JP2022187555A - 予備品管理システム、および、予備品管理方法 - Google Patents

予備品管理システム、および、予備品管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】道路に設けられた設備の適切な予備品数を算出する予備備品管理システム及び予備備品管理方法を提供する。【解決手段】道路施設管制システムにおいて、予備品管理システムは、道路に設けられた設備の故障時期データと、設備の故障要因データと、を教師データとして、設備の寿命データを設定データとして、入力を故障時期データ、故障要因データとし、出力を設備の故障の時期及び回数に応じた設備の予備品数とする予備品数推定モデルを、機械学習により生成する学習処理部と、故障時期データに関するリアルタイムの予測データである故障時期予測データ及び故障要因データに関するリアルタイムの予測データである故障要因予測データを入力データとして、予備品数推定モデルを用いて、設備の故障の時期及び回数に応じた設備の予備品数を出力する推定処理部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、予備品管理システム、および、予備品管理方法に関する。
一般に、高速道路の施設管制制御システムの運用業務では、高速道路上に設置された各種設備(情報板やトンネル換気設備など)の稼動状態を監視し、障害や故障の発生時に現地保守員に連絡し、障害復帰の対応を行っている。そして、障害時に必要となる予備品に関しては、あらかじめ設けられた規定や保守員の経験に従って設備発注者が予備品数を決定して配置しているのが現状である。しかし、設備設置環境や設備寿命といった多様な条件を考慮した適切な予備品数を配置することは困難であり、早期復旧の障壁となっている。
このような状況に対し、例えば、対象設備が具備する機器の故障率予測の精度を高め、予備品数の適正化を図る技術がある。具体的には、監視装置と対象設備とを通信網を介して接続し、対象設備が具備する複数の機器状態を監視することで、故障率を算出し、故障率から予備品数を算出する。
特開2005-252397号公報
しかしながら、上述の従来技術は、監視対象装置(PC等)に具備されている複数の機器(メモリ、CPU等)の状態を基に監視対象装置の予備品数を予測するものであるが、監視対象装置が置かれている環境条件が一意に定められていることが前提条件となっている。したがって、この従来技術を社会インフラ設備へ適用する場合、外部要因や環境条件(気象条件や交通量等)の変動により設備の故障に影響を与えることが考慮されていないため、予備品数を適切に決定することができない。
そこで、本実施形態の課題は、道路に設けられた設備の適切な予備品数を算出することができる予備品管理システム、および、予備品管理方法を提供することである。
実施形態の予備品管理システムは、道路に設けられた設備の故障時期データと、前記設備の故障要因データと、を教師データとして、前記設備の寿命データを設定データとして、入力を前記故障時期データ、前記故障要因データとし、出力を前記設備の故障の時期および回数に応じた設備の予備品数とする予備品数推定モデルを機械学習により生成する学習処理部と、前記故障時期データに関するリアルタイムの予測データである故障時期予測データ、および、前記故障要因データに関するリアルタイムの予測データである故障要因予測データを入力データとして、前記予備品数推定モデルを用いて、前記設備の故障の時期および回数に応じた設備の予備品数を出力する推定処理部と、を備える。
図1は、実施形態の道路施設管制システム等の概略を示す全体構成図である。 図2は、実施形態の監視対象設備における監視対象部位の例を示す図である。 図3は、比較例と実施形態における設備の故障発生時の予備品への交換のタイミング等の例を示す図である。 図4は、実施形態の予備品管理システムにおける予備品数推定モデルの学習処理を示すフローチャートである。 図5は、実施形態の予備品管理システムにおける予備品数推定モデルを使った推定処理を示すフローチャートである。
以下、添付の図面を用いて、本実施形態にかかる予備品管理システム、および、予備品管理方法について説明する。なお、本実施形態では、道路として高速道路の場合を例にとって説明する。
まず、実施形態の道路施設管制システム1等の構成について説明する。
図1は、実施形態の道路施設管制システム1等の概略を示す全体構成図である。
道路施設管制システム1は、施設制御システム11と、設備管理システム12と、設備修理情報システム13と、動作環境システム14と、状態分析システム15と、設備故障予測システム16と、予備品管理システム17と、を備える。また、道路施設管制システム1と連携する構成として、交通管制システム2、計測器3、観測局6等を有している。
