JP2022188628A - レンズ制御装置、レンズ装置、及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 撮像装置のズーム群の温度ドリフトによってフォーカス駆動範囲が狭くなってしまうため、制御端マージンが変わってしまったり、所望の被写体距離にピントが合わなくなってしまったりする可能性がある。【解決手段】 レンズ制御装置は、ズーミングに伴って移動する第1の変倍レンズ(120)と、第1の変倍レンズの位置に基づいて位置が制御される第2の変倍レンズ(140)と、合焦位置を調整するフォーカスレンズ(105)とを備える撮像光学系を制御する。レンズ制御装置は、第2の変倍レンズの位置を検出する位置検出手段(116a、116b)と、第2の変倍レンズの位置に基づいて、フォーカスレンズの駆動範囲を設定する設定手段(118)と、を備える。【選択図】 図5
Description
本発明は、レンズ制御装置、レンズ装置、及び撮像装置に関わるものである。
撮像装置内の複数レンズ群をメカ的に支えるレンズ鏡筒は、モールド部材や金属部材などの構造部材で構成される。撮像装置が置かれている周辺環境温度や撮像装置本体内の温度上昇などで、鏡筒を構成する構造部材がメカ的に熱膨張により伸縮することがある。この伸縮により撮像光学系を構成する各レンズの位置関係が変化する影響で、メカ的な伸縮の前後でピント位置がずれてしまったり、レンズの駆動範囲が変わってしまう。
これらの問題に対して、撮像装置本体に温度検出用のセンサを搭載して、温度変化に基づいてフォーカスレンズの位置やズームレンズの位置、駆動範囲を補正する技術が特許文献1、特許文献2で提案されている。
近年、映像の4k化に伴う高精細解像感、撮像素子を大型化などによる高画質化を狙うとレンズ鏡筒は大型化する傾向となる。その反面、ユーザーからは撮像装置の小型化が望まれている。レンズ鏡筒の小型化を推し進めていくとレンズの移動に対するピント移動の敏感度(位置敏感度)を上げることが必要となる。
一方、レンズの位置敏感度を上げると、熱膨張によるレンズユニットの構造部材が伸縮に伴うレンズ群移動に伴うピントやレンズの駆動範囲への影響が大きくなる。特にモールド部材などで構成されるメカ部材の温度伸縮は、個体毎のばらつきが大きい。したがって、同じ温度であっても、ピント位置やレンズの駆動範囲が個体ごとに大きく変わってしまったり、場合によっては所望の被写体にピントを合わせられなくなる問題がある。
本発明は、温度伸縮が個体毎に異なる場合であっても、良好なピント操作性を実現するレンズ制御装置、レンズ装置、及び撮像装置を提供しようとするものである。
本発明の一側面としてのレンズ制御装置は、ズーミングに伴って移動する第1の変倍レンズと、前記第1の変倍レンズの位置に基づいて位置が制御される第2の変倍レンズと、合焦位置を調整するフォーカスレンズとを備える撮像光学系の制御装置であって、前記第2の変倍レンズの位置を検出する位置検出手段と、前記第2の変倍レンズの位置に基づいて、前記フォーカスレンズの駆動範囲を設定する設定手段と、を備えることを特徴とする。本発明のその他の側面については、以下で説明する実施の形態で明らかにする。
本発明は、温度伸縮が個体毎に異なる場合であっても、良好なピント操作性を実現するレンズ制御装置、レンズ装置、及び撮像装置を提供することができる。
<第1の実施形態>
図1には、本発明の実施例であるビデオカメラ(撮像装置)の構成を示している。なお、本実施例では、ビデオカメラについて説明するが、本発明は、デジタルスチルカメラ等の他の撮像装置にも適用することができる。
図1には、本発明の実施例であるビデオカメラ(撮像装置)の構成を示している。なお、本実施例では、ビデオカメラについて説明するが、本発明は、デジタルスチルカメラ等の他の撮像装置にも適用することができる。
図1に示す撮像装置は、撮像光学系として被写体側(図の左側)から順に、第1固定レンズ101、ズームレンズ102、絞りユニット103、補助レンズ104及びフォーカスレンズ105を有する。ズームレンズ(第1の変倍レンズ)102は光軸方向に移動して変倍を行う。また、補助レンズ(第2の変倍レンズ)104は、ズームレンズ102の位置に応じて光軸方向に移動することで、ズームレンズ102によるズーミングを補助する。フォーカスレンズ105は、変倍に伴う焦点面の移動を補正する機能と合焦位置を調整するフォーカシングの機能とを兼ね備えたフォーカスコンペンセータレンズである。
撮像素子106は、CCDセンサやCMOSセンサにより構成される光電変換素子であり、撮像光学系により結像された被写体像を撮影する。CDS/AGC回路107は、撮像素子106の出力をサンプリングし、ゲイン調整する。カメラ信号処理回路108は、CDS/AGC回路107の出力信号を記録装置109に対応した信号に変換し、変換により得られた静止画の画像信号や動画の映像信号を記録装置109に送る。記録装置109は、動画や静止画の記録を制御し、不図示の記録媒体に画像信号や映像信号を記録する。記録媒体としては、磁気テープ、半導体メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等を使うことができる。
