JP2022189304A - 作業機 - Google Patents

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貴史 野田
Takashi Noda
康輔 圷
Yasusuke Akutsu
壮希 保科
Soki Hoshina
なつ美 近藤
Natsumi KONDO
哲生 池上
Tetsuo Ikegami
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Abstract

【課題】性能や作業効率を向上しながら振動を低減する作業機を提供する。【解決手段】空気圧縮機1は、モータ14と、モータ14の駆動力により空気を圧縮して排出する圧縮部13と、圧縮部13から排出された空気を貯蔵する空気タンク12a,12bと、モータ14の目標回転数を設定するとともに、モータ14の実回転数を検出し、モータ14の駆動を制御する主制御部40と、を有する。主制御部40は、モータ14の実回転数が所定の回転数閾値まで低下するとモータ14の駆動を停止し、モータ14の駆動を停止した後にタンク内圧力が第1再起動圧力を下回るとモータ14を再起動させる。主制御部40は、モータ14の実回転数が前記回転数閾値まで低下したときのタンク内圧力に基づき前記第1再起動圧力を設定する。【選択図】図5B

Description

本発明は、空気圧縮機等の作業機に関する。
作業機の一例である圧縮機においては、モータの駆動力により圧縮部から排出された空気がタンク部に貯蔵される。制御部はモータの駆動を制御し、タンク部に貯蔵された空気の圧力が所定の停止閾値以下のときにはモータを駆動させ、圧力が停止閾値を上回るとモータの駆動を停止させる。タンク部内の空気を消費されることで圧力が低下し、圧力が再起動閾値を下回ると、制御部はモータの駆動を再開させる。
特開2013-68158号公報
交流電源が仮設電源である場合やコードリールを使用する場合、交流電源を他の機器との共用する場合などにおいて、交流電源からの供給電圧が低下することがある。このような低電圧状況下においては、モータの負荷が大きくなるとモータの回転数が低下する。回転数が低下した状態で高圧の空気を圧縮すると、回転変動が大きく振動が増大する。この対策として入力電圧の低下に応じて停止圧力を下げることが考えられるが、モータや圧縮部には個体差があるため、余裕をもって停止圧力を下げる必要があり、性能や作業効率の低下が生じてしまう。
上記課題を鑑み本発明は、性能や作業効率を向上しながら振動を低減する作業機を提供することを目的とする。
本発明のある態様は、作業機である。この作業機は、
モータと、
前記モータの駆動力により空気を圧縮して排出する圧縮部と、
前記圧縮部から排出された空気を貯蔵するタンク部と、
前記モータの目標回転数を設定するとともに、前記モータの実回転数を検出し、前記モータの駆動を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、
前記モータの実回転数が所定の回転数閾値まで低下すると、前記モータの駆動を停止し、
前記モータの駆動を停止した後に、前記タンク部内の圧力が第1再起動圧力を下回ると、前記モータを再起動させ、
前記制御部は、前記モータの実回転数が前記回転数閾値まで低下したときの前記圧力である第1停止圧力に基づき、前記第1再起動圧力を設定する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、性能や作業効率を向上しながら振動を低減する作業機を提供できる。
本発明の実施の形態1に係る空気圧縮機1の全体構成を示す斜視図。 同正面図。 図2のA-A平断面図。 空気圧縮機1の本体カバー10に設けられた電池パック用装着部45を示す斜視図。 空気圧縮機1の全体回路ブロック図。 全体回路ブロック図のうち、空気圧縮機1が本来的に有する本体回路部200を拡大して示す回路ブロック図。 全体回路ブロック図のうち、2個の電池パック5-A,5-Bを用いた電力アシストを行う補助回路部300であって、アシスト電源部50を含む部分を拡大して示す回路ブロック図。 補助回路部300のうち充電部70を含む部分を拡大して示す回路ブロック図。 商用交流電源39からの入力電圧(実効値)が100Vの場合、前半は80Vで後半は90Vの場合、及び、前半は65Vで後半は80Vの場合の各々における、商用交流電源39からの入力電圧(実効値)、商用交流電源39からの入力電流、モータ14の回転数、及び空気タンク12a,12b内の圧力の時間変化を示すタイムチャート。 空気圧縮機1の制御フローチャート。
以下において、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。実施の形態は、発明を限定するものではなく例示である。実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(実施の形態1)
