JP2022102573A - 作業機 - Google Patents

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堅一 星野
Kenichi Hoshino
達也 伊藤
Tatsuya Ito
祥太 鈴木
Shota Suzuki
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Abstract

【課題】温度上昇を抑制しながら効率よく、出力を増加させた作業機を提供する。【解決手段】モータ14と、電池パック5-A,5-Bと、電池パック5-A,5-Bの一方又は両方から電力供給を受けてモータ14に電力を供給するアシスト電源部50と、アシスト電源部50と電気的に並列に接続されるとともに、外部の交流電源39に接続されてモータ14に電力を供給する主昇圧電源部32を含む電源部と、電池パック5-A,5-Bの出力電圧の相対関係を調整する調整制御を行う制御部40,80と、を備える。電池パック5-A,5-Bの出力電圧の電位差を所定電位差値以内となるように充電制御することで、電池パック5-A,5-Bを並列に接続する場合に必要となる逆流防止用ダイオードを不要にできる。【選択図】図5A

Description

本発明は、空気圧縮機等の作業機に関する。
従来の作業機においては、主に交流電源が用いられていたが、電源の昇圧を行い負荷の高い作業を行うためには大電流を扱う必要があり、交流電源の使用に限界があった。
特開2018-155100号公報
交流電源を補助するため、電源として別途電池パックを取り付けることを考える。電池パックを複数並列に取り付けると、全体としての電池容量が大きくなり、電池パックの駆動時間を増加させることができる。しかしながら、それぞれの電池パックの電位に差があると、一方から他方に電流が流れ込み、不具合が生じる恐れがある。流れ込みを防止するためにダイオードを設けることも考えられるが、ダイオードの抵抗分だけ出力が低下するとともに、ダイオードによる発熱が生じてしまう。
上記課題を鑑み本発明は、温度上昇を抑制しながら効率よく、出力を増加させた作業機を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は作業機である。この作業機は、モータと、
第1電池パック及び第2電池パックに接続され、前記第1電池パック及び前記第2電池パックの出力電圧値を調整して前記モータに電力を供給する電池側電源部と、
前記電池側電源部と電気的に並列に接続されるとともに、外部の交流電源に接続されて前記モータに電力を供給する交流側電源部と、
前記第1電池パックの出力電圧と前記第2電池パックの出力電圧の相対関係を調整する調整制御を行う制御部と、を備える。
前記制御部は、前記交流電源から前記モータへの電力供給に加えて前記第1電池パック及び前記第2電池パックの一方又は両方から前記モータに電力供給するアシスト制御を実行可能であるとよい。
前記制御部によって制御され、前記第1電池パックの放電経路を遮断可能な第1の遮断回路と、
前記制御部によって制御され、前記第2電池パックの放電経路を遮断可能な第2の遮断回路と、を備え、
前記アシスト制御は、前記第1電池パック及び前記第2電池パックの双方から放電させる第1アシスト制御と、前記第1電池パック及び前記第2電池パックのうち出力電圧の高い一方から放電させ、他方からは放電させない第2アシスト制御と、を含み、
前記調整制御は、前記第2アシスト制御を含む、構成であるとよい。
前記制御部は、前記第1電池パック及び前記第2電池パックの電位差が所定電位差値以内のときは前記第1アシスト制御を行い、前記第1電池パック及び前記第2電池パックの電位差が前記所定電位差値を超えているときは前記第2アシスト制御を行うとよい。
前記制御部は、前記第1電池パック及び前記第2電池パックの少なくとも一方の出力電圧が所定電圧値以上であることを、前記アシスト制御の開始に必要な条件とするとよい。
前記制御部によって制御される充電回路を備え、
前記調整制御は、前記第1電池パック及び前記第2電池パックのうち出力電圧の低い一方の充電を含む、構成であるとよい。
前記充電回路は、前記第1電池パック及び前記第2電池パックの双方の出力電圧が前記所定電圧値以上、かつ前記第1電池パック及び前記第2電池パックの電位差が所定電位差値以内の場合に、前記第1電池パック及び前記第2電池パックを、電位差が前記所定電位差値を超えないように切り替えながら充電することができる、構成であるとよい。
前記充電回路は、前記第1電池パック及び前記第2電池パックの双方の出力電圧が前記所定電圧値未満の場合、前記第1電池パック及び前記第2電池パックのうち出力電圧の高い一方を先に充電して出力電圧を前記所定電圧値に到達させるとよい。
本発明の第2の態様は作業機である。この作業機は、モータと、
第1電池パック及び第2電池パックに接続され、前記第1電池パック及び前記第2電池パックの出力電圧値を調整して前記モータに出力する電池側電源部と、
前記第1電池パックの出力電圧と前記第2電池パックの出力電圧の相対関係を調整する調整制御を行う制御部と、
外部の交流電源に接続される充電回路と、を備え、
前記調整制御は、前記充電回路による前記第1電池パック又は前記第2電池パックの充電である。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、温度上昇を抑制しながら効率よく、出力を増加させた作業機を提供することができる。