ステッピングモータ駆動回路110bは、ズームレンズ102を駆動させる駆動源であるステッピングモータ110aの駆動を制御する。ステッピングモータ110aには、出力軸である送りねじ軸110cが噛み合っている。ステッピングモータ110aが駆動され、送りねじ軸110cが回転することにより、送りねじ軸110cとラックとの噛み合い作用によって、ズームレンズ102が光軸方向(図1中の矢印方向)へ駆動される。
ステッピングモータ110aによりズームレンズ102を目標位置に駆動する場合、まず撮像装置の起動時にステッピングモータ駆動回路110bはズームレンズ102を位置制御上の基準となる位置(基準位置)にセットする。そして、ステッピングモータ駆動回路110bはこの基準位置から目標位置まで移動させるために必要なパルス数の駆動信号をステッピングモータに入力する。このため、撮像装置には、ズームレンズ102が基準位置に位置しているか否かを検出するための基準位置センサが設けられている。該基準位置センサは、本実施形態では、発光素子と受光素子とが一体となったフォトインターラプタにより構成されている。フォトインターラプタ発光素子と受光素子との間に、レンズ保持枠に設けられた遮光部が入り込み、発光素子から受光素子に向かう光を遮断することで、ズームレンズ102が基準位置に位置したことが検知される。なお、遮光部材は、ズームレンズ102の望遠側か広角側かのゾーン検出を可能とする形状に構成されている。
ズームレンズ102の保持枠には、ズームレンズ102の位置を検出するための位置スケール115bが固定されている。また、レンズ鏡筒部の、位置スケール115bと対向する箇所に、位置センサ115aが固定されている。位置スケール115bには光軸方向に磁気パターン、光反射パターン等のスケールパターンが生成されており、位置センサ115aがスケールの位置に応じた磁気信号、光反射信号などを読み取る。これにより、ズームレンズ102の光軸方向の位置を検出できるようになっている。位置センサ115aの検出信号は、後述するマイクロプロセッサ118に入力され、ズームレンズ102の位置制御に用いられる。
ステッピングモータ駆動回路111bは、補助レンズ104を駆動させる駆動源であるステッピングモータ111aの駆動を制御する。ステッピングモータ111aには、出力軸である送りねじ軸111cが噛み合っている。そして、ステッピングモータ111aが駆動され、送りねじ軸111cが回転することにより、送りねじ軸111cとラックとの噛み合い作用によって、補助レンズ104が光軸方向(図1中の矢印方向)へ駆動される。
ステッピングモータ111aにより補助レンズ104を目標位置に駆動する場合、まず撮像装置の起動時にステッピングモータ駆動回路111bは補助レンズ104を位置制御上の基準となる位置(基準位置)にセットする。そして、ステッピングモータ駆動回路111bはこの基準位置から目標位置まで移動させるために必要なパルス数の駆動信号をステッピングモータに入力する。このため、撮像装置には、補助レンズ104が基準位置に位置しているか否かを検出するための基準位置センサが設けられている。該基準位置センサは、本実施形態では、上記ズームレンズ102の基準位置センサと同様の構成であるため詳細な説明は省略する。発光素子と受光素子とが一体となったフォトインターラプタにより、補助レンズ104が基準位置に位置したことが検知される。
補助レンズ104の保持枠には、補助レンズ104の位置を検出するための位置スケール116bが固定されている。また、位置スケール116bと対向する箇所に、位置センサ116aが固定されている。位置スケール116bと位置センサ116aの構成は、ズームレンズ102の位置スケール115bと位置センサ115aの構成と同様であるため説明は省略する。位置センサ116aの検出信号は、後述するマイクロプロセッサ118に入力され、補助レンズ104の光軸方向の位置の検出結果が、補助レンズ104の位置制御に用いられる。
フォーカス駆動回路114は、駆動源であるボイスコイルモータと、その駆動回路とを含み、フォーカスレンズ105を目標位置に駆動させる。フォーカスレンズ105の保持枠には、フォーカスレンズ105の位置を検出するための位置スケール117bが固定されており、位置スケール117bと対向する箇所に、位置センサ117aが固定されている。位置スケール117bには光軸方向に磁気パターン、光反射パターン等のスケールパターンが生成されており、位置センサ117aがスケールの位置に応じた磁気信号、光反射信号などを読み取る。これにより、フォーカスレンズ105の光軸方向の位置を検出できるようになっている。この位置センサ117aの検出信号は、後述するマイクロプロセッサ118に入力され、フォーカスレンズ105の位置情報をフィードバックさせてサーボ制御系を形成させる。
本実施形態では、フォーカスレンズをボイスコイルモータ(VCM)で駆動するものと想定しているが、DCモータ、超音波モータなど他の形式のアクチュエータを用いる構成とすることもできる。また、フォーカス駆動源にステッピングモータを用いて、フォーカスレンズ保持枠につけられた位置センサ117a、およびスケール117bを省略しても構わない。フォーカスレンズの位置センサ117aは、VCMを用いたサーボ制御系の形成に必要であると同時に、フォーカスレンズ105の位置の取得に必要である。しかしながら、ステッピングモータをフォーカスレンズの駆動源として用いる場合には、パルスカウントが位置情報として扱うことができるためである。
