JP2022183724A - ピックアップ方法、及び、ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チップのサイズに応じた突き上げ部材付け替えが必要がなく、異なるサイズのチップに対応可能で、チップの損傷をより効果的に防ぐピックアップ装置及び方法を提供する。【解決手段】チップ23をテープ19からピックアップする方法であって、テープの裏面を吸引保持する面を有した吸引部52と、面の内側に配置され、チップよりも小さい押圧面を有した突き上げ部と、を備えた機構の上方にチップを位置付け、吸引面76aでテープを吸引した状態で突き上げ部でテープを介してチップを突き上げてテープからチップを剥離させるステップと、突き上げステップ後、チップを挟んで突き上げ機構50に対面したチップ保持具76で、チップをピックアップするステップと、を備える。突き上げステップでは、突き上げ機構がチップの外周側の複数個所に順次位置付けられて突き上げた後、突き上げ機構がチップの外周側よりも内側に位置付けられて突き上げる。【選択図】図10

Description

本発明は、テープに貼着されたチップのピックアップ方法に関するものである。
従来、例えば特許文献1に開示されるように、テープに貼着されたチップを下側から突き上げ部材にて突き上げて剥離させるとともに、チップの上側面をチップ保持部材にて吸引保持して、チップをピックアップする方法が知られている。
チップを下から突き上げる際に、チップに局所的に応力が作用すると、チップが破損してしまう恐れがある。特に、チップが100μm以下のような薄い場合は破損するリスクが非常に高いものとなる。
以上の観点から、突き上げ部材の押圧面の面積をチップのサイズに対応させる構成とし、チップの中心位置に突き上げ部材を位置付けて突き上げることにより、できるだけチップに局所的に応力がかからないようにピックアップすることが理想である。
特許文献1においては、突き上げ部材が第一~第三の複数の押圧部にて構成され、全ての突き上げ部材を所定の位置まで上昇させた後、段階的にチップの中心に近い側の押圧部を上昇させるようにしており、複数の押圧部によりピラミット状に突き上げられる構成となっている。
特開2013-033850号公報
従来の方法によると、チップのサイズに応じて突き上げ部材の押圧面の面積を設定する必要があり、異なるサイズのチップのピックアップを実施する場合には、その都度チップのサイズに対応する突き上げ部材を準備する必要がある。
このため、従来は、サイズの異なる複数種類の突き上げ部材を制作し、その都度チップのサイズに応じて突き上げ部材を付け替える必要があった。
以上のような突き上げ部材の付け替えは、付替え作業のための作業手間や作業時間を要するものであり、さらには、複数種類の突き上げ部材の制作コスト負担や管理負担を伴うものであって、改善が求められていた。
また、チップ内において、テープから比較的剥離し難い箇所と、剥離し易い箇所があることを見出し、突き上げの順番をより最適化することにより、チップの破損をより効果的に防ぐための方法を鋭意検討した。
本願発明は、以上に鑑みたものであり、チップのサイズに応じた突き上げ部材の準備や付け替える必要がなく、異なるサイズのチップに対応可能であり、かつ、チップの損傷をより効果的に防ぐことが可能なピックアップ装置、及び、ピックアップ方法を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
本発明の一態様によれば、
テープの表面に貼着されたチップを該テープからピックアップするピックアップ方法であって、
該テープの裏面を吸引保持する吸引面を有した吸引部と、該吸引面の内側に配置され、ピックアップすべきチップよりも小さい押圧面を上部に有した昇降自在な突き上げ部と、を備えた突き上げ機構の上方に該チップを位置づけるとともに、該吸引面で該テープを吸引した状態で該突き上げ部で該テープを介して該チップを突き上げて該テープから該チップを剥離させる突き上げステップと、
該突き上げステップを実施した後、該チップを挟んで該突き上げ機構に対面したチップ保持具で、該突き上げ機構で突き上げられた該チップをピックアップするピックアップステップと、を備え、
