工程2を参照して化合物20の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 9.48〜9.32(m、1H)、8.75〜8.55(m、2H)、7.34〜7.30(m、2H)、7.26〜7.24(m、1H)、7.22〜7.20(m、2H)、4.70(brs、2H)、4.25〜4.18(m、3H)、3.42〜3.37(m、4H)、3.05〜3.03(m、1H)、2.64〜2.62(m、1H)、2.45〜2.43(m、1H)、2.36〜2.24(m、1H)、2.12〜2.06(m、4H)、1.65〜1.61(m、1H)、1.43〜1.40(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]408、測定値408。
実施例21
Figure 2022500449
工程1
実施例6の工程1を参照して化合物21−2を得た。MS−ESI計算値[M+H]484、測定値484。
工程2
実施例6の工程2を参照して化合物21の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 7.89〜7.87(m、2H)、7.82〜7.80(m、2H)、7.35〜7.31(m、2H)、7.27〜7.25(m、1H)、7.23〜7.20(m、2H)、4.45(s、2H)、4.22〜4.19(m、1H)、4.17〜4.15(m、2H)、3.50〜3.33(m、3H)、3.28〜3.25(m、1H)、3.04〜3.02(m、1H)、2.63〜2.59(m、1H)、2.46〜2.40(m、1H)、2.25〜2.17(m、1H)、2.14〜2.06(m、3H)、2.00〜1.94(m、1H)、1.63〜1.61(m、1H)、1.47〜1.40(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]388、測定値388。
実施例22
Figure 2022500449
工程1
化合物22−1(102mg、0.567mmol)、O−(7−アザベンゾトリアゾール)−N,N,N,N−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(294mg、0.773mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(133mg、1.03mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)に溶解させ、反応溶液を27℃下で0.5時間攪拌した後、反応溶液に化合物1−9(190mg、0.515mmol)を添加し、新しい反応溶液を27℃下で続いて10時間攪拌し、それを酢酸エチル(50mL)で希釈し、順次に水(50mL×3)と飽和食塩水(50mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮し、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(1:2石油エーテル/酢酸エチル、R=0.6)で分離して化合物22−2を得た。MS−ESI計算値[M+H]531、測定値531。
工程2
実施例6の工程2を参照して化合物22の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 8.12(d、J=8.0Hz、2H)、7.53(d、J=8.0Hz、2H)、7.35〜7.29(m、2H)、7.26〜7.25(m、1H)、7.23〜7.20(m、2H)、4.24〜4.18(m、2H)、4.13〜4.09(m、2H)、3.47〜3.44(m、3H)、3.03〜3.02(m、1H)、2.59〜2.56(m、1H)、2.42〜2.38(m、1H)、2.05〜1.99(m、1H)、1.93〜1.89(m、2H)、1.81〜1.73(m、2H)、1.62〜1.58(m、1H)、1.46〜1.41(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]421、測定値421。
実施例23
Figure 2022500449
工程1
化合物21−2(100mg、0.207mmol)をジメチルスルホキシド(2mL)に溶解させ、25℃の窒素ガスの保護下で無水炭酸カリウム(85.8mg、0.620mmol)と過酸化水素(30%の水溶液、70.3mg、0.620mmol)を反応溶液に添加して12時間攪拌した。反応溶液に飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(10mL)を添加して反応をクエンチングさせ、水(10mL)でそれを希釈し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウム溶液(15mL×2)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮し、その粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(酸性、塩酸系)で分離して化合物23の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 7.98(d、J=8.0Hz、2H)、7.68(d、J=8.0Hz、2H)、7.33〜7.28(m、2H)、7.25〜7.17(m、3H)、4.40(s、2H)、4.22〜4.08(m、3H)、3.43〜3.36(m、2H)、3.28〜3.14(m、2H)、3.02〜2.99(m、1H)、2.61〜2.54(m、1H)、2.44〜2.22(m、1H)、2.20〜2.01(m、4H)、1.96〜1.87(m、1H)、1.63〜1.56(m、1H)、1.47〜1.39(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]406、測定値406。
実施例24
Figure 2022500449
工程1
化合物21−2(90.0mg、0.160mmol)をジオキサン(3mL)に溶解させ、反応溶液にトリメチルシリルアジド(73.7mg、0.640mmol)とジブチルスズオキシド(12.0mg、48.0μmol)を添加し、反応溶液を120℃で12時間攪拌した。室温下で水(10mL)を添加し、次に酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×1)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して粗生成物化合物24−1を得た。MS−ESI計算値[M+H]+527、測定値527。
工程2
化合物24−1(101mg、0.172mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)と無水エタノール(2mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム(20.6mg、0.515mmol)を水(2mL)に溶解させた後溶液に滴下し、50℃下で2時間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮して溶媒を除去し、水(5mL)を添加して希釈した後塩酸(1mol/L)でpH値を4に調整し、その後減圧濃縮し、その粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(酸性、塩酸系)で分離して化合物24の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 8.19〜8.17(m、2H)、7.80〜7.75(m、2H)、7.32〜7.17(m、5H)、4.40(s、2H)、4.20〜4.11(m、3H)、3.49〜3.40(m、4H)、3.07〜2.94(m、1H)、2.68〜2.47(m、1H)、2.45〜2.29(m、1H)、2.20〜1.99(m、4H)、1.94〜1.82(m、1H)、1.67〜1.50(m、1H)、1.48〜1.33(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]431、測定値431。
実施例25
Figure 2022500449
工程1
化合物1−9(150mg、0.407mmol)をアセトニトリル(5mL)に溶解させ、化合物25−1(96.1mg、0.448mol)とトリエチルアミン(124mg、1.22mmol)を反応溶液に添加し、系を50℃に昇温させて12時間反応させた。減圧濃縮して溶媒を除去した後粗生成物を薄層クロマトグラフィー(2:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.4)で分離して化合物25−2を得た。MS−ESI計算値[M+H]547、測定値547。
工程2
