JP2022188391A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】フレキシブルケーブルの挿入抵抗を低減し、フレキシブルケーブルと端子金具との間の接触圧を安定させる。【解決手段】コネクタは、ケーブル挿入空間15を有するハウジング10と、ケーブル挿入空間15に臨む状態でハウジング10に取り付けられた複数の端子金具30と、ハウジング10に取り付けられた金属製のガイド部材20と、ガイド部材20に案内されて移動することによって、ケーブル挿入空間15内のフレキシブルケーブル50を端子金具30側へ押圧する金属製の押圧部材40とを備えている。【選択図】図4

Description

本開示は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、ハウジングに、複数のコンタクトを並列に配置して取り付け、FPCケーブルをハウジングに挿入することによってコンタクトに接続する構造が開示されている。コンタクトは、スリット状の溝を有しており、FPCケーブルは溝の間に差し込まれることによって、コンタクトに接続される。
特開2014-216219号公報
コンタクトとFPCケーブルとを所定の接圧で接続させるためには、FPCケーブルを溝に圧入する必要があるが、圧入すると、接点のメッキが摩耗するおそれがある。この対策としては、FPCケーブルをハウジングに挿入する過程では、コンタクトをFPCケーブルの挿入経路外へ退避させておき、FPCケーブルが所定位置まで挿入された後に、樹脂部材によってコンタクトをFPCケーブルの挿入ケーブルに押し付ける構造が考えられる。しかし、樹脂部材は、線膨張率が比較的大きいため、温度変化の大きい環境下では、FPCケーブルとコンタクトとの間の接触圧が安定しない。
本開示のコネクタは、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、フレキシブルケーブルの挿入抵抗を低減し、フレキシブルケーブルと端子金具との間の接触圧を安定させることを目的とする。
本開示のコネクタは、
ケーブル挿入空間を有するハウジングと、
前記ケーブル挿入空間に臨む状態で前記ハウジングに取り付けられた複数の端子金具と、
前記ハウジングに取り付けられた金属製のガイド部材と、
前記ガイド部材に案内されて移動することによって、前記ケーブル挿入空間内のフレキシブルケーブルを前記端子金具側へ押圧する金属製の押圧部材とを備えている。
本開示によれば、フレキシブルケーブルの挿入抵抗を低減し、フレキシブルケーブルと端子金具との間の接触圧を安定させることができる。
図1は、実施例1のコネクタにフレキシブルケーブルを取り付けた状態をあらわす斜視図である。 図2は、フレキシブルケーブルがケーブル挿入空間に挿入され、押圧部材が退避位置にある状態をあらわす側断面図である。 図3は、フレキシブルケーブルがケーブル挿入空間に挿入され、押圧部材が退避位置にある状態をあらわす斜視図である。 図4は、フレキシブルケーブルがケーブル挿入空間に挿入され、押圧部材が押圧位置にある状態をあらわす側断面図である。 図5は、ハウジングにガイド部材と端子金具を取り付けた状態をあらわす斜視図である。 図6は、フレキシブルケーブルの斜視図である。 図7は、押圧部材と操作部材を組み付けた状態をあらわす斜視図である。 図8は、押圧部材と操作部材を分離した状態をあらわす斜視図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)ケーブル挿入空間を有するハウジングと、前記ケーブル挿入空間に臨む状態で前記ハウジングに取り付けられた複数の端子金具と、前記ハウジングに取り付けられた金属製のガイド部材と、前記ガイド部材に案内されて移動することによって、前記ケーブル挿入空間内のフレキシブルケーブルを前記端子金具側へ押圧する金属製の押圧部材とを備えている。本開示の構成によれば、フレキシブルケーブルをケーブル挿入空間に挿入するときには、押圧部材をフレキシブルケーブルの挿入経路から遠ざかる位置へ退避させておけば、フレキシブルケーブルと端子金具との間の摺動抵抗を低減又は無くすことができる。金属製のガイド部材に案内された金属製の押圧部材によって、フレキシブルケーブルを端子金具に押圧するので、温度変化の大きい環境下においても、フレキシブルケーブルと端子金具との間の接触圧が安定する。