本発明に係る作業機の一実施の形態である空気圧縮機の全体構成を示す斜視図。 同正面図。 図2のA-A平断面図。 空気圧縮機の本体カバーに設けられた電池パック用装着部を示す斜視図。 実施の形態の全体回路ブロック図。 全体回路ブロック図のうち、空気圧縮機が本来的に有する本体回路部を拡大して示す回路ブロック図。 全体回路ブロック図のうち、2個の電池パックを用いた電力アシストを行う補助回路部であって、アシスト電源部を含む部分を拡大して示す回路ブロック図。 補助回路部のうち充電部を含む部分を拡大して示す回路ブロック図。 空気圧縮機の動作説明のためのタイムチャート。 実施の形態の動作を説明するフローチャート。
以下において、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。実施の形態は、発明を限定するものではなく例示である。実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
以下、作業機の一実施の形態である空気圧縮機について、図面を用いて詳細に説明する。図1は空気圧縮機の全体構成を示す斜視図、図2は同正面図、及び図3は図2のA-A平断面図である。これらの図に示すように、空気圧縮機1は商用交流電源(AC電源100V)で動作するもので、商用電源のコンセントに接続するための電源コード2及びプラグ(図示省略)を有する。また、空気圧縮機1は、電池電源を用いたアシスト動作が可能であり、図4に示すように、本体カバー(ハウジング)10の外面に複数(図示の場合は2個)の電池パック用装着部45を備える。電池パック用装着部45にはそれぞれ直流電源としての電池パック5が着脱自在に装着可能である。図示の場合は、1個の電池パック用装着部45に電池パック5が装着されている様子を示すが、本実施の形態での動作においては各電池パック用装着部45に電池パック5がそれぞれ装着される。電池パック5は、収容ケースと、収容ケース内に設けられた電池セルと、を有する。電池セルは、一次電池または二次電池の何れでもよい。電池セルとしては、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、リチウムイオンポリマー電池、ニッケルカドミウム電池等を用いることができる。電池パック用装着部45は電池パック5の端子に接続する接続端子を有する。
空気圧縮機1は、本体カバー10とその両側に設けられた運搬用ハンドル11と、圧縮空気を貯留する一対の平行配置の空気タンク12a,12bと、外部より吸入した空気を圧縮して空気タンク12a,12bに供給する圧縮部13(図3)と、圧縮部13に連結され圧縮部13を駆動するモータ14(同)と、を備える。圧縮部13とモータ14は、モータ14の軸方向が空気タンク12a,12bの長手方向と略直交するように、一対の空気タンク12a,12bの上方に配置される。空気タンク12a,12bには、地面との直接接触を防止して保護するための脚部15が設けられる。モータ14は、例えば直流モータであり、これに電力を供給する図5A、図5Bのインバータ部33を主制御部40(CPU等の制御回路を含む)によって制御(例えばPWM制御)することで回転数等が制御される。使用者は、操作パネル部(スイッチパネル)19により、空気圧縮機1の電源オン・オフ(ON・OFF)、モータ起動・停止、運転モード切替等の操作が可能である。また、操作パネル部19には、空気タンク内圧力や過負荷等の警告が表示される。
圧縮部13は、一段目の低圧側圧縮部17と二段目の高圧側圧縮部18により構成される。一段目の低圧側圧縮部17と二段目の高圧側圧縮部18は、クランクケース16を介して相互に対向するように配置される。一段目の低圧側圧縮部17は、クランクケース16内部を経由して吸い込まれた外部空気(大気圧)を圧縮し、一段目吐出管を経由して二段目の高圧側圧縮部18へ圧縮空気を送り込む。二段目の高圧側圧縮部18は、一段目の低圧側圧縮部17から供給される圧縮空気を例えば3.0~4.5MPaの許容最高圧力まで圧縮して二段目吐出管を経由して相互に連通された空気タンク12a,12bに供給する。
空気タンク12a,12b内の圧縮空気は、減圧弁24a,24bによって減圧され、カプラ27a,27bを経由して外部に取り出される。カプラ27a,27bの近傍の圧力は圧力計26a,26bでモニタできるようになっている。カプラ27a,27bの各々には不図示のホースを介して釘打機等の空気工具が接続される。
減圧弁24a,24bの出力側の圧力(空気工具への供給圧力)は、圧力調整用部材23a,23bによって調整できる。減圧弁24a,24bにより、空気タンク12a,12bへの圧縮空気の入口側の圧力の大きさにかかわらず、カプラ27a,27b側の圧力を最高圧力以下の一定値に抑えることができる。すなわち、カプラ27a,27bには、空気タンク12a,12b内の圧力にかかわらず一定の圧力を持つ圧縮空気が得られる。なお、空気タンク12a,12b内部に溜まったドレン及び圧縮空気を外部へ排出するためにドレン排出装置が設けられている。
図5Aは空気圧縮機1の全体回路ブロック図、図5Bは全体回路ブロック図のうち、空気圧縮機1が本来的に有する本体回路部200を示す回路ブロック図、図5Cは全体回路ブロック図のうち、2個の電池パック5-A,5-Bを用いた電力アシストを行う補助回路部300であって、アシスト電源部50を含む部分を示す回路ブロック図、図5Dは補助回路部のうち充電部70を含む部分を示す回路ブロック図である。図5Aの全体回路構成に示すように、空気圧縮機1は、圧縮部13を回転駆動して空気タンク12a,12bに圧縮空気を送り込むためのモータ14を有し、外部の交流電源である商用交流電源39を用いてモータ14を駆動するための本体回路部200及び2個の電池パック5-A,5-Bを用いた電力アシスト用の補助回路部300を備える。