以下、作業機の一実施の形態である空気圧縮機1について、図面を用いて詳細に説明する。空気圧縮機1は、商用交流電源(AC電源100V)で動作するもので、商用電源のコンセントに接続するための電源コード2及びプラグ(図示省略)を有する。空気圧縮機1は、電池電源を用いたアシスト動作が可能であり、図4に示すように、本体カバー(ハウジング)10の外面に複数(図示の場合は2個)の電池パック用装着部45を備える。
電池パック用装着部45には、それぞれ電池部としての電池パック5が着脱自在に装着可能である。図4では1個の電池パック用装着部45に電池パック5が装着された様子を示すが、各電池パック用装着部45に電池パック5を装着し、合計2個の電池パック5をアシストに利用できる。電池パック5は、収容ケースと、収容ケース内に設けられた二次電池(二次電池セル)と、を有する。電池パック用装着部45は電池パック5の端子に接続する接続端子を有する。
空気圧縮機1は、本体カバー10と、本体カバー10の両側に設けられた運搬用ハンドル11と、圧縮空気を貯留するタンク部としての一対の平行配置の空気タンク12a,12bと、外部より吸入した空気を圧縮して空気タンク12a,12bに供給する圧縮部13(図3)と、圧縮部13に連結され圧縮部13を駆動するモータ14(同)と、を備える。モータ14は負荷部の一例である。
圧縮部13とモータ14は、モータ14の軸方向が空気タンク12a,12bの長手方向と略直交するように、一対の空気タンク12a,12bの上方に配置される。空気タンク12a,12bには、地面との直接接触を防止して保護するための脚部15が設けられる。モータ14は、例えば直流ブラシレスモータである。モータ14に電力を供給する図5A、図5Bのインバータ部33を、主制御部40(CPU等の制御回路を含む)によって制御(例えばPWM制御)することで、モータ14の回転数等が制御される。
使用者は、操作パネル部(スイッチパネル)19により、空気圧縮機1の電源オン・オフ(ON・OFF)、モータ14の起動・停止、運転モード切替等の操作が可能である。操作パネル部19には、空気タンク内圧力や過負荷等の警告が表示される。
圧縮部13は、一段目の低圧側圧縮部17と、二段目の高圧側圧縮部18と、により構成される。一段目の低圧側圧縮部17と二段目の高圧側圧縮部18は、クランクケース16を介して相互に対向するように配置される。一段目の低圧側圧縮部17は、クランクケース16内部を経由して吸い込まれた外部空気(大気圧)を圧縮し、一段目吐出管を経由して二段目の高圧側圧縮部18へ圧縮空気を送り込む。二段目の高圧側圧縮部18は、一段目の低圧側圧縮部17から供給される圧縮空気を例えば3.0~4.5MPaの許容最高圧力まで圧縮して二段目吐出管を経由して相互に連通された空気タンク12a,12bに供給する。
空気タンク12a,12b内の圧縮空気は、減圧弁24a,24bによって減圧され、カプラ27a,27bを経由して外部に取り出される。カプラ27a,27bの近傍の圧力は圧力計26a,26bでモニタできるようになっている。カプラ27a,27bの各々には不図示のホースを介して釘打機等の空気工具が接続される。
減圧弁24a,24bの出力側の圧力(空気工具への供給圧力)は、圧力調整用部材23a,23bによって調整できる。減圧弁24a,24bにより、空気タンク12a,12bへの圧縮空気の入口側の圧力の大きさにかかわらず、カプラ27a,27b側の圧力を最高圧力以下の一定値に抑えることができる。すなわち、カプラ27a,27bには、空気タンク12a,12b内の圧力にかかわらず一定の圧力を持つ圧縮空気が得られる。なお、空気タンク12a,12b内部に溜まったドレン及び圧縮空気を外部へ排出するためにドレン排出装置が設けられる。
図5Aに示すように、空気圧縮機1は、圧縮部13を回転駆動して空気タンク12a,12bに圧縮空気を送り込むためのモータ14を有する。空気圧縮機1は、外部の交流電源である商用交流電源39を用いてモータ14を駆動するための本体回路部200と、2個の電池パック5-A,5-Bを用いた電力アシスト用の補助回路部300と、を備える。
図5A及び図5Bに示すように、本体回路部200は、外部の交流電源である商用交流電源39(AC100V:例えばコンセントの最大定格電流15A)の供給を受けてモータ14を駆動するために、整流部31、AC側電源昇圧回路32、インバータ部33、及びインバータ部33を制御するための主制御部40を具備する。
商用交流電源39と整流部31との間にはノイズフィルタ34が挿入される。整流部31の整流出力側に平滑コンデンサ35が接続される。交流電源39からの交流電力は整流部31で整流され、平滑コンデンサ35で平滑された直流電力がAC側電源昇圧回路32に供給される。整流部31とAC側電源昇圧回路32との間の接続線路には電流検出用抵抗36が挿入される。AC側負荷電流検出部37は、電流検出用抵抗36の両端の電圧降下を基にAC負荷電流を検出し(モニタし)、AC負荷電流検出信号を主制御部40に出力する。整流部31の出力端子間には、入力電圧検出部65が設けられる。入力電圧検出部65は、整流部31の出力端子間の電圧を検出(監視)し、主制御部40に送信する。