(2)前記ガイド部材が、前記ハウジングを回路基板に固定するためのペグとしての機能を有していることが好ましい。この構成によれば、ガイド部材とは別にペグを設ける場合に比べると、部品点数を削減できる。
(3)前記押圧部材が前記フレキシブルケーブルを前記端子金具側へ押圧する状態では、前記押圧部材と前記端子金具の接点部とが前記フレキシブルケーブルを挟んで対向する位置関係となることが好ましい。この構成によれば、フレキシブルケーブルと端子金具の接点部とを確実に接触させることができる。
(4)前記ガイド部材には、前記押圧部材を、前記ケーブル挿入空間内の前記フレキシブルケーブルから離隔させる退避位置と、前記フレキシブルケーブルを前記端子金具に押圧する押圧位置との間で移動させるガイド溝が形成され、前記ガイド溝には、押圧位置の前記押圧部材が退避位置側へ移動することを規制する突起状の移動規制部が形成されていることが好ましい。この構成によれば、フレキシブルケーブルが端子金具に接触する状態を確実に保持することができる。
(5)(4)において、前記押圧部材が押圧位置にある状態では、前記押圧部材が前記端子金具の弾力によって前記移動規制部に押し付けられることが好ましい。この構成によれば、ガイド部材とは別の部材を用いなくても、押圧部材を移動規制部に係止させる状態に保持することができる。
(6)前記ガイド部材には、前記押圧部材を、前記ケーブル挿入空間内の前記フレキシブルケーブルから離隔させる退避位置と、前記フレキシブルケーブルを前記端子金具に押圧する押圧位置との間で移動させるガイド溝が形成され、前記押圧部材には、前記押圧部材を退避位置と押圧位置との間で移動させるための操作部材が取付け可能であることが好ましい。この構成によれば、操作部材を操作することによって、押圧部材を退避位置と押圧位置との間で移動させる際の作業性を向上させることができる。
(7)(6)において、前記操作部材は、前記押圧部材に対して着脱が可能であることが好ましい。この構成によれば、押圧部材を押圧位置まで移動させた後に、操作部材を押圧部材から外せば、外した操作部材を、他の押圧部材に流用することができる。
(8)(6)又は(7)において、前記押圧部材が押圧位置へ移動した状態において、前記操作部材が前記端子金具を覆うように位置することが好ましい。この構成によれば、操作部材によって、端子金具を保護することができる。
(9)(6)~(8)において、前記押圧部材は、細長い棒状をなして前記ガイド溝に貫通されており、前記操作部材と前記ガイド部材は前記押圧部材の長さ方向において位置決めされており、前記押圧部材と前記操作部材には、前記押圧部材の長さ方向への相対変位を規制する嵌合部が形成されていることが好ましい。この構成によれば、押圧部材の嵌合部と操作部材の嵌合部が嵌合することによって、押圧部材がガイド溝から離脱することを防止できる。
[本開示の実施形態の詳細]
[実施例1]
本開示を具体化した実施例1を、図1~図8を参照して説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。本実施例1において、前後の方向については、図1,3,5,7,8における斜め左下方、及び図2,4における左方を前方と定義する。上下の方向については、図1~8にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。
本実施例1のコネクタAは、図1,2に示すように、1つのハウジング10と、左右一対のガイド部材20と、複数の端子金具30と、1つの押圧部材40と、1つの操作部材42とを備えている。コネクタAは、水平に配置された回路基板Pの上面、即ち実装面に取り付けられるようになっている。コネクタAには、フレキシブルケーブル50が接続されるようになっている。