図5A及び図5Bに示すように、本体回路部200は、外部の交流電源である商用交流電源39(AC100V:例えばコンセントの最大定格電流15A)の供給を受けてモータ14を駆動するために、整流部31、主昇圧電源部32、インバータ部33、及びインバータ部33を制御するための主制御部40を具備する。商用交流電源39と整流部31間にはノイズフィルタ34が挿入され、整流部31の整流出力側に平滑コンデンサ35が接続されている。交流電源39からの交流電力は整流部31で整流され、平滑コンデンサ35で平滑された直流電力が主昇圧電源部32に供給される。整流部31と主昇圧電源部32間の接続線路には電流検出用抵抗36が挿入され、電流検出用抵抗36の両端の電圧降下からAC負荷電流検出部37はAC負荷電流を検出し(モニタし)、AC負荷電流検出信号を主制御部40に出力する。主昇圧電源部32はDC-DCコンバータ等の昇圧回路を含むものであり、ここで昇圧された直流電力がインバータ部33を介してモータ14に供給される。整流部31及び主昇圧電源部32、平滑コンデンサ35は、交流側電源部の一例である。
主昇圧電源部32は、図示の場合、チョークコイル321、スイッチング素子322、ダイオード323及びコンデンサ324を有するチョッパ型DC-DCコンバータであり、スイッチング素子322のスイッチング動作を制御する昇圧電圧制御部325を有する。主昇圧電源部32の昇圧出力側に昇圧電圧検出部38が設けられている。
主制御部40には、昇圧電圧検出部38から昇圧電圧監視信号、モータ14の回転を検出する回転センサ41の回転検出信号、及び空気タンク12a,12bの圧力を検出する圧力センサ42の圧力検出信号がそれぞれ入力される。主制御部40は、昇圧電圧制御信号を主昇圧電源部32(昇圧電圧制御部325)に出力するとともに、インバータ制御信号をインバータ部33に出力し、主昇圧電源部32で昇圧された直流電力をインバータ部33を介してモータ14に供給することで、例えばPWM制御等でモータ14の回転制御を行う。圧縮部13はモータ14で回転駆動され、圧縮部13から吐出された空気が空気タンク12a,12bに送られる
操作パネル部19は、表示パネル191(空気タンク内圧力や過負荷等の警告等を表示)、電源オン・オフ(ON・OFF)を行う運転ボタン192、電池パック充電を指示する充電ボタン193、運転モード切替を指示するモード切替ボタン194及び電池パック5-A,5-Bを用いた電力アシストを指示するアシストボタン195を有し、これらを制御するためにスイッチパネル制御部190が設けられている。スイッチパネル制御部190は通信回路197を介して主制御部40に接続されている。
なお、主制御部40や操作パネル部19、通信回路197等に安定化された直流電圧を供給するために、回路電源部90が設けられている。回路電源部90は、整流部31の直流出力を利用して主制御部40等に電源電圧Vcc(A)を、スイッチパネル制御部190や通信回路197等に電源電圧Vcc(C)をそれぞれ供給する。回路電源部90は、1個の一次巻線と2個の二次巻線とを有する降圧トランス91、トランス一次側をスイッチングするスイッチング素子92、スイッチング素子92に駆動信号を出力する回路電源駆動回路93、及び2個の二次巻線にそれぞれ設けられた整流平滑回路94,95を有する。整流平滑回路94の直流出力電圧はVcc(A)として主制御部40等に供給され、整流平滑回路95の直流出力電圧はVcc(C)としてスイッチパネル制御部190や通信回路197等に供給される。
図5A、図5C及び図5Dに示すように、補助回路部300は、電池電源(直流電源)でモータ14の駆動アシストを行うためのアシスト電源部50、電池電源としての電池パック5-A,5-Bを充電するための充電部70、副制御部80、回路電源部110、及び通信回路100を有する。副制御部80はCPU等の制御回路を含む構成であり、主制御部40と連携してアシスト電源部50と充電部70の動作を制御する。回路電源部110は、副制御部80や通信回路100等に安定化された直流電圧を供給する。通信回路100は主制御部40と副制御部80間の電気的に絶縁された通信回線を構成する。補助回路部300は、例えば図3の本体カバー10内の収納ケース部20内に収納されている。
一方の電池パック用装着部45の接続端子45Aには電池パック5-Aが接続され、他方の電池パック用装着部45の接続端子45Bには電池パック5-Bが接続される。接続端子45A,45Bにそれぞれ接続された電池パック5-A,5-Bの電池パック電圧を検出するために、電池電圧検出部46A,46Bがそれぞれ設けられている。各電池電圧検出部46A,46Bからの電池電圧検出信号はそれぞれ副制御部80に供給される。また、副制御部80は電池パック5-A,5-Bから電池情報取得信号を受けて、それらの電池情報(電池温度等)をそれぞれ取得する。
アシスト電源部50は、昇圧回路としての昇圧用DC-DCコンバータの構成を含むものである。すなわち、アシスト電源部50は、昇圧トランス51の一次側にプッシュプル接続されたスイッチング素子(例えばMOSFET)52,53、スイッチング素子52,53を交互にスイッチングするアシスト電源駆動回路54、昇圧トランス51の二次側に接続された整流部55、平滑コンデンサ56、及びアシスト電流制御部57を有する。整流部55とインバータ部33間の接続線路には電流検出用抵抗58が挿入され、アシスト電流制御部57は電流検出用抵抗58の両端の電圧降下からアシスト電流を検出し(モニタし)、フィードバック回路としてのフォトカップラ59を介しアシスト電流検出信号をアシスト電源駆動回路54にフィードバックする。ここで、フォトカップラ59を用いるのは、交流電源39に電気的に接続されている本体回路部200と、電池パック5-A,5-Bに電気的に接続される補助回路部300とを相互に電気的に絶縁するためであり、以後の説明でフォトカップラを用いるのも同様の理由である。昇圧トランス51は昇圧回路の一例である。電池パック5-Aが接続された接続端子45A、電池電圧検出部46A、充電部70、電池パック5-Bが接続された接続端子45B、電池電圧検出部46B、充電部70及びアシスト電源部50は、電池パック5-A及び電池パック5-Bの出力電圧値を調整可能な電池側電源部の一例である。
