JP2022190501A - 金型及びそれによって成形された成形品 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンダーカット部を有する成形品であっても、パーティングラインの発生を抑制しながら、中子を容易に分解して成形品を取り出せるようにする。【解決手段】上型2と、下型3と、上型2及び下型3の間のキャビティ50に面し、複数の中子構成部品4a,4b,4cよりなる中子4と、複数の中子構成部品4a,4b,4cをそれぞれ固定する中子固定ピン6と、複数の中子固定ピン6を挿通する固定ピン挿通用スリット8を有し、中子固定ピン6を、ロック位置Aで抜け止めし、このロック位置Aから回転運動又は水平移動した開放位置Bで開放可能な中子抜け止めプレート7と、この中子抜け止めプレート7を回転運動又は水平移動させるプレート駆動機構10とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、アンダーカット部を有する成形品を成形する金型及びそれによって成形された成形品に関する。
例えば、特許文献1のように、スライドコアをスライドさせるアンギュラピンと、このアンギュラピンを案内する案内部とを有するスライドコア進退機構が知られている。このスライドコア進退機構では、案内部は、アンギュラピンを通すピン挿通孔が形成されたインナ部材と、このインナ部材を挿入するインナ挿入孔が形成されたアウタ部材とを有し、ピン挿通孔の軸線方向がインナ部材の軸線方向に対して傾斜するとともに、インナ挿入孔の軸線方向がアウタ部材の軸線方向に対して傾斜し、且つ前記インナ部材の軸線方向とインナ挿入孔の軸線方向とが略一致するとともに、ピン挿通孔の軸線方向とアウタ部材の軸線方向とが略一致する。
特開2020-82450号公報
従来、中子を分割にして置き駒構造とし、成形後に置き駒を作業者が手で取り出して分解した後、成形品を取り出し、再び置き駒を組み立てて取り付けるようにしていた。
しかしながら、作業者が成形の度にこれらの作業を行うと、次に成形するまでに時間がかかる。しかも、次の工程までに時間がかかると、中子が冷えてしまうので、次に工程を開始するまでに中子を昇温しなければならず、昇温に時間を費やす。
また、中子は100℃以上に加熱されていることが多く、作業者が素手で触ることは難しい。
さらに、大型の成形用金型となると、中子が10kg以上になることもあり、中子の分解作業は、重労働である。
分割された中子の体積は一定ではなく、中子構成部品毎に冷め易さに差がある。温度差がある中子構成部品同士を組み合わせようとすると、熱膨張などにより、正常に組み合わされず、中子を傷めるおそれがある。
一方、上記特許文献1のようなスライドコア構造では、連続成形を行えるものの、型開き方向にパーティングラインが入るので、このパーティングラインが機能や外観に影響を及ぼす場合には、使用できないという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、アンダーカット部を有する成形品であっても、パーティングラインの発生を抑制しながら、中子を容易に分解して成形品を取り出せるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、中子固定ピンをロック位置で抜け止めし、開放位置で開放可能な中子抜け止めプレートを設けた。
具体的には、第1の発明では、上型と、下型と、上型及び下型の間のキャビティに面し、複数の中子構成部品よりなる中子とを含み、アンダーカット部を有する成形品を成形する金型を対象とし、
上記金型は、
上記複数の中子構成部品をそれぞれ固定する中子固定ピンと、
複数の上記中子固定ピンを挿通する固定ピン挿通用スリットを有し、中子固定ピンを、ロック位置でロックし、該ロック位置から回転運動又は水平移動した開放位置で開放可能な中子抜け止めプレートと、
上記中子抜け止めプレートを回転運動又は水平移動させるプレート駆動機構とを備えている。
上記の構成によると、プレート駆動機構により、中子抜け止めプレートが回転運動し、又は水平移動し、中子固定ピンを開放可能な開放位置まで移動すると、金型全体を分解することなく、複数の中子構成部品を分解して成形品を取り出すことができる。
第2の発明では、第1の発明において、
上記中子抜け止めプレートの上記固定ピン挿通用スリットは、ロック位置における幅が上記中子固定ピンの最大径よりも狭く、上記開放位置における幅は該中子固定ピンの最大径よりも広い。
上記の構成によると、簡単な構成で、開放位置では中子固定ピンを開放し、ロック位置では中子固定ピンを抜け止めすることができる。