また、フォーカスレンズ105の駆動源の停止精度は、前述のズームレンズ102や補助レンズ104より停止精度が高いアクチュエータを用いるものとする。これにより後述するズームレンズ102や補助レンズ104の位置補正をすることができる。必要な停止精度は、ズームレンズ102、補助レンズ104の位置敏感度、撮像装置が有する撮像光学系の焦点深度などにより決めればよい。
マイクロプロセッサ118は、ズーム操作部119、および、不図示の電源スイッチ、録画スイッチ等の各種操作スイッチからの入力に応じて、本撮像装置の動作全体の制御をおこなう制御手段として機能する。
ズーム操作部119は、シーソレバーまたはワイド側への移動を指示する釦とテレ側への移動を指示する釦、回転によりズーム倍率の変更を指示する電子リング等で構成することができる。尚、複数のズーム操作部119を備えていてもよい。これらのズーム操作部119が操作されると操作方向及び操作量を示す操作信号がマイクロプロセッサ118へ出力される。マイクロプロセッサ118は、この情報に基づいてズームレンズ102と補助レンズ104との駆動速度や駆動方向を演算し、の演算結果に従って駆動命令を各駆動回路(110b、111b)へ出力することにより、ズームレンズ102が光軸に沿って移動される。
マイクロプロセッサ118内に設けられたメモリ120には、ズームレンズ102の基準位置に対する望遠側の端(テレ端)および広角側の端(ワイド端)の位置が記憶されている。2つのステッピングモータ駆動回路110b、111bのそれぞれに入力されるマイクロプロセッサ118からの正逆信号に応じて、それぞれのステッピングモータ110a、111aが駆動される。また、フォーカス駆動回路114は、マイクロプロセッサ118からの制御信号により駆動される。このように、マイクロプロセッサ118は、レンズ駆動を制御するレンズ制御手段として機能する。撮像光学系の変倍動作およびこれに伴う合焦動作は、ビデオカメラなどで一般的に用いられている、カム軌跡データを利用した電子カム方式により、補助レンズ104の駆動源であるステッピングモータ111aやフォーカス駆動回路114を制御することで行われる。カム軌跡データはマイクロプロセッサ118のメモリ120に記憶している。本実施形態の撮像光学系は、ズームレンズ102、補助レンズ104、フォーカスレンズ105を備える。このような撮像光学系では、一般的に、カム軌跡データとして、ズームレンズ102と補助レンズ104との位置関係を示す補助レンズカムデータと、ズームレンズ102とフォーカスレンズ105との位置関係を示すフォーカスカムデータとを用いる。本実施形態もその形態について説明をする。なお、本実施形態で用いられるステッピングモータの駆動方式には特に限定がなく、1-2相駆動方式や2-2相駆動方式でもよい。またメモリ120には、補助レンズ104とフォーカスレンズ105の位置敏感度が記憶されている。
絞りユニット103は、図示しないガルバノ方式のアクチュエータを含む絞り回路113と、このアクチュエータにより開閉駆動される絞り羽根と、絞り開閉状態を検出する位置検出素子112(ホール素子)を有する。
マイクロプロセッサ118は、入力された輝度信号成分が常に適正値になるようにアクチュエータ113をフィードバック制御する。この際、マイクロプロセッサ118には、位置検出素子112からの出力が増幅され、さらに図示されないA/D変換回路によりアナログ信号からデジタル信号に変換されて絞りの開閉位置を示す情報として入力される。マイクロプロセッサ118は、この絞り位置情報に基づいて、輝度信号成分が常に適正値になるように駆動回路113に開閉信号を送り、絞り103を制御する。マイクロプロセッサ118からは、絞り位置を所定の開閉位置に位置決めするための開閉信号を絞り駆動回路113に送ることもできる。
フォーカス操作部121は、フォーカスレンズ105を駆動させる操作部材であり、操作量や操作速度などの操作情報など)をマイクロプロセッサ118へ送る。マイクロプロセッサ118はフォーカス操作部121からの操作情報に基づきフォーカスレンズ駆動回路114へ駆動命令を出力することで、マニュアルフォーカス動作が実現される。尚、カメラ信号処理回路108からの映像信号に基づいてマイクロプロセッサ118が焦点検出を行い、焦点検出結果に基づいてフォーカスレンズ駆動回路114へ駆動命令を出力してもよい。
以下で、マイクロプロセッサ118で実行されるズーム駆動の制御プログラムについて、図2のフローチャートを用いて詳しく説明する。なお、図2の処理(S201~216)は、周期ΔTごとに周期的に繰り返される処理である。本処理は、カメラ本体の電源が入るとともにスタートし、マイクロプロセッサ118が、メモリ120、ズーム操作部119、各位置センサ(115a,116a,117a)等からの出力を受けて各駆動回路(110b、111b、114)を制御することで行う。また、撮影した画像を表示する再生モードや、各種設定を行う設定モードから、撮影を待機する撮影モードへの切り替えに応じて本フローを開始してもよい。
