JP2022187703A - 蓋及び包装体 - Google Patents

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【課題】内容物を電子レンジで加熱する前に内容物とは別の内容物を加えることができ、電子レンジで加熱中に水蒸気を排出することができ、電子レンジで加熱した後に包装体を器として器内の内容物を喫食することができる蓋及び包装体を提供する。【解決手段】蓋20は、収容空間12を塞ぐように容器10に取付けられるとともに、内容物Aとは別の内容物Bを収容空間12に投入するための開口部35を形成予定の開口予定部33と、開口予定部33を第1開口予定部33aと第2開口予定部33bとに分断するように設けられ、加熱によって生じる水蒸気を排出するための通蒸口39を形成予定の通蒸口予定部37とを形成した蓋材30と、蓋材30に開口予定部33を塞ぐように貼着され、かつ再貼着可能であるとともに、通蒸口予定部37に対応する部分にノリ殺し加工部44を設けた40とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、蓋及び包装体に関する。
従来より、電子レンジで内容物を加熱することによって収容空間の圧力が上昇した場合に加熱によって生じる水蒸気を自動的に排出するように構成される包装体が知られている。
例えば、特許文献1には、容器本体のフランジ部に熱シールして容器本体の開口部を封止するために使用する蓋材であって、蒸気抜き孔と、この蒸気抜き孔を封止する蒸気抜きラベルと有する蓋材が開示されている。この蓋材の蒸気抜き孔ラベルは、熱収縮性フィルムからなる最外層である第1層と、熱収縮性を有しないフィルムからなる第2層と、粘着層を有し、第1層と第2層を接着する接着層は、1本以上の帯状の欠膠部分を有し、帯状の欠膠部分は第1層の熱収縮方向に直交するものである。
特許文献1に示す蓋材によれば、包装体を電子レンジで加熱した場合、発生した水蒸気の温度によって、熱収縮性フィルムが収縮し、蒸気抜きラベルが上方に反り返ることにより蒸気抜き孔が開口して自動的に水蒸気が放出されることになる。
また、特許文献2には、蒸気抜き用の開口部を備える容器と、開口部を覆うように貼付された通蒸ラベルとを有するラベル付き容器であって、通蒸ラベルが、開口部から排出される蒸気が通過する通蒸口を形成可能であり、所定の温度域で発色状態が変化する示温インク部を含む可変表示部を有するラベル付き容器が開示されている。
特許文献2に示すラベル付き容器によれば、通蒸ラベルが通蒸口を形成可能とされているため、マイクロ波処理用容器の開口部を閉塞しつつ、内容物が加熱された際には蒸気を排出することができる。
特開2015-20782号公報 特開2019-177907号公報
しかしながら、これら特許文献1に示す蓋材及び特許文献2に示すラベル付き容器にあっては、以下の課題があった。
即ち、特許文献1に示す蓋材の場合、加熱中の水蒸気を排出できるので電子レンジで内容物を加熱した後、蓋材を容器本体から剥がすことにより、内容物を喫食することができるが、電子レンジで内容物を加熱する前に、内容物とは別の具材を加えることができなかった。
また、特許文献2に示すラベル付き容器の場合も、加熱中の水蒸気を排出できるので電子レンジで内容物を加熱した後、蓋体を容器本体から剥がすことにより、内容物を喫食することができるが、電子レンジで内容物を加熱する前に、内容物とは別の具材を加えることができなかった。
従って、本発明はこの従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、内容物を電子レンジで加熱する前に内容物とは別の内容物を加えることができ、電子レンジで加熱中に水蒸気を排出することができ、電子レンジで加熱した後に包装体を器として器内の内容物を喫食することができる蓋及び包装体を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る蓋は、電子レンジで加熱される内容物を収容する収容空間を有する容器に取付けられる蓋であって、前記収容空間を塞ぐように前記容器に取付けられるとともに、前記内容物とは別の内容物を前記収容空間に投入するための開口部を形成予定の開口予定部と、該開口予定部を第1開口予定部と第2開口予定部とに分断するように設けられ、加熱によって生じる水蒸気を排出するための通蒸口を形成予定の通蒸口予定部とを形成した蓋材と、該蓋材に前記開口予定部を塞ぐように貼着され、かつ再貼着可能であるとともに、前記通蒸口予定部に対応する部分にノリ殺し加工部を設けたラベルとを備え、前記蓋材に貼着された前記ラベルを前記蓋材から剥がすことで、前記第1開口予定部が開封するとともに前記第1開口予定部の開封が前記通蒸口予定部を横断するように進行して前記第2開口予定部に至って前記第2開口予定部が開封し、前記開口部が前記開口予定部の形成箇所に形成されるとともに前記通蒸口が前記通蒸口予定部に形成され、前記蓋材に前記ラベルを再貼着することで、前記通蒸口が形成された通蒸口予定部と前記ノリ殺し加工部との間に隙間が形成された状態で前記開口部が閉塞されることを要旨とする。
この蓋によれば、内容物を電子レンジで加熱する前に蓋材に貼着されたラベルを蓋材から剥がすことで、開口部が蓋材の開口予定部に形成されるので、その開口部から内容物とは別の内容物を容器の収容空間に投入することができる。また、ラベルを蓋材から剥がした際に通蒸口が蓋材の通蒸口予定部に形成されるとともに、蓋材にラベルを再貼着することで、通蒸口とが形成された通蒸口予定部とラベルに設けられたノリ殺し加工部との間に隙間が形成された状態で開口部が閉塞されるので、電子レンジで当該別の内容物を加えた内容物を加熱する際に水蒸気を通蒸口から前述の隙間を介して外部に排出できる。そして、電子レンジで加熱した後に蓋を容器から剥がして容器を開口させるかあるいは蓋材に再貼着されたラベルを蓋材から剥がして開口部を開口させることにより、包装体を器として器内の内容物を喫食することができる。
また、この蓋によれば、ラベルを蓋材から剥がす前は、ラベルにより蓋材の開口予定部が塞がれているとともに、蓋材の通蒸口予定部には通蒸口が形成されていないので、容器内の内容物が蓋から漏れ出ることはない。