化合物25−2(191mg、0.342mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)と無水エタノール(2mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム(68.4mg、1.71mmol)を水(2mL)に溶解させた後溶液に滴下し、50℃下で2時間攪拌した。反応溶液を塩酸(1mol/L)でpH値を5に調整した後減圧濃縮し、その粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(酸性、塩酸系)で分離して化合物25の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 8.07〜8.03(m、2H)、7.35〜7.31(m、2H)、7.27〜7.19(m、5H)、4.21〜4.06(m、3H)、4.03〜3.92(m、1H)、3.91〜3.78(m、1H)、3.53〜3.36(m、2H)、3.05〜3.02(m、1H)、2.55〜2.51(m、1H)、2.46〜2.40(m、1H)、2.03〜1.79(m、4H)、1.75〜1.63(m、1H)、1.59〜1.53(m、1H)、1.47〜1.42(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]437、測定値437。
実施例26
Figure 2022500449
工程1
化合物26−1(50.0g、0.251mol)を無水テトラヒドロフラン(150mL)と水(150mL)に溶解させ、0℃下で反応溶液に塩化アンモニウム(49.9g、0.934mol)と亜鉛粉末(49.2g、0.753mol)を添加した。次に0℃下でゆっくりと化合物26−2(91.1g、0.753mol)を滴下した。反応溶液を20℃下で12時間攪拌した。濾過し、濾液を酢酸エチルで抽出し(100mL×3)、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(3:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.47)で分離して化合物26−3を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 5.88〜5.80(m、1H)、5.18〜5.10(m、2H)、3.95〜3.64(m、2H)、3.28〜3.02(m、2H)、2.23〜2.21(m、2H)、1.58〜1.48(m、4H)、1.45〜1.44(m、9H)。
工程2
化合物26−3(2.00g、8.29mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解させ、0℃下で窒素ガスの保護下で反応溶液に水素ナトリウム(60%、0.994mg、24.9mmol)を添加し、次に窒素ガスの保護下で反応溶液に化合物26−2(3.01g、24.9mmol)を添加した。反応溶液を25℃下で2時間攪拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム(200mL)を添加し、酢酸エチルで抽出し(100mL×3)、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(10:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.60)で分離して化合物26−4を得た。
工程3
化合物26−4(2.15g、7.64mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解させ、反応溶液に(1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−イルリデン)(2−イソプロポキシベンジリデン)ルテニウム塩化ルテニウム(VI)(0.479g、0.764mmol)を添加した。反応溶液を25℃下で3時間攪拌反応させた。水(100mL)を添加してクエンチングさせ、酢酸エチルで抽出し(100mL×3)、有機相を合わせ、飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(10:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.51)で分離して化合物26−5を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 5.68〜5.61(m、2H)、4.04〜4.03(m、2H)、3.71〜3.60(m、2H)、3.12〜3.06(m、2H)、1.93〜1.90(m、2H)、1.78〜1.68(m、2H)、1.62〜1.61(m、1H)、1.39(s、9H)、1.37〜1.36(m、1H)。
工程4
化合物26−5(1.87g、7.38mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、0℃下で窒素ガスの保護下で反応溶液にボラン・テトラヒドロフラン(1M、22.1mL)を添加した。反応溶液を30℃下で7時間攪拌反応させた。0℃下で反応溶液に水酸化ナトリウム(3.54g、88.6mmol)、水(10mL)と過酸化水素(27.1g、0.295mol)を添加した。反応溶液を30℃下で1時間攪拌反応させた。反応溶液を水(100mL)でクエンチングさせ、酢酸エチルで抽出し(100mL×3)、有機相を合わせ、飽和食塩水(100mL×1)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(2:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.20)で分離して化合物26−6を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 3.79〜3.65(m、4H)、3.15〜2.94(m、2H)、1.82〜1.74(m、3H)、1.67〜1.53(m、6H)、1.38(s、9H)。
工程5
化合物26−6(1.65g、6.08mmol)を無水ジクロロメタン(20mL)に溶解させ、0℃下で窒素ガスの保護下で反応溶液にピリジニウムジクロメート(4.58g、12.2mmol)を添加した。反応溶液を30℃下で12時間攪拌反応させた。濾過し、濾液をジクロロメタンで抽出し(80mL×1)、有機相を合わせ、塩酸(1mol/L、50mL)、飽和塩化ナトリウム(100mL×1)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(2:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.59)で分離して化合物26−7を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 4.03〜4.00(m、2H)、3.83〜3.81(m、2H)、3.22〜3.16(m、2H)、2.53〜2.48(m、2H)、1.93〜1.77(m、4H)、1.58〜1.52(m、2H)、1.48〜1.47(m、9H)。MS−ESI計算値[M−Boc+H]170、[M−56+H]214、測定値170、214。
工程6
化合物26−7(240mg、0.891mmol)と化合物1−2(142mg、1.07mmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解させ、氷酢酸(53.5mg、0.891mol)を反応溶液に添加し、25℃下で10時間攪拌反応させ、次に反応溶液にトリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(378mg、1.78mmol)を添加して続いて2時間反応させた。25℃下で反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)を添加して反応をクエンチングさせ、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウム溶液(30mL×1)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して溶媒を除去した後の粗生成物を薄層クロマトグラフィー(1:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.3)で分離して化合物26−8を得た。MS−ESI計算値[M+H]387、測定値387。
工程7