AC側電源昇圧回路32は、DC-DCコンバータ等の昇圧回路を含み、ここで昇圧された直流電力がインバータ部33を介してモータ14に供給される。整流部31、AC側電源昇圧回路32、及び平滑コンデンサ35は、交流側電源部の一例である。
AC側電源昇圧回路32は、図示の場合、チョークコイル321、スイッチング素子322、ダイオード323及びコンデンサ324を有するチョッパ型DC-DCコンバータであり、スイッチング素子322のスイッチング動作を制御する昇圧電圧制御部325を有する。AC側電源昇圧回路32の昇圧出力側に昇圧電圧検出部38が設けられる。
主制御部40には、昇圧電圧検出部38の昇圧電圧監視信号、モータ14の回転を検出する回転センサ41の回転検出信号、及び、空気タンク12a,12bの圧力を検出する圧力センサ42の圧力検出信号がそれぞれ入力される。主制御部40は、昇圧電圧制御信号をAC側電源昇圧回路32(昇圧電圧制御部325)に出力するとともに、インバータ制御信号をインバータ部33に出力し、AC側電源昇圧回路32で昇圧された直流電力をインバータ部33を介してモータ14に供給することで、例えばPWM制御等でモータ14の回転制御を行う。圧縮部13はモータ14で回転駆動され、圧縮部13から吐出された空気が空気タンク12a,12bに送られる
操作パネル部19は、空気タンク内12a,12bの圧力や過負荷等の警告等を表示する表示パネル191、電源オン・オフの切替を行う運転ボタン192、電池パック5-A,5-Bの充電を指示する充電ボタン193、運転モード切替を指示するモード切替ボタン194、及び電池パック5-A,5-Bを用いた電力アシストを指示するアシストボタン195を有し、これらを制御するためにスイッチパネル制御部190が設けられる。スイッチパネル制御部190は通信回路197を介して主制御部40に接続される。
主制御部40や操作パネル部19、通信回路197等に安定化された直流電圧を供給するために、回路電源部90が設けられる。回路電源部90は、整流部31の直流出力を利用して主制御部40等に電源電圧Vcc(A)を、スイッチパネル制御部190や通信回路197等に電源電圧Vcc(C)をそれぞれ供給する。回路電源部90は、1個の一次巻線と2個の二次巻線とを有する降圧トランス91、トランス一次側をスイッチングするスイッチング素子92、スイッチング素子92に駆動信号を出力する回路電源駆動回路93、及び、2個の二次巻線にそれぞれ設けられた整流平滑回路94,95を有する。整流平滑回路94の直流出力電圧はVcc(A)として主制御部40等に供給され、整流平滑回路95の直流出力電圧はVcc(C)としてスイッチパネル制御部190や通信回路197等に供給される。
図5A、図5C及び図5Dに示すように、補助回路部300は、電池電源(直流電源)でモータ14の駆動アシストを行うためのアシスト電源部50、電池電源としての電池パック5-A,5-Bを充電するための充電部70、副制御部80、回路電源部110、及び通信回路100を有する。副制御部80はCPU等の制御回路を含む構成であり、主制御部40と連携してアシスト電源部50と充電部70の動作を制御する。回路電源部110は、副制御部80や通信回路100等に安定化された直流電圧を供給する。通信回路100は主制御部40と副制御部80間の電気的に絶縁された通信回線を構成する。補助回路部300は、例えば図3の本体カバー10内の収納ケース部20内に収納される。
一方の電池パック用装着部45の接続端子45Aには電池パック5-Aが接続され、他方の電池パック用装着部45の接続端子45Bには電池パック5-Bが接続される。接続端子45A,45Bにそれぞれ接続された電池パック5-A,5-Bの電池パック電圧を検出するために、電池電圧検出部46A,46Bがそれぞれ設けられる。各電池電圧検出部46A,46Bからの電池電圧検出信号はそれぞれ副制御部80に供給される。副制御部80は、電池パック5-A,5-Bから電池情報取得信号を受けて、それらの電池情報(電池温度等)をそれぞれ取得する。電池パック5-A,5-Bは、それぞれ制御部44A、44Bを含み、副制御部80と通信できる。主制御部40、副制御部80、並びに電池パック5-A,5-Bの制御部44A、44Bは、空気圧縮機1の制御部を構成する。
アシスト電源部50は、昇圧回路としての昇圧用DC-DCコンバータの構成を含む。アシスト電源部50は、昇圧トランス51の一次側にプッシュプル接続されたスイッチング素子(例えばMOSFET)52,53、スイッチング素子52,53を交互にスイッチングするアシスト電源駆動回路54、昇圧トランス51の二次側に接続された整流部55、チョークコイル63、平滑コンデンサ56、及びアシスト電流制御部57を有する。