また、この蓋において、前記蓋材の前記第2開口予定部の通蒸口予定部側の端部には、前記第1開口予定部の開封が前記通蒸口予定部を横断するように進行して前記第2開口予定部に至る際の受け部が形成されていることが好ましい。
この蓋によれば、第1開口予定部の開封が通蒸口予定部を横断するように進行して第2開口予定部に至る際に、第1開口予定部の開封が通蒸口予定部を横断するように進行して先ず受け部に到達し、その受け部が開封して第2開口予定部に至る。これにより、受け部が存在することにより、第1開口予定部の開封を確実に第2開口予定部に至らせることができ、蓋材に開口部及び通蒸口を確実に形成することができる。
また、本発明の別の態様に係る包装体は、前述の蓋と、前記収容空間が塞がれるように前記蓋が取り付けられる容器とを備えている。
この包装体によれば、容器に収容された内容物を電子レンジで加熱する前に蓋材に貼着されたラベルを蓋材から剥がすことで、開口部が蓋材の開口予定部に形成されるので、その開口部から内容物とは別の内容物を容器の収容空間に投入することができる。また、ラベルを蓋材から剥がした際に通蒸口が蓋材の通蒸口予定部に形成されるとともに、蓋材にラベルを再貼着することで、通蒸口が形成された通蒸口予定部とラベルに設けられたノリ殺し加工部との間に隙間が形成された状態で開口部が閉塞されるので、電子レンジで当該別の内容物を加えた内容物を加熱する際に水蒸気を通蒸口から前述の隙間を介して外部に排出できる。そして、電子レンジで加熱した後に蓋を容器から剥がして容器を開口させるかあるいは蓋材に再貼着されたラベルを蓋材から剥がして開口部を開口させることにより、包装体を器として器内の内容物を喫食することができる。
また、本発明の別の態様に係る包装体は、電子レンジで加熱される内容物を収容する包装体であって、複数のシート部を有するシートと、前記内容物を収容する収容空間が形成されるように前記複数のシート部をシールするシール部とを備え、前記複数のシート部のうちのいずれか一つのシート部に、前記内容物とは別の内容物を前記収容空間に投入するための開口部を形成予定の開口予定部と、該開口予定部を第1開口予定部と第2開口予定部とに分断するように設けられ、加熱によって生じる水蒸気を排出するための通蒸口を形成予定の通蒸口予定部とを形成すると共に、前記開口予定部が形成されたいずれか一つのシート部に前記開口予定部を塞ぐように貼着され、かつ再貼着可能であるとともに、前記通蒸口予定部に対応する部分にノリ殺し加工部を設けたラベルを備え、前記ラベルを前記いずれか一つのシート部から剥がすことで、前記第1開口予定部が開封するとともに前記第1開口予定部の開封が前記通蒸口予定部を横断するように進行して前記第2開口予定部に至って前記第2開口予定部が開封し、前記開口部が前記開口予定部の形成箇所に形成されるとともに前記通蒸口が前記通蒸口予定部に形成され、前記いずれか一つのシート部に前記ラベルを再貼着することで、前記通蒸口が形成された通蒸口予定部と前記ノリ殺し加工部との間に隙間が形成された状態で前記開口部が閉塞されることを要旨とする。
この包装体によれば、内容物を電子レンジで加熱する前にいずれか一つのしーと部に貼着されたラベルを当該シート部から剥がすことで、開口部が当該シート部に形成されるので、その開口部から内容物とは別の内容物を収容空間に投入することができる。また、ラベルをいずれか一つのシート部から剥がした際に通蒸口が当該シート部に形成されるとともに、いずれか一つのシート部にラベルを再貼着することで、通蒸口が形成された通蒸口予定部とラベルに設けられたノリ殺し加工部との間に隙間が形成された状態で開口部が閉塞されるので、電子レンジでシート内の別の内容物を加えた内容物を加熱する際に水蒸気を通蒸口から前述の隙間を介して排出できる。そして、電子レンジで加熱した後にシートを開封させるかあるいはいずれか一つのシート部に再貼着したラベルを剥がして開口部を開口させることにより、包装体を器として器内の内容物を喫食することができる。
また、この包装体によれば、ラベルをいずれか一つのシート部から剥がす前は、ラベルにより開口予定部が塞がれているとともに、いずれか一つのシート部の通蒸口予定部には通蒸口が形成されていないので、シート内の内容物が外部に漏れ出ることはない。
また、この包装体において、前記開口予定部が形成される前記いずれか一つのシート部の前記第2開口予定部の通蒸口予定部側の端部には、前記第1開口予定部の開封が前記通蒸口予定部を横断するように進行して前記第2開口予定部に至る際の受け部が形成されていることが好ましい。
この包装体によれば、第1開口予定部の開封が通蒸口予定部を横断するように進行して第2開口予定部に至る際に、第1開口予定部の開封が通蒸口予定部を横断するように進行して先ず受け部に到達し、その受け部が開封して第2開口予定部に至る。これにより、受け部が存在することにより、第1開口予定部の開封を確実に第2開口予定部に至らせることができ、いずれか一つのシート部に開口部及び通蒸口を確実に形成することができる。
本発明に係る蓋及び包装体によれば、内容物を電子レンジで加熱する前に内容物とは別の内容物を加えることができ、電子レンジで加熱中に水蒸気を排出することができ、電子レンジで加熱した後に包装体を器として器内の内容物を喫食することができる蓋及び包装体を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る包装体のラベルを蓋材から剥がす前の状態の平面図である。 図1における2-2線に沿う断面図である。 図1における3-3線に沿う断面図である。 図1に示す包装体に用いられる蓋材の平面図である。 図1に示す状態からラベルを部分的に剥がした状態の包装体の平面図である。 図5における6-6線に沿う断面図である。 図5に示す状態からラベルを再貼着した状態の包装体の平面図である。 図7における8-8線に沿う断面図である。 図7における9-9線に沿う断面図である。 本発明の第2実施形態に係る包装体のラベルを第1シート部から剥がす前の状態の正面図である。 図10における11-11線に沿う断面図である。 図10に示す状態からラベルを部分的に剥がした状態の包装体の正面図である。 図12に示す状態からラベルを再貼着した状態の包装体の正面図である。 図13における14-14線に沿う断面図である。 実験例に用いた蓋を説明するための平面図である。 実験例に用いた蓋材を説明するための平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面は模式的なものであって、現実のものとは異なる場合がある。また、以下の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであり、構成を下記のものに特定するものでない。すなわち、本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(第1実施形態)