計測器3は、例えば、車両感知器、監視カメラ、火災感知器、その他の各種センサ等である。
車両感知器は、高速道路の路側に設置され、交通量[台/h]、平均速度[km/h]、車両密度[台/km]、占有率(オキュパンシー)[%]などの情報を収集する感知器であり、感知した情報を交通管制システム2に送信する。
監視カメラは、高速道路の路側に設置され、高速道路を撮影するカメラであり、撮影した映像を施設制御システム11や交通管制システム2に送信する。
火災感知器は、高速道路の本線上、トンネル内、サービスエリア、パーキングエリア等に設置され、火災を感知すると感知した情報を施設制御システム11、設備管理システム12や、交通管制システム2に送信する。
各種センサは、検出した各種センサ値を外部装置(道路施設管制システム1、交通管制システム2等)に送信する。
なお、各システム11~17は、すべて別々のコンピュータ装置である必要はなく、それらのうち2つ以上が同じコンピュータ装置で実現されてもよい。
その場合、各システム11~17は、例えば、情報交換サーバや中央処理装置等の複数のコンピュータ装置によって実現される。なお、各システム11~17に関し、説明を簡潔にするために、処理部、記憶部、入力部、表示部、通信部等についての図示や説明を適宜省略する。
施設制御システム11は、道路の付帯設備(監視対象設備4。以下、単に「設備」とも称する。)である、情報板、照明装置、トンネル(換気設備等)、電源装置等からの情報に基づき、道路施設の動作状態、異常状態の監視、動作頻度の監視等を行うシステムである。また、施設制御システム11は、計測器3からデータを受信する。
施設制御システム11は、異常状態変化データ抽出部111と、異常頻度データ生成部112と、を備える。
異常状態変化データ抽出部111は、計測器3からのデータに基づいて、道路に設けられた付帯設備の異常状態の変化に関するデータである異常状態変化データを抽出する。異常状態変化データは、例えば、データID(Identifier)、異常発生日時、管理事務所、場所、設備、道路の方向、設備の異常状態、異常の動作、処理状況の各項目から構成される。
そして、異常状態変化データ抽出部111で抽出された異常状態変化データは、管理事務所5に駐在する作業者51(保守員)にも提供され、また、必要な時に閲覧できるようになっている。
異常頻度データ生成部112は、計測器3からのデータに基づいて、設備の異常状態の頻度に関するデータである異常頻度データを抽出する。異常頻度データは、例えば、データID、対象期間、管理事務所、場所、設備、道路の方向、設備の異常状態、異常の動作、異常の頻度の各項目から構成される。
設備管理システム12は、道路の設備を管理するシステムであり、設備台帳データ121を記憶し、また、設備稼働時間データ作成部122を備える。
設備台帳データ121は、例えば、設備の仕様、設置時期(年度)、場所等の各項目から構成される。
設備稼働時間データ作成部122は、計測器3からのデータに基づいて、設備稼働時間データを作成する。設備稼働時間データは、例えば、データID、施設名、道路の方向、設備名、環境、竣工年月、製造会社、経過年数、保守期限の各項目から構成される。
設備修理情報システム13は、設備の修理状況や修理結果等を一元管理するシステムである。設備修理情報システム13は、設備修理情報データ作成部131を備える。設備修理情報データ作成部131は、管理事務所5に駐在する作業者51による設備の修理や保守に関する情報である設備修理情報データ(保守点検や作業の日報データ等の情報)に基づいて、設備修理情報データを作成する。つまり、設備修理情報データについては施設制御システム11が管理しているため、施設制御システム11の異常状態変化データ抽出部111から設備修理情報データを取得した作業者51が設備修理情報システム13に入力する。
設備修理情報データは、例えば、データID、施設名、道路の方向、設備名、異常発生日時、故障種別、故障内容、処理内容の各項目から構成される。
動作環境システム14は、道路施設が設置されている場所の環境を監視するシステムで、動作環境データ作成部141を備える。動作環境データ作成部141は、観測局6からのデータに基づいて、道路の区間ごとの設備の動作環境データを作成する。
観測局6は、例えば、気象情報(天候、気温、路温、風向、風速、雨量等)や地震情報(震度、SI値、加速度等)の観測局である。
動作環境データ(気象データ)は、例えば、データID、異常発生日時、管理事務所、道路の区間、設備、道路の方向、天候、気温、路温、風向、風速、雨量の各項目から構成される。