整流部55とインバータ部33との間の接続線路に電流検出用抵抗58が挿入される。アシスト電流制御部57は、電流検出用抵抗58の両端の電圧降下からアシスト電流を検出し(モニタし)、フィードバック回路としてのフォトカップラ59を介しアシスト電流検出信号をアシスト電源駆動回路54にフィードバックする。ここで、フォトカップラ59を用いるのは、交流電源39に電気的に接続される本体回路部200と、電池パック5-A,5-Bに電気的に接続される補助回路部300とを相互に電気的に絶縁するためであり、以後の説明でフォトカップラを用いるのも同様の理由である。昇圧トランス51は昇圧回路の一例である。電池パック5-Aが接続された接続端子45A、電池電圧検出部46A、充電部70、電池パック5-Bが接続された接続端子45B、電池電圧検出部46B、充電部70及びアシスト電源部50は、電池パック5-A及び電池パック5-Bの出力電圧値を調整可能な電池側電源部の一例である。
電池パック5-A,5-Bの一方又は両方の直流電力は、アシスト電源部50の昇圧トランス51の一次側に供給される。アシスト電源部50の整流部55の出力側に、アシスト電源部50の出力電圧を検出するためのアシスト電圧検出部60が設けられ、また、アシスト電源部50の出力電圧を制御するためにアシスト電圧制御部61が設けられる。アシスト電源部50の直流出力電力はシリーズダイオード82を介してインバータ部33に供給される(AC側電源昇圧回路32の直流出力電力と合成される)。
副制御部80は、フォトカップラ62を介してアシスト電源部50のアシスト電流制御部57に出力電流制御信号を出力し、フォトカップラ64を介してアシスト電圧制御部61にアシスト電源50の出力電圧制御信号を出力する。
AC側電源昇圧回路32の出力端子に対してアシスト電源部50の出力端子はシリーズダイオード82を介して並列接続される。つまり、モータ14に対してAC側電源昇圧回路32及びアシスト電源部50が電気的に並列に接続される。
具体的に言えば、アシスト電源部50においては、副制御部80からの出力電流制御信号及び出力電圧制御信号を受けてアシスト電源駆動回路54の駆動信号を制御し、スイッチング素子52,53を交互にスイッチングするときのデューティを変化させることで、出力側の平滑コンデンサ56両端の直流電圧を増減する電圧可変制御を行うことができる。換言すれば、アシスト電源部50はインバータ33部への供給電圧を増減するPAM制御でモータ14を駆動可能である。また、アシスト電源部50のアシスト電源駆動回路54には副制御部80からアシスト電源オン・オフ信号が供給される。アシスト電源オン・オフ信号が「アシスト電源オン」を指示したときはアシスト電源駆動回路54を作動させてスイッチング可能とし、「アシスト電源オフ」を指示したときはアシスト電源駆動回路54の動作を停止する。
充電部70は、電池パック用装着部45に装着された電池パック5-A,5-Bを充電するための回路である。充電部70は、降圧用DC-DCコンバータの構成を含む。充電部70は、交流電源39の供給をノイズフィルタ35を介して受ける整流部71、平滑コンデンサ72、降圧トランス73、トランス一次側をスイッチングするスイッチング素子74、スイッチング素子74をオン・オフ駆動する充電電源駆動回路75、トランス73の二次側出力を整流、平滑する整流平滑回路としてのダイオード76及び平滑コンデンサ77、充電電流制御部78、及び充電電圧制御部79を有する。トランス73の二次側の整流平滑回路と電池パック5-A,5-B間の接続線路には電流検出用抵抗81が挿入される。充電電流制御部78は、電流検出用抵抗81の両端の電圧降下から充電電流を検出する(モニタする)。充電電流制御部78からの充電電流検出信号及び充電電圧制御部79からの充電電圧制御信号は、フィードバック回路としてのフォトカップラ82を介し充電電源駆動回路75にフィードバックされる。
回路電源部110は、充電部70の整流部71の直流出力を利用して副制御部80等に電源電圧Vcc(B)を供給するとともに、充電電源オン・オフ信号を伝達するフォトカップラ85への電源供給を行う。回路電源部110は、1個の一次巻線と2個の二次巻線とを有する降圧トランス111、トランス一次側をスイッチングするスイッチング素子112、スイッチング素子112に駆動信号を出力する回路電源駆動回路113、及び2個の二次巻線にそれぞれ設けられた整流平滑回路114,115を有する。整流平滑回路114の直流出力電圧はVcc(B)として副制御部80、フォトカップラ82等に供給される。整流平滑回路115の直流出力電圧は、フォトカップラ85に供給される。フォトカップラ85は、副制御部80の充電電源オン・オフ信号を充電電源駆動回路75に伝達する。充電電源オン・オフ信号が「充電電源オン」を指示したときは充電電源駆動回路75を作動させてスイッチング素子74をスイッチングし、「充電電源オフ」を指示したときは充電電源駆動回路75の動作を停止する。
一方の電池パック用装着部45の接続端子45Aと充電部70との接続をオン・オフするためにリレー87A(第1の遮断回路)が設けられるとともに、他方の電池パック用装着部45の接続端子45Bと充電部70との接続をオン・オフするためにリレー87B(第2の遮断回路)が設けられる。また、接続端子45Aとアシスト電源部50との接続をオン・オフするためにリレー87Cが設けられるとともに、接続端子45Bとアシスト電源部50との接続をオン・オフするためにリレー87Dが設けられる。リレー87A~87Dはそれぞれ副制御部80からのリレーオン・オフ信号によってオン・オフ制御される。