図1には、本発明の第1実施形態に係る包装体のラベルを蓋材から剥がす前の状態が示されている。図2には、図1における2-2線に沿う断面が示されている。図3には、図1における3-3線に沿う断面が示されている。
図1及び図2に示す包装体1は、内容物Aを収容する収容空間12を有する容器10と、容器10に取り付けられる蓋20とを備えている。内容物Aは、例えば調味料などの食品である。
容器10は、トレーと呼ばれるシート成型容器で、内容物Aを収容する収容空間12を有する上面が開口した六面体形状の容器本体11と、容器本体11の上縁に容器本体11を囲繞するように設けられたフランジ部13とを備えている。容器10の材質は、耐熱性が必要となるためポリプロピレンを使用する。
蓋20は、図1及び図2に示すように、蓋材30と、ラベル40とを備えている。
蓋材30は、収容空間12を塞ぐように容器10に取付けられる。蓋材30には、図1及び図4に示すように、内容物Aとは別の内容物B(図6参照、例えば具材)を収容空間12に投入するための開口部35(図5及び図6参照)を形成予定の開口予定部33が形成されている。また、蓋材30には、開口予定部33を第1開口予定部33aと第2開口予定部33bとに分断するように設けられ、加熱によって生じる水蒸気を排出するための通蒸口39(図5、図7、及び図9参照)を形成予定の通蒸口予定部37が形成されている。
蓋材30は、図1及び図4に示すように、縦方向(図1における上下方向)の長さ(図16における符号L30)が長く横方向(図1における左右方向)の幅(図16における符号W30)が短い、縦方向一端部30a、縦方向他端部30b、横方向一側部30c、及び横方向他側部30dを有する長方形平板状に形成されている。蓋材30は、所定の板厚を有する。蓋材30は、容器本体11に設けられたフランジ部13にヒートシールされて容器本体11の開口を閉塞し、収容空間12を塞ぐ。
蓋材30は、図2及び図3に示すように、フランジ部13にヒートシールされる内層31及び内層31に積層される外層32を備えている。内層31としては、イージーピールシーラントあるいは耐熱CPPが使用される。外層32としては、透明の延伸基材、例えば、透明蒸着PETが用いられる。
開口予定部33は、図1及び図4に示すように、複数の切れ目線34を断続的に略U字形にした形状に形成され、蓋材30の略中央部にU字の開き側が縦方向一端部30a側になるように配置される。そして、開口予定部33の横方向他側部30d側の直線状部分の途中において、前述の通蒸口予定部37によって第1開口予定部33aと第2開口予定部33bとに分断される。
通蒸口予定部37の幅、即ち、第1開口予定部33aの通蒸口予定部37側の端部33aaと第2開口予定部33bの通蒸口予定部37側の端部33baとの間の距離X(図16参照)は、後述するラベル40に設けられたノリ殺し加工部44の幅wに応じて適宜決定される。
また、蓋材30において、第2開口予定部33bの通蒸口予定部37側の端部33baには、図1及び図4に示すように、第1開口予定部33aの開封が通蒸口予定部37を横断するように進行して第2開口予定部33bに至る際の受け部38が形成されている。この受け部38は、縦方向に直線状に形成される第2開口予定部33bの端部33baから横方向に均等に拡がる半円状に形成される。受け部38は、複数の切れ目線を断続的に形成した内側端部38a及び外側端部38bを有する。
また、ラベル40は、図1に示すように、縦方向の長さ(図15における符号L40)が長く横方向の幅(図15における符号W40)が短い、縦方向一端部40a、縦方向他端部40b、横方向一側部40c、及び横方向他側部40dを有し、かつ所定の板厚を有する略長方形平板状に形成される。
このラベル40は、縦方向一端部40aが蓋材30の縦方向一端部30a側となり、かつ蓋材30に形成された開口予定部33を塞ぐように蓋材30の表面に貼着されるとともに、蓋材30の表面に対し剥がされた後再貼着可能となっている。ラベル40の縦方向他端部40bの長さは、対向する縦方向一端部40aの長さよりも短く、縦方向他端部40b側の裏面(蓋材30に貼着される側の面)には、図1及び図2に示すように、ノリ殺し加工部45が設けられている。
また、ラベル40には、図1及び図3に示すように、蓋材30に貼着された際に蓋材30に形成された通蒸口予定部37に対応する部分に、ノリ殺し加工部44が設けられている。このノリ殺し加工部44は、図3に示すように、後述する最内層41の内面(蓋材30側の面)に設けられている。ノリ殺し加工部44は、図1に示すように、ラベル40の横方向他側部40dから横方向長さl、縦方向幅wの略長方形状に形成されている。ノリ殺し加工部44の縦方向幅wは、蓋材30に形成される通蒸口39から排出される水蒸気の量に応じ適宜決定される。
また、ノリ殺し加工部44の横方向長さlは、ノリ殺し加工部44の横方向他側部40dから最も離れた端部がラベル40の横方向他側部40dから受け部38の内側端部38aよりも内側となる長さに設定される。
ノリ殺し加工部44を設けたラベル40を蓋材30の表面に貼着すると、図3に示すように、ラベル40に設けられたノリ殺し加工部44と蓋材30の表面(通蒸口予定部37の表面)との間には、隙間46が形成される。ノリ殺し加工部44自体は蓋材30の表面に貼着しないからである。
また、ラベル40は、図2及び図3に示すように、蓋材30に貼着される粘着層で構成される最内層41と、最内層41に積層される中間層42と、中間層42に積層される最外層43とを備えている。
最内層41を構成する粘着層としては、例えば、アクリル粘着層が使用される。
また、中間層42としては、延伸基材、例えば、OPPが使用される。
更に、最外層43としては、例えば、KOPが使用される。