該突き上げステップでは、該突き上げ機構で該チップの外周側の複数の個所のうちの少なくとも1つの箇所を順次突き上げた後、該突き上げ機構で該チップの該外周側よりも内側を突き上げる、ピックアップ方法とする。
また、本発明の一態様によれば、
該突き上げステップにおいて、該外周側を突き上げる際の該突き上げ部の突き上げ速度は、該外周側よりも内側を突き上げる際の該突き上げ部の突き上げ速度よりも低速に設定される。
また、本発明の一態様によれば、
該突き上げステップにおいて、該外周側を突き上げる際の該突き上げ部による突き上げ量は、該外周側よりも内側を突き上げる際の該突き上げ部による突き上げ量よりも低く設定される。
また、本発明の一態様によれば、
テープの表面に貼着されたチップを該テープからピックアップするピックアップ装置であって、
該テープの裏面を吸引保持する吸引面を有した吸引部と、該吸引面の内側に配置され、ピックアップすべきチップよりも小さい押圧面を上部に有した昇降自在な突き上げ部と、を備えた突き上げ機構と、
該チップを挟んで該突き上げ機構に対面して設けられ、該突き上げ機構で突き上げられた該チップをピックアップするチップ保持具と、を備え、
該突き上げ機構が該チップの外周側の複数個所に順次位置付けられて突き上げがされた後、該突き上げ機構が該チップの該外周側よりも内側に位置付けられて突き上げがされる、構成とするピックアップ装置とする。
本発明によれば、ピックアップすべきチップよりも小さい押圧面を有した突き上げ機構により、チップを複数回突き上げてテープから剥離させピックアップがされる。その際、テープに対しより強固に接着しているチップの外周側を先に突き上げて剥離した後、チップの内側を突き上げて剥離することで、チップの破損を防止したピックアップが可能となる。また、チップのサイズに応じた突き上げ部材の準備や付替えが不要であり、複数種類のチップに対応することができる。
ピックアップ装置の構成について一部構成を省略した斜視図である。 ピックアップ装置の構成について一部構成を省略した斜視図である。 切削加工された後のウェーハを保持するウェーハユニットの構成について説明する図である。 ウェーハ撮像カメラによるウェーハの撮像について説明する図である。 (A)は突き上げ機構の上方に配置されたウェーハユニットを示す断面図である。(B)は突き上げ機構の一部を拡大して示す断面図である。(C)は別実施形態の突き上げ機構の一部を拡大して示す断面図である。 (A)は図5(B)の構成において突き上げ部の押圧面の面積とチップの面積の関係について説明する図である。(B)は図5(C)の構成において突き上げ部の押圧面の面積とチップの面積の関係について説明する図である。 ピックアップ機構を示す斜視図である。 (A)は第一位置付けステップについて説明する図である。(B)は第一突き上げステップについて説明する図である。 (A)は、第二~第五位置づけ、突き上げステップの順番について説明する図である。(B)は、位置づけ、突き上げステップの別の例について説明する図である。(C)は、位置づけ、突き上げステップのさらに別の例について説明する図である。 ピックアップステップについて説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1、及び、図2は、ピックアップ装置2の構成について示す図である。
図1に示すように、ピックアップ装置2は、ピックアップ装置2を構成する各構要素を支持する基台4を備える。基台4の一側角部にはカセット載置台5が設けられており、カセット載置台5にはカセット5aが載置される。このカセット5aには、例えば、図3に示すウェーハユニット11が複数枚収容される。ウェーハユニット11は、ウェーハ13がテープ19を介して環状フレーム21に固定されており、ウェーハ13は切削加工などによってチップ23に個片化された状態となっている。
図1に示すカセット載置台5に隣接する位置には、ウェーハユニットを二段で仮置き可能な仮置き機構10が設けられている。仮置き機構10は、互いに平行に配置された一対のガイドレール12を備える。一対のガイドレール12はそれぞれ、二段の棚を形成すべく構成され、X軸方向(第一水平方向、左右方向)及びY軸方向(第二水平方向、前後方向)と概ね平行な第一支持面12a及び第二支持面12bを備える。