電池パック5-A,5-Bの一方又は両方の直流電力は、アシスト電源部50の昇圧トランス51の一次側に供給され、アシスト電源部50の整流部55の出力側にアシスト電源部50の出力電圧を検出するためのアシスト電圧検出部60が設けられ、また出力電圧を制御するためにアシスト電圧制御部61が設けられている。アシスト電源部50の直流出力電力はシリーズダイオード82を介してインバータ部33に供給される(主昇圧電源部32の直流出力電力と合成される)。
副制御部80は、フォトカップラ62を介してアシスト電源部50のアシスト電流制御部57に出力電流制御信号を出力し、フォトカップラ64を介してアシスト電圧制御部61にアシスト電源50の出力電圧制御信号を出力する。
主昇圧電源部32の出力端子に対してアシスト電源部50の出力端子はシリーズダイオード82を介して並列接続されている。つまり、モータ14に対して主昇圧電源部32及びアシスト電源部50が電気的に並列に接続されている。
具体的に言えば、アシスト電源部50においては、副制御部80からの出力電流制御信号及び出力電圧制御信号を受けてアシスト電源駆動回路54の駆動信号を制御し、スイッチング素子52,53を交互にスイッチングするときのデューティを変化させることで、出力側の平滑コンデンサ56両端の直流電圧を増減する電圧可変制御を行うことができる。換言すれば、アシスト電源部50はインバータ33部への供給電圧を増減するPAM制御でモータ14を駆動可能である。また、アシスト電源部50のアシスト電源駆動回路54には副制御部80からアシスト電源オン・オフ信号が供給される。アシスト電源オン・オフ信号が「アシスト電源オン」を指示したときはアシスト電源駆動回路54を作動させてスイッチング可能とし、「アシスト電源オフ」を指示したときはアシスト電源駆動回路54の動作を停止する。
電池パック用装着部45に装着された電池パック5-A,5-Bを充電するための充電部70は、降圧用DC-DCコンバータの構成を含むものであり、交流電源39の供給をノイズフィルタ35を介して受ける整流部71、平滑コンデンサ72、降圧トランス73、トランス一次側をスイッチングするスイッチング素子74、スイッチング素子74をオン・オフ駆動する充電電源駆動回路75、トランス73の二次側出力を整流、平滑する整流平滑回路としてのダイオード76及び平滑コンデンサ77、充電電流制御部78、及び充電電圧制御部79を有する。トランス73の二次側の整流平滑回路と電池パック5-A,5-B間の接続線路には電流検出用抵抗81が挿入され、充電電流制御部78は電流検出用抵抗81の両端の電圧降下から充電電流を検出する(モニタする)。充電電流制御部78からの充電電流検出信号及び充電電圧制御部79からの充電電圧制御信号は、フィードバック回路としてのフォトカップラ82を介し充電電源駆動回路75にフィードバックされる。
回路電源部110は、充電部70の整流部71の直流出力を利用して副制御部80等に電源電圧Vcc(B)を供給するとともに、充電電源オン・オフ信号を伝達するフォトカップラ85への電源供給を行う。回路電源部110は、1個の一次巻線と2個の二次巻線とを有する降圧トランス111、トランス一次側をスイッチングするスイッチング素子112、スイッチング素子112に駆動信号を出力する回路電源駆動回路113、及び2個の二次巻線にそれぞれ設けられた整流平滑回路114,115を有する。整流平滑回路114の直流出力電圧はVcc(B)として副制御部80、フォトカップラ82等に供給され、整流平滑回路115の直流出力電圧はフォトカップラ85に供給される。フォトカップラ85は副制御部80の充電電源オン・オフ信号を充電電源駆動回路75に伝達する。充電電源オン・オフ信号が「充電電源オン」を指示したときは充電電源駆動回路75を作動させてスイッチング素子74をスイッチングし、「充電電源オフ」を指示したときは充電電源駆動回路75の動作を停止する。
一方の電池パック用装着部45の接続端子45Aと充電部70との接続をオン・オフするためにリレー87A(第1の遮断回路)が設けられるとともに、他方の電池パック用装着部45の接続端子45Bと充電部70との接続をオン・オフするためにリレー87B(第2の遮断回路)が設けられている。また、接続端子45Aとアシスト電源部50との接続をオン・オフするためにリレー87Cが設けられるとともに、接続端子45Bとアシスト電源部50との接続をオン・オフするためにリレー87Dが設けられている。リレー87A~87Dはそれぞれ副制御部80からのリレーオン・オフ信号によってオン・オフ制御される。
通信回路100は2つのフォトカップラ101,102を有し、主制御部40と副制御部80間の電気的に絶縁された通信回線を構成する。フォトカップラ101は主制御部40からの情報信号を副制御部80へ伝達し、フォトカップラ102は副制御部80からの情報信号を主制御部40へ伝達する。
電池パック5-A,5-Bには、内部温度検出のためのサーミスタTh1,Th2がそれぞれ設けられる。また、アシスト電源部50のスイッチング素子52,53にも、温度検出のためのサーミスタTh3が設けられる。サーミスタTh1~Th3の温度監視信号は副制御部80に出力され、温度上昇が許容範囲を超えた電池パック5やアシスト電源部50は副制御部80によって動作停止となる。