ハウジング10は、合成樹脂製であり、上壁部11と左右両側壁部12と下壁部13と後壁部14とを有する直方形の箱状部材である。図2,4,5に示すように、ハウジング10の内部には、フレキシブルケーブル50を挿入するためケーブル挿入空間15が形成されている。ケーブル挿入空間15は、上壁部11と左右両側壁部12と下壁部13と後壁部14に囲まれており、ハウジング10の前面に開口している。ハウジング10には、下壁部13の上面のうち左右両端部を除いた領域を凹ませた形状の複数の端子収容溝16が形成されている。複数の端子収容溝16は、左右方向に所定ピッチで並ぶように配置されている。端子収容溝16は、ケーブル挿入空間15に連通しているとともに、ハウジング10の前面に開口している。
下壁部13の上面の左右両端部には、一対の係止突起17が形成されている。係止突起17は、ケーブル挿入空間15内に配置されている。ハウジング10の左右両側壁部12には、ケーブル挿入空間15とハウジング10の外部とを連通させる切欠部18が形成されている。切欠部18は、後述する押圧部材40との干渉を回避するための開口部であり、側壁部12の左右両側面と前端面とに開口している。左右両側壁部12の外側面には、それぞれ、上下方向に延びる前後一対の溝部19が形成されている。
一対のガイド部材20は、金属製の板材からなる。ガイド部材20は、押圧部材40をガイドするための機能と、ハウジング10を回路基板Pに固定するためのペグとしての機能とを兼ね備えている。ガイド部材20は、板厚方向を左右方向に向けたガイド機能部21と、板厚方向を上下方向に向けた固定機能部22とを有する。固定機能部22は、ガイド機能部21の下端縁から左右方向外方へ突出している。ガイド部材20は、ガイド機能部21の前後両端部を溝部19に圧入することによって、ハウジング10の左右両外側面に取り付けられている。ハウジング10は、下壁部13を回路基板Pの実装面に載置し、固定機能部22を溶接等によって実装面に固定することによって回路基板Pに取り付けられている。
ガイド機能部21には、押圧部材40を案内するためのガイド溝23が形成されている。ガイド溝23は、ガイド機能部21の前端縁から後方へ切り欠いた形状である。ガイド溝23は、ガイド機能部21の左右両側面に開口している。ガイド溝23は、ガイド機能部21の前端面に開口する退避用ガイド部24と、退避用ガイド部24の後端から斜め下後方へ延出した押圧用ガイド部25とを有する。退避用ガイド部24は、回路基板Pと平行に延びている。退避用ガイド部24の前端部には、突起状をなす上下一対の離脱規制部26が形成されている。押圧用ガイド部25の後端部は、ガイド溝23のガイド経路のうち最も低い位置である。押圧用ガイド部25には、突起状をなす上下一対の移動規制部27が形成されている。
図5に示すように、ハウジング10には、複数の端子金具30が、左右方向に並列した状態で取り付けられている。端子金具30は、細長い金属板材を曲げ加工して成形したものである。端子金具30は、端子本体部31と、基板接続部32と、ケーブル接続部33とを有する単一部品である。端子本体部31は、前後方向に細長い形状である。基板接続部32は、端子本体部31の前端から前方へ延出している。基板接続部32の前端側領域は、端子本体部31よりも低い位置にあり、回路基板Pに表面実装される。ケーブル接続部33は、端子本体部31の後端から斜め上後方へ片持ち状に延出した形状である。ケーブル接続部33の後端には、上方へ突出した形状の接点部34が形成されている。
端子金具30は、端子本体部31を端子収容溝16に圧入して収容した状態で、ハウジング10に取り付けられている。基板接続部32は、端子収容溝16から前方へ突出し、回路基板Pの回路(図示省略)に接続されている。接点部34は、ケーブル接続部33からケーブル挿入空間15側へ突出している。前後方向において、接点部34は、ガイド機能部21の後端部と同じ位置に配置されている。ケーブル接続部33は、ケーブル接続部33の前端、即ち端子本体部31の後端を支点として上下方向へ弾性変位することが可能である。ケーブル接続部33が弾性変形していない自由状態では、接点部34が、下壁部13の上面よりも上方、即ちケーブル挿入空間15内に位置する。
押圧部材40は、金属材料からなる円柱状の部品である。押圧部材40の外径寸法は、ガイド溝23の溝幅寸法と同じか、それよりも僅かに小さい寸法に設定されている。ガイド溝23の溝幅寸法は、退避用ガイド部24において上下方向の寸法である。押圧用ガイド部25においては、押圧用ガイド部25の延出方向と直交する方向の寸法である。押圧部材40の外径寸法は、上下一対の離脱規制部26間の間隔よりも大きく、上下一対の移動規制部27間の間隔よりも大きい寸法である。押圧部材40の両端部には、同心円形の一対の小径部41が形成されている。小径部41は、押圧部材40の外周面を全周に亘って溝状に凹ませた形状である。