通信回路100は2つのフォトカップラ101,102を有し、主制御部40と副制御部80との間の電気的に絶縁された通信回線を構成する。フォトカップラ101は主制御部40からの情報信号を副制御部80へ伝達し、フォトカップラ102は副制御部80からの情報信号を主制御部40へ伝達する。
電池パック5-A,5-Bには、内部の二次電池の温度を検出する温度検出部としてのサーミスタTh1,Th2がそれぞれ設けられる。また、アシスト電源部50のスイッチング素子52,53にも、温度検出のためのサーミスタTh3が設けられる。サーミスタTh1~Th3の温度監視信号は副制御部80に出力され、温度上昇が許容範囲を超えた電池パック5やアシスト電源部50は副制御部80によって動作停止となる。
図5Bの操作パネル部19において、表示パネル191は、主制御部40からの各種情報を表示する表示部である。運転ボタン192は、空気圧縮機1の運転開始、運転停止を指示するスイッチである。充電ボタン193は、電池パック5-A,5-Bの充電許可、充電停止を指示するスイッチである。モード切替ボタン194は、空気圧縮機1の後述する運転モードの切替を行う切替スイッチである。アシストボタン195は、電池パックを用いる電力アシストを併用するモード(以下「アシスト併用モード」)と電力アシストを使用しないモード(以下「アシスト不使用モード」)との切替スイッチである。
図5Aから図5Dの回路構成において、空気圧縮機1は商用交流電源39(AC100V)に接続された状態において使用される。本体回路部200は、商用交流電源39より電力供給を受けるため、AC側負荷電流検出部37の値に基づき、商用交流電源39からの入力電流が15A以下となるように主制御部40により制御される。これは、一般的にACコンセントの最大定格電流が15Aとなっているからである。
通常動作時は、AC負荷電流値が15Aを超えそうになると主制御部40はモータ14の目標回転数を下げる。目標回転数はインバータ部33の負荷や空気タンク12a,12b内の圧力によっても変わってくる。具体的には、軽負荷の場合には高く、タンク内圧力が高まってきた場合や圧縮空気の使用量が多い場合には低く設定する。
アシスト電源部50を作動させる電力アシスト時は、目標回転数に達するとAC電流値が下がってくるため、主制御部40はAC負荷電流値15Aを維持するように目標回転数を上げていくことで、足りない電力を電池パック5-A,5-Bの一方又は両方から供給することが出来る。この時、副制御部80は電池パック5からの供給電流あるいは供給電力による制限を加えることでモータ14の回転数を一定範囲内に収めることができる。
ここで、以下の点に注意する。
AC側電源昇圧回路32は、昇圧電圧が目標値となるようにフィードバック制御しているが、シリーズダイオード323Aを挿入しない場合において、特にアシスト電源部50からのアシスト電圧が高すぎる場合には、昇圧電圧を低くするように制御してしまう。昇圧電圧が低下すると商用交流電源39からの電流供給が低下するため、電池パック5からの電流供給が過大になり、結果的に電力アシスト時間の減少につながってしまう。この場合、アシスト電圧(アシスト電源部50の出力電圧)をシリーズダイオード82の順方向電圧降下程度(1V~2V)大きくなるように制御すれば、シリーズダイオード323Aを省略できる。
一方で、シリーズダイオード323Aを挿入する場合には、昇圧電圧とアシスト電圧を接続する箇所に電圧合流部電解コンデンサ324Aを設ける必要がある。これは、モータ14を停止した場合に発生するサージエネルギーを吸収するためであり、大容量且つ高耐圧の大型品を使用する。しかし、上記のようにシリーズダイオード323Aを省略した場合には、AC側電源昇圧回路32の電解コンデンサ324により代用することができるため、電圧合流部電解コンデンサも省略することができる。これにより、基板上の面積や電子部品コスト削減はもちろん、ダイオードの損失や電圧降下による効率低下を改善することができる。
一般に、複数の電池パックを並列接続して用いる場合、電池パック同士の逆流電流を防止するために図5C中点線表記の逆流防止用ダイオード47A,47Bが必要となる。しかし、電池パック5-A,5-Bの電位差が所定電位差値(例えば0.5Vとする)以内になるように電池パックを交互に充電していくことで、実用上、電池パック同士の逆流電流を充電電流程度に抑えることが出来る。このため、ダイオード47A,47Bは削除してもよい。これにより、ダイオード47A,47Bの抵抗分に起因する出力低下やダイオード47A,47Bによる発熱の問題を解消できる。
電池パック5-A,5-Bを並列接続した電力アシスト中に電池パック5-A,5-Bの電位差が所定電位差値(0.5V)を超えて開いた場合でも、片方の電池パック電圧が第1閾値電圧である所定電圧値V1を下回るまではアシストを継続する。