第3の発明では、第2の発明において、
上記プレート駆動機構は、上記中子抜け止めプレートを回転させる回転駆動部を有し、
上記回転駆動部は、駆動プレートが上記中子抜け止めプレートと軸で連結されており、回転軸方向に動くことで中子抜け止めプレートを回転させる機構をもっている。
上記の構成によると、金型の開閉により中子抜け止めプレートが回転する。それにより、中子固定ピンが開放位置まで移動して中子構成部品の分解が可能になる。
第4の発明では、第1から第3のいずれか1つの発明において、
上記中子は、
上端の外径が下端の外径よりも大きい上側中子構成部品と、
上記上側中子構成部品の下側が挿通される中央貫通孔を有し、上端の外径が下端の外径よりも大きい下側中子構成部品とを有し、
上記上側中子構成部品と上記下側中子構成部品との間のキャビティで上記成形品のアンダーカット部が形成される。
上記の構成によると、内周面にアンダーカット部となるリブを有する成形品であっても、金型全体を分解することなく、成形後の成形品の取り出しが可能となる。
第5の発明の成形品は、内面及び外面の少なくとも一方にアンダーカット部を有し、交差するパーティングラインが表面にない、第1から4の発明のいずれかに記載の金型によって成形された成形品である。
上記の構成によると、アンダーカット部を有しながら交差するパーティングラインがない外観が良く商品性の高い成形品が得られる。スライドコアを用いたアンダーカット部分の作製方法だと、交差するパーティングラインが発生するが、本発明では2本以上交差するパーティングラインは発生しない。
以上説明したように、本発明によれば、アンダーカット部を有する成形品であっても、パーティングラインの発生を抑制しながら、中子を容易に分解して成形品を取り出すことができる。
本発明の実施形態1に係る、型締め状態の金型を示す断面図である。 第1押し棒が中子抜け止めプレートを押す力が、低下した状態の図1相当断面図である。 第2押し棒が駆動プレートを押す力が、低下した状態の図1相当断面図である。 第1付勢部材が駆動プレートを押し上げる様子を示す図1相当断面図である。 第1付勢部材が駆動プレートを押し上げる状態の中子抜け止めプレート及びその周辺を示す平面図である。 駆動プレートを拡大して示す斜視図である。 駆動プレートに中子抜け止めプレートが回転させられる様子を示す図1相当断面図である。 駆動プレートに中子抜け止めプレートが回転させられて中子固定ピンが回転する様子を示す図4B相当平面図である。 上型が下型から大きく離れた様子を示す図1相当断面図である。 中子及び製品が下型から離れた様子を示す図1相当断面図である。 第3中子構成部品が第1中子構成部品、第2中子構成部品及び製品から離れる様子を示す図1相当断面図である。 第2中子構成部品が第1中子構成部品及び製品から離れる様子を示す図1相当断面図である。 本発明の実施形態2に係る、型締め状態の金型を示す断面図である。 本発明の実施形態2の変形例に係る、型締め状態の金型を示す断面図である。 (a)~(c)は、その他の実施形態に係る金型の変形例をそれぞれ示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1の金型1を示し、この金型1は、例えば、直方体状の上型2と、箱状の下型3と、上型2及び下型3の間のキャビティ50に面し、複数の(本実施形態では3つの)中子構成部品4a,4b,4cよりなる中子4とを含み、アンダーカット部5aを有する成形品5を成形する金型である。なお、中子構成部品は、2つでも、4つ以上でもよい。
図4Bに示すように、金型1は、3つの中子構成部品4a,4b,4cをそれぞれ固定する合計6本の中子固定ピン6と、6本の中子固定ピン6を挿通する6つの固定ピン挿通用スリット8を有し、回転運動して開放位置で中子固定ピン6を開放可能な中子抜け止めプレート7とを備えている。中子抜け止めプレート7は、円板状であり、中央に中心孔7aが形成されている。
上記中子抜け止めプレート7の固定ピン挿通用スリット8は、ロック位置Aにおける幅WAが中子固定ピン6の最大径Dmaxよりも狭く(WA<Dmax)、開放位置Bにおける幅WBは中子固定ピン6の最大径Dmaxよりも広い(WB>Dmax)。例えば、ロック位置Aの範囲では、固定ピン挿通用スリット8に開放位置Bよりも幅狭とするための抜け止め部8aが形成されている。このように、本実施形態では、簡単な構成で、開放位置Bでは中子固定ピン6を開放し、ロック位置Aでは中子固定ピン6を抜け止めすることができる。また、中子抜け止めプレート7には、第2押し棒22を挿通させる円弧状の第2押し棒挿通用スリット7cが形成されている。