化合物26−8(1.05g、2.72mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解させ、無水トリフルオロ酢酸(856mg、4.07mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(527mg、4.07mmol)を添加し、25℃で12時間攪拌した。反応溶液にジクロロメタン(50mL)を添加し、反応溶液を希釈し、有機相をそれぞれ塩酸(1mol/L 30mL×1)と飽和塩化ナトリウム溶液(30.0mL×1)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して溶媒を除去した後の粗生成物を薄層クロマトグラフィー(3:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.5)で分離して化合物26−9を得た。1H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.34〜7.30(m、2H)、7.27〜7.23(m、1H)、7.15〜7.02(m、2H)、4.48〜4.19(m、1H)、3.90〜3.62(m、4H)、3.22〜3.18(m、1H)、3.10〜2.96(m、1H)、2.41〜2.26(m、1H)、2.25〜2.10(m、2H)、2.00〜1.94(m、1H)、1.83〜1.69(m、3H)、1.52〜1.45(m、12H)、1.41〜1.37(m、1H)、1.31〜1.26(m、1H)。MS−ESI計算値[M+Na]505、測定値505。
工程8
化合物26−9(160mg、0.305mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、0℃下でトリフルオロ酢酸(104mg、0.914mmol)を添加し、25℃で1時間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮して粗生成物化合物26−10を得た。MS−ESI計算値[M+H]383、測定値383。
工程9
化合物26−10(200mg、0.403mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解させ、トリエチルアミン(122mg、1.21mmol)を反応溶液に添加し、25℃下で0.5時間攪拌反応させ、化合物2−5(102mg、0.443mol)を反応溶液に添加し、系を50℃に昇温させて12時間攪拌反応さでた。減圧濃縮して溶媒を除去した後の粗生成物を薄層クロマトグラフィー(2:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.5)で分離して化合物26−11を得た。MS−ESI計算値[M+H]531、測定値531。
工程10
化合物26−11(162mg、0.301mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)と無水エタノール(2mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム(36.1mg、0.902mmol)を水(2mL)に溶解させた後、溶液に滴下し、50℃下で2時間攪拌した。反応溶液を塩酸(1mol/L)でpH値を5に調整した後減圧濃縮し、その粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(酸性、塩酸系)で分離して化合物26の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 8.14〜8.12(m、2H)、7.70〜7.68(m、2H)、7.34〜7.17(m、5H)、4.41(s、2H)、4.02〜3.87(m、1H)、3.84〜3.60(m、2H)、3.43〜2.32(m、3H)、3.23〜3.08(m、1H)、3.04〜2.89(m、1H)、2.67〜2.42(m、2H)、2.23〜1.93(m、3H)、1.86〜1.43(m、6H)。MS−ESI計算値[M+H]421、測定値421。
実施例27
Figure 2022500449
工程1
化合物27−1(200mg、1.16mmol)を無水テトラヒドロフラン(6mL)に溶解させ、それを0℃までに冷却させた後、溶液にデス・マーチン・ペルヨージナン(532mg、1.25mmol)を添加し、反応溶液を29℃下で3時間攪拌した。反応溶液を飽和チオ硫酸ナトリウム(30mL)でクエンチングさせた後、酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせて飽和塩化ナトリウム溶液(50mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮し、粗生成物化合物27−2を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 9.56(s、1H)、3.61(s、3H)、2.24〜2.14(m、2H)、2.05〜1.98(m、4H)、1.48〜1.39(m、2H)、1.28〜1.21(m、2H)。
工程2
実施例6の工程1を参照して化合物27−3を得た。MS−ESI計算値[M+H]523、測定値523。
工程3
実施例6の工程2を参照して化合物27の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、DO)δ 7.34〜7.30(m、2H)、7.26〜7.23(m、1H)、7.16〜7.14(m、2H)、4.20〜4.19(m、1H)、4.13〜4.04(m、2H)、3.53〜3.38(m、2H)、3.07〜2.98(m、3H)、2.92〜2.90(m、2H)、2.58〜2.51(m、1H)、2.43〜2.37(m、1H)、2.30〜2.23(m、1H)、2.11〜2.08(m、1H)、2.03〜1.92(m、5H)、1.84〜1.75(m、4H)、1.49〜1.46(m、1H)、1.42〜1.30(m、3H)、1.06〜0.97(m、2H)。MS−ESI計算値[M+H]413、測定値413。
実施例28
Figure 2022500449
工程1
化合物28−1(2.00g、9.42mmol)を無水テトラヒドロフラン(50mL)に溶解させ、その中にN,N’−カルボニルジイミダゾール(1.53g、9.42mmol)を添加し、反応溶液を25℃下で1時間攪拌した。それを0℃に冷却させた後、その中に水素化ホウ素ナトリウム(357mg、9.42mmol)を添加し、反応溶液を25℃下で続いて1時間攪拌した。反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム(30mL)でクエンチングさせ、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(1:2石油エーテル/酢酸エチル、R=0.68)で分離して化合物28−2を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 3.62(s、3H)、3.26(s、2H)、1.79〜1.75(m、6H)、1.45〜1.41(m、6H)。
工程2
実施例27の工程1を参照して化合物28−3を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 9.39(s、1H)、3.59(s、3H)、1.80〜1.76(m、6H)、1.63〜1.59(m、6H)。
工程3
実施例6の工程1を参照して化合物28−4を得た。MS−ESI計算値[M+H]549、測定値549。
工程4
実施例6の工程2を参照して化合物28の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、DO)δ 7.36〜7.32(m、2H)、7.28〜7.25(m、1H)、7.17〜7.15(m、2H)、4.22〜4.18(m、1H)、4.12〜4.05(m、2H)、3.51〜3.42(m、2H)、3.23〜3.08(m、2H)、3.03〜2.92(m、3H)、2.53〜2.38(m、2H)、2.21〜2.06(m、1H)、1.96〜1.85(m、4H)、1.78〜1.75(m、6H)、1.57〜1.54(m、6H)、1.51〜1.47(m、1H)、1.44〜1.39(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]439、測定値439。
実施例29
Figure 2022500449
工程1
化合物29−1(100mg、0.694mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、それを0℃までに冷却させ、反応溶液にメタンスルホニルクロリド(79.5mg、0.694mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(179mg、1.39mmol)を添加し、25℃の窒素ガスの保護下で2時間反応させた。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム溶液(10mL)を添加して反応をクエンチングさせ、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×1)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して粗生成物化合物29−2を得た。
工程2
