JP6645647B2 - 報知装置、およびモニタリングシステム - Google Patents

報知装置、およびモニタリングシステム Download PDF

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Description

この発明は、橋梁やビル等の構造物の上部構造と下部構造との間に位置する支承が損傷しているかどうかを構造物の周辺で確認可能にする技術に関する。
従来、橋梁やビル等の様々な種類の構造物の損傷等にかかる状態をモニタリングするシステムがある(特許文献1、2等参照)。この種のシステムでは、温度センサ、湿度センサ、加速度センサ、変位センサ、赤外線イメージセンサ等、様々な種類のセンサを用いて、構造物にかかる計測対象物理量をセンシングすることによって、構造物の損傷等にかかる状態をモニタリングしている。
構造物においては、上部構造と下部構造との間に位置し、上部構造と下部構造との間に作用する荷重を伝達する部材である支承が地震や台風等の自然災害によって比較的損傷しやすい箇所である。支承は、狭隘で閉鎖的な空間に位置するため、保守員等による目視確認が困難である。このような理由から、構造物の損傷等にかかる状態のモニタリングにおいて、支承にかかる計測対象物理量をセンサでセンシングすることが一般的に行われている。
また、センサは、計測対象物理量をセンシングする位置に応じて構造物(支承等)に取り付けられる。一方、センサによるセンシング結果を集計する上位装置は、センタ等に設置される。ここで言うセンシング結果は、センサでセンシングした計測対象物理量である場合もあれば、センサでセンシングした計測対象物理量を処理して判定した構造物の損傷等にかかる状態である場合もある。センシング結果は、公衆回線やインタネット等を利用してセンサ側(構造物側)から上位装置(センタ側)に送信している。
特開2008− 2986号公報 特開2013− 40774号公報
しかしながら、地震や台風等の自然災害が発生すると、二次災害の発生を防止する観点から、モニタリングしている構造物の支承の損傷にかかる状態だけでなく、その構造物の周辺の状況等も考慮して対応を決めなければならない。例えば、自動車が走行する高架道路橋が構造物である場合、高架道路橋の支承の損傷にかかる状態だけでなく、路面の段差や陥没、木、岩等の異物が路面上に散乱している状況等も加味して、自動車の通行を許可してもよいか、自動車の通行を禁止すべきかの対応を判断しなければならない。
自然災害が発生すると、多くの場合、保守員等が現場に赴き、路面の段差や陥没等の状況を確認する。一方、現場には、保守員が構造物である高架道路橋の支承の損傷にかかる状態を確認することができる機器が設置されていない。すなわち、保守員は、現場で路面の段差や陥没等の状況については目視で簡単に確認できるが、高架道路橋の支承の損傷については簡単に確認できない。
このため、例えば、現場に赴いた保守員と、センサによるセンシング結果を集計する上位装置を設置しているセンタにいる係員とが、電話等の通信手段を利用して相談し、自動車の通行を許可するか、または禁止するかを決めていた。すなわち、自動車の通行を許可するか、または禁止するかを決める作業に手間と時間がかかる問題があった。
この発明の目的は、地震や台風等の自然災害が発生した場合等において、構造物に対する対応の決定にかかる手間と時間を抑え、二次災害の発生を効果的に抑止する技術を提供することにある。
この発明の報知装置は、上記目的を達するために以下のように構成している。
この発明にかかる報知装置は、構造物の周辺に設置され、当該構造物の上部構造と下部構造との間に位置する支承が損傷している場合に、その旨を報知する。
入力部には、センサで支承にかかる計測対象物理量をセンシングしたセンシング信号が入力される。センサは、加速度センサ、変位センサ、赤外線イメージセンサ等である。センサは、支承に取り付けられ、支承の振動にかかる加速度や変位量等をセンシングする。支承の振動にかかる加速度や変位量等が、ここで言う計測対象物理量である。