金型1は、また、中子抜け止めプレート7を回転運動させるプレート駆動機構10を備えている。プレート駆動機構は、モータやアンギュラピンでもよい。
上記プレート駆動機構10は、中子抜け止めプレート7の下方に設けられ、この中子抜け止めプレート7を回転運動させる駆動プレート11を備えている。図4Cに示すように、駆動プレート11は、円板状で中心に上下に延びる円柱状の軸11aを有する。
金型1は、さらに、上型2に押し下げられて中子抜け止めプレート7が中子固定ピン6をロックする中子固定ピンロック機構20を備えている。
上記中子固定ピンロック機構20は、上型2に押し下げられて中子抜け止めプレート7で中子固定ピン6をロックする例えば円柱状の第1押し棒21と、上型2に押し下げられて駆動プレート11の駆動させる例えば円柱状の第2押し棒22とを備えている。
上記中子固定ピンロック機構20は、また、駆動プレート11の下面側に設けられ、該駆動プレート11を上型2に向かって付勢する、例えば圧縮コイルバネよりなる第1付勢部材23と、駆動プレート11の上面側に設けられ、第2押し棒22を押し上げる、例えば圧縮コイルバネよりなる第2付勢部材24とを備えている。本実施形態では、第1押し棒21は、付勢部材を設けず、成型機の型締め力で押さえつけられている。第1付勢部材23及び第2付勢部材24は、圧縮コイルバネでなくてもよく、板バネ、皿バネ、エアシリンダ等でもよい。
そして、第1押し棒21が中子抜け止めプレート7の中子固定ピン6のロックを解除する第1タイミングは、第2押し棒22が駆動プレート11の駆動開始させる第2タイミングと同時又は第2タイミングよりも早くなるように設定されている。
プレート駆動機構10は、さらに、中子固定ピンロック機構20によるロックが開放されたときに、中子抜け止めプレート7を回転させる回転駆動部12を有する。
上記回転駆動部12は、例えば、図1A又は図4Aに示すように、駆動プレート11の軸11aと、この駆動プレート11の軸11aが挿通される中子抜け止めプレート7の中心孔7aとの間に設けられたボール部材13である。図1に示すように、中子抜け止めプレート7の中心孔7aには、ボール部材13が収容されるボール部材収容凹部7bが形成されている。
一方、図4Cに示すように、駆動プレート11の軸11aには、ボール部材13が移動可能な駆動溝11bが螺旋状に形成されている。
図1A又は図4Aに示すように、中子4は、上端の外径が下端の外径よりも大きい上側中子構成部品4aと、上側中子構成部品4aの下側が挿通される中央貫通孔を有し、上端の外径が下端の外径よりも大きい下側中子構成部品4bとを有する。本実施形態では、下側中子構成部品4bの下側外周をリング状の外側中子構成部品4cが覆っている。そして、上側中子構成部品4aと下側中子構成部品4bと外側中子構成部品4cとの間のキャビティ50で成形品5のアンダーカット部5aが形成されるようになっている。
次に、本実施形態に係る金型1の作動について図面を用いて順番に説明する。
図1に示す型締め状態で、例えば、キャビティ50内のシリコンゴムから成形品5としてのゴム製品が形成される。
次いで、図2に示すように、型開き工程が開始される。まず、上型2をゆっくり上昇させると、上型2が下型3から少しだけ離れて第1押し棒21が中子抜け止めプレート7を押す力が弱まる。これにより、第1タイミングで中子固定ピンのロックが解除される。
次に、図3に示すように、上型2をさらに上昇させると、第2押し棒22が第2付勢部材24を介して駆動プレート11を押圧する力が弱まる。これにより、第2タイミングで駆動プレート11の回転が始まる。なお、この第2タイミングは第1タイミングと同時でもよい。
次に図4A及び図4Bに示すように、第1付勢部材23が駆動プレート11を押し上げる。この駆動プレート11の上昇移動に伴って駆動溝11b内をボール部材13が移動しながら中子抜け止めプレート7が回転される。具体的には、ボール部材13は、図4Cに示す駆動溝11bを下側から上側に移動することで、中子抜け止めプレート7を図4Bに示す矢印方向に回転させる。この段階では、各中子固定ピン6は、ロック位置Aの範囲にあるので、固定ピン挿通用スリット8の幅狭の抜け止め部8aによって抜け止めされている。第2押し棒挿通用スリット7cを設けることで、中子抜け止めプレート7の回転が妨げられない。
さらに図5A及び図5Bに示すように、第1付勢部材23によって駆動プレート11が押し上げられることで、中子抜け止めプレート7がさらに回転し、中子固定ピン6が開放位置Bまで移動する。この開放位置Bでは、中子固定ピン6を上方に抜き出すことができる。なお、詳しくは図示しないが、下型3の下方に垂直にエジェクタロッドが立設されたエジェクタプレートを設け、それを上型2の方向に稼働させることで、中子固定ピン6を押し上げて製品を中子4から脱型できるようにしてもよい。