動作環境データ(地震データ)は、例えば、データID、異常発生日時、管理事務所、道路の区間、設備、道路の方向、震度、SI値、加速度の各項目から構成される。
交通管制システム2は、走行する車両の状況(走行速度、渋滞など)を監視することで、交通流を制御するシステムで、交通量データ作成部21を備える。交通量データ作成部21は、計測器3からのデータに基づいて、交通量データを作成する。
交通量データは、例えば、データID、異常発生日時、管理事務所、道路の区間、設備、道路の方向、交通量、車両速度、時間占有率の各項目から構成される。
状態分析システム15は、設備の状態を分析するシステムであり、設備故障時期モデル151と、設備故障要因モデル152と、を備える。なお、モデルとはデータであるが、以下では、説明の便宜上、モデルがデータを入出力する旨の記載をする場合がある。
設備故障時期モデル151は、特定の状況下(交通量、設備稼働時間、設備修理情報(履歴)など)における設備の故障発生傾向に基づいて、どのような時にどの設備が壊れやすいかを推定するための学習モデルである。設備故障時期モデル151は、例えば、異常状態変化データ、交通量データ、設備稼働時間データ、設備修理情報データなどを入力し、設備の故障時期データを出力する。
設備故障要因モデル152は、特定の状況下(交通量、設備稼働時間、設備修理情報(履歴)、動作環境など)における設備の故障発生傾向に基づいて、どのような時になぜ壊れやすいか(要因)を推定するための学習モデルである。設備故障要因モデル623は、例えば、異常頻度データ、交通量データ、設備稼働時間データ、設備修理情報データ、動作環境データなどを入力し、設備の故障要因データを出力する。
設備故障予測システム16は、設備の故障を予測するシステムであり、設備故障予測モデル161を備える。設備故障予測モデル161は、設備故障時期モデル151から入力する設備の故障時期データと、設備故障要因モデル152から入力する設備の故障要因データを統合する学習モデルである。
予備品管理システム17は、記憶部171と、入力部172と、表示部173と、処理部174と、を備える。なお、設備の予備品としては、設備全体と部品の2種類が設けられている。
記憶部171は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの記憶装置である。記憶部171は、各種プログラム、各種データを記憶する。記憶部171は、例えば、予備品数推定モデル1711を記憶する。
入力部172は、予備品管理システム17に対するユーザの操作を受け付ける入力装置であり、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等である。
表示部173は、情報を表示する装置であり、例えば、液晶表示装置(LCD(Liquid Crystal Display))、有機EL(Electro-Luminescence)表示装置等である。
処理部174は、機能部として、学習処理部1741と、推定処理部1742と、制御部1743と、を備える。
処理部174は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、を備える。
ROMは、各種プログラムや各種データを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶したり、各種データを書き換えたりするための記憶媒体である。
MPUは、予備品管理システム17の動作を統括的に制御する。そして、MPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM、記憶部171等に格納されたプログラムを実行する。
学習処理部1741は、道路に設けられた設備の故障時期データと、設備の故障要因データと、を教師データとして、設備の寿命データを設定データとして、入力を故障時期データ、故障要因データとし、出力を設備の故障の時期および回数に応じた設備の予備品数とする予備品数推定モデル1711を機械学習により生成する。なお、設備の寿命データは、例えば、設備導入時等に、施設管制官FCによって入力部172を用いて入力され、記憶部171に記憶される。
また、学習処理部1741は、さらに、設備の故障における程度を示す故障重度を用いてもよい。つまり、学習処理部1741は、故障時期データと、故障要因データと、設備の故障における程度を示す故障重度と、を教師データとして、設備の寿命データを設定データとして、入力を故障時期データ、故障要因データとし、出力を設備の故障の時期、故障重度および回数に応じた設備の予備品数とする予備品数推定モデル1711を機械学習により生成するようにしてもよい。この場合、故障重度は、例えば、故障時期データと対応付けられて扱われる。