タイミング判定部が、予め設定された第1条件を満たす第1判定タイミング、または予め設定された第2条件を満たす第2判定タイミングのいずれかのタイミングになったかどうかを判定する。第1判定部は、タイミング判定部が第1判定タイミングになったと判定したとき、入力部にすでに入力されているセンシング信号が示す支承にかかる計測対象物理量を処理して、支承が損傷しているかどうかを判定する。また、第2判定部は、タイミング判定部が第2判定タイミングになったと判定したとき、当該第2判定タイミング後に、入力部に入力されたセンシング信号が示す支承にかかる計測対象物理量を処理して、支承が損傷しているかどうかを判定する。第1判定部、および第2判定部は、例えば、計測された支承の振動にかかる加速度や変位量を予め定められている損傷閾値と比較し、支承が損傷しているかどうかを判定する。
通信部は、第1判定部による判定結果、および第2判定部による判定結果を上位装置に送信する。また、出力部は、第2判定部による判定結果を視覚または聴覚で確認できる形態で出力する。出力部は、例えば、第2判定部による判定結果に応じたランプを点灯させる構成や、第2判定部による判定結果をメッセージで表示する構成や、第2判定部による判定結果を音声メッセージで出力する構成にすればよい。
したがって、報知装置が設置されている構造物の周辺において、この構造物の上部構造と下部構造との間に位置する支承が損傷しているかどうかの確認が簡単に行える。これにより、地震や台風等の自然災害が発生した場合等において、構造物に対する対応の決定にかかる手間と時間を抑え、二次災害の発生を効果的に抑止できる。
また、タイミング判定部は、装置本体に対して予め定めた操作が行われたときに第2判定タイミングになったと判定する構成にすればよい。例えば、装置本体に設けた所定の操作ボタンが操作されたときや、装置本体に設けた接続端子に外部電源が接続されたとき等に第2判定タイミングになったと判定する構成にすればよい。
また、報知装置は、第1判定部、および第2判定部において、支承が損傷しているかどうかについて判定されたときに、判定結果を上位装置に送信する通信部を備えているので、上位装置においても、支承が損傷しているかどうかの管理が行える。
さらに、上位装置が、各報知装置から送信されてきた支承が損傷しているかどうかについての判定結果を集計する集計部と、集計部による集計結果を出力する集計結果出力部と、を備える構成としてもよい。このようにすれば、上位装置において、複数の報知装置から送信されてきた支承が損傷しているかどうかについての判定結果を一括して管理することができる。
この発明によれば、地震や台風等の自然災害が発生した場合等において、構造物に対する対応の決定にかかる手間と時間を抑え、二次災害の発生を効果的に抑止できる。
モニタリングシステムの構成を示す図である。 高架道路橋に対するセンサノードおよび報知装置の取付例を説明する図である。 高架道路橋に対するセンサノードおよび報知装置の取付例を説明する図である。 センサノードの主要部の構成を示す図である。 報知装置の主要部の構成を示すブロック図である。 上位装置の主要部の構成を示すブロック図である。 センサノードの動作を示すフローチャートである。 報知装置の動作を示すフローチャートである。 上位装置の動作を示すフローチャートである。 上位装置における集計結果の表示例を示す図である。
以下、この発明の実施形態について説明する。
図1は、この発明の実施形態であるモニタリングシステムの構成を示す図である。この例にかかるモニタリングシステムは、複数のセンサノード1と、複数の報知装置2と、上位装置3と、を備える。このモニタリングシステムは、自動車が走行する高架道路橋(橋梁)の損傷等にかかる状態をモニタリングする。より具体的には、高架道路橋の上部構造と、下部構造との間に位置する支承の状態(損傷しているかどうか)をモニタリングするシステムである。高架道路橋が、この発明でいう構造物に相当する。
複数のセンサノード1は、グループP1〜Pnに分けている。各グループP1〜Pnに属するセンサノード1は、1つであってもよいし、複数であってもよい。また、各グループP1〜Pnに属するセンサノード1の数は、均一である必要はない。センサノード1のグループ分けの詳細については、後述する。
報知装置2は、センサノード1のグループP1〜Pn毎に設けている。報知装置2は、対応するグループP1〜Pnに属するセンサノード1との間で入出力にかかる通信を行う。
上位装置3は、高架道路橋を含む交通網を管理する道路管制センタに設置している。上位装置3は、各報知装置2との間で入出力にかかる通信を行う。