図5Bの操作パネル部19において、表示パネル191は主制御部40からの各種情報を表示する表示部、運転ボタン192は空気圧縮機1の運転開始、運転停止を指示するスイッチ、充電ボタン193は電池パック5-A,5-Bの充電許可、充電停止を指示するスイッチ、モード切替ボタン194は空気圧縮機1の運転モード(通常又は静音運転等)の切替を行う切替スイッチ、アシストボタン195は電池パックを用いる電力アシストを併用するモードと電力アシストを使用しないモードとの切替スイッチである。
図5Aから図5Dの回路構成において、空気圧縮機1は商用交流電源39(AC100V)に接続された状態において使用され、本体回路部200は商用交流電源39より電力供給を受けるため、AC負荷電流検出部37の値に基づき、商用交流電源39からの入力電流が15A以下となるように主制御部40により制御されている。これは、一般的にACコンセントの最大定格電流が15Aとなっているからである。
通常動作時は、AC負荷電流値が15Aを超えそうになると主制御部40はモータ14の目標回転数を下げる。目標回転数はインバータ部33の負荷や空気タンク12a,12b内の圧力によっても変わってくる。具体的には、軽負荷の場合には高く、タンク内圧力が高まってきた場合や圧縮空気の使用量が多い場合には低く設定する。
アシスト電源部50を作動させる電力アシスト時は、目標回転数に達するとAC電流値が下がってくるため、主制御部40はAC負荷電流値15Aを維持するように目標回転数を上げていくことで、足りない電力を電池パック5-A,5-Bの一方又は両方から供給することが出来る。この時、副制御部80は電池パック5からの供給電流あるいは供給電力による制限を加えることでモータ14の回転数を一定範囲内に収めることができる。電池パック5-A,5-Bの一方のみから電力供給する条件、及び電池パック5-A,5-Bの両方から電力供給する場合の条件については後述する。
ここで、以下の点に注意する。
主昇圧電源部32は昇圧電圧が目標値となるようにフィードバック制御しているが、図5B中点線表記のシリーズダイオード323Aを挿入しない場合において、特にアシスト電源部50からのアシスト電圧が高すぎる場合には昇圧電圧を低くするように制御してしまう。昇圧電圧が低下すると商用交流電源39からの電流供給が低下するため、電池パック5からの電流供給が過大になり、結果的に電力アシスト時間の減少につながってしまう。この場合、アシスト電圧(アシスト電源部50の出力電圧)をシリーズダイオード82の順方向電圧降下程度(1V~2V)大きくなるように制御すれば、シリーズダイオード323Aを省略できる。
一方で、シリーズダイオード323Aを挿入する場合には、昇圧電圧とアシスト電圧を接続する箇所に点線表記の電圧合流部電解コンデンサ324Aを設ける必要がある。これは、モータ14を停止した場合に発生するサージエネルギーを吸収するためであり、大容量且つ高耐圧の大型品を使用しなければならない。しかし、上記のようにシリーズダイオード323Aを省略した場合には、主昇圧電源部32の電解コンデンサ324により代用することができるため、電圧合流部電解コンデンサも省略することができる。これにより、基板上の面積や電子部品コスト削減はもちろん、ダイオードの損失や電圧降下による効率低下を改善することができる。
一般に、複数の電池パックを並列接続して用いる場合、電池パック同士の逆流電流を防止するために図5C中点線表記の逆流防止用ダイオード47A,47Bが必要となるが、電池パック5-A,5-Bの電位差が所定電位差値(例えば0.5Vとする)以内になるように電池パックを交互に充電していくことで、実用上、電池パック同士の逆流電流を充電電流程度に抑えることが出来るため、本実施の形態ではダイオード47A,47Bを削除している。これにより、ダイオード47A,47Bの抵抗分に起因する出力低下やダイオード47A,47Bによる発熱の問題を解消できる。
電池パック5-A,5-Bを並列接続した電力アシスト中に電池パック5-A,5-Bの電位差が所定電位差値(0.5V)を超えて開いた場合でも、片方の電池パック電圧が第1閾値電圧である所定電圧値V1を下回るまではアシストを継続する。
電力アシスト期間中に片方の電池パック5だけアシストを停止しようとすると、停止と同時にもう一方の電池パック5の放電電流が過大になってしまうため、モータ14の目標回転数を下げるなど、電流値を減らしておく必要がある。実際停止するには通電中にリレー87C又は87Dをオフする必要があり、接点故障に繋がる懸念があることから、一方の電池パック電圧が所定電圧値V1を下回った時点でアシストそのものを停止する。この理由は、両方の電池パック電圧が所定電圧値V1を下回るまでアシストを継続しようとすると、先に低下した方の電池パック5の消費電流が大きくなり、電圧低下と発熱が加速してしまうため、再充電と再アシストのサイクルが遅くなってしまうからである。
次に、図6のタイムチャートを用いて空気圧縮機1におけるモータ14と本体回路部200と補助回路部300の代表的な制御例を説明する。ここで、「アシスト」は電池パック5を用いた電力アシストを指す。吐出量は「モータ回転によって空気タンク12a,12b内に圧縮できる単位時間あたりの空気量」である。
作業者が空気圧縮機1を商用交流電源39に接続して操作パネル部(スイッチパネル)19上の運転ボタン192を押すと、本体回路部200の主制御部40によるモータ制御により、モータ14が回転することで空気タンク内圧力が上昇していく。この時、初期の目標回転数設定値はR1とする。また、ここでは、アシストボタン195も運転ボタン192とともに押されているものとする。なお、運転ボタン192が押された直後は、仮に両方の電池パック5-A,5-Bの電池パック電圧が十分あり(第2閾値電圧:V2以上)、かつアシストボタン195が押されている場合でもアシストを行わない(但し、運転モードによって切替可能)。