図1に示すように、第一支持面12aはそれぞれ、第二支持面12bの上方で第二支持面12bと重なるように配置されている。そして、一対の第一支持面12aと一対の第二支持面12bとはそれぞれ、ウェーハユニットの端部(環状フレーム21(図3))の下面側を支持する。例えば、一対の第一支持面12aはカセット載置台5から搬送されたウェーハユニットを支持し、一対の第二支持面12bは後述のフレーム保持機構14から搬送されたウェーハユニットを支持する。
図1に示すように、仮置き機構10に隣接する位置には、フレーム保持機構14が設けられる。フレーム保持機構14は、環状フレーム(図3)の下面側を支持するフレーム支持部16と、フレーム支持部16の上方に配置され環状フレーム(図3)の上面側と接触するフレーム押さえ部18とを備える。フレーム支持部16とフレーム押さえ部18とはそれぞれ、環状フレーム(図3)の形状に対応して環状に形成され、互いに重なるように配置される。
図1に示すフレーム支持部16は、Z軸方向(鉛直方向、上下方向)に沿って移動可能に構成されている。環状フレーム21(図3)がフレーム支持部16によって支持されるようにウェーハユニットを配置した状態で、フレーム支持部16を上方に移動させると、環状フレーム21(図3)がフレーム支持部16とフレーム押さえ部18とによって挟まれて固定される。
なお、環状フレーム21(図3)がフレーム保持機構14によって適切に固定されているか否かは、例えば、フレーム支持部16とフレーム押さえ部18とが環状フレーム(図3)を介して導通しているか否かを検出することによって確認される。
また、図1に示すように、仮置き機構10及びフレーム支持部16の上方には、カセット5aとフレーム保持機構14との間でウェーハユニット11を搬送する搬送機構20が設けられている。搬送機構20は、Y軸方向及びZ軸方向に沿って移動可能に構成されており、ウェーハユニット11の環状フレーム21(図3)を上下から把持する第一把持部22a及び第二把持部22bを備える。なお、第一把持部22aは搬送機構20のカセット載置台5側に設けられており、第二把持部22bは搬送機構20のフレーム保持機構14側に設けられている。
図1に示すように、カセット5aからウェーハユニット11を搬出する際は、カセット5aに収容されたウェーハユニット11の端部を第一把持部22aで把持した状態で、搬送機構20をY軸方向に沿って仮置き機構10側に移動させる。これにより、ウェーハユニット11がカセット5aから引き出され、仮置き機構10が備える一対の第一支持面12a上(上段)に配置される。その後、第一把持部22aによる把持を解除する。
次に、ウェーハユニット11のカセット5a側の端部を搬送機構20の第二把持部22bで把持した状態で、搬送機構20をY軸方向に沿ってフレーム保持機構14側に移動させる。これにより、ウェーハユニット11がフレーム支持部16とフレーム押さえ部18との間に搬送され、環状フレーム21(図3)がフレーム支持部16によって支持される。
なお、図1及び図2に示すように、フレーム押さえ部18の仮置き機構10側には、フレーム押さえ部18が切り欠かれて形成された切り欠き部18aが設けられている。この切り欠き部18aは、搬送機構20が通過可能な大きさで構成されている。これにより、ウェーハユニット11がフレーム保持機構14に搬送される際に、搬送機構20がフレーム押さえ部18と接触することを防止できる。
図1に示すように、ウェーハユニット11をフレーム保持機構14に搬送した後は、第二把持部22bによる把持を解除し、フレーム支持部16を上方に移動させる。これにより、環状フレーム21(図3)がフレーム支持部16とフレーム押さえ部18とによって挟まれて固定される。
図1及び図2に示すように、フレーム保持機構14は、フレーム保持機構14の位置を制御する位置付け機構30に支持されている。位置付け機構30は、フレーム保持機構14をX軸方向に沿って移動させるX軸移動機構32と、フレーム保持機構14をY軸方向に沿って移動させるY軸移動機構42とを備える。これらX軸移動機構32及びY軸移動機構42により、フレーム保持機構14の水平方向における位置が制御される。