ステップS201にてズーム操作部119が操作されたか否か(操作信号が入力されたか否か)を判定する。操作された場合はステップS202に進み、操作信号に含まれる操作量の情報に基づいてズームレンズ102の目標ズーム速度Vzを取得する。その後、処理はステップS203へ進み、ズーム目標位置Ztを取得する。ズーム目標位置Ztは、ステッピングモータ駆動回路110bの駆動カウンタである現在のズーム位置をZ、制御周期をΔTとすると以下の式で算出できる。
(式1)Zt=Z+Vz×ΔT
(式1)Zt=Z+Vz×ΔT
次にステップS204に処理を進める。S204では補助レンズ104の駆動目標位置を決定する。図3はズームレンズ102と補助レンズ104の位置関係を表す図であり、図3に相当する情報を補助レンズカムデータとしてマイクロプロセッサ118内のメモリ120に記憶してある。ステップS204では(式1)で算出されるZtと補助レンズカムデータとに基づいて、Ztに対応する補助レンズ目標位置Stを取得する。
続いてステップS205へ進み、補助レンズの速度Vsをステッピングモータ駆動回路111bの駆動カウンタである現在の補助レンズ104の位置Sを用いて、下記の(式2)に基づいて算出する。
(式2)Vs=(St-S)/ΔT
(式2)Vs=(St-S)/ΔT
次にステップS206へ進み、位置センサ117aから入力されるフォーカスレンズの位置情報に基づいて、現在の被写体までの距離である被写体距離Lを取得する。尚、被写体距離Lの取得は、ズームレンズの駆動前は、検出されたフォーカスレンズの位置で、被写体にピントが合っている状態であるとみなして行う。具体的には、メモリ120に記憶されているカムデータとフォーカスレンズの位置と現在のズームレンズの位置Zとを参照することで行う。
続いてステップS207に処理を進める。ステップS207ではフォーカスレンズ105の駆動目標位置を決定する。図4はズームレンズ102とフォーカスレンズ105の位置関係を表すフォーカスカムデータである。フォーカスカムデータは離散的な被写体距離L0~Lnのごとの複数のテーブルデータとして、マイクロプロセッサ118内のメモリ120に記憶してある。ステップS206で取得した被写体距離Lに相当するフォーカスカムデータをメモリ120から呼び出す。なお、被写体距離Lの前後のフォーカスカムデータから、被写体距離Lのフォーカスカムデータを内挿計算により算出してもよい。呼び出された被写体距離Lのフォーカスカムデータを用いて、S204で(式1)により算出されたズーム目標位置Ztに相当するフォーカスレンズ目標位置Ftを取得する。
続いてステップS208へ進み、フォーカスレンズの速度Vfを位置センサ117aの現在のフォーカスレンズ105の位置Fを用いて、下記の(式3)に基づいて算出する。
(式3)Vf=(Ft-F)/ΔT
(式3)Vf=(Ft-F)/ΔT
ステップS209にてズームレンズ102を駆動させるステッピングモータ駆動回路110b、補助レンズ104を駆動させるステッピングモータ駆動回路111b、フォーカスレンズ105を駆動させるフォーカス駆動回路114に目標位置と目標速度を送る。これにより、ズームレンズ102、補助レンズ104、フォーカスレンズ105を駆動させる。そして、ステップS210に進み、ズーミング動作の駆動状態を表す駆動中フラグfをセットする。
一方、ステップS201にてズーム操作部119の操作信号の入力がない場合はステップS211へ処理を進め、各レンズの駆動を停止させ、各レンズを整定させる整定動作を制御する。
ステップS211ではズームレンズ102を停止させる停止命令をステッピングモータ駆動回路110bへ送り、ステップS212にてズームレンズ102の駆動が停止されたかを判定する。ズームレンズ102の駆動が停止した場合はステップS213へ処理を進める。停止していない場合は再びステップS211へ戻り、停止命令をステッピングモータ駆動回路110bへ再度送る。
ステップS213では補助レンズ104の停止位置を取得し、取得した停止位置まで移動させた後、補助レンズ104の駆動を停止する。停止位置の算出方法はステップS204と同様であり、ズームレンズ102の停止位置と、図3に示す補助レンズカムデータとを用いて補助レンズ104の停止位置Ssを算出する。
ステップS214ではフォーカスレンズ105の停止位置を取得し、取得した停止位置まで移動させた後、フォーカスレンズ105の駆動を停止する。停止位置の算出方法はステップS207と同様であり、ズームレンズ102の停止位置と、図4に示すフォーカスカムデータとを用いてフォーカスレンズ105の停止位置Fsを取得する。ステップS211~S214の動作により、各レンズ(ズームレンズ102、補助レンズ104、フォーカスレンズ105)の整定動作が行われる。
ステップS215では、補助レンズ104の位置を位置センサ116aの出力から取得して補助レンズ104の整定時の停止位置Ssとしてメモリ120に記憶し、続くステップS216でステップS210で設定した駆動中フラグfをクリアする。