電力アシスト期間中に片方の電池パック5だけアシストを停止しようとすると、停止と同時にもう一方の電池パック5の放電電流が過大になってしまうため、モータ14の目標回転数を下げるなど、電流値を減らしておく必要がある。実際停止するには通電中にリレー87C又は87Dをオフする必要がある。接点故障を抑制する観点では、一方の電池パック電圧が所定電圧値V1を下回った時点でアシストそのものを停止するとよい。この理由は、両方の電池パック電圧が所定電圧値V1を下回るまでアシストを継続しようとすると、先に低下した方の電池パック5の消費電流が大きくなり、電圧低下と発熱が加速してしまうため、再充電と再アシストのサイクルが遅くなってしまうからである。
図6は、商用交流電源39からの入力電圧の実効値(以下「交流入力電圧」とも表記)が100Vの場合、前半(時刻t5以前)は80Vで後半(時刻t6以降)は90Vの場合、及び、前半は65Vで後半は80Vの場合の各々における、交流入力電圧、商用交流電源39からの入力電流の実効値(以下「交流入力電流」とも表記)、モータ14の回転数(以下「モータ回転数」とも表記)、及び空気タンク12a,12b内の圧力(以下「タンク内圧力」とも表記)の時間変化を示すタイムチャートである。このタイムチャートは、アシストボタン195によりアシスト不使用モードが選択されている場合のものである。時刻t6~t7の期間以外では、空気タンク12a,12b内の空気(以下「タンク内空気」)の消費は無いものとする。尚、先述の通り、タンク内圧力は圧力センサ42によって検出され、この検出信号が主制御部40に入力されている。
時刻t0においてモータ14の駆動すなわち空気圧縮機1の運転を開始すると、時間経過と共にタンク内圧力が上昇する。タンク内圧力の上昇に伴い、モータ14に係る負荷も増大し、モータ回転数を一定の目標回転数に維持するために交流入力電流が上昇する。交流入力電流が上昇する速度は、交流入力電圧が低いほど高くなる。これは、交流入力電圧が低いほど、電力を補うために交流入力電流を大きくする必要があるためである。
交流入力電圧が65Vの場合、時刻t1において交流入力電流が15Aとなる。交流入力電圧が80Vの場合、時刻t2において交流入力電流が15Aとなる。15Aは、ブレーカー等が落ちないように設定された電流閾値(上限値)の一例である。交流入力電流が15Aとなった後は、それ以上交流入力電流が大きくならないように、すなわちそれ以上商用交流電源39からの入力電力(以下「交流入力電力」とも表記)が大きくならないように、タンク内圧力の上昇と共にモータ回転数を低下させる。換言すれば、交流入力電流が15Aとなる前後で、モータ回転数を一定の目標回転数に維持する定回転数制御から、目標回転数を可変として交流入力電力を一定にする低電力制御に移行する。
交流入力電圧が65Vの場合、時刻t3において、タンク内圧力がP4の状態でモータ回転数が回転数閾値まで低下する。このときの圧力P4は、第1停止圧力の例示である。交流入力電圧が80Vの場合、時刻t4において、タンク内圧力がP2の状態でモータ回転数が回転数閾値まで低下する。このときの圧力P2は、第1停止圧力の例示である。回転数閾値は、例えば、それ以上モータ回転数が低下すると回転変動が大きく振動が顕著に増大する回転数であり、事前に定められる。モータ回転数が回転数閾値まで低下すると、振動増大を防ぐため、タンク内圧力が事前に設定された停止圧力(目標圧力)P1に到達していなくてもモータ14は停止する(交流入力電圧が65Vの場合の時刻t3、80Vの場合の時刻t4)。
交流入力電圧が100Vの場合、時刻t5において、タンク内圧力が第2停止圧力としての停止圧力P1に到達し、モータ14が停止する。交流入力電圧が65V、80V、100Vのいずれの場合も、モータ14の停止後、時刻t6においてタンク内空気の消費が開始されるまで、タンク内圧力は一定である。第2停止圧力としての停止圧力P1は、予め設定された既定値(静的な値)であるのに対し、第1停止圧力としての圧力P2、P4は、モータ回転数が回転数閾値まで低下したときの圧力であり、交流入力電圧等の運転環境に応じて動的に決まる値である。
図6においては、前半の交流入力電圧が65Vの場合、時刻t5~t6の期間に、他の機器による商用交流電源39の使用状態が変化し、交流入力電圧が80Vに上昇した場合を想定している。同様に、前半の交流入力電圧が80Vの場合、時刻t5~t6の期間に交流入力電圧が90Vに上昇した場合を想定している。
時刻t6~t7の期間にタンク内空気が消費され、時刻t7において、タンク内圧力の低下幅がΔAとなり(タンク内圧力が再起動圧力まで低下し)、モータ14が再起動する。ΔAは、モータ14の再起動、停止の頻度が高すぎないように、かつモータ14の停止時間が長すぎたり、タンク内圧力の低下が行き過ぎたりしないように、事前に定められる。具体的には、ΔAが小さすぎると、モータ14が停止した後すぐに再起動するため、空気圧縮機1の動作がぎくしゃくして感じられ作業性が損なわれるとともに、モータ14の再起動時の負荷が大きくなるためモータ14の故障の可能性も高まる。一方でΔAが大きすぎると、モータ14が停止している時間が長くなり再起動の時間が遅くなるため、圧縮部13が空気タンク12a,12bに圧縮空気を送らない時間が長くなり作業効率が悪い。また、タンク内圧力の低下も大きくなってしまうため、タンク内圧力が停止圧力近くの高い圧力へ復帰するまでの時間も長くなってしまい、作業効率が悪い。圧力P2、P4よりもそれぞれΔAだけ低い圧力P3、P5は、第1再起動圧力の例示である。圧力P1よりもΔAだけ低い圧力P2は、第2再起動圧力の例示である。時刻t7におけるモータ14の再起動後、時間経過と共にタンク内圧力が再度上昇する。