押圧部材40は、ハウジング10の左方又は右方からガイド部材20に取り付けられている。ガイド部材20に取り付けた押圧部材40は、軸線を左右方向に向け、一対のガイド部材20と一対の切欠部18を左右方向に貫通している。小径部41は、ガイド機能部21の外側面よりも左右方向外方に位置している。押圧部材40には、後述する操作部材42が取り付けられている。
操作部材42は、合成樹脂材料からなる。操作部材42は、左右方向に延びる基部43と、基部43の左右両端部から後方へ片持ち状に延出した壁状のアーム部44とを有する。基部43の下面とアーム部44の下面は、面一状に連なっている。基部43には、フレキシブルケーブル50の幅寸法と同じか、それよりも僅かに大きい寸法のガイド凹部45が形成されている。ガイド凹部45は、基部43の下面を凹ませた形状であり、基部43の前後両面に開口している。一対のアーム部44には、嵌合溝46が形成されている。嵌合溝46は、アーム部44の下面から上方へ切り欠いた形状である。嵌合溝46は、アーム部44の左右両側面に開口している。嵌合溝46の溝幅寸法は、押圧部材40の小径部41の外径寸法と同じか、それよりも僅かに大きい寸法である。
操作部材42は、ハウジング10の上方から押圧部材40の両端部に組み付けられている。操作部材42を押圧部材40に取り付けた状態では、操作部材42の基部43が、ハウジング10の前面と対向するように位置する。一対のアーム部44が、ハウジング10の左右両外側面を覆うように配置されることによって、操作部材42が、ハウジング10及びガイド部材20に対して左右方向への相対変位を規制された状態で位置決めされる。一対の嵌合溝46が一対の小径部41に嵌合されることによって、押圧部材40がハウジング10及びガイド部材20に対して左右方向への相対変位を規制された状態で位置決めされる。
フレキシブルケーブル50は、ケーブル本体51と、補強板52とを上下に積層して一体化させたものである。ケーブル本体51は、可撓性を有する薄膜状の絶縁体であるベースフィルムの下面に、回路を形成した周知のものである。フラットケーブルのケーブル本体51の具体例としては、フレキシブルプリント基板(Flexible printed circuits)やフレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable)などがある。ケーブル本体51の上面後端部には、ベースフィルムよりも剛性の高い材料からなる補強板52が固着されている。フレキシブルケーブル50の左右両側縁部には、ケーブル本体51と補強板52の左右両側縁部を切り欠いた形状の一対の係止凹部53が形成されている。
次に、フレキシブルケーブル50をコネクタAに取り付ける手順を説明する。まず、図2に示すように、操作部材42を前方へ移動させ、押圧部材40を退避用ガイド部24の前端部で待機させる。このときの押圧部材40の位置を、退避位置と定義する。押圧部材40が一対の離脱規制部26に係止することによって、押圧部材40は、ガイド溝23から前方へ離脱することを規制される。押圧部材40が退避用ガイド部24に嵌合する状態では、係止突起17の上端と、押圧部材40の最下端との高低差が、フレキシブルケーブル50の厚さ寸法と同じかそれよりも大きい寸法となるように設定されている。端子金具30のケーブル接続部33が弾性変形していない状態における接点部34と、押圧部材40の最下端との高低差も、フレキシブルケーブル50の厚さ寸法と同じかそれよりも大きい寸法となるように設定されている。
この状態で、ハウジング10の前方からフレキシブルケーブル50をケーブル挿入空間15内に挿入する。このとき、ハウジング10の前方には操作部材42の基部43が存在するため、ケーブル挿入空間15の開口を目視できない。しかし、基部43のガイド凹部45が、左右方向においてケーブル挿入空間15と同じ位置に配置されているので、フレキシブルケーブル50をガイド凹部45に位置合わせすることによって、フレキシブルケーブル50をケーブル挿入空間15に挿入することができる。