ここで、ステップS207において、フォーカス目標位置は、フォーカス駆動範囲内の位置として算出される。フォーカスレンズの駆動範囲は、被写体距離が無限の被写体に合焦する位置(無限位置)と被写体距離が撮影可能な最至近距離である被写体に合焦する位置(至近位置)とを含むよう、好ましくはこれらの位置に余裕を持たせた範囲に設定される。つまり、フォーカスレンズの無限側の制御端は、無限位置よりもマージン分外側(至近位置と反対側)に設定され、至近側の制御端は、至近位置よりもマージン分外側(無限位置と反対側)に設定される。しかしながら、温度変化により補助レンズの位置が整定位置からズレると、そのズレ量や補助レンズの位置敏感度によっては、無限位置と至近位置のいずれかが、制御端に対して余裕がなくなったり、駆動範囲から外れてしまったりする可能性がある。そこで本実施例では、このフォーカス駆動範囲の設定を、補助レンズ104の位置に応じて行う。フォーカス駆動範囲を設定するためのプログラムについて、図5のフローチャートを用いて詳しく説明する。この処理は、マイクロプロセッサ118が、メモリ120、補助レンズの位置センサ116a等からの出力を受けて行う。本処理も、周期ΔTごとに周期的に繰り返される処理であり、図2のフローと並行して行われるが、周期は図2のフローと異なる周期であってもよい。
まず、S501にて、駆動中フラグに基づいて現在ズーム駆動中か否かを判断する。フラグがセットされていない場合は、ズーム駆動中でないと判断して本処理を終了する。フラグがセットされており、ズーム駆動中の場合は処理をステップS502へ進める。ステップS502では図2のステップS215にて保存された補助レンズ104の整定時の停止位置Ssをメモリ120から取得する。続くステップS503では補助レンズ104の現在位置Scを位置検出センサ116aから取得する。
次に、ステップS504へ進む。本ステップでは、ステップS503で取得した補助レンズ104の整定時の停止位置SsとステップS504で取得した補助レンズ104の現在の位置Scとに基づいて、以下の(式4)を用いて、補助レンズ104の位置のズレ量である位置差分ΔSを算出する。
(式4)ΔS = Sc - Ss
(式4)ΔS = Sc - Ss
続いて、ステップS505に進み、補助レンズ104の位置敏感度Ksをメモリ120から取得する。位置敏感度Ksは、補助レンズ104の移動量と、結像する像面移動量の比であり、敏感度が高いほど、補助レンズの僅かな移動でも、像面移動量が大きくなる。仮に補助レンズ104がΔX動いた場合、像面移動量ΔPは(式5)のように表せる。
(式5)ΔP = ΔX × Ks
(式5)ΔP = ΔX × Ks
続いてステップS506へ進み、フォーカスレンズ105の無限位置敏感度Kffと至近位置敏感度Kfnをメモリ120から取得する。被写体距離に応じてフォーカスレンズ105の位置が変わるため、フォーカスレンズ105の位置敏感度も被写体距離によって異なる。無限位置敏感度Kffは無限位置に合焦している際のフォーカスレンズ105の位置敏感度である。また、至近位置敏感度Kfnは、撮影可能な最至近位置に合焦している際のフォーカスレンズ105の位置敏感度である。位置敏感度Kff、Kfnは、フォーカスレンズ105の移動量と、結像する像面移動量の比であり、敏感度が高いほど、フォーカスレンズ105のわずかな移動でも、像面が大きく移動する。仮に補助レンズ104がΔY動いた場合、無限での像面移動量ΔQfは(式6)のように表すことができ、最至近位置での像面移動量ΔQnは(式7)のように表すことができる。
(式6)ΔQf = ΔY × Kff
(式7)ΔQn = ΔY × Kfn
(式6)ΔQf = ΔY × Kff
(式7)ΔQn = ΔY × Kfn
続くステップS507では、補助レンズ104のズレに伴うフォーカスレンズ105の駆動範囲の端(制御端)の補正量を決定する。前述の処理で求めた補助レンズ104の位置差分ΔSを(式5)に適用した(式8)を用いて、補助レンズ104による像面移動量ΔPsを算出する。
(式8)ΔPs = Ks × ΔS
(式8)ΔPs = Ks × ΔS
次に、求めた像面移動量ΔPsを(式6)に適用した(式9)を用いて、フォーカス無限でのフォーカスレンズ105の無限位置の移動量ΔFfを算出する。
(式9)ΔFf = ΔPs/Kff
(式9)ΔFf = ΔPs/Kff
同様に像面移動量ΔPsを(式7)に適用した(式10)を用いて、フォーカス最至近距離でのフォーカスレンズ105の至近位置の移動量ΔFnを算出する。
(式10)ΔFn = ΔPs/Kfn
(式10)ΔFn = ΔPs/Kfn
続いて、ステップS508へ処理を進める。ステップS508では、無限位置の移動量ΔFfと至近位置の移動量ΔFnとを用いてフォーカスレンズ105の駆動範囲を補正する。補正前のフォーカスレンズ105の無限と至近の駆動制御端の位置をそれぞれLmf、Lmnとする。フォーカスレンズのストロークLnは以下の(式11)で求まる。
(式11)Ln = Lmn - Lmf (Lmf<Lmn)
(式11)Ln = Lmn - Lmf (Lmf<Lmn)
駆動範囲の補正前は、図6(a)に示すように、フォーカスレンズ105がLmfからLmnの範囲を駆動する。本ステップでは、補正により、図6(b)示すようにフォーカスレンズ105がLmf-ΔFfからLmn-ΔFnのストロークL′を移動できるようにフォーカスレンズ105の駆動範囲を補正する。尚、フォーカスレンズ105が現在静止している位置が、ステップS508により新たに設定された駆動範囲外の場合であっても、ズーム操作やフォーカス操作が入力されない限りは、フォーカスレンズ105を駆動範囲内へ移動させないことが好ましい。フォーカスレンズ105を移動させると、像倍率が変化するため、ユーザの意図しない像倍率変化が生じる可能性があるためである。