なお、内層31と外層32との間に、延伸基材、例えば、ONYを設けても良い。
蓋材30に貼着されたラベル40を、ノリ殺し加工部45のある縦方向他端部40b側から縦方向一端部40a側を中心に回転させるように蓋材30から剥がすと、図5及び図6に示すように、蓋材30の開口予定部内側部分36がラベル40に追従する。これにより、第1開口予定部33aを形成する複数の切れ目線34が繋がって第1開口予定部33aが開封するとともに第1開口予定部33aの開封が通蒸口予定部37を横断するように進行して第2開口予定部33bに至り、第2開口予定部33bを形成する切れ目線34が繋がって第2開口予定部33bが開封する。これにより、開口部35が開口予定部33の形成箇所に形成されるとともに通蒸口39が通蒸口予定部37に形成される。このラベル40を蓋材30から剥がす際には、図5及び図6に示すように、ラベル40の縦方向一端部40a側の一部分の貼着部分を残すようにする。
ここで、前述したように、蓋材30の第2開口予定部33bの通蒸口予定部37側の端部33baには、第1開口予定部33aの開封が通蒸口予定部37を横断するように進行して第2開口予定部33bに至る際の受け部38が形成されている。このため、ラベル40を剥がして第1開口予定部33aの開封が通蒸口予定部37を横断するように進行して第2開口予定部33bに至る際に、第1開口予定部33aの開封が通蒸口予定部37を横断するように進行して先ず受け部38に到達し、その受け部38が開封して第2開口予定部33bに至る。このため、受け部38が存在することにより、第1開口予定部33aの開封を確実に第2開口予定部33bに至らせることができ、蓋材30に開口部35及び通蒸口39を確実に形成することができる。
そして、蓋材30に開口部35及び通蒸口39を形成した後、ラベル40を元に戻すように蓋材30に再貼着すると、図7乃至図9に示すように、通蒸口39が形成された通蒸口予定部37とラベル40に設けられたノリ殺し加工部44との間に隙間46を形成した状態で、開口部35がラベル40によって閉塞される。後に説明するが、電子レンジによって加熱した内容物から発生した水蒸気を通蒸口39から外部に排出する際に、この隙間46がないと水蒸気を外部に適切に排出することができない。
水蒸気を通蒸口39から外部に排出するために、ラベル40の通蒸口予定部37に対応する部分に切欠き等を形成して通蒸口39を露出しておく方法も考えられる。しかし、この方法によれば、ラベル40を蓋材30に貼着する際に、ラベル40が切欠きによって四角形とは異なる異形となっているため、その切欠き形成箇所がめくれたりしてラベル40の切欠きを通蒸口予定部37に対応する位置に適切に貼着することが困難な場合がある。このため、包装体1の生産性が悪くなってしまうという欠点がある。
これに対して、本実施形態の包装体1の場合、ラベル40の、通蒸口予定部37に対応する部分に、ノリ殺し加工部44を設け、通蒸口39が形成された通蒸口予定部37とラベル40に設けられたノリ殺し加工部44との間に隙間46を形成するようにしている。このため、ラベル40に切欠き等を形成する必要はなく、ラベル40の形状を四角形状に形成できる。これにより、ラベル40を蓋材30に貼着する際の作業性が良好となり、包装体1の生産性を向上させることができる。
次に、包装体1内の内容物(内容物A+別の内容物B)を喫食する方法について説明する。
先ず、初期状態では、図2に示すように、包装体1の容器10の収容空間12内には内容物Aが収容され、蓋20が容器10の収容空間12を閉塞している。
この状態で、先ず、蓋20の蓋材30に貼着されたラベル40を、図5及び図6に示すように、ノリ殺し加工部45のある縦方向他端部40b側から縦方向一端部40a側を中心に回転させるようにラベル40の縦方向一端部40a側の一部分の貼着部分を残すように蓋材30から剥がす。
すると、図5及び図6に示すように、蓋材30の開口予定部内側部分36がラベル40に追従する。これにより、第1開口予定部33aが開封するとともに第1開口予定部33aの開封が通蒸口予定部37を横断するように進行して第2開口予定部33bに至って第2開口予定部33bが開封する。これにより、開口部35が開口予定部33の形成箇所に形成されるとともに通蒸口39が通蒸口予定部37に形成される。
なお、ラベル40を蓋材30から剥がす前は、ラベル40により蓋材30の開口予定部33が塞がれているとともに、蓋材30の通蒸口予定部37には通蒸口39が形成されていないので、容器10内の内容物Aが外部に漏れ出ることはない。
次いで、蓋材30には開口部35が形成されるので、図6に示すように、その開口部35から内容物Aとは別の内容物Bを容器10の収容空間12内に投入する。
次いで、図7及び図8に示すように、ラベル40を元に戻すように蓋材30に再貼着する。すると、図9に示すように、通蒸口39が形成された通蒸口予定部37とラベル40に設けられたノリ殺し加工部44との間に隙間46を形成した状態で、開口部35がラベル40によって閉塞される。
次いで、隙間46を形成した包装体1を電子レンジに入れて内容物(内容物A+別の内容物B)を加熱する。
この加熱の際には、加熱した内容物から発生した水蒸気は、図9に示すように、蓋材30に形成された通蒸口39から前述の隙間46を介して外部に排出される。
次いで、電子レンジによる内容物(内容物A+別の内容物B)の加熱が完了した後、包装体1を電子レンジから取り出し、蓋20を容器10から剥がして容器10を開口させるか、あるいは蓋材30に再貼着されたラベル40を蓋材30から剥がして開口部35を開口させる。これにより、包装体1を器として器内の内容物(内容物A+別の内容物B)を喫食することができる。
このように、第1実施形態に係る蓋20及び包装体1によれば、内容物Aを電子レンジで加熱する前に蓋材30に貼着されたラベル40を蓋材30から剥がすことで、開口部35が蓋材30の開口予定部33に形成されるので、その開口部35から内容物Aとは別の内容物Bを容器10の収容空間12に投入することができる。また、ラベル40を蓋材30から剥がした際に通蒸口39が蓋材30の通蒸口予定部37に形成されるとともに、蓋材30にラベル40を再貼着することで、通蒸口39が形成された通蒸口予定部37とラベル40に設けられたノリ殺し加工部44との間に隙間46が形成された状態で開口部35が閉塞されるので、電子レンジで当該別の内容物Bを加えた内容物Aを加熱する際に水蒸気を通蒸口39から前述の隙間46を介して外部に排出できる。そして、電子レンジで加熱した後に蓋20を容器10から剥がして容器10を開口させるかあるいは蓋材30に再貼着されたラベル40を蓋材30から剥がして開口部35を開口させることにより、包装体1を器として器内の内容物(内容物A+別の内容物B)を喫食することができる。