フレキシブルケーブル50の挿入過程では、フレキシブルケーブル50が係止突起17に乗り上がるが、上記した係止突起17と押圧部材40の高低差の設定によって、押圧部材40とフレキシブルケーブル50の上面とが強く干渉することはない。また、フレキシブルケーブル50の下面は、端子金具30の接点部34に摺接するが、上記した接点部34と押圧部材40の高低差の設定によって、フレキシブルケーブル50が接点部34に対して強く擦れることはない。
フレキシブルケーブル50が正規位置まで挿入されると、フレキシブルケーブル50がケーブル挿入空間15の奥端面に突き当たり、係止凹部53が係止突起17に嵌合する。係止凹部53と係止突起17の係止によって、フレキシブルケーブル50は抜止めされるとともに、前後方向において位置決めされる。
フレキシブルケーブル50をケーブル挿入空間15に挿入した後、操作部材42を掴んで後方へ押し動かす。すると、嵌合溝46と小径部41との嵌合によって、押圧部材40が操作部材42と一緒に後方へ移動する。移動過程の前半は、押圧部材40が退避用ガイド部24にガイドされることによって高さを変えずに回路基板Pと平行に移動する。可動過程の後半では、押圧部材40が押圧用ガイド部25にガイドされることによって、次第に低くなるように移動する。
押圧部材40の高さが低くなるのに伴って、押圧部材40は、フレキシブルケーブル50の上面に接近し、その後、フレキシブルケーブル50の上面に当接する。ここで、押圧用ガイド部25の最下端と接点部34との高低差は、フレキシブルケーブル50の厚さ寸法よりも小さく設定されている。したがって、押圧部材40がフレキシブルケーブル50に当接してから、押圧部材40が押圧用ガイド部25の最高端に到達するまでの間は、押圧部材40が、ケーブル接続部33を弾性変位させながら、フレキシブルケーブル50を下方へ変位させる。押圧部材40が押圧用ガイド部25の最後端の押圧位置に到達すると、フレキシブルケーブル50と端子金具30との接続作業が終了する。
押圧部材40が押圧位置にある状態では、端子金具30のケーブル接続部33の弾性復元力によって、接点部34とフレキシブルケーブル50との間で所定の接触圧が確保される。前後方向、即ちケーブル挿入空間15に対するフレキシブルケーブル50の挿入方向において、接点部34と押圧部材40が同じ位置に配置されている。これにより、フレキシブルケーブル50は、押圧部材40の最下端と接点部34の上端との間で安定した接触圧で上下方向に挟まれ、フレキシブルケーブル50と端子金具30が安定して接続される。
端子金具30の弾性復元力が、フレキシブルケーブル50を介すことによって反力として押圧部材40に作用する。この反力によって、押圧部材40は、押圧用ガイド部25の上面に押し付けられ、上側の移動規制部27に対して斜め下後方から係止する。このケーブル接続部33の弾性復元力を利用した係止作用によって、押圧部材40は、押圧位置に保持される。
フレキシブルケーブル50と端子金具30の接点部34とが所定の接触圧で接続する状態に至る前は、フレキシブルケーブル50と接点部34が強く擦られることがないので、接点部34の皮膜が剥がれることはない。また、フレキシブルケーブル50を接点部34へ押圧する押圧部材40と、押圧部材40を押圧位置に保持するガイド部材20は、いずれも金属部品であるから、温度変化の大きい環境下においても変形し難い。これにより、フレキシブルケーブル50と接点部34との接触状態が安定する。
本実施例1のコネクタAは、ケーブル挿入空間15を有するハウジング10と、複数の端子金具30と、ガイド部材20と、押圧部材40とを有する。ガイド部材20と押圧部材40は、いずれも金属製である。端子金具30は、ケーブル挿入空間15に臨む状態でハウジング10に取り付けられている。ガイド部材20は、ハウジング10に取り付けられている。押圧部材40は、ガイド部材20に案内されて移動することによって、ケーブル挿入空間15内のフレキシブルケーブル50を端子金具30側へ押圧する。