次いで、図6に示すように、上型2を下型3から遠くに離すことで、中子4に上方からアクセスが可能になる。
次に、図7に示すように、中子4全体が成形品5と共に、下型3から離れる。中子固定ピン6は、各中子構成部品と共に持ち上げられる。
次いで、図8に示すように、外側中子構成部品4cを下方から取り外す。成形品は、シリコンゴムなどのゴム製品であり、アンダーカット部5aが変形するので、取り外しても成形品5が傷むことはない。
次に、図9に示すように、下側中子構成部品4bを下方から取り外す。
最後に成形品5を上側中子構成部品4aから取り外す。このように、中子固定ピンロック機構20によるロックが開放された状態で、第1付勢部材23によって駆動プレート11が押し上げられると、螺旋状の駆動溝11b溝に沿ってボール部材13が移動するので、それに合わせて中子抜け止めプレート7が回転する。それにより、中子固定ピン6が開放位置Bまで移動して中子構成部品4a,4b,4cの分解が可能になる。
逆に、分解した金型1を再び組み立てるには、上記と逆の動作を行えばよい。組立時には、中子固定ピン6が開放位置Bに来るように中子抜け止めプレート7をセットして上型2を載せて押し込むと、中子抜け止めプレート7が第1押し棒21に押されて回転するので、中子固定ピン6がロック位置Aに相対的に移動して抜け止めされた状態で金型1が組み立てられる。
組立後は、キャビティ50に連通する連通路(図示せず)を用いて成形品5となる成形材料を充填するとよい。金型1の分解を、時間をかけずに容易に行うことができるので、各中子構成部品は冷めにくく熱膨張の差が小さいため正常に中子を組み合わせることができる。
このように、本実施形態では、上型2によって押し下げられていた、第1押し棒21及び第2押し棒22を順次開放することで、中子抜け止めプレート7の中子固定ピン6のロックを解除した上で、駆動プレート11を駆動することで、中子抜け止めプレート7を開放位置Bまで回転移動させることができる。そして、中子固定ピン6を開放可能な開放位置まで移動すると、金型全体を分解することなく、複数の中子構成部品4a,4b,4cを分解して成形品5を取り出すことができる。
本実施形態では、内周面にアンダーカット部5aとなるリブを有する成形品5であっても、金型1全体を分解することなく、成形後の成形品5の取り出しが可能となる。したがって、本実施形態に係る金型1によると、アンダーカット部5aを有する成形品5であっても、パーティングラインの発生を抑制しながら、中子を容易に分解して成形品5を取り出すことができる。
-変形例-
詳しくは図示しないが、プレート駆動機構10の構成は上記実施形態1のものに限定されない。例えば、回転駆動部12は、駆動プレート11の軸11aに設けられた突起部であり、中子抜け止めプレート7は、駆動プレート11の軸11aが挿通されると共に、内周面に突起部が挿通される駆動溝11bが螺旋状に形成された中心孔7aを有していてもよい。要するに、上記実施形態とは、凹凸関係が逆になっている。
この場合も、中子固定ピンロック機構20によるロックが開放された状態で、第1付勢部材23によって駆動プレート11が押し上げられると、駆動プレート11の軸11aの突起部が螺旋溝に沿って相対的に移動しながら、中子抜け止めプレート7を押し上げるので、それに合わせて中子抜け止めプレート7が回転する。それにより、中子固定ピン6が開放位置Bまで移動して中子構成部品4a,4b,4cの分解が可能になる。
(実施形態2)
図10は本発明の実施形態2を示し、中子抜け止めプレートが回転運動ではなく、水平移動する点で実施形態1と異なる。なお、以下の実施形態2及びその変形例では、図1~図9と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施形態の金型(下型103部分のみ示す)では、プレート駆動機構10は、中子固定ピンロック機構20によるロックが開放されたときに、中子抜け止めプレート107を水平移動させる水平駆動部を有する。詳しくは図示しないが、この水平駆動部は、駆動プレート及び中子抜け止めプレート107の一方に設けられた傾斜面と、駆動プレート及び中子抜け止めプレート107の他方に設けられ、傾斜面に当接する突起部を含む。
本実施形態においても、簡単な構成で、中子抜け止めプレート107をロック位置から開放位置に水平移動でき、中子固定ピン6のロック及びその解除を行える。
-変形例-