図2、および図3は、高架道路橋に対する、センサノードおよび報知装置の取付例を説明する図である。図2は、橋軸方向(この例では、車両の走行方向)の概略断面図である。図3は、橋軸に垂直な方向(この例では、車両の走行方向に直交する方向)の概略断面図である。高架道路橋の橋脚は、橋軸方向に適当な間隔で並んでいる。高架道路橋は、下部構造である橋脚と、上部構造である主桁との間に、支承が位置する。支承は、主桁を含む上部構造と、橋脚を含む下部構造との間に作用する荷重を伝達する部材である。自動車が走行する路面は、主桁の上面(橋脚側の反対面)に設けた床版の上に形成されている。
この例では、高架道路橋の下部構造である橋脚と、報知装置2とを1対1で対応付けている。報知装置2は、図2に示すように、上部構造の側壁に取り付けている。報知装置2は、橋軸方向において、対応する橋脚と略同じ位置に取り付けている。また、図2に示すように、高架道路橋は、下部構造である橋脚と、上部構造である主桁との間に複数の支承が位置する。また、各支承には、1または複数のセンサノード1が割り当てられている。
上述したように、この例では、報知装置2と橋脚とを対応付けている。グループP1〜Pnは、同じ橋脚に設けられているいずれかの支承にかかる計測対象物理量をセンシングするセンサノード1によって構成される。各報知装置2に対応するグループに属するセンサノード1は、その報知装置2が対応する橋脚に設けられている支承にかかる計測対象物理量をセンシングするセンサノード1によって構成される。
図4は、センサノードの主要部の構成を示すブロック図である。センサノード1は、制御部11と、電源部12と、センサ部13と、近距離無線通信部14とを備えている。
制御部11は、センサノード1本体の動作を制御する。また、センサノード1は、自機を識別するノードコードを制御部11に設けたメモリ(不図示)に記憶している。このノードコードは、例えばn桁のコードであり、先頭のm桁(n>m)が対応する橋脚を示すコードである。
電源部12は、センサノード1本体各部に動作電源を供給する。電源部12は、センサノード1本体に内蔵している電池、外部接続しているバッテリを電力源とし、センサノード1本体各部に動作電源を供給する構成であってもよいし、内蔵、または外部接続している発電ユニットを電力源とし、センサノード1本体各部に動作電源を供給する構成であってもよい。さらには、電源部12は、商用電源を電力源とし、センサノード1本体各部に動作電源を供給する構成であってもよい。
センサ部13は、例えば加速度センサ、変位センサ、赤外線イメージセンサ等を有する。センサ部13が有するセンサは、支承にかかる計測対象物理量をセンシング(計測)する。支承にかかる計測対象物理量は、例えば支承の振動の周期、振動の加速度、振動の速度、振動の振幅である。センサ部13が有するセンサの種類は、センシングする支承にかかる計測対象物理量に応じて定めている。また、センサ部13が有するセンサは、1つであってもよいし、複数であってもよい。
近距離無線通信部14は、報知装置2との間における近距離無線通信を制御する。
図5は、報知装置の主要部の構成を示すブロック図である。報知装置2は、制御部21と、電源部22と、操作部23と、表示部24と、近距離無線通信部25と、無線通信部26とを備えている。
制御部21は、報知装置2本体の動作を制御する。また、報知装置2は、自機を識別する装置コードを制御部21に設けた不揮発性のメモリ(不図示)に記憶している。この装置コードは、例えばm桁のコードであり、対応する橋脚を示すコードである。
電源部22は、報知装置2本体各部に動作電源を供給する。電源部22は、商用電源が接続される商用電源接続端子22a、およびバッテリが接続されるバッテリ接続端子22bを備えている。電源部22は、商用電源接続端子22aに商用電源が接続されている場合、商用電源接続端子22aに接続されている商用電源を電力源とし、報知装置2本体各部に動作電源を供給する。また、電源部22は、商用電源接続端子22aに商用電源が接続されておらず(商用電源の停電時を含む)、バッテリ接続端子22bにバッテリが接続されている場合、バッテリ接続端子22bに接続されているバッテリを電力源とし、報知装置2本体各部に動作電源を供給する。
なお、電源部22は、上述の商用電源に換えて、内蔵、または外部接続している発電ユニット等を電力源とし、報知装置2本体各部に動作電源を供給する構成としてもよい。