状態A:AC負荷電流が15A付近に達すると、主制御部40はモータ回転速度の目標値を徐々に下げながらAC負荷電流15A直前の電流を保持するように制御する。
状態B:空気タンク内圧力が最大になると主制御部40はモータの回転を停止する。この時、主制御部40より充電可の通信が副制御部80に送られることで、空いたAC電流で充電を開始することができる。副制御部80は、電池パック5-Aと電池パック5-Bの電位差が所定電位差値0.5V以内になるように充電を開始する。
状態C:どちらの電池パック電圧も第2閾値電圧V2以上になると、所定電位差値0.5V以内の電位差を保持しながら、満充電まで交互に充電を繰り返す。こうすることで、充電の途中でアシスト開始の指示があった場合でも、直ちに2つの電池パック5-A,5-Bから放電を開始可能、つまりアシスト電源部50へ電力を供給することが出来る。
状態D:空気タンク内圧力が一定量下がると、主制御部40は充電を停止し、主制御部40は再びモータ14を回転させる。このとき、モータ14の回転により空気タンク内圧力を上昇させようとするが、モータ回転による吐出量よりも作業者による圧縮空気の使用量が多い場合には、さらに圧力が低下していく。
状態E:主制御部40からのアシスト開始の通信により、補助回路部300の副制御部80がアシストを開始する。また、主制御部40は同時にモータ14の目標回転数設定値をR2に設定する。図6の例では2つの電池パック5-A,5-Bはどちらも第2閾値電圧V2以上であったため、2つの電池パックを用いてアシストを行う場合を示している。ここで仮に、電池パック5-Bの電圧が、第2閾値電圧V2電圧に達しておらず、かつ電池パック5-A,5-B間の電位差が所定電位差値0.5Vを越えている場合には電池パック5-Aのみでアシストを行う。電池パック5-A,5-B間の電位差が所定電位差値0.5V以内の場合には、一方が第2閾値電圧V2未満であってもアシストを行う。なお、アシストにより電池パック電圧が低下し、2つの電池パック5-A,5-Bの電位差が所定電位差値0.5V以内になった場合でも、1つの電池パックでのアシストを継続する。放電中の電池パック電圧は数V低下して見えることから、電池パック同士の逆流や電流アンバランスが発生する懸念があるためである。
状態F:どちらか一方の電池パック電圧が第2閾値電圧V1を下回るまで低下した場合、副制御部80が電池パック電圧低下によるアシスト不可の通信を主制御部40に送ると、主制御部40は目標回転数設定値をR1に設定し、アシスト停止の通信を副制御部80に送る。副制御部80はアシスト電源50をオフすることで、アシストを停止する。
状態G:アシストを停止したため、電池パック電圧は一時的に第2閾値電圧V1以上に回復するが、再アシストは行わない。
以上の場合において、電池パック5-A,5-Bの充放電の制御は、主制御部40と通信回路100で相互に接続された副制御部80によるリレー87A~87Dのオン・オフ制御で行う。
図7は図5Aの回路ブロックに関する動作フローチャートを示す(図中、電池パックを「電池」と略称する場合あり)。スタートで空気圧縮機1の電源オンとなり、回路電源部90,110から主制御部40、副制御部80、操作パネル部19等に電源電圧Vcc(A),Vcc(B),Vcc(C)がそれぞれ供給され、スタンバイ状態となる。
ステップS1では主制御部40及び副制御部80で電池パック5-A,5-Bの充電条件が成立するか否かを判断する。充電回路70による充電条件の例として、(1)空気圧縮機1のモータ14が駆動していない(AC電流を使用していない)ときで、且つ電池パック温度が高温でなく(温度閾値を超えていない)、電池パック電圧が満充電でない場合、(2)運転モードが静音モードなど、AC負荷電流15A以下の制御で空気タンク内圧力を昇圧させているような駆動条件において、余力の電流で電池パックを充電可能で、電池パック電圧が満充電でない場合が挙げられる。なお、充電条件が成立していれば空気圧縮機1の電源オンと同時に充電を開始してもよい。
ステップS1がYesであれば、ステップS2で電池パック5-A,5-Bの出力電圧をモニタする。ステップS1がNoであれば、ステップS3で主制御部40及び副制御部80により通常制御を行う。つまり、モータ14の目標回転数設定値R1として主制御部40及び副制御部80は制御を行う。主制御部40はモータ14を目標回転数設定値R1となるように定回転速度制御しながら空気タンク内圧力を所定の最大圧力に向けて上昇させる。その後、ステップS4でアシスト要求有りか否かを判断する。
充電条件成立の場合、ステップS2で電池パック5-A,5-Bの出力電圧をモニタすることにより、ステップS5で全電池パック電圧が第1閾値電圧V2以上か否かを判断する。電池パック電圧が第2閾値電圧V2未満の電池パックがある場合、ステップS5はNoとなり、ステップS8で最も低い電圧で温度が低い(温度閾値を超えていない)電池パックを充電し、ステップS1に戻る。つまり、全電池パック電圧が第2閾値電圧V2に到達するまで、ステップS8で電池パック5-A,5Bの充電が行われる。
全電池パック電圧が第2閾値電圧V2となるとステップS5がYesになり、ステップS6で「アシスト可」フラグを立ててステップS4でアシスト要求の有無を判断しつつ、ステップS7で電池パック相互間の所定電位差値0.5V以内を保持しながら交互に充電を行ってステップS1に戻る。全ての電池パックが満充電となった場合には充電条件不成立としてステップS1はNoとなりステップS3の通常制御に移行する。電池パック5-A,5-Bの電位差が所定電位差値0.5V以内になるように交互に充電していくことで、仮に満充電前にアシスト要求があった場合に、電池パック5-A,5-B同士を並列接続してアシスト電源部50に接続しても、電池パック同士の逆流電流を充電電流程度に抑えることが出来るため、逆流防止用ダイオード47A,47Bを削除することができる。