化合物29−2(70.0mg、0.315mmol)と化合物1−9(105mg、0.286mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解させ、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(111mg、0.859mmol)とヨウ化カリウム(9.51mg、57.3μmol)を反応溶液に添加し、系を50℃に昇温させて12時間攪拌反応させ。反応溶液に水(20mL)を添加してそれを希釈し、次に酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウム溶液(15mL×1)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して溶媒を除去した後、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(1:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.2)で分離して化合物29−3を得た。MS−ESI計算値[M+H]495、測定値495。
工程3
化合物29−3(71.0mg、0.123mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)と無水エタノール(2mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム(24.5mg、0.613mmol)を水(2mL)に溶解させた後、溶液に滴下し、50℃下で2時間攪拌した。反応溶液を塩酸(1mol/L)でpH値を5に調整した後減圧濃縮し、その粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(酸性、塩酸系)で分離して化合物29の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、DO)δ 7.41〜7.37(m、2H)、7.34〜7.30(m、1H)、7.22〜7.20(m、2H)、4.29〜4.23(m、1H)、4.20〜4.09(m、2H)、3.55〜3.33(m、2H)、3.28〜2.96(m、6H)、2.90〜2.68(m、1H)、2.63〜2.54(m、1H)、2.50〜2.42(m、3H)、2.22〜1.99(m、6H)、1.90〜1.77(m、1H)、1.59〜1.44(m、2H)。MS−ESI計算値[M+H]385、測定値385。
実施例30
Figure 2022500449
工程1
化合物30−1(1.00g、6.94mmol)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、0℃下でトリエチルアミン(2.81g、27.8mmol)を添加し、15分間攪拌し、臭化ベンジル(4.15g、24.3mmol)を添加し、混合物を0℃で15分間攪拌反応させた後25℃に昇温させて11.5時間攪拌反応させた。反応溶液を水(50mL)でクエンチングさせ、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を飽和炭酸水素ナトリウム(50mL×1)、塩化ナトリウム溶液(50mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮し、分取薄層クロマトグラフィー(10:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.78)で分離・精製して化合物30−2を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.36〜7.28(m、10H)、5.18(s、4H)、2.63〜2.59(m、4H)、2.07〜1.98(m、2H)。
工程2
化合物30−2(6.00g、18.5mmol)を無水ジクロロメタン(120mL)に溶解させ、−78℃下で水素化ジイソブチルアルミニウム(1.5Mのトルエン溶液、24.7mL、36.9mmol)を滴下し、反応溶液を−78℃下で2時間撹拌した。78℃下で塩酸(1mol/L、36.9mL)と水(100mL)を添加して反応をクエンチングさせ、混合物を25℃で30分間攪拌し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を飽和炭酸水素ナトリウム(100mL)、飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.5)で分離・精製して化合物30−3を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 9.81(s、1H)、7.40〜7.34(m、5H)、5.23(s、2H)、2.52〜2.48(m、4H)、2.05〜1.88(m、2H)。
工程3
化合物1−9(500mg、1.36mmol)と化合物30−3(594mg、2.72mmol)を無水ジクロロメタン(10mL)に溶解させ、反応溶液に氷酢酸(245mg、4.08mmol)を添加した。反応溶液を20℃下で10時間攪拌し、酢酸水素化ホウ素ナトリウム(576mg、2.72mmol)を添加し、反応溶液を20℃下で続いて2時間攪拌した。反応溶液をジクロロメタン(50mL)で希釈した後、順次に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL×3)で洗浄し、水(50mL×2)で洗浄し、飽和食塩水(50mL×1)で1回洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、得られた親溶液を濃縮した後無水ジクロロメタン(10mL)に溶解させ、その中に化合物30−3(297mg、1.36mmol)と氷酢酸(8.17mg、0.136mmol)を添加し、反応溶液を20℃下で10時間攪拌した。酢酸水素化ホウ素ナトリウム(577mg、2.72mmol)を添加し、反応溶液を20℃下で続いて2時間攪拌した。反応溶液をジクロロメタン(50mL)で希釈した後、順次に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL×3)と水(50mL×2)で洗浄し、飽和食塩水(50mL×1)で1回洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、得られた親溶液を濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(中性、炭酸水素アンモニウム系)で分離して化合物30−4を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.42〜7.31(m、7H)、7.28〜7.24(m、1H)、7.15〜7.09(m、2H)、5.19(d、J=6.4Hz、2H)、4.65〜4.61(m、1H)、4.09〜4.01(m、1H)、3.94〜3.87(m、1H)、3.00〜2.97(m、1H)、2.73〜7.71(d、J=8.4Hz、2H)、2.51〜2.34(m、7H)、2.04〜1.88(m、6H)、1.71〜1.67(m、1H)、1.64〜1.61(m、2H)、1.50〜1.41(m、2H)少一个H。MS−ESI計算値[M+H]571、測定値571。
工程4
化合物30−4(220mg、0.385mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)、水(2mL)とエタノール(2mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム(46.3mg、1.16mmol)を添加した。反応溶液を60℃下で2時間攪拌し、減圧濃縮してテトラヒドロフランとエタノールを除去し、残留物を水(6mL)で溶解させ、塩酸(1mol/L)でpH値を4に調整し、減圧濃縮した後の残留物を高速液体クロマトグラフィー(酸性、塩酸系)で分離して化合物30の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 7.34〜7.31(m、2H)、7.26〜7.21(m、3H)、4.24〜4.21(m、1H)、4.19〜4.13(m、2H)、3.67〜3.59(m、2H)、3.47〜3.35(m、2H)、3.30〜3.27(m、1H)、3.04〜3.02(m、1H)、2.71〜2.67(m、1H)、2.59〜2.52(m、2H)、2.46〜2.39(m、1H)、2.30〜2.21(m、3H)、2.20〜1.95(m、6H)、1.71〜1.65(m、2H)、1.44〜1.40(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]385、測定値385。
実施例31
Figure 2022500449
工程1