X軸移動機構32は、基台4上にX軸方向に沿って配置された一対のガイドレール34を備える。一対のガイドレール34の間には、一対のガイドレール34と概ね平行に配置されたボールねじ36が設けられている。また、ボールねじ36の一端部には、ボールねじ36を回転させるパルスモータ38が連結されている。
一対のガイドレール34上には、移動ブロック40がスライド可能に配置されている。移動ブロック40の下面側(裏面側)にはナット部(不図示)が設けられており、このナット部はボールねじ36に螺合されている。パルスモータ38によってボールねじ36を回転させると、移動ブロック40が一対のガイドレール34に沿ってX軸方向に移動する。
Y軸移動機構42は、移動ブロック40上にY軸方向に沿って配置された一対のガイドレール44を備える。一対のガイドレール44の間には、一対のガイドレール44と概ね平行に配置されたボールネジ46が設けられている。また、ボールネジ46の一端部には、ボールネジ46を回転させるパルスモータ48が連結されている。
図1に示すように、一対のガイドレール44上には、フレーム保持機構14がスライド可能に配置されている。フレーム保持機構14の支持部14fにはナット部(不図示)が設けられており、このナット部はボールネジ46に螺合されている。パルスモータ48によってボールネジ46を回転させると、フレーム保持機構14が一対のガイドレール44に沿ってY軸方向に移動する。
図1及び図2に示すように、移動ブロック40は、板状にて構成されており、フレーム保持機構14の下方の位置において、上下方向に貫通する開口部41が形成される。この開口部41を通じて後述する突き上げ機構50による下方からの突き上げが可能となる。
基台4において一対のガイドレール36の間の領域には、矩形状の開口4bが設けられている。この開口4bの内部には、ウェーハユニット11のウェーハ13に含まれるチップ23(図3)を下面側から上方に向かって突き上げる円筒状の突き上げ機構50が設けられている。突き上げ機構50は、モーター等で構成される昇降機構(不図示)と接続されており、Z軸方向に沿って昇降する。
ウェーハユニット11の環状フレーム21をフレーム保持機構14によって固定した状態で、位置付け機構30によってフレーム保持機構14をX軸方向に沿って移動させると、ウェーハユニット11が開口の上方に位置付けられる。
図1、図2、及び図4に示すように、フレーム保持機構14を突き上げ機構50の上方までに移動させる経路には、フレーム保持機構14によって固定された環状フレーム21に貼着されたウェーハ13(図4)の上面を撮像する撮像手段としてのウェーハ撮像カメラ60が設けられる。
ウェーハ撮像カメラ60による撮像は、フレーム保持機構14に固定された状態で行われることとする他、フレーム保持機構14に固定される前の搬送機構20によって搬送されるタイミング、仮置き機構10に載置されたタイミングなど、であってもよい。また、ウェーハ撮像カメラ60の配置も、各タイミングに対応する適切な位置に応じて設計されることができる。
図1及び図2に示すように、開口4bの上方に位置付けられたフレーム保持機構14は、図5(A)に示すように、ピックアップするチップ23の位置を突き上げ機構50の真上に位置合わせするために、位置付け機構30(図1,図2)によって位置調整がされる。なお、本実施形態では、位置付け機構30(図1,図2)によりチップ23をXY平面内で水平移動させ、突き上げ機構50に対するチップ23の相対位置が位置決めされることとしたが、突き上げ機構50がXY平面内で水平移動する構成として、突き上げ機構50とチップ23の相対位置の位置決めがなされる構成としてもよい。
図5(A)は、突き上げ機構50の上方に配置されたウェーハユニット11を示す断面図であり、突き上げ機構50は、図5(B)に示すように、中空の円柱状に形成され外層部を構成する吸引部52と、吸引部52の内側に配置された四角柱状の突き上げ部54とを備える。
図5(B)に示すように、吸引部52の上端には、吸引部52の周方向に沿って同心円状に形成された複数の吸引溝52bが形成されることで、吸引部52の上端面が吸引面52aとして構成されている。吸引溝52bはそれぞれ、突き上げ機構50の内部に形成された吸引路(不図示)及びバルブ56を介して、エジェクタ等でなる吸引源58に接続されている。吸引部52は、モーター等で構成される昇降機構52cと接続されており、Z軸方向に沿って昇降する。