ステップS3の通常制御で空気圧縮機1を運転中において、ステップS4でアシスト要求有りか否かを判断する。ここで、アシスト要求とは、AC負荷電流が15A近くに達して尚空気タンク内圧力が規定値に達しない場合で、アシストボタン195が押されている場合に、主制御部40から副制御部80にアシスト要求信号が送信されることを指す。ステップS4がNo、すなわちアシスト要求が無い場合、ステップS1に戻る。
「アシスト要求有り」でステップS4がYesの場合、ステップS9でアシスト制御を開始する。すなわち、全ての電池パック5-A,5-Bの出力電力をアシスト電源部50に供給し、モータ14の目標回転数設定値R2(R2>R1)として空気圧縮機1のアシスト制御(第1アシスト制御)が開始される。
その後、ステップS10で電池パック5の温度が正常であるか否かを判断する。この判断は、電池パック5-1,5-2にそれぞれ設けられたサーミスタTh1,Th2の温度監視信号を副制御部80でモニタすることで行われる。いずれかの電池パック温度が閾値を超えて異常を示していれば、ステップS10の判断はNoとなり、ステップS11でアシスト制御停止(副制御部80によりリレー87C,87Dをオフ、アシスト電源部50の動作停止)とし、ステップS1に戻る。
全電池パック温度正常でステップS10がYesの場合、ステップS12で電池パック電圧を副制御部80でモニタする。そして、ステップS13で全電池パック電圧が第1閾値電圧である所定電圧値V1以上か否かを判断する。全電池パック電圧が電圧V1以上でステップS12がYesとなり、ステップS4に戻る。
いずれかの電池パック電圧が所定電圧値V1を下回るときはステップS13の判断はNoとなり、ステップS11でアシスト制御停止とし、ステップS1に戻る。なお、アシスト中に電池パック電圧が所定電位差値0.5V以上開いた場合でも、片方の電池パック電圧が電圧V1を下回るまではアシストを継続する。
ステップS10,S13で述べたように、両方の電池パック5-A,5-Bを用いてアシスト制御を開始した後は、どちらか一方の電池パック温度が高温になるか所定電圧値V1を下回るまでアシストを継続する。一方の電池パックのみを停止した(切り離した)場合、目標回転数や電流制限の切替えまでの間、もう一方の電池パックに消費電流が上乗せされてしまい、急激な電池パック電圧低下や温度上昇が発生してしまう懸念がある。
図7のフローチャートの例では両方の電池パック5-A,5B共に第2閾値電圧V2以上ならないとアシスト可フラグを立てないようになっているが、アシストのモード設定にも因るが、一方の電池パックが第2閾値電圧であるV2以上、もう一方がV2未満の時にアシスト要求があった場合に、電圧V2以上の電池パック1つだけでアシストを実施してもよい。つまり、電圧の高い方の電池パックを選択し、その電力をアシスト電源部50に供給してアシストを行う(第2アシスト制御)。この場合、アシストにより電力供給側の電池パック電圧が低下して、もう一方の電池パック電圧と同電位まで低下したとしても、1つの電池パックだけでのアシストが一度停止するまでは2つの電池パック5-A,5Bの両方を用いたアシストは行わない。
また、充電回路70は、電池パック5-A,5-Bの双方の出力電圧が所定電圧値(例えばV1又はV2)未満の場合、電池パック5-A,5-Bのうち出力電圧の高い一方を先に充電して出力電圧を前記所定電圧値に到達させる調整制御を行うことも可能である。この場合には一方の電池パックを用いた第2アシストを実行可能な状態に速く到達又は復帰させることができる。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) 電池パック5-A及び電池パック5-Bに接続され、電池パック5-A及び電池パック5-Bの出力電圧値を調整してモータ14に電力を供給する電池側電源部と、電池側電源部と電気的に並列に接続されるとともに、外部の交流電源39に接続されてモータ14に電力を供給する交流側電源部と、電池パック5-Aの出力電圧と電池パック5-Bの出力電圧の相対関係を調整する調整制御を行う制御部40,80と、を備えているから、電池パック5-A,5-Bの温度上昇を抑制しながら効率よく、出力を増加させることが可能である。
(2) 制御部40,80は、交流電源39からモータ39への電力供給に加えて電池パック5-A及び電池パック5-Bの一方又は両方からモータ14に電力供給するアシスト制御を実行可能である。このとき、電池パック5-A,5-Bの電位差が所定電位差値0.5V以内になるように交互に切り替えながら充電していくことで、アシスト時に電池パック5-A,5-Bを並列接続したときに電池パック同士の逆流電流を充電電流程度に抑えることが出来る。このため、逆流防止用ダイオードを削除しても、電池パック5-A,5-Bを並列接続してアシスト電源部50に接続することができる。この結果、逆流防止用ダイオードの発熱や電池パック5-A,5-Bの発熱を防止でき、また逆流防止用ダイオードの抵抗分に起因する出力電圧低下や電力損失を解消できる。
(3) 制御部40,80によって制御され、電池パック5-Aの放電経路を遮断可能な第1の遮断回路としてのリレー87Aと、電池パック5-Bの放電経路を遮断可能な第2の遮断回路としてのリレー87Bと、を備え、アシスト制御は、電池パック5-A,5-Bの双方から放電させる第1アシスト制御と、前記第1電池パック及び前記第2電池パックのうち出力電圧の高い一方から放電させ、他方からは放電させない第2アシスト制御と、を含む。また、制御部40,80は、電池パック5-A,5-Bの電位差が所定電位差値以内のときは前記第1アシスト制御を行い、電池パック5-A,5-Bの電位差が前記所定電位差値を超えているときは前記第2アシスト制御を行うことが可能である。これにより、電池パック5-A,5-Bの充電状況に応じてアシスト制御を選択可能である。