化合物31−1(10.0g、69.4mmol)を無水ジクロロメタン(100mL)に溶解させ、0℃下で窒素ガスの保護下で反応溶液にトリエチルアミン(20.1g、0.208mol)とメタンスルホニルクロリド(15.9g,0.139mol)を添加した。反応溶液を25℃下で2時間攪拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム(200mL)を添加し、酢酸エチルで抽出し(100mL×3)、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮して化合物31−2を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 4.27(m、2H)、4.12〜4.09(m、2H)、3.02〜3.01(m、3H)、1.38〜1.36(m、2H)、1.21〜1.18(m、3H)、0.99〜0.96(m、2H)。
工程2
化合物31−2(181mg、0.814mmol)と化合物1−9(150mg、0.407mmol)を無水ジオキサン(3mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で反応溶液にトリエチルアミン(124mg、1.22mmol)を添加した。反応溶液を50℃下で3時間攪拌した。反応溶液に水(10mL)を添加し、酢酸エチルで抽出し(10mL×3)、有機相を合わせ、有機相を飽和塩化ナトリウム(20mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮し、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(2:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.50)で分離して化合物31−3を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 7.25〜7.21(m、2H)、7.17〜7.16(m,1H)、7.03〜6.96(m,2H)、4.58〜4.47(m、1H)、4.07〜4.02(m、2H)、3.99〜3.94(m、1H)、3.88〜3.80(m、1H)、2.66(s、2H)、2.52〜2.50(m、4H)、2.31〜2.28(m、1H)、2.02〜1.94(m、2H)、1.83〜1.78(m、1H)、1.65〜1.49(m、4H)、1.41〜1.37(m、1H)、1.22〜1.13(m、6H)、0.83(m、2H)。MS−ESI計算値[M+H]495、測定値495。
工程3
化合物31−3(100mg、0.202mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)、エタノール(1mL)と水(1mL)に溶解させ、反応溶液に水酸化ナトリウム(24.3mg、0.607mmol)を添加した。反応溶液を60℃下で3時間攪拌反応させ、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を水で希釈し、塩酸水溶液(1mol/L)でpHを約4に調整した。高速液体クロマトグラフィー(酸性、塩酸系)で分離して化合物31の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 7.35〜7.31(m、2H)、7.27〜7.21(m、3H)、4.23〜4.14(m、3H)、3.64〜3.57(m、2H)、3.44〜3.30(m、4H)、3.04〜3.02(m、1H)、2.69〜2.65(m、1H)、2.47〜2.41(m、1H)、2.24〜2.00(m、5H)、1.68〜1.64(m、1H)、1.52〜1.51(m、2H)、1.45〜1.40(m、1H)、1.28〜1.25(m、2H)。MS−ESI計算値[M+H]371、測定値371。
実施例32
Figure 2022500449
工程1
化合物32−2(1.92g、7.59mmol)を無水テトラヒドロフラン(20mL)に溶解させ、0℃下で窒素ガスの保護下で反応溶液にカリウムtert−ブトキシド(852mg、7.59mmol)を添加した。反応溶液を25℃下で0.5時間攪拌した。次に0℃下で窒素ガスの保護下で反応溶液に化合物32−1(1g、5.84mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液を添加した。反応溶液を25℃下で11.5時間攪拌した。反応溶液に水(100mL)を添加し、酢酸エチルで抽出し(100mL×3)、有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(5:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.80)で分離して化合物32−3を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 5.77〜5.68(m、1H)、4.83〜4.80(m、2H)、4.60〜4.58(m、2H)、1.49(s、9H)、1.47(s、9H)。
工程2
化合物32−3(450mg、1.67mmol)と化合物1−9(513mg、1.39mmol)をアセトニトリル(20mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で反応溶液に1.8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカン−7−エン(106mg、0.696mmol)を滴下した。反応溶液を65℃下で12時間攪拌した。反応溶液に水(80mL)を添加し、酢酸エチルで抽出し(80mL×3)、有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(80mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(2:1石油エーテル/酢酸エチル、R=0.20)で分離して化合物32−4を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 7.35〜7.31(m、2H)、7.28〜7.24(m、1H)、7.09〜7.07(m、2H)、4.66〜4.62(m、1H)、3.96〜3.92(m、3H)、3.80〜3.76(m、2H)、2.57〜2.50(m、4H)、2.40〜2.34(m、3H)、2.07〜2.04(m、3H)、1.85〜1.83(m、1H)、1.76〜1.74(m、3H)、1.51〜1.44(m、21H)。MS−ESI計算値[M+H]638、測定値638。
工程3
化合物32−4(420mg、0.659mmol)をテトラヒドロフラン(4mL)、エタノール(4mL)と水(4mL)に溶解させ、反応溶液に水酸化ナトリウム(79.0mg、1.98mmol)を添加した。反応溶液を60℃下で3時間攪拌反応させ、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を水で希釈し、塩酸水溶液(1mol/L)でpHを約3に調整した。酢酸エチルで抽出し(20mL×3)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮して化合物32−5を得た。MS−ESI計算値[M+H]486、測定値486。
工程4
化合物32−5(280mg、0.577mmol)を酢酸エチル(2mL)に溶解させ、反応溶液に塩酸酢酸エチル溶液(4M、2.88mL)を添加した。反応溶液を30℃下で3時間攪拌反応させ、減圧濃縮して溶媒を除去し、高速液体クロマトグラフィー(塩酸系)で分離して化合物32の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 7.37〜7.33(m、2H)、7.29〜7.26(m、1H)、7.18〜7.16(m、2H)、4.68〜4.67(m、1H)、4.47〜4.41(m、3H)、4.22〜4.10(m、3H)、3.17〜3.06(m、6H、2.94〜2.93(m、1H)、2.52〜2.43(m、2H)、2.05〜1.89(m、5H)、1.51〜1.50(m、1H)、1.45〜1.40(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]386,測定値386。
実施例33
Figure 2022500449
工程1
化合物1−9(300mg、0.622mmol)、化合物33−1(125mg、0.933mmol)とトリエチルアミン(189mg、1.87mmol)をアセトニトリル(5mL)に溶解させた。反応溶液を50℃下で10時間攪拌し、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をジクロロメタン(50mL)で溶解させ、有機相を順次に水(50mL×1)と飽和食塩水(50mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮し、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(1:2石油エーテル/酢酸エチル、R=0.24)で分離して化合物33−2を得た。MS−ESI計算値[M+H]422、測定値422。
工程2