また、第1実施形態に係る蓋20及び包装体1によれば、蓋材30の第2開口予定部33bの通蒸口予定部37側の端部33baには、第1開口予定部33aの開封が通蒸口予定部37を横断するように進行して第2開口予定部33bに至る際の受け部38が形成されている。
これにより、第1開口予定部33aの開封が通蒸口予定部37を横断するように進行して第2開口予定部33bに至る際に、第1開口予定部33aの開封が通蒸口予定部37を横断するように進行して先ず受け部38に到達し、その受け部38が開封して第2開口予定部33bに至る。このため、受け部38が存在することにより、第1開口予定部33aの開封を確実に第2開口予定部33bに至らせることができ、蓋材30に開口部35及び通蒸口39を確実に形成することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る包装体について図10乃至図14を参照して説明する。
図10には、本発明の第2実施形態に係る本発明の第2実施形態に係る包装体のラベルを第1シート部から剥がす前の状態が示されている。図10に示す包装体101は、スタンディングパウチを構成するものであり、複数(本実施形態にあっては3つ)の第1シート部111、第2シート部112、及び底シート部113を有するシート110と、内容物Aを収容する収容空間114が形成されるように第1シート部111、第2シート部112、及び底シート部113をシールするシール部120とを備えている。内容物Aは、例えば調味料などの食品である。
第1シート部111及び第2シート部112は、内容物Aを収容する収容空間114が第1シート部111と第2シート部112との間に形成されるように対向している。第1シート部111及び第2シート部112は、左右方向(図10における左右方向)及び上下方向(図10における上下方向)に延びる略四角形状に形成される。底シート部113は、第1シート部111の底部(下部)と第2シート部112の底部(下部)との間を閉じるように第1シート部111の底部及び第2シート部112の底部に配置されている。
第1シート部111は、図11に示すように、最内層111a、最内層111aに積層される中間層111b、及び最外層111cを備えている。最内層111aとしては、例えば、無延伸ポリプロピレン(CPP)が使用される。中間層111bとしては、延伸基材、例えば、延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)、延伸ナイロンフィルム(ONY)などが用いられる。また、最外層111cとしては、透明の延伸基材、例えば、透明蒸着PETが用いられる。第2シート部112及び底シート部113も、図示はしないが、第1シート部111の最内層111a、中間層111b、及び最外層111cと同様の材質の最内層、中間層、及び最外層を備えている。
シール部120は、上側シール部121、下側シール部122、第1側部シール部123、及び第2側部シール部124を備えている。上側シール部121は、第1シート部111及び第2シート部112の上縁の最内層同士を接合する。下側シール部122は、底シート部113の最内層と、第1シート部111の下縁の最内層及び第2シート部112の下縁の最内層とを接合する。第1側部シール部123は、第1シート部111及び第2シート部112の左縁の最内層同士を接合する。第2側部シール部124は、第1シート部111及び第2シート部112の右縁の最内層同士を接合する。
そして、第1シート部111には、図10に示すように、内容物Aとは別の内容物B(図12参照、例えば具材)を収容空間114に投入するための開口部135(図12参照)を形成予定の開口予定部133が形成されている。また、第1シート部111には、開口予定部133を第1開口予定部133aと第2開口予定部133bとに分断するように設けられ、加熱によって生じる水蒸気を排出するための通蒸口139(図12乃至図14参照)を形成予定の通蒸口予定部137が形成されている。
開口予定部133は、図10に示すように、複数の切れ目線134を断続的に略U字形にした形状に形成され、第1シート部111の略中央部にU字の開き側が上側になるように配置される。そして、開口予定部133の右側の直線状部分の途中において、前述の通蒸口予定部137によって第1開口予定部133aと第2開口予定部133bとに分断される。
通蒸口予定部137の幅、即ち、第1開口予定部133aの通蒸口予定部137側の端部133aaと第2開口予定部133bの通蒸口予定部137側の端部133baとの間の距離は、後述するラベル140に設けられたノリ殺し加工部144の上下方向の幅wに応じて適宜決定される。
また、第1シート部111において、第2開口予定部133bの通蒸口予定部137側の端部133baには、図10及び図12に示すように、第1開口予定部133aの開封が通蒸口予定部137を横断するように進行して第2開口予定部133bに至る際の受け部138が形成されている。この受け部138は、上下方向に直線状に形成される第2開口予定部133bの端部33baから左右方向に均等に拡がる半円状に形成される。受け部138は、複数の切れ目線を断続的に形成した内側端部138a及び外側端部138bを有する。
また、包装体101は、ラベル140を備えている。
このラベル140は、図10に示すように、上下方向の長さが長く左右方向の幅が短い、上端部140a、下端部140b、左側部140c、及び右側部140dを有し、かつ所定の板厚を有する略長方形平板状に形成される。