操作部23は、報知装置2本体に対応する橋脚に設けたいずれかの支承が損傷しているかどうかを出力させるときに操作する確認ボタン23aを有している。この確認ボタン23aは、報知装置2本体の表面に露出しており、簡単に操作できる。
表示部24は、報知装置2本体に対応する橋脚に設けられているいずれかの支承が損傷しているときに点灯する損傷通知ランプ24a、および報知装置2本体に対応する橋脚に設けられている全ての支承が損傷していないときに点灯する非損傷通知ランプ24bを有している。損傷通知ランプ24aと、非損傷通知ランプ24bとは、発光色が異なる。例えば、損傷通知ランプ24aの発光色は赤であり、非損傷通知ランプ24bの発光色は青である。表示部24が、この発明で言う出力部に相当する。
近距離無線通信部25は、対応するグループに属するセンサノード1との間における近距離無線通信を制御する。この近距離無線通信部25が、この発明で言う入力部に相当する。
なお、ここでは、センサノード1と報知装置2とは、近距離無線通信で入出力にかかる通信を行うとしたが、センサノード1と報知装置2とを有線で接続する構成としてもよい。
無線通信部26は、上位装置3との間における入出力にかかる無線通信を制御する。
図6は、上位装置の主要部の構成を示すブロック図である。上位装置3は、制御部31と、操作部32と、表示部33と、記憶部34と、無線通信部35と、交通網データベース36(以下、交通網DB36と言う。)と、を備えている。
制御部31は、上位装置3本体の動作を制御する。
操作部32には、キーボードやマウス等の入力デバイスが接続されている。操作部32は、オペレータによる入力デバイスの操作に応じて、上位装置3本体に対する入力を受け付ける。
表示部33には、液晶ディスプレイ等の表示デバイスが接続されている。表示部33は、接続されている表示デバイスにおける画面表示を制御する。
記憶部34は、動作時に発生したデータ等を一時的に記憶するワーキングエリアとして使用するメモリを有する。
無線通信部35は、報知装置2との間における入出力にかかる無線通信を制御する。この例では、上位装置3と、報知装置2との間における通信を無線通信にしているが、有線による通信であってもよい。また、上位装置3と、報知装置2との間における通信は、公衆回線を利用してもよいし、インタネット等のネットワークを利用してもよい。
交通網DB36は、この例にかかるモニタリングシステムにおいて、状態をモニタリングする高架道路橋を含む交通網の地図データを記憶している。また、この例にかかるモニタリングシステムにおいて、状態をモニタリングする高架道路橋にかかる橋脚毎に、その橋脚の地図上の位置を示すデータを記憶している。具体的には、橋脚の識別コード(この例では、報知装置2の装置コードでもある。)と、橋脚の位置を示す緯度データ、および経度データと、を対応付けて記憶している。交通網DB36が記憶しているデータを総称して交通網データと言う。
以下、この例にかかるモニタリングシステムの動作について説明する。
図7は、センサノードの動作を示すフローチャートである。センサノード1は、センシングタイミングになると(s1)、センサ部13で支承にかかる計測対象物理量をセンシングする(s2)。
センサノード1には、センシングタイミングになったと判定する条件が予め設定されている。例えば、センサノード1は、
(1)前回のセンシングタイミングから予め定めている一定時間(1時間、数十分、数分等)経過したときや、
(2)追加的に設けた地震動による揺れを検知するセンサ(不図示)が地震動による揺れを検知したときや、
(3)近距離無線通信部14において、対応する報知装置2側から送信されてきたセンシング要求を受信したとき、
にセンシングタイミングになったと判定する。センサノード1がセンシングタイミングになったと判定する条件は、上記(1)〜(3)以外の条件であってもよい。また、センサノード1がセンシングタイミングになったと判定する条件は、複数であってもよい。
なお、(3)の場合、報知装置2は、対応するグループに属する全てのセンサノード1に対してセンシング要求を一斉に送信してもよいし、特定のセンサノード1に対してセンシング要求を送信してもよい。