化合物33−2(100mg、0.237mmol)をジオキサン(3mL)に溶解させ、反応溶液にトリメチルシリルアジド(109mg、0.949mmol)とジブチルスズオキシド(17.7mg、71.2μmol)を添加し、反応溶液を120℃で10時間攪拌した。室温下で水(10mL)を添加し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×1)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して粗生成物化合物33−3を得た。MS−ESI計算値[M+H]465,測定値465。
工程3
化合物33−3(215mg、0.401mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)と無水エタノール(2mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム(80.3mg、2.01mmol)を水(2mL)に溶解させた後溶液に滴下し、50℃下で2時間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮して溶媒を除去し、塩酸(1mol/L)でpH値を5に調整した後減圧濃縮し、その粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(酸性、塩酸系)で分離して化合物33の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 7.33〜7.28(m、2H)、7.25〜7.19(m、3H)、4.24〜4.16(m、3H)、3.66〜3.52(m、6H)、3.02〜3.30(m、2H)、3.01〜3.00(m、1H)、2.70〜2.55(m、1H)、2.49〜2.35(m、1H)、2.78〜2.06(m、4H)、2.05〜1.93(m、1H)、1.71〜1.56(m、1H)、1.47〜1.37(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]369、測定値369。
実施例34
Figure 2022500449
工程1
水酸化リチウム一水和物(830mg、19.8mmol)を水(3mL)に溶解させ、二炭酸ジ−tert−ブチル(2.37g、10.9mmol)と一緒に化合物34−1(1.00g、9.89mmol)のテトラヒドロフラン(12mL)溶液に添加し、反応溶液を15℃下で12時間攪拌した。塩酸(1N)水溶液でpHを6に調整し、それを水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(15mL×3)で抽出し、飽和食塩水(30mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、親溶液を濃縮して粗生成物化合物34−2を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 9.56(brs、1H)、1.60〜1.57(m、2H)、1.45(s、9H)、1.27〜1.21(m、2H)。MS−ESI計算値[M+Na]224、測定値224。
工程2
実施例22の工程1を参照して化合物34−3を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.34〜7.23(m、3H)、7.07〜7.06(m、2H)、5.23〜5.07(m、1H)、4.70〜4.58(m、1H)、4.08〜3.97(m、3H)、3.49〜3.41(m、2H)、3.11〜2.89(m、1H)、2.43〜2.32(m、1H)、2.16〜2.07(m、2H)、1.71〜1.59(m、6H)、1.49〜1.41(m、12H)、1.16〜0.98(m、1H)。MS−ESI計算値[M+H]552、測定値552。
工程3
実施例6の工程2を参照して化合物34−4を得た。MS−ESI計算値[M+H]456、測定値456。
工程4
実施例32の工程4を参照して化合物34の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 7.33〜7.29(m、2H)、7.24〜7.18(m、3H)、4.18〜3.93(m、5H)、3.48〜3.39(m、2H)、3.28〜3.21(m、1H)、3.02〜3.00(m、1H)、2.65〜2.56(m、1H)、2.47〜2.37(m、1H)、2.05〜1.92(m、4H)、1.66〜1.53(m、2H)、1.39〜1.30(m、4H)。MS−ESI計算値[M+H]356、測定値356。
生化学的試験:体外評価
実験1:酵素活性評価
本試験の目的は、LSD1に対する化合物の体外阻害活性を検出することである。本実験に使用された酵素はヒト由来LSD1であり、標準基質はヒストンH3K4meペプチド(20μM)であり、酵素蛍光カップリング法を使用し、西洋ワサビペルオキシダーゼ(HPR)と蛍光試薬AmplexRedを組み合せてLSD1の反応によって生成されたHを検出する方法で化合物の活性を測定した。10μMから3倍希釈し、10個の濃度下での化合物のIC50値を検出した。化合物を基質に添加して反応を開始させる前に、酵素と基質を一緒に30分間インキュベーションした。蛍光検出器:EnVision、励起波長:Ex/Em=530/590nM
LSD1に対する化合物の阻害活性を検出し、結果は表1に示す通りであった。
Figure 2022500449
結論:LSD1に対する本発明の化合物の阻害活性は有意であった。
実験例2:NCI−H1417細胞増殖に対する阻害活性の評価:
実験目的:NCI−H1417細胞に対する試験化合物の増殖阻害活性を検出する。
実験材料:RPMI 1640培地、ウシ胎児血清、Promega Cell Titer−Glo試薬。NCI−H1417細胞株はATCCから購入した。Envisionマルチラベルアナライザー(PerkinElmer)。
実験方法:化合物を10mMまで溶解させ、化合物プレートでDMSOで化合物を5倍に希釈し、化合物の開始濃度は2mMであり、Bravoで3倍に希釈し、10個濃度であり、Echoを使用して250nLをブランクの384細胞プレートの上下のダブルウェルに移し、250nLのDMSOを移した化合物に各ウェル/1000個細胞/50μLの細胞懸濁液に添加し、化合物を200倍に希釈し、即ち、開始濃度は10μMであった。細胞プレートを二酸化炭素インキュベーターで10日間インキュベーションした。ウェルあたり25μLのPromegaCellTiter−Glo試薬を細胞プレートに添加し、室温で10分間振とうして、発光信号を安定化させた。PerkinElmerEnvisionマルチラベルアナライザーを使用してデータをの読み取った。
データ分析:方程式(Max−Ratio)/(Max−Min)*100%を使用して生データを阻害率に換算し、IC50値は、4つのパラメーターを使用したカーブフィッティングによって得られた(XLFIT5の205モデル式で計算、iDBS)。
NCI−H1417細胞増殖に対する化合物の阻害活性を検出し、結果は表2に示す通りであった。
Figure 2022500449
結論:NCI−H1417細胞に対する本発明の化合物の阻害活性は有意であった。
実験例3:HL60細胞増殖に対する阻害活性の評価:
実験目的:HL60細胞増殖に対する試験化合物の阻害活性を検出する。
実験材料:RPMI−1640培地、ウシ胎児血清、ペニシリン/ストレプトマイシン抗生物質はWisent Bio Productsから購入した。CellTiter−Glo(細胞活性化学発光検出試薬)試薬はPromegaから購入した。HL60細胞株はCobioer Biosciences(南京、中国)から購入した。Nivoマルチラベルアナライザー(PerkinElmer)。
実験方法:HL60細胞を白い384ウェルプレートに植え、ウェルあたり40μLの細胞懸濁液であって、その中に600個のHL60細胞が含まれた。細胞プレートを二酸化炭素インキュベーターに置き、一晩インキュベーションした。試験化合物を、排出ガンで5倍に希釈して10個の濃度、即ち、2mMから1.024nMに希釈し、反複ウェル実験を設定した。ミドルプレートに78μLの培地を添加し、次に対応する位置に従って、ウェル当たり2μLの勾配希釈した化合物をミドルプレートに移し、均一に混合した後、ウェル当たり10μLを細胞プレートに移した。細胞プレートを二酸化炭素インキュベーターに置いて6日間インキュベーションした。他に、一つの細胞プレートを準備し、薬物添加当日の信号値を読み取って最大値(次方程式のMax値)としてデータ分析に参与した。当該細胞プレートの各ウェルに20μLの細胞生存の化学発光検出試薬を添加し、室温で10分間インキュベーションして、発光シグナルを安定化させた。マルチマーカーアナライザーを使用してデータを読み取った。
データ分析:方程式(Sample−Min)/(Max−Min)*100%を使用して生データを抑制率に換算し、IC50値は、4つのパラメーターを使用したカーブフィッティングによって得られた(GraphPad Prismの「log(inhibitor)vs.response−−Variable slope」モデル式で計算)。HL60細胞増殖に対する化合物の阻害活性を検出し、結果は表3に示す通りであった。