フレキシブルケーブル50をケーブル挿入空間15に挿入するときには、押圧部材40を、フレキシブルケーブル50の水平な挿入経路から上方へ遠ざかった退避位置へ退避させておけば、フレキシブルケーブル50と端子金具30との間の摺動抵抗を低減又は無くすことができる。金属製のガイド部材20に案内された金属製の押圧部材40によって、フレキシブルケーブル50を端子金具30に押圧するので、温度変化の大きい環境下においても、フレキシブルケーブル50と端子金具30との間の接触圧が安定する。
ガイド部材20は、ハウジング10を回路基板Pに固定するためのペグとしての機能を有している。ガイド部材20とは別にペグを設ける場合に比べると、部品点数を削減できる。
押圧部材40がフレキシブルケーブル50を端子金具30側へ押圧する状態では、押圧部材40と端子金具30の接点部34とが、フレキシブルケーブル50を挟んでフレキシブルケーブル50の厚さ方向に対向する位置関係となる。この構成によれば、フレキシブルケーブル50と端子金具30の接点部34とを確実に接触させることができる。
ガイド部材20には、押圧部材40を、ケーブル挿入空間15内のフレキシブルケーブル50から離隔させる退避位置と、フレキシブルケーブル50を端子金具30に押圧する押圧位置との間で移動させるガイド溝23が形成されている。ガイド溝23には、押圧位置の押圧部材40が退避位置側へ移動することを規制する突起状の移動規制部27が形成されている。この構成によれば、フレキシブルケーブル50が端子金具30に接触する状態を確実に保持することができる。押圧部材40が押圧位置にある状態では、押圧部材40が端子金具30の弾力によって移動規制部27に押し付けられる。この構成によれば、ガイド部材20とは別の部材を用いなくても、押圧部材40を移動規制部27に係止させる状態に保持することができる。
押圧部材40には、押圧部材40を退避位置と押圧位置との間で移動させるための操作部材42が取付け可能である。この構成によれば、操作部材42を操作することによって、押圧部材40を退避位置と押圧位置との間で移動させる際の作業性を向上させることができる。操作部材42は、押圧部材40に対して着脱が可能である。この構成によれば、押圧部材40を押圧位置まで移動させた後に、操作部材42を押圧部材40から外せば、外した操作部材42を、他の押圧部材40に流用することができる。
押圧部材40が押圧位置へ移動した状態において、操作部材42が端子金具30を覆うように位置する。この構成によれば、操作部材42によって、端子金具30を保護することができる。
押圧部材40は、細長い棒状をなしてガイド溝23に貫通されている。操作部材42とガイド部材20は、一対のアーム部44でハウジング10を左右方向から挟むことによって、押圧部材40の長さ方向において位置決めされている。押圧部材40と操作部材42には、押圧部材40の長さ方向への相対変位を規制する嵌合部として、小径部41と嵌合溝46が形成されている。この構成によれば、押圧部材40の小径部41と操作部材42の嵌合溝46が嵌合することによって、押圧部材40がガイド溝23から離脱することを防止できる。
[他の実施例]
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示される。本発明には、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれ、下記のような実施形態も含まれることが意図される。
上記実施例1では、ガイド部材がペグとしての機能を兼ね備えているが、ガイド部材とは別に専用のペグを設けてもよい。
上記実施例1では、押圧部材がフレキシブルケーブルを端子金具側へ押圧するときに、押圧部材が、フレキシブルケーブルを挟んで端子金具の接点部と対向する位置に配置されるが、押圧部材は、フレキシブルケーブルの挿入方向において、端子金具の接点部とは異なる位置に配置されていてもよい。
上記実施例1では、移動規制部が突起状をなすが、移動規制部は、突起状以外の形状、例えば段差状の形状であってもよい。
上記実施例1では、押圧部材が押圧位置にあるときに、押圧部材が端子金具の弾力によって移動規制部に押し付けられるが、押圧部材は、端子金具の弾力を受けずに移動規制部に当接するようになっていてもよい。