センサノード1は、近距離無線通信部14における近距離無線通信で、センサ部13が今回センシングした加速度や変位量等にかかるセンシング信号(支承にかかる計測対象物理量)を報知装置2に送信し(s3)、s1に戻る。s3において、報知装置2に送信するセンシング信号は、s2でセンシングした加速度や変位量等の絶対値の最大値を示す信号であってもよいし、s2でセンシングした加速度や変位量等の最大値と最小値との差分値(すなわち、振幅の大きさ)を示す信号であってもよいし、s2でセンシングした加速度や変位量等の平均値を示す信号であってもよいし、これら以外の信号であってもよい。また、センサノード1は、s3でセンシング信号を送信するとき、このセンシング信号に自機のノードコードを対応付けている。
図8は、報知装置の動作を示すフローチャートである。報知装置2は、近距離無線通信部25において、対応するグループに属するいずれかのセンサノード1から送信されてきたセンシング信号を受信すると(s11)、受信したセンシング信号を制御部21に設けている不揮発性のメモリ(不図示)に記憶し(s12)、s11に戻る。報知装置2は、近距離無線通信部25で受信したセンシング信号に対応づけられているノードコードによって、受信したセンシング信号が対応するグループに属するいずれかのセンサノード1から送信されてきたセンシング信号であるかどうかを判定することができる。s12では、今回受信したセンシング信号と、ノードコードと、を対応付けて記憶する。
また、報知装置2は、第1の判定タイミングになると(s13)、対応する橋脚に取り付けられている支承が損傷しているかどうかを判定する判定処理を行う(s14)。
報知装置2には、第1の判定タイミングになったと判定する条件が予め設定されている。例えば、報知装置2は、
(1)前回の判定処理から予め定めている一定時間(1時間、数十分、数分等)経過したときや、
(2)前回の判定処理以降に、対応するグループに属する全てのセンサノード1からセンシング信号の受信を完了したときや、
(3)無線通信部26において、上位装置3側から送信されてきた判定要求を受信したとき、
に判定タイミングになったと判定する。報知装置2が第1の判定タイミングになったと判定する条件は、上記(1)〜(3)以外の条件であってもよい。また、報知装置2が第1の判定タイミングになったと判定する条件は、複数であってもよい。
なお、(3)の場合、上位装置3は、全ての報知装置2に対して判定要求を一斉に送信してもよいし、特定の報知装置2に対して判定要求を送信してもよい。
s14にかかる判定処理は、制御部21において行われる。このs14にかかる構成が、この発明で言う第1判定部に相当する構成であり、後述するs19にかかる構成がこの発明で言う第2判定部に相当する構成である。また、s13、および後述するs16が、この発明で言うタイミング判定部に相当する構成である。すなわち、制御部21が、この発明で言う第1判定部、第2判定部、およびタイミング判定部に相当する構成を有する。
s14では、センサノード1毎に、そのセンサノード1から受信したセンシング信号の値と、予め定めている損傷閾値(加速度や変位量等について予め定めている閾値)と、を比較し、支承が損傷しているかどうかを判定する。s14にかかる判定処理では、各センサノード1から最後に受信したセンシング信号(最新のセンシング信号)が示す値を用いる。報知装置2は、対応する橋脚に取り付けられている全ての支承について損傷していないと判定した場合、判定結果を非損傷とする。言い換えれば、報知装置2は、対応する橋脚に取り付けられているいずれかの支承について損傷していると判定した場合、判定結果を損傷とする。
報知装置2は、無線通信部26における無線通信で、s14にかかる判定処理の判定結果を上位装置3に送信し(s15)、s11に戻る。報知装置2は、s15で判定結果を送信するとき、この判定結果に自機の装置コード(すなわち、橋脚を示すコード)を対応付けている。無線通信部26が、この発明で言う通信部に相当する構成である。
また、報知装置2は、第2の判定タイミングになったと判定すると、対応するグループに属する全てのセンサノード1に対してセンシング要求の一斉送信を行う(s16、s17)。報知装置2は、確認ボタン23aが操作されたときに、s16で第2の判定タイミングになったと判定する。例えば、地震の発生後に、路面の段差や陥没等の状況を確認に来た保守員が確認ボタン23aを操作したときに、報知装置2は第2の判定タイミングになったと判定する。