このラベル140は、上端部140aが第1シート部111の上端側となり、かつ第1シート部111に形成された開口予定部133を塞ぐように第1シート部111の表面に貼着されるとともに、第1シート部111の表面に対し剥がされた後再貼着可能となっている。ラベル140の下端部140bの長さは、対向する上端部140aの長さよりも短く、下端部140b側の裏面(第1シート部111に貼着される側の面)には、ノリ殺し加工部145が設けられている。
また、ラベル140には、第1実施形態におけるラベル40と同様に、図10及び図11に示すように、第1シート部111に貼着された際に第1シート部111に形成された通蒸口予定部137に対応する部分に、ノリ殺し加工部144が設けられている。このノリ殺し加工部144は、図11に示すように、後述する最内層41の内面(第1シート部111側の面)に設けられている。ノリ殺し加工部44は、図10に示すように、ラベル140の右側部140dから左右方向の長さl、上下方向の幅wの略長方形状に形成されている。ノリ殺し加工部144の上下方向の幅wは、第1シート部111に形成される通蒸口139から排出される水蒸気の量に応じ適宜決定される。
また、ノリ殺し加工部144の左右方向の長さlは、ノリ殺し加工部144の右側部144dから最も離れた端部がラベル140の右側部144dから受け部138の内側端部138aよりも内側となる長さに設定される。
ノリ殺し加工部144を設けたラベル140を第1シート部111の表面に貼着すると、図11に示すように、ラベル140に設けられたノリ殺し加工部144と第1シート部111の表面(通蒸口予定部137の表面)との間には、隙間146が形成される。ノリ殺し加工部144自体は第1シート部111の表面に貼着しないからである。
また、ラベル140は、第1実施形態のラベル140と同様に、図11に示すように、第1シート部111に貼着される粘着層で構成される最内層141と、最内層141に積層される中間層142と、中間層142に積層される最外層143とを備えている。
最内層141を構成する粘着層としては、例えば、アクリル粘着層が使用される。
また、中間層142としては、延伸基材、例えば、OPPが使用される。
更に、最外層143としては、例えば、KOPが使用される。
第1シート部1110に貼着されたラベル140を、ノリ殺し加工部145のある下端部140b側から上端部140a側を中心に回転させるように第1シート部111から剥がすと、図12に示すように、第1シート部111の開口予定部内側部分136がラベル140に追従する。これにより、第1開口予定部133aを形成する複数の切れ目線134が繋がって第1開口予定部133aが開封するとともに第1開口予定部133aの開封が通蒸口予定部137を横断するように進行して第2開口予定部133bに至り、第2開口予定部133bを形成する切れ目線134が繋がって第2開口予定部133bが開封する。これにより、開口部135が開口予定部133の形成箇所に形成されるとともに通蒸口139が通蒸口予定部137に形成される。このラベル140を第1シート部111から剥がす際には、図12に示すように、ラベル140の上端部140a側の一部分の貼着部分を残すようにする。
ここで、前述したように、第1シート部111の第2開口予定部133bの通蒸口予定部137側の端部133baには、第1開口予定部133aの開封が通蒸口予定部137を横断するように進行して第2開口予定部133bに至る際の受け部138が形成されている。このため、ラベル140を剥がして第1開口予定部133aの開封が通蒸口予定部137を横断するように進行して第2開口予定部133bに至る際に、第1開口予定部133aの開封が通蒸口予定部137を横断するように進行して先ず受け部138に到達し、その受け部138が開封して第2開口予定部133bに至る。このため、受け部138が存在することにより、第1開口予定部133aの開封を確実に第2開口予定部133bに至らせることができ、第1シート部111に開口部135及び通蒸口139を確実に形成することができる。
そして、第1シート部111に開口部135及び通蒸口139を形成した後、ラベル140を元に戻すように第1シート部111に再貼着すると、図13及び図14に示すように、通蒸口139が形成された通蒸口予定部137とラベル140に設けられたノリ殺し加工部144との間に隙間146を形成した状態で、開口部135がラベル140によって閉塞される。
このように、本実施形態では、ラベル140の、通蒸口予定部137に対応する部分に、ノリ殺し加工部44を設け、通蒸口139が形成された通蒸口予定部37とラベル140に設けられたノリ殺し加工部144との間に隙間146を形成するようにしたので、第1実施形態の包装体1と同様に、ラベル140に切欠き等を形成する必要はなく、ラベル140の形状を四角形状に形成できる。これにより、ラベル140を第1シート部111に貼着する際の作業性が良好となり、包装体101の生産性を向上させることができる。
次に、包装体101内の内容物(内容物A+別の内容物B)を喫食する方法について説明する。
先ず、初期状態では、図10に示すように、シート110の収容空間114内には内容物Aが収容されている。
この状態で、先ず、第1シート部111に貼着されたラベル140を、図12に示すように、ノリ殺し加工部145のある下端部140b側から上端部140a側を中心に回転させるようにラベル140の上端部140a側の一部分の貼着部分を残すように第1シート部111から剥がす。
すると、図12に示すように、第1シート部111の開口予定部内側部分136がラベル140に追従する。これにより、第1開口予定部133aが開封するとともに第1開口予定部133aの開封が通蒸口予定部137を横断するように進行して第2開口予定部133bに至って第2開口予定部133bが開封する。これにより、開口部135が開口予定部133の形成箇所に形成されるとともに通蒸口139が通蒸口予定部137に形成される。
なお、ラベル140を第1シート部111から剥がす前は、ラベル140により開口予定部133が塞がれているとともに、第1シート部111の通蒸口予定部137には通蒸口139が形成されていないので、シート110内の内容物Aが外部に漏れ出ることはない。
次いで、第1シート部111には開口部135が形成されるので、図12に示すように、その開口部135から内容物Aとは別の内容物Bをシート110の収容空間114内に投入する。