推定処理部1742は、故障時期データに関するリアルタイムの予測データである故障時期予測データ、および、故障要因データに関するリアルタイムの予測データである故障要因予測データを入力データとして、予備品数推定モデル1711を用いて、設備の故障の時期および回数に応じた設備の予備品数を出力する。
また、推定処理部1742は、さらに、故障重度を用いてもよい。つまり、推定処理部1742は、故障時期予測データ、および、故障要因予測データを入力データとして、予備品数推定モデル1711を用いて、設備の故障の時期、故障重度および回数に応じた設備の予備品数を出力するようにしてもよい。
また、推定処理部1742は、予め設定された設備のリプレース時期から寿命データの時間分だけ前以降に、故障重度が設備全体と部品のいずれかの交換を必要とする重故障である故障が発生すると推定した場合、当該故障に対応する予備品として部品を選択する。
制御部1743は、学習処理部1741および推定処理部1742による処理以外の処理を実行する。制御部1743は、例えば、推定処理部1742による処理結果を表示部173に表示させたり、記憶部171に記憶させたり、外部装置に送信したりする。
次に、実施形態の監視対象設備4における監視対象部位の例について説明する。
図2は、実施形態の監視対象設備4における監視対象部位の例を示す図である。図2に示す監視対象設備4は、情報板である。情報板は、例えば、路側に設置され、道路に関連する情報(渋滞情報、交通事故情報、気象情報など)を提供する目的で設置される表示板である。
監視対象設備4は、監視対象部位として、電源ユニット41と、表示部ユニット42と、制御ユニット43と、メモリ部44と、を備える。
このような監視対象設備4の故障監視処理の流れについて説明する。
まず、施設制御システム11が、監視対象設備4の稼働状態を常時監視する。そして、施設制御システム11は、監視対象設備4の故障を検出したら、道路施設管制システム1の施設管制官FCに対してアラームを発する。これと並行して、施設制御システム11は、設備修理情報システム13へ監視対象設備4の修理必要箇所の情報を転送する。
設備修理情報システム13の制御員は、アラーム内容を確認し、現地対応が必要と判断した場合、管理事務所5の作業者51(保守員)に出動を要請する。作業者51は、現地で設備の状況を確認し、必要な対応(修理や調整他)を実施する。そして、作業者51は、修理した結果(どの部分をどのように修理したかなど)を、管理事務所5の端末装置(あるいは携帯端末など)から入力する。これによって、設備修理情報システム13の設備修理情報データが更新される。
次に、比較例(従来技術)と実施形態における設備の故障発生時の予備品への交換のタイミング等の例について説明する。
図3は、比較例と実施形態における設備の故障発生時の予備品への交換のタイミング等の例を示す図である。(a)は比較例で、(b)は実施形態である。また、監視対象設備4の例である装置Aの寿命は12ヶ月である。また、装置Aの稼働開始から33か月目にリプレース時期が到来し、そのタイミングで装置Aはリプレースされる。
図3(a)に示す比較例では、あらかじめ設けられた規定や保守員の経験に従って、装置Aの予備品が1台配置されているものとする。装置Aは、稼働開始から9か月目まで正常稼働していたが、10か月目に1回目の故障が発生する。そして、1か月間の交換作業期間を使って、装置Aを予備品に交換する。
その後、装置Aは、11か月目から19か月目まで正常稼働していたが、20か月目に2回目の故障が発生する。その場合、すでに予備品は無いので、3か月間の期間を使って、新たに予備品を手配してから交換する。
その後、装置Aは、23か月目から32か月目まで正常稼働し、33か月目のリプレース時期を迎え、1か月間の交換作業期間を使って、装置Aを新品に交換する。このとき、装置Aの寿命は12ヶ月なので、2か月分の製品寿命ポテンシャルが発生してしまい、コスト面での不利益となっている。
一方、図3(b)に示す実施形態では、予備品管理システム17によって、装置Aの予備品が2台と決定され、配置されているものとする。装置Aは、稼働開始から9か月目まで正常稼働していたが、10か月目に1回目の故障が発生する。そして、1か月間の交換作業期間を使って、装置Aを予備品に交換する。
その後、装置Aは、11か月目から19か月目まで正常稼働していたが、20か月目に2回目の故障が発生する。その場合、予備品がもう1台あるので、1か月間の交換作業期間を使って、装置Aを予備品に交換する。