このように、温度変化などにより補助レンズ104が意図せず移動した場合であっても、その補助レンズ104の移動量(ズレ量)に基づいてフォーカスレンズの駆動範囲を再設定することにより、無限位置から無限側の制御端に対してのマージンと、至近位置から至近側の制御端に対してのマージンとを一定量確保できる。そのため、無限位置や最至近距離の被写体に対してもピントを合わせることができるため、良好なフォーカス操作が実現できる。
温度センサを用いて駆動範囲を設定する場合、上述のような個体毎の補助レンズ104の移動量のばらつきを考慮することが難しい。補助レンズ104の位置敏感度が高くなければ、移動量のばらつきに伴う像面移動量のばらつきは大きくないため、ばらつきを考慮したうえで温度センサにより検出された温度に基づいて駆動範囲を設定することができる。しかしながら、補助レンズ104の位置敏感度が高い場合、移動量のばらつきにともなう像面移動量のばらつきが大きくなる。大きなばらつきを考慮して駆動範囲を設定すると、温度変化に伴う移動量が小さい個体と大きな個体とでは、マージンのバラツキが大きくなり、マージンが大きすぎる個体が生じてしまう。本実施形態では、上記のように、補助レンズ104の移動量に基づいてフォーカスレンズの駆動範囲を設定するため、このような課題を軽減することができる。
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態について説明するが、第1の実施形態と説明が同じ部分は省略する。第1の実施形態と異なる点は、マイクロプロセッサ118で実行されるフォーカスレンズ105の駆動範囲を変更するためのプログラムであるため、当該プログラムについて図7のフローチャートを用いて詳しく説明する。
以下、第2の実施形態について説明するが、第1の実施形態と説明が同じ部分は省略する。第1の実施形態と異なる点は、マイクロプロセッサ118で実行されるフォーカスレンズ105の駆動範囲を変更するためのプログラムであるため、当該プログラムについて図7のフローチャートを用いて詳しく説明する。
ステップS701からステップS704は、第1の実施形態のステップS501からステップS504と同様の処理であるため、詳細は省略する。まず、ステップS701にてズーム駆動中か否かを判断し、駆動中であると判断されない場合は処理を終了し、駆動中であると判断された場合は処理をステップS702へ進める。ステップS702ではステップS215にて保存された補助レンズ104の整定時の停止位置Ssをメモリ120から取得する。続くステップS703では補助レンズ104の現在位置Scを位置検出センサ116aから取得する。次のステップS704では、ステップS702とS703で取得した補助レンズ104の整定時の停止位置Ssと補助レンズ104の現在の位置Scから、上記の(式4)を用いて、補助レンズ104の位置差分ΔSを算出し、ステップS705へ進む。
ステップS705では、ステップS704で算出した補助レンズ104の位置ズレ量である位置差分ΔSと、後述するステップS706で保存された補助レンズ104の保存位置差分ΔSpと固定値αの和であるΔSp+αとの大きさを比較する。ΔSの方が大きいときはステップS706へ進み、ΔSがΔSp+α以下である場合はそのまま処理を終える。
ステップS706では補助レンズ104の位置差分ΔSを保存位置差分ΔSpとして保存する。保存位置差分ΔSpは次のステップであるステップS707で実行されるフォーカスレンズ105の駆動範囲を補正するたびに保存される。つまり、ステップS705では前回駆動範囲の変更をした際に位置差分を算出したタイミングから、今回位置差分を算出したタイミングまでの補助レンズ104の位置ズレ量が、所定値αより大きいか否かを判定する。そして、前回駆動範囲を設定した際に位置差分を算出したタイミングからの位置ズレ量が所定値αよりも大きい場合にのみ、駆動範囲を再設定し、所定値以下の場合は設定されている駆動範囲を維持する点が、第1の実施形態と異なる。なお、保存位置差分ΔSpは、電源ON時の処理で0に初期化される。
続いて、ステップS707に進む。ステップS707からS710は、第1の実施形態のステップS505からS508と同様であるため、詳細は省略する。ステップS707では、補助レンズ104の位置敏感度Ksをメモリ120から取得する。続いてステップS708で、フォーカスレンズ105の無限位置敏感度Kffと至近位置敏感度Kfnをメモリ120から取得する。続くステップS709では、補助レンズ104のズレに伴うフォーカスレンズ105の駆動制御端の補正量を決定する。ステップS704で取得した位置差分ΔSとステップS707で取得した敏感度Ksに基づいて、上記(式8)を用いて補助レンズによる像面移動量ΔPsを算出する。そして、算出したΔPsと上記(式9)を用いてフォーカスレンズ105の無限位置の移動量ΔFfを算出する。同様に、算出した像面移動量ΔPsと上記(式10)を用いてフォーカス最至近距離でのフォーカスレンズ105の至近位置の移動量ΔFnを算出する。次に、ステップS710では、ステップS709で算出した無限位置の移動量ΔFfと至近位置の移動量ΔFnとを用いてフォーカスレンズ105の駆動範囲を変更する。