報知装置2は、s17でセンシング要求の一斉送信を行うと、予め定めた一定時間経過するのを待つ(s18)。この一定時間は、センサノード1が上述したs2、s3にかかる処理を行うのに必要な時間よりも、少し長い。すなわち、報知装置2は、s18において、対応するグループに属する各センサノード1からセンシング信号が送信されてくるのを待っている。
報知装置2は、s18で予め定めた一定時間経過したと判定すると、対応する橋脚に取り付けられている支承が損傷しているかどうかを判定する判定処理を行う(s19)。s19にかかる判定処理は、上述したs14にかかる判定処理とほぼ同じであるが、s18で一定時間経過するのを待っている間に、対応するグループに属する全てのセンサノード1からセンシング信号が送信されてきていない場合、判定結果を損傷とする。すなわち、s19では、いずれかのセンサノード1(センシング信号が送信されてこなかったセンサノード1)が損傷している可能性が高いとき、支承も損傷している可能性が高いと判断するようにしている。
報知装置2は、s19にかかる判定処理が完了すると、今回の判定結果を表示部24において表示する(s20)。具体的には、判定結果が損傷である場合、表示部24は、損傷通知ランプ24aを点灯し、非損傷通知ランプ24bを消灯する。反対に、判定結果が非損傷である場合、表示部24は、損傷通知ランプ24aを消灯し、非損傷通知ランプ24bを点灯する。したがって、保守員は、確認ボタン23aを操作した報知装置2に対応する橋脚に取り付けられている支承が損傷しているかどうかを簡単に確認できる。したがって、保守員が、自動車の通行を許可するか、または禁止するかを決める作業にかかる手間と時間を抑えることができる。すなわち、地震や台風等の自然災害が発生した場合等における対応の決定にかかる手間と時間が抑えられ、二次災害の発生を効果的に抑止できる。
また、報知装置2は、s19にかかる判定処理の判定結果を上位装置3に送信し(s21)、s11に戻る。s21は、s15と同じ処理である。
また、保守員は、地震によって停電が発生していた地域の報知装置2であっても、バッテリ接続端子22bに携帯しているバッテリを接続し、確認ボタン23aを操作することにより、この報知装置2に上述したs16〜s21の処理を行わせ、対応する橋脚に取り付けられている支承が損傷しているかどうかを確認することができる。
また、報知装置2は、バッテリ接続端子22bにバッテリが接続されたときに、s16で第2の判定タイミングになったと判定する構成にしてもよい。このようにすれば、保守員は、確認ボタン23aを操作しなくても、対応する橋脚に取り付けられている支承が損傷しているかどうかを確認することができる。
また、上記の例では、報知装置2は、s19にかかる判定処理の判定結果を視覚により確認できる形態(損傷通知ランプ24a、および非損傷通知ランプ24bの点灯状態)で出力する構成であるとしたが、判定結果を音声メッセージ(聴覚により確認できる形態)で出力する構成にしてもよいし、判定結果をメッセージで表示する構成にしてもよい。判定結果を出力する形態は、保守員が視覚、または聴覚で確認できる形態であれば、どのような形態であってもよい。
なお、報知装置2は、上述したs17、s18にかかる処理をなくし、s19にかかる処理を、s14と同じ処理にしてもよい。
図9は、上位装置の動作を示すフローチャートである。上位装置3は、無線通信部35において、いずれかの報知装置2から送信されてきた判定結果を受信すると(s31)、受信した判定結果を記憶部34に記憶し(s32)、s31に戻る。s32では、受信した判定結果を、この判定結果を送信してきた報知装置2の装置コードに対応づけて記憶する。
また、上位装置3は、判定結果の集計開始要求があると(s33)、記憶部34に記憶している各報知装置2から通知された判定結果を集計する集計処理を行う(s34)。オペレータは、操作部32で所定の入力操作を行うことにより、上位装置3に対してs33にかかる集計開始要求の入力が行える。s34にかかる処理が、この発明で言う集計部に相当する構成である。
s34では、記憶部34に記憶している最新の判定結果に基づき、支承が損傷していない橋脚と、支承が損傷している橋脚とに分類する。そして、交通網DB36に記憶している交通網データを用い、交通網において、支承が損傷していることによって自動車の走行を禁止する区間(通行止めにする区間)、および支承が損傷していないことによって自動車の走行を禁止しない区間(通行止めにしない区間)を判断する。