突き上げ部54は、四角柱状に形成された第一突き上げピン54aと、中空の四角柱状に形成され第一突き上げピン54aを囲繞する第二突き上げピン54bと、を備える。第一突き上げピン54a、第二突き上げピン54bはそれぞれ、モーター等で構成される昇降機構55a,55bと接続されており、Z軸方向に沿って昇降する。
第一突き上げピン54a、第二突き上げピン54bの上面57a,57bは、平坦な面にて構成され、全体として一つの押圧面57を形成し、詳しくは後述するように、テープの下面に当接して下側からチップを突き上げるものである。
なお、図5(C)に示す突き上げ部54Aのように、一つの突き上げピン54cを備える構成とし、突き上げピン54cの上面57cにて押圧面57Aが構成されることとしてもよい。
図6(A)に示すように、突き上げ部54の押圧面57の面積57M、すなわち、2つの上面57a,57bを合わせた面積は、ピックアップされるチップ23の面積23M(裏面の面積)よりも小さく設定される。図6(A)の例では、チップ23の面積23Mに対し、押圧面57の面積57Mが約25分の1となるように設定されているがこれに限定されない。なお、押圧面57の面積57Mが小さいほど、より多くのチップのサイズに対応することが可能となる。また、本実施形態では、突き上げ部54の上面で構成される押圧面57はチップ23の形状と相似の矩形とされるが非相似形でもよい。
図6(B)は、図5(C)の突き上げ部54Aの構成の場合であり、上面57cにて構成する押圧面57Aの面積57AMは、ピックアップされるチップ23の面積23M(裏面の面積)よりも小さく設定される。図6(B)の例では、チップ23の面積23Mに対し、押圧面57Aの面積57AMが約25分の1となるように設定されているがこれに限定されない。なお、押圧面57Aの面積57AMが小さいほど、より多くのチップのサイズに対応することが可能となる。また、本実施形態では、突き上げ部54Aの上面で構成される押圧面57Aはチップ23の形状と相似の矩形とされるが非相似形でもよい。
次に、図2に示されるピックアップ機構70について説明する。
突き上げ機構50によって突き上げられたチップは、ピックアップ機構70によってピックアップされる。ピックアップ機構70は、突き上げ機構50によって突き上げられたチップをピックアップするチップ保持具76(コレット)を備えるとともに、チップ保持具76の位置を制御するチップ保持具移動機構80に接続されている。
図7は、ピックアップ機構70を示す斜視図である。ピックアップ機構70は、チップ保持具移動機構80に接続される移動基台72と、移動基台72からチップ保持具移動機構80とは反対側に向かってX軸方向に沿うように配置され、チップ保持具76とチップ保持具移動機構80とを接続する柱状のアーム74とを備える。アーム74は、移動基台72を介してチップ保持具移動機構80と接続された柱状の第一支持部74aと、第一支持部74aの先端部から下方に向かって突出する第二支持部74bとを備える。
なお、第一支持部74aと第二支持部74bとは、互いに結合及び分離可能に構成されている。例えば、第一支持部74a及び第二支持部74bは、ツールチェンジャー等によって互いに着脱自在に構成される。また、第一支持部74aはX軸方向移動機構74dによりX軸方向に移動するように構成されており、これにより、第二支持部74bがX軸方向に移動可能に構成される。これにより、図1に示すチップ収容具501内への収容に際し、X軸方向の収容位置が選択可能となる。
図7に示すように、第二支持部74bの下端側には、チップを保持するチップ保持具76が固定されている。チップ保持具76の下面は、チップを吸引保持する吸引面76aを構成する。吸引面76aは、チップ保持具76の内部に形成された吸引路(不図示)を介して吸引源(不図示)と接続されている。チップ保持具76の吸引面76aにチップを接触させた状態で、吸引面76aに吸引源の負圧を作用させることにより、チップがチップ保持具76によって吸引保持される。