(4) 制御部40,80は、電池パック5-A,5-Bの少なくとも一方の出力電圧が所定電圧値以上であることを、前記アシスト制御の開始に必要な条件としており、電池パック5-A,5Bの過放電や温度上昇を未然に防止できる。
(5) 電池パック5-A,5-Bのうち出力電圧の低い一方の充電を優先する調整制御(充電制御)を行う場合、電池パック5-A,5-Bの出力電圧の電位差を速く所定電位差値以内に揃えることができる。
(6) 充電回路70は、電池パック5-A,5-Bの双方の出力電圧が所定電圧値未満の場合、電池パック5-A,5-Bのうち出力電圧の高い一方を先に充電して出力電圧を前記所定電圧値に到達させる調整制御を行うことも可能である。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
本発明は、3個以上の電池パックを接続した空気圧縮機に対しても適用若しくは利用可能である。
上記実施の形態では電池パックの出力電圧を直接検出しているが、電池パックが残容量検出回路を内蔵している場合には、残容量検出回路の検出信号を空気圧縮機の検出回路に送信している。この場合には、残容量の低下時には電池パックの出力電圧が低下するため、検出回路が電池パックからの残容量検出信号を受け取ることで、電池パックの出力電圧の低下を間接的に検出することが可能である。
1 空気圧縮機、5,5-A,5-B 電池パック、10 本体カバー、
12a,12b 空気タンク、13 圧縮部、14 モータ、19 操作パネル部、
20 収納ケース部、31 整流部、32 主昇圧電源部、33 インバータ部、
37 AC負荷電流検出部、38 昇圧電圧検出部、40 主制御部、
45 電池パック用装着部、46A,46B 電池電圧検出部、50 アシスト電源部、57 アシスト電流制御部、60 アシスト電圧検出部、70 充電部、
80 副制御部、87A~87D リレー、90,110 回路電源部、
100 通信回路、200 本体回路部、300 補助回路部

Claims (9)

  1. モータと、
    第1電池パック及び第2電池パックに接続され、前記第1電池パック及び前記第2電池パックの出力電圧値を調整して前記モータに電力を供給する電池側電源部と、
    前記電池側電源部と電気的に並列に接続されるとともに、外部の交流電源に接続されて前記モータに電力を供給する交流側電源部と、
    前記第1電池パックの出力電圧と前記第2電池パックの出力電圧の相対関係を調整調整制御を行う制御部と、
    を備えた作業機。
  2. 前記制御部は、前記交流電源から前記モータへの電力供給に加えて前記第1電池パック及び前記第2電池パックの一方又は両方から前記モータに電力供給するアシスト制御を実行可能である、請求項1に記載の作業機。
  3. 前記制御部によって制御され、前記第1電池パックの放電経路を遮断可能な第1の遮断回路と、
    前記制御部によって制御され、前記第2電池パックの放電経路を遮断可能な第2の遮断回路と、を備え、
    前記アシスト制御は、前記第1電池パック及び前記第2電池パックの双方から放電させる第1アシスト制御と、前記第1電池パック及び前記第2電池パックのうち出力電圧の高い一方から放電させ、他方からは放電させない第2アシスト制御と、を含み、
    前記調整制御は、前記第2アシスト制御を含む、請求項2に記載の作業機。
  4. 前記制御部は、前記第1電池パック及び前記第2電池パックの電位差が所定電位差値以内のときは前記第1アシスト制御を行い、前記第1電池パック及び前記第2電池パックの電位差が前記所定電位差値を超えているときは前記第2アシスト制御を行う、請求項3に記載の作業機。
  5. 前記制御部は、前記第1電池パック及び前記第2電池パックの少なくとも一方の出力電圧が所定電圧値以上であることを、前記アシスト制御の開始に必要な条件とする、請求項2乃至4の何れか一項に記載の作業機。
  6. 前記制御部によって制御される充電回路を備え、
    前記調整制御は、前記第1電池パック及び前記第2電池パックのうち出力電圧の低い一方の充電を含む、請求項1乃至5の何れか一項に記載の作業機。
  7. 前記充電回路は、前記第1電池パック及び前記第2電池パックの双方の出力電圧が前記所定電圧値以上、かつ前記第1電池パック及び前記第2電池パックの電位差が所定電位差値以内の場合に、前記第1電池パック及び前記第2電池パックを、電位差が前記所定電位差値を超えないように切り替えながら充電することができる、請求項5又は6に記載の作業機。
  8. 前記充電回路は、前記第1電池パック及び前記第2電池パックの双方の出力電圧が前記所定電圧値未満の場合、前記第1電池パック及び前記第2電池パックのうち出力電圧の高い一方を先に充電して出力電圧を前記所定電圧値に到達させる、請求項5乃至7の何れか一項に記載の作業機。
  9. モータと、
    第1電池パック及び第2電池パックに接続され、前記第1電池パック及び前記第2電池パックの出力電圧値を調整して前記モータに出力する電池側電源部と、
    前記第1電池パックの出力電圧と前記第2電池パックの出力電圧の相対関係を調整する調整制御を行う制御部と、
    外部の交流電源に接続される充電回路と、を備え、
    前記調整制御は、前記充電回路による前記第1電池パック又は前記第2電池パックの充電である、作業機。
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