交流入力電圧が100Vの場合、時刻t8において、タンク内圧力が停止圧力P1に到達し、モータ14が停止する。後半の交流入力電圧が90Vの場合、時刻t9において、タンク内圧力が停止圧力P1に到達し、モータ14が停止する。後半の交流入力電圧が80Vの場合、時刻t10においてモータ回転数が回転数閾値まで低下し、モータ14が停止する。
図7は、空気圧縮機1の制御フローチャートである。このフローチャートは、アシストボタン195によりアシスト併用モードが選択されている場合のものである。主制御部40は、モード1の場合(S1のyes)、停止圧力をPoff1、再起動圧力をPon1に設定する(S2)。主制御部40は、モード2の場合(S1のno、S3のyes)、停止圧力をPoff2、再起動圧力をPon2に設定する(S4)。主制御部40は、モード3の場合(S1のno、S3のno)、停止圧力をPoff3、再起動圧力をPon3に設定する(S5)。モード1~3は、モード切替ボタン194によって事前に設定された運転モードである。停止圧力Poff1~Poff3のいずれかが、図6のタンク内圧力P1に対応する。
主制御部40は、運転ボタン192により電源オフとされた場合(S6のno)、モータ14を停止し(S7)、S1に戻る。主制御部40は、運転ボタン192により電源オンとされている場合(S6のyes)、モータ14を起動する(S8)。主制御部40は、回転センサ41からの回転検出信号によりモータ回転数(実回転数)を監視し、モータ回転数が回転数閾値以下の場合(S9のyes)、入力電圧検出部65からの信号により、交流入力電圧を確認する(S10)。
主制御部40は、交流入力電圧が閾値電圧Vaより大きくない場合(S10のno)、電源の状態が悪いと判断し、モータ14を停止すると共に表示パネル191にエラー表示を行う(S11)。主制御部40は、交流入力電圧が閾値電圧Vaより大きい場合(S10のyes)において、副制御部80との通信により、電池パック5-A,5-Bを用いた電力アシスト(以下「アシスト運転」とも表記)を行っているか否かを確認する(S12)。
主制御部40は、アシスト運転を行っていない場合(S12のno)、副制御部80との通信によりアシスト運転の可否を確認する(S13)。主制御部40は、アシスト運転が可能であれば(S13のyes)、副制御部80にアシスト運転の開始を指示してアシスト運転を作動させ(S14)、S9に戻る。
主制御部40は、S12においてアシスト運転を行っている場合(S12のyes)、及びS13においてアシスト運転が可能でない場合(S13のno)、現在のタンク内圧力Pvを取得し(S15)、停止圧力をPv、再起動圧力をPv-ΔAに設定する(S16)。
主制御部40は、タンク内圧力が停止圧力以上の場合(S17のyes)、モータ14を停止する(S18)。S9のnoからS17という処理の流れの場合、S17の判断における停止圧力は、S2、S4、及びS5のいずれかで設定した停止圧力である。S16からS17という処理の流れの場合、S17の判断における停止圧力は、S16で設定した停止圧力(現在のタンク内圧力Pv)であり、S17の判断はyesとなる。
主制御部40は、タンク内圧力が再起動圧力以下になるまでモータ14の停止(S18)を継続し(S19のno)、タンク内圧力が再起動圧力以下になると(S19のyes)、S1に戻り、運転モード(モード1~3)に応じた停止圧力、再起動圧力を設定してモータ14を再起動する(S1~S6、S8)。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) 主制御部40は、モータ回転数が回転数閾値まで低下するとモータ14の駆動を停止する。このため、回転数閾値より低い回転数でのモータ14の駆動により振動や騒音が大きくなることを抑制できる。ここで、比較として、モータ回転数によらず、交流入力電圧の低下に応じて停止圧力を低下させる場合を考える。この場合、空気圧縮機1の個体差によって異なるモータ14への負荷に対応するために、余裕を持って停止圧力の低下幅を大きくすることになる。そうすると、交流入力電圧の低下時に、振動や騒音が顕著に大きくなる直前まで空気圧縮機1を運転することが難しい。具体的には、振動や騒音が起きにくい個体に合わせて停止圧力の低下幅を小さくする(低下後の停止圧力を高くする)と、振動や騒音が起きやすい個体においては、タンク内圧力が停止圧力未満であっても振動や騒音が大きくなってしまう。逆に振動や騒音が起きやすい個体に合わせて停止圧力の低下幅を大きくする(低下後の停止圧力を低くする)と、振動や騒音が起きにくい個体においては、タンク内圧力が振動や騒音が顕著に大きくなる値より充分低い値であってもタンク内圧力が停止圧力以上となってモータが停止してしまうため、到達できるタンク内圧力が本来振動や騒音を顕著に大きくせずに実現できる圧力よりも低くなってしまう。この点、本実施の形態によれば、回転数閾値以下か否かに応じてモータ14の停止要否を判断するため、交流入力電圧の低下時に、振動や騒音が顕著に大きくなる直前まで空気圧縮機1を運転できる。