上記実施例1では、操作部材を用いて押圧部材を退避位置と押圧位置との間で移動させるようになっているが、操作部材を用いずに、押圧部材を、直接掴んで退避位置から押圧位置へ移動させてもよい。
上記実施例1では、操作部材を押圧部材に対して着脱可能としたが、操作部材は、押圧部材から取り外せないようになっていてもよい。
上記実施例1では、操作部材が端子金具を覆うようになっているが、操作部材は端子金具を覆う機能を有しないものであってもよい。
上記実施例1では、押圧部材がガイド溝から離脱するのを防止する手段として、押圧部材の嵌合部と操作部材の嵌合部とを嵌合させたが、これに限らず、押圧部材をガイド溝の縁部に嵌合させてもよい。
A…コネクタ
P…回路基板
10…ハウジング
11…上壁部
12…側壁部
13…下壁部
14…後壁部
15…ケーブル挿入空間
16…端子収容溝
17…係止突起
18…切欠部
19…溝部
20…ガイド部材
21…ガイド機能部
22…固定機能部
23…ガイド溝
24…退避用ガイド部
25…押圧用ガイド部
26…離脱規制部
27…移動規制部
30…端子金具
31…端子本体部
32…基板接続部
33…ケーブル接続部
34…接点部
40…押圧部材
41…小径部(嵌合部)
42…操作部材
43…基部
44…アーム部
45…ガイド凹部
46…嵌合溝(嵌合部)
50…フレキシブルケーブル
51…ケーブル本体
52…補強板
53…係止凹部

Claims (9)

  1. ケーブル挿入空間を有するハウジングと、
    前記ケーブル挿入空間に臨む状態で前記ハウジングに取り付けられた複数の端子金具と、
    前記ハウジングに取り付けられた金属製のガイド部材と、
    前記ガイド部材に案内されて移動することによって、前記ケーブル挿入空間内のフレキシブルケーブルを前記端子金具側へ押圧する金属製の押圧部材とを備えているコネクタ。
  2. 前記ガイド部材が、前記ハウジングを回路基板に固定するためのペグとしての機能を有している請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記押圧部材が前記フレキシブルケーブルを前記端子金具側へ押圧する状態では、前記押圧部材と前記端子金具の接点部とが前記フレキシブルケーブルを挟んで対向する位置関係となる請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記ガイド部材には、前記押圧部材を、前記ケーブル挿入空間内の前記フレキシブルケーブルから離隔させる退避位置と、前記フレキシブルケーブルを前記端子金具に押圧する押圧位置との間で移動させるガイド溝が形成され、
    前記ガイド溝には、押圧位置の前記押圧部材が退避位置側へ移動することを規制する突起状の移動規制部が形成されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
  5. 前記押圧部材が押圧位置にある状態では、前記押圧部材が前記端子金具の弾力によって前記移動規制部に押し付けられる請求項4に記載のコネクタ。
  6. 前記ガイド部材には、前記押圧部材を、前記ケーブル挿入空間内の前記フレキシブルケーブルから離隔させる退避位置と、前記フレキシブルケーブルを前記端子金具に押圧する押圧位置との間で移動させるガイド溝が形成され、
    前記押圧部材には、前記押圧部材を退避位置と押圧位置との間で移動させるための操作部材が取付け可能である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコネクタ。
  7. 前記操作部材は、前記押圧部材に対して着脱が可能である請求項6に記載のコネクタ。
  8. 前記押圧部材が押圧位置へ移動した状態において、前記操作部材が前記端子金具を覆うように位置する請求項6又は請求項7に記載のコネクタ。
  9. 前記押圧部材は、細長い棒状をなして前記ガイド溝に貫通されており、
    前記操作部材と前記ガイド部材は前記押圧部材の長さ方向において位置決めされており、
    前記押圧部材と前記操作部材には、前記押圧部材の長さ方向への相対変位を規制する嵌合部が形成されている請求項6から請求項8のいずれか1項に記載のコネクタ。
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