上位装置3は、s34にかかる集計処理の集計結果を出力し(s35)、s31に戻る。s35にかかる処理が、この発明で言う集計結果出力部に相当する構成である。s35では、例えば、図10に示すように、交通網において、通行止めにする区間と、通行止めにしない区間と、を区別したマップを表示部33に接続されている液晶ディスプレイ等の表示デバイスに表示する。図10において、実線で示す区間が自動車の走行を禁止しない区間であり、破線で示す区間が自動車の走行を禁止する区間である。
したがって、オペレータは、上位装置3がs35で表示部33に表示したマップによって、交通網において、自動車の走行を禁止する区間、および自動車の走行を禁止しない区間の確認が簡単に行える。
なお、s35では、支承が損傷している橋脚の一覧表を、表示部33に接続されている液晶ディスプレイ等の表示デバイスに表示してもよい。
また、上記の例では、報知装置2に対応付ける橋脚を1つとしたが、隣接する複数の橋脚を対応付けてもよい。このようにすれば、必要な報知装置2の台数を抑えられる。また、上記の例では、報知装置2は、側壁に取り付けるとしたが、対応する橋脚の周辺であれば、側壁に限らず、他の場所に取り付けてもよい。
また、上記の例では、構造物として高架道路橋(橋梁)を例にして説明したが、ビル等の橋梁以外の構造物であっても、本願発明は適用できる。
1…センサノード
2…報知装置
3…上位装置
11…制御部
12…電源部
13…センサ部
14…近距離無線通信部
21…制御部
22…電源部
22a…商用電源接続端子
22b…バッテリ接続端子
23…操作部
23a…確認ボタン
24…表示部
24a…損傷通知ランプ
24b…非損傷通知ランプ
25…近距離無線通信部
26…無線通信部
31…制御部
32…操作部
33…表示部
34…記憶部
35…無線通信部
36…交通網データベース(交通網DB)

Claims (5)

  1. 構造物の周辺に設置され、前記構造物の上部構造と下部構造との間に位置する支承が損傷している場合に、その旨を報知する報知装置であって、
    センサで前記支承にかかる計測対象物理量をセンシングしたセンシング信号を入力する入力部と、
    予め設定された第1条件を満たす第1判定タイミング、または予め設定された第2条件を満たす第2判定タイミングのいずれかのタイミングになったかどうかを判定するタイミング判定部と、
    前記タイミング判定部が前記第1判定タイミングになったと判定したとき、前記入力部にすでに入力されているセンシング信号が示す前記支承にかかる計測対象物理量を処理して、前記支承が損傷しているかどうかを判定する第1判定部と、
    前記タイミング判定部が前記第2判定タイミングになったと判定したとき、当該第2判定タイミング後に、前記入力部に入力されたセンシング信号が示す前記支承にかかる計測対象物理量を処理して、前記支承が損傷しているかどうかを判定する第2判定部と、
    前記第1判定部による判定結果、および前記第2判定部による判定結果を上位装置に送信する通信部と、
    前記第2判定部による判定結果を視覚または聴覚で確認できる形態で出力する出力部と、を備えた報知装置。
  2. 前記タイミング判定部は、装置本体に対して予め定めた操作が行われたときに、前記第2判定タイミングになったと判定する、請求項1に記載の報知装置。
  3. 外部電源を接続する接続端子を備え、
    前記タイミング判定部は、前記接続端子に外部電源が接続されたときに、前記第2判定タイミングになったと判定する、請求項1に記載の報知装置。
  4. 前記出力部は、前記第2判定部における判定結果に応じたランプを点灯する、請求項1〜3のいずれかに記載の報知装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の報知装置を複数備えるとともに、前記上位装置を備えるモニタリングシステムであって、
    前記上位装置は、
    各報知装置から送信されてきた前記支承が損傷しているかどうかについての判定結果を集計する集計部と、
    前記集計部による集計結果を出力する集計結果出力部と、を備えている、
    モニタリングシステム。
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