図2に示すように、ピックアップ機構70は、チップ保持具移動機構80に接続されている。チップ保持具移動機構80は、ピックアップ機構70をY軸方向に沿って移動させるY軸移動機構82と、ピックアップ機構70をZ軸方向に沿って移動させるZ軸移動機構92とを備える。Y軸移動機構82及びZ軸移動機構92により、チップ保持具76のY軸方向及びZ軸方向における位置が制御される。
Y軸移動機構82は、Y軸方向に沿って配置された一対のガイドレール84を備える。一対のガイドレール84の間には、一対のガイドレール84と概ね平行に配置されたボールねじ86が設けられている。また、ボールねじ86の一端部には、ボールねじ86を回転させるパルスモータ88が連結されている。
一対のガイドレール84には、移動ブロック90がスライド可能に装着されている。また、移動ブロック90にはナット部(不図示)が設けられており、このナット部はボールねじ86に螺合されている。パルスモータ88によってボールねじ86を回転させると、移動ブロック90が一対のガイドレール84に沿ってY軸方向に移動する。
図2及び図7に示すように、Z軸移動機構92は、移動ブロック90の側面にZ軸方向に沿って配置された一対のガイドレール94を備える。一対のガイドレール94の間には、一対のガイドレール94と概ね平行に配置されたボールねじ96が設けられている。また、ボールねじ96の一端部には、ボールねじ96を回転させるパルスモータ98が連結されている。
図7に示すように、一対のガイドレール94には、ピックアップ機構70の移動基台72がスライド可能に装着されている。また、移動基台72にはナット部(不図示)が設けられており、このナット部はボールねじ96に螺合されている。パルスモータ98によってボールねじ96を回転させると、移動基台72が一対のガイドレール94に沿ってZ軸方向に移動する。
以上のように構成されたピックアップ機構70により、突き上げ機構50によって突き上げたチップ23をピックアップする。ピックアップされたチップは、図1に示すように、チップ観察機構100や、強度測定機構200に適宜搬送され、また、適宜チップ収容具501に収容される。
次に、以上の構成を用いたピックアップ方法について説明する。
以下では、図5(B)、及び、図6(A)に示される突き上げ部54の構成の場合について説明するが、図5(C)、及び、図6(B)に示す突き上げ部54Aの場合も同様である。また、以下方法を実施するために必要な各動作の制御や、撮像した画像に基づく位置座標の算出などの各種処理は、ピックアップ装置を制御するコントローラ1(図1)に格納するプログラムにより実行することができる。
<ウェーハ撮像ステップ>
図4に示すように、ウェーハ撮像カメラ60により、ウェーハ13を上から撮像し、各チップ23の配置を特定するための画像を撮像する。コントローラ1(図1)は、撮像した画像に基づき、各チップ23の中心位置や角部の位置座標が算出する。また、コントローラ1(図1)には、突き上げ部54(図5(B))の中心の位置座標も予め記憶されており、これにより、各チップ23と突き上げ部54(図5(B))の水平面上の相対位置関係が特定できるようになっている。
<突き上げステップ>
図5(A)及び図8(B)に示すように、突き上げ機構50の上方にチップ23を位置づけるとともに、吸引面52aでテープ19を吸引した状態で突き上げ部54でテープ19を介してチップ23を突き上げてテープ19からチップ23を剥離させるステップである。
具体的には、図5(A)に示すように、ピックアップされるチップ23を突き上げ機構50の上方に移動させるとともに、図8(A)に示すように、チップ23の第一箇所K1の中心Kcが突き上げ部54(押圧面57)の中心54dに一致するように、チップ23を位置付ける(第一位置付けステップ)。
ここで、図8(A)に示すように、第一箇所K1の中心Kcの第一方向(X軸方向)の位置は、矩形のチップ23の第一方向(X軸方向)の縁23aの中央に対応する位置である。また、第一箇所K1の中心Kcの第二方向(Y軸方向)の位置は、チップ23の縁23aを突き上げ部54の押圧面57の一辺57mに一致させる位置である。なお、チップ23の縁23aと押圧面57の一辺57mを完全に一致させることとする他、チップ23の縁23aよりも内側に押圧面57の一辺57mが位置づけられるようにしてもよい。