図11は本発明の実施形態2の変形例の金型(下型103'部分のみ示す)を示し、中子抜け止めプレート107’が4分割されている点で上記実施形態2と異なる。
この場合は、二対の中子抜け止めプレート107'を互いに離れる方向に移動させることで、中子固定ピン6をロック位置から開放位置に移動させるようにするとよい。例えば、二対の傾斜面及び二対の突起部を設ければよい。
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、実施形態では、成形品5のアンダーカット部5aは、内周面側に設けたリブ状としたが、外周面側に設けたリブ状のものとしてもよい。この場合には、アンダーカット部の形状に合わせて中子構成部品の形状及び配置を変更すればよい。中子固定ピンも中子構成部品の形状及び配置に合わせてそれぞれ設けるとよい。
例えば、図12(a)~(c)に簡易的に示す変形例が考えられる。つまり、図12(a)に示すように、上側中子構成部品204aと下側中子構成部品204bの突出する部分で成形品205のアンダーカット部205aの内周面を成形してもよい。図12(b)に示すように、下側中子構成部品204bの突出部で成形品205のアンダーカット部205aの内周面を成形してもよし、図12(c)に示すように、上側中子構成部品204aの突出部で成形品205のアンダーカット部205aの内周面を成形してもよい。
上記各実施形態では、成形品5は、シリコンゴムなどのゴム製品としたが、弾性を有するエラストマーでもよいし、熱可塑性樹脂材料や熱硬化性樹脂材料でもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
1 金型
2 上型
3 下型
4 中子
4a 上側中子構成部品
4b 下側中子構成部品
4c 外側中子構成部品
5 成形品
5a アンダーカット部
6 中子固定ピン
7 中子抜け止めプレート
7a 中心孔
7b ボール部材収容凹部
7c 第2押し棒挿通用スリット
8 固定ピン挿通用スリット
8a 抜け止め部
10 プレート駆動機構
11 駆動プレート
11a 軸
11b 駆動溝
12 回転駆動部
13 ボール部材
20 中子固定ピンロック機構
21 第1押し棒
22 第2押し棒
23 第1付勢部材
24 第2付勢部材
50 キャビティ
103,103’ 下型
107,107’ プレート
204a 上側中子構成部品
204b 下側中子構成部品
205 成形品
205a アンダーカット部

Claims (5)

  1. 上型と、下型と、上型及び下型の間のキャビティに面し、複数の中子構成部品よりなる中子とを含み、アンダーカット部を有する成形品を成形する金型であって、
    上記複数の中子構成部品をそれぞれ固定する中子固定ピンと、
    複数の上記中子固定ピンを挿通する固定ピン挿通用スリットを有し、中子固定ピンを、ロック位置でロックし、該ロック位置から回転運動又は水平移動した開放位置で開放可能な中子抜け止めプレートと、
    上記中子抜け止めプレートを回転運動又は水平移動させるプレート駆動機構とを備えている
    ことを特徴とする金型。
  2. 請求項1に記載の金型であって、
    上記中子抜け止めプレートの上記固定ピン挿通用スリットは、ロック位置における幅が上記中子固定ピンの最大径よりも狭く、上記開放位置における幅は該中子固定ピンの最大径よりも広い
    ことを特徴とする金型。
  3. 請求項1又は2に記載の金型であって、
    上記プレート駆動機構は、上記中子抜け止めプレートを回転させる回転駆動部を有し、
    上記回転駆動部は、駆動プレートが中子抜け止めプレートと軸で連結されており、回転軸方向に動くことで中子抜け止めプレートを回転させる機構をもっている
    ことを特徴とする金型。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の金型であって、
    上記中子は、
    上端の外径が下端の外径よりも大きい上側中子構成部品と、
    上記上側中子構成部品の下側が挿通される中央貫通孔を有し、上端の外径が下端の外径よりも大きい下側中子構成部品とを有し、
    上記上側中子構成部品と上記下側中子構成部品との間のキャビティで上記成形品のアンダーカット部が形成される
    ことを特徴とする金型。
  5. 内面及び外面の少なくとも一方にアンダーカット部を有し、交差するパーティングラインが表面にない、請求項1から4のいずれかに記載の金型によって成形された成形品。
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