Figure 2022500449
結論:HL60細胞に対する本発明の化合物の阻害活性は有意であった。
実験例4:MV−4−11細胞増殖に対する阻害活性の評価:
実験目的:MV−4−11細胞増殖に対する試験化合物の阻害活性を検出する。
実験材料:IMDM培地、ウシ胎児血清、ペニシリン/ストレプトマイシン抗生物質はWisent Bio Productsから購入した。Cell Titer−Glo(細胞生存化学発光検出試薬)試薬はPromegaから購入した。MV−4−11細胞株はCobioer Biosciences(南京、中国)から購入した。Nivoマルチラベルアナライザー(PerkinElmer)。
実験方法:MV−4−11細胞を白い96ウェルプレートに植え、ウェルあたり80μLの細胞懸濁液で、その中に6000個のMV−4−11細胞が含まれた。細胞プレートを二酸化炭素インキュベーターに置き、一晩インキュベーションした。
試験化合物を排出ガンで5倍に希釈して8個の濃度、即ち、2mMから25.6nMに希釈し、反複ウェル実験を設定した。ミドルプレートに78μLの培地を添加し、次に対応する位置に従って、ウェル当たり2μLの勾配希釈した化合物をミドルプレートに移し、均一に混合した後、ウェル当たり20μLを細胞プレートに移した。細胞プレートを二酸化炭素インキュベーターに置いて6日間インキュベーションした。他に、一つの細胞プレートを準備し、薬物添加当日の信号値を読み取って最大値(次方程式のMax値)としてデータ分析に参与した。当該細胞プレートの各ウェルに25μLの細胞生存の化学発光検出試薬を添加し、室温で10分間インキュベーションして、発光シグナルを安定化させた。マルチマーカーアナライザーを使用してデータを読み取った。
データ分析:方程式(Sample−Min)/(Max−Min)*100%を使用して生データを抑制率に換算し、IC50値は、4つのパラメーターを使用したカーブフィッティングによって取得された(Graph Pad Prismの「log(inhibitor)vs.response−−Variable slope」モデル式で計算された)。
MV−4−11細胞増殖に対する化合物の阻害活性を試験し、結果は表4に示す通りであった。
Figure 2022500449
結論:MV−4−11細胞増殖に対する本発明の化合物の阻害活性は有意であった。
実験例5:化合物の薬物動態評価
実験目的:CD−1マウスの体内における試験化合物の薬物動態を試験する。
実験材料:
CD−1マウス(オス、7〜9週齢、Shanghai SLAC Laboratory Animal Co.,Ltd)
実験操作:
標準方法に従って化合物を静脈内注射及び経口投与した後のげっ歯類動物の薬物動態特性を試験し、実験では、候補化合物を透明な溶液に調製し、マウスに単回静脈内注射及び経口投与した。静脈内注射及び経口投与の溶媒は、10%のジメチルスルホキシドと90%の10%のヒドロキシプロピルβシクロデキストリンで製造した混合溶媒であった。当該プロジェクトでは、4匹のオスCD−1マウスを使用し、2匹のマウスは1mg/kgの用量で静脈内注射し、0時間(投与前)と投与後0.0833、0.25、0.5、1、2、4、8、24時間の血漿サンプルを採取し、残りの2匹のマウスは2mg/kgの用量で経口投与し、0時間(投与前)と投与後0.25、0.5、1、2、4、8、24時間の血漿サンプルを採取した。24時間以内の全血サンプルを収集し、3000gで15分間遠心分離し、上澄みを分離して血漿サンプルを取得し、4倍の容積の内部標準を含有するアセトニトリル溶液を添加してタンパク質を沈殿させた。遠心分離して上清を取り、同じ容積の水を添加し、再び遠心分離して上澄みを分離してサンプリングし、LC−MS/MS分析方法を利用して血中薬物濃度を定量分析し、ピークに達する濃度(Cmax)、クライアンス(CL)、半減期(T1/2)、組織分布(Vdss)、薬物−時間曲線下面積(AUC0−last)、生物学的利用能F(%)などの薬物動態パラメータの計算した。
実験結果は5に示す通りであった:
Figure 2022500449
結論:本発明の化合物は、良好な経口投与の生物学的利用能、経口投与の曝露量、半減期及びクリアランス等を含む良好な薬物動態特性を有した。
実験例6:hERGカリウムチャネルの阻害試験
実験目的:自動パッチクランプ法を使用して、hERGカリウムチャネルに対する実施例の影響を検出する。
実験方法
6.1. 細胞の培養
6.1.1 CHO−hERG細胞を175cmの培養フラスコで培養し、細胞密度が60〜80%になったら培地を除去し、7mLのPBS(Phosphate Buffered Salineリン酸緩衝生理食塩水)で1回洗浄した後、3mLの消化液を添加して消化させた。
6.1.2 消化が完了した後、7mLの培養液を添加して中和させ、遠心分離し、上澄みを吸引し、5mLの培養液を添加して再懸濁して、細胞密度が2〜5×10/mLになることを確保した。
6.2 溶液の調製
Figure 2022500449
6.3 電気生理学的記録プロセス
単一セルの高インピーダンスシーリングと全セルモードの形成プロセスはすべて、中国科学院上海薬物研究所のQpatch機器によって自動的に完了され、全セル記録モードを取得した後、セルは−80mVでクランプされ、一つの5秒の+40mVで脱分極刺激を与える前に、−50mVの前電圧が50ミリ秒間与えられ、次に−50mVで再分極され、5秒間維持し、その後−80mVに戻った。15秒ごと当該電圧刺激を与え、2分間記録した後、細胞外液を与え、5分間記録してから、投与プロセスを開始させ、化合物濃度は最低の試験濃度から始まり、各試験濃度は2.5分間与えられ、継続的にすべての濃度を投与した後、陽性対照化合物3μMのCisapride(シサプリド)を投与した。各濃度当たり、少なくとも3個の細胞を試験(n≧3)した。
6.4 化合物の準備
6.4.1 20mMの化合物の親溶液を細胞外液で希釈し、5μLの20mMの化合物の親溶液を2495μLの細胞外液に添加し、500倍で40μMまでに希釈させた後、0.2%のDMSOを含有する細胞外液で順次に3倍で連続的に希釈して試験しようとする最終濃度を得た。
6.4.2 最大試験濃度は40μMであり、順次にそれぞれ40、13.33、4.44、1.48、0.49、0.16μMの6つの濃度であった。
6.5 データ分析
実験データはXLFitソフトウェアを利用して分析した。
6.6 試験結果
実施例化合物hERGのIC50値結果は表6.2に示す通りであった。
Figure 2022500449
結論:本発明の化合物は、hERGカリウムイオンチャネルに対して阻害効果はなかった。
実験例7:MC38マウス結腸癌移植腫瘍モデルにおける本発明の化合物の生体内薬力学的研究
7.1 実験目的:
本実験の目的は、MC38マウス結腸癌移植腫瘍モデルにおける本発明の化合物の有効性を評価することである。
7.2 実験動物:
種属:マウス
品系:C57BL/6マウス
週齢及び体重:7週齢、体重は18〜23gである。
性別:メス
サプライヤー:Shanghai SLAC Laboratory Animal Co.,Ltd
7.3 実験方法及びステップ
7.3.1 細胞の培養
名称:MC38(マウス結腸がん細胞)
由来:Obio Technology(shanghai)Corp.,ltd。HD Biosciencesで継代を維持された。
細胞の培養:培地は10%のウシ胎児血清を含む1640培地であって、培養条件は37℃、5%の二酸化炭素であった。継代率は1:2〜1:3であって、週2〜3回継代した。
7.3.2 腫瘍細胞の接種
0.1mL(2×10個)の細胞を各マウスの右背に皮下接種した。同じ日に、動物を体重に従ってランダムに群を分けた。
7.3.3 試験物質の調製
実験用溶媒は0.5%のメチルセルロース溶液であり、調製方法は、5gのメチルセルロースを秤量して800mlの超純水に溶解させ、均一に攪拌した後超純水で容積を1000mlにした。試験物質を溶媒で溶解させて所定濃度の均一溶液に調製し、4℃で保存した。
7.3.4 腫瘍の測定と実験指標
実験の指標は、腫瘍の成長が阻害、遅延又は治癒されたかを調査することである。腫瘍の直径は、週に2回ノギスで測定した。腫瘍体積の計算式は:V=0.5a×bであり、ここでaとbは、それぞれ腫瘍の長径と短径を表す。
化合物の抗腫瘍治療効果は、相対的な腫瘍増殖率T/C(%)によって評価された。相対腫瘍増殖率T/C(%):計算式は:T/C%=TRTV/CRTV×100%(TRTV:治療群RTV;CRTV:陰性対照群RTV)である。腫瘍測定の結果に基づいて相対腫瘍体積(relative tumor volume、RTV)を計算し、計算式はRTV=V/Vであり、ここで、Vは群分け時(即ちd)測定した平均腫瘍体積であり、Vは特定の測定時の腫瘍体積であり、TRTVとCRTVは同じ日のデータを取った。
7.4 実験結果
Figure 2022500449
結論:本発明の化合物とPD−1モノクローナル抗体の併用は、MC38マウス結腸癌移植腫瘍モデルに対して優れた抗腫瘍効果を有した。
実施例8:ヒト小細胞肺癌NCI−H1417細胞皮下異種移植腫瘍CB−17SCIDマウスモデルにおける本発明の化合物の生体内薬力学的研究