チップ23の位置付けは、図1に示すように、位置付け機構30によりフレーム保持機構14を移動させることにより行なわれる。
次いで、図8(B)に示すように、吸引部52の吸引面52aをテープ19に当着させるまで上昇させるとともに、吸引を開始して吸引面52aにてテープ19を吸引保持する。次いで、第一突き上げピン54a及び第二突き上げピン54bを突き上げることで、チップ23の第一箇所K1をテープ19から剥離させる(第一突き上げステップ)。図8(B)の例では、第一突き上げピン54aは、第二突き上げピン54bよりも高く突き上げられる。なお、チップ23の上面にはデバイス24が形成されている。
図9(A)に示すように、上述した第一位置付けステップと第一突き上げステップと同様の操作を、チップ23の第二箇所K2~第五箇所K5について順に実施する。
図9(A)に示すように、第一箇所K1と同様にチップ23の各縁23b,23c,23dに沿ってそれぞれ位置する第二箇所K2、第三箇所K3、第四箇所K4を、時計回りの順で突き上げ機構に対して位置づけ、突き上げられる。最後にチップ23の中央に位置する第五箇所K5が突き上げ機構に対して位置づけられ、突き上げられる。
以上のようにして、合計五回の突き上げステップが実施される。ここで、図9(A)に示すように、第一箇所K1~第四箇所K4は、矩形のチップ23の縁部分に沿って配置される部分であり、各チップ23の間に形成される溝25との境界部分となっている。この溝25は、例えば、切削ブレードによる切削加工によって互いに直交する方向に形成される溝であり、チップ23の縁部分には切削加工時に強い応力が生じ、テープ19に対して強く押し付けられることになる。したがって、チップ23の縁部分、即ち、チップの外周側はテープ19から剥離しにくい難い状況となっている。
本実施形態では、この状況に鑑み、まずは、剥離しにくいチップの外周側にある第一箇所K1~第四箇所K4について突き上げを行い、最後に、剥離しやすい中央の第五箇所K5の突き上げがされるものである。即ち、突き上げ機構50でチップ23の外周側の複数の個所を突き上げた後、突き上げ機構50でチップ23の外周側よりも内側を突き上げることとする。
以上のようにして、剥離しやすい内側の第五箇所K5の突き上げを最後に行うことで、チップ23に作用する負荷が低減され、チップ23の損傷を効果的に抑制することができる。
また、突き上げステップでは、外周側を突き上げる際の突き上げ部54の突き上げ速度は、外周側よりも内側を突き上げる際の突き上げ部54の突き上げ速度よりも低速に設定される、こととしてもよい。
これにより、チップ23の外周側の剥離しにくい箇所がゆっくりと突き上げられることになり、チップ23に急激な負荷が作用することを防ぐことができ、チップ23の損傷を効果的に抑制することができる。
さらに、突き上げステップにおいて、外周側を突き上げる際の突き上げ部54による突き上げ量は、外周側よりも内側を突き上げる際の突き上げ部54による突き上げ量よりも低く設定される、こととしてもよい。
これにより、例えば、チップ23の内側の剥離しやすい箇所の突き上げ量を、外周側と比較して少なくすることが可能となり、チップ23に作用させる負荷を低減することで、チップ23の損傷を効果的に抑制することができる。
なお、突き上げの箇所の数や順番については、図9(A)の例に特に限定されるものではなく、図9(B)の例としてもよい。各領域の各数字は順番を示す数字である。また、図9(C)の例のように、チップ23の外周側の複数の個所のうちの少なくとも1つの箇所に位置付けられて突き上げがされた後、内側の箇所を突き上げ、続いて、別の外周側の箇所の突き上げ、内側の箇所の突き上げ、といったように、対角線上に外周側と内側の箇所を交互に繰り返すといった方法でもよい。
<ピックアップステップ>
図10に示すように、突き上げステップを実施した後、チップ23を挟んで突き上げ機構50に対面したチップ保持具76で、突き上げ機構50で突き上げられたチップ23をピックアップするステップである。
具体的には、チップ保持具移動機構80(図2)によりピックアップ機構70のチップ保持具76をチップ23の上方に位置付けるとともに、チップ保持具76の吸引面76aによりチップ23を吸引保持することで、チップ23をテープ19から離反させてピックアップする。