次いで、図13及び図14に示すように、ラベル140を元に戻すように第1シート部111に再貼着する。すると、図14に示すように、通蒸口139が形成された通蒸口予定部137とラベル140に設けられたノリ殺し加工部144との間に隙間146を形成した状態で、開口部135がラベル140によって閉塞される。
次いで、隙間146を形成した包装体101を電子レンジに入れて内容物(内容物A+別の内容物B)を加熱する。
この加熱の際には、加熱した内容物から発生した水蒸気は、図14に示すように、第1シート部111に形成された通蒸口139から前述の隙間146を介して外部に排出される。
次いで、電子レンジによる内容物(内容物A+別の内容物B)の加熱が完了した後、包装体101を電子レンジから取り出し、シート110を切断線CLで切断してシート110を開封させるか、あるいは第1シート部111に再貼着されたラベル140を第1シート部111から剥がして開口部135を開口させる。これにより、包装体101を器として器内の内容物(内容物A+別の内容物B)を喫食することができる。
このように、第2実施形態に係る包装体101によれば、内容物Aを電子レンジで加熱する前に第1シート部111に貼着されたラベル140を第1シート部111から剥がすことで、開口部135が第1シート部111の開口予定部133に形成されるので、その開口部135から内容物Aとは別の内容物Bをシート110の収容空間114に投入することができる。また、ラベル140を第1シート部111から剥がした際に通蒸口139が第1シート部111の通蒸口予定部137に形成されるとともに、第1シート部111にラベル140を再貼着することで、通蒸口139が形成された通蒸口予定部137とラベル140に設けられたノリ殺し加工部144との間に隙間146が形成された状態で開口部135が閉塞されるので、電子レンジで当該別の内容物Bを加えた内容物Aを加熱する際に水蒸気を通蒸口139から前述の隙間146を介して外部に排出できる。そして、電子レンジで加熱した後にシート110を開封させるか、あるいは第1シート部111に再貼着されたラベル140を第1シート部111から剥がして開口部135を開口させることにより、包装体101を器として器内の内容物(内容物A+別の内容物B)を喫食することができる。
また、第2実施形態に係る包装体101によれば、第1シート部111の第2開口予定部133bの通蒸口予定部137側の端部133baには、第1開口予定部133aの開封が通蒸口予定部137を横断するように進行して第2開口予定部133bに至る際の受け部138が形成されている。
これにより、第1開口予定部133aの開封が通蒸口予定部137を横断するように進行して第2開口予定部133bに至る際に、第1開口予定部133aの開封が通蒸口予定部137を横断するように進行して先ず受け部138に到達し、その受け部138が開封して第2開口予定部133bに至る。このため、受け部138が存在することにより、第1開口予定部133aの開封を確実に第2開口予定部133bに至らせることができ、第1シート部111に開口部135及び通蒸口139を確実に形成することができる。
(実験例)
図15に実験例に用いた蓋が、図16には実験例に用いた蓋材が示されている。
実験例に用いた蓋20の蓋材30は、縦方向の長さL30が250mm、横方向の幅W30が120mmの長方形平板であり、蓋材30に形成された略U字形の開口予定部33は、縦方向の長さL33が170mm、横方向の幅W33が70mmである。また、蓋20のラベル40は、縦方向の長さL40が200mm、横方向の幅W40が90mmである。また、ラベル40に設けられたノリ殺し加工部44は、ラベル40の横方向他側部40dから横方向長さlが15mm、縦方向幅wが10mmである。
この寸法を有する蓋20において、第1開口予定部33aの通蒸口予定部37側の端部33aaと第2開口予定部33bの通蒸口予定部37側の端部33baとの間の距離(通蒸口予定部37の幅)Xを5mm~70mmまで5mmピッチで変更し、開封性の検証を行った。その結果を表1に示す。
Figure 2022187703000002
当該距離Xが5mmでは、ラベル40に設けられたノリ殺し加工部44の縦方向幅wよりも当該距離Xが短く、密封性が悪くその評価は×だった。
当該距離Xが15mmでは、ラベル40を蓋材30に貼着する際に、ラベル40のノリ殺し加工部44の位置を通蒸口予定部37の位置に位置決めするのが困難だが、ラベル40を蓋材30から剥がしたときに通蒸口39が形成可能でその評価は△だった。
また、当該距離Xが20mm~50mmでは、ラベル40を蓋材30から剥がした時に開口予定部33が容易に開封できたとともに通蒸口39が形成可能でその評価は○だった。
一方、当該距離Xが60mmmmでは、ラベル40を蓋材30から剥がした時に通蒸口39の位置ずれが発生したが、通蒸口39が形成可能でその評価は△だった。
また、当該距離Xが70mmmmでは、ラベル40を蓋材30から剥がした時に通蒸口39の位置ずれが大きく、通蒸口39が形成できず、その評価は×だった。
なお、○×△の判断基準は、10回実験をして10回通蒸口が形成された場合を○、10回実験をして10回通蒸口を形成可能だが他に不具合がある場合を△、10回実験をして1でも失敗した場合を×とした。
また、前述の寸法を有する蓋20について、蓋材30の表面にラベル40を貼着した際のラベル40の粘着強度測定及び開封性の評価を行った。
ラベル40の粘着強度の測定は、90°引きはがし試験装置を用いて、JIS Z0237に準拠した条件(引きはがし速度:300mm/min、剥離距離:30mm、剥離角:90°)で、蓋材30の表面の対するラベル40の初期粘着力(N/15mm)を測定した。その結果を表2に示す。
Figure 2022187703000003
ラベル40の初期粘着力が2N以下では、ラベル40を蓋材30から剥がした時に開口予定部33が狙った箇所で開封でき、その評価は○だった。
一方、ラベル40の初期粘着力が2Nより大きい場合、ラベル40を蓋材30から剥がした時にラベル40の引きはがしが硬く、狙い通りの箇所で開封するのが困難で評価は×であった。