その後、装置Aは、21か月目から32か月目まで正常稼働し、33か月目のリプレース時期を迎え、1か月間の交換作業期間を使って、装置Aを新品に交換する。このとき、装置Aの寿命は12ヶ月なので、製品寿命ポテンシャルはまったく発生しておらず、コスト面での不利益は発生していない。
なお、21か月目から32か月目までの間に装置Aに故障が発生すると推定された場合、リプレース時期での製品寿命ポテンシャルの発生を避けるために、そのための予備品は設備全体ではなく部品を配置しておく。
このように、図3(a)の比較例では、ダウンタイム(装置Aの停止期間)が5か月も発生し、また、2か月分の製品寿命ポテンシャルが発生してしまっていた。一方、図3(b)の実施形態では、ダウンタイム(装置Aの停止期間)が3か月と短く済み、また、製品寿命ポテンシャルが発生しなかった。
次に、実施形態の予備品管理システム17の動作について説明する。
まず、実施形態の予備品管理システム17における予備品数推定モデル1711の学習処理について説明する。
図4は、実施形態の予備品管理システム17における予備品数推定モデル1711の学習処理を示すフローチャートである。
ステップS11において、予備品管理システム17の処理部174は、設備故障予測システム16から故障時期データ(故障重度を含む。)を入力する。
次に、ステップS12において、処理部174は、設備故障予測システム16から故障要因データを入力する。
次に、ステップS13において、処理部174は、記憶部171から設備寿命データを入力する。また、処理部174は、ほかにも予備品数推定モデル1711の学習に必要なデータを入力する。
次に、ステップS14において、学習処理部1741は、故障時期データと、故障要因データと、設備の故障における程度を示す故障重度と、を教師データとして、設備の寿命データを設定データとして、入力を故障時期データ、故障要因データとし、出力を設備の故障の時期、故障重度および回数に応じた設備の予備品数とする予備品数推定モデル1711を機械学習により生成する。生成された学習処理部1741は、記憶部171に記憶される。
次に、実施形態の予備品管理システム17における予備品数推定モデル1711を使った推定処理について説明する。
図5は、実施形態の予備品管理システム17における予備品数推定モデル1711を使った推定処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS21において、予備品管理システム17の処理部174は、監視対象設備4について、設備管理システム12から設備台帳データ121を入力して設置時期などを認識するとともに、動作環境システム14から動作環境データを入力する。
次に、ステップS22において、処理部174は、設備故障予測システム16から故障時期予測データと故障要因予測データを入力する。
次に、ステップS23において、処理部174は、監視対象設備4について、記憶部171から設備寿命データを入力する。
次に、ステップS24において、推定処理部1742は、ステップS21~S23で入力した各データと予備品数推定モデル1711を用いて、設備の故障時期、故障重度、故障回数を出力する。
次に、ステップS25において、推定処理部1742は、ステップS24で出力した設備の故障時期、故障重度、故障回数に応じた設備の予備品数(設備全体、部品)を出力する。
次に、ステップS26において、推定処理部1742は、予め設定された設備のリプレース時期の1年(12ヶ月)前以降に重故障が発生するか否かを判定し、Yesの場合はステップS27に進み、Noの場合は処理を終了する。
ステップS27において、推定処理部1742は、設備全体の予備品を1台減らし、部品交換を選択する。
このように、実施形態の予備品管理システム17によれば、予備品数推定モデル1711を用いることで、設備の故障の時期および回数に応じた設備の適切な予備品数を算出(推定)することができる。したがって、その予備品数の予備品を準備することで、例えば、予備品が足りないことによる設備の停止時間(ダウンタイム)の増加や保守担当者の対応業務の増加を回避できる。また、予備品が多すぎることによる無駄なコストの発生を回避できる。
また、予備品数推定モデル1711の学習や推定に、さらに故障重度を用いることで、予備品数をより高精度に算出できる。
また、設備のリプレース時期から寿命データの時間分だけ前以降に重故障が発生すると推定した場合、予備品として設備全体ではなく部品を選択することで、リプレース時期における製品寿命ポテンシャルの発生を回避できる。