なお、ピックアップ機構70のチップ保持具76が水平方向で移動しない構成である場合には、一度突き上げを解除するとともに、フレーム保持機構14(図1)を移動させることで、チップ23の位置をチップ保持具76の位置に合わせることとする。
また、ピックアップステップは、図10に示すように、チップ23を突き上げた状態、つまり、上述の五回目に実施される突き上げステップと同時に行うこととする他、突き上げ機構50(突き上げ部54)を下降させた状態で行うこととしてもよい。
以上のように、本発明によれば、図8(A)(B)、及び、図9(A)に示すように、ピックアップすべきチップ23よりも小さい押圧面57を有した突き上げ機構50により、チップ23を複数回突き上げてテープ19から剥離させピックアップがされる。その際、テープ19に対しより強固に接着しているチップ23の外周側を先に突き上げて剥離した後、チップ23の内側を突き上げて剥離することで、チップ23の破損を防止したピックアップが可能となる。また、チップのサイズに応じた突き上げ部材の準備や付替えが不要であり、複数種類のチップに対応することができる。
2 ピックアップ装置
11 ウェーハユニット
13 ウェーハ
19 テープ
23 チップ
23a 縁
24 デバイス
25 溝
50 突き上げ機構
52 吸引部
52a 吸引面
52b 吸引溝
52c 昇降機構
54 突き上げ部
54a 第一突き上げピン
54b 第二突き上げピン
57 押圧面
57M 面積
70 ピックアップ機構
76 チップ保持具
76a 吸引面
80 チップ保持具移動機構
K1 第一箇所
K2 第二箇所
K3 第三箇所
K4 第四箇所
K5 第五箇所
Kc 中心

Claims (4)

  1. テープの表面に貼着されたチップを該テープからピックアップするピックアップ方法であって、
    該テープの裏面を吸引保持する吸引面を有した吸引部と、該吸引面の内側に配置され、ピックアップすべきチップよりも小さい押圧面を上部に有した昇降自在な突き上げ部と、を備えた突き上げ機構の上方に該チップを位置づけるとともに、該吸引面で該テープを吸引した状態で該突き上げ部で該テープを介して該チップを突き上げて該テープから該チップを剥離させる突き上げステップと、
    該突き上げステップを実施した後、該チップを挟んで該突き上げ機構に対面したチップ保持具で、該突き上げ機構で突き上げられた該チップをピックアップするピックアップステップと、を備え、
    該突き上げステップでは、該突き上げ機構で該チップの外周側の複数の個所のうちの少なくとも1つの箇所を順次突き上げた後、該突き上げ機構で該チップの該外周側よりも内側を突き上げる、ピックアップ方法。
  2. 該突き上げステップにおいて、該外周側を突き上げる際の該突き上げ部の突き上げ速度は、該外周側よりも内側を突き上げる際の該突き上げ部の突き上げ速度よりも低速に設定される、ことを特徴とする請求項1に記載のピックアップ方法。
  3. 該突き上げステップにおいて、該外周側を突き上げる際の該突き上げ部による突き上げ量は、該外周側よりも内側を突き上げる際の該突き上げ部による突き上げ量よりも低く設定される、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のピックアップ方法。
  4. テープの表面に貼着されたチップを該テープからピックアップするピックアップ装置であって、
    該テープの裏面を吸引保持する吸引面を有した吸引部と、該吸引面の内側に配置され、ピックアップすべきチップよりも小さい押圧面を上部に有した昇降自在な突き上げ部と、を備えた突き上げ機構と、
    該チップを挟んで該突き上げ機構に対面して設けられ、該突き上げ機構で突き上げられた該チップをピックアップするチップ保持具と、を備え、
    該突き上げ機構が該チップの外周側の複数個所に順次位置付けられて突き上げがされた後、該突き上げ機構が該チップの該外周側よりも内側に位置付けられて突き上げがされる、構成とするピックアップ装置。

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