(2) 主制御部40は、モータ回転数が回転数閾値まで低下してモータ14の駆動を停止した後は、モータ回転数が回転数閾値まで低下したときのタンク内圧力に基づき再起動圧力を設定し、タンク内圧力が再起動圧力まで低下するとモータ14を再起動する。このため、モータ回転数が回転数閾値まで低下したときのタンク内圧力によらず固定された再起動圧力を用いる場合と比較して、モータ14の再起動、停止の頻度が高すぎないように、かつモータ14の停止時間が長すぎたり、タンク内圧力の低下が行き過ぎたりしないように、再起動圧力を適切に設定できる。固定された再起動圧力を用いる場合を具体的に想定すると、再起動圧力は、振動や騒音が起きやすい個体に合わせて低めに設定すると考えられる(振動や騒音が起きにくい個体に合わせて高めに設定すると、振動や騒音が起きやすい個体で振動や騒音が顕著に大きくなってしまうため)。この想定において、振動や騒音が起きにくい個体においては、再駆動圧力が該個体において適切な値よりも低めに設定されてしまうため、モータ14が停止している時間が長くなり再起動の時間が遅くなり、圧縮部13が空気タンク12a,12bに圧縮空気を送らない時間が長くなり作業効率が悪い。また、タンク内圧力の低下も大きくなってしまうため、タンク内圧力が停止圧力近くの高い圧力へ復帰するまでの時間も長くなってしまい、作業効率が悪い。この点、本実施の形態によれば、停止圧力をモータ14の個体差に合わせて任意に決めるだけでなく、再起動圧力もモータ14の個体差に合わせて任意に決めるため、再起動圧力を適切な値にすることができ、作業効率がよい。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
モータ14の駆動を停止したときのタンク内圧力(停止圧力)と、その後にモータ14を再起動するときのタンク内圧力(再起動圧力)との差は、固定値でなくてもよい。例えば、停止圧力から所定割合だけ低下したタンク内圧力を再起動圧力としてもよい。モータ回転数が閾値回転数以下に低下した場合の停止圧力と再起動圧力の差は、モータ回転数が閾値回転数以下に低下していない場合の停止圧力と再起動圧力の差と異なってもよい。
1…空気圧縮機、5,5-A,5-B…電池パック、10…本体カバー、12a,12b…空気タンク、13…圧縮部、14…モータ、19…操作パネル部、20…収納ケース部、31…整流部、32…AC側電源昇圧回路、33…インバータ部、37…AC側負荷電流検出部、38…昇圧電圧検出部、40…主制御部、45…電池パック用装着部、46A,46B…電池電圧検出部、50…アシスト電源部、57…アシスト電流制御部、60…アシスト電圧検出部、65…入力電圧検出部、70…充電部、80…副制御部、87A~87D…リレー、90,110…回路電源部、100…通信回路、200…本体回路部、300…補助回路部。

Claims (4)

  1. モータと、
    前記モータの駆動力により空気を圧縮して排出する圧縮部と、
    前記圧縮部から排出された空気を貯蔵するタンク部と、
    前記モータの目標回転数を設定するとともに、前記モータの実回転数を検出し、前記モータの駆動を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記モータの実回転数が所定の回転数閾値まで低下すると、前記モータの駆動を停止し、
    前記モータの駆動を停止した後に、前記タンク部内の圧力が第1再起動圧力を下回ると、前記モータを再起動させ、
    前記制御部は、前記モータの実回転数が前記回転数閾値まで低下したときの前記圧力である第1停止圧力に基づき、前記第1再起動圧力を設定する、作業機。
  2. 前記制御部は、前記第1再起動圧力を、前記第1停止圧力よりも所定量小さい値に設定する、請求項1に記載の作業機。
  3. 前記制御部は、外部電源から供給される電流が所定の電流閾値を超えないように前記モータの駆動を制御する、請求項1または2に記載の作業機。
  4. 前記制御部は、
    前記モータの実回転数が所定の回転数閾値を超えている場合、前記圧力が予め設定された第2停止圧力を超えると前記モータを停止し、
    前記モータの駆動を停止した後に、前記圧力が第2再起動圧力を下回ると、前記モータを再起動させる、請求項1から3のいずれか一項に記載の作業機。
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