なお、本実施形態の予備品管理システム17で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。当該プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、当該プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、当該プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
当該プログラムは、上述した予備品管理システム17の処理部174における各部1741~1743を含むモジュール構成となっている。つまり、CPUが上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより、各部1741~1743が主記憶装置上にロードされる。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、対象の道路は高速道路に限定されず、本発明は一般道路等の他の道路に設置された道路付帯設備にも同様に適用できる。
1…道路施設管制システム、2…交通管制システム、3…計測器、4…監視対象設備、5…管理事務所、6…観測局、11…施設制御システム、12…設備管理システム、13…設備修理情報システム、14…動作環境システム、15…状態分析システム、16…設備故障予測システム、17…予備品管理システム、21…交通量データ作成部、41…電源ユニット、42…表示部ユニット、43…制御ユニット、44…メモリ部、51…作業者、111…異常状態変化データ抽出部、112…異常頻度データ生成部、121…設備台帳データ、122…設備稼働時間データ作成部、131…設備修理情報データ作成部、141…動作環境データ作成部、151…設備故障時期モデル、152…設備故障要因モデル、161…設備故障予測モデル、171…記憶部、172…入力部、173…表示部、174…処理部、1711…予備品数推定モデル、1741…学習処理部、1742…推定処理部、1743…制御部

Claims (4)

  1. 道路に設けられた設備の故障時期データと、前記設備の故障要因データと、を教師データとして、前記設備の寿命データを設定データとして、入力を前記故障時期データ、前記故障要因データとし、出力を前記設備の故障の時期および回数に応じた設備の予備品数とする予備品数推定モデルを機械学習により生成する学習処理部と、
    前記故障時期データに関するリアルタイムの予測データである故障時期予測データ、および、前記故障要因データに関するリアルタイムの予測データである故障要因予測データを入力データとして、前記予備品数推定モデルを用いて、前記設備の故障の時期および回数に応じた設備の予備品数を出力する推定処理部と、を備える予備品管理システム。
  2. 前記学習処理部は、前記故障時期データと、前記故障要因データと、前記設備の故障における程度を示す故障重度と、を教師データとして、前記設備の寿命データを設定データとして、入力を前記故障時期データ、前記故障要因データとし、出力を前記設備の故障の時期、故障重度および回数に応じた設備の予備品数とする前記予備品数推定モデルを機械学習により生成し、
    前記推定処理部は、前記故障時期予測データ、および、前記故障要因予測データを入力データとして、前記予備品数推定モデルを用いて、前記設備の故障の時期、故障重度および回数に応じた設備の予備品数を出力する、請求項1に記載の予備品管理システム。
  3. 前記設備の予備品として設備全体と部品が設定されており、
    前記推定処理部は、予め設定された前記設備のリプレース時期から前記寿命データの時間分だけ前以降に、前記故障重度が前記設備全体と前記部品のいずれかの交換を必要とする重故障である故障が発生すると推定した場合、当該故障に対応する予備品として前記部品を選択する、請求項2に記載の予備品管理システム。
  4. 道路に設けられた設備の故障時期データと、前記設備の故障要因データと、を教師データとして、前記設備の寿命データを設定データとして、入力を前記故障時期データ、前記故障要因データとし、出力を前記設備の故障の時期および回数に応じた設備の予備品数とする予備品数推定モデルを機械学習により生成する学習処理ステップと、
    前記故障時期データに関するリアルタイムの予測データである故障時期予測データ、および、前記故障要因データに関するリアルタイムの予測データである故障要因予測データを入力データとして、前記予備品数推定モデルを用いて、前記設備の故障の時期および回数に応じた設備の予備品数を出力する推定処理ステップと、を含む予備品管理方法。
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