これによりズーム動作停止後に補助レンズ104の位置が温度等で移動したとしても、移動量(ズレ量)が所定値αごとにフォーカスレンズ105の駆動範囲が補正される。そのため、補助レンズ104が移動した際でも無限や最至近距離でピントがとることができる程度に、無限位置から無限側の制御端に対してのマージンと、至近位置から至近側の制御端に対してのマージンとを一定量確保でき、良好なフォーカス操作が実現できる。また、第1の実施形態と異なり、補助レンズのズレ量が所定値αを超えたときのみフォーカスレンズの駆動範囲を変更するため、駆動範囲が短い周期ΔTで常に変化するような状態を避けることができるため、駆動範囲の安定性を向上させることができる。
<変形例>
第1、第2の実施形態の変形例について説明をする。上記実施形態では、整定時に検出された補助レンズの位置と、現在の補助レンズの位置との位置差分ΔSに基づいて駆動範囲を設定した。しかしながら、整定時の補助レンズの位置はステップS213で取得された目標位置と一致しているはずであるとみなし、目標位置と現在の補助レンズの位置とのズレ量を位置差分ΔSとして用い、このズレ量に基づいて駆動範囲を設定してもよい。
第1、第2の実施形態の変形例について説明をする。上記実施形態では、整定時に検出された補助レンズの位置と、現在の補助レンズの位置との位置差分ΔSに基づいて駆動範囲を設定した。しかしながら、整定時の補助レンズの位置はステップS213で取得された目標位置と一致しているはずであるとみなし、目標位置と現在の補助レンズの位置とのズレ量を位置差分ΔSとして用い、このズレ量に基づいて駆動範囲を設定してもよい。
また、上記実施形態では、予めフォーカスレンズの駆動範囲(第1の範囲とする)を設定しておき、補助レンズ104の位置差分ΔSに基づいて第1の範囲の制御端を補正することで位置ズレ量に基づいてフォーカスレンズ105の駆動範囲を設定した。しかしながら、設定方法はこれに限らない。例えば、位置差分ΔSの絶対値が第1の値以下の場合に第1の範囲をフォーカスレンズの駆動範囲として設定し、位置差分ΔSが+の方向に第1の値よりも大きく、第2の値以下の場合は予め設定された第2の範囲をフォーカスレンズの駆動範囲に設定する。さらに、位置差分ΔSが第2の値よりも大きい場合は予め設定された第3の範囲をフォーカスレンズの駆動範囲に設定する。このように、段階的に予め定められた範囲をフォーカスレンズの駆動範囲として設定してもよい。この場合、事前に補助レンズの位置差分ΔSと像面移動量との関係を取得し、この関係に基づいて予め駆動範囲を定め、それぞれの位置差分ΔSと範囲を対応付けたデータをメモリ120に格納しておけばよい。また、-方向についても同様に、位置差分ΔSの大きさ委に基づいて予め定められた範囲をフォーカスレンズの駆動範囲に設定してもよい。
また、無限位置と至近位置のうち、制御端までの距離が近い方(つまり、マージンが小さい方)がズレ量の影響を受けやすいため、距離が近い方の制御端の位置のみを補助レンズ位置ズレ量に応じて設定してもよい。
第1、第2の実施形態では、温度変化に伴う補助レンズ104の位置ズレ(ΔSの発生)への対応としてフォーカスレンズの駆動範囲を補正する方法の説明をした。しかしながら、実際には、温度変化に伴う鏡筒の伸縮により、フォーカスレンズ105の位置と、その位置に対応するピントが合う被写体距離との関係がズレることがある。そこで、例えば特許4857257号に記載されているような、従来のフォーカスレンズ位置と被写体距離との関係のズレを補正する方法と、第1、第2の実施形態に記載の方法とを併用してもよい。例えば、撮像装置に温度センサを設置し、温度センサの出力に応じて、その温度に対応して記憶されているフォーカスレンズの駆動範囲をメモリ120から読み出す。そして、読み出したフォーカスレンズの駆動範囲を、上記の方法により、ΔSに基づいて補正する。これにより、温度変化に伴う補助レンズ104の位置ズレと、フォーカスレンズ105の位置とピントが合う被写体距離炉の関係のズレとの両方に対応することができる。
また、上記実施形態では、レンズ一体型の撮像装置について説明をしたが、本発明はレンズ交換式の撮像装置に適用することもできる。この場合、フォーカスレンズ105の駆動範囲を設定する設定手段として機能するプロセッサは、交換レンズ装置側が備えていてもよいし、交換レンズが装着可能なカメラ本体側が備えていてもよい。カメラ本体側が備える場合は、交換レンズ装置と通信可能な通信手段を介して各レンズの位置と位置敏感度の情報などの情報を受信し、設定する駆動範囲を示す情報を交換レンズ側へ送信する。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
102 ズームレンズ
104 補助レンズ
105 フォーカスレンズ
116a 位置センサ
116b 位置スケール
118 マイクロプロセッサ
104 補助レンズ
105 フォーカスレンズ
116a 位置センサ
116b 位置スケール
118 マイクロプロセッサ
Claims (14)
- ズーミングに伴って移動する第1の変倍レンズと、前記第1の変倍レンズの位置に基づいて位置が制御される第2の変倍レンズと、合焦位置を調整するフォーカスレンズとを備える撮像光学系の制御装置であって、