8.1 実験目的:
本実験の目的は、ヒト小細胞肺癌NCI−H1417細胞皮下異種移植腫瘍のCB−17SCIDマウスモデル体内における本発明の化合物の薬物の有効性を研究することである。
8.2 実験動物:
種属:マウス
系統:CB−17SCIDマウス
週齢及び体重:6〜8週齢、体重は16〜21gであった。
性別:メス
サプライヤー:Shanghai SLAC Laboratory Animal Co.,Ltd
8.3 実験方法とステップ
8.3.1 細胞の培養
ヒト小細胞肺癌NCI−H1417細胞(ATCC)は体外で単層培養し、培養条件はRPMI−1640培地に10%のウシ胎児血清を添加し、37℃の5%のCOで培養した。細胞の飽和度が80%〜90%になった場合、細胞を収集し、カウントし、接種した。
8.3.2 腫瘍細胞の接種
0.2mLの10×10個のNCI−H1417細胞を各マウスの右背部に皮下接種(PBS:マトリゲル=1:1)した。平均体積が100〜150mmに達した場合、群分け投与を開始した。
8.3.3 試験物質の調製
実験用溶媒は0.5%のメチルセルロース溶液であり、調製方法は、5gのメチルセルロースを秤量して800mlの超純水に溶解させ、均一に攪拌した後、超純水で容積を1000mlにした。試験物質を溶媒で溶解させ、所定濃度の均一溶液に調製し、4℃で保存した。
シスプラチン(シスプラチン、メーカーはQilu Pharmaceutical Co.、Ltdであって、10mg/ボトルの注射用凍結乾燥粉末であって、ロット番号は7D0111A8である)を10mLの0.9%のNaClに添加して1mg/mLの親溶液に調製し、室温で光を避けて保存した。0.63mLを分注し、常温で保存した。1個の0.63mLの親溶液を取り、5.67mLの0.9%のNaClを添加して0.1mg/mLの溶液に調製した。
8.3.4 腫瘍の測定と実験の指標
実験の指標は、腫瘍の成長が阻害されるか、遅延されるか、又は治癒されるかを調査することであった。腫瘍の直径は、週に2回ノギスで測定した。腫瘍体積の計算式:V=0.5a×bであり、aとbはそれぞれ腫瘍の長径と短径を表す。
化合物の抗腫瘍効果は、TGI(%)によって評価された。TGI(%)は、腫瘍増殖阻害率を表す。TGI(%)の計算:TGI(%)=[1−(特定の処理群の投与終了時の平均腫瘍体積−当該処理群の投与開始時の平均腫瘍体積)/(溶媒対照群の治療終了時の平均腫瘍体積−溶媒対照群の治療開始時の平均腫瘍体積)]×100%。
8.4 実験結果
Figure 2022500449
結論:本発明の化合物単剤、又は化学療法薬シスプラチンの併用は、ヒト小細胞肺癌NCI−H1417異種移植腫瘍モデルに対して優れた抗腫瘍効果を有した。

Claims (14)

  1. 式(I)の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
    Figure 2022500449

    (ここで、
    は−(CH)g−、−C(=O)−NH−、−C(=O)−及び−C(=O)−O−から選択され;
    はH、Cl、F、Br、I、OH、NH、CN、COOH、−C(=O)NH、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、−C(=O)NH−C1−6アルキル及び5〜6員ヘテロアリールから選択され、ここで、前記C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、−C(=O)NH−C1−6アルキル及び5〜6員ヘテロアリールは任意に1、2又は3個のRで置換され;
    環AはC6−10アリール、5〜6員ヘテロアリール、C3−8シクロアルキル及び3〜6員ヘテロシクロアルキルから選択され;
    はF、Cl、Br、I、OH、NH、CN、COOH及びC1−3アルキルから選択され;
    mは0、1又は2であり;
    nは0、1又は2であり、且つ、mとnは同時に0ではなく;
    rは0又は1であり;
    qは0又は1であり;
    gは0、1、2又は3であり;
    前記5〜6員ヘテロアリール及び3〜6員ヘテロシクロアルキルはそれぞれ1、2、3又は4個の独立して−NH−、−O−、−S−及びNから選択されるヘテロ原子又はヘテロ原子団を含有し;
    “*”がついた炭素原子はキラル炭素原子であり、(R)又は(S)の単一のエナンチオマー又は1つのエナンチオマーが富んだ形で存在し;
    “#”がついた炭素原子はキラル炭素原子であり、(R)又は(S)の単一のエナンチオマー又は1つのエナンチオマーが富んだ形で存在する。)
  2. がF、Cl、Br、I、OH、NH、CN、COOH及び−CHから選択される、請求項1に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  3. がH、Cl、F、Br、I、OH、NH、CN、COOH、−C(=O)NH、C1−3アルキル、C1−3アルコキシ、−C(=O)NH−C1−3アルキル及び5員ヘテロアリールから選択され、ここで、前記C1−3アルキル、C1−3アルコキシ、−C(=O)NH−C1−3アルキル及び5員ヘテロアリールは任意に1、2又は3個のRで置換される、請求項1又は2に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  4. がH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、COOH、−C(=O)NH、−CH、−OCH及びテトラゾリルから選択され、ここで、前記−CH、−OCH及びテトラゾリルは任意に1、2又は3個のRで置換される、請求項3に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  5. がH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、COOH、−C(=O)NH、−CF、−OCH、−CH−COOH及び
    Figure 2022500449

    から選択される、請求項4に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  6. が単一結合、−CH−、−(CH−、−C(=O)−NH−、−C(=O)−及び−C(=O)−O−から選択される、請求項1に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  7. 環Aがフェニル、ナフチル、テトラゾリル、ピリジル、ピラジニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、ビシクロ[2.2.2]オクチル及びアゼチジニルから選択される、請求項1に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  8. 環Aが、
    Figure 2022500449

    から選択される、請求項7に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  9. 構造単位
    Figure 2022500449

    は、
    Figure 2022500449

    から選択される、請求項1に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  10. 以下から選択される、請求項1〜5又は6〜8のいずれか1項に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
    Figure 2022500449

    (ここで、
    は請求項1〜5に定義される通りであり;
    は請求項1又は8に定義される通りであり;
    環Aは請求項1、6又は7に定義される通りである。)
  11. 以下から選択される、請求項10に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
    Figure 2022500449

    (ここで、
    は単一結合、−CH−、−(CH−、−(CH−及び−NH−から選択され;
    は請求項1〜5に定義される通りであり;
    は請求項1又は8に定義される通りである。)
  12. 以下の式の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
    Figure 2022500449

    Figure 2022500449
  13. 前記塩は塩酸塩から選択される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  14. LSD1関連疾患を治療する医薬の製造における請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩の使用。
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