なお、○×の判断基準は、ラベル40を引きはがしたときに通蒸口39が受け部38から外れてしまうのが10回実験をやって3回以上現れたときには×、ラベル40を引きはがしたときに通蒸口39が受け部38から外れてしまうのが10回実験をやって2回以内現れたときには○とした。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、容器10の形状、蓋20(蓋材30及びラベル40)の形状は、図示した例に限定されない。
また、蓋材30に形成される開口予定部33の形状及び第1シート部111に形成される開口予定部133の形状は、略U字形状に限定されない。
また、通蒸口予定部37の位置は、開口予定部33の横方向他側部30d側の直線状部分の途中において形成され、通蒸口予定部137の位置は、開口予定部133の右側の直線状部分の途中において形成されているが、通蒸口39,139が適切に形成される場所であればこの位置に限定されない。
また、ラベル40、140に設けられるノリ殺し加工部44、144は、通蒸口予定部37、137に対応する位置に形成されればよく、通蒸口予定部37、137の位置に応じ、適宜変更した位置に形成される。
また、ノリ殺し加工部44、144の形状は、ラベル40、140を再貼着した際に、通蒸口39、139が形成された通蒸口予定部37、137とラベル40、140に設けられたノリ殺し加工部44、144との間に隙間46、146が形成されればよく、略長方形状に限定されない。
1 包装体
10 容器
11 容器本体
12 収容空間
13 フランジ部
20 蓋
30 蓋材
30a 縦方向一端部
30b 縦方向他端部
30c 横方向一側部
30d 横方向他側部
31 内層
32 外層
33 開口予定部
33a 第1開口予定部
33aa 端部
33b 第2開口予定部
33ba 端部
34 切れ目線
35 開口部
36 開口予定部内側部分
37 通蒸口予定部
38 受け部
38a 内側端部
38b 外側端部
39 通蒸口
40 ラベル
40a 縦方向一端部
40b 縦方向他端部
40c 横方向一側部
40d 横方向他側部
41 最内層
42 中間層
43 最外層
44 ノリ殺し加工部
45 ノリ殺し加工部
101 包装体
110 シート
111 第1シート部
112 第2シート部
113 底シート部
114 収容空間
120 シール部
121 上側シール部
122 下側シール部
123 第1側部シール部
124 第2側部シール部
133 開口予定部
133a 第1開口予定部
133aa 端部
133b 第2開口予定部
133ba 端部
134 切れ目線
135 開口部
136 開口予定部内側部分
137 通蒸口予定部
138 受け部
139 通蒸口
140 ラベル
140a 上端部
140b 下端部
140c 左側部
140d 右側部
144 ノリ殺し加工部
145 ノリ殺し加工部
A 内容物
B 別の内容物
CL 切断線

Claims (5)

  1. 電子レンジで加熱される内容物を収容する収容空間を有する容器に取付けられる蓋であって、
    前記収容空間を塞ぐように前記容器に取付けられるとともに、前記内容物とは別の内容物を前記収容空間に投入するための開口部を形成予定の開口予定部と、該開口予定部を第1開口予定部と第2開口予定部とに分断するように設けられ、加熱によって生じる水蒸気を排出するための通蒸口を形成予定の通蒸口予定部とを形成した蓋材と、該蓋材に前記開口予定部を塞ぐように貼着され、かつ再貼着可能であるとともに、前記通蒸口予定部に対応する部分にノリ殺し加工部を設けたラベルとを備え、
    前記蓋材に貼着された前記ラベルを前記蓋材から剥がすことで、前記第1開口予定部が開封するとともに前記第1開口予定部の開封が前記通蒸口予定部を横断するように進行して前記第2開口予定部に至って前記第2開口予定部が開封し、前記開口部が前記開口予定部の形成箇所に形成されるとともに前記通蒸口が前記通蒸口予定部に形成され、前記蓋材に前記ラベルを再貼着することで、前記通蒸口が形成された通蒸口予定部と前記ノリ殺し加工部との間に隙間が形成された状態で前記開口部が閉塞されることを特徴とする蓋。
  2. 前記蓋材の前記第2開口予定部の通蒸口予定部側の端部には、前記第1開口予定部の開封が前記通蒸口予定部を横断するように進行して前記第2開口予定部に至る際の受け部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の蓋。
  3. 請求項1又は2に記載の蓋と、前記収容空間が塞がれるように前記蓋が取り付けられる容器とを備えていることを特徴とする包装体。
  4. 電子レンジで加熱される内容物を収容する包装体であって、
    複数のシート部を有するシートと、前記内容物を収容する収容空間が形成されるように前記複数のシート部をシールするシール部とを備え、前記複数のシート部のうちのいずれか一つのシート部に、前記内容物とは別の内容物を前記収容空間に投入するための開口部を形成予定の開口予定部と、該開口予定部を第1開口予定部と第2開口予定部とに分断するように設けられ、加熱によって生じる水蒸気を排出するための通蒸口を形成予定の通蒸口予定部とを形成すると共に、前記開口予定部が形成されたいずれか一つのシート部に前記開口予定部を塞ぐように貼着され、かつ再貼着可能であるとともに、前記通蒸口予定部に対応する部分にノリ殺し加工部を設けたラベルを備え、
    前記ラベルを前記いずれか一つのシート部から剥がすことで、前記第1開口予定部が開封するとともに前記第1開口予定部の開封が前記通蒸口予定部を横断するように進行して前記第2開口予定部に至って前記第2開口予定部が開封し、前記開口部が前記開口予定部の形成箇所に形成されるとともに前記通蒸口が前記通蒸口予定部に形成され、前記いずれか一つのシート部に前記ラベルを再貼着することで、前記通蒸口が形成された通蒸口予定部と前記ノリ殺し加工部との間に隙間が形成された状態で前記開口部が閉塞されることを特徴とする包装体。
  5. 前記開口予定部が形成される前記いずれか一つのシート部の前記第2開口予定部の通蒸口予定部側の端部には、前記第1開口予定部の開封が前記通蒸口予定部を横断するように進行して前記第2開口予定部に至る際の受け部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の包装体。
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