前記第2の変倍レンズの位置を検出する位置検出手段と、
前記第2の変倍レンズの位置に基づいて、前記フォーカスレンズの駆動範囲を設定する設定手段と、を備えることを特徴とするレンズ制御装置。 - 前記設定手段は、前記第1の変倍レンズの位置に対応する前記第2の変倍レンズの位置と、前記位置検出手段により検出された前記第2の変倍レンズとの位置とのズレ量に基づいて、前記フォーカスレンズの駆動範囲を設定することを特徴とする請求項1に記載のレンズ制御装置。
- 前記設定手段は、前記ズレ量と、前記第2の変倍レンズの位置敏感度と、前記フォーカスレンズの位置敏感度と、に基づいて前記駆動範囲を設定することを特徴する請求項2に記載のレンズ制御装置。
- 前記設定手段は、前記ズレ量に基づいて前記フォーカスレンズの駆動制御端の位置を変更することを特徴する請求項2又は3に記載のレンズ制御装置。
- 前記設定手段は、
前記ズレ量が、第1の所定値以下の場合は第1の範囲をフォーカスレンズの駆動範囲として設定し、
前記ズレ量が、前記第1の所定値より大きい場合は前記第1の範囲と異なる第2の範囲をフォーカスレンズの駆動範囲として設定することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載のレンズ制御装置。 - 前記設定手段は、
前記ズレ量が前記第1の所定よりも大きい場合に、前記ズレ量と、前記第2の変倍レンズの位置敏感度と、前記フォーカスレンズの位置敏感度と、に基づいて前記第2の範囲を算出することを特徴とする請求項5に記載のレンズ制御装置。 - 前記駆動範囲の情報を記憶する記憶手段を備え、
前記第1の範囲と前記第2の範囲は予め設定され、前記記憶手段に記憶されていることを特徴とする請求項5に記載のレンズ制御装置。 - 前記設定手段は、前記ズレ量と前回駆動範囲を設定した際のズレ量とを比較し、その差が所定値より大きい場合に前記駆動範囲を再設定することを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載のレンズ制御装置。
- 前記フォーカスレンズの位置を制御する位置制御手段を備え、
前記フォーカスレンズが第1の位置に静止している際に、
前記設定手段により、前記フォーカスレンズの駆動範囲が前記第1の位置を含む第3の範囲から前記第1の位置を含まない第4の範囲へ変更された場合、前記位置制御手段は、前記フォーカスレンズを前記第1の位置に維持することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のレンズ制御装置。 - 前記第1の変倍レンズの位置に対応する前記第2の変倍レンズの位置は、
前記第2の変倍レンズの整定時に前記位置検出手段により検出された位置であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のレンズ制御装置。 - 前記第1の変倍レンズの位置に対応する前記第2の変倍レンズの位置は、
前記第1の変倍レンズの位置に基づいて決定される前記第2の変倍レンズの目標位置であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のレンズ制御装置。 - 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のレンズ制御装置と、
前記撮像光学系と、
前記撮像光学系により結像された被写体像を撮影する撮像素子と、を備えることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のレンズ制御装置と、
前記撮像光学系とを備えるレンズ装置。 - 前記撮像光学系を備えるレンズ装置が装着可能な撮像装置であって、
請求項1乃至11のいずれか1項に記載のレンズ制御装置と、
前記撮像光学系により結像された被写体像を撮影する撮像素子と、前記レンズ装置と通信可能な通信手段とを備え、
前記設定手段により設定された前記フォーカスレンズの駆動範囲を示す情報を、前記通信手段を介して前記レンズ装置へ送信することを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021096819A JP2022188628A (ja) | 2021-06-09 | 2021-06-09 | レンズ制御装置、レンズ装置、及び撮像装置 |
US17/832,467 US20220397803A1 (en) | 2021-06-09 | 2022-06-03 | Control apparatus, lens apparatus, and imaging apparatus |
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JP2021096819A Pending JP2022188628A (ja) | 2021-06-09 | 2021-06-09 | レンズ制御装置、レンズ装置、及び撮像装置 |
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2021
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